JP2010154993A - 椎間インプラントの挿入配置調整器具 - Google Patents

椎間インプラントの挿入配置調整器具 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便且つ正確に椎間インプラントを所望の配置に挿入することを可能にする椎間インプラントの挿入配置調整器具及び椎間インプラント挿入器具を提供することである。
【解決手段】挿入配置調整器具10は、挿入器具30のシャフト31に取り付けられる取り付け部11と、シャフト31に対して所定の角度θを有する方向に沿って伸長した第1延出部12aと、取り付け部11を通りシャフト31に垂直な線βに対して第1延出部12aと対称な形状となるように形成された第2延出部12bと、一方端が回動支持部15に回動可能に支持され、椎間インプラント20を椎体間に挿入する際に重力作用により鉛直下方を向く回動針部14と、を備え、所定の角度θは、椎間インプラント20を椎体間に挿入して椎間インプラント20が所望の配置となったときに、延出部12が鉛直下方を向くように設定されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、椎間インプラントを脊椎の椎体間に挿入するための挿入器具に適用可能な椎間インプラントの挿入配置調整器具に関し、特に片側進入腰椎後方椎体間固定術(TLIF)に好適である椎間インプラントの挿入配置調整器具に関する。
椎間板や椎間関節が破壊されている場合、除圧術のみでは、腰痛が十分に取れないことがあり、このような場合、片側進入腰椎後方椎体間固定術(以下、TLIFとする)のような固定術を実施することが好ましい。TLIFとは、左右どちらか一方の椎間間接(椎弓)を切除して椎間板を摘出し、その後に椎体間を固定する手術法である。具体的には、片側の椎弓の一部を切除して椎間孔を広げて、変形した椎間板等を切除して神経の圧迫等を取り除くと共に、切除した椎間板等の代わりに椎間インプラントを挿入する。
TLIFのような固定術に使用される椎間インプラント、及び椎間インプラントを椎体間に挿入するための椎間インプラント挿入器具(以下、挿入器具とする)は、種々開発されており、その一例を図8〜図10に示す。ここで、図8は、椎間インプラント20を示す図である。図9は、その椎間インプラント20を椎間インプラント挿入器具30(以下、挿入器具30とする)のシャフト31の先端に保持した状態、図10は、全ての部材を分解した状態をそれぞれ示している。図8に示すように、椎間インプラント20は、凸状に湾曲した前方壁部21と、前方壁部21と対向する壁部であり凹状に湾曲した後方壁部22と、それらを連結する側方壁部23とから構成され、内部に空洞部24を有する環状構造体である。各壁部21〜23には、複数の貫通孔25が設けられ、1つの側方壁部23には、後述する保持シャフト33のインプラント保持部34が挿入される保持部26(例えば、雌ネジ)が設けられる。なお、椎間インプラント20は、チタン、チタン合金、カーボン等の生態適合性の高い材料から構成されている。
図9、図10に示すように、挿入器具30は、ハンドル部32を有するシャフト31と、先端部に椎間インプラント20を保持する保持シャフト33と、から構成される。シャフト32には、保持シャフト33が挿入できる孔が内部に形成され、該孔に保持シャフト33を挿入すると、その先端部に設けられたインプラント保持部34(例えば、雄ネジ)がシャフト31の先端部から延出するように設計されている。そして、この延出したインプラント保持部34が椎間インプラント20の保持部26に挿入され、図9に示す状態で椎間インプラント20が椎体間に挿入される。なお、保持シャフト33には、インプラント保持部34を保持部26から着脱する際に保持シャフト33を回転させるためのつまみとなるインプラント着脱操作部35を有する。このように、挿入器具30に保持された椎間インプラント20は、挿入器具30のシャフト31に対して椎間インプラント20の中心を通る線β(以下、中心線βとする)が所定角度傾いた状態である。
TLIFの手順としては、次の通りである。なお、患者は、うつ伏せ状態である。まず初めに、左右どちらか一方の椎弓の一部を切除し椎間板を摘出後、専用器具(キュレット)で椎体終板の母床を作製する。次に、椎体間の高さ等を確認して、挿入する椎間インプラント20のサイズを決定し、挿入する椎間インプラント20の空洞部24に、移植骨が充填される。移植骨が充填され挿入器具30に保持された椎間インプラント20は、切除された椎弓部分から目的の椎体間に挿入される。この際、挿入器具30のシャフト31は、概ね鉛直方向に沿った状態から椎間インプラント20の中心線βが棘突起の伸びる方向と一致するように、鉛直方向に対して傾けながら配置調整がなされる。椎間インプラント20が所望の配置に挿入されると、保持シャフト33のインプラント着脱操作部35を回して、保持シャフト33から椎間インプラント20を外し、椎間インプラント20のみを椎体間に残して挿入器具30が引き抜かれる。
上記のように、椎間インプラント20は、一方に凸となるように湾曲した形状であり、椎体間において体の前方側に凸となるように(後方壁部22が棘突起側となる)、且つ椎間インプラント20の中心線βが棘突起の伸びる方向と一致するように配置する必要がある。しかし、椎間インプラント20は、棘突起や脊髄の裏側に挿入されるため、椎間インプラント20を直接見て配置を確認することができず、正確な配置に挿入できたことはレントゲン撮影によって確認される。椎間インプラント20の配置調整は、シャフト31を鉛直方向に対して傾けながら、正確な配置となるように慎重に実施する必要があり、場合によっては、レントゲンで確認しながら実施される。しかし、レントゲン撮影によっても、椎間インプラントを直接見ることができないため、椎間インプラント20の配置調整は容易ではなく、大いに改良の余地がある。
椎間インプラントの配置調整機構を改良した挿入器具が特許文献1に開示されている。特許文献1の挿入器具は、近位のハンドル組立体と、ハンドル組立体から長手方向軸線に沿って遠位に延びるシャフト組立体と、シャフト組立体の遠位端での把持装置組立体であって、把持装置組立体は、第1及び第2の腕部を含んでおり、第1及び第2の腕部は、係合位置及び解放位置の間で遠隔操作によって移動可能であり、係合位置は、第1及び第2の腕部の間で椎間インプラントに係合するものであり、解放位置は、椎間インプラントを第1及び前記第2の腕部の間から係脱させるものであり、第1の腕部は、解放位置で、椎間インプラントの凹状領域内に回転自在に受けられるような構造であり、第2の腕部は、係合位置で、椎間インプラントの受け部内に位置決めされるように、第1の腕部に対して直線的に移動可能であり、受け部内で第1の腕部が回転することを妨げるものである。また、特許文献1には、椎間インプラントが椎間板腔内の適切な位置にきたときには、咬持具駆動体を回転させて、椎間インプラントを椎間板腔内で初期位置から最終位置へと動かすように第1のシャフト及び把持装置組立体を操作することが述べられている。
特表2008−536582号公報
上記のように、特許文献1に記載の挿入器具によれば、椎間インプラントが椎体間の適切な位置にきたときには、椎間インプラントを初期位置から最終位置へと動かせるので操作性が多少向上するものの、椎間インプラント20の中心線βが棘突起の伸びる方向と一致する配置を確認することはできない。従って、今まで通り、シャフト31を鉛直方向に対して傾けながら椎間インプラント20が正確な配置となるように慎重な調整をすることが不可欠であり、簡便、迅速且つ正確に椎間インプラントを所望の配置に挿入することは困難である。
本発明の目的は、簡便、迅速且つ正確に椎間インプラントを所望の配置に挿入することを可能にする椎間インプラントの挿入配置調整器具を提供することである。
本発明に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具は、椎間インプラントをシャフトの先端に保持して椎体間に挿入する椎間インプラント挿入器具の前記シャフトに取り付けられて使用される椎間インプラントの挿入配置調整器具であって、前記シャフトに取り付けられた状態で、前記シャフトに対して所定の角度を有する方向に沿って伸長した延出部を備え、前記所定の角度は、前記椎間インプラントを椎体間に挿入して前記椎間インプラントが所望の配置となったときに、前記延出部が鉛直方向又は水平方向を向くように設定されることを特徴とする。
上記構成によれば、椎間インプラントが所望の配置となったときには延出部が鉛直下方又は水平方向を向くので、レントゲン撮影を行わなくても、椎間インプラントが所望の配置となったことを確認することが可能になる。従って、延出部の向きを見ながら、簡便且つ正確に椎間インプラントの配置調整を行うことが可能になる。なお、使用する椎間インプラントの種類等によって、上記所定の角度を変更することができ、所定の角度を正確に設定すれば、椎間インプラントの種類が異なる場合等であっても、所望の配置に迅速且つ正確に挿入することが可能である。
なお、手術中のレントゲン撮影を不要にできれば、手術時間(患者の麻酔時間)を短縮することができると共に、患者の放射線被爆量を減少させることができ、衛生面からも好ましい。
また、前記延出部の根元部から伸長したもう1つの延出部を備え、2つの延出部は、前記根元部を通り前記シャフトに垂直な軸に対して互いに対称となるように形成されることが好ましい。
上記構成によれば、挿入配置調整器具の取り付け向きを迷うことなく、簡便且つ迅速に取り付けることができる。即ち、各延出部のどちらをシャフトの先端側となるように取り付けた場合であっても、同様に堆間インプラントの配置調整が可能であって、椎間インプラントが所望の配置となったときには、一方の延出部が鉛直方向、他方の延出部が水平方向を向く。従って、簡便且つ迅速な取り付けが可能なだけでなく、誤った向きに取り付けられることを防止できる。
また、一方端が前記根元部に回動可能に支持され、椎間インプラントを椎体間に挿入する際に重力作用により鉛直下方を向く回動針部を備え、前記椎間インプラントが所望の配置となったときには、前記回動針部と前記延出部とが鉛直方向に沿って互いに重なることが好ましい。
上記構成によれば、椎間インプラントが所望の配置となったときには回動針部と前記延出部とが鉛直方向に沿って互いに重なるので、延出部が鉛直方向又は水平方向に沿っているかどうかを判断する必要がなく、椎間インプラントの配置確認がさらに容易になる。
本発明に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具によれば、簡便、迅速且つ正確に椎間インプラントを所望の配置に挿入することが可能になる。即ち、レントゲン撮影を行うことなく、延出部によって、リアルタイムで椎間インプラントの配置を確認することができる。なお、本発明に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具は、TLIFに好適であるが、椎間インプラントを直接見ながら配置調整できないケースに広く適用することができ、脊椎全般における椎間インプラントの固定術等に適用できる。
図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、以下詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具を示す図である。図2は、図1に示す椎間インプラントの挿入配置調整器具の側面図であり、図3は、図1に示す椎間インプラントの挿入配置調整器具を椎間インプラント挿入器具のシャフトに取り付けた状態を示す図である。
図1、図2に示すように、椎間インプラントの挿入配置調整器具10(以下、挿入配置調整器具10とする)は、取り付け部11(締結部材13)と、第1延出部12aと、第2延出部12b(以下、第1延出部12aと第2延出部12bとを特に区別する必要がない場合には延出部12とする)と、回動針部14と、から構成されている。そして、挿入配置調整器具10は、図3に示すように、取り付け部11が挿入器具30のシャフト31(ハンドル部32ではない部分)に取り付けられて使用される。なお、挿入配置調整器具10が適用できる椎間インプラント及び挿入器具としては、図8〜図10に示した形態の椎間インプラント20及び挿入器具30を挙げることができるが、これに限定されるものではない。以下では、図8〜図10に示す椎間インプラント20及び挿入器具30を例として、同一の構成要素については同一符号を用いて説明する。
上記のように、取り付け部11は、挿入器具30のシャフト31に取り付けられる部分であり、図1、2に示すように、延出部12の根元部を取り付け部11とすることが好ましい。取り付け部11は、同図に示すように、延出部12の根元部に形成された貫通孔と、その貫通孔に挿入される締結部材13(雄ネジ)から構成することができる。シャフト31の適当な位置には図示しない締結部材係合部(雌ネジ)が形成され、その締結部材係合部に締結部材13が係合されて挿入配置調整器具10がシャフト31に取り付けられる。なお、取り付け部11の構成は、シャフト31の目的とする位置で取り付け状態を維持できる限り、種々の構成を適用することができる。例えば、延出部12の根元部をシャフト31に溶接等してシャフトと一体化することもできるし、後述の図7に示すように、円柱形状であるシャフト31の外周面に沿って湾曲した形状とすることもできる。
図3に示すように、挿入配置調整器具10が取り付けられる位置は、ハンドル部32を除いたシャフト31の中途部である。挿入配置調整器具10の取り付け位置が、シャフト31の先端部(椎間インプラント20側)により過ぎると、椎間インプラント20の挿入に支障をきたす場合があり、ハンドル部32により過ぎると、ハンドル部32を把持し難い場合があるので、具体的には、シャフト31の先端部とハンドル部32との中間位置或いは中間位置よりややハンドル部32側に取り付けられることが好ましい。
また、挿入器具30に保持された椎間インプラント20に対して、挿入配置調整器具10を取り付ける向きは、図3に示すように、椎間インプラント20の先端が向く方向とは反対側の方向に取り付ける必要がある。詳しくは後述するように、椎間インプラント20の中心線βが棘突起の伸びる方向に沿うように配置するためには、挿入器具30を同図の矢印で示す方向に傾ける必要があり、そのように傾けた場合に、延出部12aと回動針部14とが鉛直方向に沿って互いに重なって挿入配置調整器具10の配置調整機能が発現されるのは、椎間インプラント20の先端が向く方向とは反対側の方向に取り付けた場合である。なお、後述するように、回動針部14を備えず延出部12のみにより配置調整を行う挿入配置調整器具10においては、椎間インプラント20の先端が向く方向側に取り付けることも可能である。
第1延出部12aは、取り付け部11がシャフト31に取り付けられた状態で、シャフト31に対して所定の角度を有する方向に沿って伸長した形状を有する。第1延出部12aは、椎間インプラント20が所望の配置となったことを確認するために設けられたものであり、詳しくは後述するように、使用者は第1延出部12aの先端部が指す方向を確認するだけで椎間インプラント20の配置状態を特定することができる。従って、第1延出部12aは、先端部がどの方向を指しているのかが分かり易い形状であることが要求される。具体的には、針形状、棒形状、薄板形状であることが好ましく、安全性等も考慮して、ある程度の厚みを有する薄板形状であることが特に好ましい。
上記のように、第1延出部12aは、シャフト31に対して所定の角度を有する方向に沿って伸長する。図3に示すように、シャフト31と第1延出部12aとがなす角度θa(上記所定の角度)は、椎間インプラント20を椎体間に挿入して椎間インプラント20が所望の配置となったときに、第1延出部12aが鉛直下方を向くように設定される。なお、椎間インプラント20の種類等によって、角度θaを変更することは可能である。例えば、椎間インプラント20の中心線βが棘突起の伸びる方向と一致する配置が目的とする配置である場合、挿入器具30に保持された椎間インプラント20の中心線βがシャフト31に対して傾いた角度(初期角度とする)に応じて、角度θaが変更され、初期角度が大きいほど、角度θaが大きくなるように設定される。
また、挿入配置調整器具10は、第1延出部12aに加えて、第1延出部12aの根元部、即ち取り付け部11から伸長する第2延出部12bを備えることができる。第2延出部12bにも、第1延出部12aと同様の機能が要求され、図1等に示すように、両者は同一の形状とすることが好ましい。また、図3に示すように、各延出部12は、取り付け部11を通りシャフト31に垂直な線α(以下、垂直線αとする)に対して互いに対称となるように形成される必要があり、シャフト31と第2延出部12bとがなす角度θbはシャフト31と第1延出部12aとがなす角度θaと同一となる。このような構成とすれば、延出部12bをシャフト31の先端側となるように取り付けても同じ配置調整機能を果たすことが可能であり、挿入配置調整器具10の取り付け向きを迷うことなく、簡便且つ迅速に取り付けることができる。
図1等に示すように、挿入配置調整器具10は、一方端が取り付け部11(各延出部12の根元部)に設けられた回動支持部15に回動可能に支持され、取り付け部11がシャフト31に取り付けられた状態で少なくともシャフト31に沿った方向と各延出部12が形成される方向との間で回動する回動針部14を備えることが好ましい。椎間インプラント20が所望の配置となったときには回動針部14と延出部12とが鉛直方向に沿って互いに重なるので、延出部12が鉛直方向又は水平方向に沿っているかどうかを判断する必要がなく、椎間インプラント20の配置確認がさらに容易になって、配置調整の迅速性や精度のさらなる向上が期待できる。
回動針部14の形状としては、延出部12と同様に、先端部がどの方向を指しているのかが分かり易い形状であることが要求され、図1等に示すような平板形状であることが特に好ましい。回動針部14は、回動支持部15から伸びた形状であって、延出部12と同様の長さとすることができる。なお、回動針部14は、2つの延出部12を備える場合には、延出部12ごとに2本設けることもできるが、1本の回動針部14を各延出部12で共用することが好ましい。
回動支持部15は、延出部12上に設けることもできる。図1等に示す2つの延出部12を備えた挿入配置調整器具10については、上記のように、1本の回動針部14を各延出部12で共用できるようにするため各延出部12の根元部である取り付け部11に設けられることが好ましい。また、回動針部14は、取り付け部11がシャフト31に取り付けられた状態で少なくともシャフト31に沿った方向と各延出部12が形成される方向との間で回動する必要があり、図1等に示す2つの延出部12を備えた挿入配置調整器具10では、少なくとも180度回動可能に支持される必要がある。なお、回動支持部15の構造としては、回動針部14を回動可能に支持できる限り、特に限定されるものではない。例えば、回動針部14の端部に貫通孔が形成され、その貫通孔に挿入される円柱形状の支持軸を備えた構造とすることができ、図2に示すように、取り付け部11を構成する締結部材13を回動支持部15の支持軸と共用することができる。
上記構成を有する挿入配置調整器具10の作用(機能)について、図4、図5を加えて以下詳細に説明する。ここで、図4は、図1に示す挿入配置調整器具10を取り付けた挿入器具30を用いて、TLIFを実施する様子を示す図であり、図5は、図4において、椎間インプラント20が所望の配置となったときの様子を示す図である。なお、図4、図5において、紙面の下方が鉛直下方を示し、紙面に垂直な方向は腰椎が連続する方向を示している。
上記のように、椎体間における椎間インプラント20の所望の配置としては、椎間インプラント20の中心線βが棘突起の伸びる方向と一致する配置である。まず初めに、挿入配置調整器具10が挿入器具30のシャフト31に取り付けられ、シャフト31と第2延出部12bとがなす角度θbが、椎間インプラント20を椎体間に挿入して椎間インプラント20が所望の配置となったときに、第1延出部12bが鉛直下方を向くように設定される。また、シャフト31における取り付け位置は、上記のように、シャフト31の先端部とハンドル部32との中間位置付近であり、椎間インプラント20の先端が向く方向とは反対側の方向に取り付けられる。TLIFでは、左右どちらか一方の椎弓の一部を切除し椎間板を摘出して、専用器具で椎体終板の母床を作製した後、移植骨が充填され挿入器具30に保持された椎間インプラント20が、切除された椎弓部分から目的の椎体間に挿入される。
図4に示すように、挿入器具30の挿入初期においては、挿入器具30のシャフト31は、概ね鉛直方向に沿った状態である。同図に示すように、回動針部14は重力作用により鉛直下方を向いており、椎間インプラント20の中心線βは、棘突起の伸びる方向に対して傾いている。この中心線βが棘突起の伸びる方向と一致するように、鉛直方向に対して傾けながら、即ち同図の黒塗り矢印で示す方向に挿入器具30を傾けていきながら配置調整がなされる。挿入器具30を黒塗り矢印の方向に傾けていくと、回動針部14が指す方向は鉛直下方のまま変化せず、第2延出部12bが同図の白抜き矢印で示す回動針部14と重なる方向、即ち鉛直方向に沿うように移動する。そして、図5に示すように、最終的に、第2延出部12bと回動針部14とが鉛直方向に沿って重なり、椎間インプラント20が所望の配置である中心線βが棘突起の伸びる方向と一致する配置となったことを確認することができる。
椎間インプラント20が所望の配置となったことを確認すれば、保持シャフト33のインプラント着脱操作部35を回して、保持シャフト33から椎間インプラント20を外し、椎間インプラント20のみを椎体間に残して挿入器具30のみを引き抜く。最終的には、レントゲン撮影によって椎間インプラント20の配置が確認されるが、挿入配置調整器具10によれば、延出部12によって、リアルタイムで椎間インプラント20の配置を確認することができる。
挿入配置調整器具10の他の実施形態について、図6及び図7を加えて説明する。
図6に示すように、挿入配置調整器具10は、1つの延出部12のみを備えた構成とすることができる。同図に示すように、取り付け部11、或いは延出部12の上に回動支持部15を設けて、回動針部14を設置することができ、椎間インプラント20が所望の配置となったときには、延出部12と回動針部14とが鉛直方向に沿って重なるように設計される。なお、同図に示す構成では、回動針部14は、シャフト31に沿った方向から延出部12に沿った方向、より好ましくは延出部12を少し超えたところまで回動すれば配置調整機能を満足することができるので、延出部12を少し超えたところで回動針部14の回動を止めるため、回動支持部15にストッパを設置することもできる。このようなストッパを設置すれば、1つの延出部12を備えた挿入配置調整器具10においても、誤った取り付け向きに取り付けられることを有効に防止できる。
また、図7に示すように、図6に示す挿入配置調整器具10において、回動針部14を備えない構成とすることもでき、極めてシンプルな構造であって製造コスト低減等のメリットを有する。同図に示す構成の挿入配置調整器具10において、椎体間における椎間インプラント20が所望の配置となったときには、延出部12の先端が鉛直方向又は水平方向を指すように上記所定の角度を設定することができる。例えば、シャフト31に対して、椎間インプラント20の先端が向く方向と反対側に取り付けた場合には、椎体間における椎間インプラント20が所望の配置となったときには、延出部12の先端は鉛直下方又は水平方向であって椎間インプラント20の先端が向く方向と反対側を向く。逆に、椎間インプラント20の先端が向く方向側に取り付けた場合には、延出部12の先端は鉛直上方又は水平方向であって椎間インプラント20の先端が向く方向側を向く。従って、回動針部14を備えた構成のように、挿入器具30に保持された椎間インプラント20に対して、挿入配置調整器具10を取り付ける向きが限定されない。
なお、同図に示す構成の挿入配置調整器具10において、2つの延出部12を備えることもでき、そのような構成とすれば、椎体間における椎間インプラント20が所望の配置となったときには、例えば、第1延出部12aが鉛直方向、第2延出部12bが水平方向を向くので、配置確認が行い易くなる。また、同図に示すように、取り付け部11が円柱形状であるシャフト31の外周面に沿って湾曲した形状とすることもできる。
以上のように、挿入配置調整器具10を備える挿入器具30は、シャフト31に対して所定の角度θを有する方向に沿って伸長した延出部12と、一方端が延出部12の根元部である取り付け部11に回動可能に支持され、椎間インプラント20を椎体間に挿入する際に重力作用により鉛直下方を向く回動針部14と、を備え、椎間インプラント20が所望の配置となったときには、回動針部14と延出部12とが鉛直方向に沿って互いに重なるように、所定の角度θが設定されるので、レントゲン撮影を行うことなく、椎間インプラント20が所望の配置となったことを確認することが可能になる。
また、挿入配置調整器具10において、2つの延出部12を備え、各延出部12とシャフト31とがなす角度θa、θbを同一とすれば、各延出部12のどちらをシャフト31の先端側に設置した場合であっても、同様に椎間インプラント20の配置確認が可能である。また、回動針部14を備えず延出部12のみを備えた挿入配置調整器具10とすることもでき、このような構成においても、堆体間における椎間インプラント20が所望の配置となったときには、延出部が鉛直方向又は水平方向を向くように設定されるので、延出部の向きを見ながら、簡便且つ正確に椎間インプラントの配置調整を行うことが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具を示す図である。 図1に示す椎間インプラントの挿入配置調整器具の側面図であり、回動針部と延出部とが一致した状態を示す図である。 図1に示す椎間インプラントの挿入配置調整器具を椎間インプラント挿入器具のシャフトに取り付けた状態を示す図である。 図1に示す椎間インプラントの挿入配置調整器具を取り付けた椎間インプラント挿入器具を用いて、TLIFを実施する様子を示す図である。 図4において、椎間インプラントが目的配置となったときの様子を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る椎間インプラントの挿入配置調整器具を示す図である。 椎間インプラントを示す図である。 椎間インプラントを保持した椎間インプラント挿入器具を示す図である。 図9において、それぞれの部材が分解された状態を示す図である。
符号の説明
10 挿入配置調整器具、11 取り付け部、12 延出部、12a 第1延出部、12b 第2延出部、13 締結部材、14 回動針部、15 回動支持部、20 椎間インプラント、21 前方壁部、22 後方壁部、23 側方壁部、24 空洞部、25 貫通孔、26 保持部、30 椎間インプラントの挿入器具、31 シャフト、32 ハンドル部、33 保持シャフト、34 インプラント保持部、35 インプラント着脱操作部、α 取り付け部を通りシャフトに垂直な線、β 椎間インプラントの中心を通る線。

Claims (3)

  1. 椎間インプラントをシャフトの先端に保持して椎体間に挿入する椎間インプラント挿入器具の前記シャフトに取り付けられて使用される椎間インプラントの挿入配置調整器具であって、
    前記シャフトに取り付けられた状態で、前記シャフトに対して所定の角度を有する方向に沿って伸長した延出部を備え、
    前記所定の角度は、
    前記椎間インプラントを椎体間に挿入して前記椎間インプラントが所望の配置となったときに、前記延出部が鉛直方向又は水平方向を向くように設定されることを特徴とする椎間インプラントの挿入配置調整器具。
  2. 請求項1に記載の椎間インプラントの挿入配置調整器具において、
    前記延出部の根元部から伸長したもう1つの延出部を備え、
    2つの延出部は、前記根元部を通り前記シャフトに垂直な軸に対して互いに対称となるように形成されることを特徴とする椎間インプラントの挿入配置調整器具。
  3. 請求項1又は2に記載の椎間インプラントの挿入配置調整器具において、
    一方端が前記根元部に回動可能に支持され、椎間インプラントを椎体間に挿入する際に重力作用により鉛直下方を向く回動針部を備え、
    前記椎間インプラントが所望の配置となったときには、前記回動針部と前記延出部とが鉛直方向に沿って互いに重なることを特徴とする椎間インプラントの挿入配置調整器具。
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