JP2010152987A - 磁気ディスク装置及び磁気ディスク装置制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】代替セクタの使用量を低減できる磁気ディスク装置を実現する。
【解決手段】リード・ライト処理部151によるデータセクタへのデータ書き込みが失敗した場合、代替処理部152は、データセクタを欠陥セクタと判定し、データを代わりの代替セクタへ書き込む。書き戻し処理部153は、代替セクタに格納されたデータを、欠陥セクタと判定された元のデータセクタへ書き込む。書き込みが成功した場合、書き戻し処理部153は、代替セクタを解放する。書き戻し処理によって、一時的な欠陥や不良により欠陥セクタとされたデータセクタを使用可能にし、欠陥セクタの代わりに使用されていた代替セクタを解放することで、代替セクタの使用量を低減し、代替領域を使い切ることによる磁気ディスク装置11の機能停止を防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】リード・ライト処理部151によるデータセクタへのデータ書き込みが失敗した場合、代替処理部152は、データセクタを欠陥セクタと判定し、データを代わりの代替セクタへ書き込む。書き戻し処理部153は、代替セクタに格納されたデータを、欠陥セクタと判定された元のデータセクタへ書き込む。書き込みが成功した場合、書き戻し処理部153は、代替セクタを解放する。書き戻し処理によって、一時的な欠陥や不良により欠陥セクタとされたデータセクタを使用可能にし、欠陥セクタの代わりに使用されていた代替セクタを解放することで、代替セクタの使用量を低減し、代替領域を使い切ることによる磁気ディスク装置11の機能停止を防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、代替セクタ領域を有する磁気ディスク装置に関する。
パーソナルコンピュータのような情報処理装置においては、通常、ハードディスクドライブ等の磁気ディスク装置がストレージデバイスとして用いられている。磁気ディスク装置は、データを磁気ディスク記憶媒体に磁気的に記録する磁気ディスクドライブである。
磁気ディスク装置では、あるデータセクタに対して規定回数のリトライを行ってもデータの書き込みまたはデータの読み出しできない場合に当該データセクタを欠陥セクタと判定し、この欠陥セクタをディスク媒体に設定された代替領域内の代替セクタによって代替する代替処理を実行することでエラーに対処している。しかし、代替領域内の代替セクタの数は予め設定された数に限定され、これを使い切った場合には代替処理を実行できず、磁気ディスク装置自体が使用不能になる可能性がある。
特許文献1には、光ディスクにおいて、代替セクタを所定の割合以上に消費した場合に、当該光ディスクをクリーニングし、再フォーマットして、塵などによって欠陥と判定されたデータセクタを再利用するセクタ再利用方法が開示されている。
特開平5−210845号公報
特許文献1のセクタ再利用方法では光ディスクを対象とし、光ディスクに付着する塵等に起因する欠陥に特化したセクタの回復を行う。
一方、磁気ディスク装置では、通常、筐体内に磁気ディスク媒体が格納されるため、塵等の影響を受けることは少ない。しかしながら、周辺機器による振動や何らかの衝撃により、磁気ディスク媒体へのアクセスにエラーが生じる可能性がある。
例えば、磁気ディスク媒体に対するライトアクセス時にエラーが生じた場合、アクセス中のデータセクタに書き込むデータは、代替セクタに書き込まれる。そして、該データセクタは、振動や衝撃等による一時的な不具合であっても、欠陥のある欠陥セクタとして使用不能になる。
このような場合に、一時的な不具合により欠陥セクタと判定されたデータセクタを使用可能にして、代わりに使用された代替セクタを解放する新たな手段の実現が必要である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、代替セクタの使用量を低減できる磁気ディスク装置および磁気ディスク装置制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の磁気ディスク装置は、磁気ディスク媒体と、前記磁気ディスク媒体に設定されたデータ領域内にあるデータセクタに対してデータの読み出し又は書き込みを行うリード・ライト手段と、前記リード・ライト手段による前記データセクタに対するデータの書き込みが失敗した場合、前記データセクタを欠陥セクタと判定し、前記データを前記磁気ディスク媒体に設定された代替領域内にある代替セクタへ書き込み、前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとをリストに記録する代替処理手段と、前記代替領域の使用割合がしきい値を超えた場合、前記リストに記録されたデータセクタに対して前記代替セクタに格納されたデータを書き込み、当該書き込みが成功した場合、前記リストから前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとを削除する書戻し処理を実行する書戻し処理手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、磁気ディスク装置の代替セクタの使用量を低減できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置11の構成を示している。この磁気ディスク装置11はハードディスクドライブとして実現されている。磁気ディスク装置11は、ホスト装置20からのアクセス要求に応じて、磁気ディスク媒体に対するデータのライトおよびリードを実行する装置である。磁気ディスク装置11は、各種の回路ブロックが内蔵されたLSI12、ディスク(ハードディスク)13等を備える。
ディスク13は磁気ディスク媒体である。ディスク13(磁気ディスク媒体)は、図2に示すように、通常、データを格納するデータ領域200と、データ領域へのアクセス時にエラーが発生した場合に、代わりにデータを格納する代替領域300とを備える。
LSI12は、磁気ディスク装置11の動作を制御する電子回路であり、コントローラ15、ディスクインタフェース(ディスクI/F)14、ホストインタフェース(ホストI/F)21等を備えている。コントローラ15は、ホスト装置20から発行される各種コマンドに応じて磁気ディスク装置11の動作を制御する。コントローラ15は、ホストインタフェース21を介してホスト装置20との通信を実行する。ホスト装置20とコントローラ15との間の通信は、例えばATA規格で規定された各種コマンドを用いて実行される。
ディスクインタフェース14は、コントローラ15とディスク13との間のデータ転送を実行する。ディスク13へのデータのライト、及びディスク13からのデータのリードは、磁気ディスク装置11内に設けられた機械的な駆動機構を用いて実行される。この駆動機構は、ディスク13を回転させるスピンドルモータ、ヘッド、およびこのヘッドをディスク13の半径方向に移動するためのアクチュエータ等を含んでいる。
コントローラ15は、リード・ライト処理部151、代替処理部152、書き戻し処理部153、及び代替セクタ管理マップ154を備える。リード・ライト処理部151、代替処理部152、及び書き戻し処理部153はそれぞれ、代替セクタ管理マップ154を参照してそれぞれの処理を実行する。
ディスク13は、上述したように、通常、データを格納するデータ領域200と、データ領域200へのアクセス時にエラーが発生した場合に、代わりにデータを格納する代替領域300とを備える。代替セクタ管理マップ154は欠陥セクタを示すアドレスを格納するためのリストである。このリストには、エラーが発生した際にアクセスされていたデータ領域200内のセクタである欠陥セクタを示すアドレスと、代わりにデータを格納する代替領域300内のセクタである代替セクタを示すアドレスとが記録される。
リード・ライト処理部151は、ホスト装置20によるハードディスク13へのリード要求(リードコマンド)、又はライト要求(ライトコマンド)に応じて、ディスクインタフェース14を制御し、ハードディスク13からのデータの読み出し、又はハードディスク13へのデータの書き込みを行う。
リード・ライト処理部151は、リードコマンド又はライトコマンドによって指定されるアドレスに応じて、データ領域200内のデータセクタに対するデータの読み出し、又はデータの書き込みを行う。この際、リード・ライト処理部151は、代替セクタ管理マップ154を参照し、データの読み出し又は書き込みを行うデータセクタが、代替セクタ管理マップ154に欠陥セクタとして記録されているかどうかを判定する。データの読み出し又は書き込みを行うデータセクタが、代替セクタ管理マップ154に欠陥セクタとして記録されている場合には、リード・ライト処理部151は、このデータセクタ(欠陥セクタ)に対応付けられた代替セクタに対して、データの読み出し又は書き込みを行う。
代替処理部152は、リード・ライト処理部151によるデータ領域200内のデータセクタに対して規定回数のリトライを行っても例えばデータの書き込みができない場合に、当該データセクタを欠陥セクタ(後発欠陥セクタ)と判定し、この欠陥セクタを代替領域300内の代替セクタによって代替する。磁気ディスク装置11では、周辺機器の影響、例えば低音再生用のサブウーハーのようなスピーカーから発せられる振動によって、磁気ディスク装置11の筐体が共振し、データ領域200へのアクセスにエラーが発生する場合がある。このような場合に、代替処理部152は、エラーの発生したデータセクタ(欠陥セクタ)へ格納するデータを、代わりの代替セクタへ格納する代替処理を実行する。
具体的には、リード・ライト処理部151によるデータ領域200内のデータセクタへのデータの書き込みが失敗した場合、例えば、データセクタへの規定回数の書き込みリトライが失敗した場合、代替処理部152は、該データセクタを欠陥セクタと判定し、この欠陥セクタを使用不能状態に設定する。そして、代替処理部152は、該データセクタ(欠陥セクタ)へ書き込もうとしたデータを代替領域300内の代替セクタへ書き込む。代替処理部152は、データ領域200内の欠陥セクタを示すアドレスと、代替領域300内の代替セクタを示すアドレスとを代替セクタ管理マップ154へ記録する。
また、リード・ライト処理部151によるデータ領域200内のデータセクタからのデータの読み出しが、例えば規定回数以上のリードリトライを繰り返して成功した場合、代替処理部152は、該データセクタを欠陥セクタと判定し、この欠陥セクタを使用不能状態に設定する。そして、代替処理部152は、該データセクタから読み出したデータを代替領域300内の代替セクタへ書き込む。代替処理部152は、データ領域200内の欠陥セクタを示すアドレスと、代替領域300内の代替セクタを示すアドレスとを代替セクタ管理マップ154へ記録する。
データ領域200内のデータセクタにエラーが発生した場合には、上述の代替処理により、代替領域300内の代替セクタにデータを書き込むことで、磁気ディスク装置11全体としては、データの格納を支障なく行うことができる。
しかしながら、代替領域300として確保される領域は予め設定された大きさであり、代替処理が繰り返し行われると、代替領域300にデータを格納できる領域がなくなる可能性がある。代替領域300に空き領域がなくなると、磁気ディスク装置11は正常に動作しなくなる。例えば、磁気ディスク装置11のライトキャッシュ機能はディセーブルとなり、データセクタへの書き込みが失敗した時はエラーが発生し、OSのハングアップ等を引き起こす。つまり、ディスク13の傷や劣化等ではなく、代替セクタを使い切ってしまうことが原因となって、磁気ディスク装置11が使用不能になる。
また、磁気ディスク装置11では、上述したように、一時的な振動や衝撃に起因するエラーにより代替処理が実行される場合がある。したがって、一時的な振動や衝撃を受けない状況では、欠陥セクタと判定されたデータ領域200内のデータセクタが使用可能である可能性がある。しかし、通常、磁気ディスク装置においては、一旦欠陥セクタと判定されたデータセクタは永久に使用不能となり、使用可能な状態に戻ることはない。
そこで、本実施形態では、書き戻し処理部153は、一時的な欠陥や不良によって欠陥セクタと判定されたデータセクタに対して、代替処理により代替セクタへ格納されたデータを書き戻す、書き戻し処理を実行する。
書き戻し処理部153は、代替領域300における使用領域の割合が所定のしきい値(例えば、70%)を超えた場合に、代替セクタから欠陥セクタへデータを書き戻す。また、書き戻し処理が成功した場合には、書き戻し処理部153は、データが格納されていた代替セクタを解放することで、代替領域300内で使用される代替セクタ数を最小化する。
具体的には、書き戻し処理部153は、まず代替セクタ管理マップ154を参照し、欠陥セクタのアドレスと、この欠陥セクタに対応付けられた代替セクタのアドレスとを読み出す。そして、書き戻し処理部153は、代替セクタに格納されているデータを読み出し、その読み出したデータを、欠陥セクタに書き込む。
欠陥セクタへのデータの書き込みが成功した場合、書き戻し処理部153は、この欠陥セクタを使用可能であると判定する。そして、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154から、使用可能と判定された欠陥セクタのアドレスと、この欠陥セクタに対応付けられた代替セクタのアドレスとを削除する。また、書き戻し処理部153は、データが格納されていた代替セクタを解放する。
このような書き戻し処理により、データが格納されていた代替セクタを解放することで、代替セクタを使い切ってしまうことに起因する磁気ディスク装置の使用不能を回避することができる。また、代替セクタに格納されたデータを元のデータセクタへ書き戻すことで、物理的に連続するデータセクタから一連のデータをシーケンシャルに読み出すことが可能となり、パフォーマンスの低下を防止することができる。
なお、書き戻し処理部153は、欠陥セクタが使用可能か否かを最初に判定し、欠陥セクタが使用可能であると判定された場合に、代替セクタに格納されたデータを欠陥セクタに書き込む書き戻し処理を実行してもよい。欠陥セクタが使用可能な否かの判定には、ダミーのデータを用いてもよい。つまり、書き戻し処理部153は、欠陥セクタにダミーのデータを書き込む。書き込みが成功した場合、書き戻し処理部153は、代替セクタに格納されたデータを読み出して、読み出したデータを欠陥セクタへ書き込む。このように、欠陥セクタが使用可能かどうかはダミーのデータを用いた書き込みにより判定し、欠陥セクタに対するダミーのデータの書き込みが成功した場合にのみ代替セクタからデータを読み出すことで、書き戻し処理を効率的に行うことができる。
図2は、磁気ディスク装置11内の記憶領域を示す図である。
磁気ディスク装置11内の記憶領域には、データ領域200、代替領域300、及び代替セクタ管理マップ154が設けられる。
データ領域200は、複数のデータセクタからなる。データ領域200では、ホスト装置20からの要求(コマンド)に応じて、コマンドに含まれるアドレスが示すデータセクタに対して、データの読み出し、又はデータの書き込みが行われる。なお、欠陥や不良が生じたデータセクタは、欠陥セクタとして使用不能になる。
代替領域300は、複数の代替セクタからなる。代替領域300内の代替セクタは、データ領域200内に生じた欠陥セクタの代わりの記憶領域として用いられ、データが格納される。
代替セクタ管理マップ154は、欠陥セクタと代替セクタとの対応を示すリストである。代替セクタ管理マップ154のリストには、欠陥セクタを示すアドレスと、欠陥セクタの代わりとして用いられる代替セクタのアドレスとが記録される。図2に示す例では、アドレス208の欠陥セクタとアドレス301の代替セクタ、アドレス209の欠陥セクタとアドレス302の代替セクタ、及びアドレス215の欠陥セクタとアドレス303の代替セクタが、それぞれ対応付けられていることが代替セクタ管理マップ154のリストに記録されている。代替セクタ管理マップ154のリストに記録される欠陥セクタおよび代替セクタのアドレスとしては、例えば、それらセクタの物理アドレス(シリンダ番号、セクタ番号、ヘッド番号)を使用し得る。
図3は、代替処理及び書き戻し処理により、データセクタ及び代替セクタに格納されるデータの例を示した図である。
まず、データセクタにエラーが発生し、データが代替セクタへ代替処理される例について説明する。
リード・ライト処理部151は、ホスト装置20からのライト要求に応じて、データ領域200A内のデータセクタ208、データセクタ209、……データセクタ215に対して、それぞれ“m”、“m+1”、……“n”というデータを書き込む。
ここで、リード・ライト処理部151によるデータセクタ208、データセクタ209、及びデータセクタ215へのデータの書き込みが失敗した場合を想定する。代替処理部152は、データセクタ208、データセクタ209、及びデータセクタ215を欠陥セクタと判定する。そして、代替処理部152は、データセクタ208に書き込もうとしたデータ“m”を代替セクタ301へ、データセクタ209に書き込もうとしたデータ“m+1”を代替セクタ302へ、データセクタ215に書き込もうとしたデータ“n”を代替セクタ303へそれぞれ書き込む。
また、代替処理部152は、データセクタ(欠陥セクタ)と代替セクタとの対応を、代替セクタ管理マップ154へ記録する。つまり、代替処理部152は、データセクタ208を示すアドレスと代替セクタ301を示すアドレス、データセクタ209を示すアドレスと代替セクタ302を示すアドレス、及びデータセクタ215を示すアドレスと代替セクタ303を示すアドレスを、代替セクタ管理マップ154へそれぞれ記録する。
次に、代替セクタに格納されたデータが元のデータセクタへ書き戻し処理される例について説明する。
書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154を参照し、代替領域300Aに格納されたデータを元のデータ領域200Bへ書き戻す、書き戻し処理を実行する。
書き戻し処理部153は、代替セクタ301に格納されたデータ“m”をデータセクタ208へ、代替セクタ302に格納されたデータ“m+1”をデータセクタ209へ、代替セクタ303に格納されたデータ“n”をデータセクタ215へ書き込む。ここで、代替セクタ301からデータセクタ208への書き込み及びベリファイ、並びに代替セクタ302からデータセクタ209への書き込み及びベリファイが成功したならば、書き戻し処理部153は、代替セクタ301及び代替セクタ302を解放する。一方、代替セクタ303からデータセクタ215への書き込みが失敗したならば、代替領域300B内の代替セクタ303に格納されたデータはそのまま保持される。
また、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154から、書き戻し処理が成功した欠陥セクタ(データセクタ)を示すアドレスと代替セクタを示すアドレスとを削除する。つまり、書き戻し処理部153は、データセクタ208を示すアドレスと代替セクタ301を示すアドレス、及びデータセクタ209を示すアドレスと代替セクタ302を示すアドレスとを、代替セクタ管理マップ154から削除する。
上述の書き戻し処理により、一時的な欠陥や不良に起因して欠陥セクタと判定され、使用不能となったデータセクタを、使用可能な状態に戻すことができる。また、欠陥セクタの代わりにデータが格納されていた代替セクタを解放し、代替セクタを使い切ってしまうことによる磁気ディスク装置11の使用不能を回避することができる。さらに、書き戻し処理において、代替セクタに格納されたデータを元のデータセクタに書き戻すことで、磁気ディスク装置11は、データをシーケンシャルに読み出すことができる。
図4は、書き戻し処理の手順を示すフローチャートである。
書き戻し処理部153は、代替領域300内で使用されている領域の割合がth[%]以上であるかどうかを判定する(ステップS101)。
代替領域300内で使用されている領域の割合がth[%]以上である場合(ステップS101のYES)、書き戻し処理部153は、磁気ディスク装置11がアイドル状態であるかどうかを判定する(ステップS102)。
磁気ディスク装置11がアイドル状態である場合(ステップS102のYES)、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154に記録された、欠陥セクタを示すアドレスとこの欠陥セクタに対応する代替セクタを示すアドレスとに基づき、代替セクタに格納されたデータを欠陥セクタと判定された元のデータセクタへ書き戻す(ステップS103)。そして、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154を更新する(ステップS104)。すなわち、書き戻し処理部153は、ステップS103における書き戻しに用いた欠陥セクタを示すアドレスとこの欠陥セクタに対応する代替セクタを示すアドレスとを、代替セクタ管理マップ154から削除する。
以上の処理により、書き戻し処理部153は、代替セクタに格納されたデータを、欠陥セクタと判定された元のデータセクタへ書き戻す。
図5は、図4に示した書き戻し処理の手順をより詳細に記述したフローチャートである。
書き戻し処理部153は、代替領域300内で使用されている領域の割合がth[%]以上であるかどうかを判定する(ステップS201)。
代替領域300内で使用されている領域の割合がth[%]以上である場合(ステップS201のYES)、書き戻し処理部153は、磁気ディスク装置11がアイドル状態であるかどうかを判定する(ステップS202)。
磁気ディスク装置11がアイドル状態である場合(ステップS202のYES)、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154に記録された、欠陥セクタを示すアドレスとこの欠陥セクタに対応する代替セクタを示すアドレスとに基づき、代替セクタに格納されたデータを欠陥セクタと判定された元のデータセクタへ書き込む(ステップS203)。
次に、書き戻し処理部153は、ステップS203による元のデータセクタへのデータの書き込みが成功したかどうかを判定する(ステップS204)。元のデータセクタへのデータの書き込みが成功した場合(ステップS204のYES)、書き戻し処理部153は、このデータセクタをベリファイする(ステップS205)。
次に、書き戻し処理部153は、ステップS205によるデータセクタのベリファイが成功したかどうかを判定する(ステップS206)。データセクタのベリファイが成功した場合(ステップS206のYES)、書き戻し処理部153は、データが格納されていた代替セクタを解放する(ステップS207)。そして、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154を更新する(ステップS208)。すなわち、書き戻し処理部153は、書き戻しが成功した欠陥セクタを示すアドレスとこの欠陥セクタに対応する代替セクタを示すアドレスとを、代替セクタ管理マップ154から削除する。
そして、書き戻し処理部153は、代替セクタ管理マップ154を参照し、欠陥セクタと判定された他のデータセクタがあるかどうかを判定する(ステップS209)。欠陥セクタと判定された他のデータセクタがある場合(ステップS209のYES)、書き戻し処理部153は、新たな欠陥セクタについて、ステップS203からステップS209までの処理を実行する。欠陥セクタと判定された他のデータセクタがない場合(ステップS209のNO)、書き戻し処理部153は、処理を終了する。
なお、欠陥セクタと判定された他のデータセクタがある場合(ステップS209のYES)、書き戻し処理部153は、ステップS202による磁気ディスク装置11がアイドル状態であるかどうかの判定を行ってもよい。その場合、一つの欠陥セクタに対する書き戻し処理を実行する度に、ホスト装置20からのリード要求やライト要求等のアクセス要求があるかどうかが判定され、アクセス要求がなければ、書き戻し処理部153は、新たな欠陥セクタに対する書き戻し処理を実行することになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、一時的な欠陥や不良により欠陥セクタと判定されたデータセクタに対して、代替セクタに格納されたデータを書き戻し、当該代替セクタを解放することで、代替セクタの使用量を低減することができる。これにより、使用された代替セクタ数の飽和による磁気ディスク装置の機能停止を防止することができる。
また、代替セクタに格納されたデータが、代替処理された元のデータセクタ(欠陥セクタ)へ書き戻されることで、磁気ディスク装置は、データをシーケンシャルに読み出すことができ、パフォーマンスの低下等を防止することができる。
また、本実施形態では、代替処理および書き戻し処理の双方を磁気ディスク装置11によって実行する場合を説明したが、磁気ディスク装置11は代替処理のみを実行し、書き戻し処理は、磁気ディスク装置11を搭載した、コンピュータのような情報処理装置によって実行してもよい。この場合、情報処理装置によって実行されるユーティリティプログラムは、例えば磁気ディスク装置11の代替セクタ管理マップ154を参照することによって、代替領域の使用割合がしきい値を超えたか否かを判定する。代替領域の使用割合がしきい値を超えた場合、ユーティリティプログラムは、磁気ディスク装置11は、磁気ディスク装置11がアイドルであるか否かを判定し、磁気ディスク装置11がアイドルであれば、上述の書き戻し処理を開始する。
このように、書き戻し処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、書き戻し処理の手順を実行するプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することが出来る。
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…磁気ディスク装置、12…LSI、13…ディスク媒体、14…ディスクインタフェース、15…コントローラ、151…リード・ライト処理部、152…代替処理部、153…書き戻し処理部、154…代替セクタ管理マップ、20…ホスト装置、21…ホストインタフェース。
Claims (8)
- 磁気ディスク媒体と、
前記磁気ディスク媒体に設定されたデータ領域内にあるデータセクタに対してデータの読み出し又は書き込みを行うリード・ライト手段と、
前記リード・ライト手段による前記データセクタに対するデータの書き込みが失敗した場合、前記データセクタを欠陥セクタと判定し、前記データを前記磁気ディスク媒体に設定された代替領域内にある代替セクタへ書き込み、前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとをリストに記録する代替処理手段と、
前記代替領域の使用割合がしきい値を超えた場合、前記リストに記録されたデータセクタに対して前記代替セクタに格納されたデータを書き込み、当該書き込みが成功した場合、前記リストから前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとを削除する書戻し処理を実行する書戻し処理手段とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。 - 前記書戻し処理手段は、前記代替領域の使用割合が前記しきい値を超えた場合、前記磁気ディスク装置がアイドルであるか否かを判定し、前記磁気ディスク装置がアイドルである場合、前記書戻し処理を実行することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
- 前記代替処理手段は、前記データセクタに対する規定回数の書き込みリトライが失敗した場合、前記データセクタを欠陥セクタと判定することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
- 磁気ディスク媒体を備える磁気ディスク装置を制御する磁気ディスク装置制御方法であって、
前記磁気ディスク媒体に設定されたデータ領域内にあるデータセクタに対してデータの読み出し又は書き込みを行うリード・ライトステップと、
前記リード・ライトステップによる前記データセクタに対するデータの書き込みが失敗した場合、前記データセクタを欠陥セクタと判定し、前記データを前記磁気ディスク媒体に設定された代替領域内にある代替セクタへ書き込み、前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとをリストに記録する代替処理ステップと、
前記代替領域の使用割合がしきい値を超えた場合、前記リストに記録されたデータセクタに対して前記代替セクタに格納されたデータを書き込み、当該書き込みが成功した場合、前記リストから前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとを削除する書戻し処理を実行する書戻し処理ステップとを具備することを特徴とする磁気ディスク装置制御方法。 - 前記書戻し処理ステップは、前記代替領域の使用割合が前記しきい値を超えた場合、前記磁気ディスク装置がアイドルであるか否かを判定し、前記磁気ディスク装置がアイドルである場合、前記書戻し処理を実行することを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置制御方法。
- 前記代替処理ステップは、前記データセクタに対する規定回数の書き込みリトライが失敗した場合、前記データセクタを欠陥セクタと判定することを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置制御方法。
- 磁気ディスク装置と、
前記磁気ディスク装置に設けられた磁気ディスク媒体と、
前記磁気ディスク装置に設けられ、前記磁気ディスク媒体に設定されたデータ領域内にあるデータセクタに対してデータの読み出し又は書き込みを行うリード・ライト手段と、
前記磁気ディスク装置に設けられ、前記リード・ライト手段による前記データセクタに対するデータの書き込みが失敗した場合、前記データセクタを欠陥セクタと判定し、前記データを前記磁気ディスク媒体に設定された代替領域内にある代替セクタへ書き込み、前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとをリストに記録する代替処理手段と、
前記代替領域の使用割合がしきい値を超えた場合、前記リストに記録されたデータセクタに対して前記代替セクタに格納されたデータを書き込み、当該書き込みが成功した場合、前記リストから前記データセクタを示すアドレスと前記代替セクタを示すアドレスとを削除する書戻し処理を実行する書戻し処理手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記書戻し処理手段は、前記代替領域の使用割合が前記しきい値を超えた場合、前記磁気ディスク装置がアイドルであるか否かを判定し、前記磁気ディスク装置がアイドルである場合、前記書戻し処理を実行することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008330849A JP2010152987A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 磁気ディスク装置及び磁気ディスク装置制御方法 |
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2008
- 2008-12-25 JP JP2008330849A patent/JP2010152987A/ja active Pending
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