JP2010152275A - 液晶表示装置 - Google Patents

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裕子 岐津
Tsutomu Hasegawa
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Abstract

【課題】誘電率異方性が負の液晶材料を使用するベンドモードの液晶表示装置の応答速度を高める。
【解決手段】本発明の液晶表示装置は、互いに向き合った基板10,20と、基板10,20間に介在し、誘電率異方性が負の液晶分子を含んだ液晶層30と、基板10と液晶層30との間に介在し、絶縁体層1302と導体層1303との積層体を含み、絶縁体層1302及び導体層1303の一方は、各々が一方向に延びた形状を有し、幅方向に配列した複数の第1部分を含んでいる電極130と、基板20と液晶層30との間に介在し、液晶層30を間に挟んで第1電極と向き合った電極230と、電極130と液晶層30との間に介在し、基板10の基板20と向き合った主面に平行な方向に向けて液晶分子を傾ける配向膜140と、電極230と液晶層30との間に介在し、上記方向に向けて液晶分子を傾ける配向膜240とを具備している。
【選択図】 図13

Description

本発明は、液晶表示技術に関する。
OCB(optically compensated bend)モードの液晶表示装置では、液晶分子にベンド配列を形成させ、各配向膜近傍で液晶分子のチルト角を変化させることにより液晶層のリタデーションを変化させる。OCBモードは、優れた応答速度及び視野角特性を実現し得る表示モードの1つであり、近年、注目を集めている。
OCBモードの液晶表示装置では、一般に、正の誘電率異方性を有する液晶材料を使用し、透過軸が直交するように偏光板を配置する。このような液晶表示装置に明るい像を表示させる場合、液晶層に比較的小さな電圧を印加する。この状態において、液晶分子は、それらの長軸が表示面の法線方向に対して成す角度がより小さなベンド配列を形成する。他方、この液晶表示装置に暗い像を表示させる場合、液晶層に比較的大きな電圧を印加する。この状態において、液晶分子は、それらの長軸が表示面の法線方向に対して成す角度がより大きなベンド配列を形成する。
この液晶表示装置の液晶層に電圧を印加していない状態では、スプレイ配列は、ベンド配列と比較してより安定である。そのため、この液晶表示装置は、起動時に、スプレイ配列からベンド配列への転移を生じさせる必要がある。
特許文献1には、負の誘電率異方性を有する液晶材料を使用し、透過軸が直交するように偏光板を配置したOCBモードの液晶表示装置が記載されている。このような液晶表示装置に明るい像を表示させる場合、液晶層に比較的大きな電圧を印加する。この状態において、液晶分子は、それらの長軸が表示面の法線方向に対して成す角度がより大きなベンド配列を形成する。他方、この液晶表示装置に暗い像を表示させる場合、液晶層に比較的小さな電圧を印加するか又は電圧を印加しない。この状態において、液晶分子は、それらの長軸が表示面の法線方向に対して成す角度がより小さなベンド配列を形成する。
液晶層に電圧を印加していない状態において液晶分子が形成するベンド配列は、比較的安定である。従って、この液晶表示装置は、起動時に、スプレイ配列からベンド配列への転移を生じさせる必要がない。しかも、この構造を採用した場合、配向膜近傍における液晶分子のプレチルト角が大きいため、正の誘電率異方性を有する液晶材料を使用する場合と比較して、黒色画像の輝度を小さくするのが容易である。即ち、高コントラスト比をより容易に実現できる。
特開2006−91216号公報
しかしながら、本発明者らは、そのような液晶表示装置には、応答速度に関して改善の余地があることを見出している。
本発明の目的は、誘電率異方性が負の液晶材料を使用するベンドモードの液晶表示装置の応答速度を高めることにある。
本発明の第1側面によると、互いに向き合った第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に介在し、誘電率異方性が負の液晶分子を含んだ液晶層と、前記第1基板と前記液晶層との間に介在し、第1絶縁体層と第1導体層との積層体を含み、前記第1絶縁体層及び前記第1導体層の一方は、各々が一方向に延びた形状を有し、幅方向に配列した複数の第1部分を含んでいる第1電極と、前記第2基板と前記液晶層との間に介在し、前記液晶層を間に挟んで前記第1電極と向き合った第2電極と、前記第1電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1基板の前記第2基板と向き合った主面に平行な第1方向に向けて前記液晶分子を傾ける第1配向膜と、前記第2電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1方向に向けて前記液晶分子を傾ける第2配向膜とを具備した液晶表示装置が提供される。
本発明の第2側面によると、互いに向き合った第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に介在し、誘電率異方性が負の液晶分子を含んだ液晶層と、前記第1基板と前記液晶層との間に介在した第1電極と、前記第2基板と前記液晶層との間に介在し、前記液晶層を間に挟んで前記第1電極と向き合った第2電極と、前記第1電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1基板の前記第2基板と向き合った主面に平行な第1方向に向けて前記液晶分子を傾ける第1領域と、前記主面に平行であり且つ前記第1方向とは逆向きの第2方向に向けて前記液晶分子を傾ける第2領域とを含んだ第1配向膜と、前記第2電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1領域と向き合った第3領域は前記第1方向に向けて前記液晶分子を傾け、前記第2領域と向き合った第4領域は前記第2方向に向けて前記液晶分子を傾ける液晶表示装置が提供される。
本発明によると、誘電率異方性が負の液晶材料を使用するベンドモードの液晶表示装置の応答速度を高めることが可能となる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の第1態様を説明する。
図1は、本発明の第1態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。図2は、図1に示す液晶表示装置のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す液晶表示装置のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図1乃至図3に示す液晶表示装置のアレイ基板を概略的に示す平面図である。図5は、図1乃至図3に示す液晶表示装置の対向基板を概略的に示す平面図である。
なお、図1では、後述するカラーフィルタを省略している。また、図4では、一部の構成要素のみを描いており、カラーフィルタ、薄膜トランジスタ及び配線などの構成要素を省略している。
図1乃至図3に示す液晶表示装置は、OCBモードのアクティブマトリクス型液晶表示装置である。この表示装置は、液晶表示パネル1と、これと向き合うように配置されたバックライト(図示せず)と、走査線駆動回路(図示せず)と、信号線駆動回路(図示せず)と、補助容量線駆動回路(図示せず)と、コントローラ(図示せず)とを含んでいる。
液晶表示パネル1は、図2及び図3に示すように、アレイ基板である背面基板10と、対向基板である前面基板20とを含んでいる。背面基板10と前面基板20との間には、枠状の接着剤層(図示せず)が介在している。背面基板10と前面基板20と接着剤層とに囲まれた空間は液晶材料で満たされており、この液晶材料は液晶層30を形成している。背面基板10及び前面基板20の各外面上には、光学補償フィルム40及び偏光板50が順次配置されている。
背面基板10は、例えばガラス基板などの透明基板100を含んでいる。
透明基板100上には、例えばSiNx層及び/又はSiOy層などのアンダーコート層101が形成されている。
アンダーコート層101上には、チャネル、ソース及びドレインが形成されたポリシリコン層などの半導体層102が配置されている。
半導体層102及びアンダーコート層101は、ゲート絶縁膜103で被覆されている。ゲート絶縁膜103は、例えば、TEOS(tetraethoxyorthosilane)を用いて形成することができる。
ゲート絶縁膜103上には、図1及び図3に示す走査線104、図1及び図2に示すゲート電極105、図1及び図3に示す参照配線106が並置されている。
走査線104は、各々が第1方向に延び、この第1方向と交差する第2方向に配列している。図1では、走査線104は、各々が横又は行方向であるX方向に延び、縦又は列方向であるY方向に配列している。走査線104の材料としては、例えばMoWなどの金属材料を使用することができる。
ゲート電極105は、図1に示すように、走査線104の一部として設けられている。また、ゲート電極105は、図2に示すように、ゲート絶縁膜103を介して、半導体層102内に形成されたチャネルと向き合っている。ゲート電極105とゲート絶縁膜103と半導体層102とは、走査線104と後述する信号線108との交差部近傍に配置されたスイッチ又はスイッチング素子110として、薄膜トランジスタを構成している。なお、ここでは、スイッチ110として薄膜トランジスタを例示しているが、ダイオードやMIM(Metal-Insulator-Metal)素子などの他の素子を使用してもよい。
参照配線106は、X方向に延在すると共に、このX方向と交差するY方向に配列している。この例では、走査線毎に1本の参照配線106を配置している。参照配線106は、例えば、走査線104と同一工程で形成することができる。
ゲート絶縁膜103、走査線104、ゲート電極105及び参照配線106は、図2及び図3に示すように、層間絶縁膜107で被覆されている。層間絶縁膜107には、例えば、SiNx及び/又はSiOyなどを使用することができる。
層間絶縁膜107上には、図1及び図2に示すように、信号線108とドレイン電極109とが配置されている。
信号線108は、各々が上記の第2方向に延び、上記の第1方向に配列している。図1では、信号線108は、各々がY方向に延び、X方向に配列している。信号線108の材料としては金属材料を使用することができる。例えば、信号線108には、Mo層とAl−Nd層とMo層との三層構造を採用することができる。
この例では、スイッチ110として薄膜トランジスタを使用すると共に、図2に示すように、信号線108を、層間絶縁膜107に設けた貫通孔を介して、薄膜トランジスタ110のソースに接続している。即ち、この例では、信号線108は、ソース電極を兼ねている。
ドレイン電極109の一端は、図1及び図2に示すように、層間絶縁膜107に設けた貫通孔を介して薄膜トランジスタ110のドレインに接続されている。また、ドレイン電極109の他端は、図1及び図3に示すように、層間絶縁膜107を介して、参照配線106と向き合っている。即ち、この例では、ドレイン電極109と参照配線106と層間絶縁膜107とは、キャパシタを構成している。このドレイン電極109には、例えば、信号線108と同一の材料を使用することができる。
層間絶縁膜107、信号線108及びドレイン電極109は、絶縁下地層で被覆されている。ここでは、一例として、絶縁下地層を、パッシベーション膜111とカラーフィルタ120とで構成しているが、パッシベーション膜111は省略することができる。
パッシベーション膜111は、図2及び図3に示すように、層間絶縁膜107、信号線108及びドレイン電極109を被覆している。パッシベーション膜111には、例えば、SiNxを使用することができる。
カラーフィルタ120は、吸収スペクトルが互いに異なる複数の着色層、例えば、緑色着色層G、青色着色層B、赤色着色層Rを含んでいる。これら着色層G、B及びRは、この例では、各々が図3に示すようにY方向に延びた帯形状を有し、図2に示すようにX方向に配列してストライプパターンを形成している。また、この例では、これら着色層G、B及びRは、図2に示すように、それらの間の境界が信号線108上に位置するように配置されている。着色層G、B及びRには、例えば、透明樹脂と染料及び/又は顔料との混合物を使用することができる。なお、ここでは、カラーフィルタ120を背面基板10に設けているが、カラーフィルタ120は前面基板20に設けてもよい。
カラーフィルタ120上では、図1乃至図3に示すように、薄膜トランジスタ110に対応して、例えばITO(indium tin oxide)などの透明導電体からなる画素電極130が配列している。これら画素電極130は、図1及び図3に示すように、パッシベーション膜111及びカラーフィルタ120に設けた貫通孔を介して、ドレイン電極109に接続されている。
画素電極130及びカラーフィルタ120は、配向膜140で被覆されている。配向膜140は、図4に示すように、第1領域140aと第2領域140bとを含んでいる。領域140aは、その近傍の液晶分子を、矢印A1で示す第1方向に向けて傾ける。領域140bは、その近傍の液晶分子を、矢印A2で示す第2方向に向けて傾ける。なお、第1方向は、基板100の対向基板20と向き合った主面に対して平行である。他方、第2方向は、この主面に対して平行であり且つ第1方向とは逆向きである。
領域140a及び140bは、各々が先の主面に平行な方向D2に延びた形状を有している。領域140a及び140bは、この主面に平行であり且つ上記方向D2と交差する方向D1に交互に配列している。
方向D2は、矢印A1で示す方向及び矢印A2で示す方向と交差していてもよい。但し、典型的には、方向D2は、矢印A1で示す方向及び矢印A2で示す方向に対して平行である。
領域140a及び140bの各々の方向D1についての寸法、即ち、領域140a及び140bの各々の幅は、例えば5μm以下とし、典型的には3μm以下とする。後述する比較例に係る液晶表示装置の液晶層に生じる配向不良領域の幅は、通常、約5μmである。領域140a及び140bの各々の幅を小さくすると、応答速度がより高くなる。
領域140a及び140bの各々の幅は、例えば0.5μm以上とし、典型的には1μm以上とする。領域140a及び140bの各々の幅を小さくすると、輝度が低下する。
配向膜140としては、例えば、垂直配向性ポリイミドなどの樹脂層に配向処理を施したものを使用することができる。配向処理としては、配向膜140の近傍において、液晶分子の方位角を又は方位角及び仰角の双方を規制し得る処理を行う。そのような配向処理としては、例えば、ラビング処理又は光配向技術を利用した配向処理が挙げられる。
ラビング処理を利用する場合、配向膜140は、例えば、以下の方法により形成することができる。まず、画素電極130上に垂直配向膜を形成する。次に、この垂直配向膜を、ラビング布で一方向にラビングする。その後、垂直配向膜上に領域140a又は140bに対応した開口が設けられたマスクを設置する。この状態で、ラビング布を用いて、垂直配向膜を逆方向にラビングする。このようにして、配向膜140を得る。
光配向技術を利用する場合、配向膜140は、例えば、以下の方法により形成することができる。まず、画素電極130上に感光性の垂直配向膜を形成する。次に、垂直配向膜の上方に、領域140aに対応した光透過部が設けられたフォトマスクを設置する。この状態で、垂直配向膜に、フォトマスクを介して、垂直配向膜の法線に対して傾斜した第1露光方向から光を照射する。次に、垂直配向膜の上方から先のフォトマスクを除去し、垂直配向膜の上方に、領域140bに対応した光透過部が設けられたフォトマスクを設置する。この状態で、垂直配向膜の未露光部に、フォトマスクを介して、垂直配向膜の法線に対して傾斜した第2露光方向から光を照射する。なお、第1及び第2露光方向は、同一面内にあり、加えて、垂直配向膜の法線を基準とした場合、第1及び第2露光方向は、それぞれ、正及び負の角度範囲内にある。典型的には、第1露光方向が垂直配向膜の法線に対して成す角度の絶対値は、第2露光方向が垂直配向膜の法線に対して成す角度の絶対値と等しい。
前面基板20は、図2及び図3に示すように、例えばガラス基板などの透明基板200を含んでいる。基板200は、背面基板10の配向膜140が形成された面と向き合うように配置されている。
基板200の背面基板10との対向面には、対向電極としての共通電極230が形成されている。共通電極230には、例えば、ITOなどの透明導電体を使用することができる。
共通電極230は、配向膜240で被覆されている。配向膜240は、図示しないスペーサによって、配向膜140のうち画素電極130上に位置した部分から離間している。
配向膜240は、図4に示すように、第3領域240aと第4領域240bとを含んでいる。領域240aは、その近傍の液晶分子を、矢印A1で示す第1方向に向けて傾ける。領域240bは、その近傍の液晶分子を、矢印A2で示す第2方向に向けて傾ける。
領域240a及び240bは、方向D2に延びた形状を有している。領域240a及び240bは、方向D1に交互に配列している。
典型的には、領域240aの各々の方向D1についての寸法、即ち、領域240aの各々の幅は、領域140aの各々の幅と等しい。同様に、典型的には、領域240bの各々の方向D1についての寸法、即ち、領域240bの各々の幅は、領域140bの各々の幅と等しい。
典型的には、領域240a及び領域140aは、D1方向の位置が互いに等しい。同様に、典型的には、領域240b及び領域140bは、D1方向の位置が互いに等しい。領域240aは、領域140aと少なくとも部分的に向き合っていれば、領域140bと部分的に向き合っていてもよい。同様に、領域240bは、領域140bと少なくとも部分的に向き合っていれば、領域140aと部分的に向き合っていてもよい。
配向膜240としては、例えば、垂直配向性ポリイミドなどの樹脂層に配向処理を施したものを使用することができる。そのような配向膜240は、配向膜140について説明したのと同様の方法により得ることができる。
背面基板10と前面基板20との間には、枠状の接着剤層(図示せず)が介在している。また、背面基板10と前面基板20との間であって、接着剤層が形成している枠の内側には、図示しない粒状スペーサが介在している。或いは、背面基板10及び前面基板20の少なくとも一方の対向面には、柱状スペーサが形成されている。これらスペーサは、背面基板10と前面基板20と接着剤層とで囲まれた空間の厚さを一定に保つ役割を果たしている。
液晶層30は、負の誘電率異方性を有している液晶材料又は液晶分子を含んでいる。この液晶材料は、例えば正の屈折率異方性を有している。
液晶層30が含んでいる液晶分子は、この表示装置に明るい像を表示させる場合と暗い像を表示させる場合、ベンド配列を形成する。即ち、これら液晶分子は、明表示時と暗表示時との双方において、ベンド配列を形成する。
液晶分子が領域140a及び240a間に形成するベンド配列は、液晶分子が領域140b及び240b間に形成するベンド配列とは異なっている。具体的には、液晶分子が領域140a及び240a間に形成するベンド配列において、領域140a及び240aの近傍に位置した液晶分子は、図4及び図5に矢印A1で示す方向に向けて傾いている。他方、液晶分子が領域140b及び240b間に形成するベンド配列において、領域140b及び240bの近傍に位置した液晶分子は、図4及び図5に矢印A2で示す方向に向けて傾いている。
なお、明表示と暗表示との切り替えは、画素電極130と共通電極230との間に印加する電圧の絶対値を、典型的にはゼロ又はそれより大きな第1値と、第1値よりも大きな第2値との間で切り替えることにより行う。以下、印加電圧の絶対値を第1値としている状態をOFF状態と呼び、印加電圧の絶対値を第2値としている状態をON状態と呼ぶ。
OFF状態においては、ON状態と比較して、配向膜140及び240の近傍に位置した液晶分子は、液晶分子の長軸が基板100の前面に対して成す角度がより大きい。即ち、OFF状態においては、ON状態と比較して、液晶分子のチルト角がより大きい。
光学補償フィルム40は、例えば、二軸性フィルムである。光学補償フィルム40は、例えば、ディスコティック液晶化合物などの屈折率異方性が負の一軸性化合物をハイブリッド配向させた光学異方性層を含んでいる。
基板100上の光学補償フィルム40が含む一軸性化合物の光学軸は、例えば、基板100側では、背面基板10の近傍に位置した液晶分子のON状態における光学軸と略平行であり、その反対側では、背面基板10と前面基板20との中間に位置した液晶分子のON状態における光学軸と略平行である。また、基板200上の光学補償フィルム40が含む一軸性化合物の光学軸は、例えば、基板200側では、前面基板20の近傍に位置した液晶分子のON状態における光学軸と略平行であり、その反対側では、背面基板10と前面基板20との中間に位置した液晶分子のON状態における光学軸と略平行である。これら光学補償フィルム40のリタデーションの和は、例えば、液晶層30のOFF状態におけるリタデーションとほぼ等しくする。
偏光板50は、例えば、それらの透過軸が互いに略直交するように配置する。また、各偏光板50は、例えば、その透過軸をX方向及びY方向に配置する。
バックライトは、液晶表示パネル1の背面基板10を照明するように配置されている。
走査線駆動回路には、走査線104が接続されている。走査線駆動回路は、走査線104に、スイッチ110を閉じる第1走査電圧を順次供給する。走査線駆動回路は、第1走査電圧を供給していない走査線104には、スイッチ110を開く第2走査電圧を供給する。
信号線駆動回路には、信号線108が接続されている。信号線駆動回路は、信号線108に映像信号に対応した大きさの信号電圧を供給する。
補助容量線駆動回路には、補助容量線106が接続されている。補助容量線駆動回路は、信号線駆動回路が信号線108に出力する信号電圧の極性を正から負へと反転させる場合、この極性反転に同期して、それら信号電圧を供給すべき画素が接続された補助容量線106の電位を第1電位から第2電位へと変化させる。そして、信号線駆動回路が信号線108に出力する信号電圧の極性を負から正へと反転させる場合、この極性反転に同期して、それら信号電圧を供給すべき画素が接続された補助容量線106の電位を第2電位から第1電位へと変化させる。なお、ここで、「信号電圧の極性」は、信号電圧と共通電極230の電圧との差の極性を意味している。
これら駆動回路は、COG(chip on glass)実装してもよい。或いは、これら駆動回路は、TCP(tape carrier package)実装してもよい。
コントローラは、先の駆動回路に接続されている。コントローラは、これら駆動回路の動作を制御する。
なお、ここでは、液晶表示パネル1でノーマリブラック駆動を行う場合の構造を説明しているが、この液晶表示パネル1はノーマリホワイト駆動を行うように設計してもよい。また、ここでは、ON状態を補償する構成を採用したが、OFF状態を補償する構成を採用してもよい。
上述した構成を採用すると、高い応答速度を達成することができる。これについて、以下に、図6乃至図11を参照しながら説明する。なお、図6乃至図11においては、液晶表示装置の構成要素の一部を省略している。
図6は、比較例に係る液晶表示装置の液晶分子がOFF状態において形成する配列を概略的に示す断面図である。図7は、図6に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列の一例を概略的に示す断面図である。図8は、図6に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列の他の例を概略的に示す断面図である。
図6乃至図8に示す液晶表示装置は、配向膜140及び240がそれぞれ領域140b及び240bのみからなること以外は、図1乃至図5を参照しながら説明した液晶表示装置と同様である。このような液晶表示装置は、通常のビデオ周波数で交流駆動した場合、以下に説明する理由で高い応答速度を達成しない。なお、用語「交流駆動」は、特定の期間、例えば、1フレーム期間、数フレーム期間、1フィールド期間、又は数フィールド期間毎に、電極130及び電極230間に印加する電圧の極性を反転させる駆動を意味している。この交流駆動の周波数は、例えば、30Hz乃至1kHzの範囲内にある。
この液晶表示装置がOFF状態にある場合、図6に示すように、液晶層30のうち配向膜140及び240近傍の全ての領域において、液晶分子LCは方向D2に向けて傾いている。そして、OFF状態からON状態へと切り替えると、液晶分子LCのチルト角が小さくなる。
ベンド配列では、配向膜140及び240間の中間レベルに位置した液晶分子LCは、基板100の前面に対して垂直に配向している。他方、配向膜140及び240の近傍に位置した液晶分子LCは、基板100の前面に対して傾いて配向している。従って、OFF状態からON状態への変化の過程では、まず、配向膜140及び240の近傍における液晶分子LCのチルト角が増大する。
配向膜140及び240の近傍における液晶分子LCのチルト角が大きなベンド配列の歪みエネルギーは、図7及び図8に示す180°ツイスト配列の歪みエネルギーと比較してより高い。従って、配向膜140及び240の近傍における液晶分子LCのチルト角が増大すると、ベンド配列から図7又は図8に示す180°ツイスト配列への変化を生じる。なお、この現象には、実用的な液晶材料では、配列歪みの強さに関わる3つのフランク弾性係数のうちツイスト係数(K22)が最低値になることが影響している。
このように、比較例に係る液晶表示装置では、ベンド配列と180°ツイスト配列との間の変化を生じ得る。ベンド配列が維持されない場合、高い応答速度を達成できない。更に、図7及び図8に示す液晶分子LCの回転方向が互いに異なる180°ツイスト配列が混在すると、それらの境界部にディスクリネーションと呼ばれる配向不良領域が発生する。この配向不良領域が形状を変える応答挙動は、通常の液晶分子の応答挙動よりも遅い。そのため、液晶層の応答速度は、更に悪化する。
ベンド配列から180°ツイスト配列への変化が遅ければ、交流駆動することによってベンド配列を維持することができる。しかしながら、以下に説明する通り、ベンド配列から180°ツイスト配列への変化に要する時間は、典型的な動画フレーム期間である16.7msよりも短い。
本発明者らは、比較例に係る液晶表示装置について、液晶分子LCの応答を調べた。具体的には、液晶層30に短周期のパルス電圧を印加し、配向膜140及び240間の中間レベルに位置した液晶分子LCが基板100の前面に対して垂直に配向している状態が保たれる期間を測定した。その結果、この期間の典型値は、室温では数ms未満であった。
このように、ベンド配列から180°ツイスト配列への変化に要する時間は、典型的な動画フレーム期間である16.7msよりも短い。従って、比較例に係る液晶表示装置では、ベンド配列と180°ツイスト配列との間の変化を生じる。それ故、比較例に係る液晶表示装置は、高い応答速度を達成しない。
図9は、図1に示す液晶表示装置の液晶分子がOFF状態において形成する配列を概略的に示す断面図である。図10は、図1に示す液晶表示装置の液晶分子に、OFF状態からON状態への変化の過程において作用する力を概念的に示す断面図である。図11は、図1に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列を概略的に示す断面図である。
図1乃至図5を参照しながら説明した液晶表示装置がOFF状態にある場合、図9に示すように、液晶分子LCはベンド配列を形成する。この場合、上述の通り、液晶層30のうち領域140a及び240a間に位置した部分30aは、液晶層30のうち領域140b及び240b間に位置した部分30bとは、配向膜140及び240近傍の領域に位置した液晶分子LCが異なる方向に傾いている。具体的には、領域140a及び240aの近傍に位置した液晶分子LCは、方向D2とは逆方向に向けて傾いている。他方、領域140b及び240bの近傍に位置した液晶分子LCは、方向D2に向けて傾いている。
OFF状態からON状態への変化の過程において、部分30aでは、液晶分子LCに回転方向が右回りのツイスト配列を形成させる力、又は、液晶分子LCに回転方向が左回りのツイスト配列を形成させる力が誘起される。同様に、部分30bでは、液晶分子LCに回転方向が右回りのツイスト配列を形成させる力、又は、液晶分子LCに回転方向が左回りのツイスト配列を形成させる力が誘起される。
従って、図10に示すように、或る部分30aにおいて誘起される力が生じさせるツイスト配列の回転方向は、この部分30aと隣接した部分30bにおいて誘起される力が生じさせるツイスト配列の回転方向とは異なり得る。図9に示す配列から図10に示す配列を生じる過程では、部分30aと部分30bとの間で液晶分子LCが干渉する。その結果、液晶分子LCにツイスト配列を形成させる力が相殺される。それ故、図11に示すように、ベンド配列が維持される。
液晶層30の或る位置でベンド配列が維持されていれば、その近傍の位置においてベンド配列から180°ツイスト配列への変化を生じることはない。それ故、ベンド配列から180°ツイスト配列への変化を防止すること、又は、この変化に要する時間を長くすることが可能である。従って、高い応答速度を達成することができる。
次に、本発明の第2態様を説明する。
図12は、本発明の第2態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。図13は、図12に示す液晶表示装置の断面図である。図14は、図12に示す液晶表示装置のアレイ基板を概略的に示す平面図である。図15は、図12に示す液晶表示装置の対向基板を概略的に示す平面図である。
なお、図12において、参照符号2、3、4、5、PX及びCは、それぞれ、上述した走査線駆動回路、信号線駆動回路、補助容量線駆動回路、コントローラ、画素及びキャパシタを示している。また、図14では、一部の構成要素のみを描いており、カラーフィルタ、薄膜トランジスタ及び配線などの構成要素を省略している。
図12及び図13に示す液晶表示装置は、OCBモードのアクティブマトリクス型液晶表示装置である。この表示装置は、以下の構成を採用したこと以外は、図1乃至図5を参照しながら説明した表示装置とほぼ同様である。
この液晶表示装置の背面基板10は、信号線108の代わりに、信号線108a及び108bを含んでいる。信号線108a及び108bの各々は、Y方向に延びている。そして、信号線108a及び108bからなる配線群は、X方向に配列している。信号線108a及び108bは、信号線駆動回路3に接続されている。信号線108a及び108bの材料としては、例えば、信号線108について説明したのと同様のものを使用することができる。
背面基板10は、スイッチング素子110の代わりに、スイッチング素子110a及び110bを含んでいる。スイッチング素子110a及び110bは、例えば薄膜トランジスタである。薄膜トランジスタ110a及び110bのゲートは、走査線104に接続されている。
画素電極130は、導体層1301と絶縁体層1302と導体層1303とを含んでいる。導体層1301及び1303は、絶縁体層1302を間に挟んで向き合っている。
導体層1301は、例えば、図1乃至図5を参照しながら説明した表示装置の画素電極130と同様である。導体層1301は、スイッチ110aを介して信号線108aに接続されている。導体層1301のうち導体層1303と向き合った部分には、スリットなどの開口が設けられていてもよい。
絶縁体層1302は、導体層1301を被覆している。絶縁体層1302は、例えば、SiNx及びSiOyなどの無機材料からなる。
導体層1303は、絶縁体層1302上に形成されている。導体層1303は、導体層1301から電気的に絶縁されており、スイッチ110bを介して信号線108bに接続されている。導体層1303には、例えば、ITOなどの透明導電体又は金属材料を使用することができる。
導体層1303は、各々が一方向に延びた形状を有し、幅方向に配列した複数の第1部分を含んでいる。ここでは、一例として、第1部分の長さ方向は方向D2に対して平行であり、第1部分の幅方向は方向D1に対して平行であるとする。また、ここでは、或る導体層1301と向き合った複数の第1部分は、互いに電気的に接続されているとする。
第1部分の幅は、第1部分の間隔と等しくてもよく、異なっていてもよい。
第1部分の幅及び間隔は、例えば5μm以下とし、典型的には3μm以下とする。上述した通り、配向不良領域の幅は、通常、約5μmである。第1部分の幅及び間隔の各々を小さくすると、応答速度がより高くなる。
第1部分の幅及び間隔は、例えば0.5μm以上とし、典型的には1μm以上とする。第1部分の幅及び間隔の各々を小さくすると、輝度が低下する。
前面基板20は、以下に説明するように、背面基板10から、カラーフィルタ層120とスイッチ110aとキャパシタCと信号線108aと参照配線106とを省略し、X方向に隣り合った導体層1301を電気的に接続してなるものとほぼ同様の構造を有している。
基板200の背面基板10との対向面には、アンダーコート層201が形成されている。アンダーコート層201の材料としては、例えば、アンダーコート層101について例示したのと同様のものを使用することができる。
アンダーコート層201上には、図示しない半導体層が配置されている。各半導体層は、例えば、チャネル、ソース及びドレインが形成されたポリシリコン層である。
半導体層及びアンダーコート層201は、ゲート絶縁膜203で被覆されている。ゲート絶縁膜203は、例えば、TEOSを用いて形成することができる。
ゲート絶縁膜203上には、図12及び図13に示す走査線204と、図示しないゲート電極とが並置されている。
走査線204は、各々がX方向に延び、走査線104に対応してY方向に配列している。走査線204は、走査線駆動回路2に接続されている。走査線204の材料としては、例えば、走査線104について例示したのと同様のものを使用することができる。
ゲート電極は、走査線204の一部として設けられている。また、ゲート電極は、ゲート絶縁膜203を介して、半導体層内に形成されたチャネルと向き合っている。ゲート電極とゲート絶縁膜203と半導体層とは、走査線204と後述する信号線208との交差部近傍に配置されたスイッチ又はスイッチング素子210bとして、薄膜トランジスタを構成している。なお、ここでは、スイッチ210bとして薄膜トランジスタを例示しているが、ダイオードやMIM素子などの他の素子を使用してもよい。
ゲート絶縁膜203、走査線204及びゲート電極は、図13に示すように、層間絶縁膜207で被覆されている。層間絶縁膜207には、例えば、SiNx及び/又はSiOyなどを使用することができる。
層間絶縁膜207上には、図12に示す信号線208bと、図示しないドレイン電極とが配置されている。
信号線208bは、各々がY方向に延び、信号線108bに対応してX方向に配列している。信号線208bは、信号線駆動回路208bに接続されている。信号線208bの材料としては、例えば、信号線108について例示したのと同様のものを使用することができる。
この例では、スイッチ210bとして薄膜トランジスタを使用すると共に、信号線208bを、層間絶縁膜207に設けた貫通孔を介して、薄膜トランジスタ210bのソースに接続している。即ち、この例では、信号線208bは、ソース電極を兼ねている。
ドレイン電極の一端は、層間絶縁膜207に設けた貫通孔を介して薄膜トランジスタ210bのドレインに接続されている。ドレイン電極には、例えば、信号線208bと同一の材料を使用することができる。
層間絶縁膜207、信号線208b及びドレイン電極は、絶縁下地層で被覆されている。ここでは、一例として、絶縁下地層を、パッシベーション膜211で構成している。パッシベーション膜211の材料としては、例えば、パッシベーション膜111について例示したのと同様のものを使用することができる。
パッシベーション膜211上では、画素電極230が、画素電極130に対応して配列している。
画素電極230の各々は、導体層2301と絶縁体層2302と導体層2303とを含んでいる。導体層2301及び2303は、絶縁体層2302を間に挟んで向き合っている。
X方向に隣り合った導体層2301は、互いに電気的に接続されている。他方、Y方向に隣り合った導体層2301は、互いから電気的に絶縁されている。X方向に隣り合った導体層2301から各々がなる行は、走査線駆動回路2に接続されている。導体層2301の材料としては、例えば、上述した共通電極230について例示した材料を使用することができる。導体層2301のうち導体層2303と向き合った部分には、スリットなどの開口が設けられていてもよい。
絶縁体層2302は、導体層2301を被覆している。絶縁体層2302は、例えば、SiNx及びSiOyなどの無機材料からなる。
導体層2303は、絶縁体層2302上に形成されている。導体層2303は、導体層2301から電気的に絶縁されており、スイッチ210bを介して信号線208bに接続されている。導体層2303には、例えば、ITOなどの透明導電体又は金属材料を使用することができる。
導体層2303は、各々が第1部分の長さ方向に対して平行な方向に延びた形状を有し、先の幅方向に配列した複数の第2部分を含んでいる。これら第2部分は、基板100の前面に垂直な方向から見た場合に第1部分と重なり合うように配置されている。ここでは、一例として、或る導体層1301と向き合った複数の第2部分は、互いに電気的に接続されているとする。
典型的には、第2部分の幅は、第1部分の幅と等しい。同様に、典型的には、第2部分の間隔は、第1部分の間隔と等しい。
典型的には、第2部分は、D1方向の位置が第1部分と等しい。第2部分は、第1部分と少なくとも部分的に向き合っていれば、第1部分間の領域と部分的に向き合っていてもよい。
配向膜140は、図1乃至図5を参照しながら説明した配向膜140とは異なり、その全体又はほぼ全体が、その近傍の液晶分子を矢印A2で示す方向に向けて傾ける。そして、配向膜240も、その全体又はほぼ全体が、その近傍の液晶分子を矢印A2で示す方向に向けて傾ける。
上述した構成を採用すると、高い応答速度を達成することができる。これについて、以下に、図16乃至図18を参照しながら説明する。なお、図16乃至図18においては、液晶表示装置の構成要素の一部を省略している。また、図16乃至図18において、参照符号30a及び30bは、液晶層30のうち、導体層1303の中心線と導体層2303の中心線とを通る面を間に挟んだ領域である。
図16は、図12及び図13に示す液晶表示装置の液晶分子がOFF状態において形成する配列を概略的に示す断面図である。図17は、図16に示す液晶表示装置の液晶分子に、OFF状態からON状態への変化の過程において作用する力の一例を概念的に示す断面図である。図18は、図16に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列を概略的に示す断面図である。
OFF状態においては、液晶層30のうち第1及び第2部分間に位置した部分と、液晶層30の他の部分とは、ほぼ同様の電位分布を有している。従って、OFF状態においては、図16に示すように、液晶分子LCはベンド配列を形成する。具体的には、配向膜140の近傍に位置した液晶分子LCは、方向D2に向けて傾いている。同様に、配向膜240の近傍に位置した液晶分子LCは、方向D2に向けて傾いている。
ON状態においては、導体層1301及び2301間の電圧の絶対値をより大きくする。加えて、導体層1301と導体層1303との間の電圧の絶対値と、導体層2301と導体層2303との間の電圧の絶対値とをより大きくする。
例えば、OFF状態においては、導体層1301、1303、2301及び2303の電位をほぼ等しくしておく。
そして、ON状態においては、例えば、導体層1301及び導体層2301の電位を十分に異ならしめ、導体層1303の電位を導体層1301の電位と導体層2301の電位との間に設定し、導体層2303の電位を導体層1303の電位と導体層2301の電位との間に設定する。或いは、ON状態においては、例えば、導体層1303及び導体層2303の電位を十分に異ならしめ、導体層1301の電位を導体層1303の電位と導体層2303の電位との間に設定し、導体層2301の電位を導体層1301の電位と導体層2303の電位との間に設定する。或いは、ON状態においては、例えば、導体層1301及び導体層2301の電位を十分に異ならしめ、導体層1302と導体層2302との電位差が導体層1301と導体層2301との電位差とほぼ等しくなるように導体層1303及び2303の電位を設定する。
なお、ON状態において、導体層1301と導体層1303との電位差の絶対値は、例えば、導体層1301と導体層2301との電位差の絶対値の10%乃至200%の範囲内とする。同様に、ON状態において、導体層2301と導体層2303との電位差の絶対値は、例えば、導体層1301と導体層2301との電位差の絶対値の10%乃至200%の範囲内とする。
こうすると、導体層1301と導体層1303との間の電位差に起因して、液晶層30のうち導体層1303の近傍の領域には、電気力線の向きが導体層1303の長さ方向にほぼ垂直な電界が生じる。この横電界と配向膜140及び240とは、領域30a内の液晶分子LCと領域30b内の液晶分子LCとに異なる配列、例えば図17に示す配列を形成させる力を誘起する。
図16に示す配列から図17に示す配列を生じる過程では、部分30aと部分30bとの間で液晶分子LCが干渉する。それ故、180°ツイスト配列は形成されず、図18に示すようにベンド配列が維持される。
このように、ベンド配列から180°ツイスト配列への変化を防止すること、又は、この変化に要する時間を長くすることが可能である。従って、高い応答速度を達成することができる。
上述した表示装置には、様々な変形が可能である。例えば、図12に示す表示装置から、スイッチ110b及び210b、走査線204並びに信号線108b及び208bを省略し、X方向及びY方向に隣り合った導体層2301を互いに電気的に接続してもよい。この場合、導体層1303及び2303は、浮動状態としてもよく、それぞれ導体層1301及び2301に接続してもよい。或いは、電極130及び230の少なくとも一方に、図19又は図20に示す構造を採用してもよい。
図19は、電極に採用可能な構造の一例を概略的に示す断面図である。図20は、電極に採用可能な構造の他の例を概略的に示す断面図である。
図19に示す電極130は、導体層1301と絶縁体層1302とを含んでいる。絶縁体層1302は、図13及び図14を参照しながら説明した導体層1303とほぼ同様の形状を有している。導体層1301は、カラーフィルタ120及び絶縁体層1302を被覆している。導体層1301の表面には、絶縁体層1302に対応したレリーフ構造が設けられている。
この電極130に電圧を印加すると、導体層1301の表面に設けられたレリーフ構造に起因して、液晶層30に不均一な電位分布を生じる。具体的には、上述した横電界を生じる。従って、図19に示す電極130を使用した場合にも、高い応答速度を達成することができる。
図20に示す電極130は、導体層1301と絶縁体層1302とを含んでいる。導体層1301は、図13及び図14を参照しながら説明した導体層1301と同様である。絶縁体層1302は、図13及び図14を参照しながら説明した導体層1303とほぼ同様の形状を有している。
この電極130に電圧を印加すると、絶縁体層1302に起因して、液晶層30に不均一な電位分布を生じる。具体的には、上述した横電界を生じる。従って、図20に示す電極130を使用した場合にも、高い応答速度を達成することができる。
なお、ここでは、電極130に採用可能な構造の例を説明したが、これら構造は、電極230に採用することも可能である。
電極130及び230には、同一の構造を採用してもよく、異なる構造を採用してもよい。例えば、電極130に図20の構造を採用し、電極230に図13及び図15を参照しながら説明した構造を採用する場合、電極130及び230は、基板100の前面に垂直な方向から見たとき絶縁体層1302及び導体層2303が重なり合うように配置する。
或いは、電極130及び230の一方にのみ上述した構造を採用し、電極130及び230の他方には図6乃至図8を参照しながら説明した構造を採用してもよい。この場合も、ベンド配列から180°ツイスト配列への変化に要する時間を長くすることができる可能性がある。
上述した技術は、透過型液晶表示装置に適用する代わりに、反射型液晶表示装置又は半透過型液晶表示装置に適用してもよい。また、上述した技術は、OCBモードの液晶表示装置に適用する代わりに、液晶分子にベンド配列を形成させるπセルなどの他の表示モードの液晶表示装置に適用してもよい。
また、この液晶表示装置は、アクティブマトリクス駆動方式を採用している。その代わりに、パッシブマトリクス駆動方式及びセグメント駆動方式などの他の駆動方式を採用してもよい。
以下、本発明の例を説明する。
<例1>
本例では、図1乃至図5を参照しながら説明した液晶表示装置を、以下の方法により製造した。なお、本例では、背面基板10の外面に光学補償フィルム40を配置せず、前面基板20の外面にのみ光学補償フィルム40を配置した。
まず、厚さ0.5mmのガラス基板100上に、アンダーコート層101から画素電極130までの構造を形成した。この構造の上に、図示しない平坦化層として、SiO2層とアクリル樹脂層とを順次形成した。ここでは、画素電極130は略長方形状とし、そのX方向のピッチを82μmとし、Y方向のピッチを246μmとした。
次に、厚さ0.5mmのガラス基板200上に、共通電極230を形成した。
次いで、平坦化層及び共通電極230の各々の上に、JSR株式会社製のオプトマーAL60101をスピンコートして、厚さ0.1μmのポリイミド樹脂層を形成した。各ポリイミド樹脂層に対し、図4及び図5の矢印A1に示す方向にラビング処理を施した。
続いて、各ポリイミド樹脂層上にレジストパターンを形成した。レジストパターンには、領域140b又は240bに対応した位置にスリットを設けた。各スリットの幅は4μmとし、スリット間の距離も4μmとした。
その後、各ポリイミド樹脂層に対し、図4及び図5の矢印A2に示す方向にラビング処理を施した。これらポリイミド樹脂層からレジストパターンを剥離することにより、配向膜140及び240を得た。
次に、背面基板10の主面に、配向膜140を取り囲むように熱硬化性接着剤をディスペンスした。この接着剤層が形成する枠には、液晶注入口として利用するための開口部を設けた。接着剤を半乾燥させた後、図示しないトランスファパッド上に銀ペーストをディスペンスした。
次いで、配向膜240上に、直径が5.0μmの粒状スペーサを散布した。ここではスペーサとして粒状スペーサを散布したが、その代わりに、感光性樹脂を用いて柱状スペーサを形成してもよい。
その後、背面基板10と前面基板20とを、配向膜140及び240が向き合い且つ法線方向から見たときに領域140aと領域240aとが重なり合うように貼り合せた。そして、これを加熱することにより、空セルを得た。
次に、この空セル内に、ディップ法により誘電率異方性が負のネマチック液晶化合物を注入した。
続いて、液晶注入口に紫外線硬化樹脂をディスペンスし、これに紫外線を照射した。更に、背面基板10の外面に偏光板50を貼り付けると共に、前面基板20の外面に光学補償フィルム40及び偏光板50を順次貼り付けた。
なお、ここで使用した光学補償フィルム40は、ディスコティック液晶化合物をその光学軸がX方向に垂直な面内で変化するようにベンド配向させた光学異方性層を含んでいる。この光学補償フィルム40の最大の主法線速度の方向は厚さ方向と平行であり、最小の主法線速度の方向はX方向と平行であり、残りの主法線速度方向はY方向と平行である。
このようにして得られた液晶表示パネル1を図示しないバックライトユニットなどと組み合わせることにより、図1乃至図5を参照しながら説明した液晶表示装置を完成した。
次に、この液晶表示装置について、応答時間の測定を行った。具体的には、室温下、バックライトを点灯させた状態で、画素電極130と共通電極230との間に振幅が±10Vであり、周波数が300Hzのパルス交流電圧を印加した。そして、この状態で、透過率応答曲線を計測した。なお、立ち上がり応答時間は、相対透過率が90%に達するまでの時間とした。また、立ち下がり応答時間は、相対透過率が10%に達するまでの時間とした。その結果、立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間との和は2msであった。
<例2>
本例では、図12乃至図15を参照しながら説明した液晶表示装置を、以下の方法により製造した。なお、本例では、カラーフィルタ120は、パッシベーション膜111と層間絶縁膜107との間に設置せず、液晶セルの外側に貼り付けた。
まず、厚さ0.5mmのガラス基板100上に、アンダーコート層101からパッシベーション膜111までの構造を形成した。次に、パッシベーション膜111上に、導体層1301、絶縁体層1302及び導体層1303をこの順に形成して、電極130を得た。ここでは、導体層1301は略長方形状とし、そのX方向のピッチを82μmとし、Y方向のピッチを246μmとした。絶縁体層1302としては、SiO2層を形成した。また、導体層1303の幅は3μmとし、導体層1303間の距離は4μmとした。
次に、厚さ0.5mmのガラス基板200上に、アンダーコート層201からパッシベーション膜211までの構造を形成した。次に、パッシベーション膜211上に、導体層2301、絶縁体層2302及び導体層2303をこの順に形成して、電極230を得た。ここでは、絶縁体層2302としては、SiO2層を形成した。また、導体層2303の幅は3μmとし、導体層2303間の距離は4μmとした。
次いで、画素電極130及び230の各々の上に、JSR株式会社製のオプトマーAL60101をスピンコートして、厚さ0.1μmのポリイミド樹脂層を形成した。各ポリイミド樹脂層に対し、図14及び図15の矢印A2に示す方向にラビング処理を施した。これにより、配向膜140及び240を得た。
次に、背面基板10の主面に、配向膜140を取り囲むように熱硬化性接着剤をディスペンスした。この接着剤層が形成する枠には、液晶注入口として利用するための開口部を設けた。接着剤を半乾燥させた後、図示しないトランスファパッド上に銀ペーストをディスペンスした。
次いで、配向膜240上に、直径が5.0μmの粒状スペーサを散布した。ここではスペーサとして粒状スペーサを散布したが、その代わりに、感光性樹脂を用いて柱状スペーサを形成してもよい。
その後、背面基板10と前面基板20とを、配向膜140及び240が向き合い且つ法線方向から見たときに導体層1303と導体層2303とが重なり合うように貼り合せた。そして、これを加熱することにより、空セルを得た。
次に、この空セル内に、ディップ法により誘電率異方性が負のネマチック液晶化合物を注入した。
続いて、液晶注入口に紫外線硬化樹脂をディスペンスし、これに紫外線を照射した。更に、背面基板10の外面に偏光板50を貼り付けると共に、前面基板20の外面に光学補償フィルム40、カラーフィルタ120及び偏光板50を順次貼り付けた。なお、ここで使用した光学補償フィルム40は、例1で使用したものと同様である。
このようにして得られた液晶表示パネル1を図示しないバックライトユニットなどと組み合わせることにより、図12乃至図15を参照しながら説明した液晶表示装置を完成した。
次に、この液晶表示装置について、応答時間の測定を行った。具体的には、室温下、バックライトを点灯させた状態で、導体層1301と導体層2301との間に振幅が±10Vであり、周波数が500Hzのパルス交流電圧を印加し、導体層1303と導体層2303との間に振幅が±9Vであり、周波数が500Hzのパルス交流電圧を印加した。そして、この状態で、透過率応答曲線を計測した。その結果、立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間との和は3msであった。
<比較例>
レジストパターンの形成及びその後のラビング処理を省略したこと以外は例1で説明したのと類似の方法により、液晶表示装置を製造した。
この液晶表示装置について、例1で実施したのと同様の条件のもとで透過率応答曲線を計測した。その結果、立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間との和は25msであった。
本発明の第1態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図。 図1に示す液晶表示装置のII−II線に沿った断面図。 図1に示す液晶表示装置のIII−III線に沿った断面図。 図1乃至図3に示す液晶表示装置のアレイ基板を概略的に示す平面図。 図1乃至図3に示す液晶表示装置の対向基板を概略的に示す平面図。 比較例に係る液晶表示装置の液晶分子がOFF状態において形成する配列を概略的に示す断面図。 図6に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列の一例を概略的に示す断面図。 図6に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列の他の例を概略的に示す断面図。 図1に示す液晶表示装置の液晶分子がOFF状態において形成する配列を概略的に示す断面図。 図1に示す液晶表示装置の液晶分子に、OFF状態からON状態への変化の過程において作用する力を概念的に示す断面図。 図1に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列を概略的に示す断面図。 本発明の第2態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図。 図12に示す液晶表示装置の断面図。 図12に示す液晶表示装置のアレイ基板を概略的に示す平面図。 図12に示す液晶表示装置の対向基板を概略的に示す平面図。 図12及び図13に示す液晶表示装置の液晶分子がOFF状態において形成する配列を概略的に示す断面図。 図16に示す液晶表示装置の液晶分子に、OFF状態からON状態への変化の過程において作用する力の一例を概念的に示す断面図。 図16に示す液晶表示装置の液晶分子がON状態において形成する配列を概略的に示す断面図。 電極に採用可能な構造の一例を概略的に示す断面図。 電極に採用可能な構造の他の例を概略的に示す断面図。
符号の説明
1…液晶表示パネル、2…走査線駆動回路、3…信号線駆動回路、4…補助容量線駆動回路、5…コントローラ、10…背面基板、20…前面基板、30…液晶層、30a…部分、30b…部分、40…光学補償フィルム、50…偏光板、100…透明基板、101…アンダーコート層、102…半導体層、103…ゲート絶縁膜、104…走査線、105…ゲート電極、106…参照配線、107…層間絶縁膜、108…信号線、108a…信号線、108b…信号線、109…ドレイン電極、110…スイッチ、110a…スイッチ、110b…スイッチ、111…パッシベーション膜、120…カラーフィルタ、130…電極、140…配向膜、140a…領域、140b…領域、200…透明基板、201…アンダーコート層、203…ゲート絶縁膜、204…走査線、207…層間絶縁膜、208b…信号線、210b…スイッチ、211…パッシベーション膜、230…電極、240…配向膜、240a…領域、240b…領域、1301…導体層、1302…絶縁体層、1303…導体層、2301…導体層、2302…絶縁体層、2303…導体層、LC…液晶分子、PX…画素。

Claims (19)

  1. 互いに向き合った第1及び第2基板と、
    前記第1及び第2基板間に介在し、誘電率異方性が負の液晶分子を含んだ液晶層と、
    前記第1基板と前記液晶層との間に介在し、第1絶縁体層と第1導体層との積層体を含み、前記第1絶縁体層及び前記第1導体層の一方は、各々が一方向に延びた形状を有し、幅方向に配列した複数の第1部分を含んでいる第1電極と、
    前記第2基板と前記液晶層との間に介在し、前記液晶層を間に挟んで前記第1電極と向き合った第2電極と、
    前記第1電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1基板の前記第2基板と向き合った主面に平行な第1方向に向けて前記液晶分子を傾ける第1配向膜と、
    前記第2電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1方向に向けて前記液晶分子を傾ける第2配向膜と
    を具備した液晶表示装置。
  2. 前記第2電極は、第2絶縁体層と第2導体層との積層体を含み、前記第2絶縁体層及び前記第2導体層の一方は、各々が前記複数の第1部分の長さ方向に対して平行な方向に延びた形状を有し、前記幅方向に配列した複数の第2部分を含んでいる請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記複数の第1及び第2部分は、前記主面に垂直な方向から見た場合に重なり合うように配置されている請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1導体層は前記複数の第1部分を含み且つ前記第1絶縁体層と前記第1配向膜との間に介在し、前記第1電極は前記第1絶縁体層と前記第1基板との間に介在した第3導体層を更に含み、前記第2導体層は前記複数の第2部分を含み且つ前記第2絶縁体層と前記第2配向膜との間に介在し、前記第2電極は前記第2絶縁体層と前記第2基板との間に介在した第4導体層を更に含んだ請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1及び第2導体層はそれぞれ前記第3及び第4導体層から電気的に絶縁されている請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 第1乃至第3信号線と、前記第1信号線と前記第1導体層との間に接続された第1スイッチと、前記第2信号線と前記第2導体層との間に接続された第2スイッチと、前記第3信号線と前記第3導体層との間に接続された第3スイッチとを更に具備した請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第4導体層に接続された走査線と、
    前記走査線に接続され、前記走査線に走査電圧を出力する走査線駆動回路と、
    前記第1乃至第3信号線に接続され、前記第1乃至第3信号線にそれぞれ第1乃至第3信号電圧を出力する信号線駆動回路と、
    前記走査線駆動回路及び前記信号線駆動回路に接続され、前記走査線駆動回路及び前記信号線駆動回路の動作を制御するコントローラと
    を更に具備した請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記コントローラは、前記走査線駆動回路及び前記信号線駆動回路にそれぞれ前記走査電圧及び前記第3信号電圧を異なる大きさで出力させる場合に、前記信号線駆動回路に、前記第1信号電圧を前記第3信号電圧乃至前記走査電圧の範囲内の大きさで、及び、前記第2信号電圧を前記第1信号電圧乃至前記走査電圧の範囲内の大きさで出力させる請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第1及び第2導体層の少なくとも一方は浮動状態にある請求項5に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第1及び第2導体層はそれぞれ前記第3及び第4導体層に接続されている請求項4に記載の液晶表示装置。
  11. 前記第1絶縁層は前記複数の第1部分を含み且つ前記第1導体層と前記第1基板との間に介在し、前記第1導体層の前記液晶層と向き合った主面には前記複数の第1部分に対応したレリーフ構造が設けられており、前記第2絶縁層は前記複数の第2部分を含み且つ前記第2導体層と前記第2基板との間に介在し、前記第2導体層の前記液晶層と向き合った主面には前記複数の第2部分に対応したレリーフ構造が設けられている請求項3に記載の液晶表示装置。
  12. 前記第1絶縁層は前記複数の第1部分を含み且つ前記第1導体層と前記第1配向膜との間に介在し、前記第2絶縁層は前記複数の第2部分を含み且つ前記第2導体層と前記第2配向膜との間に介在した請求項3に記載の液晶表示装置。
  13. 前記複数の第1及び第2部分の各々の長さ方向は前記第1方向に対して平行である請求項2に記載の液晶表示装置。
  14. 前記複数の第1部分の幅及び間隔は5μm以下であり、前記複数の第2部分の幅及び間隔はそれぞれ前記複数の第1部分の幅及び間隔と等しい請求項2に記載の液晶表示装置。
  15. 互いに向き合った第1及び第2基板と、
    前記第1及び第2基板間に介在し、誘電率異方性が負の液晶分子を含んだ液晶層と、
    前記第1基板と前記液晶層との間に介在した第1電極と、
    前記第2基板と前記液晶層との間に介在し、前記液晶層を間に挟んで前記第1電極と向き合った第2電極と、
    前記第1電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1基板の前記第2基板と向き合った主面に平行な第1方向に向けて前記液晶分子を傾ける第1領域と、前記主面に平行であり且つ前記第1方向とは逆向きの第2方向に向けて前記液晶分子を傾ける第2領域とを含んだ第1配向膜と、
    前記第2電極と前記液晶層との間に介在し、前記第1領域と向き合った第3領域は前記第1方向に向けて前記液晶分子を傾け、前記第2領域と向き合った第4領域は前記第2方向に向けて前記液晶分子を傾ける液晶表示装置。
  16. 前記第1及び第2領域は、各々が前記主面に平行な第3方向に延びた形状を有し、前記主面に平行であり且つ前記第3方向と交差する第4方向に交互に配列している請求項15に記載の液晶表示装置。
  17. 前記第1及び第2方向の各々は前記第4方向と交差している請求項16に記載の液晶表示装置。
  18. 前記第1及び第2方向の各々は前記第3方向に対して平行である請求項16に記載の液晶表示装置。
  19. 前記第1及び第2領域の各々は前記第4方向の寸法が5μm以下である請求項16に記載の液晶表示装置。
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