JP2010148703A - Golf club - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ゴルフクラブに関し、詳細には、スイング中の空気抵抗の悪影響を少なくし、スイングし易く操作性に優れたゴルフクラブに関する。 The present invention relates to a golf club, and more particularly to a golf club that reduces the adverse effects of air resistance during a swing, is easy to swing, and has excellent operability.
従来、ゴルフクラブにおけるスイング時の空気抵抗に関する技術として、例えば、特許文献1に開示されている技術が知られている。この技術は、ヘッドの後部に中央リブとその上下にキャビティを有し、このキャビティに湾曲した凹状を形成し、空気抵抗によるヘッドの振動を防止するものである。
Conventionally, for example, a technique disclosed in
また、特許文献2には、ソール面に打球面側から後端部側に向かって延び、ヘッド後端部から後方へと突き抜ける空気流案内溝を形成し、この溝幅を打球面側よりも後端部側の方を小さくした技術が開示されている。この技術は、前記溝幅を小さくすることによる空気の高圧部の動きと整流された空気流による働きが相乗的に作用し、ヘッドの左右ブレを防止するようにしたものである。
しかし、上記した特許文献に開示されているゴルフクラブは、ヘッドの動きがフェース面と直交する方向の動き、つまりヘッドの方向が打球する方向になってからの動きを捉えているに過ぎない。換言すれば、プレーヤの一連のスイング中において、打球がなされる直前のヘッドの動きのみを捉えて対策を講じているに過ぎないのであり、スイング全体からみてヘッドに作用する空気抵抗を考慮すると、十分な効果を発揮しにくいものとなっている。すなわち、ゴルフのスイングは、トップの状態からダウンスイング位置に移行するまでの間、及びダウンスイング位置になってからボールをヒットする打球時までの間、ヘッドの方向は変化するため、打球時のヘッドの動く方向のみを考慮しても効果が期待できないか、きわめて限定されたものになってしまう。 However, the golf club disclosed in the above-mentioned patent document only captures the movement of the head in the direction orthogonal to the face surface, that is, the movement of the head after the direction of hitting the ball. In other words, during the series of swings of the player, only measures are taken by capturing only the movement of the head immediately before the ball is hit. Considering the air resistance acting on the head as seen from the entire swing, It is difficult to achieve a sufficient effect. In other words, since the golf swing moves from the top state to the downswing position and from the time when the golfer hits the ball to hit the ball, the direction of the head changes. Even if only the moving direction of the head is taken into consideration, the effect cannot be expected or it is extremely limited.
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、プレーヤのスイング全体を考慮し、トップ位置から打球が成されるまでのヘッドの動きについて、空気抵抗を制御し、スイングし易く操作性の優れたゴルフクラブを提供することを目的とする。 The present invention has been made on the basis of the above-mentioned problems. In consideration of the player's entire swing, the air resistance is controlled for the movement of the head from the top position until the hitting ball is made, and the swing is easy to operate. An object of the present invention is to provide an excellent golf club.
上記した目的を達成するために、本発明に係るゴルフクラブは、フェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側のサイド部と、後側のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製ヘッドを備えており、前記ソール部のヒール側にヒール側凹部を形成すると共に、トウ側にトウ側凹部を形成し、前記ヒール側凹部を形成する稜線は、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でヒール側に向かうように湾曲形成され、前記トウ側凹部を形成する稜線は、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でトウ側に向かうように湾曲形成され、前記トウ側凹部の稜線は、前記ヒール側凹部の稜線よりもバック側に延びていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, a golf club according to the present invention forms an outer shell with a face portion, a crown portion, a sole portion, a side portion on a toe side and a heel side, and a back portion on the rear side. And a hollow metal head having an inner space formed in the outer shell, and a heel side recess is formed on the heel side of the sole portion, and a toe side recess is formed on the toe side. The ridge line forming the side recess is curved so as to go from the face side to the back side and toward the heel partway, and the ridge line forming the toe side recess is The ridge line of the toe side recess is curved toward the toe side in the middle, and the ridge line of the toe side recess extends to the back side than the ridge line of the heel side recess.
一般的に、ゴルファーがスイングする際、トップ位置からダウンスイング位置に移行する直前までは、フェースは正面を向いた状態となっており、スイングによる空気の流れはヘッドのヒール側からトウ側に移行するようになる。また、ダウンスイング位置からインパクトに至るまでは、手首の返し動作により、ヘッドは次第に、フェースがボールに向くように回転しながら移行するため、スイングによる空気の流れもそれに従って回転するようになる。すなわち、ソール側を平面視した際、トウ・ヒール方向に沿う空気の流れは、ダウンスイングに移行するにつれて、トウ側がバック側に向けてターンするような流れとなる。 In general, when a golfer swings, the face is facing the front until the golfer swings from the top position to the downswing position, and the air flow due to the swing moves from the heel side of the head to the toe side. To come. Further, from the downswing position to the impact, the head gradually moves by rotating the wrist so that the face faces the ball, so that the air flow caused by the swing also rotates accordingly. That is, when the sole side is viewed in plan, the air flow along the toe / heel direction is such that the toe side turns toward the back side as the downswing is shifted.
上記したような構造を備えたヘッドを有するゴルフクラブによれば、ソール部に、ヒール側凹部を形成したことで空気抵抗を軽減することが可能となる。また、トウ側凹部を形成したことで、ヒール側からトウ側方向に向かって空気の流れる通路が形成されるようになり、ゴルファーがスイングする際、トップ位置からダウンスイング位置に移行する前のスイング中に、ヒール側からトウ側へ空気が流れ易くなって、ヘッドに作用する空気抵抗を軽減でき、ヘッドスピードが低下するのが抑制される。 According to the golf club having the head having the structure as described above, the air resistance can be reduced by forming the heel side concave portion in the sole portion. Also, by forming the toe side recess, a passage through which air flows from the heel side to the toe side direction is formed, and when the golfer swings, the swing before the transition from the top position to the downswing position During this, air easily flows from the heel side to the toe side, air resistance acting on the head can be reduced, and a reduction in head speed is suppressed.
更に、前記ヒール側凹部を形成する稜線は、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でヒール側に向かうように湾曲形成され、前記トウ側凹部を形成する稜線は、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でトウ側に向かうように湾曲形成され、前記トウ側凹部の稜線は、前記ヒール側凹部の稜線よりもバック側に延びているため、トウ側凹部の方が、ヒール側凹部と比較してバック側に延びた状態となっている。これにより、ヘッドがダウンスイング位置でターンした際、それまでのトウ・ヒール方向の空気の流れが自然にトウ・バック側に向けてターンし易くなり、ヘッドが、ダウンスイングからインパクト方向(フェースがゴルフボールに向けて進行する方向)へターンする際の空気抵抗をより軽減することが可能となる。 Further, the ridge line forming the heel side recess is curved so as to go from the face side to the back side and toward the heel side in the middle, and the ridge line forming the toe side recess is from the face side to the back side. The ridge line of the toe side recess extends toward the back side of the heel side recess, and the toe side recess has a heel side recess. It is in the state extended to the back side compared with. As a result, when the head turns in the downswing position, the air flow in the toe / heel direction so far is easy to turn naturally toward the toe / back side. It is possible to further reduce the air resistance when turning toward the golf ball.
従って、上述したようなソール構造を備えたゴルフクラブによれば、ゴルファーが、トップ位置から打球するまでのスイング全体に亘って、空気抵抗の抑制が図れ、スイングし易く操作性に優れたゴルフクラブが得られる。 Therefore, according to the golf club having the sole structure as described above, the golfer can suppress the air resistance over the entire swing from the top position to hit the ball, and is easy to swing and excellent in operability. Is obtained.
本発明によれば、ゴルファーがスイングする際、トップ位置から打球が成されるまでのヘッドの動きについて、空気抵抗が制御されるようになり、スイングし易く操作性の優れたゴルフクラブが得られるようになる。 According to the present invention, when a golfer swings, the air resistance is controlled with respect to the movement of the head from the top position until a hit ball is made, and a golf club that is easy to swing and has excellent operability can be obtained. It becomes like this.
以下、本発明に係るゴルフクラブの実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るゴルフクラブの一実施形態を示す正面図であり、ゴルフクラブ1は、金属やFRPで構成されたシャフト5の先端に、基準水平面Pに対して規定のライ角αに設定されたヘッド7を止着して構成されている。この場合、ヘッド7を構成するヘッド本体7Aは、中空構造の金属製であり、後述するように、フェース部8と、クラウン部9と、ソール部10と、トウ側11a及びヒール側11bを具備するサイド部11と、後側のバック部12とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間が形成されている。
Hereinafter, embodiments of a golf club according to the present invention will be described.
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a golf club according to the present invention. The
上記したゴルフクラブ1は、ゴルファーがスイングする際、図2に示すように、アドレスしてボールに対してヘッド7を構えた後(インパクト位置P1)、バックスイングしてトップ位置P2までヘッド7を振り上げる。そして、この状態からダウンスイング位置P3(ヘッドの返し操作が成される直前位置)に移行するまで、所定の円軌道に沿ってシャフト5を振り下ろす。このトップ位置P2からダウンスイング位置P3に移行するまでは、ヘッド7のフェース部8は、略正面を向いた状態(図2に示すように、ゴルファーを正面視した際、フェース部8が常に見える状態)になっており、そのスイング中、ヘッド7のソール部10の表面には、ヒール側からトウ側に向かって空気が流れる状態となる。
When the golfer swings as described above, the
そして、ゴルフクラブが、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間に、手首の返し動作によってヘッドは略90°回転しながら、フェース部8がボールに対して正面を向くようになる。このフェース部8がボールに対して正面を向いた位置がインパクト位置P1となっており、ボールをインパクトした後は、フォロースルー動作により、最終的にゴルフクラブは、位置P4まで振り上げられる。
Then, while the golf club moves from the downswing position P3 to the impact position P1, the
以上のように、ボールをインパクトする際のスイング動作において、トップ位置P2からダウンスイング位置P3に移行するまでは、ヘッド7のソール部10の表面に沿って、ヒール側からトウ側に向かって空気の流れが形成されるのであり、本発明では、この空気の流れに着目して、ヘッド7のスイングスピードを低下させることなく、かつコントロールし易いようなソール部形状としている。
As described above, in the swing operation when impacting the ball, the air moves from the heel side to the toe side along the surface of the
また、本実施形態では、そのようなソール部形状においても、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間の手首の返し動作によってヘッド7が回転しながら進行しても、その間の空気抵抗の影響を低減し、かつヘッド7のコントロールがし易いように構成されている。
Further, in this embodiment, even in such a sole portion shape, even if the
以下、ヘッド7の具体的な構成について、図3から図9を参照して説明する。なお、これらの図において、図3は、ヘッドをクラウン側から見た平面図、図4は、ヘッドをフェース側から見た正面図、図5は、ヘッドをソール側から見た底面図、図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図、図7は、ヘッドをヒール側から見た側面図、図8は、ヘッドをトウ側から見た側面図、そして、図9は、ヘッドをバック側から見た背面図である。
Hereinafter, a specific configuration of the
ヘッド7を構成するヘッド本体7Aは、中空構造の金属製であり、打球面を有するフェース部8と、フェース部8の上縁(トップエッジTE)から後方に延出するクラウン部9と、フェース部8の下縁(リーディングエッジLE)から後方に延出するソール部10とを備えており、更に、前記フェース部8のトウ側縁からバック側を経由し、フェース部のヒール側縁にかけて延在し、前記クラウン部9及びソール部10の縁部を繋ぐサイド部11とを備えた中空構造に形成されている。なお、図面において、そのようなサイド部11を構成するトウ側、及びヒール側を、夫々符号11a及び11bで示す。また、トウ側11a及びヒール側11bは、後方に移行するに従ってバック部12で連結されている。
The head
前記フェース部8には、実際に打球が成されるフェース部材8aが設けられる。この場合、フェース部材8aは、前記クラウン部9、ソール部10及びサイド部11の前方側開口を閉塞する板状の部材で形成されていても良いし(フェース部全体がフェース部材で構成される)、いわゆるカップ状に形成され、クラウン部9、ソール部10及びサイド部11の一部を構成していても良い。或いは、フェース部8に所定の大きさの開口を形成しておき、この開口部に板状のフェース部材を嵌合した構成であっても良い。
The
前記ヘッド本体7Aは、フェース部8に設けられるフェース部材8a以外については、例えば、チタン系合金、鉄系合金等を鋳造することで一体形成することが好ましく、その前面側に、フェース部8の打球面を構成するカップ型に形成されたフェース部材8aが溶着、接着等によって止着される開口が形成されている。もちろん、前記ヘッド本体7Aは、それを構成する各部材(フェース部、クラウン部、ソール部、サイド部;外殻部材)を個別に形成しておき、夫々を溶着、接着等によって固定しても良い。
The head
前記フェース部8に設けられるフェース部材8aは、例えば、チタン系合金、鉄系合金等を、所定のカップ型形状となるように、プレス加工、或いは鍛造等することで一体形成することが好ましく、そのように形成されたフェース部材8aは、開口の端面に、接着、溶着、Brazing(ろう付け)等によって止着される。もちろん、前記フェース部8については、別部材となるフェース部材8aを止着するのではなく、前記ヘッド本体7Aと共に一体形成されていても良い。
The
また、ヘッド本体7A内には、前記シャフト5の先端を止着するシャフト止着部(図示せず)が一体形成されている。この場合、シャフトは、クラウン部9に突出形成されるホーゼル部9bの開口孔9aを介してシャフト先端部を差し込むことで、シャフト止着部に止着される。
Further, a shaft fastening portion (not shown) for fastening the tip of the shaft 5 is integrally formed in the head
前記ヘッド本体7Aを構成するクラウン部9は、図3及び図4に示すように、サイド部11及びバック部12との間で稜線14を規定している。この稜線14は、スイング時に空気の流れをソール部の方向とクラウン部の方向に分ける部分(境界)となっており、図に示すように、多少の幅を備えていても良いし、幅を有することなく、線状に構成されていても良い。また、図4に示すように、クラウン部9の前端側と、ソール部10の前端側は、前記フェース部8との間でトップエッジTE及びリーディングエッジLEを規定している。なお、これらのトップエッジTE及びリーディングエッジLEについても、図に示すように、所定の幅を有していても良い。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
図5に示すように、ソール部10には、複数の凹部が形成されている。この複数の凹部は、ヒール側からトウ側に向かって矢印Xで示すような空気の流れる通路が形成されるように、ヒール側凹部と、トウ側凹部と、中央凹部とを有している。本実施形態では、ヒール側凹部は、ソール部のフェース側からバック側に向けて延出するようにして1箇所(符号20で示す)形成されており、トウ側凹部は、ソール部のフェース側からバック側に向けて延出するようにして1箇所(符号21で示す)形成されている。また、中央凹部は、後述するように、前記各1箇所づつ形成されたヒール側凹部20と、トウ側凹部21との間に2箇所(それぞれ符号22,23で示す)形成されている。
As shown in FIG. 5, the
上記したように、ソール部10に複数の凹部を形成することで、トップ位置P2からダウンスイング位置P3に移行するまで、前記稜線14を介してソール部に流れる空気を、そのままトウ側へ流れ易くしている。すなわち、ヒール側に、ヒール側凹部20を形成することで、ソール部に沿って流れる空気の抵抗が軽減されるようになる。
As described above, by forming a plurality of recesses in the
この場合、図7に示すように、ヒール側凹部20を、ソール部のみならずサイド部に亘って形成(サイド部のフェース側からバック側に亘って長さL1形成)することで、より多量の空気をソール面に沿って流れやすくして、空気抵抗を軽減するようにしている。
In this case, as shown in FIG. 7, the
また、ヒール側と同じように、トウ側凹部21を、図8に示すように、ソール部のみならずサイド部に亘って形成(サイド部のフェース側からバック側に亘って長さL2形成)することで、ソール面に沿って流れてくる空気を、よりスムーズに通過できるようにしている。
Further, as with the heel side, the
このように、ヒール側凹部20及びトウ側凹部21を、ソール部及びサイド部にかけてフェース側からバック側に亘って広い範囲に形成することで、ソール部のヒール側からトウ側に流れる空気の道を大きく作ることができ、ダウンスイング時に、効果的に矢印X方向に空気が流れやすい通路が確保され、スイングし易く操作性の優れたゴルフクラブにすることができる。
In this way, the
前記ヒール側凹部20を形成しているソール部10の稜線20aは、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でヒール側に向かうように湾曲形成されている。また、前記トウ側凹部21を形成しているソール部10の稜線21aは、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でトウ側に向かうように湾曲形成されている。そして、トウ側凹部の稜線21aは、ヒール側凹部の稜線20aよりもバック側に延びており、トウ側凹部21の方が、ヒール側凹部20と比較すると、バック側に延びた状態となっている。
The ridge line 20a of the
これにより、上記した矢印X方向に加えて、図5に示す矢印A方向へも空気が流れやすくなり、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間の手首の返し動作によってヘッド7が回転しながら進行した際の空気抵抗の影響を低減することが可能となる。また、空気抵抗の影響が低減されることで、ヘッドの速度の低下が抑制されると共に、ターン時におけるヘッド7のコントロールがし易くなる。
Thereby, in addition to the above-mentioned arrow X direction, air can easily flow in the arrow A direction shown in FIG. 5, and the
なお、上述した構成では、ヘッドのフェース・バック方向での長さをL、前記稜線20aによって規定されるヒール側凹部20のフェース・バック方向での長さをL1、前記稜線21aによって規定されるトウ側凹部21のフェース・バック方向での長さをL2とした場合、L1/Lは、50〜68%、好ましくは55〜65%とし、L2/Lは、60〜75%、好ましくは65〜75%としておくことで、トップ位置P2からダウンスイング位置P3に移行するまで、効率的に矢印X方向に空気が流れるようになり、ヘッドに作用する空気抵抗を低減することが可能となる。また、L1/L2については、75〜90%、好ましくは80〜90%としておくことで、ヘッドのターンに伴って効率的に矢印A方向に空気が流れるようになり、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間の手首の返し動作によってヘッド7が回転しながら進行した際の空気抵抗を低減することが可能となる。
In the configuration described above, the length of the head in the face / back direction is defined as L, the length of the
また、前記ヒール側凹部20についての断面形状(凹部の形状)については特に限定されることはないが、例えば、断面を湾曲状に形成することで、全体的に矢印X方向、乃至は矢印A方向へ空気が流れやすくなる。このような形状では、その最大窪み部(湾曲した断面の内、もっとも深くなる位置)の延出方向A1は、トウ・ヒール方向(矢印X方向と同じか、略同じ方向)に対して、ヒール側でフェース側の位置(符号Paで示す)から、トウ側でバック側に向かう方向に傾斜していることが好ましい。
Further, the cross-sectional shape (recessed shape) of the
このように、最大窪み部の延出方向A1を、略矢印X方向と一致するトウ・ヒール方向に対して傾斜させておくことで、矢印A方向にも空気が流れやすくなり、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間に、ヘッド7に作用する空気抵抗をより効果的に低減することが可能となる。
In this way, by extending the extending direction A1 of the maximum depression portion with respect to the toe / heel direction substantially coincident with the arrow X direction, air can easily flow in the arrow A direction, and the downswing position P3. It is possible to more effectively reduce the air resistance acting on the
さらに、前記トウ側凹部21についても、断面形状(凹部の形状)については特に限定されることはないが、ヒール側凹部20と同様、断面を湾曲状に形成することで、全体的に矢印X方向、乃至は矢印A方向へ空気が流れやすくなる。そして、このような形状においても、最大窪み部(湾曲した断面の内、もっとも深くなる位置)の延出方向A2は、前記ヒール側凹部20の最大窪み部A1の延出方向に沿うように形成しておくことが好ましい。すなわち、延出方向A2に関しても、略矢印X方向と一致するトウ・ヒール方向に対して傾斜させておくことが好ましい。
Further, the toe-
このように、最大窪み部の延出方向A2を、ヒール側凹部20の最大窪み部の延出方向A1に沿うように形成しておくことで、全体的に矢印A方向に空気が流れやすくなり、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間に、ヘッド7に作用する空気抵抗を更に効果的に低減することが可能となる。なお、延出方向A2については、延出方向A1よりも、図に示すように、傾斜角度を大きくしておくことで、後述するB´方向へ空気を流れやすくすることができる。
Thus, by forming the extension direction A2 of the maximum depression part along the extension direction A1 of the maximum depression part of the
また、上記した構成において、更に、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間に、ヘッド7が回転しやすいように(図5の矢印B方向に回転しやすいように)、ヒール側凹部20のバック側に、中央からヒール側に向けて湾曲する傾斜案内面20eを形成しておくことが好ましい。本実施形態のヒール側凹部20は、複数の面(底面20d、及び傾斜案内面20e)を備えた構成となっており、ヒール側凹部20に、このような傾斜案内面20eを形成しておくことで、ヘッドがターンする方向(矢印B方向)に空気が流れやすくなる。これにより、ヘッド7がターンする際にスムーズに空気を流すことができ、ヘッドに作用する空気抵抗を低減することができる。すなわち、ダウンスイング位置P3からインパクト位置P1に移行する間に、ヒール側からトウ側へ流れていた空気が、そのままヘッドのターンに伴ってターン方向に沿ってスムーズに案内されると共に、空気の流れを集束案内することが可能となり、ヘッドターン時におけるヘッドスピードの低下を抑制することが可能となる。なお、傾斜案内面20eの幅W1については、最大幅で10〜20mmにするのが好ましい。このような幅にすることで、空気を受けて回転させやすくすることができる。
Further, in the configuration described above, the heel-
さらに、トウ側凹部21のバック側にも、中央からヒール側に向けて湾曲する傾斜案内面21eを形成しておくことが好ましい。本実施形態のトウ側凹部21は、複数の面(底面21d、及び傾斜案内面21e)を備えた構成となっており、ヒール側凹部21に、このような傾斜案内面21eを形成しておくことで、ヘッドがターンする方向に空気が流れやすくなる。そして、このような傾斜案内面21eについては、前記ヒール側凹部20の傾斜案内面20eよりも曲率を小さく(稜線20aの曲率よりも稜線21aの曲率を小さくして、なだらかに湾曲させてあれば良い)形成しておくことで、ヘッドがターンする際に、矢印A方向に流れていた空気が、自然に矢印B´方向(ターン方向Bに沿った方向)に流れやすくなり、これにより、前記傾斜案内面20eと相俟って、ソール面に沿ってスムーズに空気が流れるようになって、ヘッドに作用する空気抵抗を低減することが可能となる。なお、傾斜案内面21eの幅W2については、最大幅で5〜20mmにするのが好ましい。また、ヒール側と比較して幅を狭くしておくことが好ましい。
Furthermore, it is preferable that an
そして、上記したバック側に形成される傾斜案内面20e,21eの作用によって、ヘッドターン時におけるヘッドの挙動を安定化することが可能となり、ボールをインパクトする際のヘッドのブレを抑制することも可能となる。 Then, the action of the inclined guide surfaces 20e and 21e formed on the back side described above makes it possible to stabilize the behavior of the head at the time of head turn, and to suppress the head shake when impacting the ball. It becomes possible.
なお、前記それぞれの傾斜案内面20e,21eは、各凹所のバック側に形成しておけば良いが、図5に示すように、フェース側から連続して略円弧状に湾曲するように形成しておいても良い。このように形成することで、A方向の空気の流れが、自然にB方向やB´方向に変更するようになり、ヘッド7がターンするときの空気抵抗をより低減することが可能となる。
The inclined guide surfaces 20e and 21e may be formed on the back side of each recess. However, as shown in FIG. 5, the inclined guide surfaces 20e and 21e are formed so as to be curved in a substantially arc shape continuously from the face side. You can keep it. By forming in this way, the air flow in the A direction naturally changes to the B direction and the B ′ direction, and it becomes possible to further reduce the air resistance when the
また、本実施形態では、ソール部10のヒール側凹部20とトウ側凹部21との間に、フェース・バック方向に延出する中央凹部22,23が形成されている。この場合、中央凹部22,23は、フェース・バック方向の中心線Y(重心Gを通ってフェース部8と直交する方向で定義する)に対して略対称となるように2箇所形成されており、このような中央凹部22,23を形成しておくことで、中心線Yに沿った方向に空気が流れやすくなり、ヘッド7がターンした後で、インパクト位置P1に移行するまでに、フェース・バック方向においてヘッドに作用する空気抵抗が軽減され、インパクト直前までヘッドスピードが低下するのを抑制することが可能となる。なお、図6に示すように、中央凹部22,23の間の頂部は、略水平となるように構成されている。
In the present embodiment,
なお、上記した中央凹部22,23は、断面湾曲形状としておき、フェース側からバック側に向かって、より空気が流れ易くなるように、略中央部が最も窪むように形成しておくことが好ましい。 The central recesses 22 and 23 are preferably curved in cross section and formed so that the substantially central portion is most depressed so that air can flow more easily from the face side to the back side.
さらに、本実施形態では、ソール部10のバック側に、バック側凹部25が形成されている。このようなバック側凹部25を形成しておくことで、ヘッド7がターンした後、インパクト位置P1に移行するまでに、空気の流れに乱流が生じ、ヘッドがターンして正面を向いてからインパクトするまでにヘッドの挙動が安定し、的確な位置でボールを打球することが可能となる。なお、バック側凹部25の形状については、特に限定されることはないが、図5に示すように、トウ・ヒール方向において、中央凹部22,23がカバーされるような幅を備えていることが好ましい。また、図に示すように、中央からバック側に移行するに連れて次第に幅広形状となるように形成することで、空気の抜けが良好となり、空気抵抗を軽減することが可能となる。
Furthermore, in the present embodiment, a back-
また、上述したように、ソール部10に複数の凹部20,21,22,23,25を形成したことで、空気が流れる際に、凹部と凹部の間の稜線部分、及び各凹部の深さによって乱流が生じるようになる。このような乱流は、夫々の凹部で生じるようになり、このような乱流は、クラウン部9の表面における空気の流れと、ソール部10の表面における空気の流れを考慮したとき、気圧の差を低減(ソール側が低圧になることが抑制される)するように作用する。これにより、ヘッドがトップ位置からダウンスイング位置に移行する間に、遠心方向に引っ張られる力を軽減することが可能となり、プレーヤがゴルフクラブをグリップした手に強い張力が作用することを防止してヘッドのコントロールがし易くなる。
Further, as described above, by forming the plurality of
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to above-described embodiment, It can change variously.
上記した凹部20,21,22,23,25は、ヘッド7が、トップ位置P2からダウンスイング位置P3を経てインパクト位置P1に移行するまでに、ソール側に沿って流れる空気の流れを良好にして空気抵抗を軽減して、ヘッドスピードを低下させないような配置態様、及び形状となっていれば良い。このため、凹部20,21,22,23,25は、ソール部全体として見た場合、空気がヒール側からトウ側に向かって流れ易く、かつヘッドがターンした際にも空気が円滑に流れるように構成されていれば良く、多少、フェース側にシフトしていたり、バック側にシフトしていても良い。
The
また、各凹部の深さ、凹部を規定する斜面形状や稜線の形状についても、空気の流れを考慮して、その傾斜角度、湾曲による曲率等、適宜変形することが可能である。また、各凹部については、ソール部に形成されていれば良いが、図7から図9に示すように、ソール部からサイド部に亘って形成されていることが好ましい。このように凹部(特に、ヒール側凹部20、トウ側凹部21)をサイド部からソール部に向けて連続して形成されることで、空気の流れがより良好となり、空気抵抗をより効果的に低減することが可能となる。また、各凹部については、ソール部を断面視した際に、ソール面から窪んだ形状となっていれば良く、凹部を構成している内面については、複数の面によって構成されていても良い。
In addition, the depth of each recess, the slope shape that defines the recess, and the shape of the ridge line can be appropriately modified in consideration of the air flow, such as the inclination angle and curvature due to curvature. Each recess may be formed in the sole portion, but preferably is formed from the sole portion to the side portion as shown in FIGS. In this way, the recesses (particularly, the
また、図10に示すように、ヒール側凹部20とトウ側凹部21との間に形成される中央凹部については、省略した構成であっても良いし、その間に、フェース・バック方向に延びる稜線を形成しておいても良い。また、中央凹部については、中心線Yに沿うように1箇所形成したものであっても良い。
Further, as shown in FIG. 10, the central concave portion formed between the heel side
さらに、ヒール側凹部20と、トウ側凹部21に形成される最大窪み部(A1,A2で示す位置)は、ヘッドをソール側から見た際、ヘッドの重心位置Gに対して前後方向に±20mmの範囲、好ましくは±15mmの範囲、より好ましくは、±10mmの範囲に設定される。
Further, the maximum recesses (positions indicated by A1 and A2) formed in the
このように設定することで、ソール部におけるヒール側からトウ側に流れる空気の流れる道(空気の流れ)が、ヘッド7の重心G又は重心Gの近くを通るため、安定した空気の流れが生じるようになる。このため、スイング中のヘッド7のブレを防止でき、スイングし易く、操作性の優れたゴルフクラブにできる。
By setting in this way, the air flow path (air flow) flowing from the heel side to the toe side in the sole portion passes through the gravity center G of the
また、上記した構成において、各凹部20,21,22,23,25の深さ(最大深さとする)については、浅くし過ぎると空気の乱流を起こし難くなり、また、多数の凹部を形成する必要が生じてしまい、逆に、深くし過ぎると、空気抵抗が大きくなったり、形状的違和感や低重心化を阻害することから、1〜10mmの範囲にするのが好ましい。但し、ウエイト部材の配置等を行うことで、10mm以上にすることも可能であり、任意の深さにすることができる。
In the above-described configuration, the depth (maximum depth) of each of the
さらに、上記したソール部10は、地面や芝生との接触や案内性を考慮して、設計的に中間部分を窪んだ形状にできない場合があるため、ヒール側からトウ側まで全てが、上記のように連続した凹部になっている必要はなく、一部に凹部がない形状であっても良い。具体的に凹部については任意に設定できるが、少なくとも、ヒール側、トウ側に形成されていれば良い。更に、ヒール側及びトウ側に形成し、中央に2〜4箇所形成して、合計で6箇所以下にしておくことが好ましい。
Furthermore, since the above-described
また、ソール部10の後部については、図7に示すように、バック側に移行するに連れて次第に上方に傾斜するように傾斜部10cを形成しておくことが好ましい。
Further, as shown in FIG. 7, it is preferable to form an
このように傾斜部10cを形成することで、上記したバック側凹部30の作用に加え、ソール部後方へ空気を流れ易くすることができる。なお、このような上方に傾斜する形状については、面一状に上昇するような形状であっても良いし、多面的(段階的)に上昇するような形状であっても良い。
By forming the
1 ゴルフクラブ
5 シャフト
7 ヘッド
8 フェース部
9 クラウン部
10 ソール部
11 サイド部
11a トウ側
11b ヒール側
12 バック部
20 ヒール側凹部
21 トウ側凹部
22,23 中央凹部
25 バック側凹部
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記ソール部のヒール側にヒール側凹部を形成すると共に、トウ側にトウ側凹部を形成し、
前記ヒール側凹部を形成する稜線は、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でヒール側に向かうように湾曲形成され、
前記トウ側凹部を形成する稜線は、フェース側からバック側に向かいながら、その途中でトウ側に向かうように湾曲形成され、
前記トウ側凹部の稜線は、前記ヒール側凹部の稜線よりもバック側に延びていることを特徴とするゴルフクラブ。 A metal made of a hollow structure in which an outer shell is formed by a face portion, a crown portion, a sole portion, a side portion on the toe side and a heel side, and a back portion on the rear side, and an inner space is formed in the outer shell. A golf club comprising a head,
Forming a heel side recess on the heel side of the sole portion and forming a toe side recess on the toe side;
The ridge line forming the heel side recess is curved so as to go to the heel side in the middle while going from the face side to the back side,
The ridge line forming the toe side concave portion is curved so as to go to the toe side in the middle while going from the face side to the back side,
The golf club according to claim 1, wherein a ridge line of the toe side recess extends further toward a back side than a ridge line of the heel side recess.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008330962A JP2010148703A (en) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | Golf club |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2010148703A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018175515A (en) * | 2017-04-14 | 2018-11-15 | 住友ゴム工業株式会社 | Golf club head |
-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008330962A patent/JP2010148703A/en active Pending
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