JP2010144904A - Lubricating structure of rotary member - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば、デファレンシャル装置のデフ・ケース等の回転部材の潤滑構造に関する。 The present invention relates to a lubricating structure for a rotating member such as a differential case of a differential device, for example.
従来の回転部材の潤滑構造としては、例えば、特許文献1にのようにリヤ・デファレンシャル装置に適用したものがある。このリヤ・デファレンシャル装置は、潤滑油を収容するケース本体の収容空間内に、回転部材であるデフ・ケースが配置されている。デフ・ケースは、軸受を介してケース本体の軸受支持穴に回転自在に支持されている。
As a conventional lubricating structure for a rotating member, for example, there is a structure applied to a rear differential device as disclosed in
前記軸受支持穴には、軸受に沿って形成され収容空間と軸受の外側空間とを連通する油路が設けられている。これにより、リヤ・デファレンシャル装置は、収容空間から外側空間を介してボス部の内周側に潤滑油を供給できるようになっている。 The bearing support hole is provided with an oil passage that is formed along the bearing and communicates the housing space and the outer space of the bearing. As a result, the rear differential device can supply lubricating oil from the housing space to the inner peripheral side of the boss portion via the outer space.
しかしながら、従来の構造では、潤滑油が外側空間から軸受に吸い込まれてしまい、ボス部の内周側へ適切に供給できなかった。 However, in the conventional structure, the lubricating oil is sucked into the bearing from the outer space and cannot be appropriately supplied to the inner peripheral side of the boss portion.
解決しようとする問題点は、軸受の吸い込みによって外側空間を介した潤滑油の適切な供給が行えない点にある。 The problem to be solved is that the lubricating oil cannot be properly supplied through the outer space by sucking the bearing.
本発明は、軸受の外側空間を介して潤滑油を適切に供給するため、軸受支持穴を有し内部の収容空間内に潤滑油を収容するハウジングと、前記収容空間内に配置され前記軸受支持穴に軸受を介して回転自在に支持された回転部材とを備え、前記軸受支持穴に、前記軸受のアウター・レースに沿って形成され前記収容空間と前記軸受の外側空間とを連通する油路を設けた回転部材の潤滑構造であって、前記油路に、前記軸受のアウター・レースよりも下方へ伸びて前記油路から前記潤滑油を滴下させる舌部を備えたことを最も主な特徴とする。 The present invention provides a housing having a bearing support hole and containing the lubricating oil in an internal housing space, and the bearing support disposed in the housing space in order to appropriately supply the lubricating oil through the outer space of the bearing. And an oil passage that is formed along the outer race of the bearing and communicates the housing space with the outer space of the bearing. The rotation member is provided with a lubricating structure, and the oil passage includes a tongue that extends downward from the outer race of the bearing and drops the lubricating oil from the oil passage. And
本発明は、軸受支持穴を有し内部の収容空間内に潤滑油を収容するハウジングと、前記収容空間内に配置され前記軸受支持穴に軸受を介して回転自在に支持された回転部材とを備え、前記軸受支持穴に、前記軸受のアウター・レースに沿って形成され前記収容空間と前記軸受の外側空間とを連通する油路を設けた回転部材の潤滑構造であって、前記油路に、前記軸受のアウター・レースよりも下方へ伸びて前記油路から前記潤滑油を滴下させる舌部を備えたため、舌部によって軸受のアウター・レースよりも下方から潤滑油を滴下させることができる。 The present invention includes a housing that has a bearing support hole and that contains lubricating oil in an internal storage space, and a rotating member that is disposed in the storage space and is rotatably supported by the bearing support hole via a bearing. A rotating member lubrication structure provided in the bearing support hole and provided with an oil passage that is formed along the outer race of the bearing and communicates the housing space and the outer space of the bearing. Since the tongue portion extends downward from the outer race of the bearing and drops the lubricating oil from the oil passage, the lubricating oil can be dropped from below the outer race of the bearing by the tongue portion.
この結果、軸受による潤滑油の吸い込みを抑制し、外側空間を介して潤滑油を適切に供給することができる。 As a result, the suction of the lubricating oil by the bearing can be suppressed, and the lubricating oil can be appropriately supplied through the outer space.
軸受の外側空間を介して潤滑油を適切に供給するという目的を、潤滑油を滴下させることによって実現した。 The purpose of properly supplying the lubricating oil through the outer space of the bearing was realized by dripping the lubricating oil.
[デファレンシャル装置]
図1は本発明の実施例1に係る回転部材の潤滑構造を適用したデファレンシャル装置を示す側面図であり、図2は図1のデファレンシャル装置のII−II線矢視における要部断面図である。なお、図2では、デファレンシャル装置の左右の構造が略同一であるため、左半分のみ示している。右半分については、左半分の対応する構成部分に括弧書きで符号を表示する。
[Differential equipment]
FIG. 1 is a side view showing a differential apparatus to which a lubricating structure for a rotating member according to
デファレンシャル装置1は、図1及び図2のように、例えば左右前輪又は後輪の出力軸であるアクスル・シャフト3,5間に配置されている。このデファレンシャル装置1は、ハウジングとしてのデフ・キャリヤ7と、このデフ・キャリヤ7内に配置された回転部材としてのデフ・ケース9とを備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
前記デフ・キャリヤ7は、周方向複数のボルト12によってキャリヤ本体11にキャリヤ・カバー13が取り付けられてなる。このデフ・キャリヤ7内には、潤滑油を収容保持する収容空間15が形成されている。デフ・キャリヤ7の左右両側には、挿通孔17,19を介してアクスル・シャフト3,5が挿通されている。挿通孔17(19)とアクスル・シャフト3(5)との間には、密閉用のシール部材21(23)が介設されている。挿通孔17(19)内には、シール部材21(23)の内側に周回状の凹部からなる軸受支持穴25(27)が形成されている。
The
前記デフ・ケース9は、軸方向の両端部(左右両端部)に筒状のボス部29,31が設けられている。ボス部29(31)には、アクスル・シャフト3(5)が貫通支持されている。ボス部29(31)の軸方向端部には、周方向複数、例えば180°毎に二つの切欠33が設けられている。切欠33は、ボス部29(31)の内外周間にわたって貫通形成されている。
The differential case 9 is provided with
前記ボス部29(31)は、デフ・キャリヤ7の軸受支持穴25(27)の内周側に配置されている。ボス部29(31)と軸受支持穴25(27)との間には、軸受としてのテーパー・ローラー・ベアリング35(37)が介設されている。なお、軸受としては、ボール・ベアリング等の他のベアリングを用いることも可能である。
The boss 29 (31) is arranged on the inner peripheral side of the bearing support hole 25 (27) of the
テーパー・ローラー・ベアリング35(37)は、アウター・レース39に対してインナー・レース38が軸方向にずれて配置されている。アウター・レース39はデフ・キャリヤ7の軸受支持穴25(27)に支持され、インナー・レース38はデフ・ケース9のボス部29(31)外周に支持されている。従って、デフ・ケース9は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)によってボス部29(31)が軸受支持穴25(27)に回転自在に支持されている。
In the tapered roller bearing 35 (37), the
前記アウター・レース39と軸受支持穴25(27)の軸方向間には、後述するシム41が打ち込まれて予圧が付与されている。テーパー・ローラー・ベアリング35(37)の軸方向外側には、デフ・キャリヤ7の挿通孔17(19)、シール部材21(23)、及びアクスル・シャフト3(5)によって外側空間43(45)が区画形成されている。
Between the
前記デフ・ケース9の外周には周回状のフランジ部47が設けられ、フランジ部47にはリング・ギヤ49が締結固定されている。従って、デフ・ケース9は、リング・ギヤ49を介して回転入力が行われるようになっている。このデフ・ケース9内には、差動機構部51が収容されている。
A
差動機構部51は、ベベル・ギヤ式であり、ピニオン・シャフト53、ピニオン・ギヤ55、左右のサイド・ギヤ57,59を備えている。ピニオン・シャフト53は、デフ・ケース9に嵌合固定され、スプリング・ピン61によって抜け止めがなされている。ピニオン・シャフト53には、ピニオン・ギヤ55が回転自在に支持されている。ピニオン・ギヤ55には、サイド・ギヤ57,59が噛み合っている。このサイド・ギヤ57,59は、ピニオン・ギヤ55の回転によって相対回転が許容される。
The
前記サイド・ギヤ57(59)の内周側には、左右のアクスル・シャフト3(5)の端部がスプライン係合している。従って、アクスル・シャフト3(5)は、差動機構部51に連動連結されている。すなわち、アクスル・シャフト3,5は、差動機構部51のデフ・ケース9に回転入力が行われると、ピニオン・シャフト53、ピニオン・ギヤ55、サイド・ギヤ57,59を介して差動回転が許容されつつ回転力伝達が行われるようになっている。
[潤滑構造]
次に、本発明の実施例1に係る潤滑構造について図3をも参照して説明する。図3は、本発明の実施例1に係る潤滑構造に用いられるシムを示す正面図である。
On the inner peripheral side of the side gear 57 (59), the ends of the left and right axle shafts 3 (5) are spline-engaged. Therefore, the axle shaft 3 (5) is interlocked and connected to the
[Lubrication structure]
Next, a lubricating structure according to
本実施例の潤滑構造は、図2のように、収容空間15と外側空間43(45)とを連通する油路65(67)を備えている。油路65(67)は、軸受支持穴25(27)に形成された凹溝からなっている。この油路65(67)は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39に沿って設けられている。
As shown in FIG. 2, the lubricating structure of the present embodiment includes an oil passage 65 (67) that communicates the
油路65(67)の収容空間15に対する連通口69は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39の上方に配置され、油路65(67)の外側空間43(45)に対する連通口71は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39の軸方向外側に配置されている。油路65(67)の連通口71には、シム41を介して舌部73が設けられている。
The
前記シム41は、図1〜図3のように、周回状のプレートからなっている。シム41は、油路65(67)とテーパー・ローラー・ベアリング35(37)との間に介在し、油路65(67)の連通口71の開口縁に沿って配置されている。
The
シム41の外周75は、軸受支持穴25(27)に嵌合し、内周77は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39及びインナー・レース38間に軸方向で対向している。シム41の内周77には、複数の凸部79が周方向所定ピッチ毎に一体に設けられている。各凸部79は、シム41の内周77から内径側に延設されて、先端がテーパー・ローラー・ベアリング35(37)のインナー・レース38と軸方向でオーバーラップするように対向している。各凸部79の先端は、シム41の周回形状に応じた曲率を有し、周方向の両側にエッジ81,83が形成されている。
The
前記複数の凸部79は、何れか一つが油路65(67)の連通口71下方に配置されて舌部73を構成している。従って、舌部73は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39よりも下方へ伸びている。舌部73とテーパー・ローラー・ベアリング35(37)のインナー・レース38との軸方向間には、インナー・レース38の軸方向でのずれによって隙間Dが形成されている。
Any one of the plurality of
本実施例の潤滑構造は、図2のように、収容空間15内でリング・ギヤ49に跳ね上げられた潤滑油が、油路65(67)を介して収容空間15から外側空間43(45)へと導かれる。外側空間43(45)に導かれた潤滑油は、油路65(67)の連通口71からシム41の外側面85を伝って内周側に流下する。このため、潤滑油をテーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39の下方まで案内することができる。
In the lubricating structure of the present embodiment, as shown in FIG. 2, the lubricating oil splashed up by the
そして、潤滑油は、舌部73の外側面87を伝って更に流下し、舌部73の先端から滴下する。従って、舌部73は、潤滑油をテーパー・ローラー・ベアリング35(37)のインナー・レース38とオーバーラップする部分まで案内して滴下させることができる。
Then, the lubricating oil further flows down along the
なお、油路65(67)の連通口71の下方に対して舌部73が周方向にずれていても、潤滑油をシム41の外側面85、内周77を伝って流下させ、近傍の凸部79からなる舌部73を介して確実に滴下させることができる。
Even if the
滴下した潤滑油は、直接、或いはボス部29(31)端部の切欠33を介してアクスル・シャフト3(5)に付着する。この結果、ボス部29(31)の内周側とアクスル・シャフト3(5)との間に、潤滑油を供給することができる。
[実施例1の効果]
本実施例では、デフ・キャリヤ7の軸受支持穴25(27)に、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39に沿って形成されてデフ・キャリヤ7の収容空間15とテーパー・ローラー・ベアリング35(37)の外側空間43(45)とを連通する油路65(67)が設けられている。この油路65(67)には、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39よりも下方へ伸びて油路65(67)から潤滑油を滴下させる舌部73が設けられている。
The dropped lubricating oil adheres to the axle shaft 3 (5) directly or through the
[Effect of Example 1]
In the present embodiment, the bearing support hole 25 (27) of the
従って、本実施例では、舌部73により、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のアウター・レース39の下方まで潤滑油を案内して滴下させることができる。この結果、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)による潤滑油の吸い込みを確実に抑制することができ、外側空間43(45)を介して潤滑油を適切に供給することができる。
Therefore, in this embodiment, the lubricating oil can be guided and dropped by the
特に、本実施例では、滴下した潤滑油が、アクスル・シャフト3(5)に付着して、アクスル・シャフト3(5)とこのアクスル・シャフト3(5)を貫通支持するデフ・ケース9のボス部29(31)内周との間に供給される。従って、ボス部29(31)の潤滑性能を向上させることができる。 In particular, in this embodiment, the dropped lubricating oil adheres to the axle shaft 3 (5), and the axle shaft 3 (5) and the differential case 9 that penetrates and supports the axle shaft 3 (5) are provided. It is supplied between the boss 29 (31) and the inner periphery. Therefore, the lubricating performance of the boss portion 29 (31) can be improved.
また、ボス部29(31)は、内外周間を貫通する切欠33が設けられているため、切欠33を介して潤滑油をアクスル・シャフト3,5に確実に付着させることができる。
Further, since the boss portion 29 (31) is provided with a
前記舌部73は、軸方向でテーパー・ローラー・ベアリング35(37)のインナー・レース38にオーバーラップするため、かかるオーバーラップする部分まで潤滑油を案内して滴下させることができ、より確実にテーパー・ローラー・ベアリング35(37)による潤滑油の吸い込みを抑制することができる。
本実施例では、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)とデフ・キャリヤ7の軸受支持穴25(27)との軸方向間に周回状のシム41を挟持し、シム41の内周77に舌部73を設けたため、本発明に係る潤滑構造を容易且つ確実に実現することができると共に、既存のデファレンシャル装置にも容易に適用することができる。
Since the
In this embodiment, a
また、舌部73は、シム41の内周77に周方向複数設けられた凸部79の何れかであるため、潤滑油を確実に滴下させることができる。
[変形例]
図4は、変形例に係る潤滑構造のシムを示す正面図である。なお、本変形例に係るシムは、上記実施例1のシム41と基本構成が同一であるため、対応する構成部分に同符号或いは同符号にAを付して説明する。
Further, since the
[Modification]
FIG. 4 is a front view showing a shim of a lubricating structure according to a modification. Since the basic configuration of the shim according to this modification is the same as that of the
図4のように、本変形例のシム41Aは、油路65(67)に回り止め係合する係合部89を備えたものである。
As shown in FIG. 4, the
すなわち、シム41Aの外周75Aには、凸部からなる係合部89が外径側に向けて延設されている。この係合部89は、油路65(67)の連通口71と周方向寸法が略同一に形成され、油路65(67)内に回り止め係合している。
In other words, an engaging
前記シム41Aの内周77Aには、係合部89の周方向位置に対応して単一の舌部73Aが設けられている。舌部73Aは、上記実施例1のシム41の凸部79よりも周方向に長く、油路65(67)の連通口71と略同一に形成されている。
A
本変形例では、実施例1と同様の作用効果を奏することができるのに加え、シム41Aの回り止めによって舌部73Aを油路65(67)の連通口71下方に確実に配置することができる。
In the present modified example, in addition to the same effects as those of the first embodiment, the
図5は、本発明の実施例に2に係る回転部材の潤滑構造を適用したデファレンシャル装置の要部断面図であり、図6は、図5のデファレンシャル装置の要部説明図である。なお、本実施例では、上記実施例と基本構成が同一であるため、対応する構成部分に同符号或いは同符号にBを付して詳細な説明を省略する。 FIG. 5 is a cross-sectional view of a main part of the differential device to which the lubricating structure for a rotating member according to Example 2 of the present invention is applied, and FIG. 6 is an explanatory diagram of a main part of the differential device of FIG. In this embodiment, since the basic configuration is the same as that of the above-described embodiment, the corresponding components are denoted by the same reference numerals or B, and detailed description thereof is omitted.
図5及び図6のように、本実施例のデファレンシャル装置1Bは、潤滑構造の舌部73Bをデフ・キャリヤ7Bに一体に設けたものである。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
すなわち、舌部73Bは、油路65(67)の連通口71の開口縁から内径側に延設されている。舌部73Bは、油路65(67)の連通口71を挟んでテーパー・ローラー・ベアリング35(37)と軸方向で対向し、舌部73Bの先端は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のインナー・レース38と軸方向でオーバーラップしている。
That is, the
本実施例では、外側空間43(45)に導かれた潤滑油が、油路65(67)の連通口71から舌部73Bの内側面91を伝って内周側に流下する。そして、潤滑油は、テーパー・ローラー・ベアリング35(37)のインナー・レース38とオーバーラップする部分まで案内されて滴下する。
In the present embodiment, the lubricating oil guided to the outer space 43 (45) flows down from the
従って、本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。加えて、シムを省略して部品点数を削減することができ、部品管理や組み付け作業を容易に行わせることができる。
[その他]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記実施例では、潤滑構造をデファレンシャル装置に適用していたが、フロント・デファレンシャル装置への駆動入力を後輪側へ分配するトランスファーや後輪側への駆動入力を断続するカップリング等にも適用することができる。
Therefore, also in the present embodiment, the same operational effects as those of the first embodiment can be obtained. In addition, the shim can be omitted to reduce the number of parts, and parts management and assembly work can be easily performed.
[Others]
As mentioned above, although the Example of this invention was described, this invention is not limited to this, A various change is possible.
For example, in the above embodiment, the lubrication structure is applied to the differential device. However, the transfer structure distributes the drive input to the front differential device to the rear wheel side, the coupling to intermittently drive the drive input to the rear wheel side, etc. Can also be applied.
また、デファレンシャル装置の差動機構部としては、例えばベベル・ギヤ式以外のものも用いることができ、差動制限機構部や差動ロック機構部を備えたものであってもよい。 Further, as the differential mechanism portion of the differential device, for example, a device other than the bevel gear type can be used, and a differential limiting mechanism portion or a differential lock mechanism portion may be provided.
1 デファレンシャル装置
3,5 アクスル・シャフト(出力軸)
7 デフ・キャリヤ(ハウジング)
9 デフ・ケース(回転部材)
15 収容空間
29,31 ボス部
35 テーパー・ローラー・ベアリング(軸受)
37 インナー・レース
39 アウター・レース
41 シム
43,45 外側空間
51 差動機構部
73 舌部
79 凸部
89 係合部
1
7 Differential carrier (housing)
9 Differential case (rotating member)
15
37
Claims (7)
前記収容空間内に配置され前記軸受支持穴に軸受を介して回転自在に支持された回転部材とを備え、
前記軸受支持穴に、前記軸受のアウター・レースに沿って形成され前記収容空間と前記軸受の外側空間とを連通する油路を設けた回転部材の潤滑構造であって、
前記油路に、前記軸受のアウター・レースよりも下方へ伸びて前記油路から前記潤滑油を滴下させる舌部を形成した、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 A housing having a bearing support hole and containing lubricating oil in an internal accommodation space;
A rotating member disposed in the housing space and rotatably supported in the bearing support hole via a bearing;
In the bearing support hole, a lubricating structure for a rotating member provided with an oil passage formed along the outer race of the bearing and communicating the housing space and the outer space of the bearing,
Formed on the oil passage is a tongue that extends downward from the outer race of the bearing and drops the lubricating oil from the oil passage.
A lubrication structure for a rotating member.
前記舌部は、前記軸方向で前記軸受のインナー・レースにオーバーラップする、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 The lubricating structure for a rotating member according to claim 1,
The tongue overlaps the inner race of the bearing in the axial direction;
A lubrication structure for a rotating member.
前記軸受と前記軸受支持穴との軸方向間に周回状のシムを挟持し、
前記舌部は、前記シムの内周に設けられた、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 A lubricating structure for a rotating member according to claim 1 or 2,
Sandwiching a circumferential shim between the bearing and the bearing support hole in the axial direction;
The tongue is provided on the inner periphery of the shim,
A lubrication structure for a rotating member.
前記舌部は、前記シムの内周に周方向複数設けられた凸部の何れかである、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 A lubricating structure for a rotating member according to claim 3,
The tongue is any of a plurality of convex portions provided in the circumferential direction on the inner periphery of the shim.
A lubrication structure for a rotating member.
前記シムは、前記油路に回り止め係合する係合部を備えた、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 A lubricating structure for a rotating member according to claim 3 or 4,
The shim includes an engaging portion that engages with the oil passage to prevent rotation.
A lubrication structure for a rotating member.
前記凸部は、前記ハウジングに一体に設けられた、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 A lubricating structure for a rotating member according to claim 1 or 2,
The convex portion is provided integrally with the housing,
A lubrication structure for a rotating member.
前記回転部材は、前記軸受によってボス部が前記軸受支持穴に回転自在に支持されるデフ・ケースであり、
前記ボス部に貫通支持され、前記デフ・ケースの差動機構部に連動連結された出力軸を備えた、
ことを特徴とする回転部材の潤滑構造。 A lubricating structure for a rotating member according to any one of claims 1 to 6,
The rotating member is a differential case in which a boss portion is rotatably supported by the bearing in the bearing support hole,
Provided with an output shaft that is penetrated and supported by the boss part and interlocked to the differential mechanism part of the differential case;
A lubrication structure for a rotating member.
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