JP2010142237A - 組成物及び方法 - Google Patents
組成物及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010142237A JP2010142237A JP2010008205A JP2010008205A JP2010142237A JP 2010142237 A JP2010142237 A JP 2010142237A JP 2010008205 A JP2010008205 A JP 2010008205A JP 2010008205 A JP2010008205 A JP 2010008205A JP 2010142237 A JP2010142237 A JP 2010142237A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diet
- pet
- ppm
- vitamin
- lipoic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Abstract
【解決手段】高齢のペットの通常の栄養所定量を満たし、且つさらに高齢のコンパニオンペットの精神能力の低下を抑制するのに十分量のビタミンE、ビタミンC、アルファ-リポ酸、l-カルニチン及びその任意の混合物からなる群から選択される酸化防止剤を含む、高齢のコンパニオンペット用食餌を提供する。
【選択図】なし
Description
イヌやネコなどのコンパニオンアニマルは、高齢化問題に苦しんでいるようである。そのあるものは、一般的な格言からも明らかである。一つには、「年をとったイヌに新しい芸は仕込めない」がある。この格言は、イヌが年をとるにつれて、身体活動度と同様にその精神能力(mental capacity)が減退するようだという観察から生じたものである。思考、学習及び記憶に関連する精神活動が減退しているようである(Cummings BJ、Head E、Ruehl W、Milgram NW Cotman CW 1996年:"The canine as an animal model of human aging and dementia";Neurobiology of aging 17巻:259〜268頁)。さらに、精神能力における変化に伴って、高齢の動物では、行動にはっきりとした変化がある場合もある。その多くがこの精神能力の減退に起因するものであった。
本発明に従って、高齢のペットの通常の栄養必要量を満たし、且つさらに、高齢のコンパニオンペットの精神能力の低下を抑制するために、十分量の酸化防止剤またはその混合物を含む、コンパニオンペット用の食餌を提供する。
高齢のコンパニオンペット、たとえばイヌやネコに給餌する食餌(diet)とは、その年齢の動物に給餌する標準的な食餌である。以下は、少なくとも7歳の年齢のイヌ用の典型的な食餌である。
イヌは全てビーグル犬であり、7歳以上であった。対照食餌と試験食餌の栄養成分は、先の表1に開示した標準食餌とほぼ同じであった。しかしながら、対照食餌はビタミンE59ppmと、ビタミンC<32ppmとを含有していた。試験食餌は、ビタミンE900ppm、ビタミンC121ppm、l-カルニチン260ppmと、アルファ-リポ酸135ppmとを含有していた。
ビーグル犬(n=28)をサイズ弁別タスクで予備トレーニングし、このタスクを学習させる際の判断基準での間違いでランク付けした。次いでイヌを3つの群に分け、先の弁別得点をベースとして3つの食餌のうちの1つにランダムに割り当てた。この研究に登録したイヌは全て7歳以上であった。ビタミンEの量が種々異なる3種類のドライフードのうちの1つをイヌにあてがい、ランドマーク弁別プロトコルで開始した。ビタミンE量と他の成分について、以下の表2に列記する。
30匹の、無作為供給源の成犬をこの研究で使用した。イヌは少なくとも月齢10ヶ月であり、妊娠中でなく、授乳中でなく、試験開始前に適当な体重のものであった。食餌処置用に、それぞれの群について3匹の雄と3匹の雌との5つの群に動物を無作為に分けた。
イヌの体重を毎週計測し、その最適な体重を維持するのに十分な量の飼料を与えるために必要により投与飼料量を調節した。最適体重は、5点スケール上で3であると決定した。イヌが初期体重の−10%以内の体重を維持できなかったら、投与飼料量を調節した後、この研究から外した。体重及び摂取飼料量の測定結果は全て記録した。
手短に言うと、150μlの抽出物または外部標準を1.5mlのエッペンドルフ試験管に加え、続いて20μlのγ-glu-glu内部標準と50μlのIAAとを添加し、添加後に混合した。この溶液をKOH-KHCO3処理溶液を使用して、pH〜10(紫色)に調節した。溶液を、暗所、室温で1時間インキュベートした。総容積と同様の容積でサンガー試薬を添加し、この溶液を暗所、室温で一晩(20時間)インキュベートした。
7つの連続するアッセイ(0、28、56、112、140、168日)にわたって測定した飼料中のリポ酸の濃度(ppm)は、本出願人の設備で通常得られる製造パラメーターと予想アッセイ感受性の範囲内であった。
給餌84日間にわたるGSH:GSSG比における変化は、食餌の顕著な全体効果(P=.024)を示し、栄養補助群では全てその割合が増加した(表2)。ANOVAによって、最少配合量及び最高配合量に関し基礎飼料と比較して、有意差が明らかになったが、最大の数値上昇は最少配合量レベルの場合であった。則ち、最大配合量及び最少配合量に関するGSH:GSSGの比における変異は、基礎飼料において同一期間にわたって知見された変化とはかなり異なっていた。これら(対照群で1点、処理群で3点)のどのサンプルにおいても、GSSGは検出不可能であったので、4つの点に関して84日目では割合は決定できなかった。従って、本アッセイが84日目で低レベルのGSSG検出するのに十分に感受性であったならば、栄養補助群の値で、高い割合のGSH:GSSGを示せただろう。
Claims (38)
- 高齢のペットの通常の栄養必要量を満たし、且つさらに高齢のコンパニオンペットの精神能力の低下を抑制するために、十分量の酸化防止剤またはその混合物を含む、コンパニオンペット用の食餌。
- 前記ペットがイヌである、請求項1に記載の食餌。
- 前記イヌが少なくとも7歳である、請求項2に記載の食餌。
- 前記ペットがネコである、請求項1に記載の食餌。
- 前記ネコが少なくとも7歳である、請求項4に記載の食餌。
- 前記食餌の少なくとも約100ppmでビタミンEが配合されている、請求項1に記載の食餌。
- ビタミンC、l-カルニチン、アルファ-リポ酸またはその混合物から選択される酸化防止剤が前記食餌に配合されている、請求項6に記載の食餌。
- ビタミンC、l-カルニチン、アルファ-リポ酸またはその混合物からなる群から選択される酸化防止剤が前記食餌に配合されている、請求項1に記載の食餌。
- 前記食餌にビタミンCが少なくとも約50ppm配合されている、請求項8に記載の食餌。
- 前記食餌にアルファ-リポ酸が少なくとも約25ppm配合されている、請求項8に記載の食餌。
- 前記食餌にl-カルニチンが少なくとも約50ppm配合されている、請求項8に記載の食餌。
- 高齢のコンパニオンペットの精神能力の低下を抑制するための方法であって、その抑制を遂行するために所定のレベルの酸化防止剤またはその混合物を前記ペットに給餌することを含む、前記方法。
- 前記ペットがイヌである、請求項12に記載の方法。
- 前記イヌが少なくとも7歳である、請求項13に記載の方法。
- 前記ペットがネコである、請求項12に記載の方法。
- 前記ネコが少なくとも7歳である、請求項15に記載の方法。
- 前記食餌によって測定されるように前記ペットにビタミンEを少なくとも約100ppm給餌する、請求項12に記載の方法。
- ビタミンC、アルファ-リポ酸、l-カルニチンまたはその混合物からなる群から選択される酸化防止剤を前記ペットに給餌する、請求項17に記載の方法。
- ビタミンC、l-カルニチン、アルファ-リポ酸またはその混合物の所定量を前記ペットに給餌する、請求項12に記載の方法。
- 少なくとも約50ppmのビタミンCを前記ペットに給餌する、請求項19に記載の方法。
- 少なくとも約25ppmのアルファ-リポ酸を前記ペットに給餌する、請求項19に記載の方法。
- 少なくとも約50ppmのl-カルニチンを前記ペットに給餌する、請求項19に記載の方法。
- 高齢のペットの通常の栄養必要量を満たし、且つさらに、少なくとも約100ppmのビタミンE、少なくとも約50ppmのビタミンC、少なくとも約25ppmのアルファ-リポ酸及び少なくとも約50ppmのl-カルニチンを食餌中に含む、コンパニオンペット用食餌。
- 前記高齢のペットが少なくとも7歳のイヌである、請求項23にに記載の食餌。
- 前記高齢のペットが少なくとも7歳のネコである、請求項23に記載の食餌。
- 高齢のコンパニオンペットの精神能力を向上させるための方法であって、向上を遂行するのに十分量の酸化防止剤またはその混合物を含む食餌を前記ペットに給餌することを含む、前記方法。
- 前記ペットがイヌである、請求項26に記載の方法。
- 前記イヌが少なくとも7歳である、請求項27に記載の方法。
- 前記ペットがネコである、請求項26に記載の方法。
- 前記ネコが少なくとも7歳である、請求項29に記載の方法。
- 食餌によって測定されるようにビタミンEを前記ペットに少なくとも約100ppm給餌する、請求項26に記載の方法。
- ビタミンC、アルファ-リポ酸、l-カルニチンまたはその混合物からなる群から選択される酸化防止剤を前記ペットに給餌する、請求項31に記載の方法。
- 所定量のビタミンC、l-カルニチン、アルファ-リポ酸またはその混合物を前記ペットに給餌する、請求項26に記載の方法。
- 少なくとも約50ppmのビタミンCを前記ペットに給餌する、請求項33に記載の方法。
- 少なくとも約25ppmのアルファ-リポ酸を前記ペットに給餌する、請求項33に記載の方法。
- 少なくとも約50ppmのl-カルニチンを前記ペットに給餌する、請求項33に記載の方法。
- 栄養必要量を満たし、且つ高齢のペットの精神能力を向上させるのに十分な酸化防止剤またはその混合物を含む、コンパニオンペット用の食餌。
- 高齢期におけるコンパニオンペットの酸化的損傷に耐える能力を向上させるための方法であって、高齢期のペットに栄養必要量を満たす食餌を給餌することを含み、前記食餌は少なくとも約25ppmのリポ酸を含み、且つ前記食餌を少なくとも約1ヶ月間給餌することを含む、前記方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US24451000P | 2000-10-31 | 2000-10-31 | |
US25344700P | 2000-11-28 | 2000-11-28 | |
US09/922,632 US20020076469A1 (en) | 2000-10-31 | 2001-08-06 | Composition and method |
US09/978,127 US20020115710A1 (en) | 2000-10-31 | 2001-10-16 | Composition and method |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002547325A Division JP2004520022A (ja) | 2000-10-31 | 2001-10-30 | 組成物及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010142237A true JP2010142237A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42563314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010008205A Ceased JP2010142237A (ja) | 2000-10-31 | 2010-01-18 | 組成物及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010142237A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000011968A1 (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-09 | Sigma-Tau Healthscience S.P.A. | ANTIOXIDANT COMPOSITION COMPRISING ACETYL L-CARNITINE AND α-LIPOIC ACID |
WO2000044375A1 (en) * | 1999-01-29 | 2000-08-03 | Mars Uk Limited | Antioxidant compositions and methods for companion animals |
-
2010
- 2010-01-18 JP JP2010008205A patent/JP2010142237A/ja not_active Ceased
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000011968A1 (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-09 | Sigma-Tau Healthscience S.P.A. | ANTIOXIDANT COMPOSITION COMPRISING ACETYL L-CARNITINE AND α-LIPOIC ACID |
WO2000044375A1 (en) * | 1999-01-29 | 2000-08-03 | Mars Uk Limited | Antioxidant compositions and methods for companion animals |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007202565A (ja) | 組成物及び方法 | |
US8592478B2 (en) | Antioxidant-containing food composition | |
AU2007216836B2 (en) | Composition and method | |
US8592479B2 (en) | Antioxidant-containing food composition for use in enhancing antiviral immunity in companion animals | |
US20090182032A1 (en) | Companion animal compositions including lipoic acid and methods of use thereof | |
US20090156658A1 (en) | Antioxidant-Containing Food Composition For Use In Inhibiting Histamine Pathways In Companion Animals | |
US20020076469A1 (en) | Composition and method | |
JP2010142237A (ja) | 組成物及び方法 | |
AU2007216796B2 (en) | Composition and method | |
AU2002241634B2 (en) | Aged companion pet diet | |
AU2002241634A1 (en) | Aged companion pet diet | |
ZA200303739B (en) | Pet food composition and method. | |
ZA200303746B (en) | Aged companion pet diet. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120906 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20121205 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20121210 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20130104 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20130109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131004 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20131226 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140107 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140818 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141217 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150130 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20150403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151008 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20160421 |