JP2010141605A - 無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報フレーム間の情報量の差に起因するネットワーク符号化利得の低下を抑制する。
【解決手段】フレーム・アグリゲーション制御部5−3は、フレーム集約の対象となる情報フレームの数nを決定する。フレーム・アグリゲーション部5−4は、情報フレームの数nに従って、送信バッファ5−2の先頭からn_1個目までの情報フレームa(1)〜a(n_1)を対象としてフレーム集約を行い、集約情報フレームを生成し、変調部5−6で変調して送信する。一方、ネットワーク復号部5−10は、復調部5−9により無線フレームX’から復調された情報フレームx’と、情報フレームa’との排他的論理和を取ることにより情報フレームb’を取得する。情報フレーム復元部5−11は、情報フレームb’からn_2個の情報フレームb(1)〜b(n_2)を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク符号化を用いたマルチホップ無線通信を行う無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
近年、マルチホップ通信のスループットの向上を目的として、マルチホップ無線通信を行う際に、中継局において到着した複数局宛の信号の排他的論理和を取ることで多重化し配信し、宛先局において復号を行うネットワーク符号化技術が注目されている。ネットワーク符号化技術では、マルチホップ中継を行うネットワーク上の中継局において、複数の情報系列を線形符号化(代表的な例として、排他的論理和が挙げられる)を用いて、複数のマルチキャスト通信や、ユニキャスト通信などを多重化した上で、各宛先局において復号操作を行うことにより、ネットワーク符号化を用いない場合に比べて、スループットの向上を図ることができる。
ネットワーク符号化を用いたマルチホップ無線ネットワークは、無線通信の同報性とネットワーク符号を活用することにより、スループットの向上を実現する。中継局の役割を果たすノードは、複数の送信局ノードから受信したフレームを線形符号によって符号化し、受信局に中継する。受信局は、同様に他のノードから受信したフレーム、あるいは自身が保持しているフレームを用いて、符号化されたパケットを復号し、元の情報を得ることができる(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
以下では、具体例として、Alice&Bobトポロジ、及びXトポロジを挙げて、従来の無線によるネットワーク符号化技術について説明する。ネットワーク符号化・復号には、排他的論理和を用いるものとする。
(1)Alice&Bobトポロジ
図3は、無線マルチホップトポロジ(Alice&Bobトポロジ)を説明するためのノード構成を示す概念図である。図3において、無線マルチホップトポロジでは、両端の送受信局(node−1、node−2)が互いにnode−Rを介して情報のやり取りを行う場合について考える。以下、論理情報として定義されるフレームを情報フレーム、論理情報を無線信号へと変調されたフレームを無線フレームと記述する。また、単一の周波数チャネルを全ての局で共有することを前提とする。すなわち、ある局が無線フレームの送信を行っている間、他の全ての局は、同時刻に無線フレームを送信しないものとする。
図4は、Alice&Bobトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いない場合の通信手順を示す概念図である。図4に示すように、ネットワーク符号化を用いない場合、時刻T1において、node−1が情報フレームaを無線フレームAに変調し、node−Rへと送信する。node−Rは、無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。次に、時刻T2において、node−Rが情報フレームaを無線フレームAに変調し、node−2へと送信する。node−2は、無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。
次に、時刻T3において、node−2が情報フレームbを無線フレームBに変調し、node−Rへと送信する。node−Rは、無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。時刻T4において、node−Rが情報フレームbを無線フレームBに変調し、node−1へと送信する。node−1は、無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。このような手順をとる必要があるため、node−1とnode−2が互いに情報をやり取りするためには、4つのタイムスロットが必要となる。
次に、図5は、Alice&Bobトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いた場合の通信手順を示す概念図である。図5に示すように、ネットワーク符号化を用いた場合には、まず、時刻T1において、node−1が情報フレームaを無線フレームAに変調し、node−Rへと送信する。node−Rは、無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。時刻T2において、node−2が情報フレームbを無線フレームBに変調し、node−2へと送信する。node−Rは、無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。次に、時刻T3では、node−Rが情報フレームaと情報フレームbに対してネットワーク符号化を行い、情報フレームxを生成する。情報フレームxは、無線フレームXに変調され、node−1、及びnode−2に対して同報送信される。
node−1は、自身が時刻T1において送信した情報フレームaと時刻T3において受信した無線フレームXの復調結果である情報フレームxとを用いてネットワーク復号を行うことにより、情報フレームbを取得する。node−2においても同様に、自身が時刻2において送信した情報フレームbと時刻T3において受信した無線フレームXの復調結果である情報フレームxとを用いてネットワーク復号を行うことにより、情報フレームaを取得する。
以後、ネットワーク符号化される前の情報フレームのうち、宛先局において既知となり、他方の無線フレームを導出するためにネットワーク符号化された無線フレームとネットワーク復号される無線フレームとを、鍵フレームと呼ぶ。例えば、node−1においては、情報フレームxから情報フレームbを取得するために必要となる情報フレームaが鍵フレームとなる。
上述したように、ネットワーク符号化を用いた手順では、必要となるタイムスロット数が3となる。ネットワーク符号化を用いない場合と用いた場合とを比較すると、ネットワーク符号化を適用することにより、node−1とnode−2とが情報のやり取りを行うために消費するタイムスロット数は、3/4になる。すなわち、ネットワーク符号化の適用によるスループット増大効果(以後、これを「ネットワーク符号化利得」と呼ぶ。また、「NC利得」と略記する)は、その逆数の4/3となる。
次に、図6は、従来技術による、Alice&Bobトポロジでの送受信局(node−1、2)の構成例を示すブロック図である。送受信局1は、情報フレーム生成部1−1、送信バッファ1−2、鍵フレーム記憶部1−3、変調部1−4、TDDスイッチ1−5、送受信アンテナ1−6、復調部1−7、ネットワーク復号部1−8、受信情報復元部1−9から構成される。
以下に、送受信局1がnode−1である場合について、その動作を説明する。送信情報は、情報フレーム生成部1−1により情報フレームに変換され、送信バッファ1−2に格納される。送信を行うタイミング、すなわち時刻T1において、送信バッファ1−2に格納されている先頭の情報フレームaは、変調部1−4により無線フレームAに変換され、送受信アンテナ1−6によりnode−Rへと送信される。
同時に、当該情報フレームaは、鍵フレーム記憶装置1−3に記憶される。時刻T3において、ネットワーク符号化された無線フレームX(情報フレームaと、node−2から送信された情報フレームbとをネットワーク符号化することにより生成される情報フレームxを変調したもの)を送受信アンテナ1−6により受信し、復調部1−7により情報フレーム(xとする)へと復調を行う。
TDDスイッチ1−5は、時刻T1において変調部1−4の出力と送受信アンテナ1−6を接続し、時刻T3においては送受信アンテナ1−6と復調部1−7とを接続する。送信情報フレームxから情報フレームbを取得するために、ネットワーク復号部1−8では、情報フレームxと、時刻T1において鍵フレーム記憶装置1−3に記憶された情報フレームaとの排他的論理和を取ることによりネットワーク復号操作を行い、情報フレームbを取得する。情報フレームbは、情報復元部1−9により受信情報へと変換される。
次に、図7は、従来技術による中継局(node−R)の構成例を示すブロック図である。中継局2は、送受信アンテナ2−1、TDDスイッチ2−2、復調部2−3、情報フレーム記憶装置2−4、ネットワーク符号化器2−5、変調部2−6から構成される。以下に、その動作を説明する。時刻T1においては、node−1から送信された無線フレームAを送受信アンテナ2−1により受信し、復調部2−3により情報フレームaへと復調する。
情報フレームaは、情報フレーム記憶装置2−4に記憶される。時刻nにおいて、node−2から送信された無線フレームBを送受信アンテナ2−1により受信し、復調部2−3により情報フレームbへと復調する。ネットワーク符号化器2−5において、情報フレームbと、時刻T1において取得し、情報フレーム記憶装置2−4により保持されている情報フレームaとの排他的論理和を取得し、ネットワーク符号化された情報フレームxを生成する。時刻T3において、情報フレームxは、変調部2−6により無線フレームXへと変換され、送受信アンテナ2−1によりnode−1、及びnode−2に対して同報送信される。なお、TDDスイッチ2−2は、時刻T1、及びT2において送受信アンテナ2−1と復調部2−1とを接続し、時刻T3においては、変調部2−6と送受信アンテナ2−6とを接続する。
(2)Xトポロジ
次に、Xトポロジについて説明する。
図8は、無線マルチホップトポロジ(Xトポロジ)を説明するためのノード構成を示す概念図である。図8に示すように、送信局2局(node−S1、node−S2)、中継局1局(node−R)、受信局2局(node−D1、node−D2)から構成されるXトポロジにおいて、各送信局node−S1、node−S2から送信された情報が双方の受信局node−D1、node−D2に到達することが必要となるマルチキャスト通信を考える。
図9は、Xトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いない場合の通信手順を示す概念図である。図9に示すように、ネットワーク符号化を用いない場合には、まず、時刻T1において、node−S1が情報フレームaを無線フレームAに変調し、node−R、及びnode−D1へと送信する。node−R、及びnode−D1は、無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。次に、時刻T2において、node−Rが情報フレームaを無線フレームAに変調し、node−D2へと送信する。node−D2は、無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。
次に、時刻T3において、node−S2が情報フレームbを無線フレームBに変調し、node−R、及びnode−D2へと送信する。node−R、及びnode−D1は、無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。次に、時刻T4において、node−Rが情報フレームbを無線フレームBに変調し、node−D1へと送信する。node−D1は、無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。
このような手順をとる必要があるため、中継局であるnode−Rを用いてnode−D1とnode−D2との双方に対して、情報フレームa、及びbを送信するためには、4つのタイムスロットが必要となる。
次に、図10は、Xトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いた場合の通信手順を示す概念図である。図10に示すように、ネットワーク符号化を用いた場合には、まず、時刻T1において、node−S1が情報フレームaを無線フレームAに変調し、node−R、及びnode−D1へと送信する。node−R、及びnode−D1は、無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調して記憶する。次に、時刻T2において、node−S2が情報フレームbを無線フレームBに変調し、node−R、及びnode−D2へと送信する。node−R、及びnode−D1は、無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調して記憶する。次に、時刻T3において、node−Rが情報フレームaと情報フレームbに対してネットワーク符号化を行い、情報フレームxを生成する。情報フレームxは、無線フレームXへと変調され、node−D1、及びnode−D2に対して同報送信をされる。
node−D1は、自身が時刻T1においてnode−S1から受信した情報フレームaを鍵フレームとして、時刻T3において受信した無線フレームXを復調した結果得られる情報フレームxに対してネットワーク復号を行うことにより、情報フレームbの情報系列を取得する。node−D2においても同様に、自身が時刻2において受信した情報フレームbを鍵フレームとして、時刻T3において受信した無線フレームXを復調した結果である情報フレームxに対してネットワーク復号を行うことにより、情報フレームaを取得する。
したがって、ネットワーク符号化を用いた手順では、必要となるタイムスロット数は3である。したがって、NC利得は、Alice&Bobトポロジと同様、4/3となる。
次に、図11は、従来技術による、Xトポロジでの送信局の構成例を示すブロック図である。送信局3は、情報フレーム生成部3−1、送信バッファ3−2、変調部3−3、送信アンテナ3−4から構成される。
以下に、送信局がnode−S1である場合について、その動作を説明する。送信情報は、情報フレーム生成部3−1により情報フレームに変換され、送信バッファ3−2に格納される。送信を行うタイミング、すなわち時刻T1において、送信バッファ3−2に格納されている先頭の情報フレームaは、変調部3−3により無線フレームAに変換され、送受信アンテナ3−4によりnode−Rならびにnode−D1へと同報送信される。
次に、中継局であるnodo−Rの構例成は、Alice&Bobトポロジの例に挙げたものと同様となる(図7)。以下にその動作を示す。時刻T1においては、node−S1から送信された無線フレームAを送受信アンテナ2−6により受信し、復調部2−1により情報フレームaへと復調する。情報フレームaは、情報フレーム記憶装置2−2に記憶される。次に、時刻T2において、node−S2から送信された無線フレームBを送受信アンテナ2−6により受信し、復調部2−1により情報フレームbへと復調する。ネットワーク符号化器2−3では、情報フレームbと、時刻T1において取得し、情報フレーム記憶装置2−2により保持されている情報フレームaとの排他的論理和を取得し、ネットワーク符号化された情報フレームxを生成する。
次に、時刻T3において、情報フレームは、変調部2−4により無線フレームXへと変換され、送受信アンテナ2−6によりnode−D1、及びnode−D2に対して同報送信される。なお、TDDスイッチ2−5は、時刻T1、及びT2において送受信アンテナ2−6と復調部2−1とを接続し、時刻T3においては、変調部2−4と送受信アンテナ2−6とを接続する。
次に、図12は、従来技術による、Xトポロジでの受信局の構成例を示すブロック図である。受信局4は、受信アンテナ4−1、復調部4−2、鍵フレーム記憶装置4−3、ネットワーク復号部4−4、受信情報復元部4−5から構成される。
以下に、受信局がnode−D1である場合について、その動作を説明する。時刻T1において、node−S1から送信された無線フレームAを受信アンテナ4−1により受信し、復調部4−2により情報フレームaを取得し、鍵フレーム記憶装置4−3に格納するとともに、受信情報復元部4−5により受信情報系列へと復元する。次に、時刻T3において、node−Rから送信されたネットワーク符号化された無線フレームXを受信アンテナ4−1により受信し、復調部4−2により情報フレームxを取得する。続いて、ネットワーク復号部4−4において、情報フレームxと、時刻T1において受信し、鍵フレーム記憶装置4−3において格納されている情報フレームaとの排他的論理和を取ることによりネットワーク復号を行い、情報フレームbを取得する。情報フレームbは、情報フレームaと同様、受信情報復元部4−5へと入力され、受信情報系列へと復元される。
上述した従来技術による構成例では、情報のフローがnode−S1ならびにnode−S2から、node−D1ならびにnode−D2への一方のみの場合について説明したが、当然逆の情報フロー、すなわちnode−D1ならびにnode−D2から、node−S1ならびにnode−S2へのフローも併せて存在するシステムも考えられる。そのようなシステムは、node−S1、node−S2、node−D1、node−D2のそれぞれについて、送信器と受信器の両方の機能を持たせることにより実現可能である。
上述したように、従来技術において、ネットワーク符号化を行わない場合と比較して、同時に複数局宛の信号を配信できることから通信に必要な時間を短くすることができ、周波数利用効率(本発明ではNC利得)を向上することができるという特徴がある。
Sachin Katti, Hariharan Rahul, et al "XORs in The Air: Practical Wireless Network Coding, "Proc. ACM SIGCOMM 2006, Pisa, Italy, Sep. 2006, pp. 243-254. R. Ahlswede, S. Li, and R. Yeung, "Network information flow," IEEE Trans. Inf. Theory, vol.46, no.4, pp.1204-1216, Jul.2000.
上述した従来技術によるネットワーク符号化無線通信システムでは、無線フレームの長さ、すなわち情報源である情報フレームに含まれる情報量は常に一定であるという前提があった。すなわち、上述した2つの従来技術において、情報フレームaと情報フレームbに含まれる情報量は常に同一である。
しかしながら、例えば、IP(インターネットプロトコル)においては、フレーム長を既定の上限値以下の範囲で任意に設定することが可能である。また、このIPレイヤと、下位レイヤ(データリンクレイヤならびに物理レイヤ)の間で透過性を持たせたEthernet(登録商標;IEEE802.3系有線LAN)においても、上位レイヤが可変フレーム長をサポートするIPを前提にしているため、同様にフレーム長は可変である。また、Ethernet(登録商標)の無線版的位置づけであるIEEE802.11系無線LANシステムにおいても、同様に可変長フレームを前提としている。
各ノードがIEEE802.11無線LANに基づき動作するAlice&Bobトポロジを例に挙げると、情報フレームaと情報フレームbとの間の情報量に差がある場合において、ネットワーク符号化技術を適用する場合、ネットワーク符号化が行われた情報フレームxのフレーム長は、情報フレームaと情報フレームbのうち、フレーム長が長いものと等しくする必要がある。一例として、情報フレームaの方が情報フレームbより含まれる情報量が多いとすると、情報フレームbに対しては、ネットワーク符号化を行う前段階において、ダミーデータを挿入する等の処理を行い、含まれる情報量を等価的に同一にした上でネットワーク符号化操作を行う。
図13は、情報フレームaに含まれる情報量をL_a、情報フレームbに含まれる情報量をL_bとし、L_aとL_bの差(L_diffとする)とNC利得との関係を示す概念図である。L_Aは、1500Byteに固定し、L_Bを0<L_B≦1500の範囲で変化させた。L_diff=0の場合には、無線フレーム間の情報量は同一であり、NC利得の最大値である4/3(1.333…)が得られているが、L_diffの増加、すなわち情報フレームaと情報フレームbとの間の情報量の差が大きくなるとともに、NC利得が低下していることが分かる。例えば、L_diff=1400Byte(L_b=100Byte)の場合には、ネットワーク符号化利得は、1.03に留まり、ネットワーク符号化導入による効果がほぼ失われてしまう。
このように、従来技術では、多重化する信号のフレーム長は、一定であることを前提としており、実際の通信において可変長である信号を扱う場合には、ダミーデータを挿入することでフレーム長を揃えるため、実際の情報量の観点からは、ネットワークコーディング利得が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、情報フレーム間の情報量の差に起因するネットワーク符号化利得の低下を抑制することができる無線通信システム、及び無線通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、送受信局と中継局を有し、送信信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおいて、前記中継局は、受信信号を復調して情報フレームを生成する復調手段と、前記情報フレームを記憶する情報フレーム記憶手段と、前記記憶した2つの情報フレームの排他的論理和を取ることでネットワーク符号化を行うネットワーク符号化手段と、ネットワーク符号化された前記情報フレームを変調して送信する変調手段とを具備し、前記送受信局は、送信すべき信号を情報フレームとして生成する情報フレーム生成手段と、前記情報フレームを記憶する送信バッファ手段と、前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームをまとめて1つの集約情報フレームとして生成するフレーム・アグリゲーション手段と、前記集約情報フレームを鍵フレームとして記憶する鍵フレーム記憶手段と、前記集約情報フレームを変調して送信する変調手段と、受信信号を復調してネットワーク符号化された集約情報フレームを生成する復調手段と、前記ネットワーク符号化された集約情報フレームを、前記鍵フレーム記憶手段で記憶している鍵フレームと排他的論理和を取ることでネットワーク復号を行うネットワーク複号手段と、前記ネットワーク復号された複数の情報フレームを受信信号として受信する受信情報復元手段とを具備し、前記中継局は、前記送受信局から送信される集約情報フレームを前記情報フレームとして排他的論理和を取ることを特徴とする無線通信システムである。
本発明は、上記の発明において、前記送受信局のフレーム・アグリゲーション手段は、前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第1の閾値を超えない情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送受信局のフレーム・アグリゲーション手段は、前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第2の閾値を超える情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送受信局のフレーム・アグリゲーション手段は、前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから予め定められたN番目の情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成することを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、送受信局と中継局により、送信信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信方法において、前記中継局は、受信信号を復調して情報フレームを生成する復調ステップと、前記情報フレームを記憶する情報フレーム記憶ステップと、前記記憶した2つの情報フレームの排他的論理和を取ることでネットワーク符号化を行うネットワーク符号化ステップと、ネットワーク符号化された前記情報フレームを変調して送信する変調ステップとを含み、前記送受信局は、送信すべき信号を情報フレームとして生成する情報フレーム生成ステップと、前記情報フレームを記憶するバッファリングステップと、前記バッファリングされている複数の情報フレームをまとめて1つの集約情報フレームとして生成するフレーム・アグリゲーションステップと、前記集約情報フレームを鍵フレームとして記憶する鍵フレーム記憶ステップと、前記集約情報フレームを変調して送信する変調ステップと、受信信号を復調してネットワーク符号化された集約情報フレームを生成する復調ステップと、前記ネットワーク符号化された集約情報フレームを、前記鍵フレーム記憶ステップで記憶している鍵フレームと排他的論理和を取ることでネットワーク復号を行うネットワーク複号ステップと、前記ネットワーク復号された複数の情報フレームを受信信号として受信する受信情報復元ステップとを含み、前記中継局は、前記送受信局から送信される集約情報フレームを前記情報フレームとして排他的論理和を取ることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送受信局のフレーム・アグリゲーションステップは、前記バッファリングされている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第1の閾値を超えない情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送受信局のフレーム・アグリゲーションステップは、前記バッファリングされている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第2の閾値を超える情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送受信局のフレーム・アグリゲーションステップは、前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから予め定められたN番目の情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成することを特徴とする。
この発明によれば、マルチホップ無線ネットワークに対して、可変長の情報フレームを集約した集約無線フレームを生成し、ネットワーク符号化の対象となる集約無線フレーム間で互いの情報量の差が小さくなるよう制御を行うことにより、ネットワーク符号化利得の低下を抑制することができるという利点が得られる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明では、可変フレーム長をサポートするマルチホップ無線通信システムにネットワーク符号化技術を適用する場合において、NC利得の低下の原因となる各発呼局が送信する無線フレーム、すなわちネットワーク符号化の対象となる無線フレーム間の長さの差を減らすために、各発呼局において、複数の情報フレームを1つの無線フレームに集約するフレーム・アグリゲーション技術を適用する。
各発呼局において、フレーム・アグリゲーションを適用した後のフレーム(以後、これを集約情報フレームと呼ぶ)に含まれる情報量を既定の範囲内の長さにする制御を行った上で中継局に送信を行う。これにより、ネットワーク符号化が行われた無線フレームに占める、各発呼局が送信する無線フレーム間の長さの差の割合、すなわちダミーデータの挿入割合を低下させ、NC利得の低減を抑制し、ネットワーク符号化の効果を維持することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態による、Alice&Bobモデル用いた場合の送受信器の構成を示すブロック図である。図において、送受信局5は、情報フレーム生成部5−1、送信バッファ5−2、フレーム・アグリゲーション制御部5−3、フレーム・アグリゲーション部5−4、鍵フレーム記憶部5−5、変調部5−6、TDDスイッチ5−7、送受信アンテナ5−8、復調部5−9、ネットワーク復号部5−10、情報フレーム復元部5−11、受信情報復元部5−12から構成される。
情報フレーム生成部5−1は、送信情報を情報フレームに変換し、送信バッファ5−2に供給する。送信バッファ5−2は、情報フレーム生成部5−1により変換された情報フレームを格納する。フレーム・アグリゲーション制御部5−3は、送信バッファ5−2に格納されている情報フレームを参照し、フレーム集約の対象となる情報フレームの数nを決定し、フレーム・アグリゲーション部5−4を制御する。
フレーム・アグリゲーション部5−4は、フレーム・アグリゲーション制御部5−3の制御の下、送信を行うタイミングにおいて、送信バッファ5−2に格納されている先頭からn_1個目までの情報フレーム(これをa(1)、a(2)、…、a(n_1)とする)を対象として、フレーム集約を行い、集約情報フレームを生成し、鍵フレーム記憶部5−5、及び変調部5−6に供給する。鍵フレーム記憶部5−5は、フレーム・アグリゲーション部5−4で生成された集約情報フレームを格納する。
変調部5−6は、集約情報フレームを無線フレームA’に変換し、TDDスイッチ5−7を介して、送受信アンテナ5−8に供給する。TDDスイッチ5−7は、時刻T1において変調部5−6の出力と送受信アンテナ5−8を接続し、時刻T3においては送受信アンテナ5−8と復調部5−9とを接続する。
送受信アンテナ5−8は、TDDスイッチ5−7を介して、変調部5−6により変換された無線フレームA’を送信するとともに、中継局であるnode−Rからネットワーク符号化された無線フレームX’を受信し、TDDスイッチ5−7を介して、復調部5−9に供給する。復調部5−9は、送受信アンテナ5−8により中継局であるnode−Rから受信した、ネットワーク符号化された無線フレームX’を、情報フレームx’に復調し、ネットワーク復号部5−10に供給する。
なお、無線フレームX’とは、集約情報フレームa’と、node−2から送信された集約情報フレームb’とをネットワーク符号化することにより生成される情報フレームx’を変調したものである。また、集約情報フレームb’は、時刻nに、node−2において、n_2個の情報フレームb(1)、b(2)、…、b(n_2)に対して、集約情報フレームa’と同様にフレーム・アグリゲーションが行われたものである。
ネットワーク復号部5−10は、ネットワーク符号化された情報フレームx’から情報フレームb’を取得するために、情報フレームx’と、鍵フレーム記憶装置5−5に記憶された情報フレームa’との排他的論理和を取ることによりネットワーク復号操作を行い、情報フレームb’を取得し、情報フレーム復元部5−11に供給する。情報フレーム復元部5−11は、情報フレームb’からn_2個の情報フレームb(1)、b(2)、…、b(n_2)を生成し、受信情報復元部5−12に供給する。受信情報復元部5−12は、n_2個の情報フレームb(1)、b(2)、…、b(n_2)を受信情報に変換して出力する。
次に、上述した送受信局5がnode−1(図5参照)である場合について、その動作を説明する。まず、送信情報は、情報フレーム生成部5−1により情報フレームに変換され、送信バッファ5−2に格納される。送信を行うタイミング、すなわち時刻T1において、フレーム・アグリゲーション部5−4により、送信バッファ5−2に格納されている先頭からn_1個目までの情報フレームa(1)〜a(n_1)を対象としてフレーム集約が行われ、集約情報フレームが生成される。
フレーム集約の対象となる情報フレームの数nは、フレーム・アグリゲーション部5−4を制御するフレーム・アグリゲーション制御部5−3により、送信バッファ5−2に格納されている情報フレームが参照され、決定される。次に、上記集約情報フレームは、鍵フレーム記憶装置5−5に入力され格納されるとともに、変調部5−6により無線フレームA’に変換され、送受信アンテナ5−8によりnode−Rに送信される。
次に、時刻T3において、送受信アンテナ5−8により、中継局であるnode−Rから、ネットワーク符号化された無線フレームX’が受信され、復調部5−9により情報フレームxに復調される。ネットワーク符号化された情報フレームx’から情報フレームb’を取得するために、ネットワーク復号部5−10により、情報フレームx’と、時刻T1において鍵フレーム記憶装置5−5に記憶された情報フレームa’との排他的論理和を取ることによりネットワーク復号操作が行われ、情報フレームb’が取得される。情報フレーム復元部5−11では、情報フレームb’からn_2個の情報フレームb(1)、b(2)、…、b(n_2)が生成され、受信情報復元部5−12により受信情報に変換されて出力される。
なお、中継局の構成例としては、フレーム・アグリゲーションが行われた集約情報フレームを従来技術における中継局の情報フレームと等価に扱う形態が考えられる。
各局においてフレーム・アグリゲーションを適用した後の集約情報フレームを制御する具体的な手法としては、下記(1)〜(3)の方法がある。
(1)各送信局において送信バッファに格納された情報フレームについて、先頭の情報フレームからn(n=1、2、3、…)番目のフレームまでの情報量の和をC(n)とする。C(n)が規定の閾値L_uthを超えない条件で最大のn(=n_uth)を選択し、n_uth個のフレームに対してフレーム・アグリゲーションを行い、無線フレームに変換した上で送信する。中継局においては、従未技術と同様に、各無線フレームを受信するとともにネットワーク符号化を行い、符号化された無線フレームを複数の宛先局へと同報送信する。各宛先局では、受信したネットワーク符号化された無線フレームに対して、鍵フレームとの排他的論理和を導出することにより、もう一方の未知の無線フレームを取得する。
(2)各送信局において送信バッファに格納されたフレームについて、先頭のフレームからn(n=1、2、3、…)番目のフレームまでの情報量の和をC(n)とする。C(n)が規定の閾値L_othを超える範囲で最小のn(=n_oth)を選択し、n_oth個のフレームに対してフレーム・アグリゲーションを行い、無線フレームに変換した上で送信する。中継局においては、従来技術と同様に、各無線フレームを受信するとともにネットワーク符号化を行い、符号化された無線フレームを複数の宛先局へと同報送信する。各宛先局では、受信したネットワーク符号化された無線フレームに対して、鍵フレームとの排他的論理和を導出することにより、他方の未知の無線フレームを取得する。
(3)各送信局において送信バッファに格納されたフレームについて、先頭のフレームから規定のn_th番目のフレームまでを対象としてフレーム・アグリゲーションを行い、無線フレームに変換した上で送信する。中継局においては、従来技術と同様に、各無線フレームを受信するとともにネットワーク符号化を行い、符号化された無線フレームを複数の宛先局へと同報送信する。各宛先局では、受信したネットワーク符号化された無線フレームに対して、鍵フレームとの排他的論理和を導出することにより、他方の未知の無線フレームを取得する。
ここで、図2(a)、(b)は、上記(2)の制御方法を用いた場合におけるフレーム・アグリゲーションの一例を示す概念図である。図において、各情報フレームの情報量は、a(1)→400Byte、a(2)→200Byte、a(3)→1200Byte、b(1)→200Byte、b(2)→700Byte、b(3)→400Byteである。
まず、前述した従来技術では、フレーム・アグリゲーションを用いない場合、送信バッファに格納されている情報フレームを1つずつ逐次送信を行うため、図2(a)に示すように、ネットワーク符号化された情報フレームx(k)の情報量は、node−1の送信する情報フレームa(k)とnode−2の送信する情報フレームb(k)とのうち、フレーム長が長い情報フレームと同一となる。すなわち、x(1)→400Byte、x(2)→700Byte、x(3)→1200Byteとなる。したがって、従来技術の場合には、a(1)、a(2)、a(3)、b(1)、b(2)、b(3)全ての無線フレームに対してネットワーク符号化を行って送受信すると、5400Byteの情報を送信する必要がある。
―方、本発明の実施形態では、上記(1)の制御方法を用いた場合(なお、L_uth=1900Byteとする。node−1のn_uthならびにnode−2のn_uthのいずれも3となる)、図2(b)に示すように、集約情報フレームa’の情報量は1800Byte、集約情報フレームb’の情報量は1300Byteとなる。集約情報フレームa’ならびにb’に対してネットワーク符号化を行うと、処理後のネットワーク符号化された集約情報フレームx’の長さは、集約情報フレームa’とb’のうちの情報量の多いものと同一となるため、1800Byteとなる。したがって、本発明の実施形態の場合、a(1)、a(2)、a(3)、b(1)、b(2)、b(3)全ての無線フレームに対してネットワーク符号化を行って送受信するために必要な送信情報量は4900Byteに留まり、従来技術に比べ、node−Rが送信する情報量を500Byte削減することが可能となる。
上述した実施形態によれば、ネットワーク符号化を用いたマルチホップ無線ネットワークにおいて、無線フレームをそのまま送信するのではなく、送信局において、送信バッファにある複数の信号を集約(アグリゲーション)することでフレーム長を一定として送信し、中継局において、アグリゲーション後のフレーム同士で排他的論理和を取ることより、可変長の信号を扱う場合であってもネットワークコーディング利得の低下を抑制することができるという効果が得られる。
なお、上述した実施形態において、情報フレーム生成部5−1、フレーム・アグリゲーション制御部5−3、フレーム・アグリゲーション部5−4、変調部5−6復調部5−9、ネットワーク復号部5−10、情報フレーム復元部5−11、受信情報復元部5−12などの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、符号化処理、及び復号化処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の実施形態による、Alice&Bobモデル用いた場合の送受信器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の効果の一例を示す概念図である。 無線マルチホップトポロジ(Alice&Bobトポロジ)を説明するためのノード構成を示す概念図である。 Alice&Bobトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いない場合の通信手順を示す概念図である。 Alice&Bobトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いた場合の通信手順を示す概念図である。 従来技術による、Alice&Bobトポロジでの送受信局(node−1、2)の構成例を示すブロック図である。 従来技術による中継局(node−R)の構成例を示すブロック図である。 無線マルチホップトポロジ(Xトポロジ)を説明するためのノード構成を示す概念図である。 Xトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いない場合の通信手順を示す概念図である。 Xトポロジにおいて、ネットワーク符号化を用いた場合の通信手順を示す概念図である。 従来技術による、Xトポロジでの送信局の構成例を示すブロック図である。 従来技術による、Xトポロジでの受信局の構成例を示すブロック図である。 情報フレームaに含まれる情報量をL_a、情報フレームbに含まれる情報量をL_bとし、L_aとL_bの差(L_diffとする)とNC利得との関係を示す概念図である。
符号の説明
5 送受信局
5−1 情報フレーム生成部
5−2 送信バッファ
5−3 フレーム・アグリゲーション制御部
5−4 フレーム・アグリゲーション部
5−5 鍵フレーム記憶部
5−6 変調部
5−7 TDDスイッチ
5−8 送受信アンテナ
5−9 復調部
5−10 ネットワーク復号部
5−11 情報フレーム復元部
5−12 受信情報復元部

Claims (8)

  1. 送受信局と中継局を有し、送信信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記中継局は、
    受信信号を復調して情報フレームを生成する復調手段と、
    前記情報フレームを記憶する情報フレーム記憶手段と、
    前記記憶した2つの情報フレームの排他的論理和を取ることでネットワーク符号化を行うネットワーク符号化手段と、
    ネットワーク符号化された前記情報フレームを変調して送信する変調手段と
    を具備し、
    前記送受信局は、
    送信すべき信号を情報フレームとして生成する情報フレーム生成手段と、
    前記情報フレームを記憶する送信バッファ手段と、
    前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームをまとめて1つの集約情報フレームとして生成するフレーム・アグリゲーション手段と、
    前記集約情報フレームを鍵フレームとして記憶する鍵フレーム記憶手段と、
    前記集約情報フレームを変調して送信する変調手段と、
    受信信号を復調してネットワーク符号化された集約情報フレームを生成する復調手段と、
    前記ネットワーク符号化された集約情報フレームを、前記鍵フレーム記憶手段で記憶している鍵フレームと排他的論理和を取ることでネットワーク復号を行うネットワーク複号手段と、
    前記ネットワーク復号された複数の情報フレームを受信信号として受信する受信情報復元手段と
    を具備し、
    前記中継局は、前記送受信局から送信される集約情報フレームを前記情報フレームとして排他的論理和を取る
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記送受信局のフレーム・アグリゲーション手段は、
    前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第1の閾値を超えない情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記送受信局のフレーム・アグリゲーション手段は、
    前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第2の閾値を超える情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記送受信局のフレーム・アグリゲーション手段は、
    前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから予め定められたN番目の情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 送受信局と中継局により、送信信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信方法において、
    前記中継局は、
    受信信号を復調して情報フレームを生成する復調ステップと、
    前記情報フレームを記憶する情報フレーム記憶ステップと、
    前記記憶した2つの情報フレームの排他的論理和を取ることでネットワーク符号化を行うネットワーク符号化ステップと、
    ネットワーク符号化された前記情報フレームを変調して送信する変調ステップと
    を含み、
    前記送受信局は、
    送信すべき信号を情報フレームとして生成する情報フレーム生成ステップと、
    前記情報フレームを記憶するバッファリングステップと、
    前記バッファリングされている複数の情報フレームをまとめて1つの集約情報フレームとして生成するフレーム・アグリゲーションステップと、
    前記集約情報フレームを鍵フレームとして記憶する鍵フレーム記憶ステップと、
    前記集約情報フレームを変調して送信する変調ステップと、
    受信信号を復調してネットワーク符号化された集約情報フレームを生成する復調ステップと、
    前記ネットワーク符号化された集約情報フレームを、前記鍵フレーム記憶ステップで記憶している鍵フレームと排他的論理和を取ることでネットワーク復号を行うネットワーク複号ステップと、
    前記ネットワーク復号された複数の情報フレームを受信信号として受信する受信情報復元ステップと
    を含み、
    前記中継局は、前記送受信局から送信される集約情報フレームを前記情報フレームとして排他的論理和を取る
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 前記送受信局のフレーム・アグリゲーションステップは、
    前記バッファリングされている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第1の閾値を超えない情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成すること
    を特徴とする請求項5記載の無線通信方法。
  7. 前記送受信局のフレーム・アグリゲーションステップは、
    前記バッファリングされている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから、情報フレームの情報量の和が所定の第2の閾値を超える情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成すること
    を特徴とする請求項5記載の無線通信方法。
  8. 前記送受信局のフレーム・アグリゲーションステップは、
    前記送信バッファ手段に格納されている複数の情報フレームのうち、先頭の情報フレームから予め定められたN番目の情報フレームまでを、まとめて1つの集約情報フレームとして生成すること
    を特徴とする請求項5記載の無線通信方法。
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