JP2010134769A - ストレージシステム及びストレージシステムの運用方法 - Google Patents

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    • G06F11/1469Backup restoration techniques

Abstract

【課題】磁気テープにデータをバックアップする際に、バックアップの用途に応じてサーチ時間と書き込み/読み出し性能とを適切にバランスさせる。
【解決手段】ディスクアレイ装置100は、ハードディスク121を備えたディスク装置120と、データをバックアップするためのデータ書き込み先である磁気テープ143を備えた磁気テープ装置140と、ディスク装置120と磁気テープ装置140との間での前記データの書き込み及び読み出し処理を行う制御部110とを備える。制御部110は、前記データを磁気テープ143へバックアップする際の使用用途を受け付け、受け付けた使用用途に対応して保持しているファイルマーク(FM)の磁気テープ143上への記録間隔を示すFM間隔から、前記受け付けたバックアップ種別情報に対応するFM間隔を取得し、取得したFM間隔を制御部110へ送信する、FM間隔管理部540を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明はストレージシステム及びストレージシステムの運用方法に係わり、特に磁気テープにデータをバックアップする際に、バックアップの用途に応じて適切なサーチ性能を設定することができるストレージシステム及びストレージシステムの運用方法に関する。
ディスクアレイ装置等の大容量記憶装置に格納されたデータをバックアップするために、磁気テープ装置が広く用いられている。磁気テープ装置では、テープ先頭からシリアルにデータが書き込まれていくため、ディスク装置とは異なり、データを書き込み、あるいは読み出ししようとするブロックへ直接アクセスすることができない。
このため、ディスク装置からデータを書き込む際に、テープドライブは、一定のデータ量を書き込む毎に、テープ位置情報であるファイルマーク(File Mark、以下「FM」と略称する。)と呼ばれる識別子を、例えば無信号期間を設けるなどして、磁気テープ上に記録する。格納されているデータを読み出す場合には、テープドライブの読み出しヘッドを当該読み出し対象データの直前に記録されているFMに位置づけて、そのFMに引き続き、次のFMまでに記録されているデータを読み出し、指定のブロックに格納されているデータを抽出する。
このようなFM等の位置情報を磁気テープに記録することにより、データの高速書き込み及び読み出しを実現する技術に関して、特許文献1は、テープに記録したデータブロックの位置情報と位置区切り情報(ファイルマーク等)の対応をテープに記録し、読み出し時には当情報を展開し利用することでサーチ性能を高速化する方式を提案している。また、特許文献2は、ファイル単位に記録したデータのサーチ時間短縮のための位置情報をヘッダ部に格納し、それをテープ終端部に記録する方式を提案している。
特開平4−286018号公報 特開平2008−41178号公報
前記のように、磁気テープにFMを記録することによって磁気テープ上のデータのサーチ性能を向上させることが可能であるが、磁気テープにFMを記録する処理、及び記録されたFMを読み取る処理には、一個所あたり3〜5秒を要する。このため、磁気テープにFMを記録する間隔(FM間に記録されるデータ量(例えばGB単位)で表す。以下「FM間隔」と略称する。)を小さくするほど目的のデータのより近くに読み取りヘッドを位置づけることができる一方、データ書き込み時に、FMを記録するのに要する時間が長くなり、結果としてテープへの書き込み性能が低下してしまうことがあり得る。
このような傾向に鑑み、ディスク装置から磁気テープへの高速書き込み性能を重視するバックアップ処理では、FM間隔を大きくする、すなわち磁気テープに記録するFM数を少なくすることで性能向上を図っている。
一方、磁気テープをファイルアーカイブ用途にて使用する場合は、磁気テープ中の特定情報の読み出し、すなわち磁気テープに格納した論理ボリュームに含まれる特定ファイルの読み出しが主要な処理となるため、FM間隔を大きくすると、特定情報への位置づけ及び読み出しに時間がかかるようになるという問題があった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、その一つの目的は、磁気テープにデータをバックアップする際に、バックアップの用途に応じて適切なサーチ性能を設定することができるストレージシステム及びストレージシステムの運用方法を提供することである。
前記の、及び他の課題を解決するための本発明の一態様は、記憶領域に格納されたデータをバックアップする機能を備えたストレージシステムであって、前記記憶領域を提供する記憶媒体を備えた記憶装置と、前記記憶領域に格納されたデータをバックアップするためのデータ書き込み先である記憶領域を提供する磁気テープを備えた磁気テープ装置と、前記記憶装置と前記磁気テープ装置との間での前記データの書き込み及び読み出し処理を行う制御部と、前記記憶装置及び前記磁気テープ装置と通信可能に接続され、前記データを前記磁気テープへバックアップする際のバックアップ種別を示す情報であるバックアップ種別情報を受け付け、前記受け付けたバックアップ種別情報に対応して保持している、前記記憶媒体のデータ格納場所と当該データの前記磁気テープ上での記録場所を対応付けるために前記磁気テープ上に記録される位置情報であるテープ位置情報の前記磁気テープ上への記録間隔を示すテープ位置情報記録間隔情報から、前記受け付けたバックアップ種別情報に対応する前記テープ位置情報記録間隔情報を取得し、前記取得したテープ位置情報記録間隔情報を前記制御部へ送信する、テープ位置情報記録間隔管理部と、を備えているストレージシステムである。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、磁気テープにデータをバックアップする際に、バックアップの用途に応じて適切なサーチ性能を設定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
本発明の一実施形態に係る情報処理システム1について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理システム1のシステム構成を示す。
情報処理システム1は、ディスクアレイ装置100(ストレージシステム)、管理コンピュータ200、及びサーバ装置300を備えている。ディスクアレイ装置100とサーバ装置300とは通信ネットワーク20によって接続され、サーバ装置300で稼働する業務アプリケーション等は、ディスクアレイ装置100が提供する記憶領域を、データの格納場所として使用する。本実施形態では、通信ネットワーク20はFC(Fibre Channel)プロトコルによるSAN(Storage Area Network)である。
ディスクアレイ装置100と管理コンピュータ200とは、通信ネットワーク30によって接続されている。管理コンピュータ200は、ディスクアレイ装置100の稼働状況を収集し、あるいはディスクアレイ装置100に対して管理上の操作命令を与えるサービスプロセッサ(SerVice Processor、以下「SVP」と略称する。)である。本実施形態では、通信ネットワーク30としてLAN(Local Area Network)を採用している。
ディスクアレイ装置100は、記憶領域を提供するディスク装置120、磁気テープ装置140、制御部110、及びFCスイッチ130を備えている。磁気テープ装置140は、ディスク装置120に格納されているデータのバックアップ先、あるいはディスク装置120に格納されているデータをファイル単位でアーカイビングする場合のデータ待避先記憶領域として使用される。図1に示す実施形態では、磁気テープ装置140がディスクアレイ装置100内に一体的に収装されているものとしているが、ディスクアレイ装置100とは別個の筐体内に収装するようにしてもよい。
ディスク装置120は、複数のハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、以下「HDD」と略称する。)121を備え、これらのHDD121は、例えば適宜のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)方式で管理されて物理的な記憶領域を生成している。この物理的な記憶領域上に、後述するサーバ装置300のOS(Operation System)が、それぞれ論理的な記憶領域である1又は複数の論理ボリューム(Logical Unit、以下「LU」と略称する。)を保持している。各LUは、それぞれを互いに識別するための識別符号である論理ユニット番号(Logical Unit Number、以下「LUN」と略称する。)を有している。
ディスク装置120から磁気テープ装置140へのバックアップ処理あるいはアーカイビング処理は、通常LU単位で実施される。各LU内の論理ブロックアドレス(Logical Block Address、以下「LBA」と略称する。)は、バックアップ先又はアーカイビング先の磁気テープにおけるテープ先頭からのデータ記録量と対応付けられており、この対応関係に基づいて、サーバ装置300から指定されたLBAに基づいて磁気テープからその指定されたデータを読み出すことができる。
次に、制御部110について説明する。制御部110は、サーバ装置300とディスク装置120との間のデータI/O処理、及びディスク装置120と磁気テープ装置140との間のバックアップ操作等に伴うデータI/O処理を主に行う。また制御部110は、管理コンピュータ200との間のデータI/O処理も行う。以下、制御部110の各構成要素について説明する。
まずCPU111は、RAM、ROM等のメモリ112に記憶されている、本実施形態に係わるデータ処理を実現するための制御プログラム113を実行するプロセッサである。制御プログラム113に含まれる具体的な機能については後述する。
データ転送コントローラ114は、サーバ装置300、ディスク装置120、及び磁気テープ装置140の間でのデータ転送を制御するプロセッサを含んで構成されるプロセッサパッケージであり、その制御に付随するDMA(Direct Memory Access)機能、あるいはECC(Error Checking and Correction)機能等も提供する。
キャッシュメモリ115は、データ転送コントローラ114及びCPU111によって使用される不揮発性の共用メモリである。このキャッシュメモリ115には、後述するように、本実施形態の処理に使用するデータテーブルが格納されている。
ホスト用ポート116は、制御部110の内部ネットワークと通信ネットワーク20とを接続する通信ポートであり、本実施形態の場合にはFCプロトコルの通信ポートである。
管理コンピュータ用ポート117は、制御部110の内部ネットワークと通信ネットワーク30とを接続する通信ポートであり、本実施形態の場合にはLAN対応の通信ポートである。
磁気テープ用ポート118は、制御部110の内部ネットワークとFCスイッチ130を含む磁気テープ装置140との間を接続するFCネットワークとを接続する通信ポートである。ディスク用ポート118は、制御部110の内部ネットワークとディスク装置120との間を接続するための通信ポートである。
次に、磁気テープ装置140について説明する。前記のように磁気テープ装置140は、制御部110によって実行されるディスク装置120に格納されたデータのバックアップ先あるいはアーカイビング先の記憶領域として使用される磁気テープ143へのデータ書き込みあるいは読み出しを行う。
磁気テープ装置140は、1又は複数のテープドライブ141を備えており、各テープドライブ141では、磁気ヘッドによって磁気テープへのデータ書き込みあるいは読み出し処理が実行される。各テープドライブ141への磁気テープ143の脱着は、収納庫142に収納されている磁気テープ143を、搬送用ロボットを含む搬送機構144によって自動的に移動させることにより行われる。
前記のように、ディスク装置120に格納されているデータを磁気テープ143へコピー又は移動させる場合、LU単位で行われ、そのデータ量は数百GB〜数TBに及ぶ。このため、LUのデータコピー先又は移動先の記憶領域は、複数の磁気テープ143を含んで構成されるテープグループ(Tape Group、以下「TG」と略称する。)により提供される。
次に、管理コンピュータ200について説明する。管理コンピュータ200は、本実施形態において、前記のように、ディスクアレイ装置100の稼働状況を収集し、あるいはディスクアレイ装置100に対して管理上の操作命令を与えるSVPである。なお、図1の例では、管理コンピュータ200がディスクアレイ装置100とは別個の筐体に収装されている構成を示しているが、ディスクアレイ装置100に一体的に組み込む等の他の構成をとっても差し支えない。
この管理コンピュータ200、及び、後述するサーバ装置300に利用可能なコンピュータ10のハードウェア構成の一例を、図2に示している。このコンピュータ10は、中央処理装置11(例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit))、主記憶装置12(例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory))、補助記憶装置13(例えばハードディスク)、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置14(例えばキーボードやマウス)、出力装置15(例えば液晶モニタ)、他の装置との間の通信を実現する通信インターフェイス16(例えばNIC(Network Interface Card)やHBA(Host Bus Adapter)。図1の管理コンピュータ200の場合、LAN接続のためのHBA201)を備えている。
図3に、管理コンピュータ200の主要な機能ブロックの一例を示す。図3の例では、管理コンピュータ200は、TG情報設定部210、ディスク装置管理部220、及びデータ入出力部230を備えて構成されている。これらの機能ブロックは、例えば図2のコンピュータ10が有する補助記憶装置13に格納されているプログラムを、中央処理装置11が主記憶置12上に読み出して実行することにより実現される。
TG情報設定部210は、本実施形態の情報処理システム1のユーザがディスク装置120に格納されているデータをバックアップ等のためにコピー又は移動させる対象となる記憶領域を提供するTGをあらたに生成する、又はすでに設定されている設定項目を変更する命令を、入力装置14を通じて受け付ける。受け付けたTG情報は、後述するように、ディスクアレイ装置100の制御部110へ送信される。TG情報には、また後述するように、本実施形態に係るFM間隔設定に関する情報が含まれる。
ディスク装置管理部220は、例えばユーザの命令に応じて、あるいは事前設定により自動的にディスクアレイ装置100の稼働状況を収集して出力装置15に出力し、あるいは例えばユーザが入力装置14を通じて入力した命令に従ってディスクアレイ装置100に対して管理上の操作命令を与える機能を実現する。
データ入出力部230は、入力装置14、出力装置15、あるいはディスクアレイ装置100の制御部110との間でのデータ入出力を制御する。
次に、サーバ装置300について説明する。サーバ装置300(外部装置)は、ディスクアレイ装置100が提供する記憶領域が割り当てられる業務アプリケーション等が稼働しているコンピュータであり、例えば図2に示したコンピュータ10のハードウェア構成を備える。図4に、サーバ装置300の主要な機能ブロックの一例を示す。図4の例では、サーバ装置300は、業務アプリケーション処理部310、バックアップ/リストア処理部320、及びデータ入出力部330を備えて構成されている。これらの機能ブロックは、例えば図2のコンピュータ10が有する補助記憶装置13に格納されているプログラムを、中央処理装置11が主記憶置12上に読み出して実行することにより実現される。
業務アプリケーション処理部310は、情報処理システム1のユーザが業務上使用するアプリケーションプログラムを実行して当該業務上のデータ処理を実行する。このアプリケーション実行中に、サーバ装置300は、ディスクアレイ装置100との間でデータI/Oを行う。
バックアップ/リストア処理部320は、例えば入力装置14からユーザのバックアップ処理あるいはリストア処理に対する要求を受け付けて、ディスクアレイ装置100の制御部110に当該処理要求を送信する機能を実現している。例えばディスク装置120に格納されている特定LUのデータを磁気テープ装置140にバックアップすることを含むユーザからの要求を受け付けて、当該要求をディスクアレイ装置100の制御部110に送信する。
データ入出力部330は、入力装置14、出力装置15、あるいはディスクアレイ装置100の制御部110との間でのデータ入出力を制御する。
次に、ディスクアレイ装置100の制御部110について説明する。図5に、制御部110の主要な機能ブロックの一例を示す。図4の例では、制御部110は、バックアップ/リストア処理部510、管理情報処理部520、FM間隔受付部530、FM間隔管理部540、及びデータ入出力部550を備えて構成されている。これらの機能ブロックは、例えば図1の制御部110に関して図示されているCPU111、あるいはデータ転送コントローラ114が、各機能に該当するプログラムを実行することにより実現される。
本実施形態では、例えばバックアップ/リストア処理部510及びデータ入出力部550の機能は主にデータ転送コントローラ114によって実行され、管理情報処理部520、FM間隔受付部530、及びFM間隔管理部540の機能は、メモリ112に格納されている制御プログラム113に含まれる各機能ブロックの部分をCPU111が実行することにより実現される。ただし、各機能を実現するプログラムの格納場所は、必ずしも特定の記憶装置やメモリには限定されない。各機能を実現するプログラムは、個々のディスクアレイ装置100の構成に応じて適宜に定めればよい。
バックアップ/リストア処理部510は、サーバ装置300のバックアップ/リストア処理部320からの要求を受け付けて、当該要求に従ったバックアップあるいはリストア処理を実行する機能部である。このバックアップ/リストア処理部510には、バックアップ元(コピー元)のLUにおけるLBAと、磁気テープ143に記録されるデータ量との対応を記録した対応表が保持されており、磁気テープ143に圧縮データを記録した場合であっても、バックアップ元LUのLBAを指定することで、磁気テープ143から対応するデータを抽出することができる。
管理情報処理部520は、ディスク装置120からデータがバックアップ等された磁気テープ143に記録されるテープ管理情報の書き込み、読み出しを行う機能を有する。テープ管理情報については後述する。
FM間隔受付部530は、ユーザが管理コンピュータ200の入力装置14を通じて入力したFM間隔に関するデータを、後述のFM間隔管理部540へ転送する機能を有する。
テープ位置情報記録間隔管理部であるFM間隔管理部540は、FM間隔受付部530から転送される、ユーザが設定したFM間隔のデータ、あるいは所定の条件に基づいて自身が設定したFM間隔のデータに基づいて、ディスク装置120から磁気テープ装置140にセットされている磁気テープ143にデータを記録する際に磁気テープ143上に記録するFMの間隔を制御する機能を有する。
FM間隔受付部530及びFM間隔管理部540で行われるデータ処理の詳細は、処理フローと、その中で参照されるデータテーブルとに関して後述する。
データ入出力部550は、入力装置14、出力装置15、あるいはディスクアレイ装置100の制御部110との間でのデータ入出力を制御する。
===FM間隔設定の考え方===
ここで、本発明におけるFM間隔設定の考え方を概説する。図6に、FM間隔の大小による磁気テープ143へのデータ記録の様子を模式的に示している。
図6の上段に示すように、磁気テープ143へのFM記録の間隔が相対的に大きく設定されている場合、磁気テープ143への書き込み時にFMを記録するのに要する時間が短くなり、結果としてテープへの書き込み性能が向上する。一方、隣接する2つのFM間に格納されているデータ量は、相対的に多くなる。したがって、所望のデータを抽出するために読み出されるFM間のデータ量は相対的に多くなり、読み出し時間も長くなる。
これに対して、磁気テープ143へのFM記録の間隔が相対的に小さく設定されている場合、隣接する2つのFM間に格納されているデータ量は、相対的に小さくなる。したがって、所望のデータを抽出するために読み出されるFM間のデータ量は相対的に少なくなり、読み出し時間は短くなる。
このように、FM間隔をどのように設定するかによって、FM書き込み/読み出しに要する時間と、最寄りFMにテープドライブ141の磁気ヘッドが位置づけられてから所望のデータを抽出するまでに要する時間は、トレードオフの関係になる。
本発明者等は、このようなFM間隔とサーチ時間との関係に着目し、ディスク装置120から磁気テープ143へデータを書き込み/読み出しする態様に応じて、FM間隔の設定値を変更する構成に想到したものである。
ここで、サーチ時間とは、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるバックアップ/リストア処理部320が、サーバ装置300からデータ取得要求を受け付けてから、磁気テープ143に記録されている該当データが抽出されるまでの総所要時間を言う。
また、ディスク装置120から磁気テープ143へデータを書き込み/読み出しする態様とは、ディスク装置120から磁気テープ装置140へコピー又は移動されたデータの使用用途をいう。
前記のように、一般的にはFM記録の間隔を大きくするほどFM書き込み/読み出しに要する時間は減少し、テープへの書き込み性能の向上につながる。しかしその一方で、磁気テープ143へのデータ書き込みあるいは読み出しになんらかの障害が発生した場合、直前に記録されたFM位置からデータの再書き込みを行う、そのデータ量が大きくなるので、その両者の得失を勘案してFM間隔を決定することになる。
また、ディスク装置120のLUに格納されていたデータのファイルアーカイブを保存しておく退避先の記憶領域として磁気テープ143を使用する場合には、FM間隔を相対的に小さく設定することにより、磁気テープ143へのデータ書き込みに多少時間がかかっても、指定のデータを磁気テープ143から読み出す場合に、より最寄りのFMに磁気ヘッドを位置づけることができるため、有利である。具体的には、磁気テープ143に記録されたファイルアーカイブデータへのアクセス頻度、あるいは一階に読み出す平均データ量を例えば勘案してFM間隔を決定する。
本実施形態では、前者の場合のFM間隔設定基準を「性能重視」(第1のモード)と、後者の場合を「ファイルアーカイブ用途」(第2のモード)と称することにする。
===FM間隔設定処理===
次に、本実施形態におけるFM間隔設定処理の内容について、関連図面を参照して説明する。
まず、ディスク装置120によって生成されているLUのデータを格納しているTG(テープグループ)に関する情報であるTG情報を記録しているテープグループ情報テーブル700について説明する。図7に、TG情報テーブル700の一例を示す。このTG情報テーブル700には、TG−ID701、テープ種別702、冗長構成704、暗号化設定705、LU情報706、FM間隔707、TG状態708、テープ本数709、及びバックアップ終了時刻710の各項目が記録される。
TG−ID701には、そのTG情報テーブル700に記録されているTGを識別するための識別符号(図7の例では「0002」)が記録される。
テープ種別702には、そのTG情報テーブル700に記録されているTGで使用されている磁気テープ143の種別(図7の例では「LTO−4」)が記録される。本実施形態ではLTO(Linear Tape-Open)規格の磁気テープ143を使用するものとしているが、他の規格に準拠した磁気テープ143を採用することもできる。
冗長構成703には、ディスク装置120から磁気テープ143へのデータ格納時に、磁気テープ143を2組用いてミラーリング構成とするかどうかを選択して記録している。図7の例ではミラーリング構成を採用していることを、「ミラー」と記録している。ミラーリング構成でない場合には、例えば「非ミラー」と記録する。
暗号化設定704には、ディスク装置120から磁気テープ143へデータを格納する際に、そのデータに対して暗号化処理(例えば、LTO−4規格では、256-bit AES-GCM)を行ったかどうかが記録される。暗号化処理されている場合には「あり」と、暗号化処理されていない場合には「なし」と記録する。
使用用途705には、上述したようにデータの使用用途によって適切なFM間隔を設定するために、ユーザが指定した使用用途が記録される。本実施形態の場合、FM間隔設定の考え方に関して説明したように、「性能重視」又は「ファイルアーカイブ」のいずれかが記録される。
LU情報706には、このTG情報テーブル700に記録されているTGにそのデータが格納されているLUに関する情報が記録されている。図7の例では、データが格納されているLUに付されているLUN(「0001」)及び当該LUのデータ容量(「1600GB」)とが記録されている。
FM間隔707には、管理コンピュータ200のTG情報設定部210を通じてユーザが設定したFM間隔のデータ、又は管理コンピュータ200のTG情報設定部210を通じてユーザが設定した使用用途に基づいて制御部110のFM間隔管理部540が設定したFM間隔のいずれかが記録される。
TG状態708には、このTG情報テーブル700に対応するTGの状態を記録する。本実施形態では、「正常」、「閉塞」、又は「論理閉塞」のいずれかが記録される。
テープ本数709には、当該TGに使用されている磁気テープ143の本数が記録される。
バックアップ終了時刻710には、前回ディスク装置120から当該TGの磁気テープ143にデータ格納を実行し、それが終了した時刻が記録される。
このTG情報テーブル700に記録される情報は、ユーザが管理コンピュータ200のTG情報設定部210を通じて入力した情報である。本実施形態では、TG情報テーブル700は、ディスクアレイ装置100にある制御部110のキャッシュメモリ115に格納されている。
図8に、TG情報テーブル700に格納される各情報を入力するために、管理コンピュータ200の出力装置16によりユーザに提示されるテープグループ作成画面(TG作成画面)800の一例を示す。TG作成画面800は、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるバックアップ/リストア処理部510で生成され、サーバ装置300において、例えば出力装置16としての、液晶モニタ装置などの表示装置に表示される。
このTG作成画面800には、管理コンピュータ200の入力装置14であるキーボード、あるいはマウス等の入力デバイスにより、テープグループ(TG)801、テープ構成802、暗号化803、使用用途804、及びFM間隔設定値805の各項目を入力することができる。
TG801は、このTG作成画面によって作成するTGに付与するTG−ID(TG識別符号)を入力する。ディスクアレイ装置100の制御部110が作成済みTGに関する情報を保持している場合は、その作成済みTGに付与されているTG−IDと重複しないように自動生成したTG−IDをデフォルトとして表示するようにしてもよい。
テープ構成802には、テープ種別、冗長構成、及び使用するテープライブラリの各項目を入力する。
暗号化803には、データをテープに格納する際に、暗号化するか否かを入力する。
使用用途804には、当該TGにおけるFM間隔設定の方針として、「性能重視」、又は「ファイルアーカイブ」のいずれを適用するかを入力する。FM間隔805は、使用用途804において「ファイルアーカイブ」が選択された場合にアクティブとなり、ユーザが設定しようとするFM間隔を、GB単位で入力することができる。
次に、FM間隔設定テーブル900について説明する。図9に、FM間隔設定テーブル900の一例を示す。このFM間隔設定テーブル900は、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるFM間隔管理部530が、TG情報テーブル700を参照してそこに記録されている使用用途705が「性能重視」であると判定した場合に、当該TGについて設定されるFM間隔を決定するために使用される。
本実施形態では、FM間隔設定テーブル900には、テープドライブ種別901、テープ種別902、及びFM間隔903が互いに対応付けられた状態で記録されている。
テープドライブ種別901には、磁気テープ装置140に設けられているテープドライブの種別を、適用LTO規格別に記録している。規格名ではなく、テープドライブ141自体が有する型番などの情報を記録してもよい。
テープ種別902には、データが記録される磁気テープ143の種別が記録される。図9の例では適用されるLTO規格をテープ種別902に記録しているが、磁気テープ143自体が有する型番などの情報を記録してもよい。
FM間隔903には、テープドライブ種別901とテープ種別902との組み合わせに対応してあらかじめ決定されているFM間隔の値がGB単位で記録される。テープドライブ種別901とテープ種別902との組み合わせに対応するFM間隔の値は、サーチ時間などの性能を極大としうるように、例えば経験的に得られた値を記録する。本実施形態ではLTO−3、LTO−4について64GB、近く導入予定のLTO−5について128GBに設定した例を示しているが、これらの値に限定されることなく、ユーザが所望する性能を得られるように他の値を設定することができる。
FM間隔設定テーブル900は、上記のようにあらかじめ決定した数値を記録した状態で、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるキャッシュメモリ115に格納される。
次に、本実施形態にあって、データが記録された磁気テープのフォーマットの一例を、図10を参照して説明する。磁気テープ143の先頭部と終端部には、当該磁気テープ143を管理するための管理情報が記録されている。図10の例では、磁気テープ143の先頭部に、TG情報テーブル700に記録されているデータを含むラベル情報、バックアップ処理に関する情報を含むDtoT(Disk to Tape)情報、テープに記録したLUに関する情報を記録するテープインポート高速化情報、及び、当該磁気テープ143にデータが記録されているLUに関する情報を含むLU情報が記録されている。DtoT情報には、当該磁気テープ143を含むTGについて設定されたFM間隔の情報が記録されており、この磁気テープ143からデータを読み出す際に参照される。
また、図10の例では、磁気テープ143の終端部に、バックアップ終了時刻710などのバックアップ処理終了時に確立される情報が記録されている。
磁気テープ143の先頭部及び終端部に記録された管理情報の間には、ディスク装置120のLUから記録されたデータが格納されている。図10の例では、64GB分のデータを記録する毎に、FMが記録されている。
===本実施形態における処理フロー===
次に、本実施形態において実施される、FM間隔設定処理を含む処理フローにつき、関連図面を参照して説明する。
まず、ディスク装置120のLUから磁気テープ装置140の磁気テープ143にデータを書き込む場合の処理について説明する。このデータ書き込み処理には、ディスク装置120のデータのバックアップを作成するためのデータコピー、及びディスク装置120に記録されているデータをLU単位で磁気テープ143に退避させるデータ移動の両方を含む。図11に、磁気テープ143へのデータ書き込み処理の処理フローの一例を示す。
このデータ書き込み処理は、サーバ装置300のバックアップ/リストア処理部310からの対象LU及びTGを指定したデータ書込要求を、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるバックアップ/リストア処理部510が受け付けることにより開始される。
まずバックアップ/リストア処理部510は、受け付けたTGの指定(TG−ID701によって指定される)を用いて、TG情報テーブル700を検索し、記録されている使用用途705を取得する(S1101)。
次に、FM間隔管理部504は、取得した使用用途705が「性能重視」であるか「ファイルアーカイブ」であるかを判定し(S1102)、「性能重視」であると判定すれば(S1102、Yes)、前記TG情報テーブル700に含まれるテープ種別902を用いてFM間隔設定テーブル900を検索し、対応するFM間隔903の値を取得する(S1103)。
S1102で使用用途705が「性能重視」でない(すなわち「ファイルアーカイブ」である)と判定した場合(S1102、No)、FM間隔管理部504は、TG情報テーブル700に記録されているFM間隔707を取得する(S1104)。
次いでバックアップ/リストア処理部510は、前記取得したFM間隔の値が記録されたDtoT情報を含む管理情報(図10の磁気テープ先頭部に記録される管理情報)を、対象TGの磁気テープ143に記録する(S1105)。
次に、バックアップ/リストア処理部510は、指定されたLUのLU情報706をTG情報テーブル700から取得する(S1106)。そして、ディスク装置120が提供している当該LUをLU情報706のLUNから特定して、そのLUに格納されているデータの磁気テープ143への書き込みを開始する(S1107)。
該当LUから磁気テープ装置140の磁気テープ143へのデータ転送中、バックアップ/リストア処理部510は、データ転送量を監視し、FM間隔に相当するデータ量のデータが磁気テープ143に書き込まれたかを判定して(S1108)、FM間隔に相当するデータ量のデータが書き込まれたと判定すれば(S1108、Yes)、バックアップ/リストア処理部510は、磁気テープ143にFMを記録する(S1109)。そして、指定のLUについて、磁気テープ143へのデータ書き込みが完了したかを判定する(S1110)。
完了していないと判定すれば(S1110、No)、S1107の処理に戻って指定LUからのデータ書き込みを続行する。完了していると判定すれば(S1110、Yes)、バックアップ/リストア処理部510は、指定されたすべてのLUについてデータの書き込みが完了したかを判定する(S1111)。完了していないと判定すれば(S1111、No)、S1106の処理に戻って、まだ磁気テープ143へのデータの書き込みが終わっていないLUの情報をTG情報テーブル700から取得して処理を続ける。
指定されたすべてのLUについてデータの書き込みが完了したと判定した場合(S1111、Yes)、バックアップ/リストア処理部510は、磁気テープ143に書き込まれたLUからのデータの次に、バックアップ情報を書き込むバックアップ終了処理を行って(S1112)、この処理フローを終了する。
次に、ディスク装置120のLUから磁気テープ装置140の磁気テープ143に書き込まれていたデータを読み出して、元のLUに書き戻す場合のリストア処理について説明する。図12に、データリストア処理の処理フローの一例を示す。
このリストア処理は、サーバ装置300のバックアップ/リストア処理部310からの対象LU又はLBA、及びTGを指定したリストア要求を、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるバックアップ/リストア処理部510が受け付けることにより開始される。
まずバックアップ/リストア処理部510は、受け付けたTGの指定(TG−ID701によって指定される)を用いて、該当TGに含まれる磁気テープ143をテープドライブ141に装填し、当該磁気テープ143に記録されている管理情報からFM間隔の値を取得する(S1201)。
次いで、バックアップ/リストア処理部510は、取得したFM間隔の値と指定されたLBAとに基づいて書き戻すべきデータがいくつめのFMに引き続く領域に記録されているかを算出し、その結果に従って最寄りのFMにテープドライブ141の磁気ヘッドを位置づける(S1202)。
次いで、バックアップ/リストア処理部510は、ユーザから受け付けたリストア命令が、ディスク装置120が提供するLUの一部のデータを書き戻す部分リストアであるかを判定する(S1203)。部分リストアであると判定すれば(S1203、Yes)、指定されたLU又はLBAに対応するデータを磁気テープ143から読み出す(S1204)。
バックアップ/リストア処理部510は、指定されたLU又はLBAに対応するデータをすべて読み出したかどうか判定し(S1205)、まだすべて読み出していないと判定した場合(S1205、No)、S1205の処理に戻ってデータの読み出しを続行する。
すべて読み出したと判定すれば(S1205、Yes)、リストア終了処理を行い(S1208)、この処理フローを終了する。
一方、S1203でバックアップ/リストア処理部510が、部分リストアでない(すなわちディスク装置120が提供するすべてのLUにデータを書き戻す「全リストア」である)と判定した場合(S1203、No)、1つめのLUに対応するデータを磁気テープ143から読み出す(S1206)。
バックアップ/リストア処理部510は、すべてのLUに対応するデータを読み出したかどうか判定し(S1207)、まだすべて読み出していないと判定した場合(S1207、No)、S1206の処理に戻ってデータの読み出しを続行する。すべて読み出したと判定すれば(S1207、Yes)、S1207のリストア終了処理に移る。
本実施形態では、このように、ユーザが指定した、磁気テープ装置140のデータの使用用途に応じて適切なFM記録間隔を設定することができるので、磁気テープ装置140の性能を、使用用途に合わせて最適化することができる。
次に、本実施形態に追加することができる磁気テープ143へのデータ書き込みあるいは磁気テープ143からのデータ書き戻し処理完了報告に関する処理フローについて説明する。図13は、ディスクアレイ装置100の制御部110にあるバックアップ/リストア処理部510からサーバ装置300へのデータ書き込み/書き戻し処理完了報告に関する処理フローの改良を説明するための図である。
左側が従来の処理フローを、右側が改良後の処理フローを示している。従来は、サーバ装置300からデータ書き込み又は書き戻しの要求を受け付けたバックアップ/リストア処理部510が、磁気テープ装置140に該当磁気テープ143の移動を指示し、これにしたがって搬送機構144が該当磁気テープ143をテープドライブ141へ移動させる(S1301)。
テープドライブ141にて使用可能な磁気テープ143であるかを判定し(S1302)、使用可能な磁気テープ143であると判定した場合(S1302、Yes)、当該磁気テープ143へのデータ書き込み、あるいはそれからのデータ読み出しを行う(S1303)。
次いで、磁気テープ143を先頭まで巻き戻し、テープドライブ141から磁気テープ143を排出する(S1305)。排出された磁気テープ143は、搬送機構144によってテープドライブ141から収納庫142へ戻される(S1306)。そして、この磁気テープ143が収納庫142へ戻された時点で、バックアップ/リストア処理部510は、サーバ装置300に処理完了報告を送信する(S1307)。
このように、磁気テープ143が収納庫142に戻されるまでサーバ装置300に完了報告がなされない場合、磁気テープ装置140で、ある磁気テープ143についてのデータ書き込み/読み出し処理が実質的に完了しているにもかかわらず、サーバ装置300が次の処理要求を出すことができないまま待機しなければならないという問題があった。
そこで、改良後の構成では、図13の右側の処理フローに示すように、磁気テープ143を収納庫に戻すまで待つことなく、データの書き込み/読み出し処理(S1303)が完了した時点で、サーバ装置300への完了報告を送信することとしている(S1307)。
このような構成により、サーバ装置300は、磁気テープ装置140において磁気テープ143が収納庫142に戻されるのを待つことなく次の処理要求をディスクアレイ装置100の制御部110に与えることができる。そして、次に書き込み又は読み出し処理を要求されたデータが、直前に処理を終えてまだ収納庫142に戻される前の同じ磁気テープ143に記録されていたとすれば、その磁気テープ143がいったん収納庫142に戻され、あらたな処理要求に基づいて再び収納庫142から取り出されてテープドライブ141に装填されるまでに空費される分オーダーの時間を省くことができ、処理速度向上を実現することができる。
次に、上記追加の構成に関連して、磁気テープ143に格納されたアーカイブファイルを読み出す場合の改良について説明する。
前記改良された完了報告タイミングを採用した構成では、磁気テープ143からのデータ読み出し完了後に、テープドライブ141に当該磁気テープ143が残留するため、サーバ装置300から当該磁気テープ143へのデータ追記や当該磁気テープ143からのデータ読み出しが要求された場合、収納庫とテープドライブ141との間での磁気テープ143の搬送時間を省略して直ちに要求されたデータ書き込み又は読み出し処理を実行することが可能となる。
そこで、前回のデータの書き込み/読み出し処理完了後、当該磁気テープ143をテープドライブ141に残置させてある状態で、あらかじめ次に読み出すであろうデータの読み出しを実施することで、次にその先行して読み出されたデータに対する読み出し要求があった場合の読み出し時間を短縮することができる。具体的には、例えば前回読み出し完了したデータの後に記録されているFMからその次のFMまでのデータを読み出して、キャッシュメモリ115に格納しておく。次回の読み出し要求に対してそのキャッシュされたデータがヒットすれば、読み出し時間が大幅に短縮されることとなる。
以上、本願発明を、その実施形態に即して添付図面を参照しながら説明したが、本願発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。また、本願発明の趣旨を逸脱しないいかなる変形例、均等物も本願発明の範囲内のものである。
本発明の一実施形態に係る情報処理システム1を示す図である。 管理コンピュータ200及びサーバ装置300として使用されるコンピュータ10のハードウェア構成の一例を示す図である。 サーバ装置300のソフトウェア構成の一例を示す図である。 管理コンピュータ200のソフトウェア構成の一例を示す図である。 制御部110のソフトウェア構成の一例を示す図である。 FM間隔の大小による磁気テープ143へのデータ記録の様子を示す模式図である。 テープグループ情報テーブル700の一例を示す図である。 テープグループ作成画面800の一例を示す図である。 FM間隔設定テーブル900の一例を示す図である。 磁気テープ143へのデータ記録フォーマットの一例を示す図である。 磁気テープ143へのデータ書き込み処理の処理フローの一例を示す図である。 磁気テープ143からのデータ読み出し処理の処理フローの一例を示す図である。 外部装置へのデータ書き込み/読み出し処理完了報告処理フローの比較例を示す図である。
符号の説明
1 情報処理システム
10 コンピュータ
100 ディスクアレイ装置(ストレージシステム)
110 制御部
113 制御プログラム
120 ディスク装置(記憶装置)
130 FCスイッチ
140 磁気テープ装置
143 磁気テープ
200 管理コンピュータ
210 TG情報設定部
220 ディスク装置管理部
230、330、550 データ入出力部
300 サーバ装置(外部装置)
310 業務アプリケーション処理部
320、510 バックアップ/リストア処理部
520 管理情報処理部
530 FM間隔受付部
540 FM間隔管理部(テープ位置情報記録間隔管理部)
700 テープグループ情報テーブル
800 テープグループ作成画面
900 FM間隔設定テーブル

Claims (10)

  1. 記憶領域に格納されたデータをバックアップする機能を備えたストレージシステムであって、
    前記記憶領域を提供する記憶媒体を備えた記憶装置と、
    前記記憶領域に格納されたデータをバックアップするためのデータ書き込み先である記憶領域を提供する磁気テープを備えた磁気テープ装置と、
    前記記憶装置と前記磁気テープ装置との間での前記データの書き込み及び読み出し処理を行う制御部と、
    前記記憶装置及び前記磁気テープ装置と通信可能に接続され、
    前記データを前記磁気テープへバックアップする際のバックアップ種別を示す情報であるバックアップ種別情報を受け付け、
    前記受け付けたバックアップ種別情報に対応して保持している、前記記憶媒体のデータ格納場所と当該データの前記磁気テープ上での記録場所を対応付けるために前記磁気テープ上に記録される位置情報であるテープ位置情報の前記磁気テープ上への記録間隔を示すテープ位置情報記録間隔情報から、前記受け付けたバックアップ種別情報に対応する前記テープ位置情報記録間隔情報を取得し、
    前記取得したテープ位置情報記録間隔情報を前記制御部へ送信する、テープ位置情報記録間隔管理部と、を備えている
    ストレージシステム。
  2. 請求項1に記載のストレージシステムであって、前記テープ位置情報記録間隔情報は、前記テープ位置情報が前記磁気テープ上に記録される間隔において前記磁気テープに格納される前記データのデータ量で表される、ストレージシステム。
  3. 請求項1に記載のストレージシステムであって、前記データは、前記記憶領域に生成されている論理ボリューム単位で前記磁気テープにバックアップされる、ストレージシステム。
  4. 請求項1に記載のストレージシステムであって、
    前記バックアップ種別情報として少なくとも第1のモードと第2のモードが規定されており、
    前記テープ位置情報記録間隔管理部は、前記データが格納される前記磁気テープの種類とそれに対応する前記テープ位置情報記録間隔情報を保持しており、
    前記バックアップ種別情報としての前記第1のモードを受け付けた場合に、前記データが格納される前記磁気テープの種類を取得して、当該磁気テープの種類に対応する前記テープ位置情報記録間隔情報を取得して前記制御部へ送信する、ストレージシステム。
  5. 請求項4に記載のストレージシステムであって、
    前記テープ位置情報記録間隔管理部は、前記バックアップ種別情報としての前記第2のモードを受け付けた場合に、前記テープ位置情報記録間隔情報として、前記バックアップ種別情報とともに受け付けたテープ位置情報記録間隔情報を前記制御部へ送信する、ストレージシステム。
  6. 請求項1に記載のストレージシステムであって、前記制御部は、外部装置から指定された前記データに関して、前記記憶装置から前記磁気テープ装置の前記磁気テープへの書き込みが終了したと判定したときに、前記外部装置に書き込み完了した旨を含む情報を送信する、ストレージシステム。
  7. 請求項1に記載のストレージシステムであって、前記制御部は、外部装置から前記磁気テープからのデータ読み出し命令を受け付けた場合に、前記データ読み出し命令で指定された前記データに加えて、当該データの直後に記録されている前記テープ位置情報に引き続いて記録されている前記データを読み出す、ストレージシステム。
  8. 請求項1に記載のストレージシステムであって、前記記憶装置は、複数のハードディスクを備えたディスクアレイ装置である、ストレージシステム。
  9. 請求項1に記載のストレージシステムであって、前記制御部は、前記テープ位置情報記録間隔管理部へ前記バックアップ種別情報を入力するための情報入力画面データを生成する、ストレージシステム。
  10. 記憶領域に格納されたデータをバックアップする機能を有し、前記記憶領域を提供する記憶媒体を備えた記憶装置と、前記記憶領域に格納されたデータをバックアップするためのデータ書き込み先である記憶領域を提供する磁気テープを備えた磁気テープ装置と、前記記憶装置と前記磁気テープ装置との間での前記データの書き込み及び読み出し処理を行う制御部とを備えたストレージシステムの運用方法であって、
    テープ位置情報記録間隔管理部が前記記憶装置及び前記磁気テープ装置と通信可能に接続され、当該テープ位置情報記録間隔管理部は、
    前記データを前記磁気テープへバックアップする際のバックアップ種別を示す情報であるバックアップ種別情報を受け付け、
    前記受け付けたバックアップ種別情報に対応して保持している、前記記憶媒体のデータ格納場所と当該データの前記磁気テープ上での記録場所を対応付けるために前記磁気テープ上に記録される位置情報であるテープ位置情報の前記磁気テープ上への記録間隔を示すテープ位置情報記録間隔情報から、前記受け付けたバックアップ種別情報に対応する前記テープ位置情報記録間隔情報を取得し、
    前記取得したテープ位置情報記録間隔情報を前記制御部へ送信する、
    ストレージシステムの運用方法。
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