JP2010134246A - レジストパターン形成方法及びリンス液 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成可能なレジストパターン形成方法を提供する。
【解決手段】基板上に形成された、その膜厚50nm以下であるレジスト膜を選択的に露光し、現像した後、表面張力が67×10−3N/m以下のリンス液で洗浄することを含むレジストパターン形成方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、レジストパターン形成方法及びリンス液に関する。更に詳しくは、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成可能なレジストパターン形成方法及びこのレジストパターン形成方法で使用されるリンス液に関する。
従来、ICやLSI等の半導体デバイスの製造プロセスでは、フォトレジスト組成物を用いたリソグラフィーによる微細加工が行われている。そして、近年では、集積回路の高集積化に伴い、サブミクロン領域やクオーターミクロン領域の超微細加工(超微細なパターン形成)が要求されるようになってきている。このような要求に伴い、露光波長は短波長化の傾向にある。具体的には、g線、i線、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光の順に使用される露光光の波長が変化している。現在では、エキシマレーザー光以外に、電子線やX線、またはEUV光を露光光として用いたリソグラフィーの開発が進んでいる。
電子線やEUV光などの露光光を用いたリソグラフィーは、次世代または次々世代のパターン形成技術として位置付けられており、これらの露光光を用いた、高感度、高解像性のポジ型レジストの開発が望まれている。特に、ウェハー処理時間の短縮化のために高感度化は非常に重要な課題になっている。しかし、電子線やEUV用のポジ型レジストは、高感度化を達成しようとすると、解像力の低下やナノエッジラフネス(低ラフネス)の悪化が生じるため、高感度化を達成しつつ、解像力の低下及びナノエッジラフネス(低ラフネス)の悪化が生じ難いポジ型レジストの開発が切望されている。
なお、ナノエッジラフネスは、レジスト膜と基板界面のエッジが、レジスト膜の特性に起因して、ライン方向と垂直な方向に不規則に変動するために生じるものであり、パターンを真上から見たときに設計寸法と実際のパターン寸法に生じるずれのことを意味する。この設計寸法からのずれが、レジスト膜をマスクとして用いたエッチング工程において基板に転写されるため、電気特性を劣化させる。そのため、歩留りを低下させることになる。
特に、0.25μm以下の超微細領域では、ナノエッジラフネスの向上は極めて重要な課題となっている。また、高感度化を達成することと、高解像性、良好なパターン形状及び良好なナノエッジラフネスを達成することとは、トレードオフの関係にあり、これらの性能を同時に満足させるかが非常に重要となっている。
更に、上記電子線やEUV光などと同様に、KrFエキシマレーザー光を露光光として用いるリソグラフィーにおいても、高感度化を達成することと、高解像性、良好なパターン形状及び良好なナノエッジラフネスを達成することと、を同時に満足させるかが非常に重要な課題であり、これらの解決が必要である。
KrFエキシマレーザー光、電子線、またはEUV光を用いたリソグラフィープロセスに適したレジストとしては、高感度化を達成するという観点から、主に酸触媒反応を利用した化学増幅型レジストが用いられており、ポジ型レジストにおいては主成分として、アルカリ水溶液には不溶または難溶性で、酸の作用によりアルカリ水溶液に可溶となる性質を有するフェノール性ポリマー(以下、「フェノール性酸分解性重合体」という)、及び、酸発生剤からなる化学増幅型レジスト組成物が使用されている。
これらのポジ型レジストとしては、例えば、酸分解性アクリレートモノマーを共重合したフェノール性酸分解性重合体を用い、活性光線または放射線の照射によりスルホン酸を発生する化合物(以下、「スルホン酸発生剤」という)を含むポジ型レジスト組成物などが知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。
米国特許第5561194号明細書 特開2001−166474号公報 特開2001−166478号公報 特開2003−107708号公報 特開2001−194792号公報
しかしながら、特許文献1〜5に記載のポジ型レジスト組成物であっても、超微細領域において、高感度化と良好なナノエッジラフネス(低ラフネス)とを十分に満たすことはできない。
本発明は、上述のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度(高感度)で安定して形成可能なレジストパターン形成方法及びこのレジストパターン形成方法で使用されるリンス液を提供するものである。
本発明により、以下のレジストパターン形成方法及びリンス液が提供される。
[1]基板上に形成された、その膜厚50nm以下であるレジスト膜を選択的に露光し、現像した後、表面張力が67×10−3N/m以下のリンス液で洗浄することを含むレジストパターン形成方法。
[2]前記レジスト膜を選択的に露光した後、加熱するとともに、アルカリ水溶液で現像する前記[1]に記載のレジストパターン形成方法。
[3]前記リンス液は、脂肪族アルコールを含有する水溶液である前記[1]または[2]に記載のレジストパターン形成方法。
[4]前記脂肪族アルコールは、炭素数1〜6の脂肪族アルコールである前記[3]に記載のレジストパターン形成方法。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載のレジストパターン形成方法で使用されるリンス液。
本発明のレジストパターン形成方法は、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成可能であるという効果を奏するものである。
本発明のリンス液は、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成可能なレジストパターン形成方法で使用できるという効果を奏するものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]レジストパターン形成方法:
本発明のレジストパターン形成方法の一実施形態は、基板上に形成された、その膜厚50nm以下であるレジスト膜を選択的に露光し、現像した後、表面張力が67×10−3N/m以下のリンス液で洗浄することを含むものである。このような方法であると、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成することができる。
基板は、半導体デバイス用基板として知られているものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、シリコンウエハー、アルミニウム、チタン−タングステン合金、アルミニウム−ケイ素合金、アルミニウム−銅−ケイ素合金、酸化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。これらの中でも、一般的には、シリコンウエハーが用いられる。
上記基板にレジスト膜を形成する方法は、従来公知の方法を適宜採用することができるが、例えば、半導体デバイスの製造に用いられる化学増幅型レジスト組成物を、スピンナーなどにより基板上にスピンコートする方法を挙げることができる。このとき、化学増幅型レジスト組成物は、乾燥後の厚さ(レジスト膜の膜厚)が50nm以下となるように塗布する。塗布後、70〜150℃で30〜150秒間プリベークすることが好ましい。
レジスト膜の膜厚は、上述したように、50nm以下であることが必要であり、10〜50nmであることが好ましく、15〜50nmであることが更に好ましい。上記膜厚が50nm超であると、本発明の効果が得られない。即ち、ナノエッチラフネスが改良されない。
レジスト膜を形成した後、このレジスト膜を選択的に露光する。選択的に露光する方法としては、例えば、所定のパターンが形成されたマスク(マスクパターン)を介して、レジスト膜に放射線を照射する方法を挙げることができる。このようにして、レジスト膜に潜像を形成する。放射線としては、例えば、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、Fエキシマレーザー、EUV等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線などを挙げることができる。
本発明のレジストパターン形成方法は、レジスト膜を選択的に露光した後、加熱することが好ましい。このように露光によって潜像が形成されたレジスト膜を加熱(PEB)すると、化学反応が効率よく進行するために、レジストパターンが容易に得られるという利点がある。上記PEBの条件は、70〜150℃程度で30〜150秒であることが好ましい。
露光したレジスト膜を現像する方法は、従来公知の方法を適宜採用することができる。例えば、現像液を用いて現像する方法を挙げることができる。具体的には、現像液としてアルカリ水溶液を用いて現像することが好ましい。アルカリ水溶液を用いて現像すると、容易にレジストパターンが得られるという利点がある。
アルカリ水溶液としては、例えば、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、けい酸ナトリウム、メタけい酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、エチルジメチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペリジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネンなどを挙げることができる。これらの中でも、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドが好ましい。
アルカリ水溶液の濃度は、1〜5質量%であることが好ましく、2〜3質量%であることが更に好ましく、2.38質量%付近であることが特に好ましい。現像時の温度としては、室温であることが好ましく、具体的には、10〜30℃であることが好ましく、23℃であることが更に好ましい。
また、アルカリ水溶液には、有機溶媒を添加することもできる。添加することのできる有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルi−ブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、3−メチルシクロペンタノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン等のケトン類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジメチロール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−アミル等のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類や、フェノール、アセトニルアセトン、ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。なお、これらの有機溶媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機溶媒の添加量は、アルカリ水溶液100体積部に対して、100体積部以下であることが好ましい。上記添加量が、100体積部超であると、現像性が低下し、露光部の現像残りが多くなるおそれがある。なお、アルカリ水溶液には、界面活性剤等を適量添加することもできる。
本発明のレジストパターン形成方法は、現像した後、表面張力が67×10−3N/m以下のリンス液で洗浄する。このように現像したレジスト膜を上記リンス液で洗浄することによって、ナノエッジラフネスに優れたレジストパターンを得ることができる。
リンス液は、上記条件を満たすものである限り特に制限はないが、脂肪族アルコールを含有する水溶液であることが好ましい。脂肪族アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、シクロペンタノール、4−メチル−2−ペンタノールなどを挙げることができる。これらの中でも、安価であるため、炭素数1〜6の脂肪族アルコールが好ましく、炭素数2〜4の脂肪族アルコールが更に好ましい。なお、これらの脂肪族アルコールは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
リンス液の表面張力は、67×10−3N/m以下であることが必要であり、45×10−3〜67×10−3N/mであることが好ましく、30×10−3〜67×10−3N/mであることが更に好ましい。上記表面張力が67×10−3N/m超であると、ナノエッジラフネスが悪化してしまう。即ち、ナノエッジラフネスが改良されない。ここで、本明細書において「表面張力」は、毛管上昇法によって25℃の条件で測定した値である。
上記リンス液としては、例えば、化学便覧 基礎編II(改訂4版 日本化学会編 丸善株式会社)のII−73頁〜II−81頁に記載のもの、SURFACE AND COLLOID SCIENCE Volnme1(WILEY−INTERSCIENCE)94頁 Figure18から読み取れるものなどを挙げることができる。
リンス液による洗浄方法は、例えば、レジストパターンが形成された基板を、上記リンス液中に浸漬する方法、リンス液をレジストパターン表面に塗布または吹き付けする方法などを挙げることができる。高スループットの(高い処理能力を獲得する)ためには、半導体素子の製造ライン中に新たな工程を設ける必要がない塗布方法(例えば、回転塗布法)が好ましい。洗浄時のリンス液の温度としては、室温であることが好ましく、例えば、10〜30℃であることが好ましく、23℃であることが更に好ましい。
レジスト膜を形成するための組成物(レジスト組成物)としては、例えば、上述した化学増幅型レジスト組成物などを挙げることができ、化学増幅型レジスト組成物としては、具体的には、以下に説明する、レジスト組成物(α)、レジスト組成物(β)などを挙げることができる。
レジスト組成物(α)としては、例えば、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂(以下、「レジスト用重合体」と記す場合がある)を含有するものを挙げることができる。
Figure 2010134246
(上記一般式(1)中、Rは、水素またはメチル基を示し、複数のRは、相互に独立して、炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体、または炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を示す。また、複数のRは、Rの少なくとも1つが、炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体であるか、或いは、いずれか2つのRが、相互に結合して、それぞれが結合している炭素原子を含む炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体を形成するとともに、残りのRが、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、または炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体である。)
上記一般式(1)中、「−C(R」で表される基としては、例えば、下記一般式(1a)〜(1c)、(1e)、(1f)、及び、式(1d)で表される基などを挙げることができる。
Figure 2010134246
上記一般式(1a)〜(1c)、(1e)及び(1f)中、Rは、相互に独立して、炭素数1〜4の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、mは0または1である。炭素数1〜4の直鎖状または分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等を挙げることができる。これらの中でも、メチル基、エチル基が好ましい。
レジスト用重合体は、所望とする繰り返し単位に対応する重合性不飽和単量体を含む単量体成分を、ヒドロパーオキシド類、ジアルキルパーオキシド類、ジアシルパーオキシド類、アゾ化合物等のラジカル重合開始剤を使用し、必要に応じて連鎖移動剤の存在下、適当な溶媒中で重合することにより製造することができる。
重合に使用される溶媒としては、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等のアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素類;クロロブタン類、ブロモヘキサン類、ジクロロエタン類、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン類、ジエトキシエタン類等のエーテル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、1−ペンタノール、3−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、o−クロロフェノール、2−(1−メチルプロピル)フェノール等のアルコール類;アセトン、2−ブタノン、3−メチル−2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類等を挙げることができる。これらの溶媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合反応の温度は、40〜150℃であることが好ましく、50〜120℃であることが更に好ましい。反応時間は、1〜48時間であることが好ましく、1〜24時間であることが更に好ましい。なお、得られるレジスト用重合体は、ハロゲン、金属等の不純物等の含有量が少ないほど、感度、解像度、プロセス安定性、パターンプロファイル等を更に改善することができる。レジスト用重合体の精製法としては、例えば、水洗、液々抽出等の化学的精製法や、これらの化学的精製法と限外ろ過、遠心分離等の物理的精製法とを組み合わせた方法等を挙げることができる。
レジスト組成物(α)は、レジスト用重合体以外に、露光により分解される酸発生剤(i)を更に含有することができる。酸発生剤(i)としては、例えば、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリ−tert−ブチルフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニル−ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニル−ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネートなどを挙げることができる。これらの中でも、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネートが好ましい。
酸発生剤(i)の配合量は、レジスト用重合体100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、0.5〜10質量部であることが更に好ましい。酸発生剤(i)の配合量が0.1質量部未満であると、感度及び現像性が低下するおそれがある。一方、20質量部超であると、放射線に対する透明性が低下して、矩形のレジストパターンを得ることが困難になるおそれがある。
更に、レジスト組成物(α)には、レジスト用重合体と酸発生剤(i)以外に、酸拡散制御剤、溶剤、酸解離性基を有する脂環族添加剤、界面活性剤、増感剤などを含有させることができる。
酸拡散制御剤は、露光によって酸発生剤(i)から生じた酸がレジスト膜中に拡散すること(拡散現象)を制御し、露光していない部分における化学反応を抑制する作用を有する成分である。
酸拡散制御剤としては、例えば、窒素含有化合物、感光性塩基性化合物などを挙げることができる。窒素含有化合物としては、例えば、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−ペンチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、トリ−n−ヘプチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン、トリシクロヘキシルアミン等のトリ(シクロ)アルキルアミン類などを挙げることができる。
酸拡散制御剤の配合量は、レジスト用重合体100質量部に対して、15質量部以下であることが好ましく、0.001〜10質量部であることが更に好ましく、0.005〜5質量部であることが特に好ましい。酸拡散制御剤の配合量が15質量部超であると、レジスト膜の感度が低下したり、露光部分の現像性が低下したりするおそれがある。また、0.001質量部未満であると、プロセス条件によっては、パターン形状や寸法忠実度が低下するおそれがある。
溶剤としては、直鎖状若しくは分岐状のケトン類、環状のケトン類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、2−ヒドロキシプロピオン酸アルキル類、3−アルコキシプロピオン酸アルキル類、γ−ブチロラクトンよりなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
具体的には、2−ブタノン、2−ペンタノン、3−メチル−2−ブタノン、2−ヘキサノン、4−メチル−2−ペンタノン、3−メチル−2−ペンタノン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ヘプタノン、2−オクタノン等の直鎖状又は分岐状のケトン類;シクロペンタノン、3−メチルシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、イソホロン等の環状のケトン類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−i−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノ−i−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−sec−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシプロピオン酸n−プロピル、2−ヒドロキシプロピオン酸i−プロピル、2−ヒドロキシプロピオン酸n−ブチル、2−ヒドロキシプロピオン酸i−ブチル、2−ヒドロキシプロピオン酸sec−ブチル、2−ヒドロキシプロピオン酸t−ブチル等の2−ヒドロキシプロピオン酸アルキル類;3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル等の3−アルコキシプロピオン酸アルキル類、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、3−メチル−3−メトキシブチルブチレート、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ジ−n−ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、γ−ブチロラクトン;乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−プロピル、乳酸i−プロピル等の乳酸エステル類などを挙げることができる。
溶剤の配合量は、組成物中の全固形分濃度が、5〜70質量%となる量であることが好ましく、10〜25質量%となる量であることが更に好ましく、10〜20質量%となる量であることが特に好ましい。
レジスト組成物(β)としては、例えば、露光によって露光部分がアルカリ現像液によって容易に除去可能な化合物(以下、「(a)化合物」と記す場合がある)と、放射線が照射されることにより酸を発生する酸発生剤(ii)と、を含有するものを挙げることができる。
(a)化合物は、露光によって露光部分がアルカリ現像液によって容易に除去可能なものである限り特に制限はないが、例えば、下記一般式(2)で表される化合物などを挙げることができる。
Figure 2010134246
(上記一般式(2)中、複数のRは相互に独立に、水素原子または置換若しくは非置換の鎖状構造の1価の酸解離性基を示す。但し、Rはその少なくとも一つが置換または非置換の鎖状構造の1価の酸解離性基であるととともに、その少なくとも一つが水素原子である。Xは相互に独立に炭素数1〜8の置換または非置換のアルキレン基であり、Yは相互に独立に炭素数1〜10の置換若しくは非置換のアルキル基、炭素数2〜10の置換若しくは非置換のアルケニル基、炭素数2〜10の置換若しくは非置換のアルキニル基、炭素数7〜10の置換若しくは非置換のアラルキル基、炭素数1〜10の置換若しくは非置換のアルコキシ基、または置換若しくは非置換のフェノキシ基である。qは相互に独立に0または1である。)
酸発生剤(ii)は、放射線が照射されることにより酸を発生するものである。即ち、リソグラフィープロセスにおいて、レジスト膜に電子線や放射線等を照射したときに、レジスト膜内で酸を発生する物質である。このようにして発生した酸の作用によって、(a)化合物中の酸解離性基が解離するため、露光した部分を、アルカリ現像液によって容易に除去ができるという効果がある。酸発生剤(ii)は、上述した酸発生剤(i)と同様のもの同様に用いることができる。
レジスト組成物(β)は、(a)化合物と酸発生剤(ii)以外に、レジスト組成物(α)と同様に、酸拡散制御剤、溶剤、界面活性剤、増感剤、脂肪族添加剤などを更に含有することができる。
酸拡散制御剤及び溶剤は、既に上述した酸拡散制御剤及び溶剤と同様のものを同様に使用することができる。
[2]リンス液:
本発明のリンス液は、本発明のレジストパターン形成方法で使用されるものである。上述した本発明のレジストパターン形成方法において、本発明のリンス液を用いると、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成することができる。
本発明のリンス液は、本発明のレジストパターン形成方法で使用されるものであり、表面張力が67×10−3N/m以下のものであり、45×10−3〜67×10−3N/mであることが好ましく、30×10−3〜67×10−3N/mであることが更に好ましい。上記表面張力が67×10−3N/m超であると、ナノエッジラフネスが悪化してしまう。即ち、ナノエッジラフネスが改良されない。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」は、特に断らない限り質量基準である。
(合成例1)
まず、p−アセトキシスチレン56g、下記式(M−1)で表される化合物(単量体)44g、アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」という)4g、及び、t−ドデシルメルカプタン1gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル100gに溶解した後、窒素雰囲気下で、反応温度を70℃に保持して16時間重合させた。重合後、反応溶液を1000gのn−ヘキサン中に滴下して、第一共重合体を凝固精製した。次に、この第一共重合体に、再度プロピレングリコールモノメチルエーテル150gを加えた後、更に、メタノール150g、トリエチルアミン35g、及び、水7gを加えて、沸点にて還流させながら、8時間加水分解反応を行なった。反応後、溶剤及びトリエチルアミンを減圧留去して第二共重合体を得、得られた第二共重合体をアセトン150gに溶解して溶解液を得た。次に、得られた溶解液を2000gの水中に滴下して白色凝固物を生成させた凝固液を得た。その後、凝固液をろ過して残査を減圧下50℃で一晩乾燥させて白色共重合体を得た。
得られた白色共重合体は、重量平均分子量(Mw)が11000であり、分子量分布(Mw/Mn)が2.0であり、p−ヒドロキシスチレンに由来する繰り返し単位と下記式(M−1)で表される化合物に由来する繰り返し単位との含有比(モル比)が65:35の共重合体であった。以下、この白色共重合体をレジスト用重合体(A−1)とする(表1中、「A−1」と記す)。なお、上記含有比は、13C−NMR分析により算出した。
Figure 2010134246
本合成例におけるMw及びMnの測定は、東ソー社製の「GPCカラム」(G2000HXL2本、G3000HXL1本、G4000HXL1本)を用いた。上記測定は、流量1.0ミリリットル/分、溶出溶剤としてテトラヒドロフランを用い、カラム温度40℃の条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により行った。分子量分布(Mw/Mn)はMw及びMnの測定結果より算出した。
(合成例2)
まず、レゾルシノール200ミリモルをエタノール45ミリリットルに溶解させた後、塩酸を15ミリリットル加えて溶液を得た。得られた溶液を撹拌しながら5℃まで氷冷し、グルタルアルデヒドの50%水溶液50ミリモルを上記溶液にゆっくりと滴下した。その後、80℃で48時間加熱し、濁った黄色の溶液(懸濁液)を得た。
得られた懸濁液をメタノール中に注いだ後、ろ過し、沈殿物(残査)を得た。その後、得られた沈殿物をメタノールで3回洗浄した。洗浄後、沈殿物を室温で24時間減圧乾燥して粉末状の淡黄色固体(S−1)を得た。収量は11.2gであり、収率は79%であった。
得られた淡黄色固体(S−1)は、「MALDI−TOF−MS」(島津製作所社製のSHIMAZU/KRATOSマトリックス支援レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置「KOMPACT MALDI IV tDE」)、IR(日本分光社製の型番「FT−IR 420型」)、及び、H−NMR(日本電子社製の型番「JNM−ECA−500型」)を用いてその構造を確認した。各分析結果を以下に示す。
質量分析(MALDI−TOF−MS)の結果、淡黄色固体(S−1)の分子量は1705であった。
IRの結果は次の通りである。IR(film法、cm−1):3406(νOH);2931(νC−H);1621、1505、1436(νC=C(aromatic)
H−NMRの結果は次の通りである。H−NMR(500MHz、溶媒DMSO−d、内部標準TMS):δ(ppm)=0.86〜2.35(b,12.0H)、3.98〜4.22(m,4.0H)、6.09〜7.42(m,8.0H)、8.65〜9.56(m,8.0H)
次に、得られた淡黄色固体(S−1)3.5gを、1−メチル−2−ピロリドン40gに加えた後、テトラブチルアンモニウムブロマイド0.8gを更に加え、70℃で4時間攪拌して溶解させて溶解液を得た。得られた溶解液に、炭酸カリウム3.3gを加え、70℃で1時間撹拌した。その後、予め1−メチル−2−ピロリドン20gに溶解させたブロモ酢酸2−メチル−2−アダマンチル6.9gを徐々に加え、70℃で6時間攪拌した。その後、室温まで冷却し、水(200g)/塩化メチレン(200g)の混合溶液で抽出を行い、抽出物を得た。
次に、得られた抽出物を3%のシュウ酸水100ミリリットルで3回洗浄した後、水100ミリリットルで2回洗浄し、水層を廃棄した。その後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて乾燥物を得た。得られた乾燥物を留出液(ヘキサン:酢酸エチル=1:4(体積比))に溶解させて溶解物を得、この溶解物を、上記留出液を移動層として用いたシリカゲルカラムで精製して、3.2gの化合物(A−2)を得た。
得られた化合物(A−2)についてH−NMR分析を行った。化合物(A−2)は、下記一般式(3)で表される化合物であった。この化合物(A−2)は、下記一般式(3)中の全てのRのうち、40モル%が下記式(4)で表される基(2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルメチル基)であり、残りのRが水素原子であった。
Figure 2010134246
Figure 2010134246
H−NMRの結果は次の通りである。H−NMR(500MHz、溶媒DMSO−d、内部標準TMS):δ(ppm)=0.82〜2.40(m,66.4H)、3.80〜4.52(m,10.4H)、6.08〜7.41(m,8.0H)、8.62〜9.54(m,3.2H)
(合成例3)
合成例1で得られたレジスト用重合体(A−1)100部、酸発生剤としてトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート(表1中、「B−1」と記す)9部、酸拡散制御剤としてトリ−n−オクチルアミン(表1中、「C−1」と記す)1部、溶剤として乳酸エチル(表1中、「D−1」と記す)1500部、及び、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(表1中、「D−2」と記す)3500部を混合して混合液を得、得られた混合液を孔径200nmのメンブランフィルターでろ過することにより、感放射線性組成物(1)を調製した。
(合成例4〜6)
表1に示す条件としたこと以外は、合成例3と同様にして、感放射線性組成物(2)〜(4)を調製した。
Figure 2010134246
(実施例1)
東京エレクトロン社製の「クリーントラックACT−8」内で、シリコンウエハー(基板)上に合成例3で調製した感放射線性組成物(1)をスピンコートした。その後、130℃で60秒間PB(加熱処理)を行い、シリコンウエハー(基材)上に膜厚50nmのレジスト膜を形成した。その後、簡易型の電子線描画装置(日立製作所社製、型式「HL800D」、出力;50KeV、電流密度;5.0アンペア/cm)を用いて、所定のパターンが形成されたマスクを介して選択的にレジスト膜に電子線を照射して露光を行った。露光後、130℃で60秒間PEB(加熱処理)を行った。その後、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(アルカリ水溶液)を現像液として用い、23℃で1分間、パドル法により現像して所定のパターンが形成されたパターン形成レジスト膜を得た。その後、得られたパターン形成レジスト膜を、リンス液(15質量%メタノール水溶液、表面張力67N/m)で洗浄し、乾燥して、レジストパターンを得た。このようにして得られたレジストパターンについて下記評価を行った。
(1)感度:
得られたレジストパターンにおいて、線幅150nmのライン部であり、隣り合うライン部によって形成される間隔(スペース部の幅)が150nmであるレジストパターン(いわゆる、ライン・アンド・スペースパターン(以下、「1L1S」と記す場合がある))を1対1の線幅に形成している露光量(μC/cm)を最適露光量とした。そして、この最適露光量を感度として評価した(表2中、「感度(μC/cm)」と示す)。なお、最適露光量の値が小さい程、感度が良好である。
図1は、ライン・アンド・スペースパターン(レジストパターン)を模式的に示す平面図であり、図2は、図1のA−A’断面を示す断面図である。但し、図1及び図2で示す凹凸は、実際より誇張している。
(2)ナノエッジラフネス(nm):
上記(1)感度の評価と同様にして、設計の線幅が150nmのライン・アンド・スペースパターンを形成し、この1L1Sのライン部を、半導体用走査電子顕微鏡(高分解能FEB測長装置、商品名「S−9220」、日立製作所社製)にて観察した。そして、上記ライン部の側面部分の粗さ、即ち、図1及び図2に示すように、基材1上に形成したレジストパターン2の横側面2aにある凹凸のうち、高低差が最も著しい箇所における線幅Lと、設計線幅150nmと、の差(図1及び図2中、「ΔCD」と示す)を、「CD−SEM」(日立ハイテクノロジーズ社製、「S−9220」)にて測定し、測定値(nm)をナノエッジラフネス(表2中、「ナノエッジラフネス(nm)」と示す)として評価した。
本実施例のレジストパターン形成方法によって形成されたレジストパターンは、最適露光量が30μC/cmであり、ナノエッジラフネスが8nmであった。
(実施例2〜4、比較例1〜8)
表2に示す条件としたこと以外は、実施例1と同様にしてレジストパターンを形成した。形成したレジストパターンについて上記各評価を行った。評価結果を表2に示す。
Figure 2010134246
表2から明らかなように、実施例1〜4のレジストパターン形成方法によれば、比較例1〜8のレジストパターン形成方法に比べて、ナノエッジラフネスに優れ、微細なレジストパターンを高精度で安定して形成可能であることが確認できた。
本発明のレジストパターン形成方法は、レジストパターン形成時におけるナノエッジラフネスに優れるので、EB、EUVやX線による微細レジストパターンの形成方法として有用である。従って、本発明のレジストパターン形成方法は、今後更に微細化が進行すると予想される半導体デバイス製造において極めて有用である。
本発明のリンス液は、レジストパターン形成時におけるナノエッジラフネスに優れるので、EB、EUVやX線による微細レジストパターンの形成方法に用いるリンス液として有用である。
レジストパターンを模式的に示す平面図である。 図1のA−A’断面を示す断面図である。
符号の説明
1:基材、2:レジストパターン、2a:レジストパターンの横側面、L:線幅。

Claims (5)

  1. 基板上に形成された、その膜厚50nm以下であるレジスト膜を選択的に露光し、現像した後、表面張力が67×10−3N/m以下のリンス液で洗浄することを含むレジストパターン形成方法。
  2. 前記レジスト膜を選択的に露光した後、加熱するとともに、アルカリ水溶液で現像する請求項1に記載のレジストパターン形成方法。
  3. 前記リンス液は、脂肪族アルコールを含有する水溶液である請求項1または2に記載のレジストパターン形成方法。
  4. 前記脂肪族アルコールは、炭素数1〜6の脂肪族アルコールである請求項3に記載のレジストパターン形成方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のレジストパターン形成方法で使用されるリンス液。
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