JP2010133397A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】ターボラグが短いターボチャージャが提供される。
【解決手段】ターボチャージャ1は、アキシャルギャップ型のリラクタンスモータ3をもち、このアキシャルギャップ型のリラクタンスモータ3は、ターボチャージヤの回転軸に固定されたロータコアと、このロータコアの軸方向両側に配置されて磁束をほぼ軸方向に流す前側ステータと後側ステータとをもつ。このアキシャルギャップ型のリラクタンスモータは、スイッチドリラクタンスモータにより構成されている。これにより、ロータイナーシャが小さく、ターボラグの短縮を実現することができる。このターボラグの短縮により、車両の走行に必要なトルクの制御の大部分をアシストモータをもつターボチャージャにより行うことができるので、スロットルバルブの絞りによる本ピン偶数損失を低減するとともに、車両加速に必要なトルクの急増能力を確保しつつエンジン排気量を減らすことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用エンジンをアシストするターボチャージャに関する。
ターボチャージャ(TC)はディーゼルエンジンやガソリン直噴エンジンなどの燃費を改善する。更に、TCはエンジントルクを増大するため、エンジンを小型軽量化して車両燃費を改善する可能性をもつ。しかし、TCはターボラグをもつのでTCによる車両用エンジンの小型軽量化は難しかった。本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ターボラグの短縮が可能なTCを提供することをその目的としている。
また、高温の排気ガス(EGRガス)をエンジンの吸気管に戻すEGR装置とTCとをもつエンジンも公知であるが、EGRガスの冷却のためのEGRクーラーが、冷却系の複雑化と装置重量の増大とを招くという問題があった。
この問題を改善するため、下記の特許文献1は、エンジンの排気ガスの一部をボルテックスチューブ(VT)に入力し、VTから排出される高温排気ガスを排気系に戻し、VTから排出される低温排気ガスをEGRバルブを通じて吸気系に導入するEGR装置を提案している。つまり、このEGR装置のVTは、EGRクーラを構成する。しかしながら、このEGR装置では、VTで低圧となった高温排気ガスを排気系に戻すのが困難であるうえ、VTにはエンジンの排気ガスの一部だけが導入されるに過ぎないため、エンジンから排出される排気ガス流量が少ない場合にはVTの排気ガス冷却効果が低下するという問題があった。本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、EGRガスの冷却性の向上が可能なTCを提供することをその目的としている。
ターボチャージャをモータアシストすることによりターボラグを短縮することにより、エンジンの小型軽量化と燃費改善とを図ることができる。特許文献2は、永久磁石がコンプレッサホィールの背面に固定された磁石界磁型同期モータ(PM)をもつモータアシストターボチャージャ(MATC)を提案している。しかしながら、このPM型MATCは、永久磁石の遠心力支持と永久磁石の冷却という困難な問題を有している。その他、PM型モータアシストターボチャージャは、回転する永久磁石がモータトルクアシストが不要な場合でも磁気引きずりトルクを発生させ、持続的な鉄損を発生させるという問題がある。更に、従来のモータは、そののロータイナーシャが大きいのでモータトルクの多くがロータ加速に消費されてしまうという問題があった。このモータやそのロータの軽量化やロータイナーシャ低減の問題は、インホイルモータにおいても重要であった。インホイルモータでは、運転フィーリングの点でモータやそのロータの軽量化が強く要望されていた。
その他、ターボチャージャは高速回転するため、モータ電流の周波数が高くなる。このことは、正弦波回転磁界の発生に必要な正弦波電流の形成を困難とする。更に、アシストモータ追加によるTCの回転軸長の増加による回転軸の軸長の増大は、TCの制振性を低下させる。
上記した解決困難な諸問題のため、モータアシストターボチャージャ(MATC)は実際の製品化が難しかった。更に、従来のMATCは、アシストモータによるトルクアシストによりターボラグを短縮してその加速遅れを減らすものの、TCの回転数が必要値まで増大した後、TCのロータの慣性回転質量により上記必要値を超えてオーバーシュートしてしまい、その分だけエンジン出力、回転数が過大となってしまうという問題もあった。本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、加速時又は減速時のターボラグを短縮しつつエンジン回転数のオーバーシュートも抑止可能なモータアシストターボチャージャを提供することをその目的としている。
特開2002−70657 WO98/02652
ターボチャージャ(TC)に関して複数の発明が以下に開示される。このターボチャージャ(TC)は、車両に搭載されたエンジンの排気管から流入する排気ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動されて外気取り入れ管から流入する空気を圧縮して前記エンジンの吸気管へ送り出すコンプレッサとを備える。
(第1発明のTC)
第1発明のTCは、前記コンプレッサと前記タービンとの間に位置して前記コンプレッサ及び前記タービンと連結されるスイッチドリラクタンスモータからなるアシストモータと、前記アシストモータを制御するコントローラとを備え、前記アシストモータは、ディスク状のロータと、前記ロータの前端面に軸方向へ小ギャップを隔てて対面するフロント側ステータと、前記ロータの後端面に軸方向へ小ギャップを隔てて対面するバック側ステータとを有するアキシャルギャップ構造を有し、前記フロント側ステータ及び前記バック側ステータの互いに同一位相の磁極は、ほぼ同一の周方向位置に配置されてほぼ同一量の磁束を発生し、前記ロータは、軸方向磁路断面積の半分以下の周方向磁路断面積を有するロータコアを有することを特徴としている。
本発明のモータアシストターボチャージャ(MATC)によれば、ロータコアは自己に作用する遠心力以外に他の部材の遠心力を負担する必要はなく、そのうえ軟磁性のロータコアは、高磁気抵抗部の形成のために高速となる外周面近傍に凹部を有するためロータの慣性回転質量(イナーシャ)を他の形式のモータに比べて大幅に低減することができる。
このため、ターボラグ及びターボラグ後の回転数オーバーシュートを短縮することができる。その結果、必要な車両加速性能を確保しつつエンジンの小型軽量化を図ることができる。SRMのロータイナーシャが他の形式のモータのそれに比べて小さく、モータアシストターボチャージャに好適である点について、従来知られていなかった。
更に説明すると、SRMは、磁束を流すためのロータコアのみにより構成できるうえ、ロータコアの多くを軽量な非磁性金属(たとえばアルミニウム)により構成することができるため、永久磁石やそれを支持するための支持部材や籠形コイル導体を必要としない。その結果、SRMをもつターボチャージャは、永久磁石同期モータ(PM)をもつや籠型誘導モータ(IM)をターボチャージャに装備するのに比べて大幅にロータの慣性回転質量を低減することができ、MATCのターボラグを改善することができる。
その他、PMの磁石ロータは、磁石の耐遠心力支持及びその熱絶縁が困難な問題を発生する。特に、高温のタービンを急停止する場合などにおいて、タービンから回転軸などを通じて永久磁石に熱が伝達されるため、磁石が減磁する問題は解決が容易ではない。これに対してIMは磁石支持及び磁石減磁の問題をもたない。
けれども、ロータの籠形コイルの質量は、RMのそれに対してアシストモータのイナーシャを増大する。これに対して、SRMをもつアシストモータは、その駆動に際して正弦波電流を必要としないため、IMに比べてインバータのスイッチング損失を低減することができる。アシストモータの回転数は極めて高いため、それを駆動するインバータの駆動周波数の低減により、インバータのスイッチング損失は、正弦波駆動が好適なIMに比べて大幅に改善される。なお、IMを疑似正弦波駆動することは可能であるが、この疑似正弦波電流に重畳する高周波成分はほとんどトルクに関与しないため、大きな損失を発生する。
好適には、SRMは、非磁性金属製の回転部材の表面部に周方向所定ピッチで複数の軟磁性セグメントをもつセグメント型SRMとされる。セグメント型SRMのロータは、通常のSRMのロータに比べて高比重の軟磁性材料の必要量が小さいので、ロータイナーシャの一層の低減を実現でき、ターボラグを更に短縮することができる。
なお、「ほぼ同一の周方向位置」とは、互いに同一電流位相をもつフロント側のステータコイルとバック側のステータコイルとの間の周方向ずれ量が電気角π/12以下とされることを意味する。また、「ほぼ同一量の磁束」とは、磁束量の差が15%未満であることを意味する。
本発明は、磁束がロータコア内をほぼ軸方向に流れ、ロータコア内を周方向へほとんど流れない構造のアキシャルギャップ構造(後述する斜めギャップ構造を含む)のモータをMATCのアシストモータとして用い、ロータコア内の磁束がほとんど軸方向へ流れるロータコア構造は、ロータコアの軸方向両側に設けられた一対のステータコイルに互いに同一の空間位相ステータ電流を流すことにより実現される。このようにすれば、ロータコアは、周方向へ磁束を流すためのヨーク(磁路部材)をほとんど必要としないため大幅な軽量化が可能となる。その結果、アシストモータの追加によるMATCの慣性回転質量の増大を抑止することができるので、ターボラグを大幅に低減することができ、その分だけTCの過給圧の増大とエンジンの小型軽量化を促進することができる。
また、ロータの軸方向両側にステータをもつ形式のAXM(アキシャルギャップモータ)は、同一サイズのラジアルギャップモータに比べてステータとロータとの間の電磁ギャップ面積を大幅に増大することができる。モータトルクやモータ出力はこの電磁ギャップ面積に正相関をもつため、ターボラグを短縮することができ、その分だけ、TCの過給圧の増大とエンジンの小型軽量化を促進することができる。更に説明すると、モータトルクは、磁束φとステータ電流Iとの積に比例する。ロータは、磁束φの大きさに応じた磁路断面積のロータコアをモータの形式とは無関係に必要とする。軸方向両側にステータをもつAXMのロータの磁路長は軸方向に形成されるため大幅に小さくでき、かつ、ロータの磁路断面積はロータの端面面積に比例するため大幅に増大することができる。結局、磁束量はロータの端面面積に比例し、ロータ質量はロータの端面面積とロータの軸方向厚さとの積に比例するため、軸方向両側にステータをもつAXMを採用することにより、アシストモータのモータトルク当たりのロータ質量を大幅に低減することができる。
更に、MATCのコンプレッサとタービンとの間に配置されるアシストモータにおいて、大量の熱が高温のタービンから回転軸を通じてロータや軸受けに伝達される。本発明で用いるAXMは、ロータとステータとの間の電磁ギャップがロータの両端面に沿いつつ径方向へ延在しているので、ロータの回転によりこの電磁ギャップの空気が径方向外側へ付勢されて強力な冷却空気流となる。この冷却空気流は、ロータの両端面を良好に冷却するため、ロータ、回転軸及び軸受けの温度上昇を良好に抑止することができる。なお、AXMの磁気吸引力はステータとロータとの間のギャップに軸方向に作用するが、TCはスラスト軸受け機能を元々もつため、新たにスラスト軸受けを追加する必要が無く、軸受け構造の複雑化を防止することができる。
好適な態様において、ロータコアは、プレス加工により高磁気抵抗部分が打ち抜かれた電磁鋼板を螺旋巻きすることにより形成されている。ロータ回転方向は、螺旋巻き電磁鋼板が巻き締められる向きに回転される。このようにすれば、簡素な製造工程により軸方向磁路をもつロータコアを容易に形成することができる。
好適な態様において、前記コントローラは、車両加速時に前記アシストモータを電動動作させてターボラグを短縮し、その後、前記MATC又は前記エンジンの回転数が所定しきい値を上回ったことを検出したら前記アシストモータを発電動作させて回転数の正オーバーシュートを抑制する。これにより、アクセルペダル踏量増加に応じてターボラグを短縮しつつエンジン回転数を必要値まで増大させることができるとともに、その後のオーバーシュートを良好に抑止することができる。
(第2発明のTC)
第2発明のTCは、前記タービンの入り口側に配置されて前記排気ガスを断熱膨張させるとともに、前記コンプレッサから出た加圧吸気を前端面排気ガスの流れにより吸引して前記タービンに送るエゼクタを有することを特徴としている。すなわち、この発明では、エンジンの排気ガスはエゼクタにより断熱膨張した後、タービンに流入する。好適には、エゼクタはタービンの入り口近傍に配置され、エゼクタから出た高速の排気ガスはタービンの翼部に衝突してタービンを駆動する。これにより、排気ガスのエネルギーの損失を低減することができる。その他、エゼクタから出た高速排気ガス流をディフユーザにより圧縮してタービンに流入させても良い。コンプレッサから出た加圧吸気は、エゼクタに導入され、エゼクタ内の高速排気ガス流により吸引されてタービンに送られる。これにより、エンジン回転数が低く、その流量が小さくても、コンプレッサ及びタービンの流量を高く維持して、TCの効率低下を防止することができる。
好適な態様において、前記コンプレッサから前記エゼクタに前記加圧吸気を送るバイパス管に配置されて前記加圧吸気の流量を調節するバイパスバルブを有する。この態様によれば、バイパスバルブの開閉によりエゼクタに送る加圧吸気の流量を調節することができる。たとえば、エンジンの回転数及び出力が大きく、その流量が大きい場合にはバイパスバルブは閉じられる。バイパスバルブを閉じても、コンプレッサから出た大流量の加圧吸気はエンジンにより吸収されることができ、エンジンから出た大流量の排気ガスはタービンにより吸収されることができる。エンジンの回転数及び出力が小さく、その流量が小さい場合にはバイパスバルブは開かれる。これにより、コンプレッサから出た大流量の加圧吸気の一部のみがエンジンに送られ、残りの加圧吸気はエゼクタにより吸収されてタービンに送られる。エゼクタに送られる加圧吸気に与えられたコンプレッサのエネルギーはタービンにより回収される。これにより、エンジン小出力運転時のTCの損失増加を良好に防止することができる。なお、このTCにアシストモータを連結しても良いことはもちろんである。
好適な態様において、前記エゼクタは、前記タービンの径方向外側に配置されて前記排気ガスが環状に流れる環状通路を有し、前記排気ガス及び前記加圧吸気の一方は、軸方向及び径方向の一方の方向へ流れて前記環状通路へ流入し、前記排気ガス及び前記加圧吸気の他方は、軸方向及び径方向の他方の方向へ流れて前記環状通路へ流入する。このようにすれば、タービンへ流入する高速環状排気ガス流を形成する前記環状通路が前記エゼクタを兼ねるため、流体損失を低減し、構造を簡素化することができる。
(第3発明のTC)
第3発明のTCは、前記排気ガスが前記エンジンの排気管から流入する前記入り口と、前記吸気管に低温排気ガスを送り出す低温出口と、旋回する高温ガスを排出する高温出口とを有するボルテックスチューブ(VT)を有し、前記VTの高温出口は、前記TCのタービンの入り口部に連通し、前記VTは、前記タービンの入り口ノズルの機能を有する。すなわち、この発明は、エンジンの排気管からVTを通じて高温となった排気ガスを受け取って、その速度エネルギーを利用するTCを備える。VTの低温排気ガスはエンジンの吸気管に導入される。ただし、VTの低温排気ガスはエンジンの吸気管に直接導入されてもよく、TCのコンプレッサの上流側に導入されても良い。つまり、VTから排出される低温排気ガスはEGRガスとなる。好適には、エンジンから出た排気ガスの全量がVTに導入される。このようにすれば、VTから高速旋回しつつ排出される高温排気ガスの速度エネルギーをTCのタービンにおいて回収することができる。
つまり、VTは、タービンの入り口ノズルの機能の一部又は全部を兼ねる。これにより、VTのエネルギー損失をTCにより回収できるので、エンジン総合効率を向上することができる。更に、排気ガスに含まれるたとえばディーゼルパテイキュレートのような微粒子を遠心力によりタービン側に誘導することができるので、VTからエンジンの吸気管側に環流させるガス通路に設けられるEGR弁やエンジンの吸気弁にカーボンが堆積するのを良好に抑止し、かつ、シリンダ内にカーボンが付着するのを良好に抑止することができる。
好適な態様において、前記VT内の前記排気ガスの回転方向は、前記タービンの回転方向と同じ向きとされる。これにより、VTとタービンとの間の排気ガス管路構造を簡素化することができる。
以下、本発明の各実施態様を図面を参照して説明する。ただし、下記の実施態様は本発明のすべての態様を説明するものではなく、代表的な態様を説明するものである。
(実施形態1)
実施形態1のターボチャージャ(TC)を図1を参照して説明する。図1は、この実施形態のTCをもつエンジン(内燃機関)のブロック図である。1はモータアシストターボチャージャ1(MATC)であって、回転軸により連結されたコンプレッサ2、アシストモータ3及びタービン4を有している。5はたとえばバッテリからなる直流電源、6はインバータ、7はコントローラである。インバータ6は直流電源5と直流電力を双方向に授受し、アシストモータ3と交流電力を双方向に授受する。アシストモータ3は、スイッチドリラクタンスモータ(SRM)により構成されている。コントローラ7は、図略の種々のセンサの検出信号と外部からの指令に基づいてインバータ6を通じてアシストモータ3の動作を制御するマイクロコンピュータ装置からなる。
8は内燃機関(エンジン)、9はエンジン8の吸気管、10はエンジン8の排気管、11は吸気管9と排気管10とを接続するバイパス管である。12はインタークーラ、13は排気ガス環流クーラ(EGRクーラ)、14は排気ガス環流バルブ(EGRバルブ)、15はスロットルバルブである。インタークーラ12は、コンプレッサ2から出た加圧吸気を冷却した後、スロットルバルブ15を通じてエンジン8の吸気バルブに供給する。EGRクーラ13は、排気管10から流入する排気を冷却した後、EGRバルブ14を通じて吸気管9に供給する。スロットルバルブ15は、インタークーラ12から出た加圧吸気の流量を調整する。スロットルバルブ15の設置は必須ではない。17はロータがクランクシャフトに連結されたエンジン駆動モータである。エンジン駆動モータ17は、タイミングベルトを通じてクランクシャフトにより駆動される車両用交流発電機により構成されることもできる。エンジン駆動モータ17は、電源ライン16を通じて直流電源5と電力を授受するインバータ18により駆動される。MATC1のトルクアシスト制御を以下に説明する。
アクセルペダルの踏量の増大を検出した場合には、コントローラ7は、踏量に応じてスロットルバルブ15を開き、直噴エンジンでは燃料噴射量を増大させる。これにより、エンジン回転数が増大し、車両が加速される。また、コントローラ7は、この加速期間(エンジン出力が増大する期間)の初期にエンジン駆動モータ17を発電動作から電動動作に切り替えるとともに、アシストモータ3を電動動作させる。エンジン駆動モータ17が車両用交流発電機である場合には、その発電を減らす。その結果、この切り替え前後のエンジン駆動モータ17のトルク差によりエンジン8が加速される。また、MATC1の電動トルクによりMATC1が加速され、ターボラグが短縮される。その後、増加したエンジン回転数が、アクセルペダルの踏量に対応して所定のマップから求めたしきい値回転数を超えたと判定したら、アシストモータ3を発電動作させる。これにより、MATC1の回転数の正方向へのオーバーシュートが抑制され、エンジン回転数は、アクセルペダルの踏量に応じた値にレスポンス良く調整される。
ブレーキペダルが踏まれた場合、コントローラ7は、踏量に応じてスロットルバルブ15を閉じ、直噴エンジンでは燃料噴射量を減少させる。これにより、エンジン回転数が減少し、車両が減速される。更に、コントローラ7は、この減速期間(エンジン出力が減少する期間)の初期にインバータ6を制御してアシストモータ3及びエンジン駆動モータ17を発電動作させる。その結果、MATC1は、公知のターボラグ後に低速となり、エンジン8に流入する加圧吸気の流量及び圧力は減少する。その後、低下したエンジン回転数が、アクセルペダルの踏量に対応して所定のマップから求めたしきい値回転数を下回ったと判定したら、アシストモータ3を電動動作させる。これにより、MATC1の回転数の負方向へのオーバーシュートが抑制される。
図1に示すMATC1の具体的な構造例を図2を参照して説明する。図2は、このMATC1の模式部分軸方向断面図である。ただし、コンプレッサ2、アシストモータ及びタービン4を包むケーシング(ハウジング)の図示は省略されている。20は回転軸である。ラジアルコンプレッサからなるコンプレッサ2の翼車21は回転軸20の左端部に固定され、ラジアルタービンからなるタービン4の翼車41は回転軸20の右端部に固定されている。アシストモータ3は、ディスク状のロータ30とフロント側ステータ3Fとバック側ステータ3Bと、モータハウジング31とを有している。モータハウジング31は非磁性金属により構成されて円筒状ケーシング(図示せず)の内周面に固定されている。フロント側ステータ3Fはステータコイル40Fを有し、バック側ステータ3Bはステータコイル40Bを有している。
モータハウジング31は、それぞれリブ付きディスク形状のフロント側ケーシング31F及びバック側ケーシング31Bとからなる。リブ32Fはフロント側ケーシング31Fの外周縁から軸方向後方へ突出している。リブ32Bはバック側ケーシング31Bの外周縁から軸方向前方に突出している。リブ32Fの先端とリブ32Bの先端とは突き合わせられ、フロント側ケーシング31F及びバック側ケーシング31Bの内部にロータ及びステータを収容するモータ空間Sが区画形成されている。互いに突き合わせられるリブ32Fの先端部及びリブ32Bの先端部は周方向一定ピッチで形成された凹部と凸部とをもつ。リブ32F及びリブ32Bの凸部同士が軸方向に突き合わせられている。リブ32F及びリブ32Bの凹部は、外部からモータ空間Sに冷却空気を導入する吸入孔32Cを構成している。
フロント側ケーシング31F及びバック側ケーシング31Bの内周面と回転軸20との間にアンギュラ軸受33F、33Bが設けられている。ころがり軸受けの代わりに滑り軸受けの採用及び滑りスラスト軸受けを採用してもよい。34Fはフロント側ケーシング31Fに軸方向に設けられた空気流通孔、34Bはバック側ケーシング31Bに軸方向に設けられた空気流通孔である。
ロータ30は、非磁性金属製の支持円筒30Aと、この支持円筒30Aの外周面に固定されたロータコア30Bとからなる。支持円筒30Aは回転軸20に嵌着、固定されている。35F、35Bは支持円筒30Aを挟持して回転軸20に嵌着、固定される支持リングである。支持リング35F、35Bと支持円筒30Aとを一体に形成してもよい。
フロント側ステータコイル40F及びバック側ステータコイル40Bとロータコア30Bとの一部周方向展開図を図3に示す。ロータコア30Bは、螺旋巻きされた電磁鋼板によりディスク状に形成されている。ロータコア30Bは、電磁鋼板のプレス打ち抜きにより周方向所定ピッチで径方向へ延在する孔部30C(図3参照)をもつ。孔部30Cはロータコア30Bの軸方向磁気抵抗を増大させるので、孔部30CはSRMロータの高磁気抵抗部をなす。
隣接する孔部30Cと孔部30Cとの間のロータコア30Bは軸方向磁気抵抗が小さい低磁気抵抗部30Dを構成する。この実施形態では、孔部30Cは、180度ピッチ(電気角πピッチ)で構成され、2極のSRMロータを構成している。これにより、このロータコア30Bは、SRMのロータを構成することができる。孔部30Cに繊維強化樹脂部材などの電気絶縁性かつ軽量の遠心力強化部材を設けても良い。
図3において、PHは周方向、AXは軸方向を意味する。図3に示すフロント側ステータコイル40F及びバック側ステータコイル40Bは、互いに電気角π/2だけ離れて配置されており、相電流Ix、Iyが個別に流れる2相コイルによりそれぞれ構成されている。フロント側ステータ3F及びバック側ステータ3Bは、スロットを打ち抜かれた螺旋巻きされた電磁鋼板によりディスク状に形成されている。フロント側ステータ3Fは径方向へ延在するフロント側ステータコイル40Fをもち、バック側ステータ3Bは径方向へ延在するバック側ステータコイル40Bを収容する複数のスロットをもつ。
フロント側ステータコイル40F及びバック側ステータコイル40Bは、通常のモータのステータコイルと同じく、周知の分布巻き又は集中巻きにより構成されることができ、複数の相コイルを周方向に位相をずらせて巻くことにより構成される。フロント側ステータコイル40F及びバック側ステータコイル40Bの同一相の相コイルは、周方向同じ位置に巻かれる。これにより、フロント側ステータ3Fのステータ磁極と同一相のバック側ステータ3Bのステータ磁極は周方向同一位置に形成されることになる。
このようにすれば、フロント側ステータコイル40F及びバック側ステータコイル40Bがロータコア30B内に形成する磁束のほとんどは、ロータコア30B内を軸方向(AX方向)に流れる。このことは、ロータコア30Bは、磁束を周方向へ流すための磁性部材を必要としないことを意味する。つまり、この実施形態の前後ステータ配置アキシャルギャップ型スイッチドリラクタンスモータは、非常に軽量でかつ、ロータを貫通するトルク発生に有効な磁束量が多いモータとなる。このため、このモータをもつこの実施形態のMATC1のターボラグは大幅に低減される。更に、コンプレッサ2及びタービン4のスラストを支持するため、このMATC1は元々スラスト軸受け(この実施形態ではアンギュラ軸受けにより構成している)をもつ。したがって、アキシャルギャップモータの軸方向電磁力を支持するためのスラスト軸受け構造を新たに追加する必要はない。
上記したロータコア30Bを周方向へ流れる磁束が少ないのは、この実施形態では、フロント側ステータコイル40Fの電流分布とバック側ステータコイル40Bの電流分布とが周方向において一致してためである。つまり、前後一対のステータコイルに、互いに同一の空間位相電流を流すことにより、ロータコア30Bの周方向磁路断面積を大幅に減らすことができる。
アシストモータ3の冷却機構を図2を参照して説明する。40はバック側ステータ3Bの後端面に張り付けられたセラミック製の熱絶縁ディスクである。バック側ステータ3Bの後端面には径方向へ溝部42が形成されている。43は熱絶縁ディスク41の後端面とタービン4の翼車41の背面との間の隙間である。同じく、44はコンプレッサ2の翼車21の背面とフロント側ステータ3Fの前端面との間の隙間である。吸入孔32Cからモータ室S内に冷却空気が導入される。この冷却空気は、フロント側ステータ3F及びバック側ステータ3Bとロータコア30Bとの間の径方向隙間を通じて径内方向へ流れ、空気流通孔34F、隙間44を通じて排出され、同様に空気流通孔34B、隙間42を通じて排出される。隙間43から径方向内側に流入する排気ガスは、隙間42を通じて排出される。これにより、アシストモータ3はタービン4の熱から良好に冷却される。
アシストモータ3は、SRMにより構成されているので、ロータをロータコア30Bのみで構成することができ、その慣性回転質量を低減することができる。また、SRMは、形成のために高周波スイッチングが必要な正弦波磁界を必要とせず、MATCではインバータPWM制御もほとんど必要がないため、インバータ損失及びアシストモータ3の鉄損を低減することができる。
(実施形態2)
実施形態2のTCを図4を参照して説明する。図4は、このターボチャージャ(TC)50の模式部分軸方向断面図である。コンプレッサ2の翼車21は回転軸20の左端部に固定され、タービン4の翼車41は回転軸20の右端部に固定されている。51Cはコンプレッサ用のケーシングであり、51Tはタービン用のケーシングである。33は回転軸20を回転自在に支持する軸受けである。軸受け33はケーシング51C、51Tと一体のハウジングに支持されている。
52はケーシング51Cの環状流路であり、リング状のディフユーザをなす。コンプレッサ2の翼から径方向外側及び周方向一方側へ排出された加圧吸気は、環状流路52、排出孔53を通じて外部の吸気管に送り出される。実際には、排出孔53は渦巻き状に1周する環状流路52の出口部に設けられている。54はバイパス弁、55はバイパス管である。環状流路52から排出孔53を通じて外部に排出された加圧吸気は図略のエンジンのインテークマニホルドに送られる。また、加圧吸気はバイパス管55を通じてタービン4にバイパスされる。バイパス弁54は加圧吸気のバイパス量を調節する弁である。
58はケーシング51Tの環状流路である。図略のエンジンから排出された排気ガスはケーシング51Tに設けた吸入孔56を通じて、ケーシング51Tの環状流路58に送り込まれる。実際には、吸入孔56は、図略の渦巻き状に1周する環状流路58の入り口部に設けられたノズルからなる。環状流路58は、タービン4の翼部の外周端に隣接する位置にて案内翼(ベーン)59を有している。案内翼59は、環状流路58内を高速で旋回する排気ガス流を周方向一方側へ偏向し又は増速してタービン4の翼部に吹き付ける。57はケーシング51Tの第2吸入孔である。第2吸入孔57は、加圧吸気を周方向一方側へ案内する案内翼をもち、環状流路58の側面に開口している。
図4において吸入孔56として略示されているノズルにより増速されて環状流路58内を高速旋回する排気ガス流は低圧となり、第2吸入孔57から加圧吸気を吸入する。つまり、エンジンから出た排気ガスはノズルをなす吸入孔56で断熱膨張して環状流路58内に高速で吹き込まれるため、バイパス管55から出た加圧吸気は第2吸入孔57を通じて環状流路58に吸引される。つまり、環状流路58はリング状のエゼクタを構成している。なお、吸入孔56を環状流路52の側面に設けても良く、第2吸入孔57を環状流路58の側面に設けても良く、吸入孔56を環状流路58の外周面側に設けても良い。
このTC50の動作を説明する。バイパス弁54は、コンプレッサ2及びタービン4の流量が小さい場合に開かれる。これにより、コンプレッサ2から出た加圧吸気の一部は排気ガスが高速旋回する環状流路58を通じてタービン4に流入するため、ターボチャージャ50の回転数は増大し、コンプレッサ2の流量及びタービン4の流量が増大する。その結果、エンジン小出力運転時においても、TC50の流体損失を低減することができる。なお、コンプレッサ2の加圧吸気流量の増大は、コンプレッサ2が消費する仕事の増加を招くが、コンプレッサ2から出た加圧吸気はタービン4により膨張してタービン4を駆動するため、全体としての損失は減少する。
次に、バイパス弁54は、アクセルペダルの踏量が増大してエンジンを加速する場合に閉じられる。その結果、コンプレッサ2からエンジンに吸入される加圧吸気の流量は直ちに増加し、エンジン出力は急速に増大する。したがって、この実施形態によれば、簡素な構成により加速時のターボラグ問題を解決することができる。なお、長期にわたって、エンジン出力が小さいと推定される場合には、エンジン出力が小さい場合でもバイパス弁54を部分的にあるいは全面的に閉じてもよい。好適には、バイパス弁54は、ブレーキペダルの踏量が増大してエンジンを減速する場合に開かれる。その結果、エンジンが吸入する加圧吸気の流量が減り、エンジン出力は急速に減少する。したがって、この実施形態によれば、簡素な構成により減速時のターボラグ問題を解決することができる。
(実施形態3)
実施形態3のTCを図5を参照して説明する。図5はエンジンのブロック図である。図5は、図1において、アシストモータ3を省略し、ボルテックスチューブ(VT)60を追加した点にその特徴がある。
VT60は、エンジン8の排気ガスが流入するノズル61をもつ。VT60は、円筒状部材である。VT60の一端は、タービン4に高温排気ガスを送り出す高温出口をもち、VT60の他端は、EGRクーラ13に低温排気ガスを送り出す低温出口をもつ。61は、VT60の他端側の周面に設けられたノズルであり、ノズル61は、VT60の接線方向に配置されており、エンジン8から出た高圧の排気ガスを断熱膨張してVT60に吹き込む。
これにより、VT60の内部には排気ガスの高速旋回流が形成される。良く知られているように、VT60内の旋回空間のの径方向中心部を流れる旋回流は低温となり、VT60内の旋回空間の径方向外側部分を流れる旋回流は高温となる。これにより、高速旋回する高温の排気ガス流はタービン4に送られ、低温の排気ガス流はEGRクーラ13に送られる。
この実施形態によれば、EGRクーラ13に低温の排気ガスが流入するため、EGRクーラ13の冷却負担が減る。また、排気ガスに含まれる微粒子は遠心力によりタービン4に送られるため、EGRバルブ14やエンジン8の吸入弁へのカーボン堆積やシリンダ内面の摩耗を減らすことができる。また、高温の排気ガス流はタービン4の仕事量を増大する。ボルテックスチューブ60における断熱膨張によりタービン4での断熱膨張仕事量が減る問題は、VT60から出る高速旋回流の速度エネルギーをタービン4により回収することができるため改善される。つまり、VT60は、タービン4の入り口ノズル(ベーン)の断熱膨張機能の一部又は全部を兼ねる。
排気ガスの流路構造の一例を図6を参照して説明する。62はボルテックスチューブ60の高温出口とタービン4の入り口とを連通する排気ガス連通管である。排気ガス連通管62は、VT60の接線方向へ延在しており、VT60の高温出口から流入する高温の排気ガスをタービン4の外周に存在する環状流路にタービン4の接線方向へ吹き込む。このタービン4の環状流路は、タービン4を囲んで配置されている。VT60の高温出口もVT60の一端を囲んで配置された環状流路からなる。この環状流路から出た排気ガスはVT60の接線方向へ延在する排気ガス連通管62に流入する。63は低温の排気ガスをEGRクーラ13に吹き出すVT60の低温出口である。この実施形態では、低温出口63はノズル61側に配置されている。
(変形態様1)
変形態様を図7に示す。この変形態様では、低温出口63は排気ガス連通管62の近くに配置されている。排気ガス連通管62は、VT60及びタービン4の略接線方向に配置されている。
(変形態様2)
変形態様を図8に示す。64はVT60の環状の高温出口である。この変形態様では、排気ガス連通管62は、螺旋状に周回してタービン4の環状流路58に達している。VT60とTC1とは同軸上に配置され、TC1の低圧排気ガス排出筒44は直角に湾曲している。
本発明のターボチャージャの実施形態1を示すブロック図である。 図1のターボチャージャの具体的な構造例を示す模式軸方向半断面図である。 図2のアシストモータの一部周方向展開図である。 ターボチャージャの実施形態2の模式軸方向半断面図である。 ターボチャージャの実施形態3を示すブロック図である。 図5の排気ガスの流路構造の一例を示す模式断面図である。 図6の変形態様1を示す模式断面図である。 図6の変形態様2を示す模式断面図である。

Claims (7)

  1. 車両に搭載されたエンジンの排気管から流入する排気ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動されて外気取り入れ管から流入する空気を圧縮して前記エンジンの吸気管へ送り出すコンプレッサとを備えるターボチャージャにおいて、
    前記コンプレッサと前記タービンとの間に位置して前記コンプレッサ及び前記タービンと連結されるスイッチドリラクタンスモータからなるアシストモータと、前記アシストモータを制御するコントローラとを備え、
    前記アシストモータは、ディスク状のロータと、前記ロータの前端面に軸方向へ小ギャップを隔てて対面するフロント側ステータと、前記ロータの後端面に軸方向へ小ギャップを隔てて対面するバック側ステータとを有するアキシャルギャップ構造を有し、
    前記フロント側ステータ及び前記バック側ステータの互いに同一位相の磁極は、ほぼ同一の周方向位置に配置されてほぼ同一量の磁束を発生し、
    前記ロータは、軸方向磁路断面積の半分以下の周方向磁路断面積を有するロータコアを有することを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記コントローラは、車両加速時に前記アシストモータを電動動作させてターボラグを短縮し、その後、前記モータアシストターボチャージャ又は前記エンジンの回転数が所定しきい値を上回ったことを検出したら前記アシストモータを発電動作させて回転数の正オーバーシュートを抑制する請求項1記載のターボチャージャ。
  3. 車両に搭載されたエンジンの排気管から流入する排気ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動されて外気取り入れ管から流入する空気を圧縮して前記エンジンの吸気管へ送り出すコンプレッサとを備えるターボチャージャにおいて、
    前記タービンの入り口側に配置されて前記排気ガスを断熱膨張させるとともに、前記コンプレッサから出た加圧吸気を前端面排気ガスの流れにより吸引して前記タービンに送るエゼクタを有することを特徴とするターボチャージャ。
  4. 前記コンプレッサから前記エゼクタに前記加圧吸気を送るバイパス管に配置されて前記加圧吸気の流量を調節するバイパス弁を有する請求項3記載のターボチャージャ。
  5. 前記エゼクタは、前記タービンの径方向外側に配置されて前記排気ガスが環状に流れる環状通路を有し、
    前記排気ガス及び前記加圧吸気の一方は、軸方向及び径方向の一方の方向へ流れて前記環状通路へ流入し、
    前記排気ガス及び前記加圧吸気の他方は、軸方向及び径方向の他方の方向へ流れて前記環状通路へ流入する請求項4記載のターボチャージャ。
  6. 車両に搭載されたエンジンの排気管から流入する排気ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動されて外気取り入れ管から流入する空気を圧縮して前記エンジンの吸気管へ送り出すコンプレッサとを備えるターボチャージャにおいて、
    前記排気ガスが前記エンジンの排気管から流入する前記入り口と、前記吸気管に低温排気ガスを送り出す低温出口と、旋回する高温ガスを排出する高温出口とを有するボルテックスチューブを有し、
    前記ボルテックスチューブの前記高温出口は、前記ターボチャージャのタービンの入り口部に連通し、
    前記ボルテックスチューブは、前記タービンの入り口ノズルを兼ねることを特徴とするターボチャージャ。
  7. 前記ボルテックスチューブ内の前記排気ガスの回転方向は、前記タービンの回転方向と同じ向きとされる請求項6記載のターボチャージャ。
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