JP2010131513A - 集塵装置 - Google Patents

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Hironari Ogata
弘成 小方
Takaaki Nakasone
孝昭 中曽根
Hidenao Hirasawa
秀直 平沢
Tatsuro Miyagawa
達郎 宮川
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Abstract

【課題】大気中に含まれる粉塵を分離除去するサイクロン式集塵装置に関して、圧力損失を低減し、設置スペースを維持したまま、高い集塵効率を有する集塵装置を提供する。
【解決手段】集塵装置1へ空気が導入されると、環状室2内で旋回流が生じ、空気中の粉塵に遠心力が加わり、円錐筒5の内壁面に沿って旋回しながら降下し、集塵室6内に落下する。排気室8内部に備えられたシロッコファン10が回転して作動すると、昇圧作用が働き、排気口9の静圧が内円筒側よりも高くなるため、集塵装置としての圧力損失を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主として大気中に含まれる粉塵を分離除去する集塵装置に関する。
従来のサイクロン式集塵装置は、送風装置に接続して粉塵を含む空気を吸引し、内部で旋回流を生じさせて粉塵を遠心分離する。気流は装置内部を旋回しながら下降していき、装置下部で反転して、装置内部の流路を通じて装置外へと流出する。
以下、従来のサイクロン式集塵装置の例を、図11を参照しながら説明する。
集塵装置101は、外円筒102、その外周円の接線方向に接続する吸気口103、外円筒102の下端に接続する円錐筒104、円錐筒104の下端に接続する集塵室105、外円筒102の中央をその軸方向に突き抜けるように内円筒106、および排気室107を備えている。粉塵を含む空気は吸気口103から外円筒102に流入し、空気が外円筒102内を旋回するときに空気中の粉塵に遠心力を与え、粉塵は外円筒102内部の側面壁に引き付けられる。粉塵を含む空気はさらに円錐筒104の内壁面を旋回しながら降下し、集塵室105内に粉塵を落下させる。粉塵が除去された空気は内円筒106の下端から吸い上げてられて排気室107を経由して排気口108から排出される。また、図示はしていないが、集塵装置101に空気を流すためには吸気口103の上流側または排気口108の下流側に送風手段が接続されていることが一般的である。
このような従来のサイクロン式集塵装置を住宅に適用したものとして、特許文献1がある。
特開2005−127560号公報
従来のサイクロン集塵装置は、集塵効率を高めるためには内部の旋回流を速めるのが効果的であることが知られている。旋回流を速めるためには送風量を増加させればよいが、集塵装置としての圧力損失が増大するという課題がある。また、集塵装置に接続する送風手段は圧力損失が増大すると、所定の送風量を流すことができなくなるため、送風手段を大型化して送風量を確保しなければならず、集塵装置と送風手段合わせての設置スペースが増加するという課題がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、圧力損失を低減し、設置スペースを維持したまま、高い集塵効率を有する集塵装置を提供することを目的とする。
本発明の集塵装置は、上記目的を達成するために、円筒形の環状室と前記環状室外周の接線方向に接続する吸気口、前記環状室の底面部に通気口、前記通気口に接続する外円筒、前記外円筒下方に接続する円錐筒、前記円錐筒の下方に集塵室、前記環状室の中央を外円筒の軸方向に突き抜ける内円筒、前記環状室の上部に配置され内円筒に接続する排気室、前記排気室の側面部に排気口を備えたサイクロン式集塵装置であって、前記排気室の内部に遠心ファンを備えたことを特徴としたものであり、遠心ファンが作動することで昇圧作用が働き集塵装置としての圧力損失を低減できる。
本発明によれば、集塵装置の排気室内部に備えられた遠心ファンが作動することで、昇圧作用が働き、集塵装置としての圧力損失を低減することができる。このとき、遠心ファンは排気室内部に備えられているため集塵装置として外形寸法が大きくなることはない。また、接続する送風手段も同じ送風量を流すのであれば大型化する必要はないことから、集塵装置と送風手段あわせた設置スペースを維持したまま、高い集塵効率を有する集塵装置を提供することができる。
本発明の請求項1記載の集塵装置は、円筒形の環状室と前記環状室外周の接線方向に接続する吸気口、前記環状室の底面部に通気口、前記通気口に接続する外円筒、前記外円筒下方に接続する円錐筒、前記円錐筒の下方に集塵室、前記環状室の中央を外円筒の軸方向に突き抜ける内円筒、前記環状室の上部に配置され内円筒に接続する排気室、前記排気室の側面部に排気口を備えたサイクロン式集塵装置であって、前記排気室の内部に遠心ファンを備えたことを特徴としたものであり、遠心ファンが作動することで昇圧作用が働き集塵装置としての圧力損失を低減できるという作用を有する。
本発明の請求項2記載の集塵装置は、請求項1記載の集塵装置において、遠心ファンをターボファンとしたことを特徴としたものであり、低回転であっても高い昇圧効果を得ることができるという作用を有する。
本発明の請求項3記載の集塵装置は、請求項1記載の集塵装置において、遠心ファンをシロッコファンとして、排気室が前記遠心ファンの渦巻きケーシングとしたことを特徴としたものであり、作動時に発生する騒音を低く抑える効果を得ることができるという作用を有する。
本発明の請求項4記載の集塵装置は、請求項1〜3いずれか記載の集塵装置において、内円筒の内径が遠心ファン吸込口径と一致させたことを特徴としたものであり、内円筒から遠心ファンへの流入を滑らかにし渦発生を低減することで圧力損失ならびに騒音を低減できるという作用を有する。
本発明の請求項5記載の集塵装置は、請求項1〜4いずれか記載の集塵装置において、内円筒の上端を環状室上面から突出させたことを特徴としたものであり、排気室から遠心ファンの吸込側への還流を抑えることで昇圧効果を増加できるという作用を有する。
本発明の請求項6記載の集塵装置は、請求項1〜5いずれか記載の集塵装置において、環状室内の気流の旋回方向と遠心ファンの回転方向を一致させたことを特徴としたものであり、内円筒内部の流れに旋回流が残っていることで遠心ファンへの流入が滑らかになり、遠心ファンの送風効率を高めるという作用を有する。
本発明の請求項7記載の集塵装置は、請求項1〜6いずれか記載の集塵装置において、内円筒内部に静翼を配置させ、この静翼により遠心ファンの回転方向と同一方向の旋回流を発生させることを特徴としたものであり、静翼が内円筒内部の流れに旋回流を与えることで遠心ファンへの流入が滑らかになり、遠心ファンの送風効率を高めるという作用を有する。
本発明の請求項8記載の集塵装置は、請求項3〜7いずれか記載の集塵装置において、遠心ファンの電動機が内円筒に固定され前記遠心ファンと前記内円筒が一体化した構成において、外円筒と円錐筒が分離できるとともに前記内円筒を環状室から分離できることを特徴としたものであり、集塵装置から遠心ファンを一体化したまま下方に引き出せる構造であるため、遠心ファンの点検作業が簡単にできるという作用を有する。
本発明の請求項9記載の集塵装置は、請求項1〜8いずれか記載の集塵装置において、環状室の底面と外円筒との接合部が曲面であることを特徴としたものであり、環状室から外円筒へ流れる空気の抵抗を低減することができるという作用を有する。
本発明の請求項10記載の集塵装置は、請求項1〜9いずれか記載の集塵装置において、環状室の入り角部を曲面で形成したことを特徴としたものであり、気流の淀みを低減することで粉塵が入り角部に堆積するのを抑制できるという作用を有する。
本発明の請求項11記載の集塵装置は、請求項1〜10いずれか記載の集塵装置において、外円筒直径に対する内円筒直径の比率が0.6以上としたことを特徴としたものであり、外円筒から円錐筒に降下した空気が、反転して内円筒を上昇する際に生じる圧力損失を低減できるという作用を有する。
本発明の請求項12記載の集塵装置は、請求項1〜11いずれか記載の集塵装置において、円錐筒の斜度が30°以下であることを特徴としたものであり、円錐筒を降下する空気の抵抗を低減することで圧力損失を低減できるという作用を有する。
本発明の請求項13記載の集塵装置は、請求項1〜12いずれか記載の集塵装置において、内円筒下端に防虫網を設けたことを特徴としたものであり、本発明の集塵装置を、屋外空気を直接吸い込む環境下で使用する場合、粉塵とともに小さな虫が混入して集塵室に捕集される。集塵装置が停止している状態において虫が自力で飛ぶなどして内円筒から排気室など清浄側空間に侵入することを防止できるという作用を有する。
本発明の請求項14記載の集塵装置は、請求項1〜13いずれか記載の集塵装置において、内円筒下端から排気口の間の粉塵濃度を検出して一定以上の粉塵濃度になったときに遠心ファンを停止することを特徴としたものであり、集塵室に堆積した粉塵が旋回気流にのって再飛散し内円筒に吸い上げられて排気室など清浄空間側に流入することを防止できるという作用を有する。
本発明の請求項15記載の集塵装置は、請求項14記載の集塵装置において、粉塵濃度が一定以上となり遠心ファンが停止したことを表示する表示手段を備えたことを特徴としたものであり、集塵室に堆積した粉塵を廃棄するよう使用者に注意喚起をうながすことができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の集塵装置の斜視図、図2は本発明の実施の形態1の集塵装置の側断面図である。図1および図2に示すように、サイクロン式の集塵装置1は、円筒形の環状室2、環状室2の接線方向に接続する吸気口3、環状室2の底面と接続する外円筒4、外円筒4の下端に接続する円錐筒5、円錐筒5の下端に接続する集塵室6、環状室2の中央を外円筒4の軸方向に突き抜ける内円筒7、環状室2の上部に配置され内円筒7に接続する排気室8、排気室8の側面部に排気口9、排気室8の内部に遠心ファンであるシロッコファン10を備えており、環状室2、外円筒4、円錐筒5、集塵室6、内円筒7はすべて同心円状に配置されている。各部品の材質は、換気や空調用途を考慮して断熱性に優れた樹脂、例えばポリスチレンを用いているが、金属製の素材の外面に断熱材、例えばウレタンフォームを貼り付けてもかまわない。
集塵装置1は建物の天井裏などに配設して送風手段によって換気や空調のための空気が流れるダクトの中間に吸気口3と排気口9とで接続されている。送風手段が運転され、集塵装置1へ空気が導入されると、環状室2内で旋回流が生じ、空気中の粉塵に遠心力が加わる。その遠心力によって粉塵は環状室2の外周壁方向へと移動し、空気とともに旋回しながら環状室2から外円筒4と内円筒7との間の空間に入る。さらに粉塵は円錐筒5の内壁面に沿って旋回しながら降下し、集塵室6内に落下する。粉塵が分離された清浄な空気は、内円筒7の下端から吸い込まれ、排気室8を経由して排気口9から排出される。
図3は図2のシロッコファン部拡大図、図4は排気室を内円筒の軸方向に垂直な面で切断した断面図である。図3および図4に示すように、シロッコファン10の羽根車11は樹脂一体成型品であり前向きブレード12が複数枚配置されている。羽根車11の回転中心は電動機13の回転軸14と接続され、排気室8がシロッコファンの渦巻きケーシングとして機能するよう、舌部15から螺旋状に拡大しながら羽根車11を囲むように形成され排気口9につながっている。また、電動機13の回転軸14は内円筒7の中心軸と一致するように電動機支持フレーム16で固定されている。
シロッコファン10が回転して作動すると、昇圧作用が働き、排気口9の静圧が内円筒7内よりも高くなるため、集塵装置としての圧力損失を低減できる。シロッコファンは遠心ファンの中でも送風量あたりの回転数を低く抑えることができる特性を有するため、他の遠心ファンよりも作動による乱流騒音も低減できる。
羽根車11の回転方向は反吸込側となる排気室8上方から見て時計回りであり、吸気口3から流入する環状室2内の気流の旋回方向と一致させている。これにより、内円筒7を上昇する流れに旋回流が残っているため、シロッコファン10への流入が滑らかになる。
羽根車11の吸込口径dsはブレード内周側の直径と見なすことができるが、この吸込口径dsと内円筒7の内径d2を一致させている。これにより、内円筒7からシロッコファン10への流入を滑らかにし渦発生を低減することができる。
また、内円筒7の上端17が環状室上面18から突出して、羽根車11との回転軸14方向の隙間が小さくなるように保たれているため、排気室8からシロッコファン10の吸込側への還流を抑えることができる。
また、内円筒7の下端19は環状室底面20から外円筒4の中間付近まで延長されている。この下端19の位置により、旋回流によって分離された粉塵が円錐筒5を下降流とともに集塵室6に導かれ、清浄な空気が内円筒7に吸い込まれる。もし、下端19の位置が環状室底面20に近いと旋回流が発達しないまま内円筒7に吸い込まれ、反対に円錐筒5に近すぎると粉塵が分離されても内円筒7に吸い込まれやすくなり、集塵効率が低下する。
また、環状室底面20と外円筒4との接合部21は曲面で形成されている。この曲面によって、環状室2から外円筒4へ流れる空気の抵抗を低減できるため、圧力損失が低減する。また、環状室2の入り角部22は曲面で形成されている。この曲面によって環状室2内を流れる気流の淀みを低減できるため、粉塵が入り角部22に堆積することを抑制できる。
図5は図3中の外円筒4の内径d1と内円筒7の内径d2の比率d2/d1に対する集塵効率と圧力損失の関係を示すグラフである。d2/d1の値が大きくなると、集塵効率はわずかに低くなるがほぼ一定である。一方、圧力損失は急激に小さくなり、0.6以上でほぼ一定となる。d2/d1の値が小さい場合、外円筒4と内円筒7の間の空間が大きいため、円錐筒5へ降下していく空気が流れやすい反面、内円筒7に吸い込まれる際の抵抗が大きくなる。したがって、比率d2/d1が0.6以上であれば高い集塵効率と低い圧力損失とを両立することができる。ただしd2の値がd1の値に近づき過ぎると、円錐筒5へ向かう空気の抵抗が大きくなるため、比率d2/d1は0.9以下とするのが良い。
図6は、図3中の円錐筒5の斜度θCに対する集塵効率と圧力損失の関係を示すグラフである。θCが30°以上になると集塵効率も、圧力損失も悪化する傾向が見られる。その理由は明確でないが、急激に流路が狭まることによる弊害と考えられる。したがって円錐筒5の斜度θCは30°以下にするのが好ましい。
図7は、円錐筒および内円筒を分解したときの斜視断面図である。図7に示すように、塵廃棄および、内部の掃除やメンテナンスのために、集塵室6は円錐筒5から、円錐筒5は外円筒4から簡単に着脱できる構造となっている。さらに、内円筒7の外周部にはフランジ部23が設けられており、そのフランジ部23によって環状室上面18の内円筒取付け穴24に着脱自在な構造となっており、内円筒7とシロッコファン10が一体のまま下側に引き出すことが可能である。この分解構造によって内部の掃除やメンテナンス、シロッコファン10の点検が集塵装置1を天井裏などに設置、ダクトに接続した後でも簡単に実施することが可能となる。
なお、内円筒7内部の電動機支持フレーム16には粉塵濃度を検出する手段として塵センサー25が取付けられている。この塵センサー25はフォトカプラとフォトダイオードを利用したもので、光を内円筒内部に照射してその反射光により濃度を判定する方式であるが、対抗する位置にフォトカプラとフォトトランジスタを取付けた透過式としてもかまわない。塵センサー25の信号により一定以上の粉塵濃度と判定したときにシロッコファン10の電動機13への電源を切断する制御手段が設けられている。
また、シロッコファン10が停止していることを使用者に知らせる表示手段としてのLED26が点灯するようになっている。集塵装置1を長期間使用する中で、使用者が塵の廃棄を怠ると粉塵が堆積して集塵室6だけでは収まらず円錐筒5に溢れてしまう。円錐筒5に塵が溢れると、旋回流によって塵の再飛散が発生して内円筒7に粉塵が吸い込まれてしまい、排気口9から下流側に流出する現象が発生する。このとき、塵センサー25によって粉塵濃度が増加したことを検出、シロッコファン10を停止すると集塵装置1の圧力損失が上昇するため送風手段による送風量が低下する。送風量が低下すると、旋回流が弱まり塵の再飛散を抑制すると同時に粉塵が排気口9から下流側に流出するのを防ぐことができる。LED26も点灯して使用者に注意を喚起するため、使用者は集塵室6の塵を廃棄して正常な使用状態に復帰することができる。以上のように、集塵装置1の排気室8内部に備えられたシロッコファン10が作動することで、昇圧作用が働き、集塵装置1としての圧力損失を低減することができる。このとき、シロッコファン10は排気室8内部に備えられているため外形寸法が大きくなることはない。
(実施の形態2)
図8は実施の形態2の排気室を内円筒の軸方向に垂直な面で切断した断面図、図9は排気室を内円筒の軸方向に切断した断面図である。前記実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明を省略する。
図8および図9に示すように、排気室8の内部には遠心ファンであるターボファン27が備えられている。羽根車11は後ろ向きブレード28が複数枚配置されている。
ターボファン27が回転して作動すると、昇圧作用が働き、排気口9の静圧が内円筒7内よりも高くなるため、集塵装置としての圧力損失を低減できる。ターボファンは他の遠心ファンよりも低回転で高い昇圧効果を得ることができる。内円筒7の内部には静翼29が複数枚配置されており、ターボファン27の回転方向と同一方向の旋回流を発生する作用がある。この方向は吸気口3から流入する環状室2内の気流の旋回方向と一致させている。これにより、内円筒7を上昇する流れの旋回流が弱まっていても、静翼29によって旋回流を与えることができ、ターボファンへの流入が滑らかになる。
内円筒7の下端19には樹脂製メッシュが防虫網30として設けられている。防虫網30の材質は家庭用の網戸にも用いられているポリプロピレン製でピッチは1mmとしているが、材質はステンレスなどの金属製でもかまわない。集塵装置1を、屋外空気を直接吸い込む環境下で使用した場合、粉塵とともに小さな虫が混入する場合がある。集塵装置1が作動していると旋回流により虫は集塵室内に閉じ込められるが、集塵装置1が停止すると虫が自力で飛ぶなどして内円筒から排気室を経由して下流側に侵入する可能性があるが、この防虫網30によって侵入を防止することができる。
以上のように、集塵装置1の排気室8内部に備えられたターボファン27が作動することで、昇圧作用が働き、集塵装置1としての圧力損失を低減することができる。このとき、ターボファン27は排気室8内部に備えられているため外形寸法が大きくなることはない。なお、静翼29および、防虫網30は実施の形態1にも適用可能であり、同じ作用と効果を得ることができる。
本発明の集塵装置は、建物の換気や空調のために屋外の空気を室内に取り入れる際、空気中の粉塵を捕集し、浄化して室内に給気するので有用である。また室内の空気を循環しながら使用するエアコンや空気清浄機にも適用することができる。
本発明の実施の形態1の集塵装置の斜視図 本発明の実施の形態1の集塵装置の側断面図 図2のシロッコファン部拡大図 本発明の実施の形態1の排気室を内円筒の軸方向に垂直な面で切断した断面図 本発明の実施の形態1の外円筒直径と内円筒直径の比率d2/d1に対する集塵効率と圧力損失の関係を示すグラフ 本発明の実施の形態1の円錐筒の斜度θCに対する集塵効率と圧力損失の関係を示すグラフ 本発明の実施の形態1の円錐筒および内円筒を分解したときの斜視断面図 本発明の実施の形態2の排気室を内円筒の軸方向に垂直な面で切断した断面図 本発明の実施の形態2の排気室を内円筒の軸方向に切断した断面図 従来の集塵装置を示す斜視図
符号の説明
1 集塵装置
2 環状室
3 吸気口
4 外円筒
5 円錐筒
6 集塵室
7 内円筒
8 排気室
9 排気口
10 シロッコファン
11 羽根車
12 前向きブレード
13 電動機
14 回転軸
15 舌部
16 電動機支持フレーム
17 上端
18 環状室上面
19 下端
20 環状室底面
21 接合部
22 入り角部
23 フランジ部
24 内円筒取付け穴
25 塵センサー
26 LED
27 ターボファン
28 後ろ向きブレード
29 静翼
30 防虫網
101 集塵装置
102 外円筒
103 吸気口
104 円錐筒
105 集塵室
106 内円筒
107 排気室
108 排気口

Claims (15)

  1. 円筒形の環状室と前記環状室外周の接線方向に接続する吸気口、前記環状室の底面部に通気口、前記通気口に接続する外円筒、前記外円筒下方に接続する円錐筒、前記円錐筒の下方に集塵室、前記環状室の中央を外円筒の軸方向に突き抜ける内円筒、前記環状室の上部に配置され内円筒に接続する排気室、前記排気室の側面部に排気口を備えたサイクロン式集塵装置であって、前記排気室の内部に遠心ファンを備えたことを特徴とした集塵装置。
  2. 遠心ファンをターボファンとしたことを特徴とした請求項1記載の集塵装置。
  3. 遠心ファンをシロッコファンとして、排気室が前記遠心ファンの渦巻きケーシングとしたことを特徴とした請求項1記載の集塵装置。
  4. 内円筒の内径が遠心ファン吸込口径と一致させたことを特徴とした請求項1〜3いずれか記載の集塵装置。
  5. 内円筒の上端を環状室上面から突出させたことを特徴とした請求項1〜4いずれか記載の集塵装置。
  6. 環状室内の気流の旋回方向と遠心ファンの回転方向を一致させたことを特徴とした請求項1〜5いずれか記載の集塵装置。
  7. 内円筒内部に静翼を配置させ、この静翼により遠心ファンの回転方向と同一方向の旋回流を発生させることを特徴とした請求項1〜6いずれか記載の集塵装置。
  8. 遠心ファンの電動機が内円筒に固定され前記遠心ファンと前記内円筒が一体化した構成において、外円筒と円錐筒が分離できるとともに前記内円筒を環状室から分離できることを特徴とした請求項3〜7いずれか記載の集塵装置。
  9. 環状室の底面と外円筒との接合部が曲面であることを特徴とした請求項1〜8いずれか記載の集塵装置。
  10. 環状室の入り角部を曲面で形成したことを特徴とした請求項1〜9いずれか記載の集塵装置。
  11. 外円筒直径に対する内円筒直径の比率が0.6以上としたことを特徴とした請求項1〜10いずれか記載の集塵装置。
  12. 円錐筒の斜度が30°以下であることを特徴とした請求項1〜11いずれか記載の集塵装置。
  13. 内円筒下端に防虫網を設けたことを特徴とした請求項1〜12いずれか記載の集塵装置。
  14. 内円筒下端から排気口の間の粉塵濃度を検出して一定以上の粉塵濃度になったときに遠心ファンを停止することを特徴とした請求項1〜13いずれか記載の集塵装置。
  15. 粉塵濃度が一定以上となり遠心ファンが停止したことを表示する表示手段を備えたことを特徴とした請求項14記載の集塵装置。
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