JP2010124062A - 電源付き負荷駆動回路 - Google Patents

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雅紀 池田
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Abstract

【課題】負荷を駆動する回路における、少なくとも出力段の回路を含む回路部への電源の供給効率を向上するのに好適な電源付き負荷駆動回路を提供する。
【解決手段】電源付き負荷駆動回路100を、負荷駆動回路1と、DC電源回路2と、制御回路3とを含む構成とし、制御回路3は、負荷駆動回路1の出力段回路である増幅回路23,25からのスピーカ駆動信号Rout及びLoutに基づき、Rout及びLoutと比例関係にある電圧制御信号VCNTを生成し、このVCNTによって、DC電源回路2で生成する電源の電圧を制御するようにした。更に、VCNTに基づきDC電源回路2で生成した電源を、負荷駆動回路1における増幅回路23,25にのみ供給する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号増幅器などの負荷を駆動する負荷駆動回路に係り、特に、負荷駆動回路を駆動する電源の供給効率を向上するのに好適な電源付き負荷駆動回路に関する。
従来、ヘッドホン・スピーカといった低インピーダンスの負荷を効率よく駆動するための技術として、例えば、特許文献1に記載の増幅器がある。
かかる増幅器は、図12に示すように、DC電源と、増幅回路とを備え、DC電源から増幅回路に供給するDC電圧Eを、増幅回路に入力される増幅すべき音声信号eの瞬間瞬間の大きさに基づいて、増幅回路の動作に必要な最小の値になるように制御するものである。
特開平9−214256号公報
しかしながら、上記従来技術において、負荷を駆動する増幅器に供給する電源は、DC電源回路において、増幅器への入力信号に基づき、増幅器の動作に必要な最小の値となるように調整した後で、DC電圧として増幅器に供給している。ところが、増幅器において最も消費電力が大きいのは負荷を駆動するための信号を出力する最終段の出力部分の回路となる。従って、上記従来技術のように、入力信号に基づき(追随するように)供給電源の調整を行った場合に、調整後の値が増幅器の動作に必要な最小の値とは必ずしもならず駆動電源が不足するなどの不具合が生じる恐れがあった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、負荷を駆動する回路における、少なくとも出力段の回路を含む回路部への電源の供給効率を向上するのに好適な電源付き負荷駆動回路を提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の電源付き負荷駆動回路は、複数の回路段から構成される負荷駆動回路と、入力電源と、前記負荷駆動回路を流れる信号とに基づき所定極性の電源を生成する電源生成手段とを備え、前記電源生成手段で生成した電源を、前記複数の回路段のうち負荷を駆動する信号を出力する出力段回路を含む一部の回路段に供給する。
このような構成であれば、電源生成手段において、入力電源と、負荷駆動回路を流れる信号とに基づき、負荷駆動回路に供給する電源が生成されると、該生成された電源が、負荷駆動回路を構成する複数の回路段のうち出力段回路を含む一部の回路段に供給される。
つまり、負荷駆動回路を流れる信号に基づき電源を生成するようにしたので、負荷の駆動電圧のレベルに応じた電圧レベルの電源を生成することができる。更に、生成した電源を、前記一部の回路段に対してのみ供給するようにしたので、簡易な構成で、電源の供給効率ひいては負荷駆動回路における電力の消費効率を向上することができるという効果が得られる。
更に、負荷駆動回路の全回路段に電源を供給する場合と比較して、電源供給能力を小さくすることができる。これによって、電源回路を小型化することができるので、小型化による省スペース化、コスト低減などの効果も得られる。
なお、負荷駆動回路における電力の消費効率を高めるには、電源付き負荷駆動回路の構成を、負荷駆動回路の動作に必要な最小の値が、負荷駆動回路の出力部分を流れる信号から決定される構成とすることが望ましい。
しかし、このような制約を持った電源付き負荷駆動回路を実現することは、例えば、負荷駆動回路が入出力信号の極性の切り替え機能、入出力ゲインの切り替え機能、フィルタ機能等を有する、高機能な回路である場合には極めて困難なことである。
また、設計の容易化のために、効率を若干犠牲にして、負荷駆動回路内の複数個所が、負荷駆動回路の動作に必要な最小の値を決定することを許容した場合には、電源生成手段は、例えば、負荷駆動回路への入力信号に基づいて、負荷駆動回路内の複数箇所の、必要動作電圧を推定し、負荷駆動回路の動作に必要な最小の値を決定することになる。この場合は、推定のための回路構成が複雑となる。
しかし、本形態の構成であれば、電源の供給対象は、出力段回路を含む一部の回路段となるので、前段に、上記した機能を提供する複雑な構成の回路段が含まれていても、これらの回路段に電源を供給しない構成とすることができるので、上記のような制約を受けることなく、容易に電源の供給効率ひいては負荷駆動回路の電力の消費効率を向上することができる。
ここで、上記負荷駆動回路を流れる信号とは、入力段の回路に入力された入力信号、出力段回路から出力される出力信号などの他、各回路段を流れる信号の平均値、最大値などが該当する。
また、上記出力段回路を含む一部の回路段とは、出力段回路のみでもよいし、出力段回路とその前段のいくつかの回路段を含んでいてもよい。
〔形態2〕 更に、形態2の電源付き負荷駆動回路は、形態1の電源付き負荷駆動回路において、前記電源生成手段は、前記出力段回路から出力される出力信号に基づき、自己の生成する電源の電圧を制御する。
このような構成であれば、電源の供給対象である出力段回路から出力される出力信号に基づき、該出力段回路を含む一部の回路段に対して供給する電源を生成することができるので、電源の供給効率ひいては負荷駆動回路の電力の消費効率を、より向上することができるという効果が得られる。
〔形態3〕 更に、形態3の電源付き負荷駆動回路は、形態1の電源付き負荷駆動回路において、前記出力段回路は、複数の信号を出力するようになっており、前記電源生成手段は、前記出力段回路から出力される複数の出力信号に基づき、自己の生成する電源の電圧を制御する。
このような構成であれば、負荷駆動回路が駆動する複数の負荷にそれぞれ対応する複数の出力信号の値の総和に基づき、出力段回路を含む一部の回路段に対して供給する電源を生成することができるので、複数の負荷を駆動する出力段回路を含む一部の回路段に対して、電源の供給効率ひいては負荷駆動回路の電力の消費効率を、より向上することができるという効果が得られる。
〔形態4〕 更に、形態4の電源付き負荷駆動回路は、形態1乃至3のいずれか1の電源付き負荷駆動回路において、前記電源生成手段は、正電源及び負電源の少なくとも一方の電源を生成し、前記電源生成手段で生成した正電源及び負電源の少なくとも一方の電源を前記出力段回路を含む一部の回路段に供給する。
このような構成であれば、例えば、電源生成手段において、グランド電圧を基準にして、入力電源と同極の正電圧の電源と、入力電源と異極の負電圧の電源との少なくとも一方を生成し、これら正電圧及び負電圧の少なくとも一方の電源を出力段回路を含む一部の回路段に供給することが可能である。
これによって、例えば、電源生成手段が、正電圧の電源(以下、正電源と称す)及び負電圧の電源(以下、負電源と称す)の2種類の電源を生成し、電源供給部が、これら2種類の電源を前記一部の回路段に供給する構成の場合に、正電源及び負電源の双方を用いて負荷を駆動する負荷駆動回路を効率よく駆動させることができる。
〔形態5〕 更に、形態5の電源付き負荷駆動回路は、形態1乃至4のいずれか1の電源付き負荷駆動回路において、前記電源生成手段は、前記入力電源の電圧を降圧する降圧回路、前記入力電源の電圧を昇圧する昇圧回路及び前記入力電源の電圧を昇降圧する昇降圧回路のうち少なくとも1つを含む。
このような構成であれば、入力電源の電圧を降圧した電圧の電源と、入力電源の電圧を昇圧した電圧の電源と、入力電源の電圧を昇降圧した電圧の電源との少なくとも1つを生成して、負荷駆動回路を構成する複数の回路段のうち出力段回路を含む一部の回路段に供給することが可能である。
〔形態6〕 更に、形態5の電源付き負荷駆動回路は、形態1乃至4のいずれか1の電源付き負荷駆動回路において、前記電源生成手段は、負極の電源を生成するときに、前記出力段回路から出力される出力信号の電圧レベルと正極と負極とを分ける基準電圧レベルとのうち最も小さいレベルの信号の電圧レベルに基づき電源の電圧レベルを決定し、正極の電源を生成するときに、前記出力段回路から出力される出力信号の電圧レベルと前記基準電圧レベルとのうち最も大きいレベルの信号の電圧レベルに基づき電源の電圧レベルを決定する。
このような構成であれば、出力段回路から出力される出力信号の電圧レベル(又は、この電圧レベルに比例した電圧レベル)に追従した電圧レベルの電源を生成することができ、電源の供給効率ひいては負荷駆動回路の電力の消費効率を向上することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図6は、本発明に係る電源付き負荷駆動回路の実施の形態を示す図である。
本実施の形態では、本発明の電源付き負荷駆動回路を2入力・2出力の増幅器に適用し、この増幅器によって入力信号である2つのオーディオ信号を信号処理してスピーカ駆動信号を生成し、負荷となる2つのスピーカを駆動するステレオシステムを構成する。
まず、本発明に係る電源付き負荷駆動回路100の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明の電源付き負荷駆動回路100の構成を示すブロック図である。
電源付き負荷駆動回路100は、図1に示すように、負荷駆動回路1と、DC電源回路2と、制御回路3とを含んで構成される。
負荷駆動回路1は、2つの信号処理回路を含んで構成されており、信号入力端子(R)及び(L)と、信号出力端子(R)及び(L)とを備えている。そして、右用のスピーカ(R)5に対するオーディオ信号Rinが信号入力端子(R)に入力され、左用のスピーカ(L)4に対するオーディオ信号Linが信号入力端子(L)に入力されると、これら2つの信号を信号処理して、スピーカ駆動信号Lout及びスピーカ駆動信号Routを生成する。更に、生成したスピーカ駆動信号Loutを、信号出力端子(L)からスピーカ(L)4及び制御回路3にそれぞれ出力し、スピーカ駆動信号Routを、信号出力端子(R)からスピーカ(R)5及び制御回路3にそれぞれ出力する。
DC電源回路2は、複数のキャパシタと複数のスイッチング素子(例えば、MOSトランジスタ)とを用いたチャージ・ポンプ方式によって、正極のDC電圧VDDの入力電源と、制御回路3からの電圧制御信号VCNTとに基づきスイッチング素子のオン・オフを制御して、キャパシタへの蓄積電荷量を制御し、電圧制御信号VCNTに応じた電圧レベルの負極のDC電圧VDC-の出力電源を生成する。
以下、図2に基づき、本実施の形態のDC電源回路2の詳細な構成を説明する。
ここで、図2は、DC電源回路2の詳細な構成を示す回路図である。
DC電源回路2は、図2に示すように、第1キャパシタC1と、第2キャパシタC2と、スイッチング素子SW1〜SW4とから構成されるチャージ・ポンプ回路を含んで構成される。
更に、DC電源回路2は、第1キャパシタC1の電圧と電圧制御信号VCNTの大きさを比較する電圧比較器15と、電圧比較器15の出力信号とSW制御信号生成部(不図示)からのSW制御信号とに基づきスイッチング素子SW3及びSW4のオン・オフを切り替えるNOR回路16とを含んで構成される。
具体的に、電圧比較器15は、第1キャパシタC1から電圧比較器15に入力される電圧と、制御回路3から電圧比較器15に入力される電圧制御信号VCNTとの大きさを比較し、第1キャパシタC1からの電圧が電圧制御信号VCNTよりも小さい場合にはローレベルの信号を、大きい場合にはハイレベルの信号を出力する。
そして、SW制御信号がローレベルであり且つ電圧比較器15の出力信号がローレベルであるときに、NOR回路16は、ハイレベルの信号をSW3及びSW4に出力する。これにより、SW3及びSW4はオンとなり、第1キャパシタC1は、電圧Vddの電源により充電される。
第1キャパシタC1が、電圧Vddの電源により充電され、第1キャパシタC1から電圧比較器15に入力される電圧が電圧制御信号VCNTよりも大きくなると、電圧比較器15の出力信号はローレベルに変化する。これにより、SW3及びSW4がオフとなり、第1キャパシタC1の充電は停止する。
また、SW制御信号がハイレベルになると、スイッチング素子SW1及びSW2がオンとなり、第1キャパシタC1の蓄積電荷が、第2キャパシタC2に転送される。この転送によって、第2キャパシタC2が充電され、電圧制御信号VCNTの示す電圧レベルの負極のDC電圧VDC-の出力電源が生成される。そして、電源供給部を介して、該生成されたVDC-の電源が、負荷駆動回路1の出力段回路である増幅回路23、25(後述)にそれぞれ供給される。
なお、DC電源回路2は、チャージ・ポンプ方式の回路構成に限らず、インダクタ(例えば、チョーク・コイル)とスイッチング素子(例えば、MOSトランジスタ)とを含んで構成されるチョッパ・レギュレータ回路など、他のDC−DCコンバータ回路で構成してもよい。
制御回路3は、負荷駆動回路1から出力される、スピーカ(L)4及びスピーカ(R)5を駆動するスピーカ駆動信号Lout及びスピーカ駆動信号Routに基づき、DC電源回路2の生成する負極の電源のDC電圧のレベルを制御する電圧制御信号VCNTを生成し、これをDC電源回路2に出力する。本実施の形態において、電圧制御信号VCNTは、スピーカ駆動信号Lout及びスピーカ駆動信号Routに基づき生成される信号であり、電圧制御信号VCNTと、スピーカ駆動信号Lout,Routとは比例関係にある。
なお、電圧制御信号VCNTは、オーディオ信号Lin及びオーディオ信号Rinに基づき生成することも可能である。
次に、図3に基づき、負荷駆動回路1の詳細な構成を説明する。
ここで、図3は、負荷駆動回路1の詳細な構成を示すブロック図である。
負荷駆動回路1は、図3に示すように、オーディオ信号Rinを信号処理する信号処理回路(R)20と、オーディオ信号Linを信号処理する信号処理回路(L)21とを含んで構成される。
信号処理回路(R)20は、入力されるオーディオ信号Rinの振幅を調整するボリューム回路22と、振幅の調整されたオーディオ信号Rinからスピーカ(R)4を駆動するスピーカ駆動信号Routを生成して出力する増幅回路23とを含んで構成される。
信号処理回路(L)21は、入力されるオーディオ信号Linの振幅を調整するボリューム回路24と、振幅の調整されたオーディオ信号Linからスピーカ(L)5を駆動するスピーカ駆動信号Loutを生成して出力する増幅回路25とを含んで構成される。
更に、入力段回路となるボリューム回路22,24には、それぞれ正極のDC電圧VDDの電源が供給され、出力段回路となる増幅回路23,25には、それぞれ、正極のDC電圧VDDの電源と、DC電源回路2で生成される負極のDC電圧VDC-の電源とが供給されている。
次に、図4に基づき、増幅回路23の詳細な構成を説明する。
ここで、図4は、増幅回路23の詳細な構成を示す回路図である。
増幅回路23は、図4に示すように、抵抗R1〜R3と、キャパシタC3と、OPアンプ26とを含んで構成される。
OPアンプ26の反転入力端子(−)に接続された抵抗R1と、反転入力端子(−)と信号出力端子との間に接続された抵抗R3は、OPアンプ26の増幅率を決定する抵抗である。
更に、正電圧VDDの電源と反転入力端子(−)との間に接続された抵抗R2は、ボリューム回路22から出力される信号の基準レベル(VDD/2)を、スピーカ駆動信号Routの基準レベルであるGNDレベル(0[V])に変換するための抵抗である。
なお、スピーカ駆動信号Routの基準電圧レベルは、GNDレベルとは限らず、他のレベルとしてもよい。
更に、抵抗R3と、該抵抗R3と並列に接続されたキャパシタC3とは、ローパスフィルタを構成している。
更に、OPアンプ26の非反転入力端子(+)には、VDD/2の電圧が印加されている。
上記構成によって、増幅回路23は、DC電源回路2とは異なる電源回路から供給される正電圧VDDの電源と、DC電源回路2において生成された負電圧VDC-の電源とによって駆動する。そして、ボリューム回路22から入力される信号を、抵抗R1及びR3とで決定される増幅率で増幅し、この増幅後の信号を、GNDレベルを基準としたスピーカ駆動信号Routとして、制御回路3と、スピーカ(R)5とにそれぞれ出力する。
なお、増幅回路25は、増幅回路23と同様の構成となり、ボリューム回路24から入力される信号を、抵抗R1及びR3とで決定される増幅率で増幅し、この増幅後の信号を、GNDレベルを基準としたスピーカ駆動信号Loutとして出力する。
次に、図5に基づき、制御回路3の詳細な構成を説明する。
ここで、図5は、制御回路3の詳細な構成を示すブロック図である。
制御回路3は、図5に示すように、比較&選択器30と、乗算器31と、加算器32とを含んで構成される。
比較&選択器30の出力端子は、乗算器31の信号入力端子と電気的に接続されており、乗算器31の信号出力端子は、加算器32の信号入力端子と電気的に接続されている。更に、加算器32の信号出力端子は、DC電源回路2の電圧制御信号VCNTの入力端子と電気的に接続されている。
比較&選択器30は、第1信号入力端子に入力されたスピーカ駆動信号Routの電圧レベルと、第2信号入力端子に入力されたスピーカ駆動信号Loutの電圧レベルと、第3信号入力端子に入力されたGNDレベルとを比較し、これらのうち最も低いレベルの信号を選択して、選択した信号を選択信号MINOUTとして乗算器31の入力端子に出力する。
乗算器31は、入力端子を介して入力された選択信号MINOUTに「−1」を乗算して、乗算結果の信号を加算器32の入力端子に出力する。つまり、選択信号MINOUTを反転した信号を加算器32の入力端子に出力する。
加算器32は、入力端子に入力された乗算結果の信号の電圧レベルに、「0.5[V]」を加算して、この加算結果の電圧レベルの信号を電圧制御信号VCNTとして、DC電源回路2に出力する。
上記構成によって、制御回路3は、GNDレベル、又はスピーカ駆動信号Rout,Loutの電圧レベルを反転した信号の電圧レベルに「0.5[V]」を加えた電圧レベルの電圧制御信号VCNTを出力する。つまり、GNDレベル以下のスピーカ駆動信号Rout又はLoutを反転した信号の電圧レベルに追従したレベルのVCNTを出力する。従って、スピーカ駆動信号Rout又はLoutが双方ともGNDレベルより大きいときは、GNDレベルに「0.5[V]」を加算した電圧制御信号VCNTが出力される。
なお、制御回路3の構成は、図5に示した構成に限定されるものではなく、生成する電源の極性や、取り扱うスピーカ駆動信号の電圧範囲などに応じて構成を変えることが可能である。
次に、図6に基づき、本実施の形態の電源付き負荷駆動回路100の動作を説明する。
ここで、図6は、オーディオ駆動信号Routと、オーディオ駆動信号Loutと、選択信号MINOUTと、電圧制御信号VCNTとの関係を示す波形図である。
負荷駆動回路1に、オーディオ信号Rin及びLin(以下、単にRin及びLinと称す)が入力されると、Rinはボリューム回路22において振幅が調整され、Linはボリューム回路24において振幅が調整され、振幅調整後のRinが増幅回路23に、振幅調整後のLinが増幅回路25にそれぞれ入力される。
増幅回路23は、DC電源回路2とは異なる電源回路から供給される正電圧VDDの電源と、DC電源回路2から供給される負電圧VDC-の電源とによって駆動し、振幅調整後のRinが入力されると、抵抗R1及びR3で決定される増幅率でRinを増幅する。そして、増幅された信号をGNDレベルを基準にスピーカ駆動信号Routとして制御回路3及びスピーカ(R)5にそれぞれ出力する。
一方、増幅回路25は、正電圧VDDの電源と、DC電源回路2から供給される負電圧VDC-の電源とによって駆動し、振幅調整後のLinが入力されると、抵抗R1及びR3で決定される増幅率でLinを増幅する。そして、増幅された信号をGNDレベルを基準にスピーカ駆動信号Loutとして制御回路3及びスピーカ(R)4にそれぞれ出力する。
また、制御回路3は、信号入力端子を介して負荷駆動回路1からのRout及びLoutが入力されると、まず、比較&選択器30において、第1の信号入力端子に入力されたRoutの電圧レベルと、第2の信号入力端子に入力されたLoutの電圧レベルと、第3の信号入力端子に入力されたGNDレベルとを比較する。そして、これらのうち、最も電圧レベルの低い信号を選択して、これを選択信号MINOUTとして乗算器31に出力する。
乗算器31は、選択信号MINOUTが入力されると、MINOUTに「−1」を乗算して極性を反転し、該反転した信号を加算器32に出力する。
加算器32は、反転信号が入力されると、この反転信号の電圧レベルに「0.5[V]」を加算して、この加算結果の信号を電圧制御信号VCNTとして、DC電源回路2に出力する。
DC電源回路2は、電圧制御信号VCNTが入力されると、このVCNTの電圧レベルを監視電圧として電圧比較器15に入力し、チャージ・ポンプ回路の第1キャパシタC1から電圧比較器15に入力される電圧と監視電圧(VCNT)とを比較して、第1キャパシタC1からの電圧が監視電圧に到達したことを検出する。そして、第1キャパシタC1からの電圧が監視電圧に到達したことを検出すると、電荷の供給経路に設けたスイッチング素子(SW3,SW4)をオンからオフに切り替えて、第1キャパシタC1への電荷の蓄積を停止する。
更に、DC電源回路2は、スイッチング素子(SW1,SW2)をオフからオンに切り替えて、このときの第1キャパシタC1に蓄積された電荷を、電源供給部の第2キャパシタC2に転送することで、入力された電圧制御信号VCNTの正負を逆転した電圧レベル(−VCNT)となるDC負電圧VDC-の電源を生成する。このDC負電圧の電源は、負荷駆動回路1の出力段回路である増幅回路23,25に供給される。
上記動作によって、負荷駆動回路1からは、図6の点線(細)及び点線(粗)の信号波形に示すように、GNDレベルを基準として、正電圧及び負電圧に変化するスピーカ駆動信号Lout及びRoutが、制御回路3、スピーカ(R)及びスピーカ(L)にそれぞれ出力される。
そして、比較&選択器30からは、図6の実線(太)に示すように、Lout及びRoutの電圧レベルがGNDレベル以下のときは、Lout及びRoutのうち電圧レベルが低い方の信号が選択されて、選択信号MINOUTとして出力される。
更に、スピーカ駆動信号Lout及びRoutのいずれか一方の電圧レベルがGNDレベル以下のときは、GNDレベル以下の方の信号が選択されて、選択信号MINOUTとして出力される。
更に、スピーカ駆動信号Lout及びRoutの電圧レベルがGNDレベルよりも高いときは、GNDレベルが選択されて、選択信号MINOUTとして出力される。
また、制御回路3からは、図6の実線(細)に示すように、選択信号MINOUTを反転して「0.5[V]」を加算した信号が、電圧制御信号VCNTとしてDC電源回路2に出力される。
以上、本実施の形態の電源付き負荷駆動回路100によれば、DC電源回路2が発生するDC電圧を、負荷駆動回路1の出力段回路(増幅回路23,25)にのみ動作電圧として供給するようにした。
これによって、負荷駆動回路の動作に必要な最小の値が負荷駆動回路の出力部分で決定される構成とする制約を受けることなく負荷駆動回路を構成でき、複雑な構成を有する、高機能な負荷駆動回路も容易に実現することが可能となり、高機能かつ高効率な電源付き負荷駆動回路を提供することができる。
また、DC電源回路2が発生するDC電圧を、負荷駆動回路1の出力段回路にのみ動作電圧として供給するようにした。
これによって、従来技術に示す例のように負荷駆動回路の全てに供給する場合よりも、DC電源回路2のDC電圧供給能力自体も、小さなものとでき、DC電源回路2の小型化、さらには電源付き負荷駆動回路100の回路規模を小さくできるという利点もまた生じる。
更に、電源付き負荷駆動回路100の構成を、負荷駆動回路1の動作に必要な最小の電圧が負荷駆動回路1の出力段回路である増幅回路23,25の出力するスピーカ駆動信号に基づき決定される構成とした。
これによって、電源付き負荷駆動回路100における電源の供給効率及び消費効率を向上することができる。
一方、DC電源回路2の電圧制御が負荷駆動回路1への入力信号に基づいて行われるときは、負荷駆動回路が複雑で高機能な回路であり、特に信号入力端子から信号出力端子までの信号経路が長い場合には、制御回路3もまた、負荷駆動回路1の出力信号にあたる信号を負荷駆動回路1の出力信号と同様なタイミングで生成する必要がでてくる場合がある。
この結果、負荷駆動回路1の信号経路が長い場合には、これに合わせて制御回路3も複雑なものとなり、負荷駆動回路1が必要とするDC電圧を正しく発生させるための調整が困難となるだけでなく、制御回路3の回路規模、消費電力が増加することから、電源付き負荷駆動回路100としての回路規模が増大すると共に、電力効率が劣化する。
本実施の形態の電源付き負荷駆動回路100のように、制御回路3への入力として、負荷駆動回路1からの出力信号を用いるようにしたので、負荷駆動回路1が複雑で且つ信号経路が長い場合に生じる上記の問題もまた解決することができる。
上記実施の形態において、DC電源回路2及び制御回路3は、形態1に記載の電源生成手段に対応する。
〔変形例1〕
次に、上記実施の形態の変形例1を図面に基づき説明する。図7〜図9は、本発明に係る電源付き負荷駆動回路の上記実施の形態の変形例1を示す図である。
上記実施の形態では、本発明に係る電源付き負荷駆動回路をステレオシステムに適用したが、本変形例1は、本発明に係る電源付き負荷駆動回路をモノラルシステムに適用したものである。
以下、上記実施の形態と同様の構成部に関しては同じ符号を付して説明を適宜省略し、異なる部分を詳細に説明する。
まず、図7に基づき、本変形例1の電源付き負荷駆動回路101の詳細な構成を説明する。
ここで、図7は、電源付き負荷駆動回路101の詳細な構成を示す回路図である。
電源付き負荷駆動回路101は、図7に示すように、負荷駆動回路6と、DC電源回路7と、制御回路8とを含んで構成される。
負荷駆動回路6は、2ステージ構成のAB級増幅器を含んで構成されており、信号入力端子(R)と、信号出力端子(R)とを備えている。そして、スピーカ9に対するオーディオ信号Minが信号入力端子(R)に入力されると、この信号を増幅して、スピーカ駆動信号Moutを生成する。更に、生成したスピーカ駆動信号Moutを、信号出力端子(R)からスピーカ9及び制御回路8にそれぞれ出力する。
本実施の形態では、オーディオ信号Min及びスピーカ駆動信号Moutは、基準電圧レベルを「VDD/2」とした電圧レベルの信号となる。
DC電源回路7は、インダクタ(例えば、チョーク・コイル)とスイッチング素子(例えば、MOSトランジスタ)とを含んで構成される降圧型のチョッパ・レギュレータ回路を含み、正極のDC電圧VDDの入力電源と、制御回路8からの電圧制御信号VCNTとに基づきスイッチング素子のオン・オフを制御して、電圧制御信号VCNTに応じた電圧レベルの正極のDC電圧VDC+の出力電源を生成する。
そして、生成したVDC+の電源を、2ステージ構成のAB級増幅器から構成される負荷駆動回路6の2ndステージであるAB級出力段回路42(後述)に供給する。
なお、DC電源回路7は、上記実施の形態と同様に、チャージ・ポンプ回路から構成してもよい。
制御回路8は、負荷駆動回路6から出力される、スピーカ9を駆動するスピーカ駆動信号Moutに基づき、DC電源回路7の生成する正極の電源のDC電圧VDC+のレベルを制御する電圧制御信号VCNTを生成し、これをDC電源回路7に出力する。本実施の形態において、電圧制御信号VCNTは、スピーカ駆動信号Moutに基づき生成される信号であり、電圧制御信号VCNTと、スピーカ駆動信号Moutとは比例関係にある。
なお、電圧制御信号VCNTは、オーディオ信号Minに基づき生成することも可能である。
次に、図8に基づき、負荷駆動回路6の詳細な構成を説明する。
ここで、図8は、負荷駆動回路6の詳細な構成を示す回路図である。
負荷駆動回路6は、図8に示すように、オーディオ信号Minを信号処理する信号処理回路40を含んで構成される。
信号処理回路40は、入力されるオーディオ信号Minの差動出力を生成する差動増幅段回路41と、差動増幅段回路41から出力される信号をAB級増幅して出力するAB級出力段回路42とを含んで構成される。
更に、入力段回路となる差動増幅段回路41には、DC電源回路7以外の電源回路からの正極のDC電圧VDDの電源とGND電位とが供給され、出力段回路となるAB級出力段回路42には、DC電源回路7で生成された正極のDC電圧VDC+の電源とGND電位とが供給されている。
従って、差動増幅段回路41は、GNDとVDD間の電圧レベルの電圧で動作し、AB級出力段回路42は、GNDとVDC+間の電圧レベルの電圧で動作する。
次に、図9に基づき、制御回路8の詳細な構成を説明する。
ここで、図9は、制御回路8の詳細な構成を示すブロック図である。
制御回路8は、図9に示すように、加算器80から構成される。
加算器80の信号入力端子には、スピーカ駆動信号Moutが入力され、加算器80の信号出力端子は、DC電源回路7の電圧制御信号入力端子と電気的に接続されている。
加算器80は、入力端子に入力されたスピーカ駆動信号Moutの電圧レベルに、「1.0[V]」を加算してレベルシフトし、このレベルシフトした電圧レベルの信号をVCNTとしてDC電源回路7に出力する。
なお、制御回路8の構成は、図9に示した構成に限定されるものではなく、生成する電源の極性や、取り扱うスピーカ駆動信号の電圧範囲などに応じて構成を変えることが可能である。
次に、本変形例1の電源付き負荷駆動回路101の動作を説明する。
負荷駆動回路6に、オーディオ信号Min(以下、単にMinと称す)が入力されると、Minは、差動増幅段回路41において差動増幅され、差動増幅後のMinがAB級出力段回路42に出力される。
AB級出力段回路42は、DC電源回路7から供給される正電圧VDC+の電源とGNDとによって動作し、差動増幅後のMinが入力されると、MinをAB級増幅する。そして、AB級増幅された信号を「VDD/2」の電圧レベルを基準にスピーカ駆動信号Moutとして制御回路8及びスピーカ9にそれぞれ出力する。
一方、制御回路8は、信号入力端子を介して負荷駆動回路6からのMoutが入力されると、この電圧レベルに「1.0[V]」を加算してレベルシフトする。そして、この信号を電圧制御信号VCNTとしてDC電源回路7に出力する。
DC電源回路7は、電圧制御信号VCNTが入力されると、出力電源の電圧レベルがVCNTの電圧レベルとなるようにスイッチング素子を制御して、入力された電圧制御信号VCNTと同極且つ同レベルのDC正電圧VDC+の電源を生成する。このDC正電圧の電源は、負荷駆動回路6の出力段回路であるAB級出力段回路42に供給される。
以上、本変形例1の電源付き負荷駆動回路101は、出力段回路であるAB級出力段回路42に供給する正電源であるDC電圧(VDC+)を、差動増幅段回路41を動作させるために必要な電圧(VDD)とは無関係に決定できることから、複雑な構成を有する、高機能な負荷駆動回路に対しても電力効率が高効率な電源付き負荷駆動回路を、回路規模の増大を押さえながら提供することができる。
〔変形例2〕
次に、上記実施の形態の変形例2を図面に基づき説明する。図10〜図11は、本発明に係る電源付き負荷駆動回路の上記実施の形態の変形例2を示す図である。
上記実施の形態の変形例1では、本発明に係る電源付き負荷駆動回路をモノラルシステムに適用し、DC電源回路7において、負荷駆動回路6からのスピーカ駆動信号Moutに基づき正電圧VDC+の電源を生成し、これを、負荷駆動回路6のAB級出力段回路42に供給する構成とした。これに対して、本変形例2は、負荷駆動回路6のAB級出力段回路42に、DC電源回路において、負荷駆動回路6からのスピーカ駆動信号Moutに基づき正電圧VDC+の電源と、負電圧VDC-の電源とを生成し、これらを、負荷駆動回路6のAB級出力段回路42に供給する構成としたものである。
以下、上記変形例1と同様の構成部に関しては同じ符号を付して説明を適宜省略し、異なる部分を詳細に説明する。
まず、図10に基づき、本変形例2の電源付き負荷駆動回路102の詳細な構成を説明する。
ここで、図10は、電源付き負荷駆動回路102の詳細な構成を示す回路図である。
電源付き負荷駆動回路102は、図10に示すように、負荷駆動回路6と、DC電源回路10と、制御回路11とを含んで構成される。
本変形例2では、負荷駆動回路6への入力となるオーディオ信号Minは、基準電圧レベルを「VDD/2」とした信号となり、負荷駆動回路6からの出力となるスピーカ駆動信号Moutは、基準電圧レベルをGNDとした信号となる。
DC電源回路10は、複数のインダクタ(例えば、チョーク・コイル)と複数のスイッチング素子(例えば、MOSトランジスタ)とを含んで構成される昇圧型及び降圧型のチョッパ・レギュレータ回路を含んで構成される。
そして、正極のDC電圧VDDの入力電源と、制御回路11からの電圧制御信号VCNT1及びVCNT2とに基づきスイッチング素子のオン・オフを制御して、VCNT1に応じた電圧レベルの正極のDC電圧VDC+の出力電源と、VCNT2に応じた電圧レベルの負極のDC電圧VDC-の出力電源とをそれぞれ生成する。
そして、生成したVDC+及びVDC-の電源を、2ステージ構成のAB級増幅器から構成される負荷駆動回路6の2ndステージであるAB級出力段回路42に供給する。
なお、DC電源回路10は、上記実施の形態と同様に、チャージ・ポンプ回路から構成してもよい。
制御回路11は、負荷駆動回路6から出力される、スピーカ9を駆動するスピーカ駆動信号Moutに基づき、DC電源回路10の生成する電源電圧VDC+のレベルを制御する電圧制御信号VCNT1と、及び電源電圧VDC-のレベルを制御する電圧制御信号VCNT2とを生成し、これらをDC電源回路10に出力する。本実施の形態において、電圧制御信号VCNT1及びVCNT2は、スピーカ駆動信号Moutに基づき生成される信号であり、電圧制御信号VCNT1及びVCNT2と、スピーカ駆動信号Moutとは比例関係にある。
なお、電圧制御信号VCNT1及びVCNT2は、オーディオ信号Minに基づき生成することも可能である。
従って、負荷駆動回路6の差動増幅段回路41は、GNDとVDD間の電圧レベルの電圧で動作し、AB級出力段回路42は、VDC-とVDC+間の電圧レベルの電圧で動作する。
次に、図11に基づき、制御回路11の詳細な構成を説明する。
ここで、図11は、制御回路11の詳細な構成を示すブロック図である。
制御回路11は、図11に示すように、第1の比較&選択器90と、第1の加算器91と、第2の比較&選択器92と、乗算器93と、第2の加算器94とを含んで構成される。
第1の比較&選択器90の出力端子は、第1の加算器91の信号入力端子と電気的に接続されている。更に、加算器91の信号出力端子は、DC電源回路10の電圧制御信号VCNT1の入力端子と電気的に接続されている。
第2の比較&選択器92の出力端子は、乗算器93の信号入力端子と電気的に接続されており、乗算器93の信号出力端子は、第2の加算器94の信号入力端子と電気的に接続されている。更に、第2の加算器94の信号出力端子は、DC電源回路10の電圧制御信号VCNT2の入力端子と電気的に接続されている。
第1の比較&選択器90は、第1信号入力端子に入力されたGNDレベルと、第2信号入力端子に入力されたスピーカ駆動信号Moutの電圧レベルとを比較し、レベルの高い方を選択して、選択したレベルの信号を選択信号MAXOUTとして第1の加算器91の入力端子に出力する。
第1の加算器91は、入力端子に入力された選択信号MAXOUTの電圧レベルに、「0.5[V]」を加算してレベルシフトし、このレベルシフトした信号を電圧制御信号VCNT1として、DC電源回路10に出力する。
第2の比較&選択器92は、第1信号入力端子に入力されたスピーカ駆動信号Moutの電圧レベルと、第2信号入力端子に入力されたGNDレベルとを比較し、レベルの低い方を選択して、選択したレベルの信号を選択信号MINOUTとして乗算器93の入力端子に出力する。
乗算器93は、入力端子を介して入力された選択信号MINOUTに「−1」を乗算して反転し、この信号を第2の加算器94の入力端子に出力する。
第2の加算器94は、入力端子に入力された信号の電圧レベルに、「0.5[V]」を加算してレベルシフトし、このレベルシフトした信号を電圧制御信号VCNT2として、DC電源回路10に出力する。
上記構成によって、制御回路11は、GNDレベルよりも大きいレベルのスピーカ駆動信号Moutの電圧レベルに追従したレベルの電圧制御信号VCNT1を出力すると共に、GNDレベル以下のスピーカ駆動信号Moutを反転した信号の電圧レベルに追従したレベルの電圧制御信号VCNT2を出力する。
なお、制御回路11の構成は、図11に示した構成に限定されるものではなく、生成する電源の極性や、取り扱うスピーカ駆動信号の電圧範囲などに応じて構成を変えることが可能である。
次に、本変形例2の電源付き負荷駆動回路102の動作を説明する。
負荷駆動回路6に、オーディオ信号Min(以下、単にMinと称す)が入力されると、Minは、差動増幅段回路41において差動増幅され、差動増幅後のMinがAB級出力段回路42に出力される。
AB級出力段回路42は、DC電源回路10から供給される正電圧VDC+の電源と負電圧VDC-の電源とによって動作し、差動増幅後のMinが入力されると、MinをAB級動作によって増幅する(以下、AB級増幅と称す)。そして、AB級増幅された信号をGNDレベルを基準にスピーカ駆動信号Moutとして制御回路11及びスピーカ9にそれぞれ出力する。
一方、制御回路11は、信号入力端子を介して負荷駆動回路6からのMoutが入力されると、第1の比較&選択器90において、第1の信号入力端子に入力されたGNDレベルと、第2の信号入力端子に入力されたMoutの電圧レベルとを比較する。そして、電圧レベルの高い方を選択して、そのレベルの信号を選択信号MAXOUTとして第1の加算器91に出力する。
第1の加算器91は、選択信号MAXOUTが入力されると、この信号の電圧レベルに「0.5[V]」を加算してレベルシフトし、このレベルシフトした信号を電圧制御信号VCNT1として、DC電源回路10に出力する。
また、制御回路11は、信号入力端子を介して負荷駆動回路6からのMoutが入力されると、第2の比較&選択器92において、第1の信号入力端子に入力されたMoutの電圧レベルと、第2の信号入力端子に入力されたGNDレベルとを比較する。そして、電圧レベルの低い方を選択して、そのレベルの信号を選択信号MINOUTとして乗算器93に出力する。
乗算器93は、選択信号MINOUTが入力されると、MINOUTに「−1」を乗算して極性を反転し、該反転した信号を第2の加算器94に出力する。
第2の加算器94は、反転信号が入力されると、この反転信号の電圧レベルに「0.5[V]」を加算してレベルシフトし、このレベルシフトした信号を電圧制御信号VCNT2として、DC電源回路10に出力する。
DC電源回路10は、電圧制御信号VCNT1が入力されると、出力電源の電圧レベルがVCNT1の電圧レベルとなるように、昇圧型チョッパ・レギュレータ回路のスイッチング素子を制御して、入力された電圧制御信号VCNT1と同極且つ同レベルのDC正電圧VDC+の電源を生成する。
更に、電圧制御信号VCNT2が入力されると、出力電源の電圧レベルが「−VCNT2」の電圧レベルとなるように、降圧型チョッパ・レギュレータ回路のスイッチング素子を制御して、入力された電圧制御信号VCNT2と異極且つ同レベルのDC負電圧VDC-の電源を生成する。
そして、この生成されたDC正電圧VDC+の電源及びDC負電圧VDC-の電源は、負荷駆動回路6の出力段回路であるAB級出力段回路42に供給される。
以上、本変形例2の電源付き負荷駆動回路102は、出力段回路であるAB級出力段回路42に供給する正電源であるDC電圧(VDC+)及び負電源であるDC電圧(VDC-)の両方を、差動増幅段回路41を動作させるために必要な電圧とは無関係に決定できることから、複雑な構成を有する、高機能な負荷駆動回路に対しても電力効率の高効率な電源付き負荷駆動回路を、回路規模の増大を押さえながら提供することができる。
なお、上記実施の形態及び各変形例においては、負荷駆動回路として、各種アンプ回路を適用したが、これに限らず、アウトプットバッファやマイク素子のバイアス電流供給回路などにも適用させることができる。
また、上記実施の形態及び各変形例において、負荷駆動回路への入力信号をオーディオ信号とし、駆動する負荷をスピーカとして説明したが、この構成に限らず、オーディオ信号以外の信号を入力信号とし、駆動する負荷をスピーカ以外の負荷とする構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び各変形例において、スイッチング素子をMOSトランジスタで構成する例を説明したが、この構成に限らず、バイポーラトランジスタなどの他のトランジスタや、トランジスタ以外の他の素子で構成してもよい。
また、上記実施の形態及び各変形例は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本発明の電源付き負荷駆動回路100の構成を示すブロック図である。 DC電源回路2の詳細な構成を示す回路図である。 負荷駆動回路1の詳細な構成を示すブロック図である。 増幅回路23の詳細な構成を示す回路図である。 制御回路3の詳細な構成を示すブロック図である。 オーディオ駆動信号Routと、オーディオ駆動信号Loutと、比較&選択器30の出力信号MINOUTと、電圧制御信号VCNTとの関係を示す波形図である。 電源付き負荷駆動回路101の詳細な構成を示す回路図である。 負荷駆動回路6の詳細な構成を示す回路図である。 制御回路8の詳細な構成を示すブロック図である。 電源付き負荷駆動回路102の詳細な構成を示す回路図である。 制御回路11の詳細な構成を示すブロック図である。 従来のDC電源回路を備えた増幅器の構成を示す図である。
符号の説明
100,101,102…電源付き負荷駆動回路、1,6…負荷駆動回路、2,7,10…DC電源回路、3,8,11…制御回路、4,5…スピーカ(L),(R)、9…スピーカ、20,21…信号処理回路(R),(L)、22,24…ボリューム回路、23,25…増幅回路、40…信号処理回路、41…差動増幅段回路、42…AB級出力段回路

Claims (6)

  1. 複数の回路段から構成される負荷駆動回路と、
    入力電源と、前記負荷駆動回路を流れる信号とに基づき所定極性の電源を生成する電源生成手段と、を備え、
    前記電源生成手段で生成した電源を、前記複数の回路段のうち負荷を駆動する信号を出力する出力段回路を含む一部の回路段に供給することを特徴とする電源付き負荷駆動回路。
  2. 前記電源生成手段は、前記出力段回路から出力される出力信号に基づき、自己の生成する電源の電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源付き負荷駆動回路。
  3. 前記出力段回路は、複数の信号を出力するようになっており、
    前記電源生成手段は、前記出力段回路から出力される複数の出力信号に基づき、自己の生成する電源の電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源付き負荷駆動回路。
  4. 前記電源生成手段は、正電源及び負電源の少なくとも一方の電源を生成し、
    前記電源生成手段で生成した正電源及び負電源の少なくとも一方の電源を前記出力段回路を含む一部の回路段に供給することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電源付き負荷駆動回路。
  5. 前記電源生成手段は、前記入力電源の電圧を降圧する降圧回路、前記入力電源の電圧を昇圧する昇圧回路及び前記入力電源の電圧を昇降圧する昇降圧回路のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電源付き負荷駆動回路。
  6. 前記電源生成手段は、負極の電源を生成するときに、前記出力段回路から出力される出力信号の電圧レベルと正極と負極とを分ける基準電圧レベルとのうち最も小さいレベルの信号の電圧レベルに基づき電源の電圧レベルを決定し、正極の電源を生成するときに、前記出力段回路から出力される出力信号の電圧レベルと前記基準電圧レベルとのうち最も大きいレベルの信号の電圧レベルに基づき電源の電圧レベルを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電源付き負荷駆動回路。
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