JP2010123274A - コネクタ及びコネクタの製造方法 - Google Patents

コネクタ及びコネクタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数が少なく構造が簡単で、製造が容易であり、かつコンタクトモジュールを小型化しても高いシールド効果が得られ、しかも隣り合うコンタクトモジュール間でのノイズの影響を小さくできるコネクタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】コンタクトモジュール31が、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つのコンタクトを挟持し、隣り合うコンタクトモジュールの間に隙間を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のコンタクトモジュールを備えるタイプのコネクタ及びその製造方法に関する。
情報通信機器、放送映像機器、FAシステムの制御装置、医療機器、半導体の製造装置やテスター等には、近年、膨大な情報を高速かつ高精度で処理することが要求されている。そのため、これらの機器に適用するコネクタには高いシールド機能が要求される。
特許文献1に開示されているコネクタ(プラグコネクタ)は、フロントハウジングと、フロントハウジングに特定の一方向に重ねた状態で固定した複数のコンタクトモジュールと、を備えている。
各コンタクトモジュールは、インシュレータと、インシュレータに固定した複数の信号コンタクトと、インサート成形によりインシュレータ内に埋設した複数の金属製のシールド部材(第1のグランドプレート、第2のグランドプレート)と、を備えている。各信号コンタクトの一端は基板に接続してあり、かつ他端は他のコネクタ(レセプタクルコネクタ)のコンタクトピンに接続可能である。
第1のグランドプレート、及び第2のグランドプレートは、複数の略L字形状部や凸状リブを具備している。これら略L字形状部や凸状リブはインシュレータ28内において各信号コンタクトの周囲を部分的に囲み、各信号コンタクトを電磁的にシールドしている。
特開2005−197163号公報
しかし、特許文献1のコネクタは、シールド効果を発揮するためにはシールド部材(第1のグランドプレート、第2のグランドプレート)が必要であり且つ複雑な形状にする必要がある。そのため、部品点数が多くなるとともに生産性を上げることが困難であり製造コストが高くなる傾向にあった。
さらに、金属製シールド部材は各信号コンタクトの周囲を覆うことを目的としているが、一体成形品の内部や外側面側にはシールド部材が存在しない領域が多いので、シールド効果を十分に得難い。
また、インシュレータ内に複数のシールド部材を埋設する構造なので、一体成形品を小型化することが困難である(省スペース化が難しい)。そのため、コンタクトモジュールが大型化してしまい、ひいてはコネクタが大型化してしまう。
さらに、インシュレータ内に複数のシールド部材を埋設する構造なので、各コンタクトモジュールを高密度化(一つのコンタクトモジュール当たりの信号コンタクトの数の増加)を図るのが困難である。
本発明の目的は、部品点数が少なく構造が簡単で、製造が容易であり、かつコンタクトモジュールを小型化しても高いシールド効果が得られ、しかも隣り合うコンタクトモジュール間でのノイズの影響を小さくできるコネクタ及びその製造方法を提供することにある。
本発明のコネクタは、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトを挟持し、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴としている。
上記各挟持板の上記対向面に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、該嵌合孔を通して上記コンタクトモジュール内に進入した上記コンタクトピンが、該コンタクトモジュール内において上記コンタクトと導通するのが好ましい。
さらに、隣り合う上記挟持板の少なくとも一方の上記絶縁部に、上記コンタクトを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設するのが好ましい。
一部の上記コンタクトを隣り合う上記挟持板の上記絶縁部間で挟持し、残りの上記コンタクトを隣り合う上記挟持板の上記導電層間で挟持してもよい。
また、シングル伝送態様で実施することも可能である。
即ち、隣り合う上記挟持板のそれぞれの上記対向面に、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、隣り合う上記挟持板の対向する各絶縁部間で上記コンタクトを1本ずつ挟持してもよい。
本発明のコネクタは、別の態様によると、一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトピンを挟持し、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴としている。
上記各挟持板の上記対向面に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、該嵌合孔を通して上記コンタクトピンが上記コンタクトモジュールの外側に突出するが好ましい。
隣り合う上記挟持板の少なくとも一方の上記絶縁部に、上記コンタクトピンを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設するのが好ましい。
一部の上記コンタクトピンを隣り合う上記挟持板の上記絶縁部間で挟持し、残りの上記コンタクトピンを隣り合う上記挟持板の上記導電層間で挟持してもよい。
隣り合う上記挟持板のそれぞれの上記対向面に、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、隣り合う上記挟持板の対向する各絶縁部間で上記コンタクトピンを1本ずつ挟持したしてもよい。
本発明のコネクタは、別の態様によると、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部の間で絶縁部材を挟み込み、上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトをそれぞれ挟持し、上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトを互いに同一仕様とし、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴としている。
上記各挟持板の上記絶縁部に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、該嵌合孔を通して上記コンタクトモジュール内に進入した上記コンタクトピンが、該コンタクトモジュール内において上記コンタクトと導通するのが好ましい。
上記厚み方向に対向する上記絶縁部と上記絶縁部材の対向面の少なくとも一方に、上記コンタクトを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設してもよい。
上記絶縁部と上記絶縁部材との間で複数の上記コンタクトの一部を挟持し、上記導電層によって残りの上記コンタクトを保持してもよい。
隣り合う上記挟持板の上記対向面のそれぞれに、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、各絶縁部と上記絶縁部材の間で上記コンタクトを1本ずつ挟持してもよい。
本発明のコネクタは、別の態様によると、一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部の間で絶縁部材を挟み込み、上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトピンをそれぞれ挟持し、上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトピンを互いに同一仕様とし、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴としている。
上記各挟持板の上記絶縁部に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、該嵌合孔を通して上記コンタクトピンが上記コンタクトモジュールの外側に突出するのが好ましい。
上記厚み方向に対向する上記絶縁部と上記絶縁部材の対向面の少なくとも一方に、上記コンタクトピンを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設してもよい。
上記絶縁部と上記絶縁部材との間で複数の上記コンタクトピンの一部を挟持し、上記導電層によって残りの上記コンタクトピンを保持してもよい。
隣り合う上記挟持板の上記対向面のそれぞれに、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、各絶縁部と上記絶縁部材の間で上記コンタクトピンを1本ずつ挟持してもよい。
いずれの態様でも、上記コンタクトモジュールを、一対の上記挟持板によって構成してもよい。
また、上記コンタクトモジュールを、3枚以上の上記挟持板によって構成してもよい。
さらに、上記各挟持板の上記対向面全体に上記導電層を形成し、該導電層の表面の一部に上記絶縁部を形成することも可能である。この場合、挟持した上記コンタクトの両側に位置する上記絶縁部の一対の側縁部に上記導電層が連続しているのが好ましい。
また、上記挟持板を、樹脂部材の表面にメッキを施し、かつ上記内側面側に絶縁部用凹部を備える導電層部と、上記絶縁部用凹部を覆う樹脂材料からなる上記絶縁部と、により構成してもよい。
本発明のコネクタは、さらに別の態様によると、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、上記コンタクトモジュールが、上記複数のコンタクトの両端部を除く部分に一体成形された樹脂製の第1絶縁部材と、上記複数のコンタクトの一方の端部全体をそれぞれ収納する複数の貫通孔を備える、樹脂製の第2絶縁部材と、一方の側面に、上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納する収納凹部を備える、樹脂材の表面に導電層を形成した樹脂製導電部材と、該樹脂製導電部材の上記収納凹部の開口部に嵌合固定した導電板と、を備えることを特徴としている。
本発明のコネクタは、さらに別の態様によると、一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、上記コンタクトモジュールが、上記複数のコンタクトピンの両端部を除く部分に一体成形された樹脂製の第1絶縁部材と、上記複数のコンタクトピンの一方の端部の先端部を除く部分をそれぞれ収納する複数の貫通孔を備える、樹脂製の第2絶縁部材と、一方の側面に、上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納する収納凹部を備える、樹脂材の表面に導電層を形成した樹脂製導電部材と、該樹脂製導電部材の上記収納凹部の開口部に嵌合固定した導電板と、を備えることを特徴としている。
この2つの態様のいずれにおいても、上記導電板を金属板とすることが可能である。
また、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成するのが好ましい。
さらに、上記複数のコンタクトモジュールからなるコンタクトモジュール群に装着することにより、各コンタクトモジュールを一体化する保持部材を備えるのが好ましい。
本発明のコネクタの製造方法は、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べて、隣り合う各挟持板の上記絶縁部が形成された面を互いに接合し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトを挟持することにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のコネクタの製造方法は、別の態様によると、一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べて、隣り合う各挟持板の上記絶縁部が形成された面を互いに接合し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトピンを挟持することにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のコネクタの製造方法は、さらに別の態様によると、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、複数の絶縁部材を成形するステップ、複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べ、隣り合う各挟持板の間に上記絶縁部材を配置するステップ、上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトをそれぞれ挟持し、かつ、上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトを互いに同一仕様とすることにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のコネクタの製造方法は、さらに別の態様によると、一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、複数の絶縁部材を成形するステップ、複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べ、隣り合う各挟持板の間に上記絶縁部材を配置するステップ、上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトピンをそれぞれ挟持し、かつ、上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトピンを互いに同一仕様とすることにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のコネクタの製造方法は、さらに別の態様によると、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、複数の樹脂製の第1絶縁部材を、上記複数のコンタクトの両端部を除く部分にそれぞれ一体成形するステップ、複数の貫通孔を備える樹脂製の第2絶縁部材を複数成形するステップ、樹脂材の表面に導電層を形成した、一方の側面に収納凹部を備える樹脂製導電部材を複数成形するステップ、該収納凹部の開口部に嵌合固定可能な導電板を複数成形するステップ、各第1絶縁部材と一体化した上記複数のコンタクトの一方の端部全体を、上記第2絶縁部材の上記貫通孔にそれぞれ収納するステップ、複数の上記樹脂製導電部材に上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納するステップ、各樹脂製導電部材の上記収納凹部に上記導電板を嵌合固定するステップ、及び隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを一体化するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のコネクタの製造方法は、さらに別の態様によると、一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、複数の絶縁性の第1絶縁部材を、上記複数のコンタクトの両端部を除く部分にそれぞれ一体成形するステップ、複数の貫通孔を備える絶縁性の第2絶縁部材を複数成形するステップ、樹脂材の表面に導電層を形成した、一方の側面に収納凹部を備える樹脂製導電部材を複数成形するステップ、該収納凹部の開口部に嵌合固定可能な導電板を複数成形するステップ、各第1絶縁部材と一体化した上記複数のコンタクトの一方の端部の先端部を除く部分を、上記第2絶縁部材の上記貫通孔にそれぞれ収納するステップ、複数の上記樹脂製導電部材に上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納するステップ、各樹脂製導電部材の上記収納凹部に上記導電板を嵌合固定するステップ、及び
隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを一体化するステップ、を有することを特徴としている。
いずれの態様においても、上記各コンタクトモジュールを一体化するステップは、隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップとして実現できる。
さらに、このコンタクトモジュールを一体化するステップを、上記複数のコンタクトモジュールからなるコンタクトモジュール群に保持部材を装着することにより、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成しながら各コンタクトモジュールを固定するステップ。
請求項1、6、31及び32の発明によると、各コンタクトを一種類のコンタクトで構成する場合も(請求項5または10のようにシングル伝送の場合も差動伝送の場合も)、二種類のコンタクトで構成する場合も(請求項4または9)、金属製のシールド部材を利用している従来のコネクタに比べて、リセプタクルコネクタ(請求項1)やプラグコネクタ(請求項6)の部品点数が少なく構造が簡単になる。
さらに、金属製のシールド部材が不要になるので、従来技術のコネクタと同じ数のコンタクトを設けた場合に、コンタクトモジュールを従来技術より小型化でき、しかもコンタクトモジュール内におけるコンタクトの高密度化を図れる。
さらに、挟持板の表面のほぼ全体に導電層を形成してあり、しかも導電層の表面積を広くすることができるのでコネクタのシールド効果を高めることが可能である。従って、本発明を適用したコネクタは信号を高速伝送可能である。
その上、隣り合うコンタクトモジュールどうしを離間しているので、例えば一つのコンタクトモジュールに外部ノイズが入ったり内部ノイズが生じても、このノイズは他のコンタクトモジュールには及び難い。そのため、他のコンタクトモジュールの伝送特性に悪影響が生じるおそれは小さい。
また、請求項11、16、33及び34の発明でも、請求項1、6、29及び30の発明と同様の効果が得られる。
しかも、絶縁部材を挟んでコンタクトモジュールの厚み方向に並んだ2つのコンタクトやコンタクトピンを互いに同一仕様(同じ材質、同じ長さ)としているので、この2つのコンタクトやコンタクトピンで差動ペアを構成する場合は、差動ペア間で伝送特性に差が生じるおそれを小さくできる。
請求項2、7、12及び17記載の発明によると、従来のコネクタでは必要要素であったハウジングが不要になるので、部品点数がより少なくなる。
請求項3、8、13及び18記載の発明によると、隣り合う挟持板によるコンタクトの保持がより確実になる。
請求項23記載の発明によると、絶縁層で挟持されたコンタクトに対する導電層によるシールド領域が拡がるので、より優れたシールド効果が得られる。
請求項24記載の発明によると、隣り合う挟持板の対向面に形成した絶縁層でコンタクトを挟持すると、このコンタクトの周囲を一対の挟持板の導電層が完全に囲むので、各コンタクトの周囲が完全にシールドされる。そのため、非常に優れたシールド効果が得られる。
請求項25記載の発明によると、挟持板を容易に製造できるようになる。
また、請求項26、27、35及び36の発明によれば、樹脂製導電部材の収納凹部の開口部に導電板を嵌合固定するので、コンタクトモジュールの板厚を薄くできる。
請求項28のように導電板を金属板とすれば、収納凹部等の複雑な形状を金属に比べて加工が容易な樹脂成形品である樹脂製導電部材に設けているので、金属板の形状を単純化できる。そのため、製造コストを低減でき、かつ組立性を向上させることが出来る。
請求項29及び37のように構成すれば、請求項1、6、31及び32の発明と同様の効果が得られる。
請求項30記載の発明によると、コンタクトモジュール群を簡単に一体化できるようになる。
請求項31及び33記載の発明によると、部品点数が少なく構造が簡単で、しかもコンタクトモジュールを小型化しても高いシールド効果が得られるコンタクトモジュールを備えるリセプタクルコネクタを容易に製造できる。
同様に請求項32及び34の発明によれば、部品点数が少なく構造が簡単で、しかもコンタクトモジュールを小型化しても高いシールド効果が得られるコンタクトモジュールを備えるプラグコネクタを容易に製造できる。
請求項38記載の発明によると、コンタクトモジュール群を簡単に一体化できるので、コネクタの製造がより容易になる。
以下、図1〜図26を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後及び左右の方向は、図1、図2、図6等に記載した矢印の方向を基準としている。
図1及び図2に示すように本実施形態のコネクタ10はグランド用コンタクトとシグナル用コンタクトを具備する差動伝送用のコネクタであり、例えば情報通信機器、放送映像機器、FAシステムの制御装置、医療機器、半導体の製造装置やテスター等に適用可能である。コネクタ10は、互いに着脱可能であり図1に示すように結合することにより互いに電気的に接続するリセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ20を備えている。
図2、及び図24から図26等に示すように、プラグコネクタ20は、絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂材料を射出成形した断面形状がコ字形をなすインシュレータ21と、インシュレータ21の底板部22に穿設された多数の孔にそれぞれ圧入された多数のグランドコンタクトピン25A、25Dとシグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25F(各コンタクトピンはそれぞれ左右方向に10本並べて設けてあり、各コンタクトピンの形状は同一である)と、を備えている。各グランドコンタクトピン25A、25D、シグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25Fはスタンピング成形により製造されたものであり、基材(例えばりん青銅、ベリリウム銅、チタン銅、ステンレス、コルソン系銅合金、)上に、下地めっき(例えばニッケル(Ni)めっき)を施した後に、仕上げめっき(例えば金(Au)めっき、錫(Sn)−銅(Cu)めっき、錫(Sn)−鉛(Pb)めっき)を施して製造したものである。各グランドコンタクトピン25A、25D、シグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25Fの後端部はプラグコネクタ20側のグランドコンタクト65A、65D、シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fと接続する接触端部26となっており、各グランドコンタクトピン25A、25D、シグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25Fの前端部は、図示を省略した基板の貫通孔に打ち込まれるプレスフィット端子27となっている。グランドコンタクトピン25A及びグランドコンタクトピン25Dのプレスフィット端子27は基板上の接地パターンに接続し、シグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25Fのプレスフィット端子27は該基板上の回路パターンに接続する。
次に、リセプタクルコネクタ30について主に図5から図23を利用して説明する。
リセプタクルコネクタ30は大きな構成要素として10個のコンタクトモジュール31と、保持部材75と、を具備している。
各コンタクトモジュール31は一対の挟持板33、挟持板34と、2本のグランドコンタクト65A、65Dと、4本のシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fと、を有している。
以下に説明するように、図12から図14に示す挟持板33は二つの樹脂部材を一体化したものである。
挟持板33の基材である導電層部(導電層)35は、絶縁性の合成樹脂材料を図15から図17に示す形状となるように金型(図示略)を利用して成形した後に、成形品の表面全体にめっきを施した部材である。
めっきを施す方法は、所謂樹脂めっきや薄膜形成方法(蒸着法・スパッタリング法等)が挙げられる。樹脂めっきの場合は、成形品の表面を脱脂・洗浄した後、触媒を用いて表面を活性化させ、無電解めっき・ストライクニッケルめっき・電気銅めっき・ニッケルめっき・仕上げめっきの順に行う。あるいはMID(Molded Interconnect Device)により成形してもよい。
図示するように導電層部35の内側面には、導電層部35の前端面と底面を連通する2本の絶縁部用凹部36、37が凹設してある。また、導電層部35の内側面の絶縁部用凹部36、37に隣接する2本の突条部には、導電層部35の前端面から後方に延びる開口凹部39と、開口凹部39の後端に連なる開口凹部39より広幅の端部収納部(グランドコンタクト保持溝)40とがそれぞれ凹設してある。さらに、導電層部35の内側面の後側の上端角部近傍には円柱形状の係合凹部41と挿入用長孔42が形成してある。
このようにして成形した導電層部35の内側面には、図12から図14に示すように、絶縁部用凹部36及び絶縁部用凹部37を埋めるようにして絶縁性の合成樹脂料からなる絶縁部43が金型(図示略)を利用して一体的に成形される。さらに、絶縁部43の成形時に、絶縁部用凹部36、37を埋めた部分の内側面に、開口凹部39と同形状の4本の開口凹部44と、開口凹部44の後端に連なる端部収納部40と同形状の端部収納部(コンタクト保持溝)45とを凹設し、さらに絶縁部43の下端部に円柱形状の係合凹部46を凹設する。
挟持板34は挟持板33と略左右対称形状をなす部材であるが、一部の形状が挟持板33とは異なる。
図21から図23に示す導電層部(導電層)48は、挟持板33の導電層部35に相当する部材である(材料(メッキを含む)は挟持板33と同じである)。導電層部48は導電層部35と同じ要領により金型(図示略)を利用して成形され、かつ挟持板33の絶縁部用凹部36、37、開口凹部39、端部収納部40とそれぞれ同じ形状(左右対称形状)の絶縁部用凹部49、絶縁部用凹部50、開口凹部51、収納部(グランドコンタクト保持溝)52と、を有している。さらに、導電層部48の内側面には、一端が各収納部52に連なり他端が導電層部48の底面において開口する収納部52より狭幅の連結部(グランドコンタクト保持溝)53が凹設してある。また、導電層部48の後側の上端角部には挿入用長孔42と、挟持板33の係合凹部41に対応する形状の係合凸部54が設けてある。
導電層部48の成形後に導電層部48の内側面に金型(図示略)を利用して一体的に成形する絶縁部55は、挟持板33の絶縁部43に相当する部材である(材料及び成形方法は絶縁部43と同じである)。この絶縁部55の内側面には、挟持板33の開口凹部44、端部収納部45にそれぞれ相当する開口凹部56及び端部収納部(コンタクト保持溝)57と、各端部収納部57から絶縁部55の底面まで延びる端部収納部57より狭幅の連通部(コンタクト保持溝)58が凹設してある。さらに、絶縁部55の下端部には挟持板33の係合凹部46と対応する形状の係合凸部59が突設してある。
挟持板33と挟持板34の間に挟み込まれる2本のグランドコンタクト65A、65Dと、4本のシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fはスタンピング成形により製造されたものであり、基材(例えばりん青銅、ベリリウム銅、チタン銅、ステンレス、コルソン系銅合金、)上に、下地めっき(例えばニッケル(Ni)めっき)を施した後に、仕上げめっき(例えば金(Au)めっき、錫(Sn)−銅(Cu)めっき、錫(Sn)−鉛(Pb)めっき)を施して製造したものである。グランドコンタクト65A、65D、及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fの側面形状は総て略L字形であり、それぞれの長さは互いに異なる。総てのグランドコンタクト65A、65D及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fの前端部はばね状二股部66となっており、下端部はプレスフィット端子67となっている。
グランドコンタクト65A、65D及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fと挟持板33及び挟持板34は、次の要領によって一体化される。
まず、グランドコンタクト65Aとグランドコンタクト65Dのばね状二股部66を挟持板34の収納部52に収容し、かつグランドコンタクト65Aとグランドコンタクト65Dのばね状二股部66とプレスフィット端子67の間の部分(導体部)を挟持板34の導電層部48に形成した連結部53で保持し(導体部に形成した図示を省略した突起が連結部53の側面に圧接する)、グランドコンタクト65Aとグランドコンタクト65Dのプレスフィット端子67を挟持板34の下方に突出させる。また、これと同時にシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fのばね状二股部66を挟持板34の端部収納部57に収納し、かつシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fのばね状二股部66とプレスフィット端子67の間の部分(導体部)を挟持板34の絶縁部55に形成した連通部58で保持し(導体部に形成した図示を省略した突起が連結部58の側面に圧接する)、シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fのプレスフィット端子67を挟持板34の下方に突出させる。
次いで、このようにグランドコンタクト65A、65D、及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fを装着した挟持板34の内側面に挟持板33の内側面を合わせ、さらに挟持板34の係合凸部54と係合凸部59を挟持板33の係合凹部41と係合凹部46にそれぞれ嵌合する。すると、グランドコンタクト65A、65D、及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fの各ばね状二股部66が挟持板33の端部収納部40と端部収納部45にそれぞれ収容され、かつ、導電層部35と導電層部48の内側面同士が密着し、かつ絶縁部43と絶縁部55の内側面同士が密着する。さらに、互いに対向する挟持板33の開口凹部39と挟持板34の開口凹部51によってコンタクトモジュール31の前端部に嵌合孔69が形成され、かつ、互いに対向する挟持板33の開口凹部44と挟持板34の開口凹部56によってコンタクトモジュール31の前端部に嵌合孔70が形成される(図2、図3、図6等を参照)。
このようにして組み立てられた10個のコンタクトモジュール31の前端部の外周面に矩形枠状の保持部材75を嵌合する。図3及び図4に示すように、保持部材75の内周面の下面には9本の仕切板76Aが等間隔で突設してあり、該内周面の上面には仕切板76Aと対をなす9本の仕切板76Bが等間隔で突設してある。図4に示すように、各コンタクトモジュール31の前端部は隣り合う仕切板76A、76Bの間または保持部材75の側壁と仕切板76A、76Bの間に位置するので、隣り合うコンタクトモジュール31の間には隙間が形成される。そして、保持部材75の内周面が10個のコンタクトモジュール31からなるコンタクトモジュール群72の前端部の外周面に密着するので、各コンタクトモジュール31及び保持部材75が一体化する。さらに、このように保持部材75の内部にコンタクトモジュール群72の前端部を挿入すると、各コンタクトモジュール31の挿入用長孔42が一直線上に並ぶので、合成樹脂からなり挿入用長孔42と同じ断面形状である連結棒73(図3参照)を各挿入用長孔42に挿入する。
このようにしてプラグコネクタ20を構成したら、各グランドコンタクト65A、65D及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fの各プレスフィット端子67を、図示を省略した基板の貫通孔に打ち込む。すると、各グランドコンタクト65A及びグランドコンタクト65Dのプレスフィット端子67は該基板上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fのプレスフィット端子67は該基板上の回路パターンに接続する。
以上構成のリセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ20を図1に示すように接続すると、プラグコネクタ20の各グランドコンタクトピン25A、25D、及びシグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25Fの接触端部26がリセプタクルコネクタ30の前面に形成された対応する嵌合孔69と嵌合孔70に嵌合し、図5に示すように嵌合孔69または嵌合孔70を通って、互いに対向する挟持板34の端部収納部52と挟持板33の端部収納部40によって構成された空間、及び、互いに対向する挟持板34の端部収納部57と挟持板33の端部収納部45によって形成された空間に進入する。そして、対応するグランドコンタクト65A、65D、シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fのばね状二股部66を弾性変形させながらばね状二股部66の凹部に進入し、各ばね状二股部66と互いに接触する。
従って、グランドコンタクトピン25A、25D及びグランドコンタクト65A、65Dは、リセプタクルコネクタ30側の基板の接地パターン及びプラグコネクタ20側の基板の接地パターンに接続し、一方、シグナルコンタクトピン25B、25C、25E、25F、及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fはリセプタクルコネクタ30側の基板とプラグコネクタ20側の基板の回路パターンと電気的に接続する。
以上説明した本実施形態では、図10や図11に示すように、各シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fの周囲が絶縁部43と絶縁部55で完全に覆われ、さらにその周囲が各導電層部35、48に凹設した絶縁部用凹部36、37、49、50によって完全に覆われる。そのため、各絶縁部用凹部36、37、49、50の内側面によって、シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fが確実にシールドされる(外部からのノイズを拾ったり、伝送時に自身が発生するノイズを外部に漏らしたりすることを極めて効果的に防止できる)。そのため、シールド特性に優れ、高速伝送が可能なコネクタ10が得られる。
さらに、挟持板33と挟持板34の表面全体に導電層部35、48を形成し、かつ、導電層部35、48における他方の挟持板との対向面(内側面)に凹部(絶縁部用凹部36、37、49、50)を形成しているので、導電層部35、48の表面積が極めて大きい。
さらに、本実施形態では、コンタクトモジュール31を構成する各挟持板33、34(導電層部及び絶縁部)が樹脂成形品であるため、絶縁部用凹部やコンタクト保持溝等の複雑な形状部位を備えていても、生産性を低下させることなく容易に生産できる。
しかも、コンタクトモジュール31内に金属製のシールド部材を埋設しないので、従来のコネクタに比べて部品点数を低減できるとともに、従来のコネクタと同じ数のコンタクトを設けた場合に、コンタクトモジュール31を従来技術より小型化できる。
さらに、コンタクトモジュール群72を構成する各コンタクトモジュール31どうしが互いに離間しているので、例えば一つのコンタクトモジュール31に外部ノイズが入ったり内部ノイズが生じても、このノイズはコンタクトモジュール群72を構成する他のコンタクトモジュール31に及び難い。そのため、当該ノイズによって他のコンタクトモジュール31の伝送特性に悪影響が生じるおそれは小さい。
しかも、従来のコネクタでは必要だったハウジングの代わりに、保持部材75を利用して各コンタクトモジュール31を一体化しているので、この点においても製造(組み立て)が容易であると言える。
また、挟持板33と挟持板34に凹設した端部収納部40、端部収納部45、収納部52、連結部53、端部収納部57、連通部58で各グランドコンタクト65A、65D、及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fを挟持するので、各グランドコンタクト65A、65D、及びシグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fを挟持板33と挟持板34で強固に保持可能であるとともに製造(組立)が容易であり生産性が高い。
次に、図27〜図56を参照しながら本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後及び左右の方向は、図27、図28、図30等に記載した矢印の方向を基準としている。
図27及び図28に示すように本実施形態のコネクタ100もグランド用コンタクトとシグナル用コンタクトを具備する差動伝送用のコネクタであり、第1の実施形態と同じ用途に利用可能である。コネクタ100は、互いに着脱可能かつ図28に示すように結合することにより互いに電気的に接続するプラグコネクタ120とリセプタクルコネクタ130を備えている。
まずリセプタクルコネクタ130について主に図29から図49を利用して説明する。
リセプタクルコネクタ130は大きな構成要素として3つのコンタクトモジュール131、132と、連結棒173と、保持部材175とを具備している。
まずコンタクトモジュール131の構造について説明する。
3つのコンタクトモジュール131、132のうち左右両側に位置する2つのコンタクトモジュール131は、左右の挟持板133、134と、挟持板133と挟持板134の間に位置する挟持板138と、4本のグランドコンタクト165A、165Dと、8本のシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fと、を有している。
図34から図41に示すように、挟持板133、134、138は2種類の樹脂部材を一体化したものである。
挟持板133の基材である導電層部(導電層)135は、絶縁性の合成樹脂料を図37に示す形状となるように金型(図示略)を利用して成形した後に、成形品の表面全体に第1の実施形態と同じ要領でめっきを施した部材である。
図示するように導電層部135の左側面には、導電層部135の前端面と底面を連通する2本の絶縁部用凹部136、137が凹設してある。また、導電層部135の左側面の絶縁部用凹部136、137に隣接する2本の突条部には、導電層部135の前端面から後方に延びる開口凹部139と、開口凹部139の後端に連なる開口凹部139より広幅の端部収納部140と、端部収納部140から各突条部の後端まで延びる連通部141(グランドコンタクト保持溝)と、がそれぞれ凹設してある。さらに、導電層部135の左側面には略円柱形状をなす計4つの係合凹部135Aが凹設してあり、さらに2つの円柱形状の係合ピン135Bが突設してある。さらに、導電層部135の上端部の前後には前側係合溝135Cと後側係合溝135Dがそれぞれ凹設してある。また、導電層部135の右側面前端部の下端部には側面視矩形のキー溝135Eが凹設してある。図47及び図48に示すように、このキー溝135Eの深さ(凹み量)は下方から上方に向かうにつれて徐々に大きくなっている。即ちキー溝135Eの底面(右側面)はテーパ面となっている。さらに、図48及び図49に示すように、導電層部135の右側面の前半部の上縁部135Fと下縁部135Gは共に面取りされている。
このようにして成形した導電層部135の左側面には、図34等に示すように合成樹脂からなる絶縁部143を嵌め込む。この絶縁部143は、金型(図示略)を利用して導電層部135とは別個に成形するものである。図40に示すように、絶縁部143の左側面には、開口凹部139と同形状の4本の開口凹部144と、開口凹部144の後端に連なる端部収納部140と同形状の端部収納部145と、各端部収納部145の後端から絶縁部143の下端まで延びる4本の連通部142と、2本の連通部146と、が凹設してあり、導電層部135との対向面には導電層部135の係合ピン135Bが嵌合可能な嵌合凹部143Aが凹設してある(図41参照)。このような構造の絶縁部143は、その上部を導電層部135の絶縁部用凹部136及び絶縁部用凹部137に嵌合し、かつ導電層部135の係合ピン135Bを嵌合凹部143Aに嵌合することにより導電層部135と一体化する。
挟持板134は挟持板133と略左右対称形状をなす部材であるが、一部の形状が挟持板133とは異なる。
挟持板134の導電層部(導電層)148は、挟持板133の導電層部135に相当する部材である(材料(メッキを含む)は挟持板133と同じである)。導電層部148は金型(図示略)を利用して導電層部135と同じ要領により成形したものである。導電層部148の右側面の絶縁部用凹部136、137と対応する位置には絶縁部用凹部136、137と同形状(左右対称形状)の絶縁部用凹部149、150が凹設してある。さらに、導電層部148の右側面の開口凹部139、端部収納部140、連通部141とそれぞれ対応する位置には開口形成用凸部151、中間凹部152、押圧用突条153がそれぞれ設けてある。押圧用突条153は、絶縁部用凹部149と絶縁部用凹部150の間に位置する突条部の表面及び絶縁部用凹部150の直下に位置する部分(係合凸部148Aを設けた部分)に突設してある。なお、導電層部148の右側面を示した図は存在しないが、後述するようにこれら絶縁部用凹部149、150、開口形成用凸部151、中間凹部152、押圧用突条153の形状は導電層部160の右側面に形成した絶縁部用凹部149、150、開口形成用凸部151、中間凹部152、押圧用突条153と同一なので導電層部160の右側面を開示した図36及び図38を参照されたい。
さらに、導電層部148には導電層部135の前側係合溝135Cと後側係合溝135Dに相当する前側係合溝148Cと後側係合溝148Dが形成してある。さらに導電層部148の右側面の係合凹部135Aと対応する位置には係合凸部148Aが突設してあり(図34、図35参照)、かつ係合ピン135Bと同じ位置には係合ピン135Bと同じ形状の係合ピン148Bが突設してある(図35参照)。また、導電層部148の左側面前端部の下端部にはキー溝135Eと左右対称形状のキー溝148Eが凹設してある。さらに、図33、図48、図49に示すように、導電層部148の左側面の前半部の上縁部148Fと下縁部148Gは共に面取りされている。
導電層部148の右側面には合成樹脂からなる絶縁部155を嵌め込む。この絶縁部155は、金型(図示略)を利用して導電層部148とは別個に成形するものである(材料及び成形方法は絶縁部143と同じである)。この絶縁部155の右側面には、挟持板133の絶縁部143の開口凹部144に相当する4つの開口凹部156(図34、図35参照)、及び端部収納部145と同形状の端部収納部(図示略)が凹設してある。一方、絶縁部143の連通部142に相当するものは凹設されていないが、各連通部142と対向する部分には側面形状が各連通部142と略同一である押圧用突条154が突設してある(図35参照)。さらに絶縁部155の左側面には絶縁部143の嵌合凹部143Aに相当する2つの嵌合凹部155Aが凹設してある(図35参照)。
挟持板133と挟持板134の間に挟み込まれる挟持板138の導電層部160(材料(メッキを含む)は導電層部135及び導電層部148と同じであり、導電層部135及び導電層部148と同じ要領により金型(図示略)を利用して成形したものである)は図36、図38及び図39に示す形状である。
図38に示すように導電層部160の右側面には導電層部148と同じ形状の絶縁部用凹部149、150、開口形成用凸部151、中間凹部152、押圧用突条153が形成してある(押圧用突条153は、絶縁部用凹部149と絶縁部用凹部150の間に位置する突条部の表面及び絶縁部用凹部150の直下に位置する部分(係合凸部160A1を設けた部分)に突設してある)。さらに導電層部160の右側面における係合凹部135Aと対向する位置には係合凹部135Aに嵌合可能な係合凸部160A1が突設してあり、係合ピン135Bと対向する位置には係合ピン135Bと同形状の係合ピン160Bが突設してある。図39に示すように導電層部160の左側面には絶縁部用凹部136、137、開口凹部139、端部収納部140、連通部141が形成してある。さらに導電層部160の左側面における係合凸部160A1と対応する位置には係合凹部160A2が凹設してあり、左側面における絶縁部143の嵌合凹部143Aと対応する位置には係合ピン160Bが突設してある。さらに導電層部160の上端部の左側面の前端部には前側係合凹部160Cが凹設してあり、該上端部の後端部には後側係合溝160Dが凹設してある。また、図36に示すように導電層部160の下面にはロック爪160Hが突設してある。
導電層部160の成形後に、導電層部160とは別個に成形した絶縁部155と絶縁部143を、導電層部160の左右両側部に嵌め込み絶縁部143、155及び導電層部160を一体化することにより挟持板138が完成する。
挟持板133の絶縁部143と挟持板138の絶縁部155の間、及び挟持板134の絶縁部155と挟持板138の絶縁部143の間にはそれぞれ計6本のコンタクトが挟み込まれる。このコンタクトは2本のグランドコンタクト165A、165Dと、4本のシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fと、からなる。各コンタクト165A、B、C、D、E、Fの材質及び製法は第1の実施形態と同じである。グランドコンタクト165A、165D、及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fの側面形状は総て略L字形であり、それぞれの長さは互いに異なる。総てのグランドコンタクト165A、165D及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fの前端部はばね状二股部166となっており、下端部はプレスフィット端子167となっている。
グランドコンタクト165A、165D及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fは次の要領によって挟持板133と挟持板138の間及び挟持板134と挟持板138の間に挟持され、挟持板133、挟持板134及び挟持板138と一体化する。
まず、グランドコンタクト165Aとグランドコンタクト165Dのばね状二股部166を、(挟持板133の)導電層部135及び(挟持板138の)導電層部160の端部収納部140に収容し、かつグランドコンタクト165Aとグランドコンタクト165Dのばね状二股部166とプレスフィット端子167の間の部分(導体部)を導電層部135及び導電層部160の連通部141と、挟持板133及び挟持板138の絶縁部143の対応する連通部146とで保持し、グランドコンタクト165Aとグランドコンタクト165Dのプレスフィット端子167を挟持板133及び挟持板138の下方に突出させる。また、これと同時にシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166を挟持板133及び挟持板138の絶縁部143に形成した各端部収納部145に収納し、かつシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166とプレスフィット端子167の間の部分(導体部)を挟持板133及び挟持板138の絶縁部143に形成した連通部142で保持し、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのプレスフィット端子167を挟持板133及び挟持板138の下方に突出させる。
次いで、このようにグランドコンタクト165A、165D、及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fを装着した挟持板133(導電層部135と絶縁部143)の左側面に挟持板138(導電層部160と絶縁部155)の右側面を合わせ、さらに挟持板138(導電層部160と絶縁部143)の左側面に挟持板134(導電層部148と絶縁部155)の右側面を合わせる。さらにこのとき、導電層部135の各係合凹部135Aに導電層部160の各係合凸部160A1をそれぞれ嵌合し、導電層部160の各係合凹部160A2に導電層部148の各係合凸部148Aを嵌合する。すると、挟持板134及び挟持板138の絶縁部155の右側面が挟持板138及び挟持板133の絶縁部143の左側面にそれぞれ密着し、かつ導電層部148の右側面と導電層部160の左側面、及び導電層部160の右側面と導電層部135の左側面が互いに密着する。さらに、互いに対向する絶縁部143の開口凹部144と絶縁部155の開口凹部156によって絶縁部143及び絶縁部155の前端部に嵌合孔169が形成される(図29及び図33参照)。同様に、導電層部135の開口凹部139と導電層部160の開口形成用凸部151によって(開口形成用凸部151が開口凹部139の左側開口部を塞ぐことによって)コンタクトモジュール131の前端部に嵌合孔170が形成され、かつ導電層部160の開口凹部139と導電層部148の開口形成用凸部151によって導電層部135及び導電層部160の前端部に嵌合孔170が形成される(図29及び図33参照)。さらに、図44に示すようにシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166は、挟持板133及び挟持板138の絶縁部143に形成した各端部収納部145と、挟持板138及び挟持板134の絶縁部155の上記端部収納部とで形成された空間内に位置する。さらに、導電層部160の右側面に形成したグランドコンタクト165Dより狭幅の押圧用突条153がグランドコンタクト165Dの左側面に圧接し、このグランドコンタクト165Dの右側面が導電層部135の連通部(コンタクト保持溝)141の底面(左側面)に圧接する。同様に導電層部160の右側面に形成したグランドコンタクト165Aより狭幅である押圧用突条153がグランドコンタクト165Aの左側面に圧接し、このグランドコンタクト165Aの右側面が導電層部135の連通部141の底面に圧接し、さらに導電層部148の右側面に形成した2つの押圧用突条153がグランドコンタクト165A及びグランドコンタクト165Dの左側面に圧接し、このグランドコンタクト165A及びグランドコンタクト165Dの右側面が導電層部160の連通部141の底面に圧接する。従って、グランドコンタクト165A及びグランドコンタクト165Dはコンタクトモジュール131、132の導電層部135、148、160と確実に電気的に導通する。さらに、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fが隣り合う絶縁部143の各連通部(コンタクト保持溝)142の底面(左側面)と絶縁部155の右側面に突設した各押圧用突条154とによって挟持される(連通部142の底面(左側面)と絶縁部155の押圧用突条154に接触する)。
このようにして左右2つのコンタクトモジュール131が組み立てられる。
次にコンタクトモジュール132の構造について説明する。
コンタクトモジュール132は、挟持板133(導電層部135、絶縁部143)の左側面と挟持板134(導電層部148、絶縁部155)の右側面を接合し、挟持板133と挟持板134の間で2本のグランドコンタクト165A、165D及び4本のシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fを挟持したものである。このようにしてコンタクトモジュール132を構成すると、コンタクトモジュール132の前端部には嵌合孔169と嵌合孔170が形成される(図29及び図33参照)。
このコンタクトモジュール132の組み立て要領はコンタクトモジュール131と同様である。即ち、まずグランドコンタクト165A、165Dのばね状二股部166を、挟持板133(導電層部135)の端部収納部140に収容し、かつグランドコンタクト165A、165Dのばね状二股部166とプレスフィット端子167の間の部分(導体部)を導電層部135の連通部141と絶縁部143の連通部146とで保持し、グランドコンタクト165A、グランドコンタクト165Dのプレスフィット端子167を挟持板133(導電層部135)の下方に突出させる。さらにシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166を挟持板133の絶縁部143に形成した各端部収納部145に収納し、かつシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166とプレスフィット端子167の間の部分(導体部)を絶縁部143に形成した連通部142で保持し、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのプレスフィット端子167を挟持板133(導電層部135)の下方に突出させる。次いで、このようにグランドコンタクト165A、165D、及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fを装着した挟持板133(導電層部135と絶縁部143)の左側面に挟持板134(導電層部148と絶縁部155)の右側面を合わせ、さらに導電層部135の各係合凹部135Aに導電層部148の各係合凸部148Aを嵌合する。すると、導電層部148の右側面に形成した押圧用突条153がグランドコンタクト165A及びグランドコンタクト165Dの左側面に圧接し、このグランドコンタクト165A及びグランドコンタクト165Dの右側面が導電層部135の連通部(コンタクト保持溝)141の底面(左側面)に圧接する。さらに、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fが絶縁部143の連通部(コンタクト保持溝)142の底面(左側面)と絶縁部155の押圧用突条154とによって挟持される。
このようにして組み立てられた2つのコンタクトモジュール131と一つのコンタクトモジュール132とからなるコンタクトモジュール群172の各コンタクトモジュール131、132が互いに分離しないようにするための部材が連結棒173と保持部材175である。
連結棒173はコンタクトモジュール群172の左右寸法と略同じ長さ(左右寸法)の断面略L字形の部材であり、挿入突部174Aと当接部174Bを具備している。
保持部材175は断面略コ字形状の部材であり、垂直部176と、共に垂直部176の上下両端部から後方に向かって延びる上片部177及び下片部178と、を具備している。
垂直部176には上下に6個並べた貫通孔179が左右方向に5列穿設してある。
下片部178の上面の中央部には前後方向に延びるガイドキー180が左右一対として突設してある。さらに下片部178の上面の左右両側部には前後方向に延びるガイドキー182がそれぞれ突設してある。また、左右のガイドキー180の前端部には係合キー183がそれぞれ突設してある。図47及び図48に示すように、左右の係合キー183は下方から上方に向かうにつれて幅(左右寸法)が大きくなり、かつ後方から前方に向かうにつれて幅が大きくなっている。別言すると、係合キー183の左右の側面はテーパ面となっている。また、左右のガイドキー182の前端部には係合キー184がそれぞれ突設してある。左右の係合キー184の内側面は下方から上方に向かうにつれてより内側(左側の係合キー184は右側、右側の係合キー184は左側)に位置し、かつ後方から前方に向かうにつれてより内側に位置するテーパ面となっている。さらに、下片部178の底面(上面)には左右一対のロック孔185が穿設してある(このロック孔185は、コンタクトモジュール131、132に保持部材175を装着したときにコンタクトモジュール131の導電層部160のロック爪160Hと対応する)。
上片部177の後端面には左右一対の係止突起186と、左右の係止突起186の間に位置する係止突起186より広幅の係止突起187と、が突設してある。さらに、図48に示すように、上片部177の下面の中央部には該下面の前端から後端まで延びる左右一対のガイドキー188が突設してあり、上片部177の下面の左右両側部には該下面の前端から後端まで延びる左右一対のガイドキー189が突設してある。
次にコンタクトモジュール群172、連結棒173及び保持部材175を一体化する要領について説明する。
まずコンタクトモジュール群172と保持部材175を一体化する要領について説明する。
この場合はまず図29及び図30に示すように前方から保持部材175をコンタクトモジュール群172に接近させる。そして、図49に示すように、コンタクトモジュール132の導電層部148の下縁部148Gと左側のコンタクトモジュール131の導電層部135の下縁部135Gとの間に形成されたV字溝及びコンタクトモジュール132の導電層部135の下縁部135Gと右側のコンタクトモジュール131の導電層部148の下縁部148Gとの間に形成されたV字溝に、下片部178の一対のガイドキー180をそれぞれ係合し、かつ、左側のコンタクトモジュール131の導電層部148の下縁部148Gと右側のコンタクトモジュール131の導電層部135の下縁部135Gとに、下片部178の一対のガイドキー182をそれぞれ係合する。さらに、図49に示すように、コンタクトモジュール132の導電層部148の上縁部148Fと左側のコンタクトモジュール131の導電層部135の上縁部135Fとの間に形成されたV字溝及びコンタクトモジュール132の導電層部135の上縁部135Fと右側のコンタクトモジュール131の導電層部148の上縁部148Fとの間に形成されたV字溝に、上片部177の一対のガイドキー188をそれぞれ係合し、かつ、左側のコンタクトモジュール131の導電層部148の上縁部148Fと右側のコンタクトモジュール131の導電層部135の上縁部135Fとに、上片部177の一対のガイドキー189をそれぞれ係合する。そして、このまま保持部材175をコンタクトモジュール群172に対してガイドキー180、182、188、189に沿って後方にスライドさせる。すると、保持部材175の垂直部176の後面がコンタクトモジュール群172の前面に当接し、上片部177がコンタクトモジュール群172の上面の前半部を覆い、かつ下片部178がコンタクトモジュール群172の下面の前半部を覆う。さらに、左側の係止突起186が左側のコンタクトモジュール131の前側係合溝148C及び前側係合凹部160Cに嵌合し、右側の係止突起186が右側のコンタクトモジュール131の前側係合溝135Cに嵌合し、係止突起187が左側のコンタクトモジュール131の前側係合溝135C、コンタクトモジュール132の前側係合溝148Cと前側係合溝135C、及び右側のコンタクトモジュール131の前側係合溝148Cと前側係合凹部160Cによってコンタクトモジュール群172の上端部に形成された横長溝に嵌合する。さらに、図48に示すように下片部178の一対の係合キー183が、コンタクトモジュール132のキー溝148Eと左側のコンタクトモジュール131のキー溝135Eとによって形成された凹部とコンタクトモジュール132のキー溝135Eと右側のコンタクトモジュール131のキー溝148Eとによって形成された凹部にそれぞれ嵌合し、かつ左右の係合キー184が左側のコンタクトモジュール131のキー溝148Eと右側のコンタクトモジュール131のキー溝135Eにそれぞれ嵌合する。つまり、各コンタクトモジュール131、132が隣り合う2つの係合キー183、184により挟まれる状態となる。また、下片部178の左右のロック孔185に左右のコンタクトモジュール131の導電層部160のロック爪160Hがそれぞれ嵌合する(図示略)。
コンタクトモジュール群172と保持部材175をこのようにして一体化すると、図47〜図49に示すように、左右のコンタクトモジュール131と中央のコンタクトモジュール132の間に隙間が形成される。
次にコンタクトモジュール群172と連結棒173を一体化する要領について説明する。
コンタクトモジュール群172を構成すると、各導電層部135、148、160の各後側係合溝135D、148D、160Dが左右方向に並ぶことにより一つの横長係合溝を構成する(図30等参照)。連結棒173は、その挿入突部174Aを該横長係合溝に嵌合し、かつその当接部174Bの前面をコンタクトモジュール群172の上端部の後端面に当接することによりコンタクトモジュール群172と一体化する。
このようにコンタクトモジュール群172、連結棒173及び保持部材175によってリセプタクルコネクタ130を構成したら、リセプタクルコネクタ130の下面から突出する各グランドコンタクト165A、165D、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fの各プレスフィット端子167を、基板CB1(図27及び図28参照)の貫通孔に打ち込む。すると、各グランドコンタクト165A、165Dのプレスフィット端子167は基板CB1上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのプレスフィット端子167は該基板CB1上の回路パターンに接続する。
次に、プラグコネクタ120について主に図50から図56を利用して説明する。
プラグコネクタ120は大きな構成要素として2つのコンタクトモジュール121と、一つのコンタクトモジュール122と、連結棒173と、保持部材110と、を具備している。
コンタクトモジュール121の構造はコンタクトモジュール131と略同一である。異なるのはグランドコンタクトピン125A、125Dと、シグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fの構造のみである。
図51等に示すようにグランドコンタクトピン125A、125Dと、シグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fは総て接触端部126とプレスフィット端子127を具備しており、その前後長はグランドコンタクト165A、165Dとシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fより長い。接触端部126はグランドコンタクト165A、165D、及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166と接続する部分である。各グランドコンタクトピン125A、125D、シグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fの材質及び製法は第1の実施形態と同じである。
このコンタクトモジュール121の組み立て要領はコンタクトモジュール131と同じである。
コンタクトモジュール122の構造はコンタクトモジュール132と略同一であり、異なるのはグランドコンタクトピン125A、125Dと、シグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fの構造のみである。
このコンタクトモジュール122の組み立て要領はコンタクトモジュール132と同じである。
保持部材110は断面略H字形状の部材であり、垂直部111と、共に垂直部111の上下両端部から前後方向に向かって延びる上片部112及び下片部113と、を具備している。上片部112と下片部113は共に垂直部111から前方に延びるコンタクトモジュール保持部112A、コンタクトモジュール保持部113Aと、垂直部111から後方に延びるリセプタクルコネクタ保持部112B、リセプタクルコネクタ保持部113Bと、を有している。
垂直部111には上下に6個並べた貫通孔114が左右方向に5列穿設してある。さらに、コンタクトモジュール保持部113Aにはガイドキー180、ガイドキー182、係合キー183、係合キー184及びロック孔185が保持部材175と同じ態様で設けてあり、コンタクトモジュール保持部112Aには係止突起186、係止突起187、ガイドキー188及びガイドキー189が保持部材175と同じ態様で設けてある。
このような構造のプラグコネクタ120は、リセプタクルコネクタ130と同じ要領によって保持部材110と連結棒173を2つのコンタクトモジュール121及びコンタクトモジュール122と一体化することにより構成する。垂直部111をコンタクトモジュール群116に組み付けると、図示するように各グランドコンタクトピン125A、125D及びシグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fの各接触端部126が垂直部111の対応する貫通孔114から垂直部111の後方に突出する。さらに、図53及び図54に示すように、左右のコンタクトモジュール121と中央のコンタクトモジュール122の間には隙間が形成される。
そして、グランドコンタクトピン125A、125Dのプレスフィット端子127を基板CB2(図27及び図28参照)の貫通孔に打ち込むと、各グランドコンタクトピン125A、125Dのプレスフィット端子127が基板CB2上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fのプレスフィット端子127が該基板CB2上の回路パターンに接続する。
以上構成のリセプタクルコネクタ130とプラグコネクタ120を図28に示すように保持部材110のリセプタクルコネクタ保持部112Bを保持部材175の上片部177の上面に被せかつリセプタクルコネクタ保持部113Bを下片部178の下面に被せながら接続すると、プラグコネクタ120の各グランドコンタクトピン125A、125D、及びシグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125Fの接触端部126がリセプタクルコネクタ130の対応する貫通孔179を貫通した後に対応する嵌合孔169、170に嵌合し、リセプタクルコネクタ130(コンタクトモジュール131、コンタクトモジュール132)の内部に進入する。そして、各接触端部126は対応するグランドコンタクト165A、165D、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fのばね状二股部166を弾性変形させながら該ばね状二股部166の内部に進入し、各ばね状二股部166と互いに接触する。
従って、グランドコンタクトピン125A、125D及びグランドコンタクト165A、165Dは、リセプタクルコネクタ130側の基板CB1の接地パターン及びプラグコネクタ120側の基板CB2の接地パターンと電気的に接続し、一方、シグナルコンタクトピン125B、125C、125E、125F、及びシグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fはリセプタクルコネクタ130側の基板CB1の回路パターン及びプラグコネクタ120側の基板CB2の回路パターンと電気的に接続する。
以上説明した第2の実施形態のコネクタ100は、各コンタクトモジュール121、122、131、132の基本構造が第2の実施形態のコンタクトモジュール31、32と同じなので第1の実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
さらに、リセプタクルコネクタタ130のコンタクトモジュール131、132のみならずプラグコネクタ120のコンタクトモジュール121、122も互いに離間しているので、プラグコネクタ120とリセプタクルコネクタタ130のいずれにおいても、いずれかのコンタクトモジュールに入った外部ノイズや当該コンタクトモジュールで生じた内部ノイズが他のコンタクトモジュールの伝送特性に悪影響を及ぼすおそれは小さい。
さらに、各コンタクトモジュール121及びコンタクトモジュール131は2組のコンタクトとコンタクトピン(125A、125B、125C、125D、125E、125F、165A、165B、165C、165D、165E、165F)を3枚の挟持板133、134、138で挟む構造なので、1組のコンタクト(65A、65B、65C、65D、65E、65F)を2枚の挟持板33、34で挟む第1の実施形態のコンタクトモジュール31に比べて以下の利点がある。
第一に、第1の実施形態では、例えば2組のコンタクトを挟むためには挟持板33、34が合計4枚必要になるが、第2の実施形態では合計3枚で可能となる。つまり、部品点数や組立工数、さらには部品毎に行うめっき等の工程の処理時間が削減できるので、生産性向上や製造コスト低減が可能となる。
第二に、第2の実施形態のコンタクトモジュール121及びコンタクトモジュール131を挟持板133、134と、挟持板133、134よりも厚みがあり自身の機械的強度が高い138と、で構成しているので、2枚の挟持板33、34によって構成した第1の実施形態のコンタクトモジュール31に比べてコンタクトモジュール及びコンタクトモジュール群としての機械的強度を高めることができる。
さらに、保持部材110と保持部材175が左右の側壁を具備しておらず、かつ、プラグコネクタ120とリセプタクルコネクタ130の左右両側部を構成するコンタクトモジュール121及びコンタクトモジュール131の3枚の挟持板133、134、138のうちの左右両側部を構成する部材である導電層部135及び導電層部148の板厚を導電層部160の板厚の半分より小さくしているので、総てのコンタクト(125A、125B、125C、125D、125E、125F、165A、165B、165C、165D、165E、165F)の左右方向間隔を同一にして、複数のプラグコネクタ120またはリセプタクルコネクタ130を左右方向に並べることが可能である。
また、保持部材110の垂直部111に貫通孔114を穿設してあるので、各コンタクトピン(125A、125B、125C、125D、125E、125F)を所定の位置に保持しやすい(アライメントを確保しやすい)。同様に、保持部材175の垂直部176には貫通孔179を穿設してあるので、リセプタクルコネクタ130の各コンタクトピン(125A、125B、125C、125D、125E、125F)をリセプタクルコネクタ130のコンタクトモジュール131、132の内部に正確に導き易い(各グランドコンタクト165A、165D、シグナルコンタクト165B、165C、165E、165Fと接触させ易い)。
以上、本発明を第1及び第2の本実施形態に基づいて説明したが、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、第1の実施形態では各コンタクトモジュール31を2枚(一対)の挟持板33、34によって構成し、第2の実施形態では各コンタクトモジュール121及びコンタクトモジュール131を3枚の挟持板133、134、138によって構成しているが、各コンタクトモジュールを4枚以上の複数枚で構成し、隣り合う挟持板間でコンタクトまたはコンタクトピンを挟持する構造としてもよい。図57及び図58はその一例であり、この変形例のリセプタクルコネクタ190のコンタクトモジュール191は6枚の挟持板(4枚の挟持板138と左右の挟持板133、134)からなり、隣り合う挟持板の間で5組のコンタクト(165A、165B、165C、165D、165E、165F)を挟持している。この構造のコンタクトモジュール191を左右に並べてリセプタクルコネクタやプラグコネクタを構成する場合も、隣り合うコンタクトモジュール191の間には隙間を形成する。
また、リセプタクルコネクタ30、プラグコネクタ120、リセプタクルコネクタ130に設けるコンタクトを二種類のコンタクト(グランドコンタクト65A、65D、シグナルコンタクト65B、65C、65E、65F、125A、125D、125B、125C、125E、125F、165A、165B、165C、165D、165E、165F)で構成したが、例えば図59と図60に示すように総てのコンタクトをシグナルコンタクトとしてもよい。
図59は第1の実施形態のリセプタクルコネクタ30をシングル伝送態様とした例である。この変形例では、導電層部35と導電層部48のそれぞれの対向面に計6本の絶縁部用凹部68を凹設し、各絶縁部用凹部68を埋めるように絶縁部43と絶縁部55を一体成形してある。そして、挟持板33と挟持板34の対向する絶縁部43と絶縁部55で1本のシグナルコンタクト65を挟み込んでいる。
図60は第1の実施形態のリセプタクルコネクタ30を差動伝送態様とした例である。この変形例では、導電層部35と導電層部48のそれぞれの対向面に計3本の絶縁部用凹部71を凹設し、各絶縁部用凹部71には絶縁部用凹部71を埋めるようにして絶縁部43と絶縁部55を嵌め込んである。そして、挟持板33と挟持板34の対向する絶縁部43と絶縁部55で2本のシグナルコンタクト65を挟み込んでいる。
また、図示は省略してあるが隣り合う挟持板33、34、133、134、138の導電層部と絶縁部で挟持するコンタクトまたはコンタクトピンの数は一つ以上であればいくつでもよい。
さらに、対向する2つの導電層部の双方にコンタクト保持溝を形成してもよい。また、対向する2つの絶縁部の一方のみにコンタクト保持溝を形成し、他方にはコンタクト保持溝を形成せずに実施することも可能である。
また、第1の実施形態において各コンタクトモジュール31を保持部材75で一体化する代わりに、第2の実施形態の保持部材175と同様の保持部材を利用して各コンタクトモジュール31を一体化してもよい。
さらに、上記両実施形態では挟持板33、34の絶縁部用凹部36、37、49、50の側縁部(各シグナルコンタクト65B、65C、65E、65Fと平行に延びる部分。実施形態では絶縁部用凹部36、37、49、50の上縁と下縁をなす部分。)や挟持板133、134、138の絶縁部用凹部136、137、149、150の側縁部はいずれも導電層部35、48、135、148、160によって覆われているが、その一部が導電層部によって覆われない形状として実施してもよい。図61はその一例(第1の実施形態の変形例)であり、絶縁部用凹部77の一部(上部)が導電層部35によって覆われない。
さらに、第1の実施形態において合成樹脂材料に導電層部35、48を形成し、この導電層部35、48とは別個に(導電層部35、48から離れた状態で)絶縁部43、55を形成し、形成した絶縁部43、55を導電層部35、48にそれぞれ嵌め込むことにより挟持板33、34を製造することも可能である。また、第2の実施形態において合成樹脂材料に導電層部135、148、160を形成し、金型を利用してこの導電層部135、148、160に絶縁部143、155を一体成形(所謂2色成形)してもよい。
さらに、合成樹脂材料の表面全体に導電層部35、48、135、148、160を形成した後、絶縁部43、55、143、155が形成される部分の導電層部(メッキ)35、48、135、148、160を取り除き、この取り除いた部分に絶縁部43、55、143、155を形成してもよい。
続いて、図62〜図76を参照しながら本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後及び左右の方向は図中の矢印の方向を基準としている。
本実施形態のコネクタ200はグランド用コンタクト(グランド用コンタクトピン)とシグナル用コンタクト(シグナル用コンタクトピン)を具備する差動伝送用のコネクタであり、第1の実施形態と同じ用途に利用可能である。コネクタ200は、互いに着脱可能かつ図63に示すように結合することにより互いに電気的に接続するリセプタクルコネクタ220とプラグコネクタ300を備えている。
まずリセプタクルコネクタ220について主に図64から図73を利用して説明する。
リセプタクルコネクタ220は大きな構成要素として3つのコンタクトモジュール230と、連結棒280と、保持部材290とを具備している。
まずコンタクトモジュール230の構造について説明する。
3つのコンタクトモジュール230は総て互いに左右対称をなす一対の挟持板231と、左右の挟持板231の間に位置する絶縁部材260と、6本のグランドコンタクト270A、270C、270Eと、6本のグランドコンタクト270B、270D、270Fと、を有している。
図67から図70に示すように挟持板231は2種類の樹脂部材を一体化したものである。
挟持板231の基材である左右の導電層部(導電層)232は互いに左右対称であり、絶縁性の合成樹脂料を図70に示す形状となるように金型(図示略)を利用して成形した後に、成形品の表面全体に第1の実施形態と同じ要領でめっきを施した部材である。
図示するように左右の導電層部232の対向面には、導電層部232の前端面と底面を連通する3本の絶縁部用凹部233、234、235が凹設してある。また、絶縁部用凹部233と絶縁部用凹部234の間、及び絶縁部用凹部234と絶縁部用凹部235の間に位置する2本の突条部と、絶縁部用凹部235の直下に位置する部分とには、導電層部232の前端面から後方に延びる開口凹部237と、開口凹部237の後端に連なる開口凹部237より広幅の端部収納部(コンタクト保持溝)238と、端部収納部238から導電層部232の底部まで延びる連通部(コンタクト保持溝)239と、がそれぞれ凹設してある。図示するように、この2本の突条部及び絶縁部用凹部235の直下に位置する部分の厚みは、導電層部232の上端部及び下端部の厚みの略半分となっている。
さらに、導電層部232の上端部の前部は後部に比べて一段下がった前側段部236となっており、この前側段部236の上面には前側段部236に比べて狭幅の前側係合凸部240が突設してある。また、導電層部232の後端面の上端部近傍には後側係合凹部241が凹設してあり、後側係合凹部241の天井面の角部にはキー溝242が形成してある。また、左右の導電層部232の外側面の前端部の下端部にはキー溝243が凹設してある。
このような形状として成形した左右の導電層部232の対向面には、図67及び図68等に示すように合成樹脂からなる絶縁部245を嵌め込む。左右の絶縁部245の厚みは絶縁部用凹部234及び絶縁部用凹部235の深さと略同一であり、かつ左右の絶縁部245は互いに左右対称である。絶縁部245は金型(図示略)を利用して導電層部232とは別個に成形するものであり、図67〜図69に示すように、絶縁部用凹部233、234、235とそれぞれ略同一形状の嵌合突条部246、247、248を具備しており、嵌合突条部246、247、248には、開口凹部237と同形状の開口凹部249と、開口凹部249の後端に連なる端部収納部238と同形状の端部収納部(コンタクト保持溝)250と、各端部収納部250の後端から絶縁部245の下端まで延びる連通部(コンタクト保持溝)251と、が凹設してあり、さらに絶縁部245の下端部には3本の連通部(コンタクト保持溝)252が凹設してある。
このような構造の絶縁部245は、その嵌合突条部246、247、248をそれぞれ絶縁部用凹部233、234、235に嵌合することにより導電層部232と一体化する。図67及び図68に示すように、導電層部232と一体化した絶縁部245は、その内側面が導電層部232の上記2本の突条部及び絶縁部用凹部235の直下に位置する部分の側面と連続し、かつ、各連通部252が導電層部232の対応する連通部239とそれぞれ連通する。
左右の挟持板231によって挟まれる絶縁部材260は合成樹脂からなる板状部材である。絶縁部材260の側面形状は、左右の導電層部232の対向面に凹設された嵌合用凹部255(上下の板厚が厚い部分の間に形成された凹部)と略同一であり、その厚みは左右の導電層部232の上端部及び下端部の厚みの合計の略半分である。
絶縁部材260の左右両側面の前端部には、開口凹部237及び開口凹部249と同形状である6本の開口凹部261が上下方向に並べて凹設してあり、さらに両側面には対応する開口凹部261の後端に連なる端部収納部238及び端部収納部250と同形状の端部収納部(コンタクト保持溝)262が凹設してある。
左側の挟持板231の右側面と絶縁部材260の左側面の間、及び、右側の挟持板231の左側面と絶縁部材260の右側面の間にはそれぞれ計6本のコンタクトが挟み込まれる。このコンタクトは3本のグランドコンタクト270A、270C、270Eと、3本のシグナルコンタクト270B、270D、270Fと、からなる。各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fの材質及び製法は第1の実施形態と同じである。各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fの側面形状は総て略L字形であり、それぞれの長さ(形状)は互いに異なる。各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fの前端部はばね状二股部271となっており、下端部はプレスフィット端子272となっている。
各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fは次の要領によって左右の挟持板231及び絶縁部材260と一体化する。
まず、左右の挟持板231の導電層部232の3つの端部収納部238に、グランドコンタクト270A、270C、270Eのばね状二股部271を収容し、かつ、ばね状二股部271とプレスフィット端子272の間の部分を、各端部収納部238に連続する連通部239と各連通部239に連続する絶縁部245の連通部252とに嵌合し、各プレスフィット端子272を連通部252の下方に突出させる。また、左右の挟持板231の絶縁部245の3つの端部収納部250に、シグナルコンタクト270B、270D、270Fのばね状二股部271を収容し、かつ、ばね状二股部271とプレスフィット端子272の間の部分を、各端部収納部250に連続する連通部251に嵌合し、各プレスフィット端子272を連通部251の下方に突出させる。そして、絶縁部材260の左半部を左側の挟持板231の嵌合用凹部255に嵌め込み、かつ、絶縁部材260の右半部を右側の挟持板231の嵌合用凹部255に嵌め込む。すると、左右の挟持板231の対向面同士が接触し、かつ、各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fのばね状二股部271が絶縁部材260の対応する端部収納部262に収納される。さらに、左右の挟持板231の開口凹部237と、各開口凹部237と対向する絶縁部材260の開口凹部261とによって嵌合孔が形成され、かつ、左右の開口凹部249と、各開口凹部249と対向する絶縁部材260の開口凹部261とによって嵌合孔が形成される。
このようにして組み立てられたコンタクトモジュール230の各シグナルコンタクト270B、270D、270Fは、絶縁部材260を挟んで隣り合うもの同士が差動ペアを構成する。即ち、隣り合うシグナルコンタクト270B同士、隣り合う270D同士、及び、隣り合う270F同士がそれぞれ差動ペアを構成する。
このようにして組み立てられた3つのコンタクトモジュール230からなるコンタクトモジュール群275の各コンタクトモジュール230が互いに分離しないように結合するための部材が連結棒280と保持部材290である。
連結棒280はコンタクトモジュール群275の左右寸法と略同じ長さ(左右寸法)の断面略L字形の樹脂部材であり、略水平な挿入突部281と、略垂直な当接部282と、を具備している。さらに、挿入突部281の上面の両端部には一対の係合突部283が突設してあり、左右の係合突部283の間には係合突部283より広幅の一対の係合突部284が突設してある。
保持部材290は断面略コ字形状の樹脂部材であり、垂直部291と、共に垂直部291の上下両端部から後方に向かって延びる上片部292及び下片部293と、を具備している。垂直部291には上下に6個並べた貫通孔294が左右方向に6列穿設してある。また、下片部293の上面の前端部の左右両端には一対の係合突部295が突設してあり、左右の係合突部295の間には係合突部295より広幅の係合突部296が突設してある。さらに、上片部292の下面の前部には後方に向かって延びる3本の係合溝297が凹設してある。
コンタクトモジュール群275の後端面には各コンタクトモジュール230の後側係合凹部241によって構成された左右方向に延びる溝が形成されているので、この溝に連結棒280の挿入突部281を嵌合すると、当接部282の前面がコンタクトモジュール230の上端部の後端面に当接する(図62、図63、図72参照)。さらに、左右の係合突部283が左右のコンタクトモジュール230の外側のキー溝242に係合し、かつ、左右の係合突部284が、右側のコンタクトモジュール230と中央のコンタクトモジュール230の隣り合うキー溝242と、左側のコンタクトモジュール230と中央のコンタクトモジュール230の隣り合うキー溝242とに係合するので、連結棒280によって各コンタクトモジュール230の後部が互いに結合される。
一方、コンタクトモジュール群275の前部に保持部材290を被せると、各コンタクトモジュール230の前側段部236によって形成された凹みに上片部292が嵌合し、かつ下片部293がコンタクトモジュール群275の下面の前部に係合する。また、図73に示すように、上片部292の3本の係合溝297が各コンタクトモジュール230の前側係合凸部240に嵌る。さらに、下片部293に突設した一対の係合突部295が左右のコンタクトモジュール230の外側のキー溝243に係合し、かつ、左右の係合突部296が右側のコンタクトモジュール230と中央のコンタクトモジュール230の隣り合うキー溝243と、左側のコンタクトモジュール230と中央のコンタクトモジュール230の隣り合うキー溝243とに係合するので、保持部材290によって各コンタクトモジュール230の前部が互いに結合される。
コンタクトモジュール群275と連結棒280と保持部材290をこのようにして一体化すると、図73に示すように、左右のコンタクトモジュール230と中央のコンタクトモジュール230の間にはそれぞれ隙間が形成される。
このようにした組み立てられたリセプタクルコネクタ220の各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fのプレスフィット端子272を基板CB1(図62及び図63参照)の貫通孔に打ち込むと、各グランドコンタクト270A、270C、270Eのプレスフィット端子272が基板CB1上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクト270B、270D、270Fのプレスフィット端子272が該基板CB2上の回路パターンに接続する。
次に、プラグコネクタ300について主に図74及び図75を利用して説明する。
プラグコネクタ300は大きな構成要素として3つのコンタクトモジュール310と、連結棒280と、保持部材330と、を具備している。
コンタクトモジュール310の構造はリセプタクルコネクタ220のコンタクトモジュール230と略同一である。異なるのはグランドコンタクトピン315A、315C、315Eと、シグナルコンタクトピン315B、315D、315Fの構造のみである。
図75に示すように各コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fは総て接触端部316とプレスフィット端子317を具備しており、その前後長はコンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fより長い。接触端部316はコンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fのばね状二股部271と接続する部分である。各コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fの材質及び製法は第1の実施形態と同じである。
グランドコンタクトピン315A、315C、315Eは、導電層部232の開口凹部(コンタクト保持溝)237、端部収納部(コンタクト保持溝)238、連通部(コンタクト保持溝)239及び絶縁部245の連通部(コンタクト保持溝)252に嵌っており、接触端部316が導電層部232の開口凹部237と絶縁部材260の開口凹部(コンタクト保持溝)261によって形成された嵌合孔からコンタクトモジュール310の後方に突出している。一方、シグナルコンタクトピン315B、315D、315Fは、絶縁部245の開口凹部249(コンタクト保持溝)、端部収納部(コンタクト保持溝)250及び連通部(コンタクト保持溝)251に嵌っており、接触端部316が絶縁部245の開口凹部249と絶縁部材260の開口凹部(コンタクト保持溝)261によって形成された嵌合孔からコンタクトモジュール310の後方に突出している。
コンタクトモジュール310の各シグナルコンタクトピン315B、315D、315Fは、絶縁部材260を挟んで隣り合うもの同士が差動ペアを構成する。即ち、隣り合うシグナルコンタクトピン315B同士、隣り合う315D同士、及び、隣り合う315F同士がそれぞれ差動ペアを構成する。
3つのコンタクトモジュール310からなるコンタクトモジュール群320の前部には連結棒280が装着され、連結棒280によって各コンタクトモジュール310の前部が互いに結合される。
一方、コンタクトモジュール群320の後部は保持部材330によって結合される。
保持部材330は断面略H字形状の樹脂部材であり、垂直部331と、共に垂直部331の上下両端部から前向に向かって延びるコンタクトモジュール保持部332及びコンタクトモジュール保持部333と、垂直部331から後方に延びるリセプタクルコネクタ保持部334及びリセプタクルコネクタ保持部335と、を有している。垂直部331には上下に6個並べた貫通孔336が左右方向に6列穿設してある。さらに、コンタクトモジュール保持部333の上面には係合突部295と係合突部296が下片部293と同じ態様で突設してあり、コンタクトモジュール保持部332の下面には係合溝297が上片部292と同じ態様で凹設してある。
コンタクトモジュール保持部332とコンタクトモジュール保持部333は、上片部292及び下片部293と同じ要領によってコンタクトモジュール群320の後部に装着され、装着されることによりコンタクトモジュール310の後部が互いに結合される。また、各コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fの接触端部316が垂直部331の対応する貫通孔336を貫通して、垂直部331の後方に突出する。
このようにコンタクトモジュール群320に連結棒280及び保持部材330を結合すると、図76に示すように、左右のコンタクトモジュール230と中央のコンタクトモジュール230の間にはそれぞれ隙間が形成される。
プラグコネクタ300のコンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fのプレスフィット端子317を基板CB2(図62及び図63参照)の貫通孔に打ち込むと、各グランドコンタクトピン315A、315C、315Eのプレスフィット端子317が基板CB2上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクトピン315B、315D、315Fのプレスフィット端子317が該基板CB2上の回路パターンに接続する。
以上構成のリセプタクルコネクタ220とプラグコネクタ300を、図63に示すように保持部材330のリセプタクルコネクタ保持部334を保持部材290の上片部292の上面に被せかつリセプタクルコネクタ保持部335を下片部293の下面に被せながら接続すると、プラグコネクタ300の各グランドコンタクトピン315A、315C、315Eの接触端部316がリセプタクルコネクタ220の嵌合孔(開口凹部237、開口凹部249、開口凹部261)に嵌合し、リセプタクルコネクタ220の内部において対応するグランドコンタクト270A、270C、270Eのばね状二股部271を弾性変形させながら、各ばね状二股部271と接続する。同様に、プラグコネクタ300の各シグナルコンタクトピン315B、315D、315Fの接触端部316がリセプタクルコネクタ220の嵌合孔(開口凹部237、開口凹部249、開口凹部261)に嵌合し、リセプタクルコネクタ220の内部において対応するシグナルコンタクト270B、270D、270Fのばね状二股部271を弾性変形させながら、各ばね状二股部271と接続する。
従って、各グランドコンタクト270A、270C、270Eとグランドコンタクトピン315A、315C、315Eは、リセプタクルコネクタ220側の基板CB1の接地パターン及びプラグコネクタ300側の基板CB2の接地パターンと電気的に接続し、一方、各シグナルコンタクト270B、270D、270Fとシグナルコンタクトピン315B、315D、315Fはリセプタクルコネクタ220側の基板CB1の回路パターン及びプラグコネクタ300側の基板CB2の回路パターンと電気的に接続する。
以上説明した本実施形態では、図73に示すように、各シグナルコンタクト270B、270D、270Fとシグナルコンタクトピン315B、315D、315Fの周囲が絶縁部245と絶縁部材260によって完全に覆われ、さらにその周囲が導電層部232に凹設した絶縁部用凹部233、234、235によって完全に覆われる。さらに、挟持板231の表面(外側面)全体を導電層部232により構成しており、しかも導電層部232における他方の挟持板231との対向面(内側面)に凹部(絶縁部用凹部233、234、235)を形成している(導電層部232の内側面の表面積が極めて大きい)ので、各絶縁部用凹部233、234、235によって、各シグナルコンタクト270B、270D、270Fとシグナルコンタクトピン315B、315D、315Fが確実にシールドされる(外部からのノイズを拾ったり、伝送時に自身が発生するノイズを外部に漏らしたりすることを極めて効果的に防止できる)。そのため、シールド特性に優れ、高速伝送が可能なコネクタ200が得られる。
しかも、差動ペアを構成する対をなすコンタクトを互いに同一仕様(同じ材質、同じ形状(長さ))にしているので、差動ペア間で伝送特性に差が生じるおそれを小さくできる。具体的には信号の時間的ズレ(ジッター)や波形の波打ち(リンギング)を抑止し、優れたシールド特性との相乗効果により信号品質を向上させることができる。
さらに第2の実施形態と同様に、リセプタクルコネクタ220のコンタクトモジュール230のみならずプラグコネクタ300のコンタクトモジュール310も互いに離間しているので、リセプタクルコネクタ220とプラグコネクタ300のいずれにおいても、いずれかのコンタクトモジュールに入った外部ノイズや当該コンタクトモジュールで生じた内部ノイズが他のコンタクトモジュールの伝送特性に悪影響を及ぼすおそれは小さい。
さらに、コンタクトモジュール230とコンタクトモジュール310を構成する挟持板231が樹脂成形品であるため、絶縁部用凹部やコンタクト保持溝等の複雑な形状部位を備えていても、生産性を低下させることなく容易に生産できる。
しかも、コンタクトモジュール230とコンタクトモジュール310の内部に金属製のシールド部材を埋設しないので、従来のコネクタに比べて部品点数を低減できるとともに、従来のコネクタと同じ数のコンタクトを設けた場合に、コンタクトモジュール230とコンタクトモジュール310を従来技術より小型化できる。
しかも、従来のコネクタでは必要だったハウジングの代わりに、保持部材290と保持部材330を利用して各コンタクトモジュール230、コンタクトモジュール310を一体化しているので、この点においても製造(組み立て)が容易であると言える。
また、挟持板231に凹設した開口凹部237、端部収納部238、連通部239と、絶縁部245に凹設した開口凹部249、端部収納部250、連通部251、連通部252と、絶縁部材260に凹設した開口凹部261、端部収納部262とによって、各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270F、コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fを挟持するので、各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270F、コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fを挟持板231と絶縁部材260によって強固に保持可能であるとともに製造(組立)が容易であり生産性が高い。
さらに、保持部材330の垂直部331に貫通孔336を穿設してあるので、各コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315F)を所定の位置に保持しやすい(アライメントを確保しやすい)。同様に、保持部材290の垂直部291には貫通孔294を穿設してあるので、コンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fをリセプタクルコネクタ220の内部に正確に導き易い(各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fと接触させ易い)。
以上、本発明を第3の実施形態に基づいて説明したが、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、図77及び図78に示す変形例のように、左右の挟持板231の間に2枚の絶縁部材345を配置してもよい。
この絶縁部材345の両側面には導電層部232と同様に絶縁部用凹部233、234、235、開口凹部237、端部収納部238、連通部239が形成してあり、絶縁部材345の両側面には絶縁部245を嵌合してある。さらに、絶縁部材345の上端の前部には前側段部346が形成してあり、前側段部346の上面には左右一対の前側係合凸部347が突設してある。また、絶縁部材345の後端面の上端部近傍には後側係合凹部348が凹設してあり、絶縁部材345の前端面の下端部にはキー溝349が凹設してある。
左側の挟持板231の嵌合用凹部255と左側の絶縁部材345の左側の嵌合用凹部255の間と、左側の絶縁部材345の右側の嵌合用凹部255と右側の絶縁部材345の左側の嵌合用凹部255の間と、右側の挟持板231の嵌合用凹部255と右側の絶縁部材345の右側の嵌合用凹部255との間には絶縁部材260がそれぞれ嵌合しており、隣り合う挟持板231と絶縁部材260の間、及び隣り合う絶縁部材345と絶縁部材260の間で各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fを挟持している。
図示は省略してあるが、このような構造のコンタクトモジュール340を複数並べることによって構成したコンタクトモジュール群の後部を、後側係合凹部241と後側係合凹部348に対応する形状の係合突部を備える連結棒によって結合し、コンタクトモジュール群の前部を、キー溝243に対応する係合突部と前側係合凸部347に対応する係合溝とを備える保持部材によって結合して、隣り合うコンタクトモジュール340の間に隙間を形成すれば、リセプタクルコネクタとプラグコネクタが完成する。
図77及び図78の変形例は、6組(1組は上下方向に並ぶ各コンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fからなる)のコンタクト群を4枚の挟持板(挟持板231、及び、絶縁部材345と2枚の絶縁部245からなる挟持板)と3枚の絶縁部材260を利用して挟む構造なので、2組のコンタクトを2枚の挟持板231と1枚の絶縁部材260とで挟むコンタクトモジュール230に比べて以下の利点がある。
第一に、コンタクトモジュール230では、例えば6組のコンタクトを挟むためには挟持板231が合計6枚必要になるが、この変形例では4枚で足りる。つまり、部品点数や組立工数、さらには部品毎に行うめっき等の工程の処理時間が削減できるので、生産性向上や製造コスト低減が可能となる。
第二に、コンタクトモジュール340を、挟持板231と、挟持板231よりも厚みがあり自身の機械的強度が高い絶縁部材345と2枚の絶縁部245からなる挟持板とで構成しているので、コンタクトモジュール230に比べてコンタクトモジュール及びコンタクトモジュール群としての機械的強度を高めることができる。
また、図77及び図78の変形例では、コンタクトモジュール340を構成する挟持板のうち、左右両側部の導電層部232の板厚を絶縁部材345の板厚の半分より小さくしているので、リセプタクルコネクタ用の保持部材とプラグコネクタ用の保持部材を左右の側壁を具備しないものとすれば、総てのコンタクト270A、270B、270C、270D、270E、270Fとコンタクトピン315A、315B、315C、315D、315E、315Fの左右方向間隔を同一にして、複数のプラグコネクタまたはリセプタクルコネクタを左右方向に並べることが可能である。
なお、左右の挟持板231の間に位置する絶縁部材260の枚数を1枚あるいは3枚以上として、リセプタクルコネクタとプラグコネクタを構成してもよい。
また、図79に示した変形例での実施も可能である。
この変形例のリセプタクルコネクタ350の導電層部(導電層)232’の内側面には、グランドコンタクトを保持するための凹部である開口凹部237、端部収納部238及び連通部239を形成していない。即ち、このリセプタクルコネクタ350はシグナルコンタクト270B、270D、270Fのみを具備している。
このようにグランドコンタクトを省略した場合であっても、絶縁部材260の厚み(嵌合用凹部255の深さ)を調整して差動ペア間の距離を適正な距離とすれば、差動ペア間でのクロストークの発生を抑止できる(電磁的な干渉を抑止できる)。
なお、この変形例をプラグコネクタに適用できのは当然である。
さらに、対向する嵌合突条部246、247、248と絶縁部材260の間で上下方向に並ぶ2つ以上の各シグナルコンタクト270B、270D、270Fやシグナルコンタクトピン315B、315D、315Fを挟持してもよい。この場合も、絶縁部材260を挟んで左右方向に対向するコンタクトとコンタクトピンは互いに同一仕様とする。
また、対向する2つの導電層部の一方のみにコンタクト保持溝を形成したり、対向する絶縁部と絶縁部材の一方のみにコンタクト保持溝を形成してもよい。
さらに、第3の実施形態では挟持板231、及び、絶縁部材345と2枚の絶縁部245からなる挟持板の絶縁部用凹部233、234、235の側縁部(各コンタクトと平行に延びる部分。第3の実施形態では絶縁部用凹部233、234、235の上縁と下縁をなす部分。)はいずれも導電層部232、232’によって覆われているが、その一部が導電層部によって覆われない形状として実施してもよい。図80はその一例であり、絶縁部用凹部233の一部(上部)が導電層部232’’によって覆われない。なお、図80はリセプタクルコネクタの変形例であるがプラグコネクタにも当然適用可能である。
さらに、挟持板231、231’(導電層部232、232’、232’’や絶縁部245)ではなく絶縁部材260の側面にコンタクト保持溝を凹設してもよい。
また、図示は省略してあるが隣り合う挟持板231と挟持部材260で挟持するコンタクトまたはコンタクトピンの数は一つ以上であればいくつでもよい。
さらに、金型を利用して導電層部232(導電層部232’)に絶縁部を一体成形(所謂2色成形)してもよい。
さらに、合成樹脂材料の表面全体にメッキを形成した後、絶縁部が形成される部分の導電層部(メッキ)を取り除き、この取り除いた部分に絶縁部を形成してもよい。
続いて、図81〜図89を参照しながら本発明の第4の実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後及び左右の方向は図中の矢印の方向を基準としている。
本実施形態のコネクタ400はグランド用コンタクト(グランド用コンタクトピン)とシグナル用コンタクト(シグナル用コンタクトピン)を具備する差動伝送用のコネクタであり、第1の実施形態と同じ用途に利用可能である。コネクタ400は、互いに着脱可能かつ図82に示すように結合することにより互いに電気的に接続するリセプタクルコネクタ420とプラグコネクタ500と、を備えている。
まず、リセプタクルコネクタ420について主に図83から図86を利用して説明する。
リセプタクルコネクタ420は大きな構成要素として5つのコンタクトモジュール430と、連結棒485と、保持部材490とを具備している。
まずコンタクトモジュール430の構造について説明する。
5つのコンタクトモジュール430は総て、樹脂製の樹脂製導電部材440と、金属板450と、着脱式樹脂部材460と、樹脂部材480及び該樹脂部材480と一体化した3本のグランドコンタクト470A、470C、470E並びに3本のシグナルコンタクト470B、470D、470Fと、を有している。
樹脂製導電部材440は、絶縁性の合成樹脂料を図示する形状となるように金型(図示略)を利用して成形した後に、成形品の表面全体に第1の実施形態と同じ要領でめっき(導電層)を施した部材であり、一方の側面には収納凹部441が凹設してある。樹脂製導電部材440の上端部の前部は後部に比べて一段下がった前側段部442となっており、樹脂製導電部材440の後端面の上端部近傍には後側係合凹部443が凹設してある。
金属板450は導電性材料である金属材からなり、収納凹部441の側面形状と同じ形状である。
着脱式樹脂部材460は絶縁性の合成樹脂からなる板状部材であり、その厚みは収納凹部441より薄く、かつ、その側面形状は収納凹部441の前半部と同じである。着脱式樹脂部材460の内部には断面略方形をなす6つのコンタクト挿入用貫通孔461が平行をなすように形成してある。
3本のグランドコンタクト470A、470C、470Eと、3本のシグナルコンタクト470B、470D、470Fの材質及び製法は第1の実施形態と同じである。各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fの側面形状は総て略L字形であり、それぞれの長さ(形状)は互いに異なる。各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fの前端部はばね状二股部471となっており、下端部はプレスフィット端子472となっている。
そして、コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fの両端部を除く部分の周囲には、絶縁性の合成樹脂料からなる樹脂部材480が一体成形(インサート成形)してある。樹脂部材480の側面形状は収納凹部441の後半部と同じである。樹脂部材480の下端部は樹脂製導電部材440と同じ板厚の下部肉厚部481となっており、下端部を除く部分は着脱式樹脂部材460と同じ厚さの上部薄肉部482となっている。
コンタクトモジュール430の組立要領は以下の通りである。
まず、着脱式樹脂部材460の各コンタクト挿入用貫通孔461に、樹脂部材480と一体化している各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fの前端部(樹脂部材480の前方に位置する部分)を挿入し、樹脂部材480の前面を着脱式樹脂部材460の後面に接触させる。すると、各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fの前端部が対応するコンタクト挿入用貫通孔461内に完全に収納される。また、コンタクト挿入用貫通孔461の内径は各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fの前端部の断面寸法より大きいので、該前端部(ばね状二股部471)は着脱式樹脂部材460の内部で弾性変形可能である。
次いで、このようにして一体化した着脱式樹脂部材460及び樹脂部材480の上部薄肉部482を樹脂製導電部材440の収納凹部441に嵌合する。すると、下部肉厚部481は樹脂製導電部材440の下方に位置し、着脱式樹脂部材460及び上部薄肉部482が樹脂製導電部材440に対して固定される。
最後に、収納凹部441の開口部に収納凹部441と同じ側面形状である金属板450を嵌合固定する。着脱式樹脂部材460及び上部薄肉部482の板厚と金属板450の板厚の合計が収納凹部441の深さと同じなので、金属板450の外側面と樹脂製導電部材440の外側面は連続する。
このようにして組み立てられた5つのコンタクトモジュール430からなるコンタクトモジュール群475の各コンタクトモジュール430が互いに分離しないように結合するための部材が連結棒485と保持部材490である。
連結棒485はコンタクトモジュール群475(5つのコンタクトモジュール430を隙間を設けつつ並べたもの)の左右寸法と略同じ長さ(左右寸法)の断面略L字形の樹脂部材であり、略水平な挿入突部486と、略垂直な当接部487と、を具備している。
保持部材490は断面略コ字形状の樹脂部材であり、垂直部491と、共に垂直部491の上下両端部から後方に向かって延びる上片部492及び下片部493と、を具備している。垂直部491には上下に6個並べた貫通孔494が左右方向に5列穿設してある。また、下片部493の上面にはその全長に渡って前後方向に延びる4本のガイドキー495が一体的に突設してある。
コンタクトモジュール群475の各コンタクトモジュール430の後側係合凹部443に連結棒485の挿入突部486を嵌合すると、当接部487の前面がコンタクトモジュール430の上端部の後端面に当接する(図81、図82参照)ので、樹脂部材480によって各コンタクトモジュール430の後部が互いに結合される。
一方、コンタクトモジュール群475の前部に保持部材490を被せると、各コンタクトモジュール430の前側段部442によって形成された凹みに上片部492が嵌合し、かつ下片部493がコンタクトモジュール群475の下面の前部に係合するので、保持部材490によって各コンタクトモジュール430の前部が互いに結合される。さらに、図86に示すように、4本のガイドキー495の両端部が隣り合う樹脂製導電部材440(コンタクトモジュール430)の下端部の両側部に全長に渡って形成された面取り部に係合するので、隣り合う樹脂製導電部材440の間に所定寸法の隙間が形成される。
このようにした組み立てられたリセプタクルコネクタ420の各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fのプレスフィット端子472を基板CB1(図81及び図82参照)の貫通孔に打ち込むと、各グランドコンタクト470A、470C、470Eのプレスフィット端子472が基板CB1上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクト470B、470D、470Fのプレスフィット端子472が該基板CB2上の回路パターンに接続する。
次に、プラグコネクタ500について主に図87から図89を利用して説明する。
プラグコネクタ500は大きな構成要素として5つのコンタクトモジュール510と、連結棒485と、保持部材530と、を具備している。
コンタクトモジュール510の構造はリセプタクルコネクタ420のコンタクトモジュール430と略同一である。異なるのはグランドコンタクトピン515A、515C、515Eと、シグナルコンタクトピン515B、515D、515Fの構造のみである。
各コンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515Fは総て接触端部516とプレスフィット端子517を具備しており、その前後長はコンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fより長い。接触端部516はコンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fのばね状二股部471と接続する部分である。各コンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515Fの材質及び製法は第1の実施形態と同じである。
グランドコンタクトピン515A、515C、515Eの両端部を除く部分には樹脂部材480が一体成形(インサート成形)してある。各コンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515Fの後端部(樹脂部材480の後方に位置する部分)は着脱式樹脂部材460の各コンタクト挿入用貫通孔461を貫通しており、樹脂部材480の後面が着脱式樹脂部材460の前面に接触している。着脱式樹脂部材460及び樹脂部材480の上部薄肉部482は樹脂製導電部材440の収納凹部441に嵌合してあり、収納凹部441の開口部には金属板450が嵌合固定してある。
5つのコンタクトモジュール510からなるコンタクトモジュール群520の前部の各後側係合凹部443には連結棒485が装着され、連結棒485によって各コンタクトモジュール510の前部が互いに結合される。一方、コンタクトモジュール群520の後部は保持部材530によって結合される。
保持部材530は断面略H字形状の樹脂部材であり、垂直部531と、共に垂直部531の上下両端部から前向に向かって延びるコンタクトモジュール保持部532及びコンタクトモジュール保持部533と、垂直部531から後方に延びるリセプタクルコネクタ保持部534及びリセプタクルコネクタ保持部535と、を有している。垂直部531には上下に6個並べた貫通孔536が左右方向に6列穿設してある。さらに、コンタクトモジュール保持部533の上面には4本のガイドキー537が全長に渡って突設してある。
コンタクトモジュール保持部532とコンタクトモジュール保持部533は、上片部492及び下片部493と同じ要領によってコンタクトモジュール群520の後部に装着され、装着されることによりコンタクトモジュール510の後部が互いに結合される。また、各コンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515Fの接触端部516が垂直部531の対応する貫通孔536を貫通して、垂直部531の後方に突出する。
このようにコンタクトモジュール群520に連結棒485及び保持部材530を結合すると、図89に示すように、4本のガイドキー537の両端部が隣り合う樹脂製導電部材440(コンタクトモジュール510)の下端部の両側部に全長に渡って形成された面取り部に係合するので、隣り合うコンタクトモジュール510の間に所定寸法の隙間が形成される。
プラグコネクタ500のコンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515Fのプレスフィット端子517を基板CB2(図81及び図82参照)の貫通孔に打ち込むと、各グランドコンタクトピン515A、515C、515Eのプレスフィット端子517が基板CB2上の接地パターンに接続し、各シグナルコンタクトピン515B、515D、515Fのプレスフィット端子517が該基板CB2上の回路パターンに接続する。
以上構成のリセプタクルコネクタ420とプラグコネクタ500を、図82に示すように保持部材530のリセプタクルコネクタ保持部534を保持部材490の上片部492の上面に被せかつリセプタクルコネクタ保持部535を下片部493の下面に被せながら接続すると、プラグコネクタ500の各グランドコンタクトピン515A、515C、515Eの接触端部516がリセプタクルコネクタ420の各コンタクト挿入用貫通孔461に嵌合し、各コンタクト挿入用貫通孔461の内部において対応するグランドコンタクト470A、470C、470Eのばね状二股部471を弾性変形させながら、各ばね状二股部471と接続する。同様に、プラグコネクタ500の各シグナルコンタクトピン515B、515D、515Fの接触端部516がリセプタクルコネクタ420の各コンタクト挿入用貫通孔461に嵌合し、各コンタクト挿入用貫通孔461の内部において対応するシグナルコンタクト470B、470D、470Fのばね状二股部471を弾性変形させながら、各ばね状二股部471と接続する。
従って、各グランドコンタクト470A、470C、470Eとグランドコンタクトピン515A、515C、515Eは、リセプタクルコネクタ420側の基板CB1の接地パターン及びプラグコネクタ500側の基板CB2の接地パターンと電気的に接続し、一方、各シグナルコンタクト470B、470D、470Fとシグナルコンタクトピン515B、515D、515Fはリセプタクルコネクタ420側の基板CB1の回路パターン及びプラグコネクタ500側の基板CB2の回路パターンと電気的に接続する。
以上説明した本実施形態では、樹脂製導電部材440の収納凹部441に着脱式樹脂部材460、樹脂部材480及び金属板450を嵌合固定することによりコンタクトモジュール430とコンタクトモジュール510を構成しているので、コンタクトモジュール430及びコンタクトモジュール510の板厚を薄くできる。
さらに、収納凹部441のような複雑な形状部分は金属に比べて加工が容易な樹脂成形品である樹脂製導電部材440に形成しているので、金属板450の形状を単純化できる。そのため、製造コストを低減でき、かつ組立性を向上させることが出来る。
さらに本実施形態でも、各シグナルコンタクト470B、470D、470Fとシグナルコンタクトピン515B、515D、515Fの周囲が着脱式樹脂部材460及び樹脂部材480によって完全に覆われ、さらにその周囲が導電性部材である樹脂製導電部材440及び金属板450によって完全に覆っているので、各シグナルコンタクト470B、470D、470Fとシグナルコンタクトピン515B、515D、515Fを確実にシールドできる(外部からのノイズを拾ったり、伝送時に自身が発生するノイズを外部に漏らしたりすることを極めて効果的に防止できる)。そのため、シールド特性に優れ、高速伝送が可能なコネクタ400が得られる。
さらに従前の実施形態と同様に、リセプタクルコネクタ420のコンタクトモジュール430のみならずプラグコネクタ500のコンタクトモジュール510も互いに離間しているので、リセプタクルコネクタ420とプラグコネクタ500のいずれにおいても、いずれかのコンタクトモジュールに入った外部ノイズや当該コンタクトモジュールで生じた内部ノイズが他のコンタクトモジュールの伝送特性に悪影響を及ぼすおそれは小さい。
さらに、保持部材530の垂直部531に貫通孔536を穿設してあるので、各コンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515F)を所定の位置に保持しやすい(アライメントを確保しやすい)。同様に、保持部材490の垂直部491には貫通孔494を穿設してあるので、コンタクトピン515A、515B、515C、515D、515E、515Fをリセプタクルコネクタ420の内部に正確に導き易い(各コンタクト470A、470B、470C、470D、470E、470Fと接触させ易い)。
以上、本発明を第4の実施形態に基づいて説明したが、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、保持部材490の上片部492の下面や保持部材530のコンタクトモジュール保持部532の下面にガイドキー495やガイドキー537を形成してもよい。
また、連結棒485に係合突部283、284を形成したり、保持部材490や保持部材530に係合突部295、296、係合溝297を形成し、コンタクトモジュール430やコンタクトモジュール510をこれらと係合可能な形状にしてもよい。
また、着脱式樹脂部材460及び(または)樹脂部材480の側面に凹部または凸部を形成し、樹脂製導電部材440及び(または)金属板450の内側面に該凹部または凸部と嵌合する凸部または凹部を形成してもよい。さらに、金属板450と樹脂製導電部材440を超音波溶着してもよい。
さらに、金属板450の代わりに、表面に導電層(めっき)を形成した樹脂製の板材(導電板)を用いてもよい。
さらに、図90及び図91に示すように、保持部材490と保持部材530からガイドキー495、537を取り除き、リセプタクルコネクタ420の隣り合うコンタクトモジュール430同士、及び、プラグコネクタ500の隣り合うコンタクトモジュール510同士を接触させてもよい。
本発明の第1の実施形態のプラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタの分離状態の斜視図である。 リセプタクルコネクタを、コンタクトモジュールと保持部材と連結棒とに分解したときの斜視図である。 一体化したプラグコネクタとリセプタクルコネクタの背面図である。 図4のV−V矢線に沿う断面図である。 コンタクトモジュール単体の斜視図である。 コンタクトモジュールの分解斜視図である。 コンタクトモジュールの別の角度から見た分解斜視図である。 コンタクトモジュールの側面図である。 図9のX−X矢線に沿う断面図である。 図9のXI−XI矢線に沿う断面図である。 一方の挟持板の斜視図である。 一方の挟持板の側面図である。 図13のXIV−XIV矢線に沿う断面図である。 一方の挟持板の絶縁部を成形する前の状態の斜視図である。 一方の挟持板の絶縁部を成形する前の状態の側面図である。 図16のXVII−XVII矢線に沿う断面図である。 他方の挟持板の斜視図である。 他方の挟持板の側面図である。 図19のXX−XX矢線に沿う断面図である。 他方の挟持板の絶縁部を成形する前の状態の斜視図である。 他方の挟持板の絶縁部を成形する前の状態の側面図である。 図22のXXIII−XXIII矢線に沿う断面図である。 プラグコネクタの後方から見た斜視図である。 プラグコネクタの平面図である。 図25のXXVI−XXVI矢線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態のプラグコネクタとリセプタクルコネクタの分離状態の斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの斜視図である。 リセプタクルコネクタを、コンタクトモジュール群と保持部材と連結棒とに分解したときの前斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタを、コンタクトモジュール群と保持部材と連結棒とに分解したときの後斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの前斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの後斜め下方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタを、3つのコンタクトモジュールと保持部材と連結棒とに分解したときの前斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの側部のコンタクトモジュールの分解斜視図である。 リセプタクルコネクタの側部のコンタクトモジュールの分解斜視図である。 挟持板の絶縁部を成形する前の状態の斜め下方から見た拡大斜視図である。 挟持板の絶縁部を成形する前の状態の左斜め上方から見た拡大斜視図である。 挟持板の絶縁部を成形する前の状態の右斜め上方から見た拡大斜視図である。 挟持板の絶縁部を成形する前の状態の左斜め上方から見た拡大斜視図である。 絶縁部の左斜め前方から見た拡大斜視図である。 絶縁部の右斜め前方から見た拡大斜視図である。 リセプタクルコネクタのコンタクト(シグナルコンタクト)の左斜め前方から見た拡大斜視図である。 リセプタクルコネクタの正面図である。 図43のXLIV−XLIV矢線に沿う断面図である。 リセプタクルコネクタの底面図である。 リセプタクルコネクタの側面図である。 図46のXLVII−XLVII矢線に沿う断面図である。 図46のXLVIII−XLVIII矢線に沿う断面図である。 図46のXLIX−XLIX矢線に沿う断面図である。 プラグコネクタを、コンタクトモジュール群と保持部材と連結棒とに分解したときの前斜め上方から見た斜視図である。 プラグコネクタの側部のコンタクトモジュールの分解斜視図である。 プラグコネクタの拡大側面図である。 図52のLIII−LIII矢線に沿う断面図である。 図52のLIV−LIV矢線に沿う断面図である。 プラグコネクタの背面図である。 図55のLVI−LVI矢線に沿う断面図である。 変形例のコンタクトモジュール群の左斜め前方から見た斜視図である。 変形例のコンタクトモジュール群を一部を分解して示す左斜め前方から見た斜視図である。 別の変形例の図10と同様の断面図である。 さらに別の変形例の図10と同様の断面図である。 さらに別の変形例における一方の挟持板の斜視図である。 本発明の第3の実施形態のプラグコネクタとリセプタクルコネクタの分離状態の斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの斜視図である。 リセプタクルコネクタを、3つのコンタクトモジュールと保持部材と連結棒とに分解したときの前斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタを、3つのコンタクトモジュールと保持部材と連結棒とに分解したときの後斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタを、コンタクトモジュール群と保持部材と連結棒とに分解したときの前斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタのコンタクトモジュールを3つの部材に分離したときの分解斜視図である。 挟持板の拡大斜視図である。 リセプタクルコネクタのコンタクトモジュールを完全に分離したときの分解斜視図である。 導電層部の拡大斜視図である。 リセプタクルコネクタのコンタクト(シグナルコンタクト)の拡大斜視図である。 リセプタクルコネクタの拡大側面図である。 図72のLXXIII−LXXIII矢線に沿う断面図である。 プラグコネクタを、コンタクトモジュール群と保持部材と連結棒とに分解したときの後斜め上方から見た斜視図である。 プラグコネクタのコンタクトモジュールを完全に分離したときの分解斜視図である。 プラグコネクタの図73と同様の断面図である。 第3の実施形態の第1の変形例のリセプタクルコネクタのコンタクトモジュールの分解斜視図である。 導電層部の拡大斜視図である。 第3の実施形態の第2の変形例の図73と同様の断面図である。 第3の実施形態の第3の変形例の挟持板の拡大斜視図である。 本発明の第4の実施形態のプラグコネクタとリセプタクルコネクタの分離状態の斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの斜視図である。 リセプタクルコネクタを、3つのコンタクトモジュールと保持部材と連結棒とに分解したときの前斜め上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタのコンタクトモジュールを完全に分離したときの分解斜視図である。 コンタクトモジュールの斜視図である。 図81のLXXXVI−LXXXVI矢線に沿う断面図である。 プラグコネクタを、3つのコンタクトモジュールと保持部材と連結棒とに分解したときの後斜め上方から見た斜視図である。 プラグコネクタのコンタクトモジュールを完全に分離したときの分解斜視図である。 図81のLXXXIX−LXXXIX矢線に沿う断面図である。 第4の実施形態の変形例の図86に相当する断面図である。 同変形例の図89に相当する断面図である。
符号の説明
10 コネクタ
20 プラグコネクタ
21 インシュレータ
22 底板部
25A 25D グランドコンタクトピン
25B 25C 25E 25F シグナルコンタクトピン
26 接触端部
27 プレスフィット端子
30 リセプタクルコネクタタ
31 コンタクトモジュール
33 34 挟持板
35 導電層部(導電層)
36 37 絶縁部用凹部
39 開口凹部
40 端部収納部(コンタクト保持溝)
41 係合凹部
42 挿入用長孔
43 絶縁部
44 開口凹部
45 端部収納部(コンタクト保持溝)
46 係合凹部
48 導電層部(導電層)
49 50 絶縁部用凹部
51 開口凹部
52 端部収納部(コンタクト保持溝)
53 連通部(コンタクト保持溝)
54 係合凸部
55 絶縁部
56 開口凹部
57 端部収納部(コンタクト保持溝)
58 連通部(コンタクト保持溝)
59 係合凸部
65A 65D グランドコンタクト
65 65B 65C 65E 65F シグナルコンタクト
66 ばね状二股部
67 プレスフィット端子
68 絶縁部用凹部
69 70 嵌合孔
71 絶縁部用凹部
72 コンタクトモジュール群
73 連結棒
75 保持部材
76A 76B 仕切板
77 絶縁部用凹部
100 コネクタ
110 保持部材
111 垂直部
112 上片部
112A コンタクトモジュール保持部
112B リセプタクルコネクタ保持部
113 下片部
113A コンタクトモジュール保持部
113B リセプタクルコネクタ保持部
114 貫通孔
116 コンタクトモジュール群
120 プラグコネクタ
121 122 コンタクトモジュール
125A 125D グランドコンタクトピン
125B 125C 125E 125F シグナルコンタクトピン
126 接触端部
127 プレスフィット端子
130 リセプタクルコネクタタ
131 132 コンタクトモジュール
133 134 挟持板
135 導電層部(導電層)
135A 係合凹部
135B 係合ピン
135C 前側係合溝
135D 後側係合溝
135E キー溝
135F 上縁部
135G 下縁部
136 137 絶縁部用凹部
138 挟持板
139 開口凹部
140 端部収納部(コンタクト保持溝)
141 連通部(コンタクト保持溝)
142 連通部(コンタクト保持溝)
143 絶縁部
143A 嵌合凹部
144 開口凹部
145 端部収納部(コンタクト保持溝)
146 連通部(コンタクト保持溝)
148 導電層部(導電層)
148A 係合凸部
148B 係合ピン
148C 前側係合溝
148D 後側係合溝
148E キー溝
148F 上縁部
148G 下縁部
149 150 絶縁部用凹部
151 開口形成用凸部
152 中間凹部
153 押圧用突条
154 押圧用突条
155 絶縁部
155A 嵌合凹部
156 開口凹部
160 導電層部(導電層)
160A1 係合凸部
160A2 係合凹部
160B 係合ピン
160C 前側係合凹部
160D 後側係合溝
160H ロック爪
165A 165D グランドコンタクト
165B 165C 165E 165F シグナルコンタクト
166 ばね状二股部
167 プレスフィット端子
169 170 嵌合孔
172 コンタクトモジュール群
173 連結棒
174A 挿入突部
174B 当接部
175 保持部材
176 垂直部
177 上片部
178 下片部
179 貫通孔
180 182 ガイドキー
183 184 係合キー
185 ロック孔
186 187 係止突起
188 189 ガイドキー
190 リセプタクルコネクタ
191 コンタクトモジュール
200 コネクタ
220 リセプタクルコネクタ
230 コンタクトモジュール
231 231’ 挟持板
232 232’ 232’’ 導電層部(導電層)
233 234 235 絶縁部用凹部
236 前側段部
237 開口凹部(コンタクト保持溝)
238 端部収納部(コンタクト保持溝)
239 連通部(コンタクト保持溝)
240 前側係合凸部
241 後側係合凹部
242 243 キー溝
245 絶縁部
246 247 248 嵌合突条部
249 開口凹部(コンタクト保持溝)
250 端部収納部(コンタクト保持溝)
251 252 連通部(コンタクト保持溝)
255 嵌合用凹部
260 絶縁部材
261 開口凹部
262 端部収納部(コンタクト保持溝)
270A 270C 270E グランドコンタクト
270B 270D 270F シグナルコンタクト
271 ばね状二股部
272 プレスフィット端子
275 コンタクトモジュール群
280 連結棒
281 挿入突部
282 当接部
283 284 係合突部
290 保持部材
291 垂直部
292 上片部
293 下片部
294 貫通孔
295 296 係合突部
297 係合溝
300 プラグコネクタ
310 コンタクトモジュール
315A 315C 315E グランドコンタクトピン
315B 315D 315F シグナルコンタクトピン
316 接触端部
317 プレスフィット端子
320 コンタクトモジュール群
330 保持部材
331 垂直部
332 コンタクトモジュール保持部
333 コンタクトモジュール保持部
334 リセプタクルコネクタ保持部
335 リセプタクルコネクタ保持部
336 貫通孔
340 コンタクトモジュール
345 絶縁部材
346 前側段部
347 前側係合凸部
348 後側係合凹部
349 キー溝
350 リセプタクルコネクタ
400 プラグコネクタ
420 リセプタクルコネクタ
430 コンタクトモジュール
440 樹脂製導電部材
441 収納凹部
442 前側段部
443 後側係合凹部
450 金属板(導電板)
460 着脱式樹脂部材(第2絶縁部材)
461 コンタクト挿入用貫通孔(貫通孔)
470A 470C 470E グランドコンタクト
470B 470D 470F シグナルコンタクト
471 ばね状二股部
472 プレスフィット端子
475 コンタクトモジュール群
480 樹脂部材(第1絶縁部材)
481 下部肉厚部
482 上部薄肉部
485 連結棒
486 挿入突部
487 当接部
490 保持部材
491 垂直部
492 上片部
493 下片部
494 貫通孔
495 ガイドキー
500 プラグコンタクト
510 コンタクトモジュール
515A 515C 515E グランドコンタクトピン
515B 515D 515F シグナルコンタクトピン
516 接触端部
517 プレスフィット端子
520 コンタクトモジュール群
530 保持部材
531 垂直部
532 533 コンタクトモジュール保持部
534 535 リセプタクルコネクタ保持部
536 貫通孔
537 ガイドキー
CB1 CB2 基板

Claims (38)

  1. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、
    隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトを挟持し、
    隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、
    上記各挟持板の上記対向面に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、
    該嵌合孔を通して上記コンタクトモジュール内に進入した上記コンタクトピンが、該コンタクトモジュール内において上記コンタクトと導通するコネクタ。
  3. 請求項1または2記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記挟持板の少なくとも一方の上記絶縁部に、上記コンタクトを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設したコネクタ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    一部の上記コンタクトを隣り合う上記挟持板の上記絶縁部間で挟持し、残りの上記コンタクトを隣り合う上記挟持板の上記導電層間で挟持したコネクタ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記挟持板のそれぞれの上記対向面に、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、
    隣り合う上記挟持板の対向する各絶縁部間で上記コンタクトを1本ずつ挟持したコネクタ。
  6. 一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、
    隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトピンを挟持し、
    隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項6記載のコネクタにおいて、
    上記各挟持板の上記対向面に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、
    該嵌合孔を通して上記コンタクトピンが上記コンタクトモジュールの外側に突出するコネクタ。
  8. 請求項6または7記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記挟持板の少なくとも一方の上記絶縁部に、上記コンタクトピンを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設したコネクタ。
  9. 請求項6から8のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    一部の上記コンタクトピンを隣り合う上記挟持板の上記絶縁部間で挟持し、残りの上記コンタクトピンを隣り合う上記挟持板の上記導電層間で挟持したコネクタ。
  10. 請求項6から9のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記挟持板のそれぞれの上記対向面に、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、
    隣り合う上記挟持板の対向する各絶縁部間で上記コンタクトピンを1本ずつ挟持したコネクタ。
  11. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、
    隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、
    隣り合う各挟持板の上記絶縁部の間で絶縁部材を挟み込み、
    上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトをそれぞれ挟持し、
    上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトを互いに同一仕様とし、
    隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴とするコネクタ。
  12. 請求項11記載のコネクタにおいて、
    上記各挟持板の上記絶縁部に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、
    該嵌合孔を通して上記コンタクトモジュール内に進入した上記コンタクトピンが、該コンタクトモジュール内において上記コンタクトと導通するコネクタ。
  13. 請求項11または12記載のコネクタにおいて、
    上記厚み方向に対向する上記絶縁部と上記絶縁部材の対向面の少なくとも一方に、上記コンタクトを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設したコネクタ。
  14. 請求項11から13のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記絶縁部と上記絶縁部材との間で複数の上記コンタクトの一部を挟持し、上記導電層によって残りの上記コンタクトを保持したコネクタ。
  15. 請求項11から14のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記挟持板の上記対向面のそれぞれに、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、
    各絶縁部と上記絶縁部材の間で上記コンタクトを1本ずつ挟持したコネクタ。
  16. 一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールが、該コンタクトモジュールの厚み方向に並ぶ複数の挟持板を備え、
    隣り合う各挟持板の対向面に導電層と絶縁部をそれぞれ形成すると共に該挟持板の上記対向面以外の面を導電層により形成し、
    隣り合う各挟持板の上記絶縁部の間で絶縁部材を挟み込み、
    上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトピンをそれぞれ挟持し、
    上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトピンを互いに同一仕様とし、
    隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したことを特徴とするコネクタ。
  17. 請求項16記載のコネクタにおいて、
    上記各挟持板の上記絶縁部に、一端が該挟持板の端面において開口し、隣り合う挟持板を接合したときに上記コンタクトモジュールの内外を連通させる嵌合孔を構成する開口凹部を形成し、
    該嵌合孔を通して上記コンタクトピンが上記コンタクトモジュールの外側に突出するコネクタ。
  18. 請求項16または17記載のコネクタにおいて、
    上記厚み方向に対向する上記絶縁部と上記絶縁部材の対向面の少なくとも一方に、上記コンタクトピンを嵌合保持するコンタクト保持溝を凹設したコネクタ。
  19. 請求項16から18のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記絶縁部と上記絶縁部材との間で複数の上記コンタクトピンの一部を挟持し、上記導電層によって残りの上記コンタクトピンを保持したコネクタ。
  20. 請求項16から19のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記挟持板の上記対向面のそれぞれに、複数の上記絶縁部を上記導電層で挟んで形成し、
    各絶縁部と上記絶縁部材の間で上記コンタクトピンを1本ずつ挟持したコネクタ。
  21. 請求項1から20のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールを、一対の上記挟持板によって構成したコネクタ。
  22. 請求項1から20のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールを、3枚以上の上記挟持板によって構成したコネクタ。
  23. 請求項1から22のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記各挟持板の上記対向面全体に上記導電層を形成し、該導電層の表面の一部に上記絶縁部を形成したコネクタ。
  24. 請求項23記載のコネクタにおいて、
    挟持した上記コンタクトの両側に位置する上記絶縁部の一対の側縁部に上記導電層が連続しているコネクタ。
  25. 請求項1から24のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記挟持板を、
    樹脂部材の表面にメッキを施し、かつ上記内側面側に絶縁部用凹部を備える導電層部と、
    上記絶縁部用凹部を覆う樹脂材料からなる上記絶縁部と、により構成したコネクタ。
  26. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールが、
    上記複数のコンタクトの両端部を除く部分に一体成形された樹脂製の第1絶縁部材と、
    上記複数のコンタクトの一方の端部全体をそれぞれ収納する複数の貫通孔を備える、樹脂製の第2絶縁部材と、
    一方の側面に、上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納する収納凹部を備える、樹脂材の表面に導電層を形成した樹脂製導電部材と、
    該樹脂製導電部材の上記収納凹部の開口部に嵌合固定した導電板と、
    を備えることを特徴とするコネクタ。
  27. 一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタにおいて、
    上記コンタクトモジュールが、
    上記複数のコンタクトピンの両端部を除く部分に一体成形された樹脂製の第1絶縁部材と、
    上記複数のコンタクトピンの一方の端部の先端部を除く部分をそれぞれ収納する複数の貫通孔を備える、樹脂製の第2絶縁部材と、
    一方の側面に、上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納する収納凹部を備える、樹脂材の表面に導電層を形成した樹脂製導電部材と、
    該樹脂製導電部材の上記収納凹部の開口部に嵌合固定した導電板と、
    を備えることを特徴とするコネクタ。
  28. 請求項26または27項記載のコネクタにおいて、
    上記導電板を金属板としたコネクタ。
  29. 請求項26から28のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成したコネクタ。
  30. 請求項1から29のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記複数のコンタクトモジュールからなるコンタクトモジュール群に装着することにより、各コンタクトモジュールを一体化する保持部材を備えるコネクタ。
  31. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、
    複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、
    各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、
    複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べて、隣り合う各挟持板の上記絶縁部が形成された面を互いに接合し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトを挟持することにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
  32. 一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、
    複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、
    各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、
    複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べて、隣り合う各挟持板の上記絶縁部が形成された面を互いに接合し、隣り合う各挟持板の上記絶縁部間で少なくとも一つの上記コンタクトピンを挟持することにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
  33. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、
    複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、
    各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、
    複数の絶縁部材を成形するステップ、
    複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べ、隣り合う各挟持板の間に上記絶縁部材を配置するステップ、
    上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトをそれぞれ挟持し、かつ、上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトを互いに同一仕様とすることにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
  34. 一端が、他のコネクタの内部に挿入して該他のコネクタに内蔵した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、
    複数の樹脂材料の表面をメッキした導電層部を複数成形するステップ、
    各導電層部の表面の一部を樹脂材料からなる絶縁部でそれぞれ覆うことにより複数の挟持板を成形するステップ、
    複数の絶縁部材を成形するステップ、
    複数の上記挟持板を上記コンタクトモジュールの厚み方向に並べ、隣り合う各挟持板の間に上記絶縁部材を配置するステップ、
    上記絶縁部材と、該絶縁部材の両側に位置する2つの上記絶縁部との間で少なくとも一つの上記コンタクトピンをそれぞれ挟持し、かつ、上記絶縁部材を挟んで上記厚み方向に並んだ2つの上記コンタクトピンを互いに同一仕様とすることにより複数の上記コンタクトモジュールを成形するステップ、及び
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップ、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
  35. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトピンとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、
    複数の樹脂製の第1絶縁部材を、上記複数のコンタクトの両端部を除く部分にそれぞれ一体成形するステップ、
    複数の貫通孔を備える樹脂製の第2絶縁部材を複数成形するステップ、
    樹脂材の表面に導電層を形成した、一方の側面に収納凹部を備える樹脂製導電部材を複数成形するステップ、
    該収納凹部の開口部に嵌合固定可能な導電板を複数成形するステップ、
    各第1絶縁部材と一体化した上記複数のコンタクトの一方の端部全体を、上記第2絶縁部材の上記貫通孔にそれぞれ収納するステップ、
    複数の上記樹脂製導電部材に上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納するステップ、
    各樹脂製導電部材の上記収納凹部に上記導電板を嵌合固定するステップ、及び
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを一体化するステップ、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
  36. 一端が、他のコネクタに突設した複数のコンタクトとそれぞれ接続し、他端が基板に接続する複数のコンタクトピンを有するコンタクトモジュールを複数備えるコネクタの製造方法において、
    複数の絶縁性の第1絶縁部材を、上記複数のコンタクトの両端部を除く部分にそれぞれ一体成形するステップ、
    複数の貫通孔を備える絶縁性の第2絶縁部材を複数成形するステップ、
    樹脂材の表面に導電層を形成した、一方の側面に収納凹部を備える樹脂製導電部材を複数成形するステップ、
    該収納凹部の開口部に嵌合固定可能な導電板を複数成形するステップ、
    各第1絶縁部材と一体化した上記複数のコンタクトの一方の端部の先端部を除く部分を、上記第2絶縁部材の上記貫通孔にそれぞれ収納するステップ、
    複数の上記樹脂製導電部材に上記第1絶縁部材及び第2絶縁部材を収納するステップ、
    各樹脂製導電部材の上記収納凹部に上記導電板を嵌合固定するステップ、及び
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを一体化するステップ、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
  37. 請求項35または36記載のコネクタの製造方法において、
    上記各コンタクトモジュールを一体化するステップが、
    隣り合う上記コンタクトモジュールどうしを離間させながら、各コンタクトモジュールを一体化するステップであるコネクタの製造方法。
  38. 請求項31から34及び37のいずれか1項記載のコネクタの製造方法において、
    上記各コンタクトモジュールを一体化するステップが、
    上記複数のコンタクトモジュールからなるコンタクトモジュール群に保持部材を装着することにより、隣り合う上記コンタクトモジュールの間に隙間を形成しながら各コンタクトモジュールを固定するステップであるコネクタの製造方法。
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