JP2010121976A - 作動装置 - Google Patents

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Koji Masuda
晃司 桝田
Yusuke Aoki
悠祐 青木
Koichi Ando
洸一 安藤
Mikio Shimizu
三希夫 清水
Tatsuo Kutahara
辰夫 久田原
Hironori Ichikawa
裕則 市川
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Abstract

【課題】超音波プローブを安全に且つ簡易な構成を用いて被験者に押し当てられるようにする。
【解決手段】作動装置1は、枠部材2の中央に円柱状の超音波プローブ10を配置し、超音波プローブ10の上端部10b側の外表面10aにおける第一周囲部11aと枠部材2を、計3本の傾斜アクチュエータ21〜23で連結すると共に、下端部10c側の外表面10aにおける第二周囲部11bと枠部材2を、計3本の水平アクチュエータ31〜33で連結する。作動装置1は、各アクチュエータ21〜23、31〜33を適宜駆動することで、超音波プローブ10の姿勢を傾けること、超音波プローブ10を被験者に押し当てることができる。各アクチュエータ21等は、物理的な作動限界があるため、超音波プローブ10を過度に移動させることがなく、被験者に対して十分な安全性を確保できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体圧式のアクチュエータ駆動による作動装置に関し、特に、医療分野における検査(診断)、及びFA(ファクトリー・オートメーション)分野における各種作業工程等で使用可能な作動装置に関する。
従来、医療分野では、被験者の体内の様子を検査するため超音波診断が行われることがある。超音波診断では、超音波を発する超音波プローブが使用されており、適正な診断を行うには、超音波プローブを被験者の体表面へ押し当てること、及び超音波を発する方向が適正になるように超音波プローブの向きを変えることなどが重要となる。このような超音波診断は、医師等が超音波プローブを把持して行うことが一般的であるが、昨今では、遠隔診断等を実現するため、各種装置を用いて超音波プローブの押し当てなどを行う試みが進んでいる。
例えば、装置フレーム内に配置した超音波プローブに複数のワイヤーを連結し、各ワイヤーを個別に電動モータ又は流体圧式のアクチュエータ等で引っ張ることで、超音波プローブを作動させる装置が開発されている。また、別の装置としては、電動モータにより駆動されるロボット(2脚パンタグラフ型ロボット、3脚パラレル型ロボット等)のアーム先端に超音波プローブを取り付けた装置も開発されている。
さらに、下記の特許文献1では、1個の回動モータと、計3個の傾動モータで超音波プローブ(超音波探触子)の姿勢を変化させる装置が開示されている。なお、下記の特許文献2では流体圧式のアクチュエータ又は電動モータを用いずに、超音波プローブの周囲三方向に伸縮可能なロッドを連結し、ロッドの伸縮具合をネジ止めすることにより、超音波プローブの姿勢を任意の位置で固定する装置が開示されている。
一方、FA分野では、溶接工程において溶接用ガンをロボット(スカラー型ロボット、多軸多関節型ロボット等)のアーム先端に取り付けて、様々な角度で溶接を行えるようにしていることが多々ある。また、検査工程ではCCD(Charge Coupled Device)カメラを各種ロボットのアーム先端に取り付けて、様々な検査を行う例もある。さらに、塗布工程では、各種ロボットのアーム先端に取り付けられた接着剤・溶剤・ペースト状材料等の塗布装置が使用されることがあり、各種光線(紫外線、レーザ光線等)の照射工程でも、各種ロボットのアーム先端に取り付けられた照射装置が使用されることがある。このようにFA分野では、様々な種類のFA用作業機器(溶接用ガン、CCDカメラ、塗布装置、照射装置等)の角度及び位置等を制御することが多岐の工程で行われている。
特開平7−51264号公報 特開2005−204696号公報
医療分野において、上述したワイヤーを用いた装置は、ワイヤーを張り巡らせるスペースが必要となるため、装置全体が大型化すると共に、ワイヤーを張り巡らせるためのプーリ等も必要となり部品点数が増加する云う問題がある。また、複数軸ロボットのアーム先端に超音波プローブを取り付けた装置では、ロボットアームを電動モータ(サーボモータ等)で駆動しており、この電動モータが何らかの原因により制御不能となる事態が発生するおそれがあるので、高い安全性を常時維持することが困難になると云う問題がある。
また、特許文献1の装置は、超音波プローブを傾けることは可能であっても、被験者へ押し当てる方向へ超音波プローブを移動させることができないと共に、複数軸ロボットの場合と同様に、電動モータが制御不能状態になるおそれもある。なお、特許文献2に係る装置は、検査を行う医師等が随時、超音波プローブを位置決めのため、ネジを締め付ける必要があり、超音波プローブの姿勢及び押し当てる程度を何度も変化させたい場合、非常に手間を要すると云う問題がある。
一方、FA分野においても、各種ロボット等の先端に様々な作業機器を取り付けて作業を行う場合、上述した医療分野の場合と同様に、電動モータの制御不能に関する問題が発生する。特に、大電流を伴う溶接工程では、溶接時に発生する電気的なノイズが電動モータの制御に悪影響を及ぼすので、ノイズによる悪影響を抑制するシールド構造を制御系に設けることが要求される。また、FA分野においては、製造対象の品(ワーク)が変更になると、各工程の仕様が変更になり、各種ロボットに新たな動きを行わせる必要が生じることもある。この際、既にロボットの自由度の上限まで使用していれば、新たな動きに対応させる自由度を確保できないため、大がかりな設備変更が必要になる。
本発明は斯かる問題に鑑みてなされたものであり、電動モータが制御不能に陥る状態を避けるために、流体の給排により伸縮するアクチュエータを用いて、被作動体を様々な方向へ作動できるようにした作動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る作動装置は、枠部材と、前記枠部材の内側の貫通した内部空間に配置した被作動体と、前記被作動体の外周面で、前記内部空間の貫通方向に対して直交的な第1の周囲部における複数箇所と、前記枠部材の複数箇所とを、それぞれ個別に連結する複数の第1連結部材と、前記被作動体の外周面で、前記第1の周囲部から前記内部空間の貫通方向に沿って間隔をあけた第2の周囲部における複数箇所と、前記枠部材の複数箇所とを、それぞれ個別に連結する複数の第2連結部材とを備え、前記第1連結部材及び前記第2連結部材のそれぞれは、連結方向に沿って伸縮可能であり、前記第1連結部材及び前記第2連結部材の中の少なくとも一つは、流体の給排により伸縮するアクチュエータであり、前記アクチュエータの伸縮により前記被作動体を非作動状態から作動させることを特徴とする。
本発明にあっては、被作動体を、相異する外表面の複数箇所で、伸縮可能な第1連結部材及び第2連結部材で枠部材に連結するので、被作動体及び各連結部材が枠部材の内部に収まって装置寸法の小型化を図れると共に、被作動体を安定した状態で枠部材の内部空間で様々に姿勢及び位置を変えられるようになる。さらに、各連結部材の中の少なくとも一つは、流体駆動式のアクチュエータにするので、このアクチュエータへ流体を供給又は供給した流体をアクチュエータから排出すれば、被作動体の姿勢及び位置変化を駆動制御できる。しかも、このように姿勢及び位置が変化しても、被作動体は、外周面の離れた箇所で複数の第1連結部材及び第2連結部材で枠部材と連結されて支持されるため、大幅に姿勢及び位置が乱れることがなく、精度良く被作動体を作動させられる。その結果、本発明に係る作動装置は、電動モータのような制御不能状態に陥ることを回避でき、医療分野、FA分野等へ好適に利用可能となる。
すなわち、被作動体として超音波プローブを適用すれば、本発明の作動装置を医療分野の超音波診断に好適に用いることができる。一方、被作動体として溶接用ガン、CCDカメラ、塗布装置、又は照射装置等を適用すれば、本発明の作動装置をFA分野の各工程に好適に用いることができる。
また、本発明に係る作動装置は、前記被作動体の非作動状態では、前記第1連結部材の前記被作動体側の連結箇所と、前記枠部材側の連結箇所とは、前記内部空間の貫通方向で間隔があくようにしてあり、前記第1連結部材の中の少なくとも一つが、前記アクチュエータであり、前記第2連結部材の中の少なくとも一つは、前記アクチュエータであることを特徴とする。
本発明にあっては、第1連結部材の両側の連結箇所を内部空間の貫通方向で間隔があくようにすることで、第1連結部材の姿勢が斜めになり、それにより、被作動体を内部空間の貫通方向へも移動しやすくできる。また、本発明では、第1連結部材の中の少なくとも一つを流体圧式のアクチュエータにすると共に、第2連結部材の中の少なくとも一つをアクチュエータにするので、第1連結部材が連結された側と、第2連結部材が連結された側の両方から、被作動体の姿勢及び位置を制御でき、両側のアクチュエータの駆動制御を組み合わせることで、被作動体の多彩な姿勢変化を実現できる。
さらに、本発明においては、各連結部材に用いるアクチュエータの数を多くするほど、被作動体の姿勢及び位置を変化させられるバリエーションが増し、特に、複数の第1連結部材の全てをアクチュエータにすれば、被作動体を枠部材の内部空間の貫通方向へ移動させることが可能となる。その結果、医療分野における超音波プローブの被験者への押し当て、FA分野における溶接用ガン、CCDカメラ、塗布装置、又は照射装置等と、作業対象となる品(ワーク)との間隔調整等を、本発明の作動装置は好適に行えるようになる。
本発明にあっては、被作動体を、相異する外表面箇所で複数の第1連結部材及び複数の第2連結部材で枠部材に連結すると共に、各連結部材の中の少なくとも一つに流体圧式のアクチュエータを用いるので、電動モータのように被作動体の作動制御が不能になる状態を排除でき、被作動体の相異する箇所を各連結部材で位置決めできると共に、被作動体を様々な姿勢へ安定した状態で変化させることができ、医療分野又はFA分野に好適な作動装置を提供できる。
また、本発明にあっては、第1連結部材を斜めに取り付けることで、被作動体を更に多彩に動かせる状態を作れると共に、第1連結部材の中の少なくとも一つをアクチュエータにして、第2連結部材の中の少なくとも一つをアクチュエータにするので、第1連結部材及び第2連結部材がそれぞれ連結された側から被作動体の姿勢等を変化させることができ、被作動体の作動制御のバリエーションを大幅に増やすことができる。
図1〜3は、本発明の実施形態に係る作動装置1を示しており、本実施形態の作動装置1は、医療分野の超音波診断用のものである(図9(a)参照)。作動装置1は、円形リング状の枠部材2の内側の貫通した内部空間9に超音波プローブ10を配置し、超音波プローブ10と枠部材2を、第1連結部材に相当する計3個の傾斜アクチュエータ(第一傾斜アクチュエータ21、第二傾斜アクチュエータ22、第三傾斜アクチュエータ23)及び第2連結部材に相当する計3個の水平アクチュエータ(第一水平アクチュエータ31、第二水平アクチュエータ32、第三水平アクチュエータ33)で連結した構成になっている。
なお、図1〜図3は、超音波プローブ10の非作動状態(原点位置にいる状態)を示している。また、各図で示すX軸、Y軸、Z軸は、それぞれ直交しており、X軸は枠部材2と平行的な仮想平面上で、図2に示す第一水平アクチュエータ31の長手方向と直交する向きを軸方向にしており、Y軸は枠部材2と平行的な仮想平面上で、図2に示す第一水平アクチュエータ31の長手方向と平行な向きを軸方向にしており、Z軸はXY平面(X軸及びY軸で構成される枠部材2と平行的な仮想平面に相当)に対して直交する向きを軸方向(枠部材2の内部空間9の貫通方向と一致する方向)にしている(これらの各軸の位置関係は、他の図でも同様)。以下、作動装置1を構成する各部を説明する。
枠部材2は、所要の剛性を確保した環状の部材であり、内周面側2aに、各アクチュエータ21〜23、31〜33との連結用の枠側係止部を設けている。詳しくは図1、図2等に示すように、枠部材2のY軸と平行な径方向でY軸の矢印が示す向きと反対側となる箇所に第一枠側係止部3aを設けており、この第一枠側係止部3aから枠部材2の周方向へ120度(中心角)の間隔をあけて第二枠側係止部3b、第三枠側係止部3cをそれぞれ設けている。さらに、枠部材2は、Y軸と平行な径方向でY軸の矢印が示す向きとなる箇所に第四枠側係止部4aを設けており、この第四枠側係止部4aから枠部材2の周方向へ120度の間隔をあけて第五枠側係止部4b、第六枠側係止部4cを設けている。これらの各枠側係止部3a〜3c、4a〜4cは、略U字状のフックであり、枠部材2の内部空間9側へ突出するように設けられている。
また、枠部材2は、外周面側2bにベルト取付部5a、5bを突設し、具体的には図2に示すように、X軸と平行な径方向に応じた2箇所に略コ字状のベルト取付部5a、5bを設けている。このベルト取付部5a、5bには、被験者の胴部に巻き付けるベルト6a、6bを取り付けている。なお、図示していないが、各ベルト6a、6bの先端には連結用のバックルが取り付けられており、このバックルで各ベルト6a、6b同士を連結可能にすると共に、ベルト長も被験者の胴部周り寸法に応じて調整できるようにしている。
次に、超音波プローブ10を説明する。超音波プローブ10(被作動体に相当)は、円柱状の筐体を有し、筐体の側方の外周面10aに各アクチュエータ21〜23、31〜33との連結用の係止部を設けている。詳しくは、図1及び図3に示すように、外周面10aにおいて、図中で上側となる超音波プローブ10の上端部10bからZ軸方向に沿って図中の下方へ距離hだけ離れた周囲部を第一周囲部11a(図中、一点鎖線で示す。第1位の周囲部に相当)と位置づけ、その第一周囲部11aにおける周囲方向へ120度離れた計3箇所に、図2に示すように第一係止部13a、第二係止部13b、第三係止部13cを突設している。
図1、図2等に示すように、超音波プローブ10が枠部材2の内部空間9の中央に配置された状態で、XY平面視において第一係止部13aは、枠部材2の第一枠側係止部3aと対向する位置関係になっており、以下、第二係止部13bは第二枠側係止部3bと対向し、第三係止部13cは第三枠側係止部3cと対向する位置関係になっている。なお、第一周囲部11aは、X軸及びY軸で構成されるXY平面と平行的な位置関係(Z軸に直交的な位置関係)になっている。
また、図3に示すように、超音波プローブ10は、第一周囲部11aからZ軸方向に沿って図中の下方へ距離H1だけ離れた周囲部を第二周囲部11b(図中、一点鎖線で示す。第2の周囲部に相当)と位置づけ、その第二周囲部11bにおける周囲方向へ120度離れた計3箇所に、図2に示すように第四係止部14a、第五係止部14b、第六係止部14cを突設している。図1、図2等に示すように、超音波プローブ10が枠部材2の内部の内部空間9の中央に配置された状態で、XY平面視において第四係止部14aは、枠部材2の第四枠側係止部4aと対向する位置関係になっており、以下、第五係止部14bは第五枠側係止部4bと対向し、第六係止部14cは第六枠側係止部4cと対向する位置関係になっている。なお、第二周囲部11bも第一周囲部11aと同様に、X軸及びY軸で構成されるXY平面と平行的な位置関係(Z軸に直交的な位置関係)になっている。また、超音波プローブ10に設けられた各係止部13a〜13c、14a〜14cも、枠部材2の各枠側係止部3a〜3c、4a〜4cと同様に、略U字状のフックになっている。
さらに、超音波プローブ10は、筐体の下端部10c側の下面中央に、超音波の送受部(図示せず)を設けている。さらにまた、超音波プローブ10は、筐体の長手方向の中心線上で且つ第二周囲部11b付近の高さに位置センサー12を内蔵している。この位置センサー12は、X軸、Y軸、Z軸に係るXYZ座標における位置(位置座標)と、各軸(X、Y、Z軸)に対する傾斜角度を検出でき、検出した内容(位置及び傾斜角度)を出力する仕様になっている。
最後に、枠部材2と超音波プローブ10を連結する流体圧式のアクチュエータ(各傾斜アクチュエータ21〜23、各水平アクチュエータ31〜33)について説明する。各傾斜アクチュエータ21〜23と、水平アクチュエータ31〜33は、サイズ(長手方向の寸法及び径方向の寸法)が異なるだけであり、基本的に同等の仕様であるため、代表して第一傾斜アクチュエータ21で構造等を説明する。本実施形態の第一傾斜アクチュエータ21は、いわゆるマッキンベン方式のアクチュエータ(たとえば、スキューズ社製の低圧駆動型小型空気圧アクチュエータSik-tシリーズ等)を適用している。第1傾斜アクチュエータ21は、一端側が開口した袋(内袋)を、網状に編成された伸縮可能なスリーブ(外袋)で被服したものであり、内袋の一端側の開口に流体の供給及び排出を行うチューブTを接続している。
また、図1、図3、図4(a)等に示すように、第一傾斜アクチュエータ21は、チューブTを接続した側の一端部21aから第一線材S1(ステンレスワイヤー又はポリエステル糸など)を延出すると共に、反対側の他端部21bからは第二線材S2(第一線材S1と同じ材質)を延出している。なお、第一傾斜アクチュエータ21は、各線材S1、S2の一方の線端末を外袋の各端部21a、21bに巻回して縛り付け、その上から保護チューブ(たとえば、熱収縮チューブなど)を被せることで、各端部21a、21bのそれぞれから各線材S1、S2を延出させている。
図4(a)は、第一傾斜アクチュエータ21に流体を供給していない状態(非供給状態)であり、非供給状態では長手方向の寸法がL1、径方向の寸法(外径寸法)がR1になっている。図4(b)、図4(c)、図4(d)は、第一傾斜アクチュエータ21へ供給する流体を増加させていった場合の形態の変化を示しており、第一傾斜アクチュエータ21は、流体の供給量を増すほど長手方向の寸法が短くなる(L1>L2>L3>L4)と共に、径方向の寸法は大きくなる(R1<R2<R3<R4)。
また、図4(d)に示す状態から、供給した流体を第一傾斜アクチュエータ21から排出していくと、供給する場合とは逆に、第一傾斜アクチュエータ21は図4(c)、図4(b)、図4(a)の順に形態が変化し、長手方向の寸法が長くなると共に径方向の寸法は小さくなる。このように第一傾斜アクチュエータ21は、流体の供給により全長が縮まると共に、供給した流体の排出により全長が伸びるようになっており、本実施形態では、流体の供給により、図4(a)に示す状態から最大で全長が約35%縮まるようになっている。なお、本実施形態の作動装置1は、各傾斜アクチュエータ21〜23の方が、各水平アクチュエータ31〜33より、全長(長手方向)の寸法が大きいものを用いている。
上述した各アクチュエータ21〜23、31〜33は、枠部材2の枠側係止部3a〜3c、4a〜4cと、超音波プローブ10の係止部13a〜13b、14a〜14cを繋ぐことで、枠部材2と超音波プローブ10を連結している。詳しくは、図1〜図3に示すように、第一傾斜アクチュエータ21は、一端部21a側の第一線材S1の端側を、枠部材2の第一枠側係止部3aへ結び付けると共に、他端部21b側の第二線材S2の端側を超音波プローブ10の第一係止部13aへ結び付けている。同様に、第二傾斜アクチュエータ22は、枠部材2の第二枠側係止部3bと超音波プローブ10の第二係止部13bを繋ぎ、第三傾斜アクチュエータ23は、枠部材2の第三枠側係止部3cと超音波プローブ10の第三係止部13cを繋いでいる。
また、第一水平アクチュエータ31は、一端部31a側の第一線材S1の端側を、枠部材2の第四枠側係止部4aへ結び付けると共に、他端部31b側の第二線材S2の端側を超音波プローブ10の第四係止部14aへ結び付けている。以下、同様に、第二水平アクチュエータ32は、枠部材2の第五枠側係止部4bと超音波プローブ10の第五係止部14bを繋ぎ、第三水平アクチュエータ33は、枠部材2の第六枠側係止部4cと超音波プローブ10の第六係止部14cを繋いでいる。
本実施形態の作動装置1においては、上述したように枠部材2と超音波プローブ10を繋いだ状態で、それぞれの連結箇所で引っ張り方向(枠部材2の各枠側係止部と超音波プローブ10の係止部が引き合う方向)の張力(テンション)が一定量生じるように、各アクチュエータ21〜23、31〜33の寸法が選定されている。
具体的には図3に示すように、第一傾斜アクチュエータ21が連結する枠部材2の第一枠側係止部3aの中心から、超音波プローブ10の第一係止部13aの中心までの距離がL10、第一傾斜アクチュエータ31の両端から延出する第一線材S1及び第二線材S2の線長をそれぞれL11、L12とすれば、第一傾斜アクチュエータ21に相当する距離はL13になる(L13=L10−L11−L12)。このような距離L13を、第一傾斜アクチュエータ21では、図4(a)に示すような流体が非供給時の寸法L1を対応付けるのではなく、図4(b)及び図4(c)等に示すように、一定量の流体が供給された状態での寸法(長手方向の寸法)を対応付けている。
本実施形態の作動装置1においては、第一傾斜アクチュエータ21が図4(a)の流体非供給時の寸法(最大伸張寸法)と、流体を最大限供給した時の寸法(最小収縮寸法)との差の寸法(伸縮可能ストローク)の半分だけ、図4(a)の状態から収縮するように流体を供給した状態を距離L13に対応付けている。
そのため、第一傾斜アクチュエータ21は、図3に示す状態から伸張方向へ、伸縮可能ストロークの半分の距離だけ伸びることができ、一方、収縮方向へは伸縮可能ストロークの半分の距離だけ縮むことができるようになっている。また、作動装置1は、第二傾斜アクチュエータ22及び第三傾斜アクチュエータ23にも、第一傾斜アクチュエータ21と同様の寸法のものを適用しており、それぞれの連結箇所において、上述した第一傾斜アクチュエータ21の場合と同様の伸縮可能寸法を確保している。
さらに、作動装置1は、各水平アクチュエータ31〜33においても、上述した第一傾斜アクチュエータ21の場合と同様な状況になる寸法のものを適用している。たとえば、図3に示す非作動状態の第一水平アクチュエータ31は、その収縮可能ストロークの半分だけ図4(a)の状態から収縮した状態になっており、図3に示す状態から伸張方向へ、伸縮可能ストロークの半分の距離だけ伸張でき、収縮方向へは伸縮可能ストロークの半分の距離だけ収縮できる(第二水平アクチュエータ32、第三水平アクチュエータ33も同様)。
以上のように、作動装置1が非作動状態であれば、各アクチュエータ21〜23、31〜33へは一定量の流体が供給されているため所定の引っ張り方向のテンションを発生すると共に、各アクチュエータ21〜23、31〜33は、図4(a)の状態に比べて、棒状的な状態を維持する程度の剛性が発生している。そのため、図1〜図3に示す非作動状態では、超音波プローブ10は長手方向の中心軸がZ軸と平行になる姿勢を安定した状態で維持することができる(非作動状態では、超音波プローブ1の長手方向の中心軸は、枠部材2の中心と一致している)。
なお、非作動状態では、各傾斜アクチュエータ21〜23による枠部材2側の連結箇所(各枠側係止部3a〜3c)と、超音波プローブ10側の連結箇所(各係止部13a〜13c)は、Z軸方向に沿って距離H1だけ間隔があいており、そのため各傾斜アクチュエータ21〜23はXY平面及びZ軸に対して傾斜した姿勢になっている。また、各水平アクチュエータ31〜33は、非作動状態ではXY平面に平行な水平姿勢になっている。さらに、これらの各アクチュエータ21〜23、31〜33の全ては図2に示すように、XY平面視において、枠部材2の内部空間9に収まるように位置するので、従来のワイヤーを介在させた装置、パンタグラフ型ロボットを用いたもの、パラレル型ロボット等を用いたものに比べて、本実施形態の作動装置1の外形寸法は小型化されている。
図5は、作動装置1に取り付けた各アクチュエータ21〜23、31〜33用の流体圧回路系統と、電気回路系統を示している。最初に流体圧回路系統を説明する。本実施形態の作動装置1では、流体として空気を用いており、圧搾空気の生成源となるコンプレッサー50に、エアフィルタ51、レギュレータ(減圧弁)52、圧力計53、ミストセパレータ54を順次接続している。なお、エアフィルタ51は、圧搾空気中の不純物(ホコリ、チリなど)を除去するものであり、レギュレータ52は、各アクチュエータ21〜23、31〜33を作動させるのに適正な圧搾空気の空気圧を設定するものであり、圧力計53は、レギュレータ52で設定された空気圧を示すものである。また、ミストセパレータ54は、圧搾空気中の水分を除去するものである。
さらに、ミストセパレータ54には、第一電空比例弁41〜第六電空比例弁46が分配接続されている。各電空比例弁41〜46(たとえば、SMC社製のPVQシリーズ、VEF/VFPシリーズ等)は、内蔵された弁の開閉量を可変式電磁制御部41a〜46aで制御し、各アクチュエータ21〜23、31〜33への圧搾空気(レギュレータ52で圧が調整された空気)の供給、及び供給した空気の排出を行うものであり、可変式電磁制御部41a〜46aへ入力される電気信号(印加される電圧量)の程度により、流体の流量(供給量、排出量)を無段階に制御できるようになっている。各電空比例弁41〜46は、計3個の接続口(Aポート、Pポート、Rポート)を有しており、Aポートにアクチュエータ用のチューブTを接続し、Pポートにはミストセパレータ54側のチューブを接続し、Rポートを排出用にしている。
図5にも示すように、第一電空比例弁41のAポートには第一傾斜アクチュエータ21のチューブTを接続しており、以下、同様に第二電空比例弁42には第二傾斜アクチュエータ22のチューブTを接続し、第三電空比例弁43には第三傾斜アクチュエータ23のチューブTを接続し、第四電空比例弁44には第一水平アクチュエータ31のチューブTを接続し、第五電空比例弁45には第二水平アクチュエータ32のチューブTを接続し、第六電空比例弁46には第三水平アクチュエータ33のチューブTを接続している。
一方、図5の電気回路系統は、超音波プローブ10に内蔵された位置センサー12に、A/Dコンバータ60、制御装置61、D/Aコンバータ62、バルブ駆動装置63が順次電気的に接続され、バルブ駆動装置63の出力側が、上述した各電空比例弁41〜46の可変式電磁制御部41a〜46aに接続されている。位置センサー12は、検知した内容を示すアナログ電気信号をA/Dコンバータ60へ出力し、A/Dコンバータ60は、位置センサー12から出力されたアナログ電気信号をデジタルの電気信号に変換して制御装置61へ出力する。
また、制御装置61は、各電空比例弁41〜46を個別に駆動するための駆動制御信号(デジタルの電気信号であり、駆動先の電空比例弁の指定信号を含んだ信号)をD/Aコンバータ62へ出力し、D/Aコンバータ62は、制御装置61から出力されたデジタル電気信号をアナログ電気信号に変換してバルブ駆動装置63へ出力する。さらに、バルブ駆動装置63は、D/Aコンバータ62から出力されたアナログ電気信号に基づいて、各電空比例弁41〜46の内蔵弁の駆動する量に応じた電圧の電気信号を生成して、可変式電磁制御部41a〜46aへの中から、前記指定信号で指定された可変式電磁制御部へ、生成した電気信号を出力する。
本実施形態の作動装置1では、オペレータの手動操作により各アクチュエータ21〜23、31〜33を駆動可能にすると共に、各アクチュエータ21〜23、31〜33の駆動を自動操作で行うことも可能にしている。このような自動・手動に関する制御は、制御装置61が行っている。
図5にも示すように、制御装置61は、各種制御において中心的な役割を担うCPU61aに、信号出力部61b、表示パネル61c、操作部61d、RAM61e、ROM61f、ハードディスク装置61g及び信号入力部61hを内部バス61iで接続した構成になっている。信号出力部61bはD/Aコンバータ62と接続されており、CPU61aの制御に基づいて、駆動制御信号を出力する処理を行う。表示パネル61cは、作動装置1のオペレータに対する視覚的なユーザインターフェースに相当し、操作段階に応じて設定メニュー、操作メニュー等をCPU61aの制御に基づき適宜表示する。操作部61dは、キーボード及びマウス等から構成されており、オペレータの操作指示を受け付けてCPU61aへ伝える。
また、RAM61eは、CPU61aのワークエリアとして機能し、CPU61aによる処理中のファイル及びデータ等を一時的に記憶する。ROM61fは、CPU61aが行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶する。ハードディスク装置61gは、アクチュエータ駆動制御用の制御プログラムPの他に、OSプログラム、メニュー画像等を予め記憶する。信号入力部61hはA/Dコンバータ60と接続されており、A/Dコンバータ60から出力されてきたデジタル電気信号を取得して、CPU61aへ伝える処理を行う。
ハードディスク装置61gに記憶されている制御プログラムPは、CPU61aが行う各種制御の内容を規定しており、規定内容としては、手動操作時の内容と、自動操作時の内容に分かれており、制御プログラムPが起動すると、手動操作と自動操作を選択する初期メニューが表示パネル61cに表示される旨を規定している。この初期メニューで手動操作が選択されると、制御プログラムPは、操作対象のアクチュエータ及び操作量を指定する手動操作メニューを表示することを規定しており、この手動操作で設定された内容に基づいて、駆動制御信号を出力する旨を規定している。
また、初期メニューで「自動操作」が選択されると、制御プログラムPは次に、超音波プローブ10の移動先となるXYZ座標における座標値、及び姿勢(超音波プローブ10の中心軸と各軸に対する傾斜角度)を設定する移動設定メニューを表示することを規定している。この移動設定メニューで移動先に関する値が設定されると、制御プログラムPは、A/Dコンバータ60を通じて入力されてくる位置センサー12の検出結果の情報と、移動設定メニューで設定された移動先に関する値との差分を算出し、その差分が小さくなるように各アクチュエータ21〜23、31〜33を駆動するための信号を生成して出力する旨を規定している。自動操作では、このような差分算出による出力信号の生成処理が所定の時間間隔で随時繰り返され、最終的に算出した差分がゼロになった時点又は所定の誤差範囲内に収まった時点で、出力信号の生成処理が終了するようにプログラミングされている。
次に、超音波プローブ10が、非作動状態(原点位置状態)から作動する場合において、基本的な作動パターンのいくつかを説明する。図6(a)(b)は、超音波プローブ10の中心軸C1(長手方向の中心軸)が、各傾斜アクチュエータ21〜23の駆動により、非作動状態からYZ平面において角度aだけ傾くパターンを示している。なお、図示内容を簡潔にするため、図6(a)では第二及び第三傾斜アクチュエータ22、23の図示、並びに第二及び第三水平アクチュエータ32、33の図示をそれぞれ省略し(後述の図7(a)、図8(a)も同様)、図6(b)では各水平アクチュエータ31〜33の図示を省略している。
図6(a)(b)に示す作動パターンでは、第一傾斜アクチュエータ21が収縮する一方、第二傾斜アクチュエータ22及び第三傾斜アクチュエータ23が伸張している(図6(b)参照)。なお、各水平アクチュエータ31〜33は、原点位置状態から駆動されていない。このように各傾斜アクチュエータ21〜23を駆動することにより、超音波プローブ10は、中心軸C1と第一水平アクチュエータ31の長手方向の中心軸C2との交点C3を中心にして、上端部10b側がY軸の矢印方向とは逆の向きへピボット的に傾く。
この場合、図5の制御装置61は、手動操作又は自動操作のいずれであっても、第一傾斜アクチュエータ21へ流体(空気)を供給するための駆動制御信号を第一電空比例弁41へ出力すると共に、第二傾斜アクチュエータ22及び第三傾斜アクチュエータ23から流体(空気)を排出するための駆動制御信号を第二電空比例弁42及び第三電空比例弁43へ出力することになる。
なお、作動装置1が一般的な環境雰囲気(通常レベルの大気圧)で使用される場合、同量の流体の供給に要する時間と、排出に要する時間を比較すると、流体の排出の方が時間を要するため、流体の供給を行う第一電空比例弁41の駆動制御を、第二電空比例弁42、43に対する駆動制御より遅らせ気味に行うことで、超音波プローブ10に対して適切なテンションがかかった状態で、超音波プローブ10を安定して傾けることができる。このような流体の供給と排出に関する内容は、他の作動状態でも同様であるため、本実施形態では、基本的に流体供給側となる電空比例弁の駆動制御を、流体排出側となる電空比例弁の駆動制御に対して遅らせ気味に行うようにしている。
また、図6(a)(b)は、超音波プローブ10の上端部10b側が、第一傾斜アクチュエータ21の方へ傾斜する状態を示したが、上端部10b側を異なる方向へ傾斜させることも勿論可能である。たとえば、第二傾斜アクチュエータ22のみを収縮させ、第一及び第三傾斜アクチュエータ21、23を伸張させると、超音波プローブ10の上端部10b側を第二傾斜アクチュエータ22の方へ傾斜させることができる。また、第三傾斜アクチュエータ23のみを収縮させ、第一及び第二傾斜アクチュエータ21、22を伸張させると、超音波プローブ10の上端部10b側を第三傾斜アクチュエータ23の方へ傾斜させることができる。
さらに、二つの傾斜アクチュエータを収縮させると共に、一つの傾斜アクチュエータのみを伸張させることで、収縮した二つの傾斜アクチュエータに挟まれた範囲の方へ超音波プローブ10の上端部10b側を傾斜させることも可能である。たとえば、第一及び第二傾斜アクチュエータ21、22を同程度分だけ収縮させ、第三傾斜アクチュエータ23のみを伸張させると、XY平面視で第一傾斜アクチュエータ21と第二傾斜アクチュエータ22の中間となる方向(図2において第三水平アクチュエータ33が位置する方向)へ超音波プローブ10の上端部10b側を傾斜させられる。さらにまた、このような駆動制御において、第一及び第二傾斜アクチュエータ21、22の収縮量を相異させれば、XY平面視で第一傾斜アクチュエータ21と第二傾斜アクチュエータ22の中間となる方向から、収縮量が大きい方の傾斜アクチュエータ側へ、超音波プローブ10の上端部10b側の傾斜方向を変えることもできる。
このような二つの傾斜アクチュエータを収縮させて、一つの傾斜アクチュエータを伸張させる駆動制御の方式は、上記の具体例以外にも、第一及び第三傾斜アクチュエータ21、23を収縮させると共に第二傾斜アクチュエータ22のみを伸張させる方式、第二及び第三傾斜アクチュエータ22、23を収縮させると共に第一傾斜アクチュエータ21のみを伸張させる方式にも適用可能である。よって、第一傾斜アクチュエータ21〜第三傾斜アクチュエータ23の中の一つ又は二つを収縮させると共に残りを伸張させることで、XY平面視において、枠部材2の中心から周囲の360度のいずれの方向へも超音波プローブ10の上端部10b側を傾けることが可能となる。
また、図7(a)(b)は、超音波プローブ10を、非作動状態(原点位置)から下端部10cの方向(Z軸の矢印方向と反対の方向)へZ軸に沿って移動させる作動パターンを示している。この図7(a)(b)に示す作動パターンでは、第一傾斜アクチュエータ21〜第三傾斜アクチュエータ23の全てが収縮する一方、第一水平アクチュエータ31〜第三水平アクチュエータ33の全てが伸張している。このように各アクチュエータ21〜23、31〜33を駆動することにより、超音波プローブ10は、Z軸方向に沿って図中の下方へ移動する。
この場合、図5の制御装置61は、手動操作又は自動操作のいずれであっても、第一傾斜アクチュエータ21〜第三傾斜アクチュエータ23の全てに流体(空気)を供給するための駆動制御信号を第一電空比例弁41〜第三電空比例弁43へ出力すると共に、第一水平アクチュエータ31〜第三水平アクチュエータ33の全てから流体(空気)を排出するための駆動制御信号を第四電空比例弁44〜第六電空比例弁46へ出力することになる。なお、超音波プローブ10をZ軸方向の下方へ移動させる量は、各傾斜アクチュエータ21〜23への流体の供給量及び各水平アクチュエータ31〜33からの流体の排出量を調整することで適宜制御できる。
さらに、図8(a)(b)は、超音波プローブ10の中心軸C1が、各水平アクチュエータ31〜33の駆動により、非作動状態(原点位置)からYZ平面において角度bだけ傾くパターンを示している。なお、図示内容を簡潔にするため、図8(b)では各傾斜アクチュエータ21〜23の図示を省略している。
図8(a)(b)に示す作動パターンでは、第一水平アクチュエータ31が収縮する一方、第二水平アクチュエータ32及び第三水平アクチュエータ33は伸張している(図8(b)参照)。なお、各傾斜アクチュエータ21〜23は、原点位置状態から駆動されていない。このように各水平アクチュエータ31〜33を駆動することにより、超音波プローブ10は、原点位置の姿勢の中心軸C1と第一周囲部11aで形成される仮想平面との交点C4を中心にして、下端部10c側がY軸の矢印方向へ、ピボット的に傾く。この場合、図5の制御装置61は、手動操作又は自動操作のいずれであっても、第一水平アクチュエータ31へ流体(空気)を供給するための駆動制御信号を第四電空比例弁44へ出力すると共に、第二水平アクチュエータ32及び第三水平アクチュエータ33から流体(空気)を排出するための駆動制御信号を第五電空比例弁45及び第六電空比例弁46へ出力することになる。
また、図8(a)(b)は、超音波プローブ10の下端部10c側が、第一水平アクチュエータ31の方へ傾斜する状態を示したが、図6(a)(b)の場合と同様に、下端部10c側を異なる方向へ傾斜させることも勿論可能である。たとえば、第二水平アクチュエータ32のみを収縮させ、第一及び第三水平アクチュエータ31、33を伸張させると、超音波プローブ10の下端部10c側を第二水平アクチュエータ32の方へ傾斜させることができ、また、第三水平アクチュエータ33のみを収縮させ、第一及び第二水平アクチュエータ31、32を伸張させると、超音波プローブ10の下端部10c側を第三水平アクチュエータ33の方へ傾斜させることができる。
さらに、二つの水平アクチュエータを収縮させると共に、一つの水平アクチュエータのみを伸張させることで、収縮した二つの水平アクチュエータに挟まれた範囲の方へ超音波プローブ10の下端部10c側を傾斜させることも可能である。たとえば、第一及び第二水平アクチュエータ31、32を同程度分だけ収縮させ、第三水平アクチュエータ33のみを伸張させると、XY平面視で第一水平アクチュエータ31と第二水平アクチュエータ32の中間となる方向(図2において第三傾斜アクチュエータ23が位置する方向)へ超音波プローブ10の下端部10c側を傾斜させられる。さらにまた、このような駆動制御において、第一及び第二水平アクチュエータ31、32の収縮量を相異させれば、XY平面視で第一水平アクチュエータ31と第二水平アクチュエータ32の中間となる方向から、収縮量が大きい方の水平アクチュエータ側へ、超音波プローブ10の下端部10c側の傾斜方向を変えることもできる。
このような二つの水平アクチュエータを収縮させて、一つの水平アクチュエータを伸張させる駆動制御の方式は、上記の具体例以外にも、第一及び第三水平アクチュエータ31、33を収縮させると共に第二水平アクチュエータ32のみを伸張させる方式、第二及び第三水平アクチュエータ32、33を収縮させると共に第一水平アクチュエータ31のみを伸張させる方式にも適用可能である。よって、第一水平アクチュエータ31〜第三水平アクチュエータ33の中の一つ又は二つを収縮させると共に残りを伸張させることで、XY平面視において、枠部材2の中心から周囲の360度のいずれの方向へも超音波プローブ10の下端部10c側を傾けることが可能となる。
さらにまた、上述した図6〜図8に基づいて説明した各種駆動パターンを組み合わせることで、作動装置1は、超音波プローブ10を様々な姿勢に傾けること、姿勢を傾けた状態でZ軸方向に沿って図中の下方へ移動させることも行える。
図9(a)(b)は、本実施形態の作動装置1を被験者Kの胴部Kaに装着して超音波診断を行う状態を示している。この状態では、作動装置1の両側に取り付けたベルト6a、6bを被験者Kの胴部Kaに巻回すると共にベルト長を調整して、枠部材2が胴部Kaの表面Kbに安定して載置されるようにする。
超音波診断では、超音波プローブ10を被験者Kの体表面Kbへ、ある程度押し込むことが必要になるため、図9(b)に示す状態から図9(c)に示す状態へ、超音波プローブ10を移動させるように、各アクチュエータ21〜23、31〜33を図8(a)(b)で示すパターンに基づき駆動することにより超音波診断を適切且つ容易に行うことができる。また、被験者Kにおける脂肪の付き方等によっては、超音波プローブ10を傾けることが必要になる場合もあるが、このような場合は、図6、7等で説明したパターンを適宜組み合わせることにより、超音波プローブ10を傾けた姿勢にして、被験者Kの体表面Kbへ押し込むことも可能となる。
さらに、本実施形態の作動装置1は、超音波プローブ10は各アクチュエータ21〜23、31〜33で作動させるので、たとえ、各アクチュエータ21〜23、31〜33へ流体を供給する電空比例弁41〜46が故障又は制御装置61自体が故障して、流体の供給が制御できなくなったとしても、各アクチュエータ21〜23、31〜33は物理的な作動限界があるため、作動限界以上に超音波プローブ10を動かすことができない。そのため、電動モータを用いて超音波プローブを作動させる装置に比べて、本実施形態の作動装置1は、被験者に対する安全を一段と高いレベルで維持することができる。よって、本実施形態の作動装置1を用いれば、診断を行う医師が被験者の傍にいなくても、診断補助者等が図9(a)に示す状態に作動装置1を被験者Kに装着すれば、医師による遠隔診断等にも作動装置1を好適に用いることができる。
なお、上述した説明では、被作動体として超音波プローブ10を適用した医療分野用の作動装置1について説明したが、被作動体として、溶接用ガン、CCDカメラ、塗布装置、照射装置等のFA用作業機器を適用することで、作動装置1をFA分野に使用することも可能である。
図10(a)(b)は、FA分野に使用された作動装置1を示している。この作動装置1では、超音波プローブ10の替わりに円柱状の筐体を有するFA用作業機器10′を適用している。図10(a)は、ロボットアーム70の先端に作動装置1を取り付けた例を示している。ロボットアーム70は、第一アーム部71と先端側の第二アーム部72を回動軸73で回動可能に連結したものであり、第2アーム部72の先端部72aに、筒状のアタッチメント部材74を取り付けて、このアタッチメント部材74の端部74aに、作動装置1の枠部材2を取り付けている。このように筒状のアタッチメント部材74を介して作動装置1をロボットアーム70に取り付けることで、円柱状のFA用作業機器10′は、アタッチメント部材74の内部で自由に姿勢を変化させることができると共に、FA用作業機器10′の下端部10c′がアタッチメント部材74から突出するようにFA用作業機器10′を移動させることも可能となる。
よって、図10(a)のロボットアーム70では、回動軸73の回動に加えてアーム先端においては、FA用作業機器10′の姿勢変化及び突出移動も行えるので、ロボットアーム70を動かさなくても、FA用作業機器10′の姿勢及び突出量を微細に制御でき、ロボットアーム70の自由度を作動装置1で補うことができる。
また、図10(b)は、スカラー型ロボット又は直交型ロボット等における一軸方向の移動要素等に用いられる直動装置80に、本発明の作動装置1が適用された例を示している。直動装置80は、一方向へ伸びるレール部材81に直方体状の移動部材82を取り付けて、移動部材82をレール部材81の伸びる方向に沿って(図中の黒矢印方向)、移動可能にしている。なお、図10(b)に示す直動装置80は一例として、天井側の向きに据え付けられた場合を示している。
直動装置80の移動部材82の取付面(下面)82aには、円筒状のアタッチメント部材83が取り付けられており、このアタッチメント部材83の端部83aに、作動装置1の枠部材2が固定されている。作動装置1のFA用作業機器10′は、図10(a)に示す場合と同様に、アタッチメント部材83の内部で自由に姿勢を変化させられると共に、下端部10c′を突出させる動きもできる。このような作動装置1のFA用作業機器10′の動きにより、図10(b)に示す場合では、直動装置80で作動装置1を大まかに移動させると共に、細やかな動きは作動装置1側で対応し、両者がそれぞれ補完しあって、簡潔な装置構成でも多様な作動パターンを実現できる。
よって、図10(a)(b)に示す例において、FA用作業機器10′として溶接ガンを用いた場合、溶接方向及びガン先端から溶接対象までの距離調整等を作動装置1で行うことができ、流体圧式のアクチュエータを用いることから、溶接時に発生する高電圧に伴うノイズの影響を受けることなく溶接ガンの駆動制御を作動装置1で行える。また、FA用作業機器10′としてCCDカメラを用いた場合は、撮影方向及び焦点距離の調整等を作動装置1で行える。さらに、FA用作業機器10′として各種塗布装置を用いた場合は、塗布方向及び対象物までの調整等を作動装置1で行える。さらにまた、FA用作業機器10′として各種照射装置を用いた場合は、照射方向及び対象物までの調整等を作動装置1で行える。
図11(a)(b)は、本発明の変形例の作動装置100を示している(非作動状態の作動装置100を示す)。変形例の作動装置100は、図1〜図3等に示す作動装置1に比べて、枠部材102として筒状部材を用いていること、各傾斜アクチュエータ121〜123と各水平アクチュエータ131〜133のZ軸方向における位置関係(図中の上下関係)を逆にしたことが主な相異点になっている。即ち、作動装置100は、筒状の枠部材102の内部空間109の中央に円柱状の被作動体110(超音波プローブ又はFA用作業機器など)を配置し、被作動体110の上端部110b側となる外周面110aの第一周囲部111a(第2の周囲部に相当)における周囲3箇所を、計3個の水平アクチュエータ131〜133で枠部材102の内周面側102aと、それぞれ個別に連結すると共に、第一周囲部111aからZ軸方向で距離H2だけ離れた第二周囲部111b(第1の周囲部に相当)における3箇所を、計3個の傾斜アクチュエータ121〜123で枠部材102の内周面側102aと、それぞれ個別に連結している。
なお、この作動装置100は、被作動体110のZ軸方向の全長を、枠部材102のZ軸方向の全長より短くして、被作動体110の下端部110cが、各傾斜アクチュエータ121〜123の枠部材102側の連結箇所102c〜102e(図11(a)参照)よりZ軸方向で図中において上方に位置させている。また、変形例の作動装置100の上述した説明箇所以外の構成は、基本的に図1〜図3等で示す作動装置1と同等である。
作動装置100において、各傾斜アクチュエータ121〜123の中のいずれか一つを収縮させると共に残りの二つを伸張させると、図6(a)(b)に示した状態と、Z軸方向において天地逆となった姿勢で被作動体110の下端部110c側を傾けることができる(この際、各水平アクチュエータ131〜133は駆動させず)。また、各傾斜アクチュエータ121〜123の中のいずれか二つを収縮させると共に残りの一つを伸張させると、XY平面視において、枠部材102の中心から360度のいずれの方向へも被作動体110の下端部110c側を傾けられる(この際、各水平アクチュエータ131〜133は駆動させず)。
さらに、各水平アクチュエータ131〜133の中のいずれか一つを収縮させると共に残りの二つを伸張させると、図8(a)(b)に示した状態と、Z軸方向において天地逆となった姿勢で被作動体110の上端部110b側を傾けることができる(この際、各傾斜アクチュエータ121〜123は駆動させず)。さらにまた、各水平アクチュエータ131〜133の中のいずれか二つを収縮させると共に残りの一つを伸張させると、XY平面視において、枠部材102の中心から360度のいずれの方向へも被作動体110の上端部110b側を傾けられる(この際、各水平アクチュエータ131〜133は駆動させず)。
また、全ての傾斜アクチュエータ121〜123を同時に収縮させると共に、全ての水平アクチュエータ131〜133を同時に伸張させることで、図7(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体110をZ軸方向に沿って図中の下方へ移動させられる。
このような変形例の作動装置100は、被作動体110の下端部110cが、枠部材102の下面部102fから距離があいているため、図8(b)に示すように、対象物Wの表面Waから突起Wbが突出している場合で、この突起Waに対して作業を行う場合に好適となる。すなわち、突起Wbが枠部材102の内部空間109に収まるように、下面部102fを突起Wbの周囲に配置することで、被作動体110の下端部110cと突起Wbが適切な距離をあけた状態で安定する。この安定した状態で被作動体110を各アクチュエータ121〜123、131〜133の駆動により作動させれば、医療分野に応じた診断又はFA分野に応じた作業等をスムーズに行うことができる。
また、変形例の作動装置10は、筒状の枠部材102を用いるため、被作動体110及び各アクチュエータ121〜123、131〜133は枠部材102でカバーされた状態となり、医療分野に応じた診断又はFA分野に応じた作業等を、枠部材102で周囲の雰囲気から遮蔽した状態で行えることから、安定した診断又は作業等を行えると共に、被作動体110及び各アクチュエータ121等を枠部材102で保護できる。なお、このような筒状の枠部材102は、図1〜図3等で示す作動装置1においても、リング状の枠部材2の替わりに用いることができる。
図12(a)(b)は、別の変形例の作動装置150を示している。変形例の作動装置150は、図1〜図3等に示す作動装置1に比べて、Z軸方向で上下に位置するアクチュエータ171〜173、181〜183を、いずれも傾斜させたこと、及び被作動体160を枠部材152からZ軸方向に沿って上下両方向へ突出した状態で配置したことが主な相異点になっている。具体的には、作動装置150は、枠部材152の内部空間159の中央に、被作動体110(超音波プローブ又はFA用作業機器など)を配置し、この際、被作動体110は、Z軸方向における上下方向へ均等に枠部材152から突出するようにしている(非作動状態の位置に対応)。
そして、作動装置150は、被作動体160の上端部160b側となる外周面160aの第一周囲部161a(第1の周囲部に相当)における周囲3箇所を、計3個の上側傾斜アクチュエータ171〜173で枠部材152の内周面側152aと、それぞれ個別に連結すると共に、第一周囲部161aからZ軸方向で距離H3だけ離れた第二周囲部161b(第2の周囲部に相当)における周囲3箇所を、計3個の下側傾斜アクチュエータ181〜183で枠部材152の内周面側152aと、それぞれ個別に連結している。
この作動装置150では、上側傾斜アクチュエータ171〜173は、図1〜図3等で示す作動装置1の各傾斜アクチュエータ21〜23と同様に、被作動体160との連結側が、枠部材152との連結側より図中のZ軸方向で上側となるように傾斜している。一方、下側傾斜アクチュエータ181〜183は、上側傾斜アクチュエータ171〜173とは逆に、被作動体160との連結側が、枠部材152との連結側より図中のZ軸方向で下側となるように傾斜している。なお、変形例の作動装置150の上述した説明箇所以外の構成は、基本的に図1〜図3等で示す作動装置1と同等になっている。
作動装置150において、各上側傾斜アクチュエータ171〜173の中のいずれか一つを収縮させると共に残りの二つを伸張させると、図6(a)(b)に示した状態とほぼ同等に、被作動体160の上端部160b側を傾けることができる(この際、各下側傾斜アクチュエータ181〜183は駆動させず)。また各上側傾斜アクチュエータ171〜173の中のいずれか二つを収縮させると共に残りの一つを伸張させると、XY平面視において、枠部材152の中心から360度のいずれの方向へも被作動体160の上端部160b側を傾けることができる(この際、各下側傾斜アクチュエータ181〜183は駆動させず)。
さらに、各下側傾斜アクチュエータ181〜183の中のいずれか一つを収縮させると共に残りの二つを伸張させると、図6(a)(b)に示した状態とZ軸方向における天地を逆にした状態で、被作動体160の下端部160c側を傾けることができる(この際、各上側傾斜アクチュエータ171〜173は駆動させず)。また、各下側傾斜アクチュエータ181〜183の中のいずれか二つを収縮させると共に残りの一つを伸張させると、XY平面視において、枠部材152の中心から360度のいずれの方向へも被作動体160の下端部160c側を傾けることができる(この際、各上側傾斜アクチュエータ171〜173は駆動させず)。
また、全ての上側傾斜アクチュエータ171〜173を同時に収縮させると共に、全ての下側傾斜アクチュエータ181〜183を同時に伸張させることで、図7(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体160をZ軸方向に沿って図中の下方へ移動させることができる。さらに、全ての下側傾斜アクチュエータ181〜183を同時に収縮させると共に、全ての上側傾斜アクチュエータ171〜173を同時に伸張させることで、図7(a)(b)に示した状態と逆方向となるように、被作動体160をZ軸方向に沿って図中の上方へ移動させることができる。
このように、変形例の作動装置150は、Z軸方向においては上方又は下方のいずれにも被作動体160を移動させることができるため、このような動きが必要な用途に作動装置150は好適となる。なお、この作動装置150においても、枠部材152に、図11(a)(b)に示すような筒状の部材を適用することは勿論可能である。
図13は、アクチュエータの替わりに、伸縮可能な連結部材として引張りコイルバネを用いた変形例の作動装置200を示している。この作動装置200は、基本的には図1〜図3等に示す作動装置1と同等であるが、各水平アクチュエータ31〜33の替わりに各引張りコイルバネ231〜233を用いた点が異なっている。具体的に、作動装置200は、枠部材202の内部空間209の中央に円柱状の被作動体210(超音波プローブ又はFA用作業機器など)を配置し、被作動体210の上端部210b側となる外周面210aの第一周囲部211aにおける周囲3箇所を、計3個の傾斜アクチュエータ221〜223で枠部材202の内周面側202aと、それぞれ個別に連結すると共に、第一周囲部211aからZ軸方向で所定距離だけ離れた第二周囲部211bにおける周囲3箇所を、計3個の引張りコイルバネ231〜233で枠部材202の内周面側202aと、それぞれ個別に連結している。
各引張りコイルバネ231〜233は、同じバネ定数のバネであると共に両端にフックを有しており、それぞれのフックを被作動体210に設けた係止部(図1〜図3等の作動装置1における超音波プローブ10に設けた各係止部13a〜13cと同等なもの)及び枠部材202に設けた枠側係止部(図1〜図3等の作動装置1における枠部材2に設けた各枠側係止部3a〜3cと同等なもの)に係止して、被作動体210の下端部210c側を枠部材202に連結している。
被作動体210及び枠部材202を連結した各引張りコイルバネ231〜233は、係止部及び枠側係止部に取り付けられた状態では、自然長より伸びた状態になっており、それにより、被作動体210の下端部210c側は周囲三方向からテンションがかかった状態で枠部材202の中心でセンタリングされている。なお、各引張りコイルバネ231〜233は、自然長から伸張できる長さ範囲の半分の長さだけ伸張した状態で係止部及び枠側係止部に取り付けられているので、図13に示す状態(被作動体210の非作動状態)から、伸び側及び縮み側に同程度の変化量(伸び代及び縮み代が同じ寸法)を確保している。
この作動装置200において、各傾斜アクチュエータ221〜223の中のいずれか一つを収縮させると共に残りの二つを伸張させると、図6(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体210の上端部210b側を傾けることができる。また、各傾斜アクチュエータ221〜223の中のいずれか二つを収縮させると共に残りの一つを伸張させると、XY平面視において、枠部材202の中心から360度のいずれの方向へも被作動体210の上端部210b側を傾けることができる。なお、このように被作動体210の上端部210b側を傾けた場合でも、被作動体210の下端部210c側は、周囲三方向から各引張りコイルバネ231〜233で引っ張られてテンションがかかった状態になっているため、安定した状態で枠部材202の中心に位置することになる。
また、全ての傾斜アクチュエータ221〜223を同時に収縮させると、被作動体210はZ軸方向に沿って図中の下方へ移動するが、この移動に伴って、各引張りコイルバネ231〜233が伸張するので、図7(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体210をZ軸方向に沿って図中の下方へスムーズに移動させられる。
以上のように、図13に示す作動装置200は、図1〜図3等に示す作動装置1に比べて計3本のアクチュエータを減らした簡易な構成でコストダウンを図った上で(流体圧回路系統においては、電空比例弁も3個減らすことができる)、図8(a)(b)に示すような下端部210c側を傾ける姿勢以外は、図1等の作動装置1と同等な作動内容を確保できる。そのため、図13の作動装置200は、図8(a)(b)に示すような作動パターンが不要な用途に対して好適な構成となる。
図14に示す作動装置250は、図13に示す作動装置200から更にアクチュエータの本数を削減した変形例を示している。作動装置250は、図1〜図3等に示す作動装置1と同等に傾斜アクチュエータ271を有するが、2本の第二及び第三傾斜アクチュエータの替わりに傾斜引張りコイルバネ272、273を有している。また、作動装置250は、図13の作動装置200の各引張りコイルバネ231〜233と同様に、各水平引張りコイルバネ281〜283を有している。作動装置250は、傾斜アクチュエータ271及び各傾斜引張りコイルバネ272、273で、被作動体260の上端部260b側となる外周面260aの第一周囲部261aにおける周囲3箇所と、枠部材252の内周面側252aをそれぞれ個別に連結すると共に、計3本の各水平引張りコイルバネ281〜283で、第一周囲部261aからZ軸方向で所定距離だけ離れた第二周囲部261bにおける周囲3箇所と、枠部材252の内周面側252aをそれぞれ個別に連結している。
作動装置250が非作動状態(原点位置)である場合、傾斜アクチュエータ271は、図1等の作動装置1の第一傾斜アクチュエータ21と同等な状態になるように、被作動体260と枠部材252を連結している。また、傾斜引張りコイルバネ272、273には、非作動状態における傾斜アクチュエータ271の引っ張り力に釣り合うバネ定数のバネが適用されると共に、自然長から伸張できる長さ範囲の半分の長さだけ伸張した状態で被作動体260と枠部材252を連結している。なお、3本の各水平引張りコイルバネ281〜283は、図13の各引張りコイルバネ231〜233と同様な状態で、被作動体260の下端部260c側と枠部材252を連結している。
作動装置250において、傾斜アクチュエータ271を収縮させると、図6(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体260の上端部260b側が傾き、また、この傾きに伴って、各傾斜引張りコイルバネ272、273が伸張して、被作動体260を傾けた姿勢にすることができる。このように被作動体260の姿勢が傾いても、被作動体260の下端部260c側は、周囲三方から各水平引張りコイルバネ281〜283で引っ張られてテンションがかかった状態になっているため、安定した状態で枠部材252の中心に位置する。
以上のように、図14に示す作動装置250は、被作動体260の上端部260b側を傾斜アクチュエータ271の方へのみ傾斜させることができるので、このような作動パターンだけが要求される用途、たとえば、FA分野で一方向にだけ傾けることが必要な用途に好適な構成となる。なお、図14では、1本のみの傾斜アクチュエータ271を用いているが、傾斜引張りコイルバネ272、273のいずれか一方を傾斜アクチュエータに置き換えて2本の傾斜アクチュエータを用いた構成の作動装置にすることも可能である。このように2本の傾斜アクチュエータを用いた場合では、各傾斜アクチュエータの駆動状況により、XY平面視において、被作動体260の上端部260b側を傾けられる範囲を1本の傾斜アクチュエータの場合に比べて広げることができ、2本の傾斜アクチュエータが位置する範囲内で被作動体260の上端部260b側を傾けることができる。
図15に示す作動装置300は、図14に示す作動装置250において、水平引張りコイルバネ281を水平アクチュエータ331に置き換えた変形例を示している。この作動装置300は、図14の作動装置250と同様に、1本の傾斜アクチュエータ321と2本の傾斜引張りコイルバネ322、323を有すると共に、1本の水平アクチュエータ331と2本の水平引張りコイルバネ332、333を有している。
作動装置300は、傾斜アクチュエータ321及び各傾斜引張りコイルバネ322、323で、被作動体310の上端部310b側となる外周面310aの第一周囲部311aにおける周囲3箇所と枠部材302の内周面側302aをそれぞれ個別に連結し、水平アクチュエータ331及び各水平引張りコイルバネ332、333で、第一周囲部311aからZ軸方向で所定距離だけ離れた第二周囲部311bにおける周囲3箇所と枠部材302の内周面側302aをそれぞれ個別に連結している。
作動装置300が非作動状態(原点位置)である場合、1本の傾斜アクチュエータ321と2本の傾斜引張りコイル323、322によりテンションをかけた状態は、図14の作動装置250と同様になっている。また、作動装置300が非作動状態の場合で、水平アクチュエータ331は、図1等の作動装置1の第一水平アクチュエータ31と同等な状態になるように、被作動体310と枠部材302を連結している。なお、水平引張りコイルバネ323、333には、非作動状態における第一水平アクチュエータ331の引っ張り力に釣り合うバネ定数のバネが適用されると共に、自然長から伸張できる長さ範囲の半分の長さだけ伸張した状態で被作動体310と枠部材302を連結している。
作動装置300において、傾斜アクチュエータ321を収縮させると、図6(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体310の上端部310b側が傾き、また、この傾きに伴って、各傾斜引張りコイルバネ322、323が伸張して、被作動体310を傾けた姿勢にすることができる。このように被作動体310の姿勢が傾いても、被作動体310の下端部310c側は、周囲三方向から1本の水平アクチュエータ331と2本の水平引張りコイルバネ332、333で引っ張られてテンションがかかった状態になっているため、安定した状態で枠部材302の中心に位置する。
また、水平アクチュエータ331を収縮させると、図8(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体310の下端部310c側が傾き、また、この傾きに伴って、各水平コイルバネ332、333が伸張して、被作動体310を傾けた姿勢にすることができる。このように被作動体310の姿勢が傾いても、被作動体310の上端部310b側は、周囲三方向から1本の傾斜アクチュエータ321と2本の傾斜引張りコイルバネ322、323で引っ張られてテンションがかかった状態になっているため、安定した状態で枠部材302の中心に位置する。
以上のように、図15に示す作動装置300は、被作動体310の上端部310b側を傾斜アクチュエータ321の方へ傾斜させることができると共に、被作動体310の下端部310c側を水平アクチュエータ331の方へ傾斜させることができるので、このような動きだけが要求される用途に好適な構成となる。なお、図15では、1本の水平アクチュエータ331をY軸に平行な箇所に配置されているが、この水平アクチュエータを引張りコイルバネに置き換えると共に、水平引張りコイルバネ332、333のいずれかを水平アクチュエータに置き換えて、下端部310c側の傾ける方向を変更した構成に作動装置300をすることも可能である。
また、作動装置300は、1本のみの傾斜アクチュエータ321を用いているが、傾斜引張りコイルバネ322、323のいずれか一方を傾斜アクチュエータに置き換えて2本の傾斜アクチュエータを用いた構成にすることも可能である。同様に、水平引張りコイルバネ332、333のいずれか一方を水平アクチュエータに置き換えて2本の水平アクチュエータを用いた構成の作動装置にすることも可能である。このように各引張りコイルバネをアクチュエータに置き換えて場合では、各アクチュエータの駆動状況により、XY平面視において、被作動体310の上端部310b側又は下端部310c側を傾けられる範囲を広げることができ、2本の傾斜アクチュエータ又は水平アクチュエータが位置する範囲内で、被作動体310の上端部310b側又は下端部310c側を傾けられる。
図16に示す作動装置350は、図15に示す作動装置300から更にアクチュエータの本数を削減した変形例を示している。作動装置350は、図1〜図3等に示す作動装置1において各傾斜アクチュエータ21〜23の替わりに計3本の傾斜引張りコイルバネ371〜373を用いると共に、図15の作動装置300と同様に、1本の水平アクチュエータ381と2本の水平引張りコイルバネ382、383を用いた構成になっている。作動装置350は、計3本の各傾斜引張りコイルバネ371〜373で、被作動体360の上端部360b側となる外周面360aの第一周囲部361aにおける周囲3箇所と枠部材352の内周面側352aをそれぞれ個別に連結すると共に、水平アクチュエータ381及び各水平引張りコイルバネ382、383で、第一周囲部361aからZ軸方向で所定距離だけ離れた第二周囲部361bにおける周囲3箇所と枠部材352の内周面側352aをそれぞれ個別に連結している。
作動装置350が非作動状態(原点位置)である場合、3本の各傾斜引張りコイルバネ371〜373は、同じバネ定数のバネであり、自然長から伸張できる長さ範囲の半分の長さだけ伸張した状態で被作動体360と枠部材352を連結している。また、作動装置350が非作動状態の場合で、水平アクチュエータ381は、図1等の作動装置1の第一水平アクチュエータ31と同等な状態になるように、被作動体360と枠部材352を連結している。なお、水平引張りコイルバネ383、383には、非作動状態における第一水平アクチュエータ381の引っ張り力に釣り合うバネ定数のバネが適用されると共に、自然長から伸張できる長さ範囲の半分の長さだけ伸張した状態で被作動体360と枠部材352を連結している。
水平アクチュエータ381を収縮させると、図8(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体360の下端部360c側が傾き、また、この傾きに伴って、各水平コイルバネ382、383が伸張して、被作動体360を傾けた姿勢にすることができる。このように被作動体360の姿勢が傾いても、被作動体360の上端部360b側は、周囲三方向から3本の傾斜引張りコイルバネ371〜373で引っ張られてテンションがかかった状態になっているため、安定した状態で枠部材352の中心に位置する。
以上のように、図15に示す作動装置350は、被作動体360の下端部360c側を水平アクチュエータ381の方のみへ傾斜させることができるので、このような動きだけが要求される用途に好適な構成となる。なお、図15では、1本の水平アクチュエータ381を用いているが、水平引張りコイルバネ382、383のいずれか一方を水平アクチュエータに置き換えて2本の水平アクチュエータを用いた構成の作動装置にすることも可能である。このように各水平引張りコイルバネを水平アクチュエータに置き換えて場合では、各アクチュエータの駆動状況により、XY平面視において、被作動体360の上下端部360c側を傾けられる範囲を広げることができ、2本の水平アクチュエータが位置する範囲内で被作動体360の下端部360c側を傾けることができる。
なお、上述した図13〜図16に示す引張りコイルバネは、伸縮可能な他の種類の連結部材に置き換えることができ、例えば伸縮可能なヒモ状ゴム、テレスコピック式のダンパー等も連結部材に適用可能である。また、図13〜図16に係る内容(流体圧式のアクチュエータの替わりに伸縮可能な種類の連結部材)を用いる構成は、図11及び図12に示す作動装置100、150にも適用可能である。
さらに、上述した各作動装置1、100、150、200等において使用されるアクチュエータは、流体の給排により伸縮するものであれば、いかなる種類のアクチュエータでも適用可能である。さらにまた、各作動装置1、100、150、200等において、第一周囲部11a、111a、161a、211a等に連結される3本の第1連結部材と、第二周囲部11b、111b、161b、211b等に連結される3本の第2連結部材のXY平面視における位置関係は、図2等に示すように相互に重ならない箇所に配置される場合に限定されるものではなく、要求される仕様及び用途等に応じて適宜変更することも可能である。
例えば、XY平面視において各第1連結部材と各第2連結部材が同位置になるように配置することも可能である。このように、各第1連結部材と各第2連結部材が同位置になるように配置した場合は、各連結部材としてアクチュエータを適用していれば、アクチュエータから延出するチューブを同位置ごとにまとめやすくなり、チューブの配置を整える処理が容易になる。また、図2等に示すように、各第1連結部材と各第2連結部材が相互に重ならない箇所に配置される場合は、被作動体が外周面の相異する複数の角度方向から第1及び第2連結部材で支持される形態となり、被作動体の姿勢の安定化に役立つ。
さらにまた、第1連結部材及び第2連結部材の各本数は、3本に限定されるものではなく、要求される仕様及び用途等に応じて適宜増減することも可能である。たとえば、各連結部材の本数を3本より多くすると、被作動体の姿勢制御を、よりきめ細やかに行える。
図17(a)(b)に示す作動装置400は、第1連結部材に相当する傾斜アクチュエータ421、422及び第2連結部材に相当する水平アクチュエータ431、432の本数を3本より減らして2本にした場合の変形例を示している。作動装置400は、枠部材402の内部空間409の中央に円柱状の被作動体410(超音波プローブ又はFA用作業機器など)を配置し、被作動体410の上端部410b側となる外周面410aの第一周囲部411aにおける2箇所(180度の間隔をあけた2箇所)を、計2本の傾斜アクチュエータ421、422で、それぞれ個別に枠部材402の内周面側402aと連結すると共に、第一周囲部411aからZ軸方向で所定距離だけ離れた第二周囲部411bにおける2箇所(180度の間隔をあけた2箇所)を、計2本の水平アクチュエータ431、432で、それぞれ個別に枠部材402の内周面側402aと連結している。
なお、図17(b)に示すように、XY平面視では、各傾斜アクチュエータ421、422と、各水平アクチュエータ431、432のそれぞれの配置間隔は90度になっている。また、図17(a)(b)では、各水平アクチュエータ431、432の長手方向がX軸に平行な方向になっており、XY平面視において、各傾斜アクチュエータ421、422の長手方向がY軸に平行な方向になっている。
この変形例の作動装置400において、2本の傾斜アクチュエータ421、422のいずれか一方を収縮させると共に他方を伸張させると、図6(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体410の上端部410b側を傾けることができる(この際、各水平アクチュエータ431、432は駆動させず)。また、2本の水平アクチュエータ431、432のいずれか一方を収縮させると共に他方を伸張させると、図8(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体410の下端部410c側を傾けることができる(この際、各傾斜アクチュエータ421、422は駆動させず)。さらに、各傾斜アクチュエータ421、422の収縮と、各水平アクチュエータ431、432の収縮を組み合わせることで、被作動体410の上端部410b側又は下端部410c側を様々な方向へ傾けることができる。
さらに、全ての傾斜アクチュエータ421、422を同時に収縮させると共に、全ての水平アクチュエータ431、432を同時に伸張させることで、図7(a)(b)に示した状態と同様に、被作動体410をZ軸方向に沿って図17(a)中の下方へ移動させることができる。
このように、変形例の作動装置400は、少ない本数のアクチュエータで図1等の作動装置1と同等の作動パターンを確保できる。なお、図17(a)(b)の作動装置400においても、図11〜図16に関する変形例の内容を適宜採用することが可能である。
また、アクチュエータ等の本数に関しては、第1連結部材の本数を第2連結部材の本数より多くすることも可能であり、さらには第2連結部材の本数を第1連結部材の本数より多くすることも可能である。第1連結部材の本数を第2連結部材の本数より多くした場合は、被作動体の上端部側の傾きを一段と詳細に制御でき、第2連結部材の本数を第1連結部材の本数より多くした場合は、被作動体の下端部側の傾きを一段と詳細に制御できる。
さらに、上述した図1〜図3、及び図11〜図17に示した作動装置1、100、150、200、250、300、350、400では、第1連結部材に相当するアクチュエータ又は引張りコイルバネ等を傾斜させた状態で取り付けていたが、被作動体をZ軸方向に沿って移動させる必要が無い場合は、被作動体の非作動状態において、第1連結部材を第2連結部材と平行になるように取り付けることも可能である。さらにまた、被作動体の形状は、円柱状以外の形状も適用可能であり、外周面に上述した第1の周囲部と第2の周囲部を規定できるものであれば、本発明の作動装置が使用される用途に応じて様々な形状のものを被作動体として適用してもよい。
本発明の実施形態に係る作動装置の外観を示す斜視図である。 実施形態の作動装置のXY平面視の平面図である。 図1のA−A線における断面図である。 作動装置に適用されるアクチュエータであり、(a)は流体を供給していない状態の概略図、(b)は流体を供給した状態の概略図、(c)は更に流体を供給した状態の概略図、(d)は最大限に流体を供給した状態の概略図である。 本発明の作動装置に関する流体圧回路系統及び電気回路系統を示す回路図である。 超音波プローブの上端部側を傾ける作動パターンを示し、(a)は図1のA−A線における簡易断面図、(b)はXY平面視の簡易平面図である。 超音波プローブをZ軸方向の下方へ移動させる作動パターンを示し、(a)は図1のA−A線における簡易断面図、(b)はXY平面視の簡易平面図である。 超音波プローブの下端部側を傾ける作動パターンを示し、(a)は図1のA−A線における簡易断面図、(b)はXY平面視の簡易平面図である。 (a)は作動装置を被験者に装着した状態を示す概略斜視図、(b)は被験者に装着された状態の作動装置の概略断面図、(b)は超音波プローブを被験者に押し当てる状態を示した概略断面図である。 (a)はロボットアームの先端に作動装置を取り付けた状態を示す概略斜視図、(b)は直動装置の移動部材に作動装置を取り付けた状態を示す概略斜視図である。 変形例の作動装置であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 別の変形例の作動装置であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C線における断面図である。 第2の周囲部の連結に引張りコイルバネを用いた変形例の作動装置を示す斜視図である。 第1の周囲部及び第2の周囲部の連結に引張りコイルバネを用いた変形例の作動装置を示す斜視図である。 第1の周囲部及び第2の周囲部の連結に引張りコイルバネを用いた別の変形例の作動装置を示す斜視図である。 第1の周囲部及び第2の周囲部の連結に引張りコイルバネを用いた更に別の変形例の作動装置を示す斜視図である。 2本の傾斜アクチュエータと2本の水平アクチュエータを用いた変形例の作動装置であり、(a)は概略斜視図、(b)はXY平面視の概略平面図である。
符号の説明
1、100、150、200、250、300、350、400 作動装置
2、102、152、202、252、302、352、452 枠部材
10 超音波プローブ(被作動体)
10a 外周面
11a、111a、161a、261a、311a、361a、411a 第一周囲部
11b、111b、161b、261b、311b、361b、411b 第二周囲部
12 位置センサー
21 第一傾斜アクチュエータ
22 第二傾斜アクチュエータ
23 第三傾斜アクチュエータ
31 第一水平アクチュエータ
32 第二水平アクチュエータ
33 第三水平アクチュエータ
41〜46 第一電空比例弁〜第六電空比例弁
61 制御装置
110、160、260、310、360、410 被作動体
231〜233 引張りコイルバネ

Claims (2)

  1. 枠部材と、
    前記枠部材の内側の貫通した内部空間に配置した被作動体と、
    前記被作動体の外周面で、前記内部空間の貫通方向に対して直交的な第1の周囲部における複数箇所と、前記枠部材の複数箇所とを、それぞれ個別に連結する複数の第1連結部材と、
    前記被作動体の外周面で、前記第1の周囲部から前記内部空間の貫通方向に沿って間隔をあけた第2の周囲部における複数箇所と、前記枠部材の複数箇所とを、それぞれ個別に連結する複数の第2連結部材とを備え、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材のそれぞれは、連結方向に沿って伸縮可能であり、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材の中の少なくとも一つは、流体の給排により伸縮するアクチュエータであり、
    前記アクチュエータの伸縮により前記被作動体を非作動状態から作動させることを特徴とする作動装置。
  2. 前記被作動体の非作動状態では、前記第1連結部材の前記被作動体側の連結箇所と、前記枠部材側の連結箇所とは、前記内部空間の貫通方向で間隔があくようにしてあり、
    前記第1連結部材の中の少なくとも一つは、前記アクチュエータであり、
    前記第2連結部材の中の少なくとも一つは、前記アクチュエータである請求項1に記載の作動装置。
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JP2012081152A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 超音波治療システム

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