JP2010120417A - 調光ガラス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】見栄えを確保する。
【解決手段】本発明の調光ガラス装置10は、印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる複数の調光ガラス12A〜12Dと、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度をそれぞれ検出するための温度センサ14A〜14Dと、制御ユニット16とを備えている。制御ユニット16は、複数の調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の低い調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、温度センサ14A〜14Dの出力信号に基づいて複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の調光ガラス装置10は、印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる複数の調光ガラス12A〜12Dと、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度をそれぞれ検出するための温度センサ14A〜14Dと、制御ユニット16とを備えている。制御ユニット16は、複数の調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の低い調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、温度センサ14A〜14Dの出力信号に基づいて複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、調光ガラス装置に関する。
従来、調光ガラス装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1には、複数の調光ガラス(左側客室窓ガラス及び右側客室窓ガラス)を備えた例が開示されている。
特開2003−341350号公報
特開平6−320954号公報
特開平6−67217号公報
特開平5−178645号公報
しかしながら、この種の複数の調光ガラスを備えた調光ガラス装置において、各調光ガラスは、温度に応じて透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が異なる特性を有する場合がある。この場合には、複数の調光ガラスの温度が異なることにより、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、見栄えを確保することができる調光ガラス装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の調光ガラス装置は、印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度が高くなるほど前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる複数の調光ガラスと、前記複数の調光ガラスの温度をそれぞれ検出するための温度検出部と、前記複数の調光ガラスのうち最も温度の低い調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化するように、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記複数の調光ガラスに印加される電圧を制御する制御ユニットと、を備えている。
請求項1に記載の調光ガラス装置では、複数の調光ガラスの温度が温度検出部によってそれぞれ検出される。
ここで、複数の調光ガラスは、温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる構成とされている。従って、仮に、複数の調光ガラスの温度が異なっているときに複数の調光ガラスに印加される電圧が制御ユニットによって同様に制御された場合には、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
しかしながら、制御ユニットは、複数の調光ガラスのうち最も温度の低い調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、温度検出部の検出結果に基づいて複数の調光ガラスに印加される電圧を制御する。
従って、複数の調光ガラスの温度が異なっていても、複数の調光ガラスが透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化される。
このように、請求項1に記載の調光ガラス装置によれば、複数の調光ガラスを透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化させることができるので、見栄えを確保することができる。
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載の調光ガラス装置は、印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度が高くなるほど前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる複数の調光ガラスと、前記複数の調光ガラスの温度をそれぞれ検出するための温度検出部と、前記複数の調光ガラスをそれぞれ昇温させるための温度調節部と、前記複数の調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化するように、前記複数の調光ガラスに印加される電圧を制御する際に、前記複数の調光ガラスのうち最も温度の高い調光ガラスの温度に他の調光ガラスの温度が到達するように、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記温度調節部を制御する制御ユニットと、を備えている。
請求項2に記載の調光ガラス装置では、複数の調光ガラスの温度は温度検出部によってそれぞれ検出される。
ここで、複数の調光ガラスは、温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる構成とされている。従って、仮に、複数の調光ガラスの温度が異なっているときに複数の調光ガラスに印加される電圧が制御ユニットによって同様に制御された場合には、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
しかしながら、制御ユニットは、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、複数の調光ガラスに印加される電圧を制御する際に、複数の調光ガラスのうち最も温度の高い調光ガラスの温度に他の調光ガラスの温度が到達するように、温度検出部の検出結果に基づいて温度調節部を制御する。
従って、複数の調光ガラスの温度が異なっていても、複数の調光ガラスが温度調節部によって同様の温度とされるので、複数の調光ガラスが透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化される。
このように、請求項2に記載の調光ガラス装置によれば、複数の調光ガラスを透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化させることができるので、見栄えを確保することができる。
さらに、前記課題を解決するために、請求項3に記載の調光ガラス装置は、印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度に応じて前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が異なる複数の調光ガラスと、前記複数の調光ガラスのうち少なくとも一つの調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化してから他の調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化するように、前記少なくとも一つの調光ガラスへの電圧の印加態様と前記他の調光ガラスへの電圧の印加態様とを異ならせる制御ユニットと、を備えている。
請求項3に記載の調光ガラス装置では、複数の調光ガラスに印加される電圧が制御ユニットによって制御されることにより、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化される。
ここで、複数の調光ガラスは、温度に応じて透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が異なる構成とされている。従って、仮に、複数の調光ガラスの温度が異なっているときに複数の調光ガラスに印加される電圧が制御ユニットによって同様に制御された場合には、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
しかしながら、制御ユニットは、複数の調光ガラスのうち少なくとも一つの調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化してから他の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、少なくとも一つの調光ガラスへの電圧の印加態様と他の調光ガラスへの電圧の印加態様とを異ならせる。
従って、複数の調光ガラスの温度が異なっていても、少なくとも一つの調光ガラスと他の調光ガラスが時間差を有して順番に透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化されるので、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する際の各調光ガラス間での応答のバラつきを分かりにくくすることができる。
このように、請求項3に記載の調光ガラス装置によれば、複数の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する際の各調光ガラス間での応答のバラつきを分かりにくくすることができるので、見栄えを確保することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、見栄えを確保することができる。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
図1には、本発明の第一実施形態に係る調光ガラス装置10の全体構成が示されている。
この図に示される調光ガラス装置10は、例えば、乗用自動車等の車両におけるリアドアのウィンドウガラスに適用されるものであり、複数の調光ガラス12A〜12Dと、温度検出部としての複数の温度センサ14A〜14Dと、制御ユニット16とを備えている。
調光ガラス12A,12Bは、図示しないドア本体に昇降可能に支持された昇降ガラスとされており、調光ガラス12C,12Dは、上述のドア本体に調光ガラス12A,12Bと隣接して設けられた固定ガラスとされている。
この調光ガラス12A〜12Dは、内部に図示しない調光膜を有しており、印加される電圧に応じて光の透過率が変化する構成とされている。つまり、この調光ガラス12A〜12Dは、内部の調光膜に交流電圧が印加されているときには調光膜における光の透過率が高い透過状態となり、内部の調光膜に交流電圧が印加されていないときには調光膜における光の透過率が低くなる透過率低減状態となるように構成されている。
さらに、この調光ガラス12A〜12Dは、図2に示されるように、温度(調光ガラス12A〜12D自体の温度)が高くなるほど上述の透過状態から透過率低減状態に変化する時間及び透過率低減状態から透過状態に変化する時間が短くなる構成とされている。
なお、この調光ガラス12A〜12Dには、制御ユニット16からの延びる導電部と上述の調光膜とを電気的に接続するための電極18A〜18Dが設けられている。
温度センサ14A〜14Dは、調光ガラス12A〜12Dにそれぞれ一体に設けられており、調光ガラス12A〜12Dの温度に応じた信号を制御ユニット16に出力する構成とされている。
制御ユニット16は、温度センサ14A〜14D及び電極18A〜18Dと電気的に接続されており、温度センサ14A〜14Dから出力される信号に応じて電極18A〜18Dへの交流電圧の印加を制御する構成とされている。なお、この制御ユニット16の動作については、後述する。
次に、本発明の第一実施形態に係る調光ガラス装置10の動作と併せてその作用及び効果について説明する。
図3には、制御ユニット16の動作の流れが示されている。
先ず、制御ユニット16は、温度センサ14A〜14Dから調光ガラス12A〜12Dの温度に応じて出力された信号を検出する(ステップS1)。
ここで、複数の調光ガラス12A〜12Dは、上述のように温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる構成とされている。従って、仮に、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度が異なっているときに複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧が制御ユニット16によって同様に制御された場合には、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
しかしながら、制御ユニット16は、上述の温度センサ14A〜14Dから出力された信号に基づいて、調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の低い(つまり、応答性の悪い)調光ガラスの温度を検知する(ステップS2)。
そして、制御ユニット16は、複数の調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の低い調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラスが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、温度センサ14A〜14Dの出力信号に基づいて複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧を制御する(ステップS3)。
つまり、例えば、調光ガラス12Aが最も低温である場合には、この調光ガラス12Aが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラス12B〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧が制御される。
従って、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度が異なっていても、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化される。
このように、本発明の第一実施形態に係る調光ガラス装置10によれば、複数の調光ガラス12A〜12Dを透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化させることができるので、見栄えを確保することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図4には、本発明の第二実施形態に係る調光ガラス装置30の全体構成が示されており、図5には、図4の5−5線断面図が示されている。
本発明の第二実施形態に係る調光ガラス装置30は、上述の本発明の第一実施形態に係る調光ガラス装置10に対し、次の如く構成が変更されたものである。
つまり、調光ガラス装置30は、調光ガラス12A〜12Dに温度調節部としてのヒータ32A〜32Dを備えた構成とされている。
なお、調光ガラス12Aは、図5に示されるように、一対のガラス34,36と、調光膜38とを有して構成されており、ヒータ32Aは、ガラス34と調光膜38との間に設けられている。また、このヒータ32Aは、透明のシート状に構成されている。また、調光膜38は、一対の透明導電層40,42と調光層44とを有して構成されている。なお、その他の調光ガラス12B〜12Dについても、調光ガラス12Aと同様の構成とされている。
また、この調光ガラス装置10において、制御ユニット16は、温度センサ14A〜14D、ヒータ32A〜32D、及び電極18A〜18Dと電気的に接続されており、温度センサ14A〜14Dから出力される信号に応じてヒータ32A〜32Dへの直流電圧の印加及び電極18A〜18Dへの交流電圧の印加を制御する構成とされている。なお、この制御ユニット16の動作については、後述する。
次に、本発明の第二実施形態に係る調光ガラス装置30の動作と併せてその作用及び効果について説明する。
図6には、制御ユニット16の動作の流れが示されている。
先ず、制御ユニット16は、温度センサ14A〜14Dから調光ガラス12A〜12Dの温度に応じて出力された信号を検出する(ステップS11)。
ここで、複数の調光ガラス12A〜12Dは、上述のように温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる構成とされている。従って、仮に、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度が異なっているときに複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧が制御ユニット16によって同様に制御された場合には、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
しかしながら、制御ユニット16は、上述の温度センサ14A〜14Dから出力された信号に基づいて、調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の高い(つまり、応答性の良い)調光ガラス12A〜12Dの温度を検知する(ステップS12)。
そして、制御ユニット16は、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧を制御する際に、複数の調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の高い調光ガラスの温度に他の調光ガラスの温度が到達するように、温度センサ14A〜14Dの出力信号に基づいてヒータ32A〜32Dを制御する。(ステップS13)。
つまり、例えば、調光ガラス12Aが最も高温である場合には、他の調光ガラス12B〜12Dがヒータ32B〜32Dによって加熱される。
従って、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度が異なっていても、複数の調光ガラス12A〜12Dがヒータ32A〜32Dによって同様の温度とされるので、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化される。
このように、本発明の第二実施形態に係る調光ガラス装置30によれば、複数の調光ガラス12A〜12Dを透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に同様のタイミングで変化させることができるので、見栄えを確保することができる。
また、本発明の第二実施形態に係る調光ガラス装置30によれば、複数の調光ガラス12A〜12Dのうち最も温度の高い調光ガラスの温度に他の調光ガラスの温度が到達するように、この他の調光ガラスを加熱するので、複数の調光ガラス12A〜12Dを透過率低減状態及び透過状態の一方から他方に素早く変化させることができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図7には、本発明の第三実施形態に係る調光ガラス装置50の全体構成及びその状態が移り変わる様子が示されている。
本発明の第三実施形態に係る調光ガラス装置50は、上述の本発明の第一実施形態に係る調光ガラス装置10に対し、制御ユニット16が次の如く動作する構成とされたものである。
次に、本発明の第二実施形態に係る調光ガラス装置30の動作と併せてその作用及び効果について説明する。
本発明の第三実施形態に係る調光ガラス装置50では、複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧が制御ユニット16によって制御されることにより、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化される。
ここで、複数の調光ガラス12A〜12Dは、上述のように温度が高くなるほど透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる構成とされている。従って、仮に、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度が異なっているときに複数の調光ガラス12A〜12Dに印加される電圧が制御ユニット16によって同様に制御された場合には、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するタイミングにバラつきが生じ、見栄えが悪くなる虞がある。
しかしながら、制御ユニット16は、調光ガラス12C,12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化してから調光ガラス12A,12Bが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化するように、調光ガラス12C,12Dへの電圧の印加態様と調光ガラス12A,12Bへの電圧の印加態様とを異ならせる。
つまり、制御ユニット16は、例えば、調光ガラス12C,12Dに印加される電圧が目標印加電圧(調光ガラス12C,12Dが透過状態又は透過率低減状態となる電圧)に到達するタイミングよりも調光ガラス12A,12Bに印加される電圧が目標印加電圧(調光ガラス12A,12Bが透過状態又は透過率低減状態となる電圧)に到達するタイミングを遅くする。
なお、調光ガラス12C,12Dに印加される電圧が目標印加電圧に到達するタイミングよりも調光ガラス12A,12Bに印加される電圧が目標印加電圧に到達するタイミングの方が遅くなるのであれば、調光ガラス12C,12Dに印加される電圧の制御開始のタイミングと調光ガラス12A,12Bに印加される電圧の制御開始のタイミングとは、同一であっても良く、異なっていても良い。
そして、上述のように、例えば、制御ユニット16は、先ず、図7の中図に示されるように、調光ガラス12C,12Dを透過状態から透過率低減状態に変化させてから、図7の右図に示されるように、調光ガラス12A,12Bを透過状態から透過率低減状態に変化させる。
従って、複数の調光ガラス12A〜12Dの温度が異なっていても、調光ガラス12C,12Dと調光ガラス12A,12Bが時間差を有して順番に透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化されるので、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する際の各調光ガラス12A〜12D間での応答のバラつきを分かりにくくすることができる。
このように、本発明の第三実施形態に係る調光ガラス装置50によれば、複数の調光ガラス12A〜12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化する際の各調光ガラス12A〜12D間での応答のバラつきを分かりにくくすることができるので、見栄えを確保することができる。
なお、ここでは、調光ガラス12C,12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化されてから、調光ガラス12A,12Bが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化されるように構成されていたが、調光ガラス12A,12Bが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化されてから、調光ガラス12C,12Dが透過状態及び透過率低減状態の一方から他方に変化されるように構成されていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
また、上記実施形態において、調光ガラス装置10は、乗用自動車等の車両に備えられたリアドアのウィンドウガラスに適用されていたが、その他にも、例えば、フロントドアのウィンドウガラスに適用されても良い。
10,30,50 調光ガラス装置
12A,12B,12C,12D 調光ガラス
14A,14B,14C,14D 温度センサ(温度検出部)
16 制御ユニット
32A,32B,32C,32D ヒータ(温度調節部)
12A,12B,12C,12D 調光ガラス
14A,14B,14C,14D 温度センサ(温度検出部)
16 制御ユニット
32A,32B,32C,32D ヒータ(温度調節部)
Claims (3)
- 印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度が高くなるほど前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる複数の調光ガラスと、
前記複数の調光ガラスの温度をそれぞれ検出するための温度検出部と、
前記複数の調光ガラスのうち最も温度の低い調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化することに合わせて他の調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化するように、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記複数の調光ガラスに印加される電圧を制御する制御ユニットと、
を備えた調光ガラス装置。 - 印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度が高くなるほど前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が短くなる複数の調光ガラスと、
前記複数の調光ガラスの温度をそれぞれ検出するための温度検出部と、
前記複数の調光ガラスをそれぞれ昇温させるための温度調節部と、
前記複数の調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化するように、前記複数の調光ガラスに印加される電圧を制御する際に、前記複数の調光ガラスのうち最も温度の高い調光ガラスの温度に他の調光ガラスの温度が到達するように、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記温度調節部を制御する制御ユニットと、
を備えた調光ガラス装置。 - 印加される電圧に応じて光を透過する透過状態と、該透過状態よりも光の透過率が低い透過率低減状態とに変化すると共に、温度に応じて前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化する時間が異なる複数の調光ガラスと、
前記複数の調光ガラスのうち少なくとも一つの調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化してから他の調光ガラスが前記透過状態及び前記透過率低減状態の一方から他方に変化するように、前記少なくとも一つの調光ガラスへの電圧の印加態様と前記他の調光ガラスへの電圧の印加態様とを異ならせる制御ユニットと、
を備えた調光ガラス装置。
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CN111399257A (zh) * | 2020-04-10 | 2020-07-10 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种调光玻璃的调光方法、装置以及调光玻璃系统 |
JP7540372B2 (ja) | 2021-03-18 | 2024-08-27 | Agc株式会社 | 調光ガラス制御システム、制御装置、及び調光ガラスの制御方法 |
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2008
- 2008-11-17 JP JP2008293534A patent/JP2010120417A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111399257A (zh) * | 2020-04-10 | 2020-07-10 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种调光玻璃的调光方法、装置以及调光玻璃系统 |
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JP7540372B2 (ja) | 2021-03-18 | 2024-08-27 | Agc株式会社 | 調光ガラス制御システム、制御装置、及び調光ガラスの制御方法 |
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