JP2010118986A - 小型基地局、設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マクロセルに在圏している移動機を、フェムトセルに移行させやすくする。
【解決手段】マクロ基地局3によりブロードキャストされた隣接セルリストを受信したフェムト基地局2においては、CPICH RSCPを算出することによって、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロ基地局からの電波の受信状況が検出される。また、フェムト基地局2においては、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロ基地局の中から、フェムト基地局2の設置位置においては受信できない、または閾値以下の強度でしか受信できない電波を出力するマクロ基地局が特定され、特定されたマクロ基地局に割り当てられているスクランブリングコードと同じスクランブリングコードが、移動機1と通信を行うために用いるスクランブリングコードとして設定される。本発明は、フェムトセルの基地局に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、小型基地局、設定方法に関し、特に、マクロセルに在圏している移動機を、フェムトセルに移行させやすくすることができるようにした小型基地局、設定方法に関する。
基地局がカバーする通信エリアを表す概念として「セル」があり、近年、家庭内、オフィス内など、半径数十メートルの狭い範囲をカバーするためのものとして「フェムトセル」が注目されている。
「フェムトセル」は、そのような狭い範囲をカバーする程度のレベルの電波を出力する基地局であるフェムト基地局を、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムなどのブロードバンド回線のモデムに接続することによって構築される。
不特定多数の公衆向けのものであって、半径数百メートルから数キロメートルの広いセルである「マクロセル」とは異なり、「フェムトセル」はフェムト基地局が設置された家屋の住人などの限られたユーザに対して通信サービスを提供するものである。
例えば、屋外にいるユーザが、マクロセルに在圏している状態の移動機を使って音声通話を行った場合、その音声データはマクロセルをカバーするマクロ基地局から無線アクセスネットワークおよびコアネットワークを介して通信相手の移動機に送信される。
一方、屋内にいるユーザが、フェムトセルに在圏している状態の移動機を使って音声通話を行った場合、その音声データはフェムト基地局からモデムに出力され、ブロードバンド回線、コアネットワークなどを介して通信相手の移動機に送信される。
特開2007−116391号公報 特開2007−140829号公報 特開2005−175611号公報 特開2002−218528号公報
マクロセルに在圏している移動機を使って通信を行うのと、フェムトセルに在圏している移動機を使って通信を行うのとでは、後者の方が通信コストが安い場合および良好な通信品質が得られる場合が多い。
従って、フェムトセルを構築した家屋が、あるマクロ基地局がカバーするマクロセル内にあり、その家屋内ではマクロセルとフェムトセルの両方を使うことができる場合、通信料を抑えることができることおよび良好な通信品質が得られることから、通常、フェムトセルを使った方がユーザにとってはメリットがある。
すなわち、フェムト基地局を導入してフェムトセルを自宅に構築したユーザからすれば、外出先から帰宅し、自宅に入ったのと同時に、自分の移動機がマクロセルに在圏している状態からフェムトセルに在圏している状態に移行していることが望ましい。
しかしながら、マクロ基地局に在圏している状態からフェムトセルに在圏している状態に移行するには、後述するように、マクロ基地局が出力する電波より、フェムト基地局が出力する電波の方が充分に強いといったような条件を満たす必要がある。
条件を満たさないために自宅に入った後もマクロセルに在圏している状態が続く場合、移動機を使った通信はマクロセルを使って行われることになり、自宅にフェムトセルがあったとしてもそのメリットを受けることができない。
ここで、移動機によるセル間の移行について説明する。
CDMA(Code Division Multiple Access)方式の通信システムにおいては、移動機との通信時の拡散変調、復調に用いるコードとしてスクランブリングコードが各マクロ基地局に割り当てられている。
各マクロ基地局からは、そのマクロ基地局のスクランブリングコードと、近隣にあるマクロセルを管理するマクロ基地局のスクランブリングコードが記述された隣接セルリストがブロードキャストされるようになされている。例えば、隣接セルリストには32のスクランブリングコードが記述される。
マクロセルに在圏している移動機は、ブロードキャストされる隣接セルリストを受信することによって、いま在圏しているマクロセルの近くにあるマクロセルを管理するマクロ基地局のスクランブリングコードを参照し、適宜、他のマクロセルに移行することが可能になる。
他のマクロセルへの移行は、いま在圏しているマクロセルの電波の受信状況より、近隣のマクロセルの電波の受信状況の方が良い場合に発生する。
電波の受信状況は、注目するマクロ基地局からの電波の受信電力と、それ以外のマクロ基地局からの電波(妨害波)の受信電力の比であるEc/Noにより表される。Ec/Noは0dB以下の値であり、マクロセル毎に求められる。
マクロセルの移行を行うか否かの判断に用いる値としては、例えば、Sintrasearch、Sintersearch、Qqualminの3つの値が各基地局から報知されており、その値が移動機に設定されている。
移動機は、いま在圏しているマクロセルのEc/Noの値がQqualmin+Sintrasearch以下になったとき、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロ基地局の中から、受信している電波と同一周波数帯域の電波を出力する他のマクロ基地局を探索して移行する。
CDMA方式の通信システムにおいては、通信会社に割り当てられている周波数帯域全体が所定の数の帯域に分けられ、どの帯域の電波を使うのかが各マクロ基地局に設定されている。移動機は、自分が在圏しているマクロセルの電波の周波数帯域に合わせて、受信する電波の周波数帯域を選択し、通信を行う。
また、移動機は、いま在圏しているマクロセルのEc/Noの値がQqualmin+Sintersearch以下になったとき、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロ基地局の中から、受信している電波と異なる周波数帯域の電波を出力する他のマクロ基地局を探索して移行する。
さらに、移動機は、いま在圏しているマクロセルのEc/Noの値がこのQqualmin以下になったとき、スクランブリングコードが隣接セルリストに記述されていないものも含めて、探索により見つかったマクロ基地局がカバーするマクロセルに移行する。Qqualminは要求される最低限の品質を表す。
隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されていないマクロ基地局がカバーするマクロセルに対しては、いま在圏しているマクロセルのEc/Noの値がQqualmin以下にならないと移行することはないことになる。
すなわち、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されていないマクロ基地局がカバーするマクロセルに対する移行が発生する確率は、スクランブリングコードが記述されているマクロ基地局がカバーするマクロセルに対する移行が発生する確率より低い。
ところで、マクロセルからフェムトセルに対する移行も同様にして行われる。
従って、移動機がフェムトセル内に存在する場合であっても、マクロセルからフェムトセルに対する移行は、在圏しているマクロセルのEc/Noの値がQqualmin以下にならないと発生しない。通常、フェムトセルのスクランブリングコードは、マクロ基地局によりブロードキャストされる隣接セルリストに記述されていない。
例えば、図1に示すように、フェムトセルの内側の位置である位置P1に移動機がある場合であっても、74のスクランブリングコードが割り当てられたマクロ基地局が管理するマクロセルからそのフェムトセルに対する移行は、Ec/Noの値がQqualmin以下にならないと発生しない。
図1において、大きな円はマクロセルを表し、小さな円はフェムトセルを表す。大きな円の内側に示す74,110,150,220はマクロセルを管理するマクロ基地局に割り当てられたスクランブリングコードを表し、小さな円の近くに示す511はフェムトセルを管理するフェムト基地局に所定の方法によって割り当てられたスクランブリングコードを表す。以下、適宜、各セルを、そのセルを管理する基地局に割り当てられたスクランブリングコードを用いて、マクロセル74、マクロセル110、フェムトセル511等として説明する。
また、マクロセル74に在圏している移動機がマクロセル74と150が重複する位置である位置P2にあり、この位置P2にフェムトセルがある場合であっても、マクロセル74のEc/Noの値がQqualmin以下にまで劣化する前に、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されている、マクロセル150を管理するマクロ基地局が探索により見つかったときには、移動機はマクロセル74から150に移行してしまうことになる。
マクロセルからフェムトセルに円滑に移行することができない場合、上述したように、ユーザはフェムトセルを構築したメリットを受けることができない。
フェムト基地局に割り当てたスクランブリングコードを隣接セルリストに記述してマクロ基地局からブロードキャストすることによって、フェムトセルに対して移行しやすくすることも考えられるが、フェムト基地局はユーザが各自、家庭内などに設置するものであるためそれは困難である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、マクロセルに在圏している移動機を、フェムトセルに移行させやすくすることができるようにするものである。
本発明のフェムト基地局は、公衆網を構成するマクロ基地局のカバーエリアよりも狭いエリアをカバーエリアとする小型基地局であって、近隣にあるマクロ基地局毎に割り当てられている基地局情報を含む隣接セルリストを受信する受信手段と、前記隣接セルリストに含まれる基地局情報が割り当てられているマクロ基地局毎に、前記マクロ基地局が出力する電波の受信状況を検出する検出手段と、前記電波の受信状況が所定の閾値以下の強度である場合に、前記電波を出力するマクロ基地局に割り当てられている基地局情報を、自己の基地局情報として設定する設定手段とを備える。
前記設定手段には、所定の閾値以下の強度の前記電波を出力する前記マクロ基地局が複数ある場合、複数の前記マクロ基地局に割り当てられている基地局情報のうち、最も弱い前記電波を出力する前記マクロ基地局に割り当てられている基地局情報を自己の基地局情報として設定させることができる。
本発明の設定方法は、公衆網を構成するマクロ基地局のカバーエリアよりも狭いエリアをカバーエリアとする小型基地局の設定方法であって、近隣にあるマクロ基地局毎に割り当てられている基地局情報を含む隣接セルリストを受信し、前記隣接セルリストに含まれる基地局情報が割り当てられているマクロ基地局毎に、前記マクロ基地局が出力する電波の受信状況を検出し、前記電波の受信状況が所定の閾値以下の強度である場合に、前記電波を出力するマクロ基地局に割り当てられている基地局情報を、自己の基地局情報として設定するステップを含む。
本発明においては、近隣にあるマクロ基地局毎に割り当てられている基地局情報を含む隣接セルリストが受信され、前記隣接セルリストに含まれる基地局情報が割り当てられているマクロ基地局毎に、前記マクロ基地局が出力する電波の受信状況が検出される。また、前記電波の受信状況が所定の閾値以下の強度である場合に、前記電波を出力するマクロ基地局に割り当てられている基地局情報が、自己の基地局情報として設定される。
本発明によれば、マクロセルに在圏している移動機を、フェムトセルに移行させやすくすることができる。
図2は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
図2の例においては、建物H内に、ユーザが使用する携帯電話機などの移動機1があり、また、フェムト基地局2が設置されている。ここでは、フェムト基地局2が管理するフェムトセルの範囲は建物H内全体に及んでいるものとする。
フェムト基地局2にはLAN(Local Area Network)ケーブルなどを介して図示せぬブロードバンド回線のモデムが接続されている。フェムト基地局2は、モデムとブロードバンド回線を介してインターネットに接続され、フェムトセルに移動機1が在圏している場合には、移動機1が行う音声データなどの通信を中継する。
また、図2の例においては、建物Hの外に、フェムトセルよりも広い範囲のセルであるマクロセルを管理する基地局であるマクロ基地局3が設置されている。移動機1の位置は、フェムト基地局2が管理するフェムトセル内の位置であるとともに、マクロ基地局3からの電波を受信可能な範囲であるマクロセル内の位置でもある。移動機1の近く(フェムトセルの範囲である半径数十メートル以内)にフェムト基地局2があるから、マクロ基地局3からの電波はフェムト基地局2にも到達する。
マクロ基地局3は無線アクセスネットワークに接続され、マクロセルに移動機1が在圏している場合には、移動機1が行う音声データなどの通信を中継する。
また、マクロ基地局3は、自身のスクランブリングコードと、近隣にあるマクロセルを管理するマクロ基地局のスクランブリングコードが記述された隣接セルリストを繰り返しブロードキャストする。上述したように、CDMA方式の通信システムにおいては、基地局と移動機が通信を行うためにスクランブリングコード(基地局情報)が必要になる。
隣接セルリストを受信した移動機1は、共通パイロットチャネルのCPICH RSCPを算出することによって、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されている各マクロ基地局からの電波の受信状況を検出する。移動機1は、いま例えばマクロ基地局3が管理するマクロセルに在圏している場合、適宜、マクロ基地局3からの電波の受信状況に応じて、他の基地局が管理するセルに上述したようにして移行する。
マクロ基地局3によりブロードキャストされた隣接セルリストを受信したフェムト基地局2も同様に、CPICH RSCPを算出することによって、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロ基地局からの電波の受信状況を検出する。
また、フェムト基地局2は、算出したCPICH RSCPに基づいて、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロ基地局の中から、フェムト基地局2の設置位置においては受信できない、または閾値以下の強度でしか受信できない電波を出力するマクロ基地局を特定する。
フェムト基地局2は、そのようにして特定したマクロ基地局に割り当てられているスクランブリングコードと同じスクランブリングコードを、自身が移動機1と通信を行うために用いるスクランブリングコードとして設定する。
すなわち、図2の通信システムにおいては、マクロセルの設計時などにマクロ基地局3にはスクランブリングコードがあらかじめ割り当てられているが、フェムト基地局2には割り当てられていない。自身のスクランブリングコードとして用いたとしても、元々そのスクランブリングコードが割り当てられているマクロ基地局が出力する電波と干渉を起こすことがないようなスクランブリングコードが、フェムト基地局2に自動的に設定されることになる。
図3は、フェムト基地局2によるスクランブリングコードの設定の具体例を示す図である。
図3の例においては、マクロセル74,110,150,220が、近隣にあるマクロセルとして示されている。また、フェムト基地局2が設置されることにより、マクロセル74の内側にフェムトセルfが形成されている。図3の位置P11がマクロ基地局3の設置位置であり、位置P12がフェムト基地局2の設置位置であるとする。
フェムトセルfを管理するフェムト基地局2は、マクロセル74を管理するマクロ基地局3がブロードキャストする隣接セルリストを受信する。隣接セルリストには、マクロセル74,110,150,220を管理するマクロ基地局のスクランブリングコードとして74,110,150,220が記述されている。
また、フェムト基地局2は、マクロセル74,110,150,220のそれぞれのCPICH RSCPを算出する。CPICH RSCPに基づいて、フェムト基地局2の設置位置である位置P12においてはマクロセル110の電波を受信できないと判断した場合、フェムト基地局2は、図3の白抜き矢印に示すように、そのマクロセル110を管理するマクロ基地局に割り当てられているものと同じ110を、自分自身のスクランブリングコードとして設定する。
マクロセル110を管理するマクロ基地局が出力する電波はフェムトセルf内では受信できない電波であるから、フェムト基地局2が移動機との通信に110のスクランブリングコードを使ったとしても、干渉は生じないことになる。
このように、フェムト基地局2には、マクロ基地局3によりブロードキャストされる隣接セルリストに記述されているスクランブリングコードと同じスクランブリングコードが設定される。
このことは、マクロセル74に在圏している移動機1がフェムトセルf内にある場合には、マクロセル74からフェムトセルfに移行しやすくなることを表す。
すなわち、上述したように、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されていない基地局が管理するセルに対する移行は、在圏しているセルのEc/Noの値がQqualmin以下にならないと発生しない。そのため、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されていない基地局が管理するセルに対する移行が発生する確率より、スクランブリングコードが記述されている基地局が管理するセルに対する移行が発生する確率の方が高い。
従って、本来、マクロ基地局のものとして隣接セルリストに記述されているスクランブリングコードではあるが、それと同じものをフェムト基地局2が自動的に設定することによって、マクロセル74のEc/Noの値がQqualmin以下にまで劣化する前に、Qqualmin+SintrasearchやQqualmin+Sintersearch以下になれば、フェムトセルfに対する移行が発生する可能性があることになる。
<フェムト基地局2の構成例>
図4は、フェムト基地局2の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、フェムト基地局2は、ネットワーク通信部11、制御部12、無線通信部13、およびアンテナ14から構成される。
ネットワーク通信部11はネットワークのインタフェースであり、UDP(User Datagram Protocol)などの所定のプロトコルに従って、有線を介して、フェムト基地局2と接続されるモデムと通信を行う。
ネットワーク通信部11は、モデムにより受信された通信相手の携帯電話機からの音声データを無線通信部13に出力し、一方、無線通信部13から供給された移動機1からの音声データをモデムに出力して通信相手の携帯電話機に送信させる。
制御部12はCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などよりなり、所定のプログラムを実行してフェムト基地局2の全体の動作を制御する。例えば、制御部12は、選択したスクランブリングコードを無線通信部13に設定し、設定したスクランブリングコードを用いて移動機1と通信を行わせる。
無線通信部13は、マクロ基地局が出力する電波と同じ周波数帯域の電波をアンテナ14から出力し、制御部12により設定されたスクランブリングコードを用いて、W-CDMAなどの規格に従って移動機1と無線通信を行う。無線通信部13においては、例えば、複数のチャネライゼーションコードを使って、最大4つの移動機との間で同時に通信を行うことができるようになされている。
無線通信部13は、ネットワーク通信部11から供給された通信相手の携帯電話機からの音声データを移動機1に送信し、アンテナ14から供給された信号に基づいて受信した移動機1からの音声データをネットワーク通信部11に出力する。
また、無線通信部13は、マクロ基地局からの電波が受信されることに応じてアンテナ14から供給された信号を制御部12に出力する。
図5は、フェムト基地局2の機能構成例を示すブロック図である。
図5に示す構成のうちの少なくとも一部は、図4の制御部12により所定のプログラムが実行されることによって実現される。図5に示すように、フェムト基地局2においては、隣接セルリスト生成部21、受信状況検出部22、およびスクランブリングコード設定部23が実現される。
隣接セルリスト生成部21は、無線通信部13から供給された信号に基づいて、マクロ基地局3によりブロードキャストされた隣接セルリストを生成し、受信状況検出部22に出力する。
受信状況検出部22は、無線通信部13から供給された信号に基づいて、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロセル毎のCPICH RSCPを算出する。受信状況検出部22は、算出したCPICH RSCPと、隣接セルリストに記述されているスクランブリングコードを対応付けたテーブルをスクランブリングコード設定部23に出力する。
スクランブリングコード設定部23は、受信状況検出部22から供給されたテーブルに基づいて、受信できない、または閾値以下の強度でしか受信できない電波を出力するマクロ基地局に割り当てられているスクランブリングコードを特定する。
また、スクランブリングコード設定部23は、特定したスクランブリングコードと同じスクランブリングコードの情報を無線通信部13に出力し、そのスクランブリングコードを用いて移動機1との間で通信を行わせる。
図6は、受信状況検出部22から出力されるテーブルの例を示す図である。
図6の例においては、隣接セルリストに記述されているスクランブリングコードとして110,150,220,74が上から順に示されている。
また、図6の例においては、マクロセル150のCPICH RSCPは−80dBm、マクロセル220のCPICH RSCPは−90dBm、マクロセル74のCPICH RSCPは−95dBmとされている。マクロセル110のCPICH RSCPは、マクロセル110を管理するマクロ基地局からの電波を受信できない、または、非常に弱いレベルでしか受信できないために、Qrxlevminなどの閾値以下の値として算出されている。
この場合、スクランブリングコード設定部23においてはスクランブリングコードとして110が設定され、移動機1との通信に用いられる。
CPICH RSCPが閾値以下となるマクロセルが複数ある場合、その複数のマクロセルを管理するマクロ基地局の中で、最も弱い電波を出力するマクロ基地局に割り当てられているスクランブリングコードが設定されるようにしてもよい。
<フェムト基地局2の動作>
次に、図7のフローチャートを参照して、スクランブリングコードを設定するフェムト基地局2の一連の処理について説明する。
ステップS1において、隣接セルリスト生成部21は、無線通信部13から供給された信号に基づいて、マクロ基地局3がブロードキャストする隣接セルリストを生成する。
ステップS2において、受信状況検出部22は、隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されているマクロセル毎のCPICH RSCPを算出し、各マクロ基地局からの電波の受信状況を検出する。
ステップS3において、スクランブリングコード設定部23は、フェムト基地局2の設置位置においては受信できない電波を出力するマクロ基地局に割り当てられているスクランブリングコードと同じスクランブリングコードを設定し、処理を終了させる。
以上の処理により、マクロセルに在圏している移動機1をフェムトセルに移行させやすくすることができる。
例えば、マクロセルに在圏している移動機1がフェムトセル内に入り、移動機1において検出される在圏中のマクロセルのEc/Noの値が、Qqualminよりは高いが、Qqualmin+SintrasearchやQqualmin+Sintersearch以下になった場合、移動機1においては、マクロ基地局によりブロードキャストされる隣接セルリストにスクランブリングコードが記述されている基地局の探索が行われる。
フェムト基地局2には、マクロ基地局によりブロードキャストされる隣接セルリストに記述されているものと同じスクランブリングコードが上述したようにして設定されているため、この探索によって、移動機1によりフェムト基地局2が検出され、マクロセルから、フェムト基地局2が管理するフェムトセルに対して移動機1が移行することになる。移動機1はフェムトセルに在圏している状態となり、その後、移動機1による通信はフェムト基地局2を中継して行われる。
以上のフェムト基地局2の処理は、例えば、初めて電源が投入されたときに行われるだけでなく、電源が投入されている間、所定の周期で繰り返し行われたりするようにしてもよい。
図7の処理が複数回行われ、スクランブリングコードの設定が適宜変更されることにより、フェムト基地局2の設置位置における電波の受信状況が変化したような場合であっても、常に、隣接セルリストには記述されているが、フェムト基地局2の設置位置においては受信できない電波を出力するマクロ基地局に割り当てられているスクランブリングコードと同じスクランブリングコードをフェムト基地局2に設定しておくことが可能になる。
以上の例においては、図2の通信システムはW-CDMA方式の通信を行うシステムであるとしたが、CDMA2000方式であっても同様に適用が可能である。CDMA2000方式の通信システムの場合、各基地局はGPS(Global Positioning System)による同一の時刻を基準として同一のスクランブリングコードを用いて、基地局間で送信タイミングをずらして運用している。この場合にはフェムト基地局の設置位置において受信できない送信タイミングをフェムト基地局に設定することにより本方式が適用できる。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、フェムトセル基地局2に替えて、「ピコセル」、「マイクロセル」と呼ばれる小型セルを形成する基地局が設けられるようにしてもよい。小型基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセル等の小型セルを形成する基地局である。
セル間の移行の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 セル間の移行の例を示す図である。 フェムト基地局の構成例を示すブロック図である。 フェムト基地局の機能構成例を示すブロック図である。 図5の受信状況検出部から出力されるテーブルの例を示す図である。 フェムト基地局の処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
1 移動機, 2 フェムト基地局, 3 マクロ基地局, 11 ネットワーク通信部, 12 制御部, 13 無線通信部, 21 隣接セルリスト生成部, 22 受信状況検出部, 23 スクランブリングコード設定部

Claims (3)

  1. 公衆網を構成するマクロ基地局のカバーエリアよりも狭いエリアをカバーエリアとする小型基地局であって、
    近隣にあるマクロ基地局毎に割り当てられている基地局情報を含む隣接セルリストを受信する受信手段と、
    前記隣接セルリストに含まれる基地局情報が割り当てられているマクロ基地局毎に、前記マクロ基地局が出力する電波の受信状況を検出する検出手段と、
    前記電波の受信状況が所定の閾値以下の強度である場合に、前記電波を出力するマクロ基地局に割り当てられている基地局情報を、自己の基地局情報として設定する設定手段と
    を備える小型基地局。
  2. 前記設定手段は、所定の閾値以下の強度の前記電波を出力する前記マクロ基地局が複数ある場合、複数の前記マクロ基地局に割り当てられている基地局情報のうち、最も弱い前記電波を出力する前記マクロ基地局に割り当てられている基地局情報を自己の基地局情報として設定する
    請求項1に記載の小型基地局。
  3. 公衆網を構成するマクロ基地局のカバーエリアよりも狭いエリアをカバーエリアとする小型基地局の設定方法であって、
    近隣にあるマクロ基地局毎に割り当てられている基地局情報を含む隣接セルリストを受信し、
    前記隣接セルリストに含まれる基地局情報が割り当てられているマクロ基地局毎に、前記マクロ基地局が出力する電波の受信状況を検出し、
    前記電波の受信状況が所定の閾値以下の強度である場合に、前記電波を出力するマクロ基地局に割り当てられている基地局情報を、自己の基地局情報として設定する
    ステップを含む設定方法。
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