JP2010118775A - 撮像装置 - Google Patents

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Narihiro Yasuda
斉弘 安田
Osamu Katsuta
治 勝田
Akira Shimokoji
章 下小路
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Abstract

【課題】簡単な装置構成で且つ容易に共焦点画像を得ることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明に係わるカメラ1は、レンズ210により形成された被写体像を撮像する撮像部110と、レンズ210の少なくとも一部を光軸方向に移動させて焦点の位置調節を可能とする焦点調節機構220と、使用者による操作入力を取得する操作入力部130と、この操作入力部130において撮影開始の操作入力を取得したときは、焦点調節機構220によりレンズ210の焦点を複数の異なる位置に移動させるとともに、各焦点において撮像部110により被写体像を撮像させる制御手段として機能するボディCPU100とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に関するものである。
写真撮影においては、絞りを絞り込んで被写界深度を深くすることにより、手前から奥まで焦点(ピント)の合った写真を撮ることができる。しかしながら、絞りを絞り込むとシャッタスピードが低速になるため、手ぶれや被写体ぶれが発生しやすくなる。
そこで、絞りを開いてシャッタスピードを高速にしたうえで、焦点位置の異なる画像を複数枚撮影し、これらの画像をデジタルコラージュ法を利用して共焦点画像を作成する手法が注目されている。この手法を用いれば、手ぶれや被写体ぶれを低減しつつ、被写界深度の深い写真を作成することができる。
なお、共焦点画像を得るための従来例として、1つのポリゴンミラーにより連続して試料をスキャンするように構成された共焦点顕微鏡が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−91507号公報
上記のような共焦点顕微鏡は静止物の画像を撮影するのには適している。しかしながら、ポリゴンミラーやその駆動機構など、装置構成が大掛かりになるうえ、屋外では撮影条件が変わりやすいため、一般撮影に適用することは難しいものとなっている。このような背景から、従来より簡単な装置構成で且つ容易に共焦点画像を作成するための画像を得ることができる撮像装置が望まれていた。
本発明の課題は、簡単な装置構成で且つ容易に共焦点画像を作成するための画像を得ることができる撮像装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、撮影光学系(210)により形成された被写体像を撮像する撮像部(110)と、前記撮影光学系の少なくとも一部を光軸方向に移動させて焦点の位置調節を可能とする焦点調節手段(220)と、使用者による操作入力を取得する操作入力手段(130)と、前記操作入力手段において撮影開始の操作入力を取得したときは、前記焦点調節手段により前記撮影光学系の焦点を複数の異なる位置に移動させるとともに、各焦点において前記撮像部により被写体像を撮像させる制御手段(100)とを備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記制御手段(100)は、前記操作入力手段(130)において撮影開始の操作入力を取得してから、前記撮像部(110)による撮影が開始されるまでの間に、前記焦点調節手段(220)により前記撮影光学系(210)の焦点を最至近側又は最無限遠側に移動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮像装置であって、前記制御手段(100)は、前記撮影光学系(210)の焦点移動範囲の全域において、前記焦点調節手段(220)により前記撮影光学系の焦点を複数の異なる位置に移動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮像装置であって、前記制御手段(100)は、前記撮影光学系(210)の焦点移動範囲の一部域において、前記焦点調節手段(220)により前記撮影光学系の焦点を複数の異なる位置に移動させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置であって、前記制御手段(100)は、前記操作入力手段(130)において撮影開始の操作入力を取得したときは、前記撮影光学系(210)の絞り径を開放とすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置であって、前記制御手段(100)は、前記撮像部(110)による撮像が終了した後、前記焦点調節手段(220)により前記撮影光学系(210)の焦点を、撮影開始の操作入力を取得した時点の位置に移動させることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、簡単な装置構成で且つ容易に共焦点画像を作成するための画像を得ることができる撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係わる撮像装置をカメラに適用した場合の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係わるカメラの構成を示すブロック図である。本実施形態のカメラ1は、大別すると、カメラボディ(本体)10と、レンズ内モータを有するレンズ鏡筒20とを備えており、カメラボディ10にレンズ鏡筒20が着脱自在に装着されるレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラとして構成されている。なお、図1はカメラ1の構成を概念的に示したものであり、各部の形状、配置などは実機を模したものではない。
まず、カメラボディ10の構成について説明する。カメラボディ10の内部には、ボディCPU100、測光部101、焦点検出部102、シャッタユニット103、液晶モニタ105、表示パネル106(不図示)、メモリカードI/F部107、撮像部110、記憶部120、操作入力部130が配置されている。
ボディCPU100は、レンズ鏡筒20が装着されたカメラ1全体の動作を制御する回路であり、マイクロプロセッサにより構成されている。ボディCPU100は、焦点検出部102で検出されたデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、後述のレンズCPU200へ送信する。またボディCPU100は、測光部101で取得された被写体の測光情報や、レンズ装着時にレンズCPU200から送信されたレンズの種類、開放F値、焦点距離、焦点範囲などのレンズ情報のほか、図示しない感度設定部からの感度情報などに基づいて適正な露出値を演算する。そして、その露出値に応じた絞り値とシャッタスピード値を選択するとともに、絞り値をレンズCPU200へ送信し、シャッタスピード値をシャッタ制御部104へ送信する。後述する共焦点画像撮影モードでは、絞り値は開放F値となる。また、ボディCPU100は、基本的な表示制御として、撮像部110で撮像された被写体像の静止画像(再生画像)、又は撮像部110で撮像された被写体像の動画像(ライブビュー画像)を、後述する液晶モニタ105の表示画面に表示させる処理を実行する。
さらに、ボディCPU100は、本実施形態に特徴的な撮影モードである共焦点画像撮影モードが選択された場合に、以下の処理を実行する制御手段として機能する。
(1)撮影準備処理
ボディCPU100は、レリーズボタン132(図2)が全押しされてから、撮像部110による撮影が開始されるまでの間に、レンズCPU200とともに焦点調節機構220を制御して、レンズ210の焦点を最至近側又は最無限遠側に移動させる撮影準備処理を実行する。ここで、レンズ210の焦点を最至近側又は最無限遠側のいずれに移動させるかは、基本設定として登録しておいてもよいし、ユーザにより設定可能としてもよい。また、レリーズボタン132が全押しされた時点の焦点位置に対して最も移動量の少ない側に移動させるようにしてもよい。なお、本実施形態では、制御の一例として、最至近側に移動させる撮影準備処理を実行するものとする。
(2)絞り制御処理
ボディCPU100は、レリーズボタン132が全押しされてから撮像部110による撮影が開始されるまでの間に、レンズCPU200とともに絞りユニット250を制御して、レンズ210の絞り径を開放とする絞り制御処理を実行する。なお、共焦点画像撮影モードでは、シャッタスピードを速くするためにレンズ210の絞り径を開放(最小F値)とすることが望ましいが、レンズによっては絞り径を開放として撮影したときに周辺光量の低下やケラレを生じることがある。このため、装着されたレンズの種類などに応じて、撮影時の絞り径を開放から1〜2段絞り込むように制御してもよい。
(3)焦点移動処理、撮像処理
ボディCPU100は、レリーズボタン132が全押しされて実際に撮影が開始されると、レンズCPU200とともに焦点調節機構220を制御して、レンズ210の焦点を複数の異なる位置に移動させる焦点移動処理と、各焦点において撮像部110を制御して被写体像を撮像させる撮像処理とを実行する。
上記焦点移動処理において、ボディCPU100は、レンズ210の焦点移動範囲の全域において、レンズ210の焦点を複数の異なる位置に移動させる焦点全域制御、またはレンズ210の焦点移動範囲の一部域において、レンズ210の焦点を複数の異なる位置に移動させる焦点一部域制御を実行する。いずれの制御を実行するかは、ユーザの操作入力により設定される。
本実施形態では、制御の一例として、レンズ210の焦点移動範囲の全域において、レンズ210の焦点を5箇所の異なる位置に移動させる焦点全域制御を行うものとする。すなわち、ボディCPU100は、レンズCPU200から送信されたレンズ情報を参照して、装着されたレンズ鏡筒20の焦点範囲の情報を取得し、この焦点範囲に相当する距離を5つに分割することにより各焦点位置を算出する。この分割位置は、焦点範囲となる最至近側から無限遠側までの距離を等分割したものであってもよいし、あらかじめ設定された比率により分割したものであってもよい。また、装着されたレンズ毎に分割位置を設定してもよいし、ユーザ設定により分割位置を変更可能としてもよい。なお、本実施形態では焦点範囲を5つに分割する例について示すが、分割数はこれに限定されず、任意に設定することができる。
(4)焦点復帰処理
ボディCPU100は、撮像部110による撮像が終了した後、次の撮影準備が整うまでの間に、レンズCPU200とともに焦点調節機構220を制御して、レンズ210の焦点を、先にレリーズボタン132が全押しされた時点の位置(以下、適宜に撮影初期位置という)に移動させる焦点復帰処理を実行する。
上記のような共焦点画像撮影モードにより撮影が行われたときのボディCPU100、及び周辺各部の動作については、後にフローチャートを用いて説明する。
測光部101は、カラーイメージセンサにより構成された基板回路である。測光部101は、ユーザによりレリーズボタン132が半押しされることで測光を開始し、図示しないファインダスクリーン上に結像している被写体の輝度に関する情報(測光情報)を検出する。この測光情報はボディCPU100へ送信され、露出演算のほか、ストロボ調光、ホワイトバランスの制御などに用いられる。
焦点検出部102は、入射した被写体光に基づいて、位相差検出方式を用いてデフォーカス情報を検出する。本実施形態では、図示しない画面内の複数の測距エリアに対する被写体の合焦位置を検出して、そのときのデフォーカス量をデフォーカス情報としてボディCPU100へ送信する。
シャッタユニット103は、撮像部110の被写体方向前側に配置され、図示しないシャッタ羽根を駆動(開閉)することにより、撮像素子111に被写体光を露光させるものである。
シャッタ制御部104は、シャッタユニット103を駆動させる部分であり、ボディCPU100により動作が制御されている。すなわち、ユーザがレリーズボタン132を全押しすると、ボディCPU100によりシャッタ制御部104が制御され、シャッタユニット103が駆動される。これにより、被写体像が撮影画像として撮像部110に取り込まれることになる。
ここで、操作入力手段の一つであるレリーズボタン132(図2)について説明する。レリーズボタン132には、半押しと全押しの2通りの操作状態がある。ユーザがレリーズボタン132を半押しすると、露出制御のための測光及び露出値の演算と、焦点の位置調節のための測距及びレンズ駆動が行われる。そして、ユーザがレリーズボタン132を全押しすると、その時点で撮像された被写体像の撮像画像が取り込まれて、後述するメモリカード108に記録される。ただし、上述した露出制御や焦点の位置調節の手順は一例を示したものであり、これの例に限定されるものではない。
撮像部110は、撮像素子111と画像処理部112とから構成されている。撮像素子111は、平面的に配置された複数の固体撮像素子(及び電荷転送素子)により構成されている。レンズ210により結像された被写体像が固体撮像素子の受光面で受光されると、その光の強さに応じた電荷に変換され、アナログの画像信号として取り出される。画像処理部112は、DRAM123に記憶されている画像信号に対し、ノイズ除去、A/D変換、色補間処理、サイズ変更、符号化などの、アナログ及びデジタルの画像処理を行い、最終的な画像データを作成する。
液晶モニタ105は、カメラボディ10の背面に配置されたカラーの液晶ディスプレイである。この液晶モニタ105には、撮影モード、絞り値、シャッタスピードなどの撮影情報や、メニュー画面、モード設定画面のほか、再生画像、ライブビュー画像などが表示される。
表示パネル106は、カメラボディ10の上面に配置された白黒の液晶パネルである。この表示パネル106には、おもに撮影モード、絞り値、シャッタスピードなどの撮影情報が表示される。
上記液晶モニタ105、表示パネル106における画像データや情報画面の表示は、図示しない表示制御回路により制御されている。
記憶部120は、VRAM121、EEPROM122、DRAM123、ROM124から構成されている。
VRAM121は、液晶モニタ105に表示する画像データを一時的に保持するメモリであり、上述した撮影画像、ライブビュー画像の画像データが保持される。
EEPROM122は、カメラ1の電源がオフしても記憶した情報を保持する不揮発性メモリであり、ユーザ設定やカスタム設定、制御プログラムなどの入力情報が記憶される。
DRAM123は、カメラ1の電源がオフしたときに記憶した情報が消去される揮発性メモリである。ここには、画像処理部112により画像処理された画像信号や、この画像処理により得られた最終的な画像データのほか、ボディCPU100などが処理を行う際に必要なデータなどが一時的に記憶される。また、DRAM123には、レンズ装着時にレンズCPU200から送信されたレンズ情報が記憶される。このレンズ情報には、レンズの種類、開放F値、焦点距離、焦点範囲に関する情報などが含まれる。また、後述する共焦点画像撮影モードにおいて、レンズCPU200から送信された撮影初期位置の情報が記憶される。
ROM124は、カメラ1の動作や制御に必要なプログラムのほか、このプログラムの実行に必要な初期値や設定値などが記憶される。
操作入力部130は、ユーザにより操作される複数の操作入力手段により構成されている。ここで、操作入力部130の具体例について説明する。図2は、カメラ1を背面側から見たときの斜視図である。カメラ1の上面には、撮影モードなどを選択可能なモードダイアル131、ポップアップ式の閃光装置(ストロボ)11、表示パネル106、レリーズボタン132が配置されている。また、カメラ1を背面から見たときに、右側にはユーザが撮影時にカメラ1を保持する際に使用するグリップ12が設けられている。本実施形態のカメラ1では、モードダイアル131の操作により共焦点画像撮影モードを選択することができる。
一方、カメラ1の背面であって、グリップ12の近傍には、メインダイアル133が配置されている。また、カメラ1の前面側であって、グリップ12の近傍には、サブダイアル134が配置されている。これらのダイアルは、主に露出モードの設定や、絞り値、シャッタスピード、露出補正値などを入力するためのダイアルであるが、図示しない他のボタンとの組み合わせで各種機能の設定が可能となる。
さらに、カメラ1の背面には液晶モニタ105が配置されている。この液晶モニタ105の上部には、ユーザが接眼状態で被写体像を観察するファインダ13が配置されている。また、右側にはセレクタダイアル135が配置されている。セレクタダイアル135は、上下左右の4方向と中央に図示しない電気接点を持つダイアル形のスイッチである。ユーザが上下左右に刻印されている矢印マーク135aを指で押すと、その矢印マーク135aの方向が選択方向として入力される。また、中央に配置されたOKボタン135bが押下されると、その時点での選択内容で決定したことが入力される。このセレクタダイアル135は、主に液晶モニタ105や表示パネル106などに表示された撮影条件などの変更操作や、メニュー項目、撮影済み画像の変更操作などに用いられる。本実施形態では、後述するように、セレクタダイアル135の操作により共焦点画像撮影モードにおける焦点範囲の設定などを行うことができる。
上述したモードダイアル131、レリーズボタン132、メインダイアル133、サブダイアル134、セレクタダイアル135は、本実施形態における操作入力部130として機能する。ただし、操作入力部130はこれに限らず、他のダイアル、スイッチ、レバーにより構成されるものであってもよい。
再び図1に戻って説明する。メモリカードI/F(インターフェース)部107は、VRAM121に記憶されている画像データをメモリカード108に記録し、またメモリカード108に記録されている画像データを読み出す機能を備えた書き込み/読み出し装置である。このメモリカードI/F部107の図示しないメモリカードスロットには、規格に対応したメモリカード108が着脱自在に装着される。
ミラー機構141は、不図示のメインミラー及びサブミラーにより構成されている。このミラー機構141は、レンズ210からの光が入射する位置に設けられ、不図示のファインダ光学系、またはシャッタユニット103及び撮像部110に被写体光を入射させる。
メインミラーは、被写体光をファインダ光学系に反射させるものであり、反射部材として、中央部に光の一部を透過させる特性を有する半透過ミラーが用いられている。すなわち、メインミラーは被写体光の一部を透過させてサブミラーに入射させている。また、メインミラーの端部は回動機構に連結され、カメラボディ10の内部において上方に回動可能に構成されている。また、サブミラーは、メインミラーを通過した被写体光の一部を、メインミラーとともに焦点検出部102に反射させるミラーである。このサブミラーは、メインミラーに対して回動自在に取り付けられており、その回動の有無によりメインミラーに折り畳まれた状態、またはメインミラーの裏側で起立した状態となる。なお、メインミラー及びサブミラーの構成は既存のデジタル一眼レフカメラと同じであるため、図1では具体的な機構の図示を省略している。
ミラー制御部142は、ミラー機構141を駆動させる部分であり、ボディCPU100により制御されている。すなわち、ユーザがレリーズボタン132を全押しすると、ボディCPU100によりミラー制御部142が制御され、ミラー機構141が駆動される。すると、メインミラーはカメラボディ10の上方に回動し、同時にサブミラーも回動してメインミラーと重なるように折り畳まれた状態となる(ミラーアップ)。これにより、被写体光がミラー機構141の後側に配置されているシャッタユニット103及び撮像部110に入射して、記録またはライブビューのための撮像が可能となる。そして、撮像が終了すると、メインミラー及びサブミラーは再び元の位置に復帰し(ミラーダウン)、被写体光はファインダ光学系及び焦点検出部102へそれぞれ反射される。このファインダ光学系への被写体光の反射により、ユーザは再び被写体像をファインダ13で観察できるようになる。
なお、カメラボディ10の内部には、図示しないバッテリー装置から出力された電力を各部の作動状況に応じて供給する図示しない電源回路部が設けられている。
次に、レンズ鏡筒20の構成について説明する。レンズ鏡筒20の内部には、レンズCPU200、レンズ210、焦点調節機構220、レンズ内モータドライバ230、レンズ内モータ240、絞りユニット250、絞り制御部260などが配置されている。
レンズCPU200は、主に焦点調節機構220によるレンズ駆動と、絞りユニット250による絞り羽根の開閉を制御する回路であり、マイクロプロセッサにより構成されている。すなわち、焦点調節機構220によるレンズ駆動では、レンズCPU200がボディCPU100から送信されたレンズ駆動量に基づいてレンズ内モータドライバ230を制御してレンズ内モータ240を駆動することにより、焦点調節機構220が駆動される。これにより、レンズ210の焦点調節用レンズ群210aが焦点位置までレンズ駆動される。また、絞りユニット250による絞り羽根の開閉では、レンズCPU200がボディCPU100から送信された絞り値に基づいて絞り制御部260を制御することにより、絞りユニット250において絞り羽根の開閉が制御される。これにより、被写体光の通過領域として、ボディCPU100から送信された絞り値と対応する大きさの通過領域(絞り径)が形成されることになる。
また、レンズCPU200は、レンズ鏡筒20がカメラボディ10へ装着された時に、図示しない内部メモリに記憶しているレンズの種類、開放F値、焦点距離、焦点範囲などのレンズ情報を、カメラボディ10のボディCPU100に送信する。さらに、レンズCPU200は、後述する共焦点画像撮影モードにおいて、ユーザによりレリーズボタン132が全押しされたときの焦点位置を焦点調節機構220より取得し、撮影初期位置の情報としてボディCPU100へ送信する。ただし、撮影初期位置は、ボディCPU100において、レンズ駆動量に基づいて演算することもができる。
レンズ210は、入射した被写体光を屈折させて、射出側となるカメラボディ10の撮像部110の受光面に被写体像を結像する撮影光学系である。本実施形態のレンズ210において、一部のレンズは焦点調節用レンズ群210aとして機能する。図1では、焦点調節用レンズ群210aを模式的に示している。なお、本実施形態ではレンズ210を単焦点レンズとした例を示しているが、レンズ210は焦点距離が可変なズームレンズであってもよい。
焦点調節機構220は、焦点調節用レンズ群210aをレンズ210の光軸方向に移動させることにより、焦点の位置調節を行う焦点調節手段である。この焦点調節機構220は、レンズ内モータ240により駆動される。なお、レンズ210が光軸方向に移動したときの焦点の位置に関する情報は図示しない距離検出部により検出され、レンズCPU200に送信される。
また、焦点調節用レンズ群210aは、図示しない切り替えスイッチの操作により、レンズ鏡筒20の外周部に設けられた焦点調節リング22(図2参照)と連結される。この場合は、ユーザが焦点調節リング22を手動操作することにより焦点調節(ピント合わせ)が可能となる。
レンズ内モータ240は、焦点調節機構220を駆動するための駆動力を発生する駆動源であり、例えばDCモータにより構成されている。レンズ内モータドライバ230は、レンズ内モータ240を駆動するための駆動回路であり、レンズCPU200により制御される。
絞りユニット250は、所定の絞り値に応じて図示しない複数枚の絞り羽根を開閉することにより、被写体光の通過領域を形成する。この絞りユニット250における絞り羽根の開閉動作は絞り制御部260により駆動され、レンズCPU200から送信された絞り値に応じた大きさの絞り径となるように制御される。
レンズ鏡筒20とカメラボディ10との間は、マウント部21により接合されている。具体的には、マウント部21は、カメラボディ10に設けられた図示しないボディ側マウントと、レンズ鏡筒20に設けられた図示しないレンズ側マウントとで構成され、双方のマウントを係合させることによりカメラボディ10とレンズ鏡筒20とを連結することができる。図1では、ボディ側マウントとレンズ側マウントとを連結した構成をマウント部21として示している。
また、各マウントの内周には、図示しない通信用接点のほか、電源接点が設けられている。通信用接点は、ボディ側マウントに設けられた複数の電気接点と、レンズ側マウントに設けられた複数の電気接点とで構成される。ボディ側マウントとレンズ側マウントとを係合させると、双方の電極接点が各々接触することになる。これにより双方の電極接点同士が電気的に導通し、ボディCPU100とレンズCPU200との間での電気信号による通信が可能となる。同様に、ボディ側マウントに設けられた電気接点と、レンズ側マウントに設けられた電気接点とにより、図示しない電源接点が構成されている。この電源接点を介して、カメラボディ10内に設けられた図示しない電源回路部からの電力がレンズ鏡筒20側に供給される。
次に、上記のように構成されたカメラ1において、共焦点画像撮影モードが選択されたときの処理手順を図3のフローチャートにより説明する。また、各部の動作タイミングを図4の模式図を参照しながら説明する。なお、以下に示す共焦点画像撮影モードの処理は、ユーザがモードダイアル131(図2)を操作して共焦点画像撮影モードを選択することによりスタートする。
ステップS101において、ボディCPU100は、レリーズボタン132が半押しされたかどうかを判定する。この判定でNOであれば、ステップS101の先頭に戻り、YESであれば、ステップS102へ進み、測光、測距の処理を実行する。このステップS102において、ボディCPU100は、測光処理として、測光部101で検出された測光情報などを取得して露出値を演算する。また同時に、測距処理として、焦点検出部102で検出されたデフォーカス情報に基づいてレンズ駆動量を演算するとともに、レンズCPU200とともに焦点調節機構220を制御して、焦点調節のためのレンズ駆動を実行する。
次に、ステップS103において、ボディCPU100は、レリーズボタン132が全押しされたかどうかを判定する。このNOであれば、ステップS101の先頭に戻り、YESであれば、ステップS104からステップS105の処理と、ステップS106からステップS108の処理をそれぞれ並列に実行する。
まず、ステップS104において、ボディCPU100は、ミラー制御部142を制御して、不図示のメインミラーとサブミラーをミラーアップし、光路上から退避させる。続いて、ステップS105において、ボディCPU100は、シャッタ制御部104を制御して、シャッタユニット103を開放状態とする(シャッタ開口)。一方、ステップS106において、ボディCPUは、レンズCPU200から送信されてきた撮影初期位置の情報をDRAM123に記憶する。続いて、ステップS107において、ボディCPU100は、撮影準備処理として、レンズCPU200とともに焦点調節機構220を制御して、レンズ210の焦点を最至近側へ移動させる。さらに、ステップS108において、ボディCPU100は、レンズCPU200とともに絞りユニット250を制御して、レンズ210の絞り径を開放とする。
ここでは、図4に示すように、レリーズボタン132が全押しされてから、実際に撮像部110で撮像が開始されるまでのタイムラグの間、すなわちミラーアップを行い、シャッタが全開するまで(CCDタイプの場合)の間に、レンズ210の焦点を撮影初期位置から最至近側へ移動させるようにしている。なお、ステップS106〜ステップS108の処理は図3のステップ順に限定されるものではなく、別のステップ順であってもよいし、またすべて並列に実行してもよい。
続いて、ステップS109において、ボディCPU100は、撮像処理を実行する。ここでは、図4に示すように、撮影開始から順に焦点を移動させていき、各焦点位置において、撮像部110により撮像する。本実施形態では、第1焦点位置〜無限遠位置までの5箇所の焦点位置に焦点を移動させている。そして、撮像処理が終了すると、ステップS110において、ボディCPU100は、記録処理として、撮像により得られた画像データをメモリカード108に記録する。このステップS110に続いて、ボディCPU100は、ステップS111からステップS112の処理と、ステップS113の処理をそれぞれ並列に実行する。
まず、ステップS111において、ボディCPU100は、シャッタ制御部104を制御して、シャッタユニット103を閉状態とする(シャッタ閉口)。続いて、ステップS112において、ボディCPU100は、ミラー制御部142を制御して、不図示のメインミラーとサブミラーをミラーダウンして元の位置に復帰させる。一方、ステップS113において、ボディCPUは、焦点復帰処理として、ステップS106でDRAM123に記憶しておいた撮影初期位置の情報を取得し、レンズCPU200とともに焦点調節機構220を制御して、レンズ210の焦点を撮影初期位置へ移動させる。
ここでは、図4に示すように、撮影が終了してから、次の撮像準備が整うまでの間、すなわちシャッタが閉じて、ミラーダウンが完了するまでの間に、レンズ210の焦点を無限遠位置から撮影初期位置へ移動させるようにしている。したがって、ミラーダウンしてファインダ13内に再び被写体像が見える状態となったときには、撮影前の焦点位置に戻っていることになる。このため、撮影終了直後において、ユーザはレリーズボタン132を全押しする前と同じ焦点位置の被写体像を見ることになる。
以上で本ルーチンの処理を終了する。その後、ユーザの操作入力に応じて共焦点画像の作成処理が実行されることになる。この処理は、デジタルコラージュ法に基づく共焦点画像処理プログラムを起動することにより実行される。このような作成プログラムをカメラ1のROM124に記憶している場合は、上記ステップS110で画像データをメモリカード108に記録する際に自動的に共焦点画像を作成してもよい。または、撮像により得られた画像データをメモリカード108に記録しておき、ユーザからの共焦点画像作成の操作入力を取得した時点で作成するようにしてもよい。或いは、撮像により得られた画像データをパーソナルコンピュータに転送し、このパーソナルコンピュータにインストールされている共焦点画像処理プログラムを用いて作成するようにしてもよい。
次に、共焦点画像を撮影する際に、ユーザが焦点範囲を設定する場合の実施形態について説明する。すなわち、上記実施形態ではレンズ210の焦点を焦点移動範囲の全域で移動させる焦点全域制御について説明したが、以下の実施形態では、レンズ210の焦点を焦点移動範囲の一部域で移動させる焦点一部域制御とした場合の焦点範囲の設定方法について説明する。
図5は、焦点範囲設定のためのメニュー画面を示す説明図である。図5に示すメニュー画面31は液晶モニタ105に表示されるものであり、最至近側と最無限遠側のそれぞれの距離を設定するためのエリア32、32と、撮影初期位置を基準(0)としたときの範囲を示すバーグラフ34とが表示されている。
本実施形態において、例えば、最至近側のエリア32に距離を入力する場合は、カメラ1背面のセレクタダイアル135(図2)の上向き又は下向きの矢印マーク135aを所定回数押すことにより、表示されている数値を増減させることができる。そして、所望の数値を入力した時点でセレクタダイアル135の中央にあるOKボタン135bを押すことにより、入力した数値を設定(登録)することができる。最無限側も同様の操作により数値を設定することができる。このメニュー画面31により設定された最至近側及び最無限遠側のそれぞれの数値は、ボディCPU100によってDRAM123に記憶される。
本実施形態によれば、図3のステップS107において、レンズ210の焦点を最至近側へ移動させる際に、メニュー画面31で設定された最至近側の距離に対応する位置に焦点が移動することになる。また、図3のステップS109においては、メニュー画面31で設定された焦点範囲内の各分割位置に焦点が移動することになる。本実施形態では、最初に焦点を合わせた位置を基準として焦点範囲を設定することができるため、主要な被写体を中心とした範囲で焦点の合った共焦点画像を作成することができる。
図6は、焦点範囲設定のための他の実施形態におけるメニュー画面を示す説明図である。図6に示すメニュー画面41は液晶モニタ105に表示されるものであり、最至近側と最無限遠側のそれぞれの距離を設定するためのエリア42、43が表示されている。ユーザは、カメラ1の位置を基準として最至近側及び最無限遠側のそれぞれの距離(カメラ1からの距離)を入力することになる。
本実施形態において、例えば、最至近側のエリア42に距離を入力する場合は、カメラ1背面のセレクタダイアル135(図2)の上向き又は下向きの矢印マーク135aを所定回数押すことにより、表示されている数値を増減させることができる。そして、所望の数値を入力した時点でセレクタダイアル135の中央にあるOKボタン135bを押すことにより、入力した数値を設定(登録)することができる。最無限側も同様の操作により数値を設定することができる。このメニュー画面41により設定された最至近側及び最無限遠側のそれぞれの数値は、ボディCPU100によってDRAM123に記憶される。
本実施形態によれば、図3のステップS107において、レンズ210の焦点を最至近側へ移動させる際に、メニュー画面41で設定された最至近側の距離に対応する位置に焦点が移動することになる。また、図3のステップS109においては、メニュー画面41で設定された焦点範囲内の各分割位置に焦点が移動することになる。本実施形態では、ユーザがカメラを構えた位置を基準として焦点範囲を設定することができるため、主要な被写体の位置を意識することなしに、広範囲で焦点の合った共焦点画像を作成することができる。
上記のようなメニュー画面により焦点範囲を設定する方法以外にも、測距エリアを用いて焦点範囲を設定するようにしてもよい。具体的には、ユーザが画面内の2つのポイントに測距エリアを合わせてレリーズボタン132を半押したときに、カメラと2つの各ポイントまでのそれぞれの距離を記憶しておき、その範囲(前後)を焦点範囲として設定するというものである。これによれば、ユーザはメニュー画面により数値を設定する必要がなく、ファインダ13を観察しながら間単に焦点範囲を設定することができる。
また、顔認識機能を用いて焦点範囲を設定するようにしてもよい。すなわち、顔認識機能により画面内の複数の人物の顔を検出させ、この中から、最も手前側に存在する被写体と、最も奥側に存在する被写体のそれぞれの距離を記憶しておき、その範囲(前後)を焦点範囲として設定するというものである。これによれば、ユーザはメニュー画面により数値を設定したり、測距エリアを合わせる必要がなく、より間単に焦点範囲を設定することができる。
上記実施形態によると、以下の効果を奏する。
(1)撮影時に焦点を複数の異なる位置に移動させ、各焦点位置で画像を取得するようにしたので、大掛かりな装置構成が不要となり、また撮影を短時間で終了することができるため、撮影条件の変化による影響を受けにくくすることができる。したがって、本実施形態によれば、カメラを簡単な装置構成とすることができ、且つこのカメラにより撮像した画像データを用いることにより容易に共焦点画像を得ることができる。
(2)撮像部110による撮影が開始されるまでの間に、レンズ210の焦点を最至近側又は最無限遠側に移動させるようにしたので、撮影時の焦点の移動量を必要最小限とすることができる。このため、撮影時間を最短とすることができる。
また、レンズ210の焦点を最至近側又は最無限遠側のいずれかに移動させるかをユーザ設定可能とした場合は、ユーザは状態変化する被写体に応じて最至近側又は最無限遠側のいずれかに設定することにより、シャッタチャンスを逃さないようにすることができる。さらに、レンズ210の焦点を撮影初期位置に対して最も移動量の少ない側に移動させるようにした場合は、撮影準備に要する時間を極力短くすることができる。
(3)撮像部110による撮影が開始されるまでの間に、レンズ210の絞り径を開放とするようにしたので、撮影時のシャッタスピードを可能な限り速くすることができる。これによれば、撮影時の手ぶれや被写体ぶれによる影響を少なくすることができ、また撮影条件の変化による影響をより受けにくくすることができる。
(4)撮影時に、レンズ210の焦点移動範囲の全域において焦点を移動させるようにしたので、手前から奥まですべての範囲で焦点の合った共焦点画像を得ることができる。また、レンズ210の焦点移動範囲の一部域において焦点を移動させるようにした場合は、焦点の移動域を必要最小限とすることができるため、撮影時間をより短くすることができる。また、任意の範囲で焦点を合わせることができるので、ユーザの作画意図に応じた共焦点画像を得ることができる。
(5)撮影終了後に、レンズ210の焦点を撮影初期位置に移動させるようにしたので、ファインダ13を観察しているユーザは違和感なく次の撮影に移ることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、レンズ内モータを有するレンズ鏡筒20がカメラボディ10に着脱自在に装着されるカメラを例として説明したが、レンズ鏡筒はボディ駆動タイプのレンズであってもよい。すなわち、ボディCPU100で演算されたレンズ駆動量に基づいて、不図示のボディ内モータを駆動することにより、その駆動力がカップリング機構を介してレンズ鏡筒側に伝達され、焦点調節機構220を駆動することで焦点調節が行われる構成であってもよい。
(2)本実施形態では、通常の画像撮影に加えて、共焦点画像を撮影できるカメラを例として説明したが、機能を特化して共焦点画像を撮影するためのカメラとして構成することもできる。このような共焦点画像を撮影するためのカメラにおいて、常に絞り開放となるように構成した場合は、絞りユニット250や絞り制御部260が不要となるため、カメラのコスト削減や軽量化が可能となる。また、共焦点画像を得るための複数の画像データから、輪郭認識機能などを利用して被写体までの距離を測定して、複数の画像データを適宜に組み合わせることにより、3D画像を作成することも可能となる。
(3)本実施形態では、本発明に係わる撮像装置をデジタル一眼レフカメラに適用した例について説明したが、この例に限らず、例えば、レンズがカメラボディと一体に組み込まれたデジタルカメラにも適用することができる。すなわち、ユーザがレリーズボタンを全押ししてから実際の撮影が始まるまで、および撮影が終了してから次の撮影準備が整うまでのタイムラグを利用することができれば、どのような形式のカメラにも適用することができる。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。さらに、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
実施形態に係わるカメラの構成を示すブロック図である。 カメラを背面側から見たときの斜視図である。 共焦点画像撮影モードが選択されたときの処理手順を示すフローチャートである。 共焦点画像撮影モードによる撮影時における各部の動作タイミングを示す模式図である。 焦点範囲設定のためのメニュー画面を示す説明図である。 焦点範囲設定のための他の実施形態におけるメニュー画面を示す説明図である。
符号の説明
1:カメラ、10:カメラボディ、20:レンズ鏡筒、100:ボディCPU、110:撮像部、132:レリーズボタン、200:レンズCPU、210:レンズ、220:焦点調節機構、250:絞りユニット、260:絞り制御部

Claims (6)

  1. 撮影光学系により形成された被写体像を撮像する撮像部と、
    前記撮影光学系の少なくとも一部を光軸方向に移動させて焦点の位置調節を可能とする焦点調節手段と、
    使用者による操作入力を取得する操作入力手段と、
    前記操作入力手段において撮影開始の操作入力を取得したときは、前記焦点調節手段により前記撮影光学系の焦点を複数の異なる位置に移動させるとともに、各焦点において前記撮像部により被写体像を撮像させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記操作入力手段において撮影開始の操作入力を取得してから、前記撮像部による撮影が開始されるまでの間に、前記焦点調節手段により前記撮影光学系の焦点を最至近側又は最無限遠側に移動させること、
    を特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記撮影光学系の焦点移動範囲の全域において、前記焦点調節手段により前記撮影光学系の焦点を複数の異なる位置に移動させること、
    を特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1又は2に記載の撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記撮影光学系の焦点移動範囲の一部域において、前記焦点調節手段により前記撮影光学系の焦点を複数の異なる位置に移動させること、
    を特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記操作入力手段において撮影開始の操作入力を取得したときは、前記撮影光学系の絞り径を開放とすること、
    を特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記撮像部による撮像が終了した後、前記焦点調節手段により前記撮影光学系の焦点を、撮影開始の操作入力を取得した時点の位置に移動させること、
    を特徴とする撮像装置。
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