JP2010117672A - 画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像投影装置において、反射型空間変調素子を用いてもコンパクトな構成の装置とする。
【解決手段】反射型空間変調素子5の表示画像を投影する画像投影装置100であって、投影光学系4は、反射型空間変調素子5に近接され、反射型空間変調素子5による反射光を集光するとともに照明光学系3の一部をなす視野レンズ41と、視野レンズ41で集光された反射光を投影する第1光学系42とを備え、照明光学系3は、視野レンズ41および第1光学系42の間の光路の側方に設けられ、光源部1からの光を集光する第2光学系31と、視野レンズ41および第1光学系42の間の光路を挟んで第2光学系31に対向して配置され、少なくとも反射面32bを有することで第2光学系31からの光を視野レンズ41を介して反射型空間変調素子5上に照射せしめる第3光学系32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は画像投影装置に関する。
従来、DMD(Digital Micro mirror Device)を用いた画像投影装置が提案されている。このような画像投影装置として、例えば、特許文献1には、光源と、第1、第2、第3部分光学系と、第1および第2部分光学系の光軸の側方に第3部分光学系と同方向側に配置されたプリズムと、第2部分光学系の近傍に第1部分光学系と対向する位置の光軸上に配置された反射型空間変調素子であるDMDアレイとを備え、光源からの光を第3部分光学系によって集光し、プリズムによって反射することで第2部分光学系を介してDMDアレイを照明し、DMDアレイで反射されて第2部分光学系を透過した光を第1部分光学系に入射させて、スクリーンに投影するものが提案されている。
米国特許第6439726号明細書
しかしながら、上記のような従来の画像投影装置では、以下のような問題がある。
特許文献1に記載の技術では、第3部分光学系で集光された光をプリズムで折り曲げて第2部分光学系に入射させるため、第3部分光学系と第2部分光学系との距離を短くしても第3部分光学系と第1部分光学系とが干渉しない配置をとることが可能となるものの、第3部分光学系および光源の光路が、第1および第2部分光学系の光軸の側方に光路を折り曲げられて配置されるため、全体として、第1および第2部分光学系の光軸の側方に大きな配置スペースが必要となる。このため、コンパクトな装置を構成することができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、反射型空間変調素子を用いてもコンパクトな構成とすることができる画像投影装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、光源部と、該光源部からの光によって照明光を形成する照明光学系と、前記照明光を空間変調して反射光により画像を表示する反射型空間変調素子と、該反射型空間変調素子に表示された画像を投影する投影光学系とを有する画像投影装置であって、前記投影光学系は、前記反射型空間変調素子に近接して配置され、該反射型空間変調素子による前記反射光を集光するとともに前記照明光学系の一部をなす視野レンズと、該視野レンズによって集光された前記反射光を投影する第1光学系とを備え、前記照明光学系は、前記投影光学系の前記視野レンズおよび第1光学系の間の光路の側方に設けられ、前記光源部からの光を集光する第2光学系と、前記投影光学系の前記視野レンズおよび第1光学系の間の光路を挟んで前記第2光学系に対向して配置され、屈折力を有するとともに、少なくとも反射面を有することにより前記第2光学系からの光を前記視野レンズを介して前記反射型空間変調素子上に照射せしめる第第3光学系とを備える構成とする。
この発明によれば、照明光学系が、視野レンズおよび第1光学系の間の光路を挟んで互いに対向して配置された第2光学系および少なくとも反射面を有する第3光学系を備えるため、第2光学系からの光を第3光学系の反射面によって反射し視野レンズに入射させて、反射型空間変調素子を照明することができる。このため、視野レンズおよび第1光学系の間の光路と、第2光学系および第3光学系の間の光路とが積層して配置されるため、省スペースな配置とすることができる。
また、光源部からの光を離間して配置された第2および第3光学系によって集光するので、第2および第3光学系の間で屈折力を配分することにより、照度分布を良好に保ちつつ、照明光学系の全長を短縮したり、第2光学系から出射される光束の光束径を縮径したりすることができる。
本発明の画像投影装置によれば、視野レンズおよび第1光学系の間の光路と、第2光学系および第3光学系の間の光路とを積層させて省スペースな配置をとるため、反射型空間変調素子を用いてもコンパクトな構成とすることができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。図2(a)は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の図1におけるA視の模式的な平面図である。図2(b)は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の図1におけるB視の模式的な正面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る照明光学系の図1におけるA視の光路図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る照明光学系の図1におけるB視の光路図である。
なお、図1、図2(a)、(b)には、後述する反射型空間変調素子5の矩形状の画像表示面5aの中心点Iに原点が固定されたxyz座標系を記載している。x軸、y軸は、それぞれ画像表示面5aの長辺方向および短辺方向に沿う軸であり、z軸は、画像表示面5aの基準平面の法線に沿う軸である。
図1に示すように、本実施形態の画像投影装置100は、反射型空間変調素子5を照明して、反射型空間変調素子5に表示される画像を投影するもので、例えば、プロジェクションテレビジョン、ビデオプロジェクタなどとして好適となるものである。
画像投影装置100の概略構成は、光源部1と、光源部1からの光によって照明光を形成する照明光学系3と、照明光学系3によって形成された照明光を空間変調して反射光により画像を表示する反射型空間変調素子5と、反射型空間変調素子5に表示された画像を投影する投影光学系4とを備え、これらが不図示の筐体内に位置決めして配置されている。なお、特に図示しないが、光源部1および反射型空間変調素子5には、これらの動作を制御する制御部が電気的に接続されている。
投影光学系4によって投影された画像は、装置外部の投影面である不図示のスクリーン上に映写される。
光源部1は、例えば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、白色(W)の波長分布を有し、矩形領域内で略均等な照度分布を有する照明光を発生させるものであり、本実施形態では、光源10、回転フィルタ11、および照明インテグレータ12からなる。
光源10は、高輝度の白色の光束を発生させるランプ、例えば、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプなどからなる。
回転フィルタ11は、R光、G光、B光をそれぞれ透過させる3つのカラーフィルタとW光を透過させるNDフィルタとが周方向に設けられたカラーホイールが、例えばステッピングモータなどのモータによって回転可能に支持されたものである。カラーホイール上の各フィルタは、光源10から出射される光束の光束径よりも大きな面積を有している。このため、カラーホイールの角度位置を切り換えることにより、光源10から出射された白色の光束を、R光、G光、B光、およびW光として透過させることができる。
照明インテグレータ12は、回転フィルタ11を透過した光束の照度分布を矩形領域内で略均等化する光学素子である。本実施形態では、回転フィルタ11側の端部である入射口12aと、入射口12aと反対側の端部である出射口12bがそれぞれ矩形状のロッドインテグレータを採用している。
照明光学系3は、照明インテグレータ12の出射口12bから出射された光束を、適宜変倍することで、反射型空間変調素子5の画像表示面5aを覆う矩形領域を照明するための光学系である。
本実施形態では、照明インテグレータ12から出射される光束の光路上に、照明インテグレータ12側から、順次配置された第2光学系31および第3光学系32と、第2光学系31と第3光学系32との間の光路の側方において、レンズ光軸Qが第2光学系31と第3光学系32との間の光路に対して交差する位置関係、もしくはねじれの位置関係となる状態に配置された視野レンズ41とを備える。
以下では、第2光学系31のレンズ光軸を、光軸Pと称する。光軸Pは、照明インテグレータ12の出射口12bの中心に略一致されている。以下では、出射口12bと光軸Pとの交点を点Oと称する。
第2光学系31は、照明インテグレータ12側(以下、物体側)から、第1レンズ31A、第2レンズ31B、および第3レンズ31Cを備え、これらにより全体として正の屈折力を有する3枚構成の集光光学系である。
以下、図3、4を参照して、各レンズについて説明する。なお、図3、4は、光路図のため、第3光学系32の外形を簡略化して、矩形外形を有する形状に描いている。
第1レンズ31A、第2レンズ31Bは、それぞれ物体側のレンズ面が凹面である正メニスカスレンズである。
第3レンズ31Cは、両凸レンズである。
第3光学系32は、光軸Pを光軸Pに対する開き角が鋭角をなす光軸Pとして反射する屈折力を有する反射型光学系である。本実施形態では、物体側のレンズ面が凹面32aとされた負メニスカスレンズの凸面の表面に、内部反射面を構成する反射面32bが形成された1枚構成の反射面付きレンズを採用している。すなわち、第3光学系32は、凹面32aを有する負メニスカスレンズによって形成されるレンズ光学系と、反射面32bによって形成される凹反射面による反射光学系とが複合されたものである。
本実施形態の反射面32bは、例えば真空蒸着法などによる反射膜コーティングによって形成されている。ただし、全反射による内部反射面が形成できる場合には、反射膜コーティングはなくてもよい。
第3光学系32の屈折力は、反射面32bが凹面鏡で正の屈折力を有するので、負メニスカスレンズの屈折力の大きさによっては、全体として正の屈折力を持たせることもできるが、本実施形態では、凹反射面の曲率を緩やかに設定することで、全体として負の屈折力を持たせている。
また第3光学系32は、光軸Pを、図3の紙面手前側(Y軸正方向側)かつ図示上側(X軸正方向側)に跳ね上げる方向に反射するため、偏心して配置されている。
第3光学系32の外形は、図1、図2(b)に示すように、それぞれ図示y軸方向の一辺が斜め視野レンズ41側から投影光学系4側に向かって傾斜する切欠き面32cを備える略台形状とされている。
切欠き面32cは、第3光学系32を、投影光学系4の構成部材および光路に干渉することなくこれら構成部材および光路の下方(図示y軸負方向側)に配置できるように、第3光学系32の有効径範囲外に設けられている。
ただし、第3光学系32の外形のうち切欠き面32cを除く部分の形状は、図1、図2(b)に示すようなコ字状には限定されず、有効径範囲外において第3光学系32の取付部の形状に応じて、台形以外の適宜形状に形成することができる。
視野レンズ41は、第3光学系32によって反射されて光軸Pに沿って入射される光束を集光して、照明インテグレータ12の出射口12bの像を反射型空間変調素子5の矩形状の画像表示面5aを覆う範囲に投影するとともに、後述する反射型空間変調素子5のオン状態のマイクロミラーによって反射された光を集光して第1光学系42に入射させるものである。本実施形態では1枚構成の両凸レンズを採用している。
視野レンズ41は、図2(a)に示すようにzx平面でレンズ光軸Qが光軸Pと直交する角度で、光軸Pの上側(図1の図示y軸正方向側)に配置されている。このため、レンズ光軸Qと光軸Pとはねじれの位置関係にある。
画像表示面5aが配置される像面は、図2(a)に示すように、視野レンズ41の下半部分(レンズ光軸Qに対して図示y軸負方向側の領域)に形成されるようになっている。
反射型空間変調素子5は、画像表示面5aに2次元格子状に配列された複数の表示要素の反射特性を制御することにより、照射される光を空間変調して画像を表示するものである。反射型空間変調素子5としては、例えば、画像信号に応じて傾斜角がオン状態とオフ状態との2種類の傾斜角に変化されるマイクロミラーを、表示要素として2次元格子状に配列したDMDなどのデバイスを採用することができる。
本実施形態では、画像表示面5aの法線に対する傾斜角がそれぞれ±θとなるDMDを採用している。傾斜角θは、例えば、10°、12°といった小さな角度である。
視野レンズ41から画像表示面5aに入射される照明光の軸上主光線の入射角は、2θとされている。このため、反射型空間変調素子5のマイクロミラーがオン状態とされ角度θだけ傾斜されたときに、オン状態のマイクロミラーの反射光が視野レンズ41のレンズ光軸Qに沿う方向に反射されるようになっている。
なお、反射型空間変調素子5は、図3、4に示すように(図1、図2(a)、(b)では図示略)、画像表示面5aと視野レンズ41との間に、画像表示面5aを覆うカバーガラス5bが設けられている。
投影光学系4は、視野レンズ41と、この視野レンズ41と同軸に設けられた第1光学系42とを備え、反射型空間変調素子5に照射される照明光のうち、反射型空間変調素子5のオン状態のマイクロミラーによって反射され、視野レンズ41を介して第1光学系42に入射した光をスクリーンなどの投影面に投射するものである。
また、反射型空間変調素子5のマイクロミラーがオフ状態とされて、オン状態と反対側に角度θだけ傾斜されたときには、視野レンズ41を透過した反射光は、第1光学系42の開口角の範囲外に反射されるようになっている。
第1光学系42の具体的なレンズ構成は、周知の画像投影装置に用いる適宜の投影レンズを採用することができる。
以下では、レンズ光軸Qと同軸とされた投影光学系4の光軸を光軸Pと称する。
次に、画像投影装置100の動作について、照明光学系3および投影光学系4の光路の作用を中心に説明する。
画像投影装置100によってカラー画像をスクリーンに投影するには、まず、光源10を点灯させる。そして、制御部は、カラー画像を形成するR光、G光、B光、W光の画像に対応する各画像信号を、時間順次に、反射型空間変調素子5および回転フィルタ11に送出する。
反射型空間変調素子5では、送出された画像信号に応じて、各マイクロミラーのオン状態とオフ状態とを制御する。
回転フィルタ11では、送出された画像信号の色種類に応じて、モータを駆動してカラーホイールを回転させ、光源10から出射される光束の光路上に色種類に対応したカラーフィルタまたはNDフィルタを移動させる。
回転フィルタ11を透過した光束、例えば、R光の光束は、照明インテグレータ12の入射口12aに入射される。この入射光束は、照明インテグレータ12の内部では、内部反射を繰り返して出射口12bまで導光される。この導光の過程で、入射口12aに入射した際の照度分布が均一化され、出射口12bからは、出射口12bの範囲で略均一な照度分布を有する照明光が出射される。
照明インテグレータ12の出射口12bから出射された光束は、図3に示すように、光軸Pに沿って進み、第1レンズ31A、第2レンズ31B、第3レンズ31Cを透過して徐々に集光される。
第3レンズ31Cを透過した光束は、光軸Pに沿って進み、第3光学系32の凹面32aに入射し、凹面32aの負の屈折力によるレンズ作用を受けて、第3光学系32の内部を進み、反射面32bによって、光軸Pに対して鋭角をなす光軸Pの方向に反射される。
このとき、反射面32bは正の屈折力を有する凹面反射面となっているので、集光されつつ反射される。
そして、第3光学系32の内部から凹面32aを透過する際には、再度、負の屈折力によるレンズ作用を受けて、視野レンズ41に向けて出射される。
視野レンズ41に入射された第3光学系32による反射光の光束は、視野レンズ41によって集光され、カバーガラス5bを透過して、画像表示面5aが配置されている像面に到達する。
このため、画像表示面5aは、照明インテグレータ12の出射口12bの拡大投影像である矩形状の光像が投影され、画像表示面5aの全面が略均一な照度分布で照明される。
画像表示面5a上には、画像信号に応じてオン状態またはオフ状態に傾斜角が制御されたマイクロミラーが配列されており、これにより照明光が空間変調される。
すなわち、オン状態のマイクロミラーで反射された光は、視野レンズ41のレンズ光軸Qに沿う方向に反射され、視野レンズ41、第1光学系42に順次入射し、不図示のスクリーンに向けて投射される。一方、オフ状態のマイクロミラーで反射された光は、視野レンズ41に入射するものの、第1光学系42の開口角の範囲外に進むため、スクリーンには到達しない。したがって、スクリーン上には、画像信号に応じて空間変調されたR光の画像が、拡大投影される。
このようにして、G光、B光、W光が順次、スクリーン上に投影される。
本実施形態では、画像表示面5aが、視野レンズ41の下半部分に重なる位置に配置されている。したがって、画像表示面5aでの反射光は、図1に示すように、第1光学系42の上半部分(光軸Pより図示y軸正方向側)から光束Lとして、図示yz平面において、y軸負方向側からz軸負方向側に進む上斜め方向に投射される。これにより、光軸Pを水平面からあまり傾けることなく斜め上方向に画像を投影することができる。このため投影歪みの少ない画像を投影することができる。
以上に説明したように、本実施形態の画像投影装置100の投影光学系4は、反射型空間変調素子5に近接して配置され、反射型空間変調素子5による反射光を集光するとともに照明光学系3の一部をなす視野レンズ41と、視野レンズ41によって集光された反射光を投影する第1光学系42とを備えている。
また、照明光学系3は、投影光学系4の視野レンズ41および第1光学系42の間の光路の側方に設けられ、光源部1からの光を集光する第2光学系31と、投影光学系4の視野レンズ41および第1光学系42の間の光路を挟んで第2光学系31に対向して配置され、屈折力を有するとともに、少なくとも反射面32bを有することにより第2光学系31からの光を視野レンズ41を介して反射型空間変調素子5上に照射せしめる第3光学系32とを備えている。
また、第3光学系32は、反射面32bへの入射光と反射面32bでの反射光とをそれぞれ透過させるレンズ光学系を備えている。
このように本実施形態では、照明光学系3の第2光学系31と第3光学系32との間の光路と、投影光学系4の視野レンズ41と視野レンズ41との間の光路とが、図1のy軸方向から見て直交した状態で、y軸方向に積層されている。
このため、これらの光路が積層しない光路配置をとる場合に比べて省スペース化されるので、コンパクトな装置とすることができる。
また、本実施形態では、光軸Pおよび光軸Pの開き角が鋭角になっている。そのため、これらの光軸の開き角が鈍角になっている場合に比べて、第3光学系32の有効径範囲を小さくできるので、第3光学系32を小型化することができる。
また、照明光学系3は、第2光学系31、第3光学系32、および視野レンズ41からなる。そのため、第2光学系31と第3光学系32との間で集光に必要な屈折力を配分することができるので、第2光学系31をコンパクトな構成とすることができる。
例えば、第2光学系31、第3光学系32にそれぞれ対応して、1つの光学系と平面反射ミラーとを用いる場合(後述する比較例参照)に比べて、同等以上の良好な照度分布を備えつつ、照明光学系の全長を短縮したり、第2光学系31および第2光学系31の間の光束径を縮小することによって、投影光学系4の全長を短縮したりすることができる。
また、第3光学系32が、レンズ光学系を備えるため、凹面32aを有する負メニスカスレンズと正の屈折力を有する反射面32bとの組合せにより、屈折力の設計自由度を高めることができ、収差補正がより容易となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る照明光学系の図1におけるA視の光路図である。図6は、本発明の第2の実施形態に係る照明光学系の図1におけるB視の光路図である。
本実施形態の画像投影装置110は、上記第1の実施形態の画像投影装置100の照明光学系3の第2光学系31、第3光学系32、および視野レンズ41に代えて、それぞれ、第2光学系33、第3光学系34、および視野レンズ43を備えたものである。以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2光学系33は、図5、6に示すように、物体側から、第1レンズ33A、第2レンズ33B、および第3レンズ33Cを備え、これらにより全体として正の屈折力を有する3枚構成の集光光学系である。なお、図5、6は光路図のため、第3光学系34の外形を簡略化して、矩形外形を有する形状に描いている。
第1レンズ33A、第2レンズ33Bは、それぞれ物体側のレンズ面が凹面である正メニスカスレンズである。
第3レンズ33Cは、両凸レンズである。
第3光学系34は、光軸Pを光軸Pに対する開き角が鋭角をなす光軸Pとして反射する屈折力を有する反射型光学系である。本実施形態では、物体側のレンズ面が凸面34aとされた凸平レンズの平面の表面に、内部反射面を構成する反射面34bが形成された1枚構成の反射面付きレンズを採用している。すなわち、第3光学系34は、凸面34aを有する凸平レンズで形成されるレンズ光学系と、反射面34bによって形成される屈折力を有しない反射光学系とが複合されたものである。
本実施形態の反射面34bは、例えば真空蒸着法などによる反射膜コーティングによって形成されている。ただし、全反射による内部反射面が形成できる場合には、反射膜コーティングはなくてもよい。
このような構成により、第3光学系34は、全体として正の屈折力を有している。
また第3光学系34は、光軸Pを、図5の紙面手前側(Y軸正方向側)かつ図示上側(X軸正方向側)に跳ね上げる方向に反射するため、偏心して配置されている。
第3光学系34の外形は、図1、図2(b)に示すように、それぞれ図示y軸方向の一辺が斜め視野レンズ41側から投影光学系4側に向かって傾斜する切欠き面34cを備える略台形状とされている。
切欠き面34cは、第3光学系34を、投影光学系4の構成部材および光路に干渉することなくこれら構成部材および光路の下方(図示y軸負方向側)に配置できるように、第3光学系34の有効径範囲外に設けられている。
ただし、第3光学系34の外形のうち切欠き面34cを除く部分の形状は、図1、図2(b)に示すようなコ字状には限定されず、有効径範囲外において第3光学系34の取付部の形状に応じて、台形以外の適宜形状に形成することができる。
視野レンズ43は、上記第1の実施形態の視野レンズ41とレンズ面の曲率半径がわずかに異なる両凸レンズであり、視野レンズ41と同様の位置関係に配置されている。
本実施形態の画像投影装置110は、照明光学系3、投影光学系4の光学素子の構成が異なるのみで、各光学素子や光路の位置関係は上記第1の画像投影装置100と略同様である。
照明インテグレータ12の出射口12bから出射された光束は、図3に示すように、光軸Pに沿って進み、第1レンズ33A、第2レンズ33B、第3レンズ33Cを透過して徐々に集光される。
第3レンズ33Cを透過した光束は、光軸Pに沿って進み、第3光学系34の凸面34aに入射し、凸面34aの正の屈折力によるレンズ作用を受けて、第3光学系34の内部を進み、反射面34bによって、光軸Pに対して鋭角をなす光軸Pの方向に反射される。このため、これらの光軸の開き角が鈍角になっている場合に比べて、第3光学系34の有効径範囲を小さくできるので、第3光学系34を小型化することができる。
なお、反射面34bは平面反射面となっているので、入射した光束は偏向されるのみで、集光されることはない。
そして、第3光学系34の内部から、凸面34aを透過する際に、再度、正の屈折力によるレンズ作用を受けて、視野レンズ43に向けて出射される。
視野レンズ43に入射した光束は、上記第1の実施形態とまったく同様にして、集光されて画像表示面5aを照明し、画像表示面5aによって空間変調された画像が、視野レンズ43および第1光学系42からなる投影光学系4によって、スクリーンに投影される。
画像投影装置110によれば、上記第1の実施形態の画像投影装置100と同様に、視野レンズおよび第1光学系の間の光路と、第2光学系および第3光学系の間の光路とを積層させて省スペースな配置をとるため、反射型空間変調素子を用いてもコンパクトな構成とすることができる。
また、照明光学系3は、第2光学系33、第3光学系34、および視野レンズ43からなるので、第2光学系33と第3光学系34との間で集光に必要な正の屈折力を配分することができるので、像面から遠い第2光学系33の屈折力を低減し、像面に近い第3光学系34の屈折力を相対的に大きくすることができる。
この場合、第3光学系34の屈折力を相対的に小さくして、主に第2光学系33の屈折力によって集光する場合に比べて、第2光学系33と第3光学系34との間の光路の光束径を縮径することができる。このため、視野レンズ43と第1光学系42との間の間隔を狭めることができるので、コンパクトな装置を構成とすることができる。
なお、上記の説明では、第2光学系および第3光学系の間の光路と、視野レンズおよび第1光学系の間の光路とが90°に交差する場合、すなわち、光軸P、Pが、図1のy軸方向から見て90°に交差する場合の例で説明したが、これらの光路を積層させることができれば、交差角度は90°には限定されず、90°と異なる斜め方向に交差してもよい。
また、上記の説明では、第3光学系がその反射面への入射光とその反射面での反射光とをそれぞれ透過させるレンズ光学系を備える場合の例で説明したが、第3光学系は、例えば、表面反射による凹面鏡や凸面鏡で構成することによりレンズ光学系を有しない反射型光学系として構成としてもよい。
また、上記の説明では、反射型空間変調素子がDMDの場合の例で説明したが、反射型空間変調素子であれば、DMDには限定されない。例えば、反射型液晶パネル(LCOS、Liquid Crystal On Silicon)なども好適に採用することができる。
また、上記の説明では光源部の一例として、光源10、回転フィルタ11、照明インテグレータ12を備える構成で説明したが、光源部は、色分解された略均一な照度分布を有する光束が得られれば、この構成には限定されない。
例えば、光源は、LEDなどでもよい。また、回転フィルタに代えて、ダイクロイックプリズムなどで色分解された光束を形成してもよい。また、照明インテグレータとしては、ロッドインテグレータに限らず、例えば、フライアイインテグレータなどの均一化手段を採用することができる。
また、本明細書に説明されたすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせて実施することができる。
以下では、上記に説明した各実施形態の数値実施例について、比較例とともに説明する。
図7(a)は、実施例1の照明光学系の像面における放射照度分布のシミュレーション結果を示す等高線図である。図7(b)は、図7(a)のX軸およびY軸に沿う断面における放射照度分布を示すグラフである。図8(a)は、実施例2の照明光学系の像面における放射照度分布のシミュレーション結果を示す等高線図である。図8(b)は、図8(a)のX軸およびY軸に沿う断面における放射照度分布を示すグラフである。図9は、比較例の照明光学系の図1におけるA視に相当する光路図である。図10は、比較例の照明光学系の図1におけるB視に相当する光路図である。図11(a)は、比較例の照明光学系の像面における放射照度分布のシミュレーション結果を示す等高線図である。図11(b)は、図11(b)の像面の中心を通りX軸に沿う断面およびY軸に沿う断面における放射照度分布を示すグラフである。
図7(b)、図8(b)、図11(b)のグラフにおいて、横軸は像面の中心からの位置(mm)、縦軸は放射照度(W/cm)を示す。
[実施例1]
まず、上記第1の実施形態の照明光学系3の実施例1について図3、4を参照して説明する。
以下に実施例1の照明光学系3の構成パラメータを示す。
このような構成の照明光学系3は、物体側NAは、0.50、入射瞳無限遠、最大像高7.0mm(対角方向)、倍率2.2×である(以下の実施例2、比較例も同じ)。
図3、4に表記されたr、d(iは整数)は、下記に示す光学系の構成パラメータのr、dに対応する。長さの単位はmm、回転角の単位は度である。また屈折率については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記している(図5、6、10、11でも同じ)。
偏芯面のXYZ座標系は、照明インテグレータ12の出射口12bと光軸Pとの交点である点Oを原点としたときに、光軸Pに沿って光線が進む方向をZ軸正方向として図3、4の紙面内にとり、Z軸と直交するY軸は、Y軸正方向を図3の紙面手前側、図4の図示上側として、Z軸およびY軸に直交するX軸は、X軸正方向を図3の図示上側、図4の紙面奥行き側とした座標系である。
偏芯面座標のX軸回転、Y軸回転、Z軸回転の回転角の符号は、各軸の正方向から負方向を見て時計回りを正、反時計回りを負とする。
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
0 ∞(物体面) d0 = 3.000
1 r1 = -15.721 d1 = 7.000 n1 = 1.7440 ν1 = 44.8
2 r2 = -10.283 d2 = 6.439
3 r3 = -70.742 d3 = 7.000 n2 = 1.6204 ν2 = 60.3
4 r4 = -17.047 d4 = 2.202
5 r5 = 35.999 d5 = 6.688 n3 = 1.6204 ν3 = 60.3
6 r6 = -45.637 d6 =20.000
7 r7 = -72.189 d7 = 2.000 n4 = 1.5163 ν4 = 64.1
8 r8 =-883.252(反射面) d8 = 2.000 n5 = 1.5163 ν5 = 64.1
9 r9 = 72.189 d9 = 7.084
10 r10= -25.306 d10= 8.350 n6 = 1.6031 ν6 = 60.7
11 r11= 120.000 d11= 2.360
12 r12= ∞ d12= 1.050 n7 = 1.5099 ν7 = 62.2
13 r13= ∞ d13= 1.110
14 ∞(像面)
(偏芯面座標)
面番号 X座標 Y座標 Z座標 X軸回転 Y軸回転 Z軸回転
0(物体面) 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
8 1.245 0.159 52.429 -5.832 38.488 0.000
10 7.630 9.749 49.415 0.000 -90.000 0.000
14(像面) 20.500 4.414 49.415 0.000 -90.000 0.000
このような実施例1では、物体面(出射口12b)と反射面(反射面32b)との距離は52.429mmであった。また、第2光学系31と第3光学系32との間の光路である第6面と第7面との間において、視野レンズ41と第1光学系42との間を進む照明光の光束径は、最大でφ15.0mmであった。
また、像面における照度分布は、図7(a)、(b)に示すように、像面の長手方向および短手方向のいずれにおいても放射照度のバラツキが0.005(W/cm)未満と小さく、略平坦な分布を有する均一性に優れる照度分布が得られた。図7(b)で折れ線200、201はそれぞれ図8(a)のX軸上、Y軸上の放射照度分布を示す。
[実施例2]
次に、上記第2の実施形態の照明光学系3の実施例2について図5、6を参照して説明する。
以下に実施例2の照明光学系3の構成パラメータを示す。
偏芯面のXYZ座標系は、上記実施例1と同様であり、実施例1の図3、4は、本実施例の図5、6にそれぞれ対応する。
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
0 ∞(物体面) d0 = 3.000
1 r1 = -11.579 d1 = 8.500 n1 = 1.7440 ν1 = 44.8
2 r2 = -9.942 d2 = 5.596
3 r3 =-195.733 d3 = 8.500 n2 = 1.6204 ν2 = 60.3
4 r4 = -19.960 d4 = 7.429
5 r5 = 47.594 d5 = 8.500 n3 = 1.6204 ν3 = 60.3
6 r6 = -44.463 d6 =20.000
7 r7 = 482.739 d7 = 2.000 n4 = 1.5163 ν4 = 64.1
8 r8 = ∞(反射面) d8 = 2.000 n5 = 1.5163 ν5 = 64.1
9 r9 =-482.739 d9 = 7.084
10 r10= -25.306 d10= 8.350 n6 = 1.6031 ν6 = 60.7
11 r11= 120.000 d11= 2.360
12 r12= ∞ d12= 1.050 n7 = 1.5099 ν7 = 62.2
13 r13= ∞ d13= 1.110
14 ∞(像面)
(偏芯面座標)
面番号 X座標 Y座標 Z座標 X軸回転 Y軸回転 Z軸回転
0(物体面) 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
8 -0.590 0.103 63.182 -5.832 38.488 0.000
10 7.630 9.749 58.611 0.000 -90.000 0.000
14(像面) 20.500 4.414 58.611 0.000 -90.000 0.000
このような実施例2では、物体面(出射口12b)と反射面(反射面34b)との距離は63.182mmであった。また、第2光学系33と第3光学系34との間の光路である第6面と第7面との間において、視野レンズ43と第1光学系42との間を進む照明光の光束径は、最大でφ15.2mmであった。
また、像面における照度分布は、図8(a)、(b)に示すように、像面の長手方向および短手方向のいずれにおいても放射照度のバラツキが0.005(W/cm)未満となり、略平坦な分布を有する均一性に優れる照度分布が得られた。なお、図8(b)で折れ線202、203はそれぞれ図8(a)のX軸上、Y軸上の放射照度分布を示す。
[比較例]
次に、比較例の照明光学系について図9、10を参照して説明する。
比較例の照明光学系は、上記第1の実施形態の、上記第1の実施形態の第2光学系31、第3光学系32、視野レンズ41に代えて、それぞれ第2光学系51、反射ミラー52、視野レンズ61を備える。
第2光学系51は、第2光学系31と同じタイプのレンズ構成を有する第1レンズ51A、第2レンズ51B、第3レンズ51Cが物体側から順次配列されたものである。すなわち、第1レンズ51A、第2レンズ51Bは、それぞれ物体側のレンズ面が凹面である正メニスカスレンズであり、第3レンズ51Cは、両凸レンズである。そして、第2光学系51は全体として正の屈折力を有する集光光学系である。
また、反射ミラー52は、厚さ2mmの平板ガラスミラーからなり、ガラス表面52aの裏面に反射面52bが形成され、ガラス表面52aを物体側に向けた状態で、第2光学系51の光軸Pに対して傾斜して配置されている。
このような構成により、比較例の照明光学系は、投影光学系の光路の側方に第2光学系51が配置され、第2光学系51で集光された光束を反射ミラー52で斜め上方向にはね上げて、視野レンズ61に入射させ、視野レンズ61と第1光学系42とで構成される投影光学系の光路と、第2光学系51および反射ミラー51の間の光路とが、90°に交差する位置関係に配置されている。また、光軸P、Pはねじれの位置関係にある。
以下に比較例の照明光学系3の構成パラメータを示す。
偏芯面のXYZ座標系は、上記実施例1と同様であり、実施例1の図3、4は、本比較例の図9、10にそれぞれ対応する。
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
0 ∞(物体面) d0 = 3.000
1 r1 = -11.579 d1 = 7.790 n1 = 1.7440 ν1 = 44.8
2 r2 = 8.900 d2 = 7.273
3 r3 =-207.960 d3 = 8.000 n2 = 1.6204 ν2 = 60.3
4 r4 = -20.004 d4 = 7.816
5 r5 = 69.781 d5 = 8.000 n3 = 1.6204 ν3 = 60.3
6 r6 = -38.200 d6 =18.442
7 r7 = ∞ d7 = 2.000 n4 = 1.5163 ν4 = 64.1
8 r8 = ∞(反射面) d8 = 2.000 n5 = 1.5163 ν5 = 64.1
9 r9 = ∞ d9 = 7.084
10 r10= -25.306 d10= 8.350 n6 = 1.6031 ν6 = 60.7
11 r11= 120.000 d11= 2.360
12 r12= ∞ d12= 1.050 n7 = 1.5099 ν7 = 62.2
13 r13= ∞ d13= 1.110
14 ∞(像面)
(偏芯面座標)
面番号 X座標 Y座標 Z座標 X軸回転 Y軸回転 Z軸回転
0(物体面) 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
8 0.000 0.000 61.979 -5.832 38.488 0.000
10 7.630 9.749 57.408 0.000 -90.000 0.000
14(像面) 20.500 4.414 57.408 0.000 -90.000 0.000
このような比較例では、物体面(出射口12b)と反射面(反射面52b)との距離は61.979mmであった。また、第2光学系51と反射ミラー52との間の光路である第6面と第7面との間において、視野レンズ61と第1光学系42との間を進む照明光の光束径は、最大でφ15.8mmであった。
また、像面における照度分布は、図10(a)、(b)に示すように、像面の長手方向および短手方向のいずれにおいても放射照度のバラツキが0.005(W/cm)程度となり、上記各実施例よりわずかに劣るものの略同等の照度分布が得られた。なお、図10(b)で折れ線204、205はそれぞれ図8(a)のX軸上、Y軸上の放射照度分布を示す。
[実施例と比較例の比較]
実施例1、2、および比較例は、照明光学系の光路が投影光学系の光路と交差するレイアウトによって略同等の光学性能を実現する場合に、第3光学系の屈折力の作用を示す例となっている。
すなわち、実施例1では、第3光学系が負の屈折力を有するため、物体面と反射面との距離が、正の屈折力を有する実施例2に比べて約10,8mm、屈折力を有しない比較例に比べて約9.6mm、それぞれ短縮することができる。そのため、照明光学系の小型化が可能となる。
また、実施例1、2は、第3光学系を有するため、互いに離間された第2光学系と第3光学系との間で照明光学系の屈折力を配分することができるので、投影光学系に交差する照明光の光束径が、比較例に比べてそれぞれ0.8mm、0.6mmずつ縮小されている。このため、第1光学系と視野レンズとの間の距離を短縮する設計が可能となり、投影光学系の小型化が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の図1におけるA視の模式的な平面図、および図1におけるB視の模式的な正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る照明光学系の図1におけるA視の光路図である。 本発明の第1の実施形態に係る照明光学系の図1におけるB視の光路図である。 本発明の第2の実施形態に係る照明光学系の図1におけるA視の光路図である。 本発明の第2の実施形態に係る照明光学系の図1におけるB視の光路図である。 実施例1の照明光学系の像面における放射照度分布のシミュレーション結果を示す等高線図、およびそのX軸およびY軸に沿う断面における放射照度分布を示すグラフである。 実施例2の照明光学系の像面における放射照度分布のシミュレーション結果を示す等高線図、およびそのX軸およびY軸に沿う断面における放射照度分布を示すグラフである。 比較例の照明光学系の図1におけるA視に相当する光路図である。 比較例の照明光学系の図1におけるB視に相当する光路図である。 比較例の照明光学系の像面における放射照度分布のシミュレーション結果を示す等高線図、およびそのX軸およびY軸に沿う断面における放射照度分布を示すグラフである。
符号の説明
1 光源部
3 照明光学系
4 投影光学系
5 反射型空間変調素子
5a 画像表示面
10 光源
11 回転フィルタ
12 照明インテグレータ
12b 出射口
31、33 第2光学系
32、34 第3光学系
32a 凹面
32b、34b 反射面
34a 凸面
41、43 視野レンズ
42 第1光学系
、P、P 光軸
レンズ光軸
100、110 画像投影装置

Claims (2)

  1. 光源部と、該光源部からの光によって照明光を形成する照明光学系と、前記照明光を空間変調して反射光により画像を表示する反射型空間変調素子と、該反射型空間変調素子に表示された画像を投影する投影光学系とを有する画像投影装置であって、
    前記投影光学系は、
    前記反射型空間変調素子に近接して配置され、該反射型空間変調素子による前記反射光を集光するとともに前記照明光学系の一部をなす視野レンズと、
    該視野レンズによって集光された前記反射光を投影する第1光学系とを備え、
    前記照明光学系は、
    前記投影光学系の前記視野レンズおよび第1光学系の間の光路の側方に設けられ、前記光源部からの光を集光する第2光学系と、
    前記投影光学系の前記視野レンズおよび第1光学系の間の光路を挟んで前記第2光学系に対向して配置され、屈折力を有するとともに、少なくとも反射面を有することにより前記第2光学系からの光を前記視野レンズを介して前記反射型空間変調素子上に照射せしめる第3光学系とを備えることを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記第3光学系は、
    前記反射面への入射光と前記反射面での反射光とをそれぞれ透過させるレンズ光学系を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
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KR101760134B1 (ko) * 2010-09-09 2017-07-21 엘지전자 주식회사 조명 장치와 그를 구비한 프로젝터, 및 3차원 영상 디스플레이 시스템
KR101778298B1 (ko) * 2010-10-13 2017-09-13 엘지전자 주식회사 3차원 영상 구현 시스템

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