JP2010114038A - 接点開閉装置および電気機器 - Google Patents

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Kazue Maeda
和重 前田
Kazunari Fukagawa
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Abstract

【課題】短絡バーによるコスト削減効果を活かすことが可能な接点開閉装置等を提供する。
【解決手段】接点開閉装置50において、固定接触子110に電気的に接続されている端子500が、ケース400の外側に設けられている。ケース400は、当該ケース400が取り付けられる取付面S0に対して最も近い面となる最下面S1と、取付面S0に直交する方向としての高さ方向D1において取付面S0から最も遠い面となる最上面S2と、端子500が配置される端子配置面S3とを有している。少なくとも1つの端子配置面S3が、高さ方向D1において、最上面S2との間の距離L32よりも、最下面S1との間の距離L31の方が短い位置(L31<L32)に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、接点開閉装置および当該装置を有する電気機器にかかる。
例えば空気調和機において、モータを駆動するインバータ装置は、運転を停止している状態であっても、電流の漏れが生じてしまう。そのため、インバータ素子の電源側にリレー(接点開閉装置)を接続している。
従来の接点開閉装置として例えば下記の特許文献1,2に開示されるものがある。
特許文献1,2に記載される接点開閉装置では、装置下方側(当該装置が取り付けられる取付面に近い側)から装置上方側へ向けて、電磁石装置と、可動鉄片と、固定接触子と、可動接触子とがケース内に配列されている。固定接触子はケース外部へ引き出されて主端子に接続されており、当該主端子は装置頂上または装置上部に設けられている。そして、接点開閉装置の主端子はケーブルを介して他装置に接続されている。
特開平1−281632号公報 特開平6−325675号公報
一般に、接点開閉装置は、取付面に垂直な方向(高さ方向)の寸法が、インバータ素子に比べて大きい。このため、装置頂上または装置上部に主端子を有する接点開閉装置の場合、当該主端子とインバータ素子の端子との間に高低差が生じる。
ケーブルによる端子間接続によれば、上記の端子間高低差は吸収可能と考えられる。しかし、ケーブルは別部材から成るケーブル本体部と端子部とを組み立てて構成されているので、ケーブルの利用は部品コストの増大につながる。かかる点は、特に大電流仕様の場合に顕出する。
これに対し、ケーブルに比べて構造が簡単な短絡バーを利用すれば、部品コストを削減可能と考えられる。しかし、上記の端子間高低差に応じて短絡バーに段差加工を施す必要が生じるので、部品コスト削減効果が薄れてしまいかねない。
なお、接点開閉装置に接続される装置が、インバータ素子以外であっても、上記と同様の問題が生じうる。
本発明は、短絡バーの利用に好適な構成を有し短絡バーによるコスト削減効果を活かすことが可能な接点開閉装置を提供すること、および、そのような接点開閉装置が適用された電気機器を提供することを目的とする。
この発明にかかる接点開閉装置の第1の態様は、互いに離間して配置されており少なくとも1つの対(115)を成している複数の固定接触子(110)と、前記複数の固定接触子を収容するケース(400)と、前記ケースの外側に設けられており前記複数の固定接触子にそれぞれ電気的に接続されている複数の端子(500)とを備え、前記ケースは、当該ケースが取り付けられる取付面(S0)に対して最も近い面となる最下面(S1)と、前記取付面に直交する方向としての高さ方向(D1)において前記取付面から最も遠い面となる最上面(S2)と、前記複数の端子がそれぞれ配置される複数の端子配置面(S3)とを有し、前記複数の端子配置面のうちの少なくとも1つは、前記高さ方向において前記最上面との間の距離(L32)よりも前記最下面との間の距離(L31)の方が短い位置に設けられている(L31<L32)。
この発明にかかる接点開閉装置の第2の態様は、前記第1の態様であって、前記複数の端子配置面の全てが、前記高さ方向において前記最上面との間の前記距離よりも前記最下面との間の前記距離の方が短い位置に設けられている。
この発明にかかる接点開閉装置の第3の態様は、前記第1または第2の態様であって、前記複数の端子配置面のうちで隣接する端子配置面が前記高さ方向において略同じ高さに設けられている。
この発明にかかる接点開閉装置の第4の態様は、前記第1ないし第3のいずれか1つの態様であって、前記ケースの外側に設けられている制御端子(550)をさらに備え、前記ケースは、前記制御端子が配置される制御端子配置面(S4)をさらに有し、前記制御端子配置面は、前記複数の端子配置面のうちで当該制御端子配置面に隣接する端子配置面と前記高さ方向において略同じ高さに設けられている(L31≒L41)。
この発明にかかる接点開閉装置の第5の態様は、前記第1ないし第4のいずれか1つの態様であって、前記対を成す固定接触子に対して接近/離反が可能に設けられており当該対を成す固定接触子との接触/非接触により当該対を成す固定接触子の間の前記導通/非導通状態を形成する可動接触子(210)と、電磁石(220)と、前記電磁石による磁力を利用して前記可動接触子を前記対を成す固定接触子に対して接近/離反させる接触子移動機構(230)とをさらに備え、前記複数の固定接触子と前記可動接触子と前記接触子移動機構と前記電磁石とはこの順序で前記最下面の側から前記高さ方向に配列されている。
この発明にかかる電気機器の一態様は、前記第1ないし第5のいずれか1つの態様による接点開閉装置と、前記接点開閉装置の前記複数の端子のうちのいずれかに接続された短絡バー(610)と、前記短絡バーに接続された接続先端子(630)を有し前記短絡バーを介して前記接点開閉装置に接続された接続先装置(620;620B)とを備え、前記短絡バーに接続されている前記端子と前記接続先端子とは前記高さ方向において略同じ高さに設けられ、前記短絡バーは略平坦形状をしている。
この発明にかかる接点開閉装置の第1の態様によれば、接点開閉装置の端子は当該装置が取り付けられる取付面の近くに設けられることになる。このため、当該端子と上記取付面近くに設けられた接続先端子(接点開閉装置の接続相手となる端子)との間の高低差が小さくなり、または無くなる。したがって、両端子の接続に短絡バーを用いるのに好適な構造を提供することができる。例えば、上記の端子間高低差が小さくなるとそれに応じて短絡バーの段差加工は容易になり、かかる点は特に大電流仕様に対応して厚い短絡バーを用いる場合に顕著になる。また、端子間高低差が無ければ短絡バーの段差加工自体が必要なくなる。これにより、部品コスト削減を図ることができる。また、短絡バーによれば、ケーブルに比べて構造が簡単であるため、部品コストや配設スペースの削減を図ることができ、かかる点は特に使用電流の増大に伴って顕著になる。
この発明にかかる接点開閉装置の第2の態様によれば、最上面には端子が全く設けられないことになる。このため、高さ方向において小型化を図ることができる。また、仮に最上面付近に他の導電部材が配置される場合であっても、端子が最上面に設けられた構造に比べて、上記導電部材と端子との間の距離を大きくできるので両者間の絶縁性が向上する。また、かかる絶縁性向上により上記導電部材を接点開閉装置にさらに近接させることが可能になり、省スペース化を図ることができる。
この発明にかかる接点開閉装置の第3の態様によれば、例えば、端子接続作業時に、隣接する端子が互いに障害物になるのを防止することができる。したがって、作業性の良好な接点開閉装置を提供することができる。
この発明にかかる接点開閉装置の第4の態様によれば、例えば、端子接続作業時に、隣接する端子が互いに障害物になるのを防止することができる。したがって、作業性の良好な接点開閉装置を提供することができる。
この発明にかかる接点開閉装置の第5の態様によれば、電磁石は取付面から遠くに位置することになる。このため、例えば、取付面上の他の装置が受ける磁力が低減され(特に取付面が磁性体である場合に効果的である)、当該磁力による誤作動等を抑制することができる。また、例えば、仮に電磁石のコイル皮膜に損傷が生じた場合であっても、当該皮膜損傷箇所から取付面への地落が生じにくくなる。また、固定接触子および可動接触子が(すなわち接点が)端子付近に配置されるので、端子間の電気経路を短くすることができるし、当該電気経路を簡単な構造で構成することができる。また、接点が最上面から遠ざかるので、仮に接点で放電が生じても当該放電が最上面付近の導電部材へ及ぶのが低減される。また、固定接触子と可動接触子と接触子移動機構と電磁石とがこの順番で配列されているので、互いに関係し合う要素同士が順次隣接する。このため、これらの要素をケース内にコンパクトに収容することができ、接点開閉装置の小型化が図られる。
この発明にかかる電気機器の一態様によれば、簡単な形状の短絡バーの使用により、上記のコスト削減等を図ることができるし、大電流化にも容易に適用可能である。
図1に本発明の実施の形態にかかる接点開閉装置50を例示する断面図を示し、図1中の矢印Aの方向から接点開閉装置50を見た側面図(一部断面図を含む)を図2に示す。図3ないし図5に接点開閉装置50の適用例を概説する側面図を示す。なお、図1では断面位置に対して紙面手前側の端子500,550を併記し、図2ではケース400の一部を破断してその内部を図示している。また、図1および図2では、接点開閉装置50が取り付けられる取付面S0を一点鎖線で併記しているが、説明を分かりやすくするために接点開閉装置50を取付面S0から離して図示している。また、図3ないし図5では取付面S0が重力方向に平行な面の場合を例示している。なお、取付面S0に直交する方向D1を高さ方向D1と呼ぶことにする。
図1および図2の例示では、接点開閉装置50は、複数の固定接触子110と、制御部200と、これらの要素110,200を収容するケース400と、ケース400の外側に設けられた複数の主端子500および制御端子550とを含んでいる。
複数の固定接触子110は互いに離間して配置されている。ここでは固定接触子110の対(以下「固定接触子対」とも称す)115(図2参照)が2つの場合、すなわち固定接触子110が合計4つの場合を例示するが、固定接触子110は1対または3対以上であってもよい。ここでは、対115を成す2つの固定接触子110は高さ方向D1に直交する一の方向(図1において紙面垂直方向:図2において紙面左右方向)に並んでいるとともに、複数の対115が高さ方向D1と上記一の方向との両方に直交する方向に並んでいる。
各固定接触子110は、導電性材料、例えば金属板で構成されている。各固定接触子110は、高さ方向D1に延在しており、取付面S0から遠い側、換言すれば後述のケース上面部410の側の端部に接点111を有している。対115を成す接触子110の固定接点111、すなわち対を成す固定接点111は同じ方向(図1においては矢印Aが示す方向とは逆方向)に向いて突出している。図示の例では固定接点111の対の全てが同じ方向を向いているが、一部または全部の対を異なる方向に向けて配置することも可能である。
制御部200は、対115を成す固定接触子110の間の導通/非導通状態(閉/開状態)を制御するものであり、ここでは可動接触子210と、電磁石220と、接触子移動機構230とを含んで構成される場合を例示する。
可動接触子210は、導電性材料、例えば金属板で構成されており、対115を成す固定接触子110の両方に接触することにより当該2つの固定接触子110の間に導通状態を形成し、逆に固定接触子対115との非接触により当該2つの固定接触子110の間に非導通状態を形成するものである。
可動接触子210は、固定接触子対115の固定接点111の側に配置されており、当該対115を成す固定接触子110の配列方向(上記の一の方向)に延在している。可動接触子210は各固定接点111に対向する位置にそれぞれ可動接点211を有し、可動接点211は対応する固定接点111に向けて突出している。このため、可動接点211と固定接点111との接触/非接触により、可動接触子210と固定接触子110との接触/非接触が実現される。なお、図示の例では、各固定接触子110の接点111は、ケース上面部410の側の端部に位置するので、可動接触子210は固定接触子110のケース上面部410側の端部付近に位置している。
可動接触子210は、固定接触子対115へ接近する方向D21と、固定接触子対115から離反する方向D22とのいずれにも移動可能に設けられており、かかる移動は接触子移動機構230によってなされる。離反/接近の移動により、可動接触子210と固定接触子対115との非接触/接触、すなわち離着が実現される。なお、接触子接近方向D21と接触子離反方向D22とをまとめて移動方向D20と呼ぶことにする。
可動接触子210は、固定接触子対115ごとに設けられている。ここでは全ての可動接触子210が同時に接近移動をし、また同時に離反移動をする場合を例示する。なお、対応する接点211,111の接触のタイミングおよび非接触のタイミング(すなわち離反のタイミング)は、全ての可動接触子210について同じであってもよいし、異なっていてもよい。
接触子移動機構230は、電磁石220による磁力を利用して(より具体的には後述するように磁力の発生/消滅を利用して)可動接触子210を固定接触子対115に対して接近/離反させるものである。接触子移動機構230は例えば、接触子支持体240と、接触子付勢部250と、可動体260と、可動体付勢部270と、可動体駆動部280とを含んで構成可能である。
なお、ここでは上記要素240,250は可動接触子210ごとに設けられ、上記要素260,270,280は全ての可動接触子210で共用する場合を例示するが、例えば全ての要素240,250,260,270,280を可動接触子210ごとに設けることも可能である。
接触子支持体240は接触子付勢部(以下、単に「付勢部」とも称す)250を介して可動接触子210を支持しており、両要素240,250は可動接点211とは反対側に配置されている。
付勢部250は、可動接触子210を接近方向D21へ付勢するものであり、例えば1つまたは複数のコイルばね(説明を分かりやすくするため、これにも符号250を用いることにする)で構成可能である。例えば、同じ可動接触子210の2つの可動接点211の中間位置の固定接触子110とは反対側(裏側)に1つのコイルばね250を接続してもよいし、または、各可動接点211の反対側(裏側)にそれぞれコイルばね250を接続してもよい。
なお、図示の例では、付勢部250は高さ方向D1において可動接触子210とほぼ同じ高さ位置に設けられており、また、支持体240は可動接触子210とほぼ同じ高さ位置で当該接触子210に対向するとともに当該接触子210よりもケース上面部410の側へ延在している。
各支持体240はそれぞれ可動体260の所定位置に固定されている。接触子支持体240と可動体260とは、例えば、樹脂等の絶縁材料で以て別々の部品としてまたは一体部品として形成可能である。なお、支持体240と可動体260との形状は、接触子移動機構230の後述の動作を実現可能であれば、図示の例に限定されるものではない。
可動体260は、図示の例では、支持体240および付勢部250の配置位置に比べてケース上面部410の側に配置されている。可動体260は、例えば不図示のガイド体に支持され、上記の接近方向D21と離反方向D22とのいずれにも移動可能に設けられている。
可動体付勢部270は可動体260を離反方向D22へ付勢するものであり、例えば1つまたは複数のコイルばね(説明を分かりやすくするためこれにも符号270を用いることにする)で構成可能である。図示の例では、1つのコイルばね270が可動体260の一端部と後述のケース内部隔壁部460との間に配置され両者260,460を接続しており、当該コイルばね270の伸張変形によって離反方向D22への付勢が実現される。なお、図示の例では、可動体260と付勢部270とは高さ方向D1においてほぼ同じ位置に配置されている。
可動体駆動部280は、電磁石220と協働することにより、上記の可動体付勢部270とは逆に、可動体260を接近方向D21へ付勢するものである。可動体駆動部280は例えば磁性体材料で構成され屈曲形状を有する部材(説明を分かりやすくするためこれにも符号280を用いることにする)で構成可能である。当該部材280の一例として、ここでは図1における側面視がL字型をした磁性体部材を挙げるが、部材280の屈曲形状はL字型に限定されず、換言すれば屈曲角度は鋭角または鈍角であってもよい。あるいは部材280が当該側面視において曲線形状を呈しても、下記の奏功を得るための設計は容易である。
部材280は、L字型の一辺を構成する部位281と他辺を構成する部位282とを有している。各部位281,282は例えば図1の紙面に垂直な方向に延在した板状をしている。なお、部位281,282の側面視長さや厚さは図示の例に限定されるものではない。
L字型部材280は、図示の例では、可動体260および付勢部270の配置位置に比べてケース上面部410の側に配置されている。部材280は、L字型の内側(90°を成して交差する表面の側)を可動体260に向けて配置されており、両部位281,282の交差部283を中心軸(図1の例では紙面に垂直な方向に規定される)にして回転可能に支持されている。なお、かかる回転可能な支持態様は、図示を省略しているが、各種の公知の構造によって実現可能である。
また、部位281の開放端部(交差部283に対向する側の端部)は可動体260の他端部(コイルばね270が接続された上記一端部に対向する側の端部)に接しており、部位281は可動体付勢部270とともに可動体260を移動方向D20の両側から挟んでいる。
電磁石220は、図1の例では、励磁コイル(以下、単に「コイル」とも称す)221と、コイル221の導線が巻回されたコア222とを含んでいる。なお、図1の例では、コイル221は、ケース400の内部に設けられたハーネス570および導電体560を介して、ケース400の外部の制御端子550に電気的に接続されている。これにより、コイル221には制御端子550から給電/断電が可能である。
電磁石220は、図示の例では、L字型部材280の配置位置に比べてケース上面部410の側に配置されており、ケース上面部410に取り付けられている。また、電磁石220は、高さ方向D1においてL字型部材280に対向して配置されている。
上記構成を有する制御部200によれば、対115を成す固定接触子110の間の導通/非導通状態は次のように制御される。
すなわち、コイル221に給電された状態では、電磁石220に磁力が発生し(すなわち励磁され)、磁性体から成るL字型部材280の部位282が電磁石220に引きつけられる。これにより、L字型部材280は交差部283を回転軸として回転し(図1の例では反時計回りに回転する)、部位281が可動体260を接近方向D21へ付勢する。L字型部材280に付勢された可動体260は、ばね270の付勢力(伸長力)に抗しつつ接近方向D21へ移動する。その結果、可動接触子210が接近方向D21へ移動して固定接触子対115に接触し(すなわち接点111,211が閉じ)、これにより当該対115を成す固定接触子110の間が導通状態になる。可動接触子210は、ばね250の付勢力(伸長力)によって固定接触子110へ押し付けられるので、固定接触子110との接触がより確実になる。
他方、コイル221に給電されていない状態(すなわち断電された状態)では、電磁石220には磁力が発生しない(すなわち消磁されている)。このため、可動体260にはL字型部材280による上記付勢力が働かず、可動体260はばね270の付勢力(伸長力)によって離反方向D22へ移動する。その結果、可動接触子210が固定接触子対115から離れ(すなわち接触していた接点111,211が開き)、これにより対115を成す固定接触子110の間が非導通状態になる。
ばね270の上記付勢力、換言すれば可動体260の離反移動によって、L字型部材280は可動体260に押されて回転する(図1の例では時計回りに回転する)。かかる回転は、図1に図示されるように部位282の開放端部が可動体260に接触することにより止まる。すなわち、部位282の開放端部と可動体260との接触状態において、可動接触子210の離反移動が終了する。かかる点に鑑みれば、L字型部材280の回転範囲(回転角度範囲)によって、可動体260の直線移動範囲が規定されることになる。
なお、電磁石220とL字型部材で例示した可動体駆動部280とを含む構成を、コイルばねで例示した可動体付勢部270による付勢力とは反対側へ可動体260を付勢する、もう一つの可動体付勢部と呼ぶことが可能である。
ケース400は例えば樹脂等の絶縁材料で構成されており、ここではケース400が上面部410と、側面部420と、端子台部430と、下面部440とを含んで構成される場合を例示する。なお、説明を分かりやすくするために、上面部410等が平板状である場合を例示するが、かかる例示に限定されるものではない。
ここで、「上面部」という表現は、接点開閉装置50において取付面S0に近い部分を「下面部」と呼ぶ場合に相対的に規定されるものである。すなわち「上面部」および「下面部」という表現は重力方向等を基準にして定められる絶対的な位置関係を意図するものではない。この点は、後出する「(最)上面」、「(最)下面」等の表現についても同様である。
上面部410は例えば平面視上四角形をしており、下面部440は平面視上、上面部410と同様の形状を有している。両部410,440は、互いの対応する辺部を高さ方向D1において揃えた状態で、平行に配置されている。
上面部410の各辺部には側面部420が連結している。隣接する側面部420は互いの隣接する辺部において連結している。複数の(ここでは4つの)側面部420のうちで移動方向D20において対向する一組の側面部421(図1参照)は下面部440まで延在し、下面部440の辺部に連結している。残余のもう一組の側面部422(図2参照)は下面部440までは到達せずそれぞれ端子台部430に連結しており、各端子台部430が下面部440の辺部に連結している。
端子台部430(図2参照)は上記の各側面部422に対してそれぞれ設けられており、当該2つの端子台部430はそれぞれ、図示の例では、端子台上面部431と、端子台側面部432と、端子台下面部433とを含んでいる。
端子台上面部431は、側面部422の辺部(下面部440側の辺部)に連結しており、当該側面部422に対してケース400の外側方向へ張り出している。ここでは、端子台上面部431が、側面部422と同様の幅で以て上面部410および下面部440と平行を成す方向へ張り出し、平面視上四角形をしている場合を例示する。
端子台下面部433は平面視上、端子台上面部431と同様の形状を有している。両部431,433は、互いの対応する辺部を高さ方向D1において揃えた状態で、平行に配置されている。端子台下面部433は下面部440に、互いの隣接する辺部において連結している。このとき、端子台下面部433は下面部440から張り出していると捉えることが可能である。図示の例では、端子台下面部433は、高さ方向D1において下面部440と同じ高さ位置に在り、当該両部分433,440が平坦に連続している。
端子台側面部432は、端子台上面部431と端子台下面部433との対応する辺部の間に設けられ、当該両辺部に連結している。隣接する端子台側面部432は互いの隣接する辺部において連結している。また、図面中には現れていないが、上記の側面部421に隣接する端子台側面部432は当該側面部421に互いの隣接する辺部において連結しており、当該両部分421,432は例えば平坦に連続している。
かかるケース400の場合、上記のように連結した各部410,420,430,440によってケース内側の空間とケース外側の空間とを仕切る構造が形成されており、ケース内側空間が固定接触子110、制御部200等を収容する収容空間にあたる。
なお、図面にはケース400の内側空間が密閉されている場合を例示しているが、かかる例示に限定されるものではない。例えば、ケース400が複数のブロックに分割されており当該分割ブロックを組み立てることにより上記の内外空間仕切り構造体が形成される場合、各ブロック間に隙間が在っても構わない。なお、各分割ブロックは各部410,420,430,440に対応している必要はない。また、上記仕切り構造体、例えば側面部420に通気孔が在っても構わない。
ケース400は、図示の例では、ケース内側に設けられ高さ方向D1に立設した複数の隔壁部460を含んでいる。各隔壁部460は、例えば、接触する固定接触子110と可動接触子210との各組を区切る構造体や、コイルばね270(可動体付勢部270)の端部を支持する構造体等として用いられる。
また、ケース400は、図示の例では、ケース外側に取付脚部450を含んでいる。取付脚部450は、ケース400を、換言すれば接点開閉装置50を取付面S0へ取り付けるために利用可能な部分である。図示の例では、取付脚部450は、側面部421のそれぞれからケース400の外側方向へ張り出した部分として設けられている。例示の取付脚部450は高さ方向D1に貫通した穴455を有しており、当該取付穴455に挿入されたねじ等(図示略)によって接点開閉装置50を取付面S0に設置することができる。
図面には取付脚部450が下面部440と平坦に連続している場合を例示しているが、取付脚部450は下面部440に対して段差を形成していてもよい。すなわち、取付脚部450が下面部440よりも取付面S0の側に前進していてもよいし、逆に後退していてもよい。また、ここではケース400が取付脚部450を利用して取付面S0に直接、設置される(直付けされる)場合を例示するが、ケース400をDIN規格のレール等を介して取付面S0に取り付けることも可能である。
主端子500および制御端子550は、ケース400の外側において、端子台上面部431の上面上に配置されている。ここでは、各端子台部430に2つの主端子500と1つの制御端子550とが設けられている場合を例示する。図示の例では、各主端子500が端子板501と端子ねじ502とワッシャ503とを含んで構成され、各制御端子550が端子板551と端子ねじ552とワッシャ553とを含んで構成されている。より具体的には、ワッシャ503,553が挿入された端子ねじ502,552が、端子台上面部431上に取り付けられた端子板501,551に螺合している。なお、図示の例では、端子ねじ502,552の軸部が端子台上面部431を貫通してケース400内に進入している場合を例示している。
各主端子500はケース側面部422を介して固定接触子110に隣接配置されている。図示の例では、対115を成す固定接触子110と当該各固定接触子110に隣接する主端子500とは一方向に整列している。
各主端子500はケース側面部422を介して隣接する固定接触子110に電気的に接続されている。図示の例では端子板501がケース400内へ進入して固定接触子110に直接接続される(一体化する)ことにより電気的接続が実現されているが、例えば端子板501と固定接触子110とを不図示の電線を介して間接的に接続してもよい。対115を成す固定接触子110に接続された2つの主端子500は対を成しており、当該対を成す端子500は2つの端子台部430に分かれて配置されている。
対を成す端子500は例えば、一方が入力側端子として電源に接続され、他方が出力側端子として負荷に接続される。入力側端子500と出力側端子500との間は、対応する固定接触子対115の導通/非導通状態に応じて、導通/非導通状態(閉/開状態)になる。
制御端子550は、上記のように電磁石220のコイル221に対して給電/断電を行いコイル221の励磁を制御するための端子である。ここでは、対を成す制御端子550が2つの端子台部430に分かれて配置されている場合を例示する。各制御端子550とコイル221との電気的接続は、上記のようにハーネス570および導電体560を介して間接的に行ってもよいし、あるいは制御端子550の端子板551をケース400内へ進入させて直接的に行うことも可能である。
なお、ケース400は、各端子500,550を区画する隔壁部(図示略)をケース外表面に含んでいてもよい。
ケース400の上記形態例では、端子台上面部431の上面が、端子500,550が配置される端子配置面S3,S4を成している。また、図示の例では、端子500用の全ての端子配置面S3と端子550用の全ての端子配置面S4とが同一平面上、換言すれば高さ方向D1において同じ高さ位置に設けられている。
また、図示の例では、全ての端子配置面S3が、高さ方向D1において、当該端子配置面S3とケース最上面S2との間の距離L32に比べて、当該端子配置面S3とケース最下面S1との間の距離L31の方が短くなる高さ位置に設けられている(L31<L32)。換言すれば、端子配置面S3は高さ方向D1においてケース400の下面側半分(下側半分)に設けられている。
ここで、ケース最下面S1は、接点開閉装置50が取付面S0に取り付けられた場合に高さ方向D1において取付面S0の最も近くに位置することになる面であり、図示の例ではケース下面部440の下面および取付脚部450の下面453が最下面S1に相当する。
なお、下面部440と取付脚部450との間に段差が在る場合、下面部440と取付脚部450とのいずれかの下面が最下面S1に相当する。また、ケース最下面S1は取付面S0に接触していなくてもよく、例えば上記のレールを用いた配設では最下面S1と取付面S0との間に隙間が生じる場合がある。
他方、ケース最上面S2は、接点開閉装置50が取付面S0に取り付けられた場合に高さ方向D1において取付面S0から最も遠くに位置することになる面であり、図示の例ではケース上面部410の上面が最上面S2に相当する。
上記のL31<L32なる条件を満たすことにより、当該条件を満たさない場合に比べて、主端子500は取付面S0のより近くに設けられることになる。したがって、当該端子500と取付面S0近くに設けられた接続先端子(接点開閉装置50の接続相手となる端子)との間の高低差が小さくなり、または無くなる。このため、主端子500と接続先端子との接続に短絡バーを用いるのに好適である。短絡バーを用いた端子間接続について、図3および図4を参照して概説する。
図3に例示の電気機器600は、接点開閉装置50と、当該装置50の接続先装置の一例であるインバータモジュール(またはインバータ素子)620と、短絡バー610とを含んでいる。短絡バー610を介して、接点開閉装置50の主端子500(例えば負荷側の主端子500)と、当該端子500の接続先端子であるインバータモジュール620の端子630(例えば電源側端子630)とが接続されている。図3には接点開閉装置50とインバータモジュール620とが取付面S0上に直付けされている(上記のレール等を使わずに設置されている)場合を例示している。
図4に例示の電気機器600Bは、接点開閉装置50と、当該装置50の接続先装置の一例である電気回路装置620Bと、短絡バー610とを含んでいる。短絡バー610を介して、接点開閉装置50の主端子500(例えば負荷側の主端子500)と、当該端子500の接続先端子である電気回路装置620Bの端子630(例えば電源側端子630)とが接続されている。電気回路装置620Bは基板640と、基板640上に構成された電気回路(図示略)と、基板640上に設けられ電気回路に接続された端子630と、脚部650とを含んでいる。なお、図4には接点開閉装置50と電気回路装置620Bとが取付面S0上に直付けされている場合(上記のレール等を使わずに設置されている)を例示している。
端子630は、図3および図4の例では端子板631と端子ねじ632とを含んでいるが、例えばワッシャをさらに含むことも可能である。なお、図3および図4では、接点開閉装置50の端子500がワッシャ503を含まない場合を例示している。
短絡バー610は、端部に端子ねじ502,632の軸部を挿入可能な孔や切れ込み(図示略)を有している。当該孔等を端子ねじ502,632の軸部に挿入した状態で端子ねじ502,632を締めて端子ねじ502,632の頭部(またはワッシャ)と端子板501(図2参照),631とで短絡バー610を挟持することにより、短絡バー610と端子500,630とが接続される。
短絡バー610による端子接続は、図3および図4では図示方向の都合で1組だけ図示されているが、端子500,630の組の複数に適用可能である。また、制御端子550についても短絡バー610による端子接続を適用可能である。
図3では接点開閉装置50と接続先装置620とが近接して(さらには密着して)配置されている場合を例示しているが、図4に例示される装置50,260のように離間して配置することも可能である。逆に、図4に例示の接点開閉装置50と接続先装置620Bとを図3の例のように近接配置(さらには密着配置)することも可能である。
図3および図4の例によれば、接続先装置620,620Bは接点開閉装置50に比べて高さ方向D1の寸法が小さく(背が低く)、接続先端子630は高さ方向D1において接点開閉装置50の下側半分に位置している。これに対し、接点開閉装置50の主端子500は高さ方向D1において接続先端子630と略同じ高さに設けられている。換言すれば、両端子500,630の端子配置面が略同じ高さに設けられている。このため、両端子500,630の間で高低差が無く、略平坦形状の短絡バー610を用いるのに好適である。かかる形状によれば、短絡バー610を端子間高低差に応じて段差加工する必要がなく、これにより部品コストを削減することができる。
この点は、特に電気機器600,600Bが大電流を扱う電力用機器(パワーデバイス)である場合、換言すれば大電流仕様に対応して短絡バー610として厚い部材を用いる場合に顕著になる。なお、電気機器600,600Bが電力用機器である場合、当該機器600,600Bの適用例として例えば空気調和機、電磁調理器、自動車の電気系統等が挙げられる。
また、短絡バー610によれば、ケーブルに比べて構造が簡単である。すなわち、短絡バー610は例えば端部に端子ねじ502,632と係合する孔や切れ込みを有した板状部材で構成可能であるのに対し、ケーブルは別部材から成るケーブル本体部と端子部とを組み立てて構成されている。
このため、簡単な構造の短絡バー610の方が、部品コストの削減を図ることができる。また、ケーブル本体部だけでなく端子部もある程度の大きさを有しているので、あるいは、ケーブル本体部を撓ませて配設するにしても自身の剛性により撓み変形の限度があるので、短絡バー610の方が配設スペースを容易に削減することが可能である。例えば、短絡バー610によれば、図3に例示されるような近接配置、さらには密着配置を容易に実現することが可能である。
特に電気機器600,600Bが電力用機器である場合、使用電流量の増大(大電流化)に伴って大型化するケーブルに比べて、短絡バー610の上記利点が顕著になる。
これらの結果、電気機器600,600Bのコスト削減や小型化を図ることができる。
上記では端子500,630間に高低差が無い場合を例示したが、ある程度の範囲の高低差であれば、短絡バーの利用による上記効果を得ることは可能である。すなわち、接点開閉装置50よりも高さ寸法の小さい接続先装置620,620Bに対しては、上記のL31<L32なる条件を満たすことにより、主端子500が最上面S2に設けられる場合に比べれば、端子間高低差は小さくなる。当該高低差に応じて短絡バー610に段差を形成する必要はあるが、端子間高低差が小さいほど、短絡バー610の段差量は小さくて済み段差加工は容易になる。かかる点は特に大電流仕様に対応して厚い短絡バー610を用いる場合に顕著である。このため、短絡バー610の部品コスト削減を図ることが可能である。また、段差を有した短絡バー610であっても、ケーブルとの比較における上述の効果は得られる。
上記では全ての(ここでは4つの)端子配置面S3が同じ高さに位置する場合を例示したが、1つまたは複数の端子配置面S3を残余の端子配置面S3とは異なる高さ位置に設けてもよい。この場合、上記条件(L31<L32)を満たす端子配置面S3は上述の効果を奏する。
また、高さ位置が同じであるか異なるかに関わらず、全ての端子配置面S3が上記条件(L31<L32)を満たすことにより、最上面S2には主端子500が全く設けられないことになる。このとき、さらに制御端子550を最上面S2に設けないことにより、高さ方向D1において、接点開閉装置50の小型化、さらには電気機器600,600Bの小型化を図ることができる。
また、仮に最上面S2付近に他の導電部材が配置される場合、主端子500が最上面S2に設けられた構造に比べて、上記導電部材と主端子500との間の距離を大きくできるので両者間の絶縁性が向上する。また、かかる絶縁性向上により上記導電部材を接点開閉装置50にさらに近接させることが可能になり、省スペース化を図ることができる。かかる点について図5を参照して概説する。
図5には、接点開閉装置50が箱体700内に収容される場合を例示しており、箱体700を断面図で図示している。なお、図5では当該装置50のみが収容されているが、他の要素、例えば上記の接続先装置620,620Bも併せて箱体700内に収容しても構わない。図5に例示の箱体700は基部701と上蓋部702とを含み、ここでは両部分701,702のうちで少なくとも上蓋部702は金属等の導電材料から成るものとする。図5には上蓋部702を空けた状態を一点鎖線で併記している。なお、基部701等の形状は図5の例に限定されるものではない。
図5の例では接点開閉装置50は基部701の内表面上に配置されており、この場合、当該内表面が取付面S0に相当する。また、高さ方向D1において最上面S2付近に導電部材から成る上蓋部702が位置しているが、端子500が最上面S2に設けられた構造に比べて、上蓋部702と主端子500との間の距離L500が大きくなり、両者500,702間の絶縁性が向上する。かかる絶縁性向上により接点開閉装置50の最上部S2と上蓋部702との間の距離LS2をさらに減少させることが可能になり、これにより高さ方向D1について省スペース化が図られる。
上記のように端子配置面S3は互いに異なる高さに設けることが可能である。これに対し、図1に例示するように一の側面部420(422)の同じ側に配置され隣接する端子配置面S3を略同じ高さに設けることにより、端子接続作業時に、隣接する端子500が互いに障害物になるのを防止することができる。これにより、良好な作業性が得られる。
また、図1および図2の例では制御端子550用の端子配置面S4は全て(ここでは2つ)が高さ方向D1において同じ高さに位置し、しかも主端子500用の端子配置面S3と同じ高さに位置している。しかし、接続端子配置面S4の一部または全部を、互いに異なる高さ位置に設けることも可能であるし、また、端子配置面S3とは異なる高さ位置に設けることも可能である。
これに対し、図1の例では、制御端子配置面S4は、一の側面部420(422)に対して当該配置面S4と同じ側に配置され隣接する主端子500用の端子配置面S3と略同じ高さに設けられている。かかる配設形態によれば、端子接続作業時に、隣接する端子500,550が互いに障害物になるのを防止することができる。これにより、良好な作業性が得られる。なお、図1の例の形態では、高さ方向D1において、端子配置面S3,S4とケース最下面S1との間の距離L31,L41は略等しく(L31≒L41)、端子配置面S3,S4とケース最上面S2との間の距離L32,L42は略等しい(L32≒L42)。
ここで、接点開閉装置50では、固定接触子110はケース最下面S1の側からケース最上面S2の側へ延在し、最上面S2側の端部において可動接触子210と対向している。また、可動接触子210よりもケース最上面S2の側に、接触子移動機構230(上記例では要素240,250,260,270,280を含んで構成される)が配置されている。また、接触子移動機構230よりもケース最上面S2の側に電磁石220が配置されている。つまり、固定接触子110と、可動接触子210と、接触子移動機構230と、電磁石220とはこの順序でケース最下面S1の側から高さ方向D1に配列されている。ケース400内の各種要素の配置はかかる例に限定されるものではないが、上記配置形態によれば次のような効果が得られる。
すなわち、上記配置形態によれば、電磁石220は取付面S0から遠くに位置することになる。このため、例えば、取付面S0上の他の装置(例えば図3および図4に例示される装置620,620B)が受ける磁力が低減され、当該磁力による誤作動等を抑制することができる。かかる点については、特に取付面S0が磁性体の表面である場合に効果的である。また、例えば、仮に電磁石220のコイル221の皮膜に損傷が生じた場合であっても、電磁石220が取付面S0から遠くに位置するので、皮膜損傷箇所から取付面S0への地落が生じにくくなる。
また、接触子110,210が、したがって接点111,211が、ケース下側半分に設けられる端子500の近くに配置されるので、接触子110,210を介して接続される端子500の間の電気経路を短くすることができるし、また、当該電気経路を、特に端子板501と固定接触子110と間の電気経路を簡単な構造によって構成することができる。
また、接点111,211がケース最上面S2から遠ざかるので、仮に接点111,211で放電が生じ、当該放電が上記の分割ブロック間の隙間や通気孔等を介してケース400の外側へ広がった場合であっても、最上面S2付近の導電部材(例えば図5に例示される箱体700の上蓋部702)へ到達する放電が低減される。これにより、上記導電部材の損傷が低減される。
また、上記配置形態によれば、互いに関連し合う要素同士が順次隣接するので、接触子110,210と接触子移動機構230と電磁石220とをケース400内にコンパクトに収容することができ、接点開閉装置50の小型化、さらには電気機器600,600Bの小型化を図ることができる。
ところで、上記では可動接触子210の移動方向D20が高さ方向D1に交差する場合、特に直交する場合を例示したが、移動方向D20が高さ方向D1に平行になるように制御部200を構成することも可能である。例えば、電磁石220の下方(ケース最下面S1の側)に、いわゆる可動コア(図示略)を配置し、電磁石220の励磁/消磁によって当該可動コアを電磁石220に対して近接/離反させることにより、可動コアに取り付けた可動接触子210を高さ方向D1に平行に移動させることが可能である。
また、上記では制御部200の全体がケース400の内部に収容されている場合を例示したが、制御部200の一部または全部をケース400の外部に設けることも可能である。なお、制御部200を上記例示とは異なる構成にしてもよいことは言うまでもない。
本発明の実施の形態にかかる接点開閉装置を例示する断面図である。 本発明の実施の形態にかかる接点開閉装置を例示する側面図(一部断面図を含む)である。 本発明の実施の形態にかかる接点開閉装置の第1の適用例を例示する側面図である。 本発明の実施の形態にかかる接点開閉装置の第2の適用例を例示する側面図である。 本発明の実施の形態にかかる接点開閉装置の第3の適用例を例示する側面図(一部断面図を含む)である。
符号の説明
50 接点開閉装置
110 固定接触子
115 固定接触子の対
210 可動接触子
220 電磁石
230 接触子移動機構
400 ケース
500 主端子(端子)
550 制御端子
600,600B 電気機器
610 短絡バー
620 インバータモジュール(接続先装置)
620B 電気回路装置(接続先装置)
630 端子(接続先端子)
D1 高さ方向
S0 取付面
S1 最下面
S2 最上面
S3 端子配置面
S4 制御端子配置面
L31,L32,L41,L41 距離

Claims (6)

  1. 互いに離間して配置されており少なくとも1つの対(115)を成している複数の固定接触子(110)と、
    前記複数の固定接触子を収容するケース(400)と、
    前記ケースの外側に設けられており前記複数の固定接触子にそれぞれ電気的に接続されている複数の端子(500)と
    を備え、
    前記ケースは、
    当該ケースが取り付けられる取付面(S0)に対して最も近い面となる最下面(S1)と、
    前記取付面に直交する方向としての高さ方向(D1)において前記取付面から最も遠い面となる最上面(S2)と、
    前記複数の端子がそれぞれ配置される複数の端子配置面(S3)と
    を有し、
    前記複数の端子配置面のうちの少なくとも1つは、前記高さ方向において前記最上面との間の距離(L32)よりも前記最下面との間の距離(L31)の方が短い位置に設けられている(L31<L32)、接点開閉装置(50)。
  2. 請求項1に記載の接点開閉装置(50)であって、
    前記複数の端子配置面の全てが、前記高さ方向において前記最上面との間の前記距離よりも前記最下面との間の前記距離の方が短い位置に設けられている、接点開閉装置。
  3. 請求項1または2に記載の接点開閉装置(50)であって、
    前記複数の端子配置面のうちで隣接する端子配置面が前記高さ方向において略同じ高さに設けられている、接点開閉装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の接点開閉装置(50)であって、
    前記ケースの外側に設けられている制御端子(550)をさらに備え、
    前記ケースは、前記制御端子が配置される制御端子配置面(S4)をさらに有し、
    前記制御端子配置面は、前記複数の端子配置面のうちで当該制御端子配置面に隣接する端子配置面と前記高さ方向において略同じ高さに設けられている(L31≒L41)、接点開閉装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の接点開閉装置(50)であって、
    前記対を成す固定接触子に対して接近/離反が可能に設けられており当該対を成す固定接触子との接触/非接触により当該対を成す固定接触子の間の前記導通/非導通状態を形成する可動接触子(210)と、
    電磁石(220)と、
    前記電磁石による磁力を利用して前記可動接触子を前記対を成す固定接触子に対して接近/離反させる接触子移動機構(230)と
    をさらに備え、
    前記複数の固定接触子と前記可動接触子と前記接触子移動機構と前記電磁石とはこの順序で前記最下面の側から前記高さ方向に配列されている、接点開閉装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の接点開閉装置(50)と、
    前記接点開閉装置の前記複数の端子のうちのいずれかに接続された短絡バー(610)と、
    前記短絡バーに接続された接続先端子(630)を有し前記短絡バーを介して前記接点開閉装置に接続された接続先装置(620;620B)と
    を備え、
    前記短絡バーに接続されている前記端子と前記接続先端子とは前記高さ方向において略同じ高さに設けられ、前記短絡バーは略平坦形状をしている、電気機器(600;600B)。
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