JP2010113153A - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソースドライバ回路220に含まれるADC224の変換特性にエラー(誤り)が生じた場合においても、既存の構成に対して新たな装置を追加せずに、表示する画像にムラの少ない、高品質な画像を表示可能な表示装置の駆動方法を提供すること。
【解決手段】VDDを固定、SW1とゲート信号線17,18をオフ、SW3をオンとしてプリチャージ電圧をソース信号線16に出力し、その後SW2をオンとしてプリチャージ電圧をADC224に入力し、この時のAD変換結果をメモリ213へ保持することにより、ソースドライバ回路220に含まれるADC224の変換特性を取得する。取得したADC224の変換特性の結果から補正データ、すなわち、入力と出力を入れ替えたものを生成して入力する画像信号に対して補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置の駆動方法に関し、より詳細には、液晶及び有機エレクトロルミネッセンス(EL)等の電気光学素子素子をマトリクス状に配置した表示装置の駆動方法に関する。
電気光学変換物質として有機エレクトロルミネッセンス(EL)材料又は無機EL材料を用いたアクティブマトリクス型の画像表示装置は、画素に書き込まれる電流に応じて発光輝度が変化する。EL表示パネルは各画素に発光素子を有する自発光型である。EL表示パネルは、液晶表示パネルに比べて画像の視認性が高い、発光効率が高い、バックライトが不要、応答速度が速い等の利点を有する。
図7に、従来のアクティブマトリクス方式の有機EL表示パネルにおける1画素の等価回路を示す。画素回路10は、発光素子11、第1のトランジスタ12、第2のトランジスタ13、第3のトランジスタ14及び蓄積容量(コンデンサ)15から構成される。ここで発光素子11は有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子であり、第1のトランジスタ12は発光素子11の駆動用トランジスタであり、第2と第3のトランジスタ13と14はスイッチング用トランジスタである。
図8に、画素回路10を駆動するドライバ回路を含む表示回路の全体構成を示す。表示装置は、画素回路10、コントローラ210、ソースドライバ回路220、ゲートドライバ回路230から構成される。
図9に、コントローラ210及びソースドライバ回路220の構成を示す。コントローラ210は、表示装置で表示する画像信号の画像入力インターフェース211と、入力した画像信号をシリアル信号としてソースドライバ回路220へ供給する出力部212を持ち、またプリチャージ電圧出力の制御部215を持つ。このようにコントローラ210は、ソースドライバ回路220の制御を行い、さらにゲートドライバ回路230の制御も行う。
ゲートドライバ回路230は、図7、8に示すように各画素回路10の2本のゲート信号線17と18を制御する信号を発生し、特にゲート信号線18により前記トランジスタ14をオン状態にすることで表示装置の垂直方向の走査線の選択を行う。
ソースドライバ回路220は、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル・アナログ変換器(DAC)223と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(ADC)224とを備える。また、コントローラ210の出力部212から出力されるシリアル信号をパラレル信号に変換するシリアル・パラレル信号変換器(SPC)222と、ADC224から出力されるパラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換器(PSC)221とを備える。更に、DAC223の出力とソース信号線16との接続を制御するSW1と、ADC224の入力とソース信号線16との接続を制御するSW2と、プリチャージ電圧出力部225とソース信号線16との接続を制御するSW3とを備えている。
以下で、このような画像表示装置による画像表示動作を説明する。通常の動作である画像表示時には、コントローラ210からシリアル信号として入力する画像信号をソースドライバ回路220内においてパラレル変換して個々のDAC223へ供給している。
図10に、画像表示時のSW1〜3の動作タイミングと、ソース信号線16、ゲート信号線17、18における信号のタイミングを示す。ソースドライバ回路220内のDAC223は、表示装置の水平画素の数だけ用意されており、入力された画像信号をアナログ変換して階調信号(Vdata)として画素回路10のソース信号線16へ印加する。図10に示すタイミングは、表示装置のある行に着目したタイミングであるので、1フレームに1回ゲート信号線18がオンとなり、この時にトランジスタ14を経由してトランジスタ12のゲート端子に階調信号が印加され、印加された階調信号はトランジスタ12によりVDDから発光素子11に所望の電流を流すことで表示装置の表示を行っている。コンデンサ15は、ゲートドライバ回路230からのゲート信号線18がオフの期間中においても印加された階調信号を保持している。
次にVth読み取り動作について説明する。画素回路10のトランジスタは薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)で構成されており、一般に表示装置にはアモルファスシリコンTFT(a−Si TFT)と低温ポリシリコンTFT(LTPS)の2種類が使用されている。
しかし、2種類のTFTにはともに問題があり、a−Si TFTにはTFTの閾値電圧(Vth)の経時変動が大きいという問題があり、LTPS TFTには画面内のVthのムラ(バラツキ)が大きいという問題がある。
これらを解決する手段として、画素回路10のトランジスタ12のVthの読み取りを行い、その値を基にVth補正データを生成することが行われている。
Vthの読み取りを行うには、(1)プリチャージ期間、(2)放電期間、(3)読み取り期間の3つの動作状態がある。図11に、Vth読み取り時のSW1〜3の動作タイミングと、ソース信号線16、ゲート信号線17、18における信号のタイミングを示す。
(1)プリチャージ期間
VDDをGND、SW1をオフ、ゲート信号線17,18とSW3をオンとして、プリチャージ電圧を画素回路10に印加する。この時のプリチャージ電圧値は画像表示時の階調信号よりも大きい電圧値とする。
(2)放電期間
プリチャージ電圧を印加後、ゲート信号線18をオフとし、トランジスタ12のゲート端子とドレイン端子を短絡した状態にして放電動作を行う。
(3)読み取り期間
放電動作が進むとトランジスタ12のゲート端子はある電位で安定するので、この時にSW2をオンとしてその電位をADC224にて読み取る。この安定した電位がTFTのVthであり、この動作によりVthの読み取りが完了する。
次にADC回路224の動作について説明する。図12に、ソースドライバ回路220に含まれる4bitのADC224の回路の構成を示す。これは逐次比較型と呼ばれるADCの回路であり、サンプルホールド(S/H)回路226、比較器227、逐次比較レジスタ(SAR:Successive Approximation Register)228、4bitのDAC229から構成される。
図13に、4bitのADC回路の動作を示す。図13に示す通り、最初のステップとしてサンプルホールド(S/H)されたアナログ入力と基準電圧(Vref)の半分の電圧値のDAC出力(1/2Vref)とを比較器で比較を行い、この時アナログ信号の方が大きいことから、その結果をSARの出力=1として保持する。次のステップでは、更に基準電圧の半分(1/4Vref)を加えたDAC出力(3/4Vref)とアナログ信号の比較を行い、その結果をSARに保持する。この時、アナログ入力は3/4Vrefよりも小さいのでSAR出力=0を保持する。その次のステップでは、3/4Vrefから1/8Vrefを減じたDAC出力(5/8Vref)との比較を行い、その結果をSARに保持する。
この動作をADC224のbit数分だけ繰り返し、最終的なSAR出力がAD変換結果となる。図13は4bitのADCであるので、最終的なAD変換結果は1011となる。
この逐次比較型のADC224は比較器227が1個というシンプルな回路構成であり、変換速度についても数十kHz〜1MHz程度で動作することから、多くの用途に使用されている。
上記の通り、ADC224の変換特性が理想的ではない場合には、前項において読み取ったVthの値について正確さを欠くことになるため、a−Si TFTの場合であれば経時変動を正確に補償できない、LTPS TFTの場合であれば画面内の均一性を精度よく補償できないことを意味している。(特許文献1、2参照)
ソースドライバ回路220に含まれるADC224の入出力の変換特性は、理想的には最小値から最大値までが直線の関係となるものである。図14に、ADC224の理想的な変換特性を示す。前述した通り逐次比較型のADC224は、S/H226、比較器227、逐次比較レジスタ228、及びDAC229で構成されていることから、比較器227の特性がアナログ入力電圧範囲の全てに渡って均一であることと、DAC229の出力電圧が均等に基準電圧の1/2、1/4、1/8・・・となることが要求される回路である。
特開2006−284716号公報 特開2006−284959号公報
しかしながら、仮に比較器227の入力にオフセットを持つ場合や、DAC229の出力電圧にずれが生じた場合には、ADC224の変換特性についてもエラー(誤り)が生じるという課題があった。
ADC224の変換特性が理想的な特性に対してエラーを生じている状態には主に3種類あり、その例を図15、図16、図17に示す。図15はオフセットのエラーが生じた状態であり、これは変換特性が理想特性から並行移動した状態を示す。図16はゲインのエラーが生じた状態であり、これは変換特性の傾きが理想特性とは異なる状態を示す。図17は線形性のエラーが生じた状態であり、これは変換特性が直線ではない状態を示す。
しかしながら、従来の方法でのプリチャージ電圧出力部225の目的は、画素回路内にあるトランジスタの固有値を取得することについてのみであり、ADC224の変換特性を取得してADC224の変換特性に依存するエラーを補償するという問題意識がなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ソースドライバ回路220に含まれるADC224の変換特性にエラー(誤り)が生じた場合においても、画素回路10内のトランジスタ12〜14の経時変動が精度よく補償されることにより、既存の構成に対して新たな装置を追加せずに、表示する画像にムラの少ない、高品質な画像を表示可能な表示装置の駆動方法を提供することにある。
すなわち、本発明は、ソースドライバ回路220内に含まれるプリチャージ電圧出力部225を用いてADC224の変換特性を取得する手段を持ち、プリチャージ電圧出力部225の出力を直接ADC224に入力し、AD変換することでADC224の変換特性を取得する。そして、取得したADC224の変換特性に基づき、取得した画素回路10内のトランジスタの固有値を補正し、この補正された固有値を基に補正データを生成する。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、マトリクス状に配置された電気光学素子を駆動するトランジスタを含む画素回路と、前記トランジスタの持つ固有値の読み出しを行う読み出し手段と、読み出した前記固有値に基づき、入力される画像信号に対して補正を行う補正手段とを備えた表示装置の駆動方法であって、前記補正手段が、前記読み出し手段に直接電圧を入力して前記読み出し手段の持つ入出力特性を取得する取得ステップと、前記補正手段が、前記取得ステップにより取得した前記読み出し手段の入出力特性の入力値と出力値を入れ替えた出入力特性に基づき、前記読み出し手段によって読み出された前記トランジスタの固有値を補正する第1の補正ステップとを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置の駆動方法において、前記補正手段が、前記第1の補正ステップで補正された前記トランジスタの固有値に基づき、前記画像信号を補正する第2の補正ステップをさらに有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の表示装置の駆動方法において、前記読み出しは、同一の前記読み出し手段を用いて複数の前記トランジスタの固有値を読み出すことにより行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置の駆動方法において、前記読み出し手段は、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の表示装置の駆動方法において、前記表示装置は、前記トランジスタ及び前記読み出し手段にプリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧出力手段を含み、前記プリチャージ電圧出力手段の出力を前記AD変換器に入力することにより前記読み出し手段の持つ入出力特性を取得することを特徴とする。
本発明によれば、ソースドライバ回路220に含まれるADC224の変換特性にエラー(誤り)が生じた場合においても、画素回路10内のトランジスタ12〜14の経時変動が精度よく補償されることにより、既存の構成に対して新たな装置を追加せずに、表示する画像にムラの少ない、高品質な画像を表示できる表示装置の駆動方法が可能になる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、本発明の一実施形態に係る表示装置のコントローラ210及びソースドライバ回路220を示す。コントローラ210は、表示装置に表示する画像信号の画像入力インターフェース211と、画像入力インターフェース211からソースドライバ回路220に出力する出力部212と、ソースドライバ回路220から入力されたデータを保持するメモリ213を備える。更にこれに加えて、そのメモリ213に保持されたデータから補正データを生成する補正データ生成手段214と、プリチャージ電圧出力部225を制御する制御信号入力を有するプリチャージ制御部215とを備える。
ソースドライバ回路220は、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル・アナログ変換器(DAC)223と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(ADC)224とを備える。また、シリアル信号をパラレル信号に変換するシリアル・デジタル変換器(SPC)222と、パラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換器(PSC)221も備える。更に、DAC223の出力とソース信号線16との接続を制御するSW1と、ADC224の入力とソース信号線16との接続を制御するSW2と、プリチャージ電圧出力部225とソース信号線16との接続を制御するSW3とを備えている。
次に、ソースドライバ回路220に含まれるADC224の変換特性を取得する動作について説明する。図2に、本発明の実施形態1に係る表示装置における動作タイミングを示す。VDDを固定、SW1とゲート信号線17,18をオフ、SW3をオンとしてプリチャージ電圧をソース信号線16に出力し、その後SW2をオンとしてプリチャージ電圧をADC224に入力し、この時のAD変換結果をメモリ213へ保持する。ここまでの動作で1回のADC224の変換特性の取得が終了するので、次にプリチャージ電圧の出力値を変えて同じ動作を行い、この一連の動作を必要な回数だけ繰り返す。
図3に、本発明の実施形態1に係る表示装置において取得した、すなわち上記動作により取得したADC224の変換特性の結果を示す。ここでは入力する画像信号の値を5回変更してADC224の変換特性の取得を行い、その時の結果をプロットしたものである。さらに、その5回分のデータからデータの間を予測したグラフを重ねて表示している。このグラフから、取得したADC224の変換特性が、理想的な変換特性に対してエラー(誤り)を含む変換特性であることが分かる。
次に、取得したADC224の変換特性の結果から補正データを生成して補正を行うまでの説明を行う。前述までの動作により取得したADC224の変換特性の結果に対して、グラフの入力と出力の関係を入れ替える操作を行う。図4に、この入力と出力を入れ替えた結果得られたグラフを示す。
前述した通り、図3で取得したADC224の変換特性の結果は理想的な特性からエラーが生じている状態であるので、エラーの種類毎に補正の動作を示す。
(1)オフセットのエラーが生じている場合
この時の出力をY、入力をX、オフセットエラーをAとして入出力の関係を式で表すと下記の式1となる。
Y=X+A ・・・式1
この式1の関係式を補正するためにはオフセットエラーAの減算が必要となり、その補正式を表すと下記の式2となる。
Y=X−A ・・・式2
このオフセットエラーAは補正データ生成214によって求められ、その後画像入力インターフェース211において入力する画像信号に対して式2の演算を行い、演算した結果を出力部212に出力することにより、ADC224の変換特性のオフセットエラーの補正が行われることになる。
尚、この時のオフセットエラーAは、前述の取得したADC224の変換特性の結果において入力がゼロ(零)の時の出力の値から求めることができる。ADC224の理想の変換特性はあらかじめその入力がゼロの時の出力の値は自明(出力=ゼロ)であることから、「取得した変換特性の入力がゼロの時の出力」をオフセットエラーAとして求めることができる。
また式2は、前述の取得したADC224の変換特性の結果の入力Xと出力Yとの入れ替えを行い、その入れ替えた後のYについて導いた式と等価であることが分かる。
(2)ゲインのエラーが生じている場合
同様にこの時の出力をY、入力をX、ゲインエラーをBとして入出力の関係を式で表すと下記の式3となる。
Y=B*X ・・・式3
この式3の関係式を補正するためにはゲインエラーBの除算が必要となり、その補正式を表すと下記の式4となる。
Y=(1/B)*X ・・・式4
このゲインエラーBは補正データ生成214によって求められ、その後画像入力インターフェース211において入力する画像信号に対して式4の演算を行い、演算した結果を出力部212に出力することにより、ADC224の変換特性のゲインエラーの補正が行われることになる。
尚、この時のゲインエラーBは、前述の取得したADC224の変換特性の結果においてその出力の「最大−最小」の値から求めることができる。ADC224の理想の変換特性はあらかじめその「最大−最小」の値は自明であることから、「取得した変換特性の最大−最小」/「理想特性の最大−最小」の比からゲインエラーBを求めることができる。
また式4は、前述の取得したADC224の変換特性の結果の入力Xと出力Yとの入れ替えを行い、その入れ替えた後のYについて導いた式と等価であることが分かる。
(3)線形性のエラーが生じている場合
同様にこの時の出力をY、入力をX、線形性のエラーをCとして入出力の関係を式で表すと下記の式5となる。
Y=X^C ・・・式5
この式5の関係式を補正するためには線形性のエラーCの指数演算が必要となり、その補正式を表すと下記の式6となる。
Y=X^(1/C) ・・・式6
この線形性のエラーCは補正データ生成214によって求められ、その後画像入力インターフェース211において入力する画像信号に対して式6の演算を行い、演算した結果を出力部212に出力することにより、ADC224の変換特性の線形性のエラーの補正が行われることになる。
尚、この時の線形性のエラーCは、前述の取得したADC224の変換特性の結果においてその入出力を対数変換し、その対数変換後のグラフの傾きから求めることができる。ADC224の理想の変換特性はその入出力の対数変換後のグラフの傾きは自明(傾き=1)であることから、「取得した変換特性の対数変換後のグラフの傾き」を線形性のエラーCとして求めることができる。
また式6は、前述の取得したADC224の変換特性の結果の入力Xと出力Yとの入れ替えを行い、その入れ替えた後のYについて導いた式と等価であることが分かる。
以上の(1)、(2)、(3)は前述の取得したADC224の変換特性のエラーが生じている場合について種類毎に個別にエラーの補正を説明したものであるが、これらのエラーが同時に複数生じている場合についても同様の演算を行うことによりADC224の変換特性の補正を行うことができる。
この図4のグラフを補正データとして用いることにより、入力する画像信号に対して補正を行う。すなわち、理想的な変換特性から乖離した分の値を画像信号に付加する。図5に、この補正データにより補正を行った値を用いて再度ADC224の変換特性の取得を行った結果を示す。図5では、取得したADC224の変換特性が理想的な変換特性と一致している。これはADC224の変換特性がエラーの極めて少ない変換特性に補正されたことを意味する。
このように、上記の一連の動作をコントローラ210内において行うことにより、画素回路10内のトランジスタの固有値に生じたADC224の変換特性に依存するエラーを補正することができる。従って、この補正がなされたトランジスタの固有値に基づいて画像信号を補正することにより、表示する画像にムラの少ない、高品質な画像を表示装置に表示することができる。
本明細書では、5回分のデータから補正データを求めているが、回数についてはこれに限定するものではない。また、本明細書ではある1つのADC224についての説明を行ったが、実際にはソースドライバ回路220に内蔵されている全てのADC224について変換特性の取得を行い、取得した変換特性のデータから補正データを生成して補正を行うことになる。
尚、このADC224の変換特性の取得は、表示装置で画像を表示する表示期間中ではなく、画像を表示する前までに取得しておく必要がある。すなわち、例えば、ソースドライバ回路220の製造時にADC224の変換特性の取得を行っておき、出荷時にその補正データを付属して出荷してもよい。又は、コントローラ210内に不揮発性のメモリを用意しておき、その中に補正データを保持する構成としてもよい。
(実施形態2)
図6に、本発明の実施形態2に係る表示装置のソースドライバ回路220を示す。図1に示す実施形態1のソースドライバ回路220と類似した構成としているが、実施形態1に対してソースドライバ回路220に含まれるADC224とプリチャージ電圧出力部225の数を減らした構成としている。
基本的に前述した実施形態1の動作と同じであるが、SW1〜SW24のオン・オフ制御が異なる。ADC224の変換特性の取得の際は、SW4〜SW24を全てオフとし、SW1〜SW3についてのみ実施形態1と同じ動作を行うことでADC224の変換特性を取得することができる。但し、従来のVth読み取り動作を行う場合には、SW1〜SW3、SW4〜SW6、・・・SW22〜SW24と制御するSWの組み合わせを切り替えていき、それぞれの組み合わせにおいてソース信号線16に繋がっている画素回路10のトランジスタ12のVthの読み取りを行うことになる。
上述の動作により取得したADC224の変換特性の補正データの生成方法については、実施形態1と同じである。
ADC224とプリチャージ電圧出力部225の数を減らすことでソースドライバ回路220に含まれるPSC221を省略することができ、必要な機能を維持したままソースドライバ回路220に含まれる回路の増加を最小限に抑えることができる。
図6では、DAC223−1〜223−8につきADC224とプリチャージ電圧出力部225を1個ずつとしているが、そのDAC223の数はその限りではなく、もっとDAC223に対するADC224の割合を少なくしてもよいし、ADC224とプリチャージ電圧出力部225の数についても同数に限らない。
本発明の実施形態1に係る表示装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る表示装置の動作タイミングを示す図である。 本発明において取得したADCの変換特性を示す図である。 取得したADCの変換特性の入力と出力を入れ替えた補正データを示す図である。 本発明における補正後のADCの変換特性を示す図である。 本発明の実施形態2に係る表示装置の構成を示す図である。 従来のアクティブマトリクスの画素回路の構成を示す図である。 従来の表示装置の全体の構成を示す図である。 従来の表示装置のコントローラとソースドライバ回路の構成を示す図である。 画像表示時の動作タイミングを示す図である。 Vth読み取り時の動作タイミングを示す図である。 逐次比較型ADC回路を示す図である。 4bitのADC回路の動作を説明する図である。 ADCの理想的な変換特性を示す図である。 オフセットのエラーが生じたADCの変換特性を示す図である。 ゲインのエラーが生じたADCの変換特性を示す図である。 線形性のエラーが生じたADCの変換特性を示す図である。
符号の説明
10 画素回路
11 発光素子
12〜14 トランジスタ
15 コンデンサ
16 ソース信号線
17、18 ゲート信号線
210 コントローラ
211 画像入力インターフェース
212 出力部
213 メモリ
214 補正データ生成手段
215 プリチャージ制御部
220 ソースドライバ回路
221 PSC
222 SPC
223、229 DAC
224 ADC
225 プリチャージ電圧出力部
226 S/H
227 比較器
228 逐次比較レジスタ

Claims (5)

  1. マトリクス状に配置された電気光学素子を駆動するトランジスタを含む画素回路と、前記トランジスタの持つ固有値の読み出しを行う読み出し手段と、読み出した前記固有値に基づき、入力される画像信号に対して補正を行う補正手段とを備えた表示装置の駆動方法であって、
    前記補正手段が、前記読み出し手段に直接電圧を入力して前記読み出し手段の持つ入出力特性を取得する取得ステップと、
    前記補正手段が、前記取得ステップにより取得した前記読み出し手段の入出力特性の入力値と出力値を入れ替えた出入力特性に基づき、前記読み出し手段によって読み出された前記トランジスタの固有値を補正する第1の補正ステップと
    を有することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  2. 前記補正手段が、前記第1の補正ステップで補正された前記トランジスタの固有値に基づき、前記画像信号を補正する第2の補正ステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  3. 前記読み出しは、同一の前記読み出し手段を用いて複数の前記トランジスタの固有値を読み出すことにより行うを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置の駆動方法。
  4. 前記読み出し手段は、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置の駆動方法。
  5. 前記表示装置は、前記トランジスタ及び前記読み出し手段にプリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧出力手段を含み、前記プリチャージ電圧出力手段の出力を前記AD変換器に入力することにより前記読み出し手段の持つ入出力特性を取得することを特徴とする請求項4に記載の表示装置の駆動方法。
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