JP2010110014A - 無線制御信号生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】MACヘッダのオーバヘッドを最小限に抑制しつつ、不特定数および/または異なるサイズの制御メッセージを多重したMAC制御PDUの生成手法を提供する。
【解決手段】送信すべき1以上の制御メッセージ(12a、12b)を生成し、前記1以上の制御メッセージを多重して制御メッセージブロック(12)を生成して、トランスポートチャネルで伝送される制御信号10を生成する。制御メッセージブロックは、多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに応じて可変長である。前記制御信号には、前記多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに関する情報は含めない。
【選択図】図1A

Description

本発明は、広くは無線通信制御技術に関し、特に、MAC(Medium Access Control)層での制御処理を実現する制御信号の構成と、このような制御信号の生成処理に関する。
第三世代移動通信方式の1つであるUMTSのRel.7に含まれるEnhanced Uplinkでは、MACコントロールメッセージを用いたMAC層での無線制御信号の一例として、E−DCH(Enhanced-Dedicated Channel)のためのスケジューリング情報(SI:Scheduling Information)が規定されている。
これは、移動局(UE)が、自局のスケジューリング情報SIを基地局(NodeB)に通知するための制御メッセージであり、以下の4つの固定的な情報要素で構成される。
・total E-DCH buffer status(TEBS:E-DCHトータルバッファ状態):5ビット
・highest priority logical channel ID(HLID:最優先論理チャネルID):4ビット
・highest priority logical channel buffer status(HLBS:最優先論理チャネルバッファ状態):4ビット
・uplink power headroom(UPH:上りリンクパワーヘッドルーム):5ビット
上記のスケジューリング情報SIは、必要に応じてMAC-e PDUに多重され送信されるが、その際に、必ず上記4つの情報要素が18ビット固定で通知される(たとえば、非特許文献1参照)。
UMTSをさらに進化させたLTE(Long Term Evolution)でも、無線制御機能の一部をMAC層で完結させることにより、制御遅延の短縮化を狙っている。具体例として、以下の2つの制御メッセージをMACコントロールメッセージ(シグナリング)として送信する例が提案されている(たとえば、非特許文献2参照)。
(1)タイミングアドバンス(T/A:Timing Advance)
(2)RLC関連制御PDU(RLC related control PDU)
しかし、これらの制御メッセージの送信については、さらなる検討を要する(FFS:for further study)とされており、MACコントロールメッセージの具体的なフォーマットについても、上記以外の用途についても、現時点では具体化されていない。
3GPP TS25.321 v7.2.0 3GPP TS36.300 Annex. B
用途が多様化するに伴い、MACコントロールメッセージで通知される情報のサイズも一定とは限らなくなる。また、MAC制御PDUに多重される制御メッセージの種類や総数も可変になると思われる。そうすると、MAC制御PDUが可変長になることを念頭においた信号構成を考えなければならない。
一般的には、多重される複数の制御メッセージの各々について、そのメッセージ長や多重数に関する情報を、MAC制御PDUのヘッダに含める方法が考えられる。しかしこの方法では、多重化された制御メッセージを通知するために、MACヘッダに含まれるオーバヘッドが増大するという問題が生じる。
そこで、本発明では、不特定数および/または異なるサイズの制御メッセージが多重される場合でも、ヘッダのオーバヘッドを最小限に抑制した構成の制御信号を作成する新規の手法を提供することを課題とする。
また、そのような制御信号の送受信に適した無線基地局装置と移動局の構成を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、第1の側面として、制御信号生成方法を提供する。この制御信号生成方法は、
(a)送信すべき1以上の制御メッセージを生成し、
(b)前記1以上の制御メッセージを多重して制御メッセージブロックを生成して、トランスポートチャネルで伝送される制御信号を生成する、
工程を含み、
前記制御メッセージブロックは、多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに応じて可変長であり、
前記制御信号に、前記多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに関する情報は含めない、
ことを特徴とする。
前記制御メッセージブロックに、前記制御信号が何についての制御信号であるかを示す情報を含むヘッダを付加して制御信号を生成してもよい。或いは、トランスポートチャネルに付随して送信される付随物理制御チャネルで、前記制御信号が何についての制御信号であるかの情報を伝送してもよい。
一例として、前記制御メッセージは、1以上の移動局からのランダムアクセスに応じて生成されるランダムアクセスレスポンスであり、各ランダムアクセスレスポンスを、前記各移動局がランダムアクセスに用いたプリアンブル系列と、これに応じた必要情報とで構成し、前記プリアンブル系列によって、前記ランダムアクセスを行った移動局と、前記必要情報のサイズの識別を可能とする。
別の例では、前記制御メッセージは、移動局が現在使用している1以上の論理チャネルグループの各々に対応するバッファ状態報告である。前記各バッファ状態報告を、固定長の情報として構成してもよいし、可変長の情報として構成してもよい。前者の場合は、前記制御信号のサイズおよび前記固定長とから、前記多重されるバッファ状態報告の数を識別することができる。後者の場合は、各制御メッセージを、論理チャネルグループIDとこれに対応するバッファ状態報告フィールドで構成し、論理チャネルグループIDと対応するバッファ状態報告フィールドの長さをあらかじめ対応づける。
第2の側面では、無線基地局装置の構成を提供する。無線基地局装置は、
(a)任意の無線サブフレームにおいて、1以上の移動局からランダムアクセス信号を受信した場合に、各ランダムアクセス信号に応じた1以上のレスポンスを生成するランダムアクセスレスポンス生成部と、
(b)前記1以上のレスポンスを多重して制御メッセージブロックを生成して、制御信号を生成する制御信号生成部と、
を備え、前記制御信号生成部は、前記制御信号に、前記多重されるランダムアクセスレスポンスの数および/または前記各ランダムアクセスレスポンスのサイズに関する情報は含めない、ことを特徴とする。
第3の側面では、このような基地局に対応する動作が可能な移動局を提供する。移動局は、
(a)基地局からトランスポートチャネルで伝送されてくる制御信号を受信した場合に、前記制御信号がランダムアクセスレスポンスか否かを判断し、前記制御信号がランダムアクセスレスポンスである場合に、前記制御信号の制御メッセージブロックに含まれるプリアンブル系列に基づいて、自局宛の可能性のあるランダムアクセスレスポンスが含まれているか否かを判断する判断部と、
(b)前記自局宛の可能性のあるランダムアクセスレスポンスが含まれる場合に、当該自局宛の可能性のあるランダムアクセスレスポンスを解析する処理部と、
を備える。
第4の側面では、トランスポートチャネルで送信される可変長の制御信号を生成する移動局を提供する。移動局は、
(a)バッファ状態報告トリガに応じて、現在使用している1以上の論理チャネルグループの各々について、バッファ滞留値を示すバッファ状態報告を生成するバッファ状態報告生成部と、
(b)前記1以上のバッファ状態報告を多重して制御メッセージブロックを生成してトランスポートチャネルで伝送される制御信号を生成する制御信号生成部と、
を備え、前記制御信号生成部は、前記制御信号に、前記多重されるバッファ状態報告の数についての情報を含めない、ことを特徴とする。
第5の側面では、このような移動局に対応する動作を行う無線基地局装置を提供する。無線基地局装置は、
(a)移動局からトランスポートチャネルで伝送されてくる可変長の制御信号を受信した場合に、前記制御信号が、バッファ状態報告であるか否かを判断する判断部と、
(b)前記制御信号がバッファ状態報告である場合に、前記制御信号の制御メッセージブロックから、1以上の論理チャネルグループの各々に対応するバッファ滞留値情報を取り出して処理するバッファ状態報告処理部と、
(c)前記グループごとのバッファ滞留値に基づいて、前記移動局のスケジューリングを行うスケジューリング部と、
を備える。
上記の構成により、制御信号のヘッダのオーバヘッドを抑制しつつ、多重数および/または各メッセージサイズが不特定である1以上の制御メッセージを多重した制御信号の生成が可能になる。
本発明の第1実施形態に係るMAC制御PDUの構成を示す図である。 図1AのMAC制御PDUの変形例を示す図である。 図1のMAC制御PDUのMACヘッダの構成例を示す図である。 図2のMACヘッダに含まれるDDIフィールドの例を示す図である。 RACH送信目的に応じたRAレスポンスの構成例を示す図である。 第1実施形態のeNBとUEの動作フローの図である。 第1実施形態のeNBとUEのブロック構成図である。 第2実施形態のMAC制御PDUの構成を示す図である。 図7AのMAC制御PDUの変形例を示す図である。 データ送信再開時のバッファ状態報告を送信する場合のMAC制御PDUの構成例を示す図である。 データ送信再開時のバッファ状態報告のためのMAC制御PDUの変形例である。 第2実施形態のeNBとUEの動作フローの図である。 第2実施形態のeNBとUEのブロック構成図である。
以下で、本発明の良好な実施形態について、図面を参照して説明する。
第1実施形態では、基地局(eNB)から複数の移動局(UE)へ送るランダムアクセス(RA)レスポンスを、MAC制御PDUに多重して通知する例を説明する。実施形態において、MAC制御PDUは、MAC層で完結して処理される制御信号の一例であり、トランスポートチャネルの1つである下り共有チャネル(DL−SCH)で1以上のUE宛てに送信される。制御信号に多重される1以上のUE宛てのRAレスポンスの各々は、制御信号に含まれる制御メッセージの一例である。
ある無線サブフレームにおいて、複数のUEがランダムアクセスチャネル(RACH)でeNBにアクセスしてきた場合、基地局(eNB)は、これら複数のUEに対するそれぞれ異なるRAレスポンスを、ひとつのMAC制御PDUに含めて送信する。この場合、多重されるRAレスポンス(制御メッセージ)の数や、各RAレスポンス長に関する情報を、MACヘッダに含めずに、UEによって識別可能な態様で、MAC制御PDUのメッセージブロックに含めて送信する。
図1Aは、本発明の第1実施形態のMAC制御PDUの構成例を示す図である。この例では、UE1とUE2に対するRAレスポンスが、MAC制御PDU10に多重されて、DL−SCHで送信される。下り共有チャネルに付随して、物理制御チャネルであるL1/L2制御チャネルが生成され、送信される。L1/L2制御チャネルは、対応するトランスポートチャネル(この例ではDL−SCH)の下りリソースブロック(RB)割当情報や、トランスポートフォーマット情報、ハイブリッドARQ情報、セルレベルのユーザID(C−RNTI)あるいはセルレベルのUEグループIDなどのID情報を伝送する。後述するように、C−RNTIに代えて、対応のトランスポートチャネルで伝送される情報がRAレスポンスである旨を示すRA−RNTIであってもよい。
トランスポートフォーマット情報は、トランスポートチャネルで伝送されるMAC制御PDU10のブロックサイズ(TBサイズ)に関する情報を含む。本実施形態では、UEがTBサイズ情報から、MAC制御PDUにいくつのUE宛のRAレスポンスが含まれているかを判断できるように、MACヘッダサイズ、個々のRAレスポンスサイズの合計(制御メッセージブロックサイズ)およびパディングビット長の合計が通知される。
1つのTBを構成するMAC制御PDU10は、MACヘッダ11と、制御メッセージブロック12と、制御メッセージブロック12および/あるいはMAC制御PDU10のサイズをオクテット単位にアラインするためのパディング13とを含む。制御メッセージブロック12自体および/あるいはMAC制御PDU10のサイズがオクテットアラインする場合には、パディング13は不要である。
MACヘッダ11は、図2に示すように、DDI(Data Description Indicator)フィールドと、LI(Length Indicator)フィールドと、E(Extension)フィールドとを少なくとも含む。DDIは、このMAC制御PDU10が何を含むのかを識別するためのインジケータである。図3に、DDIフィールドの一例を示す。
図3の例では、DDIフィールドがとる値に応じて、論理チャネルの識別、コントロールブロックの識別、パディングの存在等が示される。本実施形態では、MAC制御PDU10は、可変長の制御メッセージとしてRAレスポンスを伝える信号なので、図2の最初のDDIは「1100」の値を有する。また、このMAC制御PDU10はパディング13を含むので、2番目のDDIはパディングの存在を示す「1011」を有する。
LIは、RAレスポンス全体の長さ、あるいはパディング13の長さをビットまたはオクテット単位で指定する。この値は可変である。Eフィールドは、後続するブロックが制御メッセージブロック12なのか、それともMACヘッダ11の一部である別の(LI+DDI+E)の組なのかを区別する1ビットのフィールド(フラグ)である。この例では、最初のDDIの後ろのEフラグは、次のブロックもMACヘッダ11の一部であることを示す値(たとえば"1")を指定する。2番目のDDIの後ろのEフラグは、制御メッセージブロック12が後続することを示す値(たとえば"0")を示す。
このように、MACヘッダ11にはMAC制御PDUが何に関する信号なのかを示す情報のみが含まれ、メッセージブロックに含まれる個別の制御メッセージの数やサイズについての情報を含まない。
図1Aに戻って、MAC制御PDU10の制御メッセージブロック12は、UE1宛のRAレスポンス12aと、UE2宛てのRAレスポンス12bを含む。UE1に対するRAレスポンス12aと、UE2に対するRAレスポンス12bは、そのメッセージ長が異なる。これは、UE1のRACH送信目的と、UE2のRACH送信目的がそれぞれ異なり、それに対応するRAレスポンスの構成内容も異なってくるからである。
図4は、RACH送信目的に応じたRAレスポンスの構成内容の一例を示す図である。RACHは、UEの初期アクセス時、上り同期確立要求時、ハンドオーバ時、スケジューリング要求時などに、UEからeNBにランダムに送信されるチャネルである。ランダムアクセスに際して、各UEは、RACH送信目的に応じたプリアンブル系列を生成し、送信する。基地局eNBは、RACHを受信した時点では、各UEの識別情報を知らないので、受け取ったプリアンブル系列をUEの識別情報として用いる。
初期アクセスのためのRACHに応答するRAレスポンスは少なくとも、プリアンブル系列と、タイミングアドバンス情報(T/A)と、上りリンクのリソース割当に関するULグラント情報と、ネットワークで管理するセルレベルでのUEのIDであるC−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)を含み、その情報ビット数(メッセージ長)はXビットである。
上り同期確立要求に応答するRAレスポンスは少なくとも、プリアンブル系列とタイミングアドバンス情報を含み、その情報ビット数はYビットである。ハンドオーバを目的とするRACHに対するRAレスポンスは少なくとも、プリアンブル系列と、タイミングアドバンス情報と、ULグラント情報を含み、Zビットのメッセージ長を持つ。スケジューリング要求に対するRAレスポンスも少なくとも、プリアンブル系列と、タイミングアドバンス情報と、ULグラント情報を含み、Wビット(Zと同じでも良い)のメッセージ長を持つ。
図1Aの例では、UE1に対するRAレスポンスは、上り同期確立要求に対するYビットのRAレスポンスであり、UE2に対するRAレスポンスは、初期アクセスに応じるXビットのRAレスポンスである。なお、RAレスポンスにはMAC多重は施されない。即ちかかるMAC制御PDUには他のユーザデータやRAレスポンス以外の制御メッセージブロックを含まない。
図1Bは、図1Aの構成の変形例としてのMAC制御PDU10Aの構成を示す図である。図1Bの構成では、MACヘッダ11を省略する。この場合、L1/L2制御チャネルは、個別のUEにリソースブロックを割り当てるためのUE識別情報(C−RNTI等)に代えて、1以上のUEに対するRAレスポンスであることを示すID情報として、RA−RNTIを伝送する。各UEは、L1/L2制御チャネルにより、このMAC制御PDU10Aが、RAレスポンスに関するものであると認識できるので、MACヘッダ11を省略することができる。もちろん、図1AのようにMACヘッダ11Aを維持したまま、L1/L1制御チャネルでRA―RNTIを伝送することも可能である。
MAC制御PDU10あるいはMAC制御PDU10Aを受信したUEは、まず、MACヘッダ11あるいはL1/L2制御チャネルに含まれる識別子(RA−RNTI)を見ることによって、このMAC制御PDUがRAレスポンスを通知するものであることを認識する。続いて、制御メッセージブロック12に含まれるプリアンブル系列を見ることによって、RACHの送信目的を識別し、そのプリアンブル系列で識別されるRAレスポンスのメッセージ長を判別することができる。UEはまた、プリアンブル系列により、このMAC制御PDU10に、自局宛の可能性のあるRAレスポンスが含まれているか否かを判断することができる。
このような構成によれば、多重数や多重された個々のRAレスポンスのサイズに関する情報をMACヘッダ11に含めなくても、各UEは、制御メッセージブロック12のプリアンブル情報をスキャンすることによって、これらの情報を知ることができる。
eNBがある無線サブフレームにおいて、単一のUEからのみRACHを受信した場合には、MAC制御PDU10に1つのUE宛のRAレスポンスのみを含めることになるが、その場合でも、RACH送信目的に応じて異なるメッセージ長の制御メッセージを含めることになるので、MAC制御PDU10は可変長となる。UEは制御メッセージブロック12のプリアンブル系列から、その制御メッセージ(RAレスポンス)の種類やサイズを知ることができる。
なお、RAレスポンスを、RACH送信目的によらずに、初期アクセスに対するRAレスポンスのように、すべてを4つの前記情報要素で構成してもよい。その場合は、各RAレスポンスのサイズは固定長となるが、いくつのUEに対するRAレスポンスを多重するかによって、やはりMAC制御PDU10は可変長となる。
複数のUEに宛てるプリアンブル系列を、たとえば昇順や降順に配置する構成としてもよい。この場合、UEは自局が送ったプリアンブル系列よりも大きな値あるいは小さな値を検出した時点で、自局宛の可能性のあるRAレスポンスは含まれていないと判断して、それ以上のスキャンを中止することができる。
図5(a)と図5(b)は、上述した基地局(eNB)と移動局(UE)の動作フローである。図5(a)において、基地局は、ある無線サブフレームにおいて、エリア内に位置する1以上のUEから、ランダムアクセスプリアンブル系列を含むRACHを受信する(S101)。受信したRACHから、UEごとのランダムアクセスプリアンブル系列を検出し(S102)、検出した各プリアンブル系列に応じて、その送信目的に対応するRAレスポンスを生成する(S103)。生成したRAレスポンスを多重し、必要であればパディングを追加して、MAC制御PDUを生成する(S104)。このとき、MACヘッダに挿入する情報としては、このMAC制御PDUがRAレスポンスを伝える制御信号であることの識別情報と、パディングを含むときはその存在を示す情報のみで十分であり、多重されるRAレスポンスの数や、各RAレスポンスのメッセージ長についての情報は、含めない。
基地局はさらに、L1/L2制御チャネルを生成、送信する(S105)。L1/L2制御チャネルには、MAC制御PDUのTBサイズ情報や、このMAC制御PDUを伝送するトランスポートチャネルに割り当てたリソースブロックを示す下りRB割当情報等を含める。また、L1/L2制御チャネルには個別のUEにリソースブロックを割り当てる通常のデータ割り当ての場合に用いるUEの識別情報であるC−RNTIの代わりに、RAプリアンブルを送信してきたUEに対するRAレスポンスであることを識別するための識別子であるRA−RNTIを含めてもよい。L1/L2制御チャネルの送信にともなって、生成したMAC制御PDUを、例えばDL−SCHで送信する(S106)。
移動局(UE)側では、図5(b)に示すように、ランダムアクセスの必要があるときに、その目的に応じてプリアンブル系列を生成し、送信する(S201)。送信後、基地局からL1/L2制御チャネルを受信し(S202)、対応するトランスポートチャネルに割り当てられているRB情報を抽出して、DL−SCHを受信する(S203)。このとき、L1/L2チャネルから、TBサイズ情報等も抽出する。DL−SCHからMAC制御PDUを抽出し(S204)、抽出したMAC制御PDUを解析する(S205)。MAC制御PDUの解析例は、図1Aを参照して説明したとおりである。
このようにして、eNBはMACヘッダのオーバヘッドを最小限に抑えて、複数のUE宛ての制御メッセージが多重された制御信号(MAC制御PDU)を送信し、各UEではそのような制御信号に含まれる制御メッセージの検出や解析処理を、MAC層で完結して行うことができる。
図6は、第1実施形態の基地局(eNB)と移動局(UE)50のブロック構成図である。基地局30は、MAC PDU生成部31、L1/L2制御チャネル生成部34、送信部35、受信部36、およびRA(ランダムアクセス)プリアンブル抽出部37を有する。MAC PDU生成部31は、RA(ランダムアクセス)レスポンス生成部32と、MAC制御PDU生成部33を含む。
あるタイミング(無線サブフレーム)において、受信部36で1以上のUEからのRACHを受信すると、RAプリアンブル抽出部37で、各UEのランダムアクセスプリアンブルを抽出する。RAレスポンス生成部32は、図4に示すように各プリアンブルに応じた内容のRAレスポンスを生成する。MAC制御PDU生成部33は、生成されたRAレスポンスを多重し、RAレスポンスである旨を示すMACヘッダを付して、図1Aに示すようなMAC制御PDUを生成する。これとともに、L1/L2制御チャネル生成部34で、付随する物理制御チャネルであるL1/L2制御チャネルを生成し、MAC制御PDUのTBサイズや、下りRB情報を挿入する。MAC制御PDU生成部33が、図1BのようなMACヘッダ11を不要とするMAC制御PDUを生成する場合は、L1/L2制御チャネル生成部34は、対応するトランスポートチャネル(DL−SCH)で伝送されるのがRAレスポンスであることを示すRA−RNTIをL1/L2制御チャネルに含める。MAC制御PDUは、L1/L2制御チャネルとともに、送信部35からDL−SCHで送信される。
移動局(UE)50は、MAC PDU処理部51、L1/L2制御チャネル処理部54、送信部55、受信部56、ランダムアクセス(RA)プリアンブル生成部57、およびC−RNTI格納部58を有する。MAC PDU処理部51は、RAレスポンス処理部52と、MAC制御PDU判断部53を有する。UE50がeNB30にランダムアクセスするときに、RAプリアンブル生成部57は、ランダムアクセスの目的に応じてプリアンブル系列を生成し、送信部53からRACHを送信する。受信部56で、L1/L2制御チャネルと、対応するトランスポートチャネルであるDL−SCHを受信する。L1/L2制御チャネル処理部54は、L1/L2制御チャネルで伝送されてきたTBブロックサイズ情報を取り出して、MAC PDU処理部51へ供給する。
一方、DL−SCHで送られてきたMAC制御PDUは、MAC制御PDU判断部53へ供給され、このUE50宛てのRAレスポンスが含まれているか否か判断される。判断手法は、図1、図2と関連して説明したように、MACヘッダ11のDDIフィールドが、RAレスポンス信号である旨を示しているかどうかを判断し、RAレスポンスである場合に、メッセージブロック12に含まれるプリアンブルを見て、自局宛の可能性のあるRAレスポンスがあるかどうかを判断する。あるいはL1/L2制御チャネルにRA−RNTIが含まれるかどうかによって送られてきたMAC制御PDUがRAレスポンスかどうかを判断してもよい。このとき、L1/L2制御チャネルから抽出されたTBサイズ情報により、メッセージブロックサイズがわかり、いくつのUEに対するRAレスポンスが含まれているかもわかる。プリアンブル系列が昇順または降順に配置されている場合は、自局が送ったプリアンブル系列よりも大きいまたは小さいプリアンブルを検出した時点で、自局宛ての可能性のあるRAレスポンスは含まれていないと判断して、それ以上の処理を行わない。
自局宛の可能性のあるプリアンブルが含まれている場合は、MAC制御PDUをRAレスポンス処理部52へ供給する。RAレスポンス処理部は、自局宛の可能性のあるRAレスポンスを解析し、処理する。初期アクセスに対するRAレスポンスを受信した場合は、そこに含まれるC−RNTIを抽出して、C−RNTI格納部58に格納し、以降は、eNBとの通信にこのIDを用いる。
このような構成により、少ないオーバヘッドで、複数UE宛てのRAレスポンスをひとつのMAC制御PDUで送ることができる。
図7Aは、本発明の第2実施形態のMAC制御PDUの構成を示す概略図である。第2実施形態では、移動局(UE)から基地局(eNB)に対して、現在UEが使用している1以上の論理チャネルグループ(サービスグループ)の各々について、バッファ滞留量をバッファ状態報告値(制御メッセージ)として、1つのMAC制御PDUで送信する。基地局はこれをスケジューリング情報(SI)として用いて、上りリンクのスケジューリングを行う。
この場合、1または複数のグループのそれぞれに対応するバッファ状態報告値は、固定長であるが、報告すべき論理チャネルグループ(サービスグループ)の数Nに応じて、MAC制御PDUのバッファ状態報告メッセージのトータルサイズが変わってくる。
論理チャネルグループは、たとえば、優先度の高いサービス品質を要求するグループ、中程度のサービス品質を要求するグループ、優先度の低いサービス品質を要求するグループ等に分けられる。UEは、同時に2種類の品質のサービスを受けている場合もあれば、単一のサービスグループのサービスのみを受けている場合もあるので、場合に応じてMAC制御PDUは可変長になる。
図7A(a)は、スケジューリング時にeNBが送信するL1/L2制御チャネルである。L1/L2制御チャネルで、UEがスケジューリング情報の報告に用いる上りリンクリソースユニット(RU)割当情報、TBサイズを含むトランスポートフォーマット情報、セルレベルのUE ID、あるいはセルレベルのUEグループIDなどが伝送される。
図7A(b)は、UEがeNBにバッファ状態報告(スケジューリング情報)を通知するときに生成するMAC制御PDU10の構成図である。MAC制御PDU10は、第1実施形態と同様に、MACヘッダ11と、制御メッセージブロック12と、必要に応じてパディングあるいはユーザデータ(DTCH/DCCH)のためのブロック23を含む。MACヘッダ11は、図2と同様に、DDIフィールドと、Eフィールドを含む。DDIは、バッファ状態報告(スケジューリング情報)が含まれている旨を示す特定の値を有する。パディングあるいはユーザデータ23があるときは、それを示すDDIと、バッファ状態報告部分のメッセージ長あるいはパディングあるいはユーザデータ23の長さを示すLIフィールドも含む。
図7A(b)の例では、制御メッセージブロック12に、グループ1(高優先グループ)のバッファ状態報告12aと、グループ3(低優先グループ)のバッファ状態報告12bが含まれる。各バッファ状態報告(制御メッセージ)12a、12bは、グループを識別する値と、バッファ滞留量を示す値を含み、固定長であるが、UEが現在使用している論理チャネルグループの数(Nの値、この例ではN=2)に応じて、MAC制御PDU10は可変長となる。なお、TBサイズと、固定長のバッファ状態報告のサイズから、報告されるグループの数Nは一意的に決定される。
図7Bは、図7Aの変形例として、制御メッセージブロック12に含まれる各バッファ状態報告(制御メッセージ)が可変長である場合の構成を示す。図7B(b)の構成例では、グループIDは固定長であるが、報告値を示すフィールドの長さがグループによって異なる。報告値フィールドの長さ(サイズ)は、グループIDとあらかじめ対応付けられており、MAC制御PDU10を受信したeNBは、グループIDを見ることによって、対応する報告値フィールドのサイズを知ることができる。したがってMACヘッダ11に各制御メッセージのサイズに関する情報を含める必要はない。
上記は、UEとeNB間で現にデータの送受信が行われており、eNBとUE間の上り同期が維持されている場合の例を述べた。しかし、たとえば、RRC_CONNECTED状態で長周期の間欠送受信をしている場合や上りリンクの個別リソースが解放されている等の理由によりUEの上り同期が外れている場合に、UEからの上り同期確立要求によってデータ送信を再開する場合もある。この場合は、図7A(b)や図7B(b)の通常のバッファ状態報告とは異なるフォーマットを用いて、スケジューリング情報を送信することになる。
図8Aは、データ再開時にバッファ状態報告を行うMAC制御PDUの構成例である。図8A(a)に示すように、UEはまず、eNBに対して、上り同期確立要求のためのRACHプリアンブルを送信する(S11)。eNBは、プリアンブル系列からこのRACHが上り同期確立要求の目的で送信されたものであると判断し、RAレスポンスをUEに返す(S12)。このRAレスポンスは、たとえば図4に示すように、UEが送ったプリアンブル系列と、ULグラント情報と、タイミングアドバンス情報を含む。RAレスポンスを受け取ったUEは、ULグラントで割り当てられた上りリンクRUを用いて、スケジューリング情報としてのバッファ状態報告を通知するMAC制御PDUを送信する(S13)。MAC制御PDUは、バッファ状態報告に加えて、当該UEを識別するためにUEに与えられているC−RNTIを含む。以降、eNBはこのC−RNTIを用いて、このUEに対する割当RUを通知する(S14)。このようなRRC_CONNECTED状態での上り同期については、3GPP TSG RAN WG2 #57, R2-070781, 12th-16th February, 2007. St, Louis, USAを参照されたい。
図8A(b)は、データ再開時にUEから送信されるMAC制御PDU10Aの構成例である。MAC制御PDU10Aは、MACヘッダ11と、C−RNTI15と、制御メッセージブロック12を含む。制御メッセージブロック12に含まれる各制御メッセージは、図7Aのように固定長であってもよいし、図7Bのように可変長であってもよい。ただし、C−RNTI15は、必ず制御メッセージブロック12の前に配置される。eNBは、C−RNTIを認識することによって、現在このUEがいくつのグループのサービスを受けているのか(Nの値)を、eNB自身あるいはネットワークから取得することができるからである。なお、MACヘッダ11は、C−RNTIを含むことを示すDDIと、バッファ状態報告を含むことを示すDDIを含む。あるいは、C−RNTIとバッファ状態報告の両方を含むことを示す単一のDDIが含まれていてもよい。
図8Bは、図8Aの変形例である。図8Aでは、MAC制御PDU10Aは、MACヘッダ11を省略する。この場合、S12のレスポンスで割り当てられたリソースを使って次にUEが送る上り情報は、バッファ状態報告(およびUEの識別子であるC−RNTI)であることを、あらかじめ定めておく。これによって、eNBはC−RNTIで識別されるUEが現在受けているサービスのグループごとに、バッファ状態報告値を知ることができる。
これまでの例においては制御メッセージブロック12には論理チャネルグループ毎のバッファ状態報告が含まれる例を示した。しかし、前記バッファ状態報告に加え、たとえば、UPHのようなバッファ状態報告以外の既知のサイズの情報要素が制御メッセージブロック12に必ず含まれるように構成されてもよい。
図9は、第2実施形態のUEとeNBの動作フローを示すフローチャートである。図9(a)に示すように、UEはたとえばコントローラで生成されるバッファ状態報告トリガにより、スケジューリング情報送信処理に入る(S301)。まず、今回のバッファ状態報告が、上りデータ再開によるものか否かを判断し(S302)、上り同期確立後の上りデータ再開の場合は(S302でYES)、現在与えられているC−RNTIを、MAC制御PDUに多重する(S303)。そしてC−RNTIに後続して、論理チャネルグループ(サービスグループ)ごとのバッファ状態報告値を多重する(S304)。
今回のバッファ状態報告が、上りデータ再開によるものではない場合は(S302でNO)、ステップS304に飛んで、C−RNTIを多重することなく、各グループのバッファ状態報告を多重する。その後、生成したMAC制御PDUをUL−SCHで送信する(S305)。
図9(b)は、第2実施形態のeNBの動作である。eNBは、UL−SCHを受信すると(S401)、MAC制御PDUを抽出する(S402)。事前に受信したRAプリアンブルあるいはMACヘッダ11のDDIから、このMAC制御PDUが、上りデータ再開によるバッファ報告か否かを判断する(S403)。上りデータ再開によるバッファ報告である場合は(S403でYES)、MAC制御PDUからC−RNTIを抽出して、解析する(S404)。これによって、ネットワーク上でのUEの存在を識別し、UEが現在ネットワーク上でいくつの論理チャネルグループを使用しているか(いくつのサービスグループのサービスを受けているか)を知ることができる。さらに、各論理チャネルグループのバッファ状態を解析し(S405)、この情報に基づいてスケジューリングを行う。
図10は、第2実施形態のeNBとUEのブロック構成図である。UE50は、MAC PDU生成部61、バッファ状態モニタ部65、上りデータ再送判断部66、C−RNTI格納部58、L1/L2制御チャネル処理部54、送信部55、および受信部56を有する。MAC PDU生成部61は、バッファ状態報告生成部62と、MAC制御PDU生成部63を含む。
UE50は、図示しないコントローラでバッファ状態報告トリガが生成されると、上りデータ再開判断部66で、今回のバッファ状態報告が上りデータ再開によるものであるか否かを判断する。上りデータ再開によるものである場合バッファ状態報告に先立ちRAプリアンブルを送信し、上りデータ再開の要求をeNBに通知し、バッファ状態報告用のリソースの割り当てを期待する。当該UEに対しバッファ状態報告用のリソースが割り当てられると、上りデータ再開判断部66の判断結果に応じて、MAC制御PDU生成部63は、C−RNTI格納部58に格納されたC−RNTIをMAC制御PDUに多重し、または多重せずにMAC制御PDUを生成する。一方、バッファ状態報告トリガに応じて、バッファ状態モニタ部65は、論理チャネルグループごとのバッファ滞留量を検出し、結果をMAC制御PDU生成部に供給する。MAC制御PDU生成部63は、各グループのバッファ滞留量をグループIDと関連付けて、MAC制御PDUに多重する。L1/L2制御チャネル処理部54は、受信部56で受信されたL1/L2制御チャネルから、TBサイズを取り出して、MAC PDU生成部61に供給する。
eNB30は、MAC PDU処理部41と、L1/L2制御チャネル生成部34と、送信部35と、受信部36と、スケジューリング部45を有する。MAC PDU処理部41は、バッファ状態報告処理部42と、MAC制御PDU判断部43を含む。
受信部36で受信したMAC制御PDUは、MAC制御PDU判断部43に送られる。MAC制御PDU判断部43は、MACヘッダを見て、このMAC制御PDUがバッファ状態を報告する信号であるか否か、そのバッファ状態報告は、UEのC−RNTIを含むものか否かを判断する。また、MAC制御PDUのTBサイズから、いくつのグループに関するバッファ状態報告が含まれているかも判断することができる。あるいは、MAC制御PDUがヘッダを含まない構成の場合は、MAC制御PDU判断部43は、UEからの上り同期確立を要求するランダムアクセスに応じて割り当てた上りリソースブロックと、MAC制御PDUの受信タイミングとから、当該MAC制御PDUがバッファ状態報告信号であることを判断してもよい。
MAC制御PDUがバッファ状態報告信号(SI)である場合は、これをバッファ状態報告処理部42に供給する。バッファ状態報告処理部42は、MAC制御PDUの制御メッセージブロックから、論理チャネルグループごろのバッファ状態報告を取り出して解析して、解析結果をスケジューリング部45に供給する。また、MAC制御PDUにC−RNTIが含まれている場合は、それを取り出して、図示しないC−RNTI格納部に格納する。スケジューリング部45は、解析されたバッファ状態報告(SI)に基づいて、UE50のためのスケジューリングを行う。また、L1/L2制御チャネル生成部34で生成されるL1/L2制御チャネルは、送信部35から送信される。
このようにして、UEはMACヘッダ部分のサイズや構成を変えることなく、現在使用する論理チャネルグループの数Nに応じた可変長のMAC制御PDUを生成し、送信することができる。eNBは、MACヘッダをみて、バッファ状態報告が通常のスケジューリング状態報告信号なのか、上り同期確立後のデータ送信再開時のスケジューリング情報なのかを判断することができる。
以上のように、いずれの実施形態においても、MACヘッダのオーバヘッドを最小限に抑えつつ、場面に応じて多重される制御メッセージの数やサイズが変化する可変長のMAC制御PDUを構成することが可能になる。
以上の説明について、以下の付記を追加する。
(付記1)送信すべき1以上の制御メッセージを生成し、
前記1以上の制御メッセージを多重して制御メッセージブロックを生成して、トランスポートチャネルで伝送される制御信号を生成する、
工程を含む制御信号生成方法であって、
前記制御メッセージブロックは、前記多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに応じて可変長であり、
前記制御信号には、前記多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに関する情報は含めない、
ことを特徴とする制御信号の生成方法。
(付記2)前記制御メッセージブロックにヘッダを付加して前記制御信号を生成し、前記ヘッダに当該制御信号が何に関する制御信号であるかを示す情報を含める、
工程をさらに含むことを特徴とする付記1に記載の制御信号の生成方法。
(付記3)前記トランスポートチャネルに付随して送信される付随物理制御チャネルを生成する工程をさらに含み、前記付随物理制御チャネルで、前記制御信号の送信に割り当てられるリソースの識別情報を送信することによって、前記制御信号が何に関する制御信号であるかを特定する、
ことを特徴とする付記1に記載の制御信号の生成方法。
(付記4)前記制御メッセージは、1以上の移動局からのランダムアクセスに応じて生成されるランダムアクセスレスポンスであり、
各ランダムアクセスレスポンスを、前記各移動局がランダムアクセスに用いたプリアンブル系列と、これに応じた必要情報とで構成し、
前記プリアンブル系列によって、前記ランダムアクセスを行った移動局と、前記必要情報のサイズの識別を可能とする、
ことを特徴とする付記1に記載の制御信号の生成方法。
(付記5)前記ランダムアクセスレスポンスを構成する必要情報は、前記ランダムアクセスの目的に応じて異なるデータ長を有し、
前記ランダムアクセスの目的と、前記必要情報のデータ長とはあらかじめ対応付けられている、
ことを特徴とする付記4に記載の制御信号の生成方法。
(付記6)前記制御メッセージブロックにおいて、前記1以上のランダムアクセスレスポンスのプリアンブル系列を昇順または降順に配置することを特徴とする付記4に記載の制御信号の生成方法。
(付記7)前記制御メッセージは、移動局が現在使用している1以上の論理チャネルグループの各々に対応するバッファ状態報告であることを特徴とする付記1に記載の制御信号。
(付記8)前記各バッファ状態報告を、固定長の情報として構成し、
前記制御信号のサイズおよび前記固定長とから、前記多重されるバッファ状態報告の数を識別することを可能とする、
ことを特徴とする付記7に記載の制御信号の生成方法。
(付記9)前記バッファ状態報告の各々は、前記論理チャネルグループのグループIDと、対応するバッファ状態報告フィールドで構成される可変長の情報であり、前記グループIDと、対応するバッファ状態報告フィールドの長さがあらかじめ対応付けられている、
ことを特徴とする付記7に記載の制御信号の生成方法。
(付記10)前記制御信号は、上り同期確立後のデータ送信再開時に、前記移動局から基地局に送信される制御信号であり、
前記制御メッセージブロックの手前に、前記移動局のネットワーク上でのID情報を挿入して前記制御信号を生成する、
ことを特徴とする付記7に記載の制御信号の生成方法。
(付記11)前記制御信号は、当該制御信号がバッファ状態報告であることを示すヘッダ情報を含まずに、前記上り同期確立要求に応じて前記基地局からバッファ状態報告用に与えられる上りリソースを用いて送信される、
ことを特徴とする付記7に記載の制御信号の生成方法。
(付記12)前記多重される制御メッセージは異なるデータ長の制御メッセージを含み、
前記制御メッセージブロックがオクテット単位でアラインしない場合に、前記メッセージブロックの後ろにパディングを付加する、
ことを特徴とする付記1に記載の制御信号の生成方法。
(付記13)任意の無線サブフレームにおいて、1以上の移動局からランダムアクセス信号を受信した場合に、各ランダムアクセス信号に応じた1以上のレスポンスを生成するランダムアクセスレスポンス生成部と、
前記1以上のレスポンスを多重して制御メッセージブロックを生成して、前記移動局に送る制御信号を生成する制御信号生成部と、
を備え、前記制御信号生成部は、前記制御信号に、前記多重されるランダムアクセスレスポンスの数および/または前記各ランダムアクセスレスポンスのサイズに関する情報は含めない、
ことを特徴とする無線基地局装置。
(付記14)前記制御信号生成部は、前記メッセージブロックにヘッダを付加し、前記ヘッダに、当該制御信号がランダムアクセスレスポンスであることを示すインジケータを含める、
ことを特徴とする付記13に記載の無線基地局。
(付記15)前記ランダムアクセスレスポンスの送信に用いるチャネルに付随して送信される付随物理制御チャネルを生成する付随物理制御チャネル生成部、
をさらに有し、前記付随物理制御チャネル生成部は、前記付随物理制御チャネルに、前記制御信号の送信に割り当てられるリソースがランダムアクセスレスポンス伝送用のリソースであることを示す識別子を含める
ことを特徴とする付記13に記載の無線基地局。
(付記16)前記ランダムアクセスレスポンス生成部は、前記1以上の移動局からのランダムアクセスの目的に応じて、異なるメッセージ長のランダムアクセスレスポンスを生成し、
前記制御信号生成部は、前記異なるメッセージ長のランダムアクセスレスポンスを多重する、
ことを特徴とする付記13に記載の無線基地局装置。
(付記17)基地局からトランスポートチャネルで伝送されてくる制御信号を受信した場合に、前記制御信号のヘッダまたは前記トランスポートチャネルに付随して伝送される付随物理制御チャネルにより、当該制御信号がランダムアクセスレスポンスか否かを判断し、前記制御信号がランダムアクセスレスポンスである場合に、前記制御信号の制御メッセージブロックに含まれるプリアンブル系列に基づいて、自局宛の可能性のあるランダムアクセスレスポンスが含まれているか否かを判断する判断部と、
前記自局宛の可能性のあるランダムアクセスレスポンスが含まれる場合に、当該自局宛の可能性のあるランダムアクセスレスポンスを解析する処理部と、
を備えることを特徴とする移動局。
(付記18)移動局からトランスポートチャネルで伝送されてくる可変長の制御信号を受信した場合に、当該制御信号が、バッファ状態報告であるか否かを判断する判断部と、
前記制御信号がバッファ状態報告である場合に、前記ヘッダに後続する制御メッセージブロックから、1以上の論理チャネルグループの各々に対応するバッファ滞留値情報を取り出して処理するバッファ状態報告処理部と、
前記グループごとのバッファ滞留値に基づいて、前記移動局のスケジューリングを行うスケジューリング部と、
を備えることを特徴とする無線基地局装置。
(付記19)前記判断部は、前記制御信号のヘッダから、前記制御信号がバッファ状態報告であるか否かを判断する
ことを特徴とする付記18に記載の無線基地局装置。
(付記20)前記移動局からの上り同期確立要求に応じて、上りデータ送信再開のための上りリソースの割当情報を伝送する付随物理制御チャネルを生成する付随物理チャネル生成部、
をさらに含み、
前記判断部は、前記制御信号の伝送に用いられた上りリソースと、前記制御信号の受信タイミングとから、前記制御信号がバッファ状態報告であるか否かを判断する、
ことを特徴とする付記18に記載の無線基地局装置。
(付記21)前記判断部は、前記制御信号のヘッダから、この制御信号が移動局のデータ送信再開時に送信されたものであるか否かを判断し、
データ送信再開時の制御信号である場合に、前記バッファ状態報告処理部は、前記制御信号から、前記移動局をネットワーク上で識別する識別情報を取り出す、
ことを特徴とする付記18に記載の無線基地局装置。
(付記22)前記判断部は、前記制御信号の伝送に用いられた上りリソースと、前記制御信号の受信タイミングとから、前記制御信号が移動局のデータ送信再開時に送信されたものであるか否かを判断し、
データ送信再開時の制御信号である場合に、前記バッファ状態報告処理部は、前記制御信号から、前記移動局をネットワーク上で識別する識別情報を取り出す、
ことを特徴とする付記18に記載の無線基地局。
(付記23)バッファ状態報告トリガに応じて、現在使用している1以上の論理チャネルグループの各々について、バッファ滞留値を示すバッファ状態報告を生成するバッファ状態報告生成部と、
前記1以上のバッファ状態報告を多重して制御メッセージブロックを生成して、トランスポートチャネルで伝送される制御信号を生成する制御信号生成部と、
を備え、前記制御信号生成部は、前記制御信号に、前記多重されるバッファ状態報告の数についての情報を含めない、
ことを特徴とする移動局。
(付記24)前記バッファ状態トリガが、上りデータ送信再開時に発生されたものであるか否かを判断する上りデータ再開判断部、
をさらに備え、上りデータ送信再開時である場合に、前記制御信号生成部は、前記制御メッセージブロックの前に、当該移動局のネットワーク上での識別子を挿入して前記制御信号を生成する、
ことを特徴とする付記23に記載の移動局。
本発明は、無線通信システムに利用可能である。
10、10A MAC制御PDU(制御信号)
11 MACヘッダ
12 制御メッセージブロック
13 パディング
15 C−RNTI
30 基地局(eNB)
31 MAC PDU生成部
32 RAレスポンス生成部
33 MAC制御PDU生成部
34 L1/L2制御チャネル生成部
35 送信部
36 受信部
37 RAプリアンブル抽出部
41 MAC PDU処理部
42 バッファ状態報告処理部
43 MAC制御PDU判断部
45 スケジューリング部
50 移動局(UE)
51 MAC PDU処理部
52 RAレスポンス処理部
53 MAC制御PDU判断部
54 L1/L2制御チャネル処理部
55 受信部
56 送信部
57 RAプリアンブル生成部
58 C−RNTI格納部
61 MAC PDU生成部
62 バッファ状態報告生成部
63 MAC制御PDU生成部
65 バッファ状態モニタ部
66 上りデータ再開判断部

Claims (1)

  1. 送信すべき1以上の制御メッセージを生成し、
    前記1以上の制御メッセージを多重して制御メッセージブロックを生成して、トランスポートチャネルで伝送される制御信号を生成する、
    工程を含む制御信号生成方法であって、
    前記制御メッセージブロックは、前記多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに応じて可変長であり、
    前記制御信号には、前記多重される制御メッセージの数および/または前記各制御メッセージのサイズに関する情報は含めない、
    ことを特徴とする制御信号の生成方法。
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