JP2010109468A - 復号器、メモリコントローラおよび半導体メモリ装置 - Google Patents

復号器、メモリコントローラおよび半導体メモリ装置 Download PDF

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健次 櫻田
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Abstract

【課題】信頼性の高い復号処理を行う復号器、前記復号器を有するメモリコントローラ、および前記復号器を有する半導体メモリ装置を実現する。
【解決手段】確率に基づく反復計算により符号化されたデータの復号を行う復号器1であって、反復計算において、対数事後確率比Pb(i)の対数外部値比αの符号が全て同一で、かつ対数尤度比LLRと異なる第1の場合、または、対数事後確率比Pb(i)の過半数の対数外部値比αの符号が対数尤度比LLRと異なる第2の場合に、一時推定語の符号を反転する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、符号化されたデジタルデータを復号する復号器、前記復号器を有するメモリコントローラ、および前記復号器を有する半導体メモリ装置に関し、特に確率に基づく反復計算による復号を行う復号器、前記復号器を有するメモリコントローラ、および前記復号器を有する半導体メモリ装置に関する。
移動体通信やWLAN等の通信分野、地上波または衛星デジタル放送等の放送分野における高速データ送受信のために、および半導体メモリ等のストレージ分野での高密度記録のために、デジタルデータの誤り訂正符号に関する開発が盛んに行われている。
誤り訂正符号は、代数系の誤り訂正方式と確率に基づく反復計算による誤り訂正方式とに大別できる。そして、後者に属する低密度パリティ検査符号(Low Density Parity Check codes、以下、「LDPC符号」という。)が、近年、特に注目されている。LDPC符号は、R. G. Gallagerにより、1963年に最初に提案されたものである。その後、符号長を長くしていくに従って、符号性能の理論的限界である、いわゆるシャノン (C. E. Shannon) の通信路符号化定理によって与えられるシャノン限界に迫る優れた性能が報告されている。
ここで、NAND型フラッシュメモリ部を有する半導体メモリ装置においては、メモリセルの電荷蓄積層に注入した電荷をその電荷量に応じてデジタルビット情報として用いる。そして、データ書き換えはブロックと呼ぶ複数のメモリセル単位で消去することにより簡単な構造で高密度化を実現している。メモリセルには不良が発生することがある。しかし、半導体メモリ装置のメモリコントローラがメモリセルをブロック毎に管理し置き換え処理を行うカラムリダンダンシー技術を用いることにより、セル不良を含む半導体メモリ装置であっても、信頼性の高いストレージデバイスとして利用することが可能となっている。しかしながら、回路微細化につれて、ブロック単位で管理可能な不良ではなく、カラム不良と呼ばれるビット線に起因する不良の発生が顕在化しつつある。カラム不良が発生した場合、影響は同一ビット線を共有する全てのメモリセル、すなわち複数のブロックに属するメモリセルにおよぶ。特に、カラム不良が後天的に発生した場合、つまり、半導体メモリ装置の出荷後に発生した場合には、メモリコントローラによるカラムリダンダンシー技術を用いても対処は困難で、信頼性の高い復号処理を行うことが容易ではない。
一方、デジタルテレビ放送等では、外符号としてBCH符号を、内符号としてLDPC符号を用いた連接符号を用いた誤り訂正方式が定められている。しかし、伝送路において、半導体メモリのカラム不良と同様の復号困難な障害が発生することがある。するとテレビジョン受信機の復号器が信頼性の高い復号を行うことができないために、ノイズの多い画面となったり、いわゆるフレーム落ちが連続して発生してしまったりする。
なお、特開2006−33720号公報には、インターリブ処理が介在するターボ復号装置においては、誤り検出結果に応じて、対数尤度比を補正する補正部を有する復号装置が開示されている。
電波法(昭和二十五年法律第百三十一号)第三十八条の規定に基づく標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式、別表第三十九号 特開2006−33720号公報
上記事情に鑑みて、本発明はなされたものであり、本発明は信頼性の高い復号処理を行う復号器、前記復号器を有するメモリコントローラ、および前記復号器を有する半導体メモリ装置を実現することを目的とする。
本願発明の一態様の復号器は、確率に基づく反復計算により符号化されたデータの復号を行う復号器であって、前記反復計算において、対数事後確率比の対数外部値比の符号が全て同一で、かつ対数尤度比と異なる第1の場合、または前記対数事後確率比の過半数の対数外部値比の符号が対数尤度比と異なる第2の場合に、一時推定語の符号を反転することを特徴とする復号器である。
また、本願発明の別の一態様のメモリコントローラは、確率に基づく反復計算により符号化されたデータの復号を行う復号器であって、前記反復計算において、対数事後確率比の対数外部値比の符号が全て同一で、かつ対数尤度比と異なる第1の場合、または前記対数事後確率比の過半数の対数外部値比の符号が対数尤度比と異なる第2の場合に、一時推定語の符号を反転することを特徴とする復号器を有する。
さらに、本願発明の別の一態様の半導体メモリ装置は、確率に基づく反復計算により符号化されたデータの復号を行う復号器であって、前記反復計算において、対数事後確率比の対数外部値比の符号が全て同一で、かつ対数尤度比と異なる第1の場合、または前記対数事後確率比の過半数の対数外部値比の符号が対数尤度比と異なる第2の場合に、一時推定語の符号を反転することを特徴とする復号器を有することを特徴とする。
本発明によれば、信頼性の高い復号処理を行う復号器、前記復号器を有するメモリコントローラ、および前記復号器を有する半導体メモリ装置を実現することができる。
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
最初に、図1を用いて本発明の第1の実施の形態の復号器1、復号器1を有するメモリコントローラ2および復号器1を有する半導体メモリ装置であるメモリカード3の概略構成を説明する。図1は、本実施の形態のメモリカードの概略構成を示す構成図である。
図1に示すように、メモリカード3はパソコンまたはデジタルカメラ等のホスト4から受信したデータを記憶し、記憶したデータをホスト4に送信する記憶媒体である。メモリカード3は、半導体メモリ部(以下、単に「メモリ部」ともいう。)13と、復号器1を具備したメモリコントローラ2とを有する。メモリ部13は、NAND型フラッシュメモリから構成されており、単位セルである多数のメモリセル13Dが、ビット線13E等で接続された構造を有する。
そして、メモリコントローラ2は、バス17を介して接続された、ROM10と、CPUコア11と、RAM18と、ホスト I/F(インターフェイス)14と、誤り訂正(ECC:Error Correcting Code)部15と、NAND I/F(インターフェイス)16とを有する。
メモリコントローラ2は、CPUコア11を用いて、ホスト I/F14を介してホスト4とのデータ送受信を、NAND I/F16を介してメモリ部13とのデータ送受信を行う。またメモリコントローラ2は、書き換え回数の制限を含めたメモリ部13のアドレス管理をCPUコア11で実行されるFW(Firm Ware)で実現している。また、ホスト4からのコマンド入力に応じたメモリカード3全体の制御もFWで実行される。ROM10には、メモリカード3の制御プログラム等が格納されており、RAM18には、アドレス管理で必要となるアドレス変換デーブルおよび異常回路の情報等が記憶される。
ECC部15は、データ記憶時に誤り訂正符号を生成し付与する符号化器12と、データ読み出し時に、読み出された符号化データを復号する復号器1とを有する。本実施の形態のECC部15は、確率に基づく反復計算により復号処理される誤り訂正符号であるLDPC符号を用いる。後に詳述するが、LDPC符号により符号化されたデータの復号処理においては、最初にデータの確からしさを示す対数尤度比の初期値が算出される。そして、対数尤度比の初期値をもとに、確率に基づく反復計算によりにより誤り訂正処理が行われる。
次に、図2、図3および図4を用いて、LDPC符号について説明する。図2は、対数尤度比を説明するための説明図であり、図3はLDPC符号における反復復号について説明するための図であり、図3(A)は、パリティ検査行列Hの例を示しており、図3(B)は、パリティ検査行列Hに対応するタナーグラフGであり、図4(A)から図4(D)は、タナーグラフGの一部を示している図である。
最初に図2を用いて、対数尤度比(Log Likelihood Ratio 以下、「LLR」ともいい、記号「λ」で表示する。)について説明する。図2に示すように、数直線上で、ビット「0」に対応するマッピング点を「D」とし、ビット「1」に対応するマッピング点を「−D」としたときに、あるメモリセル13Dの閾値電圧から算出されるデータの位置が、「X」であったとする。このときの、対数尤度比λは、以下の(式1)を用いて計算される。
λ=−(D−X)+(−D−X) ・・(式1)
ここで、(式1)より明らかなように、対数尤度比λの絶対値|λ|を信頼度といい、信頼度が、Mx、に近いほど信頼性が高く、反対に、信頼度が0に近いほど信頼性が低いことを意味する。なお、後述のように、対数尤度比λは、対数尤度比テーブルを用いて算出してもよい。
次に、図3および図4を用いて、LDPC符号における確率に基づく反復計算について説明する。
図3に示すように、LDPC符号における反復計算は、パリティ検査行列Hに対応する2部グラフであるタナーグラフを用いると分かりやすい。図3において、タナーグラフGのノードは、変数ノードとチェックノードとの2種類に分類される。変数ノードは行列Hの列に対応し、チェックノードは行列Hの行に対応している。そして行列Hの要素の中で、「1」であるノード間をエッジで結ぶことによりタナーグラフGが構成されている。
LDPC符号の復号処理はタナーグラフのエッジに割り当てられた対数尤度比情報をノードにおいて反復的に更新することで実行される。対数尤度比情報には、チェックノードから変数ノードへの対数尤度比情報(以下、記号「α」で表示する。)と、変数ノードからチェックノードへの対数尤度比情報(以下、「β」で表示する。)の2種類が存在する。LDPC符号の復号処理では、変数ノード処理とチェックノード処理とを1回ずつ実行した単位のことを1イタレーション処理と呼び、復号処理はイタレーション処理を繰り返す反復処理により行われる。
変数ノードおよびチェックノードにおける対数尤度比情報更新アルゴリズム、すなわち、メッセージ伝達アルゴリズムについては、Sum-Productアルゴリズム、Min-Sumアルゴリズム等の方法が知られている。ここでは対数尤度比情報更新アルゴリズムとして、比較的計算量の少ないMin-Sumアルゴリズムについて説明する。
最初に、図4(A)および図4(B)を用いて、変数ノード処理について説明する。図4(A)および図4(B)は、図3(B)のタナーグラフにおいて、変数ノード3に関係する部分を抜き出した図である。
ある変数ノード、例えば変数ノード3、に対応する符号語ビットの受信時の対数尤度比(Log Likelihood Ratio : 以下、「LLR」といい、記号「λ」で表示する。)、をλ(3)とし、この変数ノード3へのチェックノードからの対数尤度比情報を、α(j、3)とする。ここで、jは変数ノード3に接続しているチェックノード番号を示し、図3(B)に示したタナーグラフGでは「1」および「2」に該当する。
変数ノード3は、α(1、3)に対応するエッジのチェックノードすなわち、チェックノード1に対して、以下の(式1)で表される計算を行う。
β(3、1)= λ(3)+α(2、3) ・・・(式2)
同様に、ノード番号jのチェックノードに対して、以下の(式3)で表される計算を行う。
β(3、j)= λ(3)+Σα(k、3) ・・・(式3)
ここで、Σは変数ノード3に接続しているチェックノードの中で、k=j以外の総和を意味する。
以上の計算を全ての変数ノードに対して行い、以下の(式4)で表されるβ(i、j)を計算する。なお、ここで、符号長をN、ノード番号を、iとすると、i=1〜Nである。また、Σは変数ノードiに接続しているチェックノードの中で、k=j以外の総和を意味する。
β(i、j)= λ(i)+Σα(k、i) ・・・(式4)
次に、図4(C)および図4(D)を用いて、チェックノード処理について説明する。図4(C)および図4(D)は、図3(B)のタナーグラフにおいて、チェックノード1に関係する部分を抜き出した図である。
あるチェックノード、例えばチェックノード1、へのメッセージである対数尤度比情報を、β(k、1)としたとき、このチェックノードはβ(1、1)に対応するエッジの変数ノードである変数ノード1に対して以下の(式5)で表されるα(1、1)を計算する。
α(1、1)=sign(Πβ(m、1))×min(|β(m、1)|) ・・・(式5)
ただし、kはこのチェックノード1に接続されている変数ノード番号であり図3(B)の例では、「1」、「2」、「3」である。そして、mは「2」から「3」の中から選択される。ここで、sign(Πβ(m、1))は、β(m、1)を、m=2から3、まで乗算した結果の符合(「+1」あるいは「−1」)を意味する。また、|β(m、1)|は、β(m、1)の絶対値であり、minは複数の|β(m、1)|の中から最小値を選択する関数である。
同様にして、α(1、i)についても、以下の(式6)を使って算出する。
α(1、i)=sign(Πβ(m、1))×min{|β(m、1)|} ・・・(式6)
ただし、iはチェックノード1に接続している変数ノード番号であり、図3(B)のタナーグラフの例では、「1」、「2」、「3」である。また、mはチェックノード1に接続した変数ノードの中で、m=i、以外とする。
以上の計算を全てのチェックノードに対して行い、α(j、i)を以下の(式7)を使って計算する。
α(j、i)=sign(Πβ(m、j))×min(|β(m、j)|) ・・・(式7)
ただし、mはチェックノードjに接続した変数ノードの中で、m=i、以外とする。
そして、反復計算では、以上に示した変数ノード処理とチェックノード処理とを1回ずつ実行した1イタレーション処理毎に、以下の(式7)によって、対数事後確率比Pb(i)を求める。
Pb(i)=λ(i)+Σα(k、i) ・・・(式7)
ここで、i=1〜Nであり、Nは符号長であり、Σは変数ノードiに接続された全ての和であり、αは対数外部値比である。
この事後確率Pbをもとにビット判定、すなわち、当該ビットの一時推定語が、「0」または「1」のいずれであるかが推定される。そして、この一時推定語を使用して、LDPC符号のパリティチェックを行い、誤りないことが確認された時点で反復処理を終了する。
ここで、図5は、本実施の形態の復号器1の基本構成を示す構成図である。LLR生成器20はメモリセル13Dの閾値電圧データから尤度比テーブル21をもとに、ビット毎のLLR初期値を生成する。LLR生成器20は(式1)の計算を、LDPC符号のN個の全ビットに対して計算し、λ(j) : j=1〜N、を得る。λ(j)が、LLRである。LLRは、LDPC復号器22およびLDPCパリティチェック器23において、イタレーション処理が行われ、誤りないことが確認された時点で復号データが出力される。そして、LDPC制御部25は、後述するように、LDPC復号器22およびLLR更新器24を制御する。なお、LLR制御部25は、独立した部ではなく、LDPC復号器22またはLLR更新器24の一部であってもよい。
図6は、4値記憶メモリセルの場合の閾値電圧データに対応した尤度比テーブルのイメージ図である。図6に示すように、上段の閾値電圧分布に従った誤り率から算出された1と0の確率の対数尤度比が下段に示した尤度比テーブル21に格納されている。
例えば、2値記録セルの場合には、確率密度関数P(x)とすると、λ== P(1)/P(0) で算出されるが、さらに閾値電圧の所定の範囲毎に代表値を算出して尤度比テーブル21に格納される。ここで、P(x)は確率密度関数であり、P(0)は0である確率、P(1)は1である確立である。
4値記録セルにおいて、図6に示す確率密度関数P(x)の場合には、Higherビットの(1の確率)/(0の確率)は、(P1(x)+P4(x))/(P2(x)+P3(x))で、Lowerビットの(1の確率)/(0の確率)は、(P1(x)+P2(x))/(P3(x)+P4(x))で、計算される。
例えば図6において閾値電圧がV1の場合、HigherビットのLLRは−10、LowerビッのLLRは30となる。
ここで、図7は、メモリ部13の構成を示した構成図である。複数のメモリセル13Dにより、ひとつのブロック13Bを構成しているが、ビット線13Eは複数のブロック13Bにまたがって配線されている。このため、ビット線13Eの不良、例えば、ショート不良またはオープン不良が発生すると、複数のブロック13Bに属する複数のメモリセル13Dに記憶されていたデータが影響を受ける。例えば、図8に示すように、カラム不良発生時は、閾値電圧分布が正常の閾値電圧分布と全く異なる。このため、尤度比テーブルから入力されるLLR初期値λが、真のLLR、と大きくかけ離れる。この異常LLRを用いて、反復計算を行うとLDPC符号の復号特性が低下してしまう。すなわち、カラム不良等の対数尤度比λに沿わない誤りが発生したとききには、復号器は、復号処理の反復計算(イタレーション)回数が増えたり、誤訂正を行ったりしてしまう。
例えば、LLRが負の大きな値を取るとききに、対数外部値比αの総和の絶対値がLLRの絶対値より小さいと、対数事後確率比の符号を反転させることができない。あるいは、全てのαが正の値を取っても、αの絶対値が小さいとαの総和の絶対値がLLRの絶対値を超えることができない。このため、誤り訂正を行うためめの反復計算回数が増えてしまったり、最終的なLDPC符号による復号結果も誤訂正してしまったりすることがある。
これに対して、本実施の形態の復号器1では、反復計算において、対数事後確率比の対数外部値比の符号が全て同一で、かつ対数尤度比と異なる場合に、LDPC復号器22を制御して一時推定語の符号を反転するLDPC制御部25を有する。さらに、LDPC制御部25は、LLR更新器24を制御して、次回の反復計算のときに、前記対数尤度比の絶対値、すなわち、信頼度を減じて、例えば0とする。
ここで、図9を用いて、本実施の形態の復号器1の動作の流れについて説明する。図9は本実施の形態の復号器の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<ステップS1> データ受信
復号器1は、メモリ部13に記憶されていた符号化データを受信する。
<ステップS2> LLR初期値生成
LLR生成器20は、尤度比テーブル21をもとに、LLR初期値を生成する。
<ステップS3> LLR、対数外部値比算出
LDPC復号器22は、LLRと対数外部値比とを算出し、対数事後確率比Pbを算出する。
<ステップS4> 対数外部値比判定によるカラム異常検出
LDPC復号器22のLLR制御部25は、対数外部値比αの符号が全て同一、すなわち、全て正または全て負であり、かつ、LLRの符号と反対の場合、このメモリセル13Dは異常、例えば、カラム不良であると判定する。
<ステップS5> 一時推定語の符号反転
LDPC制御部25は、メモリセル13Dが異常と判定した場合(S4:Yes)には、一時推定語の符号を反転する。すなわち、一時推定語が0だった場合には1とし、1だった場合には0とする。
<ステップS6> パリティチェック
LDPCパリティチェック器23は、一時推定語を用いてパリティチェックを行う。
<ステップS7> パリティチェック
LDPCパリティチェック器23は、パリティチェックの結果、誤りがないことが確認された場合(Yes)には、復号データをホストI/F14を介してホスト4に出力する。
<ステップS8> LLR更新
パリティチェックの結果、誤りがあった場合(S7:No)、LDPC制御部25は、LLR更新器24を制御して、LLRを0に設定する。すなわち、当該メモリセル13Dに記憶されていたデータは、最も信頼性が低いとする。
そして、復号器1は、S3からのイタレーション処理を繰り返す。なお、所定の回数、イタレーション処理を行っても、パリティチェックの結果、誤りがある場合には、復号器1は、エラーを出力する。
本実施の形態の復号器1は、たとえ、カラム不良が発生しても、LDPC符号の復号特性を向上させることができる。また、復号器1を有するメモリコントローラ2、および、半導体メモリ装置は、NANDフラッシュメモリ装置の誤り訂正をLDPC符号にて行う際に、正常な閾値電圧分布に従わない誤りが発生したときに、LDPC符号の復号特性を向上させることである。また、復号器1は、真チャネルに従わない誤りが発生した場合に、LDPC復号特性を向上させることができると同時に復号反復処理回数を低減させられる。
<第2の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態の復号器、メモリコントローラ、およびメモリカードは、第1の実施の形態の復号器1、メモリコントローラ2、およびメモリカード3と類似しているので、同じ説明は省略する。
ここで、図10を用いて、本実施の形態の復号器の動作の流れについて説明する。図10は本実施の形態の復号器の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<ステップS11〜S13>
第1の実施の形態の復号器1の処理S1〜S3と同じであるので説明は省略する。
<ステップS14> 対数外部値比判定によるカラム異常検出
本実施の形態のLDPC復号器の制御部は、対数外部値比αの過半数の符号が、LLRの符号と反対の場合、このメモリセル13Dは異常、例えば、カラム不良であると判定する。
<ステップS15〜S17>
第1の実施の形態の復号器1の処理S5〜S7と同じであるので説明は省略する。
<ステップS18> LLR更新
パリティチェックの結果、誤りがあった場合(S7:No)、本実施の形態のLDPC制御部は、LLR更新器24を制御して、LLRの信頼性を減じて、信頼性mすなわち、LLRの絶対値を半分にする。すなわち、当該メモリセル13Dに記憶されていたデータは、信頼性が低いとする。
そして、復号器は、S13からのイタレーション処理を繰り返す。なお、所定の回数、イタレーション処理を行っても、パリティチェックの結果、誤りがある場合には、復号器は、エラーを出力する。
本実施の形態の復号器、メモリコントローラおよびメモリカードは、第1の実施の形態の復号器1、メモリコントローラ2およびメモリカード3と同様の効果を有する。
なお、第1の実施の形態の復号器1の対数外部値比判定によるカラム異常検出ステップS4処理と、第2の実施の形態の復号器の対数外部値比判定によるカラム異常検出ステップS14と処理は、互いに入れ替えても同様の効果を得ることができる。また、第1の実施の形態の復号器1のLLR更新ステップS8処理と、第2の実施の形態のLLR更新ステップS18処理とは、互いに入れ替えても同様の効果を得ることができる。
また、以上の説明では、LLR更新ステップにおいて、LLRの信頼度を減ずる場合、信頼度を0にする場合および半分にする場合を例示したが、これに限られるものではなく、1/4または1/10等としてもよい。
また、ホスト4と接続されるメモリカード3からなるメモリシステムを例に説明したが、メモリシステムとしては、ホスト4の内部に収納され、ホスト4の起動データ等を記憶する、いわゆるエンベデッドタイプのNAND型フラッシュメモリ装置等でもメモリカード3等と同じ効果を得ることができる。さらには、符号化データの復号を確率に基づく反復計算により行う復号器であれば、デジタルテレビ放送受信機等の復号器でも半導体メモリシステムと同じ効果を得ることができる。
また、確率に基づく反復計算により符号化されたデータの復号であれば、Sum-product復号に限らず、min-sum復号や、正規化min-sum復号においても、同様の効果を得ることができる。
上記のように、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
第1の実施の形態のメモリカードの概略構成を示す構成図である。 LDPC符号における対数尤度比を説明するための図である。 LDPC符号における反復復号について説明するための図である。 タナーグラフGの一部を示している図である。 第1の実施の形態の復号器の構成を示す構成図である。 4値記憶メモリセルの場合の閾値電圧データに対応した尤度比テーブルのイメージ図である。 メモリ部の構成を示した構成図である。 4値記憶メモリセルにおいてカラム不良が発生した場合の閾値電圧分布のイメージ図である。 第1の実施の形態の復号器の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態の復号器の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…復号器
2…メモリコントローラ
3…メモリカード
4…ホスト
11…CPUコア
11…符号化器
13…メモリ部
13B…ブロック
13D…メモリセル
13E…ビット線
15…ECC部
17…バス
20…LLR生成器
21…尤度比テーブル
22…LDPC復号器
23…LDPCパリティチェック器
24…LLR更新器
25…LDPC制御部

Claims (5)

  1. 符号化データの復号を確率に基づく反復計算により行う復号器であって、
    前記反復計算において、対数事後確率比の対数外部値比の符号が全て同一で、かつ対数尤度比と異なる第1の場合、または、前記対数事後確率比の過半数の対数外部値比の符号が対数尤度比と異なる第2の場合に、一時推定語の符号を反転することを特徴とする復号器。
  2. 前記第1の場合または前記第2の場合に、次回の反復計算のときに、前記対数尤度比の信頼度を減ずることを特徴とする復号器。
  3. 前記データがLDPC符号により符号化されたデータであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の復号器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の復号器を有することを特徴とするメモリコントローラ。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の復号器と、NAND型フラッシュメモリ部とを有することを特徴とする半導体メモリ装置。
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