JP2010104718A - Actuator, and electric toothbrush using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電動歯ブラシ或いは電動音波歯ブラシ等に用いられるアクチュエータに関する。 The present invention relates to an actuator used for an electric toothbrush or an electric sonic toothbrush.
従来、電動音波歯ブラシを含む電動歯ブラシでは、往復直線運動により、歯と歯茎の境界部分に斜め(約45度の角度)に当てて左右に振動するバス磨き用の歯ブラシと、軸回りの所定角度範囲で往復(正逆)回転運動して、歯茎から歯に向かって回転させるように動くローリング磨き用の歯ブラシが知られている。 Conventionally, in electric toothbrushes including electric sonic toothbrushes, toothbrushes for bath polishing that vibrate left and right diagonally (about 45 degrees angle) at the boundary between teeth and gums by reciprocating linear motion, and a predetermined angle around the axis There is known a toothbrush for rolling brush that reciprocates (forward and reverse) in a range and moves so as to rotate from a gum toward a tooth.
これら歯ブラシの駆動には、通常の軸回り回転を行う回転式DCモータの回転を、運動方向変換機構を介して直線往復運動又は往復回転運動する構造が多く用いられている。また、この構造以外にも、リニア駆動アクチュエータにより歯ブラシを往復直線運動する構造又は、アクチュエータの振動によって駆動源とは別体の共振振動機構を共振させて歯ブラシを往復回転運動する構造が知られている。 For driving these toothbrushes, a structure in which rotation of a rotary DC motor that rotates around a normal axis is linearly reciprocated or reciprocated via a motion direction conversion mechanism is often used. In addition to this structure, a structure in which the toothbrush is reciprocated linearly by a linear drive actuator, or a structure in which the toothbrush is reciprocally rotated by resonating a resonance vibration mechanism separate from the drive source by the vibration of the actuator is known. Yes.
リニア駆動アクチュエータにより歯ブラシを往復直線運動させる構造は、特許文献1に示すように、リニア駆動アクチュエータによって、歯ブラシ部に直結する出力軸の軸方向の往復振動を直接発生させてバス磨きを実現している。この構造では、運動変換機構による動力ロスがなく、また高速な振動を行わせることができるものとなっている。
As shown in
また、アクチュエータと、駆動源とは別体の共振振動機構とを有する構造は、特許文献2に示すように、電磁石及び永久磁石を備える駆動手段によって、レバーアームを備える共振振動機構を励振して、歯ブラシ部に同軸で直結するレバーアームを首振り運動させてローリング磨きを実現している。
ところで、電動歯ブラシでは、ローリング磨きを実現できるとともに、ローリング磨き用歯ブラシを駆動させる駆動部分が収容される柄の部分を極力細くしたいため、歯ブラシの駆動部分の小型化が望まれている。 By the way, in an electric toothbrush, while rolling rolling can be implement | achieved and it wants to make the part of the handle | strain in which the drive part which drives the toothbrush for rolling polishing accommodated as much as possible, size reduction of the drive part of a toothbrush is desired.
しかしながら、通常の軸回り回転するモータを用いローリング磨きを実現するためには、モータとは別に当該モータの回転を往復回転運動に変換するための運動方向変換機構が必要となる。また、特許文献1のようリニア駆動アクチュエータを用いローリング磨きを実現するためには、リニア駆動アクチュエータとは別にトルク発生機構(駆動源)が必要となる。
However, in order to realize rolling polishing by using a motor that rotates around a normal axis, a motion direction conversion mechanism for converting the rotation of the motor into a reciprocating rotational motion is required in addition to the motor. Further, in order to realize rolling polishing using a linear drive actuator as in
また、特許文献2に示す構造では、駆動源とともに、駆動源とは別の共振振動機構が必要となる。 In the structure shown in Patent Document 2, a resonance vibration mechanism different from the drive source is required together with the drive source.
したがって、従来の構造では、モータ或いはリニア駆動アクチュエータを電動歯ブラシの駆動源としてみた場合、駆動源に加えて、駆動源とは別の運動方向変換機構又はトルク発生機構又は共振振動機構の配置スペースを確保する必要があるので、歯ブラシの小型化には困難であるという問題がある。 Therefore, in the conventional structure, when a motor or a linear drive actuator is viewed as a drive source for an electric toothbrush, in addition to the drive source, there is a space for arranging a movement direction conversion mechanism, a torque generation mechanism, or a resonance vibration mechanism that is different from the drive source. Since it is necessary to ensure, there exists a problem that it is difficult to miniaturize a toothbrush.
さらに、歯ブラシの駆動部分として、モータなどのアクチュエータとは別体の運動方向変換機構といった駆動伝達機構を備える場合、駆動伝達機構では、騒音発生の恐れ及び伝達される動力ロスの発生による効率悪化の恐れがあり、これらの対策も考慮する必要がある。 Furthermore, when a drive transmission mechanism such as a movement direction conversion mechanism separate from an actuator such as a motor is provided as a drive part of the toothbrush, the drive transmission mechanism may cause noise generation and efficiency deterioration due to generation of transmitted power loss. There is a fear, and it is necessary to consider these measures.
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、電動歯ブラシ等の往復回転運動を、駆動源とは別体の駆動伝達機構を用いることなく実現できる、小型化のアクチュエータ及び電動歯ブラシを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and provides a miniaturized actuator and an electric toothbrush that can realize reciprocating rotational movement of an electric toothbrush or the like without using a drive transmission mechanism separate from a drive source. For the purpose.
本発明のアクチュエータは、永久磁石を有する可動体と、前記永久磁石を周回し、前記永久磁石において極の異なる磁極面からそれぞれ所定間隔を空けて対向する内周部を有するコイル及び前記コイルの外周部を覆うアウターヨークを有し、弾性支持部を介して前記可動体を可動自在に支持する固定体と、前記可動体の共振周波数に略等しい周波数の交流を前記コイルに供給する交流供給部とを備える構成を採る。 An actuator according to the present invention includes a movable body having a permanent magnet, a coil having an inner periphery that circulates around the permanent magnet and faces each other with a predetermined interval from a magnetic pole surface having a different pole in the permanent magnet, and an outer periphery of the coil A stationary body having an outer yoke that covers the portion, and movably supporting the movable body via an elastic support section; and an AC supply section that supplies an alternating current having a frequency substantially equal to the resonance frequency of the movable body to the coil. The structure provided with is taken.
本発明の電動歯ブラシは、上記構成のアクチュエータと、前記アクチュエータの出力軸に、当該出力軸と同一軸心上で連結され、頭部に軸方向と直交して設けられた毛束部を備える歯ブラシ部とを有する構成を採る。 An electric toothbrush of the present invention includes an actuator having the above-described configuration, and a toothbrush including a bristle bundle portion that is connected to the output shaft of the actuator on the same axis as the output shaft, and is provided on the head perpendicular to the axial direction. The structure which has a part is taken.
電動歯ブラシ等の往復回転運動を、駆動源とは別体の駆動伝達機構を用いることなく達成できるので、小型化のアクチュエータ及び電動歯ブラシを実現できる。 Since the reciprocating rotational motion of the electric toothbrush can be achieved without using a drive transmission mechanism that is separate from the drive source, a miniaturized actuator and electric toothbrush can be realized.
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ100を示す斜視図であり、図2は、同アクチュエータ100の要部分解斜視図である。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a perspective view showing an
図1及び図2に示すアクチュエータ100は、固定体110と、可動体120と、固定体110に可動体120を可動自在に支持する弾性部材(弾性支持部)130と、交流供給部140とを有する。
The
アクチュエータ100では、弾性部材130を介して固定体110に可動自在に支持される可動体120(図2参照)の可動によって、可動体120(図2参照)の出力軸である回転往復伝達シャフト(以下、「シャフト」という)125が、所定の角度範囲内で正逆方向(図1の矢印方向)に回転し、回転往復振動として外部に出力する。
In the
図2に示すように、固定体110は、基台(ベースプレート)112と、支持壁部114、116と、アウターヨーク150と、アウターヨーク150に取り付けられるコイル160とを有する。一方、可動体120は、マグネット(永久磁石)170と、弾性部材130を介して支持壁部114、116に支持され、且つ、マグネット170を保持するマグネット保持部124と、シャフト125、126とを有する。
As shown in FIG. 2, the
固定体110では、アウターヨーク150内において、コイル160の内側のエアギャップ内に、可動体120のマグネット170が配置されている。アクチュエータ100では、コイル160に交流供給部140から交流電源(交流電圧)が入力されることによって可動体120は共振状態で駆動する。
In the
具体的に、固定体110では、基台112は、可動体120のシャフト125の延在方向に沿って長い矩形板状をなし、ここでは非磁性体により形成されている。
Specifically, in the
基台112の表面の上方には、可動体120のマグネット170が配置され、このマグネット170を周回して、コイル160が、その外周部で、断面U字状(コ字状も含む)のアウターヨーク150の対向する内壁面に取り付けられた状態で配置されている。
Above the surface of the
また、基台112には、長手方向で離間する端辺部から支持壁部114、116が立設されている。
Further,
支持壁部114、116は、可動体120のシャフト125、126が挿通する開口部114a、116aを有する。支持壁部114、116は、開口部114a、116aにそれぞれシャフト126、125を回動自在に挿通させた状態で、弾性部材130を介して可動体120を可動自在に支持している。
The
支持壁部114、116は、弾性部材130とともに、通常状態では、可動体120を、略水平方向(基台112と略平行)に保持する。なお、開口部114a、116aには、シャフト125、126は、遊びが有る状態で挿通されてもよい。
The
弾性部材130は、支持壁部114、116の対向領域において、可動体120のマグネット170を、左右前後方向に変位自在に支持する。
The
ここでは、弾性部材130は、支持壁部114、116どうしで対向する面の上端部分において略水平に、対向方向に突出して設けられた板状のジグザグバネからなる。つまり、弾性部材130は、一端部から他端部側に向かって細帯状の金属板が一方の幅方向に延びて他方の幅方向に折り返すことを繰り返してジグザグに形成されており、弾性部材130自体は一端部と他端部とを固定するとねじり方向に伸縮自在となっている。
Here, the
このように構成された弾性部材130では、一端部は支持壁部114、116のインサート成形により取り付けられており、他端部は、マグネット170を保持するマグネット保持部124に取り付けられている。これにより、支持壁部114、116は、弾性部材130を介して、基台112とアウターヨーク150とで囲まれる領域内において、可動体120をシャフト125、126の軸を中心にねじり方向に可動自在に支持する。
In the
図3は、アクチュエータ100における要部構成を示す概略断面図である。なお、図3では、アクチュエータ100の磁気回路として、マグネット170による磁束の流れを白抜き矢印で示す。
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing the main configuration of the
アウターヨーク150は、ここでは、断面略U字状をなし、板状の磁性体を折曲することで形成されている。アウターヨーク150は、矩形板状のヨーク中央部151と、ヨーク中央部151の両側辺部からそれぞれ垂下され、互いに対向する側壁部152、153とを有する。
Here, the
ここでは、アウターヨーク150は、基台112及び支持壁部114、116の上方から被せて、可動体120のマグネット170及びマグネット保持部124を覆う。アウターヨーク150は、基台112によって両側壁部152、153の先端部の開口を閉塞され、基台112及び支持壁部114、116とともに可動体120を収容する箱体を形成している。
Here, the
アウターヨーク150の対向する側壁部152、153の内壁面152a、153aには、エアギャップを介して可動体120のマグネット170の周囲を囲むように巻回されたコイル160が固定されている。
A
コイル160は、ここでは、ボイスコイルであり、外径部分をアウターヨーク150の両側壁部152、153の内壁面152a、153aに固定して、内径より内側には、内周部分からエアギャップを介してマグネット170が位置するように配置されている。すなわち、コイル160の内周部は、マグネット170において極の異なる磁極面を含む外周面から、それぞれ所定間隔を空けて対向している。
Here, the
また、コイル160は、アウターヨーク150の側壁部152、153間内において、アウターヨーク150のヨーク中央部151及び基台112と、シャフト125と略直交する方向に延在する軸を中心にコイル線を巻回して形成された角筒状をなしている。
The
このコイル160は、アウターヨークの側壁部152、153の内壁面において、ヨーク中央部151側に取り付けられ、マグネット170において互いに異なる磁極(磁極面170a、170b)と対向する位置に配置している。
The
コイル160の内側にエアギャップを介して配置されたマグネット(永久磁石)170は、アウターヨーク150の延在方向に沿って長い磁極面170a、170bを有する直方体である。ここでは、マグネット170は、支持壁部114、116により弾性部材130を介して可動自在に支持されたマグネット保持部124によって、コイル160の内径より内側のエアギャップ内で回動自在に保持されている。
A magnet (permanent magnet) 170 disposed inside the
なお、マグネット保持部124は、図2及び図3に示すように、側面視コ字状に形成され、マグネット170を載置する矩形板状の底板部124aと、底板部124aの長手方向(シャフト125の延在方向)で離間する端部で立設された前壁部124b、後壁部124cとを有する。
2 and 3, the
また、マグネット保持部124は、ここでは非磁性体で構成されており、前壁部124bには、シャフト125が直交して取り付けられ、後壁部124cには、シャフト126がシャフト125と同軸心上に位置するように取り付けられている。つまり、シャフト125は、マグネット170の異なる磁極面170a、170b(図4参照)と略平行に、マグネット170の略中心に沿って配置されている。
Here, the
マグネット保持部124は、マグネット170を、コイル160と、アウターヨーク150のヨーク中央部151の裏面から離間させて、シャフト125、126を軸にねじり方向に回動自在に保持している。なお、可動体120では、マグネット保持部124の前壁部124bとマグネット170との間及び後壁部124cとマグネットとの間に、コイル160がそれぞれに接することなく配置され、コイル160の内側及び外側で可動自在となっている。
The
マグネット保持部124により保持されるマグネット170の磁極面170a、170bは、コイル160を介して、アウターヨークの側壁部152、153における内壁面の全面に渡って向かい合うように配置されている。
The
ここでは、マグネット170のS極側(S磁極面170a)は、アウターヨーク150の側壁部152の内壁面152a側に向かっており、N極(N磁極面170b)側が、アウターヨーク150の側壁部153の内壁面153a側に向かっている。
Here, the S pole side (S
なお、シャフト125は、図1及び図2に示すように、アウターヨーク150の延在方向と同方向で支持壁部116から外方に突出するように設けられている。すなわち、シャフト125は、アクチュエータ100において、マグネット170と側壁部152、153とがコイル160を挟んで向かい合う方向と略直交する方向に突出して設けられている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
このようにシャフト125は、マグネット保持部124の前壁部124bに固定されることによって、可動体120の重心を通る軸線上に位置するように、可動体120に取り付けられた状態となっている。これによりシャフト125は、可動体120の本体を構成するマグネット170及びマグネット保持部124とともに回転往復振動し、その振動を外部に伝達することができる。
As described above, the
なお、アクチュエータ100が電動歯ブラシに用いられる場合、シャフト125には、シャフト125と同一軸心上で、頭部に軸方向と直交して設けられた毛束部を備える歯ブラシ部が連結される。これにより歯ブラシ部はシャフト125と同様の運動、ここでは回転往復振動であるローリングを行うこととなる。
In addition, when the
本実施の形態のアクチュエータ100では、可動体120のイナーシャJ、ねじり方向のバネ定数kspとした場合、可動体120は、固定体110に対して、下記式(1)によって算出される共振周波数で振動する。
In
図3に示すように、固定体110及び可動体120では、アウターヨーク150、マグネット170及びコイル160が、磁気回路を形成する。
As shown in FIG. 3, in the fixed
具体的には、アクチュエータ100は、マグネット170から発生した磁束(白抜き矢印で示す)が、コイル160との間のエアギャップ、アウターヨーク150の側壁部153、ヨーク中央部151、側壁部152、反対側のエアギャップを順に通り、マグネット170の対極へと至る磁気回路を有する。
Specifically, in the
本アクチュエータ100における可動体120は、弾性部材130(図1及び図2参照)を介して固定体110により支持されるバネマス系構造で支持されており、コイル160に可動体120の共振周波数f0に等しい周波数の交流が供給されると、可動体120は共振状態で駆動される。このとき発生する回転往復振動が、可動体120のシャフト125に伝達される。
The
アクチュエータ100は、下記式(2)で示す運動方程式及び下記式(3)で示す回路方程式に基づいて駆動する。
The
次に、アクチュエータ100の具体的な動作について説明する。
Next, a specific operation of the
図4は、本実施の形態1に係るアクチュエータ100の動作を説明するための模式図である。なお、図4(a)では白抜き矢印でマグネット170による磁束の流れを示しているが、図4(b)〜図4(d)では同様の流れであるため、図示省略している。また、図4(a)ではコイル160に交流電圧を供給する交流供給部140を図示しているが、図4(b)〜図4(d)では、図4(a)と同様に図示されるため、省略している。
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining the operation of the
コイル160に交流供給部140から交流が供給されると、フレミングの左手の法則に従い、コイル160には、電磁力による図中矢印F1、F2、F3、F4で示す推力が発生する。これにより、基台112及び支持壁部114、116に弾性部材130を介して可動自在に取り付けられた可動体120には、回転重心を軸中心とした回転力が発生する。
When alternating current is supplied to the
アクチュエータ100の1周期分の動作について説明する。
The operation for one cycle of the
図4(a)に示す向きでコイル160に電流が流れる(この方向を順方向電流と呼ぶ)と、マグネット170のN極面170bに対向するコイル160の対向部分160bには、下向き(基台112側の方向)に推力F1が発生する。一方、マグネット170のS極面170aに対向するコイル160の部分160aには、上向き(アウターヨーク150のヨーク中央部151側の方向)に推力F2が発生する。
When a current flows through the
これにより、固定体110の基台112から立ち上がる支持壁部114、116(図2及び図3参照)に弾性部材130を介して支持された、マグネット170を有する可動体120に回転する力が発生する。可動体120では、マグネット170に、コイル160の推力F1、F2の反作用の力としての推力R1、R2が働く。これにより可動体120は、図4(b)に示す位置となるように反時計回りに可動する。
As a result, a rotating force is generated in the
図4(b)に示す状態のアクチュエータ100では、弾性部材130(図2及び図3参照)の復元力により可動体120を図4(a)の状態に戻す力反力が発生する。図4(b)に示す状態から図4(d)に示す状態までは、コイル160に図4(a)とは逆方向の電流が供給される。これにより、可動体120は、図4(b)の状態から図4(c)の状態までは、弾性部材130の復元力と、矢印F3、F4で示す推力の反作用の力としての推力R3、R4とによって、固定体110に対して時計回りに回転する。また、可動体120は、図4(c)の状態から図4(d)の状態までは、マグネット170に働く矢印F3、F4で示す推力によって、固定体110に対して時計回りに回転する。
In the
図4(d)に示す状態のアクチュエータ100では、弾性部材130の復元力により可動体120を図4(a)の状態に戻す力反力が発生する。図4(d)に示す状態から図4(a)に示す状態を経て図4(b)に示す状態までは、コイル160に順方向電流が供給される。これにより、可動体120は、図4(d)の状態から図4(a)の状態までは、弾性部材130の復元力と、矢印F1、F2で示す推力の反作用の力であり、マグネット170に働く推力R1、R2とによって、固定体110に対して反時計回りに回転する。
In the
また、可動体120は、図4(a)の状態から図4(b)の状態までは、矢印R1、R2で示す推力によって、固定体110に対して反時計回りに回転する。なお、可動体120は、コイル160の内側で、延在するマグネット170の略中心軸線を中心に往復回転振動を行うが、主に、弾性部材130の反力を用いることなく、推力R1〜R4によって、図4に示す示した動作と同様の動作を行うこともできる。
Further, the
次に、図4に示す各状態で可動体120のコイル160に供給される交流電流について簡単に説明する。
Next, the alternating current supplied to the
図5は、本実施の形態のアクチュエータにおいて交流供給部140から可動体120のコイル160に供給される交流の周期を示す図である。
FIG. 5 is a diagram showing the period of alternating current supplied from the alternating
コイルに流れる交流は、図5(a)に示すように周波数f0のパルス波でもよいし、図5(b)に示すように周波数f0の正弦波でもよい。 The alternating current flowing through the coil may be a pulse wave with a frequency f 0 as shown in FIG. 5A or a sine wave with a frequency f 0 as shown in FIG. 5B.
図4(a)の状態では、図5に示す時点t1の順方向の電流が供給され、図4(b)の状態では図5の時点t2で示すように電流の向きが切り替えられ、図4(c)の状態では、図5に示す時点t3の逆方向の電流が供給される。また、図4(d)の状態では、図5の時点t4で示すように電流の向きが切り替えられて、図4(d)の状態では、図5に示す時点t5順方向の電流が供給される。これが1周期分の動作であり、このような動作が繰り返されることで、可動体120は、図4(a)から図4(d)に示す変位動作を繰り返すことによって、回転往復振動する。
In the state of FIG. 4A, the forward current at the time point t1 shown in FIG. 5 is supplied, and in the state of FIG. 4B, the direction of the current is switched as shown at the time point t2 in FIG. In the state (c), a current in the reverse direction at time t3 shown in FIG. 5 is supplied. Further, in the state of FIG. 4D, the direction of current is switched as shown at time t4 in FIG. 5, and in the state of FIG. 4D, current in the forward direction at time t5 shown in FIG. 5 is supplied. The This is an operation for one cycle. By repeating such an operation, the
アクチュエータ100では、可動体120は、回転往復運動つまり回転往復振動を行い、この回転往復振動はシャフト125を介して外部に出力される。シャフト125に、頭部に軸方向と直交して設けられた毛束部を備える歯ブラシ部が連結されている場合、歯ブラシ部は回転往復振動してローリング磨きを行うことができる。
In the
このようにアクチュエータ100は、式(2)、(3)を満たし、式(1)で示す共振周波数を用いた共振現象により駆動する。よって、アクチュエータ100では、共振駆動による定常状態において、消費される電力は負荷トルクによる損失及び摩擦などによる損失だけとなり、低消費電力で駆動、つまり、可動体120を低消費電力で回転往復振動させることができる。以上説明したように、本実施の形態のアクチュエータ100では、電動歯ブラシ等の往復回転運動を、駆動源とは別体の駆動伝達機構を用いることなく実現して小型化を図ることができ、更に、往復回転運動を低消費電力で実現することができる。
As described above, the
また、可動体120は、アウターヨーク150等の大きな構成部材を含まずにマグネット170及びマグネット保持部124により構成している。このため、可動体120の慣性モーメントの大きさは外形に依存せずマグネット170の形状に依存して決定することができる。また、マグネット170は、可動体120において出力軸となるシャフト125の近傍、具体的には、シャフト125の略軸線上に重心が位置するように配置されているため、可動体120のイナーシャを上昇させる要因になりにくい。よって、アクチュエータ100の外形の変更における慣性モーメントの上昇が小さくなるため、設計上の制約がなくなり、アクチュエータ100自体の設計自由度を向上させることができる。
In addition, the
なお、アクチュエータ100を有する電動歯ブラシでも上述した同様の効果を得ることができ、電動歯ブラシ自体の小型化も図ることができる。
The electric toothbrush having the
また、実施の形態1に係るアクチュエータ100の構成では、基台112を非磁性体として説明したが、これに限らず、磁性体としてもよい。この構成について図6を用いて説明する。
In the configuration of the
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータの要部構成を示す概略断面図である。なお、図6では、アクチュエータ100の磁気回路として、マグネット170による磁束の流れを白抜き矢印で示す。
(Embodiment 2)
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view showing the main configuration of the actuator according to Embodiment 2 of the present invention. In FIG. 6, as a magnetic circuit of the
図6に示すアクチュエータ100Aは、アクチュエータ100の構成において非磁性体の基台112を磁性体の基台112Aに代えたものである。よって、アクチュエータ100Aにおいて、その他の構成は、アクチュエータ100と同様の構成であり同符号を付して説明は省略する。
An
アクチュエータ100Aの固定体110Aは、可動体120のマグネット170の周囲を囲むようにエアギャップを介して配置されるコイル160と、コイル160の外周部分を、対向する内壁面152a、153aに固定した磁性体であるアウターヨーク150と、磁性体である基台112Aと有する。
The fixed
すなわち、アクチュエータ100Aでは、可動体120のマグネット170及びマグネット保持部124(図6では底板部124aのみ示す)は、磁性体であるアウターヨーク150及び基台112Aとで囲む構成となっている。なお、アウターヨーク150及び基台112Aの内側に配置され、且つコイル160の内側に配置されたマグネット170は磁極面170a、170bを、アクチュエータ100の構成と同様に、所定間隔を空けて、コイル160の周回方向と交差する方向で、且つ、アウターヨーク150の側壁部152,153に向けて配置されている。
That is, in the
この構成によって、アクチュエータ100Aでは、アクチュエータ100と比較して、マグネット170による磁束の経路が、固定体110Aにおいて2つ形成される。
With this configuration, in the
すなわち、図6に示すアクチュエータ100Aの磁気回路では、マグネット170から発生した磁束(白抜き矢印で示す)は、磁極面170bから、コイル160が配置されるエアギャップを経て、アウターヨーク150の側壁部153に至る。次いで、側壁部153から、ヨーク中央部151と、ヨーク中央部151とは反対側の基台112Aとのそれぞれを通って、側壁部152に至る。そして、磁束は、側壁部152から反対側のエアギャップを順に通って、マグネット170の対極(磁極面170a)へと繋がる。なお、アクチュエータ100Aにおける可動体120の動作はアクチュエータ100と同様であるため説明は省略する。図6では、順方向電流を流した際のコイル160の推力F1、F2と、これらの反作用の力であるマグネット170の推力R1、R2とが示されている。推力R1、R2が発生すると可動体120は推力R1、R2の方向に可動する。電流の向きが変わると、コイル160には、F1,F2とは逆の推力が働き、これによりマグネット170にR1、R2とは逆向きの推力が働き、可動体120は、R1、R2とは逆向きの推力で示す方向に可動する。これら繰り返すことによって、アクチュエータ100Aは、実施の形態1と同様に、可動体120を往復回転振動させる。
That is, in the magnetic circuit of the
このように本実施の形態2のアクチュエータ100Aでは、電動歯ブラシ等の往復回転運動を、駆動源とは別体の駆動伝達機構を用いることなく実現することができる等、アクチュエータ100と同様の作用効果を得ることができる。さらに、アクチュエータ100Aによれば、磁気回路における磁気飽和が緩和されることによって、コイル160に交流供給部140から交流電圧を供給した際に発生する可動体120の推力を上昇させることができる。
As described above, in the
具体的には、アクチュエータ100Aでは、実施の形態1におけるアクチュエータ100の構成と比較して、コイル160が発生する可動体120を可動させるトルクを、約1.25倍上昇させることができる。
Specifically, in
また、本実施の形態2では、可動体120を可動自在に収容した固定体110の外周部分、つまり、磁気回路が、磁性体であるアウターヨーク150と磁性体である基台112Aとによってマグネット170を囲む回路として構成される。
In the second embodiment, the outer periphery of the fixed
つまり、アクチュエータ100Aの外表面を磁性体によって形成するため、アクチュエータ100Aにおいて、基台112A、アウターヨーク150、マグネット170及びコイル160を含む磁気回路の漏れ磁束を抑制することができる。
That is, since the outer surface of the
(実施の形態3)
本実施の形態3に係るアクチュエータの概要は、アクチュエータ100の構成(図2及び図3参照)において、コイル160をアウターヨーク150から外して、基台112側に非磁性体(スペーサ)を介して固定し、且つ、上下逆にした可動体120を、弾性部材130を介して、固定体110に、ねじり方向に回転往復振動可能に取り付けたものである。
(Embodiment 3)
The outline of the actuator according to the third embodiment is as follows. In the configuration of the actuator 100 (see FIGS. 2 and 3), the
図7は、本発明の実施の形態3に係るアクチュエータ100Bを示す外観図であり、図8は、同アクチュエータ100Bの分解斜視図であり、図9は、同アクチュエータ100Bの要部構成を示す概略断面図である。なお、このアクチュエータ100Bは、図1に示す実施の形態1に対応するアクチュエータ100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
FIG. 7 is an external view showing an
アクチュエータ100Bは、図7〜図9に示すようにアウターヨーク150、基台112B、コイル160及び支持壁部114B、116Bを有する固定体110Bと、コイル160の内側(内径部分)にエアギャップを介して配置されるマグネット170を有する可動体120Bと、固定体110Bに可動体120Bを、可動体120Bのシャフト125を中心にねじる方向に往復回転自在に支持する弾性部材130と、交流供給部140(図8及び図9参照)とを有する。
The
固定体110Bでは、基台112Bは、矩形板状の非磁性体により形成された基台本体1121を有する。この基台本体1121の表面には、長手方向で離間する端部に、上方に突出し、支持壁部114B、116Bの下面に形成された凹部に係合する位置決め凸部1122、1123が設けられている。この位置決め凸部1122、1123を介して支持壁部114B、116Bは基台本体1121に位置決めされた位置から立設するように取り付けられている。
In the fixed
また、基台本体1121の表面の中央部分には、環状の取り付け溝部1124が形成されている。この取り付け溝部1124は、コイル160の形状に対応して形成されており、コイル160の筒状部分の内径に対応した内径を有し、且つ、コイル160の筒状部分の厚みよりも若干長い幅の溝となっている。コイル160は、取り付け溝部1124内に位置するように取り付けられている。
An
基台112Bには、上方から断面U字状のアウターヨーク150が、側壁部152、153を、基台112B上のコイル160の外周部分に当接させた状態で、基台112Bの表面と支持壁部114B、116Bとを覆うように取り付けられている。
An
基台112Bに設けられたコイル160の内側、つまり内径部分に、マグネット170が、エアギャップを介して配置されている。
Inside the
マグネット170は、支持壁部114B、116Bに弾性部材130を介して、アウターヨーク150及び基台112Bに囲まれた領域内で、コイル160の内側で回動自在に支持されたマグネット保持部124に保持されている。
The
マグネット170は、異なる磁極面170a、170bがエアギャップを介してコイル160と対向し、且つ、基台112B及びヨーク中央部151から離間する位置で、マグネット保持部124Bに保持されている。
The
マグネット保持部124Bは、マグネット170の上面に固定される上面部124dと、上面部124dの長手方向の端部(前後端部)で垂下された前壁部124b、後壁部124cとを有する。マグネット保持部124Bは、前壁部124b及び後壁部124cのそれぞれに直交して設けられ、且つ、マグネット170の重心位置に沿って配置されたシャフト125、126を、固定体110Bの支持壁部114B、116Bの開口部114a、116aに挿通させている。また、マグネット保持部124Bは、支持壁部114B、116Bに弾性部材130を介して可動自在に取り付けられている。これにより、マグネット170及びマグネット保持部124Bは、マグネット170の周囲に位置するコイル160内において、シャフト125、126を中心にねじり方向に往復回転自在に取り付けられている。なお、弾性部材130は、実施の形態1と同様に、支持壁部114B、116Bに取り付けられている。具体的には、弾性部材130は、支持壁部114、116と同様に形成された支持壁部114B、116Bのそれぞれにおける内側の下辺部にインサート成形によって一体的に取り付けられている。
The
なお、コイル160には、実施の形態1のアクチュエータ100及び実施の形態2のアクチュエータ100Aと同様に、交流電圧の供給を行う交流供給部140によって、振周波数に略等しい周波数の交流が入力される。これにより固定体110Bに弾性部材130によって、シャフト125のねじり方向に可動自在に支持された可動体120Bは、固定体110B内においてコイル160の推力によってマグネット170に発生する反作用の力によって回転往復振動を行う。
In addition, like the
図10は、本発明の実施の形態3に係るアクチュエータ100Bの動作を説明する模式図である。なお、図10(a)では白抜き矢印でマグネット170による磁気回路の磁束の流れを示しているが、図10(b)〜図10(d)では同様の流れであるため、図示省略している。また、図10(a)ではコイル160に交流電圧を供給する交流供給部140を図示しているが、図10(b)〜図10(d)では、図10(a)と同様に磁束の流れは生じているが便宜上省略する。
FIG. 10 is a schematic diagram for explaining the operation of the actuator 100B according to the third embodiment of the present invention. In FIG. 10A, the flow of magnetic flux of the magnetic circuit by the
アクチュエータ100Bには、図10(a)に示すように、マグネット170から発生した磁束(白抜き矢印で示す)が、磁極面170bから、エアギャップG、コイル160、アウターヨーク150の側壁部153、ヨーク中央部151、側壁部152、反対側のエアギャップを順に通り、マグネット170の対極(磁極面170a)へと繋がる磁気回路が形成されている。
As shown in FIG. 10A, the
アクチュエータ100Bでは、コイル160に交流供給部140から交流が供給されると、フレミングの左手の法則に従い、コイル160には、図中矢印F1〜F4で示す推力が発生する。これを受けて、マグネット170には、回転重心であるシャフト125を軸中心とした回転力(推力R1〜R4)が発生し、可動体120は、図4で示すアクチュエータ100の可動体120と同様に、図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)の動作を繰り返し、回転往復振動する。
In the
このようにアクチュエータ100Bは、アクチュエータ100と同様の作用効果を有する。加えて、アクチュエータ100Bでは、組立の際に、コイル160は、基台112Bに取り付けられる。つまり、組立の際に、平板状の基台112Bに、基台112Bの表面に取り付けるため、U字型アウターヨーク150において窪む内側にコイル160を取り付ける場合と比較して取り付け作業を容易に行うことができる。
Thus, the
ここでは、コイル160は、基台112Bの表面に形成された取り付け溝部1124内に位置するように取り付けられるため、コイル160を、基台112Bに位置決めした位置で取り付けることができる。
Here, since the
コイル160自体は、一般的に、コイルの内径を規定する治具にコイル線を巻回していくことによって製作されるため、できあがるコイル160自体の外径寸法の正確な管理は難しい。よって、コイル160をアウターヨーク150内に取り付ける場合、コイル160の外周部分でアウターヨーク150に取り付ける必要があるため、コイル160製作の際に正確な管理を行う必要があり手間がかかる。
Since the
これに対し、本実施の形態では、コイル160は、基台112Bにおいて、内径が規定された取り付け溝部1124内に、直接コイル160を配置することで、コイル160の内周部によって取り付け位置を決めることができる。よって、アクチュエータ100Bによれば、組立性の向上や工数の低減を図ることができる。
On the other hand, in the present embodiment, the position of the
なお、アクチュエータ100Bでは、アクチュエータ100と比較して、主にコイル160の配置構造が異なるが、磁気回路構成は同様であり、実施の形態1のアクチュエータ100と同様の作用効果を得ることができる。特に、アクチュエータ100Bによれば、電動歯ブラシ等の往復回転運動を、駆動源とは別体の駆動伝達機構を用いることなく実現することができる。
The
なお、アクチュエータ100Bにおいて、基台112Bは非磁性体としたが、基台112Bを磁性体としてもよい。この場合、実施の形態2と同様に固定体110Bにおける磁束の経路は、アウターヨーク150の一方の側壁部153からヨーク中央部151及び基台112Bのそれぞれを通って他方の側壁部152に至る経路となり、実施形態2と同様の効果を得ることができる。
In the
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係るアクチュエータ100Cを示す斜視図であり、図12は、同アクチュエータ100Cの要部分解斜視図である。なお、このアクチュエータ100Cは、図1に示す実施の形態1に対応するアクチュエータ100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
(Embodiment 4)
FIG. 11 is a perspective view showing an
実施の形態4に係るアクチュエータ100Cは、図1に示すアクチュエータ100において、シャフト125、126が、軸受190を介して固定体110の支持壁部114、116に挿通させて回転自在に軸支された構成であり、その他の構成は同様である。
In the
すなわち、アクチュエータ100Cは、図11及び図12に示すように、可動体120が備えるシャフト125は、支持壁部116の開口部116aに取り付けられた軸受190に回動自在に挿通されている。このシャフト125は、可動体120の可動運動を伝達して出力するとともに、可動体120を固定体110に軸支させる軸部として機能している。
That is, in the
また、可動体120においてシャフト125と同一軸線上に配置され、シャフト125と逆方向に突出するシャフト126は、支持壁部114の開口部114aに取り付けられた軸受190に回動自在に挿通されている。
In addition, the
このため、アクチュエータ100Cでは、コイル160に交流供給部140から交流が供給された際に、コイル160を備える可動体120は、固定体110に対してシャフト125の軸心を中心に安定して回転往復振動することとなる。
For this reason, in the
このようにアクチュエータ100Cでは、可動体120は、軸受190に挿通されるシャフト125、126を介して、支持壁部114、116に回転方向及び軸方向に自由度を有する状態で回動自在に軸支されている。また、可動体120は、弾性部材130を介して、軸方向への移動を拘束された状態で支持壁部114、116に支持されている。つまり、可動体120は、支持壁部114、116に、シャフト125、126及び軸受190を用いた支軸構造と、弾性部材130を介して回転方向に自由度を確保した状態で固定体110に支持された構造となっており、耐衝撃性に優れた構造となっている。
As described above, in the
よって、アクチュエータ100Cでは、アクチュエータ100と同様の作用効果に加えて、シャフト125、126の回転軸心を固定して安定して回転往復運動することができるとともに、アクチュエータ自体の耐衝撃性を向上させることができる。
Therefore, in addition to the same effects as the
なお、本実施の形態では、アクチュエータ100Cは、実施の形態1に係るアクチュエータ100における支持壁部114、116に軸受190を設けて、可動体120のシャフト125、126を回動自在に支持する構成としたが、これに限らない。例えば、実施の形態2及び実施の形態3のアクチュエータ100A、100Bの支持壁部114、114B、116、116Bに軸受190を設けて、可動体120のシャフト125、126を回動自在に支持する構成としてもよい。
In the present embodiment, the
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5に係るアクチュエータ100Dの分解斜視図であり、図14は、同アクチュエータ100Dに用いられる粘弾性部材としてのエラストマーを示す図である。なお、図13に示すアクチュエータ100Dは、図1から図4に示す実施の形態1に対応するアクチュエータ100において、弾性部材130の構成を替えた構造であり、その他の構成は同様の構成である。よって、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
(Embodiment 5)
FIG. 13 is an exploded perspective view of an
アクチュエータ100Dでは、アクチュエータ100の構成において、ジグザグバネである弾性部材130に替えて自身の減衰が大きい粘弾性体、ここではエラストマー197を用いている。
In the
エラストマー197は、図14に示すように、シャフト125、126と挿通する挿通口198を備えた中央部197aと、中央部197aからシャフト126及びシャフト125の軸心と直交する方向に突出するアーム部197bとを備える。エラストマー197は粘弾性体であるため、中央部197aとアーム部197bとを互いに弾性変形させて変位させることができる。
As shown in FIG. 14, the
エラストマー197は、支持壁部116、114とコイル保持部124における前壁部124b及び後壁部124cとの間に配置され、バネとして機能する。エラストマー197は、アーム部197bの延在方向でずれた位置に形成された孔部198a、198bに、支持壁部116、114及び前後壁部124b、124cに形成された突起114c、116c、124f、124gが嵌入される。
The
なお、ここでは、エラストマー197のアーム部197bにおいて、中央部197aに近い位置の孔部198aに前後壁部124b、124cの突起124f、124gが圧入により嵌合される。また、中央部197aよりも遠い位置の孔部198bに支持壁部116、114の突起116c、114cが圧入により嵌合される。
Here, in the
アクチュエータ100Dによれば、実施の形態1の特性を有し、アクチュエータ100と同様の作用効果を得ることができる。また、アクチュエータ100Dでは、エラストマー197は、支持壁部116、114とコイル保持部124における前壁部124b及び後壁部124cとの間に配置して、支持壁部116、114と前壁部124b及び後壁部124cの突起114c、116c、124f、124gを孔部198a、198bに圧入するだけで、両部材(支持壁部及び前後壁部)に取り付けられる。これにより、ジグザグバネ、板バネ等の金属バネを用いた場合と異なり、ネジによる締結、接着又はインサート成形などの煩雑な取り付け工程を必要とすることなく、エラストマー197を可動体120と固定体110の間に挟みこむだけで、バネとして機能させることができ、アクチュエータ100D自体の組立性の向上を図ることができる。
According to the
なお、アクチュエータ100Dにおけるエラストマー197は、アクチュエータ100A、100Bにおける弾性部材130に代えて、可動体120を固定体110に、シャフト125、126の軸を中心としたねじり方向に可動自在に支持する構成としてもよい。
The
なお、上記本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り、種々の改変をなすことができ、そして本発明が該改変させたものに及ぶことは当然である。 The present invention can be variously modified without departing from the spirit of the present invention, and the present invention naturally extends to the modified ones.
本発明に係るアクチュエータは、電動歯ブラシ等の往復回転運動を、駆動源とは別体の駆動伝達機構を用いることなく小型化を実現できる効果を有し、電動歯ブラシ等に用いられる往復回転振動させるアクチュエータとして有用である。 The actuator according to the present invention has the effect of reducing the reciprocating rotational motion of an electric toothbrush and the like without using a drive transmission mechanism separate from the drive source, and vibrates and reciprocates for use in an electric toothbrush or the like. It is useful as an actuator.
100、100A、100B、100C、100D アクチュエータ
110、110A、110B 固定体
112、112A、112B 基台
114、114B、116、116B 支持壁部
120、120B 可動体
124、124B マグネット保持部
125、126 シャフト
130 弾性部材
140 交流供給部
150 アウターヨーク
151 中央部
152、153 側壁部
152a、153a 内壁面
160 コイル
170 マグネット
170a、170b 磁極面
190 軸受
197 エラストマー
1124 取り付け溝部
100, 100A, 100B, 100C,
Claims (10)
前記永久磁石を周回し、前記永久磁石において極の異なる磁極面からそれぞれ所定間隔を空けて対向する内周部を有するコイル及び前記コイルの外周部を覆うアウターヨークを有し、弾性支持部を介して前記可動体を可動自在に支持する固定体と、
前記可動体の共振周波数に略等しい周波数の交流を前記コイルに供給する交流供給部と、
を備える、
アクチュエータ。 A movable body having a permanent magnet;
The permanent magnet has a coil having an inner peripheral portion facing each other with a predetermined interval from a magnetic pole surface having a different pole in the permanent magnet, and an outer yoke that covers the outer peripheral portion of the coil. A stationary body that movably supports the movable body,
An alternating current supply unit that supplies alternating current having a frequency substantially equal to the resonance frequency of the movable body to the coil;
Comprising
Actuator.
請求項1記載のアクチュエータ。 The movable body includes an output shaft disposed along a substantially center of the permanent magnet substantially parallel to different magnetic pole surfaces of the permanent magnet, and is movable in a direction twisted around the output shaft by the elastic support portion. Supported by the
The actuator according to claim 1.
前記コイルは、前記外周部で前記アウターヨークにおいて対向する前記内壁面のそれぞれに取り付けられている、
請求項1記載のアクチュエータ。 The outer yoke has inner wall surfaces facing each other at a predetermined interval,
The coil is attached to each of the inner wall surfaces facing each other at the outer yoke at the outer periphery.
The actuator according to claim 1.
請求項1記載のアクチュエータ。 The fixed body movably covers the movable body with a magnetic body including the outer yoke.
The actuator according to claim 1.
前記固定体は、前記可動体の下方に離間して配置される板状の基台を有し、
前記コイルは、前記基台上に取り付けられ、
前記アウターヨークは、前記基台に、前記コイル及びコイル内の前記可動体を覆うように取り付けられている、
請求項1記載のアクチュエータ。 The outer yoke has a U-shaped cross section that opens downward,
The fixed body has a plate-like base that is spaced apart below the movable body,
The coil is mounted on the base;
The outer yoke is attached to the base so as to cover the coil and the movable body in the coil.
The actuator according to claim 1.
請求項5記載のアクチュエータ。 The base is made of a magnetic material.
The actuator according to claim 5.
請求項5記載のアクチュエータ。 An attachment groove portion to which the coil is attached is formed on the surface of the base.
The actuator according to claim 5.
請求項2記載のアクチュエータ。 The movable body is pivotally supported by the fixed body so as to be rotatable around the output shaft.
The actuator according to claim 2.
請求項1記載のアクチュエータ。 The elastic support portion is a viscoelastic body that is interposed between the fixed body and the movable body and is deformable between the fixed body and the movable body.
The actuator according to claim 1.
前記アクチュエータの出力軸に、当該出力軸と同一軸心上で連結され、頭部に軸方向と直交して設けられた毛束部を備える歯ブラシ部と、
を有する、
電動歯ブラシ。 An actuator according to claim 2;
A toothbrush portion comprising a bristle bundle portion connected to the output shaft of the actuator on the same axis as the output shaft, and provided on the head perpendicular to the axial direction;
Having
electric toothbrush.
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