JP2010101753A - 信号処理装置、信号処理方法、及び電流計測装置 - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、及び電流計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力値の急変に即時に応答した出力値を演算する。
【解決手段】入力信号の第1の入力値と第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部31と、信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部32と、信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に信号傾き値の比を乗算して、第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部33と、を有する信号処理装置30を構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、DFT演算装置、DFT演算方法、及び電流計測装置に関する。
デジタル信号処理を行うために、音声信号又は電圧信号等の連続的なデジタル信号に対してフーリエ変換を行う場合、フーリエ係数の演算量が多くなり、デジタル信号処理の負荷が増える。そのため、連続信号の信号処理では、回帰型離散フーリエ変換と称される処理が行われる。以下、離散フーリエ変換を、「DFT(Discrete Fourier Transform)」と言う。
DFTによる信号処理では、k時点の例えば第1次のフーリエ変換S[k]は、以下の式により得られる。
S[k]=x0+x1a+x22+・・・+xN-1N-1・・・(式1)
ここで、a=exp(−j2π/N)・・・(式1a)
なお、第n次の離散フーリエ変換の場合、a=exp(−j2πn/N)となる。式1aでは、第1次の離散フーリエ変換のため、n=1としている。
式1より、1周期を均等分割したN個の離散的な計測値x0,x1,・・・,xN-1を取得することでこの周期の逆数の周波領域成分を示す第1次の離散フーリエ変換S[k]が求められる。
同様に、k+1時点における離散フーリエ変換S[k+1]は、以下の式2により得られる。
S[k+1]=x1+x2a+x32+・・・+xNN-1・・・(式2)
このように、計測時点毎に離散フーリエ変換を求めることも可能であるが、計算量が膨大になる。そのため、回帰型DFTという演算手法では、下記式3に示す漸化式を用いて、現時点kから1ポイント前の離散フーリエ変換S[k−1]により現計測時点の離散フーリエ変換S[k]を求める。
Figure 2010101753
したがって、1ポイント前の離散フーリエ変換S[k−1]を算出した後、その算出したS[k−1]を用いて次ポイントのS[k]を算出することで1次の周波数領域値の取得が連続的に可能になる。この回帰型DFTにおける演算量は、式1及び2に従って計算する場合に比べて大幅に減少する。
しかしながら、回帰型DFTは、式3に示したように、離散フーリエ変換S[k−1]を算出した後は、その後の離散フーリエ変換S[k]が既算出値である離散フーリエ変換S[k−1]の影響を受けることになる。
分散電源の運転検出装置において、高調波電圧及び高調波電流の高速かつ高精度を目的とする回帰型DFT演算手法が提案されている(下記特許文献1)。この手法では、高調波電圧及び高調波電流に対する回帰型DFTの演算誤差が生じた場合、回帰DFT演算で誤差の蓄積を回避するために、減衰係数を用いて回帰DFT演算式における基数である自然対数eの値を小さくする。この減衰係数の影響により、回帰DFT演算を繰り返すことにより、DFT演算の度に演算誤差を小さくすることが出来る。
上記減衰係数は蓄積誤差を除去する効果を有するが、入力値が大きく変動した場合、減衰係数では次算出値で入力変動の影響を回避することができず、減衰は1周期後のDFT演算を繰り返すことにより徐々に減少する。そのため、入力値が急変した後、1周期後の演算結果は誤差の影響を受けて、回帰DFT演算の出力値が入力値の影響を受けてゆらいでしまう。
特開2001−45666号公報
本DFT演算方法は、入力信号の急変に即時に応答した特定の周波数領域値を選択的に取得することを目的とする。
上記課題を解決するために、信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び電流計測装置が提供される。
本発明に係る信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び電流計測装置は、下記の(1)〜(4)に記載のとおりである。
(1)回帰型離散フーリエ変換を用いて、入力信号から特定の周波数成分を取得する信号処理装置であって、
入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部と、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部と、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、又は、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部と、
を有することを特徴とする信号処理装置。
(2)入力信号を電圧信号として出力するコイルと、
前記コイルの電圧信号を増幅したアナログ信号を出力するアナログ回路と、
前記アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
前記デジタル信号を、回帰型離散フーリエ変換を用いたフィルタ処理により特定周波数の信号を取得し、且つ該取得信号をデジタル積分して電流値を演算する電流値演算部を有する信号処理装置と、を備える電流計測装置であって、
前記信号処理装置は、
入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部と、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部と、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、前記1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部と、
を有することを特徴とする電流計測装置。
(3)回帰型離散フーリエ変換を用いて入力信号の処理を行う信号処理方法であって、
入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出し、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視し、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、又は、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、ことを特徴とする信号処理方法。
(4)回帰型離散フーリエ変換を用いて入力信号に対して信号処理を行う信号処理プログラムであって、コンピュータを、
入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部と、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部と、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、又は、
前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部と、
として機能させることを特徴とする信号処理プログラム。
信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び電流計測装置は、入力信号の急変に即時に応答した特定の周波数領域値を選択的に取得することが出来る。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1を用いて、信号処理装置を実現することが可能なコンピュータのハードウェア構成の一例を説明する。
コンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11(DSP(Digital Signal Processor)であっても良い)、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、NIC(Network Interface Card)14を有する。
図1に示すハードウェア構成例では、コンピュータ10は、導体1の電流を検出する装置として利用される。図示のように、導体1の周囲に取り付けられた計器用変流器2から出力された電圧信号を、コンピュータ10は、AD変換器22及びアナログ回路21を介して取得する。
アナログ回路21は、導体1の周囲に取り付けられた計器用変流器2から出力された電圧信号を、AD変換器22の入力信号に適した入力値に増幅もしくは調整して、AD変換器22に対して出力する。AD変換器22は、アナログ回路21からの出力信号をデジタル信号に変換して、CPU11に伝送する。
導体1に時間的に変化する1次電流I1が流れると、計器用変流器2には、この1次電流I1により発生した磁束φが変流器の導体と鎖交することにより、磁束の時間変化(dφ/dt)、すなわち1次電流の時間変化(dI1/dt)に応じた電圧V2が発生する。
CPU11は、AD変換器22からサンプリングして取得したデジタル信号は電圧V2を含むものであるが、このデジタル信号には、外部磁場または電場から発生するノイズが含まれ、S/N比が低い。そのため、CPU11は、デジタル信号から後述する回帰型DFTを行うことで第1次成分である商用電圧(50Hz又は60Hz)のみを選択的に取得する。このように、第1次成分である商用電圧のみを回帰型DFTで選択的に取得することで、CPU11は、商用電圧以外の高調波ノイズ成分を排除してフィルタ処理を行うことが出来る。
CPU11は、NIC14を介して、回帰型DFTにより取得した電圧を上位システム20(例えば、デジタル変電所システム)に送信することが出来る。
さらに、CPU11は、回帰型DFTにより選択的に取得した電圧値をデジタル積分することで1次電流I1を求めることが出来る。CPU11が取得した電圧V2と1次電流I1との間には、下記式4で示す関係が成り立つ。
2=M×dI1/dt・・・(式4)
ここで、Mは、変流器の相互インダクタンスである。このようにして、計器用変流器の出力端の電圧V2を測定し、V2を積分することで、1次電流I1が求められる。
CPU11は、NIC14を介して1次側電流値を上位システム20(例えば、デジタル変電所システム)に送信することが出来る。
図2を用いて、信号処理装置の機能構成の一例を説明する。
コンピュータ10に実装される信号処理装置30は、傾き値算出部31、入力監視部32、DFT処理部33、電流値演算部36の機能構成部を有する。信号処理装置30は、コンピュータ10のCPU11で実装され得る。これら機能構成部のCPU11による実装は、CPU11が信号処理装置30の各機能構成を規定するプログラムを実行することによってなされる。これらの機能構成は、例えば、C言語のメソッドとしてプログラムで規定されても良い。その場合、C言語のプログラムを実行することによって、プログラムとしてコードされたメソッドに基づいてスレッドが生成する。CPU11がスレッドを実行することで、スレッドへの入出力情報(後述のx[k]、S[k]等)は、RAM12に格納される。
傾き値算出部31は、AD変換器22から受信したデジタル信号をサンプリングして入力値を取得し、取得した入力値から信号傾き値の比Aを算出する。例えば、傾き値算出部31は、1周期T[秒]を、N点のポイントでサンプリングされたデータを取得する。
信号傾き値の比Aは、入力信号の第1の入力値x[k]と第1の入力値より1ポイント前の入力値である第2の入力値x[k−1]との差である第1の傾き値(x[k]−x[k−1])を、第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値x[k−N]と第3の入力値より1ポイント前の入力値である第4の入力値x[k−N−1]との差である第2の傾き値(x[k−N]−x[k−N−1])で除算した値である。傾き値算出部31は、具体的には、下記式5により、傾き値の比Aを算出する。
Figure 2010101753
なお、上記の式5では第1の傾き値は、ポイント差を1として、第1の入力値と1ポイント前の入力値を用いて求めたが、ポイント差は1に限定されず、これより大きい数であっても良い。その場合、第2の傾き値も、第1の傾き値と同じポイント差とする必要がある。ただし、最大値や変曲点での傾き値を正確に測定するためには、ポイント差は小さいほうが好ましく、また、急激な入力値の変化を瞬時に測定するためにも、ポイント差は小さいほうが好ましい。
入力監視部32は、傾き値の比Aが所定の閾値を超えたか否かを監視する。具体的には、最大閾値Pmax、最小閾値Pminで規定される範囲を超えたとき、入力監視部32は、入力値に急変化が生じたと判断して、異常情報(例えば、0)をDFT処理部33に伝える。最大閾値Pmax、最小閾値Pminで規定される範囲を超え無いとき、入力監視部32は、正常情報(例えば、1)をDFT処理部33に伝える。なお、最大閾値Pmaxは、例えば、1.01であり、最小閾値Pminは、例えば、0.09である。
DFT処理部33は、回帰型DFT演算を行い、入力値x[k]と、正常又は異常情報を入力監視部32から受信して、離散フーリエ変換S[k]を出力値として算出する。
具体的には、正常情報を受信した場合は、上記式2で示した離散フーリエ変換の式を実行して離散フーリエ変換の値S[k]を求める。異常情報を受信した場合は、下記式6により、離散フーリエ変換S[k]を出力値として算出する。
Figure 2010101753
式6では、1ポイント前の離散フーリエ変換S[k−1]に傾き値の比Aを乗算して、現在の周波数フーリエ変換S[k]を求めるようにしたものである。
また、式6では、式2に示す現在取得した入力値x[k]から1周期前の入力値x[k−N]を減算した値x[k]−x[k−N]を除いた。これは、式2においては、入力信号が定常的な場合、x[k]−x[k−N]は「0」に近い値となるが、入力の急変時にはx[k]−x[k−N]は「0」から大きく離れた値となるため、入力の急変と離れて揺らいだ出力値となってしまう(図4参照)。
そのため、式6では、x[k]−x[k−N]の項を取り除き、急変の成分を前回の離散フーリエ変換S[k−1]に乗算することで入力値の急変を出力値に即時的に反応させるようにしたものである。
このように、式6では、入力の急変を示す傾き値の比AをS[k−1]に乗算することで、入力の急変に対して即時応答性を示すS[k]を算出できるようにした。
このように傾き値の比Aの異常値を算出し、その傾き値の比A自体で1周期前の特定周波数の周波数フーリエ変換を補正することで、現時点の特定周波数の周波数フーリエ変換値を求めることができる。そのため、信号処理装置は、入力値の急変に即時に応答した出力値を演算することが出来る。
なお、DFT処理部33は、特定の周波数である1次の周波数成分の値を離散フーリエ変換により算出することが出来るため、他の周波数成分であるノイズを除去するフィルタ処理を行うことが出来る。また、DFT処理部33は、周波数成分である離散フーリエ変換値S[k]を、上位システムに伝送することが出来る。
電流値演算部36は、電圧値を示す離散フーリエ変換値S[k]をデジタル積分して、導体1の電流値を演算することが出来る。電流値演算部36は、この電流値を、上位システムに伝送することが出来る。
なお、信号処理装置30は、図1に示す電流計測装置への適用例のために電流値演算部36を有するが、測定対象となる連続信号が電気信号以外の信号の場合、信号処理装置30は電流値演算部36を有さなくても良い。
図3を用いて、信号処理装置を実装するコンピュータ10による信号処理のフローの一例を説明する。
最初に、AD変換器22からデジタル信号を受信した傾き値算出部31が、傾き値の比Aを算出する(S101)。次に、入力監視部32は、AD変換器22が算出した傾き値の比Aが、所定の閾値範囲内か否かを判別する。言い換えれば、入力監視部32は、Pmax>A>Pminの条件を満たしているか否かを判別する(S102)。上記条件を満たしている場合(S102 Yes)は、入力監視部32は、DFT処理部33に正常情報を送信する。上記条件を満たしていない場合(S102 No)は、入力監視部32は、DFT処理部33に異常情報を送信する。
DFT処理部33が正常情報を受信した場合は、式2に従って1ポイント前の離散フーリエ変換、1周期前の入力値及び現在取得した入力値から現在の離散フーリエ変換S[k]を演算して求める(S103)。DFT処理部33が異常情報を受信した場合は、式6に従って、1周期前の離散フーリエ値S[k−N]に傾き値の比Aを乗算した離散フーリエ変換S[k]を求める(S104)。
これらの処理(S101〜104)は、上位コンピュータから受信する信号処理停止が無い場合(S105 No)繰り返され、信号処理停止が有る場合(S105 Yes)、終了する。
図4及び5を用いて、信号処理装置30を実装するコンピュータ10による信号処理の処理結果の一例を説明する。
図4及び5は、以下の実験条件により計測された処理結果である。
測定対象:50Hzの交流電流
サンプリング周期:0.02[秒]
ポイント数:256
図4及び5に示すように、商用電圧の変化のみを示した入力に対して、信号処理装置が回帰型DFTを行うことで、商用電圧の振幅である電圧を選択的に取得することが出来る。図示される回帰型DFTの波形は、回帰型DFTにより取得した商用電圧の周波数成分の振幅の計時的変化である。
図4は、従来のDFT演算結果を示す図である。図示のように、0.06秒後の入力信号の急激な変化に対し、出力値の応答は2周期以上遅れて応答していることがわかる。
図5は、信号処理装置を用いたDFT演算結果を示す図である。図示のように、0.06秒後の入力信号の急激な変化に対し、周期遅れが無く、即時に応答した測定対象である交流電流の電圧値を出力することが出来る。
傾き値の比Aは1周期前の入力値と比較されるため、0.06秒〜0.08秒までの間は1周期前の入力値0.04秒〜0.06秒との比較により傾き値の比Aが閾値より大きいため、DFT処理部33は式6に示す演算を実行する。一方、0.08秒〜0.1秒の周期は、1周期前の入力値0.06秒〜0.08秒との比較では、傾き値の比Aは閾値より小さいため、DFT処理部33は式2に示す演算を実行する。
このように、信号処理装置は、1周期前の傾き値と現在の傾き値とを比較することで、入力信号の急激な変化に対し、周期遅れが無く、入力信号の急変に即時に応答した特定の周波数領域値を選択的に取得することが出来る。
上記説明したように、信号処理装置は、入力信号の変位を監視して回帰型DFT演算式を条件分けして採用することで、入力信号の突然の変異に対してもリアルタイム性に優れた計測結果を提供することを可能にしている。また、リアルタイム性の向上など監視精度の向上が図れることは、中央で遠隔監視をリアルタイムで行う必要のあるデジタル変電所システムにとって極めて有益である。
また、上記説明では測定対象の信号を商用電圧の連続信号としたが、他の連続信号でも入力信号の急変に即時に応答した特定の周波数領域値を選択的に取得することが出来るのは明らかである。
信号処理装置を実現することが可能なコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 信号処理装置の機能構成の一例を示す図である。 信号処理装置を実装するコンピュータ10による信号処理のフローの一例を示す図である。 従来のDFT演算結果を示す図である。 信号処理装置を用いたDFT演算結果を示す図である。
符号の説明
1 導体
2 コイル
10 コンピュータ
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 NIC
21 アナログ回路
22 AD変換器
30 信号処理装置
31 傾き値算出部
32 入力監視部
33 DFT処理部
36 電流値演算部

Claims (4)

  1. 回帰型離散フーリエ変換を用いて、入力信号から特定の周波数成分を取得する信号処理装置であって、
    入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部と、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部と、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、又は、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部と、
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 入力信号を電圧信号として出力するコイルと、
    前記コイルの電圧信号を増幅したアナログ信号を出力するアナログ回路と、
    前記アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記デジタル信号を、回帰型離散フーリエ変換を用いたフィルタ処理により特定周波数の信号を取得し、且つ該取得信号をデジタル積分して電流値を演算する電流値演算部を有する信号処理装置と、を備える電流計測装置であって、
    前記信号処理装置は、
    入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部と、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部と、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、前記1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部と、
    を有することを特徴とする電流計測装置。
  3. 回帰型離散フーリエ変換を用いて入力信号の処理を行う信号処理方法であって、
    入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出し、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視し、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、又は、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、ことを特徴とする信号処理方法。
  4. 回帰型離散フーリエ変換を用いて入力信号に対して信号処理を行う信号処理プログラムであって、コンピュータを、
    入力信号の第1の入力値と該第1の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第2の入力値との差である第1の傾き値を、該第1の入力値より1周期前の入力値である第3の入力値と該第3の入力値より少なくとも1ポイント前の入力値である第4の入力値との差である第2の傾き値で除算した値である信号傾き値の比を算出する傾き値算出部と、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えたか否かを監視する入力監視部と、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えない場合、前記第1の入力値、前記第3の入力値、及び1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値から前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求め、又は、
    前記信号傾き値の比が所定の閾値を超えた場合、1周期前の特定周波数成分の離散フーリエ変換値に前記信号傾き値の比を乗算して、前記第1の入力値取得時点の特定周波数成分の離散フーリエ変換値を求める、離散フーリエ変換部と、
    として機能させることを特徴とする信号処理プログラム。
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