JP2010098652A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】PinP画像に対して階調変換処理を行う場合に、より簡単な構成で、より自然な画質を得ることができるようにする。
【解決手段】階調変換部46は、例えば、供給される12ビットのPinP画像を、8ビットのPinP画像に変換する階調変換を行う。スイッチ82は、注目画素がPinP画像の親画像と子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域の画素である場合、ランダムノイズ出力部81を選択する。一方、スイッチ82は、注目画素がランダムディザ領域以外の画素である場合、2次元フィルタ80を選択する。これにより、階調変換部46は、注目画素がランダムディザ領域の画素である場合、ランダムディザ法による階調変換を行う。一方、階調変換部46は、注目画素がランダムディザ領域以外の領域の画素である場合、誤差拡散法による階調変換を行う。本発明は、例えば、PinP画像を処理する画像処理装置に適用できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関し、特に、PinP画像に対して階調変換処理を行う場合に、より簡単な構成で、より自然な画質を得ることができるようにする画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
例えば、Nビットの画素値の画像(以下、Nビットの画像ともいう)を、Nビットよりも小さいMビットの画素値の画像を表示する表示装置で表示するには、Nビットの画像を、Mビットの画像に変換する必要がある。つまり、画像の階調を変換する階調変換を行う必要がある。
Nビットの画像を、Mビットの画像に階調変換する方法(階調変換方法)としては、例えば、Nビットの画素値の、下位N-Mビットを切り捨てて、Mビットの画素値とする方法がある。N=8、M=4とすると、グレースケールの8ビットの画像を、下位4ビットを切り捨てることにより、4ビットの画像に階調変換する方法がある。
しかしながら、8ビットでは、256(=28)階調を表現することができるが、4ビットでは、16(=24)階調しか表現することができない。そのため、8ビットの画像の下位4ビットを切り捨てる階調変換では、階調の変化が帯のように見えるバンディング(banding)が生じる。
このようなバンディングが生じるのを防止し、階調変換後の画像において、階調変換前の画像の階調を擬似的に表現する階調変換方法として、誤差拡散法と呼ばれる方法がある。
図1は、誤差拡散法による階調変換を行う従来の階調変換部の構成例を示している。
図1において、階調変換部1は、演算部11、量子化部12、演算部13、及び、2次元フィルタ14から構成される。
演算部11には、階調変換の対象の画像(変換対象画像)として、例えば、8ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。また、演算部11には、2次元フィルタ14の出力も供給される。
演算部11は、画素値IN(x,y)と、2次元フィルタ14の出力とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部12、及び、演算部13に供給する。
量子化部12は、演算部11からの加算値を、例えば、4ビットに量子化し、その結果得られる4ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として出力する。また、量子化部12が出力する画素値OUT(x,y)は、演算部13にも供給される。
演算部13は、演算部11からの加算値から、量子化部12からの画素値OUT(x,y)を減算することで、量子化部12での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求め、2次元フィルタ14に供給する。換言すれば、演算部13は、量子化部12への入力から、量子化部12からの出力を減算することで、量子化部12での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求める。
2次元フィルタ14は、信号をフィルタリングする2次元のフィルタであり、演算部13からの量子化誤差-Q(x,y)をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果を、演算部11に出力する。
演算部11では、以上のようにして、2次元フィルタ14が出力する、量子化誤差-Q(x,y)のフィルタリングの結果と、画素値IN(x,y)とが加算される。
階調変換部1では、量子化誤差-Q(x,y)が、2次元フィルタ14を介して、入力側(演算部11)にフィードバックされており、2次元のΔΣ変調器を構成している。
以上のような2次元のΔΣ変調器によれば、例えば、上述したように、256階調の画像を階調変換して得られる16階調の画像において、人が画像を見たときに、視覚的に、16階調で、256階調を表現することができ、良好な画質の画像を得ることができる。
なお、2次元のΔΣ変調器によって、良好な画質の画像への階調変換を行う方法については、例えば、特許文献1に、その詳細が開示されている。
図2は、誤差拡散法による階調変換の処理を行う画素の順番を示している。
階調変換部1に対しては、上述したように、図2に示されるラスタスキャン順に、変換対象画像の画素(x,y)の画素値IN(x,y)が供給される。したがって、階調変換部1では、変換対象画像の画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に、階調変換処理の対象とされる。
図3は、2次元フィルタ14において、画素(x,y)のフィードバック値の算出に使用される量子化誤差の画素を示す図である。
図3では、変換対象画像の各画素の位置(座標)を、左上の画素(の中心)を基準座標(原点)(0,0)とし、かつ、横軸をx軸とするとともに、縦軸をy軸とする2次元座標系によって表す。なお、隣接する画素どうしの距離は、1であることとする。
2次元フィルタ14において画素値IN(x,y)に対するフィードバック値を算出する際には、過去の量子化誤差が使用される。具体的には、図3において点線で囲まれた領域が、画素値IN(x,y)に対してフィードバック値を算出するために使用される過去の量子化誤差の領域(量子化誤差使用領域)を示している。画素(x,y)の量子化誤差使用領域に含まれる量子化誤差は、-Q(x-2,y-2)、-Q(x-1,y-2)、-Q(x,y-2)、-Q(x+1,y-2)、-Q(x+2,y-2)、-Q(x-2,y-1)、-Q(x-1,y-1)、-Q(x,y-1)、-Q(x+1,y-1)、-Q(x+2,y-1)、-Q(x-2,y)および-Q(x-1,y)である。
ところで、最近のテレビジョン受像機、ハードディスクレコーダなどの記録再生装置には、親画像の中に子画像を重畳して2画像(2画面)を同時表示させるピクチャ・イン・ピクチャ画像(PinP画像)を表示できるものがある(例えば、特許文献2参照)。
従来、PinP画像に対して、上述の誤差拡散法による階調変換処理を適用する場合には、図4に示されるような構成が採用されていた。
即ち、図4は、PinP機能と階調変換機能を併用する第1の構成例を示している。
図4では、PinP処理を実行するPinP処理部21が、階調変換部1の前段に設けられている。PinP処理部21には、Nビットの画素値の親画像31Aと子画像31Bが供給される。PinP処理部21は、親画像31Aの一部に子画像31Bを縮小して重畳したPinP画像を生成し、階調変換部1に出力する。階調変換部1は、各画素がNビットの画素値を有するPinP画像を、Mビットの画像に変換し、出力する。
特許第3959698号 特開2005−123775号公報
しかしながら、図4に示したような構成を採用する場合、以下に説明するような問題が発生する。
図5Aは、PinP画像の表示中で、変換処理対象の画素(x,y)が子画像31Bの近傍の親画像31Aの画素である例を示している。一方、図5Bは、図5Aと同位置の画素(x,y)で子画像31Bがない場合の例を示している。
変換処理対象のの画素(x,y)が、子画像31Bの近傍の親画像31Aの画素である場合には、子画像31Bの有無により、親画像31Aが同じであっても、2次元フィルタ14の演算結果(フィルタリングの結果)が異なる。これは、図5AのPiP画像における変換処理対象の画素(x,y)の演算には、子画像31Bの画素値を用いて計算された量子化誤差が含まれるのに対して、図5Bの親画像31Aだけの演算には含まれないからである。
この処理の違いにより、PinP機能をオンからオフに切り替えた場合、図6に示されるように、子画像31Bとの境界付近の親画像31Aの画素の画素値が変化して見えることになり、ユーザは不自然さを感じる。
上記のような、PinP機能をオンからオフに切り替えた場合に親画像31Aに不自然さを感じるという問題を解決するためには、図7に示されるような構成を採用する方法がある。即ち、図7は、PinP機能と階調変換機能を併用する第2の構成例を示している。
PinP機能と階調変換機能を併用する第2の構成は、PinP処理を実行するPinP処理部21の後段に階調変換部1を設けるのではなく、PinP処理部21の前段に階調変換部1を設ける構成である。
この場合、図7に示されるように、親画像31Aのための階調変換部1Aと、子画像31Bのための階調変換部1Bの2つの階調変換部1を設ける必要がある。従って、PinP機能をオンからオフに切り替えた場合に不自然さを感じるという問題は解決できるものの、多くの演算器やメモリを必要とするという別の問題が生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、PinP画像に対して階調変換処理を行う場合に、より簡単な構成で、より自然な画質を得ることができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、親画像に子画像が重畳されたPinP画像の階調を変換する階調変換手段を備え、前記階調変換手段は、前記PinP画像の前記親画像と前記子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、前記ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う。
本発明の一側面の画像処理方法は、親画像に子画像が重畳されたPinP画像の階調を変換する階調変換手段を備える画像処理装置の前記階調変換手段が、前記PinP画像の前記親画像と前記子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、前記ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う。
本発明の一側面のプログラムは、コンピュータに、親画像に子画像が重畳されたPinP画像のなかの、前記親画像と前記子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、前記ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う処理を実行させる。
本発明の一側面においては、親画像に子画像が重畳されたPinP画像のなかの、親画像と子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換が行われ、ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換が行われる。
画像処理装置は、独立した装置であっても良いし、画像処理を行うブロックであっても良い。
本発明の一側面によれば、PinP画像に対して階調変換処理を行う場合に、より簡単な構成で、より自然な画質を得ることができる。
[テレビジョン受像機の構成例]
図8は、本発明を適用したテレビジョン受像機(以下、TVと称する)の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図8のTV40は、チューナ41、デマルチプレクサ42、デコーダ43、ノイズリダクション部44、PinP処理部45、階調変換部46、表示制御部47、表示部48、操作部49、及び、制御部50から構成される。
チューナ41は、例えば、デジタル放送の放送信号を受信し、その放送信号から、トランスポートストリームを復調して、デマルチプレクサ42に供給する。
デマルチプレクサ42は、チューナ41からのトランスポートストリームから、必要なTS(Transport Stream)パケットを分離し、デコーダ43に供給する。
デコーダ43は、デマルチプレクサ42からのTSパケットに含まれる、MPEG(Moving Picture Expert Group)エンコードされたデータをデコードする。これにより、例えば、8ビットの画像(データ)が得られ、ノイズリダクション部44に供給される。
ノイズリダクション部44は、デコーダ43からの8ビットの画像に対して、ノイズリダクション処理を施し、その結果得られる、例えば、12ビットの画像を、階調変換部46に供給する。すなわち、ノイズリダクション部44によるノイズリダクション処理によれば、8ビットの画像が、12ビットの画像に拡張される。
PinP処理部45には、制御部50からPinP機能の実行の有無を表す制御信号が供給される。
PinP機能の実行が指示されている場合、PinP処理部45には、親画像31Aの画像信号と子画像31Bの画像信号の両方が、ノイズリダクション部44に供給される。親画像31Aと子画像31Bのいずれも12ビットの画像である。
PinP処理部45は、親画像31A(図4)の中に子画像31B(図4)を重畳した12ビットのPinP画像を生成して、階調変換部46に供給する。なお、以下では、説明を簡単にするため、子画像31Bの表示される位置および大きさは固定されて決まっているものとする。
一方、PinP機能が実行されていない場合、PinP処理部45は、ノイズリダクション部44から供給される1つの画像(親画像31A)をそのまま階調変換部46に供給する。
階調変換部46は、ノイズリダクション部44から供給される12ビットの画像(変換対象画像)を、表示部48が表示することができるビット数の画像に変換する階調変換を行う。
すなわち、階調変換部46は、表示制御部47から、表示部48が表示することができる画像のビット数その他の必要な情報を取得する。
そして、表示部48が表示することができる画像のビット数が、例えば、8ビットである場合には、階調変換部46は、ノイズリダクション部44からの12ビットの画像を、8ビットの画像に階調変換し、表示制御部47に供給する。
表示制御部47は、表示部48を制御し、階調変換部46からの画像を、表示部48に表示させる。表示部48は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や、有機EL(organic Electro Luminescence)等で構成され、表示制御部47の制御の下、画像を表示する。
操作部49は、例えば、電源ボタン、チャンネル変更ボタンなどの各種のボタンを備え、ユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に対応する操作信号を制御部50に供給する。また、操作部49は、図示せぬリモートコントローラから供給される無線の操作信号を受信し、制御部50に供給する。例えば、リモートコントローラにおいて、ユーザは、PinP機能のオンまたはオフを選択することができ、選択されたPinP機能のオンまたはオフに対応する操作信号が無線により操作部49に供給される。
制御部50は、操作部49から供給される操作信号に応じて、TV40の各部を制御する。例えば、制御部50は、ユーザが選択したチャンネルを表す操作信号に基づいて、チューナ41の受信チャンネルを制御する。また、制御部50は、ユーザのPinP機能のオンまたはオフの選択に応じて、PinP処理部45および階調変換部46にPinP機能のオンまたはオフを表す制御信号(以下、オンオフ信号と称する)を供給する。
[階調変換部46の構成]
図9は、階調変換部46の詳細な構成例を示すブロック図である。
階調変換部46は、演算部71、量子化部72、演算部73、動き検出部74、重み決定部75、乗算部76および77、ランダムノイズ出力部78、演算部79、2次元フィルタ80、ランダムノイズ出力部81、並びにスイッチ82により構成される。
制御部50から供給されたPinP機能のオンまたはオフを表すオンオフ信号は、階調変換部46の重み決定部75とスイッチ82に入力される。また、重み決定部75とスイッチ82には、階調変換部46に入力される画素値IN(x,y)の位置(x,y)が、処理対象の画素(注目画素)を表す注目画素情報として供給される。
演算部71には、階調変換の対象の画像として、12ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。また、演算部71には、スイッチ82の出力も供給される。
演算部71は、画素値IN(x,y)と、スイッチ82の出力とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部72、及び、演算部73に供給する。
量子化部72は、演算部71からの加算値を、例えば、8ビットに量子化し、その結果得られる8ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として出力する。
また、量子化部72が出力する画素値OUT(x,y)は、演算部73にも供給される。
演算部73は、演算部71からの加算値から、量子化部72からの画素値OUT(x,y)を減算することで、量子化部72での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求め、乗算部76に供給する。すなわち、演算部73は、量子化部72への入力から、量子化部72からの出力を減算することで、量子化部72での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求め、乗算部76に供給する。
動き検出部74には、演算部71に供給されているのと同一の、12ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が供給される。動き検出部74は、供給される画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)を、フレーム単位で記憶(更新)する。そして、動き検出部74は、供給された画素(x,y)の画素値IN(x,y)と、その1フレーム前の画素値IN1(x,y)とを比較して、画像(の画素)の動きを検出する。検出された画像の動きは、重み決定部75に供給される。
重み決定部75には、制御部50から、オンオフ信号および注目画素情報が供給される。重み決定部75は、オンオフ信号および注目画素情報に応じて重みWを決定する。ここで、重みWは、0以上1以下の値(0≦W≦1)である。なお、重み決定部75は、所定の条件下では、動き検出部74からの動き検出結果も用いて重みWを決定する。重みWの決定の仕方については、図12等を参照して後述するが、重みWは、PinP機能オン時とPinP機能がオフされた直後から所定期間だけ0以外の値をとる。重み決定部75は、1から重みWを引いた差(1−W)を乗算部76に供給し、重みWを乗算部77に供給する。
乗算部76は、演算部73から供給される量子化誤差-Q(x,y)に重み(1−W)を乗算し、その乗算結果を演算部79に供給する。乗算部77は、ランダムノイズを発生して出力するランダムノイズ出力部78から供給されるランダムノイズに重みWを乗算し、その乗算結果を演算部79に供給する。
演算部79は、乗算部76の出力と、乗算部77の出力を加算し、その結果得られる加算値を、2次元フィルタ80に供給する。
ここで、乗算部76の出力は、-Q(x,y)×(1-w)で表すことができる。一方、乗算部77の出力は、ランダムノイズ出力部78が画素(x,y)に対して出力するランダムノイズをRa(x,y)とすると、Ra(x,y)×Wと表すことができる。この場合、演算部79の出力は、量子化誤差-Q(x,y)とRa(x,y)を所定の比率Wで加算した値であり、演算部79の出力を-Q’(x,y)とすると、-Q’(x,y)=-Q(x,y)×(1-w)+Ra(x,y)×Wと表すことができる。重みWが1である(W=1)場合には、-Q’(x,y)はランダムノイズのみともなるが、以下では、説明の便宜上、-Q’(x,y)を量子化誤差と称して説明する。
2次元フィルタ80は、信号をフィルタリングする2次元のフィルタであり、演算部79の出力-Q’(x,y)をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果を、スイッチ82に出力する。なお、2次元フィルタ80は、演算部79からの出力-Q’(x,y)に対して、上述した2次元フィルタ14と同様に、図3の点線で囲まれた量子化誤差使用領域の12個の量子化誤差-Q’(x-2,y-2)乃至-Q’(x-1,y)を使用する。
ランダムノイズ出力部81は、ランダムノイズを発生し、スイッチ82に供給する。なお、ランダムノイズ出力部81とランダムノイズ出力部78は、共通化してもよい。
スイッチ82には、制御部50から、オンオフ信号および注目画素情報が供給される。スイッチ82は、オンオフ信号および注目画素情報に応じて、2次元フィルタ80またはランダムノイズ出力部81のいずれか一方を選択し、選択した方から入力された値を演算部71に出力する。具体的には、スイッチ82は、PinP機能がオンで、かつ、注目画素(処理対象画素)がランダムディザ領域(図10を参照して後述する)である場合には、ランダムノイズ出力部81を選択し、それ以外の場合には、2次元フィルタ80を選択する。
演算部71は、スイッチ82が2次元フィルタ80を選択している場合には、2次元フィルタ14が出力するフィルタリングの結果と、画素値IN(x,y)とを加算する。一方、スイッチ82がランダムノイズ出力部81を選択している場合には、演算部71は、ランダムノイズ出力部81が出力するランダムノイズと画素値IN(x,y)とを加算する。
以上のように構成される階調変換部46においても、量子化誤差-Q’(x,y)が、2次元フィルタ80を介して、入力側(演算部71)にフィードバックされており、2次元のΔΣ変調器を構成しているということができる。
[ランダムディザ領域]
図10は、ランダムディザ領域の例を示している。
枠101は、PinP機能がオンされたときの親画像31Aと子画像31Bの境界を示している。この枠101の内側に、子画像31Bが表示される。なお、枠101は、説明の便宜上、付したものであり、実際の画像(画面)に表示されるものではない。
ランダムディザ領域102は、枠101から水平方向および垂直方向ともに内側2画素で構成される領域である。ランダムディザ領域102は、注目画素(x,y)に対する量子化誤差使用領域で決定される。即ち、本実施の形態では、注目画素(x,y)に対して、水平方向に±2画素、および(過去方向の)垂直方向に2画素の領域が、画素(x,y)のフィードバック値の算出のために使用される。このため、ランダムディザ領域102は、枠101から水平方向および垂直方向ともに内側2画素で構成される。従って、例えば、注目画素(x,y)に対して、水平方向および垂直方向に3画素の領域が、画素(x,y)のフィードバック値の算出のために使用される場合、ランダムディザ領域102は、枠101から水平方向および垂直方向ともに内側3画素で構成される。
[スイッチ82の選択処理]
図11は、スイッチ82が、ラスタスキャン順に順次供給される画素(x,y)を注目画素として行う、選択処理を説明するフローチャートである。この処理は、TV40の電源投入とともに開始され、電源がオフ(スタンバイを含む)されたとき終了する。
初めに、ステップS1において、スイッチ82は、制御部50からのオンオフ信号に基づいて、PinP機能がオンされたかを判定する。ステップS1で、PinP機能がオンされていないと判定された場合、処理はステップS2に進み、スイッチ82は、2次元フィルタ80を選択する。
一方、ステップS1で、PinP機能がオンされたと判定された場合、処理はステップS3に進み、スイッチ82は、注目画素情報に基づいて、注目画素がランダムディザ領域102であるかを判定する。
ステップS3で、注目画素がランダムディザ領域102ではないと判定された場合、処理は上述したステップS2に進み、スイッチ82は、2次元フィルタ80を選択する。
一方、ステップS3で、注目画素がランダムディザ領域102であると判定された場合、処理はステップS4に進み、スイッチ82は、ランダムノイズ出力部81を選択する。
ステップS2またはステップS4の処理後、ステップS5において、スイッチ82は、選択した方から入力された値を演算部71に出力する。ステップS5の後、処理はステップS1に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
以上のように、スイッチ82は、PinP機能がオンで、かつ、注目画素がランダムディザ領域102である場合にのみ、ランダムノイズ出力部81を選択し、それ以外の場合には、2次元フィルタ80を選択する。
スイッチ82においてランダムノイズ出力部81が選択されている場合、階調変換部46は、画素値IN(x,y)にランダムノイズ出力部81が出力するランダムノイズを加算するランダムディザ法による階調変換を行うことになる。
即ち、階調変換部46は、PinP画像のランダム領域102に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、ランダム領域102以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う。
次に、重み決定部75が決定する重みWについて説明する。
重み決定部75は、ランダムディザ領域102以外の画素(x,y)については、常に(PinP機能のオンオフに関わらず)重みWを0に設定する。一方、ランダムディザ領域102の画素(x,y)については、図12に示すように重みWを制御する。
[重みWの制御]
図12は、ランダムディザ領域102の画素(x,y)に対する重みWの値を示す図である。
重み決定部75は、PinP機能がオンされた場合、重みWを1に設定する。重みWは、PinP機能がオンの間、1のまま変化しない。そして、PinP機能がオフに変更された場合、重み決定部75は、時間の経過に応じて所定の比率で重みWが小さくなり、所定時間経過後に0となるような、W=at+b(a,bは所定の定数、tは時間)の制御式により、重みWを制御する。
図12に示される例では、時刻t1においてPinP機能がオフに変更され、時刻t1から所定の比率で重みWが小さくなり、所定時間経過後の時刻t3に重みWが0となっている。
また、重み決定部75は、重みWが1から0になるまでの間であっても、動き検出部74から、注目画素において動きが検出された場合、それ以降、重みWを0に設定する。
図12に示される例では、時刻t5においてPinP機能がオフに変更され、時刻t5から所定の比率で重みWが小さくなっているが、時刻t6において、画素の動きが検出され、時刻t6以降、重みWが0とされている。
[PinP機能オン変更時の重み制御処理]
図13は、PinP機能がオンに変更されたときに、重み決定部75が、ラスタスキャン順に順次供給される画素(x,y)を注目画素として行う重み制御処理を説明するフローチャートである。
初めに、ステップS21において、重み決定部75は、制御部50から供給されるオンオフ信号に基づいて、PinP機能がオンされたかを判定する。そして、PinP機能がオンされたと判定されるまで、ステップS21の処理が繰り返される。
ステップS21で、PinP機能がオンされたと判定された場合、ステップS22において、重み決定部75は、注目画素がランダムディザ領域102であるかを判定する。
ステップS22で、注目画素がランダムディザ領域102ではないと判定された場合、処理はステップS23に進み、重み決定部75は、重みWを0に設定する。一方、ステップS22で、注目画素がランダムディザ領域102であると判定された場合、処理はステップS24に進み、重み決定部75は、重みWを1に設定する。
ステップS23またはステップS24の処理後、ステップS25において、重み決定部75は、オンオフ信号に基づいてPinP機能がオフされたかを判定する。ステップS25で、PinP機能がオフされていないと判定された場合、処理はステップS22に戻り、ステップS22乃至S25の処理が繰り返される。
一方、ステップS25で、PinP機能がオフされたと判定された場合、重み制御処理は終了する。
以上のように、図13の処理によれば、PinP機能がオンされた場合、ランダムディザ領域102の画素(x,y)に対しては、重みWが1に設定され、ランダムディザ領域102以外の画素(x,y)に対しては重みWが0に設定される。
[PinP機能オフ変更時の重み制御処理]
図14は、図13の処理とは反対に、PinP機能がオフに変更されたときに、重み決定部75が、ラスタスキャン順に順次供給される画素(x,y)を注目画素として行う重み制御処理を説明するフローチャートである。
初めに、ステップS41において、重み決定部75は、制御部50から供給されるオンオフ信号に基づいて、PinP機能がオフされたかを判定する。そして、PinP機能がオンされたと判定されるまで、ステップS41の処理が繰り返される。
ステップS41で、PinP機能がオフされたと判定された場合、ステップS42において、重み決定部75は、注目画素がランダムディザ領域102であるかを判定する。
ステップS42で、注目画素がランダムディザ領域102ではないと判定された場合、処理はステップS43に進み、重み決定部75は、重みWを0に設定する。一方、ステップS42で、注目画素がランダムディザ領域102であると判定された場合、処理はステップS44に進み、重み決定部75は、重みWが0であるかを判定する。即ち、重み決定部75は、注目画素がランダムディザ領域102であっても、所定時間が経過したことにより、または、動きが検出されたことにより、重みWがすでに0になっているかを判定する。
ステップS44で、重みWがすでに0となっていると判定された場合、処理は上述したステップS43に進み、重みWが(確認的に)0に設定される。
一方、ステップS44で、重みWがまだ0となっていないと判定された場合、処理はステップS45に進み、重み決定部75は、制御式W=at+bにより重みWを決定(計算)する。
そして、ステップS46において、重み決定部75は、注目画素で動きが検出されたか、即ち、動き検出部74から動きが検出されたことを表す信号が供給されたかを判定する。
ステップS46で、動きが検出されたと判定された場合、処理は上述したステップS43に進み、重みWが0に設定される。一方、ステップS46で、動きが検出されていないと判定された場合、処理はステップS47に進み、重み決定部75は、重みWを、ステップS45で計算された値に設定する。
ステップS43またはステップS47の処理後、ステップS48において、重み決定部75は、オンオフ信号に基づいてPinP機能がオンされたかを判定する。ステップS48で、PinP機能がオンされていないと判定された場合、処理はステップS42に戻り、ステップS42乃至S48の処理が繰り返される。
一方、ステップS48で、PinP機能がオンされたと判定された場合、重み制御処理は終了する。
以上のように、図14の処理によれば、ランダムディザ領域102以外の画素(x,y)に対しては重みWが常に0とされる。一方、ランダムディザ領域102の画素(x,y)に対しては、PinP画像から親画像31Aのみの画像に変換対象画像が変更された直後、2次元フィルタ80は、ランダムノイズと量子化誤差を所定の比率(重みW)で加算した値をフィルタリングする。そして、所定時間が経過するか、または、動きが検出された場合、重みWが0に設定され、2次元フィルタ80は、量子化誤差のみをフィルタリングする。
[動き検出部74の構成]
図15は、動き検出部74の詳細な構成例を示すブロック図である。
動き検出部74は、フレームバッファ111、演算部112、及び、判定部113により構成される。動き検出部74には、PinP処理部45から、12ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。
フレームバッファ111は、1フレーム分の記憶領域を有し、そこに、ラスタスキャン順に供給される各画素(x,y)の画素値IN(x,y)を、古い順に上書きする形で記憶する。
演算部112は、注目画素としてPinP処理部45から供給される画素(x,y)の画素値IN(x,y)と、フレームバッファ111から供給される1フレーム前の同位置の画素値IN1(x,y)との差分を演算する。演算部112は、演算の結果得られる差分値を判定部113に供給する。
判定部113は、演算部112から供給される差分値の絶対値を求める。さらに、判定部113は、差分値の絶対値が予め設定された所定の閾値以上であるかを判定する。そして、判定部113は、差分値の絶対値が所定の閾値以上である場合、注目画素に動きがあったと判定し、差分値の絶対値が所定の閾値より小さい場合、注目画素に動きがないと判定する。判定結果(を表す信号)は、重み決定部75に供給される。
[動き検出部74の動き検出処理]
図16のフローチャートを参照して、動き検出部74の動き検出処理について説明する。
初めに、ステップS61において、演算部112は、注目画素の差分値を演算する。即ち、演算部112は、画素(x,y)の画素値IN(x,y)と、1フレーム前の同位置の画素値IN1(x,y)との差分を演算する。得られた差分値は、判定部113に供給される。
ステップS62において、判定部113は、演算部112から供給された差分値の絶対値を求める。
ステップS63において、判定部113は、差分値の絶対値が所定の閾値以上であるかを判定する。ステップS63で、差分値の絶対値が所定の閾値以上であると判定された場合、ステップS64において、判定部113は、注目画素に動きがあると判定する。一方、ステップS64で、差分値の絶対値が所定の閾値より小さいと判定された場合、ステップS65において、判定部113は、注目画素に動きがないと判定する。
ステップS64またはステップS65の後、ステップS66において、判定部113は、注目画素の判定結果を重み決定部75に出力して、処理を終了する。
以上のように決定された動きの検出結果が、重み決定部75において、注目画素がランダムディザ領域102であるとき参照される。
[重みWの役割]
次に、重み決定部75によって制御される重みWの役割について説明する。
図4に示した従来の構成では、PinP画像において画素(x,y)が子画像31Bとの境界付近の親画像31Aの画素である場合、図5Aを参照して説明したように、子画像31Bの量子化誤差が、出力となる画素値OUT(x,y)に含まれる。そして、PinP機能がオフとなった瞬間から、同位置の画素(x,y)は、親画像31Aの量子化誤差のみで演算されることになる(図5B参照)。その結果、ユーザが画像の変化に不自然さを感じることが発生していた(図6参照)。
そこで、階調変換部46では、図17に示すように、従来、PinP機能の子画像31Bの有無により、フィードバック値の計算に用いられる量子化誤差が異なる親画像31A上の画素の量子化誤差使用領域に対して、ランダムディザ領域102が設定されている。
ランダムディザ領域102では、PinP機能がオンであるとき、重みW=1となり、ランダムノイズ出力部78からのランダムノイズRa(x,y)が2次元フィルタ80に供給される。これにより、注目画素(x,y)が子画像31B近傍の親画像31の画素、即ち、フィードバック値の計算に用いられる量子化誤差が異なる親画像31A上の画素である場合に、子画像31Bの量子化誤差が、画素値OUT(x,y)の計算に含まれることはない。
しかしながら、PinP機能がオフとなった瞬間から、図18に示されるように、ランダムノイズ出力部78からのランダムノイズRa(x,y)を全く使用しないこととすると、従来と同様の問題が生じる。即ち、PinP機能がオフとなった瞬間からランダムノイズRa(x,y)を突然使用しなくなると、図6右側に示したように、子画像31Bがあった付近の親画像31Aの画素に変化が見られ、ユーザが不自然さを感じる。
そこで、階調変換部46は、ランダムディザ領域102において、図19に示すように、PinP機能がオフとなる前の重みW=1から、徐々に、重みWを小さくしてランダムノイズRa(x,y)の比率を少なくする。逆に言うと、階調変換部46は、親画像31Aの量子化誤差の比率を大きくする。これにより、子画像31Bがあった付近の親画像31Aの画素の変化を自然に見せることができる。
また、階調変換部46は、親画像31Aの画素に動きがあった場合には、画素値の変化は、PinP機能オフの影響による画素の変化(不自然な変化)よりも大きくなると考えられるので、重みWを0にリセットする。
なお、ランダムディザ領域102の内側では、PinP機能がオンの場合、子画像31Bのみの量子化誤差を用いて画素(x,y)の画素値OUT(x,y)が計算される。逆に、PinP機能がオフの場合、親画像31Aのみの量子化誤差を用いて画素(x,y)の画素値OUT(x,y)が計算される。従って、ランダムディザ領域102の内側では、画像を見たユーザが不自然さを感じることはない。
以上のように、徐々に、重みWを小さくしてランダムノイズRa(x,y)の比率を少なくすることにより、子画像31Bがあった付近の親画像31Aの画素の変化を自然に見せることができる。また、PinP画像に対して階調変換処理を行う場合であっても、図7に示したように、親画像31Aと子画像31Bそれぞれについて階調変換部46を設ける必要はない。従って、より簡単な構成で、より自然な画質を得ることができる。
なお、PinP機能がオフからオンに変更した場合には、親画像31Aのみの表示のところに、子画像31Bが表示されることになる。従って、PinP機能がオフからオンに変更した場合には、子画像31B付近の親画像31Aに、画素の変化があってもユーザが知覚するのは難しいと考えられる。そのため、上述した例では、PinP機能がオンからオフに変更した場合のみ、重みWが徐々に変化するようになされている。
しかしながら、PinP機能がオフからオンに変更した場合にも、重みWを徐々に変化させるようにしても勿論よい。PinP機能がオフからオンに変更した場合には、重みWの比率を徐々に大きくしてランダムノイズRa(x,y)の比率を大きくする。
また、これまでの説明では、子画像31Bの表示される位置および大きさは固定されているとして説明したが、子画像31Bの表示される位置および大きさが変化した場合であっても上述の処理は適用可能である。
例えば、子画像31Bが所定の位置に所定の大きさで表示された後、ユーザの操作によって、子画像31Bの位置が移動する場合にも適用可能である。子画像31Bの位置が移動する場合、移動によって子画像31Bから親画像31Aを表示することになる画素は、PinP機能のオフにより、子画像31Bから親画像31Aを表示することになる画素と同様に処理することができる。移動によって親画像31Aから子画像31Bを表示することになる画素は、PinP機能のオンにより、親画像31Aから子画像31Bを表示することになる画素と同様である。
[階調変換部46のノイズシェーピングの特性の説明]
ところで、スイッチ82が2次元フィルタ80を選択し、重みWが0である場合には、図9の階調変換部46は、実質的には、図1の階調変換部1と同様の構成となる。
しかしながら、図9の階調変換部46と図1の階調変換部1とは、ノイズシェーピング特性が異なるので、階調変換部46のノイズシェーピング特性について、以下説明する。
階調変換部46への入力である画素(x,y)の画素値IN(x,y)と、階調変換部46からの出力である画素(x,y)の画素値OUT(x,y)とは、以下の式で表される関係を有する。
OUT(x,y)=IN(x,y)−(1−G)×Q(x,y)・・・・・・・(1)
式(1)において、Gは、2次元フィルタ80の伝達関数を表す。式(1)によれば、量子化誤差Q(x,y)は、伝達関数(1−G)のノイズシェーピングにより高域に変調される。
階調変換部46による階調変換後の画像は、最終的には、表示部48(図8)で表示される。従って、表示部48に表示される画像の画質を向上させる観点からは、人の視覚の空間周波数特性については、表示部48で表示される画像の最高の空間周波数までを考慮すればよい。
表示部48で表示される画像の最高の空間周波数は、表示部48の解像度と視聴距離とから、cycle/degreeを単位とする空間周波数で得ることができる。ここで、視聴距離は、表示部48に表示された画像を視聴するときの視聴者から表示部48までの距離をいう。
なお、表示部48で表示される画像の最高の空間周波数は、表示部48の解像度によって決まるので、以下、適宜、解像度に対応する空間周波数ともいう。
表示部48の垂直方向(縦)の長さをHインチと表すこととすると、視聴距離としては、例えば、2.5Hないし3.0H程度が採用される。
例えば、表示部48が、いわゆるフルHD(High Definition)の画像を表示する横×縦が1920×1080画素の40インチのサイズを有する場合、表示部48で表示される画像の最高の空間周波数は、30cycle/degreeとなる。
図20は、空間周波数の単位であるcycle/degreeを説明する図である。
cycle/degreeは、視野角に対する単位角度の範囲に見える縞模様の数を表す。例えば、10cycle/degreeは、視野角1度の範囲に、白線と黒線のペアが10ペア見えることを意味し、20cycle/degreeは、視野角1度の範囲に、白線と黒線のペアが20ペア見えることを意味する。
図21は、人間の視覚特性、および表示部48で表示される画像の最高の空間周波数を30cycle/degreeとした場合の、階調変換部46のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示す図である。
特性121は、人間の視覚の空間周波数特性(視覚特性)を表す。振幅特性122は、従来のJarvis,Judice&Ninkeのフィルタ(以下、Jarvisフィルタと称する)を用いたノイズシェーピングの振幅特性を表す。振幅特性123は、従来のFloyd&Steinbergのフィルタ(以下、Floydフィルタと称する)を用いたノイズシェーピングの振幅特性を表す。一方、振幅特性131は、2次元フィルタ80を用いたノイズシェーピングの振幅特性を表す。
横軸は空間周波数f[cycle/degree]を表しており、人間の視覚特性121については縦軸がコントラスト感度を表し、ノイズシェーピングの振幅特性122、123および131については縦軸がゲインを表している。
図21では、人間の視覚特性121は、空間周波数fが7cycle/degree付近でピーク値となり、30cycle/degreeまで減衰していく。これに対し、階調変換部46によるノイズシェーピングの振幅特性131は、空間周波数fが12cycle/degree付近までマイナス方向に減衰し、その後急峻に立ち上がる曲線となっている。すなわち、振幅特性131は、表示部48が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数の略3分の2までの低域成分の量子化誤差を減少させるようになっており、人間の視覚特性121に対して十分感度が低い帯域に量子化誤差を変調している。
2次元フィルタ80によるフィルタリングのフィルタ係数は、人間の視覚特性121に基づき、次のように決定される。即ち、表示部48の解像度に対応する空間周波数以下の周波数帯域において、階調変換部46によるノイズシェーピングの中域以上の特性が、人間の視覚特性121の逆の特性になるように決定される。
図21の振幅特性131は、そのようにしてフィルタ係数が決定されたノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図21の振幅特性131、すなわち、階調変換部46によるノイズシェーピングの振幅特性131は、表示部48の解像度に対応する空間周波数である30 cycle/degreeにおいて、利得が最大になる。また、図21の振幅特性131は、(0 cycle/degreeから)表示部48の解像度に対応する空間周波数までの周波数帯域のうちの中域以上の特性が、人間の視覚特性121の逆の特性(以下、適宜、逆特性ともいう)になっている。換言すれば、中域以上の特性が、いわばHPF(High Pass Filter)の特性になっている。
さらに、階調変換部46によるノイズシェーピングの振幅特性131は、高域で、Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性123よりも急峻に増加する。
したがって、振幅特性131を有するノイズシェーピングによれば、階調変換後の画像の画素値OUT(x,y)に含まれる量子化誤差のうちの、人の視覚の感度が低い、より高域の周波数成分は大となる。また、振幅特性131を有するノイズシェーピングによれば、人の視覚の感度が高い、7cpd付近を含む中域の周波数成分は小となる。
その結果、階調変換後の画像に、ノイズとしての量子化誤差が視認されることを防止して、見た目の画質を向上させることができる。
なお、ノイズシェーピングの中域以上の振幅特性は、人の視覚の逆特性に、完全に一致している必要はない。すなわち、ノイズシェーピングの中域以上の振幅特性は、人の視覚の逆特性に類似していればよい。
また、ノイズシェーピングの振幅特性は、その全体を、視覚特性121の逆の特性とすることができる。
すなわち、図21の視覚特性121によれば、人の視覚の感度が低い周波数成分としては、高域の周波数成分の他に、低域の周波数成分がある。したがって、ノイズシェーピングの振幅特性としては、高域と低域の周波数成分を通過させるような、いわゆるバンドパスフィルタの特性を採用することができる。
但し、ノイズシェーピングの振幅特性として、バンドバスフィルタの特性を採用する場合には、ノイズシェーピングの振幅特性のタップ数が多くなり、装置が大規模化、高コスト化する。
したがって、装置の規模、及びコストの観点等からは、ノイズシェーピングの振幅特性としては、図21に示した、中域以上の振幅特性が、人の視覚の逆特性のHPFの特性を採用することが望ましい。
なお、図21において、階調変換部46によるノイズシェーピングの振幅特性131は、高域で、ゲイン1を大きく超えているが、これは、JarvisフィルタやFloydフィルタを用いる場合よりも、高域の量子化誤差を、大きく増幅していることを表す。
また、図21では、階調変換部46によるノイズシェーピングの振幅特性131は、低域から中域にかけて、ゲインが負になっているが、これにより、2次元フィルタ80を、少ないタップ数の2次元フィルタで構成することができる。すなわち、より簡単な構成で、より自然な画質を得ることができる。
[2次元フィルタ80の構成例]
図22は、図9の2次元フィルタ80の構成例を示す図である。
2次元フィルタ80は、量子化誤差記憶部151、乗算部161乃至172、および加算部181を有し、FIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成している。
いま、重みWが0である場合の階調変換部46について説明しているので、-Q’(x,y)=-Q(x,y)である。即ち、演算部73が出力する量子化誤差-Q(x,y)がそのまま2次元フィルタ80に供給される。
量子化誤差記憶部151は、ΔΣ変調する際に用いる過去の量子化誤差を記憶し、処理対象の画素に応じて複数の過去の量子化誤差を出力する。画素(x,y)の画素値IN(x,y)をΔΣ変調する際、量子化誤差記憶部151は、図22に示される12個の量子化誤差-Q(x-2,y-2)乃至-Q(x-1,y)を出力する。
乗算部161は、量子化誤差記憶部151から供給された量子化誤差-Q(x-2,y-2)とフィルタ係数a(1,1)を乗算し、その結果を加算部181に出力する。乗算部162は、量子化誤差記憶部151から供給された量子化誤差-Q(x-1,y-2)とフィルタ係数a(2,1)を乗算し、その結果を加算部181に出力する。乗算部163は、量子化誤差記憶部151から供給された量子化誤差-Q(x,y-2)とフィルタ係数a(3,1)を乗算し、その結果を加算部181に出力する。乗算部164は、量子化誤差記憶部151から供給された量子化誤差-Q(x+1,y-2)とフィルタ係数a(4,1)を乗算し、その結果を加算部181に出力する。乗算部165は、量子化誤差記憶部151から供給された量子化誤差-Q(x+2,y-2)とフィルタ係数a(5,1)を乗算し、その結果を加算部181に出力する。
乗算部166乃至170も同様に、量子化誤差-Q(x-2,y-1)乃至-Q(x+2,y-1)と、フィルタ係数a(1,2)乃至a(5,2)とを、それぞれ乗算し、その結果を加算部181に出力する。乗算部171または172も、量子化誤差-Q(x-2,y)または-Q(x-1,y)と、フィルタ係数a(1,3)またはa(2,3)とをそれぞれ乗算し、その結果を加算部181に出力する。
加算部181は、乗算部161乃至172の出力を加算して、その加算結果を出力する。
[誤差拡散法による階調変調処理]
図23は、スイッチ82が2次元フィルタ80を選択し、重みWが0である場合の階調変換部46による階調変換処理を説明するフローチャートである。換言すれば、図23は、誤差拡散法による階調変換を行う階調変換部46の階調変調処理を説明するフローチャートである。
初めに、ステップS81において、演算部71は、供給された画素値IN(x,y)と、スイッチ82の出力(2次元フィルタ80の出力)とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部72、及び、演算部73に供給する。
ステップS82において、量子化部72は、演算部71からの加算値を、例えば、8ビットに量子化し、その結果得られる8ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として出力する。即ち、量子化部72は、演算部71からの加算値を量子化し、量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果(ΔΣ変調による階調変換の結果)として出力する。
ステップS83において、演算部73は、演算部71からの加算値から、量子化部72からの画素値OUT(x,y)を減算することで、量子化部72での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求める。得られた量子化誤差-Q(x,y)は、乗算部76および演算部79を介して2次元フィルタ80に供給される。なお、量子化部72からの画素値OUT(x,y)は、演算部71からの加算値のビット幅と同一のビット幅に逆量子化された後に、演算(減算)される。
ステップS84において、2次元フィルタ80は、演算部73からの量子化誤差-Q(x,y)をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果を、スイッチ82に出力する。
ステップS85において、スイッチ82は、2次元フィルタ80からの出力を入力側へフィードバックする。即ち、スイッチ82は、2次元フィルタ80からの出力を演算部71に供給する。
階調変換部46にラスタスキャン順に供給される画像の画素(x,y)の画素値IN(x,y)を、順次注目画素として、上述したステップS81乃至S85の処理が繰り返される。
階調変換部46の2次元フィルタ80では、フィルタリングのフィルタ係数が、ΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、図21の振幅特性131のように、人間の視覚特性121の逆の特性になるように決定される。したがって、ノイズとしての量子化誤差が視認しにくくなるので、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができる。
なお、階調変換部46での階調変換の対象となる画像(変換対象画像)が、画素値として、YCbCr等の複数の成分を有する場合には、階調変換処理は、成分ごとに独立して行われる。すなわち、変換対象画像が、画素値として、Y成分、Cb成分、及びCr成分を有する場合には、Y成分のみを対象として、階調変換処理が行われる。同様に、Cb成分のみを対象として、階調変換処理が行われ、Cr成分のみを対象として、階調変換処理が行われる。
以上、本発明を、TVでの階調変換に適用した場合について説明したが、本発明は、TV以外の画像を扱うあらゆる装置での階調変換に適用可能である。
例えば、最近急速に普及しているHDMI(R)(High-Definition Multimedia Interface)では、10ビットや12ビット等の画素値を伝送するディープカラー(Deep Color)が規定されている。階調変換部46による階調変換処理は、そのようなHDMIで伝送されてきた10ビットや12ビットの画素値の画像を、8ビット等の画像を表示するディスプレイで表示する場合の階調変換に適用することができる。
また、例えば、Blu-Ray(R)ディスク等のディスクを再生する記録再生装置が、12ビットの画像を再生し、8ビットの画像を伝送する伝送路を介して、8ビットの画像を表示するディスプレイで、画像を表示させる。このとき、記録再生装置は、階調変換部46による階調変換処理を行うことによって、12ビットの画像を8ビットの画像に変換してからディスプレイに伝送する。これにより、ディスプレイでは、擬似的に、12ビットの画像を表示することができる。
なお、上述した階調変換の処理は、階調変換部46のように所定のブロックとして装置に組み込まれていてもよいし、単独の装置(画像処理装置)として構成されていてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図24は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータ200の一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータ200に内蔵されている記録媒体としてのハードディスク205やROM203に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体211に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体211は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体211からコンピュータ200にインストールする他、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータ200に無線で転送されてきてもよい。また、プログラムは、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータ200に有線で転送されてきてもよい。コンピュータ200では、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部208で受信し、内蔵するハードディスク205にインストールすることができる。
キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部207が、ユーザによって操作等されることにより、コンピュータ200に指令が入力される。コンピュータ200は、CPU(Central Processing Unit)202を内蔵している。CPU202には、バス201を介して、入出力インタフェース210が接続されている。CPU202は、入出力インタフェース210を介して指令を受け取ると、それに従って、ROM(Read Only Memory)203に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU202は、ハードディスク205に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)204にロードして実行する。これにより、CPU202は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU202は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース210を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部206から出力する。あるいは、CPU202は、通信部208から送信、さらには、ハードディスク205に記録等させる。
プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。したがって、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)としてもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
誤差拡散法による階調変換を行う従来の階調変換部の構成例を示す図である。 階調変換の処理を行う画素の順番を示す図である。 フィードバック値の算出に使用される量子化誤差の画素を示す図である。 PinP機能と階調変換機能を併用する第1の構成例を示す図である。 従来の問題を説明する図である。 従来の問題を説明する図である。 PinP機能と階調変換機能を併用する第2の構成例を示す図である。 本発明を適用したテレビジョン受像機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 階調変換部の詳細な構成例を示すブロック図である。 ランダムディザ領域の例を示す図である。 選択処理を説明するフローチャートである。 ランダムディザ領域の画素に対する重みWの値を示す図である。 オフ変更時の重み制御処理を説明するフローチャートである。 オン変更時の重み制御処理のフローチャートである。 動き検出部の詳細な構成例を示すブロック図である。 動き検出部の動き検出処理について説明するフローチャートである。 重みWの役割を説明する図である。 重みWの役割を説明する図である。 重みWの役割を説明する図である。 空間周波数の単位であるcycle/degreeを説明する図である。 ノイズシェーピングの振幅特性を示す図である。 2次元フィルタの構成例を示す図である。 誤差拡散法による階調変換処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
40 TV, 45 PinP処理部, 46 階調変換部, 71 演算部, 72 量子化部, 73 演算部, 74 動き検出部, 75 重み決定部, 78 ランダムノイズ出力部, 80 2次元フィルタ, 81 ランダムノイズ出力部, 82 スイッチ

Claims (7)

  1. 親画像に子画像が重畳されたPinP画像の階調を変換する階調変換手段を備え、
    前記階調変換手段は、
    前記PinP画像の前記親画像と前記子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、前記ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う
    画像処理装置。
  2. 前記階調変換手段は、
    量子化誤差をフィルタリングするフィルタリング手段と、
    変換対象画像の画素値と、前記フィルタリング手段の出力とを加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を出力する量子化手段と、
    前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求める演算手段と、
    ランダムノイズを発生するランダムノイズ発生手段と
    を有し、
    前記フィルタリング手段は、前記PinP画像から前記親画像のみの画像に変換対象画像が変更された直後、前記ランダムディザ領域の画素に対し、前記ランダムノイズと前記量子化誤差を所定の比率で加算した値をフィルタリングする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ランダムノイズと前記量子化誤差の比率を制御する制御手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記変換対象画像が前記PinP画像から前記親画像のみの画像に変更された直後から、前記ランダムノイズの比率が徐々に小さくなるように制御する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記階調変換手段は、前記変換対象画像の動きを検出する検出手段をさらに備え、
    前記フィルタリング手段は、前記PinP画像から前記親画像のみの画像に表示が変更された直後の前記ランダムディザ領域の画素に対し、前記ランダムノイズと前記量子化誤差を所定の比率で加算している間に、前記検出手段により前記変換対象画像の動きが検出された場合、前記量子化誤差のみのフィルタリングに変更する
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記PinP画像を生成するPinP処理手段をさらに備える
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 親画像に子画像が重畳されたPinP画像の階調を変換する階調変換手段を備える画像処理装置の前記階調変換手段が、
    前記PinP画像の前記親画像と前記子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、前記ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う
    画像処理方法。
  7. コンピュータに、
    親画像に子画像が重畳されたPinP画像のなかの、前記親画像と前記子画像の境界から所定の領域内側のランダムディザ領域に対して、ランダムディザ法による階調変換を行い、前記ランダムディザ領域以外の領域に対して、誤差拡散法による階調変換を行う
    処理を実行させるプログラム。
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