JP2010097484A - 個人情報解析装置、個人情報解析方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザの個人情報が格納されている格納場所を記憶するアクセス情報格納部16と、個人情報利用者の端末から意味情報の種類を受信する解析要求受信部11と、前記意味情報の種類に対応する個人情報の格納場所をアクセス情報格納部16から取得し、取得した前記格納場所から個人情報を取得する個人情報取得部14と、前記個人情報を用いて前記意味情報を生成する個人情報解析部13と、前記意味情報を前記個人情報利用者の端末に送信する応答部15と、を備える。
【選択図】図1
Description
例えば、非特許文献1に記載された技術では、管理装置が、Webページ閲覧履歴を収集し、閲覧したWebページの内容を解析して、ユーザの関心が高いと思われるサービスの広告を表示する。
"NTTデータとcci、高精度な行動ターゲティング広告サービスを提供"、[online]、株式会社日経BP、[2008年10月01日検索]、インターネット〈URL: http://www.nikkeibp.co.jp/news/it07q4/550474/〉
例えば、あるサービス提供者が、ユーザの個人情報を用いて意味情報を抽出しようとするとき、他のサービス提供者からもユーザの個人情報を取得して利用すれば解析の対象となる個人情報の種類や量が多くなり、意味情報の解析の精度が上がる。しかし、他のサービス提供者が管理しているあるユーザの個人情報を利用するためには、そのユーザからの許諾を得る必要がある。しかしながら、マーケティング等への利用については直接ユーザにメリットがないため、ユーザから許諾を得ることが困難であり、個人情報を会社間で共通利用することは難しい、という問題がある。また、ユーザの個人情報を様々なサービス提供者に公開するとプライバシー情報の漏洩や不正利用のリスクが高くなる懸念がある。
一方、個人情報を利用する側にとっては、抽出した意味情報を必要とするものの、その意味情報には例えば多数のユーザの振舞いを統計処理した情報などの個人を特定する情報を含まない場合が多い。ところがそれらの抽出のために個人情報を利用した場合、個人情報守秘管理のためのコストが発生する、という問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザから個人情報の利用に対する許諾を得ていない利用者に対して、個人情報をもとに生成された意味情報を提供することができる個人情報解析装置、個人情報解析方法及びプログラムを提供することにある。
図1は、本発明の一実施形態による個人情報解析装置1の機能構成を示すブロック図である。
個人情報解析装置1は、個人情報解析仲介サービスを提供する個人情報解析仲介テービス提供者が管理するサーバ装置である。個人情報解析装置1は、解析要求受信部11と、利用範囲判定部12と、個人情報解析部13と、個人情報取得部14と、応答部15と、各ユーザの個人情報が格納されている格納場所を記憶するアクセス情報格納部16と、課金情報計数部17と、意味情報の利用範囲を記憶する利用範囲格納部18とを含んで構成される。ここで、個人情報とは、例えばユーザIDや氏名などのユーザを一意に特定する情報と、それに付随する購入履歴やスケジュール、位置情報などの単独のユーザの性質を表す情報である。意味情報とは、個人情報を元に生成される情報であって、個人情報そのものを含まない情報である。意味情報はマーケティング等に利用可能であるが、単独のユーザの性質を表すものではない。また、個人情報利用者は、意味情報の利用者である。ユーザは、個人情報の提供者である。
利用範囲判定部12は、受信した意味情報の種類に対応する利用範囲を利用範囲格納部18から取得し、解析要求を送信した個人情報利用者端末2(個人情報利用者)が利用範囲内であるか否かを判定する。そして、利用範囲判定部12は、利用範囲内であると判定した場合に、受信した意味情報の種類を個人情報取得部14に出力する。一方、利用範囲外であると判定した場合には、応答部15が、解析要求のあった個人情報利用者端末2に意味情報を取得できない旨を通知する。
個人情報取得部14は、入力された意味情報の種類に対応する個人情報をサービス提供装置3又はユーザ端末4から取得する。
個人情報解析部13は、個人情報取得部14により取得された個人情報を用いて解析要求のあった意味情報を生成する。
応答部15は、個人情報解析部13が生成した意味情報を解析要求元の個人情報利用者端末2へ送信する。
課金情報計数部17は、各ユーザに対して個人情報を用いて意味情報を生成した回数を計数する。また、課金情報計数部17は、各個人情報利用者に対して意味情報を提供した回数を計数する。
図示するように、意味情報テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、意味情報の種類と、意味情報の属性と、利用する個人情報の各項目の列を有している。意味情報の種類は、意味情報の内容を表す。利用する個人情報は、意味情報を生成するために用いる個人情報の種類である。意味情報の属性は、各意味情報の属性値であり、次の3つの属性値(1)個人へのリンク情報と、(2)匿名化した個人へのリンク情報と、(3)統計処理情報とを取りうる。なお、リンク情報とは、個人を特定する情報である。
図2に示す1行目のデータは、意味情報の種類「40歳台の男性がキーワード「X」と一緒に購入する頻度の高い商品の種類名」に対応する意味情報の属性は「統計処理情報」であり、利用する個人情報は「購入履歴」であることを表す。また、2行目のデータは、意味情報の種類「指定したIDのユーザの状況が「暇」に遷移したときの位置情報を含む通知」に対応する意味情報の属性は「個人へのリンク情報」であり、利用する個人情報は「位置情報」及び「スケジュール」であることを表す。
図示するように、利用範囲テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、意味情報の属性と、利用範囲の各項目の列を有している。利用範囲は、意味情報を利用可能な個人情報利用者を表す。
図3に示す1行目のデータは、意味情報の属性「統計処理情報」に対応する利用範囲は「個人情報利用者によらず利用可能」であることを表す。また、2行目のデータは、意味情報の属性「匿名化した個人へのリンク情報」に対応する利用範囲は「ユーザと信頼関係を持つ個人情報利用者又は個人情報解析仲介サービス提供者が信頼性を保証する個人情報利用者のみ利用可能」であることを表す。また、3行目のデータは、意味情報の属性「個人へのリンク情報」に対応する利用範囲は「ユーザと信頼関係を持つ個人情報利用者のみ利用可能」であることを表す。
図示するように、信頼関係テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、個人情報利用者IDと、ユーザIDの各項目の列を有している。個人情報利用者IDは、個人情報利用者を一意に識別する識別情報である。ユーザIDはユーザを一意に識別する識別情報である。信頼関係テーブルにおいて、各ユーザIDに対応している個人利用者IDがそのユーザと信頼関係を持つ個人情報利用者であることを表す。
図4に示す例では、ユーザID「001」と信頼関係を持つ個人情報利用者は「aaa」であることを表す。また、ユーザID「002」と信頼関係を持つ個人情報利用者は「aaa」及び「bbb」であることを表す。
図示するように、個人情報利用者テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、個人情報利用者IDと、個人情報利用者の属性と、応答回数の各項目の列を有している。個人情報利用者の属性は、各個人情報利用者の属性値であり、次の2つの属性値「個人情報解析仲介サービス提供者が信頼性を保証する個人情報利用者」と、「第三者」とを取りうる。応答回数は、解析要求に応じた回数を表す。
図5に示す1行目のデータは、個人情報利用者ID「aaa」に対応する属性は「第三者」であり、応答回数は「4」であることを表す。また、2行目のデータは、個人情報利用者ID「bbb」に対応する属性は「個人情報解析仲介サービス提供者が信頼性を保証する個人情報利用者」であり、応答回数は「5」であることを表す。また、3行目のデータは、個人情報利用者ID「ccc」に対応する属性は「第三者」であり、応答回数は「1」であることを表す。また、4行目のデータは、個人情報利用者ID「ddd」に対応する属性は「個人情報解析仲介サービス提供者が信頼性を保証する個人情報利用者」であり、応答回数は「3」であることを表す。
図示するように、ユーザテーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、ユーザIDと、購入履歴と、位置情報と、スケジュールと、個人情報利用回数の各項目の列を有している。購入履歴は、購入履歴が格納されているアドレス(格納場所)である。位置情報は、位置情報が格納されているアドレス(格納場所)である。スケジュールは、スケジュールが格納されているアドレス(格納場所)である。個人情報利用回数は、個人情報解析装置1がユーザの個人情報を用いて意味情報を生成した回数を表す。
図6に示す1行目のデータは、ユーザID「001」に対応する購入履歴の格納場所は「http://xxx.xxx」であり、個人情報利用回数は「3」であることを表す。また、2行目のデータは、ユーザID「002」に対応する購入履歴の格納場所は「http://xxx.xxx」であり、個人情報利用回数は「4」であることを表す。3行目のデータは、ユーザID「003」対応する購入履歴の格納場所は「http://xxx.xxx」であり、位置情報の格納場所「http://yyy.yyy」であり、スケジュールの格納場所は「http://zzz.zzz」であり、個人情報利用回数は「10」あることを表す。
まず、ステップS1では、解析要求受信部11が、解析要求を個人情報利用者端末2から受信する。解析要求には、意味情報の種類と、個人情報利用者IDとが含まれる。以下、受信した意味情報の種類が「40歳代の男性がキーワード「ワイン」と一緒に購入する頻度の高い商品の種類名」である場合(例1)と、意味情報の種類が「指定したIDのユーザの状況が「暇」に遷移したときの位置情報を含む通知」である場合(例2)について説明する。なお、例1の場合は、解析要求にキーワード「ワイン」が含まれる。また、例2の場合には、解析要求に対象となるユーザIDが含まれる。
また、例1の場合、個人情報利用者は、取得した意味情報に基づいてスーパーの商品陳列のレイアウトなどに利用することができる。また、例2の場合、個人情報利用者は、意味情報「ユーザが「暇」である通知」を受けると、そのユーザの現在位置から利用可能なサービスを通知する広告メールをそのユーザの携帯端末などへ送信することができる。
また、意味情報の利用範囲を設定しているため、例えば、第三者にユーザを特定する個人情報が漏洩することを防ぐことができる。
また、各ユーザに対して個人情報を利用した回数を計数しているため、個人情報の利用回数に応じてユーザに報酬を支払うことができる。これにより、ユーザにメリットが生じ、個人情報利用の許諾を得やすくなる。また、個人情報利用者は、個人情報解析仲介サービスを利用することで、ユーザからの個人情報の収集や個人情報利用のための契約が不要になり、また、個人情報を管理することなく、個人情報から抽出されるマーケティング情報などの価値の高い意味情報を利用することができる。
図7は、本実施形態における個人情報解析装置100の機能構成を示すブロック図である。図7に示すとおり、個人情報解析装置100は、図1に示す構成に加えて、メール転送部109を備えている。
メール転送部109は、個人情報利用者端末2からメール転送要求を受信する。メール転送要求は、ユーザIDとメールを含むメッセージである。そして、メール転送部109は、受信したユーザIDに対応するメールアドレスをユーザテーブルから取得して、取得したメールアドレス宛に受信したメールを転送する。なお、メール転送部109は、メール転送要求にユーザIDが含まれていない場合には、全てのユーザ端末4に対してメールを転送してもよい。或いは、メール転送部109は、メール転送要求に生成した意味情報の識別情報が含まれている場合には、その意味情報の生成に用いた個人情報に対応するメールアドレスをアクセス情報格納部106から読み出し、当該メールアドレスに対して受信したメールを送信してもよい。つまり、メール転送部109は、応答部105が送信した意味情報の生成に用いた個人情報に対応するメールアドレスをアクセス情報格納部106から読み出し、当該メールアドレスに対してそのメールを送信する。
図示するように、本実施形態におけるユーザテーブルは、図5に示す項目に加えて、メールアドレスの項目がある。つまり、ユーザテーブルは、ユーザ毎のメールアドレスを更に記憶している。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
例えば、本実施形態では、個人情報として購入履歴と位置情報とスケジューラとを用いているが、例えば、ユーザの年齢、住所、性別、趣味、経歴、サービス使用履歴、プレゼンス情報、位置、ユーザの身の回りにありユーザにリンク可能な各種センシング情報(体温、血圧、加速度、照度、など)、ユーザに関する画像、動画、音声、テキスト、匿名で公開しているブログ(Weblog)などへのリンク等を用いてもよい。
また、本実施形態では、個人情報利用者端末2、サービス提供装置3、ユーザ端末4をそれぞれ1台として説明しているが、複数でもよい。
また、個人情報利用者が使用するユーザIDは、ユーザへリンク不可能なユーザIDであってもよい。この場合、個人情報解析装置1又は100は、個人情報利用者が利用するユーザIDとユーザへリンク可能なIDとを対応付けるテーブルを記憶する。
Claims (6)
- ユーザの個人情報が格納されている格納場所を記憶するアクセス情報格納部と、
個人情報利用者の端末から意味情報の種類を受信する解析要求受信部と、
前記解析要求受信部により受信された前記意味情報の種類に対応する個人情報の格納場所をアクセス情報格納部から取得し、取得した前記格納場所から個人情報を取得する個人情報取得部と、
前記個人情報取得部により取得された前記個人情報を用いて前記意味情報を生成する個人情報解析部と、
前記個人情報解析部により生成された前記意味情報を前記個人情報利用者の端末に送信する応答部と、
を備えることを特徴とする個人情報解析装置。 - 意味情報の利用範囲を記憶する利用範囲格納部と、
前記解析要求受信部により受信した前記意味情報の種類に対応する利用範囲を前記利用範囲格納部から取得し、前記個人情報利用者が当該利用範囲内であるか否かを判定する利用範囲判定部と、
を備え、
前記個人情報解析部は、前記利用範囲判定部により前記個人情報利用者が前記利用範囲内であると判定された場合にのみ意味情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の個人情報解析装置。 - 前記ユーザの個人情報を用いて意味情報を生成した回数と、前記個人情報利用者に対して意味情報を提供した回数とをカウントする課金情報計数部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の個人情報解析装置。
- 前記アクセス情報格納部は、前記ユーザ毎のメールアドレスを更に記憶しており、
前記個人情報利用者の端末からのメールに基づき、前記応答部が送信した前記意味情報の生成に用いた前記個人情報に対応する前記メールアドレスを前記アクセス情報格納部から読み出し、当該メールアドレスに対して前記メールを送信するメール転送部を備える
ことを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の個人情報解析装置。 - ユーザの個人情報が格納されている格納場所を記憶するアクセス情報格納部を備える個人情報解析装置における個人情報解析方法であって、
解析要求受信部が、個人情報利用者の端末から意味情報の種類を受信するステップと、
個人情報取得部が、前記解析要求受信部により受信された前記意味情報の種類に対応する個人情報の格納場所をアクセス情報格納部から取得し、取得した前記格納場所から個人情報を取得するステップと、
個人情報解析部が、前記個人情報取得部により取得された前記個人情報を用いて前記意味情報を生成するステップと、
応答部が、前記個人情報解析部により生成された前記意味情報を前記個人情報利用者の端末に送信するステップと、
を有することを特徴とする個人情報解析方法。 - ユーザの個人情報が格納されている格納場所を記憶するアクセス情報格納部を備えるコンピュータに、
個人情報利用者の端末から意味情報の種類を受信するステップと、
受信した前記意味情報の種類に対応する個人情報の格納場所をアクセス情報格納部から取得し、取得した前記格納場所から個人情報を取得するステップと、
取得した前記個人情報を用いて前記意味情報を生成するステップと、
生成した前記意味情報を前記個人情報利用者の端末に送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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