JP2010097317A - バーコード読取方法およびバーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取方法およびバーコード読取装置

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【課題】複数種類の規格の類似したパターンのバーコードが混在する場合でも読取精度を向上させ得るバーコード読取方法およびバーコード読取装置を提供する。
【解決手段】第1バーコードBの一部のコードパターンが、第2バーコードBとして読み取れる可能性がある場合に、明暗パターン列に対して第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りを行うとともに、明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に判定用バー領域が存在するか否かを判定する。そして、判定用バー領域が存在すると判定された場合、または、判定用バー領域が存在しないと判定されたときに、一端側領域Pおよび他端側領域Pの少なくともいずれか一方の明暗度合L,Lと当該バーコード領域Pの明暗度合Lとの差である明暗度合差ΔLが所定の閾値ΔLp以上になる場合には、当該バーコードがRSS_Limitedであることが確定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数種類の規格に基づいて作成されたバーコードを光学的に読み取るバーコード読取方法およびバーコード読取装置に関するものである。
従来より、バーコードについて多くの種類の規格が開発されて実際に運用されている。そのため、所定の種類のバーコードの一部分が他の種類のバーコードを構成しているという場合も存在する。従って、複数種類のバーコードの読み取りを可能にするためには、上述のような場合でもバーコードの種類を明確に区別する必要がある。そこで、例えば、複数種類の規格に基づいて作成されたバーコードを光学的に読み取るバーコード読取方法として、下記特許文献1に示すバーコード読取方法が知られている。
このバーコード読取方法では、読み取り対象として指定されたバーコードが、省スペース型であるRSS (Reduced Space Symbology)コードの1つ、RSS_Limitedであるか否かが判定される。そして、上記バーコードがRSS_Limitedである可能性が認識されると、そのバーコードにおけるバーの最小単位幅であるモジュールを検出する。そして、当該バーコードの両端外側の少なくとも一方に5モジュール以上の白バーが存在する場合には当該バーコードがRSS_Limitedであると判定され、当該バーコードの両端外側の双方に1〜4モジュール幅のバーが存在する場合にはRSS_Limitedでないと判定される。
特開2006−227796号公報
ところで、RSS_Limitedは省スペース型として開発されているため、当該バーコードの両端外側にマージンを必要としないことから、当該バーコードの近傍にバーコード状の模様などが配置される場合がある。この場合、上記特許文献1に示すバーコード読取方法では、読み取り対象がRSS_Limitedであっても、上記模様のためにバーコードの両端外側の双方に1〜4モジュール幅のバーが存在するとみなされると、当該バーコードがRSS_Limitedでないと判定され、RSS_Limitedに関する読取精度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数種類の規格の類似したパターンのバーコードが混在する場合でも読取精度を向上させ得るバーコード読取方法およびバーコード読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のバーコード読取方法では、複数種類の規格に基づいて作成されたバーコード(B)を光学的に読み取り、当該バーコードに記録されているデータをデコードするバーコード読取方法において、前記複数種類のうち、第1規格に基づく第1バーコード(B)の一部のコードパターンが、前記第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコード(B)として読み取れる可能性がある場合に、読み取ったバーコードを2値化処理して得られる明暗パターン列に対して前記第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りを行う第1ステップと、前記明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に、前記第1バーコードに存在し得る最大幅のバーを超えるバー領域が存在するか否かを当該明暗パターン列に含まれるバーの幅に基づいて判定する第2ステップと、を備え、前記最大幅のバーを超えるバー領域が存在すると判定された場合、または、前記最大幅のバーを超えるバー領域が存在しないと判定されたときに前記明暗パターン列に隣接する一端側領域(P)および他端側領域(P)の少なくともいずれか一方の明暗度合(L,L)と当該明暗パターン列の明暗度合(L)との差(ΔL)が所定値(ΔLp)以上になる場合には、前記明暗パターン列を前記第2バーコードの読取データとして確定することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、第1規格に基づく第1バーコードの一部のコードパターンが、当該第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコードとして読み取れる可能性がある場合に、第1ステップにより、読み取ったバーコードを2値化処理して得られる明暗パターン列に対して第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りを行う。そして、第2ステップにより、明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に、第1バーコードに存在し得る最大幅のバーを超えるバー領域(以下、判定用バー領域ともいう)が存在するか否かを当該明暗パターン列に含まれるバーの幅に基づいて判定する。そして、判定用バー領域が存在すると判定された場合、または、判定用バー領域が存在しないと判定されたときに明暗パターン列に隣接する一端側領域および他端側領域の少なくともいずれか一方の明暗度合と当該明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合には、明暗パターン列が第2バーコードの読取データとして確定される。
第1バーコードの一部のコードパターンが第2バーコードとして読み取れる場合を想定しているので、明暗パターン列が第1バーコードの一部のコードパターンである場合には、当該明暗パターン列に隣接する一端側領域および他端側領域はともにバーコードを構成する領域である。バーコードを構成する領域は通常の模様等と比較して明暗度合が高くなるため、一端側領域および他端側領域がバーコードを構成する領域である場合には、両側領域の明暗度合は明暗パターン列の明暗度合と同様に高くなるから、両側領域の明暗度合と明暗パターン列の明暗度合との差が小さくなる。
そこで、上記第1ステップおよび第2ステップにより明暗パターン列が第2バーコードとして読み取れる可能性がある場合において、判定用バー領域が存在しない場合でも、一端側領域または他端側領域の明暗度合と、当該明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合には、一端側領域または他端側領域はバーコードとは異なる模様であるから、当該明暗パターン列を第2バーコードの読取データとして確定することができる。
したがって、複数種類の規格の類似したパターンのバーコードが混在する場合でも上述のような第2バーコードの読取精度を向上させることができる。
請求項2の発明では、第1バーコードは、EAN (European Article Number)コード、および、UPC (Universal Product Code)コードのいずれか1つであり、第2バーコードは、RSS (Reduced Space Symbology)コードである。
RSSコードは、EANコードやUPCコードと比較して省スペース型であり、実際にEANコードやUPCコードの一部がRSSコードに一致する場合がある。このような場合でも、上述のように両側領域の明暗度合と明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合に明暗パターン列がRSSコードとして確定することができるので、RSSコードやEANコード、UPCコードが混在する場合でもRSSコードの読取精度を向上させることができる。
請求項3の発明では、第1バーコードの一部のコードパターンが第2バーコードとして読み取れる可能性がある場合に、読取手段により、読み取ったバーコードを2値化処理して得られる明暗パターン列に対して第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りが行なわれる。そして、判定手段により、明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に、判定用バー領域が存在するか否かを当該明暗パターン列に含まれるバーの幅に基づいて判定がなされる。そして、判定用バー領域が存在すると判定された場合、または、判定用バー領域が存在しないと判定されたときに明暗パターン列に隣接する一端側領域および他端側領域の少なくともいずれか一方の明暗度合と当該明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合には、明暗パターン列が第2バーコードの読取データとして確定される。
これにより、上記読取手段および判定手段により明暗パターン列が第2バーコードとして読み取れる可能性がある場合において、判定用バー領域が存在しない場合でも、一端側領域または他端側領域の明暗度合と、当該明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合には、一端側領域または他端側領域はバーコードとは異なる模様であるから、当該明暗パターン列を第2バーコードの読取データとして確定することができる。
したがって、複数種類の規格の類似したパターンのバーコードが混在する場合でも上述のような第2バーコードの読取精度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るバーコード読取装置について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るバーコード読取装置10の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、バーコード読取装置10は、複数種類の規格に基づいて作成されたバーコード(図1では物品Rに付されたバーコードBを例示)を読み取る装置として構成されている。なお、バーコードとは、RSSコード、EANコード、および、UPCコード等の1次元コードを意味する。
このバーコード読取装置10は、図示しないケースの内部に回路部20が収容されてなるものであり、回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、トリガースイッチ42等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。なお、図1では、バーコードBが付された物品Rに向けて照明光Lfを照射する例を概念的に示している。
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、CCDエリアセンサとして構成されるものであり、バーコードBに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されている。この受光センサ28は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。
結像レンズ27は、外部から読取口(図示略)を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光LfがバーコードBにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
制御回路40は、バーコード読取装置10全体を制御可能なマイコンによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有すると共に、情報処理機能を備えており、メモリ35とともに情報処理装置を構成している。本実施形態では、制御回路40に対し、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。
これにより、制御回路40は、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、バーコードBの読み取りに関する情報を報知するインジケータとして機能する発光部43の点灯・消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該バーコード読取装置10の使用者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御、液晶表示器46の表示制御や外部装置とのシリアル通信を可能にする通信インタフェース48の通信制御等を可能にしている。
以下、本実施形態に係るバーコード読取装置10の読取処理について図を参照して詳細に説明する。
図2は、第1バーコードB(EANコード)の一部が第2バーコードB(RSS_Limited)に一致する状態を示す説明図である。図3および図4は、本実施形態における読取処理の流れを例示するフローチャートである。図5(A)は、一端側領域Pおよび他端側領域Pが模様を構成する場合の各明暗度合L〜Lを示す説明図であり、図5(B)は、一端側領域Pおよび他端側領域Pがバーコードの一部を構成する場合の各明暗度合L〜Lを示す説明図である。なお、図5(A),(B)において、縦軸は、受光センサ28からの受光信号の受光レベルを示しており、白色では数値が大きくなり、黒色では数値が小さくなる。
複数種類の規格に基づくバーコードを読み取る場合には、第1規格に基づく第1バーコードの一部のコードパターンが、当該第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコードとして読み取られてしまう可能性がある。上記第2規格に基づく第2バーコードとしては、例えば、省スペース型であるRSSコードが想定され、上記第1規格に基づく第1バーコードとしては、例えば、EANコードやUPCコードが想定される。
具体的には、図2に示すように、第1規格に基づく第1バーコードBであるEANコードの一部のコードパターンが、第2規格に基づく第2バーコードBであるRSSコードの1つ、RSS_Limitedに一致する場合が想定される。
本実施形態では、上述のように第1バーコードBの一部が第2バーコードBに一致する場合でも第2バーコードBの読取精度を向上させるために、以下に示す読取処理を実施する。
まず、図3のステップS101おいて、最小バー本数設定処理がなされる。この処理では、使用者により読み取り対象として指定された複数種類のバーコードから、読み取り可能な最小バー本数Xが設定される。
次に、ステップS103において、明暗パターン列取得処理がなされる。この処理では、使用者のトリガースイッチ42の操作に応じて、受光センサ28にバーコードBのコード情報が読み取られると、上記第2規格の読み取りアルゴリズムを適用することにより受光センサ28からの受光信号の信号波形が所定の閾値と比較されて、その比較に基づいて信号波形が明色領域と暗色領域とに2値化され、暗色領域と明色領域との配列データに応じた明暗パターン列が取得される。なお、ステップS103における処理は、特許請求の範囲における「第1ステップ」または「読取手段」の一例に相当する。
そして、ステップS105にて上記明暗パターン列よりバーの本数nが検出されるとともに、ステップS107にて、上記明暗パターン列よりバー幅Wが検出される。
次に、ステップS109において、バー本数nが最小バー本数X以上であるか否かについて判定される。ここで、n≧Xの場合には(S109でYes)、ステップS111にてバーコード決定処理がなされ、バー本数nに応じてデコード対象とするバーコードが決定される。なお、ステップS109にてバー本数nが最小バー本数X未満になると(S109でNo)、図4のステップS137にて当該読み取りが失敗であることが確定される。
バーコードが決定されると、ステップS113にて一側マージンが存在するか否かについて判定される。この判定処理では、明暗パターン列の最初の白バー(通常はマージン領域に相当)とその次(内側)に位置する黒バーとの間、又は最初のキャラクタパターンより、バーコードの種類に応じてマージンチェックが実行される。
ここで、明暗パターン列に一側マージンが存在すれば(S113でYes)、ステップS115において、明暗パターン列にバーコードの種類に応じた読み取りアルゴリズムが適用されてデコード処理が実施される。一方、明暗パターン列に一側マージンが存在しない場合には(S113でNo)、ステップS117にて明暗パターン列の両端のバーを1本ずつ減らして(n=n−2)、上記ステップS109からの処理がなされる。
ステップS115にてデコード処理が実施されると、ステップS119にてこのデコード処理が成功しているか否かについて判定され、デコード処理が成功している場合には(S119でYes)、ステップS121にて他側マージンが存在するか否かについて判定される。この判定処理では、明暗パターン列の最後の黒バー又はキャラクタパターンより、バーコードの種類に応じてマージンチェックが実行される。
ここで、デコード処理が失敗するか(S119でNo)、明暗パターン列に他側のマージンが存在しない(S121でNo)場合には、ステップS123において、上述したデコード処理においてデコード対象として評価されたバーの本数mをバー本数nより減じて(n=n−m)、上記ステップS109からの処理がなされる。
明暗パターン列に他側マージンが存在すると(S121でYes)、図4のステップS125において、当該バーコードがRSSコードの1つであるRSS_Limitedとして認識できるか否かを判定し、RSS_Limitedとして認識できない場合には(S125でNo)、本読取処理を終了する。
一方、バーコードがRSS_Limitedとして認識できる場合は(S125でYes)、ステップS127において、モジュール検出処理がなされる。この処理では、ステップS115におけるデコード結果より、バーの最小単位幅であるモジュールが検出される。
次に、ステップS129において、そのバーコードパターンの両端外側の少なくとも一方に、判定用バー領域が存在するか否かについて判定される。ここで、バーコードパターンの両端外側の少なくとも一方に、判定用バー領域が存在する場合には(S129でYes)、ステップS135にて、当該バーコードがRSS_Limitedであることが確定される。
本実施形態では、上記判定用バー領域は、例えば、5モジュール以上の白バーに設定されている。EANコードやUPCコードを構成するバーは1〜4モジュールであるから、幅が5モジュール以上のバーはEANコードやUPCコードの一部を構成するものではないからである。なお、ステップS129における処理は、特許請求の範囲における「第2ステップ」または「判定手段」の一例に相当する。また、判定用バー領域は、特許請求の範囲における「最大幅のバーを超えるバー領域」の一例に相当する。
一方、バーコードパターンの両端外側の少なくとも一方に判定用バー領域が存在しない場合には(S129でNo)、ステップS131にて、明暗度合演算処理がなされる。この処理では、受光センサ28からの受光信号のうち、明暗パターン列に対応する信号領域をバーコード領域P、このバーコード領域Pの両側にそれぞれ隣接する信号領域を一端側領域Pおよび他端側領域Pとして、各領域P〜Pにおける明暗度合L〜Lがそれぞれ演算される。なお、一端側領域Pおよび他端側領域Pは、上記判定用バー領域よりも広い領域に設定されている。
そして、ステップS133において、明暗度合LおよびLのうち値が小さなものと明暗度合Lとの差である明暗度合差ΔLが、所定の閾値ΔLp以上であるか否かについて判定される。
本実施形態において、明暗度合Lとは、その領域において白色を基準として黒のレベルを数値化したものであり、バーコードのように白色と黒色とが明確に区別された領域であれば明暗度合Lが大きくなり、例えばグレーの模様のように白色と黒色とが明確に区別されていない領域であれば、明暗度合Lが小さくなる。なお、明暗度合Lは、黒色を基準として白のレベルを数値化してもよい。
そのため、一端側領域Pがバーコードを構成しない模様等であれば、当該一端側領域Pの明暗度合Lは、明暗度合Lと比較して小さくなる(図5(A)参照)。一方、一端側領域Pがバーコードを構成する場合では、当該一端側領域Pの明暗度合Lは、明暗度合Lとほぼ等しくなる(図5(B)参照)。これは、他端側領域Pでも同様である。
したがって、一端側領域Pおよび他端側領域Pの明暗度合L,Lと、バーコード領域Pの明暗度合Lとを比較することにより、一端側領域Pおよび他端側領域Pがバーコード領域を構成するか否かについて判定することができる。なお、所定の閾値ΔLpは、例えば、グレーに相当する領域が黒と判定される明暗度合と黒領域の明暗度合との差に基づいて設定され、より具体的には、例えば、黒領域の明暗度合の70%に設定されている。
ここで、一端側領域Pおよび他端側領域Pが模様であることから明暗度合L,Lが小さくなり、明暗度合差ΔLが所定の閾値ΔLp以上となる場合には(S133でYes)、ステップS135にて当該バーコード領域PがRSS_Limitedであることが確定される。なお、第1バーコードBの一部のコードパターンが第2バーコードBに一致することを前提としているので、一端側領域Pおよび他端側領域Pのどちらか一方がバーコードを構成し他方が模様等である場合は、想定されない。そのため、明暗度合L,Lのどちらか一方と明暗度合Lの差(明暗度合差ΔL)が、所定の閾値ΔLp以上になることで、当該バーコード領域Pが第2バーコードB(RSS_Limited)であることを確定することができる。
一方、一端側領域Pおよび他端側領域Pがバーコード領域を構成することから明暗度合L,Lが大きくなり、明暗度合差ΔLが所定の閾値ΔLp未満となる場合には(S133でNo)、ステップS137にて当該読み取りが失敗であることが確定される。
以上説明したように、本実施形態に係るバーコード読取方法を適用したバーコード読取装置10では、第1規格に基づく第1バーコードBの一部のコードパターンが、当該第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコードBとして読み取れる可能性がある場合に、上記ステップS103等(第1ステップ,読取手段)により、読み取ったバーコードを2値化処理して得られる明暗パターン列に対して第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りを行う。そして、上記ステップS129等(第2ステップ,判定手段)により、明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に、判定用バー領域が存在するか否かを当該明暗パターン列に含まれるバーの幅に基づいて判定する。そして、判定用バー領域が存在すると判定された場合、または、判定用バー領域が存在しないと判定されたときに明暗パターン列に対応するバーコード領域Pに隣接する一端側領域Pおよび他端側領域Pの少なくともいずれか一方の明暗度合L,Lと当該バーコード領域Pの明暗度合Lとの差である明暗度合差ΔLが所定の閾値ΔLp以上になる場合には、当該バーコードがRSS_Limitedであることが確定される。
これにより、明暗パターン列がRSS_Limitedとして読み取れる可能性がある場合において、判定用バー領域が存在しない場合でも、明暗度合差ΔLが所定の閾値ΔLp以上になる場合には、一端側領域Pおよび他端側領域Pはバーコードとは異なる模様であるから、当該バーコード領域PをRSS_Limitedの読取データとして確定することができる。
したがって、複数種類の規格の類似したパターンのバーコードが混在する場合でもRSS_Limitedの読取精度を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)所定の閾値ΔLpは、黒領域の明暗度合の70%に設定されることに限らず、例えば、バーコードがグレーと白とで構成される場合等を考慮して、70%と異なる値に変更してもよい。
(2)本発明は、EANコードの一部のコードパターンが、RSS_Limitedに一致する場合に適用されることに限らず、UPCコードの一部のコードパターンが、RSS_Limitedに一致する場合に適用されてもよい。また、本発明は、第1規格に基づく第1バーコードの一部のコードパターンが、当該第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコードとして読み取られてしまう可能性がある場合に適用することができる。
本実施形態に係るバーコード読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1バーコードの一部が第2バーコードに一致する状態を示す説明図である。 本実施形態における読取処理の流れを例示するフローチャートの一部である。 本実施形態における読取処理の流れを例示するフローチャートの一部である。 図5(A)は、一端側領域および他端側領域が模様を構成する場合の各明暗度合を示す説明図であり、図5(B)は、一端側領域および他端側領域がバーコードの一部を構成する場合の各明暗度合を示す説明図である。
符号の説明
10…バーコード読取装置
B…バーコード
…第1バーコード
…第2バーコード
L,L,L,L…明暗度合
ΔL…明暗度合差
ΔLp…所定の閾値(所定値)
…バーコード領域
…一端側領域
…他端側領域

Claims (3)

  1. 複数種類の規格に基づいて作成されたバーコードを光学的に読み取り、当該バーコードに記録されているデータをデコードするバーコード読取方法において、
    前記複数種類のうち、第1規格に基づく第1バーコードの一部のコードパターンが、前記第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコードとして読み取れる可能性がある場合に、
    読み取ったバーコードを2値化処理して得られる明暗パターン列に対して前記第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りを行う第1ステップと、
    前記明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に、前記第1バーコードに存在し得る最大幅のバーを超えるバー領域が存在するか否かを当該明暗パターン列に含まれるバーの幅に基づいて判定する第2ステップと、を備え、
    前記最大幅のバーを超えるバー領域が存在すると判定された場合、または、前記最大幅のバーを超えるバー領域が存在しないと判定されたときに前記明暗パターン列に隣接する一端側領域および他端側領域の少なくともいずれか一方の明暗度合と当該明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合には、前記明暗パターン列を前記第2バーコードの読取データとして確定することを特徴とするバーコード読取方法。
  2. 前記第1バーコードは、EAN (European Article Number)コード、および、UPC (Universal Product Code)コードのいずれか1つであり、
    前記第2バーコードは、RSS (Reduced Space Symbology)コードであることを特徴とする請求項1に記載のバーコード読取方法。
  3. 複数種類の規格に基づいて作成されたバーコードを光学的に読み取り、当該バーコードに記録されているデータをデコードするバーコード読取装置において、
    前記複数種類のうち、第1規格に基づく第1バーコードの一部のコードパターンが、前記第1規格よりもバーの構成本数が少なく設定される第2規格に基づく第2バーコードとして読み取れる可能性がある場合に、
    読み取ったバーコードを2値化処理して得られる明暗パターン列に対して前記第2規格の読み取りアルゴリズムを適用して読み取りを行う読取手段と、
    前記明暗パターン列の両端側の少なくとも一方に、前記第1バーコードに存在し得る最大幅のバーを超えるバー領域が存在するか否かを当該明暗パターン列に含まれるバーの幅に基づいて判定する判定手段と、を備え、
    前記最大幅のバーを超えるバー領域が存在すると判定された場合、または、前記最大幅のバーを超えるバー領域が存在しないと判定されたときに前記明暗パターン列に隣接する一端側領域および他端側領域の少なくともいずれか一方の明暗度合と当該明暗パターン列の明暗度合との差が所定値以上になる場合には、前記明暗パターン列が前記第2バーコードの読取データとして確定されることを特徴とするバーコード読取装置。
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