JP2010097084A - 携帯端末、拍位置推定方法および拍位置推定プログラム - Google Patents

携帯端末、拍位置推定方法および拍位置推定プログラム Download PDF

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【課題】処理の負荷を軽減しつつ、楽曲の拍位置を高精度に推定する。
【解決手段】楽曲データの拍位置を推定する携帯端末100であって、設定された解析区間の楽曲データを抽出する解析区間の楽曲データを抽出する区間抽出部102と、抽出された楽曲データの拍位置を検出する拍位置検出部104と、を備え、検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたる拍位置を推定する。処理手順に対して検出処理の負荷を軽減し、検出処理に対して処理手順を高精度にすることができる。その結果、スペックの乏しい携帯端末100においても処理に負荷をかけることなく高精度で拍位置を推定することができる。なお、拍位置とは、楽曲の再生に対して時間軸上に周期的に刻まれる拍の時刻を指す。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽曲データの拍位置を推定する携帯端末、拍位置推定方法および拍位置推定プログラムに関する。
従来、音楽波形信号から自動で拍やテンポ情報を抽出する手法が知られている。たとえば、特許文献1には、PCMデータから得られた音楽波形信号に対し、FFTを用いてパワースペクトル変化率を計算することで、音が鳴っていると推定される個所を拍情報として特定し、等間隔となる拍情報を抽出する装置が開示されている。また、特許文献2、非特許文献1および特許文献3には、PCMデータから得られた音楽波形信号に対し、FFTを用いてパワースペクトルを計算し、自己相関関数および相互相関関数を利用することにより拍位置を推定する装置が開示されている。特許文献4には、携帯電話機向けの技術として、対象信号に対してローパスフィルタリングを適用することで低音域を抽出し、設定した閾値以上の低音域パワーを拍情報として利用する装置が開示されている。
特開2007−199306号公報 特開2007−33851号公報 特開2007−248895号公報 特開2005−236574号公報 Miguel Alonso, Bertrand David, and Gaёl Richard.Tempo and beat estimation of music signals. In Proc.Int. Symposium on Music Inf. Retriev (ISMIR), 2004.
上記のように、たとえば特許文献1、特許文献2および非特許文献1に記載される技術を利用することで楽曲波形信号(PCMデータ)に対して自動で拍、テンポ情報を抽出することができる。しかし、これらの先行技術では周波数解析を行う等、負荷の高い処理を前提としており、スペックに乏しい携帯端末での利用を考えた場合現実的ではない。また、携帯電話機で再生可能な商用の楽曲データフォーマットは、PCM形式ではなく、AAC等の圧縮ファイルが利用されており、ユーザが携帯電話機上でコンテンツを購入した場合、デコード処理が必須となり、処理量が増加する。
一方、特許文献4には、単純にローパスフィルタリングと閾値による除外処理によってスペックに乏しい端末上での拍位置を検出することが記載されているが、上記の特許文献1、特許文献2および非特許文献1に記載される技術ほど高精度な拍位置を推定することができない。さらに、低音域成分がない場合の拍の未検出や、本来拍ではない部分に対して拍の誤検出が発生しうる。また、特許文献3記載の技術でも、PC上での利用しか想定されておらず、解析区間長を考慮していないなど、携帯電話機のようなスペックに乏しい端末では動作しない。このように、携帯端末上で拍位置を高精度に推定することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、処理の負荷を軽減しつつ、楽曲の拍位置を高精度に推定できる携帯端末、拍位置推定方法および拍位置推定プログラムを提供することを目的とする。
発明者らは、上記の目的を達成するため、解析区間を分割させることにより、スペックに乏しい端末上での拍位置推定を実現することを見出した。また、設定した初期区間の拍位置を推定し、初期区間以降は推定結果を利用して拍情報を生成することにより、さらに処理量を軽減できることを見出した。
(1)本発明の携帯端末は、楽曲データの拍位置を推定する携帯端末であって、設定された解析区間の楽曲データを抽出する区間抽出部と、前記抽出された楽曲データの拍位置を検出する拍位置検出部と、を備え、前記検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定することを特徴としている。なお、「楽曲データ全体にわたり」とは、拍位置の推定が必要とされる楽曲の範囲全体という意味であり、必ずしも一曲全てを意味しない。
このように、区間について拍位置を検出することにより、処理手順における検出処理の負荷を軽減し、処理手順における検出処理を高精度にすることができる。その結果、スペックの乏しい携帯端末においても処理に負荷をかけることなく高精度で拍位置を推定することができる。なお、拍位置とは、楽曲の再生に対して時間軸上に周期的に刻まれる拍の時刻を指す。
(2)また、本発明の携帯端末は、前記区間抽出部は、楽曲データ全体にわたり、複数設定された解析区間の楽曲データを抽出し、前記拍位置検出部は、前記複数設定された解析区間の楽曲データの拍位置を検出し、前記検出された拍位置を楽曲データ全体にわたる拍位置として推定することを特徴としている。このように、検出された拍位置を、そのまま楽曲データ全体にわたり拍位置として推定することで、処理の負荷を軽減しつつ、高精度で拍位置を推定することができる。
(3)また、本発明の携帯端末は、前記複数設定された解析区間ごとに検出された拍位置を統合する統合処理部と、前記統合された拍位置から楽曲データ全体にわたり基本拍位置を推定する基本拍位置推定処理部と、を備えることを特徴としている。これにより、さらに拍位置を高精度に推定することができる。
(4)また、本発明の携帯端末は、前記検出された拍位置から拍間隔を算出する拍間隔算出部と、前記算出された拍間隔から解析区間以外の拍位置を算出する拍位置算出部と、を更に備え、前記区間抽出部は、楽曲データの一部を前記解析区間の楽曲データとして抽出し、前記拍位置検出部は、前記抽出された楽曲データの拍位置を検出し、前記検出された拍位置および前記算出された拍位置を用いて、楽曲データ全体にわたる拍位置を推定することを特徴としている。
このように、本発明の携帯端末は、検出された拍位置から拍間隔を算出するとともに、拍間隔から解析区間以外の拍位置を算出し、検出された拍位置および算出された拍位置を、楽曲データ全体にわたり拍位置として推定する。これにより、さらに処理の負荷を軽減し、効率的に拍位置を推定することができる。
(5)また、本発明の携帯端末は、前記解析区間を設定する入力を受け付ける入力部を更に備え、前記区間抽出部は、前記入力により設定された解析区間の楽曲データを抽出することを特徴としている。これにより、区間設定が不適切であり、推定される拍位置が楽曲本来の拍位置に合致していない場合に、ユーザが適切な区間を設定し、推定される拍位置を修正することができる。
(6)また、本発明の携帯端末は、前記楽曲データ全体にわたり推定された拍位置を特定するメタ情報を生成するメタ情報生成部を更に備えることを特徴としている。これにより、拍位置の情報をメタ情報として、楽曲データに付随させることができる。そして、メタ情報を利用することで、楽曲のリズムに合わせて映像や振動を出力したり、楽曲のリズムに合わせて運動するゲームを提供したりすることが可能となる。
(7)また、本発明の拍位置推定方法は、携帯端末を用いて楽曲データの拍位置を推定する拍位置推定方法であって、設定された解析区間の楽曲データを抽出するステップと、前記抽出された楽曲データの拍位置を検出するステップと、を含み、前記検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定することを特徴としている。これにより、スペックの乏しい携帯端末においても処理に負荷をかけることなく高精度で拍位置を推定することができる。
(8)また、本発明の拍位置推定プログラムは、携帯端末を用いて楽曲データの拍位置を推定する拍位置推定プログラムであって、設定された解析区間の楽曲データを抽出する処理と、前記抽出された楽曲データの拍位置を検出する処理と、を携帯端末に実行させ、前記検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定することを特徴としている。これにより、スペックの乏しい携帯端末においても処理に負荷をかけることなく高精度で拍位置を推定することができる。
本発明によれば、処理の負荷を軽減しつつ、楽曲の拍位置を高精度に推定することができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態1]
(携帯端末の構成)
図1は、携帯端末100の機能的構成を示すブロック図である。携帯端末100は、たとえば携帯電話機や携帯型音楽プレーヤーである。携帯端末100は、楽曲データについて拍位置を検出し、検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定する。図1に示すように、携帯端末100は、楽曲データベース101、区間抽出部102、入力部103、拍位置検出部104、記録部107、統合部108、基本拍位置推定部109、拍情報記憶部110およびメタ情報生成部111を備えている。
楽曲データベース101は、拍位置推定の対象となりうる楽曲データを蓄積する。楽曲データは、AAC等のファイル形式で格納されている。区間抽出部102は、設定された解析区間の楽曲データを抽出する。区間抽出部102は、楽曲データ全体にわたり、複数設定された解析区間の楽曲データを抽出する。区間は、楽曲全体を分割した区間であってもよいし、互いに重複する区間でもよい。具体的には、楽曲データベース101内に格納された楽曲データを呼び出し、拍位置推定の対象となる区間における楽曲信号を抽出する。楽曲データのフォーマットが解析に適さないフォーマットであった場合、区間抽出部102は、解析に適したファイル形式に変換する。また、区間抽出部102は、解析される区間を端末上にて実行できる区間長に管理することで、メモリ制限等の問題を回避できる。
区間抽出部102は、初期区間のみの解析を行うことで処理量を軽減することができる。このように、解析処理される解析区間を携帯端末100に応じて変化させることで、大きなメモリ展開を行うことなく拍位置を検出することができる。区間抽出部102は、入力により設定された解析区間の楽曲データを抽出することも可能である。区間抽出処理については後述する。
入力部103は、解析区間を設定する入力を受け付ける。これにより、最初は予め設定された区間を用いて拍位置を推定するが、楽曲の拍位置と推定された拍位置が異なっているときに調整可能となる。拍位置検出部104は、抽出された楽曲データの拍位置を検出する。拍位置検出部104は、区間抽出部102から得られた楽曲信号に対して、楽曲拍位置を検出する。本実施形態では、複数設定された解析区間の楽曲データの拍位置を繰り返し検出する。拍位置検出処理については後述する。
記録部107は、拍位置検出部104により検出された楽曲拍位置を順次記録していく。記録部107は、全楽曲データの区間において検出が行われていない場合、区間抽出部102に次の区間の楽曲データを抽出するよう指示する。記録部107は、解析区間ごとに推定結果を保持する。
統合部108は、複数設定された解析区間ごとに検出された拍位置を統合する。たとえば、各解析区間における推定拍位置の情報を時系列に基づいて累積し、各時点で推定された拍の累積個数を拍の尤もらしさとして利用することができる。基本拍位置推定部109は、統合された拍位置から楽曲データ全体にわたり基本拍位置を推定する。基本拍位置推定部109は、統合部108によって得られた統合された拍位置の情報から尤もらしい拍を有効な拍として推定する。統合処理および基本拍位置推定処理については後述する。
拍情報記憶部110は、楽曲データ全体にわたり推定された拍位置を特定する拍情報を記憶する。メタ情報生成部111は、楽曲データ全体にわたり推定された拍位置を特定するメタ情報を生成する。このように最終的な解析結果をメタ情報として出力することができる。なお、携帯端末100は、統合部108および基本拍位置推定部109を備えずに、拍位置検出部104により検出された拍位置を、楽曲全体にわたり推定された拍位置とすることができる。
(携帯端末の動作)
次に、携帯端末100の動作を説明する。図2は、携帯端末100の特徴的な動作を示すフローチャートである。まず、携帯端末100は、楽曲データを読み出す(ステップS1)。解析区間の設定が、ユーザ入力によりなされているか否かを判定する(ステップS2)。なされていない場合には、予め定められている設定を参照する(ステップS3)。たとえば、携帯端末100の機能に応じてメモリ制限容量内で最大の解析区間があらかじめ設定されている。
一方、解析区間の設定が、ユーザ入力によりなされている場合には、入力された設定を参照する(ステップS4)。次いで、設定された長さおよび位置に基づいた解析区間の楽曲データを抽出し(ステップS5)、抽出された楽曲データについて拍位置を検出する(ステップS6)。拍位置検出処理については、モジュールとして後述する。検出された拍位置は記録する(ステップS7)。そして、全区間の検出が終了したか否かを判定する(ステップS8)。まだ全区間の検出が終了していない場合にはステップS5に戻る。
全区間の検出が終了した場合には、拍位置の統合処理を行う(ステップS9)。そして、統合処理されて得られた拍位置について基本拍位置を推定する(ステップS10)。このようにして、得られた拍位置の情報(拍情報)を記憶させ(ステップS11)、記憶された拍情報を元にメタ情報を生成して(ステップS12)、一連の動作を終了する。
(区間抽出処理)
次に、拍位置検出処理を説明する。図3は、解析区間における楽曲データの抽出処理を概念的に示す概略図である。図3に示すように、解析区間を重複して楽曲データを抽出することができる。重複しないよう分割して区間を設定してもよい。図3(a)は全体の楽曲データの音楽波形信号、(b)は第1の解析区間について抽出された楽曲データの音楽波形信号、(c)は第2の解析区間について抽出された楽曲データの音楽波形信号を示している。予め、検出対象の区間長texcerpt、重複区間長toverlapが設定されているとき、図3に示すようにtexcerptの区間長を有する解析区間の楽曲データE1(t)に対し、toverlapの長さの重複区間を設けて、次の解析区間の楽曲データE2(t)を抽出することができる。
例えば、携帯端末100におけるメモリ制限情報を利用し、メモリ制限容量内で最大の解析区間をあらかじめ設定することができる。また、楽曲データの拍位置を推定する上で最低限必要な長さの解析区間を設定することも可能である。例えば、一般的なJ−popなどでは40<BPM<200程度の範囲でテンポが設定されている。したがって、BPMが40の楽曲の拍間隔を含有する解析区間を設定することができる。BPM40における拍間隔はおよそ1.5秒と計算できるため、解析区間の長さを1.7秒とすることができる。区間の設定はアプリケーションに事前に設定しておいてもよいし、サーバなどから通信により区間の設定を取得してもよい。
図4は、拍位置検出処理を示すフローチャートである。上記のように設定された解析区間の楽曲データを抽出し、入力波形に対して短時間フーリエ変換を適用し、入力波形におけるスペクトログラムを計算する(ステップT1)。スペクトログラムから時系列でのパワー関数を求め(ステップT2)、自己相関関数により拍間隔を算出し(ステップT3)、相互相関関数により拍位置を算出することで拍位置を検出する(ステップT4)。
(統合処理および基本拍位置推定処理)
次に、統合処理および基本拍位置推定処理について説明する。図5は、拍位置の統合処理を概念的に示す概略図である。図5に示すように、検出された拍位置は、パワー関数Beat(t)、Beat(t)およびBeat(t)で表され、時系列上にてこれらを加算し、拍位置の情報を統合することができる。そして、統合された拍位置の情報は関数BeatMap(t)として表されている。そして、例えば図5におけるBeatMap(t)で最大値の1/2以上である拍のみを抽出し、基本拍位置として推定することができる。なお、パワー関数としては、たとえばインパルス関数や、インパルス関数に窓関数(ハニング等)を畳み込んだものを利用できる。
[実施形態2]
上記の実施形態では、楽曲データの全体にわたり複数の区間の楽曲データを抽出して拍位置を検出するが、楽曲データの最初の一区間のみについて拍位置を検出し、その検出結果に基づき残りの区間についての拍位置を推定することとしてもよい。楽曲データにおいて、楽曲途中でテンポが変化することは少ないという前提で拍位置の推定を簡略化することができる。図6は、このような拍位置の推定を行う携帯端末200の機能的構成を示すブロック図である。
(携帯端末の構成)
携帯端末200は、楽曲データについて、解析区間で検出された拍位置およびその区間外で算出された拍位置から楽曲データ全体にわたり拍位置を推定する。図6に示すように、携帯端末200は、楽曲データベース101、区間抽出部102、入力部103、拍位置検出部104、拍間隔算出部205、拍位置算出部206、拍情報記憶部110およびメタ情報生成部111を備えている。拍間隔算出部205および拍位置算出部206以外の各部の機能は、携帯端末100と同様である。
区間抽出部102は、たとえば最初の一区間の楽曲データのみを抽出する。そして、拍位置検出部104は、抽出された楽曲データの拍位置を検出する。なお、抽出する楽曲データは、楽曲データの一部であれば、特に最初の一区間のものに限定されない。
拍間隔算出部205は、拍位置検出部104によって検出された拍位置から拍間隔を計算する。拍間隔は後述の式(1)などにより計算することができる。拍位置算出部206は、算出された拍間隔から解析区間以外の拍位置を算出する。拍間隔算出部205は、得られた拍間隔に基づいて残区間の拍位置を計算する。後述の式(2)などにより計算することができる。このようにして、楽曲データ全体にわたり、拍位置を推定することができる。
たとえば携帯端末200は、動作可能な最大の区間を初期区間として、初期区間において、拍位置推定処理を行い、残区間は拍位置情報を自動生成して、精度よく拍位置を推定できる。携帯端末200はスペックに乏しいため、特に処理量が少ないことが重要である。
(携帯端末の動作)
次に、携帯端末200の動作を説明する。図7は、携帯端末200の特徴的な動作を示すフローチャートである。まず、携帯端末200は、楽曲データを読み出す(ステップP1)。そして、解析区間の設定が、ユーザ入力によりなされているか否かを判定する(ステップP2)。なされていない場合には、予め定められている設定を参照する(ステップP3)。
一方、解析区間の設定がユーザ入力によりなされている場合には、入力された設定を参照する(ステップP4)。次いで、設定された長さおよび位置に基づいた解析区間の楽曲データを抽出し(ステップP5)、抽出された楽曲データについて拍位置を検出する(ステップP6)。次に検出された拍位置から拍間隔を算出し(ステップP7)、算出された拍間隔から拍位置を算出する(ステップP8)。拍間隔算出処理および拍位置算出処理については後述する。このようにして、得られた拍位置の情報(拍情報)を記憶させ(ステップP9)、記憶された拍情報からメタ情報を生成して(ステップP10)、一連の動作を終了する。
(拍間隔算出処理および拍位置算出処理)
上記の拍間隔算出処理および拍位置算出処理においては、初期区間のみ拍位置推定を行い、初期区間によって得られた推定拍位置から推定拍間隔(IBI)を決定し、残りの区間における拍位置をIBIにより推定する。IBIは例えば、検出された拍位置をbI(1),bI(2),…,bI(m)としたときに、以下の式などによって求めることができる。
Figure 2010097084
そして、IBIに基づいて、残りの区間の拍位置を決定する。例えばbの次の拍位置であるbm+1は、次式で算出される。
Figure 2010097084
また、(1)式では、拍間隔平均を計算し、残りの区間の拍位置を決定しているが、解析区間内の拍数を基にIBIを計算することもできる。例えば、解析区間長をT(秒)とし、解析区間内に拍がN個存在しているとすると、IBI=T/Nという数式により計算することができる。
このようにして、楽曲データ全体にわたって拍を検出することなく、初期区間のみ解析を行い、残り区間の拍情報を一律に生成する。そして、拍位置の情報をメタ情報として格納する。これにより、解析される区間が短くてすむため、処理量を軽減させることができる。
以上の拍位置推定の各処理はプログラムをコンピュータに実行させることにより行うことができる。なお、上記の方式では、初期区間における拍間隔を基に残区間の拍位置を推定しているが、楽曲途中でテンポが変動するなどにより、推定結果が本来の拍位置とずれることがある。その場合は、楽曲途中のユーザ入力により、再度ずれた箇所から楽曲解析、拍位置推定を行う等の方法により対応することもできる。そのときには、検出された拍位置を画面、音声、バイブレータ出力等によってユーザが確認できるようにすることで対応できる。
実施形態1に係る携帯端末の機能的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る携帯端末の特徴的な動作を示すフローチャートである。 解析区間における楽曲データの抽出処理を概念的に示す概略図である。 拍位置の検出処理を示すフローチャートである。 拍位置の統合処理を概念的に示す概略図である。 実施形態2に係る携帯端末の機能的構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る携帯端末の特徴的な動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100、200 携帯端末
101 楽曲データベース
102 区間抽出部
103 入力部
104 拍位置検出部
107 記録部
108 統合部
109 基本拍位置推定部
110 拍情報記憶部
111 メタ情報生成部
205 拍間隔算出部
206 拍位置算出部
texcerpt 区間長
toverlap 重複区間長

Claims (8)

  1. 楽曲データの拍位置を推定する携帯端末であって、
    設定された解析区間の楽曲データを抽出する区間抽出部と、
    前記抽出された楽曲データの拍位置を検出する拍位置検出部と、を備え、
    前記検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記区間抽出部は、楽曲データ全体にわたり、複数設定された解析区間の楽曲データを抽出し、
    前記拍位置検出部は、前記複数設定された解析区間の楽曲データの拍位置を検出し、
    前記検出された拍位置を楽曲データ全体にわたる拍位置として推定することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記複数設定された解析区間ごとに検出された拍位置を統合する統合処理部と、
    前記統合された拍位置から楽曲データ全体にわたり基本拍位置を推定する基本拍位置推定処理部と、を備えることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  4. 前記検出された拍位置から拍間隔を算出する拍間隔算出部と、
    前記算出された拍間隔から解析区間以外の拍位置を算出する拍位置算出部と、を更に備え、
    前記区間抽出部は、楽曲データの一部を前記解析区間の楽曲データとして抽出し、
    前記拍位置検出部は、前記抽出された楽曲データの拍位置を検出し、
    前記検出された拍位置および前記算出された拍位置を用いて、楽曲データ全体にわたる拍位置を推定することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  5. 前記解析区間を設定する入力を受け付ける入力部を更に備え、
    前記区間抽出部は、前記入力により設定された解析区間の楽曲データを抽出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
  6. 前記楽曲データ全体にわたり推定された拍位置を特定するメタ情報を生成するメタ情報生成部を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末。
  7. 携帯端末を用いて楽曲データの拍位置を推定する拍位置推定方法であって、
    設定された解析区間の楽曲データを抽出するステップと、
    前記抽出された楽曲データの拍位置を検出するステップと、を含み、
    前記検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定することを特徴とする拍位置推定方法。
  8. 携帯端末を用いて楽曲データの拍位置を推定する拍位置推定プログラムであって、
    設定された解析区間の楽曲データを抽出する処理と、
    前記抽出された楽曲データの拍位置を検出する処理と、を携帯端末に実行させ、
    前記検出された拍位置に基づき楽曲データ全体にわたり拍位置を推定することを特徴とする拍位置推定プログラム。
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