JP2010093323A - 監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常状態が検出された時の画像と、異常状態と関連が高いと考えられる顔画像を視認性良くかつ容易に得ることのできる監視装置を得る。
【解決手段】検出画像/情報蓄積部10は、監視カメラ1の映像から検出した異常状態の画像と、顔カメラ2の映像から検出した顔領域の画像とを蓄積する。検出情報処理部9は、異常状態を検出した時刻と顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として検出画像/情報蓄積部10の情報を検索する。検出情報処理部9は、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を表示部14に対して出力する。
【選択図】図2
【解決手段】検出画像/情報蓄積部10は、監視カメラ1の映像から検出した異常状態の画像と、顔カメラ2の映像から検出した顔領域の画像とを蓄積する。検出情報処理部9は、異常状態を検出した時刻と顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として検出画像/情報蓄積部10の情報を検索する。検出情報処理部9は、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を表示部14に対して出力する。
【選択図】図2
Description
この発明は、監視カメラから取得する映像を記録し、かつ、それら映像のうち、所定の検索条件に合致した画像を表示する監視装置に関するものである。
従来の監視装置では、監視カメラなどから受け取った画像中の移動物体を検出し、移動物体が検出された際に、予め定められた複数の枚数の顔画像を選択するようにしている(例えば、特許文献1参照)。また、できるだけ正面の顔を得るために、予め複数のカメラを用意しておき、正面に近い角度から撮影しているカメラを選択してその画像信号を出力するようにしているものがあった(例えば、特許文献2参照)。
このような映像監視装置では、できるだけ広い監視領域を1台のカメラでカバーしようとするため、監視映像中に写る顔の大きさが小さくなってしまい、監視映像から選択された、顔を含む画像から、その人物が誰であるかといった、特定の個人を判別することが難しいという問題があった。また、顔が小さく写るのを避けるために、顔が大きく写るようにカメラの画角を設定した場合、1台のカメラで撮影可能な範囲が狭くなるために、多数のカメラを設置しなければならなくなるという問題があった。更に、一つの画像中に複数の顔が存在する場合、同時に正面を向いているとは限らないため、個々の顔を見た場合に、正面向きの顔に揃っていない場合があるという問題があった。
また、広い監視エリアを有するカメラと顔用のカメラを別々に設置することも考えられるが、このような場合、長時間の記録画像の中から、両方のカメラが関連する注目すべき画像を見つけるために、膨大な量の画像を検索する必要があるという問題があった。
また、広い監視エリアを有するカメラと顔用のカメラを別々に設置することも考えられるが、このような場合、長時間の記録画像の中から、両方のカメラが関連する注目すべき画像を見つけるために、膨大な量の画像を検索する必要があるという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、異常状態が検出された時の画像と、異常状態と関連が高いと考えられる顔画像を視認性良くかつ容易に得ることのできる監視装置を得ることを目的としている。
この発明に係る監視装置は、監視カメラの映像から、人物を含む異常状態の画像を検出する異常検出処理部と、監視カメラの撮影範囲よりも狭い範囲の映像を取得する顔カメラの映像から顔領域の画像を検出する顔検出処理部と、異常状態の画像とその検出した時刻を含む情報と、顔領域の画像とその検出した時刻を含む情報とを蓄積する検出画像/情報蓄積部と、異常状態を検出した時刻と顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として、検出画像/情報蓄積部の情報に対して検索を行い、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を出力する検出情報処理部とを備えたものである。
この発明の監視装置は、監視カメラの映像から検出した異常状態の画像と、顔カメラの映像から検出した顔領域の画像とを蓄積し、異常状態を検出した時刻と顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として検索し、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を出力するようにしたので、異常状態が検出された時の画像と、異常状態と関連が高いと考えられる顔画像を視認性良くかつ容易に得ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による監視装置のカメラ配置を示す説明図である。
監視カメラ1は、所定の範囲の映像を取得するカメラであり、ドア3を通って入室する人物4の動きを幅広く監視できるよう、室内の天井近くに配置されている。また、実線で示される視野100をカバーするようにカメラの画角がセットされており、この画角内のエリア5の範囲の映像を出力する。顔検出用の監視カメラ(以下、顔カメラという)2は、ドア3から入室する際の顔がカメラ出力画像の縦方向の長さの1/4程度になるように画角を調整しており、図の点線で示される視野(画角)200をカバーしている。
図1は、この発明の実施の形態1による監視装置のカメラ配置を示す説明図である。
監視カメラ1は、所定の範囲の映像を取得するカメラであり、ドア3を通って入室する人物4の動きを幅広く監視できるよう、室内の天井近くに配置されている。また、実線で示される視野100をカバーするようにカメラの画角がセットされており、この画角内のエリア5の範囲の映像を出力する。顔検出用の監視カメラ(以下、顔カメラという)2は、ドア3から入室する際の顔がカメラ出力画像の縦方向の長さの1/4程度になるように画角を調整しており、図の点線で示される視野(画角)200をカバーしている。
図2は、この発明の実施の形態1による監視装置の構成図である。
図示の監視装置は、監視カメラ1、顔カメラ2、画像バッファ6、異常検出処理部7、異常検出画像バッファ8、検出情報処理部9、検出画像/情報蓄積部10、画像バッファ11、顔検出処理部12、検出顔画像バッファ13、表示部14を備えている。
画像バッファ6は、監視カメラ1の映像を蓄積するバッファである。異常検出処理部7は、画像バッファ6の映像から、所定の異常状態を検出し、その画像を異常検出画像バッファ8に書き込む処理部である。
図示の監視装置は、監視カメラ1、顔カメラ2、画像バッファ6、異常検出処理部7、異常検出画像バッファ8、検出情報処理部9、検出画像/情報蓄積部10、画像バッファ11、顔検出処理部12、検出顔画像バッファ13、表示部14を備えている。
画像バッファ6は、監視カメラ1の映像を蓄積するバッファである。異常検出処理部7は、画像バッファ6の映像から、所定の異常状態を検出し、その画像を異常検出画像バッファ8に書き込む処理部である。
異常検出画像バッファ8は、異常検出処理部7によって、異常状態が検出された画像を一時格納するためのバッファである。検出情報処理部9は、異常検出画像バッファ8に格納された画像(人物画像)を異常検出処理部7から受け取った情報に基づいて、検出画像/情報蓄積部10に格納すると共に、顔検出処理部12からの情報に基づいて、検出顔画像バッファ13に格納された顔領域の画像(以下、顔画像という)を人物画像と紐付けて検出画像/情報蓄積部10に格納する処理部である。また、検出情報処理部9は、異常状態を検出した時刻と顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として、検出画像/情報蓄積部10の情報に対して検索を行い、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を出力するよう構成されている。検出画像/情報蓄積部10は、ハードディスク等の記憶部を有し、異常状態の画像とその検出した時刻を含む情報と、顔領域の画像とその検出した時刻を含む情報とを蓄積するよう構成されている。
画像バッファ11は、顔カメラ2の映像を一時格納するバッファであり、顔検出処理部12は、画像バッファ11に格納された映像から顔領域の画像を検出して検出顔画像バッファ13に書き込むための処理部である。また、検出顔画像バッファ13は、検出された顔画像を一時格納するためのバッファである。更に、表示部14は、検出情報処理部9によって出力された画像を表示したり、検索条件入力時における入力画面等を表示するものである。
次に、実施の形態1の監視装置の動作について説明する。
監視カメラ1の映像は画像バッファ6に蓄積され、異常検出処理部7は、画像バッファ6の画像を逐次処理して、異常(本実施の形態では、人物4がエリア5に入った状態)を検出する。本実施の形態では、異常検出処理部7における異常検出として、変化領域内の動きを、例えば、羽下他:「変化領域内部の動きの時空間特徴に着目した屋外情景における歩行者の検出」,信学論D−II,J87−DII,No5,pp1105−1109(文献3)に示される方法を用いて検出することで、人物4がエリア5に入ったことを検出するようにしている。また、ドア3の開閉自体は動き検出から除外するように予め設定されている。更に、異常検出処理部7は、人物4がエリア5内を移動している間、例えば、羽下他:「移動物体の軌跡情報に基づく監視映像のオンライン、オフライン同時検索」,IEEJ Trans.EIS,vol.127,No9,pp1368−1369(文献4)に記載された追跡手法を用い、人物4の入室検出時点から、人物4がエリア5外に移動するまでの間、同一の人物として追跡処理を行う。
監視カメラ1の映像は画像バッファ6に蓄積され、異常検出処理部7は、画像バッファ6の画像を逐次処理して、異常(本実施の形態では、人物4がエリア5に入った状態)を検出する。本実施の形態では、異常検出処理部7における異常検出として、変化領域内の動きを、例えば、羽下他:「変化領域内部の動きの時空間特徴に着目した屋外情景における歩行者の検出」,信学論D−II,J87−DII,No5,pp1105−1109(文献3)に示される方法を用いて検出することで、人物4がエリア5に入ったことを検出するようにしている。また、ドア3の開閉自体は動き検出から除外するように予め設定されている。更に、異常検出処理部7は、人物4がエリア5内を移動している間、例えば、羽下他:「移動物体の軌跡情報に基づく監視映像のオンライン、オフライン同時検索」,IEEJ Trans.EIS,vol.127,No9,pp1368−1369(文献4)に記載された追跡手法を用い、人物4の入室検出時点から、人物4がエリア5外に移動するまでの間、同一の人物として追跡処理を行う。
異常検出処理部7は、人物4がエリア5に存在する間、即ち、異常状態が検出されている間、一定間隔で監視カメラ1の画像を異常検出画像バッファ8に書き込む。ここで、画像1枚が一つのファイルとして書き込まれ、ファイルには、検出された人物毎に付与される人物検出番号や検出時刻、検出位置といった識別情報が付与される。また、異常検出処理部7は、これと同時に、検出情報処理部9に、日付毎に連続して付与する(日付単位で0に初期化される)人物検出番号、および検出開始時刻、終了時刻、検出位置、同時検出人物数などの情報を通知する。本実施の形態では、検出位置情報として、画面を縦横8x8のブロックに分割し、横をA〜H、縦を0〜7の符号を割り振ったブロック番号で識別する構成とし、画面の左上をA0、右下をH7とした。
尚、ここでは、日付が変わる度に人物検出番号を初期化しているが、例えば、人物番号として32ビットの整数を用い、かつ、システムが想定する、人物番号の上限が32ビット整数値である4294967296を超えない場合は、人物検出番号として、日付を用いずに、単に0から始まる32ビットの整数値を用いることも可能である。
検出情報処理部9は、異常検出画像バッファ8から異常検出処理部7によって書き込まれた異常検出時の画像を取り出し、同画像と、異常検出処理部7から通知された、人物検出番号や検出開始時刻などの情報を紐付けして検出画像/情報蓄積部10に記録する。本実施の形態では、図3に示すように、保存する監視カメラ1の画像(以下、人物画像という)15に対して、日付毎の連続した画像番号(人物画像番号)を与え、この人物画像番号をファイル名として検出画像/情報蓄積部10の記憶領域10aに保存する。また、これと同時に、人物検出番号毎の人物検出カメラ番号、検出開始時刻、検出終了時刻、画面内の検出位置などの情報を人物画像番号と共に、人物テーブルファイル(以下、人物検出情報ファイルという)16として検出画像/情報蓄積部10の記憶領域10aに保存する。図3では、代表画像1枚を1個の人物検出番号に対応付けており、検出位置情報には、当該人物が検出された位置が複数書き込まれている。以上のような構成を用いることで、人物検出情報ファイル16内で人物画像番号と人物検出番号の対応付けが行われる。
あるいは、ファイル名として、人物画像番号と日付+時刻(必要であればミリ秒単位まで)を付与するようにしてもよく、このようにすれば、同日の人物画像番号のものを複数枚、上書きされることなく、保存することができる。例えば、人物画像番号が「2008−5−11−1035」即ち、2008年5月11日の1035番であれば、2008−5−11−1035−104811−568.jpgといった形である。これは、2008年5月11日1035番の10時48分11秒568(ms)のJPEG画像を示す。
但し、この方法を用いる場合は、日付の変わり目に注意する必要がある。即ち、人物は日を跨いでも同じ人物である場合が存在するためである。この場合は、日付が変更される前の人物番号を、日付変更後も使用することになる。例えば、5月11日から12日に跨った場合は、2008−5−11−6581−235830−100.jpg,2008−5−11−6581−240502−358.jpgといったファイルとなる。この例では、5月11日の23時58分30秒の人物が0時をはさんで続いていて、後のファイルは0時5分2秒であったことを示す。この例では、24時という表記を用いたが、論理的には、同じ人物番号の人間が時間を遡って存在することは無いため、後のファイルを、2008−5−11−6581−240502−358.jpgではなく、2008−5−11−6581−000502−358.jpg、つまり、0時05分2秒という命名にすることもできる。
但し、この方法を用いる場合は、日付の変わり目に注意する必要がある。即ち、人物は日を跨いでも同じ人物である場合が存在するためである。この場合は、日付が変更される前の人物番号を、日付変更後も使用することになる。例えば、5月11日から12日に跨った場合は、2008−5−11−6581−235830−100.jpg,2008−5−11−6581−240502−358.jpgといったファイルとなる。この例では、5月11日の23時58分30秒の人物が0時をはさんで続いていて、後のファイルは0時5分2秒であったことを示す。この例では、24時という表記を用いたが、論理的には、同じ人物番号の人間が時間を遡って存在することは無いため、後のファイルを、2008−5−11−6581−240502−358.jpgではなく、2008−5−11−6581−000502−358.jpg、つまり、0時05分2秒という命名にすることもできる。
また、ファイル名を、人物画像番号と日付+時刻とするのではなく、単純に人物画像番号の後ろに、その人物番号毎の連番を付与することも可能である。その場合、連番を1から開始すれば、終了時の連番が、その人物画像番号が有する全画像枚数となるため、個々の人物画像が何枚あるかという管理が簡単となる。例えば、図3の人物検出情報ファイル16には、個々の画像の時刻は記載していないが、このように人物画像番号毎の連番を付与する場合には、人物検出情報ファイル16中に、個々の連番をつけた画像ファイルの時刻情報を、必要に応じて(ユーザが必要とするのであれば)保存する必要がある。
こうしたサブ情報の保存方法は、親となる人物番号をキーとしたデータベース構造を考えることと等価であるため、人物検出情報ファイル16はデータベースと考えることもできる。この場合は、画像ファイル名一つに対して1:1で人物検出情報ファイル16の1行を作成するのが最も簡単な構成となる。また、画像ファイルは、本実施の形態では独立したファイルとして保存しているが、人物検出情報ファイル16をデータベースとする場合は、バイナリデータとして、画像情報をデータベースの1要素として保存することもできる。例えば、人物画像番号の欄に直接画像ファイル埋め込むことも可能である。
一方、顔カメラ2の映像は画像バッファ11に蓄積され、顔検出処理部12は、画像バッファ11の画像を処理し、顔を検出する。顔検出の方法には、例えば、羽島他:「高速ベストショット顔画像記録システム」,電子情報通信学会総合大会講演予稿集,D12−56,p222,2004.(文献5)に記載された方法を用い、画像中の顔から正面に近い画像を予め定められた枚数(M枚)に達するまで、以下に示す手順で検出顔画像バッファ13に蓄積する。
顔検出処理部12は、上述した異常検出処理部7における文献4の追跡手法と同様の手法を用いて顔の追跡処理を行い、検出情報処理部9に、日付毎に連続して付与する顔検出番号、検出開始時刻、終了時刻、検出エリアなどの情報を通知する。
顔の検出・追跡は同時に複数の顔を処理できるため、顔検出処理部12は、検出顔画像バッファ13には、検出された顔部分のみを画像バッファ11から切り出して検出顔画像として保存する。この際、顔検出番号毎に顔検出番号に所定のMまでの数字を付与した顔画像ID番号が検出顔画像の識別番号(顔画像識別番号)として使用される。
検出情報処理部9は、人物画像の処理時と同様、検出顔画像バッファ13から検出顔画像を取り出し、同画像と顔検出処理部12から通知された、顔検出番号、顔画像識別番号や検出開始・終了時刻などの情報を紐付けして、検出画像/情報蓄積部10に記録する。図4は、この状態を示す説明図である。本実施の形態では、検出顔画像に顔画像識別番号をファイル名として付与し、顔画像17を検出画像/情報蓄積部10の記憶領域10aに保存すると共に、顔検出番号、顔検出カメラ番号、顔画像識別番号、顔検出番号毎の検出開始時刻、検出終了時刻、検出エリア、同時検出顔数などを顔テーブルファイル(以下、顔検出情報ファイルという)18として保存する。
顔の検出・追跡は同時に複数の顔を処理できるため、顔検出処理部12は、検出顔画像バッファ13には、検出された顔部分のみを画像バッファ11から切り出して検出顔画像として保存する。この際、顔検出番号毎に顔検出番号に所定のMまでの数字を付与した顔画像ID番号が検出顔画像の識別番号(顔画像識別番号)として使用される。
検出情報処理部9は、人物画像の処理時と同様、検出顔画像バッファ13から検出顔画像を取り出し、同画像と顔検出処理部12から通知された、顔検出番号、顔画像識別番号や検出開始・終了時刻などの情報を紐付けして、検出画像/情報蓄積部10に記録する。図4は、この状態を示す説明図である。本実施の形態では、検出顔画像に顔画像識別番号をファイル名として付与し、顔画像17を検出画像/情報蓄積部10の記憶領域10aに保存すると共に、顔検出番号、顔検出カメラ番号、顔画像識別番号、顔検出番号毎の検出開始時刻、検出終了時刻、検出エリア、同時検出顔数などを顔テーブルファイル(以下、顔検出情報ファイルという)18として保存する。
以上の説明では、異常検出処理部7は、人物4がエリア5に存在する間、監視カメラ1の代表画像を検出画像/情報蓄積部10に蓄積するように構成した。これにより、蓄積画像容量を低減し、蓄積期間を増加させることができるが、容量に余裕がある場合は、予め定められた間隔で人物検出画像を逐次保存するように構成しても良い。この場合は、顔画像同様、人物検出番号に連続した番号を付与した人物画像識別番号を使用する。また、代表画像の選択方法としては、これ以外に、特定エリア内の特定の場所に存在する場合の画像や、一定時間滞留、即ち静止した場合の画像など、使用する用途に最適な条件に合わせて変更するように構成することができる。また、これら複数条件を組み合わせ、いずれかの条件が成立した場合に必ず記録を行うようにして、検索時に、「静止」など特定の条件に合致する情報を出力するように構成することも出来る。
人物画像、検出顔画像はそれぞれ独立して、時系列的に表示することが可能であるが、本実施の形態では、図5に示すように、表示部14で、人物検出情報ファイル16または顔検出情報ファイル18のいずれかを主(キー)の検索時刻として、それぞれ、予め設定された時間範囲内にある画像を同一の表示エリア内に表示するようにしている。ここでは、人物検出情報ファイル16をキーとし、前後5秒間の関連画像を表示する場合について説明する。
時刻情報を元に、人物を検索することを考える。今、10:53:00に検出されていた人物を検索する場合、先ず、人物検出情報ファイル16を参照することで、人物検出番号2008−5−11−1035の人物が、時刻10:52:53から10:53:02まで検出されたことがわかる。従って、この条件に合致する人物は、人物検出番号2008−5−11−1035である。次に、顔検出情報ファイル18内の情報を参照し、この時刻に最も近い顔検出番号(2008−5−11−1062)の検出時刻が10:52:53から10:53:02までであった場合、この顔検出番号(2008−5−11−1062)の検出顔画像を、表示部14の画面における顔画像表示エリア14bに表示する。また、同時に、2008−5−11−1035の人物検出画像を人物画像表示エリア14aに表示する。ここで、顔、人物画像それぞれ保存されている枚数全てを表示するように構成することも可能であるが、操作者(ユーザ)の要求に応じて、代表画像を表示するようにすることも可能である。図5では該当する人物検出画像のうちの最初のものを代表画像とし、検出顔画像は、上記文献5記載のベストショットの指標値が最も高いものを代表画像として表示している。尚、図5中のカメラ:1は監視カメラ1であり、カメラ:2は顔カメラ2に対応している。
以上説明したように、実施の形態1の監視装置では、人物4が監視エリアに進入した場合の広範囲の画像と、その際に検出された顔画像を関連付けて表示することが可能となり、顔単独または監視エリア画像単独で映像監視を行う場合に比べて、正面顔を用いた確実な人物の特定が可能となる。また、本実施の形態では、顔カメラ2で検出された正面顔を表示する例について説明したが、検出された正面顔画像を、例えば、三輪他:「Rectangle FilterとAdaBoostを用いた顔認証アルゴリズム」,電子情報通信学会総合大会講演予稿集,D12−54,p220,2004(文献6)記載の顔認証技術等を用いて、予め登録された顔画像と比較・照合することにより、人物の特定を行い、特定された人物を画面に表示したり、特定の人物が発見された時に警報を発報するように装置を構成することも可能である。
上記実施の形態では、人物検出用の監視カメラが1台、顔検出用の監視カメラが1台の場合について説明したが、各々を複数台設置することも可能である。この場合、人物検出情報ファイル16、顔検出情報ファイル18をカメラ毎に作成して保存してもよいし、人物検出用監視カメラ、顔検出用監視カメラそれぞれを1個のファイルとして保存してもよい。人物、顔の識別情報を付与して、全体を一個のファイルで構成することも可能である。いずれの場合も、検索のキーとなる時刻を設定し、関連する人物画像情報、顔画像情報を表示することが可能である。
また、上記実施の形態では、画像ファイルを個々のファイルとして保存したが、予め定められた枚数が保存できる領域を検出画像/情報蓄積部10の記録媒体上に確保しておき、画像データをJPEGなどの一般的な符号化手法を用いて画像圧縮して保存し、人物画像と人物検出番号が繰り返し連続して保存されるように構成してもよい。監視カメラ1の画像の場合、人物画像と人物検出番号を合わせた長さを固定長にすることにより、高速にデータにアクセスすることが可能になる。また、人物画像15のファイルを単純に日付とミリ秒までの時刻を組み合わせたファイル名にして保存するようにした場合、人物検出情報ファイル16内の時刻情報を元に、表示部14が表示に必要な時間内の画像を検出画像/情報蓄積部10から読み出して表示することができる。また、実時間表示のために高速な処理が必要な場合は、異常検出画像バッファ8から直接画像を読み出して表示するように構成してもよい。顔カメラ2の画像についても、同様である。
また、上記実施の形態の説明では、監視カメラ1の監視対象として、人物の進入を例にあげて説明したが、監視対象として、エリア5への物品の置き去りやエリア5からの物品の持ち去りを背景差分等の技術を用いて検出するように構成してもよい。この場合、置き去りや持ち去りを行った人物の顔画像が関連づけて保存されるようになる。
尚、本実施の形態で使用する監視カメラはNTSC方式などを用いたアナログ出力カメラや、JPEG出力を用いたネットワークカメラやWebカメラなどを用いることが出来、カメラの方式を問わずに、システムを構成することが可能である。
以上のように、実施の形態1の監視装置によれば、監視カメラの映像から、人物を含む異常状態の画像を検出する異常検出処理部と、監視カメラの撮影範囲よりも狭い範囲の映像を取得する顔カメラの映像から顔領域の画像を検出する顔検出処理部と、異常状態の画像とその検出した時刻を含む情報と、顔領域の画像とその検出した時刻を含む情報とを蓄積する検出画像/情報蓄積部と、異常状態を検出した時刻と顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として、検出画像/情報蓄積部の情報に対して検索を行い、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を出力する検出情報処理部とを備えたので、異常状態が検出された時の画像と、異常状態と関連が高いと考えられる顔画像を視認性良くかつ容易に得ることができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2の監視装置の構成図である。
図示の管理装置は、監視カメラ1、顔カメラ2、画像バッファ6、異常検出処理部7、異常検出画像バッファ8、検出情報処理部9、検出画像/情報蓄積部10、画像バッファ11、顔検出処理部12、検出顔画像バッファ13、表示部14、映像蓄積部19、画像検索処理部20を備えている。ここで、監視カメラ1〜表示部14は、実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。映像蓄積部19は、例えばハードディスク等の記憶部を備え、監視カメラ1で取得される映像と顔カメラ2で取得される映像とを連続的に蓄積する。画像検索処理部20は、異常状態が発生した時刻を検索条件として画像検索指示を受けた場合は、この検索条件を検出情報処理部9に与え、これにより検出情報処理部9から得られた情報を表示部14に出力すると共に、更に、その中で再生指示を受けた場合は、映像蓄積部19より該当する画像を取り出して表示部14に出力する機能を有している。
図6は、実施の形態2の監視装置の構成図である。
図示の管理装置は、監視カメラ1、顔カメラ2、画像バッファ6、異常検出処理部7、異常検出画像バッファ8、検出情報処理部9、検出画像/情報蓄積部10、画像バッファ11、顔検出処理部12、検出顔画像バッファ13、表示部14、映像蓄積部19、画像検索処理部20を備えている。ここで、監視カメラ1〜表示部14は、実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。映像蓄積部19は、例えばハードディスク等の記憶部を備え、監視カメラ1で取得される映像と顔カメラ2で取得される映像とを連続的に蓄積する。画像検索処理部20は、異常状態が発生した時刻を検索条件として画像検索指示を受けた場合は、この検索条件を検出情報処理部9に与え、これにより検出情報処理部9から得られた情報を表示部14に出力すると共に、更に、その中で再生指示を受けた場合は、映像蓄積部19より該当する画像を取り出して表示部14に出力する機能を有している。
次に、実施の形態2の動作について説明する。
本実施の形態では、監視カメラ1の出力は、画像バッファ6へ送られると同時に、映像蓄積部19にも送られている。同様に、顔カメラ2の画像も画像バッファ11に送付されると共に、映像蓄積部19にも送付される。映像蓄積部19では、監視カメラ1および顔カメラ2双方の画像を予め定められたフレームレートで内部の記憶領域に記録する。
装置の操作者(ユーザ)は、画像検索処理部20により表示部14で表示されるユーザインターフェースを用いて、必要な時間帯での検索指示を行う。
図7に示すように、検索入力エリア14cに検索する時間帯を入力し、検索ボタン14dを押下することにより、画像検索処理部20は、検出情報処理部9に対して検索指示を行う。検出情報処理部9は実施の形態1と同様の手順で検出画像/情報蓄積部10の人物検出情報ファイル16や顔検出情報ファイル18の検索を行い、検索結果を画像検索処理部20に出力する。これにより、画像検索処理部20は、サムネイル形式で表示部14に表示する。これが図7における人物検出画像と検出顔画像の状態である。
本実施の形態では、監視カメラ1の出力は、画像バッファ6へ送られると同時に、映像蓄積部19にも送られている。同様に、顔カメラ2の画像も画像バッファ11に送付されると共に、映像蓄積部19にも送付される。映像蓄積部19では、監視カメラ1および顔カメラ2双方の画像を予め定められたフレームレートで内部の記憶領域に記録する。
装置の操作者(ユーザ)は、画像検索処理部20により表示部14で表示されるユーザインターフェースを用いて、必要な時間帯での検索指示を行う。
図7に示すように、検索入力エリア14cに検索する時間帯を入力し、検索ボタン14dを押下することにより、画像検索処理部20は、検出情報処理部9に対して検索指示を行う。検出情報処理部9は実施の形態1と同様の手順で検出画像/情報蓄積部10の人物検出情報ファイル16や顔検出情報ファイル18の検索を行い、検索結果を画像検索処理部20に出力する。これにより、画像検索処理部20は、サムネイル形式で表示部14に表示する。これが図7における人物検出画像と検出顔画像の状態である。
図7のような検索結果が表示されている状態で、ユーザが、特定のサムネイル画像をクリックすると、図8に示す画面140に遷移する。尚、図8において、カメラ:1は監視カメラ1に対応し、カメラ:2は顔カメラ2に対応している。画面140には、全体再生ボタン14e、カメラ1再生ボタン14f、カメラ2再生ボタン14gが表示されており、カメラ1再生ボタン14fを押すことにより、画像検索処理部20は、映像蓄積部19に対し、指定時刻(ここでは、検出時刻)以降の記録・保存された画像を取得し、表示部14に逐次表示する。カメラ1再生ボタン14fまたはカメラ2再生ボタン14gを押した場合は、画面140のそれぞれのカメラ画像表示エリアで画像再生を行う。全体再生ボタン14eを押した場合には、画面140の代わりに図9の画面141を表示し、監視カメラ1または顔カメラ2のうちの検出開始時刻の早い方を再生開始時刻とし、検出時刻の遅い方を再生終了時刻として、映像蓄積部19で同時刻に記録・保存された監視カメラ1および顔カメラ2の画像を同時に逐次再生表示する。尚、映像蓄積部19から得られる顔カメラ2の画像は、検出顔画像ではなく、図1の画角200でカバーされるカメラ全体の画像となるため、顔が下を向いたりして検出できなかった場合でも、人物の画像が再生できるという利点がある。また、検出開始時間より前や、検出終了時間よりも後の映像も再生できるように、再生中に、早送り・巻き戻し・再生・停止など行えるよう、操作ボタンを追加しても良い。更に、上記説明では、画面140や画面141の中で画像の連続再生を行ったが、画面140を表示したまま、別の表示用のウィンドウを開いて、再生画像を表示するようにしても良い。
以上の説明では、監視カメラ1および顔カメラ2の出力は、並行して画像バッファ6,11と映像蓄積部19に送られているが、実時間(ライブ)での監視が必要なく、予め保存・蓄積された画像を検索することが主である場合は、図10に示すように、監視カメラ1および顔カメラ2の画像を直接映像蓄積部19に保存し、画像検索処理部20からの指示により映像蓄積部19から再生画像を画像バッファ6および画像バッファ11に送付して解析を実施するように構成することもできる。この場合の構成および動作は、監視カメラ1および顔カメラ2の画像が直接画像バッファ6,11に送付される代わりに、映像蓄積部19からの画像を用いて検出処理を行うこと以外、図6で示した構成及びその動作と同様である。
本実施の形態では、監視装置を以上のように構成することで、検知時間帯全体に亘って、監視エリアにいる人物の動きをより明瞭に監視することが可能となる他、その前後の映像を再生することで、人物がエリア5に入る前後のカメラ映像も参照することが可能となり、人物が監視エリアに居る前後のエリア内の物品の位置や状態の確認が可能になるという利点がある。
以上のように、実施の形態2の監視装置によれば、監視カメラおよび顔カメラの映像を連続的に蓄積する映像蓄積部と、任意の時刻を検索条件として受け付ける画像検索処理部とを備え、画像検索処理部は、受け付けた検索条件を検索項目として検出情報処理部に与え、検出情報処理部から出力された画像の時刻に対応した所定区間の映像を映像蓄積部から取り出して出力するようにしたので、異常状態の検出時刻を含むその時刻前後の人物の動きや監視エリア内の物品の変更等を確認することができ、より詳細に異常状態を監視することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、検出画像/情報蓄積部10は、人物検出画像と検出顔画像を別々の画像として保存したが、実施の形態3では、人物検出画像の中に、検出顔画像をはめ込んで保存する処理を行う。ここで、実施の形態3における図面上の構成は実施の形態1または実施の形態2と同様であるため、実施の形態1の図2を用いて説明する。
実施の形態1,2では、検出画像/情報蓄積部10は、人物検出画像と検出顔画像を別々の画像として保存したが、実施の形態3では、人物検出画像の中に、検出顔画像をはめ込んで保存する処理を行う。ここで、実施の形態3における図面上の構成は実施の形態1または実施の形態2と同様であるため、実施の形態1の図2を用いて説明する。
実施の形態3では、検出画像/情報蓄積部10において、検出顔画像を人物画像にはめ込んで保存する。図11は、その一例を示す説明図である。図示のように、1枚の画像として、人物検出画像1a中に検出顔画像2aを埋め込んだ構成とする。即ち、検出情報処理部9によって、検出顔画像バッファ13の検出顔画像が検出画像/情報蓄積部10に与えられた場合、検出画像/情報蓄積部10は、該当する人物画像中に埋め込んで一つの画像として記憶領域に格納する。人物検出画像1aと、これに埋め込まれる検出顔画像2aとの関係は、例えば、実施の形態1における任意の検索時刻の指定によって得られる人物検出画像と検出顔画像の関係と同等である。
人物検出画像1aへの検出顔画像2aのはめ込みとして、最も効率的な方法は、人物検出画像の代表画像1枚に、これに対応する検出顔画像の代表画像をはめ込んで保存する方法であるが、代表画像以外にも人物検出画像を保存する場合には、人物検出画像中に、同時刻、即ち前後1秒程度の時間範囲内の検出顔画像を検出顔画像バッファ13から読み込んで埋め込むことも可能である。
人物検出画像1aへの検出顔画像2aのはめ込みとして、最も効率的な方法は、人物検出画像の代表画像1枚に、これに対応する検出顔画像の代表画像をはめ込んで保存する方法であるが、代表画像以外にも人物検出画像を保存する場合には、人物検出画像中に、同時刻、即ち前後1秒程度の時間範囲内の検出顔画像を検出顔画像バッファ13から読み込んで埋め込むことも可能である。
検出顔画像2aのはめ込み位置としては、図12のA〜Eのように、予めはめ込む位置を複数用意しておき、画像中の人物4aの検出位置と重ならない位置にはめ込む方法や、図13に示すように、検出された人物に外接する矩形4bに対する位置関係、例えば「外接矩形の右上頂点と、はめ込む検出顔画像の左下角の距離が10ピクセル」といったように、人物の外接矩形との相対位置関係を定めておき、人物検出領域の移動と共に、はめ込む検出顔画像の位置を移動してもよい。このとき、画面の右側に、顔画像を表示するのに十分なスペースが無く、矩形4bの左側に余裕がある場合は、はめ込み位置を矩形4bの左上位置とするように切り替える機能を付与することも可能である。
また、検出顔画像が、一つの人物検出画像に対して複数ある場合は、図12のA〜Eに順次はめ込んだり、一つのはめ込み位置に複数の顔が入るように顔画像を縮小もしくは表示領域を拡大するようにしても良い。
これ以外の画像の蓄積や検索については実施の形態1または実施の形態2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、検出顔画像が、一つの人物検出画像に対して複数ある場合は、図12のA〜Eに順次はめ込んだり、一つのはめ込み位置に複数の顔が入るように顔画像を縮小もしくは表示領域を拡大するようにしても良い。
これ以外の画像の蓄積や検索については実施の形態1または実施の形態2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように、実施の形態3の監視装置によれば、監視カメラの映像から、映像中に人物を含む異常状態の画像を検出する異常検出処理部と、監視カメラの撮影範囲よりも狭い範囲の映像を取得する顔カメラの映像から顔領域の画像を検出する顔検出処理部と、異常状態の画像に対して、異常状態の画像を検出した時刻に対応した顔領域の画像をはめ込んだ画像を、検出した時刻と共に蓄積する検出画像/情報蓄積部と、任意の時刻を検索項目として、検出画像/情報蓄積部の情報に対して検索を行い、検索条件に合致した時刻の画像を出力する検出情報処理部とを備えたので、検出画像/情報蓄積部の記憶領域における保存画像の容量を削減することができ、検出顔画像と人物検出画像の両方を保存する場合に比べ、より長期に亘る画像の保存が可能になる。
実施の形態4.
図14は実施の形態4の監視装置を示す構成図である。
図示の監視装置は、映像蓄積部19aにおいて、検出画像/情報蓄積部10に出力される検出顔画像を監視カメラ1の画像に埋め込んで蓄積するようにしたものである。即ち、映像蓄積部19aは、監視カメラ1からの映像を連続的に蓄積すると共に、顔カメラ2からの画像ではなく、検出画像/情報蓄積部10に出力される検出顔画像を、監視カメラ1の画像に対応させてはめ込むよう構成されている。その他の構成は実施の形態2と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図14は実施の形態4の監視装置を示す構成図である。
図示の監視装置は、映像蓄積部19aにおいて、検出画像/情報蓄積部10に出力される検出顔画像を監視カメラ1の画像に埋め込んで蓄積するようにしたものである。即ち、映像蓄積部19aは、監視カメラ1からの映像を連続的に蓄積すると共に、顔カメラ2からの画像ではなく、検出画像/情報蓄積部10に出力される検出顔画像を、監視カメラ1の画像に対応させてはめ込むよう構成されている。その他の構成は実施の形態2と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
次に、実施の形態4の動作について説明する。基本的な動作は実施の形態2と同様であるため、実施の形態2とは異なる映像蓄積部19aにおける顔画像のはめ込みについて説明する。
映像蓄積部19aは、監視カメラ1からの映像に対して、検出画像/情報蓄積部10に出力された検出顔画像をはめ込んで蓄積する。監視カメラ1の画像中に検出顔画像をはめ込む位置の選択については、実施の形態3で説明したのと同様であるため、その説明は省略する。映像蓄積部19aは、検出顔画像バッファ13から検出画像/情報蓄積部10に蓄積される検出顔画像から、逐次、対応する検出顔画像を取り出し、監視カメラ1からの画像にはめ込んで保存する。ここで、人間の目では、連続再生中、数フレーム中にわずか1フレームだけ顔画像があった場合は、一瞬の映像となって、顔として認識することができないが、顔の検出が断続的に続いた場合であっても、初回の顔検出顔画像ではめ込みを開始し、以降、その顔が顔カメラ2の視野から外れるまでの間、文献5に記載のベストショット度合いの最高値が更新されるタイミングで、はめ込み顔画像を更新し、当該検出顔の検出終了を持って、はめ込み終了となるようにすることで、視認性を向上させることができる。
映像蓄積部19aは、監視カメラ1からの映像に対して、検出画像/情報蓄積部10に出力された検出顔画像をはめ込んで蓄積する。監視カメラ1の画像中に検出顔画像をはめ込む位置の選択については、実施の形態3で説明したのと同様であるため、その説明は省略する。映像蓄積部19aは、検出顔画像バッファ13から検出画像/情報蓄積部10に蓄積される検出顔画像から、逐次、対応する検出顔画像を取り出し、監視カメラ1からの画像にはめ込んで保存する。ここで、人間の目では、連続再生中、数フレーム中にわずか1フレームだけ顔画像があった場合は、一瞬の映像となって、顔として認識することができないが、顔の検出が断続的に続いた場合であっても、初回の顔検出顔画像ではめ込みを開始し、以降、その顔が顔カメラ2の視野から外れるまでの間、文献5に記載のベストショット度合いの最高値が更新されるタイミングで、はめ込み顔画像を更新し、当該検出顔の検出終了を持って、はめ込み終了となるようにすることで、視認性を向上させることができる。
これにより、映像蓄積部19aにおいて、保存する画像容量を半減することができ、長時間の記録保存が可能になる。
映像蓄積部19aにおいて、監視カメラ1の画像中には、顔検出画像における代表画像のみをはめ込むように構成することもできるが、ライブ画像の処理中では、映像蓄積部19aはカメラ映像を逐次保存しているため、検出顔画像の代表画像が確定した時点では人物が監視カメラ1の視野から外れて、人物のいない画像に検出顔画像がはめ込まれる可能性がある。これを防ぐために、図15に示すように、監視カメラ1における一定期間の画像をバッファリングできる画像バッファ21を用意する。そして、画像バッファ21に保存された顔検出開始時刻以降の監視カメラ1の画像に、確定した検出顔画像の代表画像を埋め込んで、映像蓄積部19aに書き込むようにすることも可能である。これにより、人物検出画像中に、最も正面に近い検出顔画像をはめ込んで保存することが可能となる。
以上のように、実施の形態4の監視装置によれば、映像蓄積部は、監視カメラの画像に対して、画像の取得時刻に対応した検出時刻の顔領域の画像をはめ込んだ画像を蓄積するようにしたので、映像蓄積部の記憶領域における保存画像の容量を削減することができ、監視カメラの画像と人物検出画像の両方を保存する場合に比べ、より長期に亘る画像の保存が可能になる。
1 監視カメラ、2 顔カメラ、3 ドア、4 人物、4a 画像中の人物、4b 人物に外接する矩形、5 エリア、6,11,21 画像バッファ、7 異常検出処理部、8 異常検出画像バッファ、9 検出情報処理部、10 検出画像/情報蓄積部、12 顔検出処理部、13 検出顔画像バッファ、14 表示部、14a 人物画像表示エリア、14b 顔画像表示エリア、14c 検索入力エリア、14d 検索ボタン、14e 全体再生ボタン、14f カメラ1再生ボタン、14g カメラ2再生ボタン、15 人物画像、16 人物検出情報ファイル、17 顔画像、18 顔検出情報ファイル、19,19a 映像蓄積部、20 画像検索処理部、100 監視カメラの撮影画角、200 顔カメラの撮影画角、140,141 画面。
Claims (4)
- 監視カメラの映像から、人物を含む異常状態の画像を検出する異常検出処理部と、
前記監視カメラの撮影範囲よりも狭い範囲の映像を取得する顔カメラの映像から顔領域の画像を検出する顔検出処理部と、
前記異常状態の画像とその検出した時刻を含む情報と、前記顔領域の画像とその検出した時刻を含む情報とを蓄積する検出画像/情報蓄積部と、
前記異常状態を検出した時刻と前記顔領域の画像を検出した時刻のうち、少なくともいずれか一方を検索項目として、前記検出画像/情報蓄積部の情報に対して検索を行い、検索条件に合致した時刻の異常状態の画像と顔領域の画像のうち、少なくともいずれか一方を出力する検出情報処理部とを備えたことを特徴とする監視装置。 - 監視カメラおよび顔カメラの映像を連続的に蓄積する映像蓄積部と、
任意の時刻を検索条件として受け付ける画像検索処理部とを備え、
前記画像検索処理部は、受け付けた検索条件を検索項目として検出情報処理部に与え、当該検出情報処理部から出力された画像の時刻に対応した所定区間の映像を映像蓄積部から取り出して出力することを特徴とする請求項1記載の監視装置。 - 監視カメラの映像から、映像中に人物を含む異常状態の画像を検出する異常検出処理部と、
前記監視カメラの撮影範囲よりも狭い範囲の映像を取得する顔カメラの映像から顔領域の画像を検出する顔検出処理部と、
前記異常状態の画像に対して、当該異常状態の画像を検出した時刻に対応した顔領域の画像をはめ込んだ画像を、前記検出した時刻と共に蓄積する検出画像/情報蓄積部と、
任意の時刻を検索項目として、前記検出画像/情報蓄積部の情報に対して検索を行い、検索条件に合致した時刻の画像を出力する検出情報処理部とを備えたことを特徴とする監視装置。 - 映像蓄積部は、監視カメラの画像に対して、当該画像の取得時刻に対応した検出時刻の顔領域の画像をはめ込んだ画像を蓄積することを特徴とする請求項2記載の監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008258230A JP2010093323A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008258230A JP2010093323A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=42255681
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2010093323A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012222685A (ja) * | 2011-04-12 | 2012-11-12 | Saxa Inc | 置き去り又は持ち去り検知システム |
JP2017152790A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 沖電気工業株式会社 | 符号化装置、符号化方法、プログラム、及び画像処理システム |
-
2008
- 2008-10-03 JP JP2008258230A patent/JP2010093323A/ja active Pending
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