JP2010091054A - Conical roller bearing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、円すいころ軸受装置に関する。詳細には、円すいころの転動を円滑にする潤滑油が、内輪部材の小径端部側から流入し、大鍔部側に排出される円すいころ軸受装置に関する。 The present invention relates to a tapered roller bearing device. More specifically, the present invention relates to a tapered roller bearing device in which lubricating oil that smoothly rolls a tapered roller flows from the small diameter end portion side of the inner ring member and is discharged to the large collar portion side.
図5に図示されるように、従来、例えば、自動車等車両の駆動経路に設置される汎用のデファレンシャル装置は、デファレンシャルキャリア112内にデファレンシャルリングギヤ114とドライブピニオン116が噛合して配置されて構成されている。例えば、四輪駆動車両のフロントデファレンシャル装置110において、ドライブピニオン116を端部に一体形成したドライブピニオンシャフト118は該シャフトに軸方向に間隔を置いて嵌合配置されたフロント軸受126及びリヤ軸受128によりデファレンシャルキャリア112に支持されており、両軸受間には両軸受を潤滑する潤滑油Lのオイル溜り130が形成されている。この両軸受間に形成されたオイル溜り130と、デファレンシャルリングギヤ114が配置された潤滑油室132との間には潤滑油Lを導入するための導入流路134が形成されており、デファレンシャルリングギヤ114により掻き揚げられた潤滑油Lをオイル溜り130に導入するようになっている。この導入流路134は通常、デファレンシャルキャリア112の上方位置に潤滑油Lが流下する構造として形成されている。
As shown in FIG. 5, for example, a general-purpose differential device that is conventionally installed in a drive path of a vehicle such as an automobile is configured such that a
このフロント軸受126及びリヤ軸受128は、円すいころ軸受が使用されることがある。
この円すいころ軸受は、フロント軸受126を例にして説明すると、内輪部材126aが、外周面が円すい面状に形成され、この外周面における小径端部側には鍔状の小鍔部126a−1が、大径端部側には鍔状の大鍔部126a−2が形成されている。そして、外輪部材126cが、この内輪部材126aの外周面の円すい面状に対向して、内周面が円すい面状に形成されている。そして、円すいころ126bが、内輪部材126aと外輪部材126cの間に挟み込まれた状態で配設可能に円すい状に形成されて複数配列されている。そして、フロント軸受126およびリヤ軸受128の両軸受共、内輪部材126a、128aの小径端部側である小鍔部126a−1、128a−1側(換言すれば、円すいころ126b、128bの小径部126b−1、128b−1側)がオイル溜り130側となるように配置されている。なお、リヤ軸受128もフロント軸受126の同じ構成部位には、符号128の後にa、b、cの符号を付して示した。
そして、この小鍔部126a−1、128a−1側から供給される潤滑油Lは、この円すいころ軸受のポンプ作用と呼ばれる油の引き込み現象によって、フロント軸受126およびリヤ軸受128内に流入し、円すいころ126b、128bの自転及び公転の回転に伴う遠心力で軸受内を流通して内輪部材126a、128aの大鍔部126a−2、128a−2側(換言すれば、円すいころの大径部126b−2、128b−2側)に排出される。こうして、オイル溜り130の潤滑油Lは両軸受ともその小鍔部126a−1、128a−1側から大鍔部126a−2、128a−2側に流通して潤滑が行われる。
通常、四輪駆動の自動車の場合において、このドライブピニオンシャフト118に嵌合配置されるフロント軸受126及びリヤ軸受128の配置関係は、車両進行方向前方位置にデファレンシャルリングギヤ114が配設されている。そして、駆動源からの駆動経路の下流側に配置されるのがフロント軸受126であり、上流側に配置されるのがリヤ軸受128である。すなわち、車両進行方向前方位置に配設されるのがフロント軸受126となり、後方位置に配設されるのがリヤ軸受128となる。
このような配置関係により、フロント軸受126のオイル溜り130側と反対側はデファレンシャルリングギヤ114が配置される潤滑油室132となっている。このためオイル溜り130からフロント軸受126を潤滑した潤滑油Lは潤滑油室132に戻る。
また、リヤ軸受128のオイル溜り130側とは反対側にはオイル戻し溜り136が形成されており、オイル溜り130からリヤ軸受128を潤滑した潤滑油Lが貯留されるようになっている。このオイル戻し溜り136に貯留された潤滑油Lは、ドライブピニオンシャフト118の他端に駆動連結状態として取付けられるコンパニオンフランジ120のスリーブ122に嵌合配設されるオイルシール138を潤滑するようになっている。
なお、リヤ軸受128のオイル溜り130側とは反対側に形成されたオイル戻し溜り136と、デファレンシャルリングギヤ114が配置された潤滑油室132との間には、図示を省略するリターン流路が形成されている。このリターン流路は、リヤ軸受128及びオイルシール138を潤滑した潤滑油Lをオイル戻し溜り136から潤滑油室132に戻す。
As the front bearing 126 and the rear bearing 128, tapered roller bearings may be used.
In this tapered roller bearing, the front bearing 126 will be described as an example. The
Then, the lubricating oil L supplied from the side of the
Normally, in the case of a four-wheel drive vehicle, the differential relationship between the front bearing 126 and the
Due to such an arrangement relationship, a side of the front bearing 126 opposite to the
An oil return reservoir 136 is formed on the opposite side of the rear bearing 128 to the
A return flow path (not shown) is formed between the oil return reservoir 136 formed on the opposite side of the
上記のように構成されたデファレンシャル装置110の潤滑構造によれば、ドライブピニオンシャフト118に関係して配設されたフロント軸受126、リヤ軸受128、及びオイルシール138の潤滑は、導入流路134を通じて導入される潤滑油Lによって行われる。導入流路134にはデファレンシャルリングギヤ114が配置された潤滑油室132の潤滑油Lがデファレンシャルリングギヤ114の駆動回転により掻き揚げられて、その飛散状態の潤滑油Lが導入される。導入流路134に導かれた潤滑油Lは流下してオイル溜り130に導入される。オイル溜り130に導入された潤滑油Lにより上述した様にフロント軸受126、リヤ軸受128、及びオイルシール138の潤滑を行う。
According to the lubrication structure of the
このフロント軸受126及びリヤ軸受128を流通する潤滑油Lの潤滑状態を良好にするために様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1のように、この円すいころ軸受のポンプ作用を利用して、内輪部材の小径端部側である小鍔部側から流入して大径端部側である大鍔部側に排出される潤滑油Lを循環させて、再度小鍔部側に送油することによって潤滑油Lの潤滑状態を良好にする技術が知られている。また特許文献2のように、円すいころの小径部側の外輪部材の端部に外輪の開口円直径と略等しい内径で軸方向に延びるオイル整流部材を設けたものが知られている。また、特許文献3のように、内輪部材の小径端部側である小鍔部側(円すいころの小径部側)の潤滑油流入口に可撓性のメッシュ部材を配設し、流入する潤滑油Lの量を調節するものが知られている。
しかしながら、上気した特許文献1から3に開示された潤滑状態を良好にする技術では、円すいころ軸受内の温度上昇による潤滑油Lの潤滑効率の低下を解消することができないという問題がある。この問題について以下に説明する。なお、フロント軸受126及びリヤ軸受128は同様の構成であるため、フロント軸受126を例にして説明する。
すなわち、このフロント軸受126の円すいころ126bがドライブピニオンシャフト118の外周面上を転動する際に、円すいころ126bの外周面と内輪部材126a及び外輪部材126cの円すい面が摺動するため摺動摩擦熱が発生するという問題がある。特に、円すいころ126bの大径部126b−2の端面と内輪部材126aの大径端部側である大鍔部126a−2の接触面において温度が上昇しやすい。
一般的に、潤滑油は、使用温度が高い状態では粘度は低く、使用温度が低い状態では粘度が高いことが知られている。フロント軸受126内が高温状態で潤滑油Lが流入すると、潤滑油Lの粘度が低下する。この潤滑油Lの粘度が低い状態では、円すいころ軸受に構成される円すいころ126bと、内輪部材126a及び外輪部材126cの間において潤滑油Lの流通が不十分な状態となって金属接触を起こす転動状態となるおそれがあり、異常磨耗や焼きつきが発生しやすくなる。
However, the above-described technology for improving the lubrication state disclosed in
That is, when the
Generally, it is known that a lubricating oil has a low viscosity at a high use temperature and a high viscosity at a low use temperature. When the lubricating oil L flows in the front bearing 126 at a high temperature, the viscosity of the lubricating oil L decreases. In a state where the viscosity of the lubricating oil L is low, the flow of the lubricating oil L becomes insufficient between the
ところで、デファレンシャル装置110に用いられる潤滑油Lの粘度は使用温度によって変化する。例えば、長時間連続運転に伴いデファレンシャル装置110内は高温状態となる。このとき、潤滑油Lの潤滑効率の低下を抑制するためにブリーザ装置によってデファレンシャル装置内の内圧を抑制したり、オイルクーラーによって潤滑油Lを冷却して、デファレンシャルリングギヤ114により掻き揚げられて潤滑油オイル溜り130に導入される潤滑油Lの使用温度状態を適温にすることが図られている。
しかし、潤滑油オイル溜り130に導入される潤滑油Lの使用温度状態が適温であっても、上記フロント軸受126内が摺動摩擦熱に伴って高温状態であると、この軸受内に流入した潤滑油Lが高温となり潤滑油Lの粘度が低下する。そのため良好な潤滑ができない状態となり、更には、この高温状態の潤滑油Lがデファレンシャル装置内を循環して再びフロント軸受126内に流入されると、より一層良好な潤滑ができない状態となる。
By the way, the viscosity of the lubricating oil L used in the
However, even if the operating temperature state of the lubricating oil L introduced into the lubricating
更に、四輪駆動車両のフロントデファレンシャル装置110においては、デファレンシャルリングギヤ114の回転方向は前進時には図5で見て反時計回り方向に回転し、この回転に伴って潤滑油Lも反時計回り方向に追従飛散し、導入流路134の上方開口から導入されてオイル溜り130に流下する構成である。これは、後進時、デファレンシャルリングギヤ114の回転方向が時計回り方向に回転する場合の潤滑油Lの掻き揚げ量に比べて少ない。そのため、フロント軸受126内が摺動摩擦熱に伴って高温状態の場合に、潤滑油Lの掻き揚げ量が減少し、フロント軸受126への潤滑油Lの供給量が不足して潤滑不足となると、軸受内の異常磨耗や焼きつきが、上記問題と相俟ってより発生しやすくなる。そのため、円すいころ軸受において、温度上昇しやすい内輪部材の大径端部側である大鍔部からの放熱性の確保が更に要請されている。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、円すいころ軸受において、温度上昇しやすい内輪部材の大径端部側である大鍔部からの放熱ができれば、円すいころ軸受内に流入した潤滑油の温度上昇を抑制することができ、潤滑性の低下を抑制することができ、異常磨耗、焼きつきの発生を防ぐことができることに着目した。
Further, in the front
Therefore, as a result of intensive studies, the present inventor has determined that the temperature of the lubricating oil flowing into the tapered roller bearing can be reduced if heat can be radiated from the large collar portion on the large diameter end side of the inner ring member that tends to rise in temperature in the tapered roller bearing. The inventors focused on the fact that the increase can be suppressed, the decrease in lubricity can be suppressed, and the occurrence of abnormal wear and seizure can be prevented.
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、円すいころ軸受において、温度上昇しやすい内輪部材の大径端部側である大鍔部からの放熱を図ることにある。 Thus, the present invention was devised in view of the above points, and the problem to be solved by the present invention is in the tapered roller bearing, on the large-diameter end portion side of the inner ring member that easily rises in temperature. The purpose is to dissipate heat from a certain vase.
上記した課題を達成するために、本発明に係る円すいころ軸受装置は、次の手段をとる。
本発明の第1の発明は、外周面が円すい面状に形成され、該外周面における大径端部側には鍔状の大鍔部が形成された内輪部材と、該内輪部材の外周面の円すい面状に対向して、内周面が円すい面状に形成された外輪部材と、前記内輪部材と前記外輪部材の間に円すいころが複数配列されており、前記円すいころの転動を円滑にする潤滑油が、該内輪部材の小径端部側から流入し、大鍔部側に排出される円すいころ軸受装置であって、前記潤滑油が排出される前記大鍔部側には、該潤滑油を貯留可能な潤滑油貯留部が形成されており、前記内輪部材の大鍔部に、環状に形成された冷却部材が接触可能に配設されており、該冷却部材の外周形状の配設位置は、少なくともその外周端部が前記潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に接触可能な位置とされていることを特徴とする。
In order to achieve the above-described problems, the tapered roller bearing device according to the present invention takes the following means.
According to a first aspect of the present invention, there is provided an inner ring member having an outer peripheral surface formed in a conical surface shape, and a flange-shaped large collar portion formed on a large diameter end portion side of the outer peripheral surface, and an outer peripheral surface of the inner ring member A plurality of tapered rollers arranged between the inner ring member and the outer ring member, the rolling of the tapered rollers. In the tapered roller bearing device in which the lubricating oil to be smoothed flows in from the small diameter end side of the inner ring member and is discharged to the large collar part side, on the large collar part side from which the lubricating oil is discharged, A lubricating oil storage portion capable of storing the lubricating oil is formed, and a cooling member formed in an annular shape is disposed on the large collar portion of the inner ring member so as to be in contact with the outer peripheral shape of the cooling member. The disposition position is a position where at least the outer peripheral end can contact the lubricant stored in the lubricant storage section. And wherein the are.
この第1の発明によれば、潤滑油が排出される大鍔部側には、潤滑油を貯留可能な潤滑油貯留部が形成されている。そして、環状に形成された冷却部材が内輪部材の大鍔部に接触可能に配設されている。この冷却部材の外周形状の配設位置は、少なくともその外周端部が潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に接触可能な位置とされている。
すなわち、温度上昇しやすい内輪部材の大鍔部の摺動摩擦熱が、冷却部材を介して潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に放熱させることができる。そのため、内輪部材の大鍔部の温度上昇が抑制されるため軸受内に流入した潤滑油の温度上昇を抑制することができ、潤滑性の低下を抑制することができる。
According to the first aspect of the present invention, the lubricating oil reservoir that can store the lubricating oil is formed on the large collar portion side from which the lubricating oil is discharged. An annularly formed cooling member is disposed so as to be in contact with the large collar portion of the inner ring member. The arrangement position of the outer peripheral shape of the cooling member is a position where at least the outer peripheral end of the cooling member can contact the lubricant stored in the lubricant storage section.
That is, the sliding frictional heat of the large collar portion of the inner ring member that easily rises in temperature can be radiated to the lubricating oil stored in the lubricating oil storage portion via the cooling member. Therefore, since the temperature rise of the large collar part of the inner ring member is suppressed, the temperature rise of the lubricating oil flowing into the bearing can be suppressed, and the deterioration of lubricity can be suppressed.
本発明の第2の発明は、前記冷却部材の配設位置は、前記内輪部材の大鍔部の端面又は外周面の少なくとも一方に接触可能な位置とされていることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, the cooling member is disposed at a position where it can contact at least one of an end surface or an outer peripheral surface of the large collar portion of the inner ring member.
この第2の発明によれば、環状に形成された冷却部材は、大鍔部に接触可能に配設される位置として、大鍔部の端面又は外周面の少なくとも一方において接触可能な位置とされている。これにより、冷却部材を環状に形成する際の加工は複雑になることがない。また、冷却部材を配設することに伴い、軸受を支持する支持部材側の加工が必要となる場合でも、この支持部材側の加工が複雑にならない。すなわち、加工の容易性を図りつつ、冷却部材を内輪部材の大鍔部に接触可能に配設することができる。 According to the second aspect of the present invention, the annularly formed cooling member is a position at which at least one of the end surface or the outer peripheral surface of the large collar portion can be contacted as a position at which the cooling member is arranged to be able to contact the large collar portion. ing. Thereby, the process at the time of forming an annular cooling member does not become complicated. In addition, when the cooling member is provided, the processing on the support member side is not complicated even when the processing on the support member side that supports the bearing is required. That is, the cooling member can be disposed so as to be able to contact the large collar portion of the inner ring member while facilitating processing.
本発明の第3の発明は、前記冷却部材は、放熱性の良好な金属で形成されていることを特徴とする。 A third aspect of the present invention is characterized in that the cooling member is formed of a metal having good heat dissipation.
この第3の発明によれば、冷却部材は、放熱性の良好な金属で形成されている。これにより、円すいころ軸受において、温度上昇しやすい内輪部材の大鍔部の放熱をより一層向上させることができる。 According to the third aspect of the invention, the cooling member is made of a metal with good heat dissipation. Thereby, in the tapered roller bearing, it is possible to further improve the heat radiation of the large collar portion of the inner ring member that easily rises in temperature.
本発明の第4の発明は、前記冷却部材の形状は、前記潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に接触可能な部位の形状が凹凸形状で形成されていることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, the shape of the cooling member is such that the shape of the portion that can contact the lubricating oil stored in the lubricating oil reservoir is formed in an uneven shape.
この第4の発明によれば、冷却部材の形状は、潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に接触可能な部位の形状が凹凸形状で形成されている。これにより、冷却部材は、潤滑油貯留部に貯留した潤滑油と接触する面積が大きい形状で形成されるためより一層効率的に、潤滑油への放熱を行うことができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the shape of the cooling member is such that the shape of the portion that can come into contact with the lubricating oil stored in the lubricating oil reservoir is an uneven shape. Thereby, since the cooling member is formed in a shape having a large area in contact with the lubricating oil stored in the lubricating oil storage part, heat can be radiated to the lubricating oil more efficiently.
本発明は上記各発明の手段をとることにより次の効果を得ることができる。
先ず、上記第1の発明の円すいころ軸受装置によれば、温度上昇しやすい内輪部材の大鍔部の摺動摩擦熱が、冷却部材を介して潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に放熱させることができる。そのため、内輪部材の大鍔部の温度上昇が抑制されるため軸受内に流入した潤滑油の温度上昇を抑制することができ、潤滑性の低下を抑制することができる。
次に、上記第2の発明の円すいころ軸受装置によれば、冷却部材の加工の容易性を図りつつ、冷却部材を内輪部材の大鍔部に接触可能に配設することができる。
次に、上記第3の発明の円すいころ軸受装置によれば、円すいころ軸受において、温度上昇しやすい内輪部材の大鍔部の放熱をより一層向上させることができる。
次に、上記第4の発明の円すいころ軸受装置によれば、冷却部材は、潤滑油貯留部に貯留した潤滑油と接触する面積が大きい形状で形成されるためより一層効率的に、潤滑油への放熱を行うことができる。
The present invention can obtain the following effects by taking the measures of the above inventions.
First, according to the tapered roller bearing device according to the first aspect of the present invention, the sliding frictional heat of the large collar portion of the inner ring member that easily rises in temperature is dissipated to the lubricating oil stored in the lubricating oil reservoir through the cooling member. Can do. Therefore, since the temperature rise of the large collar part of the inner ring member is suppressed, the temperature rise of the lubricating oil flowing into the bearing can be suppressed, and the deterioration of lubricity can be suppressed.
Next, according to the tapered roller bearing device of the second invention, the cooling member can be disposed so as to be able to contact the large collar portion of the inner ring member while facilitating the processing of the cooling member.
Next, according to the tapered roller bearing device of the third aspect of the present invention, in the tapered roller bearing, it is possible to further improve the heat radiation of the large collar portion of the inner ring member that easily rises in temperature.
Next, according to the tapered roller bearing device of the fourth aspect of the invention, the cooling member is formed in a shape having a large area in contact with the lubricating oil stored in the lubricating oil storage portion, so that the lubricating oil is more efficiently used. Can be dissipated.
以下に、本発明を実施するための最良の形態の一実施例を、図面を用いて説明する。この実施例は、四輪駆動の駆動形態自動車に適用されたデファレンシャル装置のフロントデファレンシャル装置を例にして説明する。図1は、本発明の一実施例として、デファレンシャル装置の全体構成を概略的に示した断面図である。図1において、デファレンシャルリングギヤ14には差動機構が装備されているが図示を省略している。なお、図1において矢印F方向は自動車の前進時における進行方向を示している。
Hereinafter, an embodiment of the best mode for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. In this embodiment, a front differential device of a differential device applied to a four-wheel drive type automobile will be described as an example. FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing the overall configuration of a differential apparatus as an embodiment of the present invention. In FIG. 1, the
図1に示すように、本実施例のデファレンシャル装置10は、デファレンシャルキャリア12内にデファレンシャルリングギヤ14とドライブピニオン16が噛合して配置されて構成されている。ドライブピニオン16はドライブピニオンシャフト18の図1で見て左端に一体的に形成されている。ドライブピニオンシャフト18の図1で見て右端はコンパニオンフランジ20のスリーブ22がナット24により締め付けられて回転連結されている。コンパニオンフランジ20は不図示の継手やプロペラシャフトを介してフロントエンジンに駆動連結されており、フロントエンジンの駆動力が伝達されてくるようになっている。なお、デファレンシャルリングギヤ14には不図示の差動機構が装備されており、差動機構から左右の車輪に動力が伝達されるようになっている。
As shown in FIG. 1, the
ドライブピニオンシャフト18はフロント軸受26及びリヤ軸受28によりデファレンシャルキャリア12に支持されている。このフロント軸受26及びリヤ軸受28は共に円すいころ軸受として形成されている。
フロント軸受26は、概略、内輪部材26a、円すいころ26b、外輪部材26c、保持器26dから構成されている。
この内輪部材26aは、外周面が円すい面状に形成され、該外周面における小径端部側には鍔状の小鍔部26a−1が、大径端部側には鍔状の大鍔部26a−2が形成されている。外輪部材26cは、内輪部材26aの外周面の円すい面状に対向して、内周面が円すい面状に形成されている。円すいころ26bは、内輪部材26aと外輪部材26cの間に挟み込まれた状態で配設可能な円すい状に形成されており、小径に形成された小径部26b−1と大径に形成された大径部26b−2が形成されている。この円すいころ26bは、保持器26dに保持された状態で内輪部材26aと外輪部材26cの間に挟みこまれて複数配列されており、ドライブピニオンシャフト18の外周面上を自転かつ公転可能とされている。保持器26dは、円すいころ26bが内輪部材26aと外輪部材26cの間の円すい面上を自転かつ公転可能な状態で保持するものである。
The
The
The
リヤ軸受28は、概略、内輪部材28a、円すいころ28b、外輪部材28c、保持器28dから構成されている。
この内輪部材28aは、外周面が円すい面状に形成され、該外周面における小径端部側には鍔状の小鍔部28a−1が、大径端部側には鍔状の大鍔部28a−2が形成されている。外輪部材28cは、内輪部材28aの外周面の円すい面状に対向して、内周面が円すい面状に形成されている。円すいころ28bは、内輪部材28aと外輪部材28cの間に挟み込まれた状態で配設可能な円すい状に形成されており、小径に形成された小径部28b−1と大径に形成された大径部28b−2が形成されている。この円すいころ28bは、保持器28dに保持された状態で内輪部材28aと外輪部材28cの間に挟みこまれて複数配列されており、ドライブピニオンシャフト18の外周面上を自転かつ公転可能とされている。保持器28dは、円すいころ28bが内輪部材28aと外輪部材28cの間の円すい面上を自転かつ公転可能な状態で保持するものである。
The
The
上記フロント軸受26及びリヤ軸受28は、ドライブピニオンシャフト18に軸方向に間隔を置いて配置されており、その内輪部材26a、28aがドライブピニオンシャフト18に嵌合した状態で配置されている。フロント軸受26は図1で見てドライブピニオン16に隣接して配置されており、リヤ軸受28は図1で見てコンパニオンフランジ20のスリーブ22に隣接して配置されている。すなわち、駆動経路の上流側に配設されるのがリヤ軸受28であり、下流側に配設されるのがフロント軸受26となっている。また、内輪部材26aの小径端部側である小鍔部26a−1と、内輪部材28aの小径端部側である小鍔部28a−1が対向した状態として配置されている。この状態は、換言すれば、円すいころ26bの小径部26b−1と、円すいころ28bの小径部28b−1が対向した配置状態である。
The
軸方向に間隔を置いて配置されたフロント軸受26とリヤ軸受28との間のデファレンシャルキャリア12の箇所は、該両軸受26、28に潤滑油Lを供給するオイル溜り30として形成されている。デファレンシャル装置10における潤滑油Lの主たるオイル貯留はデファレンシャルリングギヤ14が配置されている潤滑油室32で行われる。潤滑油室32内の潤滑油Lは、デファレンシャルリングギヤ14がドライブシャフト13を中心に回転することにより攪拌されて、潤滑油室32内に飛散状態となり、攪拌により上方に掻き揚げられた潤滑油Lがデファレンシャルキャリア12の上方に形成した導入流路34を通ってオイル溜り30に導入される。導入流路34は潤滑油室32の上方とオイル溜り30の上方とを連通する状態として形成されており、導入流路34に導入されてきた潤滑油Lが自重で流下可能な形状として形成されている。この実施例の場合は、オイル溜り30に対して下降傾斜する形状として形成されている。
図1で見て、デファレンシャルリングギヤ14の回転方向は前進時には図1で見て反時計回り方向に回転しており、その回転に伴って潤滑油Lも反時計回り方向に追従飛散し、導入流路34の上方開口から導入されてオイル溜り30に流下していくようになっている。
A portion of the
As seen in FIG. 1, the rotational direction of the
オイル溜り30に導入された潤滑油Lにより、その両側に配置されたフロント軸受26及びリヤ軸受28を潤滑する。その潤滑は、フロント軸受26は、内輪部材26aの小径端部側である小鍔部26a−1側から大径端部側である大鍔部26a−2側方向に潤滑油Lが流通して潤滑する。同じく、リヤ軸受28は、内輪部材28aの小径端部側である小鍔部28a−1側から大径端部側である大鍔部28a−2側方向に潤滑油Lが流通して潤滑する。
これを換言すれば、フロント軸受26は、円すいころ26bの小径部26b−1側から大径部26b−2側方向に潤滑油Lが流通して潤滑する。同じく、リヤ軸受28は、円すいころ28bの小径部28b−1側から大径部28b−2側方向に潤滑油Lが流通して潤滑する。
フロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aの小径端部側である小鍔部26a−1、28a−1側からの潤滑油Lの流通は、この円すいころ軸受のポンプ作用と呼ばれる油の引き込み現象によって行われる。すなわち、軸受内に流入した潤滑油Lは、円すいころの自転及び公転の回転に伴う遠心力で軸受内を流通して大鍔部26a−2、28a−2側に排出される。こうして、オイル溜り30の潤滑油Lは、フロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aの小径端部側である小鍔部26a−1、28a−1側から大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2側に流通して潤滑が行われる。
The
In other words, the lubricating oil L flows and lubricates the front bearing 26 from the
The flow of the lubricating oil L from the
そして、フロント軸受26を潤滑した潤滑油Lは、その内輪部材26aの大径端部側である大鍔部26a−2側(換言すれば、円すいころ26bの大径部26b−2側)から潤滑油室32に戻る。リヤ軸受28を潤滑した潤滑油Lは、その内輪部材28aの大径端部側である大鍔部28a−2側(換言すれば、円すいころ28bの大径部28b−2側)からオイル戻し溜り36に排出する。なお、本実施例における潤滑油室32及びオイル戻し溜り36が本発明の「潤滑油貯留部」に相当する。
オイル戻し溜り36はリヤ軸受28から排出した潤滑油Lによりオイルシール38を潤滑するための役割を果たすとともに、デファレンシャル装置10の始動時で、導入流路34から導入される潤滑油量が少なくオイル溜り30の潤滑油残存量が少ないときにリヤ軸受を潤滑するためのものである。オイルシール38は図1で見てオイル戻し溜り36の後方位置に配置されており、コンパニオンフランジ20のスリーブ22に嵌合状態で配設されており、その外径部がデファレンシャルキャリア12に固定支持されている。したがって、オイルシール38の内径部がスリーブ22に回転可能状態にシール密接しており、このシール部分の潤滑が必要なものである。
オイル戻し溜り36と潤滑油室32との間は、図示を省略するリターン流路により流路連結されており、オイル戻し溜り36に滞留する潤滑油Lを潤滑油室32に戻すようになっている。リターン流路(図示省略)はデファレンシャルキャリア12の最下方位置に形成されており、オイル戻し溜り36に滞留する潤滑油Lを良好に戻すようになっている。
And the lubricating oil L which lubricated the
The
The
次に、フロント軸受26及びリヤ軸受28において、潤滑油貯留部(潤滑油室32及びオイル戻し溜り36)側に配設される、温度上昇しやすい内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2側を放熱させる冷却部材27、29の構造について説明する。
図2は、ドライブピニオンシャフト18を支持するフロント軸受26及びリヤ軸受28の部位を拡大した断面図である。また、図3は、ドライブピニオンシャフト18を支持するリヤ軸受28の構成を示した分解斜視図である。図4は、ドライブピニオンシャフト18を支持するリヤ軸受28の内輪部材28aの大径端部側である大鍔部28a−2側における冷却部材29の斜視図である。なお、図3において、フロント軸受26及びリヤ軸受28において、共に同様の構成であるため、代表としてリヤ軸受28の構成について示している。また、内部の構成を分かり易く図示するために一部切断した状態で図示されている。また、図4において、冷却部材は、フロント軸受26及びリヤ軸受28において、共に同様の構成であるため、代表してリヤ軸受28における冷却部材29について示しており、リヤ軸受28の図示は省略している。また、フロント軸受26及びこの冷却部材27の図示を省略している。
Next, in the
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of the
図2に図示されるように、潤滑油貯留部としての潤滑油室32は、フロント軸受26を潤滑した潤滑油Lが排出される内輪部材26aの大径端部側である大鍔部26a−2側(換言すれば、円すいころ26bの大径部26b−2側)に形成されている。また、潤滑油貯留部としてのオイル戻し溜り36は、リヤ軸受28を潤滑した潤滑油Lが排出される内輪部材28aの大径端部側である大鍔部28a−2側(換言すれば、円すいころ28bの大径部28b−2側)に形成されている。
そして、潤滑油室32、オイル戻し溜り36には、共に軸受内を流通した潤滑油Lが貯留されている。
As shown in FIG. 2, the lubricating
The lubricating
このフロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2には、環状に形成された冷却部材27、29が大鍔部26a−2、28a−2に接触可能に配設されている。この冷却部材27、29の大鍔部26a−2、28a−2への接触構成について図3、図4を用いて示す。なお、フロント軸受26及びリヤ軸受28において、共に同様の構成であるため代表としてリヤ軸受28の構成について示す。
図3に図示されるように、冷却部材29は、円板形状に形成されており、中心部に貫通孔29aが形成された環状のものである。そして、内周面が内輪部材28aの大径端部側である大鍔部28a−2の径方向外方端の外周面28a−3と略同一直径に形成されている。そして、大鍔部28a−2の外周面28a−3に圧入して嵌め込まれて固定支持されている。これにより、冷却部材29は、内輪部材28aの大鍔部28a−2に熱伝達可能な構成状態として接触可能に配設されている。なお、本実施例における外周面28a−3が本発明の「外周面」に相当する。
On the
As shown in FIG. 3, the cooling
また、図3において、冷却部材29の内周面が、大鍔部28a−2の外周面28a−3に圧入して嵌め込まれることにより、冷却部材29が大鍔部28a−2に接触可能に配設されている構成について示した。この構成以外に次の構成でもよい。すなわち、冷却部材29の内周面がドライブピニオンシャフト18(図1参照)又は、コンパニオンフランジ20のスリーブ22(図1参照)と略同一直径に形成されて、ドライブピニオンシャフト18又は、コンパニオンフランジ20のスリーブ22に挿入して嵌め込まれて固定支持される構成である。この構成によって冷却部材29は、内輪部材28aの大径端部側である大鍔部28a−2の軸方向の端部の端面28a−4に接触可能に配設される。なお、本実施例における端面28a−4が本発明の「端面」に相当する。
Further, in FIG. 3, the cooling
図3及び図4に図示されるように、この冷却部材29の外周形状は、凹凸形状に形成されている。図3に図示されるように、詳細には、冷却部材29の外周形状は、冷却部材29の中心部から外方に向かって放射状に凸部29bが複数配列されており、3層に構成されて、一体に形成された凹凸形状のものである。図4(A)に図示されたものがこの構成のものである。これにより、潤滑油Lとの接触面積を大きくすることができる。またこれ以外の形状として、図4(B)に図示されるように、冷却部材29の外周形状は潤滑油Lとの接触面積を大きくする構成であれば良い。例えば、一層形状の略スリット構造に形成されたものでも良い。また、この一層形状のものを複数重ねて構成されたものでも良い。
また、冷却部材29は、放熱性の良好な金属で形成されている。換言すれば、熱伝導性の高い金属で形成されている。この放熱性の良好な金属は、銅、アルミニウム等である。
As shown in FIGS. 3 and 4, the outer peripheral shape of the cooling
The cooling
図2に図示されるように、冷却部材29の外周形状の配設位置は、凸部29bが潤滑油貯留部として構成されているオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに接触可能な位置とされている。なお、このオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに接触可能な位置とは、デファレンシャル装置10の作動状態における潤滑油Lが貯留している状態に対してである。これにより、ドライブピニオンシャフト18の回転に伴って貯留される潤滑油Lが少なくなってもフロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aの放熱を確実に行うことができる。
図1に戻って説明する。図1に図示されるように、すなわち、本実施例のデファレンシャル装置10は、デファレンシャルキャリア12内にデファレンシャルリングギヤ14とドライブピニオン16が噛合して配置されて構成されている。ドライブピニオン16はドライブピニオンシャフト18の図1で見て左端に一体的に形成されている。ドライブピニオンシャフト18の図1で見て右端はコンパニオンフランジ20のスリーブ22がナット24により締め付けられて回転連結されている。コンパニオンフランジ20は不図示の継手やプロペラシャフトを介してフロントエンジンに駆動連結されており、フロントエンジンの駆動力が伝達されてくるようになっている。そして、ドライブピニオンシャフト18はフロント軸受26及びリヤ軸受28によりデファレンシャルキャリア12に支持されており、フロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aがドライブピニオンシャフト18に嵌合した状態で配置されている。
この構成により、フロントエンジンの駆動力が伝達されてドライブピニオンシャフト18が回転すると、これに伴ってフロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aもドライブピニオンシャフト18の軸を中心に回転する。
ここで、冷却部材29の凸部29bが潤滑油貯留部としてのオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに接触する位置状態として配設されている。そのため、内輪部材26a、28aがドライブピニオンシャフト18の軸を中心に回転するのに伴い、内輪部材26a、28aの周方向に蓄積された摺動摩擦熱が順次放熱される。
As shown in FIG. 2, the arrangement position of the outer peripheral shape of the cooling
Returning to FIG. As shown in FIG. 1, that is, the
With this configuration, when the driving force of the front engine is transmitted and the
Here, the
次に、本実施例の上記構成における潤滑作用を説明する。
図1に図示されるように、先ず、デファレンシャル装置10は、デファレンシャルリングギヤ14とドライブピニオン16が噛合って駆動回転することにより、主にデファレンシャルリングギヤ14により潤滑油室32内の潤滑油Lが攪拌されて飛散し、この飛散した潤滑油Lによりデファレンシャル装置10内の各潤滑箇所の全体の潤滑が行われる。
上記潤滑油室32の潤滑において、デファレンシャルリングギヤ14により上方まで掻き揚げられた飛散状態の潤滑油Lが導入流路34を通ってオイル溜り30に導入される。この導入された潤滑油Lによりフロント軸受26及びリヤ軸受28の円すいころ26b、28bの小径部26b−1、28b−1側からの潤滑油Lの流通がポンプ作用と呼ばれる油の引き込み現象によって行われる。
Next, the lubricating action in the above-described configuration of the present embodiment will be described.
As shown in FIG. 1, first, the
In the lubrication of the lubricating
一般的に、潤滑油は、使用温度が高い状態では粘度は低く、使用温度が低い状態では粘度が高いことが知られている。
また、デファレンシャル装置10に用いられる潤滑油Lの粘度は使用温度によって変化する。例えば、長時間連続運転に伴いデファレンシャル装置10内は高温状態となる。そのため、潤滑油Lの潤滑効率の低下を抑制するためにブリーザ装置によってデファレンシャル装置内の内圧を抑制したり、オイルクーラーによって潤滑油Lを冷却して、デファレンシャルリングギヤ14により掻き揚げられて潤滑油オイル溜り30に導入される潤滑油Lの使用温度状態を適温にすることが図られている。
しかしながら、フロント軸受26及びリヤ軸受28は、円すいころ26b、28bがドライブピニオンシャフト18の外周面上を転動する際に、円すいころ26b、28bの外周面と内輪部材26a、28a及び外輪部材26c、28cの円すい面が摺動するため摺動摩擦熱が発生する。特に、円すいころ26b、28bの大径部26b−2、28b−2の端面と内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2の接触面において温度が上昇しやすい。このフロント軸受26及びリヤ軸受28内が高温状態で潤滑油Lが流入すると、潤滑油Lの粘度が低下する。
そして、潤滑油Lの粘度が低い状態では、円すいころ軸受に構成される円すいころ26b、28bと、内輪部材26a、28a及び外輪部材26c、28cの間において潤滑油Lの流通が不十分な状態となって金属接触を起こす転動状態となるおそれがあり、異常磨耗や焼きつきが発生しやすくなる。
すなわち、潤滑油オイル溜り30に導入される潤滑油Lの使用温度状態が適温であっても、上記フロント軸受26及びリヤ軸受28内が摺動摩擦熱に伴って高温状態であると、この軸受内に流入した潤滑油Lが高温となり潤滑油Lの粘度が低下する。そのため良好な潤滑ができない状態となり、更には、この高温状態の潤滑油Lがデファレンシャル装置内を循環して再びフロント軸受26及びリヤ軸受28内に流入されると、より一層良好な潤滑ができない状態となる。
Generally, it is known that a lubricating oil has a low viscosity at a high use temperature and a high viscosity at a low use temperature.
Further, the viscosity of the lubricating oil L used in the
However, the
When the viscosity of the lubricating oil L is low, the lubricating oil L is not sufficiently distributed between the
That is, even if the operating temperature state of the lubricating oil L introduced into the lubricating
そこで、フロント軸受26及びリヤ軸受28において、潤滑油貯留部(潤滑油室32及びオイル戻し溜り36)側には、温度上昇しやすい内輪部材26a、28aの大鍔部26a−2、28a−2側を放熱させる冷却部材27、29が、その大鍔部26a−2、28a−2側に接触して配設されている。
この冷却部材27、29の外周形状は、潤滑油Lとの接触面積を大きくすることができるように凹凸形状に形成されている。また、冷却部材27、29は、放熱性の良好な金属で形成されている。また、冷却部材27、29の外周形状の配設位置は、凸部が潤滑油貯留部として構成されている潤滑油室32及びオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに接触可能な位置とされている。
そのため、フロントエンジンの駆動力が伝達されてドライブピニオンシャフト18が回転すると、これに伴ってフロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aもドライブピニオンシャフト18の軸を中心に回転し、冷却部材27、29の凸部が潤滑油貯留部としての潤滑油室32及びオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに接触する。そして、内輪部材26a、28aがドライブピニオンシャフト18の軸を中心に回転するのに伴い、内輪部材26a、28aの周方向に蓄積された摺動摩擦熱が順次放熱される。
Therefore, in the
The outer peripheral shape of the cooling
Therefore, when the driving force of the front engine is transmitted and the
これらの構成によれば、潤滑油Lが排出されるフロント軸受26及びリヤ軸受28の内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2側には、潤滑油Lを貯留可能な潤滑油貯留部として潤滑油室32及びオイル戻し溜り36が形成されている。そして、環状に形成された冷却部材27、29が内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2に接触可能に配設されている。この冷却部材27、29の外周形状の配設位置は、少なくともその外周端部が潤滑油貯留部に貯留した潤滑油Lに接触可能な位置とされている。
すなわち、温度上昇しやすい内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2の摺動摩擦熱が、冷却部材27、29を介して潤滑油室32及びオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに放熱させることができる。そのため、内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2の温度上昇が抑制されるため軸受内に流入した潤滑油Lの温度上昇を抑制することができ、潤滑性の低下を抑制することができる。
According to these structures, the
That is, the sliding frictional heat of the
また、環状に形成された冷却部材27、29は、大鍔部26a−2、28a−2に接触可能に配設される位置として、大鍔部26a−2、28a−2の端面28a−4又は外周面28a−3の少なくとも一方において接触可能な位置とされている。これにより、冷却部材27、29を環状に形成する際の加工は複雑になることがない。また、冷却部材27、29を配設することに伴い、軸受を支持する支持部材側の加工が必要となる場合でも、この支持部材側の加工が複雑にならない。すなわち、加工の容易性を図りつつ、冷却部材27、29を内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2に接触可能に配設することができる。
Further, the cooling
また、冷却部材27、29は、放熱性の良好な金属で形成されている。これにより、フロント軸受26及びリヤ軸受28において、温度上昇しやすい内輪部材26a、28aの大径端部側である大鍔部26a−2、28a−2の放熱をより一層向上させることができる。
また、冷却部材27、29の形状は、潤滑油室32及びオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lに接触可能な部位の形状が凹凸形状で形成されている。これにより、冷却部材27、29は、潤滑油室32及びオイル戻し溜り36に貯留した潤滑油Lと接触する面積が大きい形状で形成されるためより一層効率的に、潤滑油Lへの放熱を行うことができる。
The cooling
In addition, the cooling
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はその他各種の実施形態が考えられるものである。
例えば、上記の実施例では、冷却部材29は、外周形状において潤滑油Lとの接触面積を大きくするために、潤滑油Lが流入可能な状態の凹凸形状に形成されているものとして、中心部から外方に向かって放射状に凸部29bが複数配列されているものについて説明したが、この凸部は、必ずしも一定の形状に限定されないものである。
また、上記の実施例では、冷却部材27、29は、この凹凸形状が3層に構成されて、一体に形成されたものを示した。しかしながら、これに限定されるものではなく、図4(B)に図示されるように、冷却部材27、29の外周形状は潤滑油Lとの接触面積を大きくする構成であれば良い。例えば、一層形状の略スリット構造に形成されたものでも良い。また、この一層形状のものを複数重ねて構成されたものでも良い。
また、上記の実施例では、デファレンシャル装置10は四輪駆動の駆動形態自動車に適用されたデファレンシャル装置のうちフロントデファレンシャル装置を例にして説明したが、リヤデファレンシャル装置にも適用できる。また、フロントエンジンフロントドライブの駆動形態やフロントエンジンリヤドライブの駆動形態等、その他各種の駆動形態に適用可能なものである。
As mentioned above, although one Example of this invention was described, this invention can consider various other embodiment.
For example, in the above-described embodiment, the cooling
In the above-described embodiment, the cooling
In the above-described embodiment, the
10 デファレンシャル装置
12 デファレンシャルキャリア
13 ドライブシャフト
14 デファレンシャルリングギヤ
16 ドライブピニオン
18 ドライブピニオンシャフト
20 コンパニオンフランジ
22 スリーブ
24 ナット
26 フロント軸受
26a 内輪部材
26a−1 小鍔部
26a−2 大鍔部
26b 円すいころ
26b−1 小径部
26b−2 大径部
26c 外輪部材
26d 保持器
27 冷却部材
28 リヤ軸受
28a 内輪部材
28a−1 小鍔部
28a−2 大鍔部
28b 円すいころ
28b−1 小径部
28b−2 大径部
28c 外輪部材
28d 保持器
29 冷却部材
29a 貫通孔
29b 凸部
30 オイル溜り
32 潤滑油室
34 導入流路
36 オイル戻し溜り
38 オイルシール
F 自動車の前進時における進行方向
L 潤滑油
DESCRIPTION OF
Claims (4)
該内輪部材の外周面の円すい面状に対向して、内周面が円すい面状に形成された外輪部材と、
前記内輪部材と前記外輪部材の間に円すいころが複数配列されており、
前記円すいころの転動を円滑にする潤滑油が、該内輪部材の小径端部側から流入し、大鍔部側に排出される円すいころ軸受装置であって、
前記潤滑油が排出される前記大鍔部側には、該潤滑油を貯留可能な潤滑油貯留部が形成されており、
前記内輪部材の大鍔部に、環状に形成された冷却部材が接触可能に配設されており、
該冷却部材の外周形状の配設位置は、少なくともその外周端部が前記潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に接触可能な位置とされていることを特徴とする円すいころ軸受装置。 An inner ring member in which an outer peripheral surface is formed in a conical surface shape, and a flange-shaped large collar portion is formed on a large diameter end portion side of the outer peripheral surface;
Opposing the outer ring surface of the inner ring member to a conical surface, the outer ring member having an inner peripheral surface formed into a conical surface,
A plurality of tapered rollers are arranged between the inner ring member and the outer ring member,
A taper roller bearing device in which the lubricating oil for smooth rolling of the tapered roller flows from the small diameter end side of the inner ring member and is discharged to the large collar side,
On the large collar portion side from which the lubricating oil is discharged, a lubricating oil storage portion capable of storing the lubricating oil is formed,
A cooling member formed in an annular shape is disposed so as to be able to contact the large collar portion of the inner ring member,
The tapered roller bearing device is characterized in that the outer peripheral shape of the cooling member is disposed at a position where at least an outer peripheral end thereof can contact the lubricating oil stored in the lubricating oil storage section.
前記冷却部材の配設位置は、前記内輪部材の大鍔部の端面又は外周面の少なくとも一方に接触可能な位置とされていることを特徴とする円すいころ軸受装置。 The tapered roller bearing device according to claim 1,
The tapered roller bearing device is characterized in that the cooling member is disposed at a position capable of contacting at least one of an end surface or an outer peripheral surface of the large collar portion of the inner ring member.
前記冷却部材は、放熱性の良好な金属で形成されていることを特徴とする円すいころ軸受装置。 The tapered roller bearing device according to claim 1 or 2,
The tapered roller bearing device, wherein the cooling member is made of a metal having good heat dissipation.
前記冷却部材の形状は、前記潤滑油貯留部に貯留した潤滑油に接触可能な部位の形状が凹凸形状で形成されていることを特徴とする円すいころ軸受装置。
The tapered roller bearing device according to claim 1 or 2,
The tapered roller bearing device is characterized in that the shape of the cooling member is formed in a concave-convex shape at a portion that can contact the lubricating oil stored in the lubricating oil storage section.
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- 2008-10-09 JP JP2008262967A patent/JP2010091054A/en active Pending
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