JP2010086138A - 画像処理方法、画像処理装置及び撮像装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像回復処理による偽色の発生を抑制する。
【解決手段】画像処理方法は、光学系101を用いた撮像により得られたカラー入力画像を取得するステップと、入力画像における画素の色に関する特徴量を算出する第1の算出ステップS4と、光学系の収差情報に基づいて選択又は作成された画像回復フィルタを用いて入力画像に対する画像回復処理を行う画像回復ステップS5と、画像回復処理により得られた回復画像の画素の色に関する特徴量を算出する第2の算出ステップS6と、第2の算出ステップで算出された回復画像における特定画素の特徴量と第1の算出ステップで算出された入力画像における特定画素の特徴量とに応じて、回復画像における特定画素の信号値を補正する補正ステップS8とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像回復処理により画像に含まれるぼけ成分を低減する画像処理技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置により被写体を撮像して得られた画像には、撮像光学系(以下、単に光学系という)の球面収差、コマ収差、像面湾曲、非点収差等に起因する画像劣化成分としてのぼけ成分が含まれる。このようなぼけ成分は、無収差で回折の影響もない場合に被写体の一点から出た光束が撮像面上で再度一点に集まるべきものが、ある広がりをもって像を結ぶことで発生する。
ここにいうぼけ成分は、光学的には、点像分布関数(PSF)により表され、ピントのずれによるぼけとは異なる。また、カラー画像での色にじみも、光学系の軸上色収差、色の球面収差、色のコマ収差が原因であるものに関しては、光の波長ごとのぼけ方の相違と言うことができる。
画像のぼけ成分を補正する方法として、光学系の光学伝達関数(OTF)の情報を用いて補正するものが知られている。この方法は、画像回復や画像復元と呼ばれており、以下、この光学系の光学伝達関数(OTF)の情報を用いて画像のぼけ成分を補正(低減)する処理を画像回復処理と称する。
画像回復処理の概要は以下の通りである。ぼけ成分を含む劣化画像(入力画像)をg(x,y)とし、劣化していない元の画像をf(x,y)とする。また、光学伝達関数のフーリエペアである点像分布関数(PSF)をh(x,y)とする。このとき、以下の式が成り立つ。ただし、*はコンボリューションを示し、(x,y)は画像上の座標を示す。
g(x,y)=h(x,y)*f(x,y)
また、上記式をフーリエ変換により2次元周波数面での表示形式に変換すると、以下の式のように、周波数ごとの積の形式になる。Hは点像分布関数(PSF)をフーリエ変換したものであり、光学伝達関数(OTF)である。(u,v)は2次元周波数面での座標、すなわち周波数を示す。
G(u,v)=H(u,v)・F(u,v)
劣化画像から元の画像を得るためには、以下のように、両辺をHで除算すればよい。
G(u,v)/H(u,v)=F(u,v)
このF(u,v)を逆フーリエ変換して実面に戻すことで、元の画像f(x,y)に相当する回復画像が得られる。
ここで、H−1を逆フーリエ変換したものをRとすると、以下の式のように実面での画像に対するコンボリューション処理を行うことで、同様に元の画像を得ることができる。
g(x,y)*R(x,y)=f(x,y)
このR(x,y)を、画像回復フィルタという。実際の画像にはノイズ成分があるため、上記のように光学伝達関数(OTF)の完全な逆数をとって作成した画像回復フィルタを用いると、劣化画像とともにノイズ成分が増幅されてしまい、一般には良好な画像は得られない。この点については、例えばウィーナーフィルタ(Wiener filter)のように画像信号とノイズ信号の強度比に応じて画像の高周波側の回復率を抑制する方法が知られている。画像の色にじみ成分の劣化は、例えば、上記のぼけ成分の補正により画像の色成分ごとのぼけ量が均一になれば補正されたことになる。
ここで、光学伝達関数(OTF)は、光学系の焦点距離(ズーム状態)や絞り径等の光学系の状態に応じて変動するため、画像回復処理に用いる画像回復フィルタもこれに応じて変更する必要がある。
特許文献1では、生体内部を観察するための内視鏡において、撮像系の合焦範囲外の範囲において、使用する蛍光波長に応じたPSFを用いて画像のぼけを解消している。すなわち、蛍光が微弱であるためにFナンバーの小さい対物光学系が必要であり、焦点深度が浅くなってしまうので、焦点の合わない範囲に対しては画像回復処理を行うことで合焦画像を得る。
特許第3532368号公報
上述したように、撮像により得られた入力画像に対して画像回復処理を施すことにより、光学系の諸収差に応じたぼけ成分が補正された良好な画質の回復画像を得ることができる。
しかしながら、実際の撮像では、入力画像を得る際の光学系の状態と、該入力画像に適用する画像回復フィルタに対応する光学系の状態とが一致しない場合がある。例えば、立体被写体を撮像する場合が挙げられる。
撮像装置は、オートフォーカス機能やマニュアルフォーカスによって被写体空間の1つの面に焦点を合わせて撮像を行うが、被写体が立体物である場合には、画角によって被写体距離が異なる。このとき、被写体のうち合焦している部分は比較的鮮鋭に撮像されるが、非合焦部分は、そこまでの距離に応じたぼけ量を有して撮像される。撮像に際して得られる被写体距離に関する情報が、合焦部分までの被写体距離の情報のみである場合には、画像回復フィルタはこの被写体距離での各画角に最適なものが使用されることになる。
このため、画像回復処理後の画像においても、合焦部分については最適な画像回復フィルタが適用されて所望の鮮鋭度を得ることができるが、非合焦部分については最適ではない画像回復フィルタが適用され、多少の回復効果はあるものの、ぼけ成分が残存する。
一方、被写体距離に応じたぼけが、画像における立体感や注視物体の抽出感を表現するために有効である場合もある。例えば、被写界深度の浅い望遠レンズを用いて主被写体にピントを合わせ、背景を意図的にぼかす表現方法がある。このような場合、画像回復処理後の画像でも、合焦部分(以下、合焦物体ともいう)はより鮮鋭化され、非合焦部分(以下、非合焦物体ともいう)にはぼけが残存していることが望ましい。
しかしながら、発明者は、合焦距離には最適で非合焦距離には最適でない画像回復フィルタを用いて非合焦物体の画像回復処理を行った場合に、原理的に偽色が発生する可能性があることを発見した。ここでの偽色は、例えば、非合焦物体のエッジ部に光学系が有している色収差に応じた色付きが発生した場合に、画像回復処理によってこの色付きが増大することで生ずる。
さらに、このような偽色は、立体被写体の撮像に限らずに発生する場合がある。すなわち、本質的には合焦しているか否かに関わらず、撮像時の光学系の状態により変化する収差の状態と、画像回復フィルタが対応する収差の状態とが異なるときに偽色が発生する。
画質を向上させるための画像回復処理において、このような偽色の発生は、画質を大幅に劣化させてしまう。
特許文献1では、非合焦範囲に対して画像回復処理を行うことで鮮鋭度を増して画質を向上させるものであるが、鮮鋭度が増しても偽色が発生することで、トータルとしての画質の向上を得ることはできない。
本発明は、画像回復処理による偽色の発生を抑制できるようにした画像処理方法、画像処理装置及び撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての画像処理方法は、光学系を用いた撮像により得られたカラー入力画像を取得するステップと、入力画像における画素の色に関する特徴量を算出する第1の算出ステップと、光学系の収差情報に基づいて選択又は作成された画像回復フィルタを用いて入力画像に対する画像回復処理を行う画像回復ステップと、画像回復処理により得られた回復画像の画素の色に関する特徴量を算出する第2の算出ステップと、第2の算出ステップで算出された回復画像における特定画素の特徴量と第1の算出ステップで算出された入力画像における特定画素の特徴量とに応じて、回復画像における特定画素の信号値を補正する補正ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての画像処理装置は、入力画像における画素の色に関する特徴量を算出する第1の算出手段と、光学系の収差情報に基づいて選択又は作成された画像回復フィルタを記憶する記憶手段と、画像回復フィルタ用いて入力画像に対する画像回復処理を行う画像回復手段と、画像回復処理により得られた回復画像の画素の色に関する特徴量を算出する第2の算出手段と、第2の算出手段で算出された回復画像における特定画素の特徴量と第1の算出手段で算出された入力画像における特定画素の特徴量とに応じて、回復画像における特定画素の信号値を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
なお、光学系により形成された被写体像を光電変換してカラー入力画像を生成する撮像系と、上記画像処理装置とを有する撮像装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、撮像により得られたカラー入力画像に対して画像回復処理を行うことによる偽色の発生を抑制することができるため、ぼけ成分が良好に補正され、かつ偽色が少ない高画質な出力画像を得ることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、撮像により得られたカラー入力画像の各画素がR,G,Bの色成分ごとの信号値を有している場合について説明する。画素の色に関する特徴量として、RGB間の相互の信号値の比(輝度比)を用い、これを色差と定義する。一般に、色差は、例えば、L色空間における以下の定義式から計算される値ΔEとして用いられるが、ここでは、RGB間の相互の信号値の比として定義する。
ΔE=[(ΔL+(Δa+(Δb]1/2
勿論、ここでの色差は上述の信号値の比に限らず、一定の条件の下において、RGB間の相互の信号値の差としても構わない。
図1には、本発明の実施例1である画像処理装置を備えた(画像処理方法を使用する)デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の構成を示している。
不図示の被写体からの光束は、撮像光学系101によって、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子102上に結像する。
撮像光学系101は、不図示の変倍レンズ、絞り101a及びフォーカスレンズ101bを含む。変倍レンズを光軸方向に移動させることで、撮像光学系101の焦点距離を変更するズームが可能である。また、絞り101aは、絞り開口径を増減させて、撮像素子102に到達する光量を調節する。フォーカスレンズ101bは、被写体距離に応じてピント調整を行うために、不図示のオートフォーカス(AF)機構やマニュアルフォーカス機構によって光軸方向の位置が制御される。
撮像素子102上に形成された被写体像は、該撮像素子102により電気信号に変換される。撮像素子102からのアナログ出力信号は、A/Dコンバータ103によりデジタル撮像信号に変換され、画像処理部104に入力される。
画像処理部104は、入力されたデジタル撮像信号に対して各種処理を行うことで、カラー入力画像を生成する画像生成部104aを有する。また、画像処理部104は、この入力画像に対して画像回復処理を行う画像回復処理部104bを有する。撮像素子102から画像生成部104aまでが撮像系に相当する。また、画像回復処理部104bは、第1の算出手段、画像回復手段、第2の算出手段、及び補正手段として機能する。
なお、本実施例では、入力画像における1画素がR,G,Bの3つの色成分の信号値を有する場合について説明する。
画像回復処理部104bは、状態検知部107から撮像光学系101の状態(以下、撮像状態という)の情報を得る。撮像状態とは、例えば、撮像光学系101の焦点距離(ズーム位置)、絞り開口径(絞り値、Fナンバー)、フォーカスレンズ位置(被写体距離)である。なお、状態検知部107は、システムコントローラ110から撮像状態の情報を得てもよいし、撮像光学系101を制御する撮像光学系制御部106から得てもよい。
そして、画像回復処理部104bは、撮像状態に応じた画像回復フィルタを記憶部(記憶手段)108から選択し、入力画像に対して画像回復処理を行う。状態検知部107、画像回復処理部104b及び記憶部108により、撮像装置内で画像処理装置が構成される。
図2には、画像回復処理部104b(以下の説明では、画像処理部104という)で行われる画像回復に関する処理(画像処理方法)のフローチャートを示している。画像処理部104は、画像処理用コンピュータにより構成され、コンピュータプログラムに従って該処理を実行する。
ステップS1では、画像処理部104は、撮像素子102からの出力信号に基づいて生成された入力画像を画像回復処理の対象として取得する。次に、ステップS2では、画像処理部104は、状態検知部107から撮像状態情報を取得する。
次に、ステップS3では、画像処理部104は、撮像状態に対応する画像回復フィルタを記憶部108から選択する。このとき、選択された画像回復フィルタを必要に応じて補正してもよい。すなわち、記憶部108に記憶させておく画像回復フィルタの数(データ数)を低減するために、離散的に選択された撮像状態に対する画像回復フィルタのみを用意しておく。そして、撮像状態に近い画像回復フィルタを選択し、これを実際の撮像状態に最適化するように補正することで、実際に使用する画像回復フィルタを作成してもよい。
ここで、ステップS9で作成される画像回復フィルタの例を図4に示す。画像回復フィルタでは、撮像光学系101の収差量に応じてセル(タップ)数が決められる。図4に示す画像回復フィルタは、11×11セルを有する2次元フィルタである。各セルが画像の1画素に対応する。なお、ステップS9の処理は、ステップS1から後述するステップS8までの一連の処理とは別の処理として行われてもよいし、該一連の処理のなかで行われてもよい。
画像回復フィルタを、100以上のセルに分割した2次元フィルタとすることで、撮像光学系101による球面収差、コマ収差、軸上色収差、軸外色フレア等の結像位置から大きく広がる収差に対しても良好な画像回復結果を得ることができる。また、このような実空間での画像回復フィルタを、入力画像に対してコンボリューション処理することで、フーリエ変換を行うことなく画像を回復することができる。
また、各セルは、撮像光学系101の球面収差、コマ収差、軸上色収差、軸外色フレア等の収差情報に応じて、図5に示すような値を有するように設定される。図5には、画像回復フィルタの1つの断面でのセル値を示している。
画像回復フィルタは、撮影光学系101等の光学伝達関数(OTF)を計算若しくは計測し、その逆関数を逆フーリエ変換することで作成される。一般的にはノイズの影響を考慮する必要があるため、ウィーナーフィルタや関連する回復フィルタの作成方法を選択して用いることができる。
また、ここにいう光学伝達関数は、撮像光学系101のみならず、撮像素子102の出力信号から画像処理部104にて入力画像が生成されるまでの、光学伝達関数を劣化させる要因を含めることが望ましい。すなわち、画像回復フィルタを、光が撮像光学系101に入射してから撮像素子102による撮像によって入力画像が取得されるまでの光学伝達関数の逆関数に基づいて生成された関数を逆フーリエ変換することにより作成するようにするとよい。
撮像光学系101以外で光学伝達関数を劣化させる要因としては以下のようなものがある。例えば、撮像素子102の前面に配置されるローパスフィルタ(図示せず)は、光学伝達関数の周波数特性に対して高周波成分を抑制する。また、同様に撮像素子102の前面に配置される赤外線カットフィルタは、分光波長の点像分布関数(PSF)の積分値であるRGBチャンネルの各PSF、特にRチャンネルのPSFに影響する。さらに、撮像素子102の画素開口の形状や開口率も周波数特性に影響する。他にも、被写体を照らす光源の分光特性や、各種波長フィルタの分光特性も光学伝達関数を劣化させる要因として挙げられる。したがって、これらを考慮した広義の光学伝達関数に基づいて画像回復フィルタを作成することが望ましい。
なお、撮像光学系101は、撮像装置の一部として設けられてもよいし、撮像装置に対して着脱可能な交換式のものであってもよい。
また、入力画像がRGB形式のカラー画像である場合は、R,G,Bの各色成分に対応した3つの画像回復フィルタを作成するとよい。撮像光学系101には色収差があり、色成分ごとにぼけ方が異なるため、色成分ごとに最適な画像回復フィルタを得るためには、その特性を色収差に基づいて異ならせるべきだからである。つまり、図5に示したセル値が色成分ごとに異なる3つの画像回復フィルタを作成するとよい。
なお、画像回復フィルタの縦横のセル数(セル配列)に関しては、図4に示すような正方配列である必要はなく、コンボリューション処理時にセル配列を考慮するようにすれば、任意に変更することができる。
図2において、ステップS3で画像回復フィルタを選択又は作成すると、次にステップS4(第1の算出ステップ)では、画像処理部104は、後述する画像回復処理の前に、処理対象である入力画像の画素ごとに色差を算出し、これを記憶部108に記憶させる。ここでは、入力画像はRGB成分により構成され、色差を基準色成分である緑Gに対する他の色成分(赤R及び青B)の信号値の比と定義する。したがって、色差は以下の式により計算される。
C1r(x,y)=R1(x,y)/G1(x,y)
C1b(x,y)=B1(x,y)/G1(x,y)
ここで、R1,G1,B1は、画像回復処理前の入力画像におけるR,G,Bそれぞれの信号値である。また、(x,y)は画像上での座標である。C1r,C1bは、上記式で定義されるR成分及びB成分のG成分に対する色差である。
次に、ステップS5(画像回復ステップ)では、画像処理部104は、ステップS3で選択又は作成(補正)された画像回復フィルタを用いて、入力画像に対する画像回復処理を行う。具体的には、入力画像に対して、画像回復フィルタを用いたコンボリューション処理を行う。これにより、撮像光学系101の収差に起因した画像のぼけ成分を除去若しくは低減することができる。このとき、前述したように、R,G,Bの色成分ごとに最適な画像回復フィルタを用いることで、ぼけ成分とともに色収差も補正(除去若しくは低減)することができる。
次に、ステップS6(第2の算出ステップ)では、、画像処理部104は、画像回復処理後の画像(回復画像)の画素ごとの色差を算出し、記憶部108にさせる。画像回復処理後の色差は、以下の式により計算される。
C2r(x,y)=R2(x,y)/G2(x,y)
C2b(x,y)=B2(x,y)/G2(x,y)
ここで、R2,G2,B2は、画像回復処理後のR,G,Bの各信号値であり、(x,y)は画像上の座標である。C2r,C2bは、上記式で定義されるR成分及びB成分のG成分に対する色差である。
次に、ステップS7では、画像処理部104は、ステップS6で算出した画像回復処理後回復画像上での画素ごとの色差が、画像回復処理前の入力画像上での画素ごとの色差に比べて増加したか否かを以下の式を用いて判定する。ここで、Jr,Jbは、下記式で定義されるR成分及びB成分のG成分に対する色差の増加率であり、(x,y)は入力画像と回復画像上での同じ画素を示している。
Jr(x,y)=C2r(x,y)/C1r(x,y)
Jb(x,y)=C2b(x,y)/C1b(x,y)
色差の増加率Jが1より小さい場合は、画像回復処理後の色差が画像回復処理前に比べて減少していることを示し、画像としては色味が減っていることを意味する。つまり、Jrでは赤みが減少していることになり、Jbでは青みが減少していることになる。また、色差の増加率Jが1に等しい場合は、画像回復処理後の色差が画像回復処理前に比べて変化していないことを示す。
さらに、色差の増加率Jが1より大きい場合は、画像回復処理後の色差が画像回復処理前に比べて増加していることを示し、画像としては色味が増していることを意味する。つまり、Jrでは赤みが増加していることになり、Jbでは青みが増加していることになる。
ただし、色差の増減は画像の鮮鋭度とは同意ではなく、画像の鮮鋭度は画像回復処理により向上している。色差は基準色との比であるので、基準色の鮮鋭度に関わらず輝度比を表していることは前述した通りである。
ここで、色差の増加率が1より小さくなる場合と1より大きくなる場合の例を図6を用いて説明する。図6は、撮像装置601に対する近距離から遠距離に向かって斜めに配置された被写体である黒い棒611〜615を撮像装置601で撮像している状況を示している。撮像光学系101のピントは被写体613に対して合っている。
この状況で撮像された画像(入力画像)を図7に示す。また、図7中の入力画像における被写体611,613,615の矢印の位置(画素)でのR,G,Bの信号値(R1,G1,B1)を図8の上段に示す。被写体613は合焦物体であり、被写体611は合焦距離よりも近距離に位置した非合焦物体である。また、被写体615は合焦距離よりも遠距離に位置した非合焦物体である。画像回復処理前においては、合焦物体である被写体613のG成分では、エッジ部のぼけが最も少なくなっている。一方、R成分及びB成分は、ほぼ同じ量でG成分に比べてぼけている。このときの撮像素子102上での結像状態を、図9を用いて説明する。
図9は各被写体距離における撮像素子102へのR,G,Bの入射光の結像状態を示している。中段に示す合焦距離では、G成分は撮像素子102上において1点に結像しているが、R成分及びB成分は撮像素子102上で広がりを持って結像している。また、下段に示す遠距離では、R成分及びB成分は撮像素子102上で1点に結像しているが、G成分は撮像素子102上で広がりを持って結像している。また、上段に示す近距離では、R,G,Bの各成分とも撮像素子102上で広がりを持って結像しており、特にR及びB成分がG成分よりも大きな広がりを持っている。
図9では軸上色収差の結像への影響を示しているが、軸上以外の画角の位置においても、基本の結像特性に非対称性が発生するものの、色ごとに図9と同様の現象が発生する。図8に示す画像回復処理前の近距離、合焦距離及び遠距離での信号値は、以上の説明により理解されるであろう。
以下の式は、先に説明したステップS4にて算出される画像回復工程前の入力画像における被写体611,613,615(近距離、合焦距離及び遠距離)の色差C1r,C1bの算出方法を示している。座標(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)は、図7の被写体611,613,615における矢印位置の画素の座標を示す。
C1r(x1,y1)=R1(x1,y1)/G1(x1,y1)
C1b(x1,y1)=B1(x1,y1)/G1(x1,y1)
C1r(x2,y2)=R1(x2,y2)/G1(x2,y2)
C1b(x2,y2)=B1(x2,y2)/G1(x2,y2)
C1r(x3,y3)=G1(x3,y3)/R1(x3,y3)
C1b(x3,y3)=G1(x3,y3)/B1(x3,y3)
なお、ステップS7で色差が画像回復処理後に増加したか否かを容易に判定するために、色差C1r,C1bを算出する際の分子分母の関係は、画像回復処理前の信号値において信号値の大きい色成分を分子とするとよい。画像回復処理後に色差を算出するときには、信号値の大小に関わらず、ここでの分子分母の関係を維持する。このようにすることにより、ステップS7での色差増加の有無を色成分の大小関係に関わらず判定することができる。
また、図8の中段には、画像回復処理後、後述する色差補正処理を行っていない回復画像における、図7中の被写体611,613,615の矢印位置でのR,G,Bの信号値(R2,G2,B2)を示している。
画像回復処理において、合焦距離に対して最適化された画像回復フィルタを用いて収差が補正された結果、合焦距離の被写体613においてはエッジ部のぼけ成分が良好に補正されている。一方、近距離の被写体611においては、G成分のぼけが多少補正されているが、R成分及びB成分では補正効果が現れていない。また、遠距離の被写体615においては、R成分及びB成分のぼけが多少補正されているが、G成分では補正効果が現れていない。
この現象について図10を用いて説明する。図10は、近距離、合焦距離及び遠距離での撮像光学系101のMTFの空間周波数特性を示しており、それぞれ図9に示した近距離、合焦距離及び遠距離で結像状態に対応している。
合焦距離では、MTFは、通常のピントが合っているときの結像性能に相当する。遠距離では、図9を用いて説明したように、R成分及びB成分は良好に結像しているのに対してG成分は広がりを持って結像しているため、MTFはG成分のみ劣化している。また、近距離では、R,G,B成分のいずれも広がりを持って結像しており、特にR成分及びB成分がG成分よりも大きな広がりを持っているため、MTFは全体に低い。特にR成分及びB成分のMTFが低い。
ここで、画像回復処理とは、画像中の収差による劣化成分(ぼけ成分)を補正する処理であり、周波数面で言うと、図10のMTFを向上させることに対応する。画像回復フィルタは、実面のコンボリューションフィルタであるが、その周波数面での効果は、MTF(実際にはOTF)の振幅成分を向上させるフィルタである。さらに、画像回復フィルタは、OTFの位相ずれ成分も補正する。
画像回復フィルタは、合焦距離でのMTFの向上に最適化されているが、これを近距離や遠距離の非合焦距離に適用した場合でも、最適ではないものの、多少のMTFの向上効果が得られる。このため、図8に示すように、近距離や遠距離の非合焦距離でも、多少エッジ部のぼけが補正されている。
ただし、図10に示すように、例えば遠距離の場合ではG成分のMTFが著しく劣化しているので、多少そのMTFが向上してもエッジ部のぼけ量はほとんど変わらない。しかし、R成分及びB成分は、MTFの劣化が少ないため、少しMTFが向上することで、エッジ部のぼけ量の低減効果が高い。このことは、近距離においても同様である。
以下の式は、先に説明したステップS6にて算出される画像回復処理後の回復画像における被写体611,613,615(近距離、合焦距離及び遠距離)の色差C2r,C2bの算出方法を示している。
C2r(x1,y1)=R2(x1,y1)/G2(x1,y1)
C2b(x1,y1)=B2(x1,y1)/G2(x1,y1)
C2r(x2,y2)=R2(x2,y2)/G2(x2,y2)
C2b(x2,y2)=B2(x2,y2)/G2(x2,y2)
C2r(x3,y3)=G2(x3,y3)/R2(x3,y3)
C2b(x3,y3)=G2(x3,y3)/B2(x3,y3)
そして、以下の式は、先に説明したステップS7にて算出される画像回復処理前から画像回復処理後の被写体611,613,615(近距離、合焦距離及び遠距離)の色差の増加率Jr,Jbの算出方法を示している。
Jr(x1,y1)=C2r(x1,y1)/C1r(x1,y1)
Jb(x1,y1)=C2b(x1,y1)/C1b(x1,y1)
Jr(x2,y2)=C2r(x2,y2)/C1r(x2,y2)
Jb(x2,y2)=C2b(x2,y2)/C1b(x2,y2)
Jr(x3,y3)=C2r(x3,y3)/C1r(x3,y3)
Jb(x3,y3)=C2b(x3,y3)/C1b(x3,y3)
図8に示す場合は、色差の増加率は以下のようになる。
Jr(x1,y1)>1
Jb(x1,y1)>1
Jr(x2,y2)<1
Jb(x2,y2)<1
Jr(x3,y3)>1
Jb(x3,y3)>1
色差の増加率Jが1より大きい画素については、画像回復処理前よりも色差が大きくなっている、すなわち偽色が発生しているため、図2において、ステップS7からステップS8に進み、当該画素(特定画素)において色差補正処理を行う。一方、色差の増加率Jが1より小さい画素については、画像回復処理前よりも色差が小さくなっている、すなわち色収差が良好に補正されているということを示す。このため、処理を終了する。
図8の下段には、回復画像に対して色差補正処理を行った後の出力画像でのR,G,Bの信号値を示している。合焦距離では、色差補正処理が不要であるため、回復画像での信号値がそのまま使用されている。
色差補正処理では、回復画像中において色差が増加してしまった画素(特定画素)の色差(言い換えれば、ある色成分の信号値)を、画像回復処理前の色差に近づける又は戻すように、以下の補正式に基づいて補正する。言い換えれば、色差補正処理では、入力画像における特定画素の色差と回復画像における特定画素の色差との相違量に応じて、該相違量を低減するように、回復画像における特定画素の信号値を補正する。
kは補正係数であり、k=1の場合には完全に画像回復処理前の色差に戻すことを示す。補正係数kの範囲としては、0.8<k<1.2とすることが好ましい。また、下記の補正式の右辺における画素の座標は、左辺における画素(特定画素)と同じ座標であるので、表記を省略している。
R2(x1,y1)=k・R1・G2/G1
B2(x1,y1)=k・B1・G2/G1
R2(x2,y2)=k・R1・G2/G1
B2(x2,y2)=k・B1・G2/G1
R2(x3,y3)=k・R1・G2/G1
B2(x3,y3)=k・B1・G2/G1
上記補正式では、G成分の信号値(輝度値)を変更することなくR成分及びB成分の信号値(輝度値)を補正している。
なお、別の色差補正方法として、基準色であるG成分の信号値と、R成分又はB成分の信号値のうち、低い方の信号値を基準として高い方の信号値を補正することも可能である。図8の例では、近距離及び合焦距離ではいずれもG成分の信号値が低いため、R成分及びB成分の信号値を上記補正式により補正している。
一方、遠距離では、R成分及びB成分の信号値がG成分の信号値よりも低いため、G成分の信号値を以下の補正式に基づいて補正する。G2rはR成分を基準とした補正後のG成分の信号値であり、G2bはB成分を基準とした補正後のG成分の信号値である。最終的な信号値G2は、例えば以下のようにG2rとG2bの単純な平均値としてもよいし、必要に応じて重み付け平均値としてもよい。
G2r(x3,y3)=k・G1・R2/R1
G2b(x3,y3)=k・G1・B2/B1
G2=(G2r+G2b)/2
このように、色差補正処理では、R,G,Bの色成分のうち、どの色成分を固定するか(基準とするか)は任意に選択可能である。G成分のぼけ方が基準であるという考え方に基づく場合はG成分を固定すればよく、この場合は、遠距離の被写体を大きくぼかすことができる。また、鮮鋭度を優先して焦点深度の深い画像を望む場合には、信号値の低い色成分を固定すればよく、この場合の例を図8の下段に示す。また、色差の条件を満たす範囲で任意に固定する色成分を変更してもよい。上記いずれの場合でも、出力画像における偽色の発生を抑制することができる。
さらに、色差を算出する際の基準色に関してもG成分に限られず、R成分やB成分を基準色としてもよいし、画像上の領域ごとに基準色を変更してもよい。
このようにして、画像回復処理によって色差が増加したすべての画素(特定画素)の信号値、つまりは色に関する特徴量が補正された出力画像を得ることで、図2の処理が終了する。
また、色差補正処理(ステップS8)では、補正を要する画素(特定画素)に対して、画像回復処理前の元の画像(撮像装置によって撮影した画像)の信号値に戻す補正を行っても構わない。この場合、偽色が発生したと判定された部分(画素、一定領域内の画素)は画像回復処理を行わず、元の画像のままとする。この部分は、画像回復処理を行わないため、当然偽色も発生しない。
このような補正は、画像回復処理の結果発生する偽色の程度が大きく、偽色が発生しない元の画像(撮影画像)の方が望ましい場合(回復しない方が好ましい場合)には有効である。また、ある画素に関して、画像回復処理の結果大きな偽色の発生が予想される場合においては、その画素において特徴量(色差)を算出するまでもなく、その画素については画像回復処理を行わない、という処理を行っても構わない。
ここで、図2に示す処理では、画像回復処理(ステップS5)が終わった画像全体に対して色差補正処理(ステップS8)を行う場合について説明した。しかし、図3に示すように、画像上の1画素について画像回復処理(ステップS5)を行い、その1画素での色差比較(ステップS7)及び色差補正(ステップS8)を行って該1画素の信号値を決定するという処理を、1画素ごとに行ってもよい。また、高速化等の目的に応じて、複数の画素を含む領域ごとに行ってもよい。なお、図3では、ステップS9の図示は省略している。
このように、図2では各処理を分離して表したが、いくつかの処理を1つの処理にまとめて1画素(又は領域)ごとに行うことも可能である。
また、本実施例では、非合焦物体に対する画像回復処理により発生する偽色を抑制する方法として説明したが、本発明の画像処理方法によれば、非合焦物体に限らず、また原因に関わらず、画像回復処理による偽色の発生を抑制できる。
さらに、例えば、歪曲補正処理、周辺光量補正処理、ノイズ低減処理等の別の処理を図2の処理に組み合わせて行うことも可能である。
図1において、画像処理部104で画像回復処理及び色差補正処理が行われた出力画像は、半導体メモリや光ディスク等の画像記録媒体109に所定のフォーマットで保存される。この出力画像は、画像回復処理により発生した偽色が低減され、かつ鮮鋭化された高画質の画像である。
また、出力画像は、表示部105に表示されたり、撮像装置の外部(プリンタやデータベース)に出力されたりする。
上述した撮像素子102での光電変換、画像処理部104での画像処理、画像記録媒体109への記録、及び表示部105への画像表示といった一連の動作の制御は、システムコントローラ110によって行われる。また、撮像光学系101のズーム駆動やフォーカス駆動は、システムコントローラ110の指示により撮像光学系制御部106が制御する。
また、前述した光学伝達関数(OTF)は、同じ撮像状態であっても画角(像高)に応じて変化するので、上述した画像回復処理は、画像における像高に応じて分割された領域ごとに画像回復フィルタを変更して行うことが望ましい。画像回復フィルタを画像上で走査しながらコンボリューション処理を行い、分割領域ごとに画像回復フィルタを順次変更すればよい。
本実施例では、本発明の画像処理方法を使用する(画像処理装置を搭載した)撮像装置について説明したが、本発明の画像処理方法は、パーソナルコンピュータにインストールされる画像処理プログラムによっても実施することができる。この場合、パーソナルコンピュータが本発明の画像処理装置に相当する。パーソナルコンピュータは、撮像装置により生成された画像回復処理前の画像(入力画像)を取り込み(取得し)、画像処理プログラムによって画像回復処理や色差補正処理を行って、その結果得られた画像を出力する。
なお、以上説明した処理をより高速で行うために、入力画像及び回復画像におけるエッジ部を抽出し、該エッジ部の画素のみに対して信号値の補正を行うことも可能である。
さらに、同様の目的で、所定の閾値以上の信号値強度を有する画素に対してのみ、信号値の補正を行うことも可能である。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例の画像処理方法も、図1に示した撮像装置と同様の撮像装置にて実施される。このため、本実施例において、実施例1と共通する又は同様の機能を有する構成要素には、実施例1と同符号を付す。なお、本実施例の処理を、パーソナルコンピュータ(画像処理装置)で行ってもよい。
実施例1では、入力画像の1画素がR,G,Bの3つの色成分の信号値を有する場合について説明した。これに対し、本実施例では、入力画像の1画素がR,G,Bのうちいずれか1つの色成分の信号値のみを有するRAW画像である場合について説明する。RAW画像は、RGBのカラーフィルタがベイヤー配列された画素センサ(撮像素子)を用いることで生成される。
RAW画像の各画素は1つの色成分の信号値しか有していないため、出力画像の各画素にR,G,Bの3つの色成分の信号値を持たせるために、色合成処理(デモザイキング処理)を行う。色合成処理は、対象とする画素の周辺の複数画素の信号値を用いて補間処理を行うことで、当該画素にR,G,Bの信号値を持たせる処理である。
本実施例においては、画像回復処理を行うタイミングを、色合成処理よりも前とするか後とするかは、撮像系及び画像処理部104を含む撮像システムのパフォーマンスを総合的に判断した上で決定すればよい。先に説明したように、画像の劣化過程は、元の画像を点像分布関数(PSF)でコンボリューションすることに相当する線形過程であるため、その回復処理も原理的には線形処理となる。これに対して、色合成処理は非線形処理である。このため、本来は色合成処理よりも前に画像回復処理を行うことが望ましい。
また、RAW画像は各画素に1つの信号値しか持たないため、実施例1のように画素ごとに色に関する特徴量を抽出することができない。このため、図11に示すフローチャートに従って色に関する特徴量を抽出(生成)した上で、画像回復処理、さらには色合成処理を行う。
図11に示す処理(画像処理方法)も、画像処理部104(画像回復処理部104a)にてコンピュータプログラムに従って実行される。
図11において、ステップS21では、画像処理部104は、入力画像としてRAW画像(以下、入力RAW画像という)を取得する。そして、ステップS22(第1の算出ステップ)では、画像処理部104は、入力RAW画像における各画素の色に関する特徴量を抽出する。入力RAW画像における画素の色に関する特徴量は、特徴量生成対象である画素の信号値とその周辺画素の信号値とを用いた上記色合成処置又は色合成処理を簡易化した処理によって抽出される。つまり、特徴量生成対象である画素の色に関する特徴量は、該画素とその周辺画素から得られるR,G,Bの3つの色成分の信号値の比として得ることができる。
ただし、これ以外にも、LCHで表現される明度、色相、彩度や、YCbCrで表現される輝度、色差信号等、一般に用いられている様々な色空間において「色に関する特徴量」を得ることができる。色空間としては、XYZ,Yuv,JCh等もある。さらに、「色に関する特徴量」として、色温度を用いることも可能である。
このように、色に関する特徴量の表現方法は様々あり、各表現方法で画素の色に関する特徴量を表現することができる。「色味に関する特徴量」とは、これら全て包含する意味である。このことは、RAW画像を対象する本実施例に限定されることではなく、実施例1のように1画素が複数の色成分の信号値を有する場合でも、同様である。
このようにして抽出した各画素の色に関する特徴量は、図1に示した記憶部108に一旦保存される。
次に、ステップS23(画像回復ステップ)では、画像処理部104は、入力RAW画像に対して画像回復処理を行う。
そして、ステップS24(第2の算出ステップ)では、画像処理部104は、ステップS23での画像回復処理により得られた回復RAW画像において、各画素の色に関する特徴量を抽出する。ここでの画素の色に関する特徴量も、上述したように、特徴量生成対象である画素の信号値とその周辺画素の信号値とを用いた上記色合成処置又は色合成処理を簡易化した処理によって抽出される。
次に、ステップS25では、画像処理部104は、画像回復処理前の入力RAW画像において算出された色に関する特徴量と、画像回復処理後の回復RAW画像において算出された色に関する特徴量とを画素(特定画素)ごとに比較する。そして、ステップS26では、画像処理部104は、この比較結果に基づいて、色に関する特徴量の補正(つまりは画素の信号値の補正)が必要か否かを判定する。
この判定については、実施例1と同様の方法でもよいし、色空間としてのL
やYCbCr等に対応した比較方法を採用してもよい。例えば、Lを用いる場合には、色差としてΔEの値を用いることができる。また、明度Lに関しては、画像回復処理によって変化するべきものであるため、色のみの評価方法として、以下の定義式で表される色相角hやクロマCを用いてもよい。
h=tan−1(b/a
C=[(a+(b]1/2
また、YCbCrにおいては、輝度Yに関しては画像回復処理により変化するべきものであるため、色のみの評価方法として、回復RAW画像のCbCrを入力RAW画像のCbCrと比較してもよい。その他にも、Yuvのuvや、Luvのuvを用いてもよい。
補正要否判定により補正が不要である場合は、ステップS28に進み、画像処理部104は、色合成処理を行って出力画像を得る。また、補正が必要である場合は、ステップS27に進む。
ステップS27では、画像処理部104は、入力RAW画像における画素の色に関する特徴量と回復RAW画像の画素の色に関する特徴量との相違量に応じて、回復RAW画像の画素の色に関する特徴量(画素の信号値)を補正する。つまり、該相違量を低減するように補正を行う。
このときの補正量に関しては、出力画像において偽色の許容量をどの程度に設定するかや、得ようとする画像の画質レベルや、処理の負荷量等に応じて決定すればよい。
例えば、Lの色空間を用いた場合、前記のクロマCが特定の閾値を超えた場合に特定の基準色(例えば、G)を固定し、クロマCの値が回復前の値に近づくように他の色成分(例えば、R,B)の値を補正する。また、クロマCが特定の閾値を超えた場合には、その画素は回復前の元の画像の信号値をそのまま使用する方法もある。この場合、画像全体としては鮮鋭度が向上し、一部の偽色が発生した部分のみが回復前の鮮鋭度のままとなる。偽色が発生するよりは回復しない方が好ましい場合には有効である。
そして、ステップS28にて、画像処理部104は、補正後のRAW画像において色合成処理を行い、出力画像を得る。
また、図12に示すように、画像回復処理(ステップS23)の後にすぐに色合成処理(ステップS28)を行い、色合成処理された回復RAW画像と画像回復処理前の入力RAW画像との間で画素の色に関する特徴量を比較してもよい。
さらに、実施例1でも述べたように、歪曲補正処理、周辺光量補正処理及びノイズ低減処理等の別の処理を、図11及び図12に示した処理に組み合わせて行うことも可能である。
また、実施例1でも説明したように、処理をより高速で行うために、入力RAW画像及び回復RAW画像におけるエッジ部を抽出し、該エッジ部の画素(及びその周辺画素)のみに対して色に関する特徴量の補正を行うことも可能である。さらに、同様の目的で、所定の閾値以上の信号値強度を有する画素(及びその周辺画素)に対してのみ、色に関する特徴量の補正を行うことも可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
本発明の実施例1である撮像装置の構成を示すブロック図。 実施例1の撮像装置で行われる処理を示すフローチャート。 実施例1の撮像装置で行われる処理の変形例を示すフローチャート。 実施例1の撮像装置で用いられる画像回復フィルタの説明図。 上記画像回復フィルタのセル値の分布を示す図。 実施例1の撮像装置によって撮像される被写体の説明図。 上記撮像装置によって得られた入力画像の説明図。 上記入力画像のR,G,Bの信号値を示す図。 実施例1の撮像装置における色収差の説明図。 実施例1におけるR,G,BのMTFの説明図。 本発明の実施例2である撮像装置で行われる処理を示すフローチャート。 実施例2の撮像装置で行われる処理の変形例を示すフローチャート。
符号の説明
101 撮像光学系
101a 絞り
101b フォーカスレンズ
102 撮像素子
104 画像処理部
105 表示部
106 撮像光学系制御部
107 状態検知部
108 記憶部
110 システムコントローラ

Claims (7)

  1. 光学系を用いた撮像により得られたカラー入力画像を取得するステップと、
    前記入力画像における画素の色に関する特徴量を算出する第1の算出ステップと、
    前記光学系の収差情報に基づいて選択又は作成された画像回復フィルタを用いて前記入力画像に対する画像回復処理を行う画像回復ステップと、
    前記画像回復処理により得られた回復画像の画素の色に関する前記特徴量を算出する第2の算出ステップと、
    前記第2の算出ステップで算出された前記回復画像における特定画素の前記特徴量と前記第1の算出ステップで算出された前記入力画像における前記特定画素の前記特徴量とに応じて、前記回復画像における前記特定画素の信号値を補正する補正ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記画像回復フィルタは、光が前記光学系に入射してから前記撮像により前記入力画像が取得されるまでの光学伝達関数の逆関数に基づいて生成された関数を逆フーリエ変換することにより作成されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記補正ステップにおいて、前記第2の算出ステップで算出された前記回復画像における特定画素の前記特徴量と前記第1の算出ステップで算出された前記入力画像における前記特定画素の前記特徴量との相違量に応じて、前記回復画像における前記特定画素の信号値を補正することを特徴する請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 前記補正ステップにおいて、前記相違量を低減するように前記回復画像における前記特定画素の信号値を補正することを特徴とする請求項3の画像処理方法。
  5. 前記補正ステップにおいて、前記入力画像のエッジ部を抽出し、
    前記特定画素は、前記エッジ部の画素であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像処理方法。
  6. 光学系を用いた撮像により得られたカラー入力画像を処理する画像処理装置であって、
    前記入力画像における画素の色に関する特徴量を算出する第1の算出手段と、
    前記光学系の収差情報に基づいて選択又は作成された画像回復フィルタを記憶する記憶手段と、
    前記画像回復フィルタを用いて前記入力画像に対する画像回復処理を行う画像回復手段と、
    前記画像回復処理により得られた回復画像の画素の色に関する前記特徴量を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の算出手段で算出された前記回復画像における特定画素の前記特徴量と前記第1の算出手段で算出された前記入力画像における前記特定画素の前記特徴量とに応じて、前記回復画像における前記特定画素の信号値を補正する補正手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 光学系により形成された被写体像を光電変換してカラー入力画像を生成する撮像系と、
    該入力画像を処理する請求項6に記載の画像処理装置とを有することを特徴とする撮像装置。
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