JP2010081558A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相手端末と時間同期していなくても無線通信ネットワークの片道遅延時間を測定することが可能な無線通信装置を提供する。
【解決手段】第1無線通信ネットワーク(15)および第2無線通信ネットワーク(16)に接続して無線通信を実行する無線通信部(34)と、前記第1無線通信ネットワーク内のサーバ(62)から、第1無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間と、該第1無線通信ネットワークのアクセスポイント(15a)から基幹ネットワーク(60)上の所定のサーバ(61)までの遅延時間と、を取得する取得部(36)と、前記第1無線通信ネットワークを経由する通信相手(12)までの往復遅延時間を測定する測定部(36)と、無線区間の遅延時間および所定のサーバまでの遅延時間と、往復遅延時間とに基づいて、前記第1無線通信ネットワークを経由する前記通信相手までの片道遅延時間を算出する算出部(36)とを備えた無線通信装置(11)。
【選択図】図2

Description

本発明は、異なる無線通信ネットワーク間でのハンドオーバが可能な無線通信装置に関するものである。
近年、IETF(Internet Engineering Task Force)では、ユビキタス環境の実現に向けて、例えば携帯電話ネットワークや無線LAN等、異なる複数の無線通信ネットワーク間でのハンドオーバを可能として、シームレスな移動を行うIPモビリティ技術が検討されている。このIPモビリティ技術における具体的なプロトコルとしては、通信端末個々の移動をサポートするモバイルIPv4およびモバイルIPv6(以下、これらを総称してモバイルIPと略称する)があり、ネットワーク単位での移動をサポートするNEMO(Network Mobility)がある。
ところで、無線通信ネットワークを介して、VoIPなどのリアルタイム性を有するアプリケーションを実行する場合、通信端末が受信するパケットの到着間隔は一定であることが望ましい。しかし、通信端末が受信するパケットの下り絶対遅延時間、すなわち、相手通信端末から送信されたパケットが、無線通信ネットワークを介して受信されるまでに要する時間(遅延時間)は、無線通信ネットワークに応じて異なる。このため、通信端末が移動する無線通信装置の場合には、異なる無線通信ネットワークにハンドオーバした際に、例えば、ハンドオーバ先の下り絶対遅延時間が、ハンドオーバ元の下り絶対遅延時間より長いと、その差の分だけ、パケットの受信空き時間が生じることになり、VoIPなどのリアルタイムアプリケーションの再生品質が劣化してしまう。
このため、一般には、通信端末にジッタバッファを設けて、受信したパケットを一旦、ジッタバッファに溜め込み、その後、アプリケーションに応じた間隔でジッタバッファからパケットを読み出して再生することにより、パケットの揺らぎ、すなわち到着間隔のずれ(ジッタ)によるパケットの再生間隔のずれを吸収して、再生音質等の再生品質の低下を防止するようにしている。しかし、パケットの受信空き時間が大きく、ジッタバッファ内のパケットがなくなって無音等が発生してしまう場合や、短時間で大量にパケットを受信して、パケットがジッタバッファに入りきらない場合などは、通信端末は、再生速度を変えたり、受信したパケットを破棄したり、ジッタバッファのサイズを変更したりといった制御が必要となる。
上記制御のため、通信端末は、異なる無線通信ネットワークにハンドオーバした際に、例えば、ハンドオーバ先の下り絶対遅延時間と、ハンドオーバ元の下り絶対遅延時間といった、各無線通信ネットワークの片道遅延時間の差を測定し、当該差に応じて制御方式を切り替えることが考えられる。
通信端末は、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間およびハンドオーバ先下り絶対遅延時間を、例えば、通信端末と時間同期している相手端末およびサーバ(例えばモバイルIPにおけるホームエージェント(HA))に対して、ハンドオーバ元無線通信ネットワークおよびハンドオーバ先無線通信ネットワークの双方から、PINGやRTCP等の計測用パケットを送信し、その返信を受信することにより、計測することが出来る。(例えば、非特許文献1参照)。
"RTP: A Transport Protocol for Real-Time Applications",RFC3550,IETF,2003年7月
しかしながら、PINGやRTCP等の計測用パケットを用いる従来の方法においては、通信端末と相手端末(およびサーバ)とが時間同期している必要がある。PINGやRTCP等の計測用パケットは、本来、相手端末との往復遅延時間を測定するものであるため、通信端末と相手端末とが時間同期していない場合には、通信端末のみでは、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間およびハンドオーバ先下り絶対遅延時間といった、片道遅延時間を測定することはできない。また、無線区間は、上りと下りとで遅延時間が異なる。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、自端末と相手端末とが時間同期していない場合でも、無線通信ネットワークにおける片道遅延時間を測定することが可能な無線通信装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る無線通信装置の発明は、
第1無線通信ネットワーク、および該第1無線通信ネットワークと異なる第2無線通信ネットワークに接続して無線通信を実行する無線通信部と、
前記第1無線通信ネットワークと無線通信中に、前記第1無線通信ネットワーク内のサーバから、該第1無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間と、該第1無線通信ネットワークのアクセスポイントから基幹ネットワーク上の所定のサーバまでの遅延時間と、を取得する取得部と、
前記第1無線通信ネットワークを経由する通信相手までの往復遅延時間を測定する測定部と、
前記取得部が取得した無線区間の遅延時間および所定のサーバまでの遅延時間と、前記測定部が測定した往復遅延時間とに基づいて、前記第1無線通信ネットワークを経由する前記通信相手までの片道遅延時間を算出する算出部と、
を備えたことを特徴とするものである。
また、前記取得部は、前記第2無線通信ネットワーク内のサーバから、該第2無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間と、該第2無線通信ネットワークのアクセスポイントから基幹ネットワーク上の所定のサーバまでの遅延時間と、を取得し、前記算出部は、前記取得部が取得した前記第2無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間および所定のサーバまでの遅延時間と、前記測定部が測定した往復遅延時間とに基づいて、前記第2無線通信ネットワークを経由する前記無線通信相手までの片道の遅延時間を算出することが望ましい。
本発明の無線通信装置は、ネットワーク内のサーバから取得した遅延基準時間と、各無線通信ネットワークにおいて計測した往復遅延時間とに基づいて、各無線通信ネットワークにおける片道遅延時間を算出するので、自端末と相手端末とが時間同期していない場合でも、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間およびハンドオーバ先下り絶対遅延時間といった、片道遅延時間を測定することが可能となる。これにより、例えば、VoIPなどのリアルタイム性を有するアプリケーションを実行する場合、異なる無線通信ネットワーク間でのハンドオーバした際に、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間とハンドオーバ先下り絶対遅延時間との差に応じて音声データの再生速度を制御することにより、無音区間の発生を防止するなど、再生品質の低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線通信装置が使用可能な通信ネットワークの概略構成を示す図である。図1において、移動ノードである無線通信装置11は、対向ノードである相手通信端末12との間で、リアルタイム通信系のアプリケーションであるVoIPによる通話を行うものとする。無線通信装置11は、第1無線通信ネットワーク15と第2無線通信ネットワーク16との間で、ハンドオーバが可能となっている。第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16は、パケットネットワーク17を介して、インターネット18に結合されている。
ここで、第1無線通信ネットワーク15は、例えば無線LANからなり、第2無線通信ネットワーク16は、例えばcdma2000 EV−DOの携帯電話ネットワークからなり、第1無線通信ネットワーク15における遅延時間(下り絶対遅延時間)の方が、第2無線通信ネットワーク16における遅延時間(下り絶対遅延時間)よりも、短くなっている。なお、図1において、符号15aは、第1無線通信ネットワーク15のアクセスポイントを示し、符号16aは、第2無線通信ネットワーク16のアクセスポイント(基地局)を示している。なお、アクセスポイントとは、セルラーにおける基地局も含む、有線区間の末端装置の概念として記載していることに留意されたい。以降、基地局もアクセスポイントも同義とする。
相手通信端末12は、例えば送受話器12aが接続され、ソフトフォンがインストールされたパーソナルコンピュータからなり、図示しないインターネットサービスプロバイダを介してインターネット18に接続されている。
また、パケットネットワーク17およびインターネット18には、それぞれ通信を制御するSIP(Session Initiation Protocol)サーバ21および22が接続されている。さらに、インターネット18には、無線通信装置11宛の受信パケットを、無線通信装置11が接続されている無線通信ネットワークに転送するホームエージェント(HA)23が接続されている。
図1に示す通信ネットワークにおいては、HA23に、無線通信装置11が本来属する無線通信ネットワークで用いるホームアドレスを登録するとともに、ハンドオーバ時に、ハンドオーバ先の無線通信ネットワークの気付けアドレス(care of address)を登録することにより、異なる無線通信ネットワーク間でのハンドオーバを可能としている。なお、このようなIPモビリティ技術については、上述したモバイルIPや、NEMOにおいて公知であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、無線通信装置11は、HA23に第1無線通信ネットワーク15のIPアドレスを気付けアドレス(第1無線CoA)として登録して、第1無線通信ネットワーク15を介して相手通信端末12と通信を行っている状態から、第2無線通信ネットワーク16へハンドオーバするものとする。
図2は、図1に示した本実施の形態に係る無線通信装置11の概略構成を示す機能ブロック図である。無線通信装置11は、第1無線通信ネットワーク15に対応する第1無線I/F(インターフェース)31と、第2無線通信ネットワーク16に対応する第2無線I/F32と、VoIPのアプリケーションを実行する実行部を構成する電話機能部33と、第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16への接続を制御する通信処理部34と、第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16の無線情報を取得する無線情報取得部35と、第1無線通信ネットワーク15と第2無線通信ネットワーク16との間のハンドオーバを制御するハンドオーバ制御部36と、を有する。
通信処理部34は、無線通信を実行する無線通信部を構成するもので、電話機能部33と相手通信端末12との間で、第1無線通信ネットワーク15または第2無線通信ネットワーク16を介して通話を行うとともに、ハンドオーバ制御部36による制御のもとに、HA23と通信するように、第1無線I/F31または第2無線I/F32の接続を制御する。
無線情報取得部35は、第1無線I/F31および第2無線I/F32から、それぞれ対応する第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16の通信品質を取得し、その取得した通信品質をハンドオーバ制御部36に供給するとともに、現在、通話に使用している第1無線通信ネットワーク15の通信品質を電話機能部33に供給する。ここで、通信品質は、例えば、無線状態を表すRSSI(Received Signal Strength Indicator)を取得する。なお、通話に使用していない第2無線通信ネットワーク16の無線状態は、例えば、基地局16aから送信される報知情報を受信して取得する。
ハンドオーバ制御部36は、第1無線通信ネットワーク15への接続中は、ハンドオーバを予定するか否か、すなわちハンドオーバの準備を開始するか否かを決定する。このため、ハンドオーバ制御部36は、無線情報取得部35から取得される第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16のそれぞれの無線状態(通信品質)を監視し、無線リンクを形成して通話を行っている第1無線通信ネットワーク15の無線状態が、予め設定した当該第1無線通信ネットワーク15におけるハンドオーバ予定決定閾値よりも悪くなり、かつ第2無線通信ネットワーク16の無線状態がハンドオーバ予定決定閾値以上となった場合には、第2無線通信ネットワーク16へのハンドオーバ予定を決定する、すなわちハンドオーバ準備の開始を決定する。なお、現在使用中の第1無線通信ネットワーク15におけるハンドオーバ予定決定閾値は、当該第1無線通信ネットワーク15への接続時に電話機能部33に供給する。
また、ハンドオーバ制御部36は、第1無線通信ネットワーク15を経由した場合の相手通信端末12との往復遅延時間を測定するとともに、第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16内のサーバから、第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16それぞれにおける、相手通信端末12との片道遅延時間を算出するための遅延基準時間を取得する。ハンドオーバ制御部36は、第1無線通信ネットワーク15への接続時に、測定した往復遅延時間および取得した遅延基準時間に基づいて当該第1無線通信ネットワーク15の下りの絶対遅延時間Tddn1を算出して取得する。さらに、ハンドオーバ制御部36は、ハンドオーバの予定を決定すると、測定した往復遅延時間および取得した遅延基準時間に基づいてハンドオーバ先の無線通信ネットワーク(ここでは、第2無線通信ネットワーク16)におけるハンドオーバ先下り絶対遅延時間Tddn2を算出する。これらの情報は、ハンドオーバ予定決定の情報および既に取得した現在使用中のハンドオーバ元の第1無線通信ネットワーク15における下り絶対遅延時間Tddn1とともに、所要のハンドオーバ情報として電話機能部33に供給する。したがって、本実施の形態では、ハンドオーバ制御部36は、第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16内のサーバから所定の遅延基準時間を取得する取得部と、第1無線通信ネットワーク15を経由した場合の相手通信端末12との往復遅延時間を測定する測定部と、測定した往復遅延時間および取得した遅延基準時間に基づいて第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16それぞれにおける相手通信端末12との片道遅延時間を算出する算出部と、を構成している。
次に、ハンドオーバ制御部36による、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間Tddn1、ハンドオーバ先下り絶対遅延時間Tddn2の取得方法について説明する。
(絶対遅延時間Tddn1、Tddn2の取得方法)
無線通信装置11は、従来方式によって、ハンドオーバ元の第1の無線ネットワークおよびハンドオーバ先の第2の無線ネットワークそれぞれを介して、相手通信端末12との往復遅延時間を計測することができる。しかし、無線区間の遅延は上りと下りが大きく異なる場合があり、往復遅延時間を単純に1/2倍しただけでは、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間Tddn1およびハンドオーバ先下り絶対遅延時間Tddn2を取得することが出来ない。
本発明の一実施形態に係る無線通信装置11は、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間Tddn1およびハンドオーバ先下り絶対遅延時間Tddn2を、例えば、IEEE802.21において検討されているハンドオーバ技術を利用して、取得する。IEEE802.21(Media Independent Handover(MIH))では、異種無線通信ネットワーク(WiFi、WiMAX、携帯電話など)間のハンドオーバ技術として、ハンドオーバを制御する手段(図2では、ハンドオーバ制御部36)をMIHユーザと定義し、MIHF(MIH Function)がMIHユーザからの要求に基づいて、通信デバイスの無線情報を取得して、MIHユーザに提供することを考えている。また、MIHユーザが、自らの端末内のMIHFを通して、接続しているネットワーク内のインフォメーションサーバから情報を取得することも考えられている。
図3は、本発明の一実施形態に係る絶対遅延時間取得方法を説明するための図である。図3において、第1無線通信ネットワーク15および第2無線通信ネットワーク16は、他の無線通信ネットワークとともに、インターネット18を構成する基幹ネットワーク60に接続され、この基幹ネットワーク60に、遅延時間を計測する計測用サーバ61が直接接続されている。また、第1無線通信ネットワーク15には、第1インフォメーションサーバ62が接続され、第2無線通信ネットワーク16には、第2インフォメーションサーバ63が接続されている。相手通信端末12は、プロバイダ65を介して基幹ネットワーク60に接続される。
第1インフォメーションサーバ62は、遅延時間計測の基準とする、計測用サーバ61からアクセスポイント15aまでの片道のネットワーク遅延基準時間Tn1と、アクセスポイント15aから当該アクセスポイント15aに接続される無線通信装置までの上下の無線遅延基準時間Trup1、Trdn1とを保持する。同様に、第2インフォメーションサーバ63は、遅延時間計測の基準とする、計測用サーバ61から基地局16aまでの片道のネットワーク遅延基準時間Tn2と、基地局16aから当該基地局16aに接続される無線通信装置までの上下の無線遅延基準時間Trup2、Trdn2を保持する。
ここで、ネットワーク遅延基準時間Tn1およびTn2は、アクセスポイント15aと計測用サーバ61との間、および基地局16aと計測用サーバ61との間で、それぞれパケット(PINGやRTCPなど)を送受信して往復時間を測り、その往復時間を1/2して取得する。なお、Tn1およびTn2については、有線区間の遅延時間であり、有線区間の遅延時間は上り/下り間の差異が少ないため、往復時間の1/2を片道の遅延時間として用いることができる。
また、第1無線通信ネットワーク15における上下の無線遅延基準時間Trup1、Trdn1は、アクセスポイント15aに接続された、当該アクセスポイント15aと時間同期した無線通信装置に、アクセスポイント15aからパケットを送り、パケットを受信した無線通信装置は受信した時間を記録してパケット送り返すことで、上り・下りのそれぞれの遅延時間を計算する。
同様に、第2無線通信ネットワーク16における上下の無線遅延基準時間Trup2、Trdn2は、基地局16aに接続された、当該基地局16aと時間同期した無線通信装置に、基地局16aからパケットを送り、パケットを受信した無線通信装置は受信した時間を記録してパケット送り返すことで、上り・下りのそれぞれの遅延時間を計算する。
ハンドオーバ制御部36は、第1無線通信ネットワーク15への接続時において、当該第1無線通信ネットワーク15に接続されている第1インフォメーションサーバ62からMIHFを介してネットワーク遅延基準時間Tn1と無線遅延基準時間Trdn1,Trup1とを取得する。また、ハンドオーバ制御部36は、遅延時間を測りたい相手先(ここでは、無線通信装置11と時間同期していない相手通信端末12)とパケットの送受信を行い、相手と自らの無線通信装置11との間の往復時間(Tn3+Trdn3+Tn3+Trup3)を計測する。この値から、以下のようにして、相手通信端末12と計測用サーバ61との間の片道の遅延時間(Tn3-Tn1)を求めて、無線通信装置11と相手通信端末12との間のハンドオーバ元下り絶対遅延時間Tddn1に相当するTn3+Trdn3とを計算する。
[数1]
Tn3-Tn1={(Tn3+Trdn3+Tn3+Trup3)-(Tn1+Trdn1+Tn1+Trup1)}/2
Tddn1=Tn3+Trdn3=Tn1+Trdn1+(Tn3-Tn1)
なお、無線通信装置11と相手通信端末12との間のハンドオーバ元上り絶対遅延時間Tdup1に相当するTn3+Trup3は、Tdup1=Tn3+Trup3=Tn1+Trup1+(Tn3-Tn1)、により求めることができる。
また、ハンドオーバ制御部36は、ハンドオーバの予定を決定すると、ハンドオーバ先のネットワーク遅延基準時間Tn2および無線遅延基準時間Trdn2を取得するため、現在接続している第1無線通信ネットワーク15の第1インフォメーションサーバ62を経由して、ハンドオーバ先の第2無線通信ネットワーク16の第2インフォメーションサーバ63に、当該無線通信装置11の位置情報を送信して、ネットワーク遅延基準時間Tn2および無線遅延基準時間Trdn2の返信を要求する。これにより、第2インフォメーションサーバ63は、位置情報と各基地局の接続ユーザ数とを考慮して、接続されると思われる基地局16aのネットワーク遅延基準時間Tn2および無線遅延基準時間Trdn2を、第1インフォメーションサーバ62を経由して無線通信装置11へ返信する。
ハンドオーバ制御部36は、第2インフォメーションサーバ63から返信されるハンドオーバ先のネットワーク遅延基準時間Tn2および無線遅延基準時間Trdn2を受信し、その取得情報と、算出した(Tn3-Tn1)とを用いて、以下のようにして、無線通信装置11と相手通信端末12との間のハンドオーバ先下り絶対遅延時間Tddn2に相当するTn4+Trdn4とを計算する。なお、一般に、計測用サーバ61は、基幹ネットワーク60の内部又は基幹ネットワーク60に近接して配置されるものであるため、計測用サーバ61と基幹ネットワーク60との間の遅延は非常に小さい値とみなすことができる。この場合、数1において算出した(Tn3-Tn1)は、基幹ネットワーク60と相手通信端末12との間の遅延時間と近似することができ、同様に、(Tn4-Tn2)についても、基幹ネットワーク60と相手通信端末12との間の遅延時間と近似することができる。従って、Tddn2の算出に必要となる(Tn4-Tn2)については、(Tn3-Tn1)の値を近似値として用いることができる。
[数2]
Tddn2=Tn4+Trdn4=(Tn2+Trdn2)+(Tn4-Tn2)=(Tn2+Trdn2)+(Tn3-Tn1)
なお、ハンドオーバ制御部36は、第2インフォメーションサーバ63に無線遅延基準時間Trup2の返信も要求することにより、無線通信装置11と相手通信端末12との間のハンドオーバ先上り絶対遅延時間Tdup2に相当するTn4+Trup4を、Tdup2=Tn4+Trup4=(Tn2+Trup2)+(Tn4-Tn2)=(Tn2+Trup2)+(Tn3-Tn1)、により求めることができる。
上記方法によって取得した下り絶対遅延時間Tddn1、Tddn2は、他の無線通信ネットワークについて同様にして取得した下り絶対遅延時間とともに、無線通信ネットワーク毎に、ハンドオーバ制御部36内のメモリ(図示せず)に記憶して、電話機能部33に供給する。
以上のようにして、ハンドオーバ制御部36は、ハンドオーバ予定決定の情報、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間Tddn1、ハンドオーバ先下り絶対遅延時間Tddn2を含む他の無線通信ネットワークの下り絶対遅延時間を取得して、それらの情報を電話機能部33に供給する。
また、ハンドオーバ制御部36は、ハンドオーバ予定を決定すると、通信処理部34を制御して、第2無線I/F32を第2無線通信ネットワーク16に接続する。その後、ハンドオーバ制御部36は、ハンドオーバ先の第2無線通信ネットワーク16を介してHA23にRegistration Request(NEMOでは、Binding Update)を送信して、HA23にハンドオーバ先の気付けアドレス(care of address)を登録する。
その際、ハンドオーバ制御部36は、Registration RequestメッセージのRegistration Request Fieldの8ビットを通信処理部34にセットし(NEMOでは、Multiple care of addressを使用し)、第1無線通信ネットワーク15でも第2無線通信ネットワーク16でも通信できるようにする。
その後、ハンドオーバ制御部36は、HA23から返信されるハンドオーバ完了情報であるRegistration Reply(NEMOでは、Binding Acknowledge)を受信したら、ハンドオーバ元の第1無線通信ネットワーク15の気付けアドレスの登録を解除し、接続を切断して、以後は、ハンドオーバ先の第2無線通信ネットワーク16を介してVoIPアプリケーションを継続するように通信処理部34を制御するとともに、受信したハンドオーバ完了情報を電話機能部33に供給する。
電話機能部33は、ハンドオーバ制御部36からのハンドオーバ情報を一定間隔毎に監視して、ハンドオーバ予定決定の情報があるか否かを検知し、ハンドオーバ予定決定の情報があった場合は、さらに、ハンドオーバ制御部36から所要のハンドオーバ情報を取得する。例えば、電話機能部33は、当該取得したハンドオーバ情報と、自端末内のジッタバッファの状態とに基づいて、受信パケットの再生速度を計算し、ハンドオーバによって音声に無音区間が発生しないように、アプリケーションの再生速度を制御することができる。
このように、本実施形態によると、無線通信装置11は、第1無線通信ネットワーク15内の第1インフォメーションサーバ62から、該第1無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間と、該第1無線通信ネットワーク15のアクセスポイント15aから基幹ネットワーク60上の計測サーバ61までの遅延時間とを取得し、かつ、第1無線通信ネットワーク15を経由する通信相手12までの往復遅延時間を測定し、取得した無線区間の遅延時間および計測サーバ61までの遅延時間と、測定した往復遅延時間とに基づいて、第1無線通信ネットワーク15を経由する相手通信端末12までの片道遅延時間を算出することができる。また、無線通信装置11は、第2無線通信ネットワーク16内の第2インフォメーションサーバ63から、該第2無線通信ネットワーク16の無線区間の遅延時間と、該第2無線通信ネットワーク16のアクセスポイント16aから基幹ネットワーク60上の計測サーバ61までの遅延時間と、を取得し、取得した第2無線通信ネットワーク16の無線区間の遅延時間および計測サーバ61までの遅延時間と、測定した往復遅延時間とに基づいて、第2無線通信ネットワーク16を経由する相手通信端末12までの片道の遅延時間を算出することができる。これにより、無線通信装置11は、例えば、VoIPなどのリアルタイム性を有するアプリケーションを実行する場合、異なる無線通信ネットワーク間でのハンドオーバした際に、ハンドオーバ元下り絶対遅延時間とハンドオーバ先下り絶対遅延時間との差に応じて音声データの再生速度を制御することにより、無音区間の発生を防止するなど、再生品質の低下を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、本発明は、VoIPのアプリケーションを実行する場合に限らず、映像や音楽等のマルチメディアデータをストリーミング再生する場合のようなリアルタイム通信系のアプリケーションを実行する場合にも有効に適用できる。また、第1インフォメーションサーバ62および第2インフォメーションサーバ63を個別に設けることなく、例えば基幹ネットワーク60上の共通インフォメーションサーバとして設置することもできる。また、例えば、計測サーバ61が、当該共通インフォメーションサーバの機能を備えることも出来る。
本発明の一実施の形態に係る無線通信装置が使用可能な通信ネットワークの概略構成を示す図である。 図1に示した無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。 図2に示したハンドオーバ制御部による絶対遅延時間の取得方法の一例を説明するための図である。
符号の説明
11 無線通信装置
12 相手通信端末
12a 送受話器
15 第1無線通信ネットワーク
15a アクセスポイント
16 第2無線通信ネットワーク
16a アクセスポイント(基地局)
17 パケットネットワーク
18 インターネット
21,22 SIPサーバ
23 ホームエージェント(HA)
31 第1無線I/F
32 第2無線I/F
33 電話機能部
34 通信処理部
35 無線情報取得部
36 ハンドオーバ制御部

Claims (2)

  1. 第1無線通信ネットワーク、および該第1無線通信ネットワークと異なる第2無線通信ネットワークに接続して無線通信を実行する無線通信部と、
    前記第1無線通信ネットワークと無線通信中に、前記第1無線通信ネットワーク内のサーバから、該第1無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間と、該第1無線通信ネットワークのアクセスポイントから基幹ネットワーク上の所定のサーバまでの遅延時間と、を取得する取得部と、
    前記第1無線通信ネットワークを経由する通信相手までの往復遅延時間を測定する測定部と、
    前記取得部が取得した無線区間の遅延時間および前記所定のサーバまでの遅延時間と、前記測定部が測定した往復遅延時間とに基づいて、前記第1無線通信ネットワークを経由する前記通信相手までの片道遅延時間を算出する算出部と、
    を備えた無線通信装置。
  2. 前記取得部は、前記第2無線通信ネットワーク内のサーバから、該第2無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間と、該第2無線通信ネットワークのアクセスポイントから基幹ネットワーク上の前記所定のサーバまでの遅延時間と、を取得し、
    前記算出部は、前記取得部が取得した前記第2無線通信ネットワークの無線区間の遅延時間および前記所定のサーバまでの遅延時間と、前記測定部が測定した往復遅延時間とに基づいて、前記第2無線通信ネットワークを経由する前記無線通信相手までの片道の遅延時間を算出することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
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