JP2010078710A - 画像消去装置、画像書込装置及びプログラム - Google Patents

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Shigehiko Sasaki
茂彦 佐々木
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Abstract

【課題】照射された光に応じた表示を行う表示媒体において画像を書き換えるときの消費電力を低減させる。
【解決手段】制御部110は、反射率検出部160によって、表示媒体200の反射率を検出させ、その反射率を取得する。次に、制御部110は、取得した反射率が閾値以下であるか否かを判定する。この閾値は、フォトリセットとダークリセットのどちらを選択するかを判断する基準となる値である。ここで、取得した反射率が閾値以下であれば、表示媒体200が高温環境に放置されているなどの理由でその表示面の反射率が大きく低下しているということを意味するので、制御部110は、フォトリセットの処理に進む。一方、取得した反射率が閾値を超えていれば、制御部110は、ダークリセットの処理に進む。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像消去装置、画像書込装置及びプログラムに関する。
照射される光に応じた表示を行う表示媒体が開発されている。特許文献1には、この表示媒体に対して光を照射するとともに電圧を印加して、表示媒体に画像を書き込む技術が開示されている。特許文献2には、この表示媒体に対して画像を書き込むための照射手段と、その画像を消去するための照射手段とを備える画像書込装置が開示されている。
特開2007−299016号公報 国際公開第2004/068230号パンフレット
表示媒体に対して画像を書き込むときと、その画像を消去するときには、その表示媒体に対して光を照射するので、その照射のための電力が必要となる。
本発明は、照射される光に応じた表示を行う表示媒体に表示されている画像を消去するときに、その表示媒体の表示面における反射率に応じた光量で、その表示面の反射率を回復させることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、照射される光に応じた表示を行う表示媒体の表示面における、光の反射率を取得する取得手段と、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記取得手段によって取得された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段とを備える画像消去装置を提供する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の構成において、前記画像消去手段は、
前記取得手段によって取得された反射率が閾値以下の場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、当該表示媒体に対して光を照射させ、前記取得手段によって取得された反射率が前記閾値を超える場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に対して光を照射させずに、当該表示媒体に電圧を印加させる。
また、請求項3に係る発明は、請求項2記載の構成において、前記取得手段によって取得された反射率が前記閾値以下の場合において、前記画像消去手段は、前記取得手段によって取得された反射率が第1の値である場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、当該表示媒体に対して第1の光量の光を照射させ、前記取得手段によって取得された反射率が前記第1の値よりも小さい第2の値である場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、当該表示媒体に対して前記第1の光量よりも大きい第2の光量の光を照射させる。
また、請求項4に係る発明は、照射される光に応じた表示を行う表示媒体の少なくとも一部の表示面に、決められた色の画像を書き込む書込手段と、前記書込手段によって画像が書き込まれた表示面における光の反射率を検出する検出手段と、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記検出手段によって検出された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段とを備える画像書込装置を提供する。
また、請求項5に係る発明は、コンピュータを、照射される光に応じた表示を行う表示媒体の表示面における、光の反射率を取得する取得手段と、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記取得手段によって取得された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段として機能させるためのプログラムを提供する。
請求項1に係る発明によれば、表示媒体の表示面における反射率に応じた光量で、表示面の反射率を回復させることができる。
請求項2に係る発明によれば、当該発明の構成を有しない場合と比較して、より処理が簡便になる。
請求項3に係る発明によれば、当該発明の構成を有しない場合と比較して、より処理が簡便になる。
請求項4に係る発明によれば、書込手段によって画像が書き込まれた表示面における光の反射率を検出し、その反射率に応じた光量で、表示面の反射率を回復させることができる。
請求項5に係る発明によれば、表示媒体の表示面における反射率に応じた光量で、表示面の反射率を回復させることができる。
本発明の一実施形態について説明する。
(1)構成
図1は、照射される光に応じた表示を行う表示媒体に対して画像の書き込みを行う書込装置1の構成を示すブロック図である。
書込装置1は、書込ユニット100、制御部110、記憶部140、反射率検出部160、通信部170及び操作部190を備えた画像書込装置である。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置やメモリなどの記憶手段を備え、書込装置1の各部の動作を制御する。この制御部110は、表示媒体に表示された画像を消去させる画像消去装置の一例として機能する。記憶部140は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性の記憶手段であり、制御部110が実行するコンピュータプログラムや、各種画像を表す画像情報を記憶している。通信部170は、通信回路やネットワークインタフェースからなり、この通信部170に通信可能に接続された通信装置と通信を行う。反射率検出部160は、例えば光源と受光部とを備えた光センサである。この反射率検出部160は、表示媒体の表示面に光を照射し、その反射光を受光して、表示媒体の表示面における光の反射率を検出する検出手段の一例として機能する。操作部190は、使用者の操作を受け付けて、その操作に応じた信号を制御部110に供給する。
書込ユニット100は、光発生部130と、電圧印加部150とを備えている。光発生部130は、光源132を備えており、表示媒体に対する画像の書き込み乃至画像の消去時に照射する光を発生する。この光源132は、例えば、ライン状に配置された複数のLEDと、画像を書き込む解像度に応じた範囲に各LEDの光を収束するレンズとを備えたLEDアレイである。制御部110は、光源132の各LEDの明滅を制御するとともに、その光源132を移動させて表示媒体の表示面を走査させる。電圧印加部150は、電極と、例えばバイポーラ高電圧アンプなどの昇圧手段を備えた電圧印加手段の一例として機能する。表示媒体が書込ユニット100の所定の位置に保持されると、表示媒体側の電極に書込ユニット100側の電極が接触した状態となる。この状態で、電圧印加部150によって、電極を介して表示媒体200に電圧が印加されるようになっている。
ここで、図2は、表示媒体200を保持しているときの書込ユニット100の側方断面図である。書込ユニット100の筐体30は、遮光性部材で構成されており、光発生部130および電圧印加部150の各構成を保持している。光発生部130の光源132は、表示媒体200の下方から光を照射しつつ、図中左右方向に移動する。反射率検出部160は、筐体30において、表示媒体200の上方の位置に取り付けられている。
図3は、表示媒体200の構成を示す図である。
表示媒体200は、フィルム基板210及び270と、透明電極220及び260と、光導電層230と、着色層240と、表示素子層250とを備えており、これらによって画像が表示される表示面が構成されている。この表示媒体200においては、画像の書き換えが複数回行えるようになっている。表示媒体200に画像を書き込んだりその画像を消去するには、透明電極220と透明電極260との間に予め決められた波形の電圧を印加した状態で光源132より光を照射し、電圧の印加を停止すればよい。
フィルム基板210、270は、表示媒体200の表面を保護するために設けられた層である。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる。フィルム基板210は、書込装置1によって光が照射される側に設けられている。フィルム基板270は、書き込まれた画像を使用者が観察する側に設けられている。透明電極220、260は、例えば、ITO(酸化インジウム錫)からなる層である。透明電極220、260に接続された図示されていない電極と、書込装置側の電極とが接続された状態で、書込装置1によって電極に電圧が印加されると、透明電極220と透明電極260との間に電位差が生じる。
光導電層230は、照射される光の強度に応じてその導電率を異ならせる導電体からなる層である。光導電層230としては、例えば、有機光導電体を用いる。着色層240は、表示素子層250が光を透過する場合に観察される層であり、あらかじめ決められた色(例えば、黒)になっている。表示素子層250は印加される電圧に応じて光の反射状態を異ならせる表示素子を含む層である。表示素子層250は、バインダー樹脂中にマイクロカプセル状のコレステリック液晶表示素子を分散させたものである。コレステリック液晶表示素子は、配向状態として、プレーナ配向状態とフォーカルコニック配向状態とになりうる。コレステリック液晶表示素子は、プレーナ配向状態の場合は光を反射(ブラッグ反射)して、あらかじめ決められた色を呈し、フォーカルコニック配向状態にある場合は光を透過して着色層240の色を呈する。
表示媒体200に表示されている画像を消去するときの手法として、フォトリセットと呼ばれる消去手法と、ダークリセットと呼ばれる消去手法がある。フォトリセットとは、電圧印加部150による電圧の印加と、光発生部130による光の照射とを同時に行うことで、表示媒体200から画像を消去する手法である。このフォトリセットにおいて照射される光の光量は、画像を書き込むときに照射される光の光量よりも大きい。表示媒体200は、画像が書き込まれた状態で長期間経過すると、その表示面の反射率が徐々に低下し、画像のコントラストが低下するという特性がある。そこで、フォトリセットによって、電圧印加とともに光量の大きい光を照射することにより、表示媒体200の反射率を回復させるようになっている。一方、ダークリセットとは、光発生部130による光の照射を行わずに、電圧印加部150による電圧印加のみで、表示媒体200から画像を消去する手法である。表示媒体200に画像が書き込まれた状態でそれほど長い時間が経過していない場合には、表示面における光の反射率はあまり低下しない。よって、この場合は、フォトリセットのときのような大きな光量の光の照射は必要なく、電圧印加のみのダークリセットが行われる。
フォトリセットとダークリセットのどちらを用いるべきかは、表示媒体200が置かれている環境の温度に大きく依存する。例えば表示媒体200が高温環境下に長時間放置されると、表示媒体200の反射率が大きく低下し、その表示面が全体的に黒ずむことがある。この場合には、画像を消去するときにフォトリセットが必要となる。一方、常温乃至低温で放置された場合には、反射率はそれほど低下しないから、ダークリセットで十分となる。
ここで、図4(A)は、各温度における、表示媒体200の放置時間と反射率低下の度合いとの関係を示す図である。横軸は、表示媒体200を放置している時間であり、縦軸は、表示媒体200の表示面における光の反射率である。各回帰曲線は、70℃、62℃、55℃、45℃および室温RTにおける、それぞれの放置時間に対応する反射率の変化を示している。これらの回帰曲線が示すように、70℃においては、約40時間後に反射率が約0.55となり、その後、一定となる状態が続いている。また、62℃においては、約70時間後に反射率が約0.63となり、その後、一定となる状態が続いている。また、55℃においては、約120時間後に反射率が約0.66となり、その後、一定となる状態が続いている。また、45℃においては、約120時間後に反射率が約0.84となり、その後、一定となる状態が続いている。また、室温RTにおいては、反射率の変化はほとんど認められない。このように、表示媒体200を高温環境下においておくと、反射率は低下し、時間経過とともに一定値に収束する傾向が認められる。また、温度が高いほど、反射率の低下量は大きく、最も低い室温においては反射率の低下量は非常に小さい。
次に、図4(B)は、放置温度と、反射率が一定値に収束した後の反射率との関係を示す図である。横軸は、表示媒体200を置いている場所の温度であり、縦軸は、表示媒体200の表示面の光の反射率である。この回帰直線は、放置温度と放置後の反射率との関係を示しているが、放置温度が高くなるほど反射率が低くなっているから、両者は反比例の関係にあるといえる。
次に、図5(A)は、放置後の各反射率と、表示媒体200の表示面の反射率を回復させるのに必要な光の光量との関係を示す図である。横軸は、表示媒体200の反射率回復に必要な光量エネルギー(μJ/cm2)であり、縦軸は、表示媒体200の表示面における
光の反射率である。各回帰曲線は、反射率の回復に必要な光量の変化を示しており、例えば反射率が0.5にまで低下した場合には、反射率を1まで回復させるためには約50μJ/cm2の光量が必要である(実験1)。また、反射率0.75の場合には、反射率を回復
させるために約30μJ/cm2の光量が必要である(実験2)。また、反射率0.78の場
合には、反射率を回復させるために約20μJ/cm2の光量が必要である(実験3)。また
、反射率0.80の場合には、反射率を回復させるために約15μJ/cm2の光量が必要で
ある(実験4)。また、反射率0.83の場合には、反射率を回復させるために約10μJ/cm2の光量が必要である(実験5)。
次に、図5(B)は、表示媒体200の反射率と、表示媒体200の反射率回復に必要な光量との関係を示す図である。横軸は、表示媒体200の表示面における反射率であり、縦軸は、表示媒体200の反射率回復に必要な光量である。この回帰直線を見ると分かるように、高温で放置した後の反射率が低いほど、回復に必要な光量が大きくなっているから、両者は反比例の関係といえる。
次に、図6は、電圧印加部150によって表示媒体200に印加される電圧の波形と、表示媒体200に対する光の照射期間との対応関係の一例を示したものである。図6(A)がフォトリセットを行うときの図であり、図6(B)がダークリセットを行うときの図である。図6(A)の期間T1においては、表示媒体200に既に書き込まれている画像を消去するために、表示媒体200に対して、図示しているような波形の電圧が電圧印加部150により印加される。図に示した正の電圧V1が印加される期間は例えば300msであり、負の電圧V2が印加される期間は例えば200msである。このような波形の電圧が印加されているときに、フォトリセットを行うための比較的大きな光量の光が光発生部130から表示媒体200の全域に対して照射されることで、同一背景色の画像が表示面全体に書き込まれる。つまり、この期間T1の前に表示媒体200に表示されていた画像が消去されることになる。そして、期間T2においては、画像情報に応じた画像を表示媒体200に新たに書き込むため、電圧印加部150により正の電圧が印加されるとともに、画像情報に応じた光が光発生部130から表示媒体200に照射されて、画像が書き込まれる。このときの正の電圧が印加される期間は例えば1000msである。
期間T1において画像を消去して反射率を回復させるために表示媒体200に照射される光の光量は、期間T2において画像を書き込むために表示媒体200に照射される光の光量よりも大きい。例えば、画像書き込み時の光量が1.2μJ/cm2から1.6μJ/cm2
であるのに対し、高温放置後の反射率が0.75にまで低下した場合の反射率回復に必要な光量は、16μJ/cm2である。従って、表示媒体200に照射される光量は、制御部1
10により、反射率検出部160により検出された反射率に応じて変化させられる。つまり、反射率が低いほど、照射光量は大きくなる。
一方、図6(B)のダークリセットの場合、図6(A)のフォトリセットと同じ期間T1,T2において、図6(A)と同じような波形の電圧が印加される。両者が異なるのは、期間T1において電圧が印加されるときに、光発生部130から表示媒体200に対して光が照射されない点である。
以上のように、制御部110は、表示媒体200に表示されている画像を消去するときには、その表示媒体200に電圧を印加するとともに、反射率に応じた光量の光を光発生部130の光源132から表示媒体200に対して照射させる画像消去手段の一例として機能する。なお、反射率に応じた光量の光を表示媒体200に対して照射させるという意味には、反射率が閾値以下の場合には光を照射させ、反射率が閾値を超える場合には光量ゼロの光を照射させること、つまり光を照射させない、ということをも含んでいる。
(2)動作
図7は、制御部110が記憶部140に記憶されているプログラムを実行するときの処理を示すフローチャートである。同図を参照して、本実施形態の動作を説明する。
まず、制御部110は、表示媒体200の表示面のうち少なくとも一部に、決められた色の画像を書き込む(ステップS1)。ここでいう「表示媒体200の表示面のうち少なくとも一部」とは、表示面において光の反射率を検出する対象となる領域のことであり、例えば表示面の端部のみであってもよいし、表示面の全域であってもよい。また、「決められた色の画像」とは、光の反射率を検出するのに適した画像のことであり、例えば白色の均一画像、いわゆる白ベタ画像である。制御部110は、電圧印加部150により表示媒体200に電圧を印加するとともに、光発生部130により表示媒体200の表示面のうち少なくとも一部に対して光を照射させることで、白ベタ画像を書き込む。
次に、制御部110は、表示媒体200の反射率を反射率検出部160によって検出させ、その反射率を反射率検出部160から取得する(ステップS2)。つまり、制御部110は、表示媒体200の表示面における光の反射率を取得する取得手段の一例として機能する。次に、制御部110は、取得した反射率が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。この閾値は、フォトリセットとダークリセットのどちらを選択するかを判断する基準となる値であり、記憶部140に予め記憶されている。ここで、取得した反射率が閾値以下であれば(ステップS3;YES)、表示媒体200が高温環境に放置されていたなどの理由で、その表示面の反射率が大きく低下しているということを意味するので、制御部110は、ステップS4のフォトリセットの処理に進む。
ステップS4において、制御部110は、図6(A)を用いて説明したように、期間T1において、電圧印加部150により表示媒体200に電圧を印加するとともに、光発生部130を移動させつつ、表示媒体200の表示面の全域に対して光を照射させることにより、表示媒体200の反射率の回復動作を行う。ここで、制御部110は、反射率検出部160が検出した反射率に応じて、表示媒体200に照射する光の光量を調整する。表示媒体200の反射率の回復のために必要な光量は、図5(B)に示したように、反射率検出部160が検出した表示媒体200の反射率に応じて異なる。例えば反射率0.85の場合、回復に必要な光量は、4μJ/cm2であり、反射率0.75の場合は、回復に必要
な光量は、16μJ/cm2である。したがって、制御部110は、反射率が第1の値である
場合には、表示媒体200に電圧を印加するとともに、表示媒体200に対して第1の光量の光を照射させる一方、反射率が第1の値よりも小さい第2の値である場合には、表示媒体200に電圧を印加するとともに、表示媒体200に対して第1の光量よりも大きい第2の光量の光を照射させる。
一方、ステップS3において、取得した反射率が閾値を超えていれば(ステップS3;NO)、制御部110は、ステップS5のダークリセットの処理に進む。ステップS5において、制御部110は、図6(B)を用いて説明したように、期間T1において、電圧印加部150によって表示媒体200に電圧を印加するだけにとどめ、光発生部130による光の照射は行わない。
そして、ステップS4またはステップS5を経て、表示媒体200に表示されていた画像が消去されると、制御部110は、図6(A)、(B)に示したように、期間T2において、表示媒体200に電圧を印加するとともに、画像情報に応じた光を光発生部130から表示媒体200に対して照射させることにより、画像情報に応じた画像を書き込む(ステップS6)。
以上説明したように、制御部110は、反射率が閾値以下の場合には、表示媒体200に対して電圧を印加するとともに、表示媒体200に対して光を照射する。一方、反射率が閾値を超える場合には、制御部110は、表示媒体200に対して光を照射させずに、表示媒体200に電圧を印加することで、画像を消去する。反射率が閾値を超える場合には、表示媒体200に対して光が照射されないから、光を照射する場合に比べると、その光の照射のための電力が低減されることになる。また、反射率が閾値以下の場合においては、表示媒体200に対して照射される光の光量が反射率に応じたものになる。よって、反射率がどのような大きさであっても表示面の反射率を回復し得るような、十分な光量の光を照射する場合に比べると、その光の照射のための電力が低減される。
(3)変形例
上記実施形態を次のように変形してもよい。また、以下の各変形例を互いに組み合わせて実施してもよい。
(3−1)変形例1
上記実施形態において、反射率検出部160は、筐体30に収容された状態の表示媒体200の上方の位置に設けられていたが、これは、使用者の観察面が表示媒体200の図中上方側であったためである。これとは逆に、使用者の観察面が表示媒体200の図中下方である場合には、反射率検出部160を表示媒体200の下方の位置に設ければよい。
また、上記実施形態において、表示媒体200の表示面における光の反射率を検出する対象となる領域は、画像情報に応じた画像が書き込まれる領域の全部又は一部であったが、光の反射率の検出対象となる領域と、画像情報に応じた画像が書き込まれる領域とを、別々に構成してもよい。光の反射率の検出対象となる領域と、画像情報に応じた画像が書き込まれる領域とが、同一の材料で構成された表示媒体であれば、環境の温度に応じた反射率の低下の度合いもほぼ同じになるので、光の反射率の検出対象となる領域における反射率に応じて、画像情報に応じた画像が書き込まれる領域に対するリセットの手法を特定し得ることになる。図8は、反射率検出部160を表示媒体200の下方に設け、かつ、光の反射率の検出対象となる領域a1と、画像情報に応じた画像が書き込まれる領域a2とを別々に構成したときの、書込ユニット100の構成を示す側方断面図である。
(3−2)変形例2
また、実施形態では、光の反射率の検出対象となる領域に対して白ベタ画像を書き込んでから反射率の検出を行っていた。ただし、もともと表示媒体200に書き込まれている画像の中に、光の反射率の検出対象として適した画像領域(例えば白ベタ画像)が存在するのであれば、表示媒体200に白ベタ画像を書き込まずに、反射率の検出を行ってもよい。この場合、表示媒体200の表示面のうち、光の反射率の検出対象として適した画像領域がどこにあるかを特定する必要がある。そこで、制御部110は、表示媒体200に書き込んだ画像の画像情報を記憶部140に記憶しておき、記憶している画像情報を解析して上記領域を特定し、特定した位置に反射率検出部160を移動させて、表示面の反射率を検出させるようにすればよい。
(3−3)変形例3
上記実施形態では、制御部110は、フォトリセットを行うときに、反射率検出部160が検出した反射率に応じて、表示媒体200に対して照射する光の光量を変えていたが、これ限らず、フォトリセット時に照射される光の光量を一定のままにしてもよい。
(3−4)変形例4
上記実施形態では、画像の消去時と画像の書き込み時とにおいて1つの光源を併用していたが、画像の消去時に用いる光源と、画像の書き込み時に用いる光源とを2つ用意しておいてもよい。画像の消去時に用いる光源(以下、補助光源という)は、例えば有機ELなどで構成されており、表示媒体200に記録された画像等の情報を消去するときに照射する光を発生する。この補助光源は、表示媒体200の表示面の全域に対して同時に光を照射してもよいし、表示媒体200の表示面に対して移動しながら走査するようにしてもよい。
(3−5)変形例5
実施形態では、制御部110は、表示媒体200に対して、ステップS4でフォトリセットを行った後又はステップS5でダークリセットを行った後に、ステップS6で画像を書き込んでいるが、このステップS4又はステップS5の後に、反射率が回復しているか否かを確認するため、もう一度、表示面の光の反射率を検出するようにしてもよい。そして、この検出により得られた反射率が、十分な反射率となる値以下であれば、制御部110は、ステップS6の画像書き込み処理に進まずに、エラーの旨を報知するエラー処理を行う。表示媒体200の劣化や書込装置1の故障により、表示媒体200の反射率が回復しない場合であっても、本変形例のようにすれば、反射率が十分ではない旨が報知されて、使用者がそれを認識し得ることになる。
(3−6)変形例6
本実施形態では、制御部110が反射率検出部160により検出された表示媒体200の反射率の大きさに基づいて、フォトリセットまたはダークリセットを行うかを判断しているが、この判断の根拠は、反射率のみに限定されるものではなく、別の根拠を併用してもよい。例えば、表示媒体200の保存されている時間および温度を書込装置1に入力することにより、制御部110が、時間および温度の相関関係を算出し、これらをフォトリセットまたはダークリセットを選択する際の根拠に加えてもよい。この場合、書込装置1への入力は、例えば、RFIDタグを用いてもよい。
(3−7)変形例7
実施形態ではコレステリック液晶表示素子を用いていたが、これに限らず、画像書き換え後に表示面における光の反射率が低下し、その反射率を電圧印加と光の照射とによって回復し得るような素子であれば、どのようなものでもよい。
また、実施形態では、制御部110が表示媒体200に書き込まれている画像を別の画像に書き換える場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、制御部110が表示媒体200に書き込まれている画像を単に消去するだけ、つまり背景色の画像を表示領域全体に書き込む場合に上記実施形態の仕組みを適用してもよい。
(3−8)変形例8
制御部110が実行するプログラムは、コンピュータを、照射される光に応じた表示を行う表示媒体の表示面における、光の反射率を取得する取得手段と、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記取得手段によって取得された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段として機能させるためのプログラムである。このプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、図7に示した各処理は、制御部110のCPU以外の構成、例えば専用のプロセッサなどが行ってもよい。
実施形態に係る書込装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る書込ユニットの構成を示す側方断面図である。 実施形態に係る表示媒体の構成を示す図である。 (A)各温度における放置時間と反射率低下との関係を示す図であり、(B)放 置温度と反射率が一定値に収束した後の反射率との関係を示す図である。 (A)放置後の各反射率と回復光量との関係を示す図であり、(B)反射率と回復光量との関係を示す図である。 (A)フォトリセットにおける電圧波形と露光との対応関係の一例を示す図であ り、(B)ダークリセットにおける電圧波形と露光との対応関係の一例を示す図で ある。 実施形態に係る処理の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る書込ユニットの構成を示す図である。
符号の説明
1…書込装置、100…書込ユニット、30…筺体、110…制御部、130…光発生部、132…光源、140…記憶部、150…電圧印加部、160…反射率検出部、170…通信部、190…操作部、200…表示媒体

Claims (5)

  1. 照射される光に応じた表示を行う表示媒体の表示面における、光の反射率を取得する取得手段と、
    前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記取得手段によって取得された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段と
    を備える画像消去装置。
  2. 前記画像消去手段は、
    前記取得手段によって取得された反射率が閾値以下の場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、当該表示媒体に対して光を照射させ、
    前記取得手段によって取得された反射率が前記閾値を超える場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に対して光を照射させずに、当該表示媒体に電圧を印加させる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像消去装置。
  3. 前記取得手段によって取得された反射率が前記閾値以下の場合において、
    前記画像消去手段は、
    前記取得手段によって取得された反射率が第1の値である場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、当該表示媒体に対して第1の光量の光を照射させ、
    前記取得手段によって取得された反射率が前記第1の値よりも小さい第2の値である場合には、前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、当該表示媒体に対して前記第1の光量よりも大きい第2の光量の光を照射させる
    ことを特徴とする請求項2記載の画像消去装置。
  4. 照射される光に応じた表示を行う表示媒体の少なくとも一部の表示面に、決められた色の画像を書き込む書込手段と、
    前記書込手段によって画像が書き込まれた表示面における光の反射率を検出する検出手段と、
    前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記検出手段によって検出された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段と
    を備える画像書込装置。
  5. コンピュータを、
    照射される光に応じた表示を行う表示媒体の表示面における、光の反射率を取得する取得手段と、
    前記表示媒体に表示されている画像を消去するときに、電圧を印加する電圧印加手段により当該表示媒体に電圧を印加させるとともに、前記取得手段によって取得された反射率に応じた光量の光を光源から当該表示媒体に対して照射させる画像消去手段と
    して機能させるためのプログラム。
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