JP2010075507A - Clip tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、生体内等において止血や傷口の閉塞等に用いられる内視鏡用クリップ処置具に関し、特に、勘合力が高いクリップ処置具に関する。 The present invention relates to an endoscopic clip treatment tool used for hemostasis or wound closure in a living body or the like, and particularly to a clip treatment tool having a high mating force.
内視鏡用クリップ処置具は、生体内に挿入した内視鏡の先端からクリップを突出させて、出血部や病変組織除去後の処置部をクリップで摘み、止血や傷口の閉塞を行うために用いられている。このクリップとしては、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、クリップの基端側に、自己拡開性によって腕部を開腕させ、かつ、締付けリングを基端側に押し戻す湾曲部を有すると共に、湾曲部の先端側に、先端側に移動した締付けリングが基端側に移動することを阻止する規制部を有する内視鏡用クリップが開示されている。この特許文献1のクリップにおいては、腕部は、その付け根である湾曲部を起点として開腕する。
特許文献1の内視鏡用クリップにおいては、上記構成を有することにより、締付けリングが規制部を超える前の状態では、腕部の開き直しが可能であり、かつ、締付けリングが規制部を超える状態ことにより、最適なクリッピング状態(結紮状態)を確認して、生体組織の挟持(把持)状態を維持することが可能となる。
また、特許文献1には、腕部に腕補強部材が設けられることも開示されている。
Endoscopic clip treatment tool is designed to project the clip from the tip of the endoscope inserted into the living body, pick the treatment part after removal of the bleeding part or lesion tissue with the clip, and stop hemostasis or wound closure It is used. Various types of clips have been proposed (see, for example, Patent Document 1).
Patent Document 1 has a curved portion on the proximal end side of the clip that opens the arm portion by self-expanding property and pushes the tightening ring back to the proximal end side. An endoscope clip having a restricting portion that prevents the clamp ring that has moved to the proximal end side from moving to the proximal end side is disclosed. In the clip disclosed in Patent Document 1, the arm portion is opened from the curved portion that is the root of the arm portion.
In the endoscope clip of Patent Document 1, by having the above-described configuration, the arm can be reopened before the tightening ring exceeds the restricting portion, and the tightening ring exceeds the restricting portion. Depending on the state, it is possible to confirm the optimum clipping state (ligated state) and maintain the state of clamping (gripping) of the living tissue.
Patent Document 1 also discloses that an arm reinforcement member is provided on the arm portion.
上述のように、特許文献1の内視鏡用クリップにおいて、自己拡開性を有する腕部は、付け根を起点として腕部の開き直しが可能であり、更には腕補強部材が設けられている。
しかしながら、特許文献1の内視鏡用クリップにおいては、腕部には開き直しが可能な程度の柔軟性が要求される。このため、腕補強部材が設けられていたとしても、腕部による把持力をあまり高めることができないという問題点がある。
さらには、把持力を高めるため、腕補強部材を設け、腕部の曲げ剛性を高くした場合、腕部の開き直しの際に、開腕しにくくなったり、腕部に塑性変形が生じたりと、腕部の開き直しが困難になるという問題点もある。
As described above, in the endoscope clip of Patent Document 1, the arm portion having self-expanding ability can be reopened from the root, and an arm reinforcing member is further provided. .
However, in the endoscope clip of Patent Document 1, the arm portion is required to be flexible enough to be opened again. For this reason, even if the arm reinforcing member is provided, there is a problem that the gripping force by the arm portion cannot be increased so much.
Furthermore, in order to increase the gripping force, an arm reinforcement member is provided to increase the bending rigidity of the arm, and when the arm is reopened, it is difficult to open the arm or plastic deformation occurs in the arm. There is also a problem that it is difficult to reopen the arm.
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、勘合力が高い内視鏡用クリップ処置具を提供することにある。 An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art and to provide an endoscopic clip treatment tool having a high fitting force.
上記課題を解決するために、本発明の態様は、一部材が略U字状に成形されてなるターン部、このターン部の開口側の各端に交差するように接続された腕部、および前記腕部の先端に互いに対向するように形成された爪部を備え、2つの前記爪部が閉じることで対象物を把持するクリップと、前記クリップの前記ターン部に嵌められ、前記クリップの先端側に移動することで、前記2つの腕部を内側に変位させて、その爪部が閉じる状態に前記クリップを締め付ける筒状の締付部材とを有し、
前記クリップの前記腕部は、前記ターン部に接続される基部と、前記基部に接続され、外側に折曲した傾斜部と、前記傾斜部に接続され、前記爪部が設けられるアームとを備え、前記アームに絞り加工が施されていることを特徴とするクリップ処置具を提供するものである。
In order to solve the above-described problem, an aspect of the present invention includes a turn part in which one member is formed in a substantially U shape, an arm part connected so as to intersect each end on the opening side of the turn part, and A claw portion formed so as to be opposed to each other at the front end of the arm portion; a clip that grips an object by closing the two claw portions; and a clip that is fitted to the turn portion of the clip; A cylindrical tightening member that displaces the two arm portions inward by moving to the side and tightens the clip in a state in which the claw portion is closed;
The arm part of the clip includes a base part connected to the turn part, an inclined part connected to the base part and bent outward, and an arm connected to the inclined part and provided with the claw part. The clip treatment tool is characterized in that the arm is drawn.
本発明において、前記腕部には、前記締付部材の前記クリップの先端側への移動を規制する凸部が設けられていることが好ましい。
また、本発明において、前記腕部の前記アームは、前記内側に対して凹面状に湾曲されていることが好ましい。
さらに、本発明において、前記腕部の前記アームは、その外側に突出するリブが形成されていることが好ましい。
In this invention, it is preferable that the said arm part is provided with the convex part which controls the movement to the front end side of the said clip of the said fastening member.
In the present invention, it is preferable that the arm of the arm portion is curved in a concave shape with respect to the inner side.
Furthermore, in the present invention, it is preferable that the arm of the arm portion is formed with a rib protruding outward.
本発明によれば、腕部のアームに絞り加工を施し、腕部の曲げ剛性を高くしている。これにより、アームが塑性変形することなく、アームが弾性領域の状態で対象物をクリップでき、高い勘合力が得られる。
また、本発明によれば、アームが長く、腕部が長い構造であっても絞り加工を施してアームの曲げ強度を高く維持できるため、アームが長く、腕部が長い構造のクリップでも、高い勘合力を得ることができる。
According to the present invention, the arm of the arm portion is drawn to increase the bending rigidity of the arm portion. Accordingly, the object can be clipped in a state where the arm is in an elastic region without plastic deformation of the arm, and a high fitting force can be obtained.
Also, according to the present invention, even if the arm is long and the arm portion is long, the drawing process can be performed to maintain the bending strength of the arm high, so even a clip with a long arm and a long arm portion is high. The fitting power can be obtained.
本発明に係るクリップ処置具を、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1(A)および(B)は、本発明のクリップ処置具の第1実施形態を示す模式的断面図であり、図1(B)は、図1(A)と90度異なる角度から見た図である。
図1に示すクリップ処置具10は、クリップを連続して使用できる連発式のクリップ処置具であり、複数のクリップ12(12A、12B、12C、12D)と、最後尾のクリップ12Dに接続されたダミークリップ18と、ダミークリップに接続された操作ワイヤ20と、隣り合うクリップ12の係合部を覆ってクリップ12の連結状態を維持する連結リング14(14A、14B、14C、14D)とを有し、これらがシース16内に嵌入されている。
The clip treatment tool according to the present invention will be described in detail below based on a preferred embodiment shown in the accompanying drawings.
1 (A) and 1 (B) are schematic cross-sectional views showing a first embodiment of the clip treatment device of the present invention, and FIG. 1 (B) is viewed from an angle 90 degrees different from FIG. 1 (A). It is a figure.
The
1つのクリップ12と1つの連結リング14(締付部材)は、1つの内視鏡用止血クリップ体を構成し、クリップ処置具10は、この止血クリップ体が長尺なシース16の先端内部に複数装填されたものである。連続する止血クリップ体の終端は、ダミークリップ18に噛み合い結合し、操作ワイヤ20は、シース16の基端部まで延びて、図示しない操作部につながっている。操作部から操作ワイヤ20を所定の長さだけ牽引し、ダミークリップ18を一方向に所定長さ移動させることで、一連のクリップ12が同量だけ移動し、先頭のクリップ12による止血やマーキング等のためのクリップ処置(クリッピング)が行われる。先頭のクリップ12によるクリッピングが完了した後、シース16を操作部側へ所定の長さだけ引くことで、次のクリップ12が使用可能な状態(スタンバイ状態)となり、続けてクリッピングを行うことができる。
One
図1(A)および(B)は、先頭のクリップ12Aがシース16の先端から突出した状態の図としてあるが、クリップ12等をシース16へ装填するときは、後述する図4(A)に示すように、先頭のクリップ12Aがシース16の内部に完全に納まった状態でセットされる。また、図1ではクリップ12を4つとし、4連発式のクリップ処置具としてあるが、クリップ12の数は、2つ以上いくつであってもよい。
FIGS. 1A and 1B show the state in which the leading
図2(A)は、本発明のクリップ処置具に用いられるクリップを示す斜視図であり、(B)は、図2(A)のA−A線による断面図であり、(C)は、クリップの第1変形例の要部断面図であり、(D)は、クリップの第2変形例の要部断面図であり(E)は、クリップの第3変形例の要部断面図である。
クリップ12は、爪部22に対して180度ターンしたターン部24を有するクローズクリップである。すなわち、クリップ12は、一枚の長細い板を180度湾曲させて閉塞端を作った後、その両片を交差させ、かつ、2つの開放端に、端部が対向するように屈曲させて爪部22,22を形成した形状をしている。このクリップ12の形状は、左右対称である。また、このクリップ12は、外部から荷重などの負荷がない状態(以下、初期状態ともいう)では、爪部22、22は最大に拡開した状態であり、爪部22、22間の開口量αは最大開口量である。
また、爪部22,22は、対象物を確実に摘むために、V字のオス型とメス型に形成されている。
FIG. 2 (A) is a perspective view showing a clip used in the clip treatment tool of the present invention, (B) is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2 (A), and (C) is It is principal part sectional drawing of the 1st modification of a clip, (D) is principal part sectional drawing of the 2nd modification of a clip, (E) is principal part sectional drawing of the 3rd modification of a clip. .
The
Moreover, the nail |
クリップ12において、この交差させた交差部26を境にして、開放端側が腕部28,28であり、閉塞端側がターン部24である。腕部28,28は、ターン部24の開口側の各端に、交差部26に対して互いに交差するようにして、かつその間の距離が徐々に長くなるようにして所定の角度で設けられている。例えば、ターン部24は、一部材が略U字状に成形されてなるものであり、底部は丸くなっている。
In the
2つの腕部28,28は、同じ形状を有するものである。この腕部28は、初期状態の位置からターン部24との接続部25を起点として、クリップ方向Cに弾性変位が可能である。この腕部28は、基部28a、傾斜部28bおよびアーム28cからなる。
基部28aは、ターン部24に接続されており、この接続されている部分が接続部25である。傾斜部28bは、基部25に接続されている。傾斜部28は、アーム28cに接続されている。このアーム28cには、傾斜部28bとは反対側の端部に爪部22が設けられている。
図2に示すように、腕部28の基部28aは、交差部26から傾斜部28bに掛けて徐々に幅が広くなっている。
The two
The
As shown in FIG. 2, the
傾斜部28bは、基部28aに対して、外側に折曲している。すなわち、腕部28間の距離が広くなるように折れ曲がっている。腕部28の傾斜部28bは、アーム28cに掛けて徐々に幅が広くなっている。この傾斜部28bを設けることにより、後述するように、交差部26に嵌められた連結リング14の先端部分(後述する締付部40)を腕部28の基部28aを押圧しながら爪部22の方へ向かって所定量移動させるが、このとき、連結リング14の先端部分(締付部40)と腕部28との接点が減らされ、腕部28のクリップ方向Cへの弾性変位により生じる接続部25への応力集中が緩和される。これにより、交差部25が塑性変形することが抑制される。
The
腕部28のうち、例えば、アーム28cに部分的に広幅とされた凸部30が形成されている。腕部28のアーム28cにおいては、爪部22から凸部30まで幅が一定で変わらない。
この凸部30は、連結リング14のクリップ12の爪部側22、すなわち、クリップ12の先端側への移動を規制するものであり、連結リング14の先端側の開口および基端側の開口の、凸部30が当接する部分よりも広い幅とされている。したがって、クリップ12の凸部30以外の部分は、連結リング14の内部に侵入できるが、凸部30は、連結リング14の先端側からも基端側からも、その内部に侵入できない。
Among the
The
腕部28のアーム28cにおいて、凸部30を除く部分は、図2(B)に示す断面のように凹状に湾曲された形状に形成されており、クリップ方向C(内側)に対して凹面状に湾曲されている。この構成により、アーム28cのクリップ方向Cに対する曲げ剛性が高い。図2(B)に示すアーム28cの形状は、例えば、絞り加工またはプレス加工により形成される。
なお、アーム28cの断面形状は、図2(B)に示すものに限定されるものではなく、図2(C)に示すアーム29aのように、両端部をクリップ方向Cに向けて折り曲げた形状であってもよい。また、図2(D)に示すアーム29bのように、両側を中央部に沿って折り曲げた山形形状であってもよい。さらには、図2(E)に示すアーム29cのように、中央部にリブ31が設けられたものであってもよい。このリブ31は、クリップ方向Cとは反対側(外側)に突出するものである。
図2(C)〜図2(E)に示すアーム28a〜29cの形状も、例えば、絞り加工またはプレス加工により形成される。
In the
Note that the cross-sectional shape of the
The shapes of the
本実施形態のクリップ12においては、その交差部26に嵌められた連結リング14の先端部分(後述する締付部40)を、腕部28の基部28aを押圧しながら爪部22の方へ向かって所定量移動させると、腕部28が接続部25を起点としてクリップ方向Cに変位し、腕部28間の距離が短くなっていき爪部22が閉じられる。
In the
このクリップ12において、腕部28をクリップ方向Cに弾性変位させて、爪部22を閉じてクリップした場合、アーム28cは曲げ剛性を高くしており、アーム28cが塑性変形することなく、アーム28cが弾性領域の状態で、対象物をクリップでき、高い勘合力が得られる。これにより、生体内等における止血や傷口の縫合や閉塞等を容易かつ確実にできる。
なお、本実施形態のクリップ12は、アーム28cが長くても、アーム28cの曲げ強度を高く維持できるため、特に、腕部28が長い構造のクリップにおいて好ましく、この腕部28が長い構造のクリップにおいても、生体内等における止血や傷口の縫合や閉塞等を容易かつ確実にできる。
また、腕部28に傾斜部28bを設けて、上述のように、腕部28の弾性変位の起点である接続部25における応力集中を緩和しているため、接続部25の塑性変形、ひいてはターン部24の塑性変形を抑制することができる。
In this
Note that the
In addition, since the
なお、上述のように、クリップ12は、クリップした状態において、塑性変形の発生を抑制することができるため、クリップ12を、例えば、爪部22を接触させた状態でクリップ12に内接する円筒に収納した場合でも、塑性変形の発生を抑制することができる。また、収納状態では、クリップ12は弾性領域に保たれているため、クリップ12において、爪部22が長時間に亘り閉じた状態にされていても、クリップ12を使用する場合、その勘合力が衰えない。
しかも、クリップ12に内接する円筒に収納した場合には、腕部28(アーム28c)は、弾性領域で押圧されているため、例えば、アーム28cを円筒から突出させた場合、腕部28は、接続部25を起点としてクリップ方向Cとは反対側の方向に、その弾性により変位し、爪部22、22は初期状態に戻る。すなわち、クリップ12においては、爪部22、22が最大拡開した状態になり、爪部22、22間の開口量αは、最大開口量となる。このため、後述するように、クリップ12Aをシース16の先端から突出させた場合、クリップ12Aは、最大拡開状態となる。
As described above, since the
Moreover, since the arm portion 28 (
本実施形態においては、クリップ12には、生体適合性のある金属または合金を用いることが好ましく、例えば、ばね用ステンレス鋼であるSUS631が用いられる。このSUS361は、特に、熱処理が施されたC材であることが好ましい。
また、上記クリップ12に用いる生体適合性のある金属または合金は、降伏応力が1400MPa以上であることが好ましい。さらに、クリップ12の厚さは、0.15mm以下であることが好ましい。
In the present embodiment, it is preferable to use a biocompatible metal or alloy for the
Further, the biocompatible metal or alloy used for the
第1クリップ12Aと第2クリップ12Bは、第2クリップ12Bの爪部22が第1クリップ12Aのターン部24に係合して閉じた状態で連結リング14Aに保持されることで、連結状態とされる。図1(A)に示すように、第2クリップ12Bの爪部22,22は、第1クリップ12Aのターン部24に直交方向に噛みあって結合し、第1クリップ12Aと第2クリップ12Bは、90度異なる向きで連結される。同様に、以下の各クリップ12C、12Dは、90度ずつ交互に向きを変えて連結される。
The
連結リング14は、2つのクリップ12,12の係合部を覆って連結状態を維持しつつ、シース16に進退可能に嵌入されるものである。すなわち、連結リング14は、外径がシース16の内径とほぼ等しく、クリップ12の移動に伴ってシース16内をスムーズに進退移動することができる。図3(A)〜(C)に、連結リング14の概略構成を示す。図3(A)は、連結リング14の正面図、図3(B)は断面図、図3(C)は、底面図である。
The connecting
連結リング14は、締付部40と保持部42とから成る。連結リング14は、樹脂製の保持部42の先端に、金属製の締付部40を固定し、2部材で一体構造とされている。樹脂製の保持部42が連結状態の維持およびクリップの連結リング内での保持を担当し、金属製の締付部40がクリップの締め付けを担当する。なお、連結リング14は、締付部40および保持部42の両機能を発揮できれば、1部材で形成してもよい。
The
締付部40は、連結リング14の先端側に取り付けられた金属製の円筒状(リング状)の部品であり、クリップ12の交差部26近傍の幅よりも大きく、凸部30の幅よりも小さい内径の穴が形成されている。したがって、締付部40は、保持するクリップ12の交差部26の近傍を移動することができるが、凸部30を超えて先端側へは抜けられない。すなわち、凸部30が、クリップ12に対して前進する連結リング14の移動限界を決めるストッパーとして機能する。
The tightening
締付部40は、クリップ12の交差部26の近傍の所定位置にセットされる。締付部40は、その初期位置から、クリップ12の腕部28が幅広になる、交差部26から凸部30の側へ移動することで、拡開しているクリップ12の両方の腕部28,28を閉じさせて固定する締め付け機能を有している。締付部40には、生体適合性のある金属が用いられ、例えば、ステンレス鋼SUS304を用いることができる。締付部40を金属製としたことで、金属製のクリップ12に対して締付力となる摩擦力を発揮させることができる。
The tightening
保持部42は、樹脂成形された概略円筒状(リング状)の部品である。保持部42は、先のクリップ12を保持する第1領域32と、先のクリップに連結した状態で次のクリップ12を保持する連結保持領域である第2領域34とを有している。
The holding
第1領域32には、クリップ12のターン部24を収容可能な、締付部40の穴よりも大きな円形の穴が形成されている。第1領域32の先端部の外面には、締付部40を嵌めるための段付き部が形成されており、締付部40と保持部42とは、シース16に装填された状態およびクリッピング操作時において外れない程度の締まり嵌めで嵌め合わされている。また、第1領域32は、連結リング14本体の軸に対してスカート状に傾斜して広がるスカート部38を有している。
In the
スカート部38は、先端側、すなわち、図3における上方の付け根が保持部42の本体につながっており、下方の広がり部分が、本体から一部切り離されて、半径方向に広がったり閉じたりするようになっている。スカート部38は、クリップ12の牽引方向、すなわち、図3の上下方向において同じ位置に、180度離れた2箇所に形成されている。
The
スカート部38,38は、外力が付与されない自然状態では、図3(A)に示すように、スカート状に広がる。このとき、保持部42の第1領域32の内部は、図3(B)に示すように、円柱状の空間となっている。一方、連結リング14がシース16内へ装填されるときは、例えば、図1(B)の2つめの連結リング14Bに示すように、スカート部38が内側に押し込まれて内部空間へ入り込み、スカート部38の内周側の部分が、第1領域32に保持されるクリップ12Bのターン部24の側面(エッジ部)を押圧して、クリップ12Bが連結リング14B内で回転方向および進退方向に移動しないように保持する。なお、スカート部38が、第2領域34に保持されるクリップ、すなわち、後ろ側のクリップを押圧して保持するようにしてもよい。
The
スカート部38,38は、図1(A)の1つめの連結リング14Aに示すように、シース16の先端から抜け出ると同時に、それ自体の弾性によって開き、クリップ12Aの保持を解除するとともに、シース16の内径よりも広幅となって、連結リング14Aのシース16内への後退を阻止する。この状態で操作ワイヤ20が引かれ、クリップ12Aが後退することで、連結リング14Aがクリップ12Aに対して相対的に前進し、クリップ12Aを締め付ける。
As shown in the first connecting
したがって、スカート部38は、シース16の内部では内側へ閉じることができ、シース16の先端から出て外力から解放されるとスカート状に広がるように、弾性を有していることが必要である。それとともに、スカート部38は、シース16の内部でクリップ12を保持できる剛性と、シース16の先端でクリップ12の締付力の反力に耐える剛性とを有していることも必要である。
Therefore, the
これらの観点から、保持部42には、生体適合性があり、かつ、スカート部38に要求される弾性および剛性を満たす材料が用いられる。また、その形状は、スカート部38に要求される弾性および剛性を満たすように定められる。このような保持部42の材料としては、例えば、PPSU(ポリフェニルサルホン、polyphenylsulfone)を用いることができる。製造の容易さから、保持部42は、一体成形されるのが好ましい。
From these viewpoints, the holding
第2領域34は、第1領域32の基端側に設けられており、第1領域32に保持されるクリップ12に係合する次のクリップ12を、その爪部22,22が先のクリップ12のターン部24の閉塞端(尾部)を挟んで閉じた状態で保持する。
The
第2領域34は、領域長さとして、クリップ12に対して初期位置にセットされた締付部40が、クリップ12の締め付けを完了するまでに要する移動長さとほぼ等しい長さを有している。すなわち、連結リング14の第2領域34は、クリップ12が連結リング14に対して相対的に後退して締め付けられていく間、その内部に保持する2つのクリップ12,12の連結を保持して、後ろのクリップ12の牽引力が先端のクリップ12へ伝達されるようにするとともに、締め付けが完了したときには、2つのクリップ12,12の係合部が第2領域34から外れることにより、そのクリップ12,12の連結を解除する。
The
第2領域34には、図3(C)に示すように、第1領域32の基端側部分と同じ内径の穴43が形成され、さらに、その対向する2箇所に、溝(凹部)43aが形成されている。溝43a,43aは、第2領域34に保持されるクリップ12の腕部28,28を、爪部22,22が閉じた状態で収容可能である。また、第2領域34には、図3(A)〜(C)に示すように、その基端から切り込むスリット44が2箇所に形成されている。
In the
溝43a,43aは、第2領域34に保持されるクリップ12の爪部22の開閉方向(図3中、左右方向)の2箇所に設けられている。第2領域34に保持されるクリップ12の腕部28,28の板面は、溝43a,43aの内壁に当接する。溝43aの幅(開口幅)は、クリップ12の腕部28の最大幅よりわずかに大きく、一方の溝43aの壁面から他方の溝43aの壁面までの距離は、クリップ12の2つの爪部22,22の長さ(拡開方向の長さ)を足し合わせた長さにほぼ等しい。また、溝43aの幅は、腕部28に形成された凸部30の幅よりは小さい。したがって、第2領域34に保持されるクリップ12の凸部30は、溝43aに進入できない。
The
なお、両溝43a,43aの壁面から壁面までの距離は、先のクリップ12のターン部24と、次のクリップ12の爪部22,22との係合が外れない寸法にすればよく、2つの爪部22,22の長さと、ターン部24の爪部22,22が係合する部分の幅とを足し合わせた長さよりも短くすればよい。
例えば、第2領域34に保持されるクリップ12の爪部22,22は、少し重なった状態となっていてもよいし、爪部22,22の間にわずかな隙間がある状態で、先のクリップ12との連結が維持されるようにしてもよい。
In addition, the distance from the wall surface to the wall surface of both
For example, the
2つのクリップ12,12の係合部は、第2領域34の、第1領域32との境目に近接する部分に保持される。先のクリップ12(例えば、図1(B)の連結リング14Bにおけるクリップ12B)は、シース16の内部においては、ターン部24が第1領域32の閉じたスカート部38によって保持されているので、進退移動および回転移動が抑えられている。また、先のクリップ12に係合する次のクリップ12(例えば、図1(B)の連結リング14Bにおけるクリップ12C)は、第2領域34の溝43aによって先のクリップと90度異なる方向に保持されることにより、回転移動が抑えられ、進退移動が抑えられた先のクリップに係合することにより、進退移動が抑えられている。すなわち、前後のクリップの係合部は、遊びが非常に小さい状態で、連結リング14によって保持される。
The engaging portions of the two
スリット44は、スカート部38,38から90度ずれた2箇所に、第2領域34の上端よりも浅い位置まで形成されている。言い換えれば、スリット44は、第2領域34に保持されるクリップ12の拡開方向から90度ずれた位置に設けられている。
The
スリット44を設けることにより、連結リング14のフレキシブル性を向上させることができ、クリップ処置具10は、曲率の小さい湾曲部を通過することができる。また、スリットを設けることにより、連結リング14の裾(基端部)が一部めくれるようになるため、シース16へのクリップ12の装填前に前後のクリップ12,12を連結させる際に、連結リング14の裾をめくることで容易に連結させることができるという利点もある。
By providing the
スリット44の深さは、スカート部38よりも浅い位置までとされており、連結リング14の強度が大幅に低下するのが防止されている。また、スリット44の深さは、第1領域32に保持されるクリップ12の後端の位置、すなわち、クリップ12,12の係合位置よりも浅い位置までとされており、シース16に装填される前の連結クリップユニットにおいても、連結リング14の第2領域34におけるクリップ12の保持を保つことができる。
The depth of the
図1に示すように、第1クリップ12Aのターン部24に第2クリップ12Bの爪部22,22が係合し、その係合部を連結リング14Aが保持する。連結リング14A(その第2領域34)の内壁によって、第2クリップ12Bの爪部22,22は閉じた状態に保持されている。それにより、第1クリップ12Aと第2クリップ12Bの連結状態が維持される。同様に、第2クリップ12Bと第3クリップ12Cとの連結状態は、連結リング14Bによって、第3クリップ12Cと第4クリップ12Dとの連結状態は、連結リング14Cによって、第4クリップ12Dとダミークリップ18との連結状態は、連結リング14Dによって維持される。
As shown in FIG. 1, the
最後尾のクリップ12Dには、クリッピングには用いられないダミークリップ18が係合している。ダミークリップ18は、クリップ12の交差部26から開放端側半分の部分と類似の形状をしており、爪部を閉じた状態でクリップ12Dのターン部に係合し、爪部を開くとクリップ12Dを開放する。ダミークリップ18の根元には、操作ワイヤ20が固定的に接続されている。
A
シース16は、例えば、金属ワイヤを密着巻きしたコイルシースである。シース16の内径は、先のクリップ12のターン部24と、次のクリップ12の爪部22,22との係合が解除される寸法とされている。すなわち、シース16の内径は、2つの爪部22,22の長さと、ターン部24の爪部22,22が係合する部分の幅とを足し合わせた長さよりも大きい。
The
次に、クリップ処置具10のクリッピングの作用について、図4を参照して説明する。図4(A)〜(E)は、クリップ処置具10のクリッピング操作における段階的な状態を示す模式的断面図である。
なお、図4(A)から(B)、および(D)から(E)に示す状態への移行は、シース16を図中下方に移動させるように例示されているが、本発明はこれに限定されず、以下に説明しているように、操作ワイヤ20を押してクリップ12をシース16の先端から押し出しても良いことはもちろんである。
Next, the clipping action of the
The transition from the state shown in FIGS. 4 (A) to 4 (B) and (D) to (E) is illustrated as moving the
まず、図4(A)に示すように、シース16にクリップ12A〜12Dおよび連結リング14A〜14Dからなる4つの止血クリップ体(4つのクリップ12A〜12Dからなるクリップ列)が装填された後、シース16が内視鏡の鉗子チャンネルに挿入される。止血クリップ体の装填は、例えば、予め4つの止血クリップ体(クリップ12に連結リング14を嵌めたもの)とダミークリップ18を連結させておき、ダミークリップ18をシース16の先端から突出させた操作ワイヤ20の先端に取り付け、その後、シース16を先端側に押し出すか、または操作ワイヤ20を牽引して、シース16を操作ワイヤ20に対して相対的に前進させて、先頭のクリップ12Aを完全にシース16内に収容することで行うことができる。
First, as shown in FIG. 4 (A), after the
図示例では、図4(A)に示すように、クリップ12Aの先端がシース16の先端にほぼ一致している。先頭のクリップ12Aは、シース16の内壁によって閉じた状態に保持される。各連結リング14A〜14Dは、初期状態では、その締付部40がクリップ12A〜12Dの交差部26の近傍に来るように嵌め込まれる。このとき、クリップ12B〜12Dの凸部30の図4における上端が、連結リング14A〜14Cの直下に位置する。
In the illustrated example, the tip of the
シース16の先端が、生体内に挿入された内視鏡の挿入部の先端まで到達し、内視鏡先端から突出すると、操作ワイヤ20はそのままで、シース16のみが操作部側に引かれるか、またはシース16はそのままで、操作ワイヤ16のみを押し出す。このようにして、シース16または操作ワイヤ20が所定の1ストローク分移動させられると、シース16の先端が、先頭の連結リング14Aのスカート部38が開く位置まで相対的に下がり、シース16から突出したクリップ12Aの爪部22,22は広がって、図4(B)に示す状態となる。これにより、1発目のクリップ12Aが使用可能な状態となる。このとき、クリップ12Aの爪部22、22は最大拡開状態であり、爪部22、22間の開口量αは最大開口量である。
なお、図4(B)では、連結リング14Aのスカート部38は紙面垂直方向にあるため、図に表れていない。また、クリップ12Aとクリップ12Bの結合部は、連結リング14Aのスカート部38の直下に位置しているため、図4(B)に示す状態のとき、クリップ12Bの先端が、シース16の先端にほぼ一致している。すなわち、シース16を引く1ストローク分の長さは、シース16に装填されたクリップ12Aの先端とクリップ12Bの先端との距離に等しい。
When the distal end of the
In FIG. 4B, the
また、シース16を引くとき、または操作ワイヤ20を押すとき、シース16とシース16に嵌入されている連結リング14A〜14Dとの間に摩擦力が働くが、連結リング14A〜14Dとクリップ12A〜12Dとの間に、スカート部38の弾性力およびクリップ12A〜12Dのバネ力による保持力が働いているのに加え、クリップ12B〜12Dの凸部30が連結リング14A〜14Cの基端に当接し、その穴43には進入できないため、シース16を引いても、または操作ワイヤ20を押しても、連結リング14A〜14Dは不要に移動することがない。したがって、連結リング14A〜14Dは、それぞれ、クリップ12A〜12Dを保持した状態を維持することができる。
Further, when pulling the
次に、図4(B)に示す状態のクリップ処置具10を移動させて、クリップ12Aの爪部22,22を、止血部分などのクリッピングしたい部位(以下、被クリップ部という)に押し付けて、シース16の基端側において、操作ワイヤ20を所定量引っ張る。操作ワイヤ20を引くことで、ダミークリップ18から順に係合している全クリップ12A〜12Dが、一様に引っ張られる。
Next, the
このとき、図4(B)および(C)に示す状態では、シース16の先端に出た連結リング14Aは、スカート部38が開いており、クリップ12Aの連結リング14Aによる保持が解除されているので、図4(C)に示すように、先頭のクリップ12Aは連結リング14Aに対して後退する。連結リング14Aの先端、すなわち、締付部40が、クリップ12Aの凸部30の直下まで押し込まれることにより、連結リング14Aによるクリップ12Aのアーム28cがクリップ方向Cに移動させられ、爪部22による被クリップ部の締め付けが完了する。このとき、アーム28cは曲げ剛性が高いため、アーム28cが塑性変形することなく、爪部22が被クリップ部を締め付け、高い勘合力が得られる。しかも、アーム28cの変形の起点となる接続部25は弾性変形しているため、クリップ12Aには塑性変形が生じていない。
At this time, in the state shown in FIGS. 4B and 4C, the
それと同時に、クリップ12Aと次のクリップ12Bとの係合部が連結リング14Aの後端から抜け出る。シース16の内径は、2つの爪部22,22の長さと、ターン部24の係合部の幅を足し合わせた長さよりも大きいので、クリップ12Aとクリップ12Bの係合部が連結リング14Aから外れると、クリップ12Bのバネ力によって腕部28がシース16の内壁に当たるまで拡開し、爪部22,22の間がクリップ12Aのターン部24の幅よりも広く開いて、クリップ12Aとクリップ12Bとの連結が解除される。それにより、先頭のクリップ12Aは離脱可能となり、クリップ12Aによるクリッピングが完了する。
At the same time, the engaging portion between the
一方、後続のクリップ12B〜12Dは、スカート部38が閉じた連結リング14B〜14Dによって、連結リング14B〜14Dに対して回転方向および進退方向に移動しないように保持されている。さらに、クリップ12B〜12Dに係合するクリップ12C、12Dおよびダミークリップ18の爪部22の広がろうとする力によって、爪部22が連結リング14B〜14Dの第2領域34の内壁に押し付けられており、クリップ12B〜12Dと連結リング14B〜14Dとの間の摩擦力が高まっている。
そのため、連結リング14B〜14Dは、クリップ14B〜14Dの移動とともに移動する。すなわち、先頭クリップ12A以外のクリップ12B〜12Dと連結リング14B〜14Dは、シース16に対して一体的に進退移動し、クリップ14B〜14Dおよびダミークリップ18の連結状態は、連結リング14B〜14Dによって維持される。
On the other hand, the
Therefore, the connection rings 14B to 14D move with the movement of the
操作ワイヤ20は、クリップ処置において、常に一定量引けるとともに、常に一定量押せるように構成されている。この一定量とは、クリップ12の連結を保持しているときの連結リング14の先端からクリップ12の凸部30の端面までの長さと等しいか、それよりわずかに小さい量である。また、操作ワイヤ20は、該一定量引いた後、すぐにその一定量だけ戻るようになっている。図4(B)に示す状態から図4(C)に示す状態まで引っ張った操作ワイヤ20は、操作部において引っ張り力を解放すると、元の位置に戻り、図4(D)に示す状態となる。すなわち、2発目のクリップ12Bの先端は、図4(B)のときと同様の、シース16の先端にほぼ一致する位置に戻る。
The
次に、2発目のクリップ12Bを使用可能な状態とするために、シース16が所定の1ストローク分引っ張られるか、または操作ワイヤ20が所定の1ストローク分押される。それにより、シース16の先端が、次の連結リング14Bのスカート部38が開く位置まで相対的に下がり、シース16からクリップ12Bが突出したとき、クリップ12Bの爪部22,22は広がって、図4(E)に示す状態となる。この場合においても、リップ12Bの爪部22、22は、最大拡開状態になり、爪部22、22間の開口量αは最大開口量となる。
その後、上述のクリップ12Aのときと同様に、クリッピングしたい部位にクリップ12Bの爪部を押し付けて、操作ワイヤ20を所定量引っ張る。これにより、連結リング14Bによるクリップ12Bの締め付けが完了すると同時に、クリップ12Bとクリップ12Cとの連結が解除され、クリップ12Bによるクリッピングが完了する。
Next, in order to make the
Thereafter, as in the case of the above-described
以上に説明したように、本発明のクリップ処置具10では、クリップ12について腕部28のアーム28cの形状を凹状に湾曲された形状として曲げ剛性を高めており、アーム28cが塑性変形することなく、弾性領域の状態で、アーム28cにより被クリップ部をクリップでき、高い勘合力が得られる。これにより、生体内等における止血や傷口の縫合や閉塞等を容易かつ確実にできる。
さらには、腕部28が長い構造のクリップ12においても、生体内等における止血や傷口の縫合や閉塞等を容易かつ確実にできる。
また、腕部28に傾斜部28bを設けて、上述のように、腕部28のクリップ方向Cへの弾性変位により、腕部28の弾性変位の起点である接続部25における応力集中を緩和して、交差部25の塑性変形を抑制することができる。
As described above, in the
Furthermore, even with the
In addition, by providing the
さらには、上述のように、クリップした状態における塑性変形の発生を抑制できるため、クリップ12を、例えば、爪部22を接触させた状態で、連結リング14に収納した場合でも、塑性変形の発生を抑制することができる。このため、収納状態ではクリップ12は弾性領域に保たれている。このことから、複数のクリップ12がシース16に入ったままで、クリップ12が爪部22が長時間に亘り閉じた状態にされていても、被クリップ部をクリップするときには、クリップ12のアーム28cは弾性領域でクリップでき、その勘合力は衰えない。
しかも、クリップ12を連結リング14に収納した場合には、アーム28cは、弾性領域であるため、例えば、クリップ12Aを連結リング14から突出させた場合、アーム28cが接続部25を起点としてクリップ方向Cとは反対側の方向に弾性変位し、爪部22、22は、初期状態に戻り、上述のように最大拡開状態になる。
Furthermore, since the occurrence of plastic deformation in the clipped state can be suppressed as described above, even when the
Moreover, since the
また、金属製の締付部40と樹脂製の保持部42とで一体的に構成された連結リング14により、一部品で、シース16への後退を防止し、かつクリップ12を保持するスカート部38に必要な弾性および剛性を確保しつつ、クリップ12の強い締付力、すなわち、締め付けに必要な摩擦力を確保できる。
さらに、連結リング14でクリップ12の連結状態を維持するため、クリップ12の連結状態が確実に維持されるのに加え、クリップ12の連結部を連結リング14で覆っているため、クリッピング操作時等にクリップ12の連結部の角部などでシース16の内壁を傷付ける心配が無く、シース16を内視鏡に挿入する時などにも、連結部において、クリップ12にこじれや歪みを生じる可能性が極めて小さい。
In addition, the connecting
Furthermore, since the connection state of the
さらにまた、本発明のクリップ処置具10では、連結リング14の保持部42が樹脂製であるため、連結リング14とシース16の内壁との摩擦が小さく、操作ワイヤ20によってクリップ12を進退移動させるときの操作、および、シース16を引くときの操作、または操作ワイヤ20を押すときの操作がスムーズであり、シース16の内壁を傷付ける心配が無い。なお、締付部40の外径は、保持部42の外径と同一か、それよりもわずかに小さくするのが好ましい。
また、クリップ12を装填したシース16は、生体内に挿入された内視鏡に挿入する際に、内視鏡の湾曲部を通過する必要があるが、保持部42が樹脂製であるため、フレキシブル性に優れ、クリップ12の連結部を保持しつつ湾曲することができる。
Furthermore, in the
Further, when the
また、シース16内にセットされた状態では、連結リング14の保持部42のスカート部38がクリップ12を押圧して保持するので、クリップ12の連結部分を一定の状態で保持することができ、連結部分の遊びが極めて少ない。そのため、操作ワイヤ20による操作時のクリップ12(クリップ列)の進退移動が安定し、移動量の誤差が小さく、高精度に移動させることができる。
In the state set in the
なお、上記の例ではクリップ12を90度ずつ向きを変えて連結するものとしているが、本発明はこれには限定されず、係合部の形状に応じて連結クリップの内部形状を選択可能である。例えば、爪部22,22とターン部24との間の部分で90度だけ捻った形状のクリップを使用し、連続するクリップを同じ向きで連結するようにしてもよい。
In the above example, the
以上、本発明に係るクリップ処置具について詳細に説明したが、本発明は上記種々の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。また、本発明のクリップ処置具は、軟性鏡のほか、硬性鏡にも用いることができる。 Although the clip treatment device according to the present invention has been described in detail above, the present invention is not limited to the various embodiments described above, and various improvements and modifications may be made without departing from the spirit of the present invention. Of course. Moreover, the clip treatment tool of the present invention can be used for a rigid endoscope as well as a flexible endoscope.
10 クリップ処置具
12 クリップ
14 連結リング
16 シース
18 ダミークリップ
20 操作ワイヤ
22 爪部
24 ターン部
25 接続部
26 交差部
28 腕部
28a 基部
28b 傾斜部
28c アーム
30 凸部
32 第1領域
34 第2領域
38 スカート部
40 締付部
42 保持部
43 穴
43a 溝
44 スリット
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記クリップの前記ターン部に嵌められ、前記クリップの先端側に移動することで、前記2つの腕部を内側に変位させて、その爪部が閉じる状態に前記クリップを締め付ける筒状の締付部材とを有し、
前記クリップの前記腕部は、前記ターン部に接続される基部と、前記基部に接続され、外側に折曲した傾斜部と、前記傾斜部に接続され、前記爪部が設けられるアームとを備え、前記アームに絞り加工が施されていることを特徴とするクリップ処置具。 A turn part in which one member is formed in a substantially U shape, an arm part connected so as to intersect each end on the opening side of the turn part, and formed so as to face each other at the tip of the arm part A clip that includes a claw portion and holds the object by closing the two claw portions;
A cylindrical fastening member that is fitted to the turn portion of the clip and moves toward the tip of the clip, thereby displacing the two arm portions inward and tightening the clip so that the claw portion is closed. And
The arm part of the clip includes a base part connected to the turn part, an inclined part connected to the base part and bent outward, and an arm connected to the inclined part and provided with the claw part. A clip treatment tool, wherein the arm is drawn.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008248009A JP2010075507A (en) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | Clip tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008248009A JP2010075507A (en) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | Clip tool |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010075507A true JP2010075507A (en) | 2010-04-08 |
Family
ID=42206667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008248009A Withdrawn JP2010075507A (en) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | Clip tool |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010075507A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015532859A (en) * | 2012-09-24 | 2015-11-16 | ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc. | Solution mechanism for hemostatic clips |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248009A patent/JP2010075507A/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015532859A (en) * | 2012-09-24 | 2015-11-16 | ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc. | Solution mechanism for hemostatic clips |
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Legal Events
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