JP2010074531A - 残響除去装置、残響除去方法、残響除去プログラム、記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】振幅の大きな収音信号の直後、及び、目的音の終端部分に残響成分が残留しやすいという問題があった。本発明は、振幅の大きな収音信号の直後、及び、目的音の終端部分に残留する残留成分を抑圧することができる残留除去装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の残響除去装置は、M個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルmの収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力部と、収音信号x(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)を求める残響分離部を有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、残響を含む収音信号から残響成分を除去する残響除去装置、残響除去方法、残響除去プログラム、残響除去記録媒体に関する。
残響のある環境で収音された収音信号は、本来の目的音に残響が重畳された信号となる。その目的音が音声等の場合、重畳した残響成分により音声の明瞭性が大きく低下する。残響を含む収音信号の残響除去装置として特許文献1記載の装置がある。図1は特許文献1記載の残響除去装置50の構成例を示す。センサで観測された収音信号が所定の標本化周波数でサンプリングされ、収音信号x(n)が生成される。収音信号x(n)は、メモリ10aに格納される。なお、残響除去を行う全時間区間の収音信号x(n)を事前に取得し、メモリ10aに格納しておき、分析フレーム毎に、以下の各過程を実行する。
まず、疑似白色化(Pre-whitening)部51が、入力された収音信号x(n)が有する短時間区間での自己相関成分を抑制し、疑似白色化した収音信号x’を生成して出力する。次に、第一線形予測係数算出部52が、収音信号x’(n)を用い、マルチステップ線形予測モデルの線形予測係数α(p)を算出する。なお、α(p)は、x(n)に対応する線形予測項のp番目の線形予測係数とする。次に、後部残響予測部53に、疑似白色化部51で生成された疑似白色化後の収音信号x'(n)と、第一線形予測係数算出部52で算出された線形予測係数α(p)とが入力される。そして、後部残響予測部53は、線形予測係数α(p)と疑似白色化後の収音信号x'(n)とをマルチステップ線形予測モデルの線形予測項に代入して得られた線形予測値を、後部残響予測値r(n)として算出し出力する。次に、周波数領域変換部55に、疑似白色化部51で生成された疑似白色化後の収音信号x'(n)と、後部残響予測部53で算出された後部残響予測値r(n)とが入力される。周波数領域変換部55は、入力された疑似白色化後の収音信号x'(n)を周波数領域の収音信号X'(ω,t)に変換し、後部残響予測値r(n)を周波数領域の後部残響予測値R(ω,t)に変換する。周波数領域変換部55は、これらの処理により、周波数領域の収音信号X'(ω,t)の振幅スペクトル|X'(ω,t)|と位相情報arg[X'(ω,t)]、及び、周波数領域の後部残響予測値R(ω,t)の振幅スペクトル|R(ω,t)|と位相情報arg[R(ω,t)]とを抽出し、出力する。次に、後部残響除去部59に、周波数領域の収音信号の振幅スペクトル|X'(ω,t)|と、周波数領域の後部残響予測値の振幅スペクトル|R(ω,t)|とが入力される。そして、後部残響除去部59は、以下の式(1)を用いて、周波数領域の収音信号の振幅スペクトル|X'(ω,t)|と、周波数領域の後部残響予測値の振幅スペクトル|R(ω,t)|との相対値を求め、当該相対値を後部残響除去信号の振幅スペクトル予測値|Y(ω,t)|として出力する。
|Y(ω,t)|=(|X'(ω,t)|k-|R(ω,t)|k・const)1/k (1)
なお、constは定数を示し、kは自然数を示す。時間領域変換部61は、後部残響除去部59から出力された後部残響除去信号の振幅スペクトル予測値|Y(ω,t)|と、周波数領域変換部55から出力された周波数領域の収音信号の位相情報arg[X’(ω,t)]とが入力される。これらの情報を用い、後部残響除去信号の複素スペクトル予測値Y(ω,t)を算出し、さらに、時間領域に変換した残響除去信号y(n)を算出して出力する。
国際公開第WO 2007/100137 A1号パンフレット
図2(i)は、特許文献1記載の残響除去装置の出力信号を示す。特許文献1記載の残響除去装置を含む従来技術では、振幅の大きな収音信号の直後(B)、及び、目的音(例えば、音声等)の終端部分(A)に残響成分が残留しやすいという問題があった。本発明は、振幅の大きな収音信号の直後、及び、目的音の終端部分に残留する残留成分を抑圧することができる残留除去装置、残留除去方法、残留除去プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1記載の残響除去装置は、M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力部と、収音信号x(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)を求める残響分離部を有する。
請求項2記載の残響除去装置は、M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出する雑音分離部と、 収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力部と、雑音除去信号d(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)求める残響分離部を有する。
請求項6記載の残響除去方法は、M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力ステップと、収音信号x(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)を求める残響分離ステップを有する。
請求項7記載の残響除去方法は、M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出する雑音分離ステップと、収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力ステップと、雑音除去信号d(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)求める残響分離ステップを有する。
振幅の大きな収音信号の直後、及び、目的音の終端部分に残留する残響成分を抑圧することができる。
ここで、本発明の実施例について述べる。
図3は、実施例1の残響除去装置100の構成例を、図4は、実施例1の処理の流れを示す。以下、同様の構成要素については、同一の符号を付す。実施例1の残響除去装置100は、雑音分離部110と、時変抑圧係数出力部130と、残響分離部150と、出力信号生成部170と、を有する。センサで観測された収音信号x(u)(但し、uは、連続時間を表す)が所定の標本化周波数でサンプリングされ、収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)が生成される。なお、収音信号x(n)には、目的音(例えば、音声等)、雑音成分b(n)及び残響成分r(n)が含まれる。収音信号x(n)は、メモリ等に格納される。なお、残響除去を行う全時間区間の収音信号x(n)を事前に取得し、メモリ等に格納しておき、分析フレーム毎に、以下の各過程を実行する。また、分析フレームとは、複数の離散時間nを含む時間区間を意味する。なお、収音信号x(n)の取得をリアルタイムで行いつつ、以下の各過程を実行してもよい。
雑音分離部110は、収音信号x(n)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出し、収音信号x(n)から雑音除去信号d(n)を差し引いて雑音成分b(n)を求める(s110)。図5は、雑音分離部110の構成例を、図6は、雑音分離部110の構成例の流れを示す。例えば、雑音分離部110は、雑音除去部111と、雑音抽出部113を有し、収音信号x(n)は、雑音除去部111と、雑音抽出部113に入力される。雑音除去部111は、収音信号x(n)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出する(s111)。雑音を除去する従来技術として、例えば、Nathalie Virag, "Single Channel Speech Enhancement Based on Masking Properties of the Human Auditory System", IEEE TANSACTIONS ON SPEECH AND AUDIO PROCESSING, MARCH 1999, VOL.7, NO.2, p.126-137(以下「参考文献1」という)等がある。但し、雑音除去方法を参考文献1に限定するものではなく、他の雑音除去方法を用いてもよい。雑音除去部111は、算出した雑音除去信号d(n)を残響分離部150及び雑音抽出部113へ出力する。図7は、雑音除去部111の構成例を示す。雑音除去部111は、周波数領域変換部111a、雑音推定部111b、減算部111c、閾値計算部111d、係数取得部111e、利得関数計算部111f、時間領域変換部111gを有する。例えば、雑音除去部111の有する周波数領域変換部111aは、収音信号x(n)を入力され、短時間フーリエ変換等によって収音信号x(n)を周波数領域の収音信号X(ω,t)に変換して、振幅スペクトル|X(ω,t)|と位相情報arg[X(ω,t)]を出力する。なお、短時間フーリエ変換によってこの処理を行う場合は、例えば以下の式(2)を用いる。また、F[・]は短時間フーリエ変換関数を示し、Log[・]は対数関数を示す。
X(ω, t)=Log[F[x(n)]] (2)
雑音推定部111bは、収音信号x(n)を入力される。例えば、音声等の目的音が存在しない状態において、統計的仮定に基づいて、雑音成分を検出し、推定雑音成分b’(n)を求め、さらに、式(2)により周波数領域の推定雑音成分B’(ω,t)に変換し、振幅スペクトル|B’(ω,t)|を求め、出力する。なお、雑音成分が同じ状態を維持したり、非常にゆっくりと変化する場合には、以下の式により振幅スペクトル|B’(ω,t)|を更新してもよい。
|B'(ω,t)|γD・|B'(ω,t-1)|γ+(1-λD)・|X(ω,t-1)|γ
但し、λは、忘却因子であり、0.5≦λ≦0.9である。γは指数パラメータである。
減算部111cは、収音信号の振幅スペクトル|X(ω,t)|と推定雑音成分の振幅スペクトル|B’(ω,t)|を入力され、以下の式(3)により推定雑音除去信号の振幅スペクトル|D’(ω,t)|を求め、出力する。
|D'(ω,t)| = {|X(ω,t)|2- |B'(ω,t)|2}1/2 (3)
閾値計算部111dでは、聴覚をモデルとして閾値T(ω,t)を取得する。閾値T(ω,t)を求める方法としては、例えば、Nathalie Virag, "Speech Enhancement Based on Masking Properties of the Auditory System", in Proc. IEEE ICASSP, Detroit, MI, MAY 1995, p.796-799(以下「参考文献2」という)等がある。
係数取得部111eは、閾値T(ω,t)を入力され、分析フレーム毎に、利得関数を求める際に用いるパラメータα(ω,t)、β(ω,t)を取得する。利得関数計算部111fは、パラメータα(ω,t)、β(ω,t)、収音信号の振幅スペクトル|X(ω,t)|と推定雑音成分の振幅スペクトル|B’(ω,t)|を入力され、以下の式によって、利得関数G(ω,t)を計算し、出力する。
γ、γは指数パラメータであり、γ=1/γである。α(ω,t)の値を大きくすると、残留ノイズを減少させることができるが、音声歪みが増加する。β(ω,t)の値を大きくすると、残留ノイズを減少させることができるが、雑音成分が増加する。トレードオフの関係にある。残留ノイズを減少させる適切なα(ω,t)、β(ω,t)を計算するために、係数取得部111eにおいて、以下のように求める。
α(ω,t)=Fαminmax, T(ω,t)]
β(ω,t)=Fβminmax, T(ω,t)]
なお、αmin、βminはそれぞれα(ω,t)、β(ω,t)の最小値を、αmax、βmaxはそれぞれα(ω,t)、β(ω,t)の最大値を表す。Fα、Fβは、T(ω、t)が最大値の時に各パラメータの最小値αmin、βminを返し、T(ω、t)が最小値の時に各パラメータの最大値αmax、βmaxを返し、T(ω、t)が最小値と最大値の間の場合には、その値に応じて補間したα(ω,t)、β(ω,t)を返す関数である。例えば、αmin=1,αmax=6,βmin=0,βmax=0.02,γ=γ1=2,γ2=(1/γ1)=0.5とすることが考えられる。詳しくは、参考文献1に述べられている。
時間領域変換部111gは、利得関数G(ω,t)と収音信号の振幅スペクトル|X(ω,t)|と位相情報arg[X(ω,t)]を入力される。雑音除去信号の振幅スペクトル|D(ω,t)|を以下のように求め、
|D(ω,t)|=G(ω,t)・|X(ω,t)|
さらに、位相情報arg[X(ω,t)]を用いて、複素スペクトル予測値D(ω,t)を算出し、さらに、時間領域に変換した雑音除去信号d(n)を算出して出力する。
雑音抽出部113は、以下のように、収音信号x(n)から雑音除去信号d(n)を差し引いて雑音成分b(n)を求める(s113)。
b(n)=x(n)−d(n)
求めた雑音成分b(n)を出力信号生成部170へ出力する。
特許文献1記載の残響除去装置は、収音信号x(n)には、残響成分だけではなく、雑音成分も含まれるため、高精度な残響成分の推定、除去は困難であった。加えて、雑音成分の特徴を大きく変化させるという問題もあった。しかし、本実施例では、残響分離部150において(詳細は後述)、雑音成分を除去した雑音除去信号d(n)を用いて、残響除去を行うため、高精度な残響成分の推定、除去ができる。加えて、出力信号生成部170において(詳細は後述)、出力信号に雑音成分を加えることができるため、雑音成分の特徴を変化させずに、残響を除去することができるという効果がある。
図8は時変抑圧係数出力部130の構成例を、図9は時変抑圧係数出力部130の処理の流れを示す。時変抑圧係数出力部130は、収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する(s130)。
例えば、時変抑圧係数出力部130は、パワー時間包絡値計算部131と、目的音終端時刻検出部133と、高パワー時刻検出部135と、抑圧係数出力部137を有する。
パワー時間包絡値計算部131は、収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)を計算する(s131)。パワー時間包絡値計算部131は、収音信号x(n)が入力され、収音信号x(n)を数十ミリ秒程度の短時間窓(ハミング窓等)で分割し、窓内のパワー時間包絡値e(t)を求め、これを目的音終端時刻検出部133と、高パワー時刻検出部135へ出力する。例えば、以下のように、パワー時間包絡値を求めることができる。
但し、Nは、ハニング窓等の窓関数w(k)の窓長を表し、k=1,2…Nである。さらに、オーバーラップ処理を行う際のフレーム周期をN/jとすると、wx(t,k)は以下のように表される。
但し、n=t×(N/j)+kであり、k=Nとなる度に、パワー時間包絡値e(t)を出力する。
図10は、目的音終端時刻検出部及び高パワー時刻検出部における検出例の概要を示す。目的音終端時刻検出部133は、パワー時間包絡値e(t)を入力され、目的音(例えば、音声等)の終端部分の時刻Aを検出する(s133)。例えば、以下のような検出方法が考えられる。パワー時間包絡値e(t)の値が閾値T以上の値から以下の値となった時刻を検出し、目的音の終端部分の時刻Aとする。
高パワー時刻検出部135は、パワー時間包絡値e(t)を入力され、高パワーを有する収音信号x(n)が発生した直後の時刻Bを検出する(s135)。例えば、以下のような検出方法が考えられる。パワー時間包絡値e(t)の値が閾値T以上の値から以下の値となった時刻を検出し、高パワーを有する収音信号x(n)が発生した直後の時刻Bとする。このような方法により時刻A,Bを検出することで、図2(i)の(A)、(B)の時刻、あるいは、その近傍の時刻を検出することができる。なお、目的音終端時刻A及び高パワー時刻を検出する方法は、上記方法に限られるものではなく、例えば、L.R. Rabiner and M.R. Sambur, "An algorithm for determining the endpoints of isolated utterances," Bell Syst. Tech. J., vol.54, no.2, pp.297-315, Feb. 1975.やその他従来からある発話区間検出技術及び利用者による目視等で判定してもよい。
抑圧係数出力部137は、時刻AまたはBを入力されたときに、予め定められた時変抑圧係数を出力する(s137)。例えば、目的音の終端部分の時刻Aが入力された場合には、時変抑圧係数として、1を基準とし、10ms毎にa倍した係数a0, a1, a2, a3, a4, a5, a6, a7, a8, a9(例えば、a=0.3162)を出力し、高パワーを有する収音信号x(n)が発生した直後の時刻Bが入力された場合には、時変抑圧係数として、10ms毎に以下の係数0.6, 0.4, 0.4, 0.5, 0.6, 0.7, 0.8, 0.9を出力するように予め定めてもよい。なお、時変抑圧係数を出力するタイミングや個数や値は、適宜設定することができる。
図11は、残響分離部150の構成例を、図12は、残響分離部150の処理の流れを示す。残響分離部150は、雑音除去信号d(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)及び残響成分r(n)を求める(s150)。残響分離部150は、残響除去部162、及び残響抽出部163を有し、残響除去部162は、疑似白色化部151と、線形予測係数算出部152と、後部残響予測部153と、周波数領域変換部155と、後部残響除去部159及び時間領域変換部161を有する。
図13は、疑似白色化(Pre-whitening)部151の構成例を示す。疑似白色化部151は、雑音除去信号d(n)を用いて、疑似白色化(Pre-whitening)を施した信号d’(n)を求める(s151)。
具体的には、疑似白色化(Pre-whitening)部151は、周波数領域変換部1511と、時間平均化部1512と、減算部1513と、時間領域変換部1514を有する。一例として、Cepstral Mean Subtraction(CMS)を用いて雑音除去信号の疑似白色化を行う。まず、疑似白色化部151の周波数領域変換部1511が、メモリ等から収音信号1分析フレーム分の雑音除去信号d(n)を読み込む。そして、周波数領域変換部1511は、短時間フーリエ変換等によって雑音除去信号d(n)を周波数領域の雑音除去信号D(ω,t)に変換して出力する。なお、短時間フーリエ変換によってこの処理を行う場合は、以下の式を用いる。
D(ω, t)=Log[F[d (n)]]
次に、時間平均化部1512に周波数領域の雑音除去信号D(ω,t)が読み込まれ、時間平均化部1512は、以下の式によって、周波数領域の雑音除去信号D(ω,t)の時間平均E{D(ω,t)}を求め、出力する。
次に、減算部1513に周波数領域の雑音除去信号D(ω,t)とその時間平均E{D(ω,t)}とが読み込まれ、減算部1513は、以下の式によってD’(ω,t)を算出し、出力する。
D’(ω,t)=D(ω,t) −E{D(ω,t)}
次に、時間領域変換部1514にD’(ω,t)が読み込まれ、時間領域変換部1514は、逆フーリエ変換等によってこれらを時間領域に変換し、疑似白色化された雑音除去信号d’(n)を算出し、出力する。なお、逆フーリエ変換によってこの処理を行う場合は、例えば以下の式を用いる。また、invF[・]は逆フーリエ変換関数を、exp[・]はネイピア数を底とした指数関数を表す。
d’(n)=invF[exp[D’(ω,t)]]
なお、上述した短時間フーリエ変換関数F[・]や逆フーリエ変換関数invF[・]において窓長25msの窓関数を用いた場合、25ms以内の初期反射成分及び短時間相関を取り除くことができる。
また、本実施例では、時間領域変換部1514で生成された疑似白色化後の雑音除去信号d’(n)は、後部残響予測部153、周波数領域変換部155及び残響抽出部163にも転送される。各離散時間の上記雑音除去信号d(n)から、当該離散時間n直前の短時間区間内の各雑音除去信号と自己相関性を持つ自己相関成分を抑制し、疑似白色化した雑音除去信号d’(n)を生成する。このような短期的な自己相関を雑音除去信号d(n)から抑制することは、後部残響を精度良く推定する上で望ましい。
第一線形予測係数算出部152は、疑似白色化した雑音除去信号d’(n)を用いて、以下の式(4)の関係を有する、マルチステップ線形予測モデルの各線形予測係数α(p)を求める(s152)。詳しくは特許文献1に述べられている。
なお、nを離散時間とし、d’(n)を離散時間nに対応する雑音除去信号とし、α(p)を線形予測係数とし、Nを線形予測係数の数とし、Dをステップサイズ(遅延)とし、e(n)を離散時間nに対応する予測誤差とする。また、各線形予測係数α(p)を算出する方法としては、自己相関法(correlation method)や共分散法(covariance method)を例示できる。また、MATLAB(登録商標)等を利用してこの処理を行ってもよい。
後部残響予測部153は、前記疑似白色化した雑音除去信号d’(n)と各線形予測係数α(p)から後部残響信号r(n)を予測する(s153)。後部残響予測部153は、線形予測係数α(p)と疑似白色化後の雑音除去信号d’(n)をマルチステップ線形予測モデルの線形予測項に代入して得られた線形予測値を、後部残響予測値r(n)として算出し出力する。本実施例では、式(4)のマルチステップ線形予測モデルを用いているため、後部残響予測部153は、以下の式(5)に従って後部残響予測値r(n)を求めて出力する。
周波数領域変換部155は、疑似白色化した雑音除去信号d’(n)及び後部残響信号r(n)を周波数領域の信号D’(ω,t)及びR(ω,t)に変換し、周波数領域の雑音除去信号の振幅スペクトル|D’(ω,t)|と位相情報arg[D’(ω,t)]、及び、後部残響信号の振幅スペクトル|R(ω,t)|と位相情報arg[R(ω,t)]を抽出し、出力する(s155)。なお、短時間フーリエ変換によってこの処理を行う場合には、例えば以下の式を用いる。
D'(ω,t)=Log[F[d'(n)]]
R(ω,t)=Log[F[R(n)]]
後部残響除去部159は、周波数領域の雑音除去信号のパワー値から後部残響信号のパワー値を差し引いた値に、前記時変抑圧係数λ(t)を掛け合わせた値を周波数領域の残響除去信号の振幅スペクトル|Y(ω,t)|として算出する(s159)。例えば、
|D'(ω,t)|2-|R(ω,t)|2・const>0 (6)
但し、constは定数(例えばconst=1)を示す。式(6)の関係を満たすと判断された場合、後部残響除去部159は、以下の式により周波数領域の残響除去信号の振幅スペクトル|Y(ω,t)|を算出して出力する。
|Y(ω,t)|=λ(t){(|D'(ω,t)|2 - |R(ω,t)|2・const)1/2} (7)
一方、式(6)の関係を満たさないと判断された場合、後部残響除去部59は、|Y(ω,t)|として0又は十分小さい値を出力する。このように、時変抑圧係数λ(t)を用いることで、図2(i)における目的音の終端部分の時刻Aや高パワーを有する前記収音信号x(n)が発生した直後の時刻Bにおいても、効果的に残響成分を抑圧することができ、聴覚上も残響が除去されたように感じられるという効果がある。
時間領域変換部161は、残響除去信号の振幅スペクトル|Y(ω,t)|と疑似白色化された雑音除去信号の位相情報arg[D’(ω,t)]を用いて時間領域の残響除去信号y(n)を算出する(s161)。例えば、周波数領域の残響除去信号の振幅スペクトル|Y(ω,t)|から、以下の式(8)により残響除去信号の複素スペクトル予測値Y(ω,t)を求める。なお、exp(・)は、ネイピア数を底とした指数関数であり、jは虚数単位である。
Y(ω,t)=|Y(ω,t)|・exp(j・arg[D'(ω,t)]) (8)
そして、複素スペクトル予測値Y(ω,t)を時間領域に変換した残響除去信号y(n)を算出し、出力する。時間領域への変換は、例えば、以下の式を用いて逆フーリエ変換によって行う。
y(n)= invF[exp[Y(ω,t)]]
このようにして求めた残響除去信号y(n)を信号生成部170及び残響抽出部163へ出力する。
残響抽出部163は、雑音除去信号d(n)から残響除去信号y(n)を差し引くことによって残響成分r(n)を求める。
r(n)=d(n)−y(n)
求めた残響成分r(n)を出力信号生成部170へ出力する。
出力信号生成部170は、残響除去信号y(n)、雑音成分b(n)及び残響成分r(n)を重み付け加算して、出力信号z(n)を算出する。例えば、以下の式のように算出する。
z(n)=y(n)+α×b(n)+β×r(n)
但し、α、βは、予め利用者によって設定されるパラメータであり、0≦α≦1、0≦β≦1とする。例えば、α=1と設定することで雑音成分を維持することができ、また、α=0と設定することで、雑音成分を除去することもできる。またαには、残響除去前と、残響除去後の目的音と雑音の比を一定に保つために、以下のような値を自動的に設定することが考えられる。
また、βを0とすることもできるが、例えば目的音が音声等の場合には、実環境における音声にも残響が含まれることを考慮して、より実環境における音声に近い出力信号とするために、βに小さな値(例えば、0.01)を設定することが考えられる。このように出力信号生成部170を設け、残響除去信号に雑音成分を加えることで、収音信号の雑音成分の特徴を変化させずに、残響成分を除去することができる。さらに、残響成分を加えることで、より実環境における音声等に近い出力信号とすることもできる。
但し、出力信号生成部170を設けなくとも、本発明の効果(振幅の大きな収音信号の直後、及び、目的音の終端部分に残留する残響成分を抑圧するという効果)を得ることができる。その場合、雑音分離部110には雑音抽出部113を、残響分離部150には、残響抽出部163を設けなくともよい。また、残響分離部150が出力する残響除去信号y(n)を出力信号z(n)として出力する。この場合にも、残響分離部150において、雑音成分を除去した雑音除去信号d(n)を用いて、残響除去を行うため、高精度な残響成分の推定、除去ができる。
[比較実験の結果]
従来技術(特許文献1)と本実施例で残響除去処理の比較実験の結果に基づき、本発明の効果を説明する。図2(i)は、特許文献1記載の残響除去装置を使って残響除去処理を行った結果を、図2(ii)は、本実施例の残響除去装置を使って残響除去処理を行った結果を示す。なお、本実施例では、目的音終端時刻検出部133にて検出した時刻Bから100ms後までエネルギーを抑圧した。時変抑圧係数は、1を基準として、10ms毎に0.3162倍した係数0.31620, 0.31621, 0.31622, 0.31623, 0.31624, 0.31625, 0.31626, 0.31627, 0.31628, 0.31629を設定した。また、高パワー時刻検出部135に検出した時刻Aから80ms後までエネルギーを抑圧した。時変抑圧係数として、10ms毎に以下の係数0.6, 0.4, 0.4, 0.5, 0.6, 0.7, 0.8, 0.9を設定した。本実施例の残響除去装置を用いた場合、より効果的に大きな音の直後、及び、目的音の終端部分の残響が抑圧されていることを見て取ることができる。
図14(A)は、雑音と残響を含む収音信号のスペクトログラムを、図14(B)は、特許文献1の出力信号のスペクトログラムを、図14(C)は、本実施例の出力信号のスペクトログラムを示す。なお、本実施例では、出力信号生成部170におけるパラメータは、α=1、β=0と設定した。また、雑音除去部111では、参考文献1記載の雑音除去方法を用いた。図14(A)において、雑音は白色性であるため、周波数特性が一様であることが見て取れる。一方、図14(B)において、図14(A)と比べて処理後は雑音の特性が著しく変化していることがわかる。図14(C)において、雑音の特性が変化していないことが分かる。
また、特許文献1の出力信号と本実施例の出力信号の残響除去性能を比較するため、2名の被験者により聴取実験を行った。実験結果として、本実施例の出力信号は、雑音の特徴に大きな変化を加えずに、目的音の終端、及び高パワーを有する収音信号が発生した直後において残響成分が抑圧され、より品質のよい残響除去信号が得られていることが分かった。
[変形例1]
実施例1と異なる部分のみ説明する。図15は変形例1の残響除去装置200の構成例を、図16は変形例1の処理の流れを示す。残響除去装置200は、残響分離部250及び時変抑圧部130を有する。
残響分離部250は、収音信号x(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)を求める(s250)。つまり、雑音除去信号d(n)に代えて、収音信号x(n)を利用して残響成分を除去する。この場合、残響除去装置200は、雑音分離部、出力信号生成部を有さなくてもよい。また、残響分離部250は、残響抽出部を有さなくともよい。このような構成においても、振幅の大きな収音信号の直後、及び、目的音の終端部分に残留する残響成分を抑圧するという効果を得ることができる。雑音が少ない場合等には、演算量等を減らすことができ有効である。なお、このとき、残響分離部250は残響除去信号y(n)を出力信号z(n)として出力し、残響成分r(n)は出力しない。
図17は、実施例2の残響除去装置300の構成例を示す。以下、同様の構成要素については、同一の符号を付す。実施例2の残響除去装置300は、雑音分離部310と、時変抑圧係数出力部330と、残響分離部350と、出力信号生成部370と、を有する。M個(M≧2)のセンサで観測されたM個のチャネルm(m=1,・・・,M)の収音信号x(u)(但し、uは、連続時間を表す)が所定の標本化周波数でサンプリングされ、収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)が生成される。収音信号x(n)は、それぞれメモリ等に格納される。
雑音分離部310は、収音信号x(n)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出し、収音信号x(n)から雑音除去信号d(n)を差し引いて雑音成分b(n)を求める。各チャネルmにおいて、実施例1と同様の処理を行う。
時変抑圧係数出力部330は、収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する。各チャネルmにおいて、実施例1と同様の処理を行う。
残響分離部350は、雑音除去信号d(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)求める。各チャネルmにおいて、実施例1と同様の処理を行う。
出力信号生成部370は、残響除去信号y(n)、雑音成分b(n)及び残響成分r(n)を重み付け加算して、出力信号z(n)を算出する。各チャネルmにおいて、実施例1と同様の処理を行う。
zm(n)=y(n)+α×bm(n)+β×rm(n) (9)
但し、α、βは、予め利用者によって設定されるパラメータであり、0≦α≦1、0≦β≦1とする。このような構成とすることによって、各チャネルからの出力信号は、実施例1と同様の効果が得られる。なお、出力信号生成部370、または、雑音分離部310と出力信号生成部370を有さない場合であっても、実施例1、または、変形例1と同様の効果が得られる。
[変形例1]
実施例2と異なる部分についてのみ説明する。図18は、変形例1の構成例を示す。変形例1では、残響分離部350’及び出力信号生成部370’の処理が異なる。図19は、残響分離部350’の構成例を示す。残響分離部350’は、雑音除去信号d(n)及び時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)及び残響成分r(n)を求める。残響分離部350’は、残響除去部362、残響抽出部363、遅延量算出部365及び遅延調節部367を有する。残響除去部362では、各チャネルmにおいて、実施例1と同様の処理を行い、m個の残響除去信号y(n)を出力する。
遅延量算出部365に、各チャネルの残響除去信号y(n)…y(n)が入力される。そして、遅延量算出部365は、残響除去信号y(n)…y(n)のチャネル間相互相関を極大にする残響除去信号の遅延量τ…τを、各チャネルについて決定する。以下にこの具体例を示す。まず、遅延量算出部365は、入力された分析フレーム内の残響除去信号y(n)…y(n)に対し、以下の式のようなチャネル間相関関数A(τ)の関数値を求める。なお、E{・}は平均演算子である。
Am(τ)=E{y1(n)・ym(n+τ)}
次に、遅延量算出部365は、各mについて、チャネル間相関関数A(τ)を極大(例えば最大)とするτをτとして求める。例えば、チャネル間相関関数A(τ)を最大とするτをτとする場合には、遅延量算出部365は、
τ=max{ Am(τ)}
を算出して出力する。なお、max{・}は・の最大値を検出する。また、τは、チャネルmの残響除去信号の遅延量であり、遅延量にはτ=0も含む。
各遅延量τ1…τMと、残響除去信号y(n)…y(n)とが、遅延調節部367に入力される。そして、遅延調節部367の遅延部368は、各チャネルの残響除去信号y(n)…y(n)を、それぞれ遅延量τ…τだけ遅延させて、y(n+τ1)…y(n+τ)を算出して出力する。
次に、y(n+τ)…y(n+τ)が、遅延補正部369に入力され、遅延補正部369は、以下の式に従い、y(n+τ)…y(n+τ)の平均を算出する。複数チャネルの場合には、雑音分離部350’が、この平均を新たに残響除去信号y(n)として出力する。各チャネルの後部残響信号に含まれる誤差成分は統計的に独立であると過程した場合、この操作により誤差を抑圧できることになる。
残響抽出部363は、雑音除去信号d(n)から残響除去信号y(n)を差し引くことによって残響成分r(n)を求める。
(n)=d(n)−y(n)
求めた残響成分r(n)を出力信号生成部370’へ出力する。
出力信号生成部370’は、残響除去信号y(n)、雑音成分b(n)及び残響成分r(n)を重み付け加算して、出力信号z(n)を算出する。例えば、以下の式のように算出する。
zm(n)=y(n)+α×bm(n)+β×rm(n) (10)
但し、α、βは、予め利用者によって設定されるパラメータである。このような構成とすることによって、実施例1と同様の効果が得られる。また、式(10)に代えて、以下の式を用いることにより、mチャネルの収音信号から1チャネルの出力信号z(n)を得ることができる。
なお、出力信号生成部370’、または、雑音分離部310と出力信号生成部370’を有さない場合であっても、実施例1、または、変形例1と同様の効果が得られる。
上述した残響除去装置は、コンピュータにより機能させることもできる。この場合はコンピュータに、目的とする装置(各種実施例で図に示した機能構成をもつ装置)として機能させるためのプログラム、又はその処理手順(各実施例で示したもの)の各過程をコンピュータに実行させるためのプログラムを、CD−ROM、磁気ディスク、半導体記憶装置などの記録媒体から、あるいは通信回線を介してそのコンピュータ内にダウンロードし、そのプログラムを実行させればよい。
本発明に係る残響除去装置は、さまざまな音響信号処理システムの要素技術として利用することが可能である。例えば、発話された音声信号の残響除去処理が要素技術として性能向上に寄与できるような音響信号処理システムには、残響環境下で収音した音声を整音するためのシステムや、残響環境下で残響を除去することで聞き取り易さを向上させる補聴器や、残響除去により音声の明瞭性を向上させるTV会議システム等の通信システム等が挙げられる。実環境で収音された信号には、常に残響(反射音)が含まれるが、本発明に係る残響除去装置は、そのような環境で用いられることを想定している。
特許文献1記載の残響除去装置50の構成例を示す。 図2(i)は、特許文献1記載の残響除去装置を使って残響除去処理を行った結果を、図2(ii)は、本実施例の残響除去装置を使って残響除去処理を行った結果を示す。 実施例1の残響除去装置100の構成例を示す。 実施例1の処理の流れを示す。 雑音分離部110の構成例を示す。 雑音分離部110の構成例の流れを示す。 雑音除去部111の構成例を示す。 時変抑圧係数出力部130の構成例を示す。 時変抑圧係数出力部130の処理の流れを示す。 目的音終端時刻検出部及び高パワー時刻検出部における検出例の概要を示す。 残響分離部150の構成例を示す。 残響分離部150の処理の流れを示す。 疑似白色化(Pre-whitening)部151の構成例を示す。 図14(A)は雑音と残響を含む収音信号のスペクトログラムを、図14(B)は特許文献1の出力信号のスペクトログラムを、図14(C)は本実施例の出力信号のスペクトログラムを示す。 実施例1の変形例1の残響除去装置200の構成例を示す。 実施例1の変形例1の処理の流れを示す。 実施例2の残響除去装置300の構成例を示す。 実施例2の変形例1の残響除去装置300’の構成例を示す。 実施例2の変形例1の残響分離部350’の構成例を示す。
符号の説明
100,200,300 残響除去装置 110,310 雑音分離部
130,230,330 時変抑圧係数出力部
150,250,350,350’ 残響分離部
170,370,370’ 出力信号生成部
131 パワー時間包絡値計算部 133 目的音終端時刻検出部
135 高パワー時刻検出部 137 抑圧係数出力部

Claims (10)

  1. M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力部と、
    前記収音信号x(n)及び前記時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)を求める残響分離部と、
    を有する残響除去装置。
  2. M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出する雑音分離部と、
    前記収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力部と、
    前記雑音除去信号d(n)及び前記時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)求める残響分離部と、
    を有する残響除去装置。
  3. 請求項2記載の残響除去装置であって、
    前記雑音分離部は、前記収音信号x(n)から前記雑音除去信号d(n)を差し引いて雑音成分b(n)を求め、
    前記残響分離部は、前記残響除去信号y(n)に加え、残響成分r(n)を求め、
    残響除去信号、前記雑音成分b(n)及び前記残響成分r(n)を重み付け加算して、出力信号を算出する出力信号生成部を有すること、
    を特徴とする残響除去装置。
  4. 請求項1から3記載の何れかの残響除去装置であって、
    前記時変抑圧係数出力部は、前記収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)を計算するパワー時間包絡値計算部と、
    前記パワー時間包絡値e(t)を用いて、目的音の終端部分の時刻Aを検出する目的音終端時刻検出部と、
    前記パワー時間包絡値e(t)を用いて、高パワーを有する前記収音信号x(n)が発生した直後の時刻Bを検出する高パワー時刻検出部と、
    前記時刻AまたはBを用いて、予め定められた抑圧係数を出力する抑圧係数出力部を有すること
    を特徴とする残響除去装置。
  5. 請求項2から4記載の何れかの残響除去装置であって、
    前記残響分離部は、
    前記雑音除去信号d(n)を疑似白色化する疑似白色化部と、
    前記疑似白色化した雑音除去信号d’(n)を用いて、マルチステップ線形予測モデルの各線形予測係数を求める線形予測係数算出部と、
    前記疑似白色化した雑音除去信号d’(n)と各線形予測係数から後部残響信号r(n)を予測する後部残響予測部と、
    前記疑似白色化した雑音除去信号d’(n)及び前記後部残響信号r(n)を周波数領域に変換し、それぞれの振幅スペクトルと位相情報を抽出し、出力する周波数領域変換部と、
    前記周波数領域の雑音除去信号のパワー値から後部残響信号のパワー値を差し引いた値に、前記時変抑圧係数λ(t)を掛け合わせた値を残響除去信号の振幅スペクトル|Y(ω,t)|として算出する後部残響除去部と、
    前記振幅スペクトル|Y(ω,t)|と前記位相情報を用いて時間領域の残響除去信号y(n)を算出する時間領域変換部と、
    前記雑音除去信号d(n)から残響除去信号を差し引くことによって残響成分r(n)を求める残響抽出部を有すること
    を特徴とする残響除去装置。
  6. M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力ステップと、
    前記収音信号x(n)及び前記時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)を求める残響分離ステップと、
    を有する残響除去方法。
  7. M(M≧1)個のセンサによってそれぞれ観測されたM個のチャネルm(m=1,...,M)の収音信号をそれぞれ複数の時点でサンプリングして得られた収音信号x(n)(但し、nは、離散時間を表す)を用いて、雑音除去信号d(n)を算出する雑音分離ステップと、
    前記収音信号x(n)のパワー時間包絡値e(t)(但し、tはフレーム番号を表す)の変化に依存して、時変抑圧係数λ(t)を出力する時変抑圧係数出力ステップと、
    前記雑音除去信号d(n)及び前記時変抑圧係数λ(t)を用いて、残響除去信号y(n)求める残響分離ステップと、
    を有する残響除去方法。
  8. 請求項7記載の残響除去方法であって、
    前記雑音分離ステップは、前記収音信号x(n)から前記雑音除去信号d(n)を差し引いて雑音成分b(n)を求め、
    前記残響分離ステップは、前記残響除去信号y(n)に加え、残響成分r(n)を求め、
    残響除去信号、前記雑音成分b(n)及び前記残響成分r(n)を重み付け加算して、出力信号を算出する出力信号生成ステップを有すること、
    を特徴とする残響除去方法。
  9. 請求項1から5の何れかに記載の残響除去装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. 請求項9記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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