JP2010071066A - 路盤の補修方法 - Google Patents

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【課題】膨張性がある路盤について、膨張による隆起や破壊を適切に予防することができる補修方法を提供する。
【解決手段】膨張性のある路盤材の敷設層Aの上層にアスファルトコンクリート層Bが設けられた路盤の補修方法であって、敷設層Aをアスファルトコンクリート層Bとともにカッターで切断してカッター溝Gを形成した後、カッター溝G内に敷設層Aの膨張を吸収できる充填材Fを充填するか、若しくは、敷設層Aのカッター溝Gを敷設層Aの膨張を吸収する空隙部Hとする。敷設層Aの一部分を略全層厚方向でカッター溝Gで除去することにより、敷設層Aの膨張によってそれまでに蓄積されてきたひずみが開放されるとともに、充填材Fまたは空隙部Hが補修後の敷設層Aの膨張を吸収するので、敷設層Aの膨張による隆起・破壊などを適切に予防することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、膨張による隆起や破壊を生じる恐れがある路盤を、膨張による隆起や破壊の予防を目的として補修するための補修方法に関するものである。
従来、道路や駐車場などの路盤材としては、天然系の材料の他に、コンクリート廃材や鉄鋼スラグなどが用いられている。施工した路盤材に、遊離CaO、遊離MgO、或いはエトリンガイト(3CaO・AlO・3CaSO・32HO)鉱物を生成する成分が含まれていると、遊離CaOや遊離MgOによる水和物の生成、或いはエトリンガイトの生成によって路盤が膨張し、この膨張量が大きい場合には、路盤が隆起して舗装が隆起・破壊したり、舗装に隣接した構造物が破壊されるなどの問題を生じることがある。
上記のような問題に対して、従来では適切な予防策はなく、実際に舗装面に隆起や破壊(亀裂など)が発見された場合に、その異常部分を除去して路盤およびアスファルトコンクリートの再施工を行うといった補修が行われていた。
したがって本発明の目的は、膨張性がある路盤について、膨張による隆起や破壊を適切に予防することができる路盤の補修方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、以下を要旨とするものである。
[1]膨張性のある路盤材敷設層(A)の上層にアスファルトコンクリート層(B)が設けられた路盤の補修方法であって、
路盤材敷設層(A)をアスファルトコンクリート層(B)とともにカッターで切断してカッター溝(G)を形成した後、該カッター溝(G)内に、路盤材敷設層(A)の膨張を吸収できる充填材(F)を充填することを特徴とする路盤の補修方法。
[2]上記[1]の補修方法において、路盤材敷設層(A)に形成されたカッター溝(G)内に、路盤材敷設層(A)の膨張を吸収できる充填材(F)を充填し、アスファルトコンクリート層(B)に形成されたカッター溝(G)内に他の充填材を充填することを特徴とする路盤の補修方法。
[3]上記[1]または[2]の補修方法において、充填材(F)が、液状でカッター溝(G)内に注入された後、固化または硬化するものであることを特徴とする路盤の補修方法。
[4]上記[3]の補修方法において、充填材(F)が、発泡セメントミルクであることを特徴とする路盤の補修方法。
[5]膨張性のある路盤材敷設層(A)の上層にアスファルトコンクリート層(B)が設けられた路盤の補修方法であって、
路盤材敷設層(A)をアスファルトコンクリート層(B)とともにカッターで切断してカッター溝(G)を形成した後、アスファルトコンクリート層(B)に形成されたカッター溝(G)内に充填材(D)を充填し、路盤材敷設層(A)に形成されたカッター溝(G)を、路盤材敷設層(A)の膨張を吸収する空隙部(H)とすることを特徴とする路盤の補修方法。
[6]上記[5]の補修方法において、充填材(D)を支持するためのバックアップ材(E)を、充填材(D)の下端位置に設置することを特徴とする路盤の補修方法。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかの補修方法において、路盤材敷設層(A)の平面に対して、カッター溝(G)を並列状または格子状に設けることを特徴とする路盤の補修方法。
本発明によれば、路盤を構成する膨張性のある路盤材敷設層(A)の一部分を略全層厚方向でカッター溝(G)で除去することにより、路盤材敷設層(A)の膨張によってそれまでに蓄積されてきたひずみ(膨張圧)が開放されるとともに、カッター溝(G)に充填された充填材(F)またはカッター溝(G)で構成される空隙部(H)が補修後の路盤材敷設層(A)の膨張を吸収するので、路盤材敷設層(A)の膨張による隆起・破壊などを適切に予防することができる。
本発明法の一実施形態を工程順に示す説明図 本発明法の他の実施形態(補修完了後の状態)を示す説明図 本発明法の他の実施形態(補修完了後の状態)を示す説明図 本発明法の他の実施形態を工程順に示す説明図 本発明法において、路盤材敷設層Aの平面に対するカッター溝Gの設置形態を例示した説明図
本発明の路盤の補修方法は、膨張性のある路盤材敷設層Aの上層にアスファルトコンクリート層Bが設けられた路盤の補修方法であって、路盤材敷設層Aをアスファルトコンクリート層Bとともにカッターで切断してカッター溝Gを形成し、次いで、下記(イ)または(ロ)を行う。
(イ)カッター溝G内(少なくとも、路盤材敷設層(A)に形成されたカッター溝(G)内)に、路盤材敷設層Aの膨張を吸収できる充填材Fを充填する。
(ロ)アスファルトコンクリート層Bに形成されたカッター溝G内に充填材Dを充填し、路盤材敷設層Aに形成されたカッター溝Gを、路盤材敷設層Aの膨張を吸収する空隙部Hとする。
ここで、膨張性のある路盤材敷設層Aとは、路盤材が遊離CaO、遊離MgO、エトリンガイトを生成する成分などのような膨張原因成分を1種以上含むことにより、膨張性(膨張する性質)を有する敷設層のことである。
路盤材敷設層Aの一部分を略全層厚方向でカッター溝Gにより除去することにより、路盤材敷設層Aの膨張によってそれまでに蓄積されてきたひずみ(膨張圧)が開放される。また、カッター溝Gに充填された充填材Fまたはカッター溝Gで構成される空隙部Hは、補修後の路盤材敷設層Aの膨張を吸収する。これにより、路盤材敷設層Aの膨張による隆起・破壊などを適切に予防することができる。
図1(イ),(ロ)は、本発明による路盤の補修方法の一実施形態を工程順に示したものである。
図において、Aは路盤を構成する路盤材敷設層(以下、単に「敷設層A」という)、Bはこの敷設層Aの上層に設けられるアスファルトコンクリート層、Cは敷設層Aが設けられる路床である。前記敷設層Aは、これを構成する路盤材(例えば、鉄鋼スラグ)が遊離CaO、遊離MgO、或いはエトリンガイトを生成する成分を含むことにより、膨張性(膨張する性質)を有する。
本実施形態では、図1(イ)に示すように、アスファルトコンクリート層Bの表面からカッターを入れ、敷設層Aの略全層厚をアスファルトコンクリート層Bとともに切断して、カッター溝Gを形成する。
次いで、図1(ロ)に示すように、カッター溝G内に敷設層Aの膨張を吸収できる充填材Fを充填する。この充填材Fとしては、敷設層Aの膨張を吸収できる適度な圧縮性を有するものであれば特別な制限はなく、例えば、従来目地材として広く使用されているものを適用できる。代表的なものとしては、注入後、固化または硬化する液状注入タイプと、板材、繊維材などの固形タイプがある。
液状注入タイプとしては、発泡セメントミルク、ゴムアスファルト、ゴム、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、ブローンアスファルト、ストレートアスファルト、ポリサルファイドなどがあり、これらの1種以上を用いることができる。これらの充填材は、液状でカッター溝G内に注入された後、(1)加熱状態からの冷却、(2)水和硬化、(3)反応による硬化、などにより固化または硬化する。一方、固形タイプとしては、ゴムスポンジ・樹脂発泡体系、瀝青系、瀝青繊維質系などの弾性変形可能な板材、鉱物質繊維などの繊維材、コルクなどが挙げられ、これらは固形の状態でカッター溝Gに装入される。ここで、敷設層Aの膨張吸収の観点からは、圧縮率の大きい充填材Fを構成できる液状注入タイプが好ましい。
なお、充填材Fは、必ずしもカッター溝G内を完全に満たす必要はないが、少なくとも敷設層Aに形成されたカッター溝Gを満たす必要はある。
上述した充填材の中で特に好適なものは、発泡セメントミルク(エアセメントミルク、気泡モルタルとも言う)である。この発泡セメントミルクは、水に気泡剤、粉状細骨材(例えば、炭酸カルシウムなど)、セメント(好ましくは超速硬セメント)を適量配合して発泡させたものである。
充填材として、粘弾性系の液状注入タイプのものを用いた場合には、充填材が路盤の膨張により圧縮されて舗装面にはみ出し、車両や歩行者の通行の障害となるおそれがある。これに対して、発泡セメントミルクによる充填材は、カッター溝G内に注入されて硬化した状態で、充填材としての形状を保つことができる基本性能を有するとともに、圧縮によって潰れやすい気泡モルタルを形成し、この気泡モルタルは路盤の膨張による圧縮を受けると圧潰され、粉化することで膨張を吸収する。また、この気泡モルタルは徐々に圧潰されて下方の路床上に崩落していくため、粘弾性系の液状注入タイプの充填材のように舗装面にはみ出すおそれがない。
このような発泡セメントミルクタイプの充填材は、水に気泡剤を添加し、電動泡立器などを用いて発泡させた上で、粉状細骨材(例えば、炭酸カルシウム粉)を添加し、適当な時間(例えば、1分間程度)練り混ぜ、さらにセメントを添加し、適当な時間(例えば、1分間程度)練り混ぜることにより得ることができる。
充填材Fとして発泡セメントミルクを用いる場合、発泡セメントミルクを図1(ロ)の形態のようにカッター溝Gの全体に充填してもよいが、特に、図2に示すような実施形態が好ましい。
図2の本実施形態は、カッター溝Gを形成する点は図1の実施形態と同様であるが、敷設層Aに形成されたカッター溝G内にのみ発泡セメントミルクからなる充填材Fを充填し、その上のアスファルトコンクリート層Bに形成されたカッター溝G内には他の充填材Dを充填する。
前記充填材Dの材料に特別な制限はないが、特にアスファルトを含む液状注入タイプの充填材(例えば、アスファルトと樹脂および/またはゴムを主体とする加熱注入タイプの充填材)が好ましい。また、このような液状注入タイプのものを充填材として用いる場合には、充填材Dを支持するためのバックアップ材Eを、事前に充填材Dの下端位置に設置することが好ましい。このバックアップ材Eは、例えば、ゴムや樹脂(例えば、ポリウレタン、ポリエチレンなど)などからなる弾性変形可能な棒状体で構成される。
一方、充填材Fには、施工の簡便性などの点からは既製の固形タイプの充填材を用いるのが好ましいが、そのなかでも好適なものは、瀝青系、瀝青繊維質系の板材(瀝青板、瀝青繊維質板)である。瀝青板は、主成分であるアスファルトなどの瀝青物質に充填材(ゴム、コルク、鉱物質繊維などの1種以上)を混合し、圧延などによって板状に成形したものである。瀝青板は、通常、アスファルトなどの瀝青物質を70mass%以上含んでおり、また、表裏面をアスファルト紙で覆ったものもある。市販品としては、ニチレキ(株)製の商品名「エラスタイト」などがある。また、瀝青繊維質板は、アスファルトなどの瀝青物質を繊維板に含浸させ、或いは繊維板の表面に塗布したものである。瀝青繊維質板は、通常、アスファルトなどの瀝青物質を50mass%以上含んでおり、市販品としては、ニチレキ(株)製の商品名「セロタイト」などがある。
固形タイプの充填材として、瀝青板や瀝青繊維質板が好ましいのは、(i)板厚方向において大きな圧縮率で圧縮可能であり、高い膨張吸収能を有し、且つ圧縮による舗装面へのはみ出しが少ないこと、(ii)耐水性、耐腐食性に優れていること、(iii)カッターなどで簡単に切断できるため施工が容易であり、且つ軽量であること、などの理由による。
充填材Fとして瀝青板または/および瀝青繊維質板(以下、瀝青板を使用する場合を例に説明する。)を用いる場合、充填材Fを図1(ロ)の形態のようにカッター溝Gの全体に充填してもよいが、特に、図3に示すような実施形態が好ましい。
図3の本実施形態は、カッター溝Gを形成する点は図1の実施形態と同様であるが、敷設層Aに形成されたカッター溝G内にのみ瀝青板からなる充填材Fを充填し、その上のアスファルトコンクリート層Bに形成されたカッター溝G内には他の充填材Dを充填する。この充填材Dおよび充填材Dを支持するためのバックアップ材Eなどについては、図2の実施形態と同様である。
図4(イ),(ロ)は、本発明による路盤の補修方法の他の実施形態を工程順に示したものである。
本実施形態では、図4(イ)に示すように、アスファルトコンクリート層Bの表面からカッターを入れ、敷設層Aの略全層厚をアスファルトコンクリート層Bとともに切断して、カッター溝Gを形成する点は、図1の実施形態と同様である。
次いで、図4(ロ)に示すように、アスファルトコンクリート層Bに形成されたカッター溝G内に充填材Dを充填し、敷設層Aに形成されたカッター溝Gを、敷設層Aの膨張を吸収する空隙部Hとする。
前記充填材Dは、空隙部Hの蓋の役目をすればよいので、材料に特別な制限はなく、例えば、上述した充填材Fとして例示した材料と同じものを用いることができる。但し、液状タイプのものを注入した際に空隙部Hに流入する恐れがある場合には、充填材Dを支持するためのバックアップ材Eを、事前に充填材Dの下端位置に設置することが好ましい。このバックアップ材Eは、例えば、ゴムや樹脂(例えば、ポリウレタン、ポリエチレンなど)などからなる弾性変形可能な棒状体で構成される。
なお、図2および図3の実施形態と同様、前記充填材Dとしては、特にアスファルトを含む液状注入タイプの充填材(例えば、アスファルトと樹脂および/またはゴムを主体とする加熱注入タイプの充填材)が好ましい。
本発明の補修方法において、カッター溝Gを設ける形態は基本的に任意であるが、敷設層Aの膨張を適切に吸収するという観点からは、敷設層Aの平面に対して並列状または格子状に設けることが好ましい。また、カッター溝Gを格子状に設けることにより、敷設層Aを小区画に分断できるので、敷設層Aの膨張をより適切に吸収できるので好ましい。なお、カッター溝Gを並列状に設ける場合には、溝どうしが必ずしも平行でなくてもよい。また、カッター溝Gを格子状に設ける場合には、必ずしも碁盤目状でなくてもよい。したがって、格子状に区画された部分の大きさや形状が異なっていてもよく、また、区画された部分が正方形以外の形状でもよい。
図5は、敷設層Aの平面に対するカッター溝Gの設置形態を例示したものであり、図5(イ)はカッター溝Gを並列状に設けたもの、図5(ロ)はカッター溝Gを格子状(この例では碁盤目状)に設けたものである。さきに述べたように、敷設層Aの膨張を適切に吸収するという観点からはカッター溝Gは格子状に設けることが特に好ましいが、例えば、道路などのような細長い路盤の場合には、図5(イ)に示すような形態で、路盤幅方向に沿ったカッター溝Gを並列状に設ければ十分なこともある。
ここで、図5に示すようなカッター溝Gの幅wと設置間隔p(隣接するカッター溝G間の距離)は、敷設層Aの水平方向での残存膨張量α(補修後にカッター溝G幅方向で生じる膨張量)と充填材Fまたは空隙部Hの膨張吸収量β(カッター溝G幅方向において吸収できる膨張量)に応じて、α≦βとなるように決定することが好ましい。α>βでは充填材Fまたは空隙部Hによる膨張吸収が間に合わず、隆起を生じる恐れがある。
例えば、図1〜図3の実施形態において、圧縮率が50%の充填材Fを用いる場合、カッター溝Gの幅wの50%に相当する敷設層Aの膨張量を吸収することができ、カッター溝Gの幅wが10mmの場合には、膨張吸収量βは5mmとなる。一方、膨張性の敷設層Aの残存線膨張率(残留膨張ひずみ)は、膨張の原因となる路盤材の成分分析に基づいて計算することができ、仮に、残存線膨張率が0.14%であるとすると、カッター溝Gの設置間隔pを約3.6m以下とすればよいことになる。また、図4の実施形態では、空隙部Hの幅(=カッター溝Gの幅w)に相当する敷設層Aの膨張量を吸収することができ、カッター溝Gの幅wが10mmの場合には、膨張吸収量βは同じく10mmとなる。したがって、膨張性の敷設層Aの残存線膨張率(残留膨張ひずみ)が、上記と同じであるとすると、カッター溝Gの設置間隔pを約7.1m以下とすればよいことになる。
一般的にカッター溝の幅wは10〜30mm程度であり、したがって、上述したの観点から規定されるカッター溝Gの設置間隔pは、通常、3〜22m程度となる。
なお、敷設層Aの残存線膨張率は、例えば、遊離CaOの水和(Ca(OH)の生成)が膨張の原因である場合には、敷設層A中でのCa(OH)生成可能量x(mass%)(=遊離CaOの全量がCa(OH)となった場合の生成量)、補修前のCa(OH)生成量y(mass%)、Ca(OH)生成1mass%当たりの膨張率z(mass%)に基づき、残存線膨張率=(x−y)×zにより求めることができる。
A 敷設層
B アスファルトコンクリート層
C 路床
D 充填材
E バックアップ材
F 充填材
G カッター溝
H 空隙部

Claims (7)

  1. 膨張性のある路盤材敷設層(A)の上層にアスファルトコンクリート層(B)が設けられた路盤の補修方法であって、
    路盤材敷設層(A)をアスファルトコンクリート層(B)とともにカッターで切断してカッター溝(G)を形成した後、該カッター溝(G)内に、路盤材敷設層(A)の膨張を吸収できる充填材(F)を充填することを特徴とする路盤の補修方法。
  2. 路盤材敷設層(A)に形成されたカッター溝(G)内に、路盤材敷設層(A)の膨張を吸収できる充填材(F)を充填し、アスファルトコンクリート層(B)に形成されたカッター溝(G)内に他の充填材を充填することを特徴とする請求項1に記載の路盤の補修方法。
  3. 充填材(F)が、液状でカッター溝(G)内に注入された後、固化または硬化するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の路盤の補修方法。
  4. 充填材(F)が、発泡セメントミルクであることを特徴とする請求項3に記載の路盤の補修方法。
  5. 膨張性のある路盤材敷設層(A)の上層にアスファルトコンクリート層(B)が設けられた路盤の補修方法であって、
    路盤材敷設層(A)をアスファルトコンクリート層(B)とともにカッターで切断してカッター溝(G)を形成した後、アスファルトコンクリート層(B)に形成されたカッター溝(G)内に充填材(D)を充填し、路盤材敷設層(A)に形成されたカッター溝(G)を、路盤材敷設層(A)の膨張を吸収する空隙部(H)とすることを特徴とする路盤の補修方法。
  6. 充填材(D)を支持するためのバックアップ材(E)を、充填材(D)の下端位置に設置することを特徴とする請求項5に記載の路盤の補修方法。
  7. 路盤材敷設層(A)の平面に対して、カッター溝(G)を並列状または格子状に設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の路盤の補修方法。
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