JP2010057061A - 拡散処理を伴う通信装置およびその拡散処理方法 - Google Patents

拡散処理を伴う通信装置およびその拡散処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】連続したシンボルの欠落を防ぐ通信装置および通信方法を提供。
【解決手段】通信装置10は、サイクルパターン格納部28が、異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた順番で配列したサイクルパターンを格納して、異なる複数のサイクルパターンからなるサイクルパターン群120をあらかじめ格納し、拡散サイクル制御部30が、これらの複数のサイクルパターンから送信データ102の拡散処理に用いる送信サイクルパターンを決定し、その送信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号106を使用して送信データ102をシンボル列104ごとに拡散処理するので、相性が悪い拡散符号で拡散処理されたシンボルが衝突する確率を低下させることができ、シンボルの連続的な欠落およびバーストエラーの発生を防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、拡散処理を伴う通信装置およびその拡散処理方法に関するものである。
従来から、通信装置では、符号分割多重接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式を利用して、拡散コードを用いて送信すべき信号に拡散処理を施して符号化し、また、拡散コードを用いて受信した信号に逆拡散処理を施して復号化するものがある。
この通信装置は、たとえば、伝送する狭帯域変調信号に対して伝送速度の速い拡散コードによってスペクトラム拡散処理を施すことにより広帯域の信号を得ることができる。また、受信側の通信装置は、受信した信号に対して同じ拡散コードを用いて逆拡散処理を施すことにより元のデータを得ることができる。
このような通信装置では、他の通信装置と異なる拡散コードを用いて拡散処理して処理利得を調整することにより、両装置が同時に信号を送信して衝突が発生する場合でも、その利得の効果によって両方の信号を正しく受信することができる。
また、特許文献1に記載の拡散符号割当装置は、通信のデータ伝送速度に応じて拡散符号の利用率を算出し、その利用率が高い場合には拡散符号の確保数を多くし、低い場合には少なくすることにより、セル内の干渉の低減および通信速度の向上を可能とする。
特開2007-235793号
しかしながら、従来の通信装置では、2つの装置でそれぞれ使用する2つの拡散コードの相性が悪いことがあり、その場合、2つの装置がデータを送信して衝突を発生させると、その後、連続してデータの送受信に失敗し、連続してシンボルが欠落してしまうことがある。
本発明は、このような従来技術の欠点を解消し、拡散コードの相性に影響されることなくバーストエラーを抑制することができる、拡散処理を伴う通信装置およびその拡散処理方法を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するために、送信データに対して所定の拡散符号を用いて拡散処理を施す拡散手段を含む通信装置は、異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数のこのサイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納手段と、この送信データの拡散処理で用いる送信サイクルパターンをこのサイクルパターン群から決定し、この送信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用をこの拡散手段に指示する拡散サイクル制御手段とを含むことを特徴とする。
また、受信データに対して所定の拡散符号を用いて逆拡散処理を施す逆拡散手段を含む通信装置は、異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数のこのサイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納手段と、この受信データの逆拡散処理で用いる受信サイクルパターンをこのサイクルパターン群から決定し、この受信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用をこの逆拡散手段に指示する拡散サイクル判定手段とを含み、この逆拡散手段は、この受信データが供給されているがこの拡散サイクル判定手段からこの拡散符号の使用の指示がない場合、このサイクルパターン格納手段からこのサイクルパターン群を受け取り、このサイクルパターン群における各サイクルパターンとこの受信データとの対応関係を判断して、その判断結果をこの拡散サイクル判定手段に供給し、この拡散サイクル判定手段は、この判断結果に応じてこの受信サイクルパターンをこのサイクルパターン群から決定することを特徴とする。
さらに、所定の拡散符号を用いて拡散処理を施した送信データを送信する通信方法は、異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数のこのサイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納工程と、この送信データに対して所定の拡散符号を用いて拡散処理を施す拡散工程と、この送信データの拡散処理で用いる送信サイクルパターンをこのサイクルパターン群から決定し、この送信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用をこの拡散工程に指示する拡散サイクル制御工程とを含むことを特徴とする。
また、所定の拡散符号を用いて拡散処理されたデータを受信する通信方法は、異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数のこのサイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納工程と、受信データに対して所定の拡散符号を用いて逆拡散処理を施す逆拡散工程と、この受信データの逆拡散処理で用いる受信サイクルパターンをこのサイクルパターン群から決定し、この受信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用をこの逆拡散工程に指示する拡散サイクル判定工程とを含み、この逆拡散工程は、この受信データが供給されているがこの拡散サイクル判定工程からこの拡散符号の使用の指示がない場合、このサイクルパターン格納工程からこのサイクルパターン群を受け取り、このサイクルパターン群における各サイクルパターンとこの受信データとの対応関係を判断して、その判断結果をこの拡散サイクル判定工程に供給し、この拡散サイクル判定工程は、この判断結果に応じてこの受信サイクルパターンをこのサイクルパターン群から決定することを特徴とする。
本発明の通信装置によれば、異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた順番で配列したサイクルパターンを格納して、異なる複数のサイクルパターンからなるサイクルパターン群をあらかじめ格納し、これらの複数のサイクルパターンから送信データの拡散処理に用いる送信サイクルパターンを決定し、その送信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号を使用して送信データをシンボル列ごとに拡散処理するので、相性が悪い拡散符号で拡散処理されたシンボルが衝突する確率を低下させることができ、シンボルの連続的な欠落およびバーストエラーの発生を防ぐことができる。
また、この通信装置は、受信データを逆拡散処理する逆拡散部において、受信データが供給されているが拡散サイクル判定部から拡散符号の使用の指示がない場合、サイクルパターン群における各サイクルパターンと受信データとの対応関係を判断してその判断結果を拡散サイクル判定部に供給し、拡散サイクル判定部が判断結果に応じて、受信データの逆拡散処理に用いる受信サイクルパターンを決定することができる。
次に添付図面を参照して、本発明による通信装置の実施例を詳細に説明する。たとえば、通信装置10は、図1に示すように、データを送信する場合には、データ発生部12で発生させた送信すべきデータを、変調部14で変調して拡散部16で所定の拡散コードを用いて拡散処理し、さらに送信RF部18を介して送信するもので、また、データを受信する場合には、受信RF部20が受信したデータを、逆拡散部22で所定の拡散コードを用いて逆拡散処理し、復調部24で復調してデータ処理部26に供給するものである。本実施例ではとくに、通信装置10は、異なる複数の拡散コードからなるサイクルパターンをサイクルパターン格納部28に格納して、拡散サイクル制御部30が所定のサイクルパターンに基づいて拡散部16で使用する拡散コードを決定し、拡散サイクル判定部32が所定のサイクルパターンに基づいて逆拡散部22で使用する拡散コードを決定するものである。なお、本発明の理解に直接関係のない部分は、図示を省略し、冗長な説明を避ける。
本実施例の通信装置10は、通信可能なデータを生成および処理するアプリケーションまたは機能部を有して、そのデータの通信、すなわち送受信を実行するもので、たとえば、携帯電話端末、GPS装置および無線LAN端末などの通信装置でよい。また、本装置10は、たとえば、携帯電話端末、GPS装置および無線LAN端末などの通信装置に搭載され、または接続されてデータの通信を実行する下位装置でもよい。本装置10は、たとえば、狭帯域信号のデータを通信することができる。
この通信装置10は、他の通信装置に対するデータ送信、および他の通信装置からのデータ受信を可能とするもので、この他の通信装置は、本発明の通信装置10と同様のものでもよく、また異なる構成のものでもよい。
本実施例において、データ発生部12は、送信すべきデータ102を発生させるもので、発生させた送信データ102を変調部14に供給する。データ発生部12は、たとえば、送信データを生成するアプリケーションまたは機能部からデータ発生要求を受け、その要求に応じて送信データ102を発生させるものでよい。
変調部14は、データ発生部12から供給される送信データ102を変調するもので、その変調データ104を拡張部16に供給する。この変調部14は、たとえば、送信データ102を所定の変調方式によって変調してシンボル列の変調データ104を生成するものでよく、通常の変調方式を用いるものでよい。
拡散部16は、変調部14からの変調データ104に対して所定の拡散符号106を用いて拡散処理を行うもので、その処理結果の拡散データ108を送信RF部18に供給する。本実施例の拡散部16は、たとえば、狭帯域信号である変調データ104に対して、CDMA方式などのスペクトラム拡散変調処理を施して広帯域信号にするものでよく、情報伝送速度よりも十分に速い拡散符号を用いて、シンボル列の変調データ104をチップ列の拡散データ108にすることができる。
この拡散部16は、拡散処理するシンボル列104ごとに、その拡散処理で用いる拡散符号106を拡散サイクル制御部30によって指示される。本実施例の拡散部16は、たとえば、拡散処理するシンボル列104ごとにこの制御部30から拡散符号106を入力してもよく、または、この制御部30から所定のサイクルパターンを入力し、この制御部30または自身による制御によってそのパターンにおけるいずれかの拡散符号の使用を指示されてもよい。
送信RF部18は、拡散部16から供給される拡散データ108に応じた送信データ110を本装置10の外部へと送信するものである。この送信RF部18は、たとえば、チップ列の拡散データ108から無線電波の送信データ110を生成し、所定のネットワークを介して他の通信装置へと送信することができる。
受信RF部20は、本装置10の外部からデータ112を受信し、その受信データ114を逆拡散部22へと供給するものである。この受信RF部20は、たとえば、他の通信装置から所定のネットワークを介して無線電波のデータ112を受信し、このデータ112をチップ列の受信データ114に変換することができる。
逆拡散部22は、拡散サイクル判定部32から所定の拡散符号116を指示されて、受信RF部20から供給される受信データ114に対してこの拡散符号116を用いて逆拡散処理を行うもので、その逆拡散データ118を復調部24に供給する。
本実施例の逆拡散部22は、たとえば、チップ列の受信データ114を、1シンボル列ずつ逆拡散処理してシンボル列の逆拡散データ118を得るものでよい。この逆拡散部22は、判定部32からの拡散符号116の指示に応じて逆拡散処理を行うもので、逆拡散処理するシンボル列ごとに拡散符号116を入力することができる。
さらに、逆拡散部22は、判定部32から拡散符号116が入力されずに逆拡散処理の指示がされない場合には、サイクルパターン格納部28から拡散符号のサイクルパターン群120を取得し、それぞれのサイクルパターンについて受信データ114との対応関係を判断し、その判断結果122を拡散サイクル判定部32に供給する。この逆拡散部22は、たとえば、パターン群120における各サイクルパターンに関して受信データ114と相関値を算出し、算出したサイクルパターンごとの相関値を判断結果122として判定部32に供給する。
復調部24は、逆拡散部22から供給される逆拡散データ118を復調するもので、その復調データ124をデータ処理部26に供給する。この復調部24は、たとえば、シンボル列の逆拡散データ118を所定の復調方式によって復調するものでよく、通常の復調方式を用いるものでよい。
データ処理部26は、受信したデータを適宜処理するもので、本実施例では、復調部24から供給される復調データ124を、たとえば、受信データを処理するアプリケーションまたは機能部に供給することができる。
サイクルパターン格納部28は、異なる複数の拡散符号からなるサイクルパターンを格納するもので、異なる複数のパターンを格納することができる。この格納部28は、複数のパターンからなるサイクルパターン群120を拡散サイクル制御部30および拡散サイクル判定部32に供給することができ、逆拡散部22に供給することもできる。
本実施例では、サイクルパターン格納部28に格納される各サイクルパターンは、複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すもので、互いに共通するまたは同じ拡散符号を有しつつ、他のパターンと異なる順番で配列することによりパターンを変えることができる。また、サイクルパターンは、他のパターンと異なる拡散符号を有して配列することによりパターンを変えてもよい。各サイクルパターンは、含有する拡散符号の配列順をあらかじめ決めておき、格納部28に格納後にその配列を変更不可能とすることが望ましいが、たとえば、本装置10の更新に応じてパターンの追加および変更を可能としてもよい。
たとえば、サイクルパターン格納部28は、図2〜図5にそれぞれ示すようなサイクルパターン130〜136からなるサイクルパターン群120を格納することができる。このサイクルパターン130は、それぞれ異なる拡散符号1、拡散符号2、拡散符号3、拡散符号4をこの順で並べたものである。また、サイクルパターン132は、拡散符号2、拡散符号3、拡散符号1、拡散符号4をこの順で配列している。同様にして、サイクルパターン134は、拡散符号3、拡散符号2、拡散符号4、拡散符号1をこの順で並べ、またサイクルパターン136は、拡散符号4、拡散符号3、拡散符号1、拡散符号2をこの順で並べている。
拡散サイクル制御部30は、拡散部16における拡散処理に対して、所定の拡散符号106の使用を指示して、本装置10が送信するデータの拡散処理を制御するものである。この制御部30は、異なる複数のサイクルパターンからなるサイクルパターン群120をサイクルパターン格納部28から受け取り、このパターン群120の中から拡散部16で用いるサイクルパターンを決定する。
たとえば、この拡散サイクル制御部30は、他の通信装置に対する送信データの発生に応じて、サイクルパターン格納部28からサイクルパターン群120を得て、使用するサイクルパターンを任意または作為的に決定する。制御部30は、たとえば、ランダムに、または所定の法則に基づいて、使用するサイクルパターンを決定してよい。また、制御部30は、所定の送信データに対して一つのサイクルパターンによって拡散符号106を指示し、拡散部16が拡散処理するシンボル列104ごとに、そのサイクルパターンの配列順で循環的に拡散符号106の指示を繰り返し、すなわち、このパターンの最後尾の符号の読み出しの次に先頭の符号の読み出しを行う。
本実施例において、拡散サイクル制御部30は、たとえば、その決定したサイクルパターンから配列順に拡散符号106を読み出して拡散部16に供給することができる。また、拡散サイクル制御部30は、決定したサイクルパターンを拡散部16に供給し、その配列順で拡散符号の使用を拡散部16に指示することもできる。
拡散サイクル判定部32は、所定の拡散符号116の使用を逆拡散部22に指示して本装置10が受信したデータの逆拡散処理を制御するものである。本実施例において、この判定部32は、逆拡散部22で用いるサイクルパターンを決定し、拡散サイクル制御部30と同様にして、そのサイクルパターンにおける拡散符号116を、このパターンにおける配列順で読み出し、逆拡散部22に供給する。
本実施例ではとくに、拡散サイクル判定部32は、逆拡散部22で用いるサイクルパターンが決定していない場合に、サイクルパターン格納部28におけるサイクルパターン群120のそれぞれのパターンと受信データ114との対応関係を示す判断結果122を逆拡散部22から受け取り、その判断結果122に応じて、逆拡散部22で用いるサイクルパターンを決定する。
たとえば、この拡散サイクル判定部32は、サイクルパターン群120の各サイクルパターンについて受信データ114との相関値を判断結果122として逆拡散部22から入力する。また、この判定部32は、逆拡散処理対象の受信データ114について、どのサイクルパターンとの相関が最も高いかを判定し、最も相関が高いパターンを、逆拡散部22で用いるサイクルパターンとして決定する。
また、判定部32は、拡散サイクル制御部30と同様にして、所定の受信データに対して一つのサイクルパターンによって拡散符号116を指示し、逆拡散部22が逆拡散処理するシンボル列114ごとに、そのサイクルパターンの配列順で拡散符号116の指示を繰り返す。
次に、本実施例における通信装置10のデータ送信の動作例を図6を参照して説明する。
本装置10では、そのアプリケーションまたは機能部が動作して通信データの送信が指示されると、アプリケーションの要求に応じた送信データ102がデータ発生部12で発生する。この送信データ102は、変調部14で変調処理されて変調データ104として拡散部16に供給される。
また、拡散サイクル制御部30では、サイクルパターン格納部28からサイクルパターン群120が供給され、本装置10において送信データ102が発生すると、この送信データを拡散処理するためのサイクルパターンが、このパターン群20の中から決定される。
次に、拡散部16では、変調部14から供給された変調データ104が、シンボル列ごとに拡散処理される。このとき、拡散処理で用いる拡散符号106は、拡散サイクル制御部30で決定したサイクルパターンに基づいて、シンボル列ごとに順次、供給される。
たとえば、図2に示すようなサイクルパターン130が拡散部16で用いられる場合、図2に示す拡散符号1、拡散符号2、拡散符号3および拡散符号4が、順次、かつ繰り返し、拡散処理されるシンボル列104ごとに拡散部16に供給される。
このようにして拡散部16で拡散処理された拡散データ108は、チップ列ごとに送信RF部18に供給される。送信RF部18では、拡散データ108に応じて無線電波の送信データ110が生成され、所定のネットワークを介して送信される。
この送信データ110は、たとえば、図2に示すサイクルパターン130に基づく拡散処理によって生成された場合には、図6に示すように、拡散符号1、拡散符号2、拡散符号3および拡散符号4によって拡散処理されたシンボルを繰り返し配列する。
また、本装置10と同様の他の通信装置において、図3に示すサイクルパターン132に基づく拡散処理によって同様の送信データ140が生成された場合には、図6に示すように、その送信データ140は、拡散符号2、拡散符号3、拡散符号1および拡散符号4によって拡散処理されたシンボルを繰り返し配列する。
このように、本装置10および他の通信装置がサイクルパターン130および132でそれぞれ拡散処理したデータ110および140を送信して、データ110における拡散符号2によるシンボル列142と、データ140における拡散符号1によるシンボル列144とが同じタイミングT1で送信されるとき、たとえば拡散符号1と拡散符号2とが相性が悪い場合には、これらのシンボル列142とシンボル列144とが衝突することになる。
しかしながら、本実施例で使用されるサイクルパターンは、他のパターンに対して、相性の悪い拡散符号の組合せが連続しないように配列されているので、その次に送信されるシンボル列が、相性の悪い拡散符号によって生成されることはなく、連続してシンボルが衝突および欠落することはない。
次に、本実施例における通信装置10のデータ受信の動作例を説明する。
本装置10では、そのアプリケーションまたは機能部が動作して、所定のネットワークを介した本装置10に対するデータ送信があったことを感知すると、そのデータ112は、受信RF部20で受信される。この受信データ112は、受信RF部20でチップ列114に変換されて逆拡散部22に供給される。
逆拡散部22では、受信データ114が供給されると、拡散サイクル判定部32からの拡散符号16の指示に応じて逆拡散処理が行われるが、その指示がない場合、すなわち、判定部32において逆拡散処理に用いるサイクルパターンが決定していない場合には、サイクルパターン格納部28からサイクルパターン群120が取得されて、各サイクルパターンと受信データ114との対応関係が判断される。たとえば、逆拡散部22では、各サイクルパターンと受信データ114との相関値122が算出されて判定部32に供給される。
拡散サイクル判定部32では、この相関値122に応じて、受信データ114の逆拡散処理に用いるサイクルパターンが決定され、そのサイクルパターンで配列された拡散符号116が順次、かつ繰り返し、シンボル列ごとに逆拡散部22に供給される。逆拡散部22において、受信データ114の各シンボル列は、判定部32から指示された拡散符号116によって逆拡散処理が施される。
また、逆拡散部22で処理された逆拡散データ118は、復調部24に供給されて所定の復調方式に応じて復調データ124に復調される。この復調データ124は、データ処理部26に供給されて、所定のアプリケーションまたは機能部によってデータ処理される。
本発明に係る通信装置の一実施例を示すブロック図である。 図1に示す実施例の通信装置における拡散符号のサイクルパターンを示す例図である。 図1に示す実施例の通信装置における拡散符号の他のサイクルパターンを示す例図である。 図1に示す実施例の通信装置における拡散符号の他のサイクルパターンを示す例図である。 図1に示す実施例の通信装置における拡散符号の他のサイクルパターンを示す例図である。 図1に示す実施例の通信装置が送信するデータを概要的に示す図である。
符号の説明
10 通信装置
12 データ発生部
14 変調部
16 拡散部
18 送信RF部
20 受信RF部
22 逆拡散部
24 復調部
26 データ処理部
28 サイクルパターン格納部
30 拡散サイクル制御部
32 拡散サイクル判定部

Claims (18)

  1. 送信データに対して所定の拡散符号を用いて拡散処理を施す拡散手段を含む通信装置において、該装置は、
    異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数の前記サイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納手段と、
    前記送信データの拡散処理で用いる送信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定し、前記送信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用を前記拡散手段に指示する拡散サイクル制御手段とを含むことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、前記拡散手段は、前記送信データを所定のシンボル列ごとに拡散処理し、
    前記拡散サイクル制御手段は、前記拡散手段が処理するシンボル列ごとに、前記拡散符号の使用を前記拡散手段に指示することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、互いに共通する拡散符号を有しつつ、他のパターンと異なる順番で拡散符号を配列することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1に記載の通信装置において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、他のパターンに対して、相性の悪い拡散符号の組合せが連続しないように配列されることを特徴とする通信装置。
  5. 受信データに対して所定の拡散符号を用いて逆拡散処理を施す逆拡散手段を含む通信装置において、該装置は、
    異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数の前記サイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納手段と、
    前記受信データの逆拡散処理で用いる受信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定し、前記受信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用を前記逆拡散手段に指示する拡散サイクル判定手段とを含み、
    前記逆拡散手段は、前記受信データが供給されているが前記拡散サイクル判定手段から前記拡散符号の使用の指示がない場合、前記サイクルパターン格納手段から前記サイクルパターン群を受け取り、該サイクルパターン群における各サイクルパターンと前記受信データとの対応関係を判断して、その判断結果を前記拡散サイクル判定手段に供給し、
    前記拡散サイクル判定手段は、前記判断結果に応じて前記受信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置において、前記逆拡散手段は、前記サイクルパターン群における各サイクルパターンと前記受信データとの対応関係として、両者の相関値を算出し、該相関値を前記判断結果として前記拡散サイクル判定手段に供給し、
    前記拡散サイクル判定手段は、前記相関値に応じて前記受信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項5に記載の通信装置において、前記逆拡散手段は、前記受信データを所定のシンボル列ごとに逆拡散処理し、
    前記拡散サイクル判定手段は、前記逆拡散手段が処理するシンボル列ごとに、前記拡散符号の使用を前記逆拡散手段に指示することを特徴とする通信装置。
  8. 請求項5に記載の通信装置において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、互いに共通する拡散符号を有しつつ、他のパターンと異なる順番で拡散符号を配列することを特徴とする通信装置。
  9. 請求項5に記載の通信装置において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、他のパターンに対して、相性の悪い拡散符号の組合せが連続しないように配列されることを特徴とする通信装置。
  10. 所定の拡散符号を用いて拡散処理を施した送信データを送信する通信方法において、該方法は、
    異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数の前記サイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納工程と、
    前記送信データに対して所定の拡散符号を用いて拡散処理を施す拡散工程と、
    前記送信データの拡散処理で用いる送信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定し、前記送信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用を前記拡散工程に指示する拡散サイクル制御工程とを含むことを特徴とする通信方法。
  11. 請求項10に記載の通信方法において、前記拡散工程は、前記送信データを所定のシンボル列ごとに拡散処理し、
    前記拡散サイクル制御工程は、前記拡散工程が処理するシンボル列ごとに、前記拡散符号の使用を前記拡散工程に指示することを特徴とする通信方法。
  12. 請求項10に記載の通信方法において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、互いに共通する拡散符号を有しつつ、他のパターンと異なる順番で拡散符号を配列することを特徴とする通信方法。
  13. 請求項10に記載の通信方法において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、他のパターンに対して、相性の悪い拡散符号の組合せが連続しないように配列されることを特徴とする通信方法。
  14. 所定の拡散符号を用いて拡散処理されたデータを受信する通信方法において、該方法は、
    異なる複数の拡散符号をあらかじめ決められた配列順で示すサイクルパターンを格納し、異なる複数の前記サイクルパターンからなるサイクルパターン群を格納するサイクルパターン格納工程と、
    受信データに対して所定の拡散符号を用いて逆拡散処理を施す逆拡散工程と、
    前記受信データの逆拡散処理で用いる受信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定し、前記受信サイクルパターンが示す配列順で循環的に拡散符号の使用を前記逆拡散工程に指示する拡散サイクル判定工程とを含み、
    前記逆拡散工程は、前記受信データが供給されているが前記拡散サイクル判定工程から前記拡散符号の使用の指示がない場合、前記サイクルパターン格納工程から前記サイクルパターン群を受け取り、該サイクルパターン群における各サイクルパターンと前記受信データとの対応関係を判断して、その判断結果を前記拡散サイクル判定工程に供給し、
    前記拡散サイクル判定工程は、前記判断結果に応じて前記受信サイクルパターンを前記サイクルパターン群から決定することを特徴とする通信方法。
  15. 請求項14に記載の通信方法において、前記逆拡散工程は、前記サイクルパターン群における各サイクルパターンと前記受信データとの対応関係として、両者の相関値を算出し、該相関値を前記判断結果として前記拡散サイクル判定工程に供給し、
    前記拡散サイクル判定工程は、前記判断結果に応じて、前記相関値が最も高いサイクルパターンを前記受信サイクルパターンとして決定することを特徴とする通信方法。
  16. 請求項14に記載の通信方法において、前記逆拡散工程は、前記受信データを所定のシンボル列ごとに逆拡散処理し、
    前記拡散サイクル判定工程は、前記逆拡散工程が処理するシンボル列ごとに、前記拡散符号の使用を前記逆拡散工程に指示することを特徴とする通信方法。
  17. 請求項14に記載の通信方法において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、互いに共通する拡散符号を有しつつ、他のパターンと異なる順番で拡散符号を配列することを特徴とする通信方法。
  18. 請求項14に記載の通信方法において、前記サイクルパターン群の各サイクルパターンは、他のパターンに対して、相性の悪い拡散符号の組合せが連続しないように配列されることを特徴とする通信方法。
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