JP2010057059A - 3線式インターホン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】増設親機から親機への上り音声信号の電圧レベルが可変されることを防止し、常に安定した電圧レベルの音声信号を親機にて受信させ良好な通話品質を確保する。
【解決手段】上り音声ラインL1、下り音声ラインL2及びグランドラインL3の3線のラインを経由して、親機1及び通話状態にある特定の増設親機2aとの間で通話を成立させるにあたり、通話状態にある増設親機の増設マイク20aに入力され、増設送信アンプ23aにて反転された逆位相の上り音声信号を、非通話状態にある増設親機2bの帰還アンプ25bに伝送し、上り音声信号と同位相で増設送信アンプ23bに入力させることにより、この非通話状態にある増設親機の出力抵抗R21bの両端には、同位相、同電圧レベルの信号が印加されて親機からみた非通話状態にある増設親機のインピーダンスが高インピーダンスとなり擬似化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、親機に3線のラインを経由して複数の増設親機が並列接続される3線式インターホン装置に係り、特に、3線のラインを経由して音声信号を送受信して成立させる通話の通話品質を高めることができる3線式インターホン装置に関する。
従来から、図2の回路図に示す構成の3線式インターホン装置が提案されている。この3線式インターホン装置は、上り音声ラインL101、下り音声ラインL102及びグランドラインL103の3線のラインを経由して、親機101及び複数の増設親機、ここでは、2台の増設親機102a、102bが並列接続されている。
ここで、3線のラインを構成する上り音声ラインL101、下り音声ラインL102のうち、「上り」とは、増設親機102a、102bから親機101への信号伝送方向を示すものであり、「下り」とは、親機101から増設親機102a、102bへの信号伝送方向を示すものである。
親機101には、下り音声信号とされる送話音声(以下、親機送話音声信号という。)を入力するための親機マイク110と、上り音声信号とされる受話音声(以下、親機受話音声信号という。)を出力するための親機スピーカ111と、当該親機の動作電源V101を生成するための親機電源部112と、親機マイク110から下り音声ラインL102に送信される親機送話音声信号を増幅するための親機送信アンプ113と、複数の増設親機102a、102b、・・・より上り音声ラインL101を伝送され親機スピーカ111から出力される親機受話音声信号を増幅するための親機受信アンプ114と、親機マイク110の一端から親機送信アンプ113の(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC100及び入力抵抗R100と、親機送信アンプ113の出力端子から下り音声ラインL102の間に直列接続される出力抵抗R101及びコンデンサC101と、親機送信アンプ113の出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R102と、下り音声ラインL102及びグランドラインL103の間に並列接続される当該下り音声ラインの終端抵抗R103と、親機受信アンプ114の出力端子から親機スピーカ111の一端の間に接続されるコンデンサC102と、上り音声ラインL101から親機受信アンプ114の(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC103及び入力抵抗R104と、親機受信アンプ114の出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R105と、上り音声ラインL101及びグランドラインL103の間に並列接続される当該上り音声ラインの終端抵抗R106と、親機電源部112からの動作電源V101の電圧レベルを分圧するために直列接続される分圧抵抗R107、R108と、直列接続された分圧抵抗R107、R108の接続点からグランドの間に並列接続されるコンデンサC104とが備えられている。
この親機101において、親機マイク110の他端及び親機スピーカ111の他端にはそれぞれ、グランドが接続(アース接地)されている。また、親機電源部112の(−)側には、グランドが接続されている一方、(+)側には、分圧抵抗R107の一端と、親機送信アンプ113及び親機受信アンプ114のそれぞれの(+)電源端子とが接続されており、この親機送信アンプ113及び親機受信アンプ114のそれぞれの(−)電源端子には、グランドが接続されている。さらに、直列接続された分圧抵抗R107、R108の接続点には、親機送信アンプ113及び親機受信アンプ114のそれぞれの(+)入力端子が接続されている。
増設親機102a、102bはそれぞれ同様な構成であり、上り音声信号とされる送話音声(以下、増設送話音声信号という。)を入力するための増設マイク120a、120bと、下り音声信号とされる受話音声(以下、増設受話音声信号という。)を出力するための増設スピーカ121a、121bと、当該増設親機の動作電源V102a、V102bを生成するための増設電源部122a、122bと、増設マイク120a、120bから上り音声ラインL101に送信される増設送話音声信号を増幅するための増設送信アンプ123a、123bと、親機101より下り音声ラインL102を伝送され増設スピーカ121a、121bから出力される増設受話音声信号を増幅するための増設受信アンプ124a、124bと、増設マイク120a、120bの一端から増設送信アンプ123a、123bの(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC120a、C120b及び入力抵抗R120a、R120bと、増設送信アンプ123a、123bの出力端子から上り音声ラインL101の間に直列接続される出力抵抗R121a、R121b及びコンデンサC121a、C121bと、増設送信アンプ123a、123bの出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R122a、R122bと、下り音声ラインL102から増設受信アンプ124a、124bの(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC122a、C122b及び入力抵抗R123a、R123bと、増設受信アンプ124a、124bの出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R124a、R124bと、増設電源部122a、122bからの動作電源V102a、V102bの電圧レベルを分圧するために直列接続される分圧抵抗R125a、R126a、R125b、R126bと、直列接続された分圧抵抗R125a、R126a、R125b、R126bの接続点からグランドの間に並列接続されるコンデンサC123a、C123bとが備えられている。
この増設親機102a、102bにおいて、増設マイク120a、120bの他端には、グランドが接続されている。また、増設スピーカ121a、121bの一端には、増設受信アンプ124a、124bの出力端子が接続されている一方、他端には、グランドが接続されている。また、増設電源部122a、122bの(−)側には、グランドが接続されている一方、(+)側には、分圧抵抗R125a、R125bの一端と、増設送信アンプ123a、123b及び増設受信アンプ124a、124bのそれぞれの(+)電源部とが接続されており、この増設送信アンプ123a、123b及び増設受信アンプ124a、124bのそれぞれの(−)電源端子には、グランドが接続されている。さらに、直列接続された分圧抵抗R125a、R126a、R125b、R126bの接続点には、増設送信アンプ123a、123b及び増設受信アンプ124a、124bのそれぞれの(+)入力端子が接続されている。
このように構成された従来例による3線式インターホン装置において、上り音声ラインL101、下り音声ラインL102及びグランドラインL103の3線のラインを経由して、親機101及び増設親機102a、102bとの間で通話を成立させるにあたり、親機101の親機マイク110に入力された親機送話音声信号は、コンデンサC100、入力抵抗R100を経由して親機送信アンプ113の(−)入力端子に伝送され、この親機送信アンプ113の作用によって増幅された後、出力抵抗R101、コンデンサC101、下り音声ラインL102、増設親機102a、102bのコンデンサC122a、C122b、入力抵抗R123a、R123bを経由して増設受信アンプ124a、124bの(−)入力端子にそれぞれ伝送される。
また、下り音声ラインL102のライン電圧は、増設親機102a、102bの入力抵抗R123a、R123bの抵抗値により決定されるものであって、下り音声ラインL102を経由して親機101から伝送されてきた親機送話音声信号は、増設受信アンプ124a、124bの作用によって増幅された後、増設スピーカ121a、121bから増設受話音声信号として出力されることになる。
ここで、親機101の終端抵抗R103は、インピーダンスを整合するための抵抗であって、その抵抗値は、増設親機102a、102bの入力抵抗R123a、R123bの抵抗値と比較して、式(1)の関係を有するように予め設定されている。
Figure 2010057059
これにより、増設親機2a、2bの台数が増えた場合であっても、当該増設親機の入力抵抗は、親機101の終端抵抗R103の抵抗値で決定されるため、親機送話音声信号の電圧レベル(音圧レベル)を、常に安定したレベルに制御することができる。
一方、増設親機102a、102bのうち、ここでは、通話状態にある特定の増設親機として、増設親機102aの増設マイク120aに入力された増設送話音声信号は、コンデンサC120a、入力抵抗R120aを経由して増設送信アンプ123aの(−)入力端子に伝送され、この増設送信アンプ123aの作用によって増幅された後、出力抵抗R121a、コンデンサC121a、上り音声ラインL101、親機101のコンデンサC103、入力抵抗R104を経由して親機受信アンプ114の(−)入力端子に伝送されるとともに、前述の上り音声ラインL101、非通話状態にある増設親機2bのコンデンサC121bを経由して出力抵抗R121bに伝送される。
また、増設親機102a、102bにおいて、増設送信アンプ123a、123bが有する出力抵抗値r123は、通常、数10Ωであって、出力抵抗R121a、R121bの抵抗値と比較して非常に小さいため、この出力抵抗R121a、R121bが当該増設親機の入力抵抗となり、前述の親機送話音声信号が増設親機102bに伝送されている場合に、通話状態にある増設親機102aからみた非通話状態にある増設親機102bの入力抵抗の合成入力抵抗値Z102は、式(2)に示され、親機101の終端抵抗R106の抵抗値と増設親機102bの出力抵抗R121bの抵抗値との合成和(並列合成和)となり、増設親機102a、102bの台数が増えた場合、すなわち、増設親機102a、102b、・・・ように増えた場合には、その値がより小さくなる。
Figure 2010057059
ここで、通話状態にある増設親機102aの増設マイク120aに入力された増設送話音声信号が上り音声ラインL101を伝送されているとき、この上り音声ラインL101のライン電圧VL101は、増設親機102aの増設送信アンプ123aからの出力電圧Voutを、当該増設送信アンプの出力抵抗値r123及び前述の合成入力抵抗Z102の抵抗値の合成和で分圧したものとなり、式(3)に示される。
Figure 2010057059
なお、前述のような3線式インターホン装置として、3線(2線の通話用ライン、電源ライン)を経由して接続される機器の間で通話を成立させることができるセキュリティインターホンシステムが開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2005−191714号公報
しかしながら、背景技術として従来例に記載した図2に示す3線式インターホン装置によれば、増設親機102a、102bの台数が増える、すなわち、増設親機102a、102b、・・・のように増えるほど、並列接続される入力抵抗R121a、R121bの数も増える、すなわち、入力抵抗R121a、R121b、・・・のように増えるため、式(2)に示す合成入力抵抗値Z102が小さくなり、ゆえに、式(3)に示すライン電圧VL101も小さくなる。
これにより、増設親機102a、102b、・・・の増設送信アンプ123a、123b、・・・のドライブ電流(駆動電流)を大きくせねばならず、消費電力が大きくなるばかりでなく、高価な部品が必要となりコストが増大となる難点があった。
本発明は、この難点を解決するためになされたもので、親機からみた非通話状態にある増設親機のインピーダンスを高インピーダンスに擬似化することにより、増設親機から親機への上り音声信号の電圧レベルが可変されることを防止し、常に安定した電圧レベルの音声信号を親機にて受信させ良好な通話品質を確保することができる3線式インターホン装置を提供することを目的としている。
前述の目的を達成するため、本発明の第1の態様である3線式インターホン装置は、親機の親機マイク及び親機スピーカと複数の増設親機の増設マイク及び増設スピーカとの間で上り音声ライン、下り音声ライン及びグランドラインの3線のラインを経由して音声信号を送受信し、通話を成立させるものである。親機には、増設親機から当該親機への上り音声ラインの終端抵抗を備えている。増設親機には、増設マイクに入力された上り音声信号を出力するための増設送信アンプと、増設送信アンプから上り音声ラインへの出力抵抗と、終端抵抗及び出力抵抗により分圧された増設送信アンプからの出力信号が入力され、上り音声信号と同位相の信号を増設送信アンプに入力させるための帰還アンプとを備えている。増設親機の増設マイクへの上り音声信号が入力されて通話状態にある増設送信アンプで上り音声信号が出力される上り音声ラインに、増設親機の増設マイクへの上り音声信号の入力がない非通話状態にある帰還アンプ及び増設送信アンプで上り音声信号を同位相で入力させることにより、非通話状態にある増設親機の出力抵抗の両端にそれぞれ同位相、同電圧レベルの信号が印加されて親機からみた非通話状態にある増設親機のインピーダンスを高インピーダンスに擬似化するものである。
また、本発明の第2の態様である3線式インターホン装置は、本発明の第1の態様において、終端抵抗及び出力抵抗はそれぞれ、抵抗値が同一である。
また、本発明の第3の態様である3線式インターホン装置は、本発明の第1の態様において、増設送信アンプ及び帰還アンプはそれぞれ、増幅利得が1倍の反転アンプで構成されるものである。
本発明の3線式インターホン装置によれば、上り音声ライン、下り音声ライン及びグランドラインの3線のラインを経由して、親機及び通話状態にある特定の増設親機との間で通話を成立させるにあたり、通話状態にある増設親機の増設マイクに入力され、増設送信アンプにて反転された逆位相の上り音声信号を、非通話状態にある増設親機の帰還アンプに伝送し、上り音声信号と同位相で増設送信アンプに入力させることにより、この非通話状態にある増設親機の出力抵抗の両端には、同位相、同電圧レベルの信号が印加されて親機からみた非通話状態にある増設親機のインピーダンスが高インピーダンスとなり擬似化されるため、上り音声信号の電圧レベルが可変することを防止でき、常に安定した電圧レベルの音声信号を親機にて受信させることで良好な通話品質が確保される。
以下、本発明の3線式インターホン装置を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例による3線式インターホン装置の具体的な構成を示す回路図である。この3線式インターホン装置は、上り音声ラインL1、下り音声ラインL2及びグランドラインL3の3線のラインを経由して、親機1及び複数の増設親機、ここでは、2台の増設親機2a、2bが並列接続されている。なお、親機1は、背景技術として従来例に記載した親機101と同一の構成であるため、同一の符号を付与するものとし、その説明は省略する。
ここで、3線のラインを構成する上り音声ラインL1、下り音声ラインL2のうち、「上り」とは、増設親機2a、2bから親機1への信号伝送方向を示すものであり、「下り」とは、親機1から増設親機2a、2bへの信号伝送方向を示すものである。
増設親機2a、2bはそれぞれ同様な構成であり、上り音声信号とされる増設送話音声信号を入力するための増設マイク20a、20bと、下り音声信号とされる増設受話音声信号を出力するための増設スピーカ21a、21bと、当該増設親機の動作電源V2a、V2bを生成するための増設電源部22a、22bと、増設マイク20a、20bから上り音声ラインL1に送信される増設送話音声信号を増幅するための増幅利得G23a、G23bが1倍の反転アンプで構成される増設送信アンプ23a、23bと、親機1より下り音声ラインL2を伝送され増設スピーカ21a、21bから出力される増設受話音声信号を増幅するための増設受信アンプ24a、24bと、増設送信アンプ23a、23bからの出力信号を当該増設送信アンプに入力させるための増幅利得G25a、G25bが1倍の反転アンプで構成される帰還アンプ25a、25bと、増設マイク20a、20bの一端から増設送信アンプ23a、23bの(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC20a、C20b及び入力抵抗R20a、R20bと、増設送信アンプ23a、23bの出力端子から上り音声ラインL1の間に直列接続される出力抵抗R21a、R21b及びコンデンサC21a、C21bと、同様に増設送信アンプ23a、23bの出力端子から上り音声ラインL1の間において、出力抵抗R21a、R21b、コンデンサC21a、C21bを経由して帰還アンプ25a、25bの(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC22a、C22b及び入力抵抗R22a、R22bと、増設送信アンプ23a、23bの出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R23a、R23bと、下り音声ラインL2から増設受信アンプ24a、24bの(−)入力端子の間に直列接続されるコンデンサC23a、C23b及び入力抵抗R24a、R24bと、増設受信アンプ24a、24bの出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R25a、R25bと、帰還アンプ25a、25bの出力端子から増設送信アンプ23a、23bの(−)入力端子の間に直列接続される抵抗R26a、R26b及びコンデンサC24a、C24bと、帰還アンプ25a、25bの出力端子から(−)入力端子への帰還抵抗R27a、R27bと、増設電源部22a、22bからの動作電源V2a、V2bの電圧レベルを分圧するために直列接続される分圧抵抗R28a、R29a、R28b、R29bと、直列接続された分圧抵抗R28a、R29a、R28b、R29bの接続点からグランドの間に並列接続されるコンデンサC25a、C25bとが備えられている。
この増設親機2a、2bにおいて、増設マイク20a、20bの他端には、グランドが接続されている。また、増設スピーカ21a、21bの一端には、増設受信アンプ24a、24bの出力端子が接続されている一方、他端には、グランドが接続されている。また、増設電源部22a、22bの(−)側には、グランドが接続されている一方、(+)側には、分圧抵抗R28a、R28bの一端と、増設送信アンプ23a、23b、増設受信アンプ24a、24b及び帰還アンプ25a、25bのそれぞれの(+)電源部とが接続されており、この増設送信アンプ23a、23b、増設受信アンプ24a、24b及び帰還アンプ25a、25bのそれぞれの(−)電源端子には、グランドが接続されている。さらに、直列接続された分圧抵抗R28a、R29a、R28b、R29bの接続点には、増設送信アンプ23a、23b、増設受信アンプ24a、24b及び帰還アンプ25a、25bのそれぞれの(+)入力端子が接続されている。
このように構成された本発明の実施例による3線式インターホン装置の具体的な動作、すなわち、通話の動作について説明する。
なお、図1に示す上り音声ラインL1、下り音声ラインL2及びグランドラインL3の3線のラインを経由して、親機1及び増設親機2a、2bのうち、特定の増設親機との間で通話を成立させるにあたり、親機1の親機マイク110に入力された親機送話音声信号を、下り音声ラインL2を経由して通話状態にある特定の増設親機に伝送し、増設スピーカ(21a、21b)から増設受話音声信号として出力させる動作は、背景技術として従来例に記載した3線式インターホン装置における該当動作と同一であるため、その説明は省略するものとする。
図1に示す増設親機2a、2bのうち、ここでは、通話状態にある特定の増設親機として、増設親機2aの増設マイク20aに入力された電圧レベルV20aの増設送話音声信号は、コンデンサC20a、入力抵抗R20aを経由して増設送信アンプ23aの(−)入力端子に伝送される。
通話状態にある増設親機2aの増設送信アンプ23aは、増幅利得G20aが1倍の反転アンプで構成されているため、増設送話音声信号と同一の電圧レベルV20aで波形を反転させた式(4)に示す電圧レベルV23aの逆位相信号が出力端子から出力される。
Figure 2010057059
ここで、親機1の終端抵抗R106の抵抗値と、増設親機2a、2bの出力抵抗R21a、R21bの抵抗値とは、式(5)に示す関係を有しており同一であり、入力抵抗R22a、R22bの抵抗値と比較して非常に小さいため、増設送信アンプ23b及び帰還アンプ25bがそれぞれ動作していない場合、上り音声ラインL1のライン電圧VL1は、親機1の終端抵抗R106の抵抗値と通話状態にある増設親機2aの出力抵抗R21aの抵抗値とのとの合成和(並列合成和)で分圧された値となり、ライン電圧VL1の電圧レベルは、式(6)に示すように、通話状態にある増設親機2aの増設送信アンプ23aの出力端子の電圧レベルV23aの1/3倍とされ、この電圧レベルの増設送話音声信号が、出力抵抗R21a、コンデンサC21a、コンデンサC22a、入力抵抗R22aを経由して帰還アンプ25aの(−)入力端子に伝送される。
Figure 2010057059
Figure 2010057059
また、通話状態にある増設親機2aの帰還アンプ25aは、前述の増設送信アンプ23aと同様、増幅利得G25aが1倍の反転アンプで構成されているため、上り音声ラインL1のライン電圧VL1と同一の電圧レベルで波形を反転させた式(7)に示す電圧レベルV25aの逆位相帰還信号が出力端子から出力されることになり、この逆位相帰還信号は、増設マイク20aからの増設送話音声信号と同位相であって、抵抗R26a、コンデンサC24aを経由して増設送信アンプ23aの(−)入力端子に伝送される。
Figure 2010057059
ここで、通話状態にある増設親機2aの増設送信アンプ23aは、増設マイク20aからの増設送話音声信号と帰還アンプ25aからの逆位相帰還信号とを加算することにより、増設送信アンプ23aの出力端子から出力される増設音声/帰還加算信号の電圧レベルV23aは、式(8)に示すように、増設マイク20aからの増設送話音声信号の3/2倍となり、この増設音声/帰還加算信号は、親機1の終端抵抗R106の抵抗値と通話状態にある増設親機2aの出力抵抗R21aの抵抗値とのとの合成和(並列合成和)で分圧された値、すなわち、増設マイク20aからの増設送話音声信号の電圧レベルV20aで、出力抵抗R21a、コンデンサC21a、上り音声ラインL1、親機1のコンデンサC103、入力抵抗R104を経由して親機受信アンプ114の(−)入力端子に伝送され、この親機受信アンプ114の作用によって増幅された後、親機スピーカ111から親機受話音声信号として出力されるとともに、前述の上り音声ラインL1、非通話状態にある増設親機2bのコンデンサC22b、入力抵抗R22bを経由して帰還アンプ25bに伝送される。
Figure 2010057059
さらに、非通話状態にある増設親機2bの帰還アンプ25bは、増幅利得G25bが1倍の反転アンプで構成されているため、増設音声/帰還加算信号と同一の電圧レベルで波形を反転させた式(9)に示す電圧レベルの逆位相帰還信号が出力端子から出力されることになり、この逆位相帰還信号は、増設マイク20bからの増設送話音声信号と同位相であって、増設送信アンプ23bの(−)入力端子に伝送される。
Figure 2010057059
ここで、非通話状態にある増設親機2bの増設送信アンプ23bは、帰還アンプ25bからの逆位相帰還信号が入力される一方、増設マイク20bからの増設送話音声信号の入力がないため、逆位相帰還信号の波形を反転させた信号が出力端子から出力され、非通話状態にある増設親機2bの出力抵抗R21bの両端には、同位相、同電圧レベルの信号が印加されて電流が全く流れないことから、見かけ上、出力抵抗R21bの抵抗値は、式(10)に示すように無限大となり、親機1からみた非通話状態にある当該増設親機のインピーダンスが高インピーダンスとなり擬似化される。
Figure 2010057059
これにより、ライン電圧VL1の電圧レベルは、式(11)に示すように、通話状態にある増設親機2aの増設送信アンプ23aの出力端子の電圧レベルV23aの1/2倍となり、また、増設送信アンプ23aの出力端子から出力される増設音声/帰還加算信号の電圧レベルV23aは、式(12)に示すように、増設マイク20aからの増設送話音声信号の2倍となり、上り音声信号の電圧レベルが可変することを防止でき、常に安定した電圧レベルの音声信号を親機1にて受信させることで良好な通話品質が確保される。
Figure 2010057059
Figure 2010057059
前述までの説明から明らかなように、親機1からみた非通話状態にある増設親機2bのインピーダンスが、高インピーダンスに擬似化されるため、非通話状態にある当該増設親機の台数が増えた場合、すなわち、増設親機2b、・・・のように増えた場合であっても、見かけ上、出力抵抗R21b、・・・の抵抗値はそれぞれ無限大となり、親機1からみた非通話状態にある増設親機2b、・・・のインピーダンスが高インピーダンスとなり擬似化される。
これにより、非通話状態にある当該増設親機の台数が増えた場合であっても、通話状態にある増設親機2aから上り音声ラインL1を経由して親機1に伝送される増設送話音声信号の電圧レベルは、常に安定した電圧レベルとなり良好な通話品質を確保することができる。
本発明の3線式インターホン装置によれば、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該装置であっても採用できるということはいうまでもないことである。
本発明の実施例による3線式インターホン装置の具体的な構成を示す回路図。 背景技術として従来例に記載した3線式インターホン装置の具体的な構成を示す回路図。
符号の説明
1……親機
110……親機マイク
111……親機スピーカ
R106……終端抵抗
2a、2b、・・・……複数の増設親機
20a、20b、・・・……増設マイク
21a、21b、・・・……増設スピーカ
23a、23b、・・・……増設送信アンプ
25a、25b、・・・……帰還アンプ
R21a、R21b、・・・……出力抵抗
L1……上り音声ライン
L2……下り音声ライン
L3……グランドライン

Claims (3)

  1. 親機(1)の親機マイク(110)及び親機スピーカ(111)と複数の増設親機(2a、2b、・・・)の増設マイク(20a、20b、・・・)及び増設スピーカ(21b、21b、・・・)との間で上り音声ライン(L1)、下り音声ライン(L2)及びグランドライン(L3)の3線のラインを経由して音声信号を送受信し、通話を成立させるにあたり、
    前記親機には、前記増設親機から当該親機への前記上り音声ラインの終端抵抗(R106)を備え、
    前記増設親機には、前記増設マイクに入力された上り音声信号を出力するための増設送信アンプ(23a、23b、・・・)と、前記増設送信アンプから前記上り音声ラインへの出力抵抗(R21a、R21b、・・・)と、前記終端抵抗及び前記出力抵抗により分圧された前記増設送信アンプからの出力信号が入力され、前記上り音声信号と同位相の信号を前記増設送信アンプに入力させるための帰還アンプ(25a、25b、・・・)とを備え、
    前記増設親機の前記増設マイクへの前記上り音声信号が入力されて通話状態にある前記増設送信アンプで前記上り音声信号が出力される前記上り音声ラインに、前記増設親機の前記増設マイクへの前記上り音声信号の入力がない非通話状態にある前記帰還アンプ及び前記増設送信アンプで前記上り音声信号を同位相で入力させることにより、非通話状態にある前記増設親機の前記出力抵抗の両端にそれぞれ同位相、同電圧レベルの信号が印加されて前記親機からみた非通話状態にある前記増設親機のインピーダンスを高インピーダンスに擬似化することを特徴とする3線式インターホン装置。
  2. 前記終端抵抗及び前記出力抵抗はそれぞれ、抵抗値が同一であることを特徴とする請求項1記載の3線式インターホン装置。
  3. 前記増設送信アンプ及び前記帰還アンプはそれぞれ、増幅利得が1倍の反転アンプで構成されることを特徴とする請求項1記載の3線式インターホン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114759938A (zh) * 2022-06-15 2022-07-15 易联科技(深圳)有限公司 一种公网对讲设备音频延迟处理方法以及系统

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