JP2010051083A - 蓄電体保護回路 - Google Patents

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隆之 山本
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Abstract

【課題】過充電や過放電から蓄電体を保護し、更には過充電保護用や過放電保護用のスイッチング素子の導通故障を検出することもできる蓄電体保護回路を提供する。
【解決手段】電圧調整用抵抗Rlと第1のFET1とを直列に接続した回路を、蓄電体4に対して並列に接続し、制御IC3とNOT回路13からなる充電制御手段では蓄電体4の電圧が、蓄電体4の過充電検出電圧である上限電圧以上になったとき第1のFET1を導通状態にするように構成する。また、第2のFET2を蓄電体4に対して直列に接続し、制御IC3では蓄電体4の電圧が、蓄電体4の過放電検出電圧である下限電圧(2.2V)以下になったとき、第2のFET2を非導通状態にするように構成する。更には、第1のFET1の導通故障を検出するFET故障検出回路と、第2のFET2の導通故障を検出するFET故障検出回路とを備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は蓄電体を過充電や過放電から保護する蓄電体保護回路に関するものである。
電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタなどのキャパシタや、リチウムイオン二次電池などの二次電池などの蓄電体(電気化学素子)は、正極及び負極がセパレータを間に介して対向した構造であり、キャリアとなるアニオン、カチオンよりなる電解質が溶解した有機系電解液を含むセルよりなるものである。それぞれの蓄電体は電解液や電極などの構造体の耐電圧によって使用電圧範囲が決まっており、例えばリチウムイオンキャパシタでは一般的に3.8V程度が上限電圧と言われている。これらの蓄電体を使用電圧範囲の上限電圧を超えて充電すると(即ち過充電状態にすると)、電解液の分解などによって急速に蓄電体の特性が低下してしまう。また、過大なエネルギーにともないリチウムイオン二次電池などでは発火等の危険もある。
その一方で、これらの蓄電体は瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置などに適用することができる。これらの装置に蓄電体を適用する場合には高電圧や大電流が求められる。従って、これらの装置への蓄電体の適用に際しては、複数の蓄電体を直列に接続することによって高電圧を作り出す必要が生じる場合がある。しかし、蓄電体には固有の静電容量及び内部抵抗値、漏れ抵抗値があり、同じ種類の蓄電体であっても僅かにこれらの値が異なる。このため、複数の蓄電体を直列接続した場合、各蓄電体の分担電圧が均等にならず、直列接続されている蓄電体全体としては充電電圧が上限電圧を超えていなくても、個々の蓄電体においては過充電状態となってしまう場合(実用上の上限電圧を超えてしまう場合)があり、この場合には急速な蓄電体の特性低下や寿命低下などが引き起こされる。
また、蓄電体には実用上の下限電圧も存在している。例えば電気二重層キャパシタでは下限電圧を下回ると直列抵抗の上昇を生じ、また、リチウムイオン二次電池では下限電圧を下回ると負極側を構成している銅などの金属箔に溶解が生じ、その結果、最終的には断線や短絡などが生じて故障状態となってしまう。このため、一般的に電気二重層キャパシタでは1.0V程度が、リチウムイオン二次電池やリチウムイオンキャパシタでは2.2V程度が下限電圧として設定されており、それ以下の電圧状態は過放電状態であるとされている。
このため、下記の特許文献1などでは、直列接続されている蓄電体のそれぞれに対して並列に抵抗を接続することなどにより各蓄電体の分担電圧を均等化することが可能な回路を導入して、蓄電体毎の電圧を調整するという手段が用いられている。
また、下記の特許文献2などでは、制御ICを用いた電圧監視とFET(電界効果型トランジスタ)のようなスイッチング素子とを連携させて蓄電体を外部回路から切り離すような保護回路を用いることにより、過充電や過放電から蓄電体を保護するという手段がとられている。
特開平06−302474号公報 特許第3190587号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載されているような従来の保護手段では、保護回路のスイッチング素子が常時導通状態となるような故障モードとなった場合、このスイッチング素子の導通故障を検出して蓄電体を、過充電や過放電から保護することができなかった。
従って、本発明は上記の事情に鑑み、過充電や過放電から蓄電体を保護することができ、更には過充電保護用や過放電保護用のスイッチング素子の導通故障を検出することもできる蓄電体保護回路を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の蓄電体保護回路は、電圧調整用抵抗と過充電保護用のスイッチング素子とを直列に接続した回路を、蓄電体に対して並列に接続するとともに、前記過充電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する充電制御手段を備え、
この充電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過充電検出電圧である上限電圧以上になったとき、前記過充電保護用のスイッチング素子を導通状態にするように構成したことを特徴とする。
また、第2発明の蓄電体保護回路は、第1発明の蓄電体保護回路において、
過放電保護用のスイッチング素子を、前記蓄電体に対して直列に接続するとともに、前記過放電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する放電制御手段を備え、
この放電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過放電検出電圧である下限電圧以下になったとき、前記過放電保護用のスイッチング素子を非導通状態にするように構成したことを特徴とする。
また、第3発明の蓄電体保護回路は、過放電保護用のスイッチング素子を、前記蓄電体に対して直列に接続するとともに、前記過放電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する放電制御手段を備え、
この放電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過放電検出電圧である下限電圧以下になったとき、前記過放電保護用のスイッチング素子を非導通状態にするように構成したことを特徴とする。
また、第4発明の蓄電体保護回路は、第1又は第2発明の蓄電体保護回路において、
前記電圧調整用抵抗の電圧を検出する電圧検出回路と、
警報用のスイッチング素子と、
前記充電制御手段から前記過充電保護用のスイッチング素子へ出力するスイッチング制御信号と、前記電圧検出回路の電圧検出値とを入力し、これらの入力に基づき排他的論理和の論理演算することによって、前記警報用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力するEXOR回路と、
を有してなるスイッチング素子故障検出回路を備えたことを特徴とする。
また、第5発明の蓄電体保護回路は、第2又は第3発明の蓄電体保護回路において、
前記蓄電体の電圧を検出する電圧検出回路と、
警報用のスイッチング素子と、
反転入力部に前記下限電圧に相当する基準電圧を入力し、非反転入力部に前記電圧検出回路の電圧検出値を入力して、これらの基準電圧と電圧検出値とを比較するコンパレータと、
このコンパレータの出力信号と、前記放電制御手段から前記過放電保護用のスイッチング素子へ出力するスイッチング制御信号とを入力し、これらの入力に基づき否定論理和の論理演算をすることによって、前記警報用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力するNOR回路と、
を有してなるスイッチング素子故障検出回路を備えたことを特徴とする。
第1発明の蓄電体保護回路によれば、電圧調整用抵抗と過充電保護用のスイッチング素子とを直列に接続した回路を、蓄電体に対して並列に接続するとともに、前記過充電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する充電制御手段を備え、この充電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過充電検出電圧である上限電圧以上になったとき、前記過充電保護用のスイッチング素子を導通状態にするように構成したことを特徴としているため、蓄電体を過充電から保護することができる。また、複数の蓄電体が直列に接続されている場合には、充電時の各蓄電体間の充電電圧のばらつきを抑制することも可能になる。
第2又は第3発明の蓄電体保護回路によれば、過放電保護用のスイッチング素子を、前記蓄電体に対して直列に接続するとともに、前記過放電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する放電制御手段を備え、この放電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過放電検出電圧である下限電圧以下になったとき、前記過放電保護用のスイッチング素子を非導通状態にするように構成したことを特徴としているため、蓄電体を過充電から保護することができる。
第4発明の蓄電体保護回路によれば、前記電圧調整用抵抗の電圧を検出する電圧検出回路と、警報用のスイッチング素子と、前記充電制御手段から前記過充電保護用のスイッチング素子へ出力するスイッチング制御信号と、前記電圧検出回路の電圧検出値とを入力し、これらの入力に基づき排他的論理和の論理演算することによって、前記警報用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力するEXOR回路とを有してなるスイッチング素子故障検出回路を備えたことを特徴としているため、過充電保護用のスイッチング素子の導通故障を検出して、警報を出力することができる。このため、過充電保護用のスイッチング素子の導通故障に起因する蓄電体の故障を防ぐことができる。また、例えば瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置などの装置に装備されている蓄電体に対して本蓄電体保護回路が適用されている場合には、過充電保護用のスイッチング素子に導通故障が生じたときに直ちに前記装置の使用を停止することもできる。
第5発明の蓄電体保護回路によれば、前記蓄電体の電圧を検出する電圧検出回路と、警報用のスイッチング素子と、反転入力部に前記下限電圧に相当する基準電圧を入力し、非反転入力部に前記電圧検出回路の電圧検出値を入力して、これらの基準電圧と電圧検出値とを比較するコンパレータと、このコンパレータの出力信号と、前記放電制御手段から前記過放電保護用のスイッチング素子へ出力するスイッチング制御信号とを入力し、これらの入力に基づき否定論理和の論理演算をすることによって、前記警報用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力するNOR回路とを有してなるスイッチング素子故障検出回路を備えたことを特徴としているため、過放電保護用のスイッチング素子の導通故障を検出して、警報を出力することができる。このため、過放電保護用のスイッチング素子の導通故障に起因する蓄電体の故障を防ぐことができる。また、例えば瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置などの装置に装備されている蓄電体に対して本蓄電体保護回路が適用されている場合には、過放電保護用のスイッチング素子に導通故障が生じたときに直ちに前記装置の使用を停止することもできる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係る蓄電体保護回路の構成図である。図1に示すように、本実施の形態例1の蓄電体保護回路10は、過充電保護用のスイッチング素子である第1のFET(電界効果型トランジスタ)1と、過放電保護用のスイッチング素子である第2のFET2と、充電制御手段及び放電制御手段としての制御IC(integrated circuit)3とを有している。
本実施の形態例1では蓄電体保護回路10の保護対象となる蓄電体4として、リチウムイオンキャパシタを用いた。このリチウムイオンキャパシタである蓄電体4に対して上限電圧(過充電検出電圧)が4.0V、下限電圧(過放電検出電圧)が2.2Vとなるように設計された制御IC3を用いた。このような制御IC3は主にリチウムイオン二次電池の充放電制御用として一般的に用いられているものである。
制御IC3は蓄電体4の充電及び放電に対する制御を行うものであり、充電側の制御としては過充電や過電流を検出するとLOWレベルのスイッチング制御信号(第1のFET1のゲート制御電圧信号)を出力し、それ以外のときにはHIGHレベルのスイッチング制御信号(第1のFET1のゲート制御電圧信号)を出力するものであり、放電側の制御としては過放電や過電流を検出するとLOWレベルのスイッチング制御信号(第2のFET2のゲート制御電圧信号)を出力し、それ以外のときにはHIGHレベルのスイッチング制御信号(第2のFET2のゲート制御電圧信号)を出力するものである。
この制御IC3を用いて図1に示すような蓄電体保護回路10を構成した。なお、図示は省略するが、蓄電体4は複数体が直列に接続されて所定の高電圧を得ることができるようになっており、この直列接続されている複数の蓄電体4のそれぞれに対して蓄電体保護回路10が設けられている。直列接続されている複数の蓄電体4は、充電時には図示しない充電手段から両端子11,12を介して電圧が印加されることにより充電され、また、放電時には両端子11,12を介して図示しない負荷へ電流を流す。
蓄電体保護回路10について詳述すると、制御IC3の充電制御出力部3aは、直列接続されたNOT(否定)回路13とIC保護用抵抗Rchと介して、第1のFET1のゲート(G)に接続されている。NOT回路13は制御IC3とともに充電制御手段を構成しており、制御IC3からNOT回路13を介して第1のFET1へスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が出力される。第1のFET1のドレイン(D)・ソース(S)には蓄電体4の電圧調整用の抵抗Rl(蓄電体電圧均等化用の分担抵抗)が直列に接続されており、この電圧調整用抵抗Rlと第1のFET1(ドレイン・ソース)とを直列に接続した回路が、蓄電体4に対して並列に接続されている。
制御IC3の放電制御出力部3bは、第2のFET2のゲート(G)に接続されている。第2のFET2のドレイン(D)・ソース(S)は、蓄電体4に対して直列に接続されている。第2のFET2は蓄電体4の充放電時の最大電流値・電圧値を考慮して適宜選択されている。
制御IC3の駆動入力部3cは、静電破壊耐圧向上用の保護抵抗Rvを介して蓄電体4の一端に接続され、制御IC3のグラウンド部3dは、蓄電体4の他端に接続されている。従って、制御IC3では、駆動入力部3cとグラウンド部3dとを介して蓄電体4の電圧(極間電圧)を監視(検出)することができる。
制御IC3の電流検出入力部3eは、静電破壊耐圧向上用の保護抵抗Riを介して第2のFET2のドレイン(D)側に接続されている(即ち、第2のFET2を介して蓄電体4に接続されている。従って、制御IC3では、電流検出入力部3eを介して蓄電体4の充放電電流を監視(検出)することもできる。
また、制御IC3の駆動入力部3cとグラウンド部3dの間にはノイズ保護用のコンデンサC1が接続され、第1のFET1のドレイン(D)とソース(S)の間にはノイズ保護用のコンデンサC2が接続され、第2のFET2のドレイン(D)とソース(S)の間にはノイズ保護用のコンデンサC3が接続されている。なお、FET1,2はON(導通)状態のとき、ドレイン(D)からソース(S)と、ソース(S)からドレイン(D)の両方向に電流を流すことが可能である。特に第2のFET2は充電時にソース(S)からドレイン(D)、放電時にドレイン(D)からソース(S)へ電流が流れる。第1のFET1は主に過充電時にドレイン(D)からソース(S)へ電流が流れる。
そして、本蓄電体保護回路10では、制御IC3と第1のFET1の動作(連携)によって蓄電体4を過充電から保護し、制御IC3と第2のFET2の動作(連携)によって蓄電体4を過放電から保護する。
過充電保護について説明すると、制御IC3では蓄電体4の電圧を監視して、蓄電体4の電圧が、蓄電体4の過充電検出電圧(設定電圧)である上限電圧(4.0V)以上になると、充電制御出力部3aからLOWレベルの信号を出力する。このLOWレベルの信号がNOT回路13に入力されると、NOT回路13の出力信号はHIGHレベルになる。そして、このHIGHレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第1のFET1のゲート(G)に入力されると、第1のFET1はON(導通)状態となる。
このため、蓄電体4に対して電圧調整用抵抗Rlと第1のFET1による閉回路が形成され、電圧調整用抵抗Rlが放電抵抗として作用するため、蓄電体4は放電に移行して電圧調整用抵抗Rlに電流を流す。その結果、蓄電体4の電圧が低下して、蓄電体4の過充電状態が回避される。かくして、蓄電体4は過充電から保護される。
勿論、電圧調整用抵抗Rlの抵抗値は、蓄電体4に対して電圧調整用抵抗Rlと第1のFET1による閉回路が形成されて電圧調整用抵抗Rlに電流が流れたとき、過充電状態の蓄電体4の電圧が適宜の電圧まで低下するように設定する(直列接続されている複数の蓄電体4の充電時における各蓄電体電圧のばらつきを抑制して各蓄電体電圧を均等化することができるように設定する)。このような電圧調整用抵抗Rlの具体的な抵抗値については、計算や試験によって適宜設定すればよい。
次に、過放電保護について説明すると、制御IC3では蓄電体4の電圧を監視して、蓄電体4の電圧が、蓄電体4の過放電検出電圧(設定電圧)である下限電圧(2.2V)以下になると、放電制御出力部3bからLOWレベルの信号を出力する。そして、このLOWレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第2のFET2のゲート(G)に入力されると、第2のFET2はOFF(非導通)状態となる。従って、蓄電体4の放電が停止されるため、蓄電体4の過放電状態が回避される。かくして、蓄電体4は過放電から保護される。
更に、制御IC3では蓄電体4の電流(充電電流及び放電電流)を監視して、蓄電体4の電流が、蓄電体4の過電流検出値(設定電流)以上になると、充電制御出力部3aからLOWレベルの信号を出力し、且つ、放電制御出力部3bからもLOWレベルの信号を出力する。その結果、充電制御側では、NOT回路13の出力信号がHIGHレベルになり、このHIGHレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第1のFET1のゲート(G)に入力されるため、第1のFET1がON状態となる。放電制御側では、LOWレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第2のFET2のゲート(G)に入力されるため、第2のFET2がOFF状態になる。このため、蓄電体4側(第2のFET2側)には電流(充電電流又は放電電流)が流れなくなり、第1のFET1側(電圧調整用抵抗Rl側)に電流が流れるようになる。かくして、蓄電体4は過電流から保護される。
以上のように、本実施の形態例1の蓄電体保護回路10によれば、電圧調整用抵抗Rlと第1のFET1(過充電保護用のスイッチング素子)とを直列に接続した回路を、蓄電体4に対して並列に接続するとともに、第1のFET1へスイッチング制御信号(HIGHレベルやLOWレベルのゲート制御電圧信号)を出力する制御IC3及びNOT回路13(充電制御手段)を備え、この充電制御手段(制御IC3)では蓄電体4の電圧を監視して、蓄電体4の電圧が、蓄電体4の過充電検出電圧である上限電圧(4.0V)以上になったとき、第1のFET1を導通状態にするように構成したことを特徴としているため、蓄電体4を過充電から保護することができる。また、直列接続されている複数の蓄電体4に対して、充電時の各蓄電体4間の充電電圧のばらつきを抑制することも可能である。
また、本実施の形態例1の蓄電体保護回路によれば、第2のFET2(過放電保護用のスイッチング素子)を、蓄電体4に対して直列に接続するとともに、第2のFET2へスイッチング制御信号(HIGHレベルやLOWレベルのゲート制御電圧信号)を出力する制御IC3(放電制御手段)を備え、この制御IC3では蓄電体4の電圧を監視して、蓄電体4の電圧が、蓄電体4の過放電検出電圧である下限電圧(2.2V)以下になったとき、第2のFET2を非導通状態にするように構成したことを特徴としているため、蓄電体4を過充電から保護することができる。
次に、図1の蓄電体保護回路10において第1のFET1が導通故障する場合を想定した。FETは故障すると、一般的にゲート制御電圧によらずソース・ドレイン間が常時導通状態となることが多い。このため、図1の蓄電体保護回路10において過充電保護用の第1のFET1が導通故障した場合、蓄電体4は正常な充放電状態であっても、第1のFET1は導通状態であるため、第1のFET1側にも電流が流れることになる。このため、蓄電体4の充放電時にロスが生じてしまう。また、蓄電体4が充放電待機の状態でも、第1のFET1側(電圧調整用抵抗Rl)に電流が流れてしまうため、蓄電体4の電圧が急速に低下してしまい、蓄電体4にエネルギーを蓄えておくことができなくなってしまう。このことから、次の実施の形態例2では第1のFET1の導通故障にともなう蓄電体4の故障を防ぐための手段を実施した。
<実施の形態例2>
図2は本発明の実施の形態例2に係る蓄電体保護回路の構成図、図3は前記蓄電体保護回路における信号状態表を示す図である。なお、図2において図1と同様の部分には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図2に示すように、本実施の形態例2の蓄電体保護回路10は、スイッチング素子故障検出回路としてのFET故障検出回路20を備えたことを特徴しており、その他の構成については上記実施の形態例1と同様である。FET故障検出回路20は、電圧検出回路21と、EXOR(排他的論理和)回路22と、警報用のスイッチング素子である第3のFET23とを有してなるものである。
電圧検出回路21の入力側は電圧調整用抵抗Rlに接続され、電圧検出回路21の出力側はEXOR回路22の第1の入力部22aに接続されている。一方、EXOR回路22の第2の入力部22bは第1のFET1のゲート(G)に接続されている。また、EXOR回路22の出力部22cは第3のFET23のゲート(G)に接続されている。第3のFET23のドレイン(D)・ソース(S)は、外部警報出力回路(図示省略)に接続されている。
電圧検出回路21では、電圧調整用抵抗Rlの電圧(両端電圧)を検出して、この電圧検出値をEXOR回路22へ出力する。第1のFET1がHIGHレベルのゲート制御電圧信号によってON状態となる場合又は導通故障状態となっている場合には、電圧調整用抵抗Rlに電流が流れてHIGHレベル相当の電圧が生じ、このHIGHレベル相当の電圧が電圧検出回路21で検出されてEXOR回路22へ出力される。
EXOR回路22では、電圧調整用抵抗RlにかかるHIGHレベル相当の電圧が電圧検出回路21で検出されて第1の入力部22aへ入力され、且つ、制御IC3の充電制御出力部3aからHIGHレベルの信号が出力されることによってNOT回路13から出力されるLOWレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第2の入力部22bへ入力されると、これらの入力に基づき排他的論理和の論理演算をして、出力部22cからHIGHレベルの信号を出力する。そして、このHIGHレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第3のFET23のゲート(G)に入力されると、第3のFET23はON(導通)状態となる。その結果、外部警報出力回路では、第1のFET1が導通故障をしたことを知らせる外部警報を出力する。
ここで、FET故障検出回路20の機能を図2及び図3を参照して更に詳細に説明する。
図2及び図3において、S1は制御IC3の充電制御出力部3aから出力される信号、S2はEXOR回路22の第2の入力部22bに入力される信号(即ちNOT回路13から第1のFET1へ出力されるスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号))、S3は電圧検出回路21の出力信号(電圧検出値)、S4はEXOR回路22の出力信号(スイッチング制御信号)である。
図3において、ケース1は、蓄電体4の電圧が正常状態、即ち上限電圧(4.0V)以上ではない状態であり、且つ、第1のFET1も正常状態である場合の各信号S1〜S4及び外部警報出力の状態を示している。
ケース2は、蓄電体4は過充電状態、即ち蓄電体4の電圧が上限電圧(4.0V)以上の状態であり、且つ、第1のFET1は正常状態である場合の各信号S1〜S4及び外部警報出力の状態を示している。
ケース3は、蓄電体4は正常状態であり、且つ、第1のFET1は導通故障状態である場合の各信号S1〜S4及び外部警報出力の状態を示している。
ケース4は、蓄電体4は過充電状態であり、且つ、第1のFET1は導通故障状態である場合の各信号S1〜S4及び外部警報出力の状態を示している。
ケース1の場合、蓄電体4の電圧が正常であるため、S1はHIGHレベル、S2はLOWレベルとなり、第1のFET1はOFF(非導通)状態となる。このため、S3はLOWレベルとなる。S2及びS3がLOWレベルであるため、排他的論理和の論理演算の結果、S4はLOWレベルとなり、第3のFET23はOFF(非導通)状態となる。従って、ケース1の場合、外部警報出力回路は外部警報を出力しない。
ケース2の場合、蓄電体4が過充電状態、即ち蓄電体4の電圧が上限電圧(4.0V)以上になることによって、S1はLOWレベルとなり、S2はHIGHレベルとなる。このため、第1のFET1はON(導通)状態となり、電圧調整用抵抗Rlに電流が流れるため、電圧調整用抵抗Rlの電圧が上昇して、S3はHIGHレベルとなる。しかし、S2もHIGHレベルであるため、排他的論理和の論理演算の結果、S4はLOWレベルとなる。このため、第3のFET23はOFF(非導通)状態のままである。従って、ケース2の場合にも、外部の警報装置は外部警報を出力しない。
そして、ケース3の場合、蓄電体4の電圧が正常であるため、S1はHIGHレベル、S2はLOWレベルとなる。しかし、第1のFET1は導通故障状態であるため、電圧調整用抵抗Rlに電流が流れる。このため、電圧調整用抵抗Rlの電圧が上昇して、S3はHIGHレベルとなる。S2がLOWレベル、S3がHIGHレベルであるため、排他的論理和の論理演算の結果、S4はHIGHレベルとなり、第3のFET23はON(導通)状態となる。従って、ケース3の場合には、外部警報出力回路が外部警報を出力する。この外部警報によって第1のFET1が導通故障状態であることを知ることができる。
ケース4の場合、蓄電体4が過充電状態、即ち蓄電体4の電圧が上限電圧(4.0V)以上になることによって、S1はLOWレベルとなり、S2はHIGHレベルとなる。このとき、第1のFET1の導通故障が発生すれば、S2のレベルにかかわらず、第1のFET1は導通状態となる。従って、蓄電体4は放電に移行して電圧調整用抵抗Rlに電流を流すため、蓄電体4の電圧が低下して正常状態となる。その結果、前記ケース3に移行するため、外部警報出力回路が外部警報を出力して、第1のFET1が導通故障状態であることを知ることができる。
また、蓄電体4の電圧が過充電状態(蓄電体4の電圧が上限電圧(4.0V)以上)になる前に第1のFET1が導通故障状態になっている場合には、電圧調整用抵抗Rlに電流が流れるため、蓄電体4の電圧が過充電状態(蓄電体4の電圧が上限電圧(4.0V)以上)になるまで昇圧することはない。従って、この場合も前記ケース3と同様になるため、外部警報出力回路が外部警報を出力して、第1のFET1が導通故障状態であることを知ることができる。
以上のように、本実施の形態例2の蓄電体保護回路10によれば、電圧調整用抵抗Rlの電圧を検出する電圧検出回路21と、第3のFET23(警報用のスイッチング素子)と、制御IC3とNOT回路13からなる充電制御手段から第1のFET1(過充電保護用のスイッチング素子)へ出力するスイッチング制御信号(HIGHレベルやLOWレベルのゲート制御電圧信号)と、電圧検出回路21の電圧検出値とを入力し、これらの入力に基づき排他的論理和の論理演算することによって、第3のFET23へスイッチング制御信号(HIGHレベルやLOWレベルのゲート制御電圧信号)を出力するEXOR回路22とを有してなるFET故障検出回路20(スイッチング素子故障検出回路)を備えたことを特徴としているため、第2のFET2の導通故障を検出して、警報を出力することができる。このため、過充電保護用の第1のFET1の導通故障に起因する蓄電体4の故障を防ぐことができる。また、例えば瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置などの装置に装備されている蓄電体に対して本蓄電体保護回路10が適用されている場合には、過充電保護用の第2のFET2に導通故障が生じたときに直ちに前記装置の使用を停止することもできる。
次に、図1の蓄電体保護回路10において第2のFET2が導通故障する場合を想定した。図1の蓄電体保護回路10において第2のFET2が導通故障した場合、放電中の蓄電体4が過放電状態になったときに制御IC3からはLOWレベルの信号(過放電保護用の第2のFET2をOFFにする信号)が出力されるが、第2のFET2は導通故障状態であるため、引き続き蓄電体4の放電が進行してしまい、蓄電体4が深刻な過放電状態に達してしまう。このことから、次の実施の形態例3では第2のFET2の導通故障にともなう蓄電体4の過放電による故障を防ぐための手段を実施した。
<実施の形態例3>
図4は本発明の実施の形態例3に係る蓄電体保護回路の構成図、図5は前記蓄電体保護回路における信号状態表を示す図である。なお、図4において図1,図2と同様の部分には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態例3の蓄電体保護回路10は、FET故障検出回路30を備えたことを特徴しており、その他の構成については上記実施の形態例1,2と同様である。FET故障検出回路30は、電圧検出回路31と、コンパレータ32と、NOR(否定論理和)回路33と、警報用のスイッチング素子である第4のFET34とを有してなるものである。
電圧検出回路31の入力側は蓄電体4に接続され、電圧検出回路31の出力側はコンパレータ32の非反転入力部32aに接続されている。一方、コンパレータ32の反転入力部32bには図示しない定電圧源等の基準電圧設定手段が接続されている。この基準電圧設定手段からは蓄電体4の過放電検出電圧である2.2Vの基準電圧が出力され、この基準電圧(2.2V)がコンパレータ32の反転入力部32bに入力される。
また、コンパレータ32の出力部32cはNOR回路33の第1の入力部33aに接続されている。NOR回路33の第2の入力部33bは、第2のFET2のゲート(G)(即ち制御IC3の放電制御出力部3b)に接続されている。NOR回路33の出力部33cは、第4のFET34のゲート(G)に接続されている。第4のFET34のドレイン(D)・ソース(S)は、外部警報出力回路(図示省略)に接続されている。
電圧検出回路31では、蓄電体4の電圧(極間電圧)を検出して、この電圧検出値をコンパレータ32の非反転入力部32aへ出力する。第2のFET2がHIGHレベルのゲート制御電圧信号によってON状態となる場合又は導通故障状態となっている場合、蓄電体4の電圧が低下して過放電状態になると、コンパレータ32では電圧検出回路31から非反転入力部32aへ入力される非反転入力(電圧検出値)が、基準電圧設定手段から反転入力部32bへ入力されている反転入力(基準電圧(2.2V))以下になるため、LOWレベルに相当する負の反転入力(基準電圧(2.2V))をNOR回路33へ出力する。
NOR回路33では、コンパレータ32から出力されたLOWレベルの信号が第1の入力部33aへ入力され、且つ、制御IC3の放電制御出力部3bから出力されたLOWレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第2の入力部33bに入力されると、これらの入力に基づき否定論理和の論理演算をして、出力部33cからHIGHレベルの信号を出力する。そして、このHIGHレベルのスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号)が第4のFET34のゲート(G)に入力されると、第4のFET34はON(導通)状態となる。その結果、外部警報出力回路では、第2のFET2が導通故障をしたことを知らせる外部警報を出力する。
ここで、FET故障検出回路30の機能を図4及び図5を参照して更に詳細に説明する。
図4及び図5において、S11はNOR回路33の第2の入力部33bに入力される信号(即ち制御IC3の放電制御出力部3bから第2のFET2へ出力されるスイッチング制御信号(ゲート制御電圧信号))、S12はNOR回路33の第1の入力部33aに入力される信号(即ちコンパレータ32からNOR回路33へ出力される信号)、S13はNOR回路33の出力信号(スイッチング制御信号)である。
図5において、ケース11は、蓄電体4の電圧が正常状態、即ち下限電圧(2.2V)以下ではない状態であり、且つ、第2のFET2も正常状態である場合の各信号S11〜S13及び外部警報出力の状態を示している。
ケース12は、蓄電体4は過放電状態、即ち蓄電体4の電圧が下限電圧(2.2V)以下の状態であり、且つ、第2のFET2は正常状態である場合の各信号S11〜S13及び外部警報出力の状態を示している。
ケース13は、蓄電体4は正常状態であり、且つ、第2のFET2は導通故障状態である場合の各信号S11〜S13及び外部警報出力の状態を示している。
ケース14は、蓄電体4は過放電状態であり、且つ、第2のFET2は導通故障状態である場合の各信号S11〜S13及び外部警報出力の状態を示している。
ケース11の場合、蓄電体4の電圧が正常であるため、S11はHIGHレベル、S12もHIGHレベルとなる。即ち、コンパレータ32では、電圧検出回路31から非反転入力部32aへ入力される非反転入力の電圧検出値が、反転入力部32bへ入力されている反転入力の基準電圧(2.2V)よりも大きくなるため、HIGHレベルに相当する信号S12をNOR回路33へ出力する。S11及びS12がHIGHレベルであるため、否定論理和の論理演算の結果、S3はLOWレベルとなり、第4のFET34はOFF(非導通)状態となる。従って、ケース11の場合、外部警報出力回路は外部警報を出力しない。
ケース12の場合、蓄電体4が過放電状態、即ち蓄電体4の電圧が下限電圧(2.2V)以下になることによって、S11はLOWレベルとなる。このため、第2のFET2はOFF(非導通)状態となる。その結果、S12はHIGHレベルになる。詳述すると、第2のFET2が正常であれば、S11がLOWレベルのとき直ちに第2のFET2がOFF(非導通)となり、蓄電体4の放電は停止し内部抵抗に由来する電圧復帰が生じるため、過放電検出電圧より大となる。即ち、「(非反転入力部32aの非反転入力)>(反転入力部32bの反転入力)」となる。従って、S12はHIGHレベルになる。S11がLOWレベル、S12がHIGHレベルであるため、否定論理和の論理演算の結果、S13はLOWレベルとなり、第4のFET34はOFF(非導通)状態となる。従って、ケース12の場合にも、外部警報出力回路は外部警報を出力しない。
ケース13の場合、蓄電体4の電圧が正常であるため、S11はHIGHレベルとなり、S12もHIGHレベルとなる。S11及びS12がHIGHレベルであるため、否定論理和の論理演算の結果、S3はLOWレベルとなり、第4のFET34はOFF(非導通)状態となる。従って、外部警報出力回路は外部警報を出力しない。即ち、第2のFET2が導通故障状態であっても、蓄電体4の電圧が正常であるため、特に問題なく蓄電体4の放電を継続することができるため、外部警報は出力しない。但し、このように第2のFET2が導通故障の状態で蓄電体4の放電が継続されているときに蓄電体4が過放電状態になった場合には、次のケース14に移行する。
そして、ケース14の場合、蓄電体4が過放電状態、即ち蓄電体4の電圧が下限電圧(2.2V)以下になることによって、S11はLOWレベルとなる。しかし、S11がLOWレベルになっても、第2のFET2は導通故障状態であるため、第2のFET2をOFF(非導通)状態にすることができず、蓄電体4の放電が継続される。従って、電圧検出回路31からコンパレータ32の非反転入力部32aへ入力される非反転入力(電圧検出値)が、コンパレータ32の反転入力部32bへ入力されている基準電圧(2.2V)以下になるため、S12はLOWレベルなる。S11及びS12がLOWレベルであるため、否定論理和の論理演算の結果、S13はHIGHレベルとなり、第4のFET34はON(導通)状態となる。その結果、外部警報出力回路が外部警報を出力するため、第2のFET2が導通故障状態であることを知ることができる。
以上のように、本実施の形態例3の蓄電体保護回路10によれば、蓄電体4の電圧を検出する電圧検出回路31と、第4のFET34(警報用のスイッチング素子)と、反転入力部32bに下限電圧(2.2V)に相当する基準電圧を入力し、非反転入力部32aに電圧検出回路31の電圧検出値を入力して、これらの基準電圧と電圧検出値とを比較するコンパレータ32と、このコンパレータ32の出力信号と、制御IC3(放電制御手段)から第2のFET2(過放電保護用のスイッチング素子)へ出力するスイッチング制御信号(HIGHレベルやLOWレベルのゲート制御電圧信号)とを入力し、これらの入力に基づき否定論理和の論理演算をすることによって、第4のFET34へスイッチング制御信号(HIGHレベルやLOWレベルのゲート制御電圧信号)を出力するNOR回路33とを有してなるFET故障検出回路30(スイッチング素子故障検出回路)を備えたことを特徴としているため、第2のFET2のスイッチング素子の導通故障を検出して、警報を出力することができる。このため、過放電保護用の第2のFET2の導通故障に起因する蓄電体4の故障を防ぐことができる。また、例えば瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置などの装置に装備されている蓄電体に対して本蓄電体保護回路10が適用されている場合には、過放電保護用の第2のFET2に導通故障が生じたときに直ちに前記装置の使用を停止することもできる。
なお、上記実施の形態例では蓄電体がリチウムイオンキャパシタである場合について説明したが、勿論、本発明の蓄電体保護回路はリチウムイオンキャパシタだけでなく、電気二重層キャパシタやリチウムイオン二次電池などの各種の蓄電体に対して適用することができる。
また、上記実施の形態例では直列に接続した複数の蓄電体4のそれぞれに対して蓄電体保護回路10を設ける場合ついて説明したが、これに限定するものではなく、本発明の蓄電体保護回路は1体(単独)の蓄電体に対しても適用することができる。蓄電体が体のとき抵抗Rlは過充電防止用の放電抵抗の役割を果たす。蓄電体を直列したとき抵抗Rlは各蓄電体間の電圧調整の役割も果たす。
本発明は蓄電体保護回路に関するものであり、過充電や過放電から蓄電体を保護し、更には過充電保護用や過放電保護用のスイッチング素子の導通故障に起因する蓄電体の故障を防止する場合に適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例1に係る蓄電体保護回路の構成図である。 本発明の実施の形態例2に係る蓄電体保護回路の構成図である。 前記蓄電体保護回路における信号状態表を示す図である。 本発明の実施の形態例3に係る蓄電体保護回路の構成図である。 前記蓄電体保護回路における信号状態表を示す図である。
符号の説明
1 第1のFET
2 第2のFET
3 制御IC
3a 充電制御出力部
3b 放電制御出力部
3c 駆動入力部
3d 電流検出入力部
4 蓄電体
10 蓄電体保護回路
11,12 端子
13 NOT回路
20 FET故障検出回路
21 電圧検出回路
22 EXOR回路
22a 第1の入力部
22b 第2の入力部
22c 出力部
23 第3のFET
30 FET故障検出回路
31 電圧検出回路
32 コンパレータ
32a 非反転入力部
32b 反転入力部
32c 出力部
33 NOR回路
33a 第1の入力部
33b 第2の入力部
33c 出力部
34 第4のFET
C1,C2,C3 ノイズ保護用のコンデンサ
Rch IC保護用抵抗
Ri 静電破壊耐圧向上用の保護抵抗
Rl 電圧調整用抵抗
Rv 静電破壊耐圧向上用の保護抵抗

Claims (5)

  1. 電圧調整用抵抗と過充電保護用のスイッチング素子とを直列に接続した回路を、蓄電体に対して並列に接続するとともに、前記過充電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する充電制御手段を備え、
    この充電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過充電検出電圧である上限電圧以上になったとき、前記過充電保護用のスイッチング素子を導通状態にするように構成したことを特徴とする蓄電体保護回路。
  2. 請求項1に記載の蓄電体保護回路において、
    過放電保護用のスイッチング素子を、前記蓄電体に対して直列に接続するとともに、前記過放電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する放電制御手段を備え、
    この放電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過放電検出電圧である下限電圧以下になったとき、前記過放電保護用のスイッチング素子を非導通状態にするように構成したことを特徴とする蓄電体保護回路。
  3. 過放電保護用のスイッチング素子を、前記蓄電体に対して直列に接続するとともに、前記過放電保護用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力する放電制御手段を備え、
    この放電制御手段では前記蓄電体の電圧を監視して、前記蓄電体の電圧が、前記蓄電体の過放電検出電圧である下限電圧以下になったとき、前記過放電保護用のスイッチング素子を非導通状態にするように構成したことを特徴とする蓄電体保護回路。
  4. 請求項1又は2に記載の蓄電体保護回路において、
    前記電圧調整用抵抗の電圧を検出する電圧検出回路と、
    警報用のスイッチング素子と、
    前記充電制御手段から前記過充電保護用のスイッチング素子へ出力するスイッチング制御信号と、前記電圧検出回路の電圧検出値とを入力し、これらの入力に基づき排他的論理和の論理演算することによって、前記警報用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力するEXOR回路と、
    を有してなるスイッチング素子故障検出回路を備えたことを特徴とする蓄電体保護回路。
  5. 請求項2又は3に記載の蓄電体保護回路において、
    前記蓄電体の電圧を検出する電圧検出回路と、
    警報用のスイッチング素子と、
    反転入力部に前記下限電圧に相当する基準電圧を入力し、非反転入力部に前記電圧検出回路の電圧検出値を入力して、これらの基準電圧と電圧検出値とを比較するコンパレータと、
    このコンパレータの出力信号と、前記放電制御手段から前記過放電保護用のスイッチング素子へ出力するスイッチング制御信号とを入力し、これらの入力に基づき否定論理和の論理演算をすることによって、前記警報用のスイッチング素子へスイッチング制御信号を出力するNOR回路と、
    を有してなるスイッチング素子故障検出回路を備えたことを特徴とする蓄電体保護回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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