JP2010048479A - 輻射暖房システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加温された流体による暖房の効率を向上させて省エネルギを実現することができる輻射暖房システムを提供する。
【解決手段】輻射暖房システム100は、流動放熱配管に温水を流動させて輻射熱により建物200の屋内を暖房する。その流動放熱配管は内部空間が空気流路となる中空管状の伝熱支持部材で支持されている。太陽光により加温された屋根上板211と屋根下板212の間隙から暖房補助機構130により空気が導入されて伝熱支持部材の空気流路を流動される。例えば、暖房開始直後などは流動放熱配管や伝熱支持部材の空気流路の空気が低温となっているが、これを太陽光により加温された屋根部分210の空気で加温することができる。従って、暖房用の温水の熱エネルギが暖房以外に浪費される割合を削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加温されて流動される流体の輻射熱で建物の屋内を暖房する輻射暖房システムに関し、特に、屋根部分が屋根上板と屋根下板との二重構造の建物の屋内を暖房する輻射暖房システムに関する。
現在、いわゆる温水床暖房などの輻射暖房システムは、床板部材の下方に流動放熱配管が敷設されている。その流動放熱配管に温水を流動させることで、その輻射熱により建物の屋内を暖房する。
現在、上述のような輻射暖房システムとして各種の提案がある(例えば、特許文献1〜3および非特許文献1,2参照)。
特開2008−082041号公報 特開2007−198122号公報 特開2001−336838号公報 "空気集熱式パッシブソーラー"、株式会社水崎建築、[2008年 8月 7日検索]インターネット<URL:http://mizusaki.jp/info_solar.php> "パッシブソーラーはOMソーラーの家"、株式会社菅組、[2008年 8月 7日検索]インターネット<URL:http://www.suga-ac.co.jp/info/modelhouse.html>
上述のような流動放熱配管を床板部材の下方に配置する構造としても各種があるが、例えば、床面下地に複数の根太とともに複数の伝熱支持部材を配列し、その伝熱支持部材の上面の凹溝に流動放熱配管を敷設した輻射暖房システムがある。
このような輻射暖房システムでは、流動放熱配管の放熱を伝熱支持部材でも床板部材に伝達することができ、それでいて中空構造の伝熱支持部材により流動放熱配管の熱量が床面下地に無駄に流出することも防止できる。
このため、上述のような構造の輻射暖房システムは高効率であるが、さらに高効率かつ省エネルギに建物の屋内を暖房することが要求されている。特に、冬季でも晴天のときには太陽光が熱エネルギとして供給されているが、これを現在の輻射暖房システムは利用することができない。
一方、特許文献3および非特許文献1,2に開示されている空気集熱式の暖房システムでは、太陽光の熱エネルギを暖房に利用することができる。この暖房システムでは、太陽光により加温された屋根部分の空気を床面部分まで誘導し、床面部分の蓄熱材を加温して暖房に利用する。
しかし、実際には太陽光により加温される屋根部分の空気の熱エネルギは充分ではなく、大規模な空気集熱式の暖房システムを施工していながらも、実際には別個に暖房器具などが必要となり、総合的には省エネルギを実現することが困難である。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、加温された流体による暖房の効率を向上させて省エネルギを実現することができる輻射暖房システムを提供するものである。
本発明の輻射暖房システムは、屋根部分が屋根上板と屋根下板との二重構造の建物の屋内を加温されて流動される流体の輻射熱で暖房する輻射暖房システムであって、屋内に少なくとも対向する位置に配置される流動放熱配管と、流動放熱配管に加温された流体を流動させる温体流動機構と、内部空間が空気流路となる中空管状で流動放熱配管を支持する伝熱支持部材と、太陽光により加温された屋根上板と屋根下板との間隙から空気を導入して伝熱支持部材の空気流路を流動させる暖房補助機構と、を有する。
従って、本発明の輻射暖房システムでは、屋内に少なくとも対向する位置に配置されている流動放熱配管に、加温された流体を温体流動機構が流動させる。このため、この流動する加温された流体の輻射熱により建物の屋内が暖房される。このように加温された流体を流動させる流動放熱配管が、内部空間が空気流路となる中空管状の伝熱支持部材で支持されている。そして、太陽光により加温された屋根上板と屋根下板との間隙から暖房補助機構により空気が導入されて伝熱支持部材の空気流路を流動される。このため、例えば、暖房の開始直後などは流動放熱配管や伝熱支持部材の空気流路の空気が低温となっているが、これを太陽光により加温された屋根部分の空気で加温することができる。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、温体流動機構は、流動放熱配管に加温された流体として温水を流動させ、伝熱支持部材は、建物の床面部分で複数の直方体状の根太とともに床板部材を支持する複数の直方体状に各々形成されていて上面に少なくとも一つの凹溝が長手方向に形成されており、流動放熱配管は、伝熱支持部材の上面の凹溝に配置されて床板部材に下方から対向してもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、伝熱支持部材は、熱伝導性が高い金属で形成されている支持部材本体と、根太を支持する床面下地と支持部材本体との間隙に配置される熱伝導性が低い平板状の断熱支持部材と、を有してもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、温体流動機構は、流動放熱配管に加温された流体として温水を流動させ、伝熱支持部材は、金属で形成されていて建物の壁面部分と略平行に配列される複数からなり、流動放熱配管を支持する配管支持部分と、配管支持部分と一体の中空管状に空気流路が形成されている流路放熱板部と、を有してもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、伝熱支持部材は、長手方向が上下方向と平行に配置された流動放熱配管の前後方向に一対の空気流路が位置しており、分割自在な一対の左右対称部品で形成されていてもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、伝熱支持部材は、空気流路の一端が空気の流入口で他端が流出口となっており、暖房補助機構は、屋根上板と屋根下板との間隙から空気を吸引する温風吸引機構と、吸引された空気が流入される少なくとも一つの吸気口と配列されている複数の伝熱支持部材の流入口に個々に連結される複数の送気口とが形成されている中空管状の温風誘導部材と、を有してもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、暖房補助機構は、配列されている複数の伝熱支持部材の流出口に個々に連結される複数の導入口と空気が排出される少なくとも一つの排気口とが形成されている中空管状の排気誘導部材と、を有してもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、屋根部分は、屋根上板と屋根下板との間隙に連続的な空気流路が形成されていてもよい。
また、上述のような輻射暖房システムにおいて、屋根上板と屋根下板との間隙に位置する空気の温度を計測する第一測温機構と、伝熱支持部材の空気流路に位置する空気の温度を計測する第二測温機構と、屋根上板と屋根下板との間隙の空気の温度が伝熱支持部材の空気流路の空気の温度より高温のときに暖房補助機構を作動させて低温のときに停止させる補助制御手段とを、さらに有してもよい。
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明では前後左右上下の方向を規定しているが、これは本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明の輻射暖房システムでは、屋内に少なくとも対向する位置に配置されている流動放熱配管に、加温された流体を温体流動機構が流動させる。このため、この流動する加温された流体の輻射熱により建物の屋内が暖房される。このように加温された流体を流動させる流動放熱配管が、内部空間が空気流路となる中空管状の伝熱支持部材で支持されている。そして、太陽光により加温された屋根上板と屋根下板との間隙から暖房補助機構により空気が導入されて伝熱支持部材の空気流路を流動される。このため、例えば、暖房の開始直後などは流動放熱配管や伝熱支持部材の空気流路の空気が低温となっているが、これを太陽光により加温された屋根部分の空気で加温することができる。従って、暖房の開始直後に流動放熱配管や伝熱支持部材の空気流路の空気を、加温された流体の輻射熱で加温する割合を低減することができる。このため、加温された流体による暖房の効率を向上させて省エネルギを実現することができる。
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本実施の形態の輻射暖房システム100は、屋根部分210が屋根上板211と屋根下板212との二重構造の建物200の屋内を加温されて流動される流体(図示せず)の輻射熱で暖房する。
このため、本実施の形態の輻射暖房システム100では、屋内に少なくとも対向する位置に配置される流動放熱配管110と、流動放熱配管110に加温された流体を流動させる温体流動機構と、内部空間が空気流路122となる中空管状で流動放熱配管110を支持する伝熱支持部材120と、太陽光により加温された屋根上板211と屋根下板212との間隙から空気を導入して伝熱支持部材120の空気流路122を流動させる暖房補助機構130と、を有する。
より具体的には、温体流動機構は、例えば、温水タンク、温水ヒータ、ポンプ機構、等を有し(図示せず)、流動放熱配管110に加温された流体として液体である温水を流動させる。
建物200は、図2ないし図4に示すように、床面部分220の床面下地221の上面に、複数の直方体状の根太222が平行に配列されている。本実施の形態の建物200では、根太222は長手方向が前後方向と平行な状態で左右方向に配列されている。
ただし、本実施の形態の輻射暖房システム100では、伝熱支持部材120が建物200の床面部分220で複数の直方体状の根太222とともに床板部材(図示せず)を支持する複数の直方体状に各々形成されている。
この伝熱支持部材120は、熱伝導性が高い金属であるアルミニウム合金の引抜材などで形成されている支持部材本体121と、根太222を支持する床面下地221と支持部材本体121との間隙に配置される熱伝導性が低い平板状の断熱支持部材124と、を有する。
また、伝熱支持部材120は、上面に一対の凹溝125が長手方向に形成されている。流動放熱配管110は、伝熱支持部材120の上面の凹溝125に配置されて床板部材223に下方から対向する。
本実施の形態の建物200は、図1に示すように、前述のように屋根部分210が屋根上板211と屋根下板212との二重構造に形成されている。屋根下板212の上面には、いわゆる垂木に相当する直方体状の支持部材213が配列されており、この支持部材213により屋根上板211が支持されている。
ただし、上述の支持部材213は通常の垂木とは相違して、屋根上板211と屋根下板212との間隙に連続的な空気流路214を形成するように配置されている。より具体的には、本実施の形態の建物200では、屋根部分210は南向きに傾斜した一面からなる。
そして、空気流路214は、屋根部分210の左右両側の下端から左右中心の下端まで上下方向にジグザグに連通する形状に、支持部材213により形成されている。空気流路214は、屋根部分210の左右両側の下端で外部に開口している。
一方、空気流路214の終端となる左右中心の下端には、図1および図2に示すように、屋根上板211と屋根下板212との間隙から空気を吸引する温風吸引機構131が暖房補助機構130の一部として配管されている。
この温風吸引機構131は、例えば、既存のフレキシブルチューブ132や換気ファン133などで形成されている。前述の伝熱支持部材120は、空気流路122の一端が空気の流入口126で他端が流出口127となっている。
そして、図2に示すように、上述の温風吸引機構131と複数の伝熱支持部材120とが一個の温風誘導部材140で連結されている。より具体的には、この温風誘導部材140は長手方向が左右方向と平行な直方体状の中空管状に形成されている。
温風誘導部材140は、左右方向に配列された複数の根太222および複数の伝熱支持部材120の後方に配置されており、やはり複数の根太222および複数の伝熱支持部材120とともに床板部材223を下方から支持する。
温風誘導部材140には、温風吸引機構131で吸引された空気が流入される吸気口141と、配列されている複数の伝熱支持部材120の流入口126に個々に連結される複数の送気口142と、が形成されている。
同様に、左右方向に配列された複数の根太222および複数の伝熱支持部材120の前方には、排気誘導部材150が配置されている。この排気誘導部材150も、長手方向が左右方向と平行な直方体状の中空管状に形成されており、やはり複数の根太222および複数の伝熱支持部材120とともに床板部材223を下方から支持する。
排気誘導部材150も、配列されている複数の伝熱支持部材120の流出口127に個々に連結される複数の導入口151と、空気が排出される少なくとも一つの排気口152とが形成されている。
なお、流動放熱配管110は温水を流動させるためにジグザグに連続する形状に形成されている。このため、流動放熱配管110を挿通させるための貫通孔143,153も温風誘導部材140および排気誘導部材150に形成されている。
また、本実施の形態の輻射暖房システム100は、図5に示すように、屋根上板211と屋根下板212との間隙の空気流路214に、そこに位置する空気の温度を計測する第一測温機構161が配置されている。
同様に、伝熱支持部材120の空気流路122にも、そこに位置する空気の温度を計測する第二測温機構162が配置されている。そして、これらの測温機構161,162と温風吸引機構131の換気ファン133とに補助制御回路163が接続されている。
この補助制御回路163は、屋根部分210の空気流路214の空気の温度が伝熱支持部材120の空気流路122の空気の温度より高温のときに暖房補助機構130を作動させて低温のときに停止させる。
上述のような構成において、本実施の形態の輻射暖房システム100は、いわゆる温水床暖房システムとして機能する。従って、利用者(図示せず)が輻射暖房システム100を作動させると、床板部材223の下方に位置する流動放熱配管110に、加温された温水を温体流動機構が流動させる。このため、この流動する加温された温水の輻射熱により、建物200の屋内が暖房される。
ただし、本実施の形態の輻射暖房システム100では、上述のように加温された温水を流動させる流動放熱配管110が、内部空間が空気流路122となる中空管状の伝熱支持部材120で支持されている。
そして、太陽光により加温された屋根上板211と屋根下板212との間隙から暖房補助機構130により空気が導入されて伝熱支持部材120の空気流路122を流動される。
このため、例えば、暖房の開始直後などは流動放熱配管110や伝熱支持部材120の空気流路122の空気が低温となっているが、これを太陽光により加温された屋根部分210の空気で加温することができる。
従って、暖房の開始直後に流動放熱配管110や伝熱支持部材120の空気流路122の空気を、加温された温水の輻射熱で加温する割合を低減することができる。このため、加温された温水による暖房の効率を向上させることができる。
特に、上述のように上面の凹溝125で流動放熱配管110を支持するとともに、複数の根太222とともに複数が配列されて床板部材223を支持する伝熱支持部材120は、従来の温水床暖房システムでも一般的に利用されている。
換言すると、本実施の形態の輻射暖房システム100は、既存の伝熱支持部材120のデッドスペースを空気流路122として利用している。このため、専用の部品を最小限として、その暖房の効率を向上させることができる。
なお、支持部材本体121は、熱伝導性が高いアルミニウム合金などの金属で形成されているが、床面下地221と支持部材本体121との間隙には熱伝導性が低い平板状の断熱支持部材124が配置されている。
このため、空気流路122を流動する温風による輻射熱を、床面下地221に流出させることを最小限としながら、伝熱支持部材120の温風による輻射熱も床板部材223から屋内に伝達することができる。
しかも、複数の根太222とともに配列された複数の伝熱支持部材120に温風を供給する温風誘導部材140と、伝熱支持部材120の排気を排出する排気誘導部材150も、複数の根太222および伝熱支持部材120とともに床板部材223を支持する。このため、床板部材223の設置に支障をきたすようなことなく、温風の供給や排気の排出を実行することができる。
さらに、屋根部分210は、従来の垂木に相当する支持部材213により、屋根上板211と屋根下板212との間隙に連続的な空気流路214が形成されている。このため、屋根上板211と屋根下板212との間隙で加温された空気を効率的かつ連続的に収集することができる。
しかも、本実施の形態の輻射暖房システム100では、屋根部分210の空気流路214の空気の温度が伝熱支持部材120の空気流路122の空気の温度より高温のときに補助制御回路163で暖房補助機構130を作動させて低温のときに停止させる。このため、流動放熱配管110を流動する温水による暖房を効率的に補助しながらも、その暖房を阻害するようなことがない。
さらに、本実施の形態の輻射暖房システム100では、建物200の屋根部分210が南向きの一面からなる。このため、太陽光で空気を加温して利用することを最良の効率で実行することができる。
しかも、本実施の形態の輻射暖房システム100は、流動放熱配管110を流動する温水による暖房システムと、太陽光により加温された屋根部分210の暖気による暖房システムとが、一体に形成されている。
このため、従来の温水床暖房システムと同等な生産性で施工することができ、大規模な空気集熱式暖房システムを施工しておきながら別個に暖房器具を必要とするようなこともない。
そして、本実施の形態の輻射暖房システム100では、上述の流動放熱配管110を流動する温水による暖房システムと、太陽光により加温された屋根部分210の暖気による暖房システムとを、相補的に機能させることができる。このため、従来の温水床暖房システムや空気集熱式暖房システムに比較して、総合的に省エネルギの実現を期待することができる。
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では屋根部分210で加温された空気を利用して、温水床暖房からなる輻射暖房システム100の効率を向上させることを例示した。
しかし、図6および図7に例示する輻射暖房システム300のように、伝熱支持部材310が、金属で形成されていて建物200の壁面部分と略平行に配列される複数からなり、流動放熱配管110を支持する配管支持部分311と、配管支持部分311と一体の中空管状に空気流路313が形成されている流路放熱板部312と、を有してもよい。この輻射暖房システム300は、いわゆる壁面暖房システムとして機能する。
さらに、上述の伝熱支持部材310は、図7に示すように、長手方向が上下方向と平行に配置された流動放熱配管110の前後方向に一対の空気流路313が位置しており、分割自在な一対の左右対称部品314で形成されていてもよい。
この場合、伝熱支持部材310に流動放熱配管110を鋳込むような必要がなく、密閉構造の伝熱支持部材310の内部に流動放熱配管110を簡単に配置することができる。
また、上記形態では放熱により冷却した空気を建物200の屋外に排気することを想定した。しかし、その排気も充分に高温な場合、そのまま屋内に排出して暖房を補助してもよい。
さらに、上記形態では屋根部分210で加温された空気を、流動放熱配管110による温水暖房の補助に利用することのみ例示した。しかし、空気が充分に加温されていて屋内が充分に低温のような場合、屋根部分210で加温された空気を伝熱支持部材120,310に流動させることのみで暖房を実現することも不可能ではない。
このような輻射暖房システム100,300では、空気のみによる暖房、空気で補助した温水による暖房、空気の補助を解除した温水のみによる暖房、を切り換えることで、さらに効率向上を期待することができる。
また、上記形態では屋根部分210の空気流路214が、上下方向に往復したジグザグに形成されていることを例示した。しかし、温風は物性的に上方に移動するので、このように上下方向に移動させることは合理的ではない。
そこで、図8に例示する輻射暖房システム400,500のように、屋根部分410,510に下方から上方に連続する空気流路411,511を形成することで、温風の収集効率を向上させることもできる。
さらに、上記形態では建物200の屋根部分210が南向きの一面からなることにより、太陽光で空気を加温して利用することを最良の効率で実行できることを例示した。しかし、効率は低下するものの、屋根部分が水平な構造、屋根部分が三角断面の構造、屋根部分が南向き以外の構造、等でも輻射暖房システムを実現することはできる(図示せず)。
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
本発明の実施の形態の輻射暖房システムの屋根部分の構造を示す分解斜視図である。 輻射暖房システムの床面部分の構造を示す分解斜視図である。 輻射暖房システムの床面部分の構造を示す斜視図である。 輻射暖房システムの床面部分の組立構造を示す正面図である。 輻射暖房システムの回路構造を示す模式的な回路図である。 一の変形例の輻射暖房システムの壁面部分の構造を示す分解斜視図である。 一の変形例の輻射暖房システムの要部構造を示す分解斜視図である。 他の変形例の輻射暖房システムの屋根部分の構造を示す斜視図である。
符号の説明
100 輻射暖房システム
110 流動放熱配管
120 伝熱支持部材
121 支持部材本体
122 空気流路
124 断熱支持部材
125 凹溝
126 流入口
127 流出口
130 暖房補助機構
131 温風吸引機構
132 フレキシブルチューブ
133 換気ファン
140 温風誘導部材
141 吸気口
142 送気口
143,153 貫通孔
150 排気誘導部材
151 導入口
152 排気口
161 第一測温機構
162 第二測温機構
163 補助制御回路
200 建物
210 屋根部分
211 屋根上板
212 屋根下板
213 支持部材
214 空気流路
220 床面部分
221 床面下地
222 根太
223 床板部材
300 輻射暖房システム
310 伝熱支持部材
311 配管支持部分
312 流路放熱板部
313 空気流路
314 左右対称部品
400,500 輻射暖房システム
410,510 屋根部分
411,511 空気流路

Claims (9)

  1. 屋根部分が屋根上板と屋根下板との二重構造の建物の屋内を加温されて流動される流体の輻射熱で暖房する輻射暖房システムであって、
    前記屋内に少なくとも対向する位置に配置される流動放熱配管と、
    前記流動放熱配管に加温された流体を流動させる温体流動機構と、
    内部空間が空気流路となる中空管状で前記流動放熱配管を支持する伝熱支持部材と、
    太陽光により加温された前記屋根上板と前記屋根下板との間隙から空気を導入して前記伝熱支持部材の前記空気流路を流動させる暖房補助機構と、
    を有する輻射暖房システム。
  2. 前記温体流動機構は、前記流動放熱配管に加温された流体として温水を流動させ、
    前記伝熱支持部材は、前記建物の床面部分で複数の直方体状の根太とともに床板部材を支持する複数の直方体状に各々形成されていて上面に少なくとも一つの凹溝が長手方向に形成されており、
    前記流動放熱配管は、前記伝熱支持部材の上面の前記凹溝に配置されて前記床板部材に下方から対向する請求項1に記載の輻射暖房システム。
  3. 前記伝熱支持部材は、熱伝導性が高い金属で形成されている支持部材本体と、前記根太を支持する床面下地と前記支持部材本体との間隙に配置される熱伝導性が低い平板状の断熱支持部材と、を有する請求項2に記載の輻射暖房システム。
  4. 前記温体流動機構は、前記流動放熱配管に加温された流体として温水を流動させ、
    前記伝熱支持部材は、金属で形成されていて前記建物の壁面部分と略平行に配列される複数からなり、前記流動放熱配管を支持する配管支持部分と、前記配管支持部分と一体の中空管状に前記空気流路が形成されている流路放熱板部と、を有する請求項1に記載の輻射暖房システム。
  5. 前記伝熱支持部材は、長手方向が上下方向と平行に配置された前記流動放熱配管の前後方向に一対の前記空気流路が位置しており、分割自在な一対の左右対称部品で形成されている請求項4に記載の輻射暖房システム。
  6. 前記伝熱支持部材は、前記空気流路の一端が前記空気の流入口で他端が流出口となっており、
    前記暖房補助機構は、前記屋根上板と前記屋根下板との間隙から前記空気を吸引する温風吸引機構と、吸引された前記空気が流入される少なくとも一つの吸気口と配列されている複数の前記伝熱支持部材の前記流入口に個々に連結される複数の送気口とが形成されている中空管状の温風誘導部材と、を有する請求項2ないし5の何れか一項に記載の輻射暖房システム。
  7. 前記暖房補助機構は、配列されている複数の前記伝熱支持部材の前記流出口に個々に連結される複数の導入口と前記空気が排出される少なくとも一つの排気口とが形成されている中空管状の排気誘導部材を、さらに有する請求項6に記載の輻射暖房システム。
  8. 前記屋根部分は、前記屋根上板と前記屋根下板との間隙に連続的な空気流路が形成されている請求項1ないし7の何れか一項に記載の輻射暖房システム。
  9. 前記屋根上板と前記屋根下板との間隙に位置する前記空気の温度を計測する第一測温機構と、
    前記伝熱支持部材の前記空気流路に位置する前記空気の温度を計測する第二測温機構と、
    前記屋根上板と前記屋根下板との間隙の前記空気の温度が前記伝熱支持部材の前記空気流路の前記空気の温度より高温のときに前記暖房補助機構を作動させて低温のときに停止させる補助制御手段とを、
    さらに有する請求項1ないし8の何れか一項に記載の輻射暖房システム。
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