JP2010045720A - ネットワークシステム、ノード及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のノードからデータ収集する際に、短時間でデータ収集する。
【解決手段】 本発明は、複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムに関する。そして、各下位のノードは、最上位のノードへ送信する送信データを保持する手段と、保持している送信データを最上位のノードへ向けて送出する手段と、自ノードから最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する手段と、自ノードにおいて下位に接続可能なノード数を算出する手段と、算出した評価値と接続可能なノード数に係る情報とを他ノードに通知する手段と、他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持する手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムに関する。そして、各下位のノードは、最上位のノードへ送信する送信データを保持する手段と、保持している送信データを最上位のノードへ向けて送出する手段と、自ノードから最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する手段と、自ノードにおいて下位に接続可能なノード数を算出する手段と、算出した評価値と接続可能なノード数に係る情報とを他ノードに通知する手段と、他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持する手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ネットワークシステム、ノード及び通信プログラムに関し、例えば、複数のノードからデータを収集するネットワークシステムに適用し得る。
ネットワーク上の複数のノード(端末)からデータを収集して集計する例として、テレビ放送の視聴チャンネル情報を各視聴端末から収集して視聴率情報を集計する視聴率調査サービスや、各視聴端末にて投票を行ってこれを集計する投票サービスなどがある。これらのサービスでは、データの収集と集計を行うデータ集計サーバがネットワーク上の各視聴端末よりデータを受信して集計を行うのが一般的である。
特許文献1では、IPネットワーク上の複数のノードを有する対称型オーバーレイネットワークを構築することによって、ノード間の通信が可能になる通信ネットワークシステムを実現している。
特開2005−045591号公報
しかしながら、特許文献1に記載の通信ネットワークシステムを適用した場合でも、例えば、ネットワーク上に集計サーバと複数の視聴端末が存在する場合、視聴端末の台数が増大すると、集計サーバ付近のネットワークの輻輳を回避するために、待ち時間が大きくなってしまう。
そのため、複数のノードからデータ収集する際に、短時間でデータ収集することができるネットワークシステムが望まれている。
第1の本発明のネットワークシステムは、(1)複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムにおいて、(2)上記各下位のノードは、(2−1)上記最上位のノードへ送信する送信データを保持している送信データ保持手段と、(2−2)上記送信データ保持手段が保持している送信データを、上記最上位のノードへ向けて送出する情報送信手段と(2−3)自ノードから上記最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する評価値算出手段と、(2−4)自ノードにおいて、直接下位に接続可能なノード数を算出する接続可能ノード数算出手段と、(2−5)少なくとも上記評価値算出手段が算出した情報と、上記接続可能ノード数算出手段が算出した情報とを、他ノードに通知する情報通知手段と、(2−6)他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持するテーブル保持手段とを有することを特徴とするネットワークシステム。
第2の本発明のノードは、(1)複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムを構成する上記各下位のノードにおいて、(2)上記最上位のノードへ送信する送信データを保持している送信データ保持手段と、(3)上記送信データ保持手段が保持している送信データを、上記最上位のノードへ向けて送出する情報送信手段と(4)自ノードから上記最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する評価値算出手段と、(5)自ノードにおいて、直接下位に接続可能なノード数を算出する接続可能ノード数算出手段と、(6)少なくとも上記評価値算出手段が算出した情報と、上記接続可能ノード数算出手段が算出した情報とを、他ノードに通知する情報通知手段と、(7)他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持するテーブル保持手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明の通信プログラムは、(1)複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムを構成する上記各下位のノードに搭載されたコンピュータを、(2)上記最上位のノードへ送信する送信データを保持している送信データ保持手段と、(3)上記送信データ保持手段が保持している送信データを、上記最上位のノードへ向けて送出する情報送信手段と(4)自ノードから上記最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する評価値算出手段と、(5)自ノードにおいて、直接下位に接続可能なノード数を算出する接続可能ノード数算出手段と、(6)少なくとも上記評価値算出手段が算出した情報と、上記接続可能ノード数算出手段が算出した情報とを、他ノードに通知する情報通知手段と、(7)他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持するテーブル保持手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、複数のノードからデータ収集する際に、短時間でデータ収集することができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるネットワークシステム、ノード及び通信プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
以下、本発明によるネットワークシステム、ノード及び通信プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
図1は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
ネットワークシステム1には、13のノード10(10−11、10−21〜10−24、10−31〜ノード10−38)が配置されているものとして説明するが、ネットワークシステム1におけるノード10の数は限定されないものである。ネットワークシステム1は、例えば、IPネットワークのアプリケーションレイヤ上に構成されるオーバーレイネットワークであり、図1においてノード10間の接続については、論理的なトポロジを示しており、物理的なトポロジは異なっていても良い。例えば、全てのノード10は図1に示すような論理的にトポロジ接続しているノード10とだけでなく、物理的には他のノード10とも通信可能な構成であっても良い。
各ノード10は、自ノードに係る情報を保持し、各ノードが保持している情報が、最上位のノード10−11に収集される。各ノード10が、最上位のノード10−11に向けて保持している情報を送出するタイミングは、例えば、定期的に送出するようにしても良いし、定時に送出するようにしても良いし、保持している情報が変動した場合に送出するようにしても良いし、最上位のノード10−11の要求に応じて送出するようにしても良く、限定されないものである。
この実施形態においては、例として、各ノード10は、テレビ放送の視聴チャンネル情報をテレビや、ハードディスクレコーダなどの視聴端末から収集して保持し、最上位のノード10−11に送信するものとして説明する。また、各ノード10は、視聴端末に搭載するようにしても良い。
また、ネットワークシステム1において、各ノード10は、図1に示すように階層的な構造により接続されているものとする。第1の実施形態では、説明を簡易にするため、最上位に位置する唯一のノード10−11から下位に向かって、ネットワークが5つの層(第1層、第2層、第3層、第4層、第5層)に分かれており、各層にあるノードは、隣接する(接続している)層にあるノードとの間で上位および下位の接続を持つものとする。以下の説明において、通常時自ノードがデータ送信する送信先のノード(図1においては、自ノードの上の層のノード)と接続することを「上位接続」といい、通常時自ノードがデータ受信をする受信元のノード(図1においては、自ノードの下の層のノード)と接続することを「下位接続」という。
最上位ノード(第1層)には上位接続はなく、最下位(第5層)には下位接続はない。なお、図1においては、説明を簡易にするため、ネットワークシステム1におけるノードの階層は5つまでとしているが、階層の数は限定されないものである。また、図1に示す通り、第1層にはノード10−11が配置され、第2層にはノード10−21〜10−24が配置され、第3層にはノード10−31〜ノード10−38が配置されている。図1では、ネットワークシステム1の初期状態において、3層目までしかノードが配置されていないことを表している。図1において各ノードに付されているアルファベットは、ネットワークシステム1内における各ノードの識別情報(以下、「ノードID」という)を示しており、例えば、ノード10−11のノードIDは「A」となる。この実施形態では、初期のネットワークは、図1に示すように、第1層から第3層まで、計13個のノード間の接続をあらかじめ手動で構築されたものとし、いずれのノードもネットワークから離脱することなく、常時動作しているものとする。
また、図1においては、各ノードは、原則として最大2本の上位接続と最大5本の下位接続を持つことができるものとして記載しているが、上位接続及び下位接続の最大数は限定されないものである。例えば、ノード10−31は、既にノード10−21、ノード10−22と上位接続しているので、さらに他のノードと上位接続することはできない。また、ノード10−22は、既にノード10−31〜10−35と下位接続しているので、さらに他のノードと下位接続することはできない。
なお、図1においては、最上位のノード10−11は、下位接続の最大数は、4本であるものとして説明する。また、第2層のノード10−21〜10−24においては、上位接続可能なノードはノード10−11のみであるため上位接続の最大数は1本であるものとして説明する。
図2は、各ノード10−11、10−21〜10−24、10−31〜ノード10−38の内部の機能的構成の例について示したブロック図である。各ノード10は、上述のように接続最大数などの差異はあるものの、基本的には全て図2のような構成となっている。
各ノード10は、CPU、ROM、RAM、EEPROM、ハードディスクなどのプログラムの実行構成、及び、他の通信装置と通信をするためのインタフェースを有する装置(1台に限定されず、複数台を分散処理し得るようにしたものであっても良い。)に、実施形態の通信プログラム等をインストールすることにより構築されるものであり、機能的には上述の図2のように示すことができる。例えば、ノード10に係る視聴端末が、プログラムの実施構成等を備えた端末(例えば、デジタル放送対応テレビ、テレビ視聴可能なパソコン、ハードディスクレコーダなど)であった場合には、その視聴端末におけるプログラムの実施構成に、実施形態の通信プログラム等をインストールすることにより構築しても良い。
それぞれのノード10は、少なくとも制御部101、通信部102、経路情報管理部103、アドレステーブル管理部104を有している。
制御部101は、ノード10全体の動作を制御する機能を担っている。
通信部102は、他のノード10と通信するためのインタフェースの機能を担っている。この実施形態においては、各ノード10の間はIPを用いて通信するものとして説明するが、IPX/SPXなど他のプロトコルを用いて通信しても良く、通信するプロトコルは限定されないものである。
経路情報管理部103は、当該ノード10において、他のノードとの通信に係る情報を管理する機能を担っている。
経路情報管理部103は、上位接続しているノード10のノードID、IPアドレス、伝送時間を登録している。
伝送時間は、各ノード10間のデータ伝送品質に係る評価値の例である。伝送時間としては、例えば、当該ノード10から上位接続しているノード10へテストデータを伝送した場合にかかる伝送時間を適用しても良いし、ICMP ECHO(IETF RFC 792参照)などの既存のノード間の疎通確認を行うプロトコルを用いて測定した時間を適用しても良く、各ノード10間において伝送時間を測定する方法は限定されないものである。
又、経路情報管理部103は、上位のノード10へ接続する際の経路の判断に係る情報(以下、「経路判断データ」という)の保持及び管理を行う。経路判断データは、例えば、以下の(1)式のように表される。
自ノードのノードID(最短伝送時間[秒]、接続順位が1位の上位ノードのノードID、接続順位が2位の上位ノードのノードID) …(1)
「接続順位が1位の上位ノードのノードID」は、上位接続しているノードのうち、自ノードから最上位ノード10−11までデータを伝送する際に経由すると、伝送時間の合計が最も短くなるノードのノードIDであり、「接続順位が2位の上位ノードのノードID」は、2番目に伝送時間の合計が短いノードのノードIDである。この実施形態においては、各ノード10の上位接続の最大数は2であるため、経路判断データにおいても、接続順位が2位の上位ノードまでしか設定されないが、自ノードの上位接続の最大数に応じた順位まで設定するようにしても良い。
「接続順位が1位の上位ノードのノードID」は、上位接続しているノードのうち、自ノードから最上位ノード10−11までデータを伝送する際に経由すると、伝送時間の合計が最も短くなるノードのノードIDであり、「接続順位が2位の上位ノードのノードID」は、2番目に伝送時間の合計が短いノードのノードIDである。この実施形態においては、各ノード10の上位接続の最大数は2であるため、経路判断データにおいても、接続順位が2位の上位ノードまでしか設定されないが、自ノードの上位接続の最大数に応じた順位まで設定するようにしても良い。
「最短伝送時間」は、「接続順位が1位の上位ノードのノードID」を経由して、自ノードから最上位ノード10−11までデータを伝送した場合の伝送時間の合計を示している。この実施形態においては、最短伝送時間を表す単位は「秒」であるものとして説明するが、単位は限定されないものである。
例えば、ノード10−31(ノードID:F)における経路判断データは、ノード10−21(ノードID:B)を経由した場合の伝送時間の合計が0.4秒、ノード10−22(ノードID:C)を経由した場合の伝送時間の合計が0.3秒であった場合には、「F(0.3、C、B)」となる。
なお、各ノード10において、経路判断データする方法、伝送時間の合計を算出する方法について後述する動作説明において詳述する。
アドレステーブル管理部104は、ネットワークシステム1における各ノード10に係る情報を有するテーブル(以下、「アドレステーブル」という)を保持して管理する機能を担っている。
図3は、アドレステーブルの情報について示した説明図である。
アドレステーブルは、図3に示すように、各ノード10のノードID、IPアドレス、ポート番号、最短伝送時間、上位接続空き数、下位接続空き数の情報を有している。
IPアドレス及びポート番号は、ネットワークシステム1において、各ノード10間でアクセスするための情報であるが、各ノード10間でアクセス可能な情報であれば、他の情報(例えば、ドメイン名や、IPアドレスのみなど)を適用するようにしても良い。
アドレステーブルにおける最短伝送時間は、各ノード10で保持している経路判断データにおける最短伝送時間と同じ内容である。上位接続空き数、下位接続空き数は、各ノード10の経路情報管理部103において、管理している上位接続及び下位接続において、あといくつのノードを接続すると最大数に達するかを表している。
収集情報管理部105は、最上位のノード10−11に向けて送出するための情報を保持する機能を担っている。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のネットワークシステムの動作を説明する。
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のネットワークシステムの動作を説明する。
(A−2−1)初期ネットワークにおける準備動作
まず、ネットワークシステム1の起動初期において、各ノード10の準備動作について説明する。ここでは、説明を簡易にするためにネットワークシステム1における全てのノード10が同時に起動したものとして説明するが、各ノード10が起動するタイミングは限定されないものである。また、各ノード10において、上位接続及び下位接続するノードは、起動初期においては図1に示す接続に予め設定されているものとして説明する。
まず、ネットワークシステム1の起動初期において、各ノード10の準備動作について説明する。ここでは、説明を簡易にするためにネットワークシステム1における全てのノード10が同時に起動したものとして説明するが、各ノード10が起動するタイミングは限定されないものである。また、各ノード10において、上位接続及び下位接続するノードは、起動初期においては図1に示す接続に予め設定されているものとして説明する。
図4は、ネットワークシステム1における各ノード10の起動初期の準備動作について説明したフローチャートである。
図5は、ネットワークシステム1において、図4に示す準備動作が完了した後の状態を示している。
まず、各ノード10は、接続している上位ノードとの間で、テストデータの伝送を行い、伝送時間を計測し、記憶する(S101)。図5においては、伝送時間をノード間の線分上に示している。例えば、ノード10−11とノード10−21の間の伝送時間は0.1秒である。
次に、各ノード10は、上述の経路判断データを作成して保持する(S102)。図5においては、ステップS102の完了後における、各ノード10に、経路判断データを付して記載している。例えば、ノード10−11の経路判断データは、「F(0.3、C,B)」である。
各ノード10は、最上位ノード10−11までの伝送時間の合計、および、接続している上位ノードの接続順位を決定する。まず、初期値として、最上位ノード10−11の伝送時間を0とし、最上位ノード10−11における経路判断データの初期値をA(0、−、−)とする。次に、第2層の各ノード10−21〜10−24において、自ノードから最上位ノード10−11までの最短伝送時間を算出する。例えば、図5のノード10−21では、上位接続しているノードは、ノード10−11のみであるから、最短伝送時間は、ノード10−11とノード10−21の間の伝送時間0.1秒となり、接続順位としては、第1位がノードA、第2位は該当なし「−」となる。よって、ノード10−21において保持される経路判断データは、図5に示す通り、「B(0.1,A,−)」となる。
そして、第2層の各ノードについて、同様の処理を行ったのち、次に第3層の各ノードにおいて処理が行われる。例えば、図5におけるノード10−31では、上位接続しているノードは、ノード10−21、10−22の2つである。ノード10−31は、ノード10−21、10−22に経路判断データを問い合わせることにより、ノード10−21での最短伝送時間は0.1秒、ノード10−22での最短伝送時間は0.1秒であることを確認し、さらに、自ノードからノード10−21までの伝送時間が0.3秒、ノード10−22までの伝送時間が0.2秒であることを考慮して、最上位ノード10−11までの最短伝送時間が0・3秒、第1位接続ノードがC、第2位接続ノードがBであることを検出し、経路判断データとして「F(0.3,C,B)」を作成して保持する。
そして、同様に、第3層の各ノード10−31〜ノード10−38について処理を行う。これにより、第1層から第3層までのすべてのノード10は、図5に示すように自ノードにおける経路判断データを作成して保持する。
以降、各ノード10が最上位ノード10−11へ向けたデータ送信を行う際には、各ノード10が保持している経路判断データに基づいて、その経路が決定される。例えば、ノード10−31における経路判断データは、図5に示すように「F(0.3,C,B)」であるので、ノード10−31が最上位ノード10−11へ向けたデータ送信を行う場合、そのデータは、接続順位が第1位のノード10−22(ノードID:C)を介して送信されることになる。
そして、各ノード10は、アドレステーブル管理部104のアドレステーブルに、自ノードに係る情報を登録して、登録した内容を接続している他のノード10に向けて送信する。また、各ノード10は、接続しているノード10から受信したアドレステーブルの情報を、さらに別の接続しているノード10に送信するとともに、受信したアドレステーブルの情報を、自ノードのアドレステーブル管理部104に追加する。その結果、第1層から第3層のすべてのノード10のアドレステーブル管理部104において、図3に示すように、13個のエントリから構成される同一のアドレステーブルが保持されることになる。なお、初期ネットワークにおいては、第1層、第2層については、上下位とも接続空き数は0とし、第3層については、ノード毎、下位のみ5本の空き接続があるものとして表に記載している。
(A−2−2)新規ノードがネットワークシステムに参加する場合の動作
次に、上述のステップS103の処理が終了した後において、ネットワークシステム1に新規にノード10−41が、参加した場合の動作について説明する。
次に、上述のステップS103の処理が終了した後において、ネットワークシステム1に新規にノード10−41が、参加した場合の動作について説明する。
図6は、新規にノード10−41が、ネットワークシステム1に参加しようとした場合の動作について示した説明図である。
新規にノード10がネットワークシステム1に参加をしようとする場合、既にネットワークシステム1を構成しているいずれかのノード10のノードのIPアドレスおよびポート番号が公開されているものとする。また、新規にノード10をネットワークシステム1に参加させようとする場合、既にネットワークシステム1を構成しているいずれかのノード10のノードのIPアドレスおよびポート番号を、手動で当該新規のノードに設定するようにしても良い。この実施形態においては、新規にネットワークシステム1に参加をしようとするノード10−41は、まず、ノード10−31にアクセスし、ノード10−31がアドレステーブル管理部104に保持しているアドレステーブルを取得するものとして説明する。なお、ノード10−41のノードIDは、図6に示す通り「N」であるものとする。
ノード10−41が、ノード10−31より、図3に示すアドレステーブルを取得すると、下位接続に空きがあるノードのうち、最短伝送時間が最も小さいものを接続候補ノードとして2つ選択する。図3に示すアドレステーブルの例では、下位接続に空きがあるのは、ノード10−31〜ノード10−38であり、まず、最短伝送時間が最も小さいノード10−32、10−33が選択される。
なお、図6においては、ノード10−41が接続候補ノードを選択する際には、最短伝送時間等の条件が同じである場合には、ノードIDが前のものを優先して選択するものとする。例えば、ノードIDがFとGで条件が同じ場合には、Fが選択されることになる。新規にネットワークシステム1に参加しようとするノードにおいて、接続候補ノードを選択する際に同条件のノードが複数あった場合の判断基準は、ノードIDだけでなく、IPアドレスや処理能力などを用いても良く、一意に選択可能な基準であれば、その方法は限定されないものである。
次に、ノード10−41は、2つの接続候補のノード10−32、10−33に問い合わせて、ノード10−32、10−33さらに上位ノードが共通にならないかどうか確認し、共通になる場合には、接続候補ノードを選択しなおしても良い。すなわち、既に選択した接続候補ノード以外のノードで、下位接続に空きがあるノードのうち、最短伝送時間が最も小さいものを選択する。また、接続候補のノードの上位ノードが全て重ならない組み合わせが存在しない場合には、問い合わせを行った接続候補ノードの中で、一番その上位ノードが重ならない組み合わせを接続先として決定しても良い。すなわち、最上位ノード10−11への経路ができるだけ重ならない経路となるように、接続先ノードを決定する。
図6においては、ノード10−41が、が2つの接続候補ノード10−32、10−33に上位ノードを問合せた結果、ノード10−32、10−33は、いずれも、上位ノードとしてノード10−21、10−22を持つので、ノード10−41は、下位接続に空きがあり、最短伝送時間が小さいものの中から別の2つの接続候補ノードの組み合わせを選択し、再び上位ノードを問合せ、条件を満足するまで処理を繰り返す。
その結果、図6においては、ノード10−41は、ノード10−32、10−36が、接続相手として決定することになる。
そして、ノード10−11は、ノード10−32、10−36のそれぞれとの間で、ノード間伝送時間を計測し、これに基づいて経路判断データ「N(0.3,G,K)」を算出し、アドレステーブル管理部104のアドレステーブルを更新するとともに、更新データをノード10−32、10−36に送信する。ノード10−32、10−36はその更新データに基づき、自身のアドレステーブル管理部104のアドレステーブルを更新するとともに、その更新データを接続している他のノード10にも送信する。更新データはノード10−41を中心とした所定の範囲に中継され、受信した各ノード10は白身のアドレステーブル管理部104のアドレステーブルを更新する。
図7は、図3の初期ネットワークシステム1でのアドレステーブルを基に、ノード10−41がネットワークシステム1に参加した場合のアドレステーブルの内容を示すもので、ノード10−41(ノードID:N)の行が加わり、さらに、接続相手となるノード10−32(ノードID:G)、ノード10−36(ノードID:K)の下位接続空き数が1だけ減算されている。
なお、新規ノードがノードFよりアドレステーブルを入力した際に、条件に合う接続相手が見つからない場合には、該アドレステーブルに記載された任意のノードから再度アドレステーブルを入手し、このアドレステーブルの記載内容を基に接続相手を選択するようにしても良い。
(A−2−3)既存ノードがネットワークを離脱する場合の動作
次に、ネットワークシステム1から、いずれかのノード10が離脱した場合の動作について説明する。
次に、ネットワークシステム1から、いずれかのノード10が離脱した場合の動作について説明する。
ここでは、例として、図1に示すネットワークシステム1の初期の状態に対して、第4層にノード10−41(ノードID:N)と、第5層にノード10−51(ノードID:P)が加わった後に、ノード10−41(ノードID:N)が、ネットワークシステム1から離脱する場合の動作につい説明する。
図8は、ノード10−41(ノードID:N)が、ネットワークシステム1から離脱する場合の動作について示した説明図である。
ノード10−41は離脱に先立ち、自身および接続しているノード10−51、10−32、10−36に対して、ノード10−41離脱に伴うアドレステーブルの更新情報を送信する。これにより、更新データはノード10−41を中心とした所定の範囲に中継され、受信した各ノード10は自身のアドレステーブルを更新する。そののち、ノード10−41はネットワークから離脱する。
ノード10−41がネットワークを離脱することにより、ノード10−51は一方の上位接続を失う。そこで、ノード10−51は自己が保持するアドレステーブルに基づいて、上位接続可能なノード10を検索し、接続を行う。
接続ノードの決定およびアドレステーブルの更新については、上述の新規ノードがネットワークシステムに参加する場合の動作と同様であるので、詳しい説明を省略する。
なお、ノード10−41が、通信障害や故障などの理由により、突然ネットワークシステム1から離脱する場合には、データの送受信の動作の際、データ通信が妨げられるが、その際、ノード10−41と接続関係にあったノード10が、ノード10−41からの応答がないことを検出し、ノード10−41の離脱に相当するアドレステーブルの更新情報を接続しているノード10に送信することにより、ネットワークシステム1全体のノード10がノード10−41の離脱を認識し、ネットワークシステム1におけるトポロジが再構築されることになる。
以上の動作により、任意のノードがネットワークシステム1を離脱する際には、上位ノードを失ったノードから最上位ノードまでの伝送時間が短く、かつ、複数の上位経路がなるべく離れているような上位接続を再構築することとなる。
(A−2−4)ノード間の状況確認の動作
次に、ノード10間の状況確認の動作について説明する。
次に、ノード10間の状況確認の動作について説明する。
まず、ノード10が、下位ノードに状況確認をする際の動作について説明する。
ノード10は、下位接続しているノードに対して、データ送信の意思を問い合わせ、問い合わせたノードから、データ送信意思の返答があった場合、その問い合わせたノードからデータが与えられるのを待機する。一方、下位接続しているノードから、データ送信意思の返答がない場合には、その問い合わせたノードがネットワークから離脱しているか、若しくは、その問い合わせたノードが、他の上位ノードへのデータ送信意思があるものとみなして、以降そのノードからのデータを無視する。
また、ノード10は、一定時間を経過しても問い合わせをした下位ノードからのデータ送信意思の問い合わせに応答がない場合には、問い合わせをした下位ノードが、ネットワークから離脱したものと認識する。
次に、ノード10が、上位ノードの状況確認をする際の動作について説明する。
一定時間を経過しても、接続順位が第1位の上位ノードからデータ送信意思の問合せがない場合には、その上位ノードがネットワークシステム1から離脱したものと解釈し、接続順位が第2位の上位ノードに、データ送信の意思の問い合わせに対して返答する。これにより、当該ノード10において保持されているデータは、当面接続順位が第2位のノードを介して最上位ノードへデータ送信を行い、その後、上述の新規ノードがネットワークシステムに参加する場合の動作と同様の処理により、接続順位が第1位と第2位の上位ノードが決定され、第1位のノードが現在データ送信を行っている上位ノードと異なる場合には、新しく接続順位が第1位となったノードに接続を変更するようにしても良い。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
各ノードから最上位ノードまでデータを伝送する経路は、経路判断データに基づいて、伝送時間の短い経路を用いて上位ノードに送信するので、各ノードが保持しているデータを、短時間で伝送し、実時間に近いタイミングでデータ収集を完了させることができる。
また、ネットワークシステムにノードが新規に接続する場合や、再接続する場合には、アドレステーブルを参照することにより、下位接続に空きがあるノードに容易にアクセスして接続することができる。
さらに、ネットワークシステムに参加しようとするノードは、アドレステーブルの最短伝送時間を参照し、各ノードにおける最短伝送時間を把握することができるので、より短い伝送時間の経路で、最上位ノードへデータを伝送できる上位ノードに接続することができる。
さらにまた、ネットワークシステムに参加しようとするノードは、上述の図6、7に示すように、複数のノードと上位接続しようとする場合には、複数の上位経路の重なりが少なくなるように、接続する上位ノードを決定するようにしたので、最上位のノードへ接続する一方の経路で、通信断(例えば、上位ノードの離脱や通信障害)があった場合でも、他方の経路でデータ伝送を継続することができる。例えば、図6において、ノード10−22がネットワークを離脱し、かつ、その下位側に接続されたノード10−32から上位への経路(ノード10−21、10−22への経路)の通信が確保できない場合、該下位側に接続されたノード10−32からのデータは、一旦さらに下位例のノード10−41を経由し、次いで、離脱したノード10−22とはネットワーク上離れた上位ノード(例えば、ノード10−23)を経由して伝送できるので、ノードの離脱があった場合でも、途切れることなく継続してノード10−11へのデータの伝送を行うことができる。また、例えば、ノード10−32から上位への経路(ノード10−21、10−22への経路)が確保できない場合で、かつ、ノード10−41が、ノード10−32、10−33と上位接続していた場合には、再度他のノード10と上位接続しなければ最上位ノード10−11へのデータ伝送はできないが、ノード10−32、10−36と最上位ノード10−11への経路が異なる離れたノードと上位接続している場合には、途切れることなく最上位ノード10−11へデータ伝送を行うことができる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明によるネットワークシステム、ノード及び通信プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
以下、本発明によるネットワークシステム、ノード及び通信プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図9は、この実施形態のネットワークシステム1Aの全体構成を示した説明図である。
図9は、この実施形態のネットワークシステム1Aの全体構成を示した説明図である。
図9に示すように、ネットワークシステム1Aは、複数のノード10Aを備えている。
第1の実施形態のネットワークシステム1では、各ノード10は保持している情報を単に最上位のノード10−11において収集するだけであったが、第2の実施形態のネットワークシステム2では、各ノード10Aが、下位のノード10Aから収集した情報と、自ノードが保持している情報を収集して上位ノードに送信する点で、第1の実施形態と異なっている。
第1の実施形態のネットワークシステム1では、初期状態において3層目までしかノード10が配置されていなかったが、第2の実施形態のネットワークシステム1Aでは、初期状態において図9に示すように、ノード10A−11を最上位(1層目)のノードとして5層目まで配置されている。
また、図9において、ネットワークシステム1Aでは、2層目には少なくともノード10A−21が配置され、3層目には少なくともノード10A−31が配置され、4層目には少なくともノード10A−41が配置され、5層目には少なくともノード10A−51が配置されているものとする。また、図9において、各ノード10Aに付されているアルファベットは、第1の実施形態における図1と同様に各ノード10AのノードIDを示している。
図10は、第2の実施形態における各ノード10A内部の機能的構成について示したブロック図である。
ノード10Aは、制御部101、通信部102、経路情報管理部103、アドレステーブル管理部104、収集情報管理部105、収集情報処理部106を有している。
制御部101、通信部102、経路情報管理部103、アドレステーブル管理部104、収集情報管理部105については第1の実施形態と同様のものであるので詳しい説明を省略する。
図11は、第2の実施形態において、収集情報管理部105に保持される情報の例について示した説明図である。
各ノード10Aにおける収集情報管理部105は、図11に示すように、自ノードに係る視聴端末のテレビ視聴状況に応じ、視聴時間帯毎、視聴チャンネルごとの視聴度数を記録しているものとする。視聴度数としては、該当する時間帯、チャンネル(コンテンツID)での視聴があれば世帯視聴度数として1を計数する。また、視聴者区分(性別と年代から分類される層)毎に視聴者数を計数する。各ノード10Aが視聴者区分を検出する方法としては、従来公知の方法を適用しても良いが、この実施形態においては、視聴端末ごとに個人別の押しボタンを備え、視聴者がテレビを視聴する際に、該当するボタンを操作することにより、視聴者区分を検出するものとする。
図11では、視聴時間帯単位で伝送されるものとする。視聴時間帯毎のデータは、分単位の視聴時間帯データ(項目ID:1)、チャンネルを識別するコンテンツID(項目ID:10、20、…)、コンテンツID毎の世帯視聴度数(項目ID:11、21、…)、および、8種類の視聴者区分毎の視聴度数(項目ID:12〜19、22〜29、…)を有している。コンテンツIDおよび視聴度数のデータは、すべての放送中のチャンネルについて順番に記述されるものとする。
収集情報処理部106は、下位接続しているノード10Aから収集した情報、及び、自ノードの収集情報管理部105に保持されている情報を集計して、上位接続しているノード10Aにその集計した情報を与えるものである。収集情報処理部106における処理の詳細について後述する動作説明において詳述する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態のネットワークシステム1Aの動作を説明する。
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態のネットワークシステム1Aの動作を説明する。
第2の実施形態のネットワークシステム1Aにおける、初期ネットワークにおける準備動作、新規ノードがネットワークシステムに参加する場合の動作(データの伝送経路の決定方法)、既存ノードがネットワークを離脱する場合の動作については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。ここでは、第2の実施形態のネットワークシステム1Aにおける、ノード10Aの情報収集及び集計の動作について説明する。
(B−2−1)各ノードの動作
まず、各ノード10Aの情報収集及び集計の動作について説明する。
まず、各ノード10Aの情報収集及び集計の動作について説明する。
図12は、各ノード10Aにおけるデータの集計及び送信について説明したフローチャートである。
まず、下位接続している全てのノードからデータを取得して(S201)、取得したデータを集計する(S202)。
そして、ステップS202で集計したデータと、自ノードが保持しているデータを集計し(S203)、ステップS203で集計したデータを、上位接続しているノードに接続する。
(B−2−2)ネットワークシステム全体の動作
次に、ネットワークシステム1Aの全体のノード10Aの動作について説明する。
次に、ネットワークシステム1Aの全体のノード10Aの動作について説明する。
ここでは、ノード10A−51がデータ伝送する上位ノードは、ノード10A−41であるものとする。ノード10A−41がデータ伝送する上位ノードは、ノード10A−31であるものとする。ノード10A−31がデータ伝送する上位ノードは、ノード10A−21であるものとする。
まず、ノード10A−51は、各時間帯の視聴度数を計測して、収集情報管理部105に保持するデータを更新すると、ノード10A−41と相互に疎通確認した後、収集情報管理部105に保持しているデータをノード10A−41に送信する。
ノード10A−41は、各時間帯の視聴度数を計測して、収集情報管理部105に保持するデータを更新すると、下位接続しているノード(ノード10A−51を含む)から受信したデータと、自ノードの収集情報管理部105に保持しているデータを併せて集計し、集計したデータを、ノード10A−31に送信する。
そして、ノード10A−31においても同様に、下位接続しているノード(ノード10A−41を含む)から受信したデータと、自ノードの収集情報管理部105に保持しているデータを併せて集計し、集計したデータを、ノード10A−21に送信する。
さらに、ノード10A−21においても同様に、下位接続しているノード(ノード10A−31を含む)から受信したデータと、自ノードの収集情報管理部105に保持しているデータを併せて集計し、集計したデータを、ノード10A−11に送信する。
そして、最上位のノード10A−11では、下位接続しているノード(ノード10A−21を含む)から受信したデータの集計が行われる。これにより、ノード10A−11では、下位にある全てのノードの全てのデータを集計したデータを取得する。
図13は、ノード10A−21(ノードID:B)が、送信するデータの例について示した説明図である。
図13では、ノード10A−21において下位接続しているノード(ノード10A−31を含む)から受信したデータを集計したデータと、ノード10A−21が保持しているデータをと、ノード10A−21がノード10A−11に送信するデータとを示している。
例えば、コンテンツIDが「1」の「世帯視聴度数」(項目ID:「11」)のデータに着目すると、ノード10A−21において下位接続しているノードから受信したデータを集計したデータでは「256」で、ノード10A−21が保持しているデータでは「1」となっているため、ノード10A−21がノード10A−11に送信するデータでは、これらを加算して「257」となっている。このように、各ノード10Aでは、下位接続しているノードがある場合に、下位接続しているノードから受信したデータと、自ノードが保持しているデータを集計して、上位ノードに送信することを繰り返している。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、第1の実施形態における効果に加えて、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態における効果に加えて、以下のような効果を奏することができる。
各ノードにて下位ノードから受信したデータと、自ノードが保持しているデータとを集計して、上位ノードヘ伝送するようにしているので、ネットワークシステムを構成するノード数が増えても、データ伝送のトラフィックは最上位ノード近辺で増えることはなく、ネットワークシステム全体に分散させることにより、短時間でデータ伝送を完了させ、かつ、ネットワークシステムを構築するコストを低減することができる。
また、各ノードにて下位ノードから受信したデータと、自ノードが保持しているデータとを集計して、上位ノードヘ伝送するようにしているため、それぞれのノードが保持しているデータを最上位ノードに集めて集計する場合と比較して、最上位ノードにおいて収集したデータの集計処理に要するコストを低減することができる。また、ネットワークシステムの全てのノードで集計に係る処理を分散して並列的に実行しているので、データの集計する時間を短縮し、より実時間に近いタイミングで集計したデータを取得することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の各実施形態では、動作の説明を簡易にするため、ネットワークシステム1においてノードは階層構造で配置されていると説明したが、階層構造ではなく、木構造などであっても良く、最上位ノードより下位のノードが、上位および下位のノード間接続を持つネットワークにより構成されていれば、ネットワークシステムにおけるノード間の接続構造は限定されないものである。
(C−2)上記の各実施形態においては、各ノードが接続可能な隣接ノードの最大数として、上位2本、下位5本の場合について説明したが、上述の接続最大数をネットワーク環境や用途に合わせて変更してもよい。例えば、各ノードの通信性能が高い場合には、下位への接続本数を増大させるようにしても良い。下位への接続本数を増大させることによって、任意のノードから最上位ノードまでの平均経路長が短くなるため、データ集計にかかる遅延時間をさらに短くすることができる。また、例えば、各ノードが、ノード自身の処理能力や接続ネットワークの伝送能力に応じて上下位の接続本数を動的に設定してもよい。
また、例えば、ネットワーク上のすべてのノードがネットワークから離脱しないことが保証されている場合には、上位への接続は1本のみとしても良い。
(C−3)第1の実施形態においては、初期ネットワークとして、第1層から第3層までの計13ノードの接続をあらかじめ手動で構築するものとして説明したが、初期ネットワークの層数やノード数はこれに限定されない。初期ネットワークの構成は、ネットワーク環境や用途に合わせて変更しても良い。
(C−4)上記の各実施形態においては、テレビ視聴率に関するデータを集計するシステムについて説明したが、データ収集などを目的としたネットワークシステムであれば、対象は視聴率に限定することなく適用できる。例えば、ネットワーク越しに投票を行い、これを集計するシステムや、情報家電機器の利用状況を統計分析するシステムなどに適用しても良い。
上記の各実施形態では、視聴率に関するデータ収集を対象として伝送データの例を示したが、本発明を他の目的に適用する場合には、目的に応じた伝送データの形式を適宜選択すれば良い。
(C−5)上記の各実施形態においては、各ノード間における「伝送時間」を、データ伝送品質の評価値として用いているが、エラー率や、インタフェースの種類に応じたコスト値など、他の評価値を用いて経路選択の評価値として用いても良い。
インタフェースの種類に応じたコスト値とは、例えば、ノードが備えるインタフェースが1Gbps対応の場合にはコスト値を1、100Mbpsの場合にはコスト値を10にするなど、インタフェースが対応する速度やメディアの種類(例えば、光ファイバー、メタルなど)に応じたコスト値を設定することが挙げられる。そして、最もコスト値が少ない経路を、最も短時間でデータ伝送が可能な経路として選択するようにしても良い。
1…ネットワークシステム、10、10−11、10−21〜10−24、10−31〜10−38、10−41、10−51…ノード、101…制御部、102…通信部、103…経路情報管理部、104…アドレステーブル管理部、105…収集情報管理部。
Claims (7)
- 複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムにおいて、
上記各下位のノードは、
上記最上位のノードへ送信する送信データを保持している送信データ保持手段と、
上記送信データ保持手段が保持している送信データを、上記最上位のノードへ向けて送出する情報送信手段と
自ノードから上記最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する評価値算出手段と、
自ノードにおいて、直接下位に接続可能なノード数を算出する接続可能ノード数算出手段と、
少なくとも上記評価値算出手段が算出した情報と、上記接続可能ノード数算出手段が算出した情報とを、他ノードに通知する情報通知手段と、
他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持するテーブル保持手段と
を有することを特徴とするネットワークシステム。 - 上記各下位のノードは、
自ノードが上記ネットワークシステムに参加しようとする場合には、いずれかの他ノードが保持しているノード情報テーブルを取得し、取得したノード情報テーブルの内容に基づいて、自ノードの接続先として1又は複数の他ノードを決定する接続ノード判定手段と、
上記接続ノード判定手段により決定した接続先の他ノードと接続する接続手段とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。 - 上記接続ノード判定手段は、自ノードの接続先として複数の他ノードを決定する際、それぞれの接続先の他ノードを経由して上記最上位のノードへアクセスする場合の経路の重なりが、より少ない組合わせを決定することを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。
- 上記各下位のノードは、
自ノードが上記ネットワークシステムから離脱しようとする場合には、自ノードが離脱する旨を他ノードに通知する離脱通知手段と、
接続している他ノードとの接続を切断する接続切断手段と、
他ノードから離脱する旨の通知があった場合には、上記テーブル保持手段が保持しているノード情報テーブルから、その通知に係る他ノードの情報を消去する情報消去手段と
を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のネットワークシステム。 - 上記各下位のノードは、
自ノードが直接下位に接続している他ノードから与えられた送信データ、及び、自ノードにおいて上記送信データ保持手段が保持している送信データを集計して、集計送信データを作成する送信データ集計手段をさらに有し、
上記情報送信手段は、上記送信データ集計手段が集計した情報を、自ノードが直接上位に接続している他ノードに与える
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のネットワークシステム。 - 複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムを構成する上記各下位のノードにおいて、
上記最上位のノードへ送信する送信データを保持している送信データ保持手段と、
上記送信データ保持手段が保持している送信データを、上記最上位のノードへ向けて送出する情報送信手段と
自ノードから上記最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する評価値算出手段と、
自ノードにおいて、直接下位に接続可能なノード数を算出する接続可能ノード数算出手段と、
少なくとも上記評価値算出手段が算出した情報と、上記接続可能ノード数算出手段が算出した情報とを、他ノードに通知する情報通知手段と、
他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持するテーブル保持手段と
を有することを特徴とするノード。 - 複数のノードを備え、最上位のノードの配下に下位のノードが複数段分岐して接続されているネットワークシステムを構成する上記各下位のノードに搭載されたコンピュータを、
上記最上位のノードへ送信する送信データを保持している送信データ保持手段と、
上記送信データ保持手段が保持している送信データを、上記最上位のノードへ向けて送出する情報送信手段と
自ノードから上記最上位のノードまでのデータ伝送品質に係る評価値を算出する評価値算出手段と、
自ノードにおいて、直接下位に接続可能なノード数を算出する接続可能ノード数算出手段と、
少なくとも上記評価値算出手段が算出した情報と、上記接続可能ノード数算出手段が算出した情報とを、他ノードに通知する情報通知手段と、
他ノードから通知された情報を有するノード情報テーブルを作成して保持するテーブル保持手段と
して機能させることを特徴とする通信プログラム。
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