JP2010045680A - ノード、パケット転送方法およびそのプログラム - Google Patents

ノード、パケット転送方法およびそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク上のノードの保持するエントリ数を削減し、ルーチングの処理負荷を低減する。
【解決手段】複数のサービスのトラヒックが流れるネットワークについて、サービスごとに、当該サービスのトラヒックが流れる論理ネットワークを分ける。そして、その論理ネットワークをツリー型トポロジで構築し、各ノードのツリーにおける階層、当該ノードの下に存在する子ノード数に基づきアドレスの値を割り当てる。論理ネットワーク上の各ノードは、パケットの宛先アドレスと、自身のアドレス、階層情報、自身が属する論理ネットワークのパラメータ情報、自身の親ノードおよび子ノードの情報をルーチングテーブルに保持し、そのルーチングテーブルに基づき、受信したパケットを親ノードと子ノードどちらに転送すればよいか、また、子ノードに転送する場合、どの子ノードに転送すればよいかを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ルーチング技術に関する。
従来の一般的な、IP(Internet Protocol)ルーチング技術では、ノード(ルータ)は、送信されたパケットの宛先IPアドレスをもとに、自らが持つルーチングテーブルのエントリを検索し、該当するアドレス値に対し、最長一致の原則に基づき、エントリに記載されたインタフェースからパケットの中継がなされる。つまり、同じアドレス宛のパケットは同じルーチング経路をとるのが一般的である。しかし、同じアドレス(同じネットワーク)宛のパケットでも、そのパケットが用いられるサービスごとにルーチング経路を分けたい場合もある。図8は、比較例となるルーチング経路を示した図である。
例えば、図8に示すように、サービスネットワーク同士が、バックボーンネットワーク経由で接続されるシステムを考える。ここで、サービスAとサービスBというサービスがあり、それぞれのサービスのサーバとクライアントがそれぞれ同じサービスネットワークにある場合、サービスAのトラヒックもサービスBのトラヒックも同じ境界ノードを経由し、破線に示す同じルーチング経路をとるのが一般的である。しかし、このように複数のサービスについて同じルーチング経路をとると、どちらか一方のサービスのトラヒック量が増加したときに、もう片方のサービスのトラヒックが影響を受けることもあり、サービスの品質が低下するおそれもある。そこで、図8の実線に示すようにサービスごとに、ルーチング経路を分けることができれば、それぞれのサービスの品質を保つことができ、大変便利である。ここで、このようにルータがサービスごとの経路選択を行う技術として、非特許文献1に開示されるマルチトポロジOSPF(Open Shortest Path First)がある。
P.Psenak,"Multi-Topology (MT) Routing in OSPF",RFC4915、[online]、[平成20年3月21日検索]、インターネット、<URL: http://www.ietf.org/rfc/rfc4915.txt>
しかし、前記したマルチトポロジOSPFにおいても、各ルータはルーチングテーブルのエントリを宛先ごとに保持する必要がある。このため、大規模なネットワークや膨大な数のサービスにおいて、各ルータで保持するエントリ数も膨大になり、また、経路計算の負荷も大きくなってしまう。そこで、本発明は、前記した問題を解決し、大規模なネットワークや膨大な数のサービスを収容するネットワークに用いられるルータにおいて、そのルータの保持するエントリ数も削減し、ルーチングの処理負荷を低減することを目的とする。
前記した課題を解決するため請求項1に記載の発明は、1以上のサービスのパケットを転送するネットワークを、当該サービスのパケットを転送する1以上の論理ネットワークに分け、その論理ネットワークを、事前に決められたツリー最大階層数Lmと、そのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rmとをもとに、ツリー型トポロジとして構成し、このツリー型トポロジにおける第d+1階層におけるn番目に参加する子ノードのアドレスAnが、以下の式(1)により定義されるネットワークに用いられるノードであって、
An=Aparent+Cskip(d)×(n−1)+1…式(1)
但し、
d=Lmの場合、Cskip(d)=0
0≦d≦Lm−1の場合、Cskip(d)=(Cskip(d+1)×Rmd+1)+1
Aparent:当該論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの親ノードのアドレス
Cskip(d):当該論理ネットワークのツリーの第d+1階層の1つのノード以下に存在するノード数
d:論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの属する階層
Lm:論理ネットワークのツリーのツリー最大階層数
Rm:論理ネットワークのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数
自身のノードが属する1以上のサービスと、当該サービスそれぞれの論理ネットワークに割り当てられたアドレス空間と、論理ネットワークにおける自身のノードのアドレスA、自身のノードの属する階層d、ツリー最大階層数Lmおよび階層ごとにその階層における1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rm、自身のノードの親ノードのアドレスAparentを示したルーチングテーブルを記憶する記憶部と、パケットの入出力を司るネットワークインタフェース部と、ルーチングテーブルと自身のノードのアドレスAと、ネットワークインタフェース部経由で入力されたパケットの宛先ノードのアドレスDとを参照して、その宛先ノードに転送する際のネクストホップノードのアドレスNexthop addrを、以下の式(2)または式(3)により決定するネクストホップ決定部と、
A<D<A+Cskip(d−1)の場合、Nexthop addr=A+1+Floor[(D−(A+1))/Cskip(d)]×Cskip(d)…式(2)
A<D<A+Cskip(d−1)ではない場合、Nexthop addr=Aparent…式(3)
決定されたアドレスNexthop addrを持つノードへ入力されたパケットをネットワークインタフェース部経由で転送するパケット転送部とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、1以上のサービスのパケットを転送するネットワークを、当該サービスのパケットを転送する1以上の論理ネットワークに分け、その論理ネットワークを、事前に決められたツリー最大階層数Lmと、そのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rmとをもとに、ツリー型トポロジとして構成し、この論理ネットワークのツリーにおける第d+1階層におけるn番目に参加する子ノードのアドレスAnが、以下の式(1)により定義されるネットワークに用いられるノードによるパケット転送方法であって、
An=Aparent+Cskip(d)×(n−1)+1…式(1)
但し、
d=Lmの場合、Cskip(d)=0
0≦d≦Lm−1の場合、Cskip(d)=(Cskip(d+1)×Rmd+1)+1
Aparent:当該論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの親ノードのアドレス
Cskip(d):当該論理ネットワークのツリーの第d+1階層の1つのノード以下に存在するノード数
d:論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの属する階層
Lm:論理ネットワークのツリーのツリー最大階層数
Rmd:論理ネットワークのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数
自身のノードが属する1以上のサービスと、当該サービスそれぞれの論理ネットワークに割り当てられたアドレス空間と、論理ネットワークにおける自身のノードのアドレスA、自身のノードの属する階層d、ツリー最大階層数Lmおよび階層ごとにその階層における1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rm、自身のノードの親ノードのアドレスAparentを示したルーチングテーブルを記憶する記憶部を備えるノードが、
パケットの入力を受け付けるステップと、パケットの属するサービスの論理ネットワークにおける自身のノードのアドレスAと、パケットの宛先アドレスDとを参照して、その宛先アドレスDのノードにパケットを転送する際のネクストホップノードのアドレスNexthop addrを、以下の式(2)または式(3)により決定するステップと、
A<D<A+Cskip(d−1)の場合、Nexthop addr=A+1+Floor[(D−(A+1))/Cskip(d)]×Cskip(d)…式(2)
A<D<A+Cskip(d−1)ではない場合、Nexthop addr=Aparent…式(3)
決定されたアドレスNexthop addrを持つノードへ、ネットワークインタフェース部経由で、パケットを転送するステップとを実行することを特徴とする。
このようにすることで、各ノードは、サービスごとに用意された論理ネットワークに基づきパケットを転送するので、ノードはサービスごとに異なるルーチング経路をとることができる。また、ノードは、このようなツリー型トポロジに基づきルーチングを行うことを前提とするので、ルーチングテーブルは、宛先のアドレスごとにエントリを持つ必要がない。よって、ノードの保持するエントリ数を低減することができる。また、ノードにおけるルーチングの処理計算の負荷も少なくてすむ。
ここで、各論理ネットワークのトポロジはツリー型トポロジで構成され、この論理ネットワークごとのノードのアドレスは、数値を用いてあらわされる。また、各サービスの論理ネットワークのアドレス空間は重複しないように割り当てられる。例えば、各サービスの論理ネットワークごとにアドレス空間が区切って割り当てられ、そのサービスの論理ネットワークに割り当てられたアドレス空間はルーチングテーブルに記載される。ノードは、このような情報を含むルーチングテーブルとパケットの宛先アドレスの値とを参照することで、宛先アドレスがどのサービス(論理ネットワーク上)のものかをすぐに判断することができる。
また、この論理ネットワークにおける各ノードのアドレスの値は、ルートノードから、子ノード、孫ノードに行くに従い大きな値をとるように割り当てられる。つまり、パケットを受信したノードは、宛先アドレスの値と自身のノードのアドレスの値とを比較することで、ツリー型トポロジにおいてその宛先アドレスのノードが、自身のノードからみてルート方向(親ノードの方向)にあるのか、リーフ方向(子ノードの方向)にあるのかが分かる。従って、まず、パケットを受信したノードは、パケットの宛先アドレスと自身のアドレスとの比較により、ネクストホップノード(このパケットを転送先となるノード)は、ルート方向のノードか、リーフ方向のノードかを判断できる。ここで、ネクストホップノードがリーフの方向のノードであると判断した場合、自身のノードにリーフ方向のノード(子ノード)が複数ある場合もある。ここで、このノードの子ノードの1つは、この自身のノードのアドレスに1を足した値であり、他の子ノードのアドレスの値は、このアドレスの値にCskip(d)で計算される値が加算された値が割り当てられる(例えば、あるノードのn番目の子ノードのアドレスの値は、このアドレスの値にCskip(d)×nが加算された値となる)ので、ノードは、フロア関数によりFloor[(D−(A+1))/Cskip(d)]を計算して、パケットの宛先アドレスにつながるノードは、このノードの第何番目の子ノードかを特定できる。そして、ノードは、その特定した子ノードへパケット転送する。このような転送処理を各ノードが行うことで、パケットはツリー型トポロジのノード間を転送され、所定の宛先アドレスのノードに到達することができる。
なお、このような論理ネットワークの各ノードへのアドレス割り当てに用いられるCskip(d)は、0≦d≦Lm−1の場合、Cskip(d)=(Cskip(d+1)×Rmd+1)+1という式に基づき計算される。これより、ツリー型トポロジの階層ごとに最大子ノード数が異なる場合、その階層ごとの最大子ノード数Rmを考慮して、無駄のないアドレスの割り当てを実現している。つまり、ツリー型トポロジの階層ごとに最大子ノード数が異なる場合に、その階層ごとの最大子ノード数Rmを考慮し、実際には割り当てられないことが明らかなアドレスの値については、これを省いてアドレスが割り当てられている。よって、膨大な数のサービスを提供するネットワークや大規模なネットワークについて、論理ネットワークに基づきアドレスの値を割り当てていったとき、極めて大きな値(大きな桁数)のアドレスを持つノードが現れるのを抑制できる。よって、各ノードは、ルーチング処理時に、このように極めて大きな値(大きな桁数)のアドレスの値を処理する可能性も低くなり、ルーチング処理の負荷を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノードにおいて、論理ネットワークのツリーのすべての階層で当該階層の子ノードのRmの数が等しいとき、
式(1)におけるCskip(d)は、
Rm=1の場合、Cskip(d)=Lm−d
Rm=1ではない場合、Cskip(d)=(1−RmLm−d)/1−Rm
であることを特徴とする。
このようにすることで、論理ネットワークのツリーにおいて、各階層の子ノード数が同じ場合、Cskip(d)の計算を簡単に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のノードにおいて、パケット転送部が、アドレスNexthop addrを持つノードへMPLS(Multi-Protocol Label Switching)によりパケットを転送することを特徴とする。
このようにすることで、ノードはMPLSを用いてネクストホップノードへパケットを転送できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のパケット転送方法をコンピュータである前記ノードに実行させるためのプログラムとした。
このようなプログラムによれば、請求項4に記載のパケット転送方法を一般的なコンピュータに実行させることができる。
本発明によれば、大規模なネットワークや膨大な数のサービスを収容するネットワークに用いられるルータにおいて、そのルータの保持するエントリ数を削減し、経路計算の負荷を低減することができる。
<概要>
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。まず、本実施の形態のノードを含むシステムの概要を、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態のノードを含むシステムを例示した図である。
システムは、例えば、図1に示すように、バックボーンネットワーク1と、そのバックボーンネットワーク1により接続されるサービスネットワーク2,3を含んで構成される。
バックボーンネットワーク1は、複数のノード10を含んで構成される。なお、このバックボーンネットワーク1のノード10は、サービスネットワーク2,3との境目に設置される境界ノードと、その境界ルータ間を接続する中継ノードとを含んで構成される。各ノード10は、例えば、ルータやスイッチである。サービスネットワーク2,3はサービスを提供するサーバ21と、そのサーバから提供されるサービスを利用するクライアント31とを含む。ここでは、サービスネットワーク2は、サービスAを提供するサーバ21Aと、サービスBを提供するサーバ21Bとを含み、サービスネットワーク3は、サービスAを利用する(つまり、サーバ21Aとデータ送受信を行う)クライアント31Aと、サービスBを利用する(つまり、サーバ21Bとデータ送受信を行う)クライアント31Bとを含む。つまり、境界ノードであるノード10(10A,10B)間にはサービスA,B両方のトラヒックが流れることになる。
ここで、このバックボーンネットワーク1内において、前記した図8に示すように、サービスAのルーチング経路と、サービスBのルーチング経路とを分けるために、サービスごとに論理ネットワークを用意する。例えば、図1に示すように、サービスAについて論理ネットワークAという論理ネットワークを用意し、サービスBについては論理ネットワークBという論理ネットワークを用意する。そして、各論理ネットワークを構成するノードにアドレッシング(アドレスの割り当て)を行う。このときのアドレッシングは以下のように行う。まず、各サービスの論理ネットワークが利用するアドレス空間を、論理ネットワークごとに重複しないように割り当てる。例えば、サービスBについて割り当てアドレス空間「1〜10」を割り当てたならば、サービスAについて割り当てアドレス空間について「11〜20」を割り当てる。
そして、各論理ネットワークの各ノード10に、その論理ネットワークで用いるアドレスの値を割り当てる。例えば、論理ネットワークBの各ノード10に「1,2,3,4,5,6」というアドレスを割り当てる。また、論理ネットワークAの各ノード10に「11,12,18,20」というアドレスを割り当てる。この割り当てアドレス空間の大きさや、各ノードのアドレスの割り当て方法は、各論理ネットワークに含まれるノード10の数やトポロジの構成方法による。このようにサービスごとに重複のないアドレス空間の割り当てを行うことで、当該アドレスのノード10がどのサービスの論理ネットワークに属するかを識別することができる。ここで、サービスごとに用意される論理ネットワークは、例えば、ツリー型トポロジで構成され、各ノード10はルーチングテーブル131(後記)を参照し、このツリー型トポロジを前提としたルーチングを行う。よって、ノード10は、ルーチングテーブル131にパケットの宛先アドレスごとのエントリを用意する必要がなくなる。
<構成>
次に、このようなバックボーンネットワーク1に用いられるノード10の構成を説明する。図2は、図1のノードの構成を示したブロック図である。
図2に示すように、ノード10は、他のノード10との間でパケットの入出力を行うためのネットワークインタフェース部11と、ネクストホップノードの決定等を行う処理部12と、この処理部12がネクストホップノードの決定を行うときに参照するルーチングテーブル131を記憶する記憶部13とを備える。
なお、ネットワークインタフェース部11は、パケット等の入出力を行うためのインタフェースから構成される。また、処理部12は、このノード10が備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。さらに、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。なお、ノード10をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、このノード10の機能を実現するためのプログラムが格納される。
処理部12は、受信データ解析部121と、トンネル処理部122と、ネクストホップ決定部123と、パケット転送部124と、割り当てアドレス算出部125とを含んで構成される。
受信データ解析部121は、ネットワークインタフェース部11経由で受信したパケットの宛先アドレスを検出し、このパケットが自分宛のものか、それとも中継すべきか否かの判断を行う。なお、この受信データ解析部121は、ルーチングテーブル131に基づき作成されたフォワーディングテーブル(図示省略)に基づき、前記した受信パケットの解析を行うものとする。
トンネル処理部122は、他のノード10との間のトンネルを確立する。また、トンネル確立後、ルーチングテーブル131にこの確立したトンネルに関するトンネル情報を書き込む。なお、このように、自身のノード10がネクストホップとしたいノード10との間でトンネルを確立しておくことで、ノード10は、物理的にリンク接続された隣接ノード10を飛び越して、そのトンネルが確立されたノード10をネクストホップとしてパケットを転送することができる。
ネクストホップ決定部123は、受信したパケットの宛先アドレスと、ルーチングテーブル131とを参照して、このパケットの転送先のノード10であるネクストホップノードの決定を行う。このときのネクストホップノードの決定処理の詳細は、具体例を用いて後記する。
パケット転送部124は、ネクストホップ決定部123により決定されたネクストホップノードへパケットを転送する。なお、このパケット転送部124は、ネクストホップノードへパケットを転送するとき、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)によりパケットを転送してもよい。
割り当てアドレス算出部125は、論理ネットワークを構成するノード10に割り当てるアドレスを計算する。ここでは主に、Cskip(d)(第d+1階層の1つのノード以下に存在するノード数、つまり、第d+1階層のノードの子ノード同士のアドレスの値がどの程度離れているかを示す値)を計算する。このアドレス算出部125により行われる計算処理については、後記する。
記憶部13は、ルーチングテーブル131を記憶する。このルーチングテーブル131についても、後記する。
ここで、図4を参照しつつ、図3を用いて、割り当てアドレス算出部125が各ノード10に割り当てるアドレスの計算方法を説明する。図3は、図2の割り当てアドレス算出部が各ノードに割り当てるアドレスの計算方法に用いられるCskip(d)の計算式を示した図である。図4は、図3に示す計算式により求められたCskip(d)によりアドレッシングされたツリー型トポロジを例示した図である。図4(a)は、サービスID「0」の論理ネットワークのツリー型トポロジを例示した図であり、図4(b)は、サービスID「7」の論理ネットワークのツリー型トポロジを例示した図である。ここでのアドレスの計算方法は、例えば、近距離無線通信に用いられる規格ZigBee(登録商標)(Zigbee Specification Document 053474r17 3.6.1.6章 p370〜372)に基づく。
ここでのアドレスの計算には2種類のパラメータが関与する。1つめのパラメータは、論理ネットワークをツリー型トポロジで考えたときの、最大ツリー階層数(ツリーの深さ)Lmである。この最大ツリー階層数Lmは、ツリーのルートの階層を「0(第0階層)」と考え、論理ネットワークごとに最大で何階層のツリー型トポロジを構成するかを定めるパラメータである。2つめのパラメータは、論理ネットワークの1つのノード10が持つ最大子ノード数Rmである。この最大子ノード数Rmは、論理ネットワークのツリーの全階層で同じ値をとるパターンと、異なる値をとるかパターンの2つのパターンが適用できる(前者の最大子ノード数を、Rm、後者の第d階層の最大子ノード数を、Rmとする)。
割り当てアドレス算出部125は、この最大ツリー階層数Lmと、最大子ノード数Rm(またはRm)を用い、図3に示した式(4)または式(5)を用いて、論理ネットワークのツリーの第d+1階層の1つのノード以下に存在するノード数をあらわすCskip(d)を計算する。そして、このCskip(d)を、以下の式(6)に代入することで、当該論理ネットワークのツリーの第d+1階層においてn番目に参加する子ノードのアドレスAnを求める。
An=Aparent+Cskip(d)×(n−1)+1…式(6)
ここで、図4(a)を参照して、ツリーの全階層の子ノード数が同じ場合のアドレスの割り当ての具体例を説明する。サービスID「0」、最大ツリー階層数Lm=2、最大子ノード数Rm=2のツリーにおいて、図3の式(4)の計算式により、Cskip(0)を計算すると「3」という値が得られる。この値は、このツリーの第0階層の1つ下の階層(第1階層)の1つのノード以下に存在するノード数(自身のノードを含む)が「3」であることを示す。よって、ルートノードのアドレスを「0」とすると、まず、このルートノードの子ノードとして1番目に参加するノードのアドレスは「0+1=1」となる。また、このノード以下に存在するノード数は「3」なので、このルートノードの子ノードとして2番目に参加するノードのアドレスは「1+3=4」となる。
同様に、Cskip(1)を計算すると「1」という値が得られる。よって、アドレス「1」のノードの子ノードとして、1番目に参加するノードのアドレスは「1+1=2」となる。また、このノード以下に存在するノード数は「1」(つまり自分自身のみ)なので、2番目に参加するノードのアドレスは「2+1=3」となる。また、同様にアドレス「4」のノードの子ノードとして1番目に参加するノードのアドレスは「4+1=5」となる。また、このノード以下に存在するノード数は「1」(つまり自分自身のみ)なので、子ノードとして2番目に参加するノードのアドレスは「5+1=6」となる。
次に、図4(b)を用いて、ツリーの階層ごとに子ノード数が異なる場合のアドレスの割り当ての具体例を説明する。サービスID「7」、最大ツリー階層数Lm=3、最大子ノード数Rm0=3、Rm1=2、Rm2=3、Rm=0のツリーにおいて、図3の式(5)の計算式により、Cskip(0)を計算すると「9」という値が得られる。よって、ルートノードのアドレスを「7」とすると、まず、このルートノードに1番目に参加するノードのアドレスは「7+1=8」となる。また、このノード以下に存在するノード数は「9」なので、このルートノードの子ノードとして2番目に参加するノードのアドレスは「8+9=17」となり、3番目に参加するノードのアドレスは「17+9=26」となる。
同様に、Cskip(1)を計算すると「4」という値が計算される。よって、アドレス「8」のノードの子ノードとして1番目に参加するノードのアドレスは「8+1=9」となる。また、このノード以下に存在するノード数は「4」なので、アドレス「8」のノードの子ノードとして2番目に参加するノードのアドレスは「9+4=13」となる。また、同様にアドレス「17」のノードの子ノードとして1番目に参加するノードのアドレスは「17+1=18」となる。このような計算を、このサービスID「7」のツリーの第3層まで繰り返すと、図4(b)に示すようなアドレスの割り当てが行われる。
次に、図2のルーチングテーブル131の構成を説明する。図5は、図2のルーチングテーブルの構成例を示した図である。ここでは、当該ノード10がサービスA,Bに属し、ルーチングテーブル131は、このサービスA,Bに関する割り当てアドレス空間、サービス所属情報、サービス構成情報および隣接ノード接続情報を持つ場合を例に説明する。図5に示すようにルーチングテーブル131には、自身のノード10が属するサービスのサービスID(サービスID=A,B)と、各サービスIDのサービスに割り当てられたアドレス空間と、そのサービスのサービス所属情報(当該サービスの論理ネットワークにおける自身のノードのアドレス(My addr)およびその論理ネットワークにおける自身のノードの階層(My Depth))、サービス構成情報(当該サービスの論理ネットワークにおけるルートノードのアドレス(root addr)、最大ツリー階層数Lm、最大子ノード数Rm(またはRm))、隣接ノード接続情報(当該サービスの論理ネットワークにおける自身のノードの親ノードのアドレス(Parent addr)および子ノードアドレス(Child addr1,2…,N))とが含まれる。なお、サービスIDは、例えば、各サービスの論理ネットワークのルートノードのアドレスを用いるようにしてもよい。このようにすることで、ノード10は、受信したパケットの宛先アドレスの値と、ルーチングテーブル131に記録されるサービスIDとの比較により、このパケットがどのサービスに関するパケットかをすぐに特定することができる。
図2のノード10は、このようなルーチングテーブル131と、受信したパケットのアドレスとを参照して、ネクストホップノードを決定する。このようなルーチングテーブル131は、従来のIPルーチングを行うノードに用いられるルーチングテーブルのように宛先アドレスごとにエントリを持つ必要がないので、大規模なネットワークにおけるルーチングを行う場合でもエントリ数が莫大な数にならなくて済む。また、ここでは図示を省略しているが、ルーチングテーブル131は、自身のノード10が、当該論理ネットワークの親ノード、子ノードとの間で確立されたトンネルについてのトンネル情報も含むものとする。このトンネル情報は、ノード10間でトンネルを用いてパケットを転送するときに用いられる情報である。
<転送手順>
次に、図6を用いて、ノード10のパケット転送手順を説明する。図6は、図2のノードのパケット転送手順を示したフローチャートである。なお、ここでは既に各ノード10には手動で当該ノード10のアドレスが設定されているものとする。また、各ノード10はトンネル処理部122により、各サービスの論理ネットワークにおいて隣接するノード10との間でトンネルを確立し、トンネル情報をルーチングテーブル131に書き込んでおくものとする。また、各ノード10は、自身の属するサービスの論理ネットワークのアドレス空間、パラメータ情報等をルーチングテーブル131に保持しているものとする。
まず、図2のノード10の受信データ解析部121は、ネットワークインタフェース部11経由でパケットの入力を受け付けると(S1)、そのパケットの宛先アドレスDを解析する(S2)。ここで、受信データ解析部121は、ルーチングテーブル131を参照して、宛先アドレスDの属するサービスのアドレス空間を判断する(S3)。そして、このサービスのアドレス空間における自身のアドレスAを読み出し、そのパケットが中継パケットであるか否かを判断する(S4)、ここで、中継パケットであれば(S4のYes)、S6へ進む。一方、入力されたパケットが自身のノード10宛のパケットであれば(S4のNo)、自身のノード10でパケットを受信し(S5)、転送処理は行わない。
次に、割り当てアドレス算出部125は、ルーチングテーブル131に示される情報のうち、このパケットの宛先アドレスDの属するサービスのパラメータ情報を読み出す。つまり、パケットの宛先アドレスDの属するサービスのサービス所属情報(当該サービスの論理ネットワークにおける自身のノード10のアドレスAおよびその論理ネットワークにおける自身のノード10の階層)、サービス構成情報(当該サービスの論理ネットワークにおけるルートノードのアドレス、最大ツリー階層数Lm、最大子ノード数Rm(またはRm))、隣接ノード接続情報(当該サービスの論理ネットワークにおける自身のノードの親ノードのアドレス(Parent addr)および子ノードアドレス(Child addr))を読み出す。そして、割り当てアドレス算出部125は、この読み出した値を用いて、自身の階層をdとしたときのCskip(d−1)を計算する(S6)。このときのCskip(d−1)の計算は、図3に示す式(4)または式(5)に基づき行われる。
次に、ネクストホップ決定部123は、この割り当てアドレス算出部125により計算されたCskip(d−1)の値と、当該サービスの論理ネットワークにおける自身のノード10のアドレスAとを用いて、パケットの宛先アドレスDが、以下の式(7)に示す条件を満たすか否かを判断する(S7)。つまり、ネクストホップ決定部123は、宛先アドレスDのノードが、自身のノード10からみてリーフ側にあるか、ルートノード側にあるかを判断する。
A<D<A+Cskip(d−1)…式(7)
ここで、ネクストホップ決定部123が、パケットの宛先アドレスDは、式(7)に示す条件を満たすと判断したとき(S7のYes)、つまり、宛先アドレスDのノードが、自身のノード10からみてリーフ側にあると判断したとき、図3に示す式(4)または式(4)に基づき、Cskip(d)を計算する(S8)。そして、ネクストホップ決定部123は、以下の式(8)により、このパケットの転送先であるネクストホップノードのアドレスNexthop addrを求める(S9)。
Nexthop addr=A+1+Floor[(D−(A+1))/Cskip(d)]×Cskip(d)…式(8)
そして、パケット転送部124は、当該サービスの論理ネットワークにおける子ノードのうち、この計算したNexthop addrを持つ子ノードに対し、パケットを転送する(S11)。
一方、S7において、ネクストホップ決定部123は、パケットの宛先アドレスDが、以下の式(7)に示す条件を満たさないとき(S7のNo)、Nexthop addr=Aparentとし(S10)、S11へ進む。つまり、ネクストホップ決定部123は、宛先アドレスDが式(7)を満たさないときは、この宛先アドレスDのノードは、自身のノード10からみてルート側にあると判断できるので、自身のノード10の親ノードにパケットを転送する。
このようにノード10は、各論理ネットワークがツリー型トポロジで構成される場合、そのツリーにおける自身のノード10のアドレスAおよび階層d、最大ツリー階層数Lm、最大子ノード数Rm(またはRm)、親ノードのアドレス、子ノードのアドレスを参照することで、入力されたパケットのネクストホップノードを知ることができる。
なお、S7において、ネクストホップ決定部123がパケットの宛先アドレスDは、式(7)に示す条件を満たすと判断したとき(S7のYes)、つまり、宛先アドレスDのノードが、自身のノード10からみてリーフ側にあると判断した場合であって、ルーチングテーブル131の当該サービスに関する自身のノードの子ノードが1つのみであるとき、S8およびS9の処理をスキップして、この子ノードをネクストホップノードとして決定するようにしてもよい。
<具体例>
次に、適宜、図2、図4、図7を参照して、ノード10によるルーチングの具体例を説明する。ここでは、サービスID「0」について図4(a)に示す論理ネットワークが構築され、サービスID「7」について(b)に示す論理ネットワークが構築され、各ノード10にそれぞれの論理ネットワークに基づくアドレスが設定されているものとする。そして、アドレス「16」のノード10が、図7に示すルーチングテーブル131を用いて、ルーチングを行う場合を例に説明する。図7は、図4(b)のアドレス「16」のノードのルーチングテーブルを例示した図である。
まず、ノード10は、受信したパケットを受信データ解析部121で解析した結果、このパケットの宛先アドレスDは「13」という情報が得られたとする。ここで、割り当てアドレス算出部123は、図7のルーチングテーブル131を検索して、このアドレス「13」が属するサービスID「7」における自身のノード10のアドレスと、パラメータ情報を読み出す。つまり、サービスID「7」の論理ネットワークにおける自身のノード10のアドレス(My addr)A「18」、階層(My Depth)d「2」、最大ツリー階層数Lm「3」、最大子ノード数Rm「3,2,3,0」、親ノードのアドレス「17」、子ノードのアドレス「19,20,21」を読み出す。ここで、受信データ解析部121は、宛先アドレスD「13」について、このアドレスは、自身のアドレスA「18」ではないから、このパケットは中継パケットであると判断する。
そして、割り当てアドレス算出部123は、ルーチングテーブル131から読み出したサービスID「7」に関するパラメータ情報から、このサービスの論理ネットワークのツリーの最大子ノード数は、階層ごとに異なるものであることを知り、図3の式(5)によりCskip(d−1)の値を計算する。ここで、自身のノード10の階層は「2」なので、Cskip(1)を計算し、「4」という値を得る(図4(b)参照)。そして、ネクストホップ決定部123は、この値と、自身のアドレスA「18」を用いて、パケットの宛先アドレスD「13」が、前記した式(7)を満たすか否かを判断すると、宛先アドレスD「13」は、この式(7)を満たさないことが分かる。つまり、ネクストホップ決定部123は、宛先アドレス「13」のノードは、自身のノード10のリーフ側に存在しないことが分かる。よって、自身の親ノード(アドレス「17」のノード)をネクストホップノードとして決定する。そして、パケット転送部124は、この親ノード(アドレス「17」のノード)へパケットを転送する。
この後、アドレス「17」のノード10においても同様の処理を行い、このパケットはこのツリーのルートノードであるアドレス「7」へ転送される。
続いて、ルートノード(アドレス「7」)であるノード10の処理を説明する。このルートノードも、自身のルーチングテーブル131を参照して、パケットの宛先アドレスDは「13」という情報から、サービスID「7」を求める。つまり、サービスID「7」の論理ネットワークにおける自身のノード10のアドレスA「7」、階層d「0」、最大ツリー階層数Lm「3」、最大子ノード数Rm「3,2,3,0」、子ノードのアドレス「8,17,26」を読み出す。なお、このノード10は、ルートノードなので親ノードはない。よって、このノード10のネクストホップ決定部123は、宛先アドレス「13」のノード10へパケットを転送するためのネクストホップノードは、アドレス「8,17,26」のいずれかのノード10であることを知る。ここで、割り当てアドレス算出部123は、Cskip(0)を計算すると「9」という値を得る。そして、ネクストホップ決定部123は、前記した式(7)により、Nexthop addrの値を求めると、「Nexthop addr=7+1+Floor[(13−(7+1))/9]×9=7+1+0×9=8」という値を得る。よって、アドレス「8,17,26」のノード10のうち、アドレス「8」のノード10をネクストホップノードとして決定する。そして、パケット転送部124は、このアドレス「8」のノード10へパケットを転送する。
このようにしてアドレス「8」のノード10が、パケットを受信すると、パケットの宛先アドレスD「13」と、ルーチングテーブル131とを参照して、サービスID「7」を求める。そして、ノード10は、このパケットが中継パケットであると判断する。ネクストホップ決定部123は、このルーチングテーブル131のサービスID「7」の子ノードのアドレスに、アドレス「13」が登録されているので、このアドレス「13」のノード10をネクストホップノードとして決定する。そして、パケット転送部124は、このアドレス「13」のノードへパケットを転送する。このようにして、パケットは、ツリー型トポロジで構成された論理ネットワーク上を転送され、アドレス「13」のノードへ到達する。
なお、前記した実施の形態において、各論理ネットワークに割り当てられるアドレス空間をもとにどのサービスの論理ネットワークを用いてパケットを転送すればよいか判断することとしたが、これに限定されない。例えば、ノード10は、論理ネットワークAについて、ツリー最大階層数と1つのノードが保持可能な最大子ノード数とをもとに、論理ネットワークAにおいて用いられるアドレスの最大値を計算する。そして、その最大値にパケットの宛先アドレスが含まれていれば、ノード10は、その論理ネットワークAを用いてパケットを転送すればよいと判断する。一方、その最大値にパケットの宛先アドレスが含まれていなければ、同様に論理ネットワークBについて、ツリー最大階層数と1つのノードが保持可能な最大子ノード数とをもとに、論理ネットワークBにおいて用いられるアドレスの最大値を計算し、その最大値にパケットの宛先アドレスが含まれているか否かを判断する。ノード10は、このような処理を繰り返し、パケットの転送に用いるサービスの論理ネットワークを特定するようにしてもよい。
本実施の形態に係るノード10は、前記したような処理を実行させるプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記憶媒体(CD−ROM等)に記憶して提供することが可能である。また、そのプログラムを、インターネット等のネットワークを通して提供することも可能である。
本実施の形態のノードを含むシステムを例示した図である。 図1のノードの構成を示したブロック図である。 図2の割り当てアドレス算出部が各ノードに割り当てるアドレスの計算方法に用いられるCskip(d)の計算式を示した図である。 (a)は、サービスID「0」の論理ネットワークのツリー型トポロジを例示した図であり、(b)は、サービスID「7」の論理ネットワークのツリー型トポロジを例示した図である。 図2のルーチングテーブルの構成例を示した図である。 図2のノードのパケット転送手順を示したフローチャートである。 図4(b)のアドレス「16」のノードのルーチングテーブルを例示した図である。 比較例となるルーチング経路を示した図である。
符号の説明
1 バックボーンネットワーク
2,3 サービスネットワーク
10 ノード
11 ネットワークインタフェース部
12 処理部
13 記憶部
21(21A,21B) サーバ
31(31A,31B) クライアント
121 受信データ解析部
122 トンネル処理部
123 ネクストホップ決定部
124 パケット転送部
125 割り当てアドレス算出部
131 ルーチングテーブル

Claims (5)

  1. 1以上のサービスのパケットを転送するネットワークを、当該サービスのパケットを転送する1以上の論理ネットワークに分け、その論理ネットワークを、事前に決められたツリー最大階層数Lmと、そのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rmとをもとに、ツリー型トポロジとして構成し、このツリー型トポロジにおける第d+1階層におけるn番目に参加する子ノードのアドレスAnが、以下の式(1)により定義されるネットワークに用いられるノードであって、
    An=Aparent+Cskip(d)×(n−1)+1…式(1)
    但し、
    d=Lmの場合、Cskip(d)=0
    0≦d≦Lm−1の場合、Cskip(d)=(Cskip(d+1)×Rmd+1)+1
    Aparent:当該論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの親ノードのアドレス
    Cskip(d):当該論理ネットワークのツリーの第d+1階層の1つのノード以下に存在するノード数
    d:論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの属する階層
    Lm:論理ネットワークのツリーのツリー最大階層数
    Rm:論理ネットワークのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数
    前記自身のノードが属する1以上のサービスと、当該サービスそれぞれの論理ネットワークに割り当てられたアドレス空間と、前記論理ネットワークにおける自身のノードのアドレスA、前記自身のノードの属する階層d、前記ツリー最大階層数Lmおよび階層ごとにその階層における1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rm、前記自身のノードの親ノードのアドレスAparentを示したルーチングテーブルを記憶する記憶部と、
    前記パケットの入出力を司るネットワークインタフェース部と、
    前記ルーチングテーブルと前記自身のノードのアドレスAと、前記ネットワークインタフェース部経由で入力された前記パケットの宛先ノードのアドレスDとを参照して、その宛先ノードに転送する際のネクストホップノードのアドレスNexthop addrを、以下の式(2)または式(3)により決定するネクストホップ決定部と、
    A<D<A+Cskip(d−1)の場合、Nexthop addr=A+1+Floor[(D−(A+1))/Cskip(d)]×Cskip(d)…式(2)
    A<D<A+Cskip(d−1)ではない場合、Nexthop addr=Aparent…式(3)
    前記決定されたアドレスNexthop addrを持つノードへ前記入力されたパケットを前記ネットワークインタフェース部経由で転送するパケット転送部とを備えることを特徴とするノード。
  2. 前記論理ネットワークのツリーのすべての階層で当該階層の子ノードの数Rmが等しいとき、
    前記式(1)におけるCskip(d)は、
    Rm=1の場合、Cskip(d)=Lm−d
    Rm=1ではない場合、Cskip(d)=(1−RmLm−d)/(1−Rm)
    であることを特徴とする請求項1に記載のノード。
  3. 前記パケット転送部は、前記決定されたアドレスNexthop addrを持つノードへMPLS(Multi-Protocol Label Switching)により前記パケットを転送することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノード。
  4. 1以上のサービスのパケットを転送するネットワークを、当該サービスのパケットを転送する1以上の論理ネットワークに分け、その論理ネットワークを、事前に決められたツリー最大階層数Lmと、そのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rmとをもとに、ツリー型トポロジとして構成し、この論理ネットワークのツリーにおける第d+1階層におけるn番目に参加する子ノードのアドレスAnが、以下の式(1)により定義されるネットワークに用いられるノードによるパケット転送方法であって、
    An=Aparent+Cskip(d)×(n−1)+1…式(1)
    但し、
    d=Lmの場合、Cskip(d)=0
    0≦d≦Lm−1の場合、Cskip(d)=(Cskip(d+1)×Rmd+1)+1
    Aparent:当該論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの親ノードのアドレス
    Cskip(d):当該論理ネットワークのツリーの第d+1階層の1つのノード以下に存在するノード数
    d:論理ネットワークのツリーにおける自身のノードの属する階層
    Lm:論理ネットワークのツリーのツリー最大階層数
    Rmd:論理ネットワークのツリーの第d階層の1つのノードが保持可能な最大子ノード数
    前記自身のノードが属する1以上のサービスと、当該サービスそれぞれの論理ネットワークに割り当てられたアドレス空間と、前記論理ネットワークにおける自身のノードのアドレスA、前記自身のノードの属する階層d、前記ツリー最大階層数Lmおよび階層ごとにその階層における1つのノードが保持可能な最大子ノード数Rm、前記自身のノードの親ノードのアドレスAparentを示したルーチングテーブルを記憶する記憶部を備える前記ノードが、
    前記パケットの入力を受け付けるステップと、
    前記パケットの属するサービスの論理ネットワークにおける自身のノードのアドレスAと、前記パケットの宛先アドレスDとを参照して、その宛先アドレスDのノードに前記パケットを転送する際のネクストホップノードのアドレスNexthop addrを、以下の式(2)または式(3)により決定するステップと、
    A<D<A+Cskip(d−1)の場合、Nexthop addr=A+1+Floor[(D−(A+1))/Cskip(d)]×Cskip(d)…式(2)
    A<D<A+Cskip(d−1)ではない場合、Nexthop addr=Aparent…式(3)
    前記決定されたアドレスNexthop addrを持つノードへ、前記ネットワークインタフェース部経由で、前記パケットを転送するステップとを実行することを特徴とするパケット転送方法。
  5. 請求項4に記載のパケット転送方法をコンピュータである前記ノードに実行させるためのプログラム。
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