JP2010044539A - 画像再生装置、画像再生方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作でテレビ等での鑑賞にも耐えられるような画像を再生できる画像再生装置、画像再生方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】デジタル画像から、所定以上の明るさで、かつ周辺に所定明るさ以上の部分がない複数の候補部の位置を抽出する候補抽出部4と、複数の候補部の位置から選択した位置を決定する移動制御部5aと、決定された候補部の各位置において、その候補部の位置を中心に、その周囲の明るさを明るくする合成用画像を生成する周辺光量アップ部5bと、合成用画像を元のデジタル画像に合成する合成制御部7を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像再生装置、画像再生方法、およびプログラムに関し、詳しくは、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影装置によって撮影した画像、特に明るさの変化の大きい画像を効果的に再生する画像再生装置、画像再生方法、およびプログラムに関する。
近年、デジタルカメラやビデオカメラ等によるデジタル画像の撮影や画像処理技術が向上し、デジタルカメラとビデオカメラの境界がなくなりつつあり、大量の画像を取り扱うことが容易になってきている。また、カメラは単に撮影するだけの機器であったが、画像信号がデジタル化されることにより、パーソナルコンピュータやテレビ等の多くの機器の間でデータの受け渡しが簡単になってきている。
このように、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影装置で取得した画像の再生環境は、多様化している。しかし、これまでの再生装置では、撮影した画像をそのまま再生するような場合が多く、プロが丁寧に撮影、編集した画像と比較すると、はなはだ見劣りするものが多かった。
そこで、静止画で撮影した画像に動的効果を加えることで見栄えのよい再生画像を得られるようにした画像処理装置が提案されている。例えば、特許文献1には、静止画に動的処理を施すにあたって、記憶を小容量で済むようにするために、静止画のファイルと動画を生成するための画像オブジェクトをそれぞれ別に記憶し、再生時に両者を合成することにより動画像を生成する画像処理装置が開示されている。
特開2006−133897号公報
また、特許文献2には、写真立ての装飾としてエレクトロルミネッセンスシートを前面に配置し、エレクトロルミネッセンスランプを点灯または点滅させるようにした装飾品が開示されている。
特開2002−140025号公報
特許文献1に示されるように、静止画に動画の動きを付加し、楽しめる再生画像とすることは従来から、種々提案されている。しかし、このような編集作業は面倒であり、一般のユーザーにとって困難であった。また、明るさの変化の大きい静止画像において、変化部分の明かりを点滅させることにより、動的要素を加えることを考えた場合、特許文献2に開示の装飾品では、エレクトロルミネセンス等が点滅するが、写真全体をきらきらさせるだけであり、不自然である。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、簡単な操作でテレビ等での鑑賞にも耐えられるような画像を再生できる画像再生装置、画像再生方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わる画像再生装置は、デジタル画像から、所定以上の明るさで、かつ周辺に上記所定明るさ以上の部分がない複数の光点面積拡大候補位置を判定する候補位置判定部と、上記複数の候補位置から選択した位置を決定する位置選択部と、上記選択位置を中心に、上記所定の明るさ以上の部分を形成する光点面積拡大制御部と、を具備する。
第2の発明に係わる画像再生装置は、上記第1の発明において、上記画像再生装置は、さらに所定時間をカウントするタイマー手段を有し、上記選択した位置に光点拡大制御を行った後であって、上記所定時間の経過後に、上記位置選択部が、別の上記候補位置から選択位置を決定して、上記光点面積拡大制御を行う。
第3の発明に係わる画像再生装置は、上記第2の発明において、上記画像再生装置は、さらに画像内の人物の顔パターンやコントラストを判定する画像特徴判定部を有し、上記所定時間は、上記選択位置と顔位置やコントラストの関係で、上記所定時間を決定する。
第4の発明に係わる画像再生装置は、上記第1の発明において、上記候補位置判定部は、さらに、判定された上記複数の光点面積拡大候補位置から、隣接する候補位置が所定の範囲内にあることを判定することによって、候補位置を絞り込む第2の候補判定部を有する。
第5の発明に係わる画像再生装置は、デジタル画像から、所定以上の明るさで、周辺に上記所定以上の明るさ部分がなく、かつ、上記所定以上の明るさ部の位置が隣接した、複数の光点面積拡大候補位置を判定する候補位置判定部と、上記選択位置を中心に、上記所定の明るさ以上の部分を形成する光点面積拡大制御部と、を具備する。
第6の発明に係わる画像再生装置は、撮影画像の画像中において所定輝度より明るい候補部を検出する候補検出部と、上記候補部の周囲を所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成する合成画像生成部と、上記合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生する再生表示部と、を具備する。
第7の発明に係わる画像再生装置は、上記第6の発明において、上記候補検出部は、上記所定輝度よりも明るく、かつその周囲の全てが所定輝度よりも明るくない場合に、上記候補部として検出する。
第8の発明に係わる画像再生装置は、上記第6の発明において、上記候補検出部は、所定範囲内に上記候補部が隣接している場合にのみ、候補部として最終決定する。
第9の発明に係わる画像再生装置は、上記第6の発明において、上記再生表示部は、上記撮影画像の特徴に応じて、上記合成画像を合成し再生表示する間隔を変更する。
第10の発明に係わる画像再生方法は、撮影画像の画像中において所定輝度より明るい候補部を検出し、上記候補部の周囲を所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成し、上記合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生する。
第11の発明に係わる画像再生方法は、上記第10の発明において、上記候補部の検出にあたって、上記所定輝度よりも明るく、かつその周囲の全てが所定輝度よりも明るくない場合に、上記候補部として検出する。
第12の発明に係わるプログラムは、撮影画像の画像中において所定輝度より明るい候補部を検出するステップと、上記候補部の周囲を所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成するステップと、上記合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生するステップと、コンピュータに実行させる。
第13の発明に係わるプログラムは、上記第12の発明において、上記候補部を検出するステップは、上記所定輝度よりも明るく、かつその周囲の全てが所定輝度よりも明るくない場合に、上記候補部として検出する。
本発明によれば、簡単な操作でテレビ等での再生にも耐えられるような画像を再生できる画像再生装置、画像再生方法、およびプログラムを提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の第1実施形態に係わるカメラ10はデジタルカメラであり、静止画を撮影し、画像データを記録媒体に記録する。また、再生にあたっては、静止画像の中で明るさが変化する部分を候補部として抽出し、この候補部を中心に光点拡大画像を生成し、撮影した元の静止画像に合成し、光点が流れるように移動する合成画像を再生表示することが可能である。これによって、従来通りの写真撮影になれたカメラユーザーが、これまで通りの簡単な操作で撮影でき、しかも、テレビ等の外部機器と接続し鑑賞する場合にも耐えられる内容の画像を得ることができる。
本実施形態に係わるカメラ10の構成を説明するに先立って、本発明に係わる画像再生装置を搭載したカメラ10における画像再生の考え方を、図2および図3を用いて説明する。
最近のデジタルカメラ等の撮影装置では、カメラ内蔵の液晶や有機EL等の表示部に、または、出力部を介して接続されたテレビやパーソナルコンピュータ等の外部表示装置に、撮影前や撮影後の画像を簡単に表示することができる。
また、最近のデジタルカメラ等の撮影装置では、動画撮影なども簡単に行うことができる。しかし、一般の人には他人に見せるほどの作品を動画で撮影することは困難である。それに対して、静止画は、撮影した瞬間を作品化するという効果があるので、撮影した時点で完成したものとなり、それ以上の手間が不要である。
しかし、図3に示すように、大画面テレビ等で画像を再生表示する場合には、全く何も変化しない画像では単調で飽きてしまうので、いくらか変化があった方がよい。例えば、図2に示すような激しい明るさの差異がある雄大な風景などの場合、雲30にあたる太陽の光のきらめきなどは、光る部分が時間的に移動するように変化させてみるとよい。すなわち、雲30の縁31に沿ってきらめく光点部32a、32b、32cが移動するように再生表示すると、雄大な風景の雰囲気を醸し出すことができる。このような光の変化は、雲の動きや太陽の角度などは時々刻々、変化しているので、さっと一瞬光るように変化をつけることは、何度繰り返されても特に違和感がない。
本実施形態においては、図4(a)に示すような静止画を元に、雲30の縁31などの明るさが変化する明るさ変化部を検出し、この明るさ変化部から選択された候補部について光点拡大処理を行って、図2(a)→(b)→(c)と、順次、光点を点滅させることにより、光のきらめきが移動していく画像を再生するようにしている。
このように、静止画であってあまり大きな変化がない画像でありながら、テレビ20等の画面に表示し続けても(図3参照)、明るさ変化部の中の候補部の周囲の明るさを明るく(光点)、この光点が移動するような画像を合成表示することにより、窓の外の風景がそのまま写っているような再生が可能となる。
このような考え方にしたがって、本実施形態における画像再生装置では、撮影時点で完成された静止画に対して、図2に示すように、光がきらめく変化を、不自然にならないように画像合成して表示する。なお、撮影と同時に、集音部で鳥のさえずり等の音声を記録しておき、再生表示の際に、繰り返し再生するようにしてもよい。
次に、上述した画像を再生表示できるカメラの構成について説明する。図1は、第1実施形態に係わるカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。カメラ10は、制御部1、撮影部2、ストロボ2a、記録部3、圧縮保存部3b、候補抽出部4、移動制御部5a、周辺光量アップ部5b、集音部6、合成制御部7、出力部8、液晶表示部8a、操作部9を有している。
制御部1は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成され、このカメラ10の各部と接続され、プログラムに従って全体制御を行う。撮影部2は、被写体像を結像するための光学系、被写体像を光電変換する撮像素子、撮像素子から出力される画像信号を処理する画像処理部等を含み、画像データを出力する。なお、この撮影部2は静止画、動画(連写も含む)の画像データを出力可能である。
集音部6は、マイク等によって音声を電気信号に変換し、音声信号を出力する。記録部3は、制御部1からの制御信号に応じて、撮影部2から出力される静止画、動画の画像データを記録する。また、画像データの記録に併せて、集音部6から出力される音声データの記録も行う。さらに、記録された画像データや音声データを制御信号に応じて出力する。
候補抽出部4は、記録部3に記録された静止画の画像データの中から強い光でコントラストがつけられた部分を、候補部として抽出する。本実施形態は、直射日光などで激しいコントラストがあり、眩しく光る部分を持った風景に対して、光のきらめきを付与することによって静止画に変化をつけた画像を再生するようにしている。このような風景画像に対して、候補抽出部4は、光の変化をつける部分を選択する。
候補抽出部4は、例えば、図2の例では、雲30の縁31の中から候補部を抽出する。すなわち、雲30の縁31は、雲の縁に沿った線分であり、候補抽出部4は、この縁31の中の一部分を候補部として抽出する。なお、画像としては、風景画像に限らず、太陽に照らされた人物画像でも良く、この場合には、候補抽出部4は輝いた頬の部分を抽出し、後述するように、きらりと光るようなシーンを再生することができる。
周辺光量アップ部5bは、候補抽出部4によって抽出された候補部の周囲の明るさを高くする画像処理を行う。すなわち、周辺光量アップ部5bは、候補部の周囲がきらめいてさっと明るくなるような画像を合成用画像として生成する。さっと明るくなるような合成画像としては、光っている部分の面積を広げることによって、きらめきを表現するようにしている。この面積拡張は、候補部を円形に拡張したり、星型、十字型に拡張する等、種々の面積拡張が可能である。また、周辺光量アップ部5bは、さっと明るくなるように画像処理した後に、再び元の光量に戻るようにする。
移動制御部5aは、周辺光量アップ部5bによって光量アップされた合成用画像を時間とともに移動させる。すなわち、図2(a)→(b)→(c)に示すように、きらめき32a、32b、32cがあたかも移動していくように見えるように、移動制御部5aは、光量アップする部分を移動させる。
合成制御部7は、記録部3に記録されている元の静止画像に、周辺光量アップ部5bによって周辺光量がアップされ、移動制御部5aによって時間とともに移動する合成用画像に、元の静止画を合成し、図2(a)〜(c)に示すような画像を生成する。すなわち、周辺光量アップ部5bと移動制御部5aによって、光量アップ部が時間と共に移動する合成用画像を順次、生成するので、合成制御部7は、これら順次生成された複数の合成用画像に元の静止画を合成する。
圧縮保存部3bは、記録部3で記録される画像データを圧縮保存し、また、合成制御部7において合成された画像データを圧縮し、これを保存する。
出力部8は、記録部3に記録された静止画、動画をテレビ等の外部表示装置に出力し、また液晶表示部8aに出力する。また、合成制御部7において合成された画像も外部表示装置や液晶表示部8aに出力する。外部表示装置としては、例えば、薄型のテレビ20等であり、外部表示装置へは有線接続以外にも、赤外線や電波で出力してもよく、また無線LAN等によって、特定のサーバーに送信するようにしてもよい。
液晶表示部8aは、カメラ10上に設けられており、記録部3の記録画像を再生表示し、撮影前に被写体像をライブビュー表示する。また、合成制御部7による合成画像を再生表示する。また、撮影前の撮影部2からの画像データを用いて、合成制御部7によって合成処理を行い、光点部が移動する画像を表示する。撮影前に合成処理を行った場合の画像を表示することにより、撮影を楽しむことができる。
操作部9は、レリーズ釦や、メニュー釦等の操作部材を含み、ユーザーが操作部9を操作すると、制御部1は操作に応じて各部に制御信号を出力する。ストロボ2aは、被写体に対して照明光を照射する人工照明装置である。
次に図4を用いて、本実施形態における画像合成のプロセスについて説明する。図4(a)は、撮影した風景の一例を示している。この例示した風景では、雲30の縁31が太陽光によって明るく光っている。この図4(a)に示す画像を、X軸方向に沿う横線35aに沿って明るさの分布をとると、図4(b)のようになる。図示されるように、雲30の端31の太陽光の反射が強い部分が特に明るく、この端31に隣接する部分はそれほど明るくない。
本実施形態においては、この雲30の端31から候補部を選択し、この候補部の周囲が明るくなるような強調処理を行う。すなわち、図4(b)で示すように、所定明るさBよりも明るい部分より候補部を選択し、この候補部を含む範囲33a(破線で挟まれる部分)について、図4(b)中の矢印で示すように、周囲の雲30の端31の明るさよりも、もっと明るくなるようにする。このような処理を行うと、図4(c)に示すように、局所的に明るくきらめく、光点32aのある画像となる。
また、図4(d)に示すように、X軸に沿う横線35bに沿って明るさ分布をとり、所定明るさBよりも明るい部分より候補部を選択し、この候補部を含む範囲33b(破線で挟まれる部分)について、図4(e)中の矢印で示すように、周囲の雲30の端31の明るさよりも、もっと明るくなるようにする。このような処理を行うと、図4(f)に示すように、局所的に明るくきらめく光点32bのある画像となる。
なお、候補部の周囲Aを明るくするにあたって、図4(b)(e)に示すように、範囲32a、32bについて、一定の明るさとなるように画像処理を行っており、言い換えると、元の画像の明るさのピークに対し、更に明るい部分を生成し、その面積を増加させている。
このように、同じ画像でも、図4(a)および(d)に示すように、明るさ分布の判定位置を変更することにより(横線35a、35bの切り換え)、所定の明るさB以上の部分が変化する。したがって、候補部の位置を順次変更していくことにより、光点32a、32bの位置が変化し、煌き感のある画像表現ができる。
なお、図4(c)(f)では、光点32a、32bは、候補部の周辺の丸い範囲で行ったが、これに限らず、例えば、図5に示すように、星型にしてもよく、また他の形状でもよい。強調部分の形状を変化させることにより、丸型とは異なった雰囲気できらめき感を与えることができる。このような強調部分の形状の変化は、周辺光量アップ部5bに強調部分のパターンのデータを記憶しておき、順次切り換えたり、またユーザーの選択に応じて切り換えるようにしても良い。
このような明るい部分の強調する光点強調表示を実行するための動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。このフローは、制御部1が記録部3に記録された画像データを基にして、候補抽出部4や周辺光量アップ部5bや移動制御部5a等と連携して実行される。
光点強調のフローに入ると、まず、変数Yに0を設定する(S1)。続いて、この変数YにΔYを加算し(S2)、この変数YがYの限界値Y1と等しいか否かの判定を行う(S3)。ステップS3における判定の結果、変数Yが限界値Y1に達していなかった場合には、次に、変数Xに0を設定し(S4)、この変数XにΔXを加算し(S6)、この変数XがXの限界値X1と等しいか否かの判定を行う(S6)。
これらのステップS1〜S3は、図4(a)に示すX・Y軸を設定した際、Y軸に沿ってY軸の限界値Y1まで、ΔY間隔で順次明るさ判定の領域を変更するステップである。また、ステップS4〜S6は、X座標を変えながら、X軸の限界値X1に達するまで、画面内の明るさ判定領域を変更するステップである。ここで、ΔYおよびΔXは、連続する画素ごとに明るさ判定を行うと、判定対象の画素が細かすぎ又多すぎることから、画面を50分割程度に分割できる程度の画素間隔に設定する。
ステップS6における判定の結果、変数Xが限界値X1に達していなかった場合には、次に、座標(X,Y)における明るさが、所定の明るさB1よりも明るいか否かの判定を行う(S7)。この判定の結果、明るくなかった場合には、ステップS5に戻り、X座標にΔXを加算して、次の座標で明るさがB1より明るいか否かの判定を行う。
ステップS7における判定の結果、座標(X、Y)における明るさがB1よりも明るかった場合には、周囲A部の明るさの判定を行う(S11)。ここで、周囲A部は、図4(c)(f)の丸印や、図5の星印の領域に相当する。続いて、周囲A部の領域内の全ての画素が明るさB1以上であるか否かの判定を行う(S12)。この判定の結果、周囲A部内の全ての画素の明るさがB1以上である場合には、ステップS5に戻る。
一方、ステップS12における判定の結果、全ての画素が明るさB1以上でなかった場合には、候補部として、その座標(X、Y)を抽出し記録する(S13)。これらの抽出作業は、候補抽出部4によって行われる。ここで、明るさがB1以上であった場合にはステップS5に戻るのは、周囲A部の内部の全て画素が明るい場合には、丸印や星印の部分を明るくしても、目立つことがないことから、候補部から外している。一方、一部でも暗い場合には、丸印や星印の部分を明るくすることにより、目立ち、きらめきを表現することができるからである。
ステップS12においてYで抜けるか、またはS13において座標(X、Y)を記録すると、ステップS5に戻り、X座標が限界値X1に達するまで、横方向にΔX間隔で、明るさ判定を実行する。これらの一連の処理を実行することにより、X軸に沿った1つのライン上で判定が終了し、明るさがB1以上明るいけれども、その周囲がB1より暗い部分(候補部)の全ての座標(X,Y)が記録される。
ステップS6において、X座標が限界値X1に達すると、ステップS2に進み、変数YにΔYを加算したY座標で、X座標を変化させながら所定の明るさB1より明るく、かつその周囲がB1より暗い部分(候補部)を検出し、その座標(X,Y)を記録する。
Y軸方向に沿って、上述の明るさ判定が隅から隅まで終わると、ステップS3における判定において、変数Yが限界値Y1になる。これらの一連の処理を実行することにより、全画面での判定が終了し、明るさがB1以上明るいけれども、その周囲がB1より暗い部分(候補部)の全ての座標(X,Y)が記録される。
変数Yが限界値Y1になると、次に、候補数が5より小さいか否かの判定を行う(S15)。このステップでは、ステップS13において記録された候補部の数が所定数(ここでは「5」)より小さいか否かを判定する。なお、この所定数は5に限られず、適宜、光点強調表示を行うにあたって、効果を生ずる程度の数とすれば良い。
ステップS15における判定の結果、候補数が5より少なかった場合には、判定のエリアを拡大する(S16)。すなわち、候補部の数が少ないと強調表示の効果が分かりにくいので、ステップS11において行う周囲A部の範囲を広げる。周囲A部の範囲を広げることにより、ステップS12において全てB1以上と判定される可能性が高まり、候補部の数が増えるからである。なお、候補部の数が多すぎる場合には、逆に、強調表示される部分が多すぎ、煩わしい画像となる可能性がある。そこで、その場合には、一定の法則に従って候補部の数を間引いたり、エリアAの範囲を狭くするようにしても良い。
ステップS15における判定の結果、候補部の数が5より少なくなかった場合には、すなわち5以上あった場合には、次に、この候補部とその周囲A部の範囲内で、煌き効果を生ずるための画像処理を行う。まず、煌き効果を状況によって切り換えるために、画像の中に顔があるか否かの判定を行う(S21)。
ステップS21における判定の結果、画像中に顔が含まれていた場合には、所定時間をt10とし(S22)、一方、画像中に顔が含まれていなかった場合には、所定時間をt20とする(S23)。この所定時間は、候補部の明るさを変化させてから次に明るさを変化させるまでの時間である。
本実施形態においては、図7(a)に示すように顔の部分の明るさを変化させきらめかせるのは、目立たないように素早く(t10)、明るさの切り換えを行う。一方、図7(b)に示すように顔以外の部分では、ゆっくり(t20)、変化させるようにしている。なお、本実施形態では、候補部の座標(X、Y)におけるポイントが顔画像であるか否かで判定しているが、画像のコントラストを反映するようにしても良い。
所定時間の設定を行うと、次に、記録された座標(X、Y)を中心に、その周囲A部の明るさをアップさせた画像を生成し表示する(S24)。明るさをアップしてから、ステップS22、S23において設定された所定時間が経過すると、明るくした部分を元の明るさに戻す(S25)。続いて、光点強調表示を終了するか否かの判定を行う(S26)。操作部9には、光点強調表示を開始させ、また終了させるための操作部材が設けてあり、ステップS26では、この操作部材の操作状態を判定する。また、終了は、レリーズ釦の操作によっても実行され、この場合には、終了時点での光点強調画像が撮影されるようにしても良い。
ステップS26における判定の結果、終了であった場合には、後述するカメラ制御のフローにリターンする。一方、終了でなかった場合には、ステップS13において記録された別の候補部の座標(X、Y)を選択する(S27)。別の候補部の座標を選択すると、ステップS21に戻り、前述の動作を実行する。
このように光点強調表示のフローにおいては、ステップS1〜S13において、所定の明るさB1より明るく、かつその周囲A部の明るさの全てがB1より明るくない候補部(座標(X、Y))を検出し、これを記録している。続いて、この記録された候補部について、順次、その周囲A部も含めて明るさをアップし、所定時間後に元の明るさに戻している。この動作を繰り返すことにより、図2や図7に示すように、静止画を基調にしながら、動画的な効果を奏する画像表現が可能となる。
なお、候補部の周囲A部も含めて明るくしているが、この周囲A部は、予め煩わしくなく、しかし、表示の際に見える大きさとして、全画面の1/30程度の大きさに相当する円形部をデフォルト値として設定しておく。但し、この形状はユーザーの選択操作によって、同じ大きさ相当の星型やひし形等の他の形状としてもよく、また、大きさも1/30に限らず、適宜変更可能としても良い。また、画像部分の特徴に応じて、大きさや色等を変更するようにしても良い。光点強調を行う候補部やその周囲が決定された後は、合成制御部7によって制御されるが、ステップS21〜S23における所定時間の決定は、制御部1によって行っても良い。
次に、画像合成を実行する合成制御部7の具体的な構成について図9を用いて説明する。合成制御部7は、ゲイン付与部7a、乗算器7b、7c、および加算器7dから構成される。
すなわち、乗算器7bは記録部3の出力とゲイン付与部7aの出力に接続され、これらの乗算結果を加算器7dに出力するように接続される。乗算器7cはゲイン付与部7aの出力と光量アップ部5bの出力に接続され、乗算結果を加算器7に出力するように接続される。ゲイン付与部7aは、光量アップ部5bの出力に接続され、また制御部1からの合成タイミング信号を入力する。光量アップ部5bの出力に基づいてゲインを生成し、このゲインを乗算器7b、7cに出力するように接続される。加算器7dは乗算器7b、7cからの各出力を入力するように接続され、これらの加算結果を出力部8に出力するように接続される。
記録部3から読み出された静止画像データは、加算器7bと候補抽出部5に出力される。候補抽出部4で抽出された候補部の座標情報は、周辺光量アップ部5と移動制御部5aに出力される。周辺光量アップ部5bは、候補抽出部4から候補部の位置情報と移動制御部5aから移動情報を入力し、周辺光量がアップした画像を生成して、ゲイン付与部7aと乗算器7cに出力する。
次に、このように構成された合成制御部7の動作を説明する。まず、候補抽出部4は、記録部3から画像データを入力し、光量アップ効果のある候補部を抽出する。この抽出された候補部に基づいて周辺光量をアップした画像と、元の静止画像を、画素ごとに加算器7dにおいて加算する。この際、元の静止画像における光量アップ部分に相当する画素については、ゲイン0で乗算器7bにおいて乗算し、合成する光量アップ画像はゲイン1で乗算器7cにおいて乗算した上で、加算する。
この画像合成は合成タイミング信号によって制御され、開始後、所定時間が経過すると終了し、このとき、光量アップ画像のゲインは0とし、元の静止画像38のゲインは1となるようにする。したがって、合成タイミング信号に従って、ゲイン付与部7aはゲインを0と1の間で変化させる。このゲインの変化としては、図8(a)(b)のように、合成用ゲイン37をT1からT2までの期間は大きくして光点を強調し、T2からT3までの期間は0に戻すようにして表示画像を元の画像に戻している。
このゲインの変化は種々、変形例があるが、例えば、図8(a)に示すように、徐々に明るくなるパターンや、図8(b)に示すように、さっと明るくなるパターンを選択できるようにしても良い。この場合、顔画像なら図8(b)に示すパターン、その他なら図8(a)のパターンを自動的に選択するようにしても良い。ここで示したゲイン変化のパターンは、1箇所の候補部における光の変化のタイミングチャートであるが、表示中の候補部の座標から次の候補部の座標に移る際の時間は、前述した所定時間t10、t20に基づいて切り換えを行う。
この変化タイミングは選択できるようにしても良いし、ランダムに切り換えるようにしても良い。また、画像に応じて切り替えても良い。たとえば、コントラストが高い部分は速く、コントラストが低い部分は遅くなるようにしても良い。画像の雰囲気に相応しい表示が可能となる。
ここで、コントラストの求め方としては、図4(b)(e)に示す図において、明るさの所定明るさB1からピークまでの高さ等を利用して判定したり、このピーク部の傾き等に基づいて判定しもて良い。また、ステップS21(図6)において、コントラストを加味して所定時間を変更しても良い。コントラストが高い場合には、光点の面積を更に拡大すれば更に効果的となる。さらに、画像の色調に応じて、例えば、青味を帯びていたり、白や灰色を帯びていている場合には、画面上方に雲があると判定して、光点の拡大にあたって、大きさやタイミング等の変更するようにしても良い。
次に、このような再生表示を可能としたカメラのカメラ制御の動作を、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
カメラ制御のフローに入ると、まず、撮影モードか否かの判定を行う(S101)。このカメラ10は、撮影モードか再生モードの2つのモードが設定可能である。ステップS101の判定の結果、撮影モードであった場合には、撮影の準備に移る。なお、本実施形態においては、撮影準備時におけるライブビュー表示の際に光点強調による表示を可能としている。
撮影準備に移ると、まず、画像の取り込みを行う(S102)。このステップでは、撮影部2によって画像データを取り込み、この画像データに基づいて、液晶表示部8aにライブビュー表示を行う。また、取り込まれた画像データを用いて顔の部分が存在するか否か、また存在する場合には画面中のどの位置にあるかについて検出する。ここで検出した顔に関する情報は撮影時に併せて記録するようにしても良い。記録しておけば、再生時に光点強調表示する際に、顔の位置の判定を不要とすることができる。
続いて、光点強調表示を行うか否かの判定を行う(S103)。このステップでは、操作部9内の光点強調操作部材を操作されたか否かの判定を行う。この判定の結果、光点強調でなかった場合には、取り込んだ画像データに基づいて通常のライブビュー表示を行う(S104)。一方、ステップS103における判定の結果、光点強調表示の操作がなされた場合には、光点強調表示を行う(S105)。
この光点強調表示は、図6を用いて説明したフローチャートを実行する。光点強調表示のフローを実行することにより、図7に示すように、きらめきのある画像が表示され、撮影が楽しくなる。また、撮影前に光点強調表示の効果がある画像か否かを、直接見ながら確認することができる。
画像表示または光点強調表示を行うと、次に、レリーズ操作がなされたか否かの判定を行う(S106)。このステップでは、操作部9内のレリーズ釦が操作されたか否かを判定する。
ステップS2における判定の結果、レリーズでなかった場合には、ステップS101に戻り、前述の動作を行う。一方、判定の結果、レリーズされた場合には、撮影と記録を開始する(S107)。ここで、撮影は、撮影部2によってなされる静止画撮影や、動画撮影である。レリーズ釦が操作されたままである場合には、動画撮影であると判定しても良く、また、動画や静止画の撮影にあたって、集音部6によって音声を記録するようにしても良い。画像の再生時に、音声も併せて再生することが可能となる。撮影・記録が終わると、このフローを終了し、再び、ステップS101に戻る。
ステップS101における判定の結果、撮影モードでなかった場合には、再生モードが否かの判定を行う(S111)。この判定の結果、再生モードでない場合には、ステップS101に戻る。一方、判定の結果、再生モードであった場合には、画像選択を行う(S112)。このステップでは、例えば、サムネイル表示を行い、ユーザーによって選択された画像を再生候補とする。
続いて、ステップS103と同様、光点強調表示を行うか否かの判定を行う(S113)。この判定の結果、光点強調表示でなかった場合には、ステップS112で選択された画像の通常再生を行う。この場合、選択画像が動画の場合には、撮影された連続画像をそのまま動画として再生し、選択画像が静止画の場合には、静止画のまま再生表示を行う。
また、ステップS113における判定の結果、光点強調表示が選択された場合には、図6を用いて説明した光点強調表示のフローを実行する。これによって、前述したように、明るさが所定以上明るく、かつ周辺に所定以上の明るさの部分がない候補部について、順次、明るくなるように画像の合成処理を行うことにより、光のきらめきが移動していく動画風の画像を再生表示することができる。光点強調表示または通常表示を行うと、終了し、再び、ステップS101から実行する。
以上、説明したように、本発明の第1実施形態においては、雲の縁が太陽光で輝いているように、周囲から際立って明るくなっている部分を候補部として抽出し、この抽出された候補部を所定の明るさ以上に明るくし、再び、元の明るさに戻している。複数の候補部について、順次、この明るさ変更の画像処理を施すことにより、光のきらめきが、順次、移動していく。このため、単なる静止画とは異なり、動画風の再生となり変化に富んだ画像となる。画像が変化することから、あたかも窓の外の風景が広がっているように見える。
次に、本発明の第2実施形態について、図11ないし図13を用いて説明する。第1実施形態においては、候補部はランダムに選択されており、言い換えると、必ずしも連続線に沿って候補部が選択されるとは限らなかった。これに対して、第2実施形態においては、帯状に連続する明るい部分であるかどうかを判定し、連続的に存在する候補部を選択することにより、帯状に明るい部分に、光点を付加していく光点強調表示を行うようにしている。
本発明の第2実施形態における構成は、第1実施形態における図6において示した光点強調表示のフローチャートを図13に示すフローチャートに置き換える以外は、第1実施形態と同様であるので、相違点を中心に説明する。
まず、第2実施形態における候補部の選択について、図11および図12を用いて説明する。図11(a)に示すような雲30の縁31の煌きが印象的な画像においては、この縁31の部分を強調したきらめき効果を奏させると、さらに印象が強まる。
図11(a)に示すように、X軸Y軸をとり、Y軸に沿う横線36a〜36cに沿って明るさ分布をとると、図11(b)〜(d)に示すようになる。第1実施形態と同様に、明るさBより明るい部分を取り出し、その部分の中心の位置39a〜39dをXY座標軸上にプロットすると、図12に示すようになる。
ここで、位置39a〜39cは所定幅x2の範囲内に連続的に並んでいることが分かる。すなわち、位置39a〜39cは連続した帯状の明るさ部と判断することができる。一方、位置39dは所定幅x2内に他の明るい部分の中心点は存在しておらず、帯状の明るさ部とは判断されない。本実施形態においては、図11(a)における位置39dの明るい部分(図11(d)の右側のピークに相当する)は、複数のポイントが所定の幅x2内に並んではいないので、このようなポイントは候補部として選択しないし、光点として合成用画像を生成しない。
次に、本実施形態を実行するための光点強調表示のフローを、図13を用いて説明する。本実施形態における光点強調表示のフローに入ると、第1実施形態と同様に、ステップS1〜S7までは、X軸およびY軸方向にそれぞれ判定領域を移動させる。ステップS7において、座標(X,Y)における明るさが、明るさB1よりも明るいと判定された場合には、座標(X,Y)の左右の明るさの判定を行う(S11A)。
なお、第1実施形態においては、周囲Aの明るさ判定を行っていたが、第2実施形態においては、簡単化するために周囲Aの範囲内に入る左右の明るさのみを判定している。勿論、第1実施形態と同様、左右に限らず、周囲の明るさを判定するようにしても良い。この場合には、次のステップでは、周囲A全体がB1より暗いかを判定する。
ステップS11Aにおける明るさ判定を基にして、次に、左右の両方の明るさがB1以下であるか否かの判定を行う(S12A)。なお、ここでの左右の明るさとしては、直ぐ隣の画素に限らず、周囲A内の画素の明るさを判定する。このステップS12Aにおける判定の結果、周囲A内に含まれる左右両方の明るさがB1以下でなかった場合には、ステップS5に戻る。
一方、ステップS12Aにおける判定の結果、両方の明るさがB1以下であった場合には、座標(X,Y)を仮記録する(S17)。仮記録すると、次に、座標Xが前回仮記録されたX±X2の範囲か否かを判定する(S18)。図12において説明したように、帯状の範囲内にあるか否かの判定である。ここで、X2は誤差も考慮して、例えば、ΔXやΔYの数倍くらいの値とする。この判定の結果、範囲内になかった場合には、ステップS5に戻る。
一方、ステップS18における判定の結果、所定の範囲内にあった場合には、候補部として座標(X,Y)を最終的に記録する(S19)。記録を行うと、再びステップS5に戻る。ステップS2〜S19を繰り返し実行することにより、画面内において、帯状に明るい部分の中に存在する候補部の座標を記録することができる。
ステップS3における判定の結果、Yが限界値Y1に達すると、全画面内での判定が終了したので、次に、光点の生成を行う。本実施形態においては、画面の上から下に(図11のY軸方向)に、光が流れるような演出すべく、ステップS31以下において、Yのデータが若い順に候補部を光点強調していく。
まず、Yの若い順に、記録された座標(X、Y)の読出しを行う(S31)。ここでは、ステップS19において記録された座標の読出しを行う。続いて、読み出した座標(X、Y)部を中心に周辺A部の明るさをアップした画像を生成し表示する(S32)。周辺A部は第1実施形態と同様に円形部でよいが、その他、星型等の形状でも良い。
続いて、光点強調表示を終了するか否かの判定を行う(S33)。操作部9には、光点強調表示を開始させ、また終了させるための操作部材が設けてあり、ステップS33では、この操作部材の操作状態を判定する。
ステップS33における判定の結果、終了であった場合には、カメラ制御のフローにリターンする。一方、終了でなかった場合には、所定時間、経過するのを待つ(S34)。所定時間経過すると、ステップS31に戻り、次の座標(X、Y)の読出しを行い、光点の表示を行う。第2実施形態においては、特に、顔の有無やコントラストについて判定していなかったが、第1実施形態と同様に顔の有無やコントラストを判定し、ステップS34における所定時間を切り換えるようにしても勿論かまわない。
このように、本発明の第2実施形態においては、候補部が帯状の範囲内に有るか否かを判定し(S18)、帯状の範囲内に入っている場合のみ、最終的に候補部として記録している。このため、光点が流れるような再生を行うことができる。
以上説明したように、本発明の各実施形態においては、撮影画像の画像中において所定輝度B1より明るい候補部を検出し、候補部の周囲Aを所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成し、この合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生するようにしている。このため、簡単な操作でテレビ等での再生にも耐えられるような画像を再生することができる。すなわち、簡単な構成で、撮影した瞬間に完成される静止画像に、光のきらめき効果を付加することにより、撮影画像は静止画でありながら、より変化をつけた画像を再生表示することができる。
なお、本発明の各実施形態においては、所定以上の明るさの中から候補部を選択していたが、単に画像の明るさが飽和している部分を検出しこれを候補部として選択して画像処理を行うようにしても良い。また、明るさの判定にあたっては、実際の明るさに限らず、カメラの絞りなどを考慮し撮像素子に入った光の強さや、露出時間や撮像素子の感度を考慮した明るさ等、種々の明るさを用いても良いことは勿論である。
さらに、本発明の各実施形態において、候補部の選択にあたっては、第1所定以上の明るさで、かつ範囲A内の明るさの全てが第2所定以上の明るさでないとし、この第1及び第2の所定の明るさは共に同じ明るさとしていた。しかし、第1および第2の所定の明るさを異ならせても勿論かまわない。
さらに、本発明の各実施形態において、候補部の選択にあたっては、所定以上の明るさで、かつ範囲A内の明るさの全ての明るさを判定していたが、範囲A内の明るさを考慮しないようにしても良い。この場合には、光点を生成しても目立たないおそれがあるが、光点を充分明るくすることにより、ある程度は目立たせることができる。
さらに、本発明の各実施形態においては、カメラ10が撮影を行い、このカメラ10を外部のテレビ20等に接続し、これを画像再生装置として利用していたが、これに限らず、例えば、カメラ10で撮影した画像データをパーソナルコンピュータ等にインストールし、この画像データに基づいて、画像を合成したものを、パーソナルコンピュータの表示部や、また外部のテレビ等の表示装置で再生表示するようにしても良い。
さらに、本発明の各実施形態においては、再生のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、また、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、静止画の画像を再生可能な機器であれば良い。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1実施形態に係わるカメラの電気回路を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラにおいて、画像を合成処理して再生表示する様子を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わるカメラから画像をテレビに出力し、鑑賞している様子を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わるカメラで撮影した画像の合成処理を示し、(a)は撮影画像を示す図であり、(b)は横線35aに沿って明るさ分布を示す図であり、(c)は合成処理された再生画像を示す図であり、(d)は撮影画像を示す図であり、(e)は横線35bに沿って明るさ分布を示す図であり、(f)は合成処理された再生画像を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるカメラで撮影した画像を元に生成した合成用画像の他の例を示す。 本発明の第1実施形態におけるカメラにおける光点強調表示の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるカメラで撮影した画像に元に生成した合成画像であり、(a)は顔に光点を表示する場合を示し、(b)は顔以外の場所で光点を表示する場合を示す。 本発明の第1実施形態におけるカメラにおける合成制御部のゲインの特性図であり、(a)と(b)はそれぞれ異なるゲイン特性を有する場合である。 本発明の第1実施形態におけるカメラの合成制御部とその周辺の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるカメラにおけるカメラ制御の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係わるカメラで撮影した画像の合成処理を示し、(a)は撮影画像を示す図であり、(b)は横線36aに沿って明るさ分布を示す図であり、(c)は横線36bに沿って明るさ分布を示す図であり、(c)は横線36cに沿って明るさ分布を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わるカメラで撮影した画像から候補部の選択の条件を説明する図である。 本発明の第2実施形態におけるカメラにおける合成表示の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・制御部、2・・・撮影部、2a・・・ストロボ、3・・・記録部、3a・・・圧縮保存部、4・・・候補抽出部、5a・・・移動制御部、5b・・・周辺光量アップ部、6・・・集音部、7・・・合成制御部、8・・・出力部、8a・・・液晶表示部、9・・・操作部、10・・・カメラ、20・・・テレビ、30・・・雲、31・・・縁、32a〜32c・・・光点、33a〜33b・・・範囲、35a〜35b横線、36a〜36d・・・横線、37・・・合成用ゲイン、38・・・元画像ゲイン、39a〜39d・・・位置

Claims (13)

  1. デジタル画像から、所定以上の明るさで、かつ周辺に上記所定明るさ以上の部分がない複数の光点面積拡大候補位置を判定する候補位置判定部と、
    上記複数の候補位置から選択した位置を決定する位置選択部と、
    上記選択位置を中心に、上記所定の明るさ以上の部分を形成する光点面積拡大制御部と、
    を具備したことを特徴とする画像再生装置。
  2. 上記画像再生装置は、さらに所定時間をカウントするタイマー手段を有し、
    上記選択した位置に光点拡大制御を行った後であって、上記所定時間の経過後に、上記位置選択部が、別の上記候補位置から選択位置を決定して、上記光点面積拡大制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  3. 上記画像再生装置は、さらに画像内の人物の顔パターンやコントラストを判定する画像特徴判定部を有し、
    上記所定時間は、上記選択位置と顔位置やコントラストの関係で、上記所定時間を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像再生装置。
  4. 上記候補位置判定部は、さらに、判定された上記複数の光点面積拡大候補位置から、隣接する候補位置が所定の範囲内にあることを判定することによって、候補位置を絞り込む第2の候補判定部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  5. デジタル画像から、所定以上の明るさで、周辺に上記所定以上の明るさ部分がなく、かつ、上記所定以上の明るさ部の位置が隣接した、複数の光点面積拡大候補位置を判定する候補位置判定部と、
    上記選択位置を中心に、上記所定の明るさ以上の部分を形成する光点面積拡大制御部と、
    を具備したことを特徴とする画像再生装置。
  6. 撮影画像の画像中において所定輝度より明るい候補部を検出する候補検出部と、
    上記候補部の周囲を所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成する合成画像生成部と、
    上記合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生する再生表示部と、
    を具備したことを特徴とする画像再生装置。
  7. 上記候補検出部は、上記所定輝度よりも明るく、かつその周囲の全てが所定輝度よりも明るくない場合に、上記候補部として検出することを特徴とする請求項6に記載の画像再生装置。
  8. 上記候補検出部は、所定範囲内に上記候補部が隣接している場合にのみ、候補部として最終決定することを特徴とする請求項6に記載の画像再生表示装置。
  9. 上記再生表示部は、上記撮影画像の特徴に応じて、上記合成画像を合成し再生表示する間隔を変更することを特徴とする請求項6に記載の画像再生表示装置。
  10. 撮影画像の画像中において所定輝度より明るい候補部を検出し、
    上記候補部の周囲を所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成し、
    上記合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生する、
    ことを特徴とする画像再生方法。
  11. 上記候補部の検出にあたって、上記所定輝度よりも明るく、かつその周囲の全てが所定輝度よりも明るくない場合に、上記候補部として検出することを特徴とする請求項10に記載の画像再生方法。
  12. 撮影画像の画像中において所定輝度より明るい候補部を検出するステップと、
    上記候補部の周囲を所定輝度よりも更に明るい合成用画像を生成するステップと、
    上記合成画像と、元の撮影画像とを合成し、この画像を再生するステップと、
    コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 上記候補部を検出するステップは、上記所定輝度よりも明るく、かつその周囲の全てが所定輝度よりも明るくない場合に、上記候補部として検出することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
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