JP2010039978A - 災害時連絡システム及びそれを利用した救急受入先情報提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 緊急災害時において、意図する相手に対し、行動情報を確実に届けることができ、また意図する相手が行動情報を簡易且つ迅速に確認することができる災害時連絡システムと、受入先の特定を短時間で、かつ確実に行うことが出来るとともに、患者となる会員の個人認証及び医療情報の提供を好適に行うことが出来る救急受入先情報提供システムを提供する。
【解決手段】 システムにおいて、統合サーバは、会員情報管理サーバ、会員認証管理サーバ、病院情報管理サーバを有し、会員に認証用IDを発行し、会員本人又は会員以外の第三者によって認証用IDが端末に入力された場合に緊急災害認証又は救急認証が行われるようにしておき、緊急災害認証ならば任意の連絡先に情報を送信し、救急認証ならば端末に予め作成された各会員毎に特有の受入先リストを送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、会員に基づき、緊急災害時には会員の情報を任意の登録先へ送信する災害時連絡システムに関し、また会員が救急の患者となった場合には、会員の受入先情報を提供する救急受入先情報提供システムに関するものである。
従来、緊急災害時において安否情報を確認する術として、例えば携帯電話による伝言ダイヤル、インターネットの電子メール、掲示板等を利用して、不特定多数のユーザーが伝言を録音、書き込み等する方法が挙げられる。また、特許文献1に示す災害時安否情報処理システムは、このような伝言情報を記録するサーバが破壊された場合であっても問い合わせに対処可能な構成としている。
また一般に、救急時に患者を病院へ搬送する場合には、救急隊員等が複数の病院へ逐一連絡をして受け入れの可否を打診し、いずれかの病院が受け入れ可能であることを確認した後、その受け入れ可能な病院を受入先として特定し、該受入先へと搬送している。しかし、該受入先の特定には長い時間を要し、また受入先が見つからないおそれもあり、問題となっている。
そこで、例えば特許文献2に示す救急支援サーバにおいては、移動救急端末にて患者情報を作成し、救急支援サーバへ送信するとともに、該救急支援サーバに各種病院情報を記憶しておく。そして、該救急支援サーバは、移動救急端末から送信された患者情報と、救急支援サーバに記憶された各種病院情報とを照らし合わせ、複数の病院の中から優先順位の高い病院群を選択し、該病院群から搬送先候補として選択された病院に対して救急受入要求情報を送信するようになっている。また救急受入要求情報を送信した病院から一定時間内に回答情報が返送されない場合、該救急支援サーバは、次の搬送先候補として選択された病院に対して救急受入要求情報を送信し、いずれかの病院から回答情報が返送されるまで繰り返す。
一方、救急時においては患者の意識がはっきりしない場合もあり、この場合には患者の個人認証と、既往症、アレルギーの有無などといった医療情報とが不明であるため、緊急な処置が必要とされているにも関わらず、医師等が適切で迅速な処置を取れないという問題がある。また、このように医師等が適切で迅速な処置を取れないことが、救急時にも関わらず、患者の受け入れを拒否せざるを得ない理由の一因になっていると思料される。
そこで、例えば特許文献3に示す医療情報提供システムは、データベースにある患者の毛髪、血液、唾液などの分析データから得られた生体認証情報と、医療機関から受信した生体認証情報とを照合し、患者を生体認証し、これが成功した場合に当該患者の医療情報を医療機関に送信するように構成されている。
特開2002−175388号公報 特開2007−128245号公報 特開2007−188290号公報
ところが、上記従来技術において、緊急災害時には、伝言情報をいくら入力したとしても、意図する相手に伝言情報が伝わらなければその入力行為は何等意味を為さず、伝言情報を発信した後は、相手側が何等かの行動を起こすまで受け身に徹するしか無いことが問題となる。すなわち、緊急災害時において、情報の入力者にとっては、自らが何等かの行動を起こしたことを知らせることが重要であり、特に、その情報が意図する相手に確実に届いたことを確認できる術と、意図する相手がその情報を簡易且つ迅速に確認できる術とが無いことが問題視されている。
一方、上記従来技術において、救急支援サーバは、搬送先候補の選択までは高速化できるが、搬送先候補の病院へ実際に搬送出来るか否かは当該病院からの回答情報の返送次第である。従って、救急受入要求情報の送信、再送信を繰り返すことで、受入先の特定に長い時間を要してしまうおそれがあり、また受入先が見つからない可能性があるという問題も払拭できていない。一方、医療情報提供システムにおいては、緊急であるにも関わらず患者を生体認証するための分析を必要とし、さらに受入先の特定に長い時間を要する、受入先が見つからないという問題については何等言及されていない。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、緊急災害時において、意図する相手に対し、行動情報を確実に届けることができ、また意図する相手が行動情報を簡易且つ迅速に確認することができる災害時連絡システムを提供することにある。その他の目的とするところは、受入先の特定を短時間で、かつ確実に行うことが出来るとともに、患者となる会員の個人認証及び医療情報の提供を好適に行うことが出来る救急受入先情報提供システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の災害時連絡システムの発明は、任意の場所で使用可能な移動用端末と、該移動用端末が通信回線を介して接続自在にされた統合サーバとを具備し、上記統合サーバは、会員情報管理サーバと、会員認証管理サーバとを有し、該会員情報管理サーバは、会員によって登録された任意の連絡先情報を含む会員情報データベースを有しており、該会員認証管理サーバは、会員の認証用IDを発行するID発行手段と、該認証用IDに基づいて会員認証を行う認証手段とを有しており、会員については、上記会員情報データベースへの上記連絡先情報の登録に基づいて上記ID発行手段により認証用IDを発行しておき、かつ緊急災害時において会員本人又は会員以外の第三者によって認証用IDが上記移動用端末に入力されて上記統合サーバへ送信された場合に緊急災害認証が行われるようにしておくとともに、上記統合サーバには、上記緊急災害認証が行われたことを条件として、上記連絡先情報に基づき、登録された任意の連絡先に該会員の緊急災害認証が行われた旨の情報を送信する連絡事項送信手段が搭載されていることを要旨とする。
会員制を採用していない従前のシステムは、不特定多数のユーザーが利用することを前提としているため、緊急災害時に何れの者が使用するか特定できず、事前準備を整えづらい。このため、緊急災害時における安否確認方法は、ユーザー同士で事前に取り決めておかねばならず、自動化されたシステムで肩代わりすることが困難である。
これに対し、上記本発明の災害時連絡システムは、ユーザーを会員に限定しており、災害時連絡システムの利用には、会員への認証用IDの発行と、該認証用IDの入力による緊急災害認証を必要とする。従って、システムを利用するユーザーを特定し、かつ限定することができる。
このようにユーザーを特定することにより、会員情報として任意の連絡先情報を予め登録しておくことが出来るようになるため、緊急災害時には、会員が緊急災害認証を行うことで、システムが会員に成り代わって登録された連絡先へ該会員の緊急災害認証が行われた旨の情報を自動送信することができるようになる。その結果、緊急災害時において、意図する相手に対し、会員の行動情報を確実に届けることができる。
また、ユーザーを限定することにより、緊急災害時においてシステムにかかる負荷を予め予測できる。このため、メンテナンス等の手段により、過剰な負荷によるシステムの稼働遅延あるいは稼働停止を防止することができるようになり、緊急災害時であってもシステムを安定して稼働させることができる。そして、緊急災害時であってもシステムを安定して稼働させることができることにより、会員が意図する相手の連絡先へ行動情報が迅速に送信され、また意図する相手は、その連絡先で該行動情報を視認等することで簡易且つ迅速に確認することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の災害時連絡システムの発明において、さらに上記統合サーバには、上記緊急災害認証が行われたことを条件として、上記移動用端末への認証用IDの入力者による会員の安否情報の入力を可能とする安否情報入力手段と、上記安否情報の入力が行われたことを条件として、上記連絡先情報に基づき、登録された任意の連絡先に該会員の安否情報を送信する安否情報送信手段が搭載されていることを要旨とする。
本発明の災害時連絡システムにおいて、上記のような安否情報入力手段及び安否情報送信手段を統合サーバに搭載することにより、会員が意図する相手は、認証用IDの入力者が入力した会員の安否情報を具体的に確認することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の災害時連絡システムの発明において、上記認証用IDは、会員が所持するカード、ICカード、ICチップ又は補助記憶装置に電子データとして記録されており、該電子データに加えてさらに数字、バーコード又はQRコードで印刷されていることを要旨とする。
本発明の災害時連絡システムにおいて、認証用IDを上記のように電子データ及び印刷によって表示しておくことにより、会員が万一、行動不能の状態にあっても、該会員を発見した第三者による認証用IDの入力を可能とすることができる。
なお、上記ICカードは、接触式、非接触式の何れであってもよく、またICチップとした場合には、カードの形態に限らず、ブレスレット、ペンダント、キーホルダー等のアクセサリ類の形態としてもよい。
請求項4に記載の救急受入先情報提供システムの発明は、上記請求項1から請求項3の何れか一項に記載の災害時連絡システムを利用し、上記会員が救急の患者となった場合に受入先となる病院の情報を提供する救急受入先情報提供システムであって、上記移動用端末と、病院に設置された病院用端末と、該移動用端末及び該病院用端末が通信回線を介して接続自在にされた上記統合サーバとを具備し、上記統合サーバは、上記会員情報管理サーバと、上記会員認証管理サーバと、さらに病院情報管理サーバとからなり、該病院情報管理サーバは、病院の所在地情報及び対応可能診療科情報と、上記病院用端末からの送信情報に基づいた救急時受入許可情報とを含む病院情報データベースを有しており、上記会員情報管理サーバは、上記会員情報データベースに会員の掛かり付け病院情報と、その掛かり付け病院に設置された病院用端末からの送信情報に基づいた会員の診療記録情報とを含んでおり、病院については、その所在地情報及び対応可能診療科情報を予め病院情報データベースに登録しておき、会員については、救急時において会員本人又は会員以外の第三者によって認証用IDが上記移動用端末に入力されて上記統合サーバへ送信された場合に救急認証が行われるようにしておくとともに、上記統合サーバには、上記救急時受入許可情報を第1優先条件とし、上記掛かり付け病院情報を第2優先条件としながら上記病院情報データベース及び上記会員情報データベースの各情報を条件として含む各会員毎に特有の受入先リストを予め作成し、かつ上記病院情報データベース及び上記会員情報データベースの各情報が更新される毎に該受入先リストを更新する受入先リスト作成更新手段と、上記救急認証が行われたことを条件として、上記該受入先リストを、認証用IDが入力された移動用端末に送信する受入先リスト送信手段とが搭載されていることを要旨とする。
上記本発明の救急受入先情報提供システムは、上記災害時連絡システムと同じく、ユーザーを会員に限定し、認証用IDを発行することで、システムを利用するユーザーを特定し、かつ限定することができる。従って、過剰な負荷によるシステムの稼働遅延あるいは稼働停止を防止し、該システムを安定して稼働させることができるため、救急時に病院等へ連絡が繋がらない等の不具合の発生を抑制することができるとともに、患者となる会員の個人認証を好適に行うことができる。
さらに本発明の救急受入先情報提供システムにおいては、病院の所在地情報及び対応可能診療科情報と、救急時受入許可情報とが登録されており、加えて会員情報として会員の掛かり付け病院情報と診療記録情報とが登録されているため、各会員毎に特有の受入先リストを予め作成しておくことが可能となる。このように本発明の救急受入先情報提供システムは、受入先リストを予め作成しておくことで、救急時にのような緊急を要する時点で受入先を探すべく病院への連絡を繰り返す等のような手間と時間を必要とせず、受入先の特定を短時間で行うことが出来る。
また本発明の救急受入先情報提供システムは、病院情報データベースが更新される毎に受入先リストを更新しており、かつ病院情報データベースには救急時受入許可情報が含まれているため、受入先の特定を確実に行うことができる。さらに本発明の救急受入先情報提供システムは、会員情報データベースが更新される毎に受入先リストを更新しており、かつ会員情報データベースには会員の診療記録情報が含まれているため、受入先の病院は、患者の治療方針を決定するべく統合サーバから該診療記録情報を読み出し、取り寄せ等することができるようになっており、医療情報の提供を好適に行うことが出来る。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の救急受入先情報提供システムの発明において、上記移動用端末には、自らの現在位置を特定する現在位置特定手段と、上記認証用IDに加えて該現在位置特定手段による現在位置の情報を上記統合サーバへ送信する端末位置送信手段とが搭載されており、さらに上記統合サーバには、上記受入先リスト送信手段によって受入先リストが上記移動用端末に送信される前に、上記移動用端末から送信された現在位置の情報に基づいて該受入先リストに挙げられた病院の優先順位を現在位置からの距離が短い順に変更する順位変更手段が搭載されていることを要旨とする。
本発明の救急受入先情報提供システムにおいて、上記のような現在位置特定手段、端末位置送信手段及び順位変更手段が搭載されることにより、現在位置から最も近い受入先の特定を短時間で行うことが出来るため、患者である会員を受入先まで短時間で搬送することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の救急受入先情報提供システムの発明において、上記移動用端末には、送信された受入先リストに挙げられた病院の中から受入先を選択して決定する受入先決定手段と、その決定結果を上記統合サーバへ送信する決定結果送信手段とが搭載されており、さらに上記統合サーバには、上記移動用端末から送信された決定結果に基づき、受入先として決定された病院の病院用端末へ決定結果を送信する決定結果報告手段が搭載されていることを要旨とする。
本発明の救急受入先情報提供システムにおいて、上記のような受入先決定手段と、決定結果報告手段が搭載されることにより、患者である会員については、自由意志で受入先を選択することができ、受入先である病院については、事前に患者の受入準備を整えることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の救急受入先情報提供システムの発明において、さらに上記決定結果報告手段は、上記決定結果に加えて会員の診療記録情報を送信することを要旨とする。
本発明の救急受入先情報提供システムにおいては、受入先である病院に対し、上記のように決定結果に加えて会員の診療記録情報を送信することにより、該病院は、患者である会員の健康状態にあわせて、事前の受入準備を整えることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項4から請求項7の何れか一項に記載の救急受入先情報提供システムの発明において、上記移動用端末のうち、認証用IDとともに会員の診療記録情報の送信要請を送信するもの、あるいは上記統合サーバに搭載された端末情報データベースに予め登録されたものを特定移動用端末として、上記統合サーバには、上記救急認証が行われたことを条件として、特定移動用端末に会員の診療記録情報を送信する患者情報送信手段が搭載されていることを要旨とする。
本発明の救急受入先情報提供システムにおいては、上記のように特定移動用端末を選択し、会員の診療記録情報を送信することにより、例えば特定移動用端末を救急車に設置することで、患者である会員に対し、的確な救命処置、蘇生処置、あるいは簡易処置を施すことが出来る。また特定移動用端末のみに会員の診療記録情報が送信されるように構成することで、該診療記録情報が不用意に漏洩されることを防止することができる。
本発明によれば、緊急災害時において、意図する相手に対し、行動情報を確実に届けることができ、また意図する相手が行動情報を簡易且つ迅速に確認することができる災害時連絡システムと、受入先の特定を短時間で、かつ確実に行うことが出来るとともに、患者となる会員の個人認証及び医療情報の提供を好適に行うことが出来る救急受入先情報提供システムを提供することができる。
以下、本発明のシステムを具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔システム概略構成〕
図1は、システム全体の概要を示す図である。移動用端末11A、特定移動用端末11B、及び病院用端末12は、通信回線13を介して、統合サーバ20に接続されている。該通信回線13としては、例えばインターネット、WAN(Wide Area Network)、有線及び無線LAN(Local Area Network)、電話回線、専用直通回線等が挙げられる。そして、移動用端末11A、特定移動用端末11B、及び病院用端末12は、統合サーバ20に対し、通信回線13を介して常時接続自在とされている。一方、移動用端末11Aと特定移動用端末11B、移動用端末11Aと病院用端末12、及び特定移動用端末11Bと病院用端末12は、通信回線13を介して常時接続自在とされてはおらず、状況に応じて通信回線13及び統合サーバ20を介して接続自在とされている。
〔会員〕
本発明のシステムは、該システムを主として利用するユーザーを会員に限定しており、該会員とは、本発明のシステム上に登録された者を云う。また会員以外のシステム利用者として、該システムを利用する病院等の医療関係者、あるいは救急隊員、災害救助隊員等のような救急時又は緊急災害時における作業者が挙げられる。
該システムの管理は、該システムを利用する病院、提携病院群からなるグループ、各医療機関、各医療法人等、あるいは病院等とは異なる第三者、管理会社、保険会社等からなる外部団体、あるいは国、地方自治体、地方公共団体等が行う。そして会員は、該システムの管理者に対し、該ユーザーに関する所定の情報を提供し、必要であればシステムの利用料、会費を支払う等することによって、システムを利用できるようになる。従って、会員は、上記のようなシステムの管理者に対し、会員契約を申し込むことになる。
一の具体例を挙げる。病院が本発明のシステムを導入している場合、該病院を掛かり付け先又は行きつけ先としている患者は、病院に対して会員契約を申し込んで会員となる。病院は、該システムの運用、各種情報の管理等を自ら行う、あるいは第三者へ委託することにより、該システムの運営を図り、例えば救急時、緊急災害時に自ら率先して非会員よりも優先して会員の受入先となるよう努める。また自らが対応できない場合、病院は、提携先の病院へ非会員よりも会員を優先的に送る等して対応する。
他の具体例を挙げる。病院以外の団体等が本発明のシステムを導入している場合、該団体等は、提携可能な病院と契約を結び、救急時に備える。その一方で該団体等は、提携病院を掛かり付け先又は行きつけ先としている患者、あるいは該システムの利用希望者と契約を結び、会員契約を行うと共に、必要であればシステムの利用希望者から行きつけ先の病院を聞き出し、該病院と可能であれば提携契約を結ぶ。また該団体等は、該システムの運用、各種情報の管理等を自ら行う、あるいは第三者へ委託することにより、該システムの運営を図り、例えば救急時、緊急災害時に行きつけの病院が非会員よりも優先して会員の受入先となるよう努める。また行きつけの病院が対応できない場合、該団体等は、自らが提携契約を結んだ病院、該行きつけの病院の提携先病院へ非会員よりも会員を優先的に送る等して対応する。
〔移動用端末〕
上記移動用端末11Aは、システムのユーザーである会員、あるいは会員以外の第三者が主として持ち歩くものである。該移動用端末11Aには、通信機能、入力機能及びID読取機能が搭載されている。通信機能は、該移動用端末11Aを上記通信回線13へ接続可能とする機能である。入力機能は、任意の連絡先情報、掛かり付け病院情報等の入力情報を、ユーザーである会員により、該移動用端末へ入力可能とする機能であり、具体例としてキーボード、テンキー等が挙げられる。ID読取機能は、システムに対して会員を認証させるための認証用IDを読取可能とする機能であり、具体例としてバーコードリーダ、ICリーダ、カメラ等が挙げられる。
さらに移動用端末11Aは、各種処理を行うべく搭載されたプログラム、チップ、アプリケーション等を、現在位置特定手段、端末位置送信手段、受入先決定手段、決定結果送信手段として機能させる。
現在位置特定手段は、移動用端末11Aに搭載されるGPS機能等を利用し、該移動用端末11Aの現在位置の特定を行う。端末位置送信手段は、該現在位置特定手段、通信機能等を利用し、上記統合サーバ20に対する現在位置情報の送信処理を行う。
受入先決定手段は、入力機能等を利用し、本実施形態のシステムを救急受入先情報提供システムとして使用する場合、上記統合サーバ20から受入先リストが送信された際、受入先リストに挙げられた中から受入先となる病院を利用者が選択して決定するべく処理を行う。決定結果送信手段は、該受入先決定手段によって受入先が決定された場合、その決定結果を上記統合サーバ20へ送信する処理を行う。
上記のような各種機能を搭載し、かつ各種手段を実行可能な移動用端末11Aの具体例としては、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA等が挙げられる。
〔特定移動用端末〕
上記特定移動用端末11Bは、主として救急車、災害救助車等の緊急車両に搭載されるものである。また特定移動用端末11Bは、利用者が救急隊員、災害救助隊員等に限られており、利用者の特定及び認証が簡易かつ確実であるという観点から、上記統合サーバ20に搭載された端末情報データベースに予め登録されているものであることが望ましい。
該特定移動用端末11Bには、上記移動用端末11Aと同様の通信機能、入力機能及びID読取機能の各種機能と、現在位置特定手段、端末位置送信手段、受入先決定手段、及び決定結果送信手段の各種手段が搭載されている。さらに該特定移動用端末11Bには、患者情報受信機能、送信要請機能が搭載されている。
患者情報受信機能は、本実施形態のシステムを救急受入先情報提供システムとして使用する場合、上記統合サーバ20からユーザーである会員の診療記録情報が送信される際に該診療記録情報を受信可能にする機能である。送信要請機能は、本実施形態のシステムを救急受入先情報提供システムとして使用する場合、上記統合サーバ20に対し、該診療記録情報の送信要請をする機能である。
また特定移動用端末11Bは、暗号化された会員情報を復号化できる権限を与えられたものとすることが好ましい。つまり、上記診療記録情報等のような会員情報は、その悪用を防止するため暗号化されていることが好ましいが、暗号化されたままでは特定移動用端末11Bで該会員情報を利用することができない。そこで、該特定移動用端末11Bには、暗号化された電子情報を復号できる復号化機能が搭載されていることが好ましい。
該復号化機能を搭載させるべく、特定移動用端末11Bに会員情報を復号可能な権限を与える方法として、例えば、復号化のための暗証番号として一部の情報のみを復号化する制限キーと、全ての情報を復号化するマスターキーとを用意し、該マスターキーを特定移動用端末11Bに記憶させる方法が挙げられる。なお、該制限キーは、会員情報の確認等のため、会員に付与することが好ましい。また端末が移動用端末11Aか特定移動用端末11Bかを上記統合サーバ20が特定する方法として、端末に記憶された暗証番号が制限キーであるか、マスターキーであるかを判別する方法を採用してもよい。
〔病院用端末〕
上記病院用端末12は、本実施形態のシステムを救急受入先情報提供システムとして使用する場合に病院に設置されるものである。該病院用端末12は、上記特定移動用端末11Bと同様に、利用者が限定されており、利用者の特定及び認証が簡易かつ確実であるという観点から、上記統合サーバ20に搭載された端末情報データベースに予め登録されているものであることが望ましい。
該病院用端末12には、通信機能、入力機能、送信機能及び受信機能が搭載されている。通信機能は、上記移動用端末11Aと同様の機能である。入力機能は、病院の名称情報、所在地情報、対応可能診療科情報、救急時受入許可情報を、操作者により該病院用端末へ入力可能とする機能であり、具体例としてキーボード、テンキー、マウス、入力用インターフェース等が挙げられる。
送信機能は、上記統合サーバ20へユーザーである会員の診療記録情報を送信可能にする機能である。受信機能は、上記統合サーバ20から送信される各種情報を受信可能にする機能である。
また該病院用端末12には、上記特定移動用端末11Bと同様の復号化機能が搭載されていることが好ましい。そして、該病院用端末12には、復号化のための暗証番号として全ての情報を復号化するマスターキーを記憶させることが好ましい。
〔統合サーバ〕
上記統合サーバ20は、CPU、RAM、ROM、記憶手段としてのHDD等を備えた周知構成のコンピューターを備えている。CPU(Central Processing Unit)は、プログラム等の命令によって各種処理を行い、コンピューターを本発明の各種手段として機能させる。RAM(Random Access Memory)は、CPUの処理に伴ってプログラム、データ等を一時的に記憶する。ROM(Read Only Memory)は、コンピューターのハードシステムを管理するプログラム等が記憶されたものである。HDD(Hard Disc Drive)は、各種処理を行うためのプログラム、各種データを記憶させたものである。
上記統合サーバ20は、会員情報管理サーバ21と、病院情報管理サーバ22と、会員認証管理サーバ23とを備えている。
該会員情報管理サーバ21は、データベースサーバとして機能し、会員情報データベースの記憶、管理及び運用を主体とする。会員情報データベースは、少なくとも会員の氏名情報、所望する任意の連絡先情報、掛かり付け病院情報、及び診療記録情報を含む。該会員情報管理サーバ21は、他のサーバあるいは端末からの要請に応じ、会員情報データベースからのデータの読出処理、送信処理を行う。
病院情報管理サーバ22は、データベースサーバとして機能し、病院情報データベースの記憶、管理及び運用を主体とする。病院情報データベースは、少なくとも病院の名称情報、病院の所在地情報、対応可能診療科情報、及び救急時受入許可情報を含む。該病院情報管理サーバ22は、他のサーバあるいは端末からの要請に応じ、病院情報データベースからのデータの読出処理、送信処理を行う。
会員認証管理サーバ23は、実行用サーバとして機能し、ID発行手段及び認証手段が搭載される。ID発行手段は、会員による会員情報データベースへの会員情報の登録に基づき、プログラムに従って認証用IDの発行処理を行う。認証手段は、移動用端末11Aあるいは特定移動用端末11Bへの認証用IDの入力に基づき、プログラムに従って認証処理を行う。また該認証手段において、認証処理時には、認証用IDが入力された端末の種類、端末への入力内容に基づき、緊急災害認証であるか、又は救急認証であるかが判断される。
上記統合サーバ20には、上記緊急災害認証が行われたことを条件として、本実施形態のシステムを災害時連絡システムとして利用するため、連絡事項送信手段、安否情報入力手段、安否情報送信手段が搭載される。
連絡事項送信手段は、会員情報管理サーバ21、通信機能等を利用し、プログラムの命令により、会員情報データベースに登録された任意の連絡先に対し、会員の緊急災害認証が行われた旨の情報を送信する送信処理を行う。なお、連絡先が一時的に不通となっていることを想定し、情報の送信は、連絡先に繋がるまで繰り返し行われる。
安否情報入力手段は、統合サーバ20のHDD、通信機能等と、上記移動用端末11Aの通信機能、入力機能等とを利用し、該移動用端末11Aへの認証用IDの入力者による会員の安否情報の入力を可能とする安否情報入力許可処理を行う。なお、会員自身が安否情報を入力できない場合を想定し、安否情報の入力は、会員以外の第三者も入力可能とされる。また安否情報は、文字情報、音声情報等が挙げられる。
安否情報送信手段は、上記安否情報の入力が行われたことを条件として、上記連絡先情報に基づき、登録された任意の連絡先に該会員の安否情報を送信する送信処理を行う。
上記統合サーバ20には、上記救急認証が行われたことを条件として、本実施形態のシステムを救急受入先情報提供システムとして利用するため、受入先リスト作成更新手段、受入先リスト送信手段、順位変更手段、決定結果報告手段、患者情報送信手段が搭載される。
受入先リスト作成更新手段は、病院情報管理サーバ22、会員情報管理サーバ21を利用し、上記救急時受入許可情報を第1優先条件とし、上記掛かり付け病院情報を第2優先条件として、上記病院情報データベース及び上記会員情報データベースの各情報を条件として含む各会員毎に特有の受入先リストを作成するリスト作成処理を行う。さらに受入先リスト作成更新手段は、上記病院情報データベース及び上記会員情報データベースの各情報が更新される毎に該受入先リストを更新するリスト更新処理を行う。これらリスト作成処理及びリスト更新処理は、認証の有無に関わらず、病院情報データベース及び会員情報データベースの登録に基づいて行われ、その結果、受入先リストは、救急認証に因らずとも予め作成及び更新される。また予め作成及び更新された受入先リストは、上記統合サーバ20の受入先リストデータベースに記憶される。
受入先リスト送信手段は、上記受入先リストデータベース及び通信機能を利用し、上記該受入先リストを、認証用IDが入力された移動用端末11A、又は特定移動用端末11Bに送信するリスト送信処理を行う。
順位変更手段は、上記受入先リスト送信手段によって受入先リストが移動用端末11A又は特定移動用端末11Bに送信される前に、移動用端末11A又は特定移動用端末11Bから送信された現在位置の情報に基づいて該受入先リストに挙げられた病院の優先順位を現在位置からの距離が短い順に変更するリスト準位変更処理を行う。
決定結果報告手段は、移動用端末11A又は特定移動用端末11Bから送信された決定結果に基づき、受入先として決定された病院の病院用端末12へ決定結果を送信する報知処理を行う。また該決定結果報告手段は、会員情報管理サーバ21に診療記録情報が登録されている場合、該決定結果に加えて診療記録情報を送信する診療記録送信処理を行う。
患者情報送信手段は、端末が特定移動用端末である場合、該特定移動用端末に対し、会員の診療記録情報を送信する特定端末送信処理を行う。
〔認証用ID〕
認証用IDは、カード、あるいはアクセサリ又は所持品に記録されて会員に手渡される。カードとしては、磁気カード、接触式ICカード、非接触式ICカード等が挙げられる。またアクセサリ又は所持品としては、ICチップ内蔵のブレスレット、携帯電話、時計、ネックレス、キーホルダー等が挙げられる。また認証用IDは、このようなカード、あるいはアクセサリ又は所持品に記録される場合、電子データとして記録され、一般の読み取り装置によって読み取り可能とされる。さらに認証用IDは、一般の読み取り装置で読み取れない場合を想定し、数字、バーコード又はQRコードで印刷されることが望ましい。
さらに、認証用IDは、例えばUSBメモリ、SDカード、フラッシュメモリ、HDD等の補助記憶装置に記憶してもよい。また該補助記憶装置には、認証用IDのみならず、上記診療記録情報等の会員情報を記憶させてもよい。該補助記憶装置に会員情報を記憶させた場合、何等かの理由で会員情報が統合サーバから送信できなくなった状況、あるいはシステムに登録等されていない病院、病院用端末が置かれていない病院等へ搬送された状況にも対応できるという利点がある。
さらにまた、上記のように認証用IDに加えて診療記録情報等の会員情報を補助記憶装置に記憶させる場合、該会員情報の悪用あるいは盗用を防止するため、該会員情報を暗号化しておくことが好ましい。但し、該会員情報を一律に暗号化した場合、上記したように救急車等に搭載された特定移動用端末11B、あるいは病院用端末12で会員情報を読み取ることが出来なくなるという不都合を生じてしまう。よって、復号化のための暗証番号としてマスターキーを設定し、使用者が救急隊員、医者など特定人物に限定される場合には、補助記憶装置に記憶された全ての情報をマスターキーで復号化できるようにしておくことが望ましい。さらに加えて、上記マスターキーの他に、一部の情報のみを復号化する暗証番号として制限キーを設定し、使用者が会員自身、あるいは会員から委任、依頼された第三者である場合、該会員又は該第三者による会員情報の確認、更新又は利用を行うことができるようにするべく、補助記憶装置に記憶された一部の情報をマスターキーで復号化できるようにしておくことが望ましい。
なお、会員自身がシステムを利用できず、会員に代わって第三者がシステムを利用する場合を想定し、電子データ、バーコード、QRコードには、統合サーバ20のインターネット上におけるアドレスを示すURL情報を含ませてもよい。
〔会員登録処理〕
会員登録処理について説明する。ユーザーである会員が移動用端末11A等の端末に統合サーバ20のURLを入力すると、端末には、会員情報のうちの会員氏名と、所望する任意の連絡先とを入力するためのコンテンツが表示される。
図2に示したように、端末に会員氏名及び連絡先が入力されると(端末ステップ(以下CS)1)、端末から氏名及び連絡先が統合サーバ20へ送信される(CS2)。
統合サーバ20が会員氏名及び連絡先を受信すると(統合サーバステップ(以下HS)1)、会員情報管理サーバ21の会員情報データベース(以下、会員情報DB21a)に氏名及び連絡先が登録される(HS2)。氏名及び連絡先を記憶した後、統合サーバ20は、認証IDを発行し(HS3)、登録結果を端末に送信する(HS4)。端末が登録結果を受信する(CS3)ことにより、会員は認証IDが発行されたことを確認する。なお、発行された認証IDは、会員の嗜好に応じてカード等に記録され、会員へ送付される。
また認証ID発行した統合サーバ20は、掛かり付け病院情報の登録要請を端末へ送信する(HS5)。端末は、登録要請を受信する(CS4)と、会員情報のうち掛かり付け病院を入力するためのコンテンツを表示する。端末に掛かり付け病院が入力されると(CS5)、掛かり付け病院が統合サーバ20へ送信される(CS6)。
統合サーバ20が掛かり付け病院を受信すると(HS6)、会員情報DB21aに掛かり付け病院が登録される(HS7)。
〔病院登録処理〕
病院登録処理について説明する。病院の操作者が病院用端末12に統合サーバ20のURLを入力すると、端末には、名称、所在地、対応可能診療科を入力するためのコンテンツが表示される。
図3に示したように、病院用端末12に名称、所在地、対応可能診療科が入力されると(病院端末ステップ(以下HCS)1)、病院用端末12から名称、所在地、対応可能診療科が統合サーバ20へ送信される(HCS2)。
統合サーバ20が名称、所在地、対応可能診療科を受信すると(統合サーバステップ(以下HS)11)、病院情報管理サーバ22の病院情報データベース(以下、病院情報DB22a)に名称、所在地、対応可能診療科が登録される(HS12)。
名称、所在地、対応可能診療科を記憶した後、統合サーバ20は、救急時受入許可情報の登録要請を病院用端末12へ送信する(HS13)。病院用端末12は、登録要請を受信する(HCS3)と、救急時受入許可情報を入力するためのコンテンツを表示する。病院用端末12に救急時受入許可情報が入力されると(HCS4)、救急時受入許可情報が統合サーバ20へ送信される(HCS5)。
統合サーバ20が救急時受入許可情報を受信すると(HS14)、病院情報DB22aに救急時受入許可情報が登録される(HS15)。
また病院において救急時受入許可情報を更新する場合、操作者が病院用端末12に統合サーバ20のURLを入力すると、端末には、救急時受入許可情報を入力するためのコンテンツが表示される。その後、操作者はHCS4〜HCS5の手順を繰り返し、統合サーバはHS14〜HS15の手順を繰り返し、救急時受入許可情報を適宜更新する。
〔受入先リスト作成処理〕
受入先リスト作成処理について説明する。図4に示したように、統合サーバ20は、会員情報として掛かり付け病院情報を受信した場合、受入先リスト作成を開始する(HS21)。
まず掛かり付け病院情報に基づき、病院情報DB22aに登録されているかが検索される(HS22)。病院情報DB22aに掛かり付け病院が登録されていた場合、統合サーバ20は、当該病院の病院用端末12へ会員の診療記録送信要請を送信する(HS23)。
病院用端末12は、診療記録送信要請を受信し(HCS11)、診療記録を入力するためのコンテンツを表示する。病院用端末12に診療記録が入力されると(HCS12)、診療記録情報が統合サーバ20へ送信される(HCS13)。
統合サーバ20は、診療記録情報を受信すると(HS24)、会員情報DB21aに診療記録情報を登録する(HS25)。
次いで統合サーバ20は、救急時受入許可情報を第1優先条件として、病院情報DB22aから救急時受入可能な病院を選出し、さらに選出された病院中から掛かり付け病院情報を第2優先条件として上位順に並べ替え、リスト作成を行う(HS26)。
この後、作成されたリストを会員情報DB21aに記憶させ(HS27)、該リストに基づき病院情報DB22a及び会員情報DB21aの各情報を条件として含む各会員毎に特有の受入先リストが予め作成される(HS28)。
また受入先リスト作成後、統合サーバ20は、定期的に会員情報DB21a及び病院情報DB22aを検索し、登録された情報が更新されていることを条件に、受入先リストの更新を行う(HS29)。
〔認証処理〕
認証処理について説明する。図5に示したように、端末は、認証用IDが入力される(CS11)と、認証用IDを統合サーバ20に送信する(CS12)。
統合サーバ20は、認証用IDを受信すると(HS31)、これを確認した後、内容確認要請を端末へ送信する(HS32)。
端末は、内容確認要請を受信すると(CS13)、緊急災害認証又は救急認証の何れか一方を選択入力するためのコンテンツを表示させる(CS14)。
緊急災害認証を行う場合には、図5に示す接続子Aから図6に示すフローチャートに移行する。
救急認証を行う場合には、図5に示す接続子Bから図7に示すフローチャートに移行する。
〔緊急災害認証処理〕
緊急災害認証について説明する。図6に示したように、統合サーバ20は、緊急災害認証を行う旨の情報を受信すると(HS41)、端末へ安否情報入力許可命令を送信する(HS42)。
端末は、安否情報入力許可命令を受信すると(CS21)、安否情報入力するためのコンテンツを表示する。
端末は、安否情報が入力されると(CS22A)、該安否情報を統合サーバ20へ送信する(CS23A)。統合サーバ20は、安否情報を受信すると(HS43A)、会員情報DB21aから連絡先情報を読み出し(HS44)、その連絡先へ該安否情報を送信する(HS45A)。
またCS21の後、端末は、安否情報が入力されないと(CS22B)、端末は、認証確認情報を統合サーバ20へ送信する(CS23B)。統合サーバ20は、認証確認情報を受信すると(HS43B)、会員情報DB21aから連絡先情報を読み出し(HS44)、その連絡先へ認証あり情報を送信する(HS45B)。
〔救急認証処理〕
救急認証について説明する。図7に示したように、統合サーバ20は、救急認証を行う旨の情報を受信すると(HS51)、端末へ位置情報送信要請を送信する(HS52)。
端末は、位置情報送信要請を受信すると(CS32)、位置情報を統合サーバ20へ送信する(CS33)。
統合サーバ20は、位置情報を受信すると(HS53)、会員情報DB21aから受入先リストを読み出し(HS54)、その後、該位置情報に基づいて受入先リストの優先順位を変更し(HS55)、該受入先リストを端末へ送信する(HS56)。
端末は、受入先リストを受信すると(CS34)、受入先を選択決定するためのコンテンツを表示する。そして端末は、受入先選択結果が入力されると(CS35)、該受入先選択結果を統合サーバ20へ送信する(CS36)。
統合サーバ20は、受入先選択結果を受信すると(HS57)、その受入先選択結果に基づき、受入先病院の病院用端末12に受入要請を送信する(HS58)。
病院用端末12は、受入要請を受信すると(HCS21)、操作者に対して受入要請を報知し(HCS22)、受信確認を統合サーバ20へ送信する(HCS23)。
統合サーバ20は、受信確認を受信すると(HS59)、会員情報DB21aから診療記録情報を読み出し(HS60)、該診療記録情報を病院用端末12へ送信する(HS61)。また端末が特定移動用端末である場合、統合サーバ20は、該診療記録情報を特定移動用端末へ送信する(HS61)。
端末である特定移動用端末は、診療記録情報を受信した場合(CS37)、該診療記録情報をコンテンツに表示する。
システム全体の概要を示す概念図。 会員登録処理を示すフローチャート。 病院登録処理を示すフローチャート。 受入先リスト作成処理を示すフローチャート。 認証処理を示すフローチャート。 緊急災害認証処理を示すフローチャート。 救急認証処理を示すフローチャート。
符号の説明
11A 移動用端末
11B 特定移動用端末
12 病院用端末
13 通信回線
20 統合サーバ
21 会員情報管理サーバ
22 病院情報管理サーバ
23 会員認証管理サーバ

Claims (8)

  1. 任意の場所で使用可能な移動用端末と、該移動用端末が通信回線を介して接続自在にされた統合サーバとを具備し、
    上記統合サーバは、会員情報管理サーバと、会員認証管理サーバとを有し、
    該会員情報管理サーバは、会員によって登録された任意の連絡先情報を含む会員情報データベースを有しており、
    該会員認証管理サーバは、会員の認証用IDを発行するID発行手段と、該認証用IDに基づいて会員認証を行う認証手段とを有しており、
    会員については、上記会員情報データベースへの上記連絡先情報の登録に基づいて上記ID発行手段により認証用IDを発行しておき、かつ緊急災害時において会員本人又は会員以外の第三者によって認証用IDが上記移動用端末に入力されて上記統合サーバへ送信された場合に緊急災害認証が行われるようにしておくとともに、
    上記統合サーバには、
    上記緊急災害認証が行われたことを条件として、上記連絡先情報に基づき、登録された任意の連絡先に該会員の緊急災害認証が行われた旨の情報を送信する連絡事項送信手段
    が搭載されている
    ことを特徴とする災害時連絡システム。
  2. さらに上記統合サーバには、
    上記緊急災害認証が行われたことを条件として、上記移動用端末への認証用IDの入力者による会員の安否情報の入力を可能とする安否情報入力手段と、
    上記安否情報の入力が行われたことを条件として、上記連絡先情報に基づき、登録された任意の連絡先に該会員の安否情報を送信する安否情報送信手段
    が搭載されている
    請求項1に記載の災害時連絡システム。
  3. 上記認証用IDは、会員が所持するカード、ICカード、ICチップ又は補助記憶装置に電子データとして記録されており、該電子データに加えてさらに数字、バーコード又はQRコードで印刷されている請求項1又は請求項2に記載の災害時連絡システム。
  4. 上記請求項1から請求項3の何れか一項に記載の災害時連絡システムを利用し、上記会員が救急の患者となった場合に受入先となる病院の情報を提供する救急受入先情報提供システムであって、
    上記移動用端末と、病院に設置された病院用端末と、該移動用端末及び該病院用端末が通信回線を介して接続自在にされた上記統合サーバとを具備し、
    上記統合サーバは、上記会員情報管理サーバと、上記会員認証管理サーバと、さらに病院情報管理サーバとからなり、
    該病院情報管理サーバは、病院の所在地情報及び対応可能診療科情報と、上記病院用端末からの送信情報に基づいた救急時受入許可情報とを含む病院情報データベースを有しており、
    上記会員情報管理サーバは、上記会員情報データベースに会員の掛かり付け病院情報と、その掛かり付け病院に設置された病院用端末からの送信情報に基づいた会員の診療記録情報とを含んでおり、
    病院については、その所在地情報及び対応可能診療科情報を予め病院情報データベースに登録しておき、
    会員については、救急時において会員本人又は会員以外の第三者によって認証用IDが上記移動用端末に入力されて上記統合サーバへ送信された場合に救急認証が行われるようにしておくとともに、
    上記統合サーバには、
    上記救急時受入許可情報を第1優先条件とし、上記掛かり付け病院情報を第2優先条件としながら上記病院情報データベース及び上記会員情報データベースの各情報を条件として含む各会員毎に特有の受入先リストを予め作成し、かつ上記病院情報データベース及び上記会員情報データベースの各情報が更新される毎に該受入先リストを更新する受入先リスト作成更新手段と、
    上記救急認証が行われたことを条件として、上記該受入先リストを、認証用IDが入力された移動用端末に送信する受入先リスト送信手段と
    が搭載されている
    ことを特徴とする救急受入先情報提供システム。
  5. 上記移動用端末には、自らの現在位置を特定する現在位置特定手段と、上記認証用IDに加えて該現在位置特定手段による現在位置の情報を上記統合サーバへ送信する端末位置送信手段とが搭載されており、
    さらに上記統合サーバには、上記受入先リスト送信手段によって受入先リストが上記移動用端末に送信される前に、上記移動用端末から送信された現在位置の情報に基づいて該受入先リストに挙げられた病院の優先順位を現在位置からの距離が短い順に変更する順位変更手段が搭載されている
    請求項4に記載の救急受入先情報提供システム。
  6. 上記移動用端末には、送信された受入先リストに挙げられた病院の中から受入先を選択して決定する受入先決定手段と、その決定結果を上記統合サーバへ送信する決定結果送信手段とが搭載されており、
    さらに上記統合サーバには、上記移動用端末から送信された決定結果に基づき、受入先として決定された病院の病院用端末へ決定結果を送信する決定結果報告手段が搭載されている
    請求項4又は請求項5に記載の救急受入先情報提供システム。
  7. さらに上記決定結果報告手段は、上記決定結果に加えて会員の診療記録情報を送信する
    請求項6に記載の救急受入先情報提供システム。
  8. 上記移動用端末のうち、認証用IDとともに会員の診療記録情報の送信要請を送信するもの、あるいは上記統合サーバに搭載された端末情報データベースに予め登録されたものを特定移動用端末として、
    上記統合サーバには、上記救急認証が行われたことを条件として、特定移動用端末に会員の診療記録情報を送信する患者情報送信手段が搭載されている
    請求項4から請求項7の何れか一項に記載の救急受入先情報提供システム。

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