JP2010039877A - 要約コンテンツ生成装置および要約コンテンツ生成プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イベント検出部131は,映像信号解析処理部12によって得られたショットごとに,特定の画像または音声の変化をイベントとして検出し,要約区間および区間再生速度決定部132は,イベントが少ないほどショットから抽出される要約区間が速い速度で再生されるように要約区間とその再生速度を決定し,ダイジェスト映像生成部133は,決定された各要約区間ごとの再生速度に適合する要約コンテンツを生成する。
【選択図】図1
Description
大量の素材映像のシーンを満遍なく,短時間に確認する必要があることから,要約コンテンツには無駄な部分が可能な限り少ないほうがよい。すなわち,機械的に生成されたカラーバーや,黒つぶれ・白飛びのフレームを含むような内容に無関係のシーンや,複数回に渡って撮影された,同じ内容を持つシーンは要約コンテンツからは除外されていることが望ましい。
要約コンテンツは,意図を持って撮影された部分をできるだけ満遍なく,多く含んでいることが望ましい。すなわち,要約区間として,音声信号に基づいて抽出されたハイライトシーンに加え,画像信号から抽出される特徴量を用いることにより,音声は全く含まれないか,あるいは音量が極めて小さいが,内容上重要であるシーンが要約コンテンツに含まれていることが望ましい。
本発明が想定する利用シーンにおける要約コンテンツの閲覧者は,映像編集作業従事者の業務遂行に必要な一般知識を特に有しない,いわゆる一般ユーザも含まれる。元の素材映像のシーンを効率よくかつ満遍なく確認する目的を達成するためには,要約コンテンツの時間長が短いことに加え,要約コンテンツが素材映像のより多くの時間的範囲を網羅できるように,適切な再生速度が設定される必要がある。すなわち,要約コンテンツの再生速度が1倍(元の素材映像の再生速度に等しい速度)であることは必須の条件でなく,内容把握が可能である範囲で,要約区間のそれぞれに対して適切な区間再生速度を設定する必要がある。
以下は,ジャンクフレームの判別方法の例である。はじめに,第n番目のフレーム画像について,そのフレーム画像領域を,等サイズの矩形領域に分割し,当該分割された領域に,z−orderで1〜Aの番号を付与する。すなわち,左上の領域から右側へ向かって順番に番号を振り,右端の領域まで番号を振ったならば,次に2段目の左端の領域から右側へ向かって番号を振り,同様に右下の領域に到達するまで番号を振るものとする。
(a)n=1の先頭フレームからn=Nの最終フレームまで,各フレームnについて,以下の処理を繰り返す。
(b)a=1からa=Aまで,領域番号aの各領域に対して,以下の処理を繰り返す。
(c)VCBn を次式により算出する。
(e)BHn を次式により算出する。
(g)BHn と閾値Th1とを比較し,BHn が閾値Th1より大きければ,ジャンク値Jn にjBH1 を加算する。
(h)BHn と閾値Th2とを比較し,BHn が閾値Th2より小さければ,ジャンク値Jn にjBH2 を加算する。
(i)aに1を加算し,a≦Aであれば,処理(c)以降を同様に繰り返す。a>Aになったならば,次の処理(j)へ進む。
(j)次に,ジャンク値Jn と閾値Th3とを比較し,Jn が閾値Th3より大きければ,フレームnのラベルlabeln を“junkframe ”とし,“junkframe ”のラベルを付与する。
(k)nに1を加算し,n≦Nであれば,処理(b)以降を同様に繰り返す。n>Nになったならば,ジャンクフレームの判別処理を終了する。
Pcn =Ccn ×(d×Ln )/(En ×Dn ) …(式2)
ただし,nは要約区間に対する添え字,Ccn はn番目の要約区間の区間長に対して与える定数,Csn はn番目の要約区間の区間再生速度に対して与えられる定数,En はn番目の要約区間におけるユニークなイベントの数(イベントの種類),Dn はn番目の要約区間におけるフレーム間画像差分の平均値,Ln はn番目の要約区間の時間長,dは短縮率である。
Sn =Sn +sn …(式3)
ただし,Ln は第n番目の要約区間の時間長,Sn は第n番目の要約区間の区間再生速度,cn とsn はそれぞれ要約区間の更新分の長さと区間再生速度の更新分の速度の大きさである。ステップS159が一度も実行されていない初期の段階では,要約区間と区間再生速度は,初期化ステップS156で算出した初期値とし,cn ,sn =0である。
ただし,nは要約区間に対する添え字,Ln は第n番目のショットの長さ,Sn は第n番目のショットの区間再生速度,Lorg は元の素材映像の総時間長,dは短縮率である。
cn+1 =cn +Δcn , sn+1 =sn +Δsn …(式5)
ただし,nは要約区間に対する添え字,Pcn とPsn はそれぞれ(式1)と(式2)で算出した要約区間と区間再生速度に与えるパラメータ,Ln は現時点での要約区間の時間長,cn とsn はそれぞれ要約区間の長さと区間再生速度の更新用パラメータである。本ステップでは,所定の量を超えた更新パラメータcn とsn とならないよう,cn とsn の値の大きさか,あるいはステップS159の累積実行回数に応じて,Δcn およびΔsn を0とするか,あるいは所定の大きさを与えるなどしてもよい。また,
cn =w1 ×cn1+w2 ×cn2,where w1 +w2 =1 …(式6)
とし,(式3)において要約区間の長さを決定する際,n番目の要約区間の前半からcn1,n番目の要約区間の後半からcn2だけ長さを更新することもできる。
10 プログラムメモリ
11 入力部
12 映像信号解析処理部
13 要約処理部
20 CPU
30 データメモリ
31 フレーム間画像差分記憶部
32 イベント情報記憶部
33 ショット情報記憶部
34 再生制御情報記憶部
35 ヒストグラム記憶部
40 バス
121 フレーム間画像差分算出部
122 ショット分割部
123 カラーヒストグラム算出部
124 ジャンクショット除外処理部
125 重複テイク除外処理部
131 イベント検出部
132 要約区間および区間再生速度決定部
133 ダイジェスト映像生成部
Claims (5)
- 映像コンテンツ中に含まれる画像信号および音声信号を解析し,要約コンテンツを生成する要約コンテンツ生成装置において,
要約対象の映像コンテンツ中に含まれる画像信号と音声信号とを解析し,それぞれ連続したフレーム列からなる映像区間のショットに分割する映像信号解析手段と,
前記映像信号解析手段により得られた各ショットごとに,映像の各フレームから得られる画像または音声の特徴を表す値が所定の閾値以上となるものをイベントとして検出するイベント検出手段と,
前記イベント検出手段により検出されたイベントに基づいて,イベントが少ないほど,またはさらにフレーム間の画像変化が少ないほど,前記ショットから抽出される要約区間が速い速度で再生されるように要約区間ごとの再生速度を決定する要約区間・区間再生速度決定手段と,
前記要約区間・区間再生速度決定手段により決定された再生速度に基づいて,前記映像コンテンツから,前記各要約区間ごとの再生速度に適合する要約コンテンツを生成するダイジェスト映像生成手段とを備える
ことを特徴とする要約コンテンツ生成装置。 - 請求項1記載の要約コンテンツ生成装置において,
前記映像信号解析手段は,
前記映像コンテンツにおける隣接するフレーム間画像の差分を算出する手段と,
前記映像コンテンツにおける各フレームの画素値のヒストグラムを算出する手段と,
前記フレーム間画像の差分または前記ヒストグラムに基づいて,前記各ショットからジャンクショットまたは同一もしくは類似するフレーム列からなる重複テイクを検出し,それらのフレームが要約コンテンツに含まれないように除外する手段とを備える
ことを特徴とする要約コンテンツ生成装置。 - 請求項1または請求項2記載の要約コンテンツ生成装置において,
前記要約区間・区間再生速度決定手段は,さらに前記イベントが少ないほど前記要約区間が短くなり,前記要約区間の全長が元の映像コンテンツに対し所定の割合の時間長となるように各要約区間の長さを決定する
ことを特徴とする要約コンテンツ生成装置。 - 請求項1,請求項2または請求項3記載の要約コンテンツ生成装置において,
前記イベント検出手段は,
前記映像コンテンツの映像を撮影したカメラが操作されているカメラワーク区間を検出する手段と,
前記映像コンテンツの映像中から動物体がアップで表示されている動物体アップショット区間を検出する手段と,
前記映像コンテンツの音声トラックから音声が強調されている音声強調区間を検出する手段と,
前記映像コンテンツの映像中から人物の顔画像が含まれている部分を顔区間として検出する手段の少なくともいずれか複数を有し,
前記カメラワーク区間の検出結果,前記動物体アップショット区間の検出結果,前記音声強調区間の検出結果または前記顔区間の検出結果を,前記画像または音声の特徴を表す値としてイベントを検出する
ことを特徴とする要約コンテンツ生成装置。 - コンピュータを,請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の要約コンテンツ生成装置が備える前記各手段として機能させるための要約コンテンツ生成プログラム。
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