JP2010038046A - 内燃機関の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】気筒に接続される2つの吸気通路のうち一方の吸気通路に設けられる開閉弁を閉じた際における、気筒間の吸入空気量のバラツキを低減できる内燃機関の吸気構造を提供すること。
【解決手段】エンジン1が有する複数の気筒10のそれぞれの気筒10に、ストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との2つで一対となる吸気通路20を接続し、ストレート側吸気通路21にはSCV30を設ける。また、複数の吸気通路20のうち気筒10が吸入する空気の集合部分である吸気集合部26に最も近い位置に形成される一対の吸気通路20は、ストレート側吸気通路21を吸気集合部26側に配設する。さらに、複数の一対の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒10に接続される2つの一対の吸気通路20は、スワール側吸気通路22が隣り合わないように配設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気構造に関するものである。特に、この発明は、スワールコントロールバルブを有する内燃機関の吸気構造に関するものである。
内燃機関の中には、ディーゼルエンジンなど燃料を直接気筒内に噴射するタイプの内燃機関があるが、このような内燃機関の場合、燃料の噴射後、短期間で燃焼行程に移行するため、燃料と空気との混合が適切ではない状態で燃焼をする場合がある。この場合、燃料の燃焼状態が悪くなったり、燃料が未燃焼のまま排出されたりすることなどにより、排気エミッションが発生し易くなる場合がある。また、燃料と空気との混合が適切に行われない場合、燃焼効率が悪くなるため、燃費が悪化する場合がある。
このため、従来の内燃機関の中には、吸気行程で気筒内に吸入する空気に、気筒の軸まわり方向の旋回流であるスワールを発生させることにより、燃料と空気との混合性の向上を図っているものがある。例えば、特許文献1に記載の内燃機関の制御装置では、気筒に2つの吸気通路を接続し、このうちの一方にスワールコントロールバルブを設け、スワールコントロールバルブの開度を調節することにより、運転状態に応じて気筒内にスワールを発生させ、燃料と空気との混合状態を適切なものにしている。
特開2007−255194号公報
ここで、気筒が吸入する空気の通路である吸気通路は、通常、各気筒に接続されている複数の吸気通路が集合して設けられており、気筒の吸気時には、集合している通路から各吸気通路に空気が分岐して流れることにより、各気筒は吸気通路から空気を吸入する。しかしながら、気筒が吸入する空気は、このように集合している通路から分岐して各気筒に流れるため、集合している部分に最も近い気筒に流れる空気と、それ以外の気筒に流れる空気とでは、流れ方に差が生じる場合がある。つまり、吸気通路が集合している部分に最も近い気筒に接続されている吸気通路には、空気が流れ易くなっているため、この吸気通路を流れる空気の流量は、他の気筒に接続されている吸気通路を流れる空気の流量よりも多くなる。このため、気筒間で吸入空気量のバラツキが生じる場合がある。
また、特許文献1のように各気筒に吸気通路を2つ設けると共に一方の吸気通路にスワールコントロールバルブを設けた場合において、スワールコントロールバルブを閉じるのは、例えばリーン燃焼で運転をする場合など、燃焼状態が厳しい状況で多用される。このため、このように燃焼状態が厳しい状況で気筒間で吸入空気量のバラツキが生じた場合、少なくとも一部の気筒では燃焼状態がさらに厳しくなる場合がある。
また、複数の気筒を有する内燃機関の運転時には、所定の順序で気筒ごとに空気を吸入したり燃焼したりすることを繰り返すが、隣り同士に配設される気筒で、さらに、吸気の順番も隣り合っている場合、吸気の順番の後の方の気筒には、空気が流れ難くなる場合がある。つまり、隣り合っている気筒では、各気筒に接続されるそれぞれの吸気通路も近接しており、特に、1つの気筒に2つの吸気通路が接続されている場合には、隣り合っている気筒同士の吸気通路はさらに近接しており、例えば、スワールコントロールバルブが設けられてない側の吸気通路同士が隣り合って配設されている場合、この吸気通路同士は、さらに近接した状態になる。
また、吸気の順番も隣り合っている場合、吸気の順番において前側の順番の気筒の吸気行程で、この気筒に接続されている吸気通路に空気が流れて、この状態で吸気の順番において後側の順番の気筒の吸気行程になった場合、この気筒に接続されている吸気通路にも空気が流れようとする。このため、隣り合う気筒同士でスワールコントロールバルブが設けられていない側の吸気通路同士が隣り合って配設され、さらにスワールコントロールバルブを閉じた場合において、吸気の順番における前側の気筒の吸気行程になった場合、この気筒のスワールコントロールバルブが設けられていない側の吸気通路に空気が流れ、この状態で吸気の順番における後側の気筒の吸気行程になった場合、この気筒のスワールコントロールバルブが設けられていない側の吸気通路にも空気が流れようとする。
このため、この場合に吸気通路に流れる空気は、近接した位置で空気が分かれて流れることになるため、吸気の順番において後側の順番の気筒には空気が流れ難くなり、吸気の順番において前側の順番の気筒と後側の順番の気筒とで、吸入空気量に差が生じる場合がある。従って、これによっても気筒間で吸入空気量にバラツキが生じるため、少なくとも一部の気筒では、このバラツキによっても燃焼状態がさらに厳しくなる場合がある。これらのように、1つの気筒の2つの吸気通路を接続し、一方の吸気通路にスワールコントロールバルブなどの開閉弁を設けた場合、この開閉弁を閉じた際に、気筒間で吸入空気量にバラツキが発生し、このバラツキによって少なくとも一部の気筒では燃焼状態が厳しくなる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、気筒に接続される2つの吸気通路のうち一方の吸気通路に設けられる開閉弁を閉じた際における、気筒間の吸入空気量のバラツキを低減できる内燃機関の吸気構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る内燃機関の吸気構造は、複数の気筒を有する内燃機関のそれぞれの前記気筒に2つずつが一対となって接続される吸気通路を有し、且つ、前記気筒が吸入する空気が集合する吸気集合部を有する内燃機関の吸気構造において、それぞれの前記一対の吸気通路は、一方の前記吸気通路に開閉弁が設けられており、複数の前記吸気通路のうち前記吸気集合部側の端部が前記吸気集合部に最も近い位置に形成される前記吸気通路を有する前記一対の吸気通路は、2つの前記吸気通路のうち前記開閉弁が設けられている側の前記吸気通路が前記吸気集合部側に配設されており、複数の前記一対の吸気通路のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う前記気筒に接続される2つの前記一対の吸気通路は、少なくとも一方の前記一対の吸気通路が有する前記吸気通路のうち前記開閉弁が設けられていない側の前記吸気通路が、他方の前記一対の吸気通路から離れる側に配設されていることを特徴とする。
この発明では、各気筒に2つずつ吸気通路が接続されており、気筒に接続される複数の吸気通路のうち、吸気集合部側の端部が吸気集合部に最も近い位置に形成される吸気通路を有する一対の吸気通路は、2つの吸気通路のうち開閉弁が設けられている側の吸気通路が吸気集合部側に配設されている。このため、開閉弁を閉じた場合には、この気筒には開閉弁が設けられている側の吸気通路、つまり、吸気集合部側の端部が吸気集合部に最も近い位置に形成される吸気通路ではない方の吸気通路から空気が流れる。これにより、吸気集合部に最も近い気筒に接続される吸気通路に、吸気集合部から空気が流れ易くなっていることに起因して、この気筒に他の気筒よりも多くの空気が流れることを抑制できる。従って、気筒間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。
また、複数の一対の吸気通路のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒に接続される2つの一対の吸気通路は、少なくとも一方の一対の吸気通路が有する吸気通路のうち開閉弁が設けられていない側の吸気通路が、他方の一対の吸気通路から離れる側に配設されているため、開閉弁を閉じた場合でも、作動順序における後側の気筒が吸入する空気量が低減することを抑制できる。つまり、複数の一対の吸気通路のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒に接続される2つの一対の吸気通路は、開閉弁が設けられていない側の吸気通路が隣接していないため、この吸気通路は近接せずに設けられている。
このため、作動順序における前側の気筒が吸気行程で吸気をしている場合に、作動順序における後側の気筒が吸気行程になり吸気をする状況になった場合でも、空気を吸入することができる吸気通路、即ち、開閉弁が設けられていない側の吸気通路が近接していないため、作動順序における後側の気筒に接続される吸気通路には、スムーズに空気が流れる。このため、この気筒の吸入空気量が低減することを抑制でき、気筒間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。これらの結果、気筒に接続される2つの吸気通路のうち一方の吸気通路に設けられる開閉弁を閉じた際における、気筒間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。
また、この発明に係る内燃機関の吸気構造は、上記発明において、前記一対の吸気通路が有する2つの前記吸気通路のうち、前記開閉弁が設けられていない側の前記吸気通路は、前記気筒に吸入させる前記空気にスワールを発生させることができるスワール側吸気通路となっており、前記開閉弁は、前記気筒に吸入させる前記空気に発生させるスワールを制御可能なスワール制御弁であることを特徴とする。
この発明では、このように開閉弁が設けられていない側の吸気通路は、気筒に吸入させる空気にスワールを発生させることができるスワール側吸気通路となっており、開閉弁は、スワールの制御が可能なスワール制御弁となっている。これらのように設けられるスワール側吸気通路とスワール制御弁とは、スワールを多く発生させる場合にはスワール制御弁を閉じ、気筒に吸入させる空気をスワール側吸気通路のみから吸入させることにより、スワールを発生させることができる。また、スワールを発生させるのは、内燃機関を希薄燃焼、即ちリーンバーンで運転をする場合など、燃焼状態が厳しい運転状態の場合となっている。このため、このスワール制御弁を閉じた際における気筒間の吸入空気量のバラツキを低減することにより、燃焼状態が厳しい場合における吸入空気量のバラツキを低減することができるので、より確実にリーンバーンなど燃焼状態が厳しい状況で内燃機関を運転することができる。この結果、燃焼状態が厳しい状況で安定して内燃機関を運転させることができ、エミッション性能の向上を図ることができる。
本発明に係る内燃機関の吸気構造は、気筒に接続される2つの吸気通路のうち一方の吸気通路に設けられる開閉弁を閉じた際における、気筒間の吸入空気量のバラツキを低減することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る内燃機関の吸気構造の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係るエンジンの吸気構造を備えるエンジンの概略図である。同図に示す内燃機関であるエンジン1は、圧縮点火内燃機関であるディーゼルエンジンとなっている。このエンジン1は、それぞれ内部で燃料が燃焼可能な複数の気筒10を有しており、4つの気筒10が1列に配設されている。このため、このエンジン1は4気筒エンジンになっており、1列に配設された4つの気筒10は、端に設けられた気筒10から順に、第1気筒11、第2気筒12、第3気筒13、第4気筒14になっている。また、これらの各気筒10には、燃料を噴射する燃料噴射インジェクタ(図示省略)が設けられており、さらに、気筒10への空気の入口である吸気弁口17と、気筒10内で燃料が燃焼した後の排気ガスの気筒10内からの出口である排気弁口18とが設けられている。これらの吸気弁口17と排気弁口18とは、各気筒10にそれぞれ2つずつ設けられている。このうち、吸気弁口17には、吸気弁口17の開閉を行う吸気バルブ(図示省略)が設けられており、排気弁口18には、排気弁口18の開閉を行う排気バルブ(図示省略)が設けられている。このように設けられる排気弁口18には、気筒10内から排出された排気ガスの通路である排気通路(図示省略)が接続されている。
また、吸気弁口17には、気筒10内に吸入される空気の通路である吸気通路20が接続されている。このように、各気筒10に接続される吸気通路20は、吸気弁口17が各気筒10にそれぞれ2つずつ設けられているのに伴い、吸気通路20もそれぞれの気筒10に2つずつ接続されている。各気筒10に接続された2つの吸気通路20のうち、一方の吸気通路20は、曲がりが少なく、略直線状に形成された吸気通路20であるストレート側吸気通路21になっている。
また、他方の吸気通路20は、曲がって形成されることにより、気筒10に吸入させる空気に、気筒10の軸まわり方向の旋回流であるスワールを発生させることができる吸気通路20であるスワール側吸気通路22になっている。気筒10に接続される吸気通路20は、これらのストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との2つの吸気通路20が一対となって接続されている。
それぞれの一対の吸気通路20は、一方の吸気通路20であるストレート側吸気通路21に、ストレート側吸気通路21を開閉可能に設けられた開閉弁であるスワールコントロールバルブ(以下、SCVとする)30が設けられている。即ち、4つの気筒10に接続されている4つストレート側吸気通路21には、全てSCV30が設けられている。これらのSCV30は、全て1つのスワールコントロールバルブ軸(以下、SCV軸とする)31に接続されており、SCV軸31は、当該SCV軸31を回動させることができるスワールコントロールバルブ制御装置(以下、SCV制御装置とする)(図示省略)に接続されている。このため、SCV30は、SCV制御装置によってSCV軸31を回動させることにより、ストレート側吸気通路21を開閉可能に設けられている。このように設けられるSCV30は、気筒10に吸入させる空気に発生させるスワールを制御可能なスワール制御弁として設けられている。
また、複数の吸気通路20は、全てインテークマニホールド25に接続されている。このように吸気通路20が接続されるインテークマニホールド25には、インテークマニホールド25おいて吸気通路20が接続される部分の反対側、或いは、吸気通路20が接続される部分に対向する側に、複数の気筒10が吸入する空気が集合している部分である吸気集合部26が設けられている。この吸気集合部26は、複数の気筒10が吸入する空気をインテークマニホールド25に導入する吸気導入部として設けられている。また、吸気集合部26には、複数の気筒10が吸入する空気が集合した状態で流れる吸気通路20である集合吸気通路28が接続されている。
インテークマニホールド25には、このように吸気通路20が接続され、また、吸気集合部26が設けられているが、この吸気集合部26は、4つの気筒10のうちの第4気筒14寄りの位置に設けられている。このため、複数の吸気通路20のうち、第4気筒14に接続される一対の吸気通路20は、他の気筒10に接続される吸気通路20と比較して、吸気集合部26に最も近い位置に配設されている。さらに、この第4気筒14に接続される一対の吸気通路20であるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とでは、スワール側吸気通路22よりもストレート側吸気通路21の方が吸気集合部26に最も近い位置に配設されている。
即ち、ストレート側吸気通路21におけるインテークマニホールド25に接続されている部分である吸気集合部26側の端部と吸気集合部26との距離は、スワール側吸気通路22におけるインテークマニホールド25に接続されている部分である吸気集合部26側の端部と吸気集合部26との距離よりも近くなっている。換言すると、複数の吸気通路20のうち、吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20を有する第4気筒14に接続される一対の吸気通路20は、一対の吸気通路20を構成する2つの吸気通路20のうちSCV30が設けられている側の吸気通路20であるストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されている。
これにより、吸気集合部26に接続される集合吸気通路28と第4気筒14に接続されるストレート側吸気通路21とは、略直線状の位置関係となって配設されているのに対し、第4気筒14に接続されるスワール側吸気通路22も含めた、その他の吸気通路20は、集合吸気通路28とは略直線状の位置関係にはなっていない。
また、吸気集合部26は、インテークマニホールド25における第4気筒14側の端部付近に設けられているため、この吸気集合部26に最も近い第4気筒14に接続されるストレート側吸気通路21と、第4気筒14に接続されるスワール側吸気通路22とでは、スワール側吸気通路22が、第3気筒13側に配設されている。また、他の気筒10に接続されるそれぞれの一対の吸気通路20も、第4気筒14に接続される一対の吸気通路20と同様の位置関係となって設けられている。つまり、各気筒10に接続されるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とは、ストレート側吸気通路21が4つの気筒10の並び方向における吸気集合部26側に配設されており、スワール側吸気通路22は、4つの気筒10の並び方向における吸気集合部26から離れた側に配設されている。
このため、各気筒10に接続される吸気通路20は、気筒10の並び方向においてストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とが交互に配設されている。これにより、互いに隣り合う気筒10に接続される一対の吸気通路20同士では、スワール側吸気通路22同士が、隣り合わないように配設されている。
この実施例1に係るエンジン1の吸気構造は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。エンジン1が運転をする際には、気筒10内に空気を吸入する吸気行程、気筒10内に吸入した空気を圧縮する圧縮行程、燃料噴射インジェクタで気筒10内に燃料を噴射することにより気筒10内で燃料を燃焼させる燃焼行程、燃料の燃焼後の排気ガスを気筒10内から排出する排気行程の4つの行程が、それぞれの行程において4つの気筒10で順番に行われる。
つまり、エンジン1の運転時には、各気筒10で吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程の各行程が行われることにより運転し、4つの気筒10間で各行程がずれた状態で運転をする。このように、エンジン1の運転時に各行程がずれた状態となる気筒10間における順番は、第1気筒11、第2気筒12、第4気筒14、第3気筒13、または第1気筒11、第3気筒13、第4気筒14、第2気筒12の順番となっている。例えば、行程の順番が第1気筒11、第2気筒12、第4気筒14、第3気筒13となっている場合における第1気筒11と第2気筒12との吸気行程と圧縮行程とで説明すると、第1気筒11で吸気行程を開始した後、第2気筒12で吸気行程を開始し、第1気筒11で圧縮行程を開始した後、第2気筒12で圧縮行程を開始する。エンジン1は、このような作動順序で、各気筒10で4つの行程を行いながら運転をする。
このうち、吸気行程について説明すると、吸気バルブを作動させて吸気弁口17を開口することにより、吸気通路20と気筒10内とが連通する。この状態で、気筒10内に配設されたピストン(図示省略)が上死点側から下死点側に移動することにより、気筒10内の圧力が低下するため、インテークマニホールド25内や吸気通路20内の圧力と気筒10内の圧力差により、空気が集合吸気通路28、インテークマニホールド25、吸気通路20を通って、吸気弁口17から気筒10内に吸入される。
気筒10が吸入する空気は、このように吸気通路20から気筒10内に吸入されるが、ストレート側吸気通路21にはSCV30が設けられている。このSCV30は、SCV制御装置により開閉の制御が可能になっており、エンジン1の運転状態に応じてSCV制御装置を作動させ、SCV軸31を回動させることによりストレート側吸気通路21を開閉する。このように作動するSCV30を開いた場合について説明すると、SCV30を開いた場合には、集合吸気通路28を通り、吸気集合部26からインテークマニホールド25内に流れた空気は、吸気行程中の気筒10に接続されているストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との双方に流れ、双方の吸気通路20から気筒10内に流入する。このように、SCV30を開いた場合には、スワール側吸気通路22からのみでなく、ストレート側吸気通路21からも気筒10内に空気が流れるため、気筒10内にはあまりスワールが発生しない状態で空気が吸入される。
また、この状態で、他の気筒10が吸気行程になった場合には、インテークマニホールド25内の空気は、当該気筒10に接続されているストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との双方に流れ、双方の吸気通路20から気筒10内に流入する。その際に、複数の気筒10の吸気行程が重なっている期間がある場合には、インテークマニホールド25内の空気は、吸気行程になっている複数の気筒10に接続されているそれぞれのストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との方向に分かれて流れる。
これに対し、吸入空気中のEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスの割合を増加させるためなどによりSCV30を閉じた場合は、インテークマニホールド25内の空気は、吸気行程中の気筒10に接続されているスワール側吸気通路22に流れ、スワール側吸気通路22から気筒10内に流入する。つまり、SCV30を閉じた場合には、ストレート側吸気通路21が閉じられるため、気筒10内には、スワール側吸気通路22のみから空気が流れる。
ここで、第4気筒14に接続されているスワール側吸気通路22は、複数設けられるスワール側吸気通路22の中では最も吸気集合部26に近い位置に配設されているが、第4気筒14に接続されるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とでは、ストレート側吸気通路21が吸気集合部26側に配設されているため、集合吸気通路28とスワール側吸気通路22とは、略直線状の位置関係にはなってはいない。このため、第4気筒14が吸気行程の場合に、スワール側吸気通路22のみから第4気筒14内に空気が流れる場合でも、吸気集合部26からスワール側吸気通路22に流れる空気は方向を変えながら流れるため、吸気集合部26から第4気筒14に接続されているストレート側吸気通路21に空気が流れる場合と比較して、空気は流れ難くなっている。これにより、吸気集合部26から第4気筒14に接続されているスワール側吸気通路22への空気の流れ易さは、他の気筒10に接続されているスワール側吸気通路22への空気の流れ易さと、同程度になっている。
また、SCV30を閉じることにより、気筒10内にスワール側吸気通路22のみから空気が流れた場合、曲がって形成されたスワール側吸気通路22を流れた空気が気筒10内に流れるため、気筒10内にはスワールが発生する。これにより、この気筒10内に燃料を噴射した際には、スワールによって燃料と空気との混合状態が良好となり、スモークやHC(炭化水素)の発生が低い運転が可能になる。
また、この状態で、他の気筒10が吸気行程になった場合には、インテークマニホールド25内の空気は、当該気筒10に接続されているスワール側吸気通路22に流れ、スワール側吸気通路22から気筒10内に流入する。その際に、複数の気筒10の吸気行程が重なっている期間がある場合には、インテークマニホールド25内の空気は、吸気行程になっている複数の気筒10に接続されているそれぞれのスワール側吸気通路22の方向に分かれて流れる。
インテークマニホールド25内の空気は、このように複数の気筒10に接続されているそれぞれのスワール側吸気通路22の方向に分かれて流れる場合があるが、互いに隣り合う気筒10に接続される一対の吸気通路20同士では、スワール側吸気通路22同士が、隣り合わないように配設されている。このため、作動順序が隣り合う気筒10に接続される2つの一対の吸気通路20も、スワール側吸気通路22同士が、隣り合わないように配設されている。つまり、複数の一対の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒10に接続される2つの一対の吸気通路20は、少なくとも一方の一対の吸気通路20が有する吸気通路20のうちSCV30が設けられていない側の吸気通路20であるスワール側吸気通路22が、他方の一対の吸気通路20から離れる側に配設されている。
このため、互いに隣り合う気筒10に接続されるスワール側吸気通路22同士は、近接しておらず、所定の距離で離間して配設されている。これにより、インテークマニホールド25内の空気が複数の気筒10に接続されているそれぞれのスワール側吸気通路22の方向に分かれて流れる場合において、この気筒10が隣り合っている場合でも、スワール側吸気通路22同士は離間して配設されているため、インテークマニホールド25内の空気は双方のスワール側吸気通路22に分かれて流れ易くなっている。
以上のエンジン1の吸気構造は、各気筒10に2つずつ吸気通路20が接続されており、気筒10に接続される複数の吸気通路20のうち、吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20を有する一対の吸気通路20は、2つの吸気通路20のうちSCV30が設けられている側の吸気通路20であるストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されている。つまり、第4気筒14に接続される一対の吸気通路20は、ストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されており、スワール側吸気通路22は第3気筒13側に配設されている。このため、SCV30を閉じた場合には、第4気筒14には、吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20ではない方の吸気通路20であるスワール側吸気通路22から空気が流れる。これにより、吸気集合部26に最も近い気筒10である第4気筒14に接続される吸気通路20に、吸気集合部26から空気が流れ易くなっていることに起因して、この気筒10に他の気筒10よりも多くの空気が流れることを抑制できる。従って、気筒10間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。
図2は、悪例として第4気筒に接続されるスワール側吸気通路が吸気集合部側に設けられた状態を示す説明図である。つまり、例えば実施例1に係るエンジン1の吸気構造と異なり、第4気筒14に接続される一対の吸気通路20のうち、スワール側吸気通路22が吸気集合部26側に設けられ、ストレート側吸気通路21が第3気筒13側に設けられている場合において、SCV30を閉じた場合、第4気筒14には、スワール側吸気通路22から空気が流れる。この場合、吸気集合部26に最も近い気筒10である第4気筒14に接続される吸気通路20には、吸気集合部26から空気が流れ易くなっているため、第4気筒14には他の気筒10よりも空気が流れ易くなっている。このため、気筒10間で吸入空気量に差が生じる場合がある。これに対し、第4気筒14に接続される一対の吸気通路20のうち、ストレート側吸気通路21を吸気集合部26側に設け、スワール側吸気通路22を第3気筒13側に設けることにより(図1)、SCV30を閉じた場合には第4気筒14に空気が流れ難くなるため、気筒10間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。
また、複数の一対の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒10に接続される2つの一対の吸気通路20は、少なくとも一方の一対の吸気通路20が有する吸気通路20のうちスワール側吸気通路22が、他方の一対の吸気通路20から離れる側に配設されているため、SCV30を閉じた場合でも、作動順序における後側の気筒10が吸入する空気量が低減することを抑制できる。つまり、複数の一対の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒10に接続される2つの一対の吸気通路20は、スワール側吸気通路22同士が隣接していないため、このスワール側吸気通路22同士は近接せずに設けられている。
このため、作動順序における前側の気筒10が吸気行程で吸気をしている場合に、作動順序における後側の気筒10が吸気行程になり吸気をする状況になった場合でも、空気を吸入することができる吸気通路20であるスワール側吸気通路22が近接していないため、作動順序における後側の気筒10に接続されるスワール側吸気通路22には、スムーズに空気が流れる。このため、この気筒10の吸入空気量が低減することを抑制でき、気筒10間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。これらの結果、気筒10に接続される2つの吸気通路20のうち一方の吸気通路20に設けられるSCV30を閉じた際における、気筒10間の吸入空気量のバラツキを低減することができ、気筒10ごとの燃焼を均一に近くできる。
また、SCV30が設けられていない側の吸気通路20は、気筒10に吸入させる空気にスワールを発生させることができるスワール側吸気通路22となっており、SCV30は、スワールの制御が可能なスワール制御弁として設けられている。これらのように設けられるスワール側吸気通路22とSCV30とは、スワールを多く発生させる場合にはSCV30を閉じ、気筒10に吸入させる空気をスワール側吸気通路22のみから吸入させることにより、スワールを発生させることができる。また、スワールを発生させるのは、NOx(窒素酸化物)を低減させることを目的として吸入空気中のEGRガスの割合を増加させる場合など、エミッション性能の向上を図る場合が多くなっている。このため、このSCV30を閉じた際における気筒10間の吸入空気量のバラツキを低減することにより、エミッション性能の向上を図ることを目的としてEGRガスの割合を増加させる場合でも、各気筒10で良好な燃焼状態で燃料を燃焼させることができる。この結果、EGRガスの割合を増加させた状況で安定してエンジン1を運転させることができ、エミッション性能の向上を図ることができる。
また、気筒10間の吸入空気量のバラツキを低減することにより、空気が他の気筒10よりも入り込み易く、空燃比が薄くなることにより、NOxの排出量が増加することを抑制できる。これにより、NOxの排出量を低減させるために、EGRガスの割合を増加させ、他の気筒10の空燃比が濃くなることに起因して、スモーク排出量が増加したり、THC(全炭化水素)やCO(一酸化炭素)が増加したり、さらに、燃焼変動が増加することを抑制できる。これらの結果、気筒10間の空燃比のバラツキを低減することにより、スワールを使うエミッション領域の性能を、大幅に向上させることができる。
実施例2に係るエンジン40の吸気構造は、実施例1に係るエンジン1の吸気構造と略同様の構成であるが、エンジン40がV型8気筒になっている点に特徴がある。他の構成は実施例1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。図3は、実施例2に係るエンジンの吸気構造を備えるエンジンの概略図である。実施例2に係るエンジン40の吸気構造を備えるエンジン40は、V型8気筒になっている。このため、気筒50が8つ設けられている。この8つの気筒50は、4つずつが1組となって気筒群であるバンク45を形成しており、2つのバンク45を有している。この2つのバンク45は、エンジン40が有するクランクシャフト(図示省略)側から2方向に分かれて設けられている。これらのそれぞれのバンク45に設けられる4つの気筒50は、それぞれ1列に配設されている。
このように設けられる8つの気筒50のうち、一方のバンク45である第1バンク46に設けられる気筒50は、端から順に、第1気筒51、第3気筒53、第5気筒55、第7気筒57になっている。また、他方のバンク45である第2バンク47に設けられる気筒50は、端から順に、第2気筒52、第4気筒54、第6気筒56、第8気筒58になっている。また、これらの気筒50は、クランクシャフトの軸方向における位置が、第1気筒51と第2気筒52、第3気筒53と第4気筒54、第5気筒55と第6気筒56、第7気筒57と第8気筒58で、ほぼ同じ位置になっている。
また、これらの気筒50には、それぞれ吸気弁口17と排気弁口18とが2つずつ設けられており、このうち吸気弁口17には、一対の吸気通路20であるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とが接続されている。このストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とは、各バンク45に設けられる4つの気筒50に接続される吸気通路20は、3つの気筒50に接続されるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とが同じ位置関係になっており、1つの気筒50に接続されるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とは、他の気筒50に接続されるストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との位置関係と逆になっている。
つまり、第1バンク46に設けられる吸気通路20では、第3気筒53、第5気筒55、第7気筒57に接続される吸気通路20は、ストレート側吸気通路21が第1気筒51側に配設されており、スワール側吸気通路22は第1気筒51が位置する側の反対側に配設されている。これに対し、第1気筒51に接続される吸気通路20は、ストレート側吸気通路21が第3気筒53側に配設されており、スワール側吸気通路22は第3気筒53が位置する側の反対側に配設されている。
また、第2バンク47に設けられる吸気通路20では、第2気筒52、第4気筒54、第6気筒56に接続される吸気通路20は、ストレート側吸気通路21が第8気筒58側に配設されており、スワール側吸気通路22は第8気筒58が位置する側の反対側に配設されている。これに対し、第8気筒58に接続される吸気通路20は、ストレート側吸気通路21が第6気筒56側に配設されており、スワール側吸気通路22は第6気筒56が位置する側の反対側に配設されている。
また、これらのように設けられる吸気通路20には、全てのストレート側吸気通路21にSCV30が設けられており、SCV30は、SCV軸31に接続されている。SCV軸31は、第1バンク46側と第2バンク47側とで、それぞれ1つずつ設けられている。つまり、第1バンク46のストレート側吸気通路21に設けられるSCV30は、1つのSCV軸31に接続されており、第2バンク47側のストレート側吸気通路21に設けられるSCV30は、1つのSCV軸31に接続されている。これらのSCV軸31は、SCV制御装置(図示省略)に接続されており、SCV制御装置でSCV軸31を回動させることにより、SCV軸31に接続されたSCV30はストレート側吸気通路21を開閉可能に設けられている。
また、気筒50に接続される吸気通路20は、全てインテークマニホールド25に接続されているが、インテークマニホールド25は、バンク45ごとに設けられている。このため、第1バンク46の気筒50に接続される吸気通路20は、全て第1バンク46に設けられるインテークマニホールド25に接続されており、第2バンク47の気筒50に接続される吸気通路20は、全て第2バンク47に設けられるインテークマニホールド25に接続されている。また、それぞれのインテークマニホールド25には、吸気通路20が接続されている側の反対側に、吸気集合部26が設けられており、吸気集合部26には集合吸気通路28が接続されている。
インテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26の位置は、各バンク45の気筒50の並び方向において、各気筒50に接続されたストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との配置が互いに異なっている気筒50同士の間に設けられている。つまり、第1バンク46では、吸気集合部26は第1バンク46の気筒50が並んでいる方向における第1気筒51が設けられている位置と第3気筒53が設けられている位置との間に設けられている。詳しくは、第1気筒51と第3気筒53とは、共にストレート側吸気通路21が他方の気筒50側に配設されているため、第1バンク46に設けられるインテークマニホールド25の吸気集合部26は、第1バンク46の気筒50が並んでいる方向において、第1気筒51に接続されるストレート側吸気通路21が設けられている位置と第3気筒53に接続されるストレート側吸気通路21が設けられている位置との間に設けられている。
このため、第1バンク46に設けられる複数の吸気通路20のうち、第1気筒51に接続される一対の吸気通路20と第3気筒53に接続される一対の吸気通路20とは、他の気筒50に接続される吸気通路20と比較して、吸気集合部26に近い位置に配設されている。さらに、この第1気筒51に接続される一対の吸気通路20と第3気筒53に接続される一対の吸気通路20とをそれぞれ構成するストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とのうち、双方のストレート側吸気通路21は、第1バンク46に設けられる複数の吸気通路20において吸気集合部26に最も近い位置に配設されている。
即ち、第1気筒51と第3気筒53とに接続されるそれぞれの一対の吸気通路20では、共にストレート側吸気通路21におけるインテークマニホールド25に接続されている部分である吸気集合部26側の端部と吸気集合部26との距離は、スワール側吸気通路22におけるインテークマニホールド25に接続されている部分である吸気集合部26側の端部と吸気集合部26との距離よりも近くなっている。換言すると、複数の吸気通路20のうち吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20を有する第1気筒51に接続される一対の吸気通路20と、第3気筒53に接続される一対の吸気通路20は、それぞれの一対の吸気通路20を構成する2つの吸気通路20のうち、SCV30が設けられている側の吸気通路20であるストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されている。
これにより、吸気集合部26に接続される集合吸気通路28と、第1気筒51に接続されるストレート側吸気通路21及び第3気筒53に接続されるストレート側吸気通路21とは、略直線状の位置関係となって配設されているのに対し、第1気筒51に接続されるスワール側吸気通路22と第3気筒53に接続されるスワール側吸気通路22とを含めた、その他の吸気通路20は、集合吸気通路28とは略直線状の位置関係にはなっていない。
また、第2バンク47のインテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、第2バンク47の気筒50が並んでいる方向における第6気筒56が設けられている位置と第8気筒58が設けられている位置との間に設けられている。詳しくは、第6気筒56と第8気筒58とは、共にストレート側吸気通路21が他方の気筒50側に配設されているため、第2バンク47に設けられるインテークマニホールド25の吸気集合部26は、第2バンク47の気筒50が並んでいる方向において、第6気筒56に接続されるストレート側吸気通路21が設けられている位置と第8気筒58に接続されるストレート側吸気通路21が設けられている位置との間に設けられている。
このため、第2バンク47に設けられる複数の吸気通路20のうち、第6気筒56に接続される一対の吸気通路20と第8気筒58に接続される一対の吸気通路20とは、他の気筒50に接続される吸気通路20と比較して、吸気集合部26に近い位置に配設されている。さらに、この第6気筒56に接続される一対の吸気通路20と第8気筒58に接続される一対の吸気通路20とをそれぞれ構成するストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とのうち、双方のストレート側吸気通路21は、第2バンク47に設けられる複数の吸気通路20において吸気集合部26に最も近い位置に配設されている。
即ち、第6気筒56と第8気筒58とに接続されるそれぞれの一対の吸気通路20では、共にストレート側吸気通路21におけるインテークマニホールド25に接続されている部分である吸気集合部26側の端部と吸気集合部26との距離は、スワール側吸気通路22におけるインテークマニホールド25に接続されている部分である吸気集合部26側の端部と吸気集合部26との距離よりも近くなっている。換言すると、複数の吸気通路20のうち吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20を有する第6気筒56に接続される一対の吸気通路20と、第8気筒58に接続される一対の吸気通路20は、それぞれの一対の吸気通路20を構成する2つの吸気通路20のうち、SCV30が設けられている側の吸気通路20であるストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されている。
これにより、吸気集合部26に接続される集合吸気通路28と、第6気筒56に接続されるストレート側吸気通路21及び第8気筒58に接続されるストレート側吸気通路21とは、略直線状の位置関係となって配設されているのに対し、第6気筒56に接続されるスワール側吸気通路22と第8気筒58に接続されるスワール側吸気通路22とを含めた、その他の吸気通路20は、集合吸気通路28とは略直線状の位置関係にはなっていない。
吸気通路20及びインテークマニホールド25は、これらのように形成されているため、第1バンク46の吸気通路20及びインテークマニホールド25と、第2バンク47の吸気通路20及びインテークマニホールド25とは、回転対称の形状で形成されており、実質的に同じ形状になっている。
この実施例2に係るエンジン40の吸気構造は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。エンジン40の運転時には、各気筒50で吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程の各行程が行われることにより運転し、8つの気筒50間で各行程がずれた状態で運転をする。このように、エンジン40の運転時に各行程がずれた状態となる気筒50間における順番は、第1気筒51、第2気筒52、第7気筒57、第3気筒53、第4気筒54、第5気筒55、第6気筒56、第8気筒58の順番となっている。
このうち、吸気行程について説明すると、SCV30を開いた場合には、集合吸気通路28を通り、吸気集合部26からインテークマニホールド25内に流れた空気は、吸気行程中の気筒50に接続されているストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との双方に流れ、双方の吸気通路20から気筒50内に流入する。このため、気筒50内にはあまりスワールが発生しない状態で空気が流れる。また、この状態で、同じバンク45に設けられる他の気筒50が吸気行程になった場合には、インテークマニホールド25内の空気は、双方の気筒50に接続されているそれぞれのストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との方向に分かれて流れ、気筒50に吸気される。
これに対し、EGRガスの割合を増加させるためなどによりSCV30を閉じた場合は、インテークマニホールド25内の空気は、吸気行程中の気筒50に接続されているスワール側吸気通路22のみから気筒50内に空気が流れる。
ここで、第1バンク46では第1気筒51に接続されているスワール側吸気通路22と第3気筒53に接続されているスワール側吸気通路22とは、複数設けられるスワール側吸気通路22の中では最も吸気集合部26に近い位置に配設されているが、この第1気筒51に接続されているスワール側吸気通路22と第3気筒53に接続されているスワール側吸気通路22とは、集合吸気通路28と略直線状の位置関係にはなってはいない。このため、第1気筒51や第3気筒53が吸気行程の場合に、スワール側吸気通路22のみから第1気筒51や第3気筒53内に空気が流れる場合でも、吸気集合部26からスワール側吸気通路22に流れる空気は方向を変えながら流れるため、吸気集合部26から第1気筒51や第3気筒53に接続されているストレート側吸気通路21に空気が流れる場合と比較して、空気は流れ難くなっている。これにより、吸気集合部26から第1気筒51や第3気筒53に接続されているスワール側吸気通路22への空気の流れ易さは、他の気筒50に接続されているスワール側吸気通路22への空気の流れ易さと、同程度になっている。
SCV30を閉じた場合は、第2バンク47でも同様に、複数設けられるスワール側吸気通路22の中では最も吸気集合部26に近い位置に配設されている第6気筒56に接続されているスワール側吸気通路22と第8気筒58に接続されているスワール側吸気通路22とは、集合吸気通路28と略直線状の位置関係にはなってはいない。このため、吸気集合部26から第6気筒56や第8気筒58に接続されているスワール側吸気通路22への空気の流れ易さは、他の気筒50に接続されているスワール側吸気通路22への空気の流れ易さと、同程度になっている。
また、これらの状態で、同じバンク45に設けられる他の気筒50が吸気行程になった場合には、インテークマニホールド25内の空気は、吸気行程になった気筒50に接続されているそれぞれのスワール側吸気通路22の方向に分かれて流れる。
インテークマニホールド25内の空気は、このように複数の気筒50に接続されているそれぞれのスワール側吸気通路22の方向に分かれて流れる場合があるが、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒50に接続される2つの一対の吸気通路20は、少なくとも一方の一対の吸気通路20が有する吸気通路20のうちSCV30が設けられていない側の吸気通路20であるスワール側吸気通路22が、他方の一対の吸気通路20から離れる側に配設されている。具体的には、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒50同士の関係になる第6気筒56と第8気筒58とに接続される一対の吸気通路20同士では、スワール側吸気通路22同士が、隣り合わないように配設されている。
このため、互いに隣り合う第6気筒56と第8気筒58に接続されるスワール側吸気通路22同士は、近接しておらず、所定の距離で離間して配設されている。これにより、インテークマニホールド25内の空気が複数の気筒50に接続されているそれぞれのスワール側吸気通路22の方向に分かれて流れる場合でも、第6気筒56と第8気筒58に接続されるスワール側吸気通路22同士は離間して配設されているため、インテークマニホールド25内の空気は双方のスワール側吸気通路22に分かれて流れ易くなっている。
以上のエンジン40の吸気構造は、各気筒50に2つずつ吸気通路20が接続されており、気筒50に接続される複数の吸気通路20のうち、吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20を有する一対の吸気通路20は、2つの吸気通路20のうちSCV30が設けられている側の吸気通路20であるストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されている。
つまり、第1バンク46では、第1気筒51に接続される一対の吸気通路20と第3気筒53に接続される一対の吸気通路20とは、ストレート側吸気通路21が、吸気集合部26側に配設されており、スワール側吸気通路22は吸気集合部26が位置する側の反対側に配設されている。このため、SCV30を閉じた場合には、第1気筒51や第3気筒53には、吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20ではない方の吸気通路20であるスワール側吸気通路22から空気が流れる。これにより、第1バンク46において吸気集合部26に最も近い気筒50である第1気筒51と第3気筒53に接続される吸気通路20に、吸気集合部26から空気が流れ易くなっていることに起因して、この気筒50に他の気筒50よりも多くの空気が流れることを抑制できる。
同様に、第2バンク47においても、第6気筒56に接続される一対の吸気通路20と第8気筒58に接続される一対の吸気通路20とは、スワール側吸気通路22は吸気集合部26が位置する側の反対側に配設されているため、第2バンク47において吸気集合部26に最も近い気筒50である第6気筒56と第8気筒58に接続される吸気通路20に、吸気集合部26から空気が流れ易くなっていることに起因して、この気筒50に他の気筒50よりも多くの空気が流れることを抑制できる。従って、気筒50間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。
また、複数の一対の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒50同士の関係となる第6気筒56と第8気筒58とに接続される2つの一対の吸気通路20は、スワール側吸気通路22同士が隣り合わないように配設されている。このため、SCV30を閉じた場合でも、第6気筒56と第8気筒58とのうち作動順序における後側の気筒50である第8気筒58が吸入する空気量が低減することを抑制できる。このため、第8気筒58の吸入空気量が低減することを抑制でき、気筒50間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。これらの結果、気筒50に接続される2つの吸気通路20のうち一方の吸気通路20に設けられるSCV30を閉じた際における、気筒50間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。
また、第1バンク46の吸気通路20及びインテークマニホールド25と、第2バンク47の吸気通路20及びインテークマニホールド25とを回転対称の形状で形成し、実質的に同じ形状にすることにより、製造コストの低減を図ることができる。この結果、より容易に、気筒50に接続される2つの吸気通路20のうち一方の吸気通路20に設けられるSCV30を閉じた際における、気筒50間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。
図4は、実施例1に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。なお、実施例1に係るエンジン1の吸気構造では、インテークマニホールド25が有する吸気集合部26は、エンジン1の第4気筒14寄りの位置に設けられているが、吸気集合部26は、これ以外の位置に設けられていてもよい。例えば、図4に示すように、吸気集合部26は複数の気筒10の並び方向における中央部分、即ち、第2気筒12が設けられている位置と第3気筒13が設けられている位置との間の位置に設けられていてもよい。また、この場合、吸気通路20は、全ての気筒10に接続される吸気通路20において、吸気集合部26側にストレート側吸気通路21が配設され、吸気集合部26が位置する側の反対側にスワール側吸気通路22が配設される。即ち、第1気筒11及び第2気筒12に接続される吸気通路20と、第3気筒13及び第4気筒14に接続される吸気通路20とは、ストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との位置関係が反対になる。
吸気通路20は、このように形成されるため、第2気筒12に接続される吸気通路20と第3気筒13に接続される吸気通路20とは、共に吸気集合部26側にストレート側吸気通路21が配設され、吸気集合部26が位置する側の反対側にスワール側吸気通路22が配設される。このため、複数の吸気通路20のうち吸気集合部26側の端部が吸気集合部26に最も近い位置に形成される吸気通路20を有する一対の吸気通路20である、第2気筒12に接続される一対の吸気通路20と、第3気筒13に接続される一対の吸気通路20とは、2つの吸気通路20のうちストレート側吸気通路21が吸気集合部26側に配設されている。これにより、第2気筒12に接続されるスワール側吸気通路22と第3気筒13に接続されるスワール側吸気通路22とは、共に集合吸気通路28とは略直線状の位置関係にはなっていない。
従って、SCV30を閉じた場合に、吸気集合部26に最も近い気筒10である第2気筒12と第3気筒13に接続される吸気通路20に、吸気集合部26から空気が流れ易くなっていることに起因して、この気筒10に他の気筒10よりも多くの空気が流れることを抑制できる。
また、エンジン1の運転時の各行程の作動順序は、第1気筒11、第2気筒12、第4気筒14、第3気筒13の順番になっているが、各気筒10に接続される吸気通路20は、上記のように配設されているため、複数の一対の吸気通路のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒10に接続される2つの一対の吸気通路20は、スワール側吸気通路22同士が隣り合わない配置になっている。これにより、SCV30を閉じた場合でも、作動順序における後側の気筒10が吸入する空気量が低減することを抑制できる。
図5は、本発明を適用しないエンジンの吸気構造を示す概略図である。つまり、例えば図5に示すように、第1気筒11に接続される吸気通路20と第2気筒12に接続される吸気通路20とで、互いにスワール側吸気通路22が他方の気筒10側に配設され、第3気筒13に接続される吸気通路20と第4気筒14に接続される吸気通路20とで、互いにスワール側吸気通路22が他方の気筒10側に配設されている場合、SCV30を閉じた際に、作動順序における後側の気筒10が吸入する空気量が低減する場合がある。
詳しくは、エンジン1の運転時の各行程の作動順序は、第1気筒11、第2気筒12、第4気筒14、第3気筒13の順番になっているため、第1気筒11が吸気行程中に第2気筒12が吸気行程になった場合、第1気筒11に接続されるスワール側吸気通路22と第2気筒12に接続されるスワール側吸気通路22とが隣り合っているため、第2気筒12に接続されるスワール側吸気通路22に空気が流れ難くなる場合がある。同様に、第4気筒14が吸気行程中に第3気筒13が吸気行程になった場合、第3気筒13に接続されるスワール側吸気通路22と第4気筒14に接続されるスワール側吸気通路22とが隣り合っているため、第3気筒13に接続されるスワール側吸気通路22に空気が流れ難くなる場合がある。
これに対し、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う2つの気筒10に接続されるスワール側吸気通路22同士が隣り合わないように配置した場合(図4)、作動順序における前側の気筒10が吸気行程の最中に作動順序における後側の気筒10が吸気行程になった場合でも、スワール側吸気通路22同士が離れているため、作動順序における後側の気筒10に接続されるスワール側吸気通路22にも空気が流れ易くなる。これにより、SCV30を閉じた場合でも、作動順序における後側の気筒10が吸入する空気量が低減することを抑制でき、気筒10間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。これらの結果、気筒10に接続される2つの吸気通路20のうち一方の吸気通路20に設けられるSCV30を閉じた際における、気筒10間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。
図6は、実施例1に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。また、実施例1に係るエンジン1の吸気構造では、各気筒10に接続される一対の吸気通路20の配置は、ストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22との位置関係が全て同じ位置関係になっており、気筒10の並び方向においてストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とが交互に配設されているが、ストレート側吸気通路21とスワール側吸気通路22とは、これ以外で配設されていてもよい。例えば、図6に示すように、第1気筒11に接続される一対の吸気通路20及び第2気筒12に接続される一対の吸気通路20と、第3気筒13に接続される一対の吸気通路20及び第4気筒14に接続される一対の吸気通路20とは、異なる位置関係となっていてもよい。このような場合でも、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う2つの気筒10に接続されるスワール側吸気通路22同士が隣り合わないように吸気通路を設けることにより、SCV30を閉じた際における、気筒10間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。
図7は、実施例1に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。また、実施例1に係るエンジン1の吸気構造では、インテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、最も第4気筒14寄りの位置に設けられているが、吸気集合部26は、例えば図7に示すように、気筒10が並んでいる方向における第3気筒13が設けられている位置と第4気筒14が設けられている位置との間に設けてもよい。吸気集合部26を、このように配設した場合でも、第3気筒13に接続される一対の吸気通路20と、第4気筒14に接続される一対の吸気通路20とを、共にスワール側吸気通路22が、吸気集合部26が位置する側の反対側に位置するように配設することにより、SCV30を閉じた場合に第3気筒13と第4気筒14とに、他の気筒10よりも多くの空気が流れることを抑制できる。つまり、吸気集合部26に最も近い気筒10である第3気筒13と第4気筒14に接続される吸気通路20に、吸気集合部26から空気が流れ易くなっていることに起因して、この気筒10に他の気筒10よりも多くの空気が流れることを抑制できる。従って、気筒10間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。
図8及び図9は、実施例2に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。また、実施例2に係るエンジン40の吸気構造では、第1バンク46に設けられるインテークマニホールド25の吸気集合部26は、第1バンク46の気筒50が並んでいる方向における第1気筒51が設けられている位置と第3気筒53が設けられている位置との間に設けられており、第2バンク47に設けられるインテークマニホールド25の吸気集合部26は、第2バンク47の気筒50が並んでいる方向における第6気筒56が設けられている位置と第8気筒58が設けられている位置との間に設けられているが、吸気集合部26の位置は、これ以外の位置でもよい。吸気集合部26の位置は、例えば図8、図9に示すように、気筒50の並び方向におけるインテークマニホールド25の端部付近でもよい。
具体的には、図8、図9では、第1バンク46のインテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、第1バンク46が有する気筒50のうちの第1気筒51寄りの位置に設けられており、第2バンク47のインテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、第2バンク47が有する気筒50のうちの第8気筒58寄りの位置に設けられている。また、第1気筒51及び第8気筒58に接続されるそれぞれの一対の吸気通路20は、ストレート側吸気通路21が吸気集合部26側に配設されており、スワール側吸気通路22が、吸気集合部26から離れる側に配設されている。これにより、第1バンク46において吸気集合部26に最も近い気筒50である第1気筒51に接続される吸気通路20、及び第2バンク47において吸気集合部26に最も近い気筒50である第8気筒58に接続される吸気通路20に、吸気集合部26から空気が流れ易くなっていることに起因して、これらの気筒50に他の気筒50よりも多くの空気が流れることを抑制できる。従って、気筒50間で吸入空気量に差が生じることを抑制できる。
さらに、図8、図9に示すエンジン40の吸気構造では、第6気筒56に接続されるスワール側吸気通路22と第8気筒58に接続されるスワール側吸気通路22は、隣り合わずに離間して配設されている。これにより、SCV30を閉じた際における、気筒50間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。つまり、複数の一対の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒50に接続される2つの一対の吸気通路20が有するスワール側吸気通路22同士が隣り合わずに離間して配設されていれば、それ以外の気筒50に接続される一対の吸気通路20は、図8に示すように全ての吸気通路20が回転対称になる形態で配設されていてもよく、また、図9に示すように、クランクシャフトの軸線方向を軸とする線対称になる形態で配設されていてもよい。
図10は、実施例2に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。また、実施例2に係るエンジン40の吸気構造のように、エンジン40が第1バンク46と第2バンク47とを有している場合でも、インテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、気筒50の並び方向における中央に配設してもよい。即ち、第1バンク46のインテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、第3気筒53が設けられている位置と第5気筒55が設けられている位置との間の位置に設けられていてもよく、第2バンク47のインテークマニホールド25に設けられる吸気集合部26は、第4気筒54が設けられている位置と第6気筒56が設けられている位置との間の位置に設けられていてもよい。このように、吸気集合部26を気筒50の並び方向における中央に配設した場合でも、吸気集合部26の近傍に位置する第3気筒53、第4気筒54、第5気筒55、第6気筒56に接続されるスワール側吸気通路22が吸気集合部26から離れる側に位置し、さらに、複数の吸気通路20のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う気筒50に接続される2つの一対の吸気通路20が有するスワール側吸気通路22同士が隣り合わずに離間して配設されていればよい。これにより、気筒50に接続される2つの吸気通路20のうち一方の吸気通路20に設けられるSCV30を閉じた際における、気筒50間の吸入空気量のバラツキを低減することができる。
また、実施例1に係るエンジン1の吸気構造を備えるエンジン1は4気筒のエンジン1となっており、実施例2に係るエンジン40の吸気構造を備えるエンジン40はV型8気筒のエンジン40となっているが、気筒10、50の数や配置、作動順序などエンジンの形態は、上述した形態以外の形態でもよい。
また、上述した内燃機関の吸気構造を備える内燃機関は、圧縮点火内燃機関であるディーゼルエンジンで説明しているが、本発明に係る内燃機関の吸気構造を備える内燃機関は、例えば、火花点火内燃機関であるガソリンエンジンなど、ディーゼルエンジン以外の内燃機関を用いてもよい。例えば、本発明に係る内燃機関の吸気構造を備える内燃機関としてガソリンエンジンが用いられた場合、スワールを発生させるのは、エンジンをリーンバーンで運転をする場合など、燃焼状態が厳しい運転状態の場合が多くなっている。このため、このSCV30を閉じた際における気筒10間の吸入空気量のバラツキを低減することにより、燃焼状態が厳しい場合における吸入空気量のバラツキを低減することができるので、より確実にリーンバーンなど燃焼状態が厳しい状況でエンジンを運転することができる。この結果、燃焼状態が厳しい状況で安定してエンジンを運転させることができ、エミッション性能の向上を図ることができる。
以上のように、本発明に係る内燃機関の吸気構造は、1つの気筒につき2つの吸気通路が接続されている場合に有用であり、特に、2つの吸気通路のうちの一方にスワールコントロールバルブが設けられている場合に適している。
実施例1に係るエンジンの吸気構造を備えるエンジンの概略図である。 第4気筒に接続されるスワール側吸気通路が吸気集合部側に設けられた状態を示す説明図である。 実施例2に係るエンジンの吸気構造を備えるエンジンの概略図である。 実施例1に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。 本発明を適用しないエンジンの吸気構造を示す概略図である。 実施例1に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。 実施例1に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。 実施例2に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。 実施例2に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。 実施例2に係るエンジンの吸気構造の変形例を示す概略図である。
符号の説明
1、40 エンジン
10、50 気筒
20 吸気通路
21 ストレート側吸気通路
22 スワール側吸気通路
25 インテークマニホールド
26 吸気集合部
28 集合吸気通路
30 SCV
45 バンク

Claims (2)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関のそれぞれの前記気筒に2つずつが一対となって接続される吸気通路を有し、且つ、前記気筒が吸入する空気が集合する吸気集合部を有する内燃機関の吸気構造において、
    それぞれの前記一対の吸気通路は、一方の前記吸気通路に開閉弁が設けられており、
    複数の前記吸気通路のうち前記吸気集合部側の端部が前記吸気集合部に最も近い位置に形成される前記吸気通路を有する前記一対の吸気通路は、2つの前記吸気通路のうち前記開閉弁が設けられている側の前記吸気通路が前記吸気集合部側に配設されており、
    複数の前記一対の吸気通路のうち、隣り合う配置で、且つ、作動順序が隣り合う前記気筒に接続される2つの前記一対の吸気通路は、少なくとも一方の前記一対の吸気通路が有する前記吸気通路のうち前記開閉弁が設けられていない側の前記吸気通路が、他方の前記一対の吸気通路から離れる側に配設されていることを特徴とする内燃機関の吸気構造。
  2. 前記一対の吸気通路が有する2つの前記吸気通路のうち、前記開閉弁が設けられていない側の前記吸気通路は、前記気筒に吸入させる前記空気にスワールを発生させることができるスワール側吸気通路となっており、
    前記開閉弁は、前記気筒に吸入させる前記空気に発生させるスワールを制御可能なスワール制御弁であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気構造。
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