JP2010033821A - 超電導線材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械的強度を確実に向上させるとともに、ジョイント時の半田接合に起因した補強用テープの接合不良の発生を抑制することが可能な超電導線材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】超電導線材1は、超電導体からなるフィラメント12が銀からなるシース部11に覆われて構成されたテープ状の形状を有する金属被覆超電導部材10と、ステンレス鋼からなり、金属被覆超電導部材10の両方の主面上に配置されたテープ状の形状を有する補強部材20と、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に配置され、銀と、ステンレス鋼を構成する鉄、クロムなどの金属との合金を含む合金部40とを備えている。そして金属被覆超電導部材10と補強部材20とは、合金部40により接合されている。
【選択図】図1
【解決手段】超電導線材1は、超電導体からなるフィラメント12が銀からなるシース部11に覆われて構成されたテープ状の形状を有する金属被覆超電導部材10と、ステンレス鋼からなり、金属被覆超電導部材10の両方の主面上に配置されたテープ状の形状を有する補強部材20と、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に配置され、銀と、ステンレス鋼を構成する鉄、クロムなどの金属との合金を含む合金部40とを備えている。そして金属被覆超電導部材10と補強部材20とは、合金部40により接合されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、超電導線材およびその製造方法に関し、より特定的には、金属製の補強部材により補強された超電導線材およびその製造方法に関する。
近年、たとえばBi2223相などを含む酸化物超電導体を金属被覆した多芯線からなる超電導線材は、液体窒素温度での使用が可能であるとともに、高い臨界電流密度が得られること、長尺化が容易であること等の利点を有していることから、超電導ケーブルやマグネットへの応用が期待されている。
このような超電導線材は、たとえば次のように製造される。まず、超電導体の前駆体粉末を銀などからなる金属管に充填する。次に、前駆体粉末が充填された金属管を伸線加工することにより、単芯線材を作製する。さらに、複数の単芯線材を束ねて金属管内に挿入し、伸線加工して多芯線材とする。そして、当該多芯線材に対して圧延と熱処理(焼結処理)とを繰り返して実施することにより前駆体粉末から超電導相が生成し、超電導体が金属に覆われて構成されたテープ状の超電導線材が得られる。
ここで、超電導体を覆う金属としては、一般に銀や銀合金などが採用される。一方、超電導線材においては、ケーブル等として用いられた場合の破断等を回避するため、十分な引張強度などの機械的性質の確保が求められる。しかし、超電導体を覆う銀や銀合金などの金属は十分な強度を有していないため、超電導線材は必ずしも十分な機械的性質を有しているとはいえない。
これに対し、超電導線材にステンレス鋼などの強度の高い素材からなるテープを半田接合によりはり合わせる方策が提案されている(たとえば特許文献1参照)。これにより、超電導線材の機械的性質を向上させることができる。
米国特許第5801124号明細書
しかしながら、補強用のテープを構成する素材によっては、当該テープを超電導線材に対して十分な強度で接合できない場合がある。特に、補強用テープの素材としてステンレス鋼を採用した場合、ステンレス鋼と半田との接合性が十分でないことに起因して接合不良が発生し易く、超電導線材の強度を確実に向上させることが難しいという問題がある。さらに、超電導線材をケーブルやコイルとして実際に使用する場合、超電導線材同士のジョイントが必要となる。一般に、超電導線材同士のジョイントは半田付けにより実施される場合が多い。しかし、補強用テープと超電導線材との接合が半田付けにより実施されている場合、ジョイントの半田付けの際に超電導線材と補強用テープとを接合する半田が溶融し、ジョイント付近において補強用テープと超電導線材との接合不良が発生するという問題が生じ得る。
そこで、本発明の目的は、機械的強度を確実に向上させるとともに、ジョイント時の半田接合に起因した補強用テープの接合不良の発生を抑制することが可能な超電導線材およびその製造方法を提供することである。
本発明に従った超電導線材は、第1の金属により被覆されたテープ状の金属被覆超電導部材と、第1の金属とは異なる第2の金属からなり、金属被覆超電導部材の少なくとも一方の主面上に配置されたテープ状の形状を有する補強部材と、金属被覆超電導部材と補強部材との間に配置され、第1の金属と第2の金属との合金を含む合金部とを備えている。そして、金属被覆超電導部材と補強部材とは、当該合金部により接合されている。
本発明の超電導線材においては、金属被覆超電導部材と補強部材との間に超電導体を被覆する第1の金属と補強部材を構成する第2の金属との合金を含む合金部が形成されており、当該合金部によって金属被覆超電導部材と補強部材とが接合されている。そのため、金属被覆超電導部材と補強部材とが強固に接合され、超電導線材の機械的強度を確実に向上させることができる。また、合金部の融点は半田の融点よりも高くなるため、ジョイントの半田付けの際に金属被覆超電導部材と補強部材との接合不良の発生が抑制される。その結果、本発明の超電導線材によれば、機械的強度を確実に向上させるとともに、ジョイント時の半田接合に起因した補強用テープの接合不良の発生を抑制することが可能な超電導線材を提供することができる。
ここで、超電導体を覆う第1の金属としては、銀、銀合金などを採用することができる。銀合金としては、たとえば銀とマンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)などとの合金が挙げられる。また、補強部材を構成する素材としては、ステンレス鋼、ステンレス合金、銅合金(たとえば黄銅、Cu−Sn(スズ)、Cu−Be(ベリリウム)など)、ニッケル(Ni)合金、アルミニウム(Al)合金などを採用することができる。また、上記合金部は、たとえば金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接することにより形成することができる。
上記超電導線材においては、上記金属被覆超電導部材は複数積層されることにより積層構造を形成していてもよい。これにより、金属被覆超電導部材の断面積を拡大し、超電導線材の電流容量を大きくすることができる。
上記超電導線材において好ましくは、上記積層構造は、他の補強部材をさらに含んでいる。これにより、金属被覆超電導部材の断面積を拡大した場合でも、十分な機械的強度を確保することが容易となる。
本発明に従った超電導線材の製造方法は、第1の金属により被覆されたテープ状の金属被覆超電導部材を準備する工程と、金属被覆超電導部材の少なくとも一方の主面に、第1の金属とは異なる第2の金属からなり、テープ状の形状を有する補強部材の主面を接触させつつ、金属被覆超電導部材と補強部材とが接触する領域に通電することにより、金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接する工程とを備えている。
本発明の超電導線材の製造方法においては、金属被覆超電導部材と補強部材とが接触する領域に通電して両者を溶接することにより、金属被覆超電導部材と補強部材との間に合金部が形成される。そして、当該合金部によって金属被覆超電導部材と補強部材とを接合することができる。そのため、金属被覆超電導部材と補強部材とが強固に接合され、超電導線材の機械的強度を確実に向上させることができる。また、合金部の融点は半田の融点よりも高くなるため、ジョイントの半田付けの際における金属被覆超電導部材と補強部材との間の接合不良の発生が抑制される。その結果、本発明の超電導線材の製造方法によれば、機械的強度を確実に向上させるとともに、ジョイント時の半田接合に起因した補強用テープの接合不良の発生を抑制した超電導線材を製造することができる。ここで、金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接するための上記通電は、たとえば金属被覆超電導部材と補強部材とに電極を接触させて実施してもよいし、金属被覆超電導部材および補強部材の近傍に配置したコイルに高周波電流を流すことにより電磁誘導作用を利用して実施してもよい。
上記超電導線材の製造方法において好ましくは、金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接する工程よりも前に、金属被覆超電導部材の上記少なくとも一方の主面(補強部材と接触する主面)および補強部材の上記主面(金属被覆超電導部材と接触する主面)の少なくともいずれか一方の粗さを大きくする工程をさらに備えている。
補強部材と接触する金属被覆超電導部材の主面および金属被覆超電導部材と接触する補強部材の主面の少なくともいずれか一方の表面粗さを溶接前に大きくしておくことにより、接触部分の接触面積を減少させ、当該部分の電気抵抗を上昇させることができる。その結果、金属被覆超電導部材と補強部材との間に通電した際における発熱を金属被覆超電導部材と補強部材との接触部に集中させることが可能となり、確実な溶接が可能となるとともに、当該発熱の他の領域への影響を低減することができる。
なお、上述のように、表面粗さを大きくするのは金属被覆超電導部材であってもよいし、補強部材であってもよく、また両方であってもよいが、超電導線材の機械的強度を向上させる観点から、強度の高い補強部材の主面の表面粗さを大きくすることが好ましい。また、粗さを大きくするための手段は特に限定されないが、たとえばサンドペーパーを用いて金属被覆超電導部材および/または補強部材の主面の粗さを大きくすることができる。
上記超電導線材の製造方法において好ましくは、金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接する工程よりも前に、金属被覆超電導部材の上記少なくとも一方の主面を洗浄する工程をさらに備えている。
一般に、作製されたテープ状の金属被覆超電導部材は、渦巻状に巻かれた状態で取り扱われる。このとき、渦巻状に巻かれたテープ状の金属被覆超電導部材の癒着等を防止する目的で、金属被覆超電導部材の表面にはZr酸化物(ジルコニウム酸化物)などからなるセパレータが付着している場合が多い。このセパレータは、金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接する際の接合不良の原因となり得る。そのため、金属被覆超電導部材と補強部材とを溶接する工程よりも前に、金属被覆超電導部材の上記少なくとも一方の主面を洗浄してセパレータを除去しておくことにより、金属被覆超電導部材と補強部材とを一層強固に接合することができる。この洗浄は、たとえば金属被覆超電導部材を構成する第1の金属を溶解可能な溶液を用いて、第1の金属からなる金属被覆超電導部材の一部とともにセパレータを除去することにより、実施することができる。
上記超電導線材の製造方法においては、上記第1の金属は銀または銀合金とすることができる。この場合、金属被覆超電導部材の上記少なくとも一方の主面を洗浄する工程では、金属被覆超電導部材がアンモニア水と過酸化水素水との混合液中に浸漬されることにより、金属被覆超電導部材の上記少なくとも一方の主面が洗浄されることが好ましい。
アンモニア水と過酸化水素水との混合液は、銀や銀合金を溶解する作用を有している。そのため、金属被覆超電導部材を当該混合液に浸漬することにより、銀または銀合金とともにセパレータを除去できるため、セパレータの残留による接合不良の発生をより確実に抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の超電導線材およびその製造方法によれば、機械的強度を確実に向上させるとともに、ジョイント時の半田接合に起因した補強用テープの接合不良の発生を抑制することが可能な超電導線材およびその製造方法を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態である実施の形態1ついて説明する。図1は、実施の形態1における超電導線材の構成を示す概略図である。
以下、本発明の一実施の形態である実施の形態1ついて説明する。図1は、実施の形態1における超電導線材の構成を示す概略図である。
図1を参照して、本実施の形態における超電導線材1は、テープ状の形状を有する金属被覆超電導部材10と、金属被覆超電導部材10の両側の主面上に配置されたテープ状の形状を有する補強部材20と、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に配置された合金部40とを備えている。金属被覆超電導部材10は、線状の形状を有し、超電導体からなる複数のフィラメント12と、フィラメント12を覆い、第1の金属としての銀からなるシース部11とを含んでいる。つまり、金属被覆超電導部材10は、第1の金属としての銀により被覆されたテープ状の金属被覆超電導部材である。
補強部材20は、銀よりも引張強度が高い金属であるステンレス鋼からなっている。この補強部材20は、金属被覆超電導部材10を挟むように配置されている。また、合金部40は、シース部11を構成する銀と補強部材20を構成するステンレス鋼に含まれる鉄、クロムなどの金属元素との合金を含んでいる。この合金部40は、たとえば後述するように、金属被覆超電導部材10のシース部11と補強部材20とを溶接することにより形成することができる。そして、金属被覆超電導部材10と補強部材20とは、合金部40により接合(たとえば溶接)されている。
本実施の形態における超電導線材1においては、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に合金部40が形成されており、当該合金部40によって金属被覆超電導部材10と補強部材20とが接合されている。そのため、金属被覆超電導部材10と補強部材20とが強固に接合され、超電導線材1の機械的強度が確実に向上している。また、合金部40の融点は半田の融点よりも高いため、ジョイントの半田付けの際に金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に接合不良が発生することが抑制されている。その結果、本実施の形態における超電導線材1は、機械的強度が確実に向上するとともに、ジョイント時の半田接合に起因した補強用テープの接合不良の発生が抑制された超電導線材となっている。
次に、実施の形態1における超電導線材の製造方法について説明する。図2は、実施の形態1における超電導線材の製造方法の概略を示すフローチャートである。また、図3、図5および図6は、実施の形態1における超電導線材の製造方法を説明するための概略断面図である。また、図4は、実施の形態1における超電導線材の製造装置の構成を示す概略図である。
図2を参照して、まず、工程(S10)として超電導部材準備工程が実施される。この工程(S10)では、図3を参照して、線状の超電導体であるフィラメント12が第1の金属としての銀からなるシース部11に覆われて構成されたテープ状の形状を有する金属被覆超電導部材10が準備される。具体的には、金属被覆超電導部材10は以下のように作製することができる。
まず、前駆体粉末としてたとえばBi2212を準備し、当該前駆体粉末を銀からなる金属管に充填する。ここで、Bi2212とは、ビスマス(Bi)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、銅(Cu)および酸素(O)を含み、さらに必要に応じて鉛(Pb)を含むBi−Sr−Ca−Cu−O系またはBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系の化合物(酸化物)であって、原子比でBi(およびPb):Sr:Ca:Cuが2:2:1:2の比率で近似的に表されるものをいう。次に、前駆体粉末が充填された金属管を伸線加工することにより、単芯線材を作製する。
さらに、複数の単芯線材を束ねて金属管内に挿入し、伸線加工して多芯線材とする。そして、当該多芯線材に対して圧延と熱処理(焼結処理)とを繰り返して実施することにより前駆体粉末から超電導相であるBi2223相が生成し、フィラメント12がシース部11に覆われたテープ状の形状を有する金属被覆超電導部材10が得られる。ここで、Bi2223とは、Bi−Sr−Ca−Cu−O系またはBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系の化合物(酸化物)であって、原子比でBi(およびPb):Sr:Ca:Cuが2:2:2:3の比率で近似的に表されるものをいう。
次に、図2を参照して、工程(S20)〜(S60)として、補強部材表面処理工程、超電導部材洗浄工程、積層工程、溶接工程および巻き取り工程が順次実施される。この工程(S20)〜(S60)は、以下に説明する実施の形態1における超電導線材の製造装置を用いて連続的に実施される。
図4を参照して、実施の形態1における超電導線材の製造装置90は、超電導部材保持リール91と、一対の補強部材保持リール92と、線材巻き取りリール93と、洗浄槽94と、洗浄液除去槽95と、一対のロール状電極96と、表面処理部材97とを備えている。超電導部材保持リール91は、テープ状の形状を有する金属被覆超電導部材10が巻きつけられることにより金属被覆超電導部材10を保持する機能を有している。一対の補強部材保持リール92は、図5に示すようにテープ状の形状を有する補強部材20が巻き付けられることにより補強部材20を保持する機能を有しており、一対の補強部材保持リール92から引き出された補強部材20によって、超電導部材保持リール91から引き出された金属被覆超電導部材10を両方の主面側から挟みつけることが可能な位置に配置されている。
洗浄槽94は、超電導部材保持リール91から引き出した金属被覆超電導部材10を浸漬することにより、表面のセパレータ等を除去する洗浄液94Aを保持する機能を有している。洗浄液除去槽95は、洗浄槽94から見て超電導部材保持リール91とは反対側に配置され、金属被覆超電導部材10が浸漬されることにより金属被覆超電導部材10に付着した洗浄液94Aを除去する洗浄液除去液95Aを保持する機能を有している。表面処理部材97は、一対の補強部材保持リール92から引き出された補強部材20を両方の主面側から挟みつけることが可能な位置にそれぞれ配置され、表面にサンドペーパーが設置された第1部材97Aと、第1部材97Aに設置されたサンドペーパーに対向するように配置された第2部材97Bとを含んでいる。そして、第1部材97Aと第2部材97Bとの間に補強部材20を挟んで補強部材20の主面にサンドペーパーを押し付けることにより、当該主面の粗さを大きくする機能を有している。
一対のロール状電極96は、洗浄液除去槽95から見て洗浄槽94とは反対側に配置され、金属被覆超電導部材10を補強部材20により挟むように金属被覆超電導部材10および補強部材20を積層するとともに、金属被覆超電導部材10および補強部材20の厚み方向に通電することにより金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に合金部40を形成して、金属被覆超電導部材10と補強部材20とを溶接する機能を有している。線材巻き取りリール93は、ロール状電極96から見て洗浄液除去槽95とは反対側に配置され、金属被覆超電導部材10と補強部材20とが溶接されて完成した超電導線材1を巻き取る機能を有している。
次に、工程(S20)〜(S60)の具体的手順について説明する。図2を参照して、工程(S20)では、補強部材20の一方の主面の粗さを大きくする表面処理が実施される。具体的には、図4を参照して、補強部材保持リール92から引き出されたテープ状の補強部材20が表面処理部材97の第1部材97Aおよび第2部材によって挟まれつつ第1部材97Aおよび第2部材の間を通過することにより、金属被覆超電導部材10に接触する側の主面にサンドペーパーが押し付けられる。これにより、補強部材20の一方の主面が荒らされて当該主面の粗さ、たとえば主面の表面粗さRaが大きくなる。この工程(S20)は、後述する工程(S30)と並行して実施することができる。
一方、図2を参照して、工程(S30)では金属被覆超電導部材10を洗浄することにより、セパレータなどを除去する処理が実施される。具体的には、図4を参照して、まず金属被覆超電導部材10が洗浄槽94に保持された洗浄液94A中に浸漬される。ここで、洗浄液94Aとしては、たとえばアンモニア水と過酸化水素水とを2:1の割合で混合した混合液を採用することができる。これにより、金属被覆超電導部材10のシース部11を構成する銀が僅かに溶解し、溶解した銀とともに表面に付着したセパレータが除去される。その後、金属被覆超電導部材10が洗浄液除去槽95に保持された洗浄液除去液95A中に浸漬される。ここで、洗浄液除去液95Aとしては、たとえば水(純水)を採用することができる。これにより、金属被覆超電導部材10に付着した洗浄液94Aが除去される。以上の手順により、工程(S30)が完了する。
次に、図2を参照して、工程(S40)では一対の補強部材20により金属被覆超電導部材10を挟むように、金属被覆超電導部材10と補強部材20とを積層する工程が実施される。具体的には、図4を参照して、一対の補強部材保持リール92から引き出された補強部材20が金属被覆超電導部材10を両方の主面側から挟むように、金属被覆超電導部材10と補強部材20とが一対のロール状電極96の間において積層される。これにより、図6を参照して、金属被覆超電導部材10の両側の主面に接触して補強部材20が積層された状態となる。このとき、後述する工程(S50)における溶接を容易に実施するため、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間にフラックスを供給してもよい。フラックスとしては、たとえば銀ロウ用フラックスを採用することができる。
次に、図2を参照して、工程(S50)では、金属被覆超電導部材10と補強部材20との溶接が実施される。具体的には、図4を参照して、一対のロール状電極96の間に電流が流される。これにより、図6を参照して、金属被覆超電導部材10および補強部材20の厚み方向に電流が流れる。このとき、金属被覆超電導部材10と補強部材20との界面付近は電気抵抗が高いため、当該領域における発熱が大きくなる。その結果、図1を参照して、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間において金属被覆超電導部材10を構成する銀と補強部材20を構成するステンレス鋼とが溶融する。そして、その後冷却されることにより、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に、銀と、ステンレス鋼を構成する鉄、クロムなどの金属との合金からなる合金部40が形成される。すなわち、合金部40は、溶接により形成される溶接部である。この合金部40により、金属被覆超電導部材10と補強部材20とは強固に接合(溶接)される(シーム溶接)。
特に、本実施の形態では、金属被覆超電導部材10と補強部材20とが積層される前に、金属被覆超電導部材10と接触する補強部材20の主面の粗さを大きくする処理が実施されているため、金属被覆超電導部材10と補強部材20との界面付近の電気抵抗が一層高くなっており、当該領域に発熱が集中する。その結果、図1を参照して、超電導体からなるフィラメント12に与える影響を抑制しつつ、金属被覆超電導部材10と補強部材20との溶接を実施することができる。この工程により、本実施の形態における超電導線材1が完成する。
次に、図2を参照して工程(S60)では、工程(S50)が実施されて完成した超電導線材1が巻き取られる。具体的には、図4を参照して、一対のロール状電極96の間を通過して完成した超電導線材1が線材巻き取りリール93に巻き取られる。以上の手順により、本実施の形態における超電導線材の製造方法は完了し、渦巻状に巻き取られた上記本実施の形態における超電導線材1が得られる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。実施の形態2における超電導線材およびその製造方法は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態2における超電導線材の製造方法においては、使用される製造装置の構成が実施の形態1とは一部相違しており、これに起因して工程(S40)および(S50)の手順が一部異なっている。
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。実施の形態2における超電導線材およびその製造方法は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態2における超電導線材の製造方法においては、使用される製造装置の構成が実施の形態1とは一部相違しており、これに起因して工程(S40)および(S50)の手順が一部異なっている。
図7は、実施の形態2における超電導線材の製造装置の構成を示す概略図である。図7および図4を参照して、実施の形態2における超電導線材の製造装置90は、実施の形態1の場合と基本的には同様の構成を有し、同様に動作する。しかし、実施の形態2における超電導線材の製造装置90は、一対のロール状電極96に代えて、一対のロール98と、高周波コイル99とが配置されている点において、実施の形態1の場合とは異なっている。
図7を参照して、実施の形態2における超電導線材の製造装置90が備える一対のロール98は、洗浄液除去槽95から見て洗浄槽94とは反対側に配置され、金属被覆超電導部材10を補強部材20により挟みつけるように金属被覆超電導部材10および補強部材20を積層する機能を有している。また、高周波コイル99は、一対のロール98から見て洗浄液除去槽95とは反対側に配置されており、電磁誘導作用により金属被覆超電導部材10および補強部材20の厚み方向に電流を流すことにより、金属被覆超電導部材10と補強部材20とを溶接する機能を有している。
次に、実施の形態2における超電導線材の製造方法について説明する。図2を参照して、まず、工程(S10)〜(S30)が実施の形態1の場合と同様に実施される。そして、工程(S40)では、図7を参照して、一対の補強部材保持リール92から引き出された補強部材20が金属被覆超電導部材10を両方の主面側から挟むように、金属被覆超電導部材10と補強部材20とが一対のロール98の間において積層される。これにより、図6を参照して、実施の形態1の場合と同様に金属被覆超電導部材10の両側の主面に接触して補強部材20が積層された状態となる。
次に、工程(S50)では、電源装置(図示しない)から供給される高周波電流が高周波コイル99に流される。これにより、電磁誘導作用によって図6に示すように積層された金属被覆超電導部材10および補強部材20の厚み方向に電流が流れる。その結果、実施の形態1の場合と同様に、金属被覆超電導部材10と補強部材20との間に合金部40が形成され、この合金部40により、金属被覆超電導部材10と補強部材20とが強固に接合(溶接)される。
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3における超電導線材は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態3における超電導線材においては、金属被覆超電導部材10の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3における超電導線材は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態3における超電導線材においては、金属被覆超電導部材10の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
図8は、実施の形態3における超電導線材の構成を示す概略図である。図8を参照して、実施の形態3における超電導線材1においては、金属被覆超電導部材10が2層積層されることにより、積層構造が形成されている。そして、積層構造を構成する金属被覆超電導部材10同士の間には、金属被覆超電導部材10のシース部11を構成する銀が溶融した後凝固することにより形成された溶接部50が配置されている。この溶接部50により、積層構造を構成する金属被覆超電導部材10同士は強固に接合されている。実施の形態3における超電導線材1によれば、超電導線材1の長手方向に垂直な断面において、金属被覆超電導部材10の断面積が大きくなるため、超電導線材の電流容量を大きくすることができる。
次に、実施の形態3における超電導線材の製造方法を説明する。上記実施の形態3における超電導線材は、実施の形態1の場合と基本的には同様に製造することができる。すなわち、実施の形態3においては、図4を参照して、金属被覆超電導部材10が巻き付けられた超電導部材保持リール91をさらに1つ準備し、2つの補強部材20に挟まれるようにロール状電極96の間に金属被覆超電導部材10をさらに1つ供給することにより、実施の形態3における超電導線材1を製造することができる。なお、図2を参照して、実施の形態3における工程(S50)においては、金属被覆超電導部材10同士の界面の電気抵抗も大きくなるため、金属被覆超電導部材10および補強部材20の厚み方向に通電されることにより、金属被覆超電導部材10同士の界面付近において金属被覆超電導部材10のシース部11を構成する銀が溶融し、溶接部50が形成される。
(実施の形態4)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。実施の形態4における超電導線材は、基本的には実施の形態3の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態4における超電導線材においては、積層構造の構成において、実施の形態3の場合とは異なっている。
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。実施の形態4における超電導線材は、基本的には実施の形態3の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態4における超電導線材においては、積層構造の構成において、実施の形態3の場合とは異なっている。
図9は、実施の形態4における超電導線材の構成を示す概略図である。図9を参照して、実施の形態4における超電導線材1においては、積層構造を構成する金属被覆超電導部材10の間に他の補強部材である補強部材20が配置されている点において、実施の形態3の場合とは異なっている。そして、当該補強部材20と金属被覆超電導部材10との間には、シース部11を構成する銀と補強部材20を構成するステンレス鋼に含まれる鉄、クロムなどの金属元素との合金を含む合金部40が配置されている。この合金部40により、積層構造を構成する金属被覆超電導部材10と当該補強部材20とは強固に接合されている。
次に、実施の形態4における超電導線材の製造方法を説明する。上記実施の形態4における超電導線材は、実施の形態3の場合と基本的には同様に製造することができる。すなわち、実施の形態4においては、図4を参照して、金属被覆超電導部材10が巻き付けられた超電導部材保持リール91をさらに1つ準備し、2つの補強部材20に挟まれるようにロール状電極96の間に金属被覆超電導部材10をさらに1つ供給するとともに、補強部材20が巻き付けられた補強部材保持リール92をさらに1つ準備し、2つの金属被覆超電導部材10に挟まれるようにロール状電極96の間に補強部材20をさらに1つ供給することにより、実施の形態4における超電導線材1を製造することができる。なお、図2を参照して、実施の形態4における工程(S50)においては、積層構造を構成する金属被覆超電導部材10と、当該金属被覆超電導部材10に挟まれる補強部材20との界面の電気抵抗も大きくなるため、金属被覆超電導部材10および補強部材20の厚み方向に通電されることにより、金属被覆超電導部材10と当該金属被覆超電導部材10に挟まれる補強部材20との界面付近において合金部40が形成される。
なお、上記実施の形態においては、金属被覆超電導部材と補強部材とが溶接される前に金属被覆超電導部材に接触する補強部材の主面の粗さを大きくする工程が実施される場合について説明したが、本発明の超電導線材の製造方法はこれに限られない。超電導体への影響を抑制しつつ十分な強度で金属被覆超電導部材と補強部材とを接合できる場合、当該工程を省略することができる。また、上記実施の形態においては、金属被覆超電導部材と補強部材とが溶接される前に金属被覆超電導部材が洗浄される工程が実施される場合について説明したが、本発明の超電導線材の製造方法はこれに限られない。洗浄を実施することなく十分な強度で金属被覆超電導部材と補強部材とを接合できる場合、当該工程を省略することができる。
さらに、上記実施の形態においては、金属被覆超電導部材が補強部材により挟まれた構成を有する超電導線材について説明したが、超電導線材の用途等を考慮して十分な強度が得られる場合、金属被覆超電導部材の一方の主面上にのみ補強部材が配置されてもよい。また、実施の形態3および4における超電導線材1は、実施の形態1における超電導線材の製造装置90と同様の製造装置を用いて製造可能であることを説明したが、実施の形態2における超電導線材の製造装置と同様の装置を用いて製造することも可能である。
以下、本発明の実施例1について説明する。金属被覆超電導部材と補強部材とが溶接される前に実施される金属被覆超電導部材を洗浄する工程の効果を確認する実験を行なった。実験の手順は以下のとおりである。
まず、実施の形態1の工程(S10)と同様のプロセスにより超電導線材の金属被覆超電導部材を作製し、リールに巻き付けた。このとき、金属被覆超電導部材同士の癒着を防止する目的でZr酸化物からなるセパレータを供給しつつ巻き付けを実施した。次に、リールに巻き付けられた金属被覆超電導部材の一部を試験片として採取した。そして、当該試験片をアンモニア水と過酸化水素水とを2:1の割合で混合した混合液中に5秒間浸漬した後、取り出して水洗した。混合液の温度は20℃とした。以上のようにして得られたサンプルの表面をSEM(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)により観察し、洗浄前のサンプルと比較することにより、洗浄の効果を確認した。
次に、実験の結果について説明する。図10は、洗浄前における金属被覆超電導部材の表面のSEM写真である。また、図11は、洗浄後における金属被覆超電導部材の表面のSEM写真である。図10および図11において、白く見える部分がセパレータの付着した部分に相当する。
図10を参照して、洗浄前においては、金属被覆超電導部材の表面の全域にセパレータが付着していることが分かる。これに対し、図11を参照して、上記洗浄後においては、金属被覆超電導部材の表面にはセパレータがほとんど観察されない。このことから、上記洗浄を実施することにより、金属被覆超電導部材の表面に付着したセパレータをほぼ完全に除去可能であることが確認された。したがって、溶接の実施前に金属被覆超電導部材の洗浄を行なうことにより、溶接を阻害するおそれのあるセパレータを除去し、強固な接合(溶接)を達成可能であることが分かった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の超電導線材およびその製造方法は、金属製の補強部材により補強された超電導線材およびその製造方法に、特に有利に適用され得る。
1 超電導線材、10 金属被覆超電導部材、11 シース部、12 フィラメント、20 補強部材、40 合金部、50 溶接部、90 製造装置、91 超電導部材保持リール、92 補強部材保持リール、93 線材巻き取りリール、94 洗浄槽、94A 洗浄液、95 洗浄液除去槽、95A 洗浄液除去液、96 ロール状電極、97 表面処理部材、97A 第1部材、97B 第2部材、98 ロール、99 高周波コイル。
Claims (7)
- 第1の金属により被覆されたテープ状の金属被覆超電導部材と、
前記第1の金属とは異なる第2の金属からなり、前記金属被覆超電導部材の少なくとも一方の主面上に配置されたテープ状の形状を有する補強部材と、
前記金属被覆超電導部材と前記補強部材との間に配置され、前記第1の金属と前記第2の金属との合金を含む合金部とを備え、
前記金属被覆超電導部材と前記補強部材とは、前記合金部により接合されている、超電導線材。 - 前記金属被覆超電導部材は複数積層されることにより積層構造を形成している、請求項1に記載の超電導線材。
- 前記積層構造は、他の補強部材をさらに含んでいる、請求項2に記載の超電導線材。
- 第1の金属により被覆されたテープ状の金属被覆超電導部材を準備する工程と、
前記金属被覆超電導部材の少なくとも一方の主面に、前記第1の金属とは異なる第2の金属からなり、テープ状の形状を有する補強部材の主面を接触させつつ、前記金属被覆超電導部材と前記補強部材とが接触する領域に通電することにより、前記金属被覆超電導部材と前記補強部材とを溶接する工程とを備えた、超電導線材の製造方法。 - 前記金属被覆超電導部材と前記補強部材とを溶接する工程よりも前に、前記金属被覆超電導部材の前記少なくとも一方の主面および前記補強部材の前記主面の少なくともいずれか一方の粗さを大きくする工程をさらに備えた、請求項4に記載の超電導線材の製造方法。
- 前記金属被覆超電導部材と前記補強部材とを溶接する工程よりも前に、前記金属被覆超電導部材の前記少なくとも一方の主面を洗浄する工程をさらに備えた、請求項4または5に記載の超電導線材の製造方法。
- 前記第1の金属は銀または銀合金であり、
前記金属被覆超電導部材の前記少なくとも一方の主面を洗浄する工程では、前記金属被覆超電導部材がアンモニア水と過酸化水素水との混合液中に浸漬されることにより、前記金属被覆超電導部材の前記少なくとも一方の主面が洗浄される、請求項6に記載の超電導線材の製造方法。
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