JP2010032321A - 2方向移動検出方法、2方向移動検出装置、および2方向移動検出用ターゲット部材 - Google Patents

2方向移動検出方法、2方向移動検出装置、および2方向移動検出用ターゲット部材 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で移動方向を異にする2つの移動方向の移動を検出し、各測光系の配置および測定動作において、相互の干渉を低減する。
【解決手段】波長域において互いに重なり部分を持たない2つの測光波長域を用い、一つの測光波長域によって2つの異なる移動方向の一方の移動方向を検出し、別の測光波長域によって2つの異なる移動方向の他方の移動方向を検出するものであり、各測光波長域を2つの移動方向の各移動方向に対応させる。第1の測光系と第2の測光系とは、それぞれの測光波長域に重なる波長域がないため、各移動方向の検出において互いの測光系を干渉することなくそれぞれ独立して検出する。また、移動検出に用いる部材の点数を減少させると共に装置サイズが大きくなることを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、異なる2つの移動方向の移動検出に関する。
回転と直動の組み合わせは,工作機械における穴加工,穴の内径研磨など,多くの産業機械に見られる運動である。通常は,回転運動を回転型モータによるアクチュエータに、直動運動をリニアモータによるアクチュエータにそれぞれ独立して負担させ、この二つのアクチュエータを結合させることで、回転・直動の2自由度運動を実現するアクチュエータシステムを構成している。この2自由度運動を一つのアクチュエータシステムで実現できれば、駆動デバイスの小形化が可能となる。
本発明の出願人は、回転駆動と直動駆動とを1つのアクチュエータで構成し、かつ、圧力センサや回転トルクセンサを要することなく、回転駆動と直動駆動とを独立して制御する構成を提案している(特許文献1参照)。
特開2007−318896号公報(段落0082〜0088、図8,9) 特許第3321468号公報(第49、50欄)
上記した1つのアクチュエータによって回転駆動と直動駆動の2つの異なる移動方向で駆動するような駆動機構では、各移動方向について制御を行うために、移動量を検出する必要がある。通常、移動体の移動量を検出するためにセンサを設けている。例えば、モータの回転を検出するために、回転軸にロータリーエンコーダを取り付ける構成が知られ、また並進運動の移動を検出するために、移動体に沿ってリニアスケールを設けたり、リンク機構を介してポテンショメータを設ける構成が知られている。
1つのアクチュエータで回転駆動と直動駆動のように異なる移動方向で駆動する駆動機構では、各移動方向の移動を検出するために、回転駆動を検出するセンサと直動駆動を検出するセンサをそれぞれ設けている。例えば、前記した特許文献1の回転・直動2自由度モータでは、回転センサと直動移動センサの2つのセンサを備えている。回転センサは、回転子の突極に対向する外周に複数の光電センサを配置し、突極の有無を光学的に非接触で検出する構成が記載されている。また、直動移動センサ外付けのセンサによって軸方向位置を検出する構成が記載されている。
回転の直動の2自由度運動を行う機構において、回転と直動の移動方向を異にする2つの移動を検出するには、回転センサと直動センサとを移動体に機械的に接続する必要がある。この各センサの移動体への接続において、各センサが移動体の動きを妨げないことが必要であり、そのために複雑な機構を要するという問題がある。このような、問題を解決する一手法として、移動部の異なる二つの移動をそれぞれレーザー光等のコヒーレントな光を用いた光学的測位によって非接触検出する方法が提案されている(特許文献2参照)。
このようなコヒーレント光を用いた検出方法では、センサ系が複雑化する他、アクチュエータ等の機構に加えて大形な測光系の構成を要するため、全体の装置構成のサイズが大形化するという問題がある。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、簡易な構成で移動方向を異にする2つの移動方向の検出を行うことを目的とする。
また、より詳細には、2つの異なる移動方向の移動を検出する2つの測光系において、各測光系の配置および測定動作において、相互の干渉を低減することを目的とする。
本発明は、波長域において互いに重なり部分を持たない2つの測光波長域を用い、一つの測光波長域によって2つの異なる移動方向の一方の移動方向を検出し、別の測光波長域によって2つの異なる移動方向の他方の移動方向を検出するものであり、各測光波長域を2つの移動方向の各移動方向に対応させる。第1の測光系と第2の測光系とは、それぞれの測光波長域に重なる波長域がないため、各移動方向の検出において互いの測光系を干渉することなくそれぞれ独立して検出することができる。また、移動検出に用いる部材の点数を減少させると共に装置サイズが大きくなることを抑制することができる。
本発明は、2方向移動検出方法、2方向移動検出装置の態様とする他、2方向移動検出に用いる2方向移動検出用ターゲット部材の態様とすることができる。
[2方向移動検出方法]
本発明の2方向移動検出方法は、2つの異なる移動方向の移動を検出する移動検出方法であり、互いに重複した波長域を有することなく分離した波長域を測定波長域として有する2つの第1の測光系と第2の測光系とを用いる。
第1の測光系は、この第1の測光系が有する測定波長域において、第1の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第1の移動方向の移動を検出する。また、第2の測光系は、この第2の測光系が有する測定波長域において、第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第2の移動方向の移動を検出する。
第1の測光系と第2の測光系とは、移動検出に用いる測光波長域が異なり、互いに重なる波長域を有しているので、互いに影響し合うことなく異なる移動方向の移動を検出することができる。
第1の測光系は、この第1の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域が第1の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出することによって反射率に変化を検出して第1の移動方向の移動を検出する。
また、第2の測光系は、この第2の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域の第2の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出して第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動を検出する。
反射率が異なる領域で形成される配列パターンは、反射率が異なる複数種類のターゲットによって構成することができる。
このターゲットを用いた配列パターンは、4種類のターゲットで形成する他、3種類のターゲットで形成することができる。
反射率が異なる4種類のターゲットによって配列パターンを形成する場合は、各測光系は以下のターゲットの組み合わせとすることができる。
第1の測光系は、この第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、反射率が相対的に高い領域として検出する。また、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、反射率が相対的に低い領域として検出する。
第2の測光系は、この第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、反射率が相対的に高い領域として検出する。また、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、反射率が相対的に低い領域として検出する。
反射率が異なる3種類のターゲットによって配列パターンを形成する場合は、各測光系は、以下のターゲットの2つの組み合わせとすることができる。
3種類のターゲットの第1の組み合わせは、前記した高反射率ターゲットと低反射率ターゲットとの内の低反射率ターゲットを用いる。一方、3種類のターゲットの第2の組み合わせは、前記した高反射率ターゲットと低反射率ターゲットとの内の高反射率ターゲットを用いる。
3種類のターゲットの第1の組み合わせは、第1のターゲットと第2のターゲットと低反射率ターゲットの3種類のターゲットを用い、3種類のターゲットの第2の組み合わせは、第1のターゲットと第2のターゲットと高反射率ターゲットの3種類のターゲットを用いる。
3種類のターゲットの第1の組み合わせにおいて、第1の測光系は、この第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
一方、第2の測光系は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
3種類のターゲットの第2の組み合わせにおいて、第1の測光系は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
第2の測光系は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い高射率を有する高反射率ターゲットを、反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
[2方向移動検出装置の構成]
本発明の2方向移動検出装置は、2つの異なる移動方向の移動を検出する移動検出装置であり、互いに重複した波長域を有することなく分離した波長域を測定波長域として有する2つの第1の測光系と第2の測光系と、各測光系が検出対象とする一つの2方向移動検出用ターゲット部材とを備える。
第1の測光系は、第1の測光系が有する測定波長域において、第1の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第1の移動方向の移動を検出し、第2の測光系は、第2の測光系が有する測定波長域において、第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第2の移動方向の移動を検出する。
第1の測光系と第2の測光系とは、移動検出に用いる測光波長域が異なり、互いに重なる波長域を有しているので、互いに影響し合うことなく異なる移動方向の移動を検出することができる。
第1の測光系は、第1の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域が第1の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出することによって反射率に変化を検出して第1の移動方向の移動を検出する。
第2の測光系は、第2の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域の第2の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出して第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動を検出する。
2方向移動検出用ターゲット部材は、4種類のターゲットで形成する他、3種類のターゲットで形成することができる。反射率が異なる4種類のターゲットによって2方向移動検出用ターゲット部材を形成する場合は、各測光系は以下のターゲットの組み合わせとすることができる。
2方向移動検出用ターゲット部材を4種類のターゲットで形成する場合には、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットとを備える。
第1の測光系は、第1のターゲットと高反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲットと低反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として検出する。一方、第2の測光系は、第2のターゲットと高反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として検出し、第1のターゲットと低反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として検出する。
反射率が異なる3種類のターゲットによって2方向移動検出用ターゲット部材を形成する場合は、各測光系は、以下のターゲットの2つの組み合わせとすることができる。
3種類のターゲットの第1の組み合わせは、高反射率ターゲットと低反射率ターゲットとの内の低反射率ターゲットを用い、3種類のターゲットの第2の組み合わせは、高反射率ターゲットと低反射率ターゲットとの内の高反射率ターゲットを用いる。
2方向移動検出用ターゲット部材を3種類のターゲットで形成する一形態では、2方向移動検出用ターゲット部材は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットとを備える。
第1の測光系は、第1のターゲットと前記低反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第2のターゲットと低反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
また、第2の測光系は、第2のターゲットと前記低反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1のターゲットと低反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
2方向移動検出用ターゲット部材を3種類のターゲットで形成する他の形態では、2方向移動検出用ターゲット部材は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットとを備える。
第1の測光系は、第1のターゲットと高反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第2のターゲットと高反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
また、第2の測光系は、第2のターゲットと高反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1のターゲットと高反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
本発明の2方向移動検出方法および装置において、2つの移動方向は、回転運動の移動方向と並列運動の移動方向の組み合わせ、回転軸を異にする2つの回転運動の移動方向の組み合わせ、移動軸を異にする2つの並進運動の移動方向の組み合わせの何れかとすることができる。
移動体は、測光系あるいは配列パターンを形成するターゲットの何れか一方とすることができ、本発明は両者の相対的な移動を検出する。
[2方向移動検出用ターゲット部材]
本発明の2方向移動検出用ターゲット部材は、反射率が異なる3種類のターゲットによって構成する他、反射率が異なる4種類のターゲットによって構成することができる。
反射率が異なる3種類のターゲットによって構成する場合には、方向移動検出用ターゲット部材は、ターゲットで反射された反射光を検出する2つの異なる移動方向の移動検出に用いるターゲット部材であって、重複域を有さない2つの波長域において、一方の波長域に対して相対的に高い反射率を有し、他方の波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、一方の波長域に対して、他方の波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、2つの波長域に対して相対的に高い反射率又は低い反射率を有する第3のターゲットとを備え、さらに、これらのターゲットに配列において、異なる2つの移動方向において一方の移動方向に沿って第1ターゲットと第3のターゲットとを交互に配して第1の配列を形成し、一方の移動方向に沿って第3のターゲットと第2のターゲットとを交互に配して第2の配列を形成し、これら第1の配列と第2の配列とを、各ターゲットを配列する一方の移動方向と異なる他方の移動方向に沿って交互に配して構成する。
反射率が異なる4種類のターゲットによって構成する場合には、方向移動検出用ターゲット部材は、ターゲットで反射された反射光を検出する2つの異なる移動方向の移動検出に用いるターゲット部材であって、重複域を有さない2つの波長域において、一方の波長域に対して相対的に高い反射率を有し、他方の波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、一方の波長域に対して相対的に低い反射率を有し、他方の波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、2つの波長域に対して相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットと、2つの波長域に対して相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットとを備え、さらに、異なる2つの移動方向において、一方の移動方向に沿って第1ターゲットと低反射率ターゲットとを交互に配して第1の配列を形成し、一方の移動方向に沿って第2のターゲットと高反射率ターゲットとを交互に配して第2の配列を形成し、これらの第1の配列と第2の配列とを、各ターゲットを配列する一方の移動方向と異なる他方の移動方向に沿って交互に配して構成する。
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成で移動方向を異にする2つの移動方向の検出を行うことができる。
また、2つの異なる移動方向の移動を検出する2つの測光系において、各測光系の配置および測定動作において相互に干渉することなく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。以下では、反射率が異なる4種類のターゲットを用いた形態を図1〜図4を用いて説明し、反射率が異なる3種類のターゲットを用いた形態を図18〜図23を用いて説明する。また、図5〜図7は本発明の2方向移動検出に適用する波長域をするための図であり、図9〜図13は本発明の2方向移動検出用ターゲット部材の構成例をするための図であり、図14〜図17は本発明の2方向移動検出の測光系を説明するための図である。
はじめに、図1〜図4を用いて本発明の2方向移動検出について説明する。なお、ここでは、反射率が異なる4種類のターゲットを用いた形態について示している。図1は本発明の2方向移動検出を説明するための図であり、図2は本発明の2方向移動検出における波長域を説明するための図であり、図3、図4は本発明の2方向移動検出の移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。
図1に示す本発明の2方向移動検出の形態では、反射率を異にする4種類のターゲットを備える。
4種類のターゲット(2a〜2d)は、重複域を有さない2つの波長域A,Bにおいて、一方の波長域Aに対して相対的に高い反射率を有し、他方の波長域Bに対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット2aと、一方の波長域Aに対して相対的に低い反射率を有し、他方の波長域Bに対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット2bと、2つの波長域A,Bに対して相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲット2cと、2つの波長域A,Bに対して相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲット2dとを備える。
さらに、異なる2つの移動方向(11,12)において、一方の移動方向11に沿って第1ターゲット2aと低反射率ターゲット2cとを交互に配して第1の配列21を形成し、一方の移動方向11に沿って第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとを交互に配して第2の配列22を形成する。さらに、これらの第1の配列21と第2の配列22とを、各ターゲットを配列する一方の移動方向11とは異なる他方の移動方向12に沿って交互に配して構成する。
これらの4種類のターゲット(2a〜2d)からなる配列パターンを移動方向11および移動方向12の方向に配列することで2方向移動検出用ターゲット部材2が構成される。図3は2方向移動検出用ターゲット部材2の一例を示している。移動方向11および移動方向12の方向に配列するサイズは、検出する移動量に応じて任意に定めることができる。
本発明は、この2方向移動検出用ターゲット部材2が備えるターゲットで反射される反射光を第1の測光系3および第2の測光系4で検出し、反射率の変化に基づいて2つの異なる移動方向の移動を検出する。
図1において、第1の測光系3は波長域Aを測定波長域とし、この波長域Aにおける4種類のターゲット(2a〜2d)の反射率の違いを利用する。第1の測光系3は、2方向移動検出用ターゲット部材2と第1の測光系3とが第1の移動方向11に沿って相対的に移動した際に、2方向移動検出用ターゲット部材2で反射される反射光を検出する。
第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dは波長域Aにおいて高い反射率を有し、一方、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cは波長域Aにおいて低い反射率を有している。そのため、波長域Aを測光系波長域とする第1の測光系3で測定した場合には、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dからは高強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cからは低強度の反射光を検出する。第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとは第1の移動方向11に対して同じ位置に配置され、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとは、第1の移動方向11に対して同じ位置に配置されているため、2方向移動検出用ターゲット部材2と第1の測光系3とが第1の移動方向11に沿って相対的に移動すると、高強度の反射光と低強度の反射光が交互に検出される。
ここで、高強度の反射光は検出したターゲットの反射率が高いことに対応し、低強度の反射光は検出したターゲットの反射率が低いことに対応しているため、反射光の強度の高低変化によって、ターゲットの反射率の変化を検出することができる。
したがって、第1の測光系3は、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dの高反射率と、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cの低反射率との反射率の変化に基づいて第1移動方向11の移動を検出する。
これに対して、図1において、第2の測光系4は波長域Bを測定波長域とし、この波長域Bにおける4種類のターゲット(2a〜2d)の反射率の違いを利用する。第2の測光系4は、2方向移動検出用ターゲット部材2と第2の測光系4とが第2の移動方向12に沿って相対的に移動した際に、2方向移動検出用ターゲット部材2で反射される反射光を検出する。
第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cは波長域Bにおいて低い反射率を有し、一方、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cは波長域Bにおいて高い反射率を有している。そのため、波長域Bを測光系波長域とする第2の測光系4で測定した場合には、第2のターゲット2aと低反射率ターゲット2cからは低強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dからは高強度の反射光を検出する。第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとは第2の移動方向12に対して同じ位置に配置され、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとは、第2の移動方向12に対して同じ位置に配置されているため、2方向移動検出用ターゲット部材2と第2の測光系4とが第2の移動方向12に沿って相対的に移動すると、低強度の反射光と高強度の反射光が交互に検出される。
ここで、第1の測光系3と同様に、高強度の反射光は検出したターゲットの反射率が高いことに対応し、低強度の反射光は検出したターゲットの反射率が低いことに対応しているため、反射光の強度の高低変化によって、ターゲットの反射率の変化を検出することができる。
したがって、第2の測光系4は、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cの低反射率と、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dの高反射率の反射率との変化に基づいて第2移動方向12の移動を検出する。
ここで、第1の測光系3の測定波長域と第2の測光系4の測定波長域とは、互いに重複する波長域を有していないため、第1の測光系3により測定と第2の測光系による測定とは互いに干渉することなく独立して行うことができる。
図2は、4種類のターゲット2a〜2dの各反射率と、第1の測光系3および第2の測光系4が各測定で使用するターゲットの組み合わせを示している。なお、ここでは、低波長域側を波長域Aとし、高波長域側を波長域Bとし、波長域Aと波長域Bとは波長域Cを挟んで互いに分離した波長特性を有する例を示しているが、波長域はこの例に限られるものではない。
第1のターゲット2aの反射率(図2(a)に示す)は波長域Aにおいて高反射率を示すと共に波長域Bにおいて低反射率を示し、第2のターゲット2bの反射率(図2(b)に示す)は波長域Bにおいて高反射率を示すと共に波長域Aにおいて低反射率を示す。また、低反射率ターゲット2cの反射率(図2(c)に示す)は波長域Aおよび波長域Bにおいて低反射率を示し、高反射率ターゲット2dの反射率(図2(d)に示す)は波長域Aおよび波長域Bにおいて高反射率を示す。
第1の測光系3は、波長域Aを測定波長域とすることによって、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dから高強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cから低強度の反射光を検出する。一方、第2の測光系4は、波長域Bを測定波長域とすることによって、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cから低強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cから高強度の反射光を検出する。
図3、図4は本発明の2方向移動検出の移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。
図3は、4種類のターゲットの配列と、第1の移動方向11と第2の移動方向12で検出する検出信号例を示している。なお、ここで示す検出信号は、各測光系で検出する反射光の強度を予めさだめておいた閾値と比較して得られた結果を示し、反射光強度が閾値を越える場合には検出(ON)で表し、反射光強度が閾値を越えない場合には非検出(OFF)で表している。このONおよびOFFの検出信号を計数することで、移動量を求めることができる。
第1の移動方向11では、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとを検出したときに検出信号はONとなり、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとを検出したときに検出信号はOFFとなる。図4(a)は、波長域Aを測定波長域としたときに得られる2方向移動検出用ターゲット部材2の検出パターンを示している。このとき、波長域Bは測定波長域外であるため、2方向移動検出用ターゲット部材2の検出パターンに影響を与えないため、得られる検出パターンは第1の移動方向のみの情報を有している。
一方、第2の移動方向12では、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとを検出したときに検出信号はONとなり、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとを検出したときに検出信号はOFFとなる。図4(b)は、波長域Bを測定波長域としたときに得られる2方向移動検出用ターゲット部材2の検出パターンを示している。このとき、波長域Aは測定波長域外であるため、2方向移動検出用ターゲット部材2の検出パターンに影響を与えないため、得られる検出パターンは第2の移動方向のみの情報を有している。
測光系と検出の有無との関係は以下の表1で表すことができる。
波長域Aを測定波長域とする第1の測光系3は、第1のターゲット2aと第2のターゲット2bを検出対象とし、第1のターゲット2aの検出信号をONとし、第2のターゲット2bの検出信号をOFFとする。一方、波長域Bを測定波長域とする第2の測光系4は、第1の測光系3と同様に、第1のターゲット2aと第2のターゲット2bを検出対象とするが、第2のターゲット2bの検出信号をONとし、第1のターゲット2aの検出信号をOFFとする。また、第1の測光系3および第2の測光系4は、低反射率ターゲット2cと高反射率ターゲット2dとを共通の検出対象とし、高反射率ターゲット2dの検出信号をONとし、低反射率ターゲット2cの検出信号をOFFとする。
また、測光系が検出する各ターゲットの反射率は表2で表すことができる。
第1の測光系3は、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dの高反射率を用い、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cの低反射率を用いることによって第1の移動方向を検出する。一方、第2の測光系4は、第2のターゲット2bおよび高反射率ターゲット2dの高反射率を用い、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cの低反射率を用いることによって第2の移動方向を検出する。
次に、本発明の測光系に用いる光源と検出器との関係について説明する。本発明の測光系は、2方向移動検出用ターゲットの反射における波長域のみが特定されればよいため、光源と検出器との関係は種々の組み合わせを適用することができる。
光源と検出器との関係を以下の表3に示す。
例えば、波長域Aを測定波長域とする第1の測光系3において、光源は波長域Aを出力波長域とする構成の他に、波長域Aを含む広帯域を出力波長域とする構成とすることができる。
波長域Aを出力波長域とする光源の場合には、検出器は、波長域Aを検出波長域とする検出器の構成、波長域Aを含む広帯域を検出波長域とする検出器の構成、波長域Aを含む広帯域を検出波長域とする検出器と波長域Aを通過域とするフィルタとの組み合わせの構成とすることができる。
また、波長域Aを含む広帯域を出力波長域とする光源の場合においても、検出器は、波長域Aを検出波長域とする検出器の構成、波長域Aを含む広帯域を検出波長域とする検出器の構成、波長域Aを含む広帯域を検出波長域とする検出器と波長域Aを通過域とするフィルタとの組み合わせの構成とすることができる。
波長域Bを測定波長域とする第2の測光系4においても、波長域Aを波長域Bに変えることで同様の組み合わせとすることができる。
本発明の2方向移動検出において、波長域Aと波長域Bとの組み合わせの構成は、測定波長域において互いに重なり部分を持たない2つの波長域において種々の組み合わせとすることができる。
図5は、ターゲットの反射率と波長との関係を示すグラフである。なお、ここでは、白色、黄色、赤色、紫色、緑色、青色、黒色の各ターゲットの反射率の例を示している。本発明の2方向移動検出では、これらの各色のターゲットの中から、測定波長域(波長域A、波長域B)において共に高反射率となることがない二つのターゲットを選択する。なお、ここでは、高反射率のターゲットとして白色のターゲットを選択し、低反射率のターゲットとして黒色のターゲットを選択する。
図6(a)は、赤色のターゲットと緑色のターゲットを選択した例を示している。この例では、波長域Aにおいて、緑色のターゲットは高い反射率を有し赤色のターゲットは低い波長域を有している。また、波長域Bにおいて、緑色のターゲットは低い反射率を有し赤色のターゲットは高い波長域を有する。
図6(b)は、赤色のターゲットと青色のターゲットを選択した例を示している。この例では、波長域Aにおいて、青色のターゲットは高い反射率を有し赤色のターゲットは低い波長域を有している。また、波長域Bにおいて、青色のターゲットは低い反射率を有し赤色のターゲットは高い波長域を有する。
図7は、黄色のターゲットと青色のターゲットを選択した例を示している。この例では、波長域Aにおいて、青色のターゲットは高い反射率を有し黄色のターゲットは低い波長域を有している。また、波長域Bにおいて、青色のターゲットは低い反射率を有し黄色のターゲットは高い波長域を有する。
なお、上記したターゲットの色調は一例であって、測定波長域において互いに重なり部分を持たない波長域を持つ2つの色調であれば任意に組み合わせを選択することができる。
次に、本発明の2方向移動検出装置の構成例について図8を用いて説明する。
図8において、2方向移動検出装置1は、第1の測光系3、第2の測光系4、および各が検出対象とする一つの2方向移動検出用ターゲット部材2を備える。
第1の測光系3は第1の光源3aと第1の光検出器3bを備え、第1の光源3aで発光した光を2方向移動検出用ターゲット部材2に照射し、2方向移動検出用ターゲット部材2で反射した反射光を第1の光検出器3bで受光し、反射光の強度に応じた検出信号を出力する。また、第2の測光系4は第2の光源4aと第2の光検出器4bを備え、第2の光源4aで発光した光を2方向移動検出用ターゲット部材2に照射し、2方向移動検出用ターゲット部材2で反射した反射光を第2の光検出器4bで受光し、反射光の強度に応じた検出信号を出力する。
測光系3で検出した検出信号は、信号検出回路5の第1の信号形成回路5Aにおいて所定の閾値と比較されて検出あるいは非検出が判定され、移動量算出回路6の第1の移動量算出回路6Aにおいて第1の移動方向11の移動量が算出される。測光系4で検出された検出信号についても、測光系3と同様に、信号検出回路5の第2の信号形成回路5Bにおいて所定の閾値と比較されて検出あるいは非検出が判定され、移動量算出回路6の第2の移動量算出回路6Bにおいて第2の移動方向12の移動量が算出される。
2方向移動検出用ターゲット部材2は、第1の測光系3で用いる測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系4で用いる測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット2aと、第1の測光系3で用いる測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系4で用いる測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット2bと、第1の測光系3で用いる測定波長域と第2の測光系4で用いる測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲット2dと、第1の測光系3で用いる測定波長域と第2の測光系4で用いる測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲット2cとを配列して備える。
第1の測光系3は、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとを反射率が相対的に低い領域として検出して、第1の移動方向11の移動を検出する。
一方、第2の測光系4は、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとを反射率が相対的に高い領域として検出し、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとを反射率が相対的に低い領域として検出して、第2の移動方向12の移動を検出する。
なお、ここでは、各測光系はそれぞれ光源を備える構成を示しているが、前記したように各測光系で用いる測定波長域を含む広帯域の光源を使用する場合には、第1の測光系3と第2の測光系4とで共通する一つの光源を備える構成としてもよい。
次に、本発明の2方向移動検出用ターゲット部材2の構成例について、図9〜図13を用いて説明する。本発明の2方向移動検出では、2つの方向移動として、回転運動と並進運動の組み合わせ、回転軸を異にする2つの回転運動の組み合わせ、移動軸を異にする2つの並進運動の組み合わせに適用することができる。
図9は第1の構成例を示している。第1の構成例は、回転運動と並進運動とを検出する2方向移動検出用ターゲット部材の例である。2方向移動検出用ターゲット部材21は、円筒状の外周面に第1のターゲット2a、第2のターゲット2b、低反射率ターゲット2c、高反射率ターゲット2dを配列する(図9(a))。これらの各ターゲットは、図1、図3で示した配列パターンに従って形成される。ここでは、円筒体の軸方向の移動を第1の移動方向11とし、円筒体の軸回転の移動を第2の移動方向12として示している。
図9(b)は第1の移動方向11の移動を検出する場合を示している。第1の測光系3の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、軸方向(第1の移動方向11)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第1の測光系3で検出することによって軸方向(第1の移動方向11)の並進運動を検出することができる。
図9(c)は第2の移動方向12の移動を検出する場合を示している。第2の測光系4の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、回転方向(第2の移動方向12)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第2の測光系4で検出することによって回転方向(第2の移動方向12)の回転運動を検出することができる。
図10は第2の構成例を示している。第2の構成例は、2つの並進運動とを検出する2方向移動検出用ターゲット部材の例である。2方向移動検出用ターゲット部材22は、平面に第1のターゲット2a、第2のターゲット2b、低反射率ターゲット2c、高反射率ターゲット2dを配列する(図10(a))。これらの各ターゲットは、図1、図3で示した配列パターンに従って形成される。ここでは、平面のx方向の移動を第1の移動方向11とし、y方向の移動を第2の移動方向12として示している。
図10(b)は第1の移動方向11の移動を検出する場合を示している。第1の測光系3の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、x方向(第1の移動方向11)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第1の測光系3で検出することによってx方向(第1の移動方向11)の並進運動を検出することができる。
図10(c)は第2の移動方向12の移動を検出する場合を示している。第2の測光系4の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、y方向(第2の移動方向12)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第2の測光系4で検出することによってy方向(第2の移動方向12)の並進運動を検出することができる。
図10(b)、(c)は2方向移動検出用ターゲット部材が移動する例を示し、図10(d)は第1の測光系3および第2の測光系4を2方向移動検出用ターゲット部材22に対して移動する例を示している。
図11は第3の構成例を示している。第3の構成例は、2つの回転運動を検出する2方向移動検出用ターゲット部材の例である。ここで、一方の回転運動は両極をむすぶ軸を回転軸として回転する回転運動であり、他方の回転運動は両極をむすぶ軸を揺動する揺動運動である。
2方向移動検出用ターゲット部材23は、球体の外表面に第1のターゲット2a、第2のターゲット2b、低反射率ターゲット2c、高反射率ターゲット2dを、球体表面に経線と緯線とで形成した各領域に配列する(図11(a))。これらの各ターゲットは、図1、図3で示した配列パターンに従って形成される。ここでは、球体の回転移動を第1の移動方向11とし、揺動運動の移動を第2の移動方向12として示している。
図11(b)は第1の移動方向11の移動を検出する場合を示している。第1の測光系3の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、回転方向(第1の移動方向11)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第1の測光系3で検出することによって回転方向(第1の移動方向11)の回転運動を検出することができる。
図11(c)は第2の移動方向12の移動を検出する場合を示している。第2の測光系4の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、揺動方向(第2の移動方向12)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第2の測光系4で検出することによって揺動方向(第2の移動方向12)の回転運動を検出することができる。
図12は第4の構成例を示している。第4の構成例は、2つの回転運動を検出する2方向移動検出用ターゲット部材の例である。ここで、一方の回転運動は両極をむすぶ軸を回転軸として回転する回転運動であり、他方の回転運動は両極をむすぶ軸を揺動する揺動運動である。
2方向移動検出用ターゲット部材24は、円筒体の外表面に第1のターゲット2a、第2のターゲット2b、低反射率ターゲット2c、高反射率ターゲット2dを、円筒体表面に軸方向と周方向で形成した各領域に配列する(図12(a))。これらの各ターゲットは、図1、図3で示した配列パターンに従って形成される。ここでは、円筒体の回転移動を第1の移動方向11とし、揺動運動の移動を第2の移動方向12として示している。
図12(b)は第1の移動方向11の移動を検出する場合を示している。第1の測光系3の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、回転方向(第1の移動方向11)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第1の測光系3で検出することによって回転方向(第1の移動方向11)の回転運動を検出することができる。
図12(c)、(d)は第2の移動方向12の移動を検出する場合を示している。第2の測光系4の測定波長域で検出する場合には、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cを反射率が相対的に低い領域として検出し、第2のターゲット2bおよび高反射率ターゲット2dを反射率が相対的に高い領域として検出する。この高反射率の領域と低反射率の領域とは、揺動方向(第2の移動方向12)に沿って配列されるため、この反射率の変化を第2の測光系4で検出することによって揺動方向(第2の移動方向12)の回転運動を検出することができる。
本発明の2方向移動検出は、3軸方向で組み合わせることによって3方向の移動検出に適用することができる。
図13は、3方向移動検出に適用した第5の構成例を示している。第5の構成例では、第2の構成例を組み合わせることによって第1〜第3の移動方向を検出する構成例である図13(a)に示す3方向移動検出用ターゲット部材25は、平面状の2方向移動検出用ターゲット部材22をx−y平面、y−z平面方向、およびx−z平面に配置する。
3面の2方向移動検出用ターゲット部材22を配置する場合には、第1の移動方向〜第3の移動方向を重複して検出する。図13(b)に示す3方向移動検出用ターゲット部材26は、平面状の2方向移動検出用ターゲット部材22をx−y平面、およびy−z平面の2面に配置する構成例であり、この配置によっても3方向の移動を検出することができる。
次に、本発明の2方向移動検出に用いる光検出器について説明する。2方向移動検出用ターゲット部材からの反射光を検出する光検出器は、移動方向に沿って配列されるターゲットの配列パターンの反射率の変化を検出する。この配列パターンと光検出器との位置関係によっては、検出信号にノイズが発生する場合がある。
2方向移動検出用ターゲット部材と光検出器とは、互いの位置関係が2方向で変化するため、必ずしも配列パターン上に光検出器が位置するとは限らず、光検出器は隣接する配列パターンをまたがって受光する場合がある。
図14(a)は、移動方向に沿って形成される配列パターン41上に光検出器30がある場合を示している。このようなこの位置関係にあるときには、光検出器30は隣接する配列パターン41の反射率の影響が小さいため、検出結果にノイズは含まれない。
これに対して、図14(b)は、光検出器30と配列パターン41との位置関係に位置ずれがあり、光検出器30は隣接する配列パターン41、42の2つの領域の反射率に影響を受けることになり、検出結果にノイズが含まれる場合が生じる。このノイズを含む検出結果に基づいて移動量を算出すると、実際の移動量との間に誤差が生じることになる。
この光検出器と配列パターンとの位置ずれによるノイズは、測定対象の移動方向と異なる移動方向の運動から受ける影響とも云える。
本発明の測光系は、測定対象の移動方向と異なる移動方向に2つの光検出器を配置する構成によって、光検出器と配列パターンとの位置ずれによるノイズを低減することができる。
図15は2つの光検出器を配置する構成を説明するための図であり、図16はこの光検出器による検出信号および検出結果を説明するための図である。また、図17は、光検出器の検出信号から検出結果を取得するための処理回路例を説明するための図である。
図15において、2つの光検出器30a,30bを測定対象の移動方向(図中の矢印方向)と異なる移動方向(図中に縦方向)に配置する。
図15(a)は、2つの光検出器30a,30bが配列パターン41上にある場合を示している。この位置関係では、2つの光検出器30a,30bは一つの配列パターン41を検出するため、各光検出器30a,30bの検出信号にノイズは含まれない。
また、図15(b)は、光検出器30aが配列パターン41上にあり、光検出器30bが隣接する配列パターン41と配列パターン42の両配列パターンにまたがる場合を示している。この位置関係では、光検出器30aは配列パターン41を検出し、光検出器30aによる検出信号にはノイズは含まれない。一方、光検出器30bは配列パターン41と配列パターン42を検出するため、光検出器30bによる検出信号にはノイズが含まれる。なお、2つの光検出器30a,30bの配置間隔は、図15(a),(b)に示すように配列パターンの幅内とする構成に限らず、図15(c)に示すように一配列パターンあるいは奇数個の配列パターンを挟んで配置する構成としてもよい。
この2つの光検出器30a,30bを測定対象の移動方向(図中の矢印方向)と異なる移動方向(図中に縦方向)に配置する構成では、少なくとも一方の光検出器からは、ノイズ分を含まない検出信号を得ることができる。図16(a)はノイズ分を含まない検出信号を示し、図16(b)はノイズ分を含む検出信号を示している。
本発明は、この検出信号に含まれるノイズ分を除去するために、2つの光検出器30a,30bの検出信号を加算し、加算信号を2つの閾値と比較する信号処理を行う。図16(c)は。図16(a)の検出信号と図16(b)の検出信号とを加算した状態を示している。この加算した信号を2つの閾値と比較することによって、図16(d)の検出結果を取得する。ここで、2つの閾値の内の一方の閾値は配列パターンの高反射率を検出するON閾値であり、他方の閾値は配列パターンの低反射率を検出するOFF閾値である。この信号処理によれば、ノイズ分の影響を排除した検出結果を取得することができる。
図17は処理回路の一例であり、信号処理部31aは光検出器30aの出力を信号処理して検出信号を出力する。一方、信号処理部31bは光検出器30bの出力を信号処理して検出信号を出力する。加算部32は2つの検出信号を加算し、比較部33において加算した検出信号を二つの異なる閾値と比較し、ノイズ分の影響を排除した検出結果を取得する。
上記の形態は、反射率を異にする4種類のターゲットによって2方向移動検出ターゲット部材を構成する例について説明したが、本発明の2方向移動検出ターゲット部材は反射率を異にする3種類のターゲットによっても構成することができる。図18〜図23を用いて、反射率を異にする3種類のターゲットによって2方向移動検出ターゲット部材を構成する例について説明する。
図18〜図20は、3種類のターゲットによって2方向移動検出ターゲット部材の第1の構成例を説明するための図である。
3種類のターゲットを用いた2方向移動検出用ターゲット部材は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット2aと、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット2bと、第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲット2cとを備える。
第1の測光系は、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。また、第2の測光系は、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
3種類のターゲットを用いた2方向移動検出用ターゲット部材の第1の構成例では、第1のターゲット2aあるいは第2のターゲット2bを低反射率ターゲット2cと共に同時に検出し、第1のターゲット2aあるいは第2のターゲット2bを各測定波長域において高い反射率として検出することによって、反射率の変化を検出する。
図18において、第1の測光系3は波長域Aを測定波長域とし、この波長域Aにおける3種類のターゲット(2a、2b、2c)の反射率の違いを利用する。第1の測光系3は、2方向移動検出用ターゲット部材2と第1の測光系3とが第1の移動方向11に沿って相対的に移動した際に、2方向移動検出用ターゲット部材2の2つの領域で反射される反射光を同時に検出する。
第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cの内、第1のターゲット2aは波長域Aにおいて高い反射率を有し、低反射率ターゲット2cは波長域Aにおいて低い反射率を有している。したがって、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cの2つの領域で反射される反射光を同時に検出すると、少なくとも第1のターゲット2aから波長域Aにおいて高い反射率を検出することができる。また、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cは波長域Aにおいて低い反射率を有しており、この二つの領域で反射される反射光を同時に検出しても、波長域Aにおいて高い反射率を検出することはない。
そのため、波長域Aを測光系波長域とする第1の測光系3で測定した場合には、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cの組み合わせから高強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cの組み合わせから低強度の反射光を検出する。
第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとは第1の移動方向11に対して同じ位置に配置され、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとは、第1の移動方向11に対して同じ位置に配置されているため、2方向移動検出用ターゲット部材2と第1の測光系3とが第1の移動方向11に沿って相対的に移動すると、高強度の反射光と低強度の反射光が交互に検出される。
ここで、高強度の反射光は検出したターゲットの反射率が高いことに対応し、低強度の反射光は検出したターゲットの反射率が低いことに対応しているため、反射光の強度の高低変化によって、ターゲットの反射率の変化を検出することができる。
したがって、第1の測光系3は、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cから得られる高反射率と、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cから得られる低反射率との反射率の変化に基づいて第1移動方向11の移動を検出する。
これに対して、図18において、第2の測光系4は波長域Bを測定波長域とし、この波長域Bにおける3種類のターゲット(2a、2b,2c)の反射率の違いを利用する。第2の測光系4は、2方向移動検出用ターゲット部材2と第2の測光系4とが第2の移動方向12に沿って相対的に移動した際に、2方向移動検出用ターゲット部材2で反射される反射光を検出する。
第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cは波長域Bにおいて共に低い反射率を有し、一方、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cは波長域Bにおいて、少なくとも第2のターゲット2bは高い反射率を有している。そのため、波長域Bを測光系波長域とする第2の測光系4で測定した場合には、第2のターゲット2aと低反射率ターゲット2cからは低強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cの内で第2のターゲット2bからは高強度の反射光を検出する。第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cとは第2の移動方向12に対して同じ位置に配置され、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cとは、第2の移動方向12に対して同じ位置に配置されているため、2方向移動検出用ターゲット部材2と第2の測光系4とが第2の移動方向12に沿って相対的に移動すると、低強度の反射光と高強度の反射光が交互に検出される。
ここで、第1の測光系3と同様に、高強度の反射光は検出したターゲットの反射率が高いことに対応し、低強度の反射光は検出したターゲットの反射率が低いことに対応しているため、反射光の強度の高低変化によって、ターゲットの反射率の変化を検出することができる。
したがって、第2の測光系4は、第1のターゲット2aと低反射率ターゲット2cの低反射率と、第2のターゲット2bと低反射率ターゲット2cの高反射率の反射率の変化に基づいて第2移動方向12の移動を検出する。
ここで、第1の測光系3の測定波長域と第2の測光系4の測定波長域とは、互いに重複する波長域を有していないため、第1の測光系3により測定と第2の測光系による測定とは互いに干渉することなく独立して行うことができる。
図19は、3種類のターゲット2a、2b、2cの各反射率と、第1の測光系3および第2の測光系4が各測定で使用するターゲットの組み合わせを示している。なお、ここでは、低波長域側を波長域Aとし、高波長域側を波長域Bとし、波長域Aと波長域Bとは波長域Cを挟んで互いに分離した波長特性を有する例を示しているが、波長域はこの例に限られるものではない。
第1のターゲット2aの反射率(図19(a)に示す)は波長域Aにおいて高反射率を示すと共に波長域Bにおいて低反射率を示し、第2のターゲット2bの反射率(図19(b)に示す)は波長域Bにおいて高反射率を示すと共に波長域Aにおいて低反射率を示す。また、低反射率ターゲット2cの反射率(図19(c)に示す)は波長域Aおよび波長域Bにおいて低反射率を示す。
第1の測光系3は、波長域Aを測定波長域とすることによって、第1のターゲット2aから高強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bおよび低反射率ターゲット2cから低強度の反射光を検出する。一方、第2の測光系4は、波長域Bを測定波長域とすることによって、第1のターゲット2aおよび低反射率ターゲット2cから低強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bから高強度の反射光を検出する。
図20は本発明の2方向移動検出の移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。
図20は、3種類のターゲットの配列と、第1の移動方向11と第2の移動方向12で検出する検出信号例を示している。なお、ここで示す検出信号は、各測光系で検出する反射光の強度を予めさだめておいた閾値と比較して得られた結果を示し、反射光強度が閾値を越える場合には検出(ON)で表し、反射光強度が閾値を越えない場合には非検出(OFF)で表している。このONおよびOFFの検出信号を計数することで、移動量を求めることができる。
次に、図21〜図23を用いて、3種類のターゲットによって2方向移動検出ターゲット部材の第2の構成例を説明する。
第2の構成例は、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット2aと、第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット2bと、第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する高反射率ターゲット2dとを備える。
第1の測光系は、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出する。また、第2の測光系は、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとを反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとを反射率が相対的に低い領域として同時に検出する。
3種類のターゲットを用いた2方向移動検出用ターゲット部材の第2の構成例では、第1のターゲット2aあるいは第2のターゲット2bを高反射率ターゲット2dと共に同時に検出し、第1のターゲット2aあるいは第2のターゲット2bを各測定波長域において低い反射率として検出することによって、反射率の変化を検出する。
図21において、第1の測光系3は波長域Aを測定波長域とし、この波長域Aにおける3種類のターゲット(2a、2b、2d)の反射率の違いを利用する。第1の測光系3は、2方向移動検出用ターゲット部材2と第1の測光系3とが第1の移動方向11に沿って相対的に移動した際に、2方向移動検出用ターゲット部材2の2つの領域で反射される反射光を同時に検出する。
第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dの内、第1のターゲット2aは波長域Bにおいて低い反射率を有し、高反射率ターゲット2dは波長域Bにおいて高い反射率を有している。したがって、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dの2つの領域で反射される反射光を同時に検出すると、低反射率と高反射率とを組み合わせた反射率が検出される。また、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dは波長域Bにおいて高い反射率を有しており、この二つの領域で反射される反射光を同時に検出すると、波長域Bにおいて2つの高い反射率の組み合わせた反射率が検出される。
そのため、波長域Aを測光系波長域とする第1の測光系3で測定した場合には、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dの組み合わせからは検出される反射光と、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dの組み合わせから反射光とを比較すると、後者の反射光はより高い強度が検出される。
第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとは第1の移動方向11に対して同じ位置に配置され、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとは、第1の移動方向11に対して同じ位置に配置されているため、2方向移動検出用ターゲット部材2と第1の測光系3とが第1の移動方向11に沿って相対的に移動すると、強度が異なる反射光が交互に検出される。
ここで、高い強度の反射光は検出したターゲットの反射率が高いことに対応し、低い強度の反射光は検出したターゲットの反射率がより低いことに対応しているため、反射光の強度の高低変化によって、ターゲットの反射率の変化を検出することができる。
したがって、第1の測光系3は、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dから得られる反射率と、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dから得られる反射率との反射率の変化に基づいて第1移動方向11の移動を検出する。
これに対して、図21において、第2の測光系4は波長域Bを測定波長域とし、この波長域Bにおける3種類のターゲット(2a、2b,2b)の反射率の違いを利用する。第2の測光系4は、2方向移動検出用ターゲット部材2と第2の測光系4とが第2の移動方向12に沿って相対的に移動した際に、2方向移動検出用ターゲット部材2で反射される反射光を検出する。
第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dは波長域Bにおいて、一方は低反射率を有し他方は高反射率を有する。一方、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dは波長域Bにおいて、共に高い反射率を有している。そのため、波長域Bを測光系波長域とする第2の測光系4で測定した場合には、第2のターゲット2aと高反射率ターゲット2dの組み合わせから検出される反射光の強度は、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dの組み合わせから検出される反射光の強度よりも低くなる。第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dとは第2の移動方向12に対して同じ位置に配置され、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2dとは、第2の移動方向12に対して同じ位置に配置されているため、2方向移動検出用ターゲット部材2と第2の測光系4とが第2の移動方向12に沿って相対的に移動すると、低強度の反射光と高強度の反射光が交互に検出される。
ここで、第1の測光系3と同様に、高強度の反射光は検出したターゲットの反射率が高いことに対応し、低強度の反射光は検出したターゲットの反射率が低いことに対応しているため、反射光の強度の高低変化によって、ターゲットの反射率の変化を検出することができる。
したがって、第2の測光系4は、第1のターゲット2aと高反射率ターゲット2dの反射率と、第2のターゲット2bと高反射率ターゲット2d反射率の反射率の変化に基づいて第2移動方向12の移動を検出する。
ここで、第1の測光系3の測定波長域と第2の測光系4の測定波長域とは、互いに重複する波長域を有していないため、第1の測光系3により測定と第2の測光系による測定とは互いに干渉することなく独立して行うことができる。
図22は、3種類のターゲット2a、2b、2dの各反射率と、第1の測光系3および第2の測光系4が各測定で使用するターゲットの組み合わせを示している。なお、ここでは、低波長域側を波長域Aとし、高波長域側を波長域Bとし、波長域Aと波長域Bとは波長域Cを挟んで互いに分離した波長特性を有する例を示しているが、波長域はこの例に限られるものではない。
第1のターゲット2aの反射率(図22(a)に示す)は波長域Aにおいて高反射率を示すと共に波長域Bにおいて低反射率を示し、第2のターゲット2bの反射率(図22(b)に示す)は波長域Bにおいて高反射率を示すと共に波長域Aにおいて低反射率を示す。また、高反射率ターゲット2dの反射率(図22(c)に示す)は波長域Aおよび波長域Bにおいて高反射率を示す。
第1の測光系3は、波長域Aを測定波長域とすることによって、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dから共に高強度の反射光を検出し、第2のターゲット2bおよび高反射率ターゲット2dから高強度と低強度の反射光を検出する。一方、第2の測光系4は、波長域Bを測定波長域とすることによって、第1のターゲット2aおよび高反射率ターゲット2dから共に高強度の反射光を検出し、第1のターゲット2aおよび第2のターゲット2bから低強度と高強度の反射光を検出する。
図23は本発明の2方向移動検出の移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。
図23は、3種類のターゲットの配列と、第1の移動方向11と第2の移動方向12で検出する検出信号例を示している。なお、ここで示す検出信号は、各測光系で検出する反射光の強度を予めさだめておいた閾値と比較して得られた結果を示し、反射光強度が閾値を越える場合には検出(ON)で表し、反射光強度が閾値を越えない場合には非検出(OFF)で表している。このONおよびOFFの検出信号を計数することで、移動量を求めることができる。
本発明は、微小多孔を高速加工する穴あけ加工機や表面研磨機等、回転運動と直動運動の2つの運動を要するアクチュエータに適用することができる。
本発明の2方向移動検出を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出における波長域を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。 ターゲットの反射率と波長との関係を示すグラフである。 2色のターゲットの反射率と波長との関係の一例を示すグラフである。 2色のターゲットの反射率と波長との関係の一例を示すグラフである。 本発明の2方向移動検出装置の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出用ターゲット部材の第1の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出用ターゲット部材の第2の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出用ターゲット部材の第3の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出用ターゲット部材の第4の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出用ターゲット部材の第5の構成例を説明するための図である。 移動方向に沿って形成される配列パターンと光検出器との位置関係を説明するための図である。 移動方向に沿って形成される配列パターンと光検出器との位置関係を説明するための図である。 移動方向に沿って形成される配列パターンと光検出器との位置関係による検出信号を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の測光系を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の第2の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の第2の構成例における波長域を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の第2の構成例における移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の第3の構成例を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の第3の構成例における波長域を説明するための図である。 本発明の2方向移動検出の第3の構成例における移動方向と検出信号との関係を説明するための図である。
符号の説明
1 方向移動検出装置
2 方向移動検出用ターゲット部材
2a ターゲット
2b ターゲット
2c 高反射率ターゲット
2c 低反射率ターゲット
2d 高反射率ターゲット
3 測光系
3a 光源
3b 光検出器
4 測光系
4a 光源
4b 光検出器
5 信号検出回路
5A 信号形成回路
5B 信号形成回路
6 移動量算出回路
6A 移動量算出回路
6B 移動量算出回路
11 移動方向
12 移動方向
21 方向移動検出用ターゲット部材
22 方向移動検出用ターゲット部材
23 方向移動検出用ターゲット部材
24 方向移動検出用ターゲット部材
25 方向移動検出用ターゲット部材
26 方向移動検出用ターゲット部材
30 光検出器
30a,30b 各光検出器
30a,30b 光検出器
31a 信号処理部
31b 信号処理部
32 加算部
33 比較部
41 配列パターン
42 配列パターン
A,B,C 波長域

Claims (14)

  1. 2つの異なる移動方向の移動を検出する移動検出方法であって、
    互いに重複した波長域を有することなく分離した波長域を測定波長域として有する2つの第1の測光系と第2の測光系とを用い、
    第1の測光系が有する測定波長域において、第1の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第1の移動方向の移動を検出し、
    第2の測光系が有する測定波長域において、前記第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第2の移動方向の移動を検出することを特徴とする、2方向移動検出方法。
  2. 前記第1の測光系は、当該第1の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域が第1の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出することによって反射率に変化を検出して第1の移動方向の移動を検出し、
    前記第2の測光系は、当該第2の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域の第2の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出して前記第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動を検出することを特徴とする、請求項1に記載の2方向移動検出方法。
  3. 前記第1の測光系は、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として検出し、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として検出し、
    前記第2の測光系は、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として検出し、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として検出することを特徴とする、請求項2に記載の2方向移動検出方法。
  4. 前記第1の測光系は、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出し、
    前記第2の測光系は、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出することを特徴とする、請求項2に記載の2方向移動検出方法。
  5. 前記第1の測光系は、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出し、
    前記第2の測光系は、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    当該第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲット、および第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い高射率を有する高反射率ターゲットを、前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出することを特徴とする、請求項2に記載の2方向移動検出方法。
  6. 前記2つの移動方向は、回転運動の移動方向と並列運動の移動方向の組み合わせ、回転軸を異にする2つの回転運動の移動方向の組み合わせ、移動軸を異にする2つの並進運動の移動方向の組み合わせの何れか一つであることを特徴とする、請求項1から5の何れか一つに記載のの2方向移動検出方法。
  7. 2つの異なる移動方向の移動を検出する移動検出装置であって、
    互いに重複した波長域を有することなく分離した波長域を測定波長域として有する2つの第1の測光系および第2の測光系と、
    前記各測光系が検出対象とする一つの2方向移動検出用ターゲット部材とを備え、
    前記第1の測光系は、当該第1の測光系が有する測定波長域において、第1の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第1の移動方向の移動を検出し、
    前記第2の測光系は、当該第2の測光系が有する測定波長域において、前記第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動に伴う反射率の変化を検出して第2の移動方向の移動を検出することを特徴とする、2方向移動検出装置。
  8. 前記第1の測光系は、当該第1の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域が第1の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出することによって反射率に変化を検出して第1の移動方向の移動を検出し、
    前記第2の測光系は、当該第2の測光系が有する測定波長域において反射率が相対的に高い領域と低い領域の第2の移動方向に交互に配列された配列パターンを検出して前記第1の移動方向と異なる第2の移動方向の移動を検出する、請求項7に記載の2方向移動検出装置。
  9. 2方向移動検出用ターゲット部材は、
    第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットとを備え、
    前記第1の測光系は、前記第1のターゲットと前記高反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として検出し、第2のターゲットと前記低反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として検出し、
    前記第2の測光系は、前記第2のターゲットと前記高反射率ターゲットとを反射率が相対的に高い領域として検出し、第1のターゲットと前記低反射率ターゲットとを反射率が相対的に低い領域として検出することを特徴とする、請求項8に記載の2方向移動検出装置。
  10. 2方向移動検出用ターゲット部材は、
    第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットとを備え、
    前記第1の測光系は、
    前記第1のターゲットと前記低反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    前記第2のターゲットと前記低反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出し、
    前記第2の測光系は、
    前記第2のターゲットと前記低反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    前記第1のターゲットと前記低反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出することを特徴とする、請求項8に記載の2方向移動検出装置。
  11. 2方向移動検出用ターゲット部材は、
    第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域に対して相対的に低い反射率と第2の測光系が有する測定波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、
    第1の測光系が有する測定波長域と第2の測光系が有する測定波長域とに対して共に相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットとを備え、
    前記第1の測光系は、
    前記第1のターゲットと前記高反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    前記第2のターゲットと前記高反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出し、
    前記第2の測光系は、
    前記第2のターゲットと前記高反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に高い領域として同時に検出し、
    前記第1のターゲットと前記高反射率ターゲットとを前記反射率が相対的に低い領域として同時に検出することを特徴とする、請求項8に記載の2方向移動検出装置。
  12. 前記2つの移動方向は、回転運動の移動方向と並列運動の移動方向の組み合わせ、回転軸を異にする2つの回転運動の移動方向の組み合わせ、移動軸を異にする2つの並進運動の移動方向の組み合わせの何れか一つであることを特徴とする、請求項7から11の何れか一つに記載の2方向移動検出装置。
  13. ターゲットで反射された反射光を検出する2つの異なる移動方向の移動検出に用いるターゲット部材であって、
    重複域を有さない2つの波長域において、
    一方の波長域に対して相対的に高い反射率を有し、他方の波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、
    一方の波長域に対して、他方の波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、
    2つの波長域に対して相対的に高い反射率又は低い反射率を有する第3のターゲットとを備え、
    前記異なる2つの移動方向において、
    一方の移動方向に沿って第1ターゲットと第3のターゲットとを交互に配してなる第1の配列と、
    前記一方の移動方向に沿って第3のターゲットと第2のターゲットとを交互に配してなる第2の配列とを有し、
    前記第1の配列と第2の配列とを、前記各ターゲットを配列する前記一方の移動方向と異なる他方の移動方向に沿って交互に配してなることを特徴とする、2方向移動検出用ターゲット部材。
  14. ターゲットで反射された反射光を検出する2つの異なる移動方向の移動検出に用いるターゲット部材であって、
    重複域を有さない2つの波長域において、
    一方の波長域に対して相対的に高い反射率を有し、他方の波長域に対して相対的に低い反射率を有する第1のターゲットと、
    一方の波長域に対して相対的に低い反射率を有し、他方の波長域に対して相対的に高い反射率を有する第2のターゲットと、
    2つの波長域に対して相対的に低い反射率を有する低反射率ターゲットと、
    2つの波長域に対して相対的に高い反射率を有する高反射率ターゲットとを備え、
    異なる2つの移動方向において、
    一方の移動方向に沿って第1ターゲットと低反射率ターゲットとを交互に配してなる第1の配列と、
    前記一方の移動方向に沿って第2のターゲットと高反射率ターゲットとを交互に配してなる第2の配列とを有し、
    前記第1の配列と前記第2の配列とを、前記各ターゲットを配列する前記一方の移動方向と異なる他方の移動方向に沿って交互に配してなることを特徴とする、2方向移動検出用ターゲット部材。
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