JP2010030777A - フリーローラーコンベヤの減速用ローラー及び傾斜フリーローラーコンベヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜フリーローラーコンベヤにおいて、ブレーキ装置やモーターローラー等を用いずに物品の任意速度移送を図る。
【解決手段】本体1とそれに設けた可動ベーン4に外輪3、流動体室6および10、そして流動体の流量調整弁8によりローラーもしくはローラーの一部を構成し、流量調整弁8で任意の速度調整を行うことができるようにした。
【選択図】図2

Description

この発明は、フリーローラーコンベヤの減速用ローラー及び傾斜フリーローラーコンベヤに関するものである。
傾斜フリーローラーコンベヤは、多数のローラーを自由回転可能に配置したコンベヤを一定の角度傾斜させて設置し、重力を利用して物品を移送するコンベヤである。
このようなコンベヤでは、物品が加速されて過大な速度となり、コンベヤの下側に停止している前の物品等に衝突して破損や荷崩れすることがある。
そこで従来は、例えば図4に示すように、コンベヤの途中の一部のローラーの下側にブレーキ装置を設置、あるいはモーターローラーを組み込んで、物品検出センサ等によりブレーキ装置あるいはモーターローラーを動作させて物品が載っているローラーを制動させることにより、物品を減速して過大な速度になることを防止している。図4の構成を説明すると、符号Dはフリーローラーコンベヤ、符号Cはローラーで、符号GはコンベヤDの一部の複数のローラーCの下側に設置したブレーキ装置である。ブレーキ装置Gは、ゴム等の摩擦体符号Kを設けた符号Lのブレーキスライド部と符号Jの駆動用エアシリンダを連結した構成である。この構成では、物品Bを符号Iの検出センサが検出した場合にエアシリンダJを伸長させ、符号Kの摩擦体をローラーCに押しつけることにより制動するものである。また、符号Hのモーターローラーも同様に、物品bを検出センサiが検出した場合にモーターローラーHを回転させ制動するものである。なお、符号Mはそれらの制動をするための制御装置盤である。
しかしながら、以上の技術によれば、次のような課題がある。■ブレーキ装置やモーターローラーの制動は検出センサや制御回路が必要となり制御装置盤を含め価格が高い。■さらに電気や圧縮空気等の動力源が必要となり、常時エネルギーが消費されるため運転費用が必要になる。■ブレーキ装置や制御装置盤のため設置寸法が大きくなる。特にブレーキ装置はコンベヤの縦寸法が大きくなり、複数段を並設する場合には段間の距離が大きくなってしまう。
そこで、この発明は、このような従来の課題を解決することを目的とするものである。
以上の課題を解決するために、第一発明は、本体とそれに設けた可動ベーンに外輪と流動体室・流動体および流量調整弁によりローラーを構成としたことを特徴とするフリーローラーコンベヤの減速用ローラーである。また、第二発明は、上記の構成において流動体には、気体・液体・粉粒体およびそれらの混合体の使用を特徴とするフリーローラーコンベヤの減速用ローラーである。さらに、第三発明は、上記の構成において減速用ローラーが全体もしくは一部を構成することを特徴とするフリーローラーコンベヤの減速用ローラーである。そして、第四発明は、フリーローラーコンベヤを構成する多数のローラーの少なくとも一部に上述した減速用ローラーを配置して構成する傾斜フリーローラーコンベヤを特徴とする。
本発明は次のような効果がある。
■傾斜フリーローラーコンベヤにおいてブレーキ装置やモーターローラー等の制動装置を用いずに、ローラーを替えることで移送する物品の速度を任意速度に調整を行うことができる。■任意速度の調整ができることで、物品に最適な制動が簡単に安定的な移送を図ることができる。■安価であると共に制動のための運転費用が不要で省エネルギーまた省スペースである。
この発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明を適用した傾斜フリーローラーコンベヤの一部を模式的に示す縦断面図であり、傾斜フリーローラーコンベヤDのローラーCの一部に本発明の減速用ローラーAに替えて物品Bを移送させた図である。図2は本発明を適用したローラーの動作を示す横断面図で、傾斜フリーローラーコンベヤD(図1)にシャフト2で固定された本体1に可動ベーン4およびバネ5が設けてあり、シャフト2を中心として外輪3を上部大矢印方向に回転させると吐出側流動体室6の体積が小さくなり室内にある流動体は吐出口7より流量調整弁8を経て吸入口9より体積が大きくなった吸入側流動体室10に流入する。このとき流量調整弁8を調整することにより外輪3の速度が変化し、物品B(図1)の移送の最適な速度が得られる。そして、外輪3が最適速度より遅い場合は流量調整弁8の影響を受けずローラーC(図1)と同様になる。図3は本発明の減速用ローラーの縦断面図で、E部分は本発明の減速用ローラー部分で必要に応じEの幅方向寸法を決めE部分全体として減速用ローラーを構成する。そして幅の長い減速用ローラーが必要な場合F部分を含めたローラーを構成する。なお、11は軸受けで12は長い減速用ローラー時の従動側シャフトである。
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、傾斜フリーローラーコンベヤにおいてブレーキ装置やモーターローラー等の制動装置を用いずに、物品移送の任意速度の調整ができることで、物品に最適な制動が簡単に安定的な移送を図ることができ、安価であると共に制動のための運転費用が不要で省エネルギーまた省スペースである。
「他の実施形態」
図1の実施形態では、本発明の減速用ローラーAは1本であるが、数本並べたり、一本置きに使用しても良い。また、流動体に気体を混合することによって、気体が圧力に対して体積変化するため、最適速度より速く減速用ローラーに突入しても衝撃を吸収、荷崩れを防ぐことができる。
本発明を適応した傾斜フリーローラーコンベヤの一部を模式的に示す縦断面図である。 本発明を適用したローラーの動作を示す横断面図である。 本発明の減速用ローラーの縦断面図である。 傾斜フリーローラーコンベヤにおける従来の制動機構を示す模式図である。
符号の説明
1 本体 2 固定シャフト
3 外輪 4 可動ベーン
5 バネ 6 吐出側流動体室
7 吐出口 8 流量調整弁
9 吸入口 10 吸入側流動体室
11 軸受け 12 Oリング
13 止め輪 14 従動側シャフト
A 本発明減速用ローラー B 物品
b 物品 C 自由可動ローラー
D 傾斜フリーローラーコンベヤ E 本発明の減速用ローラー部
F 幅広用ローラー部 G ブレーキ装置
H モーターローラー I 検出センサ
i 検出センサ J エアシリンダ
K 摩擦体 L ブレーキスライド部
M 制御装置盤

Claims (4)

  1. 本体とそれに設けた可動ベーンに外輪と流動体室および流動調整弁よりローラーを構成したことを特徴とするフリーローラーコンベヤの減速用ローラー。
  2. 流動調整弁の使用により簡単に減速速度が設定できる構造を特徴とした請求項1記載のフリーローラーコンベヤの減速用ローラー。
  3. 請求項1又は2記載のフリーローラーコンベヤの減速用ローラーが一部を構成するフリーローラーコンベヤの減速用ローラー。
  4. フリーローラーコンベヤを構成する多数のローラーの少なくとも一部に請求項1,2又は3記載の減速用ローラーを配置したことを特徴とする傾斜フリーローラーコンベヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013014439A (ja) * 2012-10-25 2013-01-24 Asahi Kinzoku Seisakusho:Kk コンベアおよびコンベア用の調整ローラ
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