JP2010027369A - Connector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、端子金具と、端子金具を内部に収容する端子収容室及び該端子収容室内に突出しかつ弾性変形自在に設けられて端子金具を端子収容室内に係止する係止ランスとを有したコネクタハウジングと、を備えたコネクタに関する。 The present invention has a terminal fitting, a terminal accommodating chamber that accommodates the terminal fitting, and a locking lance that protrudes into the terminal accommodating chamber and is elastically deformable to lock the terminal fitting in the terminal accommodating chamber. And a connector housing.
自動車には多くの電子機器が搭載されており、電子機器はワイヤハーネスを介して自動車や他の電子機器と接続されている。ワイヤハーネスと電子機器とはそれぞれが備えたコネクタ同士が嵌合することによって接続され、ワイヤハーネスは電子機器に電力や制御信号等を伝達する。 Many electronic devices are mounted on automobiles, and electronic devices are connected to automobiles and other electronic devices via wire harnesses. The wire harness and the electronic device are connected to each other by fitting the connectors included in the wire harness, and the wire harness transmits electric power, a control signal, and the like to the electronic device.
このようなコネクタは、端子金具と、コネクタハウジングとを備えている。端子金具は、導電性の板金を折り曲げる等して形成されている。端子金具は、ワイヤハーネスの電線と接続される電線接続部と、相手方のコネクタの端子金具と接続される電気接触部とを備えている。コネクタハウジングは、端子金具を内部に収容する直線孔状の端子収容室と、端子収容室内に突出しかつ弾性変形自在に設けられて端子金具を端子収容室内に係止する係止ランスとを備えている。 Such a connector includes a terminal fitting and a connector housing. The terminal fitting is formed by bending a conductive sheet metal or the like. The terminal fitting includes an electric wire connecting portion connected to the electric wire of the wire harness and an electric contact portion connected to the terminal fitting of the counterpart connector. The connector housing includes a linear hole-shaped terminal accommodating chamber that accommodates the terminal fitting therein, and a locking lance that protrudes into the terminal accommodating chamber and is elastically deformable to lock the terminal fitting in the terminal accommodating chamber. Yes.
前述したコネクタにおいて、例えば端子金具の導通不良等の不具合があった際に端子金具を端子収容室内から取り出すために、コネクタハウジングは抜き治具穴を備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたコネクタにおいて、抜き治具穴は、端子収容室の近傍に、端子収容室に沿った直線孔状に設けられている。抜き治具穴内には、端子金具を係止した係止ランスが位置付けられている。端子金具を端子収容室内から取り出す際には、抜き治具穴に治具を挿入して係止ランスを弾性変形させ、この状態で端子金具を端子金具の挿入方向の反対方向に引っ張る。
In the above-described connector, for example, when there is a problem such as poor conduction of the terminal fitting, the connector housing is provided with a removal jig hole in order to take out the terminal fitting from the terminal accommodating chamber (see, for example, Patent Document 1). In the connector described in
前述した治具は、抜き治具穴内に挿入できかつ係止ランスを弾性変形させることができるような形状に形成されており、端子抜き専用の治具として設けられたものである。さらに、特許文献1に記載された治具は、抜き治具穴内に挿入される際に端子収容室を形成する隔壁等を損傷することがないように、抜き治具穴と略等しい断面形状に形成されて、抜き治具穴内で遊びを生じないようなものとされている。
しかしながら、前述した特許文献1に記載されたコネクタにおいては、端子金具を取り出すために端子抜き専用の治具を設ける必要があった。また、端子収容室を複数備えている場合、例えば廃棄時にコネクタを分解する際等にこれら端子収容室内に収容された端子金具をすべて取り出す必要があるときには、取り出し作業をそれぞれの端子収容室ごとに行う必要があり大変な手間がかかっていた。
However, in the connector described in
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、端子抜き専用の治具が必要なくかつ簡単に端子金具を取り出すことができるコネクタを提供することを目的としている。 The present invention aims to solve such problems. That is, an object of the present invention is to provide a connector that does not require a dedicated jig for terminal removal and can easily take out a terminal fitting.
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、端子金具と、前記端子金具を内部に収容する端子収容室と、前記端子収容室内に突出しかつ弾性変形自在に設けられて前記端子金具を前記端子収容室内に係止する係止ランスと、を有したコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、前記端子金具の挿入方向に交差する方向に沿って前記端子収容室内を通って前記コネクタハウジングを貫通して設けられ、かつ、内部に棒状体を通してこの棒状体を、前記係止ランスが前記端子金具を係止する初期位置と、前記係止ランスを弾性変形させて前記端子金具の係止を解除する係止解除位置と、に亘って移動自在に支持する孔部を備えたことを特徴としたコネクタである。
In order to solve the above-mentioned problems and achieve the object, the invention described in
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載されたコネクタにおいて、前記端子収容室が、前記端子金具の挿入方向に交差する方向に沿って並んで複数設けられ、前記孔部が、これら複数の端子収容室内を通って前記コネクタハウジングを貫通するように設けられたことを特徴としたコネクタである。
The invention described in
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載されたコネクタにおいて、前記孔部に連なり、前記棒状体を前記端子収容室の外側に位置付ける逃げ部を備えたことを特徴としたコネクタである。 According to a third aspect of the present invention, in the connector according to the first or second aspect of the present invention, the connector further includes an escape portion that is continuous with the hole and positions the rod-shaped body outside the terminal accommodating chamber. It is a connector.
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載されたコネクタにおいて、前記孔部の前記コネクタハウジングの外壁を貫通した孔の内面から突出して設けられ、前記棒状体を前記係止解除位置に係止する係止突起を備えたことを特徴としたコネクタである。 According to a fourth aspect of the present invention, in the connector according to any one of the first to third aspects, the hole is provided so as to protrude from the inner surface of the hole penetrating the outer wall of the connector housing. A connector comprising a locking projection for locking the rod-shaped body at the unlocking position.
請求項1に記載された発明によれば、端子金具の挿入方向に交差する方向に沿って端子収容室内を通ってコネクタハウジングを貫通して設けられ、かつ、内部に棒状体を通してこの棒状体を、係止ランスが端子金具を係止する初期位置と係止ランスを弾性変形させて端子金具の係止を解除する係止解除位置とに亘って移動自在に支持する孔部を備えている。このため、孔部内に通された棒状体を初期位置から係止解除位置に移動させることで係止ランスによる係止を簡単に解除して、端子収容室内から端子金具を簡単に取り出すことができる。また、孔部内に通すことができるサイズのものであれば、棒状体として例えば他の用途で用いられる棒状の部材を用いることができ、端子抜き専用の治具が必要ない。
According to the invention described in
請求項2に記載された発明によれば、端子収容室が端子金具の挿入方向に交差する方向に沿って並んで複数設けられ、孔部がこれら複数の端子収容室内を通ってコネクタハウジングを貫通するように設けられている。このため、棒状体を移動させることで、複数の係止ランスを一斉に弾性変形させて複数の端子金具の係止を一斉に解除できる。したがって、複数の端子収容室内から端子金具を一斉に取り出すことができる。
According to the invention described in
請求項3に記載された発明によれば、孔部に連なり、棒状体を端子収容室の外側に位置付ける逃げ部を備えているので、端子金具を端子収容室内から取り出す際に棒状体を孔部内から引き抜く必要がなく、端子金具の取り出し時の作業性を向上させることができる。 According to the third aspect of the present invention, the rod-shaped body is provided in the hole portion when the terminal fitting is taken out from the terminal housing chamber because the escape portion is provided to be connected to the hole portion and position the rod-shaped body outside the terminal housing chamber. There is no need to pull it out from the terminal, and the workability when taking out the terminal fitting can be improved.
請求項4に記載された発明によれば、孔部のコネクタハウジングの外壁を貫通した孔の内面から突出して設けられて棒状体を係止解除位置に係止する係止突起を備えているので、端子金具を引っ張る際に係止解除位置に位置付けられた棒状体を押さえておく必要がなく、端子金具の取り出し時の作業性を向上させることができる。
According to the invention described in
以下、本発明の一実施形態にかかるコネクタを図1ないし図8を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるコネクタ1は、図4等に示すように、端子金具2と、コネクタハウジング3とを備えている。
A connector according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. A
端子金具2は、導電性の板金をプレス加工して成形されている。端子金具2は、所謂雌型の端子金具である。端子金具2は、図4等に示すように、相手方の端子金具と接続される電気接触部21と、電線4と接続される電線接続部22とを一体に備えている。
The
電線4は、図4等に示すように、芯線41と、被覆部42とを備えている。芯線41は、複数の素線が撚られて形成されている。芯線41を構成する素線は、銅やアルミニウム等の導電性の金属で構成されている。また、芯線41は、一本の素線から構成されていてもよい。被覆部42は、絶縁性の合成樹脂等で構成されている。被覆部42は、芯線41の外周面を被覆している。被覆部42は、電線4の端部において一部が皮剥きされて取り除かれ、芯線41を露出させている。
As illustrated in FIG. 4 and the like, the
電気接触部21は、筒部23と、突部24と、弾性片25とを備えている。筒部23は、複数の外壁23a、23b等を備え、四角筒状に形成されている。筒部23の電線接続部22から離れた一端側の開口からは、相手方の端子金具が挿入される。筒部23の他端側の端は、係止部26とされている。係止部26は、複数の外壁23a、23b等のうち電線接続部22と連なる外壁23aと相対する外壁23bの端である。係止部26は、コネクタハウジング3の後述する係止ランス33と係合する。
The
突部24は、前述した外壁23aから筒部23の外方向に突出している。突部24は、コネクタハウジング3の後述する係止溝32b内に通される。
The protruding
弾性片25は、筒部23の一端側の外壁23aの端に連なり、この端から筒部23の内側かつ他端側(奥側)に向かって延びている。弾性片25は、弾性変形自在に設けられ、筒部23内に挿入された相手方の端子金具を筒部23の外壁23bに向かって付勢して、相手方の端子金具を外壁23bとの間に挟持する。弾性片25が外壁23bとの間に相手方の端子金具を挟持して、電気接触部21即ち端子金具2が相手方の端子金具と接続される。
The
電線接続部22は、底板部27と、加締め片28とを備えている。底板部27は、帯板状に形成され、筒部23の外壁23aに連なっている。底板部27には、芯線41が露出された状態の電線4の端部が載置される。加締め片28は、底板部27の幅方向両端に複数設けられている。加締め片28は、それぞれ、底板部27に近づく方向に曲げられて底板部27との間に電線4を挟み、電線4を加締める。加締め片28が電線4を加締めることで、電線接続部22即ち端子金具2が電線4と接続される。
The electric
コネクタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂等で構成されている。コネクタハウジング3は、図1に示すように、ハウジング本体31と、端子収容室32と、係止ランス33(図4)と、孔部5と、ロックアーム34とを備えている。
The
ハウジング本体31は、図2に示すように、複数の外壁31a等を備え、箱状に形成されている。端子収容室32は、図4に示すように、ハウジング本体31内に設けられ、端子金具の挿入方向Sに沿って直線状に形成されている。端子収容室32は、両端がハウジング本体31の外表面に開口した孔(空間)である。端子収容室32は、一方の開口である挿入口31bから矢印Sに沿って端子金具2が挿入され、端子金具2を内部に収容する矢印Sは、端子金具の挿入方向Sをなしている(なお、図2は、端子収容室32内に収容された端子金具2を省略して描画されている)。
As shown in FIG. 2, the
端子収容室32は、図4に示すように、突出部32aと、係止溝32bとを備えている。突出部32aは、端子収容室32の挿入口31bから離れた内面から突出している。突出部32aは、端子収容室32の内径を端子金具2の筒部23の外径より僅かに大きくする。
As shown in FIG. 4, the
係止溝32bは、前述した突出部32aの外表面から凹に設けられている。係止溝32bは、突出部32aの挿入口31b寄りの端部から、端子金具の挿入方向Sに沿って一定長形成されている。係止溝32bは、内部に端子金具2の突部24を通す。係止溝32bの一つの内面は、係止位置に位置付けられた端子金具2の突部24と端子金具の挿入方向Sに沿って当接するように設けられている。
The locking
前述した端子収容室32は、図2に示すように、複数設けられている。これら複数の端子収容室32は、コネクタハウジング3の幅方向W(矢印Wで示す)に沿った複数の隔壁35a(図4)と、コネクタハウジング3の高さ方向H(矢印Hで示す)に沿った複数の隔壁35b(図2)とによって互いに区画されている。複数の端子収容室32の長手方向は、互いに平行である。
A plurality of the terminal
複数の端子収容室32のうち一部(複数、図示例では6つ)の端子収容室32は、前記幅方向Wに沿って互いに並べられている。前記幅方向Wに沿って並べられた複数の端子収容室32は、端子収容室列36を構成している。なお、この幅方向Wは、端子金具の挿入方向Sに直交(交差)する方向とされている。
Among the plurality of terminal
さらに、コネクタハウジング3は、端子収容室列36を複数(図示例では2つ)備えている。これら端子収容室列36は、前記矢印Hに沿って互いに重ねられている。なお、これら2つの端子収容室列36のうち図2中の上方から順に、第1の端子収容室列36a、第2の端子収容室列36bと呼ぶ。
Further, the
係止ランス33は、それぞれの端子収容室32に設けられている。係止ランス33は、図4に示すように、アーム部33aと、係止突部33bとを備えている。アーム部33aは、隔壁35aに連なり、隔壁35aから端子金具の挿入方向Sに沿って延びた片持ちアーム状に形成されている。アーム部33aは、端子収容室32の外方向に向かって弾性変形自在に設けられている。
The locking
係止突部33bは、アーム部33aの外表面から端子収容室32に向かって突出している。係止突部33bのアーム部33aの基端寄りの外表面は、アーム部33aの基端に向かうにしたがってアーム部33aの外表面に近づくように傾斜したテーパ面とされている。係止突部33bのアーム部33aの先端寄りの外表面は、端子金具2の前述した係止部26と係合する係止面とされている。係止突部33bは、アーム部33aが弾性変形していない初期状態のとき、端子収容室32内に突出する。このとき、係止面は、端子金具の挿入方向Sに略直交する方向に配される。
The locking
前述した係止ランス33は、端子金具2が端子収容室32内に挿入されると、端子収容室32内に突出した係止突部33bが端子金具2に押圧されて、アーム部33aが初期状態から弾性変形する。その後、端子金具2が端子収容室32内の係止位置に位置付けられると、アーム部33aが弾性復元力によって初期状態となって係止突部33bが端子金具2の係止部26と係合し、係止突部33bが再度端子収容室32内へと突出して端子金具2を端子収容室32内の係止位置(図4)に係止する。
In the above-described
孔部5は、図2に示すように、前述した第1の端子収容室列36を通る第1の孔部5aと、第2の端子収容室列36を通る第2の孔部5bとの2つ設けられている。これら第1の孔部5aと第2の孔部5bとは、それぞれ、内部に棒状体6を通す。なお、図示例では、一例として、第1の孔部5aのみに棒状体6を通している。
As shown in FIG. 2, the
棒状体6は、金属や硬質な合成樹脂等で構成され、図1に示すように、棒状に形成されている。棒状体6の長さは、コネクタハウジング3の前記幅方向Wの幅よりも長い。棒状体6の外径は、孔部5内に通すことができる大きさとされている。本実施形態においては、棒状体6の外径は、孔部5aの幅よりも小さく、後述する係止突起57の先端と該先端と相対する長孔53の内面との間隙よりも僅かに大きい。
The rod-shaped
この棒状体6は、本発明においては端子抜き用の治具として用いられるが、端子抜き専用の治具として設ける必要はなく、例えば他の用途で用いられる棒状の部材等を用いることができる。なお、棒状体6の断面形状は、図示例においては円形状とされているが、三角形状や六角形状等の多角形状であってもよい。
The rod-
第1の孔部5aと第2の孔部5bとは互いに略同一構造であるので、以下、第1の孔部5aを代表して説明する。第1の孔部5aは、図2に示すように、ハウジング本体31の互いに相対する一対の外壁31aをそれぞれ貫通した2つの孔51と、第1の端子収容室列36aの複数の隔壁35bをそれぞれ貫通した5つの孔52とを備えている。
Since the
これら孔51、52は、互いに略同形状に形成され、前記幅方向W方向に沿って並んで設けられている。孔51、52は、それぞれ、長孔53と、長孔53の一端に連なり長孔53に直交した短孔54とを備え、L字状に形成されている。
The
長孔53は、図3及び図4に示すように、端子金具の挿入方向Sに沿って延びている。長孔53は、前記幅方向Wからコネクタハウジング3を見た際に、初期状態の係止ランス33の係止突部33bのテーパ面を露出させる位置に設けられている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
短孔54は、長孔53の挿入口31b寄りの一端に連なり、該一端から端子収容室32の外方向に延びている。短孔54は、長孔53よりも短く、長孔53と略等しい幅に形成されている。
The
さらに、ハウジング本体31の外壁31aを貫通した孔51は、それぞれ、係止突起57を備えている。係止突起57は、図3(b)に示すように、孔51の長孔53の内面から突出している。係止突起57は、長孔53の短孔54から離れた他端側に設けられ、該他端から少なくとも棒状体6の外径よりも離れた位置に設けられている。さらに、係止突起57は、その先端と該先端と相対する長孔53の内面との間隙に、棒状体6を通すことができるように設けられている。この間隙は、係止突起57即ちコネクタハウジング3が合成樹脂等の可撓性を有する材料で構成されていれば、必ずしも棒状体6の外径よりも大きくなくてもよい。
Further, each of the
前述した孔51、52が連通することで、第1の孔部5aが形成されている。即ち、第1の孔部5aは、前記幅方向Wに沿って設けられ、第1の端子収容室列36aを通ってコネクタハウジング3を貫通するように設けられている。第1の孔部5aは、長孔部55と、逃げ部としての短孔部56とを備えている。
The
長孔部55は、長孔53が連通することによって形成される部分である。第1の孔部5a内に通された棒状体6は、長孔部55内を移動して後述する初期位置と係止解除位置とに亘って移動自在である。即ち、長孔部55は、棒状体6を初期位置と係止解除位置に亘って移動自在に支持する。
The
短孔部56は、短孔54が連通することによって形成される部分である。第1の孔部5a内に通された棒状体6は、長孔部55内から短孔部56へと移動して後述する逃げ位置へと移動自在である。即ち、短孔部56は、棒状体6を逃げ位置に位置付ける。
The
初期位置とは、図3及び図4に示すように、棒状体6が、長孔部55内の短孔部56寄りの端部に位置付けられた状態である。このとき、棒状体6は、図4に示すように、アーム部33aの基端上に位置付けられ、アーム部33a即ち係止ランス33を弾性変形させない。即ち、このとき、係止ランス33は、端子金具2を端子収容室32内に係止している。
As shown in FIGS. 3 and 4, the initial position is a state where the rod-
係止解除位置とは、図5及び図6に示すように、棒状体6が、長孔部55内の係止突起57よりも短孔部56から離れた端部に位置付けられた状態である。このとき、棒状体6は、図6に示すように、係止ランス33の係止突部33b上に位置付けられており、アーム部33a即ち係止ランス33を弾性変形させる。そして、係止突部33bと端子金具2の係止部26との係合を解除して、係止ランス33が端子金具2を係止するのを解除する。
As shown in FIGS. 5 and 6, the unlocking position is a state in which the rod-
逃げ位置とは、図7及び図8に示すように、棒状体6が、短孔部56内に位置付けられた状態である。このとき、棒状体6は、図8に示すように、端子収容室32の外側に位置付けられる。棒状体6が端子収容室32の外側に位置付けられることによって、棒状体6を孔部5a内から引き抜かなくても端子金具2が端子収容室32内を通り抜けることができ、端子金具2を端子収容室32内から取り出すことができる。
The escape position is a state in which the rod-
以上のように、第1の孔部5aは、孔51、52が連通して形成され、内部に通された棒状体6を初期位置と係止解除位置と逃げ位置とに亘って移動自在に支持する。同様に、第2の孔部5bは、孔51、52が連通して形成され、内部に通された棒状体6を初期位置と係止解除位置と逃げ位置とに亘って移動自在に支持する。
As described above, the
ロックアーム34は、図1に示すように、ハウジング本体31の外表面に設けられている。ロックアーム34は、コネクタ1が相手方のコネクタと嵌合した際に相手方のコネクタのロック部と係合して、コネクタ1と相手方のコネクタとが嵌合した状態を保持する。
As shown in FIG. 1, the
前述した構成のコネクタ1を組み立てる際には、まず、端子金具2に電線4を接続した後、この端子金具2を矢印S方向に沿ってコネクタハウジング3の端子収容室32内に挿入していく。すると、端子金具2の筒部23の先端が係止ランス33の係止突部33bを押圧し、アーム部33aを端子収容室32の外方向に弾性変形させ始める。
When assembling the
さらに端子金具2を挿入していくと、筒部23が係止突部33bのテーパ面上を摺動していき、アーム部33aをさらに弾性変形させていく。そして、端子金具2が係止位置に位置付けられると、筒部23の外壁23bの端即ち係止部26が係止突部33bを乗り越え、アーム部33aが弾性復元するとともに係止部26が係止突部33bと係合して、係止ランス33は端子金具2を端子収容室32内の係止位置に係止する(図4)。
When the
係止位置に位置付けられた端子金具2は、矢印S方向の反対方向に引っ張られると、係止部26が前記反対方向に沿って係止面と当接して端子収容室32内に係止され、端子収容室32内から抜け出ることがない。また、この端子金具2は、矢印S方向に押し込まれても、突部24が係止溝32bの内面と当接して端子収容室32内に係止され、端子収容室32内から飛び出ることがない。
When the
以下、前述のように組み立てられたコネクタ1において、第1の端子収容室列36aに収容された端子金具2をそれぞれの端子収容室32内から取り出す手順について説明する。まず、棒状体6を第1の孔部5a内に通して初期位置に位置付ける(図1、図3及び図4)。そして、この棒状体6を矢印S方向に移動させて、初期位置から係止解除位置へと移動させていく。すると、棒状体6が第1の端子収容室列36a内のそれぞれの係止ランス33の係止突部33bを一斉に図4中の下側に押圧し、アーム部33aを端子収容室32の外方向に弾性変形させ始める。
Hereinafter, in the
さらに棒状体6を移動させていくと、棒状体6はそれぞれの係止突部33bのテーパ面上を摺動していき、アーム部33aをさらに弾性変形させていく。そして、棒状体6が係止突起57を乗り越えて係止解除位置に位置付けられると、該棒状体6は係止突起57によって係止解除位置に保持される。そして、このとき、アーム部33aが十分に弾性変形して係止突部33bが筒部23の外壁23bよりも下側に押し下げられて、係止突部33bのテーパ面上に係止部26が乗り上げる。即ち、それぞれの係止ランス33と係止部26との係合が一斉に解除される(図5及び図6)。
When the rod-
この状態で、第1の端子収容室列36aに収容された複数の端子金具2を矢印S方向の反対方向に引っ張ると、端子金具2は矢印S方向に僅かに移動した後に棒状体6に当接する。その後、棒状体6を前記反対方向に移動させて逃げ位置に位置付け、端子収容室32外に位置付ける。そして、再び端子金具2を前記反対方向に引っ張っていき(図7及び図8)、端子金具2を端子収容室32内から完全に取り出す。
In this state, when the plurality of
本実施形態によれば、前記幅方向Wに沿って端子収容室32内を通ってコネクタハウジング3を貫通して設けられ、かつ、内部に棒状体6を通してこの棒状体6を、係止ランス33が端子金具2を係止する初期位置と係止ランス33を弾性変形させて端子金具2の係止を解除する係止解除位置とに亘って移動自在に支持する孔部5を備えている。このため、孔部5内に通された棒状体6を初期位置から係止解除位置に移動させることで係止ランス33による係止を簡単に解除して、端子収容室32内から端子金具2を簡単に取り出すことができる。また、孔部5内に通すことができるサイズのものであれば、棒状体6として例えば他の用途で用いられる棒状の部材を用いることができ、端子抜き専用の治具が必要ない。
According to this embodiment, the
端子収容室32が前記幅方向Wに沿って並んで複数設けられ、孔部5がこれら複数の端子収容室32内を通ってコネクタハウジング3を貫通するように設けられている。このため、棒状体6を移動させることで、複数の係止ランス33を一斉に弾性変形させて複数の端子金具2の係止を一斉に解除できる。したがって、複数の端子収容室32内から端子金具2を一斉に取り出すことができる。
A plurality of terminal
孔部5に連なり棒状体6を端子収容室32の外側に位置付ける短孔部56を備えているので、端子金具2を端子収容室32内から取り出す際に棒状体6を孔部5から引き抜く必要がなく、端子金具2の取り出し時の作業性を向上させることができる。
Since the
孔部5のハウジング本体31の外壁31aを貫通した孔51の内面から突出して設けられて棒状体6を係止解除位置に係止する係止突起57を備えているので、端子金具2を引っ張る際に係止解除位置に位置付けられた棒状体6を押さえておく必要がなく、端子金具2の取り出し時の作業性を向上させることができる。
The
前述した実施形態においては、孔部5は短孔部56を備えていたが、端子金具2を取り出す際に孔部5から棒状体6を引き抜く必要があるものの、短孔部56を必ずしも備えていなくてもよい。また、前述した実施形態においては、棒状体6を係止解除位置に係止する係止突起57を備えていたが、棒状体6を押さえながら端子金具2を引っ張る必要があるものの、係止突起57を必ずしも備えていなくてもよい。
In the above-described embodiment, the
また、前述した実施形態においては、コネクタ1は端子収容室32が6つ並んだ端子収容室列36を2つ備えていたが、端子収容室列36中の端子収容室32の数や端子収容室列36の数は何ら制限されることはない。
In the above-described embodiment, the
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。 In addition, embodiment mentioned above only showed the typical form of this invention, and this invention is not limited to embodiment. That is, various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
1 コネクタ
2 端子金具
3 コネクタハウジング
5 孔部
6 棒状体
31a 外壁
32 端子収容室
33 係止ランス
51 孔
56 短孔部(逃げ部)
57 係止突起
S 端子金具の挿入方向
W コネクタハウジングの幅方向
DESCRIPTION OF
57 Locking projection S Terminal fitting insertion direction W Connector housing width direction
Claims (4)
前記端子金具を内部に収容する端子収容室と、前記端子収容室内に突出しかつ弾性変形自在に設けられて前記端子金具を前記端子収容室内に係止する係止ランスと、を有したコネクタハウジングと、
を備えたコネクタにおいて、
前記端子金具の挿入方向に交差する方向に沿って前記端子収容室内を通って前記コネクタハウジングを貫通して設けられ、かつ、内部に棒状体を通してこの棒状体を、前記係止ランスが前記端子金具を係止する初期位置と、前記係止ランスを弾性変形させて前記端子金具の係止を解除する係止解除位置と、に亘って移動自在に支持する孔部を備えたことを特徴とするコネクタ。 Terminal fittings,
A connector housing comprising: a terminal housing chamber that houses the terminal fitting; and a locking lance that protrudes into the terminal housing chamber and is elastically deformable to lock the terminal fitting in the terminal housing chamber. ,
In the connector with
The connector fitting is provided through the terminal housing chamber along the direction intersecting the insertion direction of the terminal fitting and through the connector housing. And an unlocking position for releasing the locking of the terminal fitting by elastically deforming the locking lance, and a hole portion that is movably supported. connector.
前記孔部が、これら複数の端子収容室内を通って前記コネクタハウジングを貫通するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 A plurality of the terminal accommodating chambers are provided side by side along the direction intersecting the insertion direction of the terminal fitting,
The connector according to claim 1, wherein the hole portion is provided so as to pass through the connector housing through the plurality of terminal accommodating chambers.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008187018A JP2010027369A (en) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | Connector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008187018A JP2010027369A (en) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | Connector |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010027369A true JP2010027369A (en) | 2010-02-04 |
Family
ID=41733009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008187018A Withdrawn JP2010027369A (en) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | Connector |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010027369A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107235019A (en) * | 2017-06-14 | 2017-10-10 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | Automotive wire bundle plug-in unit |
-
2008
- 2008-07-18 JP JP2008187018A patent/JP2010027369A/en not_active Withdrawn
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